JP4729523B2 - 薄型の自己結紮式歯科矯正ブラケット及びこのような歯科矯正ブラケットを使用する方法 - Google Patents

薄型の自己結紮式歯科矯正ブラケット及びこのような歯科矯正ブラケットを使用する方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般に歯科矯正ブラケットに関し、より詳細には、自己結紮式歯科矯正ブラケット及び自己結紮式歯科矯正ブラケットを使用する方法に関する。
[関連出願の参照]
本出願は、2006年3月23日に出願した米国特許仮出願第60/743700号明細書の優先権を主張するものであり、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
歯科矯正ブラケットは、もっぱら患者の咬合を改善するためのすべての修正的な歯科矯正処置の主要な構成要素を代表する。歯の美容増進のために使用される従来の歯科矯正処置では、患者の歯にブラケットが装着され、それぞれのブラケットの長穴の中にアーチワイヤが掛けられる。アーチワイヤは、歯を強制的に矯正位置に移動する矯正力を加える。アーチワイヤは、適切な咬合のために望ましい位置までブラケット及び関連する歯の移動を案内するための軌道を形成する。
アーチワイヤをブラケットのアーチワイヤ長穴の内部に捕えておくために、スライドのような可動式カバーに依存することによって結紮糸の必要性を排除する自己結紮式歯科矯正ブラケットが開発された。自己結紮式歯科矯正ブラケットは、患者の快適さを増大させ、処置時間を短縮し、歯科治療室における椅子上の時間を削減し、かつ歯の歯体移動をより正確に制御する。伝統的な結紮糸(例えば、弾性結紮糸又は金属線)はまた、それぞれの個別ブラケットに適用することが困難であり、それが自己結紮式歯科矯正ブラケットによって簡素化される。劣化及び変形を受け易くなり得る弾性結紮糸は、口腔不衛生の原因にもなり得る。自己結紮は、患者の口腔に対する軟組織損傷の恐れも減少させる。
従来の自己結紮式歯科矯正ブラケットは、結紮糸を使用して従来通りに結紮される歯科矯正ブラケットに比べて相対的に大きい。自己結紮機構の可動部分を歯科矯正ブラケットの構造に組み込むように設計する必要性のために、サイズ上の不具合が生じる。サイズ差はまた、自己結紮式歯科矯正ブラケットが、従来通りに結紮された歯科矯正ブラケットよりも歯の表面から大きく離れて突出するので、自己結紮式歯科矯正ブラケットに相対的に高背型の物理的外形をもたらす。これらの不具合の結果は、自己結紮式歯科矯正ブラケットが、患者の不快感、目立ち易さの増大、及び口腔不衛生をもたらし得る、より高背型の物理的外形を有することである。
したがって、従来の自己結紮式歯科矯正ブラケットのこれら及び他の欠陥を克服する、低い物理的外形を特徴とする自己結紮式歯科矯正ブラケットに対する要望が存在する。
本発明の一実施形態では、歯科矯正ブラケットが、歯に装着されるように構成された舌側表面と、唇側表面と、この唇側表面の中のアーチワイヤ長穴とを含むブラケット本体を備える。本歯科矯正ブラケットは、ヒンジピンによって形成された回転軸を中心として移動させるために、ヒンジピンによってブラケット本体に結合される係止部材をさらに具備する。係止部材は、アーチワイヤがアーチワイヤ長穴の中へ挿入可能である開放位置と、係止部材がアーチワイヤをアーチワイヤ長穴の中に保持する閉鎖位置との間で回転軸を中心として移動可能である。係止部材が閉鎖位置にあるとき、係止部材はさらに、回転軸に対する非同軸方向へブラケット本体に対して移動可能である。ヒンジピンは、非同軸方向への係止部材の移動に対抗するバネ付勢力を係止部材に付与するのに十分な可撓性を有する材料から形成される。
本発明の別の実施形態では、ブラケット本体と、回転軸を中心としてブラケット本体に対して移動させるために、ブラケット本体に枢動式に結合された係止部材とを有する歯科矯正ブラケットを使用する方法が提供される。係止部材は、アーチワイヤがアーチワイヤ長穴の中へ挿入可能である開放位置と、係止部材がアーチワイヤをアーチワイヤ長穴の中に保持する閉鎖位置との間で回転軸を中心として移動可能である。本方法は、回転軸に対する非同軸方向に概略的に逆向きのバネ付勢力に対抗して、係止部材を非同軸方向へ移動させるために、力を概略的に非同軸方向へ係止部材に印加するステップを含む。
本歯科矯正ブラケットの自己結紮機構は、ブラケット全高(すなわち、唇−舌側高さ)の減少を許容し得る。その結果として、本歯科矯正ブラケットは、構造、見栄え、患者の快適さ、及び患者の衛生の向上を呈示し得る。本歯科矯正ブラケットは、従来の可動スライドを備えていないが、その代わりに、アーチワイヤをアーチワイヤ長穴の中に閉じ込めるために使用される枢動式係止具を自己結紮機構として具備する。本歯科矯正ブラケットの自己結紮式構成要素はブラケットの唇側端部に存在するので、本ブラケットは、歯の表面に装着されたとき、相対的に低い外形を呈し得る。特定の例として、本歯科矯正ブラケットは、自己結紮機構の構造体の中に別個の構成要素としてバネを具備しない。
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を例示し、かつ、以上に供された本発明の概要的記述及び以下に供される詳細な記述と共に、本発明の原理を説明する役目を果たすものである。
図1〜図5を参照すると、修正的な歯科矯正処置で使用するための歯科矯正ブラケットが、全体として参照数字10によって示されており、ブラケット本体12と、係止部材14と、係止部材14をブラケット本体12に結合するヒンジピン16とを一般に具備する。係止部材14は、ヒンジピン16によってブラケット本体12にヒンジ留めされており、このヒンジピンは、係止部材14を開放位置(図5、6)と閉鎖位置(図1)との間で移動させるために、係止部材14の旋回又は枢動を可能とする軸を形成する。ブラケット本体12に対して係止部材14が枢動移動する角範囲は、係止部材14が開放位置と閉鎖位置との間で移動するとき、180°未満であり得る。ヒンジピン16の部分はまた、以下に説明されるように、係止部材14が閉鎖位置に接近するときに係止部材14がブラケット本体12に固定されることを可能とし、かつ開放位置に枢動移動するために係止部材14を閉鎖位置から釈放するために解除されることを可能とするように、ブラケット本体12に対して屈曲する。
歯科矯正ブラケット10が上顎骨中の歯に装着される場合には、係止部材14は、咬合方向へ開き得る。歯科矯正ブラケット10が下顎骨中の歯に装着される場合には、係止部材14は、歯肉方向へ開き得る。しかし、本発明は、どちらかの歯列弓に適用された異なるブラケット10用の係止部材14が任意の組合せの方向へ開き得るので、そのように限定されるものではない。
ブラケット本体12及び係止部材14は、既知の製造方法を利用することによって、従来の材料から構成されている。この従来材料には、例えばチタンのような金属やセラミックが含まれるが、これらに限定される訳ではない。ブラケット本体12及び係止部材14は、異なる材料又は当業者に知られた従来の材料の任意の組合せから構成されてもよい。ヒンジピン16は、例えばニッケルチタン合金のような任意の適切な種類の可撓性材料から製造され得る。
