JP4199056B2 - 制御装置および制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信装置を遠隔制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの移動通信装置(以降、移動機と呼ぶ)は、その携帯性ゆえに、紛失や盗難が生じやすく、その場合、第三者による移動機の不正使用の恐れがある。そのため、紛失や盗難の際、端末に対して速やかに通信停止処理を行うための提案が従来からなされている(例えば、特許文献1)。なお、これ以降、通信停止とは、移動機が移動通信網経由で移動通信網外の他の通信装置との間で通話およびデータ通信を停止することを指し、基地局や交換局など移動通信網内の装置との間では通信が可能である。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−78001号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、アプリケーションプログラムを実行できる環境を備えた移動機が実用化されている。アプリケーションプログラムの例としては、代金の決済を行うためのクレジット機能を移動機に実現させるプログラムがある。このプログラムを搭載した移動機には、例えば赤外線を用いた通信を可能とする近距離無線通信装置が搭載されており、店頭の端末との間で通信可能となっている。店頭の端末はクレジット会社のサーバ装置と接続されており、代金決済に関する情報の送受信が店頭の端末を介してサーバと移動機との間で行われる。
【0005】
ところで、ユーザが移動機を紛失したり盗難に遭ったりした場合、その移動機を拾得した第三者による移動機の不正使用を防止するために、ユーザが通信事業者に依頼して移動機を通信停止とすることができる。このような通信停止作業により停止されるのは、通信事業者により提供される通信サービスを利用した通信だけである。つまり、近距離無線通信やクレジット機能の使用が禁止される訳ではない。従って、移動機を通信停止状態にしても、この移動機を拾得した第三者によって上述のクレジット機能が不正使用されてしまうおそれがある。このような不正使用は金銭的被害や個人情報の漏洩につながるから、避けるべき事態である。
【0006】
このような事態を回避する方法としては、通信事業者により提供される通信サービスを利用した遠隔操作により移動機の近距離無線通信やクレジット機能の使用を禁止してから当該移動機を通信停止状態にする、という方法が考えられる。しかし、紛失や盗難に伴う通信停止は即座に行われねば効果が薄れることを考慮すると、移動機を通信停止とするまでにやらねばならないことが多い上記の方法は不適切である。やはり、通信停止状態にある移動機の機能を遠隔操作で制限することができるのであれば、それが望ましい。
【0007】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、通信停止状態にある移動機の機能を遠隔操作で変更することのできる技術の提供を目的とする。
【0008】
上述の課題を解決するために、本発明は、プログラムを実行する実行手段とプログラムの実行の許否を表す実行許否情報を記憶する記憶手段と移動通信網から転送されてきた情報を受信する受信手段と該受信手段により受信された情報がプログラムの実行を制限させることを表すときに該実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限する制限手段とを備えた複数の移動通信装置の各々について、前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信の許否を示す通信許否情報を該移動通信装置に割り当てられた通信アドレスに対応付けて入力する入力手段と、前記入力手段により入力された通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可しないことを表す場合に、前記実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限させることを表す制御情報を前記通信アドレス宛で送信する一方、前記入力手段により入力された通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可することを表す場合に、プログラムの実行を制限させないことを表す制御情報を前記通信アドレス宛で送信する送信手段とを備えることを特徴とする制御装置を提供する。
【0009】
また、本発明は、プログラムを実行する実行手段とプログラムの実行の許否を表す実行許否情報を記憶する記憶手段と移動通信網から転送されてきた情報を受信する受信手段と該受信手段により受信された情報がプログラムの実行を制限させることを表すときに該実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限する制限手段とを備えた複数の移動通信装置の各々について、前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信の許否を示す通信許否情報を該移動通信装置に割り当てられた通信アドレスに対応付けて記憶し、該記憶手段により記憶された通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可しないことを表す場合に、前記実