JP4728652B2 - 三次元cadデータ詳細隠蔽装置、三次元cadデータ詳細隠蔽方法、および三次元cadデータ詳細隠蔽プログラム - Google Patents

三次元cadデータ詳細隠蔽装置、三次元cadデータ詳細隠蔽方法、および三次元cadデータ詳細隠蔽プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4728652B2
JP4728652B2 JP2005017481A JP2005017481A JP4728652B2 JP 4728652 B2 JP4728652 B2 JP 4728652B2 JP 2005017481 A JP2005017481 A JP 2005017481A JP 2005017481 A JP2005017481 A JP 2005017481A JP 4728652 B2 JP4728652 B2 JP 4728652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concealment
data
cad data
information
detailed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005017481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006209266A (ja
Inventor
正範 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005017481A priority Critical patent/JP4728652B2/ja
Publication of JP2006209266A publication Critical patent/JP2006209266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4728652B2 publication Critical patent/JP4728652B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、三次元CADデータの詳細形状を隠して、概略形状だけを公開する三次元CADデータ詳細隠蔽装置、三次元CADデータ詳細隠蔽方法、および三次元CADデータ詳細隠蔽プログラムに関する。
従来、三次元CADデータやCGの形状データの詳細情報を隠蔽するために、ファイル単位でセキュリティをかける方法がとられていた。また、三次元CADデータやCGの形状データの詳細形状を隠して、概略形状だけを参照可能にするために、形状簡略化機能をもったソフトウェアなどが使用されていた(たとえば、特許文献1,2を参照。)。
特許第3256180号公報 特開2004−13822号公報
しかしながら、上記従来技術では、三次元CADデータやCGの形状データのセキュリティは、ファイル単位でかけられていたため、複数の形状を含んだファイル中の一部のデータだけにセキュリティをかけることはできないという問題があった。
また、詳細形状を隠して概略形状だけを参照可能にするために、ソフトウェアで簡略化を行った場合は、元データを得るための逆変換をするために、簡略化された変換操作の逆の処理を行わなければならず、一般には困難な作業であった。この作業で仮に実現できたとしても、変換の逆の処理を表現するすべてのデータを保持して利用しなければならず、データ量が大きくなり、通信や蓄積の付加が大きくなることは避けられないという問題が新たに発生することになる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、3次元CADデータの形状を点だけで表現できるように変換し、変換された結果の各点に対し、局所的な変換を行うことで、簡易で効率的な三次元CADデータの隠蔽処理が可能な三次元CADデータ詳細隠蔽装置、三次元CADデータ詳細隠蔽方法、および三次元CADデータ詳細隠蔽プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明の請求項1にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置は、三次元形状の幾何情報を点データによって表現する点データ化手段と、前記点データが存在する空間上の平行な二つの平面の間にある点データを所定の比率で一方の平面に寄せることで、点データが存在しなくなった第一の領域と点データが存在する第二の領域に分割し、前記第一の領域には前記点データとは異なる点データを付加する詳細情報隠蔽手段と、前記詳細情報隠蔽手段により前記座標変換が行われた点データに対して、前記座標変換の逆の変換を実行することで、前記座標変換を行う前の三次元形状の幾何情報を再現する情報再現手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1に記載の発明によれば、共通の詳細隠蔽の変換処理を実行することが可能
