JP4736849B2 - 半導体装置及び半導体装置の外部接続端子と外部電極との接合方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の外部接続端子と外部電極との接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の外部接続端子と外部電極との接合方法に関する。
電力用半導体モジュールを例えばコンデンサと接続する場合、図12に示すように、半導体モジュール40の正側電位の端子41と、負側電位の端子42とが水平方向で離れた状態に設けるとともに、配線バー43,44を介してコンデンサ45に接続した場合、配線バー43,44と端子41,42との接合部においてインダクタンスが発生する。インダクタンスの発生を防止する方法として、図13に示すように、正側電極端子46と負側電極端子47とを上下に平行に配置するとともに、両電極端子46,47間に配線バー43及び配線バー44の間に絶縁物48を介在させた状態において、絶縁物製のねじ49で締め付け固定する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、大電力半導体装置において、基板上に固着された半導体チップの電極端子が基板上に形成された電極端子台に接続され、この電極端子台には少なくとも接合端部が板状の外部電極端子の一端が超音波接合により接続された構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この外部電極端子の一部、前記基板、前記基板上に固着された半導体チップ及び電極端子台は樹脂ケース内に収納されている。
特開2004−214452号公報 特開平11−195725号公報
特許文献1に開示された電力用半導体モジュール(半導体装置)では図13に示すように、配線バー43,44の間に配置された絶縁物48と、正側電極端子46及び負側電極端子47の間に配置された絶縁物48との間に隙間Δが存在する。そのため、配線バー43及び配線バー44間の絶縁を確保するには沿面距離を確保するために絶縁物48の厚さを厚くしなければならないという問題がある。また、両電極端子46,47と配線バー43,44との接合がねじ49による締め付けで行われているため、見かけ上面接触となるが、実際はねじ49による締め付け箇所毎の点(線)接触となり、面接触の場合に比較して電気抵抗が大きくなるという問題がある。また、ねじ49で締め付けるには、ねじ49が挿通される孔を電極端子46,47及び配線バー43,44に形成する必要があり、その分、接触面積が小さくなる。従って、必要な接触面積を確保するためには、少なくとも孔の分は電極端子46,47及び配線バー43,44の接合部における面積を大きくする必要がある。
特許文献2では板状の外部電極端子が超音波接合により電極端子台に接続されている。超音波接合による接合では、接合部は面接触となる。しかし、超音波接合を行う場合は、接合箇所を接合ツール(ホーン)によって強く押圧した状態で振動を加える必要があるため、接合対象物を支持する部分が押圧力で変形しない強度を有する必要がある。そのため、電極端子のように支持部から浮いた状態にあるものや撓み易い支持部で支持された物に対する超音波接合は難しい。
本発明の目的は、インダクタンスの発生を抑制した状態で半導体装置の正側外部接続端子及び負側外部接続端子と、前記各外部接続端子に接合される外部電極との接合部の抵抗が小さくなり、各外部接続端子間及び外部電極間の距離が近くても絶縁を確保することができる半導体装置及びその外部接続端子と外部電極との接合方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、請求項1〜4に記載の発明は、板状の正側外部接続端子に接続される板状の正側外部電極と、板状の負側外部接続端子に接続される板状の負側外部電極とが面同士が並行に、かつ両外部電極間及び両外部接続端子間に電気的絶縁部が連続して配設された状態で前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子の水平に延びる部分にそれぞれ対向する正側外部電極及び負側外部電極の一端が水平状態で接続され、前記正側外部電極及び前記負側外部電極はその正側外部接続端子及び負側外部接続端子にそれぞれ対向する面全体で接合された状態で電気的に接続されている。
ここで、「対向する面全体で接合された状態」とは、超音波接合による接合のように外部電極及び外部接続端子の互いに対向する面同士が直接接触して接合された状態や、外部電極及び外部接続端子の互いに対向する面の間全体に半田や導電性樹脂等の導電性接合材が介在して接合された状態(請求項4)を意味する。