ブラケット本体12は、例えば、適切な歯科矯正用接合剤又は接着剤を使用するような任意の従来的な態様で歯の頬唇側表面(図示せず)に接着剤で接合されるように構成されたブラケット基部18を有する。ブラケット基部18は、ブラケット基部18が接合される患者の歯の表面の湾曲輪郭に対応する輪郭外形を有することが可能であり、かつ患者の歯の表面との接着剤による接合力を向上させるために、接合パッドのような任意の構造体(図示せず)を担持することができる。
ブラケット本体12は、相互に略平行であり、ブラケット基部18が歯に固定されるときに概略的に歯肉平面−咬合平面に向けられる一対の側壁20、22を含んでいる。ブラケット本体12はまた、相互に略平行であり、ブラケット基部18が歯に固定されるときに概略的に近心平面−遠心平面に向けられる一対の側壁24、26を含む。側壁20、22、24、26の各対は、面取りされるか又は曲面形状とし得るブラケット本体の角部を形成するように収束する。
ブラケット本体12は、ブラケット基部18が歯に固定されるときに咬合又は歯肉方向へ側壁24を越えて外側に突出する一体型の本体延長部28を含む。ブラケット本体12はもう1つの本体延長部30を含み、この延長部は、本体延長部28とは反対方向へ、対向する側壁26を越えて突出する。本体延長部28、30は、例えば、歯科矯正ブラケット10が装着される歯に対して、又は歯が著しく転位されている場合には最初の処置段階時に、捻り力を印加するための装着点を設ける繋ぎ翼状部を形成し得る。ブラケット本体12の側壁20、22間の略中心に位置決めされる本体延長部28は、対向する側壁29、31を含む。
アーチワイヤ長穴32が、ブラケット10を概略的に近心−遠心方向へ横切って延びる溝を形成するように側壁20、22を貫通する、2つの表面34、36と基部表面38とによって境界が形成されている。基部表面38は側部表面34、36に接合し、側部表面34、36間の距離は、アーチワイヤ長穴32の中へ挿入され得るアーチワイヤの物理的寸法を決定する。アーチワイヤ長穴32は、患者の口腔の中で、ブラケット10が固定される歯を隣接する歯に対して強制的に移動させる矯正力をアーチワイヤ33からブラケット10に移転するために、アーチワイヤ33を受け入れる溝を形成する。アーチワイヤ長穴32によって形成された溝は、ブラケット10が装着される歯の上顎骨又は下顎骨の内部の位置に応じて、頬又は唇に向かって開く。係止部材14が開放位置にあるとき(図5)、アーチワイヤ長穴32は、アーチワイヤ33を挿入及び除去するために到達可能である。係止部材14が閉鎖位置(図1)にあるとき、アーチワイヤ33は、このアーチワイヤ33をブラケット10に結紮するためのアーチワイヤ長穴32の中に固定される。
係止部材14は、主部40と、この主部40の一方の側縁49から突出する腕部48、50とを含む。腕部48、50は、係止部材14がブラケット本体12に装着されるときに、本体延長部28を受け入れるのに適切な間隙距離によって離隔されている。凹領域又はランド44、46が、本体延長部28の両側壁29、31にそれぞれ隣接して配置される。ランド44、46は、腕部48、50に間隙空間を設け、係止部材14が開放位置と閉鎖位置との間で移動されるときに、腕部48、50が移動するための間隙空間を設ける。
引き続き図1〜図5を参照すると、腕部48、50はヒンジピン16で結合されている。ヒンジピン16は、回転軸41(図2)として動作する枢軸を形成し、この軸を中心に係止部材14が本体延長部28に対して移動される。回転軸41は、ブラケット10の代表的な実施形態では、ヒンジピン16の円筒形状に関する対称軸と一致する。
通路42が、ブラケット本体12を貫通して近心−遠心方向へ延び、本体延長部28の両側壁29、31と交差する対向開放端を含む。通路42の長さよりも長いヒンジピン16が、通路42の中に配置される。ヒンジピン16の両端52、54は、通路42のそれぞれの開放端から外側に突出する。通路42は、回転軸41と概略的に位置合わせされている。
係止部材14の腕部48は、ヒンジピン16の一方の突出端52を受け入れる開口56を含む。係止部材14の腕部50は、ヒンジピン16の他方の突出端54を受け入れる開口58を含む。代表的な実施形態では、開口56、58は、腕部48、50のそれぞれを貫通する円筒穴である。このような腕部とヒンジピンとの嵌合いは、それぞれが係止部材14をブラケット本体12に物理的に固定するが、回転軸41に沿ったブラケット本体12に対する係止部材14の自由な枢動運動を許容するのに十分な間隙を含む。
図2に最も適切に示されているように、通路42は、この通路42の長さの大部分に沿って共に延びる2つの管状チャンバ又は管状領域60、62を有する。これらの管状領域60、62は、本体延長部28の各側壁29、31と交差する。ブラケット本体12及び係止部材14は、管状領域60が円筒開口56と並置され、管状領域62が円筒開口58と並置されるように配置されている。代表的な実施形態では、管状領域60、62のそれぞれが、ヒンジピン16の回転軸41に対して平行に眺めた視点からは楕円形断面外形を有する。さらに具体的には、代表的な実施形態における管状領域60、62は、形状が楕円形また長穴形であり、それぞれが、平行で平面的な表面によって連結された2つの凹端面と、非同軸方向90に対して略平行に位置合わせされた長穴長軸とから成る。ブラケット基部18が歯に固定されるとき、それぞれの管状領域60、62の長軸は、略歯肉平面−咬合方向へ向けられ、かつ回転軸41と直交し得る。
通路42の管状チャンバ又は領域64が、2つの管状領域60、62間の中心に配置される。この管状領域64は略円筒形状を有し、ヒンジピン16の回転軸41に平行な視点から眺めるときに円形断面外形を有する。ヒンジピン16の対応する中心領域15が、係止部材14をブラケット本体12に機械的に結合するために、通路42の管状領域64と係合される。管状領域64は、ヒンジピン16がその全長の相対的に短い部分に亘って通路42の内部で固定されるように、管状領域60、62の軸方向長さと比較して短い軸方向長さを有する。ヒンジピン16の中心領域15と通路42の管状領域64とは、ブラケット本体中に先細りの穿孔59を創出しかつ管状領域64を包囲するブラケット本体12の材料を変形させる尖った工具を使用して、かしめ処理によって確立され得る精密公差嵌めを有する。得られる変形領域57は、ブラケット本体12とヒンジピン16の中心領域15との間に機械的係合をもたらし、ブラケット本体12に対してヒンジピン16の中心領域15が移動するのを制約する。
ヒンジピン16の第1の中間領域17は、突出端52と固定中心領域15との間でヒンジピン16の軸方向長さに沿って配置されるが、管状領域60の中に位置決めされている。ヒンジピン16の第2の中間領域19は、突出端54と固定中心領域15との間でヒンジピン16の軸方向長さに沿って配置されるが、他方の管状領域62の中に位置決めされている。管状領域60、62は、回転軸41に沿って眺めるときに中心管状領域64よりも大きい断面積を有し、ヒンジピン16の中間部分17、19を屈曲させるための間隙又は逃げ空間を設ける。