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限させることを表す制御情報を前記通信アドレス宛で送信する制御装置と、前記制御装置から送信された前記制御情報を受信すると該制御情報を前記通信アドレス宛で転送し、前記制御情報を前記移動通信装置が受信したことを表す制御応答を所定の時間が経過するまでに受信しなかった場合には、前記移動通信装置から送信された信号を受信した時点で前記通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可しないことを表す場合にのみ該制御情報を前記通信アドレス宛で転送する中継装置とを備えることを特徴とする制御システムを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。これ以降、移動機を遠隔操作で制御することを「リモート制御」と呼ぶ。
【0013】
(1.構成)
図1は、本発明の実施形態にかかるシステム全体の構成を示すブロック図である。移動機100は、通常の携帯電話機能の他、移動通信網200を通じてデータ通信を行うことができる。また、移動機100は、移動通信網200を通じてアプリケーションプログラムをダウンロードする機能を備え、ダウンロードしたアプリケーションプログラムを記憶部101に記憶させる。記憶部101は書き換え可能な不揮発性メモリである。また、移動機100は、近距離無線通信装置102を備える。近距離無線通信装置102は、例えば赤外線やFM(Frequency Modulation)波を用いて数m程度の距離内での通信を行うことのできる通信装置である。または、Bluetooth(登録商標)などの通信規格に従って通信を行うことのできる通信装置でもよい。
【0014】
UIM(User Identification Module)103は、書き換え可能な記憶モジュールの機能を有するICカードである。UIM103には加入者番号が記憶されており、UIM103を移動機100に装着することにより、移動機100は通信可能となる。なお、「特許請求の範囲」に記載の「移動通信装置」は、「UIM103が装着されている移動機100」を意味する。また、これ以降、「移動機100」とは、「UIM103が装着されている移動機100」を指すものとする。
【0015】
UIM103には実行許否情報テーブル104が格納されている。コンテンツ配信サービスを提供するコンテンツプロバイダ(以降、CPと呼ぶ)がアプリケーションプログラムを移動機100に配信する際、当該プログラムの実行許否情報を当該プログラムとともに移動機100に送信することができる。これによって、実行許否情報が実行許否情報テーブル104に書き込まれる。実行許否情報の構成の一例を図2に示す。同図には複数の実行許否情報が示されている。実行許否情報は、移動機100が処理を施すアプリケーションプログラムの識別番号(以降、APIDと呼ぶ)、移動機100が通信停止とされたときに移動機100が当該アプリケーションプログラムに施す処理内容、当該アプリケーションプログラムを提供するCPの識別番号(以降、CPIDと呼ぶ)から構成される。リモート制御によって移動機100に行わせる処理内容は、「停止」、「装置停止」の2種類である。CPは、ひとつのアプリケーションプログラムに対して上記の処理内容からいずれかひとつを選択することができる。「停止」とは、アプリケーションプログラムの使用を禁止することを表す。「装置停止」とは、近距離無線通装置の使用を禁止することを表す。
【0016】
サービス制御装置(制御装置)400、管理サーバ600、CPサーバ800は、以下に述べる点を除いて通常のサーバ装置と同様の構成を有している。
CPサーバ800は、CPによって管理されており、記憶部801を有し、記憶部801にコンテンツを記憶させ、記憶部801に記憶されたコンテンツを移動機100へ宛ててインターネット700および移動通信網200経由で送信する。なお、本実施形態において、「コンテンツ」とは移動機100が実行可能なアプリケーションプログラムを指す。
【0017】
管理サーバ600は通信事業者によって管理されており、通信事業者が提供する移動通信サービスの顧客情報が格納されている。管理サーバ600は移動機100を通信停止とすることを表す情報をサービス制御装置400へ転送する機能を持つ。
【0018】
サービス制御装置400は、移動機100が在圏する在圏エリア、移動機100の通信許否情報を記憶部401に記憶させる。通信許否情報は、移動機100が移動通信網200経由の通信を許可されているか否かを表す情報であり、その内容は「許可」か「不許可」のいずれかである。
【0019】
サービス制御装置400は、管理サーバ600から「不許可」を表す通信許否情報を受信すると、この情報を記憶部401に記憶させ、さらに、「不許可」を表す制御情報を移動機100宛で送信する。「不許可」を表す制御情報を受信すると、移動機100は、記憶部104に記憶された実行許否情報に従ってプログラムの実行を制限する。
【0020】
また、サービス制御装置400は、管理サーバ600から「許可」を表す通信許否情報を受信すると、この情報を記憶部401に記憶させ、さらに、「許可」を表す制御情報を移動機100宛で送信する。「許可」を表す制御情報を受信すると、移動機100は、プログラムの実行を制限しない。
【0021】