この発明では、それぞれ板状の正側外部接続端子及び負側外部接続端子と正側外部電極及び負側外部電極とが、面同士が並行な状態で面全体で接合されるため、接合部にインダクタンスが発生するのが抑制されるとともに接合部の抵抗が小さくなる。また、両外部電極間及び外部接続端子間に電気的絶縁部が連続して配設されているため、各外部接続端子間及び外部電極間の距離が近くても絶縁を確保することができる。
また、請求項に記載の発明は、前記電気的絶縁部は、前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子に近い側の部分が絶縁材を注入することで形成されたものである。ここで「絶縁材を注入することで形成されたもの」とは、絶縁材がゲル状のものや液状で注入された後、最終的に硬化して固体として形成されたものを意味する。この発明では、電気的絶縁部の一端側となる正側外部接続端子と負側外部接続端子あるいは一方の外部電極との間に、絶縁を確保した状態で電気的絶縁部を設けるのが容易になる。
また、請求項に記載の発明は、前記電気的絶縁部は板状の絶縁材で形成されるとともに、一端がハウジングに形成された溝内に挿入されている。この発明では、板状の絶縁材を、その一端が溝内に挿入された状態で正側外部接続端子と負側外部接続端子あるいは一方の外部電極との間に配置することにより、容易に絶縁を確保することができる。
また、請求項に記載の発明は、前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子と前記正側外部電極及び前記負側外部電極とはそれぞれ超音波接合により接合されている。この発明では、接合部の接合強度が高く、接合面の電気抵抗が小さな接合状態を確保できる。
また、請求項に記載の発明は、前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子はハウジングの外部に水平に真っ直ぐ突出するように配設され、前記正側外部電極及び前記負側外部電極はその間に前記電気的絶縁部が設けられた状態で前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子に導電性接合材を介して電気的に接続されている。この発明では、正側外部接続端子及び負側外部接続端子と、正側外部電極及び負側外部電極との接合を同時に行うことができる。
請求項に記載の発明は、半導体装置のハウジングから上方に突出するとともに水平な接合面を有する形状に屈曲形成され、かつ前記接合面の高さが異なる板状の正側外部接続端子及び板状の負側外部接続端子に対して、板状の正側外部電極及び板状の負側外部電極をそれぞれ電気的に接続する外部接続端子と外部電極との接合方法である。そして、前記接合面の高さが低い側の外部接続端子に対して対応する外部電極を電気的に接続し、次に当該外部接続端子及び外部電極の上面を覆うように電気的絶縁部を設けた後、前記接合面の高さが高い側の外部接続端子に対して対応する外部電極を前記接合面の高さが低い側の外部接続端子に対して接合された外部電極と並行になる状態で電気的に接続する。この発明では、接合を超音波接合で行う場合でも、容易に対応することが可能になる。
請求項に記載の発明は、半導体装置のハウジングから平行に突出するように形成された板状の正側外部接続端子及び板状の負側外部接続端子に対して、板状の正側外部電極及び板状の負側外部電極をそれぞれ電気的に接続する外部接続端子と外部電極との接合方法である。そして、前記正側外部電極及び前記負側外部電極の間に電気的絶縁部を介在させた状態で、前記正側外部電極及び前記負側外部電極をその一端側がそれぞれ前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子と対向し、かつ前記正側外部接続端子と前記正側外部電極との間及び前記負側外部接続端子と前記負側外部電極との間に導電性接合材が介在する状態で配置した後、前記導電性接合材により前記正側外部接続端子と前記正側外部電極及び前記負側外部接続端子と前記負側外部電極とをそれぞれ電気的に接続する。この発明では、正側外部接続端子及び負側外部接続端子に対して正側外部電極及び負側外部電極を同時に接合することができる。
本発明によれば、インダクタンスの発生を抑制した状態で半導体装置の正側外部接続端子及び負側外部接続端子と、前記各外部接続端子に接合される外部電極との接合部の抵抗を小さくすることができるとともに、各外部接続端子間及び外部電極間の距離が近くても絶縁を確保することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1(a),(b)に示すように、半導体装置(半導体モジュール)10は、図示しない電力用半導体素子に一端が接続された板状の正側外部接続端子11と、板状の負側外部接続端子12とを備えている。両外部接続端子11,12は、側面逆L字状に形成されるとともに、少なくとも水平に延びる部分が樹脂製のハウジング13の外部に露出する状態で配設されている。負側外部接続端子12は水平に延びる部分12aの下面がハウジング13の上面に当接する状態に設けられている。正側外部接続端子11は、上下方向に延びる部分の一部と、水平に延びる部分11aとがハウジング13の外部に露出するとともに、水平に延びる部分11aが負側外部接続端子12の水平に延びる部分12aの一部上方を覆う状態に設けられている。