な者の間でのみ、情報の詳細形状を参照することができる。一方、共通の変換処理を実行
することが不可能な者は、情報の詳細形状を参照することができない。さらに、ノイズを増やすことで、さらに変換後の情報の解読を困難にすることができる。
また、請求項2にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置は、請求項1に記載の発明において、前記詳細情報隠蔽手段が、前記二つの平面の間隔を変更することを特徴とする。
この請求項2に記載の発明によれば、複数の形状を含んだファイル中の一部の情報だけにセキュリティをかけることができる。
また、請求項にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記情報再現手段が、前記詳細情報隠蔽手段による前記座標変換を行う前の三次元形状の幾何情報と前記情報再現手段によって再現された三次元形状の幾何情報との比較の結果に基づき前記詳細情報隠蔽手段による前記座標変換を行った後の三次元形状の幾何情報に対する改竄の有無を検出することを特徴とする。
この請求項に記載の発明によれば、情報の改竄の有無を検出することが可能になる。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、三次元形状の幾何情報を点データによって表現する点データ化手段と、前記点データが存在する空間上の平行な二つの平面の間にある点データを所定の比率で一方の平面に寄せることで、点データが存在しなくなった第一の領域と点データが存在する第二の領域に分割し、前記第一の領域には前記点データとは異なる点データを付加する詳細情報隠蔽手段と、前記詳細情報隠蔽手段により前記座標変換が行われた点データに対して、前記座標変換の逆の変換を実行することで、前記座標変換を行う前の三次元形状の幾何情報を再現する情報再現手段と、を備えたので、共通の詳細隠蔽の変換処理を実行することが可能な者の間でのみ、情報の詳細形状を参照することができ、共通の変換処理を実行することが不可能な者は、情報の詳細形状を参照することができない。さらに、ノイズを増やすことで、さらに変換後の情報の解読を困難にすることができるという効果を奏する。

また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記詳細情報隠蔽手段が、前記二つの平面の間隔を変更するので、複数の形状を含んだファイルの一部の情報だけにセキュリティをかけることができるという効果を奏する。
また、請求項に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、前記情報再現手段が、前記詳細情報隠蔽手段による前記座標変換を行う前の三次元形状の幾何情報と前記情報再現手段によって再現された三次元形状の幾何情報との比較の結果に基づき前記詳細情報隠蔽手段による前記座標変換を行った後の三次元形状の幾何情報に対する改竄の有無を検出するので、情報の改竄の有無を検出することが可能になるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照して、この発明にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置、三次元CADデータ詳細隠蔽方法、および三次元CADデータ詳細隠蔽プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態1の三次元CADデータ詳細隠蔽装置は、設計データの公開レベルが制御できる協調設計の支援装置として用いられる。この三次元CADデータ詳細隠蔽装置で用いるデータは、標準フォーマットでも、CADのネイティブフォーマットのどちらでもよい。
図1に示すように、実施の形態1の三次元CADデータ詳細隠蔽装置は、協調設計部101、共用サーバ102、および参照部103により構成されている。協調設計部101は、協調設計をするための装置である。共用サーバ102は、ネットワーク上に置かれるファイルサーバであり、あらかじめ許可されたユーザがデータファイルなどを格納したり、格納されている詳細データを参照したりする。参照部103は、共用サーバ102に格納されているデータファイルの参照を行う。協調設計部101と参照部103は、同様のCAD端末で構成できる。
また、図2は、協調設計部101の構成を示すブロック図である。図2に示すように、協調設計部101は、設計CAD部201、点データ化部202、および詳細隠蔽部203により構成される。
設計CAD部201は、通常のCADであり、CAD形状データを生成する。点データ化部202は、CAD形状データの幾何データ(幾何情報)をすべて点によって表現するように変換する。すなわち、通常の三次元CADデータは、制御点だけで表現される幾何情報以外に、円弧曲線や、円柱曲面などの解析的な表現を含んでいる。しかし、これらは有理Bezier曲線、有理Bezier曲面などの表現に正確に変換可能であることが知られている。この変換を用いてCADのすべての幾何情報を制御点だけの情報に変換することが可能である。この変換によりCAD形状データ中の幾何情報を点のデータだけに変換することで、点データ化ができる。詳細隠蔽部203は、点データ化部202により点データ化されたデータに対して、詳細隠蔽処理を行う。
