JP4726549B2 - 磁歪式荷重センサ - Google Patents

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Description

本発明は、磁歪効果を用いて荷重を電磁気的に検出する磁歪式荷重センサに関する。
従来より、荷重を検出するセンサとして、荷重が加えられる部材の磁気特性の変化を電圧の変化に変換し、その電圧の変化を出力することにより当該荷重を検出する磁歪式荷重センサの開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の磁歪式荷重センサは、板金製のケース、磁性体からなる検出ロッド、およびボビンに巻き付けられたコイルを備える。
ケースは、略釣鐘状の上側ケースと、略円盤状の受け側ケースとからなる。上側ケースの上端部には孔部が形成されている。また、上側ケースの下端部には全周に渡ってケースフランジ部が形成されている。受け側ケースの外周部には、所定の間隔で4つの切り起こし部が形成されている。
検出ロッドは、上下方向に延びる棒状部と、その下端部に形成されたロッドフランジ部とを有する。棒状部およびロッドフランジ部は、互いに一体形成されている。コイルが巻き付けられるボビンの中央部には、コイルの軸心に沿って上下方向に延びる貫通孔が形成されている。
上記の磁歪式荷重センサの作製時においては、ボビンの貫通孔に検出ロッドを挿入する。そして、受け側ケースの所定の箇所(略中央部)に検出ロッドのロッドフランジ部を配置し、受け側ケース上に上側ケースを被せる。これにより、受け側ケースの外周部に上側ケースのケースフランジ部が当接する。また、検出ロッドの棒状部の上端が上側ケースの上端部の孔部から上方に突出する。
この状態で、受け側ケースの4つの切り起こし部を上側ケースのケースフランジ部上へ折り曲げてかしめる。これにより、受け側ケースおよび上側ケースが互いに固定される。
また、上側ケースの下端部には切欠きが設けられている。この切欠き部には、所定の長さでケースの側方へ延びるように筒状のカバー部が形成されている。
ケース内のコイルから引き出されたリード線の取り出し部は、磁気抵抗の低減および外乱防止のためにカバー部内を通じてケース外に取り出されている。それにより、リード線の取り出し部がカバーによりシールドされるとともに、リード線の取り出し部における破断および損傷が防止される。
このように、ケース内に収容されたコイルから引き出されたリード線をケース外に取り出す構造は、特許文献2のスタータ用電磁スイッチにも用いられている。このスタータ用電磁スイッチにおいては、励磁コイルのリード線に接続されたターミナルが、スイッチケースから所定の方向へ延びるように接続されたモールドカバーの内部を通じてスイッチケース外に取り出されている。
上記の従来の磁歪式荷重センサにおいては、コイルに電流を流すことにより、検出ロッドが磁化する。この状態で検出ロッドの上端部に荷重が加わると、検出ロッドの変形とともに磁気特性が変化する。
それにより、検出ロッドの磁気特性の変化がコイルに発生する電圧の変化として現われる。したがって、コイルに発生する電圧の変化に基づいて検出ロッドに加わった荷重を検出することができる。
このような磁歪式荷重センサにおいては、ケース内で検出ロッドおよびコイルの位置ずれが生じると、磁歪式荷重センサの感度にばらつきが発生し、磁歪式荷重センサによる荷重の検出精度が低下し、信頼性が低下する。そのため、検出ロッドおよびコイルをケース内に正確に位置決めする必要がある。
特開2003−57128号公報 特開2002−313205号公報
しかしながら、受け側ケースの所定の箇所にロッドフランジ部を配置した状態で、受け側ケースの切り起こし部を折り曲げてかしめる際に、ロッドフランジ部が受け側ケースの所定の箇所からずれる可能性がある。
ロッドフランジ部が位置ずれしないように受け側ケースを上側ケースにかしめにより固定する作業は非常に難しく、熟練を要する。したがって、磁歪式荷重センサの量産が困難となる。
また、コイルから引き出されるリード線をケースの外部に取り出すためのカバー本体が長手形状を有するため、磁歪式荷重センサの小型化が困難となる。
本発明の目的は、高い信頼性を有するとともに、製造が容易な磁歪式荷重センサを提供することである。
本発明の他の目的は、高い信頼性を有するとともに、製造が容易でかつ小型化が可能な磁歪式荷重センサを提供することである。
(1)
本発明に係る磁歪式荷重センサは、貫通孔を有するコイルと、荷重を受けるための一端を有しかつコイルの貫通孔に挿入され、磁性材料からなる棒状部材と、棒状部材の他端に一体的に形成され、コイルを支持する台座と、コイルを収容するように台座に嵌合され、棒状部材の一端が荷重を受けることを可能にする開口を有するケーシング部材と、ケーシング部材の内側の端面とコイルの端面との間に設けられた弾性部材とを備えたものである。
この磁歪式荷重センサにおいては、コイルに電流が流されることにより磁界が発生する。これにより、磁性材料からなる棒状部材が磁化される。ケーシング部材の開口を通して棒状部材の一端が荷重を受けると、棒状部材が歪む。それにより、コイルのインダクタンスが変化し、コイルに誘起される電圧が変化する。したがって、電圧の変化に基づいて荷重を検出することができる。
荷重を受けるための一端を有する棒状部材が、コイルを支持する台座に一体的に形成されている。これにより、磁歪式荷重センサの組立て時に、棒状部材がコイルの貫通孔の所定位置に正確かつ容易に挿入される。したがって、磁歪式荷重センサの製造が容易となる。
また、棒状部材がコイルを支持する台座と一体的に形成されているので、ケーシング部材と台座との嵌合時においても、棒状部材および台座に支持されるコイルの位置ずれが防止される。
これにより、磁歪式荷重センサの感度のばらつきが低減され、磁歪式荷重センサによる荷重の検出精度が向上される。その結果、高い信頼性を得ることができる。
さらに、磁歪式荷重センサは、ケーシング部材の内側の端面とコイルの端面との間に設けられた弾性部材をさらに備える。これにより、ケーシング部材と台座との嵌合時に、嵌合作業に伴う振動によりコイルが移動することが防止される。その結果、コイルの位置ずれが確実に防止されるので、磁歪式荷重センサの感度のばらつきが十分に低減される。また、コイルから引き出される導線の断線も防止される。その結果、磁歪式荷重センサの信頼性が十分に向上する。
(2)
台座およびケーシング部材は、磁性材料からなり、コイルにより発生される磁界の磁気通路として機能してもよい。
この場合、コイルに電流が流されることにより磁界が発生する。これにより、磁性材料からなる棒状部材が磁化されるとともに、磁性材料からなる台座およびケーシング部材が磁化され、磁気通路として機能する。それにより、磁歪式荷重センサの感度が向上する。
(3)
ケーシング部材は、台座との嵌合部にケーシング部材の内部と外部とを連通させる切欠きを有してもよい。この場合、台座とケーシング部材とを嵌合させるために必要な荷重が低減される。それにより、台座とケーシング部材との嵌合が容易となる。その結果、磁歪式荷重センサの製造が容易となる。