正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12は、ハウジング13を構成する樹脂部にモールドされている部分の少なくとも端子露出部に近い側が近接した状態で並行に配置されている。近接した状態とは、樹脂部により電気的絶縁が確保可能な距離で、かつハウジングの小型化に寄与できるように近い状態を意味する。
正側外部接続端子11の部分11aには板状の正側外部電極14の一端が水平状態で電気的に接続されている。負側外部接続端子12の部分12aには板状の負側外部電極15の一端が水平状態で電気的に接続されている。正側外部電極14及び負側外部電極15は、正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12にそれぞれ対向する面全体で接合された状態で電気的に接続されている。
負側外部電極15の上には絶縁板16、即ち板状の絶縁材が配置され、絶縁板16の下側、正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12に近い側の部分には絶縁材としての絶縁樹脂部17が設けられている。絶縁板16は、幅(図1(a)における上下方向の長さ)が正側及び負側外部電極14,15の幅より大きく形成されている。絶縁樹脂部17は例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化製樹脂で形成されている。絶縁樹脂部17は、絶縁板16の下側の正側外部接続端子11と対応する空間に注入された後、硬化することで形成される。絶縁板16及び絶縁樹脂部17により、両外部接続端子11,12間及び両外部電極14,15間に連続して配設された電気的絶縁部が構成されている。
正側外部電極14は複数のコンデンサ18のプラス端子18aに接続され、負側外部電極15はコンデンサ18のマイナス端子18bに接続されている。即ち、複数のコンデンサ18は並列に接続されている。各外部電極14,15は、コンデンサ18の端子18a,18bと対応する箇所に、端子18a,18bにそれぞれ接続される接続部(図示せず)が折曲げ形成されている。絶縁板16には外部電極14,15の接続部と干渉しないように孔(図示せず)が形成されており、負側外部電極15には正側外部電極14の接続部と干渉しないように孔(図示せず)が形成されている。
次に半導体装置10の製造方法における一工程である外部接続端子11,12と外部電極14,15との接合方法を説明する。
図2(a),(b)に示す正側外部電極14及び負側外部電極15が接合されていない状態から、図3(a),(b)に示すように、負側外部接続端子12の部分12aの上面に負側外部電極15の一端が超音波接合により接合される。部分12aは下面がハウジング13の上面に当接しているため、超音波接合の際に負側外部電極15の上面から図示しない超音波接合用のツール(ホーン)によって、負側外部電極15及び負側外部接続端子12に押圧力が加わっても、負側外部接続端子12及び負側外部電極15の撓みが抑制された状態で超音波接合が行われる。
次に図4(a),(b)に示すように、負側外部電極15の上に絶縁板16が配置されるとともに、正側外部接続端子11の負側外部接続端子12と対向する側の面、絶縁板16の下面、負側外部接続端子12の部分12a、負側外部電極15の先端面で囲まれる空間に熱硬化製樹脂が注入されるとともに硬化されて絶縁樹脂部17が形成される。この状態では正側外部接続端子11の部分11aの下面は絶縁板16に当接し、絶縁板16の下側は絶縁樹脂部17が存在するため、部分11aの下面とハウジング13の上面との間には空間が無い状態となる。
次に正側外部接続端子11の部分11aの上面に正側外部電極14の一端が超音波接合により接合されて、図1(a),(b)に示す状態となり、外部接続端子11,12と外部電極14,15との接合工程が完了する。
次に前記のように構成された半導体装置10の作用を説明する。この半導体装置10は、例えば、自動車の電源装置の一部を構成するものとして使用される。
