JP4732002B2 - Icカード運用システムおよびicカード運用方法およびそれに用いるicカード - Google Patents
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また、下記非特許文献1においては、ICカードの無効化(ロック)/有効化(アンロック)の処理を利用者側からの操作で実行し得る方法、あるいは非特許文献2においては、ICカードを置き忘れあるいは紛失した場合、公衆電話等ICカードから離れた位置にあってもICカード発行者側のサーバで当該ICカードを無効化し、第三者の使用を不可能にする方法等が開示されている。
特許文献1に記載の方法においては、ICカードに対する処理の主体はカード発行者側のサーバ側に有り、非特許文献1および非特許文献2においては処理の主体はカード利用者側にある。
1)ICカード利用者が、ICカード紛失等の事故への対策として通常は、サーバ等のICカード発行者システムに接続すること無くICカードの無効化を行っておき、ICカード利用時に上記無効化時と同様にカード発行者システムに接続すること無くカードの有効化を行うこと、
と言うICカードの不正使用対策と、
2)ICカード発行者が不正利用者の保有するカードに対して、カード発行者側のシステムに接続させて、当該ICカードの無効化を行うこと、
と言う不正使用対策との両運用を両立させることは、ICカード発行者が無効化したICカードをICカード利用者が有効化することが出来てしまうため、実際の運用には適用が不可能であった。
このため、本発明においては、複数主体に対してもICカードのセキュリティに配慮した状態管理を可能とし、柔軟で使い勝手の良いICカードおよびICカード運用システムを提供することを目的とした。
すなわち、本発明の請求項1においては、ICカードと、前記ICカードを発行したカード発行者が有するカード発行者サーバと、ICカードを挿入可能な端末と、前記端末と前記カード発行者サーバとを結ぶ通信手段とを有するICカード運用システムにおいて、前記ICカードが、処理主体によって異なる有効化または無効化のコマンドまたは該コマンドに含まれるパラメータを弁別する弁別手段により、前記ICカードの有効化または無効化の状態を変化させる処理を前記カード発行者、カード利用者の何れで実行されるかを個別に判別し、
前記ICカードが、予め設定されておりかつ記憶手段に記憶されている前記ICカードの持つそれぞれの処理間の優先度にしたがってICカードの有効化または無効化の可否を判断する判断手段を有し、前記ICカードが、前記端末に挿入されているICカードの有効化または無効化の状態を変更する処理手段を有しており、前記判断手段が、前記ICカードの現在の状態を設定した前記処理主体が前記カード発行者、前記カード利用者のいずれであるかを確認し、前記カード発行者のみにより無効化されている状態、前記カード利用者のみにより無効化されている状態、前記カード発行者と前記カード利用者により無効化されている状態のいずれであるか、および前記カード発行者による有効化または無効化、前記カード利用者による有効化または無効化のいずれであるかによって、ICカードの有効化または無効化の可否を判断し、前記判断手段の判断に基づいて前記処理手段が前記ICカードの有効化または無効化の状態を変更するICカード運用システムについて規定している。
前記ICカードが、前記処理主体によって異なる有効化または無効化のコマンドまたは該コマンドに含まれるパラメータを弁別する弁別手段により、前記カード発行者、カード利用者の何れが前記状態変化の処理を行っているかを特定し、
前記ICカードが、前記ICカードの現在の状態を設定した前記処理主体が前記カード発行者、前記カード利用者のいずれであるかを確認し、
前記ICカードが、予め設定されておりかつ記憶手段に記憶されている優先度にしたがって、前記カード発行者のみにより無効化されている状態、前記カード利用者のみにより無効化されている状態、前記カード発行者と前記カード利用者により無効化されている状態のいずれであるか、および前記カード発行者による有効化または無効化、前記カード利用者による有効化または無効化のいずれであるかによって、有効化または無効化の状態変化実行の可否を判断し、
前記ICカードが、前記判断に基づいて前記ICカードの有効化または無効化の状態を変更するICカード運用方法について規定している。