図3は、中継サーバ(中継装置)300の内部構成を示すブロック図である。ROM302には中継プログラムが格納されており、CPU304はRAM303をワークエリアとして、中継プログラムを実行する。記憶部305は、例えばハードディスクドライブのような書き換え可能な不揮発性メモリである。中継サーバ300と外部との通信は、通信インターフェイス(以降、通信IF)306を介して行われる。
【0022】
中継サーバ300は、サービス制御装置400から送信された制御情報を受信すると、この制御情報を移動機100へ転送する。また、中継サーバ300は、移動機100から送信された位置登録要求を受信すると、サービス制御装置400へ位置登録要求を転送する。また、中継サーバ300は、移動機100からの発信を受信すると、移動機100の通信許否情報をサービス制御装置400に問い合わせる。通信が許可されている場合にのみ、移動機100と通信相手との通信を仲介する。なお、中継サーバ300とサービス制御装置400とは両者が一体化された装置であってもよい。
【0023】
なお、移動機、CPサーバは複数存在するが、簡単のためひとつの移動機100とひとつのCPサーバ800のみ図示している。
【0024】
(2.動作例)
本実施形態の動作について説明する。実行許否情報テーブル104には、CPからの依頼に従って図3に示すように実行許否情報が入力されているとする。実行許否情報テーブル104の最初のレコードには、移動機に搭載されているAPIDがA01、CPIDがC11であるプログラムを使用禁止とすることを表すデータが、次のレコードには、同じ移動機に搭載されているAPIDがA02、CPIDがC25であるプログラムを起動し、近距離無線通信装置102の使用を禁止することを表すデータが格納されている。
【0025】
図4は、CPU304が中継プログラムを実行している間に中継サーバ300が行う処理の流れを示すフローチャートである。中継サーバ300は、サービス制御装置400から送信された移動機100宛の制御情報を受信すると、その制御情報を記憶部305に記憶させ、移動機100へ転送する(ステップF1)。制御情報を転送した後、中継サーバ300は、移動機100が制御情報を受信したことを示す制御応答を移動機100から受信したか否かを判定する(ステップF2)。所定の時間内に移動機100からの制御応答を受信できなかった場合には、中継サーバ300は、移動機100からの位置登録要求を受信したか否かを一定時間間隔で判定する(ステップF3)。中継サーバ300は、移動機100からの位置登録要求を受信したならば、位置登録要求をサービス制御装置400へ転送するとともに、移動機100の通信許否情報をサービス制御装置400に問い合わせる(ステップF4)。サービス制御装置400から位置登録応答および通信許否情報を受信すると、中継サーバ300は、移動機100の通信許否情報の表す内容が記憶部305に記憶されている制御情報の表す内容と同一か否かを判定する(ステップF5)。移動機100の通信許否情報の表す内容が制御情報の表す内容と同一である場合には、移動機100へ制御情報を送信する(ステップF6)。移動機100の通信許否情報の表す内容が制御情報の表す内容と異なる場合には、制御情報を記憶部305から削除し、処理を終了する。
【0026】
(2−1.通常時の停止処理)
図5は本実施形態にかかるシステム全体の動作を示すシーケンスチャートである。ここでは、通常時、すなわち、移動機100が通信圏内に在圏し、かつ、電源が投入されている場合に、移動機100を通信停止とし、アプリケーションプログラムの使用を禁止する場合の動作例について説明する。
移動機100を通信停止とすることをユーザが通信事業者に申し込むと、通信事業者は、「不許可」を表す通信許否情報を移動機100に割り当てられた通信アドレスに対応付けて管理サーバ600に入力する。すると、管理サーバ600は通信許否情報をサービス制御装置400へ転送する(ステップS11)。サービス制御装置400は、管理サーバ600から送信された通信許否情報を受信すると、この通信許否情報を記憶部401に記憶させ、「不許可」を表す制御情報を中継サーバ300経由で移動機100宛で送信する(ステップS12、S13)。移動機100は、制御情報を受信した後、実行許否情報テーブル104を参照し、実行許否情報に従って処理を行う。移動機100は、実行許否情報に従った処理が完了すると、制御応答をサービス制御装置400宛で送信する(ステップS14、S15)。実行許否情報に従って移動機100が行う処理は下記のとおりである。
【0027】
(2−1−1.アプリケーションプログラムの停止)
移動機100が「不許可」を表す制御情報を受信した後、アプリケーションプログラムの実行を指示する入力操作が移動機100に対して行われた場合、CPU103は実行許否情報テーブル104に書き込まれている実行許否情報を参照して、当該プログラムの処理内容が「停止」ならば、プログラムの実行を中止する。図3に示した実行許否情報テーブル104によると、APIDがA01であるプログラムを停止することとなっているから、当該プログラムの実行を指示する入力操作が移動機100に対して行われた場合、CPU103は当該プログラムの実行を中止する。
【0028】
(2−1−2.近距離無線通信装置の停止)
移動機100が「不許可」を表す制御情報を受信した後、処理内容が「装置停止」であるアプリケーションプログラム(ここではAPIDがA02であるプログラム)に対しては、CPU103が当該プログラムを起動する。このプログラムは、自身が使用するデータを近距離無線通信装置102を用いた通信によって送受信するプログラムである。CPU103は、当該プログラムを起動した後、近距離無線通信装置102を制御する制御プログラムに対する停止処理を行い、当該アプリケーションプログラムを終了する。