また、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減される。それにより、台座およびケーシング部材の嵌合部における磁気抵抗が低減される。その結果、磁歪式荷重センサの感度が向上する。
さらに、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減されることにより、ケーシング部材の磁気特性の変化が低減されるので、磁歪式荷重センサの感度のばらつきが低減される。
また、コイルから引き出される導線を、ケーシング部材の内部から外部へ切欠きを通じて容易に取り出すことができる。
(4)
棒状部材と略平行な第1の方向における切欠きの長さは、第1の方向に直交する第2の方向における切欠きの長さよりも長くてもよい。
第1の方向における切欠きの長さが第2の方向における切欠きの長さよりも長いことにより、ケーシング部材により形成される磁気通路の断面積が大きくなる。それにより、切欠きの形成によるケーシング部材の磁気抵抗の増加が低減される。その結果、磁歪式荷重センサの感度が向上する。
(5)
コイルは、台座に支持されるフランジを有するボビンと、ボビンに巻回される導線とを含み、ボビンのフランジは、コイルから引き出される導線をケーシング部材の外部に導く通路を形成する導線取り出し部を備え、導線取り出し部は、切欠きに嵌合するように形成されてもよい。
この場合、台座とケーシング部材との嵌合時に、ボビンのフランジが備える導線取り出し部とケーシング部材の切欠きとが嵌合する。また、コイルから引き出された導線が、導線取り出し部により形成された通路を通じて外部に導かれる。
これにより、台座とケーシング部材との嵌合時に、コイルから引き出された導線の断線が防止される。また、コイルの導線がピンを介することなくケーシング部材の外部に直接的に取り出されるので、磁歪式荷重センサの小型化が実現される。
(6)
フランジは、導線を導線取り出し部の通路へ案内する案内溝を備えてもよい。この場合、コイルから引き出された導線が、導線取り出し部の通路へ案内溝を通して案内される。それにより、台座とケーシング部材との嵌合時に、コイルから引き出された導線の断線が防止される。
(7)
少なくとも案内溝および導線取り出し部の通路を通る範囲で、導線を被覆する被覆チューブをさらに備えてもよい。この場合、コイルから引き出された導線が、少なくとも案内溝および導線取り出し部の通路を通る範囲で被覆チューブにより被覆される。これにより、コイルから引き出された導線の断線が防止される。
(8)
ケーシング部材は、台座との嵌合部に1または複数のスリットを有してもよい。この場合、台座とケーシング部材とを嵌合させるために必要な荷重が低減される。それにより、台座とケーシング部材との嵌合が容易となる。その結果、磁歪式荷重センサの製造が容易となる。
また、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減される。それにより、台座およびケーシング部材の嵌合部における磁気抵抗が低減される。その結果、磁歪式荷重センサの感度が向上する。
さらに、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減されることにより、磁気特性の変化が低減されるので、磁歪式荷重センサの感度のばらつきが低減される。
(9)
ケーシング部材は、台座との嵌合部に複数のスリットを有し、複数のスリットは、等間隔で形成されてもよい。この場合、台座とケーシング部材とを嵌合させるために必要な荷重が低減される。それにより、台座とケーシング部材との嵌合が容易となる。その結果、磁歪式荷重センサの製造が容易となる。
また、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減される。それにより、台座およびケーシング部材の嵌合部における磁気抵抗が低減される。その結果、磁歪式荷重センサの感度が向上する。
さらに、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減されることにより、ケーシング部材の磁気特性の変化が低減されるので、磁歪式荷重センサの感度のばらつきが低減される。
また、複数のスリットが等間隔で形成されることにより、ケーシング部材の台座部との嵌合部に働く荷重が均一となる。その結果、台座とケーシング部材との嵌合時に、ケーシング部材の変形が防止される。
(10)
棒状部材は、台座に向かって漸次断面が拡大するような拡大部を他端に有してもよい。この場合、磁歪式荷重センサの組立て時において、コイルの貫通孔へ棒状部材を挿入する際に、コイルの位置ずれが拡大部により調整される。これにより、棒状部材がコイルの貫通孔の所定位置により正確かつ容易に挿入される。
(11)
棒状部材の拡大部の側における貫通孔の端部は、台座に向かって漸次拡大する断面を有してもよい。この場合、磁歪式荷重センサの組立て時において、コイルの貫通孔へ棒状部材を挿入する際に、コイルの位置ずれが、台座に向かって漸次拡大する貫通孔の断面形状と棒状部材の拡大部とにより調整される。これにより、棒状部材がコイルの貫通孔の所定位置にさらに正確かつ容易に挿入される。
(12)
磁歪式荷重センサは、棒状部材の外面と、貫通孔の内面との間に、隙間が設けられ、棒状部材の拡大部の最大の断面は、貫通孔の最大の断面と等しい寸法を有してもよい。この場合、コイルの貫通孔へ棒状部材を挿入する際に、棒状部材の拡大部の最大の断面位置と、貫通孔の最大の断面位置とが一致するようにコイルの貫通孔内で棒状部材が自動的に位置決めされる。それにより、コイルの位置決めが容易になる。
(13)
磁歪式荷重センサは、開口を覆うようにケーシング部材に貼り付けられた弾性カバーをさらに備えてもよい。この場合、弾性カバーによりケーシング部材の開口が封止されるので、磁歪式荷重センサの防塵および防水が実現され、信頼性が向上する。
14
ケーシング部材は、棒状部材の熱処理温度よりも高い温度で熱処理されてもよい。ケーシング部材が磁性材料である場合、ケーシング部材を棒状部材の熱処理温度よりも高い温度で熱処理することにより、ケーシング部材の硬度を棒状部材の硬度よりも低くすることができる。
それにより、ケーシング部材と台座との嵌合時に、台座とケーシング部材とを嵌合するために必要な荷重が低減され、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減される。したがって、台座およびケーシング部材の嵌合部における磁気抵抗が低減される。その結果、磁歪式荷重センサの感度が向上する。
さらに、台座とケーシング部材との嵌合部に発生する残留応力が低減されることにより、ケーシング部材の磁気特性の変化が低減されるので、磁歪式荷重センサの感度のばらつきが低減される。
本発明に係る磁歪式荷重センサにおいては、コイルに電流が流されることにより磁界が発生する。これにより、磁性材料からなる棒状部材が磁化される。ケーシング部材の開口を通して棒状部材の一端が荷重を受けると、棒状部材が歪む。それにより、コイルのインダクタンスが変化し、コイルに誘起される電圧が変化する。したがって、電圧の変化に基づいて荷重を検出することができる。
