JP4734996B2 - 窒素含有水の生物的処理方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンモニア源を含む窒素含有水を独立栄養性脱窒微生物の存在下に脱窒する生物的脱窒工程を含む窒素含有水の生物的処理方法および装置に関する。
従来、窒素を含む排水を生物的に脱窒する生物的脱窒方法として、従属栄養性脱窒微生物を用いる従属栄養型脱窒方法が知られている。従属栄養型脱窒方法は、亜硝酸および/または硝酸を電子受容体として有機物を電子供与体として脱窒を行う従属栄養性微生物を用いた処理法であり、原水がアンモニア態窒素を含む場合は硝化工程でアンモニア態窒素を酸化して、亜硝酸態窒素および/または硝酸態窒素を含む硝化工程流出水を脱窒工程に送り、有機物の共存下で脱窒処理を行う。
また近年、アンモニア態窒素を電子供与体とし、亜硝酸態窒素を電子受容体とする嫌気的アンモニア酸化反応(Anaerobic Ammonium Oxidation、以下「ANAMMOX反応」)を行う独立栄養性脱窒微生物(以下、「ANAMMOX細菌」)を用いた独立栄養型脱窒方法が提案されている。この独立栄養型脱窒方法では、アンモニア態窒素を含む原水を処理する場合、脱窒処理に先立って行われる硝化工程ではアンモニア態窒素の全てを酸化する必要がないため、硝化工程で必要とされる酸素量が少なく、脱窒工程において有機物を添加する必要もない。このため、独立栄養型脱窒方法によれば従属栄養型脱窒方法より低いコストで窒素含有水を処理できる。
ところで、ANAMMOX反応は以下の式で示される反応と考えられ、ANAMMOX反応により、反応した窒素の約26%の硝酸態窒素が生じる。ここで、下記式に示すようにANAMMOX反応では、アンモニア態窒素が約1.3倍量の亜硝酸態窒素と反応するため、除去された窒素の約11%が硝酸態窒素として処理水に含まれることになる。
Figure 0004734996
このため被処理液の窒素濃度が高い場合は、独立栄養型脱窒方法で処理された処理水の硝酸態窒素濃度も高くなり、処理水に含まれる硝酸態窒素を除去する必要が生じる。そこでANAMMOX反応を利用する独立栄養型脱窒工程の後段に、従属栄養型脱窒工程を設けることにより、ANAMMOX反応工程で生成された硝酸態窒素を除去する方法が提案されている(例えば特許文献1および特許文献2)。特許文献1および特許文献2に開示された方法によれば、独立栄養型脱窒工程からの流出水を従属栄養型脱窒工程で処理することにより、窒素濃度が低減された処理水を得ることができる。
特開2003−33789号公報 特開平2002−361285号公報
しかし、従属栄養型脱窒工程では電子供与体として有機物が必要であり、メタノール等の有機物を添加すると処理コストが増加する。また窒素を確実に除去するためには有機物を過剰に添加する必要があり、過剰に添加された有機物は処理水に含まれることになる。
このように、特許文献1および特許文献2に開示された方法では、独立栄養型脱窒工程の後段に従属栄養型脱窒工程を設けるため、処理水の窒素濃度を低減することができる一方で処理コストが増加し、また有機物の添加量によっては処理水のBOD(生物学的酸素要求量で示される有機物)濃度が高くなる場合もある。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、ANAMMOX菌を用いた独立栄養型脱窒工程を含む窒素含有水の処理方法において、処理コストの上昇を抑制し、高い水質の処理水を得ることができる方法を提供することを目的とする。また本発明は、ANAMMOX反応の立ち上げには非常に長い時間が必要となるケースが多いことに鑑み、かかる立ち上げ期間に従属栄養型脱窒工程で窒素負荷を担うことにより、窒素含有水の処理システム全体としてのスタートアップ期間を短縮できる方法を提供することを目的とする。