管状領域60、62は、これらの管状領域60、62の対向する凹端面間で境界を形成され、かつこれらの凹端面間の領域60、62の平面的な表面によって制約された実質的に1つの平面内でヒンジピン16が二方向へ屈曲することを許容するように形作られ得るか、又は別法として多方向へ撓むことを許容するように形作られ得る。これは、ヒンジピン16の中間領域17、19と係止部材14とが、回転軸41と同軸ではない単頭矢印90によって概略的に示された方向へ移動することを許容する。一実施形態では、非同軸方向90が回転軸41に垂直であるように向けられている。
このような別法による二方向設計は、係止部材14が閉鎖位置に接近するときに屈曲するのに必要な余地をヒンジピン16に与えるが、係止部材が開放位置に、又は開放位置と閉鎖位置との間の任意の位置など、他の位置にあるときに移動を制約する。ヒンジピン16が、例えば、唇/舌側方向へ動くことを制限すると、係止部材14がヒンジピン16によって唇/舌側方向で制約されるので、アーチワイヤ33に対する制御を向上させることができる。
係止部材14の腕部48は、外側に隆起して、別様であれば平滑に湾曲する表面を遮る外側に突出する畝部として形成された任意の移動止め66を含む。同様に、係止部材14の腕部50も、外側に隆起して、別様であれば平滑に湾曲する表面を遮る外側に突出する畝部として形成された任意の移動止め68を含む。回転軸41に略平行に位置合わせされる移動止め66、68は、ランド44、46の対応する一方の一部と係合することによって係止部材14を開放位置(図5、6)に保持するように協働する。このような係合によって設けられた抵抗は、係止部材14が開放位置にあるときに、係止部材14に印加された力(ある一定の閾値の大きさを下回る)による偶発的閉鎖を防止するのに適切であるように選択される。移動止め66、68によって設けられた抵抗は、移動に関する閾値の大きさよりも大きく、かつ係止部材14を開放位置から閉鎖位置に向かって枢動させるように向けられた回転軸41回りの枢動力を印加することによって容易に克服されるように選択される。
アーチワイヤ長穴32は、側部表面34、36間で形成された入口開口を有する。本体延長部30はブラケット本体12の唇側を覆う唇側表面30aを有し、本体延長部28はアーチワイヤ長穴32の到達開口によって唇側表面30aから離隔されている、ブラケット本体12の別の唇側を覆う唇側表面28aを有する。説明目的のために、ブラケット本体12の唇側は、アーチワイヤ長穴32の中心平面を貫通する境界で分割されているものと考えられ得る。
引き続き図1〜図5を参照すると、係止部材14の主部40は、アーチワイヤ長穴32の中に至る到達開口を閉鎖し、係止部材14が閉鎖位置にあるときにアーチワイヤ33と対面する後表面69を有する。主部40はまた、係止部材14が閉鎖位置にあるときにアーチワイヤ長穴32及び接合基部18から離れて、ブラケット10が歯に装着されるときに頬又は唇に向かって面する前表面67を有する。係止部材14の主部40は、この主部40の側縁49(ここから腕部48、50が突出する)に対向する側縁71と、これらの側縁49、71を連結する両側の側縁61、63とを含む。腕部48、50は、主部40の後表面69に対してランド44、46の方向へ僅かに内側に向かって湾曲する。腕部48、50及びランド44、46は相補的な湾曲部を有する。
歯科矯正ブラケット10は、以下に説明されるように、閉鎖された係止部材14をブラケット本体12によって固定するために、ヒンジピン16と、ブラケット本体12及び係止部材14の主部40に形成された構造体との間の協働に依存する係止機構を含む。固定唇部72が、側縁71と前表面67との間の箇所で主部40の幅、すなわち、wに沿って横方向へ延びる。この固定唇部72は、固定表面79と、固定唇部72の表面79を前表面67と接合する輪郭表面70とを含む。固定唇部72の表面79及び輪郭表面70は、同様に主部40の幅、すなわち、wに沿って横方向へ延びる溝筋の両側の境界を形成する。係止部材14がブラケット本体12に装着されかつ閉鎖位置に枢動されるときに、固定唇部72及び側縁71は本体延長部30に隣接して配置され、この側縁71は本体延長部30と対面関係を有する。
面取り表面74が、後表面69と側縁71との間で主部40に形成される。後表面69に対して浅い角度を成して傾斜する面取り表面74は、以下でさらに詳細に説明され、かつ図3及び3Aで最も適切に示されているように、係止部材14を閉鎖位置に係止する際に使用するのに有益である。側縁71、固定唇部72、及び面取り表面74は、固定空間関係で主部40に沿って延び、かつ回転軸41と概略的に位置合わせされている。側縁71、固定唇部72の固定表面79、及び面取り表面74はまた、主部40の後表面及び前表面67、69を連結する。例示された実施形態では、主部40は、後表面67と前表面69との間の離隔距離が主部40上の位置に依存しないように、かつ後表面及び前表面67、69が略平行な平面内に含まれるように、略均一の厚さを有する。
本体延長部30は、棚部又は唇部76の傾斜表面77とブラケット本体12の中に形成された肩部80との間に形成された逃げ溝領域又は凹所78を含む。表面75が表面77を肩部80と接合する。唇部76の傾斜表面77は、唇部72の同様に傾斜している表面79と対面する。表面77、79は、略等しい傾斜角を成して傾斜している。凹所78は、通路42とは反対のブラケット本体12側に配置される。凹所78は、概略的に非同軸方向90へ開く。
肩部80は、急な半径の角部に沿ってアーチワイヤ長穴32の側部表面36に隣接する。本体延長部30の唇側表面30aがアーチワイヤ長穴32に至る入口と交差する箇所に、輪郭表面85が形成されている。唇部76及び肩部80は、係止部材14が閉鎖されかつ係止されるときに、固定唇部72が凹所78の中に配置されることを許容する距離だけ離隔されている。唇部72、76が係合されている閉鎖位置では、アーチワイヤ33からブラケット本体12に移転された力が、係止部材14をその固定状態から解除することはない。
係止部材14が閉鎖されるとき、ヒンジピン16は、唇部72、76が対面しつつ、かつ相互に係合されて、唇部72を担持する係止部材14の端部が固定位置に向かうように、係止部材14をブラケット本体12に対して配置する。凹所78は、表面75と、表面77が輪郭表面85と交わる箇所との間で測定される深さを有する。凹所78の深さ及びヒンジピン16を形成する材料の可撓性は、係止部材14を閉鎖位置に配置するために唇部72を凹所78と係合させ、かつ係止部材14を閉鎖位置から釈放するために唇部72を凹所78から解除するのに適切な非同軸方向90の距離だけ係止部材14が移動され得るように選択される。唇部72、76は閉鎖位置において噛み合い関係を有するが、本発明はそのように限定されるものではない。例えば、本体延長部30の唇部76は、唇部72、76(及び唇部72及び凹所78)が、図12に示される別法の実施形態で図示されているように、係止部材14が閉鎖されるときに噛み合い関係を呈しないように変更されてもよい。