荷重を受けるための一端を有する棒状部材が、コイルを支持する台座に一体的に形成されている。これにより、磁歪式荷重センサの組立て時に、棒状部材がコイルの貫通孔の所定位置に正確かつ容易に挿入される。したがって、磁歪式荷重センサの製造が容易となる。
また、棒状部材がコイルを支持する台座と一体的に形成されているので、ケーシング部材と台座との嵌合時においても、棒状部材および台座に支持されるコイルの位置ずれが防止される。
これにより、磁歪式荷重センサの感度のばらつきが低減され、磁歪式荷重センサによる荷重の検出精度が向上される。その結果、高い信頼性を得ることができる。
また、コイルの導線がピンを介することなくケーシング部材の外部に直接的に取り出されるので、磁歪式荷重センサの小型化が実現される。
以下、本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサについて説明する。
(1) 磁歪式荷重センサの概略構造
図1は本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサの外観斜視図であり、図2aおよび図2bは図1の磁歪式荷重センサの側面図および上面図である。
図1、図2aおよび図2bに示すように、本実施の形態に係る磁歪式荷重センサ100は、上側ケーシング10および下側ケーシング20からなるケーシングK内に、後述する複数の部材が収容された構造を有する。図1および図2aにおいては、ケーシングK内に収容される複数の部材(後述のコイル40、ボビン50および弾性リング60)が点線により示されている。
略釣鐘形状を有する上側ケーシング10の上端部には、孔部10Hが形成されている。この孔部10Hには、後述する下側ケーシング20の棒状部材20bが挿入される。孔部10Hは棒状部材20bよりも径大に形成されており、下側ケーシング20の棒状部材20bの上端部が上側ケーシング10の上端部から上方に突出する。
上記の孔部10Hおよび下側ケーシング20の棒状部材20bの上端部を覆うように弾性カバー30が貼り付けられている。これにより、弾性カバー30の略中央部が、上側ケーシング10から突出する棒状部材20bの形状に沿って上方に突出している。この突出面が、磁歪式荷重センサ100における荷重の受圧部PSとなる。
上側ケーシング10の下端部には、所定の方向に切欠き部10Wが形成されている。ケーシングKの内部から切欠き部10Wを通じてリード線40Rが取り出されている。リード線40Rは、その取り出し部における所定の範囲に渡って収縮チューブ70で被覆されている。詳細は後述する。
(2)磁歪式荷重センサの詳細構造
以下、磁歪式荷重センサ100の構造を、その組立て方法とともに説明する。図3は図1の磁歪式荷重センサ100の組立て図であり、図4は図1の磁歪式荷重センサ100に用いられるボビン50を下方から見た外観斜視図である。
図3に示すように、磁歪式荷重センサ100は、上側ケーシング10、下側ケーシング20、弾性カバー30、コイル40、ボビン50および弾性リング60を含む。
上述のように、上側ケーシング10は、略釣鐘形状を有する。上側ケーシング10の上端部には孔部10Hが形成され、上側ケーシング10の下端部には切欠き部10Wが形成されている。この切欠き部10Wの周方向における長さは、上下方向の長さよりも短い。上側ケーシング10の下端部の切欠き部10Wを除く部分が、ケーシング圧入部11となる。
上側ケーシング10の材料としては、例えば、鉄系材料、鉄クロム系材料、鉄ニッケル系材料、鉄コバルト系材料、鉄ケイ素系材料、鉄アルミニウム系材料、純鉄、パーマロイまたは超磁歪材料等の磁性材料が用いられる。これにより、磁歪式荷重センサ100の動作時において、上側ケーシング10は磁気通路として機能する。詳細は後述する。
なお、上側ケーシング10は、鍛造により形成される。また、上記の磁性材料は600〜1100℃の温度範囲で熱処理されるが、上側ケーシング10は、後述の下側ケーシング20の棒状部材20bに比べて高い温度で熱処理される。
弾性カバー30は円形状を有し、弾性を有するシリコン樹脂等により形成されている。磁歪式荷重センサ100の組立て時において、弾性カバー30は、上側ケーシング10の上端部に孔部10Hを覆うように貼り付けられる(図3矢印F1参照)。
下側ケーシング20は、円盤状部材20aおよび棒状部材20bが一体形成された構造を有する。円盤状部材20aはボビン台座22を有する。ボビン台座22の下端部全周に渡ってケーシングフランジ部21が形成されている。
ボビン台座22の中央部から上方に延びるように円柱形状の棒状部材20bが形成されている。棒状部材20bの下端部は、上方から下方に向かって大きくなる径を有するように外方へ拡大されている。すなわち、棒状部材20bの下端部の外周面は、凹状に湾曲してボビン台座22の上面につながる。以下、棒状部材20bの下端部を拡大部23rと呼ぶ。
下側ケーシング20の材料としては、例えば、鉄系材料、鉄クロム系材料、鉄ニッケル系材料、鉄コバルト系材料、鉄ケイ素系材料、鉄アルミニウム系材料、純鉄、パーマロイまたは超磁歪材料等の磁性材料が用いられる。これにより、磁歪式荷重センサ100の動作時において、下側ケーシング20は磁気通路として機能する。詳細は後述する。なお、下側ケーシング20の棒状部材20bは、熱処理されることにより磁気歪が除去されている。
図3および図4に示すように、ボビン50は、筒状軸部50J(図4)、上側フランジ部51および下側フランジ部53を有する。
筒状軸部50Jの上端部に円盤状の上側フランジ部51が一体形成されている。上側フランジ部51の上面中央には、さらに環状突出部52(図3)が一体形成されている。環状突出部52には、弾性リング60が取り付けられる(図3矢印F2参照)。弾性リング60は、弾性を有するシリコン樹脂等からなる。
筒状軸部50Jの下端部に円盤状の下側フランジ部53が一体形成されている。これにより、上側フランジ部51と下側フランジ部53とが対向する。なお、下側フランジ部53は、下側ケーシング20のボビン台座22とほぼ同じ大きさを有する。
上側フランジ部51と下側フランジ部53との間で、筒状軸部50Jに導線が巻回されることにより、コイル40が形成されている。本実施の形態において、コイル40は、励磁コイルとして機能するとともに、検出コイルとして機能する。詳細は後述する。コイル40の外周部には、コイル40のほぐれを防止するためのテープ41(図3)が貼着されている。なお、図4では、テープ41は図示しない。
下側フランジ部53の外周部においては、所定の箇所にリード線取り出し部54およびボビン切欠き部55が形成されている。また、下側フランジ部53の下面側には、ボビン切欠き部55からリード線取り出し部54にかけてリード線案内溝56が形成されている(図4)。
ボビン切欠き部55においては、外周部から内周部に向かって下側フランジ部53の一部が切欠かれてる。図4に示すように、筒状軸部50Jに巻回されたコイル40のリード線40Rは、ボビン切欠き部55から下方に引き出される。引き出されたリード線40Rは、リード線案内溝56を通じてリード線取り出し部54に案内される。
リード線取り出し部54は下面が開口した略馬蹄形状の断面(鉛直断面)を有し、下側フランジ部53の外周部から外方へ突出するように形成されている。リード線取り出し部54の内部空間は、リード線案内溝56の一部を構成している。