以下、詳細隠蔽部203の処理を詳細に説明する。なお、ここでは、鏡像変換を用いた例を示す。
まず、図3に示すように、CADデータの形状が平面上の点で表現されていたとする。
次に、この平面を図4に示すように、直線A,B,Cで分割する。なお、直線A,B,Cは互いに平行であり、直線Aと直線Bとの距離は、直線Bと直線Cとの距離に等しい。この状態で、詳細を隠蔽するために直線Aと直線Cとの間にある点は、すべて直線Bの鏡像位置に移動するとする。すると、図5に示すようになり、直線Aと直線Cとの間の点が移動することで、詳細情報が失われ隠蔽される。直線Aと直線Cとの間隔を変更することで、隠蔽する範囲を変えることが可能であり、かつ隠蔽の度合いを変えることができる。よって、この範囲を調整することにより、形状の詳細のみ隠蔽し、概形形状を保持することができる。なお、この例ではまったく同じ変換がそのまま逆変換となる。
なお、ここでは、平面上の点で説明したが、点が三次元空間上に配置されている場合には、前述した等間隔で平行な直線A,B,Cを等間隔で平行な平面と捉えなおすことで、まったく同様に処理することができる。
詳細隠蔽部203では、さらに変換の方法やパラメータを調整可能であり、変換後のデータを設計CAD部201に戻すことで、隠蔽の状態を確認することができる。設計CAD部201と詳細隠蔽部203との間でデータのやりとりをすることで、隠蔽を適切な量に調整することができる。また、詳細隠蔽部203では、変換の方法やパラメータをファイルなどの形式で入出力することができ、かつその情報で、逆変換をかけることができる。
次に、この実施の形態1の三次元CADデータ詳細隠蔽装置による三次元CADデータ詳細隠蔽処理手順を説明する。図6は、この三次元CADデータ詳細隠蔽処理の手順を示すフローチャートである。ここでは、協調設計に運用する場合の例を示す。
図1に示した協調設計部101を持っている設計者は複数いるとする。まず、設計者は、最初から設計するか否かを選択する(ステップS601)。最初から設計する場合(ステップS601:Yes)は、ステップS604へ移行する。一方、最初から設計しない場合(ステップS601:No)は、ステップS602へ移行する。
ステップS601において最初から設計する場合(ステップS601:Yes)は、設計者は、初期の設計を行い(ステップS604)、そのデータに対して適切な変換(隠蔽処理)を行い(ステップS605)、共用サーバ102に置く(ステップS606)。その後、設計者は、設計を終了するか否かを選択する(ステップS607)。ここで、設計を終了する場合(ステップS607:Yes)は、処理を終了する。一方、設計を終了しない場合(ステップS607:No)は、ステップS602へ移行する。
一方、ステップS601において最初から設計しない場合(ステップS601:No)は、設計者は、共用サーバ102からデータを取得し(ステップS602)、このデータを詳細隠蔽部203で逆変換を行い(ステップS603)、データの元形状を得る。この後、前述したステップS604以降の処理を行う。ステップS604以降の処理を行うことで、データの形状修正後、同じ変換をかけて詳細隠蔽を行い、共用サーバ102上のデータを入れ替えることができる。
このような手順により、共通の詳細隠蔽の変換処理を実行することが可能な設計者間では、データの詳細形状を参照することができる。一方、設計者でない参照者(共通の変換処理を実行できない者)は、共通の詳細隠蔽の変換処理を実行することができないので、データの詳細形状を参照することができない。すなわち、設計データの公開レベルを制御可能にして、協調設計が可能になる。また、複数の形状を含んだファイル中の一部のデータだけにセキュリティをかけることもできる。
(実施の形態2)
次に、設計者だけでなくデータを参照することだけが期待されている参照者が設計データの共用サーバへの書き込みが可能になっている場合には、参照者がデータを改竄したときにその状況を設計者がすぐに検知できることが望まれる。この実施の形態2では、データの改竄を検知できる三次元CADデータ詳細隠蔽装置の例を示す。
この実施の形態2の三次元CADデータ詳細隠蔽装置の構成は、実施の形態1に示したものと同様である。この実施の形態2の三次元CADデータ詳細隠蔽装置では、たとえば元のデータが図4で示したものであり、これを実施の形態1と同様に図5のように変換しようとした場合に、もし、図7に示すように平行移動するように改竄がなされたとき、逆変換の結果は図8に示すようになる。これは明らかに元のデータと一致していないため、かかる逆変換の結果を比較することで、すぐに改竄がなされたことを認識することができる。