【0029】
(2−2.通常時の再開処理)
ここでは、通常時、すなわち、移動機100が通信圏内に在圏し、かつ、電源が投入されている場合に、通信停止状態である移動機100の通信を許可し、アプリケーションプログラムの使用を許可する場合の動作例について説明する。なお、本動作例にかかるシステム全体の動作は図5に示したものと同様である。
移動機100の通信停止を解除することをユーザが通信事業者に申し込むと、通信事業者は、「許可」を表す通信許否情報を移動機100に割り当てられた通信アドレスに対応付けて管理サーバ600に入力する。すると、管理サーバ600は通信許否情報をサービス制御装置400へ転送する(ステップS11)。サービス制御装置400は、管理サーバ600から送信された通信許否情報を受信すると、この通信許否情報を記憶部401に記憶させ、「許可」を表す制御情報を中継サーバ300経由で移動機100宛で送信する(ステップS12、S13)。移動機100は、制御情報を受信した後、実行許否情報に従って実行を制限されていたプログラムの実行を許可するための処理を行う。移動機100は、実行許否情報に従った処理が完了すると、制御応答をサービス制御装置400宛で送信する(ステップS14、S15)。実行許否情報に従って移動機100が行う処理は下記のとおりである。
【0030】
(2−2−1.アプリケーションプログラムの再開)
移動機100が「許可」を表す制御情報を受信した後、アプリケーションプログラムの実行を指示する入力操作が移動機100に対して行われた場合、CPU103は当該プログラムの実行を許可する。
【0031】
(2−2−2.近距離無線通信装置の再開)
移動機100が「許可」を表す制御情報を受信した後、処理内容が「装置停止」であるアプリケーションプログラム(ここではAPIDがA02であるプログラム)に対しては、CPU103が当該プログラムを起動し、近距離無線通信装置102を制御する制御プログラムに対する停止処理を解除し、当該アプリケーションプログラムを終了する。
【0032】
(2−3.通信圏外または電源切断時)
図6は移動機100が通信圏外、または電源が切断されている場合におけるシステム全体の動作を示すシーケンスチャートである。ステップS11からステップS13までは通常時と共通である。移動機100が通信圏外、または電源が切断されている場合、移動機100はサービス制御装置400から送信された制御情報を受信できないため、中継サーバ300へ制御応答を送信しない。中継サーバ300は、所定の時間が経過しても制御応答が受信できない場合には、移動機100から位置登録要求を受信したか否かを一定時間間隔で判定する。
【0033】
移動機100が通信圏内復帰、または電源投入により位置登録要求を発信する(ステップS24)。移動機100が発信した位置登録要求を受信した中継サーバ300は、サービス制御装置400へ位置登録要求を転送する(ステップS25)。このとき、位置登録要求ともに、移動機100の通信許否情報をサービス制御装置400に問い合わせる。サービス制御装置400は位置登録要求を受信すると、移動機100の位置登録を行い、位置登録応答を中継サーバ300へ送信する(ステップS26)。このとき、サービス制御装置400は、位置登録応答とともに、移動機100の通信許否情報を中継サーバ300へ送信する。サービス制御装置400から位置登録応答および通信許否情報を受信すると、中継サーバ300は、移動機100の通信許否情報の表す内容が記憶部305に記憶されている制御情報の表す内容と同一か否かを判定する。通信許否情報の表す内容が制御情報の表す内容とが同一である場合には、移動機100へ制御情報を送信する(ステップS27)。移動機100への制御情報送信後の処理は通常時と共通である。通信許否情報の表す内容と制御情報の表す内容とが異なる場合には、制御情報を記憶部305から削除し、処理を終了する。
【0034】
以上の動作によって、移動機を通信停止とした後、移動機に搭載されているアプリケーションプログラムを遠隔操作によって迅速に使用禁止とすることが可能となる。アプリケーションプログラムは移動機の記憶部に残っているため、これらのプログラムの使用を再開したい場合に、再度プログラムをインストールせずにすむ。
【0035】
また、移動機を通信停止とした後、移動機に搭載されている近距離無線通信装置を遠隔操作によって迅速に使用禁止とすることが可能となる。これによって、近距離無線通信装置を用いた通信を行うアプリケーションプログラムが複数搭載されている場合、これらのプログラムを一括して使用禁止とすることが可能となる。
【0036】
また、通信停止とされた移動機に搭載されているアプリケーションプログラムや近距離無線通信装置の使用を遠隔操作によって再開することが可能となる。これによって、例えば紛失した移動機がユーザの手元に戻ってきた場合に、移動機の通信停止を解除するとともに、アプリケーションプログラムや近距離無線通信装置の使用を再開することができる。
【0037】
また、移動機が通信圏外または電源切断のため停止信号を受信できない場合には、移動機が通信圏内復帰または電源投入により位置登録が行われ次第、迅速にアプリケーションプログラムや近距離無線通信装置の使用を禁止/再開することが可能となる。