これにより、コイル40から引き出されたリード線40Rが、リード線取り出し部54からボビン50の外方に取り出される。
ここで、図4においては、リード線案内溝56の範囲に渡ってリード線40Rに収縮チューブ70が被覆されている。すなわち、リード線案内溝56には、収縮チューブ70が被覆されたリード線40Rが嵌め込まれている。これにより、磁歪式荷重センサ100の組立て時または動作時に振動等が発生した場合でも、リード線案内溝56を通るリード線40Rが断線することが防止される。
なお、本例において、ボビン切欠き部55およびリード線取り出し部54は、下側フランジ部53の中心を基準として90度ずれた位置関係で形成されている。
コイル40の軸心に位置し、上下方向に延びる筒状軸部50Jの貫通孔50Hは、棒状部材20bの拡大部23rと同様に、上方から下方に向かって大きくなる径を有するように外方へ拡大されている。すなわち、貫通孔50Hの下端部の内周面は、凸状に湾曲して下側フランジ部53の下面につながる。以下、貫通孔50Hの下端部を拡大部50rと呼ぶ。
上記構成を有するボビン50において、磁歪式荷重センサ100の組立て時には、貫通孔50Hに下側ケーシング20の棒状部材20bが挿入される(図3矢印F3参照)。これにより、下側ケーシング20のボビン台座22上にボビン50が載置される。
この状態で、下側ケーシング20に上側ケーシング10が被せられ、接続される(図3矢印F4参照)。上側ケーシング10と下側ケーシング20との接続は、次のように行われる。
初めに、下側ケーシング20の棒状部材20bと、上側ケーシング10の孔部10Hとの位置合わせを行う。また、ボビン台座22上に載置されたボビン50のリード線取り出し部54と、上側ケーシング10の切欠き部10Wとの位置合わせを行う。
上記では説明していないが、下側ケーシング20の棒状部材20bの上下方向の長さ(高さ)はボビン50および上側ケーシング10の上下方向の長さ(高さ)よりもわずかに長い。
また、上側ケーシング10の切欠き部10Wおよびボビン50のリード線取り出し部54は、互いに嵌合可能に形成されている。上述のように、リード線取り出し部54は略馬蹄形状の断面を有する。したがって、切欠き部10Wも略馬蹄形状で形成されている。これにより、切欠き部10Wおよびリード線取り出し部54が円弧状の角部を有するので、切欠き部10Wとリード線取り出し部54との嵌合が容易となっている。
上記のように、上側ケーシング10および下側ケーシング20が互いに位置合わせされた状態で、上側ケーシング10のケーシング圧入部11をケーシングフランジ部21上に圧入する。
これにより、上側ケーシング10と下側ケーシング20とが接続され、ケーシングK内にコイル40、ボビン50および弾性リング60が収容される。また、棒状部材20bの上端部が、弾性カバー30に覆われた状態で上側ケーシング10の孔部10Hを通じて上方に突出する。
さらに、切欠き部10Wとリード線取り出し部54とが嵌合する。これにより、ケーシングK内部のコイル40のリード線40Rがリード線取り出し部54を通じてケーシングKの外部に取り出される。
磁歪式荷重センサ100から延びるリード線40Rは、図示しない発振回路、整流回路、増幅回路および中央演算処理回路(CPU)等の周辺回路に接続される。
(3) 磁歪式荷重センサの内部構造
ここで、上記のように作製される磁歪式荷重センサ100において、リード線取り出し部54、棒状部材20bの拡大部23rおよび貫通孔50Hの拡大部50rの構造の詳細を図5に基づき説明する。
図5は、図1の磁歪式荷重センサ100のA−A線における詳細断面図である。図5に示すように、リード線取り出し部54は、上側ケーシング10の側壁の厚みとほぼ同じ長さ分、下側フランジ部53の外周部から突出している(図3)。
したがって、上側ケーシング10と下側ケーシング20とが接続されることにより、リード線取り出し部54の先端部と上側ケーシング10の外周面とが、ほぼ面一となっている。
これにより、本実施の形態に係る磁歪式荷重センサ100においては、リード線40Rが上側ケーシング10から直接的に取り出されるので、磁歪式荷重センサ100の小型化が実現されている。
棒状部材20bの拡大部23rの外周面は、鉛直断面において、上方から外方に向かって所定の曲率半径で湾曲している。また、ボビン50の拡大部50rの内周面も、鉛直断面において、上方から外方に向かって所定の曲率半径で湾曲している。
棒状部材20bの拡大部23rの外周面の曲率半径と、貫通孔50Hの拡大部50rの内周面の曲率半径とは異なる。具体的には、図1の磁歪式荷重センサ100のA−A線断面における拡大部23rの外周面の曲率半径は、拡大部50rの内周面の曲率半径よりも小さく設定される。
貫通孔50Hの拡大部50rの最下端の直径は、棒状部材20bの拡大部23rの最下端の直径と等しく、貫通孔50Hの拡大部50rの最下端から上方へ向かって、貫通孔50Hの拡大部50rの直径が棒状部材20bの拡大部23rの直径に比べて漸次大きくなる。
それにより、貫通孔50Hの拡大部50rの最下端の直径が棒状部材20bの拡大部23rの最下端の直径と等しいので、棒状部材20bの中心軸と貫通孔50Hの中心軸とが一致するように貫通孔50Hに対する棒状部材20bの位置が自動的に調整される。
その結果、ボビン50の貫通孔50Hの内周面と、棒状部材20bの外周面との間に均一なギャップGが形成される。また、上側ケーシング10の孔部10Hの内周面と、棒状部材20bの外周面との間にも均一なギャップGが形成される。
このように、本実施の形態に係る磁歪式荷重センサ100においては、ボビン50が棒状部材20bに対して容易かつ正確に位置決めされるので、磁歪式荷重センサ100の組立ての作業性が向上する。
(4) 磁歪式荷重センサの動作
図6は、図1の磁歪式荷重センサ100の動作を説明するための図である。
上述のように、磁歪式荷重センサ100から延びるリード線40Rは、図示しない周辺回路に接続されている。
磁歪式荷重センサ100の動作時においては、図示しない周辺回路によりリード線40Rを介してコイル40に交流電流が流される。より具体的には、周辺回路の発振回路によりコイル40が駆動される。この場合、コイル40は励磁コイルとして機能し、棒状部材20bが磁化される。これにより、上側ケーシング10および円盤状部材20aが磁気通路として機能する。
図6においては、コイル40が駆動された場合の磁歪式荷重センサ100内の磁界の向きが白抜きの矢印Mにより示されている。
この状態で、図6の太い矢印Pで示すように、磁歪式荷重センサ100の受圧部PSに荷重が加えられると、棒状部材20bに圧縮力が働く。このように、棒状部材20bに圧縮力が働くと、逆磁歪効果により棒状部材20bの透磁率が減少し、コイル40のインダクタンスが変化する。
棒状部材20bが上述の超磁歪材料からなる場合、その磁歪効果は数100〜数1000ppmとなる。また、棒状部材20bが超磁歪材料以外の磁性材料からなる場合、その磁歪効果は数10ppm以下となる。
その結果、コイル40に発生する誘導起電力(電圧)が変化する。この場合、コイル40は検出コイルとして機能する。コイル40における電圧の変化がリード線40Rを介して図示しない周辺回路により検出される。