本発明は従属栄養型の脱窒工程と、亜硝酸化工程と、独立栄養型の脱窒工程と、をこの順で含み、亜硝酸化工程からの流出水を従属栄養型の脱窒工程に返送する。より具体的には、本発明は以下を提供する。
(1) アンモニア源を含む窒素含有水を、有機物を電子供与体、亜硝酸態窒素および/または硝酸態窒素を電子受容体とする従属栄養性脱窒微生物の存在下に脱窒する従属栄養型脱窒工程と、 前記従属栄養型脱窒工程からの流出液を、亜硝酸細菌の存在下にアンモニア態窒素を亜硝酸態窒素に酸化する亜硝酸化工程と、 前記亜硝酸化工程からの流出液を、アンモニア態窒素を電子供与体、亜硝酸態窒素を電子受容体とする独立栄養性脱窒微生物の存在下に脱窒する独立栄養型脱窒工程と、を含み、 前記亜硝酸化工程からの流出液を、前記従属栄養型脱膣工程に返送する窒素含有水の生物的処理方法。
(2) 前記独立栄養型脱窒工程からの流出液を、前記従属栄養型脱窒工程に返送する(1)に記載の窒素含有水の生物的処理方法。
(3) アンモニア源を含む窒素含有水を受け入れ、有機物を電子供与体、亜硝酸態窒素および/または硝酸態窒素を電子受容体とする従属栄養性脱窒微生物の存在下に脱窒する第1脱窒槽と、 前記第1脱窒槽からの流出液を受け入れ、亜硝酸細菌の存在下にアンモニア態窒素を亜硝酸態窒素に酸化する亜硝酸化槽と、 前記亜硝酸化槽からの流出液を受け入れ、アンモニア態窒素を電子供与体、亜硝酸態窒素を電子受容体とする独立栄養性脱窒微生物の存在下に脱窒する第2脱窒槽と、を含み、 前記第1脱窒槽と前記亜硝酸化槽とに接続され、当該亜硝酸化槽からの流出液を前記第1脱窒槽に返送する第1返送路を備える窒素含有水の生物的処理装置。
(4) 前記第1脱窒槽と前記第2脱窒槽とに接続され、当該第2脱窒槽からの流出液を前記第1脱窒槽に返送する第2返送路をさらに備える(3)に記載の窒素含有水の生物的処理装置。
本発明で処理される窒素含有水(以下、「原水」)はアンモニア源、すなわちアンモニア態窒素および/または有機性窒素化合物を含む。原水がアンモニア態窒素を含む場合はそのまま本発明方法による処理に供すればよく、原水がアンモニア源として有機性窒素化合物を含む場合はそのまま従属栄養型脱窒工程に供してもよく、好気性処理等により有機性窒素化合物をアンモニア態窒素に分解した後、本発明による処理を行ってもよい。原水は、アンモニア源以外に、有機物やアンモニア態以外の窒素化合物、すなわち亜硝酸態窒素や硝酸態窒素を含んでもよい。
従属栄養型脱窒工程では、有機物を電子供与体、亜硝酸態窒素および/または硝酸態窒素を電子受容体として脱窒反応をおこなう従属栄養性脱窒微生物を保持する第1脱窒槽に原水を被処理液として導入し、嫌気的条件下、前記従属栄養性脱窒微生物により脱窒する。従属栄養型脱窒工程の処理条件は、溶存酸素(DO)濃度2mg/L以下、特に0〜0.2mg/L、温度10〜45℃、特に20〜40℃、pH4〜9、特に7〜8.5とすることが好ましい。また、従属栄養性脱窒微生物を保持する第1脱窒槽は、汚泥濃度(MLSS)2,000〜50,000mg/L、汚泥の平均滞留時間(SRT)3〜30日とすることが好ましい。
