JP4728688B2 - 光源装置、表示装置、端末装置及び光ユニット - Google Patents

光源装置、表示装置、端末装置及び光ユニット Download PDF

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Description

本発明は、照射光の角度範囲を切替可能な光源装置、この光源装置を用いて視認できる角度範囲の切替を可能にした表示装置、この表示装置を搭載した端末装置及び前記光源装置に組み込まれる光ユニットに関し、特に、薄型化を図った光源装置、表示装置、端末装置及び光ユニットに関する。
近時、小型、薄型、軽量、低消費電力等の利点から、液晶を使用した表示装置が携帯端末装置に広く搭載され、使用されている。従来の携帯端末装置に最も良く使用される液晶パネルのモードには、単純マトリクス構造によるSTN(Super Twisted Nematic)モード及びアクティブマトリクス構造によるTN(Twisted Nematic)モードがあるが、これらのモードの液晶パネルは階調を正しく視認できる角度範囲が狭く、最適な観察位置から外れると階調反転が発生してしまう。
この階調反転の問題は、従来の表示内容が電話番号等の文字主体の内容であった頃の携帯端末では大きな問題とならなかった。しかし、近年の技術進展により、携帯端末が文字情報だけでなく画像情報も多く表示するようになったため、階調反転によって画像の視認性が著しく低下するようになった。このため、階調反転が発生せず階調を正しく視認できる角度範囲が広いモードの液晶パネルが、徐々に携帯端末へ搭載されつつある。このようなモードの液晶パネルは、一般に広視野角液晶パネルと総称され、インプレインスイッチング方式等の横電界モード及びマルチドメイン垂直配向モード等が実用化されている。これらの広視野角液晶パネルの使用により広い角度範囲で正しい階調が視認できるため、携帯端末は基本的にパーソナルツールでありながらも、複数人で同時に鑑賞し他人と情報を共有するアプリケーションが開発され、徐々に搭載されつつある。
一方で、携帯端末装置はその性格上、秘密保持が厳重になされた密室の中だけではなく公共の場でも使用される。この時、プライバシー情報及び秘密情報の表示に対しては、第三者の眼に触れない秘密保持が必要となる。特に近時、携帯端末装置の進展に伴い、プライバシー情報及び秘密情報を表示する機会が増加し、覗き見防止技術への要望が強まっている。そこで、表示を視認できる角度範囲を狭くすることにより使用者のみが視認でき、覗き見を防止できる技術の実現が望まれている。
上述の如く、視認角度範囲が広く複数人で同時に鑑賞できる表示と、視認角度範囲が狭く使用者のみが視認できる表示の実現が夫々望まれており、一つの携帯端末装置がこれらの二種類の表示を切り替えて実現できることが望ましい。そこで、このような要求を満たす液晶表示装置が提案されている。
図75は、特許文献1(特許第3087861号公報)に記載されている第1の従来の視野角制御型表示装置を模式的に示す斜視図である。図75に示すように、第1の従来の視野角制御型表示装置は、面光源1101と、複数の構成要素からなる光シャッター板1102と、光路制御板1103と、透過型表示装置1104とから構成されている。そして、光シャッター板1102は、光シャッター用第1の偏光板1105と、光シャッター用ツイストネマチック型液晶セル1106と、光シャッター用第2の偏光板1107とから構成されている。また、透過型表示装置1104は、表示用ツイストネマチック型液晶セル1108と、表示用第3の偏光板1109とから構成されている。光シャッター板1102は各シャッター領域が電気信号によって光透過領域と光遮断領域とに切替可能である。光路制御板1103は、面光源1101から出射されシャッター板1102の光透過領域を透過した光を所定の位置へ集光するものであり、一例ではマイクロレンズからなる。透過型表示装置1104は前記光路制御板1103からの光を光源として画像を表示するものである。
このように構成された特許文献1に記載の第1の従来の視野角制御型表示装置においては、シャッター板1102において一部の領域のみを光透過領域とし、残りの領域を光遮断領域とすれば、面光源1101から出射したあらゆる方向を持つ光のうちの一部のみが光シャッター板1102を通過し、あたかも光シャッター板1102が点光源又は線光源であるかのように作用する。また、光の経路にはマイクロレンズにより構成された光路制御板1103が設けられているため、光源から出射した光は光源とマイクロレンズとの位置関係によって決定される観察位置に集光されることになる。そして、透過型表示装置1104が光路制御板1103と観察位置との間の光経路上に介在しているため、観察位置には表示画像が付加された光が到達することになる。従って、観察者は集光領域においてのみ画像を観察することができる。一方、光シャッター板1102の全体を光透過領域として面光源として作用させると、広い領域で画像を観察できる。これにより、視認できる角度範囲を切り替えることが可能となる。
図76(a)及び(b)は、特許文献2(特開平6−59287号公報)に記載されている第2の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置を模式的に示す断面図であり、(a)は電圧無印加時、(b)は電圧印加時を示す。図76(a)及び(b)に示すように、第2の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においては、透明基板2102及び2108によって液晶材料(図示せず)が封止された液晶パネルが設けられている。液晶パネルの一方の表面上には偏光板2101が設けられており、他方の表面上には、表面に透明電極2110が設けられた2枚の透明基板2114によって、液晶分子2131a及び細長い色素分子2131bからなる液晶材料が封止されたゲストホスト液晶セル2131が設けられている。色素分子2131bは、分子の短軸方向における光の吸収量が、長軸方向における光の吸収量よりも大きい分子である。
ゲストホスト液晶セル2131に電圧を印加しない場合は、液晶分子2131a及び細長い色素分子2131bは、長手方向が透明基板2114の表面と平行になるように配列する。また、電圧印加時は、液晶分子2131a及び細長い色素分子2131は、長手方向が透明基板2114の表面と垂直なるように配列する。
このように構成された特許文献2に記載の第2の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においては、広い角度範囲の光が液晶パネルを通過してゲストホスト液晶セル2131に入射する。広視野角で画像を表示するときには、ゲストホスト液晶セル2131に電圧を印加せず、ゲストホスト液晶セル2131の光の吸収方位を偏光板2101の吸収方位と一致させることにより、光はそのままゲストホスト液晶セル2131を通過する。これにより、表示画面を広い角度範囲で視認することができる。
一方、狭視野角で画像を表示するときには、ゲストホスト液晶セル2131に電圧を印加すると、色素分子2131bは長手方向が透明基板2114の表面と垂直なるように配列し、入射角度が透明基板2114の表面に垂直な方向から大きくずれている光は、色素分子2131bに吸収されてゲストホスト液晶セル2131を通過しない。従って、表示装置への入射光の角度分布が広くても、ゲストホスト液晶の吸収により出射光の角度分布は狭くなる。これにより、視認可能な表示画面を狭くすることができる。これにより、視認できる角度範囲を切り替えることが可能となる。
図77は、特許文献3(特開平9−73070号公報)に記載されている第3の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図77に示すように、第3の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においては、反射型のTN型液晶表示装置3010の表示面側に、視野角制限装置3020が設けられている。視野角制限装置3020においては、相互に対向して配置された2枚の透明基板3021及び3025の内側面に、夫々透明電極3022及び3024が形成されており、これらの間に高分子分散型の液晶層3023が封入されている。高分子分散型の液晶層3023は、高分子前駆体と液晶とを混合して封入し、紫外線照射により高分子を硬化させると同時に液晶と高分子とを相分離させて形成されたものである。
このように形成した視野角制御装置3020は、電圧を印加しない状態では光透過率が高い透明状態であり、広い領域で画像を観察できる。一方、視野角制御装置3020に交流電圧を印加した状態では、液晶分子が電界方向に配向し、液晶と高分子との屈折率の差により光散乱状態となり白濁する。この散乱強度は特定の方位角範囲において特に強いため、この方位角範囲を所定方向に設定することにより、液晶表示装置3010から出射した光に指向性を与えることができる。これにより、液晶表示装置3010の表示内容を周囲の人から秘匿することができる。このように、視野角制御装置3020により、液晶表示装置3010を視認できる角度範囲を切り替えることが可能となる。
図78は、特許文献4(特開平9−105907号公報)に記載されている第4の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図78に示すように、第4の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においては、その輝度を調整できるバックライトユニット4300と、このバックライトユニット4300から出射された光を透過させる広視野角特性の液晶表示パネル4100とが設けられている。バックライトユニット4300は、その輝度を可変できる構成となっている。また、バックライトユニット4300と液晶表示パネル4100との間には光学素子4200が配置されている。この光学素子4200は互いに対向するように配置された2枚の透明基板の間にポリマ分散液晶が充填されており、各透明基板のポリマ分散液晶側に形成された1対の透明電極に電圧を印加することによって、ポリマ分散液晶の光散乱性が制御されるようになっている。このように、本液晶表示装置においては、バックライトユニット4300の輝度及び光学素子4200の光散乱性を変えられるようになっている。
このため、たとえば少数の観察者が移動しながら該液晶表示装置を観察する場合、あるいは、多数の観察者が移動せずに該液晶表示装置を観察する場合には、バックライトの輝度を大きくするとともに光学素子4200の光散乱度合いを大きくすることによって、液晶表示装置を観察でき、その広視野角特性の有効性を充分に発揮できるようになる。
また、液晶表示装置の広視野角特性を特に必要としなくなる場合、たとえば少数の観察者が移動せずに該液晶表示装置を観察する場合には、バックライトの輝度を小さくするとともに光学素子4200の光散乱度合いを小さくする。これにより、視認できる角度範囲を切り替えることが可能となる。
図79は、特許文献5(特許第3271695号公報公報)に記載されている第5の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置を模式的に示す断面図であり、図80は本従来例のバックライト光源に使用する拡散導光板を示す斜視図である。図79に示すように、第5の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においては、液晶表示素子5004が設けられており、この液晶表示素子5004の前面側及び背面側に夫々偏光板5012が設けられており、液晶表示素子5004の背面側にバックライト光源が設けられている。バックライト光源は、拡散導光板を有するバックライト光源と、通常のバックライト光源が積層された二層構造になっている。通常のバックライト光源においては、導光板5009の両側側面に各々光源として2つの蛍光管5008が設けられており、導光板5009の前面に散乱シート5007が配置され、更にその前面に光を集光させるためのプリズムシート5006が配置されている。即ち、この通常のバックライト光源は、特許文献5が出願される以前のバックライト光源の構成と何ら変わりなく、通常よく用いられる構成である。
更に、プリズムシート5006の前面側には、可視角度が左右方向において10゜〜20°程度であり正面方向にしか光を透過しない遮光スリットフィルム5005が設けられており、遮光スリットフィルム5005の前面側には、拡散導光板5001が設けられている。この拡散導光板5001の両側側面には、各々光源としての蛍光管5003が設けられている。図80に示すように、拡散導光板5001は例えばアクリル樹脂からなる透明板であり、その表面には微小な凹部5002が多数形成されており、全体として梨地模様を形成している。
このように構成された特許文献5に記載の第5の従来の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においては、蛍光管5003をオフ、蛍光管5008をオンにしたとき、蛍光管5008からの出射光は、導光板5009、散乱シート5007及びプリズムシート5006を順次通過し、遮光スリットフィルム5005を通過する際に一部がカットされて左右方向に可視角度10°から20°に狭角化した光となる。この光は、真下から拡散導光板5001を通過してもほとんど拡散せず、左右方向に可視角度40゜〜50°程度に狭角化した光のまま液晶表示素子4を透過して行く。このため、正面方向にしか光が抜けて行かず、結果として、左右方向において40゜〜50°程度しか画像認識ができない状態(狭視野角状態)となる。
一方、蛍光管5003をオン、蛍光管5008をオフにしたときは、拡散導光板5001の凹部5002にて光が拡散されるため、正面以外の方向にも液晶表示素子5004を光が透過して行き、その結果、左右方向において80°以上といった広い角度で画像認識が可能な状態(広視野角状態)となる。これにより、視認できる角度範囲を切り替えることが可能となる。
特許第3087861号公報 特開平6−59287号公報 特開平9−73070号公報 特開平9−105907号公報 特許第3271695号公報
しかしながら、前述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。特許文献1に記載の第1の従来の視野角制御型表示装置においては、視野角制御型表示装置が、面光源、複数の構成要素からなる光シャッター板、光路制御板、及び透過型表示装置から構成されている。光シャッター板は構成要素としてツイストネマチック型液晶セルを備え、透過型表示装置は表示用ツイストネマチック型液晶セルを備えている。ツイストネマチック型液晶セルは表示用ツイストネマチック型液晶セルと同様に、その構成要素として透明基板を備えるため、視野角制御機能を備えない通常の液晶表示装置と比較して、装置の厚さが2倍以上となる。即ち、視野角制御機能の付加により厚みが増大し、薄型化が困難になる。特に、携帯端末装置に搭載する場合には、厚みの増加は大きな問題となる。
また、特許文献2に記載の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においても、液晶表示装置は液晶パネルと偏光板とゲストホスト液晶セルが積層された構成となっている。ゲストホスト液晶セルは液晶パネルと同様に透明基板を構成要素として備えるため、液晶パネルのみの構成と比較して厚みが増大する。このため、特許文献1に記載の視野角制御型表示装置と同様の問題が発生する。
更に、特許文献3に記載の視野角制御型表示装置である液晶表示装置においても、反射型のTN型液晶表示装置と視野角制限装置とが積層された構成となっている。視野角制限装置はTN型液晶表示装置と同様に透明基板を構成要素として備えるため、液晶パネルのみの構成と比較して厚みが増大する。このため、特許文献1に記載の視野角制御型表示装置と同様の問題が発生する。
更にまた、特許文献4に記載の視野角制御型表示装置である液晶表示装置も、液晶パネルと光学素子とが積層された構成となっている。光学素子は液晶パネルと同様に透明基板を構成要素として備えるため、液晶パネルのみの構成と比較して厚みが増大する。このため、特許文献1に記載の視野角制御型表示装置と同様の問題が発生する。
更にまた、特許文献5に記載の視野角制御型表示装置である液晶表示装置は、液晶表示素子と、通常のバックライト光源と、拡散導光板を備えたバックライト光源とが積層された構成となっている。この従来の液晶表示装置は、上述の特許文献1乃至4に記載の液晶表示装置とは異なり、透明基板を備えた構成要素は液晶表示素子だけであるが、バックライト光源を二つ積層しているために、装置の厚みの総計は2倍以上となる。即ち、視野角制御機能の付加により厚みが増大し、薄型化が困難になり、特に携帯端末装置に搭載する場合には厚みの増加が大きな問題となる点については、特許文献1に記載の視野角制御型表示装置と同様の問題が発生する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、照射光の角度範囲が切り替え可能で且つ薄型化が可能な光源装置、この光源装置を用いて視認できる角度範囲の切り替えを可能にした表示装置、この表示装置を搭載した端末装置及び前記光源装置に組み込まれる光ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、第1及び第2の光源と、前記第1の光源から入射した光を第1の方向に出射し、前記第2の光源から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、