具体的には、コイル40の電圧がリード線40Rを通じて整流回路に与えられる。整流回路により整流された電圧が増幅回路により増幅される。CPUは、増幅された電圧に基づいて棒状部材20bに働く圧縮力を算出する。それにより、磁歪式荷重センサ100の受圧部PSに加わる荷重が検出される。
(5) 実施の形態の効果
本実施の形態に係る磁歪式荷重センサ100においては、荷重が加えられる棒状部材20bが、下側ケーシング20の円盤状部材20aと一体形成されている。それにより、磁歪式荷重センサ100の組立て時に、ボビン50の貫通孔50Hに下側ケーシング20の棒状部材20bが正確かつ容易に挿入されるので、磁歪式荷重センサ100の製造が容易になる。
また、上述のように、貫通孔50Hの拡大部50rの最下端の直径が棒状部材20bの拡大部23rの最下端の直径と等しいので、ボビン50の貫通孔50Hに下側ケーシング20の棒状部材20bが挿入される際に、棒状部材20bの中心軸と貫通孔50Hの中心軸とが一致するように貫通孔50Hに対する棒状部材20bの位置が自動的に調整される。それにより、ボビン50と棒状部材20bとが正確に位置決めされた状態で保持される。
その結果、上側ケーシング10を下側ケーシング20に圧入する際においても、ボビン50と棒状部材20bとの位置関係のずれが防止されるので、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきが低減され、磁歪式荷重センサ100の信頼性が向上する。
さらに、ボビン50に取り付けられた弾性リング60は、ボビン50の上面と上側ケーシング10の上端部内面との間に位置する。これにより、上側ケーシング10を下側ケーシング20に圧入する際に、圧入作業に伴う振動によりボビン50が上下方向に移動することが防止され、リード線40Rの断線も防止される。
その結果、ボビン50と棒状部材20bとの位置関係のずれが確実に防止されるので、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきが十分に低減され、磁歪式荷重センサ100の信頼性が十分に向上する。
また、上側ケーシング10が切欠き部10Wを有するので、上側ケーシング10のケーシング圧入部11をケーシングフランジ部21上に圧入するために必要な荷重(以下、圧入荷重と呼ぶ。)が低減される。それにより、上側ケーシング10に発生する残留応力が低減される。
さらに、上側ケーシング10のケーシング圧入部11をケーシングフランジ部21上に圧入する際には、上側ケーシング10の上端部に荷重が加えられる。一方、この圧入時には、磁歪式荷重センサ100の動作時に荷重が加えられる棒状部材20bの上端部に圧入のための荷重が加えられない。
したがって、ケーシング圧入部11の圧入時に、圧入により棒状部材20bに残留応力が発生することが低減される。その結果、残留応力による棒状部材20bの磁気特性の変動が抑制され、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきがより十分に低減される。
また、ケーシング圧入部11が円盤状部材20aの外周部に渡って接続されるので、上側ケーシング10による磁気通路の断面積が大きく確保される。それにより、圧入によりケーシング圧入部11に残留応力が発生した場合でも、残留応力による磁気抵抗の増加が小さくなる。
さらに、上側ケーシング10は下側ケーシング20の棒状部材20bに比べて高い温度で熱処理される。それにより、上側ケーシング10は棒状部材20bよりも低い硬度を有する。したがって、上側ケーシング10のケーシング圧入部11をケーシングフランジ部21上に小さい荷重で圧入することができる。その結果、圧入作業による上側ケーシング10と下側ケーシング20との位置ずれが防止されるとともに、上側ケーシング10に発生する残留応力がさらに低減され、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきがさらに低減される。
ここで、磁性材料は、熱処理温度が上昇することにより磁気抵抗が低下する。したがって、上側ケーシング10の熱処理温度が棒状部材20bの熱処理温度よりも高い場合には、棒状部材20bの磁気抵抗が上側ケーシング10の磁気抵抗よりも大きくなる。この場合、磁気通路の全体の抵抗に対する棒状部材20bの磁気抵抗の割合が大きくなる。その結果、磁歪式荷重センサ100の感度が向上する。
また、コイル40のリード線40Rがピンを介することなく上側ケーシング10の外部に取り出されるので、切欠き部10Wの周方向の長さを上下方向の長さよりも短くすることができる。すなわち、切欠きの円周方向の長さを短くすることができる。
それにより、上側ケーシング10による磁気通路の断面積が大きくなる。したがって、上側ケーシング10の磁気抵抗の増加がさらに低減される。その結果、磁歪式荷重センサ100の感度も向上する。
また、リード線40Rがコイル40のリード線取り出し部54から取り出される。これにより、上側ケーシング10のケーシング圧入部11をケーシングフランジ部21上に圧入する際に、リード線40Rがリード線取り出し部54により保護され、リード線40Rに荷重が加わることが防止される。
それにより、磁歪式荷重センサ100の組立て時に、リード線40Rが断線することが防止されるので、磁歪式荷重センサ100の歩留まりが向上し、製造コストが低減する。
さらに、上側ケーシング10の上端部には弾性カバー30が貼り付けられている。これにより、貫通孔50Hの内周面と棒状部材20bの外周面との間に形成されるギャップG、および孔部10Hの内周面と棒状部材20bの外周面との間に形成されるギャップGが、弾性カバー30により封止される。それにより、磁歪式荷重センサ100の防塵および防水が実現され、信頼性が向上する。
以上のように、本実施の形態に係る磁歪式荷重センサ100は、高い信頼性を有するとともに、製造が容易でかつ小型化が可能である。
(6) 磁歪式荷重センサの他の構造例
本例の磁歪式荷重センサは、以下の点で図1の磁歪式荷重センサ100と構造が異なる。なお、本例の磁歪式荷重センサの外観形状は図1の磁歪式荷重センサ100とほぼ同じである。
図7、図8aおよび図8bは本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサの他の構造例を説明するための図である。
図7に本例の磁歪式荷重センサ100の鉛直方向における断面図が示されている。図7は図1のA−A線断面図に相当する。図8aに磁歪式荷重センサ100の上面図が示されている。また、図8bに図7の磁歪式荷重センサ100のB−B線断面図が示されている。
図8aに示すように、本例の磁歪式荷重センサ100を上方から見た場合の外観は、図1の磁歪式荷重センサ100と同じである。
図7および図8bに示すように、磁歪式荷重センサ100では、上側ケーシング10の形状が図1の上側ケーシング10の形状と異なる。詳細を説明する。
上側ケーシング10の下端部には、図1の上側ケーシング10と同様にリード線40Rを取り出すための切欠き部10Wが形成されている。