なお、従属栄養型脱窒反応を行なう第1脱窒槽は、MLSSが比較的低い(例えば2,000〜3,500mg/L程度)の浮遊性の汚泥を保持する浮遊法を用いることもでき、あるいは微生物を保持した担体等を有する固定床、流動床を用いてもよい。また、グラニュール汚泥を用いてグラニュール脱窒を行なってもよい。さらに、上向流式嫌気性汚泥床(以下、「UASB」)等のメタン発酵装置を第1脱窒槽として用いることもでき、この場合、亜硝酸および/または硝酸を脱窒するだけでなく、さらに多くの有機物を除去できる。
第1脱窒槽には、後述する亜硝酸化工程からの流出液(以下、「亜硝酸化処理水」)を返送する。また、第1脱窒槽には後述する独立栄養型脱窒工程からの流出液(以下、「第2脱窒処理水」)も返送してもよい。このように第1脱窒槽には後工程からの流出液を返送することにより少なくとも亜硝酸態窒素と有機物とを存在させ、第2脱窒処理水も返送する場合は亜硝酸態窒素と硝酸態窒素(以下、これらをまとめて「亜硝酸態窒素等」とする)とを存在させる。
第1脱窒槽に存在させる有機物量は、亜硝酸態窒素等の2.5〜3倍量の有機物(BOD)濃度となるようすることが好ましい。原水が有機物を含む場合、有機物としては原水に含まれる有機物を利用することができる。
従属栄養型脱窒工程では、亜硝酸態窒素等が有機物と反応して窒素ガスが生成されることにより窒素が除去され、窒素濃度が低減され第1脱窒槽から流出する流出液(以下、「第1脱窒処理水」)は、次段の亜硝酸化工程に送られる。亜硝酸化工程では、アンモニア態窒素を亜硝酸に酸化する亜硝酸細菌(アンモニア酸化細菌とも称する)を保持する亜硝酸化槽に第1脱窒処理水を導入し、アンモニア態窒素を主として亜硝酸態窒素に酸化する亜硝酸型の硝化を行う。
亜硝酸化工程では、亜硝酸化槽に散気管等の酸素供給手段を設け、DO1〜5mg/L程度の好気的条件下、第1脱窒処理水に含まれて流入するアンモニア態窒素を酸化して亜硝酸態窒素を生成させるとともに、従属型脱窒工程で消費されずに残留した有機物を、活性汚泥を構成する好気性微生物の働きにより分解する。
亜硝酸化工程の処理条件は、温度10〜40℃、特に20〜40℃、pH6〜9、特に7〜8.5とし、アンモニア態窒素の酸化に伴って通常はpHが低下することから、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウム等のアルカリを添加して、pHを上記範囲内に調整することが好ましい。また、亜硝酸化槽は、MLSS2,000〜5,000mg/L、SRT7〜30日とすることが好ましい。
亜硝酸化工程ではアンモニア態窒素の一部を酸化させずに残留させてもよい。このように亜硝酸化槽内にアンモニア態窒素を残留させることにより、亜硝酸を硝酸に酸化する硝酸細菌(亜硝酸酸化菌とも称する)を阻害することができ、また、後段の従属栄養型脱窒工程にアンモニア態窒素を供給できる。
亜硝酸化工程では、第1脱窒処理水に含まれるアンモニア態窒素の約半分を酸化し、アンモニア態窒素の約1〜1.5倍量の亜硝酸態窒素を生成させることが好ましいが、アンモニア態窒素のほぼ全量を亜硝酸態窒素に酸化してもよい。アンモニア態窒素のほぼ全量を亜硝酸態窒素に酸化する場合は、アンモニア態窒素を含む第1脱窒処理水の一部を、亜硝酸化工程をバイパスさせて従属栄養型脱窒工程に供給するとよい。