前記光学部材が、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなりその中心軸が相互に平行な複数の円錐体と、を有する円錐シートであり、
前記円錐体の中心軸が、前記平板部から前記導光部材に向かう方向に延び、かつ、前記円錐体の頂点が前記導光部材側にあることを特徴とする。
本発明においては、第1の光源を点灯させることにより、この第1の光源から出射した光が導光部材から第1の方向に出射し、この光を光学部材が第1の角度範囲で出射する。また、第2の光源を点灯させることにより、この第2の光源から出射した光が導光部材から第2の方向に出射し、この光を光学部材が第2の角度範囲で出射する。このように、光学部材が導光部材からの入射光の角度によって、入射光に対して集光作用又は拡散作用を施すため、第1及び第2の光源を切り換えて点灯することにより、照射光の角度範囲を切り替えることができる。また、本発明の光源装置の厚さは、ほぼ導光部材の厚さとなるため、照射光の角度範囲を切り換えるために光源装置の厚さを増大させるような特別な部材を必要としないため、光源装置の薄型化が可能となる。更に、照射光の角度範囲が切替可能な光源装置を、少ない部材で低コストに実現できる。また、前記光学部材が、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなりその中心軸が相互に平行な複数の円錐体と、を有する円錐シートであることによって、導光部材から出射した光を二次元的に集光又は拡散できる。そして、前記円錐体の中心軸が、前記平板部から前記導光部材に向かう方向に延びていることによって、広い角度範囲を照射する場合の輝度分布を均一化できる。
また、前記光学部材は、その光入射面に二次元的に配列された複数の光学要素を有していてもよい。
更に、前記導光部材はその表面が前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向に平行な導光板であり、この導光板の一方の面に、前記第3の方向に対して傾斜しており前記第1の光源から入射した光に照射される第1の斜面と、前記第1の斜面よりも大きな傾斜角で前記第3の方向に対して傾斜しており前記第2の光源から入射した光に照射される第2の斜面と、が形成されており、前記光学部材が前記導光板の他方の面側に配置されていてもよい。これにより、光源装置の厚さを低減することができる。
このとき、前記第1及び第2の斜面が、前記導光板の表面に平行であり且つ前記第3の方向に直交する第4の方向に延び、前記第3の方向に沿って交互に配列されていてもよい。また、前記第1及び第2の斜面の配列周期が前記導光板内において不均一となっていてもよい。これにより、前記導光板内で前記光源に近い斜面の配列周期を大きく配置でき、光源装置の出射光面内分布の均一性を向上できる。
更に、前記第2の斜面が曲面であってもよい。これにより、第2の斜面で反射する光の方向をより多様にすることができ、広い角度範囲を照射する場合の輝度分布を均一化できる。
更にまた、前記第1及び第2の光源のうち少なくとも一方が点光源からなり、前記導光板の一方及び他方の面のうち少なくとも1つの面における前記点光源から光が入射する面に接する領域に、前記導光板内を通過する光を拡散させる拡散パターンが形成されていてもよく、又は、前記第1及び第2の光源のうち少なくとも一方が点光源からなり、前記導光部材における前記点光源から光が入射する面にこの光を拡散させる拡散パターンが形成されていてもよい。これにより、点光源を均一に線光源化でき、光源装置の出射光面内分布の均一性を向上できる。
このとき、前記円錐体の中心軸が、前記平板部から前記導光部材に向かう方向に対して、前記第2の光源側に傾斜していてもよい。これにより、広い角度範囲を照射する場合の輝度分布を均一化できる。
また、前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向における前記円錐体の頂点の配列の位相は、前記平板部の表面に平行であり且つ前記第3の方向に直交する第4の方向において均一でないことが好ましい。これにより、第1の光源が点灯しているときに導光部材から出射した光を効率良く光学部材に向かう方向に集光することができる。
このとき、前記円錐体の頂点を結ぶ仮想的な直線が延びる方向が、前記平板部の表面に平行であり且つ相互に異なる3つの方向であってもよく、前記3つの方向は、いずれも前記第4の方向とは異なっていてもよい。又は、前記平板部における前記円錐体が形成されていない側の面に透過光を拡散させる拡散パターンが形成されていてもよい。これにより、この光源装置が表示パネルを照射する場合に、表示パネルとの間でモアレが発生することを防止できる。
また、本発明に係る他の光源装置は、第1及び第2の光源と、前記第1の光源から入射した光を第1の方向に出射し、前記第2の光源から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、
前記光学部材が、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面に形成され、その稜線が前記平板部の表面に平行であり前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向に直交する第4の方向に延び、前記第3の方向に配列され、透明材料からなる複数の一次元プリズム体と、を有するプリズムシートであり、前記一次元プリズム体は、その稜線が前記導光部材側に突出したプリズム体であることを特徴とする。これにより、第3の方向における照射光の角度範囲を切り換えることができる。また、その照射範囲の中心を正面にすることができる。更に、一次元プリズム体は、二次元構造を有する円錐シートより安価に製造できるため、光源装置を低コスト化できる。
このとき、前記一次元プリズム体の側面を2等分する面に平行で且つ前記第4の方向に直交する方向は、前記平板部から前記導光部材に向かう方向と一致していてもよく、又は、前記一次元プリズム体の側面を2等分する面に平行で且つ前記第4の方向に直交する方向は、前記平板部から前記導光部材に向かう方向に対して前記第2の光源側に傾斜していてもよい。また、前記平板部における前記一次元プリズム体が形成されていない側の面に透過光を拡散させる拡散パターンが形成されていてもよい。
更に、本発明の光源装置は、前記第1の光源と前記導光部材との間に配置され、前記第1の光源から出射した光における前記第4の方向の指向性を高める高指向化光学部材を有していてもよい。これにより、第3の方向における角度範囲の切り替えは、点灯させる光源を切り換えることにより、導光部材及びプリズムシートの作用により実現できる。一方、第4の方向における角度範囲の切り換えは、高指向化光学部材の有無により実現できる。この結果、光源装置は二次元的に照射光の角度範囲を可変できる。また、全ての部材を一次元構造により実現した上で二次元的に照射光角度範囲を切替できるため、高性能の光源装置を低コストで実現できる。更に、前記高指向化光学部材は、前記光源と前記導光板との間に設置するため、光源装置の厚さを増大させることはない。
更にまた、前記高指向化光学部材がルーバ構造体であってもよく、前記第1の光源が点光源であり、前記第1の光源と前記高指向化光学部材との間に配置され、前記第1の光源から出射した光を前記第4の方向に拡散させて前記高指向化光学部材に入射させる拡散導光部材を有していてもよい。これにより、点光源の位置に起因した明るさのむらを低減できる。
又は、前記第1の光源が点光源であり、前記高指向化光学部材がガイドロッドであってもよい。これにより、ルーバ構造体に起因する効率の低下を防止できる。また、ガイドロッドを使用することにより光源装置の大きさをコンパクトにできる。
このとき、前記ガイドロッドは、前記第1の光源から出射した光が入射されるガイドロッド導光板と、このガイドロッド導光部材と前記導光板との間に配置されたガイドロッド用一次元プリズム構造部材と、を有し、前記ガイドロッド用一次元プリズム構造部材には、その稜線が前記導光部材から前記光学部材に向かう方向に延び前記ガイドロッド導光板に向かって突出した複数の一次元プリズム体が形成されていてもよく、又は、前記ガイドロッドは、前記第1の光源から出射した光が入射されるガイドロッド導光板を有し、前記導光部材における前記ガイドロッド導光板に対向する面には、その稜線が前記導光部材から前記光学部材に向かう方向に延び前記ガイドロッド導光板に向かって突出した複数の一次元プリズム体が形成されていてもよい。これにより、構成部品点数を少なくでき、低コスト化が可能になる。また、前記一次元プリズム体の突出方向が前記導光部材から前記ガイドロッド導光板に向かう方向に対して傾斜していてもよい。
又は、本発明の光源装置は、前記導光部材との間で前記ガイドロッド導光板を挟む位置に配置された反射板を有していてもよい。これにより、ガイドロッドの効率を向上することができる。
また、本発明の光源装置は、前記光学部材との間で前記導光部材を挟む位置に配置された反射板を有することが好ましい。これにより、夫々の光源を点灯した場合の輝度を向上させることができ、特に狭視野用光源点灯時には高い指向性を保つことができる。また、広視野用光源点灯時には、より均一な輝度分布を実現できる。
更に、前記第1の光源の光量が前記第2の光源の光量よりも小さくてもよい。又は、前記第1の光源が1又は複数個の点光源からなり、前記第2の光源が複数個の点光源からなり、前記第1の光源を構成している点光源の数が前記第2の光源を構成している点光源の数よりも少なくてもよい。第1の斜面を照射した場合には、第1の光源からの光は狭い角度範囲に集光して出射されるため、第1の光源の光量を第2の光源の光量よりも小さくしても、光度は低下しない。このため、電力消費を抑えることができると共に、低コスト化が可能となる。
更にまた、前記第2の光源が点灯するときに前記第1の光源も点灯するようにしてもよい。
本発明に係る表示装置は、前記光源装置と、この光源装置から出射した光を透過させることによりこの光に画像を付加する透過型表示パネルと、を有することを特徴とする。
本発明においては、前述の光源装置により照射光の角度範囲を切り替えられるため、表示装置の視野角を切り替えることができる。また、本発明の表示装置では、画素に透過型の表示領域を有する表示パネルを使用でき、特に広視野角液晶表示パネルを使用した場合には、広視野用光源点灯時に視野角に依存した階調反転が発生せず、視認性を向上できる。
また、前記透過型表示パネルが透過型液晶パネルであってもよく、この透過型液晶パネルが、横電界モード、マルチドメイン垂直配向モード、又はフィルム補償TNモードの液晶パネルであってもよい。
本発明に係る端末装置は、前記表示装置を有することを特徴とする。この端末装置は、携帯電話、個人用情報端末、ゲーム機、デジタルカメラ又はデジタルビデオであってもよい。
また、本発明に係る端末装置が携帯電話であり、前記第1及び第2の光源が表示画面の上下に配置されていることが好ましい。これにより、携帯電話において、表示画面の左右に光源を配置するスペースを確保する必要がなく、筐体の細身化と画面の大型化を両立させることができる。
更に、本発明に係る端末装置は、前記第1及び第2の光源の光量を相互に独立に調整する調整手段を有していてもよい。これにより、使用者が使用環境に合わせて、最適の視野角を設定できる。
更にまた、本発明の端末装置は、少なくとも前記第1及び第2の光源に電力を供給する電力蓄積手段と、この電力蓄積手段の電力残量を検出する電力残量検出手段と、この電力残量検出手段の検出結果に基づいて前記第1及び第2の光源の光量を制御する制御手段と、を有し、前記電力残量検出手段が検出した電力残量が所定値未満である場合には、前記制御手段が前記第1の光源のみを点灯させるものであってもよい。これにより、狭視野角表示時には広視野角表示時よりも電力を低減できるため、電池残量が少なくなった場合には狭視野角表示に自動で変更することで消費電力を低減し、端末装置の稼働時間を延長できる。
また、本発明に係る更に他の光源装置は、第1及び第2の光源と、前記第1の光源から入射した光を第1の方向に出射し、前記第2の光源から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、
前記光学部材が、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有する出射光制御シートであり、前記凸部の頂部の形状は、球体又は楕円球体の一部を含む形状であり、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着していることを特徴とする。出射光制御シートの凸部の頂部を導光部材に密着させることにより、出射光制御シートと導光部材間の隙間がなくなり、光源装置を薄型化できる。
このとき、前記凸部の側面のうち、前記第1の光源により照射される第1の部分の形状と前記第2の光源により照射される第2の部分の形状とが相互に異なっていてもよい。例えば、前記第1の部分は前記導光部材に向かう方向に凸の曲面であり、前記第2の部分は前記導光部材から離れる方向に凸の曲面であってもよく、又は、前記第1の部分は前記導光部材に向かう方向に凸の曲面であり、前記第2の部分は粗面であってもよい。これにより、光源を切り替えて点灯した際に、夫々の光源が凸部の内部から照射する凸部側面の形状が相互に異なるため、出射光の角度範囲を切り替えることができ、広視野用光源点灯時の散乱特性をより自由に設定できる。
また、前記導光部材はその表面が前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向に平行な導光板であり、この導光板の一方の面に、前記第3の方向に対して傾斜しており前記第2の光源から入射した光に照射される第2の斜面が形成されており、前記光学部材が前記導光板の他方の面側に配置されていてもよい。これにより、前記第2の光源点灯時の導光板からの光取り出し効率を向上させることができる。
更に、前記第1の光源が前記導光部材の角部に配置されていてもよい。これにより、点光源を線光源化する必要がない。また、導光板の側面に点光源を配置した場合と比較して、光源装置の出射面内の均一化できる。
本発明に係る他の表示装置は、前記光源装置と、この光源装置から出射した光を透過させることによりこの光に画像を付加する透過型表示パネルと、を有することを特徴とする。
本発明に係る端末装置は、ビデオカメラ、ビデオプレーヤ、ノート型パーソナルコンピュータ、キャッシュディスペンサ又は自動販売機であってもよい。
本発明に係る端末装置は、入力動作を検出する入力検出手段と、一定時間を計測するタイマーと、前記第1及び第2の光源の光量を制御する制御手段と、を有し、前記タイマーが計測する前記一定時間に前記入力検出手段が入力動作を検出しなかった場合には、前記制御手段が前記第1の光源のみを点灯させるものであってもよい。これにより、端末装置が入力待ち状態になった場合に、自動的に狭視野表示に切り替わることで消費電力を低減でき、端末装置の稼働時間を延長できる。
本発明に係る光ユニットは、第1の面から入射した光を第1の方向に出射し、前記第1の面とは異なる第2の面から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、前記光学部材は、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有し、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着しており、前記凸部の側面が、前記導光部材に向かう方向に凸の曲面と、前記導光部材から離れる方向に凸の曲面と、を有することを特徴とする。
本発明に係る他の光ユニットは、第1の面から入射した光を第1の方向に出射し、前記第1の面とは異なる第2の面から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、前記光学部材は、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有し、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着しており、前記凸部の側面が、前記導光部材に向かう方向に凸の曲面と、粗面と、を有することを特徴とする。
本発明に係る更に他の光ユニットは、第1の面から入射した光を第1の方向に出射し、前記第1の面とは異なる第2の面から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、前記光学部材は、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有し、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着しており、前記導光部材における前記第1及び第2の面とは異なる第3の面には、前記第2の面から入射された光に照射される斜面が形成されていることを特徴とする。