さらに、上側ケーシング10の下端部には、スリット10aが形成されている。このスリット10aは、上側ケーシング10の中心軸を基準として切欠き部10Wと反対側に形成されている。
スリット10aの上下方向の長さ(高さ)はケーシング圧入部11の上下方向の長さ(高さ)よりも高い。また、スリット10aの周方向における長さはスリット10aの上下方向の長さよりも短い。
本例の磁歪式荷重センサ100においては、上側ケーシング10の下端部の切欠き部10Wおよびスリット10aを除く部分が、ケーシング圧入部11となる。
このように、上側ケーシング10が切欠き部10Wおよびスリット10aを有することにより、圧入荷重が、図1の上側ケーシング10に比べてより十分に低減される。それにより、上側ケーシング10に発生する残留応力がより低減される。
その結果、残留応力による上側ケーシング10の磁気特性の変動がさらに抑制され、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきがさらに低減される。
(7) 磁歪式荷重センサのさらに他の構造例
上側ケーシング10の下端部には、以下のように、複数のスリット10aが形成されてもよい。
図9は本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサのさらに他の構造例を説明するための図である。図9では、本例の磁歪式荷重センサ100の水平方向における断面図が示されている。図9は図7のB−B線断面図に相当する。
図9の上側ケーシング10の下端部には、互いに等間隔となるように切欠き部10Wおよび3つのスリット10aが形成されている。すなわち、切欠き部10Wおよび3つのスリット10aは、上側ケーシング10の中心軸を基準として90度ずつずれた位置に形成されている。
このように、上側ケーシング10が切欠き部10Wおよび3つのスリット10aを有することにより、圧入荷重が、図7の上側ケーシング10に比べてより低減される。それにより、上側ケーシング10に発生する残留応力がより低減される。
その結果、残留応力による上側ケーシング10の磁気特性の変動がさらに十分に抑制され、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきがさらに十分に低減される。
また、圧入のための荷重を上側ケーシング10の下端部全体に渡って均一に分散することができる。
それにより、圧入時にケーシング圧入部11が変形することが防止される。上側ケーシング10の外周部を水平断面が真円となるように形成した場合、圧入作業後であっても真円度が維持される。
上記に限らず、上側ケーシング10には、2つのスリット10aが形成されてもよいし、4つ以上のスリット10aが形成されてもよい。この場合、上側ケーシング10に形成されるスリット10aの数に応じて圧入荷重が低減される。
(8) 圧入荷重、スリットの数、厚みおよび熱処理条件
圧入荷重の大きさは、上側ケーシング10に形成されるスリット10aの数に依存する。また、圧入荷重の大きさは、上側ケーシング10の厚みおよび熱処理条件にも依存する。
本発明者は、磁歪式荷重センサ100について、圧入荷重、スリット10aの数、厚みおよび熱処理条件の関係を調査するために、以下の実験を行った。
本発明者は、スリット10aの数、厚みおよび熱処理条件が異なる7つの上側ケーシングS1,S2,S3,S4,S5,S6,S7を作製した。上側ケーシングS1〜S7のそれぞれの構造および熱処理条件は次の通りである。
上側ケーシングS1は、下側ケーシング20の棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することなく作製した。上側ケーシングS1には、スリット10aを形成しなかった。
上側ケーシングS2は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することにより作製した。上側ケーシングS2には、スリット10aを形成しなかった。上側ケーシングS2は、図1の上側ケーシング10に相当する。
上側ケーシングS3は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することにより作製した。上側ケーシングS3には、1つのスリット10aを形成した。上側ケーシングS3は、図7の上側ケーシング10に相当する。
上側ケーシングS4は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することにより作製した。上側ケーシングS4には、3つのスリット10aを形成した。上側ケーシングS4は、図9の上側ケーシング10に相当する。
上側ケーシングS5は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することなく作製した。上側ケーシングS5には、上側ケーシングS3と同様に1つのスリット10aを形成した。
上側ケーシングS6は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することなく作製した。上側ケーシングS6には、上側ケーシングS4と同様に3つのスリット10aを形成した。
上記の上側ケーシングS1〜S6の外周部の厚みは、ともに1.0mmとした。
上側ケーシングS7は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することにより作製した。上側ケーシングS7には、スリット10aを形成しなかった。上側ケーシングS7の外周部の厚みは、他の上側ケーシングS1〜S6よりも薄く、0.6mmとした。
このように作製した上側ケーシングS1〜S7の各々を、下側ケーシング20に圧入し、その圧入荷重を測定した。
図10は、圧入荷重、スリット10aの数、厚みおよび熱処理条件の関係についての実験結果を示すグラフである。図10においては、縦軸が圧入荷重を示し、横軸が上側ケーシングS1〜S7の各々を示す。
図10においては、横軸に上側ケーシングS1〜S7の符号が付されるとともに、各上側ケーシングS1〜S7のスリット10aの数、熱処理条件および厚みが示されている。
図10に示すように、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度での熱処理がされず、スリット10aも形成されない上側ケーシングS1の圧入荷重は、他の上側ケーシングS2〜S7の圧入荷重に比べて非常に大きい。
これに対して、スリット10aを有する上側ケーシングS5,S6については、スリット10aの数が多くなるほど圧入荷重が低減されている。
また、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度での熱処理が施された上側ケーシングS2,S3,S4については、さらに圧入荷重が低減されている。
さらに、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度での熱処理が施され、厚みが薄い上側ケーシングS7の圧入荷重は、上側ケーシングS1の圧入荷重に比べて約半分に低減されている。
