JP4727254B2 - 取付具 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的な検出信号を出力する複数の検出器を遊技盤に取り付けるための経済的に有利な取付具に関する。
パチンコ遊技機には、遊技盤に設けられる通過形や取込形の入賞部品に入賞したパチンコ球(以下、球という)を検出したり、パチンコ遊技機の前側から内部に挿入されたピアノ線のような鉄系金属からなる不正操作部材を検出したりするために、電気的な検出信号を出力する検出器が複数用いられている。例えば、球を検出する検出器が、チャッカと呼ばれる通過形の部品に取り付けられる場合、相対峙する一対の部品側係合片が筒状のスイッチホルダーにおける一方の開口部に設けられ、相対峙する一対の器側係合片がスイッチホルダーにおける他方の開口部に設けられ、部品側係合片が通過形の部品の裏側から通過形の部品の凹溝を経由して通過形の部品に挿入され、部品側係合片における係合爪が通過形の部品の係合部に嵌め込まれて、スイッチホルダーが通過形の部品に取り付けられる一方、検出器が通過形の部品より裏側に突出した一対の器側係合片の裏側から一対の器側係合片の間を経由してスイッチホルダーの内部に挿入されるのに伴い、器側係合片における係合爪が検出器の裏側に係合することによって、検出器が通過形の部品に取り付けられる。しかしながら、検出器を通過形の部品に1つの形態で取り付ける構造であるので、検出器を通過形の部品に上記と同じスイッチホルダーを使用して別の形態に取り付けることができない。このため、複数の検出器を異なる別々の形態で取り付ける場合、スイッチホルダーも異なる別々の形態に合わせて形成することが必要となり、不経済であるので、にわかに採用しがたい。
実用新案登録第2559961号公報
発明が解決しようとする問題点は、複数の検出器を互いに異なる形態で取り付ける場合に、スイッチホルダーの形状も異なることから、不経済であるという点である。
発明に係る取付具は、方形な板状の取付基盤と、取付基盤から延長して相対峙する一対の支持片と、取付基盤と一対の支持片とで囲まれた検出器を縦方向または横方向に収容するための収容部と、収容部に縦方向に収容された検出器のコネクタに対応して取付基盤に貫通孔として設けられたコネクタ用孔と、収容部に縦方向に収容される検出器の一端部を一対の支持片より取付基盤と対向する前側に突出する前開口部と、収容部に横方向に収容される検出器の両端部を一対の支持片の相対峙する方向と直交する方向で一対の支持片より横方向の外側に突出する横開口部とを備えことを最も主要な特徴とする。本発明に係る取付具では、一対の支持片が遊技盤の側への係合部を備えてもよい。
本発明に係る取付具によれば、複数の検出器、遊技盤に、縦方向や横方向の異なる形態に取り付ける際に、取付具が一種類でよく、経済的に有利であるという利点がある。取付具が遊技盤の側への係合部を備えていれば、取付具を止ねじで取り付ける場合に比べ、取付操作や取外操作が容易であるという利点がある。
図1乃至図12は、発明を実施するための最良の形態である。図1は、遊技検出取付装置の裏面を示す。図2は、球検出器55の縦方向の取付形態を分解して示す。図3は、球検出器55の縦方向の取付形態の裏面を示す。図4は、図3をA−A線に沿い切断した断面を示す。図5は、球検出器52の横方向の取付形態を分解して示す。図6は、図5のB−B線に沿い切断した球検出器52の横方向の取付形態の断面を示す。図7は、図5のC−C線に沿い切断した球検出器52の横方向の取付形態の断面を示す。図8は、図5のD−D線に沿い切断した球検出器52の横方向の取付形態の断面を示す。図9は、不正検出器56の横方向の取付形態を分解して示す。図10は、不正検出器56の横方向の取付形態の裏面を示す。図11は、パチンコ遊技機の正面を示す。図12は、遊技盤16の裏面を示す。この明細書において、「前」、「後」、「裏」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図11の状態に遊技機枠1を置いて図11の紙面の前側から見た場合に特定される方向であり、また、図1の状態に遊技盤16を置いて矢印Aで示す方向から見た場合に特定される方向である。「後」と「裏」とは同じ方向である。
図11を参照し、パチンコ遊技機について説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技店の島と呼ばれる図外の遊技機設置設備に取り付けられる遊技機枠1の内部に、遊技盤16を収容した構造である。遊技機枠1は、固定枠2の前側に可動枠3を、左側に位置するヒンジ4を中心として固定枠2の前側で前側に開かれかつ後側に閉じられるように、片開き可能に備え、可動枠3の前側に前扉5および球皿構造体6を、個別に左側に位置するヒンジ7を中心として可動枠3の前側で前側に開かれかつ後側に閉じられるように、片開き可能に備える。固定枠2は、遊技機設置構造体に取り付けるための外枠とも呼ばれる。可動枠3は、遊技盤16を取り付ける前枠とも呼ばれる。可動枠3の右側部には、施錠装置8が設けられる。閉じられた球皿構造体6で覆われる可動枠3の前面には、球発射機構9が設けられる。前扉5は、パネル枠とも呼ばれ、前後方向に貫通する窓10を囲む額縁形状である。前扉5には、前面パネル11が、窓10を覆う格好で、裏面に取り付けられる。前面パネル11は、光を透過する性質の有るガラスまたは合成樹脂などの材料からなる板状である。球皿構造体6は、球皿部12および球発射操作機構13を、球皿構造体6の前面から前側に突出した形態に備える。
そして、遊技機枠1では、可動枠3が閉じられて固定枠2に図外のロック機構で開閉不能に支持され、前扉5および球皿構造体6が閉じられて可動枠3に図外のロック機構で開閉不能に支持された場合、遊技店の店員が図外のキープレート(鍵)を遊技機枠1の前側から施錠装置8の鍵穴14に挿入し、当該キープレートを例えば右側に90度回転操作すると、固定枠2と可動枠3とのロック機構による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が可動枠3を前側に引くことによって、可動枠3はヒンジ4を中心として前側に片開きされる。また、上記施錠装置8の鍵穴14に挿入されたキープレートが例えば左側に90度回転操作されると、可動枠3と前扉5とのロック機構による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が前扉5を前側に引くことによって、前扉5はヒンジ7を中心として前側に片開きされる。このように、前扉5が前側に開かれた状態において、店員が可動枠3の前面に設けられた図外のロック解除操作体を操作すると、可動枠3と球皿構造体6とのロック機構による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が球皿構造体6を前側に引くことによって、球皿構造体6はヒンジ7を中心として前側に片開きされる。
遊技盤16は、方形な板状の前面に内ガイドレール17と外ガイドレール18とで囲まれる内側の遊技領域19を備え、遊技領域19にセンター飾り部品20、通過部品21、一般入賞部品22;23;24;25、始動入賞部品26、可変入賞部品27、球戻り防止弁28、球反発体29、アウト口30、図外のサイドランプ、図外の風車、図外の遊技釘などの前部品を備える。内ガイドレール17の左側部と外ガイドレール18の左側部との間の隙間は、球発射通路31である。通過部品21は、遊技領域19の上方から入った球を遊技盤16の裏側に導くことなく、遊技領域19の下方に排出するチャッカとも呼ばれ、遊技領域19から球が入ると、普通図柄表示器32による普通図柄変動遊技を行わせ、賞球として定められた個数の球を遊技者に払い出さない、通過形の部品であって、球検出器33を備える。球検出器33は、通過部品21を上方から下方に通過する球を電気的に検出した球検出信号を主制御装置に出力する。
一般入賞部品22乃至25、始動入賞部品26、可変入賞部品27は、遊技領域19から入った球を遊技盤16の裏側に排出する取込形の入賞部品である。一般入賞部品22乃至25は、遊技領域19から球が入賞すると、賞球として定められた個数の球を遊技者に払い出す、入賞部品である。始動入賞部品26は、遊技領域19から球が入賞すると、特別図柄表示器34による特別図柄変動遊技を行わせる入賞部品であって、賞球として定められた個数の球を遊技者に払い出す形態である。始動入賞部品26は、普通図柄変動遊技の結果として、普通図柄表示器32が当たり図柄を停止して表示した場合、遊技領域19と平行して左右に開閉する、一対の羽根35を備えた、電動チューリップとして構成され、球検出器36を備える。球検出器36は、遊技領域19から始動入賞部品26に入賞した球を電気的に検出した球検出信号を主制御装置に出力する。可変入賞部品27は、アタッカまたは大入賞口と呼ばれ、特別図柄変動遊技の結果として特別図柄表示器34が当たり図柄を停止して表示した場合、可変入賞部品27の前面に存在する開閉体37が所定回数または所定時間だけ前後方向に開閉する大当たり遊技を行い、開閉体37の開放中に、遊技領域19から球が入賞すると、賞球として定められた個数の球を遊技者に払い出す入賞部品であって、球検出器38を備える。開閉体37が閉じると、遊技領域19から球が可変入賞部品27に入賞しない。球検出器38は、遊技領域19から可変入賞部品27に入賞した球を電気的に検出した球検出信号を主制御装置に出力する。
パチンコ遊技機において、前扉5が可動枠3の前側に開かれ、遊技盤16の前面が前側に向けられるように、遊技盤16が可動枠3に装着された後、前扉5が閉じられて可動枠3に開閉不能に支持されると、遊技盤16の前面が前扉5および前面パネル11で被覆され、遊技盤16の前面に設けられた前部品が遊技機枠1の前側から前面パネル11を通して見える。前扉5と可動枠3および球皿構造体6が開閉不能に閉じられ、主制御装置、演出制御装置、発射制御装置、賞球制御装置などの制御装置が電力供給によって起動し、遊技者が球を球皿部12に入れた状態において、遊技者が球発射操作機構13を操作すると、球発射機構9が球皿部12から球発射機構9に供給された球を球発射操作機構13の操作量に応じた発射制御装置からの発射出力で1個ずつ球発射通路31に向けて発射する。球発射通路31から球戻り防止弁28を押し開けて遊技領域19に到達した球は、遊技領域19と前面パネル11との間の空間を上方から下方に流れる過程において、前部品に衝突して流れる方向を変えて、通過部品21、一般入賞部品22乃至25、始動入賞部品26、可変入賞部品27に入る。一般入賞部品22乃至25、始動入賞部品26、可変入賞部品27に入らなかった球は、遊技領域19の最下部に到達してアウト口30を経由して遊技盤16の裏側に排出される。
図12を参照し、遊技盤16の裏側の構造について説明する。遊技盤16の裏面には、球案内構造体41が取り付けられる。球案内構造体41は、球通路形成部42;43;44;45、集合通路形成部46;47、始動入賞逃部48、可変入賞逃部49、図柄用孔50を一体に備えた、合成樹脂からなる部品である。球通路形成部42は、一般入賞部品22から遊技盤16の裏側に排出された球を下方に誘導する内部通路を備える。球通路形成部43は、一般入賞部品23から遊技盤16の裏側に排出された球を下方に誘導する内部通路を形成する。
球通路形成部44は、一般入賞部品24から遊技盤16の裏側に排出された球を下方に誘導する内部通路を形成する。球通路形成部45は、一般入賞部品25から遊技盤16の裏側に排出された球を下方に誘導する内部通路を形成する。集合通路形成部46は、球通路形成部42の内部通路および球通路形成部43の内部通路を流下した球を集合して球案内構造体41の下方に排出する内部通路を形成する。集合通路形成部47は、球通路形成部44の内部通路および球通路形成部45の内部通路を流下した球を集合して球案内構造体41の下方に排出する内部通路を形成する。始動入賞逃部48は、始動入賞部品26の遊技盤16から裏側に突出した裏機構部を逃げる、前後方向への貫通孔として形成される。可変入賞逃部49は、可変入賞部品27の遊技盤16から裏側に突出した裏機構部を逃げる、前後方向への貫通孔として形成される。図柄用孔50は、球案内構造体41の裏面に取り付けられた特別図柄表示器34の表示画面と対向し、特別図柄表示器34の表示画面に表示される図柄や背景などの図柄を図11のセンター飾り部品20における中央の光透過性の有る保護面を通して遊技機枠1の前側から見せるための、前後方向への貫通孔として形成される。
球通路形成部42乃至45には、球検出器52;53;54;55が個別に設置される。球検出器52は、一般入賞部品22から遊技盤16の裏側に排出されて球通路形成部42の中を流れる球を電気的に検出した球検出信号を主制御装置に出力する。球検出器53は、一般入賞部品23から遊技盤16の裏側に排出されて球通路形成部43の中を流れる球を電気的に検出した球検出信号を主制御装置に出力する。球検出器54は、一般入賞部品24から遊技盤16の裏側に排出されて球通路形成部44の中を流れる球を電気的に検出した球検出信号を主制御装置に出力する。球検出器55は、一般入賞部品25から遊技盤16の裏側に排出されて球通路形成部45の中を流れる球を電気的に検出した球検出信号を主制御装置に出力する。球案内構造体41の裏面には、不正検出器56が設けられる。不正検出器56は、遊技機枠1(図11参照)の前側から内部に挿入されたピアノ線のような鉄系金属からなる図外の不正操作部材を検出した不正検出信号を主制御装置に出力する。
図1を参照し、複数の検出器を球検出器52乃至55と不正検出器56とし、これらの球検出器52乃至55および不正検出器56を遊技盤16に同一形状による複数の取付具57で個別に取り付ける場合を例とした、遊技検出取付装置の構造について説明する。遊技検出取付装置は、複数の球検出器52乃至55および不正検出器56が、合成樹脂製の同一形状に構成された複数の取付具57により、異なる別々の形態で、遊技盤16への取付構造体としての合成樹脂製の球案内構造体41に、取り付けられる。複数の検出器の遊技盤16への異なる別々の取付形態は、縦方向の取付形態と横方向の取付形態である。球検出器52乃至55は、同一形状である。不正検出器56は、球検出器52乃至55と異なる構造である。縦方向の取付形態は、球検出器55が遊技盤16の裏面から裏側に直角に突出する方向に取り付けられる形態である。横方向の取付形態は、球検出器52乃至54および不正検出器56が遊技盤16の裏面に沿って横長に取り付けられる形態である。
図2を参照し、縦方向の取付形態の構造について説明する。球検出器55は、合成樹脂からなる器体61に電気的な検出素子62や検出回路基板63を内蔵する。器体61は、長方形の上面64、長方形の下面65、長方形の左面66、長方形の右面67、長方形の前面68、長方形の後面69からなる長方六面体として形成された帯板状である。器体61の前部には、球検出孔70が、器体61の上面64と下面65とにわたる上下方向への貫通孔として形成される。器体61の後面69には、コネクタ71が、後面69から裏側に突出して設けられる。コネクタ71には、主制御装置からの配線72の端部に結線されたコネクタ73が嵌め込まれて接続される。コネクタ71とコネクタ73とが互いに接続されることによって、検出素子62を検出動作する電力が主制御装置から配線72とコネクタ73およびコネクタ71を経由して検出回路基板63に供給され、検出素子62が球検出孔70を通過した球を検出した球検出信号は検出回路基板63からコネクタ71とコネクタ73および配線72と経由して主制御装置に供給される。
取付具57は、取付基盤75、一対の支持片76、一対の係合部77、収容部78、コネクタ用孔79を備える。取付基盤75は、球検出器55の後面69よりも大きい方形な板状である。一対の支持片76は、取付基盤75の相対峙する一対の縁部から前側に延長して相対峙する板状であって、取付基盤75との連接部を中心として一対の支持片76の前部が互いに近づく方向に撓んだり互いに離れる方向に撓んだりする弾性を有する。一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓み、一対の係合部77が一対の具支持体87における相対峙する内側面間を経由して掛止部88に取り込まれて係合する場合、一対の支持片76が球検出器55の上面64および下面65に接触しないように、一対の支持片76における相対峙する内側面間の寸法は、球検出器55における上面64と下面65との間の寸法よりも大きい。収容部78は、取付基盤75と一対の支持片76とで囲まれた前方および左右の横方向に開口した形状であって、図1の球検出器52乃至55および不正検出器56を縦方向または横方向に収容するための空間である。コネクタ用孔79は、収容部78に縦方向の形態で収容される球検出器55のコネクタ71に対応して取付基盤75に前後方向への貫通孔として設けられ、コネクタ71を収容部78から取付基盤75の外側に突出可能な大きさである。一対の係合部77は、一対の支持片76の前部に支持片76の外側面から外側に突出したフックとして個別に設けられる。
球案内構造体41の球通路形成部45は、球案内構造体41の裏面から裏側に突出して相対峙する一対の側壁81と一対の側壁81の後縁部を互いにつなぐ裏壁82とによって、遊技盤16の方向である前側に開口した形態に形成され、球案内構造体41の前面が遊技盤16の裏面に接触して取り付けられることによって、球案内構造体41の前側の開口が遊技盤16の裏面で塞がれ、遊技盤16の裏面と一対の側壁81および裏壁82とによって、球を上方から下方に流すための内部通路83が形成される構造である。球通路形成部45の裏壁82には、器挿入孔84が、球検出器55における球検出孔70の存在する前部を球通路形成部45の裏側から内部通路83に挿入するための、前後方向への貫通孔として形成される。球案内構造体41には、器受止部85が、器挿入孔84から内部通路83に挿入された球検出器55の前面68を受け止めるための、部材として、器挿入孔84と対応する位置に、球通路形成部45における前側の開口を塞ぐ形態に設けられる。
一対の側壁81の互いに相対峙する内側面および裏壁82には、器取付溝86が、球検出器55の左面66の側および右面67の側における一対の側部を、球通路形成部45の裏側から内部通路83に挿入して上下方向にがたつかないように支持するための、溝として形成される。裏壁82には、一対の具支持体87が、器挿入孔84を境として分かれて相対峙し、裏壁82から裏側に突出して設けられる。一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓み、一対の係合部77が一対の具支持体87における相対峙する内側面間を経由して掛止部88に取り込まれて係合する場合、一対の支持片76が一対の具支持体87を相対峙する方向の外側に押しつつ突っ張っても、一対の具支持体87は撓まない強度を有する。一対の具支持体87における相対峙する内側面には、掛止部88が、具支持体87の内側面から内部への窪みとして個別に設けられる。
図2乃至図4を参照し、球検出器55を遊技盤16の裏面に当該裏面から裏側に直交する縦方向に取り付ける場合について説明する。図2において、球検出器55の前部が球通路形成部45の裏側から器挿入孔84を経由して内部に挿入される場合、球検出器55の左面66の側および右面67の側における一対の側部が器取付溝86に挿入され、器取付溝86に挿入された球検出器55の前面68が器受止部85に接触して受け止められ、球検出孔70が内部通路83に配置される。これによって、内部通路83を上方から下方に流れる球が球検出孔70を通過し得る形態になる。
その後、作業者が取付具57を手で持ち、取付基盤75が後側に向けられ、一対の係合部77が球通路形成部45の裏壁82の方向である前側に向けられ、一対の支持片76の内側面が球検出器55における球通路形成部45から裏側に突出する上面64および下面65と対向する格好で、一対の支持片76が球検出器55の裏側から球検出器55と一対の具支持体87との間に個別に挿入される。これに伴い、球検出器55における球通路形成部45から裏側に突出する後部が取付具57の収容部78に収容部78の前側開口から取り込まれ、球検出器55のコネクタ71がコネクタ用孔79から取付具57の裏側に突出する。この場合、一対の係合部77が一対の具支持体87の内側面に接触して後側から前側に移動し、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓む。
そして、一対の係合部77が一対の掛止部88に取り込まれて係合すると、取付基盤75の前面が球検出器55におけるコネクタ71の周りの後面69に接触するかまたは接触する程度に近づいて対向し、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに離れる方向に復元し、一対の支持片76における係合部77の存在する外側面が一対の具支持体87における掛止部88の存在する内側面に突っ張るように接触する。これによって、図3および図4に示すように、器取付溝86に装着された球検出器55が器受止部85および取付基盤75で前後方向から挟まれ、球検出器55が球通路形成部45の一対の側壁81で左右方向から挟まれ、球検出器55が球通路形成部45を通して遊技盤16の裏面に当該裏面から裏側に直交する縦方向に取り付けられる。
図5を参照し、球検出器52乃至54の代表を球検出器52とした横方向の取付形態の構造について説明する。球検出器52は、器体91、検出素子92、検出回路基板93、上面94、下面95、左面96、右面97、前面98、後面99、球検出孔100、コネクタ101を備える。球検出器52は図2の球検出器55と同じ構造であり、器体91、検出素子92、検出回路基板93、上面94、下面95、左面96、右面97、前面98、後面99、球検出孔100、コネクタ101は、図2の器体61、検出素子62、検出回路基板63、上面64、下面65、左面66、右面67、前面68、後面69、球検出孔70、コネクタ71と同じであるので、図2における符号と同じ符号を付けるべきところ、説明を明確にするために、異なる符号を付した。配線102は、図2の配線72に類似する。コネクタ103は、図2のコネクタ73に類似する。
球案内構造体41の球通路形成部42は、球案内構造体41の裏面から裏側に突出して相対峙する一対の側壁111と一対の側壁111の後縁部を互いにつなぐ裏壁112とによって、遊技盤16の方向である前側に開口した形態に形成され、球案内構造体41の前面が遊技盤16の裏面に接触して取り付けられることによって、球案内構造体41の前側の開口が遊技盤16の裏面で塞がれ、遊技盤16の裏面と一対の側壁111および裏壁112とによって、球を上方から下方に流すための内部通路113が形成される構造である。球通路形成部42の左側または右側の側壁111および裏壁112には、器挿入孔114が、球検出器52における球検出孔100の存在する前部を球通路形成部42の裏側から内部通路113に挿入するための、孔として形成される。器挿入孔114の側壁111に形成された部分は、球案内構造体41の裏面と平行する左右方向または上下方向の横方向への貫通孔である。器挿入孔114の裏壁112に形成された部分は、前後方向への貫通孔である。球案内構造体41には、器受止部115が、器挿入孔114から内部通路113に挿入された球検出器52の左面96または右面97を受け止めるための、部材として、器挿入孔114と対応する位置に、球通路形成部42における前側の開口を塞ぐ形態に設けられる。
一対の側壁111の互いに相対峙する内側面と器受止部115の裏壁112の方向に位置する裏面および球案内構造体41の裏面には、器取付溝116が、球検出器52における左面96または右面97および前面98の方向に位置する側部を、球通路形成部42の裏側から内部通路113に挿入して上下方向にがたつかないように支持するための、溝として形成される。球案内構造体41には、一対の具支持体117が、器挿入孔114の形成された側壁111の側に位置し、器挿入孔114を境として分かれて相対峙し、球案内構造体41の裏面から裏側に突出して設けられる。取付具57における一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓み、一対の係合部77が一対の具支持体117における相対峙する内側面間を経由して掛止部118に取り込まれて係合する場合、一対の支持片76が一対の具支持体117を相対峙する方向の外側に押しつつ突っ張っても、一対の具支持体117は撓まない強度を有する。一対の具支持体117における相対峙する内側面には、掛止部118が、具支持体117の内側面から内部への窪みとして個別に設けられる。
図5乃至図8を参照し、球検出器52を遊技盤16の裏面に当該裏面と並行する横方向に取り付ける場合について説明する。図5において、器挿入孔114が一対の側壁111における左側に位置する側壁111に設けられているので、球検出器52の左面96が球通路形成部42の裏壁112の方向に向けられ、球検出器52の前部が球通路形成部42の裏側から器挿入孔114を経由して内部に挿入される。この場合、球検出器52における左面96または右面97および前面98の方向に位置する側部が器取付溝116に挿入され、器取付溝116に挿入された球検出器52の左面96が器受止部115および球案内構造体41に接触して受け止められ、球検出孔100が内部通路113に配置される。これによって、内部通路113を上方から下方に流れる球が球検出孔100を通過し得る形態になる。
その後、作業者が取付具57を手で持ち、取付基盤75が後側に向けられ、一対の係合部77が球通路形成部42の裏壁112の方向である前側に向けられ、一対の支持片76の内側面が球検出器52における球通路形成部42から裏側に突出する上面94および下面95と対向する格好で、一対の支持片76が球検出器52の裏側から球検出器52と一対の具支持体117との間に個別に挿入される。これに伴い、球検出器52における球通路形成部42から裏側に突出する後部が取付具57の収容部78に収容部78の前側開口から取り込まれる。これによって、器体91は、収容部78の横側開口部を経由して一対の支持片76よりも横方向の外側に突出し、球検出器52のコネクタ101が取付具57の側方で球案内構造体41の裏面の側に突出する。この場合、一対の係合部77が一対の具支持体117の内側面に接触して後側から前側に移動し、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓む。
そして、一対の係合部77が一対の掛止部118に取り込まれて係合すると、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに離れる方向に復元し、一対の支持片76における係合部77の存在する外側面が一対の具支持体117における掛止部118の存在する内側面に突っ張るように接触する。これによって、図6乃至図8に示すように、器取付溝116に装着された球検出器52が器受止部115と取付基盤75と器取付溝116の前側に位置する球案内構造体41とで前後方向から挟まれ、球検出器52が球通路形成部42の一対の側壁111のうちにおける右側に位置する側壁111および器取付溝116の左側に位置する球案内構造体41とで左右方向から挟まれ、球検出器52が球通路形成部42を介して遊技盤16の裏面に当該裏面から裏側に直交する横方向に取り付けられる。
図9を参照し、不正検出器56を例とした横方向の取付形態の構造について説明する。不正検出器56は、合成樹脂からなる器体121に電気的な検出素子122や検出回路基板123を内蔵する。検出素子122は、器体121の前部に位置する。検出回路基板123は器体121の後部に位置する。器体121は、長方形の上面124、長方形の下面125、長方形の左面126、長方形の右面127、長方形の前面128、長方形の後面129からなる長方六面体として形成された帯板状である。器体121の後面129には、コネクタ131が、後面129から裏側に突出して設けられる。コネクタ131には、主制御装置からの配線132の端部に結線されたコネクタ133が嵌め込まれて接続される。コネクタ131とコネクタ133とが互いに接続されることによって、検出素子122を検出動作する電力が主制御装置から配線132とコネクタ133およびコネクタ131を経由して検出回路基板123に供給され、検出素子122が不正防止部材を検出した不正検出信号は検出回路基板123からコネクタ131とコネクタ133および配線132と経由して主制御装置に供給される。
球案内構造体41の裏面には、一対の器搭載台135および一対の具支持体136が、当該裏面から裏側に突出して設けられる。一対の器搭載台135の相対峙する方向と一対の具支持体136の相対峙する方向とが、球案内構造体41の裏面と平行な方向で、互いに直交する。つまり、一対の器搭載台135の相対峙する方向が球案内構造体41の裏面と平行な方向で左右方向である場合、一対の具支持体136の相対峙する方向は球案内構造体41の裏面と平行な方向で上下方向となる。一対の器搭載台135の裏面には、器取付突起137が、不正検出器56の器体121を嵌め込むための空間を囲む位置で、当該裏面から裏側に突出して設けられる。一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓み、一対の係合部77が一対の具支持体136における相対峙する内側面間を経由して掛止部138に取り込まれて係合する場合、一対の支持片76が一対の具支持体136を相対峙する方向の外側に押しつつ突っ張っても、一対の具支持体136は撓まない強度を有する。一対の具支持体136における相対峙する内側面には、掛止部138が、具支持体136の内側面から内部への窪みとして個別に設けられる。
図9および図10を参照し、不正検出器56を遊技盤16の裏面に当該裏面と並行する横方向に取り付ける場合について説明する。図9において、不正検出器56の左面126または右面127が球案内構造体41の裏面の方向に向けられ、不正検出器56の前部が右側または左側に向けられ、器体121が器取付突起137で囲まれた器体121を嵌め込むための空間に器取付突起137の裏側から挿入され、不正検出器56の左面126または右面127が一対の器搭載台135の裏面に接触して受け止められる。
その後、作業者が取付具57を手で持ち、取付基盤75が後側に向けられ、一対の係合部77が球案内構造体41の裏面の方向である前側に向けられ、一対の支持片76の内側面が不正検出器56における上面64および下面65と対向する格好で、一対の支持片76が不正検出器56の裏側から不正検出器56と一対の具支持体136との間に個別に挿入される。これに伴い、不正検出器56における前後方向の中間部が取付具57の収容部78に収容部78の前側開口から取り込まれる。これによって、器体121は、収容部78の横側開口部を経由して一対の支持片76よりも横方向の外側に突出し、不正検出器56のコネクタ131が取付具57の側方で球案内構造体41の裏面の側に突出する。この場合、一対の係合部77が一対の具支持体136の内側面に接触して後側から前側に移動し、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓む。
そして、一対の係合部77が一対の掛止部138に取り込まれて係合すると、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに離れる方向に復元し、一対の支持片76における係合部77の存在する外側面が一対の具支持体136における掛止部118の存在する内側面に突っ張るように接触する。これによって、図10に示すように、器搭載台135および器取付突起137に装着された不正検出器56が取付基盤75と器搭載台135とで前後方向から挟まれ、不正検出器56が器取付突起137で左右方向から挟まれ、不正検出器56が球案内構造体41を介して遊技盤16の裏面に当該裏面から裏側に直交する横方向に取り付けられる。
図2乃至図4のように球検出器55を縦方向の取付形態に取り付ける場合と、図5乃至図8のように球検出器52を横方向の取付形態に取り付ける場合と、図9および図10のように不正検出器56を横方向の取付形態に取り付ける場合とにおいて、図4に示す球通路形成部45における裏壁82の裏面と球検出器55の後面69との間の寸法L1と、図8に示す球案内構造体41の裏面と球検出器52の右面97との間の寸法L2と、図10に示す球案内構造体41の裏面と不正検出器56の右面127との間の寸法L3とは、互いに異なる。これに対し、使用する複数の取付具57は同一形状であり、図2に示す取付基盤75の前面と一対の係合部77との間の寸法L4は1つである。そこで、図4に示す球通路形成部45における裏壁82の裏面と掛止部88との間の寸法L5と、図8に示す球案内構造体41の裏面と掛止部118との間の寸法L6と、図10に示す球案内構造体41の裏面と掛止部138との間の寸法L7とが異なる寸法に設定されている。これによって、球検出器52乃至55および不正検出器56からなる複数の検出器が同一形状に構成された複数の取付具57で遊技盤16に縦方向や横方向の異なる形態で取り付けられている。
最良の形態によれば、球検出器52乃至55および不正検出器56からなる複数の検出器が遊技盤16に複数の取付具57で縦方向や横方向の異なる形態に個別に取り付けられるが、複数の取付具57が同一形状に構成されているので、複数の取付具57のそれぞれを縦方向や横方向の異なる形態に対応して異なる形状に構成した場合に比べ、複数の取付具57が一種類でよく、経済的に有利であるという利点がある。取付具57の支持片76が弾性を有し、支持片76が具支持体87;117;136を相対峙する方向の外側に押しつつ突っ張っても、具支持体87;117;136は撓まない強度を有するので、取付具57を取り付けたり取り外したりすることを繰り返し、支持片76が破損し、取付具57を新しい取付具57に交換すれば、球検出器52乃至55および不正検出器56を装着する部材である球案内構造体41を使用することができるので、経済的に有利であるという利点がある。支持片76に係合部77を設けずに、取付具57を球案内構造体41に止ねじで取り付けてもよいが、係合部77を掛止部88;118;138に嵌め込むことによって、取付具57を球案内構造体41に取り付ける構造であるので、取付具57を球案内構造体41に止ねじで取り付ける場合に比べ、取付操作や取外操作が容易であるという利点がある。球案内構造体41および取付具57が合成樹脂から構成されているので、磁気を利用する不正検出器56にも適用することができるという利点がある。
図13および図14は、異なる形態である。図13は、球検出器33を通過部品21に取付具57で取り付ける縦方向の取付形態を分解して示し、図14は、球検出器33を通過部品21に取付具57で取り付けた縦方向の取付形態の平面を示す。
図13において、球検出器33は、図1の球検出器52乃至55と同一形状である。球検出器33は、器体141、検出素子142、検出回路基板143、上面144、下面145、左面146、右面147、前面148、後面149、球検出孔150、コネクタ151を備える。器体141、検出素子142、検出回路基板143、上面144、下面145、左面146、右面147、前面148、後面149、球検出孔150、コネクタ151は、図2の器体61、検出素子62、検出回路基板63、上面64、下面65、左面66、右面67、前面68、後面69、球検出孔70、コネクタ71と同じであるので、図2における符号と同じ符号を付けるべきところ、説明を明確にするために、異なる符号を付した。配線152は、図2の配線72に類似する。コネクタ153は、図2のコネクタ73に類似する。
通過部品21は、取付基部155、ねじ挿入孔156、保護突起157、球通過孔158、器挿入孔159、器取付溝160、一対の具支持体161、一対の掛止部162を備える。取付基部155が遊技盤16の前側から図外の木ねじのような止ねじがねじ挿入孔156を経由して遊技盤16に締結されることによって、遊技盤16の前面である遊技領域19に接触して取り付けられるものである。保護突起157は、遊技領域19から落下する球が球検出器33に衝突しないように球検出器33を保護するものであって、取付基部155の前面に、当該前面から前側に突出して設けられる。球通過孔158は、2個の球が同時に通過しないが、1個の球が上方から下方に通過するように、保護突起157に上下方向への貫通孔として形成される。球通過孔158の口径(直径)は、球検出孔150の口径よりも小さい。
器挿入孔159は、取付基部155に前後方向への貫通孔として形成される。器取付溝160は、器挿入孔159から前側に延長し、球通過孔158を囲む保護突起157の内側面に形成される。一対の具支持体161は、器挿入孔159を境として上下に分かれて相対峙し取付基部155の裏面から裏側に突出して設けられる。取付具57における一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓み、一対の係合部77が一対の具支持体161における相対峙する内側面間を経由して掛止部162に取り込まれて係合する場合、一対の支持片76が一対の具支持体161を相対峙する方向の外側に押しつつ突っ張っても、一対の具支持体161は撓まない強度を有する。一対の掛止部162は、一対の具支持体161における相対峙する内側面に、当該内側面から内部への窪みとして個別に設けられる。
図13および図14を参照し、球検出器33を遊技盤16の裏面に当該裏面と直交するする縦方向に取り付ける場合について説明する。図13において、球検出器33の前部が取付基部155の裏側から器挿入孔159を経由して内部に挿入される場合、球検出器33の左面146の側および右面147の側における一対の側部が器取付溝160に挿入され、器取付溝160に挿入された球検出器33の前面148が保護突起157の前部に接触して受け止められ、球検出孔150が球通過孔158に配置される。これによって、球通過孔158を上方から下方に流れる球が球検出孔150を通過し得る形態になる。
その後、作業者が取付具57を手で持ち、取付基盤75が後側に向けられ、一対の係合部77が取付基部155の方向である前側に向けられ、一対の支持片76の内側面が球検出器33における取付基部155から裏側に突出する上面144および下面145と対向する格好で、一対の支持片76が球検出器33の裏側から球検出器33と一対の具支持体161との間に個別に挿入される。これに伴い、球検出器33における取付基部155から裏側に突出する後部が取付具57の収容部78に収容部78の前側開口から取り込まれ、球検出器33のコネクタ151がコネクタ用孔79から取付具57の裏側に突出する。この場合、一対の係合部77が一対の具支持体161の内側面に接触して後側から前側に移動し、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに近づく方向に撓む。
そして、一対の係合部77が一対の掛止部162に取り込まれて係合すると、取付基盤75の前面が球検出器33におけるコネクタ151の周りの後面149に接触するかまたは接触する程度に近づいて対向し、一対の支持片76が取付基盤75との連接部を中心として互いに離れる方向に復元し、一対の支持片76における係合部77の存在する外側面が一対の具支持体161における掛止部162の存在する内側面に突っ張るように接触する。これによって、図14に示すように、器取付溝160に装着された球検出器33が保護突起157および取付基盤75で前後方向から挟まれ、球検出器33が取付基部155の一対の側壁81で左右方向から挟まれ、球検出器33が取付基部155を通して遊技盤16の裏面に当該裏面から裏側に直交する縦方向に取り付けられる。
図14において、取付基部155が遊技盤16の前側から図外の木ねじのような止ねじがねじ挿入孔156を経由して遊技盤16に締結されることによって、通過部品21が遊技盤16の前面である遊技領域19に接触して取り付けられる。通過部品21が遊技盤16の遊技領域19に取り付けられた場合、取付具57は、遊技盤16に形成された逃孔164と球案内構造体41に形成された逃孔165から裏側に突出する。コネクタ151にはコネクタ153が嵌め込まれて接続される。
この異なる形態においても、図14に示す取付基部155の裏面と球検出器33の後面149との間の寸法L8は、図4に示す球通路形成部45における裏壁82の裏面と球検出器55の後面69との間の寸法L1と異なるが、取付基部155の裏面と掛止部162との間の寸法L9によって、最良の形態と同一形状の取付具57を使用することができる。
図示は省略するが、図13および図14において、通過部品21を始動入賞部品26や可変入賞部品27と読み替え、球検出器36;38を取付具57で始動入賞部品26や可変入賞部品27に個別に取り付けることも可能である。
前記のように球検出器33;36;38;52乃至55および不正検出器56が遊技盤16に取付具57で個別に取り付けられることによって、遊技盤16に取り付けるべき全ての電気的な検出器を一種類の取付具57で取り付けることができ、経済的に有利であるという利点がある。
通過部品21を、遊技領域19から球が入ると、賞球として定められた個数の球を遊技者に払い出す、入賞部品としてもよい。この場合、通過部品21は、一般入賞部品22乃至25や始動入賞部品26などに類似し、遊技領域19の上方から入った球を遊技盤16の裏側に排出する形態に構成するのが好ましく、普通図柄表示器32による普通図柄変動遊技と賞球とを行わせるための普通図柄始動入賞部品と概念され、通過形の部品でなくなり、取込形の入賞部品となる。
始動入賞部品26を、遊技領域19から球が入ると、賞球として定められた個数の球を遊技者に払い出さない、始動部品としてもよい。この場合、始動入賞部品26は、通過部品21に類似し、遊技領域19の上方から入った球を遊技盤16の裏側に導くことなく、遊技領域19の下方に排出する形態に構成するのが好ましく、特別図柄表示器34による特別図柄変動遊技を行わせるだけの特別図柄始動部品と概念され、取込形の入賞部品でなくなり、通過形の部品となる。
遊技検出取付装置示す背面図(最良の形態)。 球検出器の縦方向の取付形態を示す分解斜視図(最良の形態)。 球検出器の縦方向の取付形態を示す背面図(最良の形態)。 図3のA−A線断面図(最良の形態)。 球検出器の横方向の取付形態を示す分解斜視図(最良の形態)。 図5のB−B線断面図に相当する断面図(最良の形態)。 図5のC−C線断面図に相当する断面図(最良の形態)。 図5のD−D線断面図に相当する断面図(最良の形態)。 不正検出器の横方向の取付形態を示す分解斜視図(最良の形態)。 不正検出器の横方向の取付形態示す背面図(最良の形態)。 パチンコ遊技機を示す正面図(最良の形態)。 遊技盤を示す背面図(最良の形態)。 球検出器の縦方向の取付形態を示す分解斜視図(異なる形態)。 球検出器の縦方向の取付形態を示す断面図(異なる形態)。
符号の説明
16 遊技盤
33 球検出器
36 球検出器
38 球検出器
52 球検出器
53 球検出器
54 球検出器
55 球検出器
56 不正検出器
57 取付具
77 係合部

Claims (2)

  1. 検出器を遊技盤に取り付ける取付具であって、
    方形な板状の取付基盤と、取付基盤から延長して相対峙する一対の支持片と、取付基盤と一対の支持片とで囲まれた検出器を縦方向または横方向に収容するための収容部と、収容部に縦方向に収容された検出器のコネクタに対応して取付基盤に貫通孔として設けられたコネクタ用孔と、収容部に縦方向に収容される検出器の一端部を一対の支持片より取付基盤と対向する前側に突出する前開口部と、収容部に横方向に収容される検出器の両端部を一対の支持片の相対峙する方向と直交する方向で一対の支持片より横方向の外側に突出する横開口部とを備えたことを特徴とする取付具。
  2. 一対の支持片が遊技盤の側への係合部を備えたことを特徴とする請求項記載の取付具。
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