亜硝酸化工程では、硝酸細菌による硝酸の生成を阻害するため、亜硝酸化槽においてアンモニア態窒素を残留させる代わりに、またはアンモニア態窒素を残留させるとともに、亜硝酸態窒素濃度を高くすることが好ましい。具体的には、亜硝酸化槽の槽内液の亜硝酸濃度を50〜10,000mg/L、特に200〜3,000mg/Lとすることが好ましい。本発明では、亜硝酸化処理水の一部を従属栄養型脱窒工程に返送するため、かかる返送を行わない場合に比べて、独立栄養型脱窒工程に送る亜硝酸化処理水の送液量を少なくできる。このため、独立栄養型脱窒工程での亜硝酸化処理水の希釈率が大きくなり、亜硝酸化槽の亜硝酸濃度を高くしても、後段の独立栄養型脱窒工程において高濃度亜硝酸によりANAMMOX反応が阻害されるおそれを抑制できる。
本発明では、亜硝酸化工程でアンモニア態窒素が酸化されて得られる亜硝酸化処理水の一部を従属栄養型脱窒工程に返送し、他部を独立栄養型脱窒工程に送る。亜硝酸化処理水の返送率は、亜硝酸化処理水に含まれる亜硝酸態窒素濃度等に応じて適宜選択し、具体的には独立栄養型脱窒工程の窒素負荷が0.1〜5kg−N/m・day、特に0.2〜1kg−N/m・dayとなるよう、返送率を設定することが好ましい。
独立栄養型脱窒工程でのANAMMOX反応が不調の時には、従属栄養型脱窒工程へ返送する亜硝酸化処理水の返送量を増やして従属栄養型脱窒工程でできるだけ多くの窒素を除去することが好ましい。一方、独立栄養型脱窒工程でのANAMMOX反応が良好であれば、従属栄養型脱窒工程へ返送する亜硝酸化処理水の返送量を減らして、亜硝酸化する窒素分を最小化する。このように本発明によれば、その時々のANAMMOX反応の処理能力に対応してANAMMOX反応による処理能力不足で処理できない窒素を従属栄養型脱窒工程で処理し、良好な水質の処理水を得ることができる。
独立栄養型脱窒工程に送られた亜硝酸化処理水は、ANAMMOX菌を保持する第2脱窒槽に導入され、嫌気的条件下、ANAMMOX反応による脱窒処理を行う。独立栄養型脱窒工程では、アンモニア態窒素と亜硝酸態窒素とを反応させ、窒素ガスを生成することにより、窒素を除去する。
第2脱窒槽には、アンモニア態窒素と亜硝酸態窒素の存在割合がモル比で1:1〜1.5となるように被処理液を供給する。具体的には、亜硝酸化工程の処理条件を調整することによりアンモニア態窒素と亜硝酸態窒素の濃度比がほぼ上記範囲内とされた亜硝酸化処理水を得る場合は、亜硝酸化処理水を単独で被処理液とすることができる。また、亜硝酸化工程でアンモニア態窒素の大部分(例えば80%以上)を亜硝酸態窒素に酸化する処理(以下、「完全亜硝酸化処理」)を行う場合は、アンモニア態窒素を含む第1脱窒処理水の一部を、亜硝酸化処理工程をバイパスさせて第2脱窒槽に供給して亜硝酸化処理水と混合して被処理液とする。
独立栄養型脱窒工程の処理条件は、DO2.5mg/L以下、特に0〜0.2mg/L、温度10〜40℃、特に20〜40℃、pH6〜9、特に7〜8.5とすることが好ましい。ANAMMOX菌は増殖速度が遅く、付着性が高いため、第2脱窒槽は種々の担体に生物膜が形成された微生物担体やANAMMOX菌を自己造粒させてなるグラニュール汚泥を保持する流動床とし、MLSS濃度10,000〜40,000mg/L、SRT100〜300日とすることが好ましい。
独立栄養型脱窒工程はまた、BOD濃度50mg/L以下、特に20mg/L以下、亜硝酸濃度200mg/L以下、特に100mg/L以下とすることが好ましい。本発明においては、亜硝酸化処理水の従属栄養型脱窒工程への返送率を調整することにより、独立栄養型脱窒工程における亜硝酸濃度を容易に調整し、特に高濃度亜硝酸によるANAMMOX反応の低下を防止できる。