また、前記光ユニットにおいて、前記斜面の配列周期が前記導光部材内において不均一となっていてもよく、前記斜面が曲面であってもよい。
本発明によれば、第1及び第2の光源を切り換えて点灯させ、この第1及び第2の光源から出射した光を導光部材が相互に異なる方向に出射し、光学部材が集光又は拡散することにより、照射光の角度範囲が切り替え可能で且つ薄型化が可能な光源装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態に係る光源装置及びそれを用いた表示装置、端末装置について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態に係る光源装置及びそれを用いた表示装置、端末装置について説明する。図1は本実施形態の光源装置を示す斜視図であり、図2はその光源装置を用いた表示装置を示す断面図であり、図3は本実施形態の光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。
図1に示すように、本第1実施形態に係る光源装置1においては、導光板3と、この導光板3の前面側、即ち、視聴者側に配置された円錐シート6と、導光板3の側面側のうち、相互に対向する2つの側面側に夫々配置された光源51及び52とが設けられている。また、光源51は狭視野用光源であり、光源52は広視野用光源である。更に、導光板3の前面、即ち円錐シート6側の面は光出射面43となっており、その反対面、即ち背面を光拡散面44と称する。光出射面43は平坦である。一方、光拡散面44には、光出射面43に対する傾斜角が相互に異なる二種類の斜面41及び42が形成されている。
なお、本明細書においては、便宜上、以下のようにXYZ直交座標系を設定する。光源51から光源52に向かう方向を+X方向とし、その反対方向を−X方向とする。+X方向及び−X方向を総称してX軸方向という。また、導光板3の光出射面43に平行な方向のうち、X軸方向に直交する方向をY軸方向とする。更に、X軸方向及びY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向とし、このZ軸方向のうち、光拡散面44から光出射面43に向かう方向を+Z方向とし、その反対方向を−Z方向とする。+Z方向は前方、即ち、視聴者に向かう方向である。そして、+Y方向は、右手座標系が成立する方向とする。即ち、人の右手の親指を+X方向、人差指を+Y方向に向けたとき、中指は+Z方向を向くようにする。
上述の如く、XYZ直交座標系を設定すると、導光板3の光出射面43はXY平面となり、光源51は導光板3から見て−X方向に配置され、光源52は+X方向に配置され、円錐シート6は+Z方向に配置されていることになる。また、光源51及び52は拡散性の光源であり、光源51及び52から出射した光は導光板3の内部において、少なくともXY方向に拡散する。
そして、図2に示すように、導光板3の光拡散面44には、+X方向に向かって斜面41、平坦面40、斜面42がこの順に繰り返し配列されている。+X方向に対する斜面41の傾斜の向きと斜面42の傾斜の向きとは相互に逆になっており、斜面41は、光源51から出射され導光板3の内部を+X方向に透過してきた光が照射される方向に傾斜しており、斜面42は、光源52から出射され導光板3の内部を−X方向に透過してきた光が照射される方向に傾斜している。また、斜面41の傾斜角の絶対値は斜面42の傾斜角の絶対値よりも小さくなっている。斜面41の傾斜角の絶対値は例えば6度であり、斜面42の傾斜角の絶対値は例えば45度である。斜面41と斜面42との境界線は−Z方向に突出した凸部の稜線となっており、平坦面40と斜面41との境界部及び斜面42と平坦面40との境界部は、Z軸方向の段差となっている。また、平坦面40、斜面41及び斜面42は、Y軸方向に沿って導光板3の全長に亘って延びている。
円錐シート6においては、透明材料からなる平板部63が形成されており、複数の円錐体64が平板部63の背面上に形成されている。平坦部63はXY平面に平行に配置されており、円錐体64は−Z方向に、即ち、導光板3に向かって突出している。即ち、円錐体64の中心軸は相互に平行であり、Z軸方向に平行である。円錐体64の頂点は、X軸方向及びXY平面内におけるX軸方向に対して60度傾斜した2つの方向に沿って配列されている。即ち、円錐体64の頂点を結ぶ仮想的な直線が延びる方向は、X軸方向及びXY平面内におけるX軸方向に対して60度傾斜した2つの方向の合計3つの方向である。これにより、相互に隣り合う3つの円錐体64の頂点を結ぶと、その一辺がY軸方向に延びる仮想的な正三角形が形成されるようになっている。
一例では、円錐体64の頂点は、Y軸方向に50μmの間隔を隔てて等ピッチに配列し、円錐体の頂点が形成する正三角形の一辺は50μmとなっている。円錐体64の頂角は70度であり、円錐体の高さは36μmである。なお、頂角とは、円錐体64の中心軸を含む断面において、2本の側辺がなす角度である。導光板3と円錐シート6の材料には、加工性の容易さから透明樹脂が好適に使用されるが、本実施形態においては、屈折率が1.5であるポリメチルメタクリレート(PMMA:polymethyl-methacrylate)が使用されている。
図2に示すように、本第1実施形態に係る光源装置1を用いた表示装置2においては、前記円錐シート6の前記導光板3の配置側とは反対側、即ち+Z方向側に、透過型液晶パネル7が設けられている。透過型液晶パネル7は、例えば、横電界モード、マルチドメイン垂直配向モード、又は補償TNモードの液晶パネルである。なお、図2においては、図を簡略化するために、平坦面40、斜面41及び斜面42は各一ヶ所のみ示されている。
図3に示すように、この表示装置2は、例えば、携帯電話9に搭載される。携帯電話の横方向及び縦方向は、夫々光源装置のY軸方向及びX軸方向となるように配置されている。即ち、携帯電話9において、二つの光源51及び52(図2参照)は、夫々表示画面の上下に配置されている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の光源装置1の動作、即ち、光源装置1における照射光角度範囲の切替方法について説明する。先ず、光源装置1の照射範囲を狭くする場合の動作について説明する。図4は狭視野用光源51が点灯した場合を示す光学モデルの斜視図であり、図5は図4に示すA−A線による断面図であり、図6は図4に示すB−B線による断面図である。A−A線はX軸方向に延びており、B−B線はXY平面内において、X軸方向から30度の角度をなす方向に延びている。なお、図5及び図6においては、図を簡略化するために、平坦面40、斜面41及び斜面42は各一ヶ所のみ示されている。
図5に示すA−A線による断面での光の挙動について説明する。狭視野用光源である光源51が発した光は導光板3に入射するが、空気と導光板3を形成する樹脂材料との屈折率の違いにより、導光板3に入射した後の光の進行方向と+X方向とがZ軸方向になす角度は、スネルの法則に基づき、41.8度より小さくなる。そこで、+X方向に対して+Z方向に41.8度傾斜した光線について考えることにする。
狭視野用光源51から出射され、導光板3に入射した光線は、導光板3の光出射面43に到達するが、Z軸方向に対する角度が48.2度であり、臨界角41.8度より大きいため、導光板3から出射せずに全反射する。同様に、光拡散面44においても、斜面41及び42以外の領域に入射した場合には同じ角度で全反射するので、光出射面43と光拡散面44との間で全反射を繰り返しつつ、光源51から離れる方向に伝搬することになる。この伝搬中に、光が、X軸方向に対する傾斜角が6度の斜面41に入射すると、斜面41の法線からの角度が42.2度となるが、この値は臨界角41.8度より大きいので、斜面41から導光板3外に光は出射せず全反射する。全反射後の光のZ軸方向に対する角度は36.2度となり、臨界角より小さいため、光出射面43に到達した光は導光板3から外部に出射し、出射後の角度はZ軸方向に対して62.4度となる。
前述の如く、導光板3に入射した光は、必ず入射後のX軸方向に対する角度が41.8度以下となる。このため、この入射光が導光板3の光出射面43又は光拡散面44に到達したときのZ軸方向に対する角度は48.2度以上となり、全反射する。そして、この光が光出射面43及び光拡散面44において全反射して導光板3中を伝搬する課程で、傾斜角が6度の斜面41で全反射する度に、Z軸方向に対する光の進行方向の角度が臨界角に近づくことになり、この角度が臨界角より小さくなった時点で、光出射面43又は光拡散面44の平坦面から出射する。この結果、導光板3から出射した光は、XZ平面内においては、Z軸方向から60度傾斜した方向に強い指向性を有することになる。
導光板3からZ軸方向に対して62.4度傾斜して出射した光は、円錐シート6に入射するが、円錐体64の頂角は70度であるため、円錐体64に入射する角度は7.4度であり、円錐体64の内部に入射した光線の進行方向と円錐体入射面の法線との間の角度は4.9度となる。その後、円錐体64の反対側の側面に光は到達するが、この側面に対する角度は面法線から65.1度となるため全反射し、Z軸から11.1度の方向に進行する。その後、円錐シート6から出射する光の角度は、スネルの法則により、Z軸から16.8度の方向となる。即ち、円錐シート6から出射した光は、XZ平面内においては、Z軸から16.8度の方向に強い指向性を有することになる。
次に、図6に示すB−B線による断面での光の挙動について説明する。前述のように、狭視野用光源51は少なくともXY平面内に拡散するため、B−B線による断面でもA−A線による断面の場合と全く同様の理論が成立する。この結果、円錐シート6から出射する光は強い指向性を有し、その角度はZ軸から16.8度となる。この結果は、B−B線だけでなく、XY平面内の他の角度についても同様に発生するため、円錐シート6から出射する光はZ軸から16.8度方向に強い指向性を有することになる。即ち、光源装置1の照射範囲としては狭い角度範囲に限定される。
次に、光源装置1の照射範囲を広くする場合の動作について説明する。図7は広視野用光源である光源52が点灯した場合を示す光学モデルの斜視図であり、図8は図7に示すC−C線による断面図である。C−C線はX軸方向に延びている。なお、図8においては、図を簡略化するために、平坦面40、斜面41及び斜面42は各一ヶ所のみ示されている。
図8に示すように、図7のC−C線による断面では、広視野用光源52が発した光は導光板3に入射し、導光板3中を伝搬する。この点は前述の狭視野用光源51の点灯時と同様である。広視野用光源52が点灯した場合には、光源52の照らす斜面42の傾斜角が45度と大きい点が狭視野の場合と異なる。傾斜角が45度の斜面42の効果について説明するために、先ず、導光板3中を−X方向に伝搬し、斜面42に入射する光について考える。この光の斜面42に対する入射角は45度となり、臨界角41.8度より大きいので、斜面42に入射した光は導光板3外に出射せず全反射する。全反射後の進行方向はZ軸方向である。
そのため、導光板の光出射面43からはZ軸と平行に出射し、円錐シート6に入射する。円錐体64の頂角は70度であるため、円錐体64に入射するときの入射角度は55度であり、円錐体64に入射した後の光線の円錐体入射面の法線からの角度は33度となる。この角度は円錐体の反対側の側面の傾斜角35度より小さいため、円錐体64の反対側の側面には到達せずに平板部63に入射し、円錐シート6の前面から出射し、Z軸から34度傾斜した方向に進行する。なお、図8に示すように、円錐シート6に入射する際に、反対側の円錐体側面に入射した光は、−34度の方向に進行する。円錐体64はXY平面での断面が円となる二次元状の形状を有するため、円錐シート6から出射する光は、+Z方向から34度傾斜した方向に、同心円状に出射することになる。このように、X軸方向に導光板中を伝搬した光は、円錐シート6から大きな角度で同心円状に拡散する。なお、X軸方向のみならず、XY平面内を法線から90度方向に伝搬する光であれば、同様の理論が成立する。
図9及び図10は導光板3を伝搬する光において、臨界角で伝搬する光が斜面42に到達した場合を示す断面図である。なお、図9及び図10においては、図を簡略化するために、平坦面40、斜面41及び斜面42は各一ヶ所のみ示されている。前述のように導光板3の臨界角は41.8度であるため、斜面42の法線方向から3.2度傾斜した角度で斜面42に入射する。この角度は臨界角より小さいため、導光板3の外に光は出射するが、大部分の光は隣接する垂直面、即ち、斜面42と平坦面40との境界部から導光板3内へ再入射する。この垂直面に入射する角度は法線方向から40.2度傾斜しており、垂直面に入射した後の角度は25.5度となる。従って、この光が平坦面40に到達するときの入射角度は64.5度となるため、全反射して導光板3内を伝搬する。このように、斜面42に到達したときの入射角度が臨界角よりも小さな光は、一度導光板3の外部に出射した上で導光板3中に再入射し、より大きな角度となって導光板3中を伝搬することになる。
図10に示すように、この過程で、Z軸方向からの角度が55.6度になった光が、導光板3の光拡散面44で全反射した後に斜面42に到達すると、法線方向から34.4度の角度で光出射面43に入射し、Z軸方向から57.8度の角度で導光板3から出射する。導光板3から出射した光は、円錐シート6に入射するが、円錐体64の頂角は70度であるため、円錐体64に入射する角度は22.8度であり、円錐体入射後の光線の円錐体入射面の法線からの角度は75度となる。その後、光は円錐体64の反対側の側面に入射するが、この面に対する角度は面法線から55度となるため全反射し、平板部63を通過し、円錐シート6から出射する。
即ち、広視野用光源52が発し導光板3を伝搬した光は、傾斜角45度の斜面42により様々な角度方向に進行し、更に円錐シート6で散乱されるため、広い角度範囲を照射することができる。
上述の如く、狭視野用光源51から出射した光は、導光板3内を全反射しながら伝搬する間に斜面41において反射することによりその角度が変えられ、導光板3から第1の方向に指向性を持った状態で出射する。第1の方向は、例えば、+Z方向に対して、−X方向に60度程度傾斜した方向である。一方、広視野用光源52から出射した光は、導光板3内を全反射しながら伝搬する間に斜面42において反射することによりその角度が変えられ、導光板3から第2の方向に指向性を持った状態で出射する。第2の方向は、例えば、+Z方向に対して、+X方向に20度程度傾斜した方向である。そして、円錐シート6においては、第1の方向で入射した光はXY平面内で均一化されると共に集光され、ほぼ+Z方向を中心とした比較的狭い角度範囲で出射される。一方、第2の方向で入射した光はXY平面内で均一化されると共に拡光され、ほぼ+Z方向を中心とした比較的広い角度範囲で出射される。
このように、傾斜角が異なる二種類の斜面が形成された導光板の相対する二辺に設けられた光源を切り替えて点灯することにより、照射光の角度範囲を切り替え可能な光源装置を実現することができる。そして、光源装置1の円錐シート6から+Z方向に出射した光が、透過型液晶パネル7を透過することにより画像が付加される。これにより、携帯電話9の表示装置2に画像を表示することができる。このとき、狭視野用光源51を点灯させれば、画像を視認できる角度範囲を狭くして、携帯電話9の使用者のみがその画像を視認でき、周囲の人間による覗き見を防止することができる。一方、広視野用光源52を点灯させれば、画像を視認できる角度範囲を広くして、複数の視聴者がその画像を同時に視認することができる。
上述の設計の妥当性を検討するために、市販の光線追跡シミュレータを使用して計算機シミュレーションを行った。図11はこのシミュレーションに使用する光学モデルを示す図である。図11に示すように、導光板3のX軸方向の長さ、Y軸方向の幅、Z軸方向の高さは、夫々60mm、40mm、0.6mmに設定し、導光板3の−X方向側のYZ平面に、入射方向が+X方向になるように狭視野用光源として発光面53を配置した。また、導光板3の+X方向側のYZ平面に、入射方向が−X方向になるように広視野用光源として発光面54を配置した。発光面53及び54のY軸方向の幅は40mmとし、Z軸方向の高さは0.5mmとした。発光面はランベルト光を発するものとした。
また、導光板3の−Z方向側のXY平面には、傾斜角が相互に異なる二種類の斜面41、42を形成した。傾斜角が小さい方の斜面41は、+X方向から+Z方向に向かって6度の傾斜角を有し、Y軸方向に斜面が連続配置されている。同様に、傾斜角が大きい方の斜面42は、−X方向から+Z方向に向かって45度の傾斜角を有し、Y軸方向に斜面が連続配置されている。夫々の斜面41、42について、Z軸方向の深さの最大値を10μmに設定し、X軸方向におけるピッチを0.2mmに設定した。