傾斜表面77、79は、係止部材14の唇部72がブラケット本体12の凹所78と噛み合わされるように、係止部材14が閉鎖位置にあるときに相互に接触する。代表的な実施形態では、唇部72の表面79と唇76の表面77は、係止部材14がブラケット本体12に対して移動しないように、唇部72、76が噛み合って追加的な抵抗を与えるように略平坦又は略平面的であり、かつ相補的な傾斜角を有する。しかし、本発明はそのように限定されるものではない。係止部材14が非同軸方向90に移動されるとき、ヒンジピン16は、このような移動に対抗するバネ付勢力を印加する。
唇部72、76は噛み合い関係を有するが、本発明は、そのように限定されるものではない。例えば、本体延長部30中の唇部76は、唇部72、76が、図12に示される別法の実施形態で図示され、かつ以下で説明されるように、係止部材14が閉鎖されるときに噛み合い関係を呈しないように変更されてもよい。
別法の実施形態では、図3Bに示されているように、ブラケット本体12と係止部材14との係止機構が、係止機構の構成を変えるように変更され得る。具体的には、係止部材14の唇部が、輪郭表面70によって前表面67と連結される表面79aを含む。本体延長部30は、凹所78に張り出す表面77aを有する、固定唇部76と同様の畝部又は唇部76aを含む。この別法の実施形態では、表面77a、79aは、係止機構が噛み合うことがないように相互に対して傾斜していない。
図1〜図5を改めて参照すると、歯科矯正ブラケット10は、全体として参照数字82によって示されている円形工具穴又は開口を含み、この開口は、ブラケット基部18が患者の歯の表面と接合されるときに唇/頬側方向から露出されている。工具開口82は、一部が係止部材14の側縁71に沿って形成された凹面領域84によって形成され、かつ一部がアーチワイヤ長穴32に面する本体延長部30の側縁上に形成された凹面領域86によって形成されている。係止部材14が閉鎖位置にあるとき、これらの凹面領域84、86は、工具開口82を形成するために相互に対面しかつ相互に対して位置合わせされている。凹面領域86はブラケット本体12の中へ延びる湾曲側壁87を有し、凹面領域84は係止部材14を貫通する湾曲側壁83を有する。これらの湾曲側壁83、87は、接合基部18の平面に対して傾斜している中心軸回りに配置される。
代表的な実施形態では、固定唇部72、76は相補的な平坦表面として図示されているが、本発明はそのように限定されるものではない。係止部材14の代表的な実施形態では、輪郭表面70、側縁71、及び固定唇部72の連続性は凹面領域84によって中断されている。しかし、主部40の幅、すなわち、wに沿った及び側縁61と63との間における、輪郭表面70、側縁71、及び固定唇部72の横方向の広がりすなわち長さは、例えば、ブラケット10に関する用途に従って決定される設計パラメータである。輪郭表面70、側縁71、及び固定唇部72は、代表的な実施形態で示されたものよりも短くてもよく、側縁61、63に隣接するのではなく主部40の幅、すなわち、wに沿った任意の箇所から始まってもよく、凹面領域84に隣接するのではなく主部40の幅、すなわち、wに沿った任意の箇所で終わってもよく、さらには非対称的な長さ及び位置を有してもよい。
図1に示されているように、係止部材14は、円形工具開口82の中に挿入されるように寸法決めされた先端92を有する器具91を使用して開放され得る。器具91は、把持部分(図示せず)を使用して臨床医の手によって保持される。工具開口82は、代表的な実施形態又は別法の実施形態で示されたように僅かに角度が付けられ得る。工具開口82に角度を付けると、臨床医によって使用されるのにより使い勝手のよい角度に器具91を位置決めすることができる。
本発明の別法の実施形態では、係止部材14の後表面69とブラケット本体12の中に形成された肩部80との間に、小寸法の間隙が設けられ得る。係止部材14が閉鎖位置にあるときに、この小寸法間隙は、係止部材14の後表面69とアーチワイヤ長穴32の基部表面38との間の距離を変更するのに有利であり得る。これは、後表面69とアーチワイヤ33との間の間隙を変更することによって、効果的にアーチワイヤ長穴32の高さを減少させる。この変更は、係止部材14に対してアーチワイヤ長穴32の基部表面38に向けられた力を印加する態様で、弾性Oリングの形態にある結紮糸をブラケット10の本体延長部28、30の一方の回りに装着されることによって実施される。このような特徴は、臨床医が歯科矯正処置を終了しつつあるときに有益であり得るし、また臨床医に追加的な可撓度を与える。
識別標識98(図2及び8)が、それは1つ又は複数の英数字及び/又は記号が好ましいが、アーチワイヤ長穴32の境界を形成する基部長穴表面38の中に形成され得る。任意の識別標識98が、ブラケット位置を表し、かつ臨床医が高トルク用ブラケットと低トルク用ブラケット10とを区別することを可能とする臨床医向け視覚的表示として使用され得る。後者に関して、このような1つのシステムが、高トルク用ブラケット10を識別するために英数字の1つとして「H」を、又は低トルク用ブラケット10を識別するために英数字の1つとして「L」を記すことを含む。当業者に知られている、識別標識98を形成する従来の技法によって、ブラケット本体12の製造中に又はブラケット本体12の製造後に、識別標識98を記すことが可能である。
使用に際して、図1〜図8を参照すると、歯科矯正ブラケット10は、同様のブラケット10の組の一部として患者の歯に典型的に適用される。ブラケット本体12のブラケット基部18は、歯(図示せず)の頬唇側表面に装着される。装着時点で、係止部材14は、図5及び6に示されているように、最初は開放された状態にある。アーチワイヤ33が、アーチワイヤ長穴32の中に組み付けられる。係止部材14は、単頭矢印88(図6)によって示されているように、ヒンジピン16に沿って回転軸41回りに本体延長部30に向かって枢動される。
係止部材14が枢動されると、係止部材14の面取り表面74が、最終的に本体延長部30の輪郭表面85に物理的に接触する。図7及び8に示されているように、係止部材14を閉鎖位置に配置するのに十分な力が、単頭矢印88によって概略的に示されている方向へ係止部材14に対して印加される。印加された力88と物理的接触との間の協働が、ヒンジピン16によって印加された増大するバネ付勢力に対抗して、係止部材14を非同軸方向90に移動させるカム作用を創出する。このようなカム作用は、特殊な工具又は器具の助けを借りることなく、臨床医の所望通りに、係止部材14が閉鎖されかつ係止されることを可能とする機械的な利点をもたらす。