第2脱窒処理水は従属栄養型脱窒工程に返送すれば、さらに第2脱窒処理水の窒素濃度を低減することができる。しかし本発明では、亜硝酸化処理水の一部を従属栄養脱窒工程に返送することにより、独立栄養型脱窒工程での窒素負荷を低下させ、第2脱窒処理水に含まれる硝酸態窒素濃度を低減できるため、第2脱窒処理水はそのまま最終処理水として取り出してもよい。また、第2脱窒槽を浮遊法としている場合、第2脱窒処理水は沈殿池等の固液分離装置で処理し、液分を最終処理水として取り出してもよい。なお、固液分離装置で分離された固形分は返送汚泥として第2脱窒槽等に返送すればよく、一部は余剰汚泥として排出してもよい。
本発明では、従属栄養型脱窒工程の後段に亜硝酸化工程を設けるため、従属栄養型脱窒工程における脱窒のために用いられる有機物量が過剰で第1脱窒処理水に有機物が残存していても、亜硝酸化工程で好気性微生物により有機物を無機化して除去できる。このため最終処理水に有機物が含まれることを防止でき、有機物によりANAMMOX反応が阻害されるおそれも防止できる。また、本発明では亜硝酸化処理水の一部を従属栄養型脱窒工程に返送することで独立栄養型脱窒工程の負荷を低減するため、第2脱窒処理水に含まれる硝酸態窒素濃度を低下させ、窒素濃度が低減された処理水を得ることができる。
さらに、従属栄養型脱窒工程と独立栄養型脱窒工程との間に亜硝酸化工程を設け、この亜硝酸化工程でアンモニア態窒素を酸化して従属栄養型脱窒工程に返送するので、従属栄養型脱窒を行うために別途、硝化工程を設ける必要がない。
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る窒素含有水の処理装置(以下、単に「処理装置」)10の模式図である。処理装置10は、第1脱窒槽12と、亜硝酸化槽14と、第2脱窒槽16と、を備える。
第1脱窒槽12には原水が供給される原水管21が接続され、第1脱窒槽12と亜硝酸化槽14とは第1脱窒処理水路23で接続されている。また、亜硝酸化槽14と第2脱窒槽16とは亜硝酸化処理水路25で接続され、第2脱窒槽16には処理水路27が接続されている。亜硝酸化処理水路25には第1返送路26の一端が接続され、第1返送路26の他端は第1脱窒槽12と接続されている。
第1脱窒槽12には主として従属栄養性脱窒微生物で構成されるグラニュール汚泥が保持され、MLSSは約30,000mg/L程度である。第1脱窒槽12における従属栄養型脱窒工程の処理条件としては、DO2mg/L以下、特に0〜0.2mg/Lの嫌気的条件下、亜硝酸イオン等濃度100〜1,000mg/L、亜硝酸態窒素等濃度の2〜3.5倍の有機物(BOD)濃度とすることが好ましい。また、原水の亜硝酸濃度が高く従属栄養性脱窒微生物への阻害がある場合(例えば亜硝酸態窒素濃度が200mg/Lを超える場合)は、第1脱窒槽12から流出する第1脱窒処理水を第1脱窒槽12へ自己循環させ、原水を希釈してもよい。
処理装置10は、従属栄養型脱窒工程で電子供与体として利用される有機物として、原水に含まれるBODを用いる構成とされ、第1脱窒槽12には有機物添加手段は設けられていない。しかし、有機物量が不足する場合や、有機物を含まない原水を処理する場合は、第1脱窒槽12にはメタノール等の有機物を添加する有機物添加手段を設ける。
上記第1脱窒槽12では有機物の存在下、亜硝酸化槽14から返送された亜硝酸態窒素が脱窒汚泥の働きにより窒素ガスに変換されて除去される従属栄養型脱窒工程が行われ、原水に有機窒素化合物が含まれる場合は、有機物を分解する従属栄養細菌の働きにより有機窒素化合物がアンモニア態窒素に分解される。かかる従属栄養型脱窒工程で処理され、第1脱窒槽12から流出する第1脱窒処理水は、主としてアンモニア態窒素と残存有機物を含み、第1脱窒処理水路23を介して第1脱窒槽12から亜硝酸化槽14に供給される。