それぞれ板状の正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12と正側外部電極14及び負側外部電極15とが、面同士が並行な状態で接合されるため、接合部にインダクタンスが発生するのが抑制される。従って、半導体装置10を構成する電力用半導体素子のスイッチング時におけるサージ電圧の発生が抑制される。
それぞれ板状の正側外部電極14及び負側外部電極15は、それぞれ板状の正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12に対して面接触する状態、即ち正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12にそれぞれ対向する面全体で接合する状態で電気的に接続されているため、接合部の電気的抵抗が小さくなる。また、正側及び負側外部電極14,15を正側及び負側外部接続端子11,12にねじで締め付け固定する場合と異なり、両外部電極14,15及び両外部接続端子11,12にねじを挿通する孔を形成する必要がないため、孔の分だけ接合部の面積が大きくなり、同じ外形の場合に接合部の抵抗が小さくなる。
また、両外部接続端子11,12間及び両外部電極14,15間に電気的絶縁部(絶縁板16及び絶縁樹脂部17)が連続して配設されているため、各外部接続端子11,12間及び両外部電極14,15間の距離が近くても絶縁を確保することができる。
この実施形態では以下の効果を有する。
(1)正側外部電極14と、負側外部電極15とが面同士が並行に、かつ両外部電極14,15間及び両外部接続端子11,12間に電気的絶縁部(絶縁板16及び絶縁樹脂部17)が連続して配設された状態で正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12にそれぞれ対向する面全体で接合された状態で電気的に接続されている。従って、接合部にインダクタンスが発生するのが抑制されるとともに接合部の抵抗が小さくなる。インダクタンスの発生が抑制されることにより、サージ電圧による半導体装置の破損が抑制されるとともに、半導体装置を構成する半導体チップとして耐圧の低いものを使用することが可能となり、コスト低下に寄与する。また、各外部接続端子11,12間及び外部電極14,15間の距離が近くても絶縁を確保することができる。
(2)電気的絶縁部は、正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12に近い側の部分が絶縁材を注入することで形成されたものであるため、電気的絶縁部の一端側となる正側外部接続端子11と負側外部接続端子12あるいは一方の外部電極との間に、絶縁を確保した状態で電気的絶縁部を設けるのが容易になる。
(3)前記電気的絶縁部の一端側となる部分は絶縁材として熱硬化性樹脂で形成された絶縁樹脂部17で構成されているため、正側外部接続端子11と正側外部電極14とを超音波接合により接合することができる。
(4)正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12と正側外部電極14及び負側外部電極15とはそれぞれ超音波接合により接合されているため、接合部の接合強度が高く、接合面の電気抵抗が小さな接合状態を確保できる。
(5)正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12は、水平な接合面を有する形状に屈曲形成され、かつ接合面の高さが異なるように形成されるとともに、正側外部接続端子11の接合面の高さが高く形成されている。また、負側外部接続端子12に対して負側外部電極15を電気的に接続し、次に負側外部接続端子12及び負側外部電極15の上面を覆うように電気的絶縁部を設けた後、正側外部接続端子11に対して正側外部電極14を負側外部電極15と並行になる状態で電気的に接続する。従って、接合を超音波接合で行う場合でも、容易に対応することが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図5及び図6を参照しながら説明する。この第2の実施形態は、両外部電極14,15間及び両外部接続端子11,12間に設けられた電気的絶縁部の構成と、正側外部接続端子11に対する正側外部電極14の接合方法とが第1の実施形態と異なり、その他の構成は基本的に同様であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、電気的絶縁部は板状の絶縁材である一枚の絶縁板19で形成されている。絶縁板19は、幅が正側及び負側外部電極14,15の幅より大きく形成されている。絶縁板19は、一端がハウジング13に形成された溝20内に挿入されている。絶縁板19は、一端が溝20に嵌合された状態で取り付けられても、一端が溝20に遊挿されるとともに溝20に絶縁材を注入した状態で取り付けられてもよい。絶縁材としては、例えば、シリコンゲルや絶縁性樹脂が使用される。