上記の結果から、上側ケーシング10の厚みを薄く設定し、上側ケーシング10に棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度での熱処理を施すとともに、上側ケーシング10により多くのスリット10aを形成することにより、圧入荷重を低減できることが明らかとなった。
したがって、上側ケーシング10の厚みを薄く設定し、上側ケーシング10に棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度での熱処理を施すとともに、上側ケーシング10により多くのスリット10aを形成することにより、磁歪式荷重センサ100の組立ての作業性を向上させることができる。
なお、上側ケーシング10の厚さを薄くした場合には、磁気抵抗が増加するが、上側ケーシング10に棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度での熱処理を施すことにより、磁気抵抗の増加を低減することができる。
(9) 感度およびインピーダンスのばらつき
本実施の形態において、磁歪式荷重センサ100の感度は、磁歪式荷重センサ100に所定の荷重が加えられた場合のコイル40のインピーダンスの変化量(インピーダンス変化量ΔZ)を、磁歪式荷重センサ100に荷重が加えられない場合のコイル40のインピーダンス(初期インピーダンスZ0 )で除算することにより得られる。
磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきは、上側ケーシング10に形成されるスリット10aの有無、上側ケーシング10の厚みおよび熱処理条件に依存する。また、磁歪式荷重センサ100の初期インピーダンスZ0 のばらつきも、上側ケーシング10に形成されるスリット10aの有無、上側ケーシング10の厚みおよび熱処理条件に依存する。
本発明者は、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつき、初期インピーダンスZ0 のばらつき、圧入荷重、スリット10aの数、厚みおよび熱処理条件の関係を調査するために、以下の実験を行った。
本発明者は、スリット10aの数、厚みおよび熱処理条件が異なる2種類の上側ケーシングT1,T2を作製した。上側ケーシングT1,T2のそれぞれの構造および熱処理条件は次の通りである。
上側ケーシングT1は、下側ケーシング20の棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することなく作製した。上側ケーシングT1には、スリット10aを形成しなかった。また、上側ケーシングT1の厚みは、1.0mmとした。この上側ケーシングT1は、上記の上側ケーシングS1に相当する。
上側ケーシングT2は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理するとともにスリット10aを形成することにより、または、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理するとともに厚みを低減することにより作製した。上側ケーシングT2は、上記の上側ケーシングS3,S4,S7に相当する。なお、厚みを低減する場合、上側ケーシングT2の厚みは0.6mmとした。
上記の上側ケーシングT1,T2を多数作製し、磁歪式荷重センサ100の量産を行った。量産された複数の磁歪式荷重センサ100の各々について、コイル40の初期インピーダンスZ0 を測定した。また、個々の磁歪式荷重センサ100に600Nの荷重を加えて初期インピーダンスZ0 からのインピーダンス変化量ΔZを測定した。それにより、個々の磁歪式荷重センサ100の感度を算出した。
図11aおよび図11bは、磁歪式荷重センサ100の感度および初期インピーダンスZ0 のばらつきを示すグラフである。図11aおよび図11bにおいては、縦軸が磁歪式荷重センサ100の初期インピーダンスZ0 を示し、横軸が磁歪式荷重センサ100の感度を示す。
図11aでは、上側ケーシングT1を備える磁歪式荷重センサ100の感度および初期インピーダンスZ0 のばらつきの範囲が点線T1で示されている。
上側ケーシングT1を備える磁歪式荷重センサ100では、約50%の範囲SE1に渡って感度がばらついた。また、上側ケーシングT1を備える磁歪式荷重センサ100では、約12Ωの範囲Z01に渡って初期インピーダンスZ0 がばらついた。
図11bでは、上側ケーシングT2を備える磁歪式荷重センサ100の感度および初期インピーダンスZ0 のばらつきの範囲が点線T2で示されている。
上側ケーシングT2を備える磁歪式荷重センサ100では、約20%の範囲SE2に渡って感度がばらついた。また、上側ケーシングT2を備える磁歪式荷重センサ100では、約7Ωの範囲Z02に渡って初期インピーダンスZ0 がばらついた。
上記の他、本発明者は、次の上側ケーシングT3を備える磁歪式荷重センサ100についても、感度のばらつきを測定した。
上側ケーシングT3は、棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理することにより作製した。上側ケーシングT3には、スリット10aを形成しなかった。上側ケーシングT3の厚みは、1.0mmとした。上側ケーシングT3は、上記の上側ケーシングS2に相当する。
この場合、上側ケーシングT3を備える磁歪式荷重センサ100では、約24%の範囲に渡って感度がばらついた(図示せず)。
上記の結果から、上側ケーシングT3を備える磁歪式荷重センサ100では、上側ケーシングT1を備える磁歪式荷重センサ100よりも、感度のばらつきが低減されることが明らかとなった。また、上側ケーシングT2を備える磁歪式荷重センサ100では、上側ケーシングT3を備える磁歪式荷重センサ100よりも、感度のばらつきがさらに低減されることが明らかとなった。
このように、磁歪式荷重センサ100の感度のばらつきは、上側ケーシング10に棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理を行うことにより低減され、さらに上側ケーシング10にスリット10aを設けること、または上側ケーシング10の厚みを低減することによりさらに低減される。
また、上側ケーシングT2を備える磁歪式荷重センサ100では、上側ケーシングT1を備える磁歪式荷重センサ100よりも、初期インピーダンスZ0 のばらつきが低減されることが明らかとなった。
このように、磁歪式荷重センサ100の初期インピーダンスZ0 のばらつきは、上側ケーシング10に棒状部材20bの熱処理温度よりも高い温度で熱処理を行うこと、上側ケーシング10にスリット10aを設けること、または上側ケーシング10の厚みを低減することにより低減される。
(10) 他の実施の形態
上記実施の形態に係る磁歪式荷重センサ100において、上側ケーシング10は水平断面が円形の略釣鐘形状を有するが、上側ケーシング10は水平断面が楕円の略釣鐘形状を有してもよく、略直方体形状を有してもよい。
また、上記では、下側ケーシング20の棒状部材20bの上下方向の長さはボビン50および上側ケーシング10の上下方向の長さよりも長いが、棒状部材20bの上下方向の長さとボビン50および上側ケーシング10の上下方向の長さとの関係はこれに限定されない。例えば、下側ケーシング20の棒状部材20bの上下方向の長さは上側ケーシング10の上下方向の長さと同じであってもよい。
また、下側ケーシング20の棒状部材20bの上下方向の長さは上側ケーシング10の上下方向の長さよりも短くてもよい。この場合、上側ケーシング10の孔部10Hから棒状部材20bが突出しない。したがって、受圧部PSに他の部材を介して荷重を加える。
また、棒状部材20bの形状は円柱形状に限られない。棒状部材20bは四角柱形状を有してもよいし、楕円柱形状を有してもよい。
(11) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
上記実施の形態に係る磁歪式荷重センサ100においては、ボビン50の貫通孔50Hが貫通孔に相当し、コイル40およびボビン50がコイルに相当し、棒状部材20bが棒状部材に相当し、ボビン台座22が台座に相当し、上側ケーシング10の孔部10Hが開口に相当し、上側ケーシング10がケーシング部材に相当する。
また、ケーシング圧入部11がケーシング部材の嵌合部に相当し、上側ケーシング10の切欠き部10Wが切欠きに相当し、棒状部材20bと略平行な鉛直方向が第1の方向に相当し、水平方向が第2の方向に相当する。
さらに、下側フランジ部53がフランジに相当し、コイル40を形成する導線およびリード線40Rが導線に相当し、リード線取り出し部54が導線取り出し部に相当し、リード線案内溝56が案内溝に相当する。
また、収縮チューブ70が被覆チューブに相当し、拡大部23rが拡大部に相当し、貫通孔50Hの下側フランジ部53側の端部が貫通孔の端部に相当し、弾性リング60が弾性部材に相当する。
本発明は、荷重の検出等に有効に利用できる。
本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサの外観斜視図である。 図1の磁歪式荷重センサの側面図である。 図1の磁歪式荷重センサの上面図である。 図1の磁歪式荷重センサの組立て図である。 図1の磁歪式荷重センサに用いられるボビンを下方から見た外観斜視図である。 図1の磁歪式荷重センサのA−A線における詳細断面図である。 図1の磁歪式荷重センサの動作を説明するための図である。 本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサの他の構造例を説明するための図である。 本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサの他の構造例を説明するための図である。 本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサの他の構造例を説明するための図である。 本発明の一実施の形態に係る磁歪式荷重センサのさらに他の構造例を説明するための図である。 圧入荷重、スリットの数、厚みおよび熱処理条件の関係についての実験結果を示すグラフである。 磁歪式荷重センサの感度および初期インピーダンスのばらつきを示すグラフである。 磁歪式荷重センサの感度および初期インピーダンスのばらつきを示すグラフである。
符号の説明
10 上側ケーシング
10H 孔部
10W 切欠き部
11 ケーシング圧入部
20b 棒状部材
22 ボビン台座
23r 拡大部
40 コイル
40R リード線
50 ボビン
50H 貫通孔
53 下側フランジ部
54 リード線取り出し部
56 リード線案内溝
60 弾性リング
70 収縮チューブ
100 磁歪式荷重センサ

Claims (14)

  1. 貫通孔を有するコイルと、
    荷重を受けるための一端を有しかつ前記コイルの前記貫通孔に挿入され、磁性材料からなる棒状部材と、
    前記棒状部材の他端に一体的に形成され、前記コイルを支持する台座と、
    前記コイルを収容するように前記台座に嵌合され、前記棒状部材の前記一端が荷重を受けることを可能にする開口を有するケーシング部材と、
    前記ケーシング部材の内側の端面と前記コイルの端面との間に設けられた弾性部材とを備えたことを特徴とする磁歪式荷重センサ。
  2. 前記台座および前記ケーシング部材は、磁性材料からなり、前記コイルにより発生される磁界の磁気通路として機能することを特徴とする請求項1記載の磁歪式荷重センサ。
  3. 前記ケーシング部材は、前記台座との嵌合部に前記ケーシング部材の内部と外部とを連通させる切欠きを有することを特徴とする請求項1または2記載の磁歪式荷重センサ。
  4. 前記棒状部材と略平行な第1の方向における前記切欠きの長さは、前記第1の方向に直交する第2の方向における前記切欠きの長さよりも長いことを特徴とする請求項3記載の磁歪式荷重センサ。
  5. 前記コイルは、前記台座に支持されるフランジを有するボビンと、前記ボビンに巻回される導線とを含み、
    前記ボビンのフランジは、前記コイルから引き出される前記導線を前記ケーシング部材の外部に導く通路を形成する導線取り出し部を備え、
    前記導線取り出し部は、前記切欠きに嵌合するように形成されることを特徴とする請求項3または4記載の磁歪式荷重センサ。
  6. 前記フランジは、前記導線を前記導線取り出し部の通路へ案内する案内溝を備えることを特徴とする請求項5記載の磁歪式荷重センサ。
  7. 少なくとも前記案内溝および前記導線取り出し部の通路を通る範囲で、前記導線を被覆する被覆チューブをさらに備えることを特徴とする請求項6記載の磁歪式荷重センサ。
  8. 前記ケーシング部材は、前記台座との嵌合部に1または複数のスリットを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の磁歪式荷重センサ。
  9. 前記ケーシング部材は、前記台座との嵌合部に複数のスリットを有し、
    前記複数のスリットは、等間隔で形成されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の磁歪式荷重センサ。
  10. 前記棒状部材は、前記台座に向かって漸次断面が拡大するような拡大部を前記他端に有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の磁歪式荷重センサ。
  11. 前記棒状部材の前記拡大部の側における前記貫通孔の端部は、前記台座に向かって漸次拡大する断面を有することを特徴とする請求項10記載の磁歪式荷重センサ。
  12. 前記棒状部材の外面と、前記貫通孔の内面との間に、隙間が設けられ、
    前記棒状部材の拡大部の最大の断面は、前記貫通孔の最大の断面と等しい寸法を有することを特徴とする請求項11記載の磁歪式荷重センサ。
  13. 前記開口を覆うように前記ケーシング部材に貼り付けられた弾性カバーをさらに備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の磁歪式荷重センサ。
  14. 前記ケーシング部材は、前記棒状部材の熱処理温度よりも高い温度で熱処理されたことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の磁歪式荷重センサ。
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