導光板3から見て+Z方向側には、多数の円錐体が頂点を−Z方向に向けた下向きの円錐シート6を設けた。−Z方向から見た場合に円錐体の頂点が正三角形を形成するように円錐体を配列し、その一辺がY軸方向に平行となるよう配置した。円錐体頂点のY軸方向におけるピッチは50μmとし、円錐体の頂点が形成する正三角形の一辺を50μmとした。円錐体の頂角は70度、高さは36μmに設定した。円錐シート6の厚さは円錐体部分も含めて0.1mmとし、円錐シート6の+Z方向側に、X軸方向の長さが10mm、Y軸方向の幅が10mmの受光面55を設置した。また、導光板3からの出射光光度分布を観察する目的として、導光板3と円錐シート6の間にも同じ大きさの受光面55を設置した。なお、導光板3と円錐シート6の材質は、屈折率が1.5であるポリメチルメタクリレートとした。
先ず、狭視野用光源を点灯した場合の光度分布について説明する。図12は、狭視野用光源を点灯した場合の導光板出射時の光度分布を示す極座標図であり、図にX方向及びY方向を示す。図13は、横軸にX軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図12に示す光度分布におけるX軸方向の光度分布を示すグラフ図である。また、図14は、狭視野用光源を点灯した場合の円錐シート出射時の光度分布を示す極座標図であり、図にX方向及びY方向を示す。図15は、横軸にX軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図14に示す光度分布におけるX軸方向の光度分布を示すグラフ図であり、図16は、横軸にY軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図14に示す光度分布におけるY軸方向の光度分布を示すグラフ図である。図12及び図14においては、明るさが等しい点を実線で結び、この実線で囲まれる領域を、明るい順に領域a、b、c及びdとした。即ち、最も明るい領域を領域aとし、最も暗い領域を領域dとした。後述する他の極座標図においても同様である。
図12及び図13に示すように、導光板出射時の光度分布は、Z軸からX軸方向に−65度傾斜した方向にピークが発生する。また、Y軸方向の傾斜角は比較的均等に分布している。また、図14乃至図16に示すように、円錐シート出射時の光度分布は、X軸方向、Y軸方向ともに30度以内に集光している。即ち、狭視野用光源を点灯した場合には、光源装置の照射範囲は狭い角度範囲に限定されることがわかる。
次に、広視野用光源を点灯した場合の光度分布について説明する。図17は、広視野用光源を点灯した場合の導光板出射時の光度分布を示す極座標図であり、図にX方向及びY方向を示す。図18は、横軸にX軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図17に示す光度分布におけるX軸方向の光度分布を示すグラフ図である。また、図19は、広視野用光源を点灯した場合の円錐シート出射時の光度分布を示す極座標図であり、図にX方向及びY方向を示す。図20は、横軸にX軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図19に示す光度分布におけるX軸方向の光度分布を示すグラフ図であり、図21は、横軸にY軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図19に示す光度分布におけるY軸方向の光度分布を示すグラフ図である。
図17及び図18に示すように、導光板出射時の光度分布は、Z軸からX軸方向に+20度程度傾斜した方向にピークが発生する。但し、このピークは、図12に示す狭視野用光源を点灯したときの+65度のピークよりはブロードである。また、Y軸方向の傾斜角は0度から90度の範囲で広く分布している。また、図19乃至図21に示すように、円錐シート出射時の光度分布は、X軸方向、Y軸方向ともに広い範囲に分布している。即ち、広視野用光源を点灯した場合には、光源装置の照射範囲は広い角度範囲に分布することがわかる。
以上のように、傾斜角が異なる二種類の斜面を有する導光板の相対する二辺に設けられた光源を点灯切替することにより、照射光の角度範囲が切替可能な光源装置を実現できることが、計算機シミュレーションによっても確認できた。
本発明の光源装置によれば、光源の点灯切替のみで照射光の角度範囲を切替できる。また、厚み方向には導光板と円錐シートを有するだけであり、円錐シートが導光板からの入射光角度分布によって集光作用と拡散作用を切り替えられるため、特に厚み方向に集光と拡散を切り替えるための特別な部材を設ける必要がなく、従来の切替装置と比較して薄型化が可能である。
前述のように、狭視野用光源を点灯した場合には、光源装置の照射範囲は狭い角度範囲に限定されるため、表示装置の視野角としては狭い角度範囲となり、狭視野角表示が実現される。また、広視野用光源を点灯した場合には、光源装置の照射範囲は広い角度範囲に分布するため、表示装置の視野角としては広い角度範囲となり、広視野角表示が実現される。以上により、本発明の表示装置によれば、光源の点灯切替のみで視野角を切り替えることができる。また、前述のように、光源装置の厚みは従来の切替装置と比較して薄型化が可能であるため、表示装置の厚みも薄型化が可能である。
なお、導光板斜面の傾斜角は、前述の数値に限定されるものではなく、同様の効果を発揮すれば異なる数値を使用することができる。また、広視野用光源が照射する斜面42は曲面で構成されていても良い。これにより、散乱方向をより多様にすることができ、照射範囲の均一性を向上できる。更に、導光板の材質も前出の材料に限定されるものではない。更にまた、二種類の斜面の深さ及びピッチも前述の数値に限定されるものではなく、導光板内で異なる値であっても良いし、斜面の傾斜角も導光板内で分布を有していても良い。導光板内で光源に近い斜面のピッチを大きくすることにより、光源装置の出射光面内分布を均一にできる。更にまた、二種類の斜面は結合した形状であっても良い。
円錐シートの頂角、高さ、ピッチ、厚さ等も前述の数値に限定されるものではなく、同様の効果を発揮すれば異なる数値を使用することができる。また、円錐シートの材質も前出の材料に限定されるものではない。更にまた、円錐体の頂点配置は正三角形としたが、これに限定されるものではなく、正三角形以外でも良いし、三角形の一辺がY軸と完全に平行でなくても良い。表示パネルとのモアレを防止する目的で、Y軸に対して角度を付けて配置することもできる。但し、円錐体の頂点位置は、Y軸方向に関してX軸方向の位相が均一でないことが好ましい。これにより、Y軸方向に関してX軸方向の位相が均一である場合と比較して、狭視野光源点灯時に導光板より出射した光を効率良くZ軸方向に集光することができる。更にまた、円錐シートにおける円錐体が形成された面の反対側の面には、拡散パターンを設けても良い。これにより、表示パネルとのモアレを防止することができる。更にまた、円錐体の形状は、Y軸方向の長さよりもX軸方向の長さの方が長い形状としてもよい。これにより、狭視野光源点灯時のX軸方向の集光性を低下させ、画面の左右方向にのみ視野角切替効果を持たせることができる。
光源は冷陰極管等の線光源を使用することもできるし、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の点光源を使用することもできる。特にLEDを使用する場合には、光源の薄型化が可能となるが、点光源を均一に線光源化するため、図22に示すように、導光板の光入射面に拡散パターン31を設けることが有効である。また、図23に示すように、導光板のZ方向を垂線とする面に二次元状パターン32を形成しても良い。二次元状パターン32は、例えば半円領域内に分布された複数の凹部である。二次元状パターン32は特に光源付近に設置した場合に、光源からの光を均一化する上で有効である。LEDは導光板の光入射面に複数個配置してもよいが、特に狭視野用光源を点灯した場合には、光源からの光は狭い角度範囲に集光して出射されるため、広視野用光源より光源の光量を低減することができる。即ち、狭視野用光源のLEDの個数は、広視野用光源の個数より少なくすることができ、低コスト化が可能である。また、狭視野時は広視野時よりも電力消費を小さくできるため、低消費電力化が可能である。なお、広視野用光源を点灯した場合には狭視野用光源を消灯するものとして説明したが、必ずしも消灯が必須ではなく点灯していても良い。また、広視野用光源と狭視野用光源の光量を夫々独立に調整できる調整手段を設けてもよく、両方の光源の発光比率を変えて使用しても良い。
また、広視野用光源をLED等の点光源によって構成する場合には、導光板における広視野用光源側の光入射面において、LEDに対向する領域以外の領域が着色されていてもよい。着色する色彩はこの領域での光の反射を低減できれば特に限定されるものではないが、無彩色、特に黒色が好適に使用できる。これにより、狭視野用光源が点灯するときに、この狭視野用光源から出射した光が、導光板の広視野用光源側の光入射面において反射することを抑制できる。このような反射は、広視野用光源が消灯しているにもかかわらず、広視野用光源が点灯した場合と同様に作用するため、狭視野時の指向性を低下させる要因となる。従って、広視野用光源側の光入射面における反射を低減することにより、狭視野時の指向性をより一層向上できる。
本発明の光源装置と組み合わせて使用する表示パネルは、透過型液晶パネルに限定されず、光源装置を使用する表示パネルであれば使用可能であるが、特に視野角依存性の少ない液晶パネルを好適に使用することができる。そのような液晶パネルのモードの例としては、横電界モードではIPS(インプレインスイッチング)方式、FFS(フリンジ・フィールド・スイッチング)方式、AFFS(アドヴァンスト・フリンジ・フィールド・スイッチング)方式等が挙げられる。また、垂直配向モードではマルチドメイン化され視野角依存性が低減されたMVA(マルチドメイン・ヴァーティカル・アライメント)方式、PVA(パターンド・ヴァーティカル・アライメント)方式、ASV(アドヴァンスト・スーパー・ヴイ)方式等が挙げられる。更に、フィルム補償TNモードの液晶表示パネルも好適に使用することができる。また、液晶パネルは透過型に限定されず、各画素に透過領域を有するパネルであれば使用可能であり、各画素の一部に反射領域を有する半透過型液晶パネル、微透過型液晶パネル、微反射型液晶パネルでも使用可能である。
本実施形態の光源装置は、携帯電話等の携帯端末装置に好適に適用することができ、携帯端末装置に搭載する表示装置の視野角切替表示が可能になる。特に本実施形態の光源装置を携帯電話に搭載する場合には、携帯電話の横方向及び縦方向を夫々光源装置のY軸方向及びX軸方向に設定することにより、二つの光源を表示画面の上下に配置することができる。一般的に、携帯電話の横幅は手に持ちやすい大きさにするため限定されるが、文字情報を表示するには表示領域の横幅を大きくする方が好ましいため、携帯電話の横幅における非表示領域を小さくする傾向にある。本実施形態の光源装置を使用すれば、表示画面の左右に光源を搭載する必要がないため、より好適である。携帯端末装置としては携帯電話のみならず、PDA(Personal Digital Assistant:個人用情報端末)、ゲーム機、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ及びノート型パーソナルコンピュータ等の各種の携帯端末装置に適用することができる。また、携帯端末装置のみならず、キャッシュディスペンサ及び自動販売機等の各種の固定型の端末装置に適用することができる。
更に、本実施形態の光源装置を搭載した携帯端末装置は、広視野用光源と狭視野用光源の光量を夫々独立に調整できる調整手段を備えていてもよく、また、この調整手段により両方の光源の発光比率を設定可能であっても良い。これにより、使用者が使用環境に合わせて、最適の視野角を設定できる。更にまた、携帯端末装置が電池残量を検出する手段を備え、検出した電池残量に応じて光源51及び52の光量を夫々調整し、又は光源51及び52の点灯/非点灯を夫々切り換え、視野角を自動で変更できる制御手段を備えていても良い。
次に、本実施形態の第1の変形例について説明する。本変形例に係る携帯端末装置は、電池残量検出手段(図示せず)を備えており、この電池残量検出手段が電池の電力残量を検出し、電力残量が所定量未満である場合には狭視野角表示に自動的に切り替えるものである。以下、この携帯端末装置の動作を説明する。図24は、本変形例に係る携帯端末装置の動作を示すフローチャート図である。
初期状態においては、使用者(観察者)は携帯端末装置の電源をオフにしている。そして、図24のステップS1に示すように、携帯端末装置の電源がオンにされると、電池残量検出手段は電池の電力残量を検出し、残量が所定量以上であるか、所定量未満であるかを検出する。そして、検出結果が所定量以上である場合、ステップS2に示すように、視野角制御手段が、広視野角表示及び狭視野角表示を使用者が選択できる状態になる。これにより、使用者は使用環境に応じて、自らの意志で広視野角表示又は狭視野角表示を選択して使用できる。その後、ステップS1に戻る。一方、電池残量検出手段の検出結果が所定量未満である場合、ステップS3に示すように、視野角制御手段は表示を狭視野角表示に設定し、光源51のみを点灯するようにする。その後、ステップS1に戻る。
前述のように、本実施形態の光源装置では、狭視野角表示時には広視野角表示時よりも電力を低減できるため、本変形例の携帯端末装置は、電池残量が少なくなった場合には狭視野角表示に自動で変更することで消費電力を低減し、携帯端末装置の稼働時間を延長することができる。
次に、本実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例に係る携帯端末装置は、入力動作を検出する入力検出手段(図示せず)と、一定時間を計測するタイマー(図示せず)と、入力検出手段の検出結果に基づいて視野角を制御する視野角制御手段(図示せず)とを備えており、広視野角表示時において、タイマーが計測する一定時間の間に入力動作が検出されない場合は、表示を狭視野角表示に自動的に切り替えるものである。以下、この携帯端末装置の動作を説明する。図25は、本変形例に係る携帯端末装置の動作を示すフローチャート図である。
初期状態においては、使用者(観察者)は携帯端末装置の電源をオフにしている。そして、図25のステップS11に示すように、携帯端末装置の電源がオンにされると、携帯端末装置は使用者が広視野角表示を選択しているか、狭視野角表示を選択しているかを検出する。そして、検出結果が狭視野角表示である場合、ステップS11に戻り、狭視野角表示を継続する。一方、検出結果が広視野角表示である場合、ステップS12に進み、携帯端末装置はタイマーを起動させる。そして、タイマーが計測している一定時間中に、入力検出手段が携帯端末装置に入力動作が行われるかどうかを検出する。一定時間中に入力動作が検出された場合は、ステップS13に示すように、視野角制御手段は使用者が選択した広視野角表示状態にする。即ち、広視野角表示を継続する。その後、ステップS11に戻る。一方、ステップS12において、一定時間中に入力動作が検出されなかった場合には、ステップS14に示すように、視野角制御手段が携帯端末装置の表示を狭視野角表示に切り替えて、光源51のみを点灯させる。その後、ステップS11に戻る。
これにより、本変形例に係る携帯端末装置は、入力待ち状態になった場合に、自動的に狭視野表示に切り替わることで消費電力を低減でき、携帯端末装置の稼働時間を延長できる。また、入力動作が検出されない場合に、ステップS11、S12、S14からなるループを繰り返すことにより、狭視野角表示に自動切り替え後、入力検出手段が入力動作を検出した場合には、自動的に広視野角表示に復帰することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る光源装置について説明する。図26は本実施形態の光源装置を示す斜視図であり、図27は本実施形態の光源装置に使用する円錐シートのXZ平面による断面図である。図26乃至図27に示すように、本実施形態の光源装置11は、前述の第1の実施形態に係る光源装置1(図1参照)における円錐シート6の替わりに、円錐シート61が設けられている。円錐シート61においては、円錐体64が、+X方向、即ち広視野用光源52側に10度だけ傾斜している。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、上述の如く構成された本実施形態の光源装置11の動作について説明する。本実施形態において、光源51及び52から出射された光が導光板3を出射するまでの動作は、前述の第1の実施形態と同様である。本実施形態においては、円錐シート61の動作が前述の第1の実施形態とは異なっている。そこで、傾斜した円錐体を有する円錐シート61の動作に着目する。図28(a)乃至(g)は、本実施形態で使用する傾斜した円錐体を有する円錐シート61の光学的な動作を示すため、円錐シートに入射する光線の方向を変えて出射光の様子をシミュレーションした結果であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)は夫々入射角をZ軸から10度、20度、30度、40度、50度、60度、70度とした結果である。図28において、矢印が付いた2本の二点鎖線は入射する光束の外縁を示し、矢印のない実線は出射する光線を示す。