負側外部電極15は第1の実施形態と同様に超音波接合により負側外部接続端子12に接続されているが、正側外部電極14は超音波接合ではなく、正側外部電極14及び正側外部接続端子11の互いに対向する面の間全体に導電性接合材(図示せず)が介在した状態で接合されている。導電性接合材としては半田や導電性樹脂等が使用される。
この実施形態の半導体装置10の製造方法における一工程である外部接続端子11,12と外部電極14,15との接合方法においては、ハウジング13の所定位置に溝20が形成されている点を除き、負側外部接続端子12に対する負側外部電極15の接合段階までは、前記第1の実施形態と同じである。
負側外部接続端子12に対する負側外部電極15の一端の超音波接合による接合が完了した後、図5に示すように、絶縁板19が、その一端が溝20に挿入された状態で負側外部接続端子12及び負側外部電極15を覆うように取り付けられる。絶縁板19が両外部接続端子11,12間及び両外部電極14,15間に連続して配設された電気的絶縁部を構成する。第1の実施形態と異なり、正側及び負側外部接続端子11,12と電気的絶縁部(絶縁板19)との間には空間が存在するため、正側外部接続端子11の部分11aに対して正側外部電極14の一端を超音波接合で接合することはできない。正側外部電極14の一端は部分11aに対して導電性接合材を介して接合される。
そのため、絶縁板19のハウジング13に対する取り付け作業が完了した後、部分11aの上面に例えば半田を塗布するとともに、正側外部電極14の一端を載置した状態で加熱して、半田を溶融させて、正側外部電極14及び正側外部接続端子11の互いに対向する面の間全体に半田が濡れ拡がった状態で両者を接合する。
この第2の実施形態においては、第1の実施形態における(1)と同様の効果の他に次の効果を有する。
(6)両外部接続端子11,12間及び両外部電極14,15間に連続して配設された電気的絶縁部が一枚の絶縁板19で構成されている。従って、絶縁板16及び絶縁樹脂部17で電気的絶縁部を構成する場合に比較して、電気的絶縁部の構成が簡単になる。
(7)正側外部接続端子11に対する正側外部電極14の接合が導電性接合材を介した接合により行われる。従って、正側外部接続端子11の部分11aに対して超音波接合時の負荷が加わった際に部分11aを超音波接合に支障無く支持する構成を、部分11aとハウジング13との間に設ける手間がいらなくなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 第2の実施形態のように正側外部接続端子11に対して正側外部電極14の一端を、導電性接合材を介して接合する場合は、図7に示すように、正側外部電極14を部分11aの下面と対向するように接合してもよい。
○ 正側及び負側外部接続端子11,12に対して正側及び負側外部電極14,15をそれぞれ超音波接合で接合する構成として、正側及び負側外部接続端子11,12をそれぞれ部分11a,12aの下面全体がハウジング13を構成する樹脂と接する状態にインサート成形してもよい。例えば、図8に示すように、正側外部接続端子11は部分11aの下面を除く部分がハウジング13から露出し、負側外部接続端子12は部分12aの基端側がハウジング13内に埋設され先端側下面がハウジング13の上面に接合された状態でハウジング13にインサート成形される。この場合、超音波接合の際に加わる押圧力が部分11a,12aに上側から作用しても、ハウジング13によりその押圧力が担われるため、正側及び負側外部電極14,15を正側及び負側外部接続端子11,12に対して超音波接合で支障無く接合することができる。
○ 正側及び負側外部接続端子11,12の部分11a,12aの下面がハウジング13の上面に接合された状態でハウジング13にインサート成形される構成において、先端側が真っ直ぐ水平に延びる構成に限らず、図9に示すように、先端がハウジング13内に埋設された構成にしてもよい。部分11a,12aは、同じ側(外部電極側)に向かって延びるのではなく、部分12aは負側外部電極15側に向かって延び、部分11aは正側外部電極14と反対側に向かって延びるように設けられている。この場合、先端側が真っ直ぐ水平に延びる構成に比較して、正側及び負側外部電極14,15を部分11a,12aに超音波接合で接合する際に、部分11a,12aに振動が加わった場合に部分11a,12aを所定位置に保持する機能が向上する。
○ 正側及び負側外部接続端子11,12の部分11a,12aの下面がハウジング13の上面に接合された状態でハウジング13にインサート成形される構成において、正側及び負側外部接続端子11,12の部分11a,12aの高さが同じになるように構成してもよい。例えば、図10に示すように、部分11a,12aが異なる側(互いに反対側)に向かって延びるように設けるとともに、正側外部電極14の一端を段差を有するように屈曲形成する。段差部14aの高さは、正側外部電極14と負側外部接続端子12の部分12aの上面との間に負側外部電極15及び絶縁板19を配設可能な値に設定される。