【0038】
(3.変形例)
本発明は種々の態様で実施可能である。変形例としては、たとえば以下のようなものがある。
【0039】
移動機に搭載されているアプリケーションプログラムを使用禁止とする場合、リモート制御によってアプリケーションプログラムを移動機の記憶部から削除することとしてもよい。
【0040】
実行許否情報テーブル104は、移動機100の記憶部101に格納することとしてもよい。
【0041】
通信圏外または電源切断のため移動機100が制御情報を受信できない場合、移動機から最初に発信要求が行われた時点で中継サーバが移動機に制御情報を送信することとしてもよい。
【0042】
上述の実施形態においては、CPがプログラム配信時に実行許否情報を実行許否情報テーブルに書き込むこととしたが、これに加えて、ユーザが実行許否情報を書き込むこととしてもよい。ユーザが実行許否情報を書き込むことによって実行を制限させるプログラムとしては、例えば、電話帳などが想定される。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、移動機を通信停止とした後、移動機に搭載されているアプリケーションプログラムを遠隔操作によって迅速に使用禁止とすることが可能となる。これによって、移動機を紛失したり盗難に遭ったりした場合、移動機の通信機能だけでなく、第三者によるアプリケーションプログラムの不正使用を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかるシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態にかかる実行許否情報テーブルに書き込まれる情報の構成を示す図である。
【図3】 同実施形態にかかる中継サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】 同実施形態にかかる中継プログラムを実行中の中継サーバが行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 同実施形態にかかるシステム全体の動作を示すシーケンスチャートである。
【図6】 同実施形態にかかるシステム全体の動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
100…移動機、200…移動通信網、300…中継サーバ、400…サービス制御装置、600…管理サーバ、800…CPサーバ
Claims (2)
- プログラムを実行する実行手段とプログラムの実行の許否を表す実行許否情報を記憶する記憶手段と移動通信網から転送されてきた情報を受信する受信手段と該受信手段により受信された情報がプログラムの実行を制限させることを表すときに該実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限する制限手段とを備えた複数の移動通信装置の各々について、前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信の許否を示す通信許否情報を該移動通信装置に割り当てられた通信アドレスに対応付けて入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可しないことを表す場合に、前記実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限させることを表す制御情報を前記通信アドレス宛で送信する一方、前記入力手段により入力された通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可することを表す場合に、プログラムの実行を制限させないことを表す制御情報を前記通信アドレス宛で送信する送信手段と
を備えることを特徴とする制御装置。 - プログラムを実行する実行手段とプログラムの実行の許否を表す実行許否情報を記憶する記憶手段と移動通信網から転送されてきた情報を受信する受信手段と該受信手段により受信された情報がプログラムの実行を制限させることを表すときに該実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限する制限手段とを備えた複数の移動通信装置の各々について、前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信の許否を示す通信許否情報を該移動通信装置に割り当てられた通信アドレスに対応付けて記憶し、該記憶手段により記憶された通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可しないことを表す場合に、前記実行許否情報の内容に従ってプログラムの実行を制限させることを表す制御情報を前記通信アドレス宛で送信する制御装置と、
前記制御装置から送信された前記制御情報を受信すると該制御情報を前記通信アドレス宛で転送し、前記制御情報を前記移動通信装置が受信したことを表す制御応答を所定の時間が経過するまでに受信しなかった場合には、前記移動通信装置から送信された信号を受信した時点で前記通信許否情報が前記移動通信装置による前記移動通信網経由の通信を許可しないことを表す場合にのみ該制御情報を前記通信アドレス宛で転送する中継装置と
を備えることを特徴とする制御システム。
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