以下、この実施の形態2の三次元CADデータ詳細隠蔽装置による三次元CADデータ詳細隠蔽処理手順を説明する。図9は、この三次元CADデータ詳細隠蔽処理の手順を示すフローチャートである。ここでも、協調設計に運用する場合の例を示す。
まず、設計者は、最初から設計するか否かを選択する(ステップS901)。最初から設計する場合(ステップS901:Yes)は、ステップS905へ移行する。一方、最初から設計しない場合(ステップS901:No)は、ステップS902へ移行する。
ステップS901において最初から設計する場合(ステップS901:Yes)は、設計者は、初期の設計を行い(ステップS905)、そのデータに対して適切な変換(隠蔽処理)を行い(ステップS906)、共用サーバ102に置く(ステップS907)。その後、設計者は、設計を終了するか否かを選択する(ステップS908)。ここで、設計を終了する場合(ステップS908:Yes)は、処理を終了する。一方、設計を終了しない場合(ステップS908:No)は、ステップS902へ移行する。
一方、ステップS901において最初から設計しない場合(ステップS901:No)は、設計者は、共用サーバ102からデータを取得し(ステップS902)、このデータを詳細隠蔽部203で逆変換を行い(ステップS903)、詳細隠蔽部203でデータの改竄のないことを確認した後(ステップS904)、データの元形状を得る。この後、前述したステップS905以降の処理を行う。ステップS905以降の処理を行うことで、データの形状修正後、同じ変換をかけて詳細隠蔽を行い、共用サーバ102上のデータを入れ替えることができる。
以上のような処理を行うことで、設計データの公開レベルを制御可能にしたうえで、容易に設計データの改竄の有無の確認が可能な協調設計ができるようになる。
(実施の形態3)
この実施の形態の三次元CADデータ詳細隠蔽装置も協調設計を行うものである。ただ、実施の形態1に示したものとは異なり、同一対象に対して複数回重複して詳細隠蔽処理を行い、よりデータの秘匿精度の向上を図った。この実施の形態3の三次元CADデータ詳細隠蔽装置の構成は、実施の形態1に示したものと同様である。以下、この三次元CADデータ詳細隠蔽装置の処理を説明する。
この三次元CADデータ詳細隠蔽装置では、図10に示すように、CADデータの形状を直線A,B,Cに加えて直線D,E,Fに対しても変換を行う。また、変換後には点が存在できない空間を作る変換を行うことで、本来は点が存在しない空間を作り出し、その場所に点を置くことができる。このため、ノイズを増やすことで、さらに解読を困難にすることができる。具体的には、図11に示すように、直線A,Bで囲まれた領域を考える。この中の点をある比率で直線A側に寄せる変換をする。すると、図12に示すように、直線Cと直線Bとで囲まれた領域には点は一切存在しなくなる。この空白部分にノイズとなる情報をいれておき、逆変換時にはそこの情報を無視するように設定することで、いっそう解読を困難にすることを実現することができる。なお、以上の処理は、詳細隠蔽部203で行う。
以下、この実施の形態3の三次元CADデータ詳細隠蔽装置の詳細隠蔽部203における変換処理の手順を説明する。図13は、この変換処理の手順を示すフローチャートである。まず、図13のフローチャートにおいて、直線A側に寄せる変換を行う(ステップS1301)。続いて、直線B側に寄せる変換を行う(ステップS1302)。
次に、この実施の形態3の三次元CADデータ詳細隠蔽装置の詳細隠蔽部203における逆変換処理の手順を説明する。図14は、この逆変換処理の手順を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、直線B側に寄せる変換の逆変換を行う(ステップS1401)。続いて、直線A側に寄せる変換の逆変換を行う(ステップS1402)。
以上のような処理を行うことで、実施の形態1の場合に比べ、より情報秘匿の精度を向上させることができる。
(実施の形態4)
この実施の形態4の三次元CADデータ詳細隠蔽装置は、設計されたデータを短時間に公開サーバ上の三次元製品カタログとして利用するためのものである。この三次元CADデータ詳細隠蔽装置は、図15に示すように、3D設計部1501、公開サーバ1502、および製品参照部1503により構成される。3D設計部1501は、三次元CADデータを設計をするための装置である。公開サーバ1502は、インターネットなどの広く公開されたネットワーク上に置かれたファイルサーバであり、書き込みは3D設計部1501しかできないものとする。製品参照部1503は、3D設計部1501から公開されるデータのフォーマットを読み込み可能なビューアである。
また、3D設計部1501は、図16に示すように、設計CAD部1601、点データ化部1602、および詳細隠蔽部1603により構成される。これら各部は、実施の形態1と同様のものである。
次に、この実施の形態4の三次元CADデータ詳細隠蔽装置を構成する詳細隠蔽部1603における処理を詳細に説明する。