○ 正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12はハウジング13からの突出部が逆L字状に屈曲した形状に限らない。例えば、図11に示すように、正側及び負側外部接続端子11,12をハウジング13の外部に水平に真っ直ぐ突出するように配設し、正側外部電極14及び負側外部電極15はその間に電気的絶縁部として絶縁板19が設けられた状態で正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12に導電性接合材を介して電気的に接続してもよい。この場合、正側及び負側外部電極14,15を予め絶縁板19の両面に接合(接着)した状態で正側及び負側外部接続端子11,12間に挿入し、加熱等により導電性接合材を同時に正側及び負側外部接続端子11,12に接合することも可能である。
○ 正側及び負側外部接続端子11,12に対して正側及び負側外部電極14,15を超音波接合により接合するのに可能な構成の実施形態、例えば、第1の実施形態や図8〜図10に示すような構成においては、正側及び負側外部電極14,15を半田や導電性樹脂等の導電性接合材を介して正側及び負側外部接続端子11,12に接合してもよい。
○ 正側及び負側外部接続端子11,12に対して正側及び負側外部電極14,15のいずれか一方を超音波接合で接合し、他方を導電性接合材を介して接合するようにしてもよい。
○ 第1の実施形態のように、電気的絶縁部として正側外部接続端子11及び負側外部接続端子12に近い側の部分が絶縁材を注入することで形成されたものである場合、正側外部接続端子11に対して正側外部電極14を導電性接合材を介して接合する構成においては、絶縁材としてシリコンゲルのように押圧力に対する強度が弱いものを使用してもよい。
○ 正側及び負側外部電極14,15間に設ける絶縁材として絶縁板16に代えて液状の絶縁材を塗布後、硬化させた構成やゲル状の絶縁材を塗布した構成としてもよい。
○ 半導体装置10は、正側及び負側外部電極14,15が水平に配置される状態で使用されるものに限らず、正側及び負側外部電極14,15が鉛直方向に沿うように配置される状態で使用されるものでもよい。即ち、正側及び負側外部電極14,15は面同士が互いに並行に配置されており、半導体装置10の使用状態における配置により、水平状態で並行に配置される場合、鉛直状態で並行に配置される場合あるいは斜めに延びる状態で並行に配置される場合がある。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1に記載の発明において、前記正側外部接続端子及び負側外部接続端子はハウジングを構成する樹脂部にモールドされている部分の少なくとも端子露出部に近い側が近接した状態で並行に配置されている。
第1の実施形態を示し、(a)は半導体装置の概略平面図、(b)は半導体装置の部分破断模式側面図。 (a)は製造工程を示す概略平面図、(b)は同じく部分破断模式側面図。 (a)は製造工程を示す概略平面図、(b)は同じく部分破断模式側面図。 (a)は製造工程を示す概略平面図、(b)は同じく部分破断模式側面図。 第2の実施形態における図4(b)に対応する部分破断模式側面図。 同じく半導体装置の部分破断模式側面図。 別の実施形態の部分破断模式側面図。 別の実施形態の部分破断模式側面図。 別の実施形態の部分破断模式側面図。 別の実施形態の部分破断模式側面図。 別の実施形態の部分破断模式側面図。 従来技術の模式斜視図。 従来技術の模式断面図。
符号の説明
10…半導体装置、11…正側外部接続端子、11a,12a…部分、12…負側外部接続端子、13…ハウジング、14…正側外部電極、15…負側外部電極、16…電気的絶縁部を構成する絶縁板、17…同じく絶縁樹脂部、19…電気的絶縁部としての絶縁板、20…溝。

Claims (6)

  1. 板状の正側外部接続端子に接続される板状の正側外部電極と、板状の負側外部接続端子に接続される板状の負側外部電極とが面同士が並行に、かつ両外部電極間及び両外部接続端子間に電気的絶縁部が連続して配設された状態で前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子の水平に延びる部分にそれぞれ対向する正側外部電極及び負側外部電極の一端が水平状態で接続され、前記正側外部電極及び前記負側外部電極はその正側外部接続端子及び負側外部接続端子にそれぞれ対向する面全体で接合された状態で電気的に接続され