なお、第1脱窒槽12には浮遊性の汚泥が保持されていることから、第1脱窒槽12と亜硝酸化槽14との間には沈殿池(図示せず)などの固液分離手段を設けてもよい。固液分離手段を設ける場合、液分を第1脱窒処理水として亜硝酸化槽14に送り、固形分は一部を返送汚泥として第1脱窒槽12に返送し、他部は余剰汚泥として排出すればよい。
亜硝酸化槽14は酸素供給手段としての散気管15を備え、主として亜硝酸細菌で構成される浮遊性の硝化汚泥がMLSS2,000〜5,000mg/L程度、保持されている。亜硝酸化槽14には散気管15から空気等の酸素含有気体を供給して、DO0.5〜7mg/L、特に1〜5mg/Lの好気的条件下、硝化汚泥の働きによりアンモニア態窒素を亜硝酸態窒素に酸化する亜硝酸化工程を行う。
亜硝酸化槽14では硝酸の生成を防止し、亜硝酸のみを生成させることが好ましく、本実施形態ではアンモニア態窒素を残留させて硝酸細菌の活動を阻害することで亜硝酸が硝酸にまで酸化されることを防止するとともに、第2脱窒槽16に供給するアンモニア態窒素を確保する。また、亜硝酸化槽14は槽内液の亜硝酸態窒素濃度を200mg/L以上、特に200〜3,000mg/Lとすることで硝酸の生成を防止してもよい。
亜硝酸化槽14では好気的条件で生物処理を行うことから、有機物を資化する好気性従属栄養菌も保持され、第1脱窒処理水に含まれるBODを分解することができる。このため、かかる亜硝酸化工程で処理されて亜硝酸化槽14から流出する亜硝酸化処理水は、主としてアンモニア態窒素と亜硝酸態窒素とを含み、実質的に硝酸態窒素を含まない。
本実施形態の亜硝酸化槽14ではアンモニア態窒素の約半分が酸化されないため、亜硝酸化処理水はそのまま第2脱窒槽16の被処理液とすることができ、亜硝酸化処理水路25から第2脱窒槽16に供給される。本発明では、第2脱窒槽16の窒素負荷が0.1〜5kg−N/m・day、特に0.2〜1kg−N/m・day、または槽出口液の亜硝酸態窒素濃度が200mg/L以下、特に0〜30mg/Lとなるよう、亜硝酸化槽14から流出する亜硝酸化処理水の一部を第2脱窒槽16に供給し、他部は第1返送路26から第1脱窒槽12に返送する。
なお、亜硝酸化槽14と第2脱窒槽16との間には沈殿池(図示せず)等の固液分離手段を設け、液分を亜硝酸化処理水として第1脱窒槽12および第2脱窒槽16に送り、固形分は一部を返送汚泥として亜硝酸化槽14に返送し、他部は余剰汚泥として排出することが好ましい。また、亜硝酸化槽14でアンモニア態窒素のほぼ全量を亜硝酸態窒素に酸化する場合は、第1脱窒処理水路23にバイパス路(図示せず)を設け、第1脱窒槽12から取り出されたアンモニア態窒素を含む第1脱窒処理水を第2脱窒槽16に供給してもよい。
本実施形態では第2脱窒槽16には、独立栄養性脱窒微生物であるANAMMOX菌を自己造粒させたグラニュール汚泥が保持されている。本実施形態では第2脱窒槽16における独立栄養型脱窒工程の処理条件としては、DO0.5mg/L以下、特に0〜0.1mg/Lとする。また、BOD濃度は50mg/L以下、特に0〜20mg/Lとすることが好ましい。また第2脱窒槽16の槽内液の亜硝酸態窒素濃度は200mg/L以下、特に0〜30mg/Lとすることが好ましい。