本発明においては、図1に示す構成による処理を行う複数のカード利用者を含むICカード運用システムとしている。すなわち、図1において、ICカード1を含む端末2は通信手段6を介してカード発行者サーバ4に接続されている。ICカード1にはICカードの有効化または無効化の状態変化をさせる複数の処理主体(例えば、カード発行者またはカード利用者)の内の何れであるかを特定する特定手段、およびICカードの有効または無効の状態を変更する処理手段を有している。
また、特定手段は、複数の処理主体それぞれに異なる有効化または無効化のコマンドを使用し、該異なる有効化または無効化のコマンドの弁別手段を有したものであってもよい。
また、特定手段は、複数の処理主体に同一の有効化または無効化のコマンドを使用し、且つ、前記複数の処理主体のそれぞれに対して異なるパラメータを該コマンド内に含ませておき、該パラメータから前記複数の処理主体のそれぞれを特定する認識手段を有したものであってもよい。
そして、例えば、ICカード1はカード発行者3側のサーバ4によって有効化されているとする。この状態でカード発行者3が通信手段6を介してICカード1を無効化しようとした時、ICカード1は自分が保持する図2に示す優先度設定に従い無効化を許可する。この無効化されたICカード1に対してICカード利用者5が有効化を実行しようとすると、ICカード1は自分の保持する優先度設定(図2)に従い有効化は拒絶されることになる。
図2(b)は有効化された状態にあるICカード1を無効化する場合の優先度設定の例を示すものである。この図2(b)においては、カード発行者3あるいはカード利用者5が有効化したICカード1の何れに対しても無効化処理は可能であることを示している。
すなわち、ICカード1の有効化に対しては現在の状態を設定した主体と、今回新たに有効化しようとする主体との関係はチェックされるが、無効化に関してはICカード1、カード発行者3の何れの側からも処理可能であり、したがって安全サイドに操作されるようにしている。
以下、図3により本発明における有効化/無効化の処理過程を図3に示す例により説明する。図3における例は図2における優先度設定に基づいて構成されたものである。ここで、有効化されているICカード1を無効化する過程と、無効化されているICカード1を有効化する過程とでは異なる処理であるため、処理過程をこれら二つに分けて説明する。
3:カード発行者 4:サーバ
5:カード利用者 6:通信手段
Claims (5)
- ICカードと、前記ICカードを発行したカード発行者が有するカード発行者サーバと、ICカードを挿入可能な端末と、前記端末と前記カード発行者サーバとを結ぶ通信手段とを有するICカード運用システムにおいて、
前記ICカードが、処理主体によって異なる有効化または無効化のコマンドまたは該コマンドに含まれるパラメータを弁別する弁別手段により、前記ICカードの有効化または無効化の状態を変化させる処理を前記カード発行者、カード利用者の何れで実行されるかを個別に判別し、
前記ICカードが、予め設定されておりかつ記憶手段に記憶されている前記ICカードの持つそれぞれの処理間の優先度にしたがってICカードの有効化または無効化の可否を判断する判断手段を有し、
前記ICカードが、前記端末に挿入されているICカードの有効化または無効化の状態を変更する処理手段を有しており、
前記判断手段が、前記ICカードの現在の状態を設定した前記処理主体が前記カード発行者、前記カード利用者のいずれであるかを確認し、前記カード発行者のみにより無効化されている状態、前記カード利用者のみにより無効化されている状態、前記カード発行者と前記カード利用者により無効化されている状態のいずれであるか、および前記カード発行者による有効化または無効化、前記カード利用者による有効化または無効化のいずれであるかによって、ICカードの有効化または無効化の可否を判断し、
前記判断手段の判断に基づいて前記処理手段が前記ICカードの有効化または無効化の状態を変更する
ことを特徴とするICカード運用システム。 - ICカードと、前記ICカードを発行したカード発行者が有するカード発行者サーバと、ICカードを挿入可能な端末と、前記端末と前記カード発行者サーバとを結ぶ通信手段とを有するICカード運用システムにおける、前記ICカードの有効化または無効化の状態を変化させる処理を複数の処理主体の何れかで行うICカード運用方法において、
前記ICカードが、前記処理主体によって異なる有効化または無効化のコマンドまたは該コマンドに含まれるパラメータを弁別する弁別手段により、前記カード発行者、カード利用者の何れが前記状態変化の処理を行っているかを特定し、