    前記電気的絶縁部は、前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子に近い側の部分が絶縁材を注入することで形成されたものである半導体装置。
  2. 板状の正側外部接続端子に接続される板状の正側外部電極と、板状の負側外部接続端子に接続される板状の負側外部電極とが面同士が並行に、かつ両外部電極間及び両外部接続端子間に電気的絶縁部が連続して配設された状態で前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子の水平に延びる部分にそれぞれ対向する正側外部電極及び負側外部電極の一端が水平状態で接続され、前記正側外部電極及び前記負側外部電極はその正側外部接続端子及び負側外部接続端子にそれぞれ対向する面全体で接合された状態で電気的に接続され、
    前記電気的絶縁部は板状の絶縁材で形成されるとともに、一端がハウジングに形成された溝内に挿入されている半導体装置。
  3. 板状の正側外部接続端子に接続される板状の正側外部電極と、板状の負側外部接続端子に接続される板状の負側外部電極とが面同士が並行に、かつ両外部電極間及び両外部接続端子間に電気的絶縁部が連続して配設された状態で前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子の水平に延びる部分にそれぞれ対向する正側外部電極及び負側外部電極の一端が水平状態で接続され、前記正側外部電極及び前記負側外部電極はその正側外部接続端子及び負側外部接続端子にそれぞれ対向する面全体で接合された状態で電気的に接続され、
    前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子と前記正側外部電極及び前記負側外部電極とはそれぞれ超音波接合により接合されている半導体装置。
  4. 板状の正側外部接続端子に接続される板状の正側外部電極と、板状の負側外部接続端子に接続される板状の負側外部電極とが面同士が並行に、かつ両外部電極間及び両外部接続端子間に電気的絶縁部が連続して配設された状態で前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子の水平に延びる部分にそれぞれ対向する正側外部電極及び負側外部電極の一端が水平状態で接続され、前記正側外部電極及び前記負側外部電極はその正側外部接続端子及び負側外部接続端子にそれぞれ対向する面全体で接合された状態で電気的に接続され、
    前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子はハウジングの外部に水平に真っ直ぐ突出するように配設され、前記正側外部電極及び前記負側外部電極はその間に前記電気的絶縁部が設けられた状態で前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子に導電性接合材を介して電気的に接続されている半導体装置。
  5. 半導体装置のハウジングから上方に突出するとともに水平な接合面を有する形状に屈曲形成され、かつ前記接合面の高さが異なる板状の正側外部接続端子及び板状の負側外部接続端子に対して、板状の正側外部電極及び板状の負側外部電極をそれぞれ電気的に接続する外部接続端子と外部電極との接合方法であって、
    前記接合面の高さが低い側の外部接続端子に対して対応する外部電極を電気的に接続し、次に当該外部接続端子及び外部電極の上面を覆うように電気的絶縁部を設けた後、前記接合面の高さが高い側の外部接続端子に対して対応する外部電極を前記接合面の高さが低い側の外部接続端子に対して接合された外部電極と並行になる状態で電気的に接続する半導体装置の外部接続端子と外部電極との接合方法。
  6. 半導体装置のハウジングから平行に突出するように形成された板状の正側外部接続端子及び板状の負側外部接続端子に対して、板状の正側外部電極及び板状の負側外部電極をそれぞれ電気的に接続する外部接続端子と外部電極との接合方法であって、
    前記正側外部電極及び前記負側外部電極の間に電気的絶縁部を介在させた状態で、前記正側外部電極及び前記負側外部電極をその一端側がそれぞれ前記正側外部接続端子及び前記負側外部接続端子と対向し、かつ前記正側外部接続端子と前記正側外部電極との間及び前記負側外部接続端子と前記負側外部電極との間に導電性接合材が介在する状態で配置した後、前記導電性接合材により前記正側外部接続端子と前記正側外部電極及び前記負側外部接続端子と前記負側外部電極とをそれぞれ電気的に接続する半導体装置の外部接続端子と外部電極との接合方法。
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