通常、計算機上では実数値は、二進数で表現された仮数が固定長の浮動小数点数で表現されている。これを一時的に仮数の桁をすべて表現できる長さの二進固定小数点に変換する。次に、二進固定小数点で詳細隠蔽のために、点データ座標値での概略形状情報には不要だが詳細を示している複数の桁を選択する。この桁の長さだけの任意のビット列を準備し、点データ座標値を二進固定小数点に変換したものに対して、排他的論理和をとることで点データ座標値を変換する。これをものと実数値表現にすると、情報が落ちた座標値となり、詳細を隠蔽することが可能になる。なお、情報落ちに利用した桁とビット列が、詳細隠蔽の鍵となる。このビット列と桁よりなる鍵を用いれば、逆に詳細隠蔽されたデータからもとの詳細形状を正確に得ることができる。
続いて、この実施の形態4の三次元CADデータ詳細隠蔽装置による三次元CADデータ詳細隠蔽処理手順を説明する。図17は、この三次元CADデータ詳細隠蔽処理の手順を示すフローチャートである。
図17に示すフローチャートにおいて、まず、設計者が設計を行う(ステップS1701)。具体的には、設計CAD部1601で3D製品設計データを作成する。次に、設計者が、ステップS1701において3D製品設計データ中で製品カタログデータとしたいものを選び、点データ化部1602で点データ化および詳細隠蔽部1603で製品設計機密が漏れない程度の詳細隠蔽を行う(ステップS1702)。最後に、ステップS1702において詳細隠蔽処理されたデータを公開サーバ1502上に置く(ステップS1703)。
このようにすることで、データ参照が許可されていないカタログ参照者にとっては、公開サーバ1502にアクセスしても、詳細情報が秘匿され、データの概略しか参照できないようになる。これにより、設計とほぼ同時にカタログデータが提供可能になるうえに、公開サーバ1502に置かれるのは、設計者によって適切に詳細隠蔽が行われたデータなのでセキュリティ上の問題が発生しない。
以上説明したように、この発明にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置、三次元CADデータ詳細隠蔽方法によれば、共通の詳細隠蔽の変換処理を実行することが可能な設計者間では、データの詳細形状を参照することが可能であるが、設計者でない参照者(共通の変換処理を実行できない者)は、データの詳細形状を参照することが不可能になる。すなわち、設計データの公開レベルを制御可能にして、協調設計が可能になる。
なお、この実施の形態で説明した三次元CADデータ詳細隠蔽方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、この発明にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置、三次元CADデータ詳細隠蔽方法、および三次元CADデータ詳細隠蔽プログラムは、三次元CADデータの隠蔽処理に有用であり、特に、簡易で効率的な隠蔽処理で高い秘匿性が要求される場合に適している。
実施の形態1にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置の構成を示すブロック図である。 協調設計部の構成を示すブロック図である。 隠蔽処理の対象となるCADデータの形状の一例を示す図である。 CADデータの隠蔽処理の手法を説明するための図である。 隠蔽処理が施されたCADデータの形状の一例を示す図である。 実施の形態1の三次元CADデータ詳細隠蔽処理の手順を示すフローチャートである。 改竄がなされたCADデータの一例を示す図である。 図7のCADデータの逆変換を示す図である。 実施の形態2の三次元CADデータ詳細隠蔽処理の手順を示すフローチャートである。 CADデータの隠蔽処理の手法を説明するための図である。 CADデータの隠蔽処理の手法を説明するための図である。 隠蔽処理が施されたCADデータの形状の一例を示す図である。 実施の形態3の三次元CADデータ詳細隠蔽装置の詳細隠蔽部における変換処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3の三次元CADデータ詳細隠蔽装置の詳細隠蔽部における逆変換処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる三次元CADデータ詳細隠蔽装置の構成を示すブロック図である。 3D設計部の構成を示すブロック図である。 実施の形態4の三次元CADデータ詳細隠蔽処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
101 協調設計部
102 共用サーバ
103 参照部
201,1601 設計CAD部
202,1602 点データ化部
203,1603 詳細隠蔽部
1501 3D設計部
1502 公開サーバ
1503 製品参照部

Claims (3)

  1. 三次元形状の幾何情報を点データによって表現する点データ化手段と、
    前記点データが存在する空間上の平行な二つの平面の間にある点データを所定の比率で一方の平面に寄せることで、点データが存在しなくなった第一の領域と点データが存在する第二の領域に分割し、前記第一の領域には前記点データとは異なる点データを付加する詳細情報隠蔽手段と、