図28(a)乃至(g)より、入射光の入射角度を変化させると、出射光は様々な方向に進行することがわかる。特に、広視野用光源を点灯した場合には、円錐シート61に入射する光線の分布は、本発明の第1実施形態に示したように、10度から70度に分布するので、出射光を様々な方向に進行させることができ、結果としてより均一な照射が可能となる。
上述の設計の妥当性を検討するため、前述の第1実施形態と同様に、市販の光線追跡シミュレータを使用して計算機シミュレーションを行った。光学モデルは、円錐体が+X方向に10度傾斜している点以外は、前述の第1実施形態と同様である。図29は、狭視野用光源を点灯した場合の円錐シート出射時の光度分布を示す極座標図であり、図にX方向及びY方向を示す。図30は、横軸にX軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図29に示す光度分布におけるX軸方向の光度分布を示すグラフ図であり、図31は、横軸にY軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図29に示す光度分布におけるY軸方向の光度分布を示すグラフ図である。図29乃至図31に示すように、円錐シート出射時の光度分布は、X軸方向、Y軸方向ともに30度以内に集光している。
また、図32は、広視野用光源を点灯した場合の円錐シート出射時の光度分布を示す極座標図であり、図にX方向及びY方向を示す。図33は、横軸にX軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図32に示す光度分布におけるX軸方向の光度分布を示すグラフ図であり、図34は、横軸にY軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図32に示す光度分布におけるY軸方向の光度分布を示すグラフ図である。図32乃至図34に示すように、円錐シート出射時の輝度分布は、X軸方向、Y軸方向ともに広い範囲に分布し、特定の方向への大きな偏りは発生せず、より均一な結果が得られている。
以上のように、円錐シート上の円錐体を傾斜させることにより、特に広視野用光源を点灯した場合の照射範囲の均一性を向上することができる。なお、円錐体の傾斜角は10度に限定されるものではなく、同様の効果を発揮すれば異なる数値を使用することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る光源装置について説明する。図35は本実施形態の光源装置を示す斜視図である。図35に示すように、本実施形態の光源装置12においては、導光板3から見て−Z方向に、導光板3の光拡散面44に対向するように、反射板8が設置されている。反射板8は、導光板3から出射した光を導光板3に向けて反射するものである。
次に、上述の如く構成された本実施形態の光源装置12の動作について説明する。図36及び図37は、図35に示すD−D線による断面図であり、特に狭視野用光源が点灯した場合を示す光学モデル図である。狭視野用光源51が発した光は導光板3に入射し導光板3内を伝搬するが、傾斜角45度の斜面42と平坦面40との間の垂直部に入射した光線は、その一部が導光板3外に出射するものの、図36に示すように、斜面42から導光板3内に再入射し、導光板3内を再伝搬する。一方、一部の光線は垂直部から出射した後に、図37に示すように、45度斜面から導光板3内に再入射せず、反射板8に向かって進行する。この光線の一例としては、導光板3内をZ軸から70.5度傾斜した方向に伝搬し、垂直部に入射する光線が挙げられる。垂直部に入射する角度は19.5度になり、垂直部から30度の角度で出射する。反射板8には、反射板法線方向から60度の角度で入射し、60度方向に正反射する。導光板3に再入射する角度はZ軸から60度であり、導光板入射後の角度はZ軸から35.3度になる。この角度は導光板の全反射角より小さいため導光板3より出射し、その角度はZ軸から60度となる。即ち、導光板3から出射し反射板8で正反射した光線は、XZ平面内においてZ軸から大きな角度で指向性高く導光板より出射する。この結果、光源装置の光効率を向上させ、光源51及び52の出力を増加させずに、画面の光度を高めることができる。
上述の設計の妥当性を検討するため、前述の第1の実施形態と同様に、市販の光線追跡シミュレータを使用して計算機シミュレーションを行った。光学モデルは、導光板3の−Z方向側に反射板8が設置されている点以外は、第1の実施形態と同様である。図38乃至図40は、狭視野用光源を点灯した場合の反射板上、導光板出射時及び円錐シート出射時の光度分布を示す極座標図であり、図にX方向及びY方向を示す。また、図41は、横軸にX軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図40に示す円錐シート出射時の光度分布におけるX軸方向の輝度分布を示すグラフ図であり、図42は、横軸にY軸方向の視野角をとり、縦軸に光度をとって、図40に示す円錐シート出射時の光度分布におけるY軸方向の輝度分布を示すグラフ図である。
図39に示すように、導光板出射時の光度分布は、Z軸から65度方向にピークが発生し、本発明の第1実施形態と比較しても指向性の低下はない。この理由として、図38に示すように、反射板上の光度分布がやはりZ軸から65度方向に高い光度ピークを有することが挙げられる。前述のように、反射板上の光度分布は、そのまま導光板出射時の光度分布に加算されるが、反射板上の光度分布の指向性が高いために、導光板出射時の光度分布の指向性が低下しないと考えられる。また、図41乃至図42に示すように、円錐シート出射時の光度分布は、X軸方向、Y軸方向ともに30度以内に集光し、かつその光度は反射板を設けない本発明の第1実施形態と比較して、2倍程度高くなっている。即ち、狭視野用光源を点灯した場合、指向性を損なうことなく、光源の光をより有効に利用することができる。
次に、広視野用光源を点灯した場合の反射板上の光度分布、及び導光板出射時の光度分布を夫々図43及び図44に示す。また、円錐シート出射時の光度分布を図45に示す。図46及び図47は、図45に示す円錐シート出射時の光度分布において、夫々X軸、Y軸方向の光度分布を示すグラフ図である。図44に示すように、導光板出射時の光度分布は、本発明の第1実施形態と比較して、Z軸から60度付近の光度が高くなっている。この理由として、図43に示すように、反射板上の光度分布がやはりZ軸から60度方向に高いピークを有することが挙げられる。この60度方向に進行する光は、円錐シート出射後はほぼZ軸方向に進行し、本発明の第1実施形態では比較的低い値である正面付近の光度を向上させる効果を発揮する。この結果、図46乃至図47に示すように、円錐シート出射時の光度分布は、X軸方向、Y軸方向ともに広い範囲に分布し、特定の方向への大きな偏りは発生せず、特に本発明の第1実施形態と比較してもより均一な結果となっている。また、狭視野用光源点灯時と同様に、2倍程度の光度が得られている。
以上のように、斜面を設けた導光板の面に反射板を設置することにより、夫々の光源を点灯した場合の光度を向上させることができ、特に狭視野用光源点灯時には高い指向性を保つことができる。また、広視野用光源点灯時には、より均一な輝度分布を実現できる。なお、本発明の反射板としては、反射率が低減された反射シートや指向性反射シート等を使用しても良い。本実施形態の光源装置12における上記以外の構成及び動作は、前述の第1の実施形態の光源装置1と同様である。
次に、本発明の参考例について説明する。図48は本参考例の光源装置を示す斜視図であり、図49はその光源装置を用いた表示装置のXZ平面による断面図であり、図50は本実施形態の光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。図48及び図49に示すように、本参考例に係る光源装置13は、前述の第1の実施形態と比較して、円錐シート6(図1参照)が省略されている。図49に示すように、本参考例に係る光源装置13を用いた表示装置21においては、導光板3の光出射面43側に、透過型液晶パネル7が設けられている。また、図50に示すように、この表示装置21は、例えば、PDA91に搭載される。PDA91の横方向及び縦方向は、夫々光源装置のX軸方向及びY軸方向となるように配置されている。即ち、二つの光源は夫々表示画面の横方向に配置されている。なお、本参考例の光源装置13においては、上記以外の構成は、前述の第1の実施形態の光源装置1と同様である。なお、前述の第3の実施形態と同様に、導光板3の背面側に反射板を設けても良い。
本参考例においては、前述の第1の実施形態において説明した導光板3の作用により、光源51及び52を切り替えて点灯することにより、光の照射方向を一次元的に切り換えることができる。即ち、狭視野用光源51を点灯させたときの光度分布は図12に示すような分布となり、広視野用光源52を点灯させたときの光度分布は図17に示すような分布となる。
本参考例においては、照射光の出射方向を切替可能な光源装置を、少ない部材で低コストに実現できる。本参考例では、二つの光源を画面の左右両側に配置することになるが、画面の左右両側に光源配置用のスペースを容易に確保できる携帯端末装置、例えばPDA、ゲーム機、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等であれば、本参考例の表示装置を搭載することができる。しかしながら、本参考例においては、光の照射方向が正面、即ち、+Z方向を含む方向にはならず、切替効果も一次元的であり、角度範囲の大きさを変化させる効果がほとんど得られないという問題点がある。
次に、本発明の第4の実施形態に係る光源装置について説明する。図51は本実施形態の光源装置を示す斜視図であり、図52はその光源装置を用いた表示装置のXZ平面による断面図であり、図53は本実施形態の光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。図51及び図52に示すように、本実施形態の光源装置14においては、前述の参考例に係る光源装置と比較して、導光板3の+Z方向側に、プリズムシート62が設けられている点が異なっている。即ち、本実施形態は、前述の第1の実施形態において、円錐シート6(図1)の替わりにプリズムシート62を設けた例である。プリズムシート62は、平板部63と、この平板部63の導光板3に対向する面上に形成された複数の一次元プリズム体65から構成されている。一次元プリズム体65は、その稜線がY軸方向に延び、−Z方向に突出したプリズム体であり、この一次元プリズム体65がX軸方向に沿って複数個配列されている。一次元プリズム体65の頂角は、前述の第1の実施形態における円錐シート6の円錐体64の頂角と同様、例えば70度に設定されている。また、一次元プリズム体65の突出方向、即ち、一次元プリズム体65の側面を2等分する面に平行で且つY軸方向に直交する方向は、Z軸方向と一致する。
また、図52に示すように、本実施形態に係る表示装置22においては、前述の光源装置14と、透過型液晶パネル7が設けられている、本実施形態に係る表示装置の上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
更に、図53に示すように、この表示装置22は、例えば、PDA91に搭載されている。PDA91の横方向及び縦方向は、夫々光源装置のX軸方向及びY軸方向となるように配置されている。即ち、二つの光源は夫々表示画面の横方向に配置されている。
本実施形態によれば、前述の第1実施形態において説明した動作と同様な動作により、X軸方向の照射角度範囲を変更することができる。これにより、携帯端末装置の横方向(左右方向)に照射光の角度範囲を変更可能な光源装置を実現できる。なお、本実施形態においては、携帯端末装置の上下方向には角度範囲を切り換えることができないが、実際の携帯端末装置の使用状況においては、照射光の角度範囲を左右方向に切り換えられるだけで、覗き見防止効果と複数の視聴者による同時視認効果とを両立させることができることが多い。また、本実施形態によれば、前述の参考例と比較して、照射方向を正面中心とすることができる。一次元プリズム体が形成されたプリズムシートは、二次元構造が形成された円錐シートよりも安価に製造できるため、光源装置を低コスト化できる。
本実施形態においては、前述の参考例と同様に、二つの光源を画面両側に配置する必要があるため、画面の左右両側に光源配置用のスペースを容易に確保できる携帯端末装置、例えばPDA、ゲーム機、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等に好適に使用できる。また、前述の第3の実施形態と同様に、導光板3の光拡散面44側に反射板を設けても良い。
次に、本発明の第5の実施形態に係る光源装置について説明する。図54は本実施形態の光源装置を示す斜視図であり、図55はその光源装置を用いた表示装置のXZ平面による断面図であり、図56は本実施形態の光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。図54及び図55に示すように、本実施形態の光源装置15は、前述の第4の実施形態に係る光源装置14(図51参照)と比較して、狭視野用の光源51と導光板3との間に、ルーバ構造体81が設けられている点が異なっている。ルーバ構造体81は例えば、XZ平面に平行に配置された複数枚の板材が、Y軸方向に沿って配列されたものであり、光源51から出射した光に関して、X軸方向に対する指向性を高めるものである。ルーバ構造体81の具体例としては、例えばルーバフィルムを用いることができる。
図55に示すように、本第5実施形態に係る光源装置15を用いた表示装置23においては、透過型液晶パネル7が設けられている。また、図56に示すように、この表示装置23は、例えば、携帯電話9に搭載される。携帯電話9の横方向及び縦方向は、夫々光源装置のY軸方向及びX軸方向となるように配置されている。即ち、二つの光源は夫々表示画面の上下方向に配置されている。
本実施形態においては、携帯端末機器の上下方向となるX方向の照射光の角度範囲の切り替えは、前述の第2の実施形態において説明したように、光源51及び52を切り換えて点灯することにより、二種類の斜面41及び42とプリズムシート62の光学的効果の違いを利用して実現する。また、携帯端末機器の横方向となるY方向の照射角度範囲の切り替えは、光源51及び52の点灯切り換えにより、光源からの光がルーバ構造体81を通過するか否かによって異なる指向性が生じる効果を利用して実現する。即ち、狭視野用光源51を点灯した場合、光源51から出射した光はルーバ構造体81によりX方向に指向性が高められた後、導光板3に入射する。導光板3及びプリズムシート62は、夫々の構造がY方向に連続配置した一次元構造であるため、Y軸方向への拡散効果はない。結果として、X方向とY方向に指向性を高めることができる。一方、広視野用光源52を点灯した場合は、この光源52から出射した光はルーバ構造体62を介さずに導光板3にそのまま入射するため、XY平面内に拡散する。この結果、光源装置はX軸方向及びY軸方向の双方に関して広い範囲を照射できる。このように、本実施形態によれば、X軸方向及びY軸方向に二次元的に照射光の角度範囲を可変可能な光源装置を実現できる。
本実施形態では、全ての部材を一次元構造により実現した上で二次元的に照射光角度範囲を切り替えることができるため、高性能の光源装置を低コストで実現できる。また、ルーバ構造体は狭視野用光源と導光板との間に配置されるため、光源装置の厚さを増大させることがない。更に、狭視野用光源が発した光線の一部はルーバ構造体により吸収され効率が低下するものの、狭視野用光源点灯時には光は狭い範囲に集光されるため、効率低下の影響は小さい。一方で、広視野用光源点灯時には光は広い範囲を照射するため効率が重要であるが、広視野用光源と導光板との間にはルーバ構造体が存在しないため、効率は低下しない。本実施形態の光源装置は、携帯電話等の携帯端末装置に好適に適用することができるが、二つの光源を表示画面の上下に配置できるため、本発明の第1実施形態と同様、特に携帯電話に好適に使用できる。
なお、狭視野用光源としてLED等の点光源を使用する場合には、図57に示すように、点光源を線光源化するための拡散導光板82を、狭視野用光源51とルーバ構造体81との間に設置しても良い。これにより、点光源の位置に起因した明るさのむらを低減できる。また、本実施形態においても、前述の第3の実施形態と同様に、導光板3における光拡散面44に対向するように、反射板を配置しても良い。本実施形態の光源装置15における上記以外の構成及び動作は、前述の第1の実施形態の光源装置1と同様である。
次に、本発明の第6の実施形態に係る光源装置について説明する。図58は本実施形態の光源装置を示す斜視図であり、図59はその光源装置を用いた表示装置のXZ平面による断面図であり、図60は本実施形態の光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。図58及び図59に示すように、本実施形態の光源装置16は、前述の第4の実施形態に係る光源装置と比較して、狭視野用光源51がLED等の点光源であり、光源51の光路上にガイドロッド83が設けられている点が異なっている。