前記ICカードが、前記ICカードの現在の状態を設定した前記処理主体が前記カード発行者、前記カード利用者のいずれであるかを確認し、
前記ICカードが、予め設定されておりかつ記憶手段に記憶されている優先度にしたがって、前記カード発行者のみにより無効化されている状態、前記カード利用者のみにより無効化されている状態、前記カード発行者と前記カード利用者により無効化されている状態のいずれであるか、および前記カード発行者による有効化または無効化、前記カード利用者による有効化または無効化のいずれであるかによって、有効化または無効化の状態変化実行の可否を判断し、
前記ICカードが、前記判断に基づいて前記ICカードの有効化または無効化の状態を変更することを特徴とするICカード運用方法。 - カード発行者が、カード発行者サーバを利用しかつ通信手段を介してICカードの有効化または無効化処理の実行が可能であり、かつカード利用者が、端末を利用してICカードの有効化または無効化処理の実行が可能なICカードにおいて、
処理主体によって異なる有効化または無効化のコマンドまたは該コマンドに含まれるパラメータを弁別して、前記ICカードに対する有効化または無効化処理を行う前記カード発行者、前記カード利用者を個別に特定する特定手段と、
前記複数の処理主体間の有効化または無効化を行う処理の優先度が記述された優先度情報を記憶する記憶手段と、
前記特定された処理主体によるICカードの有効化または無効化の状態変化に対して、前記記憶手段に記憶されている優先度情報に基づいて有効化または無効化の可否を判断する判断手段とを少なくとも有しており、
前記判断手段が、前記ICカードの現在の状態を設定した前記処理主体が前記カード発行者、前記カード利用者のいずれであるかを確認し、前記カード発行者のみにより無効化されている状態、前記カード利用者のみにより無効化されている状態、前記カード発行者と前記カード利用者により無効化されている状態のいずれであるか、および前記カード発行者による有効化または無効化、前記カード利用者による有効化または無効化のいずれであるかによって、ICカードの有効化または無効化の可否を判断し、
前記判断手段の判断に基づいて処理手段が前記ICカードの有効化または無効化の状態を変更する
ことを特徴とするICカード。 - 請求項3に記載のICカードにおいて、
前記複数の処理主体を個別に特定する特定手段は、前記複数の処理主体それぞれに異なる有効化または無効化のコマンドを使用し、該異なる有効化または無効化のコマンドの弁別手段を有したものであることを特徴とするICカード。 - 請求項3に記載のICカードにおいて、
前記複数の処理主体を個別に特定する特定手段は、前記複数の処理主体に同一の有効化または無効化のコマンドを使用し、且つ、前記複数の処理主体のそれぞれに対して異なるパラメータを該コマンド内に含ませておき、該パラメータから前記複数の処理主体のそれぞれを特定する認識手段を有していることを特徴とするICカード。
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JP2005153866A JP4732002B2 (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | Icカード運用システムおよびicカード運用方法およびそれに用いるicカード |
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JP2005153866A Active JP4732002B2 (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | Icカード運用システムおよびicカード運用方法およびそれに用いるicカード |
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JP4414679B2 (ja) * | 2003-05-22 | 2010-02-10 | 株式会社日立製作所 | 携帯電話端末 |
JP4199056B2 (ja) * | 2003-06-18 | 2008-12-17 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 制御装置および制御システム |
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2005
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