    前記詳細情報隠蔽手段により前記座標変換が行われた点データに対して、前記座標変換
    の逆の変換を実行することで、前記座標変換を行う前の三次元形状の幾何情報を再現する
    情報再現手段と、
    を備えたことを特徴とする三次元C A D データ詳細隠蔽装置。
  2. 前記詳細情報隠蔽手段は、前記二つの平面の間隔を変更することを特徴とする請求項1
    に記載の三次元CAD データ詳細隠蔽装置
  3. 前記情報再現手段は、前記詳細情報隠蔽手段による前記座標変換を行う前の三次元形状
    の幾何情報と前記情報再現手段によって再現された三次元形状の幾何情報との比較の結果
    に基づき、前記詳細情報隠蔽手段による前記座標変換を行った後の三次元形状の幾何情報
    に対する改竄の有無を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の三次元C A
    D データ詳細隠蔽装置。
JP2005017481A 2005-01-25 2005-01-25 三次元cadデータ詳細隠蔽装置、三次元cadデータ詳細隠蔽方法、および三次元cadデータ詳細隠蔽プログラム Expired - Fee Related JP4728652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017481A JP4728652B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 三次元cadデータ詳細隠蔽装置、三次元cadデータ詳細隠蔽方法、および三次元cadデータ詳細隠蔽プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017481A JP4728652B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 三次元cadデータ詳細隠蔽装置、三次元cadデータ詳細隠蔽方法、および三次元cadデータ詳細隠蔽プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006209266A JP2006209266A (ja) 2006-08-10
JP4728652B2 true JP4728652B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=36966082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005017481A Expired - Fee Related JP4728652B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 三次元cadデータ詳細隠蔽装置、三次元cadデータ詳細隠蔽方法、および三次元cadデータ詳細隠蔽プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4728652B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9376292B2 (en) 2010-12-17 2016-06-28 Tadano Faun Gmbh Mobile telescopic crane

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4806257B2 (ja) * 2005-12-28 2011-11-02 キヤノンソフトウェア株式会社 情報処理装置および形状モデル隠蔽化方法および隠蔽化形状モデル復元方法およびプログラムおよび記録媒体
EP2453429A1 (en) * 2010-11-15 2012-05-16 Thomson Licensing Method and device for 3d object protection by permutation of coordinates of its points
EP2528266A1 (en) * 2011-05-24 2012-11-28 Thomson Licensing Method and device for 3D object protection by transformation of its points
JP6851856B2 (ja) * 2017-03-01 2021-03-31 株式会社日立製作所 協調設計支援装置、協調設計支援方法、及びプログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002152486A (ja) * 2000-11-07 2002-05-24 Zenrin Co Ltd ベクトル型画像データのための電子透かし処理方法及び電子透かし情報管理システム