光源51は、導光板3から見て−X方向の側部における−Y方向側の位置に配置されており、+Y方向に向けて光を出射するようになっている。そして、ガイドロッド83は例えば、光源51が光を照射する位置、即ち、光源51から見て+Y方向に配置されたガイドロッド導光板84と、このガイドロッド導光板84から見て+X方向、即ち、ガイドロッド導光板84と導光板3との間に配置された一次元プリズム構造部材85により構成されている。ガイドロッド導光板84においては、−X方向側のYZ面にY軸方向に対する傾斜角が6度の斜面が複数ヶ所形成されており、この複数ヶ所の斜面がY軸方向に沿って配列されている。そして、この斜面が光源51から出射した光に照射されるようになっている。また、一次元プリズム構造部材85においては、ガイドロッド導光板84に向かって−X方向に突出しその稜線がZ軸方向に延びるプリズムが複数個、Y軸方向に配列されている。
図59に示すように、本第6の実施形態に係る光源装置16を用いた表示装置24においては、透過型液晶パネル7が設けられている。また、図60に示すように、この表示装置24は、例えば、携帯電話9に搭載される。携帯電話9の横方向及び縦方向は、夫々光源装置のY軸方向及びX軸方向となるように配置されている。即ち、二つの光源は夫々表示画面の上下方向に配置されている。
ガイドロッド83の基本原理は、本発明の第1の実施形態において説明した狭視野用光源点灯時における高指向性化の原理と同じである。即ち、狭視野用光源51からの光は、ガイドロッド導光板84に入射し、全反射を繰り返しつつガイドロッド導光板84内を伝搬するが、この伝搬中に傾斜角6度の斜面に入射した場合には、X軸方向に60度傾斜した方向に強い指向性を持った状態でガイドロッド導光板84より出射する。出射した光線は一次元プリズム構造部材85に入射するが、プリズム構造により進行方向を変えられ、ほぼX軸方向に向かって強い指向性を有した状態で導光板3に入射する。これにより、狭視野用光源51からの光は、X方向に強い指向性を有することになる。導光板3及びプリズムシート62は、夫々の構造がY方向に連続配置した一次元構造であるため、Y方向への拡散効果はない。結果として、X方向とY方向に指向性を高めることができる。広視野用光源52を点灯した場合は、光の経路にガイドロッドが介在しないため、光源からの光はそのまま導光板3に入射し、本発明の第1実施形態で説明したようにXY平面内に拡散する。この結果、光源装置はX方向とY方向で広い範囲を照射できる。このように、円錐シートを使用することなく、X方向とY方向に二次元的に照射光の角度範囲を可変可能な光源装置を実現できる。本実施形態における上記以外の構成及び動作は、前述の第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、全ての部材を一次元構造により実現した上で、二次元的に照射光角度範囲を切替できるため、高性能の光源装置を低コストで実現できる。また、前述の第5の実施形態に記載のルーバ構造体を有しないため、ルーバ構造体に起因する効率の低下は発生しない。本実施形態の光源装置は、携帯電話等の携帯端末装置に好適に適用することができるが、二つの光源を表示画面の上下に配置できるため、本発明の第1実施形態と同様、特に携帯電話に好適に使用できる。特にガイドロッド導光板はX軸方向の厚みを小さくできるため、光源装置のX方向の大きさをコンパクトにできる。
なお、本発明の第3実施形態と同様に、導光板3の光拡散面44に対向する位置に反射板が設置されていても良い。また、ガイドロッド導光板84の斜面を形成した面に対向するように、反射板を設けても良い。更に、一次元プリズム構造部材85は、導光板3の狭視野用光源の光線入射側面に一体形成されていても良い。これにより、構成部品点数を少なくできるため、一層の低コスト化が可能になる。更にまた、本発明の第2実施形態と同様に、一次元プリズム構造部材のプリズム部分の突出方向が傾斜していても良い。更にまた、ガイドロッド83の形態は本例に限定されるものではなく、指向性を高める効果を有する導光板であれば同様に使用可能である。更にまた、本発明の第4の実施形態と組み合わせてもよい。
次に、本発明の第7の実施形態に係る光源装置について説明する。図61は本実施形態の光源装置を示す斜視図であり、図62は本実施形態に係る光源装置を搭載した表示装置のXZ平面による断面図であり、図63は本実施形態に係る光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。
図61及び図62に示すように、本実施形態の光源装置17は、前述の第3の実施形態に係る光源装置12(図35参照)と比較して、導光板3の替わりに導光板301が設けられており、円錐シート61の替わりに出射光制御シート660が設けられている。出射光制御シート660における導光板301側の面には、凸部670が形成されている。凸部670の形状は、球体又は楕円球体の一部を含む形状であり、その頂部670bは、導光板301の光出射面431と光学的に密着している。また、凸部670の頂部670bから裾にかけての側面は、導光板301の光出射面431から出射され頂部670bを通して凸部670内に入射した光を正面方向(+Z方向)に向けて反射する反射面670aとなっている。XY平面で反射面670aを切断したときの断面形状は円形をなしている。導光板301の光拡散面441には、広視野用光源52から出射され導光板301の内部を−X方向に伝搬してきた光が照射される方向に傾斜した斜面42のみが形成されており、斜面41(図35参照)は形成されていない。なお、導光板301及び出射光制御シート660により、光ユニットが構成されている。
図62に示すように、本第7実施形態に係る光源装置17を用いた表示装置25においては、光源装置17の光出射面側に配置された透過型液晶パネル7が設けられている。また、図63に示すように、この表示装置25は、例えば、携帯電話9に搭載される。携帯電話9においては、表示装置25は、携帯電話9の表示画面の横方向及び縦方向が夫々光源装置17のY軸方向及びX軸方向となるように配置されている。即ち、2つの光源51及び52は、夫々携帯電話9の表示画面の上下側に配置されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第3の実施形態と同様である。
次に、上述の如く構成された本実施形態の光源装置17の動作について説明する。図64は狭視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図であり、図65は狭視野用光源点灯時における凸部近傍の光の挙動を示す一部拡大断面図であり、図66は凸部を示す斜視図であり、図67は広視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。
先ず、狭視野用光源が点灯した場合について説明する。図64に示すように、狭視野用光源51が発した光は導光板301に入射し導光板301内を伝搬する。導光板301内を伝搬する光が、光出射面431における出射光制御シート660の凸部670の頂部670bに接していない領域に照射された場合は、光出射面431において全反射して、引き続き導光板301内を伝搬する。一方、図64及び図65に示すように、導光板301内を伝搬する光が、光出射面431における頂部670bに接している領域に照射されると、この光は頂部670bを介して凸部670内に導入され、凸部670の内面である反射面670aで反射されて、+Z方向に近い方向に出射する。反射面670aにおける反射は、前述の第1の実施形態における円錐体の内面での反射と同様に、凸部670と大気との間の屈折率の違いを利用した全反射である。
このとき、図66に示すように、凸部670の反射面670aは曲面となっており、XY平面による断面形状が円弧状となっているため、反射面670aは、光源51における相互に離隔した位置から出射された光線を、略同一の方向、即ち、+Z方向に向けて反射することができる。
なお、前述の第3の実施形態と同様に、導光板301の光拡散面441における斜面42と平坦面40との間の垂直部に入射した光線は、その一部が導光板外に出射するものの、斜面42から導光板内に再入射し、導光板内を再伝搬する。一方、垂直部に入射した光線の残部は、垂直部から導光板外に出射した後に、斜面42から導光板内に再入射せず、反射板8に向かって進行するが、反射板8で反射された後、再び導光板301に入射し、導光板301内を伝搬することになる。このようにして、狭視野用光源51が点灯した際の光源装置の出射特性は、正面方向に強い指向性を有し、照射範囲が狭い角度範囲に限定されることになる。
次に、広視野用光源が点灯した場合について説明する。図67に示すように、広視野用光源52が発した光は導光板301に入射し、導光板301中を伝搬する。この点は前述の狭視野用光源51の点灯時と同様である。但し、広視野用光源52が点灯した場合には、狭視野用光源51が点灯した場合と比較して、傾斜角が45度と大きい斜面42を光源52が照らす点が異なる。前述の第1の実施形態と同様に、導光板301内に入射した光は、導光板301中を−X方向に伝搬し、斜面42に照射され、斜面42において全反射する。全反射後の進行方向は略+Z方向である。このとき、斜面42に照射された光は、斜面42から導光板301の外部には出射しない。
導光板301から+Z方向に出射した光は、出射光制御シート660に入射する。このとき、この光は凸部670の反射面670aにおいて屈折し、様々な方向に散乱される。このようにして、広視野用光源が点灯した際の光源装置の出射特性は、広い角度範囲を照射するものとなる。
このように、本実施形態においては、光源を切り替えて点灯することにより、照射光の角度範囲を切り替え可能な光源装置を実現することができる。そして、光源装置17の出射光制御シート660から出射した光が、透過型液晶パネル7を透過することにより画像が付加される。これにより、携帯電話9の表示装置25に画像を表示することができる。このとき、狭視野用光源51を点灯させれば、画像を視認できる角度範囲を狭くして、携帯電話9の使用者のみがその画像を視認でき、周囲の人間による覗き見を防止することができる。一方、広視野用光源52を点灯させれば、画像を視認できる角度範囲を広くして、複数の視聴者がその画像を同時に視認することができる。
また、本実施形態においては、出射光制御シート660の凸部670の頂部670bを導光板301の出射面431に密着させることにより、出射光制御シート660と導光板301間の隙間がなくなり、光源装置を薄型化できる。
なお、斜面42と平坦面40との間の垂直部、即ち、斜面42に隣接する垂直部は、着色されていてもよい。着色する色彩は垂直部での光の透過及び反射を低減できれば特に限定されるものではないが、無彩色、特に黒色が好適に使用できる。これにより、垂直部に起因する迷光を低減でき、狭視野用光源を点灯したときの光の指向性をより一層向上させることができる。
次に、本発明の第8の実施形態に係る光源装置について説明する。図68は本実施形態の光源装置を示す斜視図である。本実施形態の光源装置18は、前述の第7の実施形態に係る光源装置と比較して、狭視野用光源51がLED等の点光源であり、導光板301の広視野用光源52が配置された面に相対する面の角部に配置されている点が異なっている。本実施形態では、導光板301の広視野用光源52が設置された面と相対する面の角部に夫々1個ずつ、合計2個のLEDが配置されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第7の実施形態と同様である。
次に、上述の如く構成された本実施形態の光源装置18の動作について説明する。先ず、狭視野用光源が点灯した場合の動作について説明する。導光板301の角部に配置された狭視野用光源51が発した光は導光板301に入射し導光板301内を伝搬する。このとき、狭視野用光源51はLEDであるため、出射光の角度範囲に広がりがあり、導光板301内をXY平面内で二次元状に伝搬する。導光板301内を伝搬してきた光は、前述の第7の実施形態と同様に、出射光制御シート660の凸部670の密着部から凸部内に進行し、凸部670の内面で反射され、+Z方向に近い方向に出射する。このとき、出射光制御シート660の凸部は、断面形状の一部を円弧状としているため、導光板301の側面に互いに離間して配置された複数の光源の異なる方向からの光に対しても同じ反射機能をもつ。このようにして、狭視野用光源が点灯した際の光源装置の出射特性は、正面方向に強い指向性を有し、照射範囲が狭い角度範囲に限定されることになる。
次に広視野用光源が点灯した場合の動作であるが、これは前述の第7の実施形態と全く同様である。このように、光源を切り替えて点灯することにより、照射光の角度範囲を切り替え可能な光源装置を実現することができる。
本実施形態においては、狭視野用光源を導光板の角部に配置しているために、点光源を線光源化する必要がない。また、導光板の側面に点光源を配置した場合と比較して、光源装置の出射面内の均一性を向上できる。
次に、本発明の第9の実施形態に係る光源装置について説明する。図69は本発明の第9の実施形態に係る光源装置を示すXZ平面による断面図である。本実施形態の光源装置19は、前述の第7の実施形態に係る光源装置と比較して、出射光制御シート661の凸部671の形状が異なっている。また、導光板302には、前述の第7の実施形態のように斜面42(図61参照)は設けられておらず、単なる平面となっている。更に、導光板302の光拡散面441側に反射シートは設けられていない。なお、導光板302及び出射光制御シート661により、光ユニットが構成されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第7の実施形態と同様である。
図69に示すように、本実施形態の出射光制御シート661の凸部671の形状は、凸部の頂部671bを含むXZ平面で凸部671を切断した場合の断面が、+X側は、前述の第7の実施形態と同様に、下に凸の曲面から構成された反射面671aとなっており、光源51から出射した光に対して集光作用を持つ。一方、−X側は、前述の第7の実施形態とは異なり、上に凸の曲面から構成された散乱面671cとなっており、光源52から出射した光に対して散乱作用を持つ。
次に、上述の如く構成された本実施形態の光源装置19の動作について説明する。図70は狭視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図であり、図71は広視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。図70に示すように、狭視野用光源が点灯した場合の動作は、基本的に前述の第7の実施形態と同様である。但し、本実施形態の導光板302には斜面が形成されていないため、導光板302の光拡散面441からは、基本的に光が出射しない。このため、光拡散面441の−Z方向側に反射シートを設ける必要がない。
次に、広視野用光源が点灯した場合の動作について説明する。図71に示すように、広視野用光源52が発した光は導光板302に入射し導光板302内を−X方向に伝搬する。導光板302内を伝搬する光が、光出射面431における凸部671の頂部670bに接していない領域に照射されると、この光は光出射面431において全反射され、再び導光板301内を伝搬する。一方、導光板301内を伝搬する光が、光出射面431における頂部671bに接している領域に照射されると、この頂部671bを介して凸部671内に進行し、凸部671の内面の散乱面671cに照射され、この散乱面671cにおいて反射されることにより、散乱される。即ち、広視野用光源52から発した光は、手前側に凸の曲面を照射することになり、この曲面により様々な方向に散乱される。これにより、広視野用光源が点灯した際の光源装置の出射特性は、広い角度範囲を照射するものとなる。
本実施形態では、光源を切り替えて点灯した際に、夫々の光源が照射する出射光制御シートの凸部側面の形状を相互に異ならせることにより、出射光の角度範囲を切り替えることができる。この結果、広視野用光源点灯時の散乱特性をより自由に設定できる。
なお、本実施形態の光源装置においては、導光板に狭視野用光源及び広視野用光源が照射する斜面が形成されておらず、また反射シートが設けられていない例を説明したが、本実施形態の特徴である非対称な形状を持つ凸部と、斜面が形成された導光板及び反射シートとを、適宜組み合わせて使用することもできる。特に、導光板に広視野用光源が照射する斜面を形成すると、広視野用光源点灯時の導光板からの光取り出し効率を向上させることができ、輝度を向上できる。
次に、本発明の第10の実施形態に係る光源装置について説明する。図72は本発明の第10の実施形態に係る光源装置を示すXZ平面による断面図である。本実施形態の光源装置191は、前述の第9の実施形態に係る光源装置と比較して、出射光制御シート661(図69参照)の替わりに出射光制御シート662が設けられており、出射光制御シート662の凸部672の散乱面672cが粗面により構成されている点が異なっている。なお、導光板302及び出射光制御シート662により、光ユニットが構成されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第9の実施形態と同様である。
図72に示すように、本実施形態の出射光制御シート662の凸部672の形状は、頂部672bを含むXZ平面で凸部672を切断したときの断面が、+X側と−X側とで相互に異なっている。+X側は、前述の第9の実施形態と同様に集光作用がある下に凸の曲面から構成された反射面672aとなっている。一方、−X側は、第9の実施形態とは異なり、粗面により構成された散乱面672cとなっている。
次に、上述の如く構成された本実施形態の光源装置191の動作について説明する。図73は狭視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図であり、図74は広視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。図73に示すように、狭視野用光源51が点灯した場合の動作は、前述の第9実施形態と同様である。
次に、広視野用光源52が点灯した場合の動作について説明する。図74に示すように、広視野用光源52が発した光は導光板302に入射し、導光板302内を−X方向に伝搬する。導光板302内を伝搬してきた光は、出射光制御シート662の凸部672の密着部672bから凸部672内に進行し、凸部672の内面の散乱面672cに照射され、この散乱面672cにおいて反射されることにより、散乱される。即ち、広視野用光源52から発した光は粗面を照射することになり、この粗面により光は様々な方向に散乱される。これにより、広視野用光源が点灯した際の光源装置の出射特性は、広い角度範囲を照射するものとなる。
なお、上述の第1乃至第10の実施形態は、相互に組み合わせることが可能である。例えば、第2乃至第8の実施形態において、斜面42の配列周期を導光板内において不均一にしてもよく、斜面42を曲面により形成してもよく、光源51及び/又は光源52を点光源により形成し、導光板における点光源から光が入射する部分に拡散パターンを形成してもよい。また、第2乃至第10の実施形態において、光源51の光量を光源52の光量よりも小さくしてもよい。この場合、光源51を1個又は複数個のLED等の点光源により構成し、光源52を複数個のLED等の点光源により構成し、光源51を構成する点光源の数を、光源52を構成する点光源の数よりも少なくしてもよい。
更に、第2乃至第10の実施形態に係る携帯端末装置において、光源51及び52の光量を相互に独立に調整する調整手段を設けてもよい。更にまた、第7乃至第10の実施形態に第1の実施形態の第1の変形例を組み合わせて、携帯端末装置の電池の残量が所定値未満である場合に、強制的に光源51のみを点灯させて狭視野角表示とするようにしてもよい。更にまた、第7乃至第10の実施形態に第1の実施形態の第2の変形例を組み合わせて、入力動作が一定時間行われなかったときに、自動的に狭視野角表示とするようにしてもよい。
本発明は、携帯電話、PDA、ゲーム機、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ及びノート型パーソナルコンピュータ等の携帯端末装置、並びにキャッシュディスペンサ及び自動販売機等の固定型端末装置の表示装置に好適に利用することができる。
本発明の第1の実施形態の光源装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る光源装置を搭載した表示装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。 狭視野用光源が点灯した場合を示す光学モデルの斜視図である。 図4に示すA−A線による断面の光学モデル図である。 図4に示すB−B線による断面の光学モデル図である。 広視野用光源が点灯した場合を示す光学モデルの斜視図である。 図7に示すC−C線による断面の光学モデル図である。 導光板中を伝搬する光の挙動を示す光学モデル図である。 導光板中を伝搬する光の挙動を示す光学モデル図である。 本発明の第1の実施形態において、計算機シミュレーションを行うための光学モデル図である。 本発明の第1の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に導光板出射時の光度分布を示す。 本発明の第1の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に導光板出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第1の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布を示す。 本発明の第1の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第1の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてY軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第1の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に導光板出射時の光度分布を示す。 本発明の第1の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に導光板出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第1の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布を示す。 本発明の第1の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第1の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてY軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 導光板の光入射面に拡散パターンを設けた場合の斜視図である。 導光板のZ軸方向を垂線とする面に二次元状のパターンを設けた場合の斜視図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係る携帯端末装置の動作を示すフローチャート図である。 第1の実施形態の第2の変形例に係る携帯端末装置の動作を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施形態の光源装置を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の光源装置に使用する円錐シートのXZ平面による断面図である。 (a)乃至(g)は、傾斜角が10度の円錐体を備えた円錐シート61の光学的な動作を示すため、円錐シートに入射する光線の方向を変えて出射光の様子をシミュレーションした結果であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)は夫々入射角をZ軸から10度、20度、30度、40度、50度、60度、70度とした結果である。 本発明の第2の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布を示す。 本発明の第2の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第2の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてY軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第2の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布を示す。 本発明の第2の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第2の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてY軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第3の実施形態の光源装置を示す斜視図である。 図35に示すD−D線による断面図であり、特に狭視野用光源が点灯した場合に傾斜角45度の斜面から導光板外に出射し、導光板内に再入射する光を示す光学モデル図である。 図35に示すE−E線による断面図であり、特に狭視野用光源が点灯した場合に傾斜角45度の斜面から導光板外に出射し、反射板で反射した後に導光板内に再入射する光を示す光学モデル図である。 本発明の第3の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に反射板上の光度分布を示す。 本発明の第3の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に導光板出射時の光度分布を示す。 本発明の第3の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布を示す。 本発明の第3の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第3の実施形態において、狭視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてY軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第3の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に反射板上の光度分布を示す。 本発明の第3の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に導光板出射時の光度分布を示す。 本発明の第3の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布を示す。 本発明の第3の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてX軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の第3の実施形態において、広視野用光源点灯時のシミュレーション結果を示した図であり、特に円錐シート出射時の光度分布においてY軸方向の光度分布を示したグラフ図である。 本発明の参考例に係る光源装置を示す斜視図である。 本参考例に係る光源装置を搭載した表示装置のXZ平面による断面図である。 本参考例に係る光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態の光源装置を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る光源装置を搭載した表示装置のXZ平面による断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態の光源装置を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る光源装置を搭載した表示装置のXZ平面による断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。 点光源を線光源化するための拡散導光板を、狭視野用光源とルーバ構造体との間に設置した場合の斜視図である。 本発明の第6の実施形態の光源装置を示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る光源装置を搭載した表示装置のXZ平面による断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係る光源装置を示す斜視図である。 この光源装置を搭載した表示装置を示すXZ平面による断面図である。 この光源装置を用いた表示装置を搭載した携帯端末装置を示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態において、狭視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。 狭視野用光源点灯時における凸部近傍の光の挙動を示す一部拡大断面図である。 凸部を示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態において、広視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。 本発明の第8の実施形態に係る光源装置を示す斜視図である。 本発明の第9の実施形態に係る光源装置を示すXZ平面による断面図である。 本発明の第9の実施形態において、狭視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。 本発明の第9の実施形態において、広視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。 本発明の第10の実施形態に係る光源装置を示すXZ平面による断面図である。 本発明の第10の実施形態において、狭視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。 本発明の第10の実施形態において、広視野用光源点灯時の光の挙動を示す光学モデル図である。 特許文献1に記載の視野角制御型表示装置を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、特許文献2に記載の視野角制御型表示装置を示す断面図であり、(a)は電圧無印加時、(b)は電圧印加時を示す。 特許文献3に記載の視野角制御型表示装置を示す断面図である。 特許文献4に記載の視野角制御型表示装置を示す断面図である。 特許文献5に記載の視野角制御型表示装置を示す断面図である。 特許文献5に記載の視野角制御型表示装置における拡散導光板を示す斜視図である。
符号の説明
1、11、12、13、14、15、16、17、18、19、191;光源装置
2、21、22、23、24、25;表示装置
3、301、302;導光板
31;拡散パターン
32;二次元状パターン
40;平坦面
41、42;斜面
43、431;光出射面
44、441;光拡散面
51、52;光源
53;狭視野用発光面
54;広視野用発光面
55;受光面
6、61;円錐シート
62;プリズムシート
63;平板部
64;円錐体
65;一次元プリズム体
660、661、662;出射光制御シート
670、671、672;凸部
670a、671a、672a;反射面
670b、671b、672b;頂部
671c、672c;散乱面
7;透過型液晶パネル
8;反射板
81;ルーバ構造体
82;拡散導光板
83;ガイドロッド
84;ガイドロッド導光板
85;一次元プリズム構造部材
9;携帯電話
91;PDA
1101;面光源
1102;光シャッター板
1103;光路制御板
1104;透過型表示装置
1105;光シャッター用第1の偏光板
1106;光シャッター用ツイストネマチック型液晶セル
1107;光シャッター用第2の偏光板
1108;表示用ツイストネマチック型液晶セル
1109;表示用第3の偏光板
2101;偏光板
2102、2108、2114;透明基板
2110;透明電極
2121;液晶パネル
2131a;液晶分子
2131b;色素分子
2131;ゲストホスト液晶セル
3010;TN型液晶表示装置
3020;視野角制限装置
3021、3025;透明基板
3022、3024;透明電極
3023;高分子分散型の液晶層
4100;液晶表示パネル
4200;光学素子
4300;バックライトユニット
5001;拡散導光板
5002;凹部
5003、5008;蛍光管
5004;液晶表示素子
5005;遮光スリットフィルム
5006;プリズムシート
5007;散乱シート
5009;導光板
5012;偏光板
a、b、c、d;領域

Claims (68)

  1. 第1及び第2の光源と、前記第1の光源から入射した光を第1の方向に出射し、前記第2の光源から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、
    前記光学部材が、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなりその中心軸が相互に平行な複数の円錐体と、を有する円錐シートであり、
    前記円錐体の中心軸が、前記平板部から前記導光部材に向かう方向に延び、かつ、前記円錐体の頂点が前記導光部材側にあることを特徴とする光源装置。