ヒンジピン16の中心領域15は、通路42の中心領域64と固定関係を有する。印加された力88の影響を受けて、図2と図8との比較から明白であるように、ヒンジピン16の中間領域17、19が、管状領域60、62によって形成された逃げ空間の内部で非同軸方向90に撓むか又は移動する。詳細には、管状領域60、62は、ヒンジピン16の中間領域17、19の弾性的な撓みが非同軸方向90に撓むように間隙を設ける。ヒンジピン16を形成する材料は、係止部材14の固定唇部72に本体延長部30の唇部76を通過させるのに十分な程度に、非同軸方向90への屈曲を許容するのに十分な可撓性を有する。方向90は、回転軸41に対して非同軸的である。ヒンジピン16の中心領域15は、ヒンジピン16の中間領域17、19がそれぞれの管状領域60、62の中で移動できるように、非同軸方向90への動きに対抗して管状領域64の中で固定される。
固定唇部72が唇部76を通過するとき、ヒンジピン16によって係止部材14に印加されたバネ付勢力が、係止部材14を強制的に咬合−歯肉方向へ(すなわち、非同軸方向90とは逆の方向へ)移動させる。方向性を有するバネ付勢力は、唇部72、76が対面しつつ、かつ相互に係合されるように、固定唇部72を有する係止部材14の端部を固定及び閉鎖位置に向かって圧迫する。それに続いて、ヒンジピン16が、係止部材14を開放又は閉鎖するために非同軸方向90に印加された力によって移動されるとき、係止部材14に印加されたバネ付勢力は増大し、方向90への移動に対抗する。特に、ヒンジピン16によって係止部材14に印加されたバネ付勢力の増大は、閉鎖された係止部材14の偶発的開放に抵抗し、かつ唇部72が凹所78の中に固定されている閉鎖位置に係止部材14を維持するように作用する一定の力を及ぼす。
閉鎖位置(図3)では、係止部材14の主部40のかなりの部分が、アーチワイヤ長穴32の側部表面34、36と基部表面38とに覆い被さる。アーチワイヤ長穴32の中に位置決めされたアーチワイヤ33は、基部表面38に直角の方向へ移動することによって脱着しないように係止部材14の後表面69によって阻止される。アーチワイヤ33は、咬合−歯肉方向へ移動しないように側部表面34、36によって閉じ込められる。このような自己結紮式の態様で、係止部材14を閉鎖するとアーチワイヤ33をブラケット10に結紮する。アーチワイヤ33をアーチワイヤ長穴32の中に保持するために、追加的な可脱式の結紮線の必要はない。
アーチワイヤ33をアーチワイヤ長穴32から脱着するために係止部材14をその閉鎖位置から開放する手順が、図9A〜図9Cを参照して説明され得る。図9Aに最も適切に示されるように、臨床医は器具91を操作して先端92を円形開口82の中へ挿入する。図9Bに最も適切に示されるように、器具91は、ヒンジピン16によって印加されたバネ付勢力に概略的に対向し、かつ非同軸方向90と概略的に同軸的である方向96へ係止部材14を移動させるために、ブラケット本体12の本体延長部30を支点として使用する。これは、ヒンジピン16の中間領域17、19を通路42の楕円領域60、62の中で自由に屈曲させる。
係止部材14に担持された唇部72がブラケット本体12の本体延長部30の唇部76の縁を通過するときに、バネ付勢力の作用が、先端92が脱着されるときに唇部72、76と再係合しないように、器具91は、係止部材14の前部側縁71を枢動させるように操作される。係止部材14は、開放位置に向かって回転軸41回りに枢動されるように釈放される。開放位置では、任意の移動止め66、68が偶発的な閉鎖に対抗して係止部材14を固定することができる。
同様の数字が図1〜図9の同様の特徴構造を指す図10、10A、及び11を参照すると、別法の実施形態によれば、歯科矯正ブラケット10aが、回転軸41に沿って眺めたときに非円形外形を有するヒンジピン102を含み得る。1つの特定の実施形態では、ヒンジピン102は、回転軸41に沿って眺めたときに非円筒形の断面外形(長方形である)を有し得る。ヒンジピン102は、ヒンジピン16の中心領域15(図1〜図9)に類似する長方形中心領域104と、ヒンジピン16の両端52、54(図1〜図9)に類似する長方形両端106、108と、ヒンジピン16の中間領域17、19(図1〜図9)に類似する長方形中間領域110、112とを含む。中間領域110は、中心領域104と端106との間に回転軸41に沿って配置されている。中間領域112は、中心領域104と端108との間に回転軸41に沿って配置されている。
係止部材14の腕部48は開口114を有し、係止部材の腕部50は開口116を有する。円筒形開口56、58(図1〜図9)に類似する開口114、116は、非円筒形であり、代表的な実施形態では、係止部材14が開放位置と閉鎖位置との間で移動されるときにヒンジピン102が枢動するための間隙を設けるようにD字形である。開口114、116のそれぞれのD字形は、湾曲部分120と、直線部分122と、湾曲部分120の対向する各端部を直線部分122のそれぞれの対向する端部と連結する中間線分部分123、124とによって形成される。湾曲部分120は、図10に示されているように半円形であり得る。
ブラケット本体12の本体延長部28は、通路42(図1〜図9)に類似する通路130を有する。通路130は、通路42の管状領域64(図1〜図9)に類似する管状領域132と、中心に位置する管状領域132の両側に位置する管状領域134、136とを含む。管状領域134、136は、通路42の管状領域60、62(図1〜図9)に類似している。通路130の管状領域132、134、136は、回転軸41に沿って配置されており、回転軸41に沿って眺めたときに長方形断面を有する。管状領域134は本体延長部28の側壁29を貫通し、管状領域136は本体延長部28の側壁31を貫通する。
通路130の管状領域132の断面積は、ヒンジピン102の中心領域104の断面積に略等しく、このことによって、中心領域104の位置をブラケット本体12に対して固定する。通路130の管状領域134は、その開放端が側壁29と交差する箇所から、それが、中心に位置する管状領域132の開放両端の一方と合併する箇所にかけて断面積が狭くなる。同様に、通路130の管状領域136は、その開放端が側壁31と交差する箇所から、それが、中心に位置する管状領域132の開放両端の他方と合併する箇所にかけて断面積が狭くなる。
通路130の管状領域134は、側部表面142、144、146、148によって境界が形成されており、そこでは、これらの側部表面142、144、146、及び148の隣接対が、角部で収斂する。代表的な実施形態では、側部表面142が、領域142の断面積を狭めるために他の側部表面144、146、148に対して傾斜している。管状領域136は、管状領域134に関する説明が管状領域134に該当するように等しく該当することが理解されるように、側部表面の同様の組によって境界が形成されている。回転軸41に沿った同じ箇所におけるヒンジピン102の中間領域110、112の断面積と比較して拡大されている管状領域134、136の断面積は、通路42の管状領域60、62(図1〜図9)に関して上で説明されたように、ヒンジピン102の中間領域110、112が屈曲するための逃げ空間を設ける。側部表面142、146は、アーチワイヤ長穴32の側部表面34、36の平面に対して平行な平面内に概略的に位置合わせされている。
係止部材14が閉鎖されるとき、ヒンジピン102の中間領域110、112は、開口114、116のそれぞれの直線部分122と側部表面142、146とに実質的に位置合わせされる。このような中間領域110、112と通路130との間における相対的な配置及び配向は、管状領域134、136の側部表面144、148のそれぞれが中間領域110、112の動きを側部表面144、148と平行な方向に限定するので、係止部材14を舌−歯肉方向で適切に固定させる。このように阻止された動きは一般に、係止部材14が、アーチワイヤ33によって印加された力の影響を受けて唇側に移動するのを防止する。ヒンジピン102によって係止部材14に印加されるバネ付勢力は、非同軸方向90(図7、8)とは逆の方向に唇部72を凹所78の中へ弾性的に付勢する。ヒンジピン102の中間領域110、112の小寸法は管状領域134、136のそれぞれの中の側部表面142、146間の距離よりも短く、このことによって、係止部材14がブラケット10aを開閉するために移動されるとき、中間領域110、112が屈曲する余地を許容する。
同じ数字が図1〜図9の同じ特徴構造を指す図12及び13を参照すると、別法の実施形態によれば、別様であればブラケット10と同一である歯科矯正ブラケット160が、ブラケット本体162と、係止部材164の中にヒンジピン16のための逃げ空間(すなわち、楕円及び円形断面領域)を配置するように変更された係止部材164とを含む。その目的のために、ブラケット本体162の本体延長部166が、側壁20、22のそれぞれに隣接して位置決めされた支持体168、170の離間対を含む。支持体168は、ヒンジピン16の突出端52と係合される開口172を含む。支持体170は、ヒンジピン16の突出端54と係合される開口174を含む。したがって、ブラケット160を開閉するためにヒンジピン16の突出端52、54と開口172、174のそれぞれとの間の係合によって形成される横方向へ離間された多枢軸点は、ブラケット10(図1〜図9)の中心単一枢軸点とは異なる。しかし、ブラケット160の動作及び構造は、ブラケット160を使用する方法と同様に、ブラケット10に関する場合と実質的に同じである。
その目的のために、係止部材164は、ブラケット本体12の中の通路42(図1〜図9)と構造が類似する通路188を含む。通路188は、その長さの大部分に沿って相対的に大きな断面積の管状領域190、192を有する。これらの管状領域190、192は、管状領域60、62(図1〜図9)と構造及び機能が同様であり、その楕円形の断面外形の長軸が、歯にブラケット基部18が固定されるときに歯肉−咬合方向へ実質的に位置合わせされているように配向される。ヒンジピン16の中間領域17、19は、管状領域190、192の中に存在する。通路188の管状領域194が、管状領域190、192間の中心に配置されており、ヒンジピン16の形状と相補的な形状を有し、かつヒンジピン16の中心領域15と連結されている。その結果として、ヒンジピン16の中間領域17、19は、非同軸方向90(図7、8)へ移動しないように固定されているヒンジピン16の中心領域15に対して、通路188の管状領域190、192の内部で非同軸方向90(図7、8)へ弾性的に屈曲し得る。
本発明を実施する最良の形態を説明するために、本発明が様々な好ましい実施形態に関する説明によって例示され、かつこれらの実施形態はかなり詳細に説明されたが、このような細部に添付の特許請求の範囲を制限したり、又はいずれの場合においても限定したりすることは本出願人の意図するところではない。本発明の趣旨及び範囲内にある追加的な利点及び変更が当業者には直ちに明白となろう。本発明自体は、添付の特許請求の範囲によってのみ形成されるべきものである。
本発明の実施形態に係る歯科矯正ブラケットの斜視図であり、歯科矯正ブラケットの係止部材が閉鎖位置で示されている。 図1の歯科矯正ブラケットの部分断面正面図である。 図1及び2の歯科矯正ブラケットの側面図である。 図3の丸く囲んだ部分の拡大図である。 本発明の別法の実施形態に係る歯科矯正ブラケットを示す、図3Aと同様の拡大図である。 図1〜図3の歯科矯正ブラケットの係止部材の正面図である。 図1と同様の斜視図であり、開放位置に枢動された、歯科矯正ブラケットの結紮部材が示されている。 図5の歯科矯正ブラケットの側面図である。 図6と同様の歯科矯正ブラケットの側面図であり、係止部材が開放位置と閉鎖位置との間の中間位置に枢動されている。 全体的に図7の線8−8に沿って取った断面図である。 図1〜図8の歯科矯正ブラケットの一連の側面図の1つであり、係止部材を開放する過程を例示する。 図1〜図8の歯科矯正ブラケットの一連の側面図の1つであり、係止部材を開放する過程を例示する。 図1〜図8の歯科矯正ブラケットの一連の側面図の1つであり、係止部材を開放する過程を例示する。 本発明の別法の実施形態の斜視図である。 図10の一部の拡大図である。 全体的に図10の線11−11に沿って取った断面図である。 本発明の別法の実施形態の斜視図である。 全体的に図12の線13−13に沿って取った断面図である。
符号の説明
10 歯科矯正ブラケット
10a 歯科矯正ブラケット
12 ブラケット本体
14 係止部材
15 ヒンジピンの中心領域
16 ヒンジピン
17 ヒンジピンの中間部分
18 ブラケットの基部
19 ヒンジピンの中間部分
20 ブラケットの側壁
22 ブラケットの側壁
24 ブラケットの側壁
26 ブラケットの側壁
28 ブラケットの本体延長部
28a 本体延長部の唇側表面
29 本体延長部の側壁
30 ブラケットの本体延長部
30a 本体延長部の唇側表面
31 本体延長部の側壁
32 アーチワイヤ長穴
33 アーチワイヤ
34 アーチワイヤ長穴の表面
36 アーチワイヤ長穴の表面
38 アーチワイヤ長穴の基部表面
40 係止部材の主部
41 係止部材の回転軸
42 本体延長部の通路
44 ブラケットの凹領域又はランド
46 ブラケットの凹領域又はランド
48 係止部材の腕部
49 係止部材の側縁
50 係止部材の腕部
52 ヒンジピンの両端
54 ヒンジピンの両端
56 腕部の開口
57 変形領域
58 腕部の開口
59 先細りの穿孔
60 管状チャンバ又は領域
61 係止部材の両側縁
62 管状チャンバ又は領域
63 係止部材の両側縁
64 管状チャンバ又は領域
66 移動止め
67 係止部材の前表面
68 移動止め
69 係止部材の後表面
70 係止部材の輪郭表面
71 係止部材の固定唇部の側縁
72 係止部材の固定唇部
74 係止部材の固定唇部の面取り表面
75 ブラケットの逃げ溝又は凹所の表面
76 ブラケットの固定唇部
76a ブラケットの固定唇部
77 ブラケットの固定唇部の表面
77a ブラケットの固定唇部の表面
78 ブラケットの逃げ溝又は凹所
79 係止部材の固定唇部の表面
79a 係止部材の固定唇部の表面
80 ブラケットの肩部
82 円形工具穴又は開口
83 円形工具穴の湾曲領域の湾曲壁
84 円形工具穴の湾曲領域
85 ブラケットの固定唇部の輪郭表面
86 円形工具穴の湾曲領域
87 円形工具穴の湾曲領域の湾曲壁
88 係止部材に印加される力
90 非同軸方向
91 開放用器具
92 開放用器具の先端
96 非同軸方向と概略的に同軸的である方向
98 識別標識
102 非円形ヒンジピン
104 ヒンジピンの長方形中心領域
106 ヒンジピンの長方形両端
108 ヒンジピンの長方形両端
110 ヒンジピンの長方形中間領域
112 ヒンジピンの長方形中間領域
114 係止部材腕部のD字形開口
116 係止部材腕部のD字形開口
120 D字形開口の湾曲部分
122 D字形開口の直線部分
123 D字形開口の中間線分部分
124 D字形開口の中間線分部分
130 本体延長部の通路
132 通路の管状領域
134 通路の管状領域
136 通路の管状領域
142 管状領域側部表面
144 管状領域側部表面
146 管状領域側部表面
148 管状領域側部表面
160 歯科矯正ブラケット
162 ブラケット本体
164 係止部材
166 本体延長部
168 本体延長部の支持体
170 本体延長部の支持体
172 支持体の開口
174 支持体の開口
188 係止部材の通路
190 通路の管状領域
192 通路の管状領域
194 通路の管状領域
w 係止部材の主部の幅

Claims (34)

  1. アーチワイヤを歯に結合する歯科矯正ブラケットであって、
    該歯に装着されるように構成された舌側表面と、唇側表面と、該唇側表面の中のアーチワイヤ長穴とを含むブラケット本体と、
    ヒンジピンと、
    該ヒンジピンによって形成された回転軸を中心として回転させるために、前記ヒンジピンによって前記ブラケット本体に結合された係止部材とを備えている前記歯科矯正ブラケットにおいて、
    該係止部材は、前記アーチワイヤが前記アーチワイヤ長穴の中へ挿入可能である開放位置と、前記係止部材が前記アーチワイヤを前記アーチワイヤ長穴の中に保持する閉鎖位置との間で前記回転軸を中心として移動可能であり、
    前記係止部材及び前記ヒンジピンの第1の軸部分が、該係止部材が前記閉鎖位置にあるとき、前記回転軸に対する非同軸方向へ前記ブラケット本体に対して移動可能であり、
    前記ヒンジピンが、前記非同軸方向への前記係止部材の移動に対抗するバネ付勢力を前記係止部材に付与するのに十分な可撓性を有する材料から形成されることを特徴とする歯科矯正ブラケット。
  2. 前記係止部材は、該係止部材が前記閉鎖位置にあるとき、前記係止部材が前記回転軸を中心として前記閉鎖位置から前記開放位置に向かって移動することを阻止するために、前記ブラケット本体の部分に係合される部分を有することを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  3. 前記係止部材は、該係止部材が前記閉鎖位置にあるとき、前記アーチワイヤ長穴に向かって面する後表面と、該後表面に対向する前表面と、前記後表面と連続的な面取り表面とを有し、該面取り表面は、前記係止部材が前記ヒンジピンの前記バネ付勢力に対抗して前記非同軸方向へ移動されるとき、前記ブラケット本体に接触することを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  4. 前記係止部材及び前記ブラケット本体はそれぞれが、少なくとも1つの金属、少なくとも1つのセラミック、又はこれらの組合せから構成されることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  5. 前記ヒンジピンの前記材料はニッケルチタン合金を含むことを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  6. 前記ブラケット本体は凹所を含み、前記係止部材は、該係止部材が前記閉鎖位置にあるとき、前記ブラケット本体の前記凹所に係合される唇部を含み、前記ヒンジピンの前記バネ付勢力は、前記非同軸方向における前記係止部材を圧迫して前記唇部を前記凹所に向かう方向へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  7. 前記ブラケット本体の前記凹所は傾斜表面を含み、前記係止部材の前記唇部は傾斜表面を含み、前記凹所の前記傾斜表面と前記唇部の前記傾斜表面とは等しい傾斜角で傾斜しており、前記傾斜表面は、前記係止部材が前記閉鎖位置にあるとき、前記非同軸方向への前記係止部材の移動に抵抗するために前記唇部が前記凹所と噛み合うように、相互に対面するように構成されることを特徴とする請求項6に記載の歯科矯正ブラケット。
  8. 前記アーチワイヤ長穴は、前記ブラケット本体を第1の側と第2の側とに離隔する、前記ブラケット本体の前記唇側表面の中に形成された到達開口を含み、前記凹所は前記ブラケット本体の前記第1の側に位置しており、前記凹所は前記非同軸方向に開くように向けられていることを特徴とする請求項6に記載の歯科矯正ブラケット。
  9. 前記ブラケット本体は、前記回転軸と同軸的に位置合わせされる、前記ブラケット本体の前記第2の側の中に通路をさらに含み、前記ヒンジピンは該通路の中に配置されることを特徴とする請求項に記載の歯科矯正ブラケット。
  10. 前記凹所の深さと、前記ヒンジピンを形成する前記材料の前記可撓性とは、前記係止部材を前記閉鎖位置に配置するために前記唇部を前記凹所に係合させ、かつ前記係止部材を前記閉鎖位置から釈放するために前記唇部を前記凹所から解除するのに適切な前記非同軸方向の距離だけ前記係止部材が移動され得るように選択されることを特徴とする請求項6に記載の歯科矯正ブラケット。
  11. 前記ブラケット本体は前記回転軸と同軸的に位置合わせされる通路を含み、前記ヒンジピンは、該通路の中に配置されて、前記通路から突出する対向する第1及び第2の端部を含み、前記係止部材は、前記ヒンジピンの前記第1の端部に枢動式に結合された第1の腕部と、前記ヒンジピンの前記第2の端部に枢動式に結合された第2の腕部とを含み、前記通路は該第1の腕部と該第2の腕部との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  12. 前記ブラケット本体の中の前記通路は、第1の管状領域と、該第1の管状領域に並置された第2の管状領域とを含み、該第2の管状領域は、前記回転軸に沿って眺めたとき、前記第1の管状領域よりも大きい断面積を有することを特徴とする請求項11に記載の歯科矯正ブラケット。
  13. 前記ヒンジピンは、前記第1の軸部分と、前記非同軸方向へ移動しないように前記第1の管状領域の内部で固定された第2の軸部分と、を含んでおり、
    前記第1の軸部分が、前記第2の軸部分と前記第1の端部との間に配設されており、