第2脱窒槽16では、亜硝酸化槽14から送られた亜硝酸化処理水に含まれる亜硝酸態窒素とアンモニア態窒素とをグラニュール汚泥の働きにより窒素ガスに変換して除去する独立栄養型脱窒工程を行う。本発明では第2脱窒槽16には固液分離性に優れたグラニュール汚泥が保持されていることから、独立栄養型脱窒工程で処理され、第2脱窒槽16から流出する処理水はそのまま最終処理水として取り出すことができる。しかし、第2脱窒槽16にANAMMOX菌を主体とする浮遊汚泥が保持されているような場合等、第2脱窒処理水中に汚泥が多く含まれる場合は第2脱窒槽16後段に固液分離手段を設け、分離された液分を最終処理水とし、固形分は第2脱窒槽16に返送することが好ましい。
図2は本発明の第2実施形態に係る窒素含有水の処理装置30の模式図である。図2において図1の処理装置10と同一部材には同一符号を付し説明を省略または簡略化する。
図2に示す処理装置30は、処理装置10と同様に第1脱窒槽12、亜硝酸化槽14、第2脱窒槽16を備える。処理装置30は第2脱窒槽16に接続された処理水路27に第2返送路28の一端が接続されている点が処理装置10と異なる。第2返送路28の他端は第1脱窒槽12に接続され、本実施形態では第2脱窒処理水の一部も第1脱窒槽12に返送される。
したがってこの処理装置30では、第1脱窒槽12には亜硝酸態窒素を含む亜硝酸化処理水と、硝酸態窒素を含む第2脱窒処理水とが返送され、亜硝酸態窒素と硝酸態窒素とを電子受容体とし、有機物を電子供与体とした従属栄養型脱窒工程が行われる。この処理装置30は、原水の窒素濃度が高く、第2脱窒槽16における窒素負荷が高い、あるいは槽内液の亜硝酸態窒素濃度が200mg/Lを超える場合、第2脱窒処理水に含まれる硝酸態窒素濃度が高くなる場合に特に好適に使用できる。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明する。実施例1として、図1に示す処理装置10を用い、原水として合成排水を用いて実験を行った。実施例1において第1脱窒槽12は嫌気性メタン発酵と従属栄養型脱窒とを同時に行うUASB型の反応槽とし、処理条件は以下とした。
[第1脱窒槽処理条件]
容量 ;5.0L
全窒素容積負荷;1.5kg/m・day
MLSS ;20,000mg/L
原水流入量 ;22.5L/day
温度 ;35℃
pH ;7.0
DO ;1mg/L以下
また、亜硝酸化槽14における処理条件は以下とし、亜硝酸化槽14から流出する亜硝酸化処理水は返送比3(すなわち67.6L/day)で第1脱窒槽12に返送し、残りを第2脱窒槽16に供給した。
[亜硝酸化槽処理条件]
容量 ;15L
全窒素容積負荷 ;0.78kg/m・day
MLSS ;3,000mg/L
第1脱窒処理水流入量 ;22.5L/day
温度 ;30℃
pH ;7.6
DO ;3.0mg/L
槽内液のアンモニウア態窒素濃度;85mg/L
槽内液の亜硝酸態窒素濃度 ;111mg/L
第2脱窒処理槽16おける処理条件は以下とした。
[第2脱窒槽処理条件]
容量 ;5L
全窒素容積負荷 ;0.75kg/m・day
MLSS ;10,000mg/L
亜硝酸化処理水流入量 ;22.5L/day
温度 ;30℃
pH ;7.6
DO ;0.1mg/L
槽内液のBOD濃度 ;17mg/L
槽内液の亜硝酸態窒素濃度;ND(Not Detected)
表1に、原水、第1脱窒槽12から流出する第1脱窒処理水、亜硝酸化槽14から流出する亜硝酸化処理水、および第2脱窒槽16から流出する第2脱窒処理水の全窒素(Kj−N)、アンモニア態窒素(NH−N)、亜硝酸態窒素(NO−N)、硝酸態窒素(NO−N)および有機物(BOD)濃度を示す。単位はいずれもmg/Lである
Figure 0004734996
実施例2として、第2脱窒処理水を返送比3(すなわち67.6L/day)で第1脱窒槽12に返送した以外は実施例1と同じ条件とした実験を行った。なお、第2脱窒処理水を返送したことにより、第1脱窒槽2の全窒素容積負荷は0.175kg/m・day、亜硝酸化槽14の第1脱窒処理水流入量は90.1L/day、全窒素容積負荷は1.2kg/m・dayとなった。結果を表2に示す。
Figure 0004734996
比較例
比較例として、亜硝酸化処理水を第1脱窒槽12に返送せず、全量、第2脱窒槽16に送った。亜硝酸化処理水を全量、第2脱窒槽16に供給したため、比較例1では第1脱窒処理槽12の全窒素容積負荷は0kg/m・day、すなわち、BOD除去のためのメタン発酵処理を行なうUASB反応槽として機能させた。また、亜硝酸化槽14への第1脱窒処理水流入量は22.5L/day、全窒素容積負荷は0.78kg/m・dayとなった。また、第2脱窒処理槽16の処理条件は全窒素容積負荷1.95kg/m・day、亜硝酸化処理水流入量22.5L/day、槽内液のBOD濃度30mg/L、槽内液の亜硝酸態窒素濃度289mg/Lとなった。比較例では上述した条件以外は実施例1と同じとした。結果を表3に示す。
Figure 0004734996
表1〜3に示すように、亜硝酸化槽14流出液を全量、第2脱窒処理槽16に供給した比較例では、第2脱窒処理槽16から流出する第2脱窒処理水の窒素濃度が実施例1および実施例2に比べ高くなった。
一方、従属栄養型脱窒工程を独立栄養型脱窒工程前段に配置し、亜硝酸化槽14からの流出水を第1脱窒槽12に返送した実施例1および実施例2では、第2脱窒槽16から得られた処理水の窒素濃度および有機物濃度とも比較例に比べて低かった。このように、本発明によれば、有機物および窒素濃度が低減された処理水を得ることができる。
本発明は、アンモニア態窒素等の窒素を含む窒素含有水の処理に利用できる。
本発明の第1実施形態に係る窒素含有水の処理装置の模式図である。 本発明の第2実施形態に係る窒素含有水の処理装置の模式図である。
符号の説明
10、30 窒素含有水の処理装置
12 第1脱窒槽
14 亜硝酸化槽
16 第2脱窒槽

Claims (4)

  1. アンモニア源を含む窒素含有水を、有機物を電子供与体、亜硝酸態窒素および/または硝酸態窒素を電子受容体とする従属栄養性脱窒微生物の存在下に脱窒する従属栄養型脱窒工程と、
    前記従属栄養型脱窒工程からの流出液を、亜硝酸細菌の存在下で亜硝酸化工程の亜硝酸態窒素濃度を50から10,000mg/Lでアンモニア態窒素を亜硝酸態窒素に酸化する亜硝酸化工程と、
    前記亜硝酸化工程からの流出液を、アンモニア態窒素を電子供与体、亜硝酸態窒素を電子受容体とする独立栄養性脱窒微生物の存在下に脱窒する独立栄養型脱窒工程と、を含み、
    前記独立栄養型脱窒工程の立ち上げ期間に前記亜硝酸化工程からの流出液を、前記従属栄養型脱窒工程に返送する窒素含有水の生物的処理方法。
  2. 前記亜硝酸化工程の亜硝酸態窒素濃度は200から3,000mg/Lである請求項1に記載の窒素含有水の生物的処理方法。
  3. 前記独立栄養型脱窒工程の立ち上げ期間に前記独立栄養型脱窒工程からの流出液を、前記従属栄養型脱窒工程に返送する請求項1または2に記載の窒素含有水の生物的処理方法。
  4. 前記従属栄養型脱窒工程を上向流式嫌気性汚泥床により行う請求項1乃至3に記載の窒素含有水の生物的処理方法。
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