  2. 前記光学部材は、その光入射面に二次元的に配列された複数の光学要素を有することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記導光部材はその表面が前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向に平行な導光板であり、この導光板の一方の面に、前記第3の方向に対して傾斜しており前記第1の光源から入射した光に照射される第1の斜面と、前記第1の斜面よりも大きな傾斜角で前記第3の方向に対して傾斜しており前記第2の光源から入射した光に照射される第2の斜面と、が形成されており、前記光学部材が前記導光板の他方の面側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 前記第1及び第2の斜面が、前記導光板の表面に平行であり且つ前記第3の方向に直交する第4の方向に延び、前記第3の方向に沿って交互に配列されていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記第1及び第2の斜面の配列周期が前記導光板内において不均一となっていることを特徴とする請求項3又は4に記載の光源装置。
  6. 前記第2の斜面が曲面であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の光源装置。
  7. 前記第1及び第2の光源のうち少なくとも一方が点光源からなり、前記導光板の一方及び他方の面のうち少なくとも1つの面における前記点光源から光が入射する面に接する領域に、前記導光板内を通過する光を拡散させる拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 前記第1及び第2の光源のうち少なくとも一方が点光源からなり、前記導光部材における前記点光源から光が入射する面にこの光を拡散させる拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光源装置。
  9. 前記円錐体の中心軸が、前記平板部から前記導光部材に向かう方向に対して、前記第2の光源側に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光源装置。
  10. 前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向における前記円錐体の頂点の配列の位相は、前記平板部の表面に平行であり且つ前記第3の方向に直交する第4の方向において均一でないことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の光源装置。
  11. 前記円錐体の頂点を結ぶ仮想的な直線が延びる方向が、前記平板部の表面に平行であり且つ相互に異なる3つの方向であることを特徴とする請求項10に記載の光源装置。
  12. 前記3つの方向は、いずれも前記第4の方向とは異なることを特徴とする請求項11に記載の光源装置。
  13. 前記平板部における前記円錐体が形成されていない側の面に透過光を拡散させる拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項乃至12のいずれか1項に記載の光源装置。
  14. 第1及び第2の光源と、前記第1の光源から入射した光を第1の方向に出射し、前記第2の光源から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、
    前記光学部材が、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面に形成され、その稜線が前記平板部の表面に平行であり前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向に直交する第4の方向に延び、前記第3の方向に配列され、透明材料からなる複数の一次元プリズム体と、を有するプリズムシートであり、前記一次元プリズム体は、その稜線が前記導光部材側に突出したプリズム体であることを特徴とする光源装置
  15. 前記一次元プリズム体の側面を2等分する面に平行で且つ前記第4の方向に直交する方向は、前記平板部から前記導光部材に向かう方向と一致することを特徴とする請求項14に記載の光源装置。
  16. 前記一次元プリズム体の側面を2等分する面に平行で且つ前記第4の方向に直交する方向は、前記平板部から前記導光部材に向かう方向に対して前記第2の光源側に傾斜していることを特徴とする請求項14に記載の光源装置。
  17. 前記平板部における前記一次元プリズム体が形成されていない側の面に透過光を拡散させる拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の光源装置。
  18. 前記第1の光源と前記導光部材との間に配置され、前記第1の光源から出射した光における前記第4の方向の指向性を高める高指向化光学部材を有することを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の光源装置。
  19. 前記高指向化光学部材がルーバ構造体であることを特徴とする請求項18に記載の光源装置。
  20. 前記第1の光源が点光源であり、前記第1の光源と前記高指向化光学部材との間に配置され、前記第1の光源から出射した光を前記第4の方向に拡散させて前記高指向化光学部材に入射させる拡散導光部材を有することを特徴とする請求項18又は19に記載の光源装置。
  21. 前記第1の光源が点光源であり、前記高指向化光学部材がガイドロッドであることを特徴とする請求項18に記載の光源装置。
  22. 前記ガイドロッドは、前記第1の光源から出射した光が入射されるガイドロッド導光板と、このガイドロッド導光部材と前記導光板との間に配置されたガイドロッド用一次元プリズム構造部材と、を有し、前記ガイドロッド用一次元プリズム構造部材には、その稜線が前記導光部材から前記光学部材に向かう方向に延び前記ガイドロッド導光板に向かって突出した複数の一次元プリズム体が形成されていることを特徴とする請求項21に記載の光源装置。
  23. 前記ガイドロッドは、前記第1の光源から出射した光が入射されるガイドロッド導光板を有し、前記導光部材における前記ガイドロッド導光板に対向する面には、その稜線が前記導光部材から前記光学部材に向かう方向に延び前記ガイドロッド導光板に向かって突出した複数の一次元プリズム体が形成されていることを特徴とする請求項21に記載の光源装置。
  24. 前記一次元プリズム体の突出方向が前記導光部材から前記ガイドロッド導光板に向かう方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項22又は23に記載の光源装置。
  25. 前記導光部材との間で前記ガイドロッド導光板を挟む位置に配置された反射板を有することを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1項に記載の光源装置。
  26. 前記光学部材との間で前記導光部材を挟む位置に配置された反射板を有することを特徴とする請求項1乃至25のいずれか1項に記載の光源装置。
  27. 前記第1の光源の光量が前記第2の光源の光量よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至26のいずれか1項に記載の光源装置。
  28. 前記第1の光源が1又は複数個の点光源からなり、前記第2の光源が複数個の点光源からなり、前記第1の光源を構成している点光源の数が前記第2の光源を構成している点光源の数よりも少ないことを特徴とする請求項27に記載の光源装置。
  29. 前記第2の光源が点灯するときに前記第1の光源も点灯することを特徴とする請求項1乃至28のいずれか1項に記載の光源装置。
  30. 請求項1乃至29のいずれか1項に記載の光源装置と、この光源装置から出射した光を透過させることによりこの光に画像を付加する透過型表示パネルと、を有することを特徴とする表示装置。
  31. 前記透過型表示パネルが透過型液晶パネルであることを特徴とする請求項30に記載の表示装置。
  32. 前記透過型液晶パネルが、横電界モード、マルチドメイン垂直配向モード、又はフィルム補償TNモードの液晶パネルであることを特徴とする請求項31に記載の表示装置。
  33. 請求項30乃至32のいずれか1項に記載の表示装置を有することを特徴とする端末装置。
  34. 携帯電話、個人用情報端末、ゲーム機、デジタルカメラ又はデジタルビデオであることを特徴とする請求項33に記載の端末装置。
  35. 携帯電話であり、前記第1及び第2の光源が表示画面の上下に配置されていることを特徴とする請求項34に記載の端末装置。
  36. 前記第1及び第2の光源の光量を相互に独立に調整する調整手段を有することを特徴とする請求項34又は35に記載の端末装置。
  37. 少なくとも前記第1及び第2の光源に電力を供給する電力蓄積手段と、この電力蓄積手段の電力残量を検出する電力残量検出手段と、この電力残量検出手段の検出結果に基づいて前記第1及び第2の光源の光量を制御する制御手段と、を有し、前記電力残量検出手段が検出した電力残量が所定値未満である場合には、前記制御手段が前記第1の光源のみを点灯させることを特徴とする請求項33乃至36のいずれか1項に記載の端末装置。
  38. 第1及び第2の光源と、前記第1の光源から入射した光を第1の方向に出射し、前記第2の光源から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、
    前記光学部材が、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有する出射光制御シートであり、前記凸部の頂部の形状は、球体又は楕円球体の一部を含む形状であり、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着していることを特徴とする光源装置
  39. 前記凸部の側面のうち、前記第1の光源により照射される第1の部分の形状と前記第2の光源により照射される第2の部分の形状とが相互に異なることを特徴とする請求項38に記載の光源装置。
  40. 前記第1の部分は前記導光部材に向かう方向に凸の曲面であり、前記第2の部分は前記導光部材から離れる方向に凸の曲面であることを特徴とする請求項39に記載の光源装置。
  41. 前記第1の部分は前記導光部材に向かう方向に凸の曲面であり、前記第2の部分は粗面であることを特徴とする請求項39に記載の光源装置。
  42. 前記導光部材はその表面が前記第1の光源から前記第2の光源に向かう第3の方向に平行な導光板であり、この導光板の一方の面に、前記第3の方向に対して傾斜しており前記第2の光源から入射した光に照射される第2の斜面が形成されており、前記光学部材が前記導光板の他方の面側に配置されていることを特徴とする請求項38乃至41のいずれか1項に記載の光源装置。
  43. 前記第2の斜面の配列周期が前記導光板内において不均一となっていることを特徴とする請求項42に記載の光源装置。
  44. 前記第2の斜面が曲面であることを特徴とする請求項42又は43のいずれか1項に記載の光源装置。
  45. 前記第2の斜面に隣接する垂直部が着色されていることを特徴とする請求項42乃至44のいずれか1項に記載の光源装置。
  46. 前記第1及び第2の光源のうち少なくとも一方が点光源からなり、前記導光板の一方及び他方の面のうち少なくとも1つの面における前記点光源から光が入射する面に接する領域に、前記導光板内を通過する光を拡散させる拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項38乃至44のいずれか1項に記載の光源装置。
  47. 前記第1及び第2の光源のうち少なくとも一方が点光源からなり、前記導光部材における前記点光源から光が入射する面にこの光を拡散させる拡散パターンが形成されていることを特徴とする請求項38乃至44のいずれか1項に記載の光源装置。
  48. 前記光学部材との間で前記導光部材を挟む位置に配置された反射板を有することを特徴とする請求項38乃至47のいずれか1項に記載の光源装置。
  49. 前記第1の光源の光量が前記第2の光源の光量よりも小さいことを特徴とする請求項38乃至48のいずれか1項に記載の光源装置。
  50. 前記第1の光源が1又は複数個の点光源からなり、前記第2の光源が複数個の点光源からなり、前記第1の光源を構成している点光源の数が前記第2の光源を構成している点光源の数よりも少ないことを特徴とする請求項49に記載の光源装置。
  51. 前記第1の光源が前記導光部材の角部に配置されていることを特徴とする請求項38乃至50のいずれか1項に記載の光源装置。
  52. 前記第2の光源が点灯するときに前記第1の光源も点灯することを特徴とする請求項38乃至51のいずれか1項に記載の光源装置。
  53. 前記第2の光源が点光源からなり、前記導光部材における前記第2の光源から光が入射する光入射面において、前記点光源に対向する領域以外の領域が着色されていることを特徴とする請求項1乃至29及び請求項38乃至52のいずれか1項に記載の光源装置。
  54. 請求項38乃至53のいずれか1項に記載の光源装置と、この光源装置から出射した光を透過させることによりこの光に画像を付加する透過型表示パネルと、を有することを特徴とする表示装置。
  55. 前記透過型表示パネルが透過型液晶パネルであることを特徴とする請求項54に記載の表示装置。
  56. 前記透過型液晶パネルが、横電界モード、マルチドメイン垂直配向モード、又はフィルム補償TNモードの液晶パネルであることを特徴とする請求項55に記載の表示装置。
  57. 請求項54乃至56のいずれか1項に記載の表示装置を有することを特徴とする端末装置。
  58. 携帯電話、個人用情報端末、ゲーム機、デジタルカメラ又はデジタルビデオであることを特徴とする請求項57に記載の端末装置。
  59. 携帯電話であり、前記第1及び第2の光源が表示画面の上下に配置されていることを特徴とする請求項58に記載の端末機器。
  60. 前記第1及び第2の光源の光量を相互に独立に調整する調整手段を有することを特徴とする請求項58又は59に記載の端末装置。
  61. 少なくとも前記第1及び第2の光源に電力を供給する電力蓄積手段と、この電力蓄積手段の電力残量を検出する電力残量検出手段と、この電力残量検出手段の検出結果に基づいて前記第1及び第2の光源の光量を制御する制御手段と、を有し、前記電力残量検出手段が検出した電力残量が所定値未満である場合には、前記制御手段が前記第1の光源のみを点灯させることを特徴とする請求項57乃至60のいずれか1項に記載の端末装置。
  62. ビデオカメラ、ビデオプレーヤ、ノート型パーソナルコンピュータ、キャッシュディスペンサ又は自動販売機であることを特徴とする請求項33又は57に記載の端末装置。
  63. 入力動作を検出する入力検出手段と、一定時間を計測するタイマーと、前記第1及び第2の光源の光量を制御する制御手段と、を有し、前記タイマーが計測する前記一定時間に前記入力検出手段が入力動作を検出しなかった場合には、前記制御手段が前記第1の光源のみを点灯させることを特徴とする請求項33乃至37及び請求項57乃至62のいずれか1項に記載の端末装置。
  64. 第1の面から入射した光を第1の方向に出射し、前記第1の面とは異なる第2の面から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、前記光学部材は、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有し、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着しており、前記凸部の側面が、前記導光部材に向かう方向に凸の曲面と、前記導光部材から離れる方向に凸の曲面と、を有することを特徴とする光ユニット。
  65. 第1の面から入射した光を第1の方向に出射し、前記第1の面とは異なる第2の面から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、前記光学部材は、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有し、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着しており、前記凸部の側面が、前記導光部材に向かう方向に凸の曲面と、粗面と、を有することを特徴とする光ユニット。
  66. 第1の面から入射した光を第1の方向に出射し、前記第1の面とは異なる第2の面から入射した光を前記第1の方向とは異なる第2の方向に出射する導光部材と、この導光部材から前記第1の方向に出射した光を第1の角度範囲で出射し、前記導光部材から前記第2の方向に出射した光を前記第1の角度範囲よりも広い第2の角度範囲で出射する光学部材と、を有し、前記光学部材は、透明材料からなる平板部と、この平板部における前記導光部材に対向する面上に形成され透明材料からなる凸部と、を有し、前記凸部の頂部が前記導光部材に密着しており、前記導光部材における前記第1及び第2の面とは異なる第3の面には、前記第2の面から入射された光に照射される斜面が形成されていることを特徴とする光ユニット。
  67. 前記斜面の配列周期が前記導光部材内において不均一となっていることを特徴とする請求項66に記載の光ユニット。
  68. 前記斜面が曲面であることを特徴とする請求項66又は67に記載の光ユニット。
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