    前記第1の軸部分が、前記係止部材が前記非同軸方向へ移動するとき、前記第2の管状領域の内部で移動するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の歯科矯正ブラケット。
  14. 前記ブラケット本体の中の前記通路は、前記第1の管状領域に並置され、かつ該第1の管状領域によって前記第2の管状領域から離隔された第3の管状領域を含み、該第3の管状領域は、前記回転軸に沿って眺めたとき、前記第1の管状領域よりも大きい断面積を有することを特徴とする請求項12に記載の歯科矯正ブラケット。
  15. 前記ヒンジピンは、前記第1の軸部分と、前記第1の管状領域の内部に固定されていると共に前記非同軸方向への移動が制約されている第2の軸部分と、前記第1の軸部分と前記第2の端部との間の第3の軸部分とを含み、
    前記第1の軸部分が、前記第2の軸部分と前記第1の端部との間に配設されており、
    前記第1の軸部分が、前記係止部材が前記非同軸方向へ移動するとき、前記第2の管状領域の内部で移動するように構成されており、
    前記第3の軸部分が、前記係止部材が前記非同軸方向へ移動するとき、前記第3の管状領域の内部で移動するように構成されていることを特徴とする請求項14に記載の歯科矯正ブラケット。
  16. 前記ヒンジピンは前記回転軸に沿って眺めて円形断面外形を有し、前記通路の前記第1の管状領域は前記回転軸に沿って眺めて円形断面外形を有し、かつ前記通路の前記第2の管状領域は前記回転軸に沿って眺めて楕円形断面外形を有することを特徴とする請求項12に記載の歯科矯正ブラケット。
  17. 前記楕円形断面外形の長軸が、前記非同軸方向と位置合わせされることを特徴とする請求項16に記載の歯科矯正ブラケット。
  18. 前記ヒンジピンは前記回転軸に沿った視点から眺めて長方形断面外形を有し、前記通路の前記第1の管状領域は前記回転軸に沿った視点から眺めて長方形断面外形を有し、かつ前記通路の前記第2の管状領域は前記回転軸に沿った視点から眺めて長方形断面外形を有することを特徴とする請求項12に記載の歯科矯正ブラケット。
  19. 前記第2の領域の前記断面積は前記第1の管状領域に向かう方向へ逓減することを特徴とする請求項18に記載の歯科矯正ブラケット。
  20. 前記係止部材の前記第1及び第2の腕部はそれぞれ、前記ヒンジピンの前記第1及び第2の端部の対応する一方が中へ突出する非円筒形開口を含むことを特徴とする請求項18に記載の歯科矯正ブラケット。
  21. 前記係止部材は、該係止部材が前記開放位置にあるとき、前記ブラケット本体に接触する移動止めを含み、該移動止めは、前記開放位置から前記閉鎖位置への前記係止部材の移動に抵抗するように動作することを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  22. 前記係止部材は凹所を含み、前記ブラケット本体は、前記係止部材を前記非同軸方向へ移動させるために使用される工具の先端用の開口を形成するために、前記係止部材の前記凹所と前記閉鎖位置で位置合わせされる相補的な凹所を含むことを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  23. 前記ブラケット本体に施された識別標識をさらに含み、該識別標識はブラケット処方情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  24. 前記識別標識は前記アーチワイヤ長穴の内部に位置決めされることを特徴とする請求項23に記載の歯科矯正ブラケット。
  25. 前記係止部材は前記回転軸と同軸的に位置合わせされる通路を含み、前記ヒンジピンは該通路の中に配置されて、前記通路から突出する対向する第1及び第2の端部を含み、前記ブラケット本体は、前記ヒンジピンの前記第1の端部に枢動式に結合された第1の支持体と、前記ヒンジピンの前記第2の端部に枢動式に結合された第2の支持体とを含み、前記通路は該第1の支持体と該第2の支持体との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  26. 前記係止部材の中の前記通路は、第1の管状領域と、該第1の管状領域に並置された第2の管状領域とを含み、該第2の管状領域は、前記回転軸に沿って眺めたとき、前記第1の管状領域よりも大きい断面積を有することを特徴とする請求項25に記載の歯科矯正ブラケット。
  27. 前記ヒンジピンは、前記第1の軸部分と、前記第1の管状領域の内部に固定されていると共に前記非同軸方向への移動が制約されている第2の軸部分と、を含んでおり、
    前記第1の軸部分が、前記係止部材が前記非同軸方向へ移動するとき、前記第2の管状領域の内部で移動するように構成されていることを特徴とする請求項26に記載の歯科矯正ブラケット。
  28. 前記係止部材の中の前記通路は、前記第1の管状領域に並置され、かつ該第1の管状領域によって前記第2の管状領域から離隔された第3の管状領域を含み、該第3の管状領域は、前記回転軸に沿って眺めたとき、前記第1の管状領域よりも大きい断面積を有することを特徴とする請求項26に記載の歯科矯正ブラケット。
  29. 前記ヒンジピンは、前記第1の軸部分と、前記第1の管状領域の内部に固定されていると共に前記非同軸方向への移動が制約されている第2の軸部分と、前記第1の軸部分と前記第2の端部との間の第3の軸部分とを含み、
    前記第1の軸部分が、前記第2の軸部分と前記第1の端部との間に配設されており、
    前記第2の軸部分が、前記係止部材が前記非同軸方向へ移動するとき、前記第2の管状領域の内部で移動するように構成されており、
    前記第3の軸部分が、前記係止部材が前記非同軸方向へ移動するとき、前記第3の管状領域の内部で移動するように構成されていることを特徴とする請求項28に記載の歯科矯正ブラケット。
  30. 前記ヒンジピンは前記回転軸に沿って眺めて円形断面外形を有し、前記通路の前記第1の管状領域は前記回転軸に沿って眺めて円形断面外形を有し、かつ前記通路の前記第2の管状領域は前記回転軸に沿って眺めて楕円形断面外形を有することを特徴とする請求項26に記載の歯科矯正ブラケット。
  31. 前記楕円形断面外形の前記長軸が、前記非同軸方向と位置合わせされることを特徴とする請求項30に記載の歯科矯正ブラケット。
  32. 前記ヒンジピンは前記回転軸に沿って眺めて長方形断面外形を有し、前記通路の前記第1の管状領域は前記回転軸に沿って眺めて長方形断面外形を有し、かつ前記通路の前記第2の管状領域は前記回転軸に沿って眺めて長方形断面外形を有することを特徴とする請求項26に記載の歯科矯正ブラケット。
  33. 前記第2の領域の前記断面積は前記第1の管状領域に向かう方向へ逓減することを特徴とする請求項32に記載の歯科矯正ブラケット。
  34. 前記非同軸方向は前記回転軸に対して垂直であることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
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