JP2002208033A (ja) * 2001-10-18 2002-07-26 Monolith Co Ltd 三次元形状データの暗号化方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0622038B2 (ja) * 1986-01-13 1994-03-23 株式会社日立製作所 地図図面データの検索方法
JP3199231B2 (ja) * 1997-05-27 2001-08-13 日本アイ・ビー・エム株式会社 3次元形状モデルへの情報の埋め込み方法及びシステム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002152486A (ja) * 2000-11-07 2002-05-24 Zenrin Co Ltd ベクトル型画像データのための電子透かし処理方法及び電子透かし情報管理システム
JP2002208033A (ja) * 2001-10-18 2002-07-26 Monolith Co Ltd 三次元形状データの暗号化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9376292B2 (en) 2010-12-17 2016-06-28 Tadano Faun Gmbh Mobile telescopic crane

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006209266A (ja) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6772395B2 (ja) インクデータを出力する方法及びコンピュータに実装される方法
Csaki et al. Electroweak symmetry breaking from extra dimensions
JP4728652B2 (ja) 三次元cadデータ詳細隠蔽装置、三次元cadデータ詳細隠蔽方法、および三次元cadデータ詳細隠蔽プログラム
JP2017530460A (ja) 機密情報を保護しつつ文書変換タスクをアウトソーシングする技術
EP3312757B1 (en) Securing computing resources
US11170793B2 (en) Secure audio watermarking based on neural networks
CN105556533A (zh) 自动生成证书文档
CN100419718C (zh) 内容数据处理装置、记录/再现装置和记录/再现系统
CN111970237A (zh) 一种基于水深测量数据的加密解密方法、系统及介质
JP4355525B2 (ja) 検証支援方法、検証支援プログラムおよび検証支援装置
JP4806257B2 (ja) 情報処理装置および形状モデル隠蔽化方法および隠蔽化形状モデル復元方法およびプログラムおよび記録媒体
WO2015045173A1 (ja) デジタルデータ編集制御方法、装置、及びプログラム、及びコンピュータ可読記憶媒体
JP6526775B1 (ja) アニメーションデータ圧縮プログラム、アニメーションデータ復元プログラム、アニメーションデータ圧縮装置、及びアニメーションデータ圧縮方法
CN108537053B (zh) 一种基于文档的延迟水印添加技术
CA3147589A1 (en) Methods and systems for transcription of audio data
JP2003263521A (ja) 二次著作物作成及び再生装置
JP2007219230A (ja) メディア隠蔽装置
WO2017130711A1 (ja) 電子サイン管理システム
US20170011203A1 (en) Encrypting data within a host image
Alfuhaid Steganography using images
JP2002300374A (ja) 電子透かし情報処理を実行させるプログラム
KR20160020640A (ko) 3d 그래픽 툴과 게임엔진 간의 데이터 공유 방식으로 텍스트 기반 데이터의 3d 그래픽 툴로 적용을 위한 임포트 방법
JP3737625B2 (ja) デジタルデータ著作物処理装置および記録媒体
JP2000132466A (ja) メディアファイルの伝送方法及びシステム、記録媒体
KR20210133437A (ko) 디지털 저작물의 저작 이력을 반영한 식별키 생성 방법 및 저작물 배포 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071225

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110415

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4728652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees