JP4724783B1 - 二酸化炭素還元方法、並びに、それに用いる二酸化炭素還元触媒および二酸化炭素還元装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の二酸化炭素還元方法は、V族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する電極(作用電極41)を電解液47に接触させる工程と、電解液47に二酸化炭素を導入し、導入された前記二酸化炭素を前記電極によって還元する工程と、を含む方法である。前記電極に含まれた、V族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する材料は、本発明の二酸化炭素還元触媒である。
【選択図】図4

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素還元方法と、それに用いる二酸化炭素還元触媒および二酸化炭素還元装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、二酸化炭素を溶液中で電解還元できる電極触媒の開発は、銅および銀などの固体金属、および、コバルト錯体および鉄錯体などの金属錯体が中心であった。
【0003】
一般的には二酸化炭素は非常に安定な分子であり、従来、その電気的還元には非常に大きな過電圧を必要とする。この過電圧を下げられる触媒は多くはない。様々な材料が触媒として検討されているが、大きな効果は得られていない。また、金属(合金を含む)および分子系の材料には、触媒として長時間使用していると劣化するという耐久性の課題もある。そのため、実用可能性を有する触媒材料の発見には至っていない。
【0004】
これまでの研究において、二酸化炭素を還元する触媒としては、銅、コバルトポルフィリン(非特許文献1参照)、ニッケルサイクラム錯体(非特許文献2参照)などが報告されている。
【0005】
一方で、二酸化炭素を、溶液中ではなく、水素などを用いて高温高圧の条件の下で反応させて還元する方法も試みられている(特許文献1参照)。また、水素以外にも、アルキルベンゼンによる二酸化炭素の還元反応も提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【0006】
【特許文献】
【特許文献1】
特開2000−254508号公報
【特許文献2】
特開平1−313313号公報
【0007】
【非特許文献1】
D. Behar et al., “Cobalt Porphyrin Catalyzed Reduction of CO2. Radiation Chemical, Photochemical, and Electrochemical Studies”, J. Phys. Chem. A, Vol. 102, 2870 (1998)
【非特許文献2】
M. Rudolph et al., “Macrocyclic [N4 2-] Coordinated Nickel Complexes as Catalysts for the Formation of Oxalate by Electrochemical Reduction of Carbon Dioxide”, J. Am. Chem. Soc., Vol. 122, 10821 (2000)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述のような、二酸化炭素を溶液中で還元することができる従来の電極触媒の材料では、過電圧が依然高く、容易に反応が進行しないという課題があった。また、従来の材料には、長時間の触媒反応によって劣化するという、耐久性の課題もあった。
【0009】
一方、二酸化炭素を、溶液中ではなく、水素などを用いて高温高圧の条件の下で反応させて還元する上述のような方法は、反応に高温高圧を必要とするために大規模な設備を要する。また、この二酸化炭素の還元方法は、水素などの還元気体を別に用意する必要があるうえに、多大な投入エネルギーを要する。
【0010】
そのため、溶液中で、小さな過電圧で実用に耐えうる高耐久性の二酸化炭素還元触媒が実現できれば、二酸化炭素を一酸化炭素、蟻酸またはメタンなどへ還元し、これらを安価に省エネルギーで提供することが可能となる。また、このような二酸化炭素還元技術は、二酸化炭素を削減する技術としても非常に有用である。さらに、二酸化炭素還元技術は、将来的に光触媒技術および太陽光発電と組み合わせることにより、より環境負荷の少ない資源の再利用法として非常に有用となる。
【0011】
そこで、本発明は、溶液中で二酸化炭素を還元できる方法および装置であって、高い耐久性を有し、かつ従来の方法及び装置以下の過電圧で二酸化炭素を還元可能な触媒材料を利用した、二酸化炭素還元方法および二酸化炭素還元装置を提供することを課題とする。本発明は、さらに、溶液中で二酸化炭素を還元でき、高い耐久性を有し、かつ従来の二酸化炭素還元触媒以下の過電圧で二酸化炭素を還元可能な二酸化炭素還元触媒を提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の二酸化炭素還元方法は、
V族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物のみを二酸化炭素還元触媒として含有する電極を電解液に接触させる工程と、
前記電解液に二酸化炭素を導入し、導入された前記二酸化炭素を前記電極によって還元する工程と、
を含む方法である。
【0013】
本発明の二酸化炭素還元触媒は、二酸化炭素が導入される電解液と接することで前記電解液中の二酸化炭素を還元する電極に用いられる二酸化炭素還元触媒であって、V族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物のみを含有する。
【0014】
本発明の二酸化炭素還元装置は、
電解液と、
前記電解液が収容された槽と、
前記電解液と接して配置され、かつV族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物のみを二酸化炭素還元触媒として含有する第1電極と、
前記電解液と接して配置され、かつ前記第1電極と電気的に接続された第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、前記槽内を、前記第1電極側の領域と前記第2電極側の領域とに分離する、固体電解質と、
前記電解液に二酸化炭素を導入するガス導入口と、
を備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の二酸化炭素還元方法および二酸化炭素還元装置は、溶液中で二酸化炭素を還元する方法および装置であり、さらに、二酸化炭素を還元する電極(第1電極)に、高い耐久性を有し、かつ従来の方法及び装置以下の過電圧で二酸化炭素を還元可能な触媒材料を利用している。これにより、本発明の二酸化炭素還元方法および二酸化炭素還元装置によれば、二酸化炭素を一酸化炭素、蟻酸またはメタンなどへ還元して、これらを少ないエネルギーで安価に提供することが可能となる。また、本発明の二酸化炭素還元触媒は、溶液中で二酸化炭素を還元でき、高い耐久性を有し、かつ従来の二酸化炭素還元触媒以下の過電圧で二酸化炭素を還元できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】電子状態計算による、タンタル、ニオブ、炭化タンタルおよび炭化ニオブ上の二酸化炭素および一酸化炭素の吸着エネルギーを示す図である。
【図2】図2Aは、電子状態計算による、炭化タンタル上の二酸化炭素の吸着状態を示す図であり、図2Bは、電子状態計算による、炭化タンタル上の一酸化炭素の吸着状態を示す図である。
【図3】スパッタリングによりシリコン基板上に成膜した炭化タンタルの結晶構造を示す、X線回折パターンである。
【図4】実施例において測定に使用した電気化学セルの模式図である。
【図5】炭化タンタル電極におけるC−V測定の結果を示すグラフである。
【図6】炭化ニオブ電極および炭化バナジウム電極におけるC−V測定の結果を示すグラフである。
【図7】ガスクロマトグラフによるメタン、エチレンおよびエタンの成分分析図である。
【図8】ガスクロマトグラフによる一酸化炭素およびメタンの成分分析図である。
【図9】液体クロマトグラフによる成分分析図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
本実施の形態における二酸化炭素還元方法および二酸化炭素還元装置は、V族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する本発明の二酸化炭素還元触媒を電極に利用して、二酸化炭素を溶液中で還元する方法および装置である。
【0019】
本実施の形態の二酸化炭素還元方法は、バナジウム、ニオブおよびタンタルから選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する電極を電解液に接触させる工程と、前記電解液に二酸化炭素を導入し、導入された前記二酸化炭素を前記電極によって還元する工程と、を含む。
【0020】
バナジウム、ニオブおよびタンタルから選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する電極は、二酸化炭素を還元する作用電極として機能する。本実施の形態における作用電極には、例えば、電極基板として導電性シリコン基板を用い、この導電性シリコン基板上に炭化タンタルをRF(Radio Frequency)スパッタリングで薄膜成長させた電極を用いることができる。このときの電極基板は、導電性を有するものであればよく、特に導電性シリコン基板には限定されない。一般的に用いられる電極基板としては、金などの不活性金属からなる基板およびグラッシーカーボン基板などがある。また、特に、炭化タンタルの薄膜形成についても、その手法は限定されない。このような、炭化タンタルの薄膜が二酸化炭素還元触媒として電極基板上に設けられた作用電極と、当該電極と電気的に接続された対極とを電解液に浸し、当該電解液に二酸化炭素を導入することにより、炭化タンタルの触媒活性によって電解液中の二酸化炭素を還元することができる。
【0021】
本実施の形態では、薄膜状の炭化タンタルが設けられた電極を用いたが、上記のような薄膜ではなく、粉末状の炭化タンタルを電極基板に担持した電極でも、薄膜のときと同様の活性が得られる。また、実施例で後述するように、炭化タンタルだけでなく、炭化ニオブまたは炭化バナジウムをスパッタリングした電極によっても、同様の二酸化炭素還元が確認された。なお、この方法では、溶液中(電解液中)で反応が行われることになるので、溶液中で触媒が電極基板上に安定して担持または成膜されるように、各物質においてその担持法および成膜法の条件をそれぞれ調整することが望ましい。
【0022】
本発明の二酸化炭素還元装置の実施の形態として、後述の実施例で利用した電気化学セル(図4参照)と同様の構成を有するものが利用できる。すなわち、本実施の形態の二酸化炭素還元装置は、図4に示すように、電解液47と、電解液47が収容された槽48と、電解液47中に配置され、かつV族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する作用電極(第1電極)41と、電解液47中に配置され、かつ作用電極41と電気的に接続された対極(第2電極)43と、作用電極41と対極43との間に配置され、槽48内を作用電極41側の領域と対極43側の領域とに分離する固体電解質膜45と、電解液47に二酸化炭素を導入するガス導入口46と、を備えた装置とできる。なお、図4においては、作用電極41および対極43は電解液47中に完全に浸された状態となっているが、これに限定されず、作用電極41および対極43は電解液47と接して配置されていればよい。なお、図4に示した電気化学セルは、実施例において測定に使用したものであるため、さらに参照電極42が設けられた三極セルとなっているが、二酸化炭素還元装置として利用する場合は、電位の測定が必須ではないため、必ずしも参照電極42を設ける必要はない。
【0023】
詳細は実施例で後述するが、導電性シリコン基板上に炭化タンタル薄膜を形成した電極を準備し、この電極によって二酸化炭素還元を行った際に生成した物質の分析を行った結果、生成物から一酸化炭素、蟻酸、メタンおよびエタノールが生成していることが確認された。なお、この分析では、ガス成分の分析にガスクロマトグラフを用い、液体成分の分析には液体クロマトグラフを用いた。
【0024】
バナジウム、ニオブおよびタンタルから選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する材料を二酸化炭素還元触媒とする発見について、その理論的背景を、図1を用いて詳述する。
【0025】
図1は、密度汎関数理論を用いた電子状態の計算による炭化タンタル(TaC)の(001)面における二酸化炭素(CO2)の吸着エネルギーと、炭化ニオブ(NbC)の(001)面における二酸化炭素(CO2)の吸着エネルギーとの比較を示している(図1右上のCO2吸着)。また、同様に、密度汎関数理論を用いた電子状態の計算による炭化タンタル(TaC)の(001)面における一酸化炭素(CO)の吸着エネルギーと、炭化ニオブ(NbC)の(001)面における一酸化炭素(CO)の吸着エネルギーとの比較も示している(図1右上のCO吸着)。
【0026】
一般的に、触媒反応には大きくない吸着エネルギーが必要である。たとえば、触媒反応を示す銅表面においては、COの吸着に必要なエネルギーは−0.62eVと報告されている(B. Hammer et al., Phys. Rev. Lett, 76 2141 (1996))。吸着エネルギーが大きければ大きいほど、触媒反応が起こる可能性は低くなる。これは、吸着エネルギーが大きければ大きいほど、吸着が強くなり、触媒反応が起こりにくくなるためである。図1左(単金属)に示すように、単金属のタンタルやニオブの場合、COについては、−6eVあたりの吸着エネルギーを示す。従って、単金属のタンタルやニオブを電極として用いた場合、COの吸着が強すぎるため、触媒反応を示すことはない。
【0027】
一方で、図1右(炭化物)に示すように、タンタルおよびニオブを炭化物にすると、COの吸着エネルギーが浅くなり、−1eV付近に位置することがわかった。また、CO2においても、さらに浅い吸着エネルギーでの吸着が確認された(図1右上のCO2吸着)。そのため、炭化タンタルおよび炭化ニオブにおいては、COの吸着およびCO2の吸着は強くはなく、触媒反応が起こる状態にあると考えられる。
【0028】
このことから、まず、CO2が電極(電極に設けられた二酸化炭素還元触媒。以下、触媒とする。)の固体表面に吸着し、そのあと、このCO2がプロトンにより還元されてCOになり、その一部が蟻酸、メタンおよびエタンの生成に関与したと考えられる。なお、銅表面について同様の計算を行ったが、銅表面上に二酸化炭素が吸着した安定構造(例えば、図2Aに示すような構造)は得られなかった。二酸化炭素還元では、二酸化炭素分子に一つの電子が移り、触媒表面に吸着するプロセスにおいて大きな過電圧を要することが知られている。銅を触媒に用いた場合には、上記のように、銅表面上に二酸化炭素が吸着した安定構造は得られなかったことから、触媒表面に吸着するプロセスに大きな過電圧を要したと考えられる。それに対し、本材料(V族元素の炭化物)では、二酸化炭素も浅い吸着エネルギーで触媒表面に吸着することが示されており(図1参照)、このことが、二酸化炭素還元の過電圧を下げているものと考えられる。このように、本材料は、従来の二酸化炭素還元触媒以下の過電圧で二酸化炭素を還元できると判断できる。
【0029】
次に、上記で説明した触媒表面(TaCの(001)面)の二酸化炭素の吸着状態を図2Aに示し、一酸化炭素の吸着状態を図2Bに示す。図2Aおよび図2Bに示された吸着状態の図は、計算により得られたものである。図中の数字は安定構造における表面元素からの距離を示している。図2Aに示すように、TaCと、TaCに吸着されたCO2との距離は、2.486Åである。また、図2Bに示すように、TaCと、TaCに吸着されたCOとの距離は、2.164Åである。これらの距離は、一酸化炭素におけるCとOとの距離(約1.1Å)よりも大きい。このことは、TaCとCO2の吸着、および、TaCとCOの吸着が、それぞれ浅いということを反映している。
【0030】
以上、本実施の形態の二酸化炭素還元方法および二酸化炭素還元装置によると、高圧高温の環境下で行う気相による二酸化還元反応とは異なり、常温常圧において直流電源による外部エネルギーのみでの還元反応が可能になる。より環境に配慮した方法および装置構成としては、外部電源として太陽電池を用いる方法や、光触媒との組み合わせによる太陽光エネルギーによる還元触媒への展開も可能である。
【0031】
一方で、気相の反応では、主に水素といった還元剤となる気体を別に用意する必要があり、反応を進行させるにあたり温度や圧力の設定が必要である。たとえば水素化の場合、300度の温度と50気圧の圧力の条件が必要であり、これらの条件を満たすために、大規模な施設の導入が必要である。
【0032】
これに対し、本実施の形態における二酸化炭素還元方法および二酸化炭素還元装置は、家庭や地域の、いわゆる大規模な施設を導入できない箇所における、省エネルギーな二酸化炭素対策として極めて有望な技術である。
【0033】
なお、本実施の形態では、二酸化炭素還元触媒として炭化バナジウム、炭化ニオブ及び炭化タンタルをそれぞれ用いた例について説明したが、これらが複数種含まれていてもよく、バナジウム、ニオブ及びタンタルから選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物を含有する材料であればよい。
【0034】
本発明の二酸化炭素還元触媒を用いた二酸化炭素の還元反応は、例えば液状組成物である電解液への二酸化炭素の吹き込み、あるいは流通系による二酸化炭素の導入によって行うことができ、きわめて簡便な反応として実施可能である。以下に実施例を示し、本発明についてさらに詳しく説明する。
【実施例】
【0035】
(実施例1)
まず、電極基板として、1cm角の導電性シリコン基板を用意した。チャンバー内を1.0×10-4Paまでポンプで真空にした後にアルゴンガスを導入した。1.0×10-1Paのアルゴンガス雰囲気中で100Wの出力でスパッタリングすることにより、炭化タンタルを電極基板上に厚さ約3000Åで成膜した。炭化タンタルの結晶構造をX線回折で評価した。このときの回折パターンを、図3に示す。図3中に矢印で示すように、回折パターンに、塩化ナトリウム構造の炭化タンタルの結晶構造ピークが確認された。
【0036】
このX線回折の結果より、成膜された炭化タンタルは、いくつかの面指数が現れている多結晶の状態ではあるものの、結晶薄膜がシリコン基板(電極基板)に成膜されていることが確認された。
【0037】
図4に、本実施例において測定に用いた電気化学セルの模式図を示す。本実施例で用いた電気化学セルは、作用電極41、参照電極42および対極43を備えた三極セルであり、ポテンショスタット44が設けられていた。この電気化学セルでは、電解液47が槽48内に収容され、電極41〜43は電解液47に浸された状態で配置されていた。作用電極41と対極43との間には、電解液47に浸された状態で配置された固体電解質膜45が設けられており、この固体電解質膜45によって、槽48内が作用電極41側の領域と対極43側の領域とに分離されていた。この電気化学セルには、電解液47に二酸化炭素を導入するためのガス導入口46が設けられていた。
【0038】
本実施例では、作用電極41に本実施例で作製した上記の電極を用い、参照電極42に銀/塩化銀電極を用い、対極43に白金電極を用いた。この三極セルに対して、ポテンショスタット44で電位を掃引することにより、評価を行った。電解液47には、0.1M(0.1mol/L)の炭酸水素カリウムを用いた。また、作用電極41と対極43との間を仕切る固体電解質膜45は、生成するガス成分の混合を防ぐ機能も有していた。二酸化炭素は、ガス導入管46を介してセル内に導入し、炭酸水素カリウムの電解液47の中にバブリングした。
【0039】
最初に、(1)窒素を100ml/minで電解液47中にバブリングした状態で30分保持し、電解液47中の二酸化炭素を排除した状態で電位を掃引し、C−V(電流−電圧)の曲線を描いた。次に、(2)配管を二酸化炭素に切り替え、二酸化炭素を、同じく100ml/minで電解液47中にバブリングした状態で30分保持し、電解液47を二酸化炭素で飽和した状態で電位を掃引し、C−Vの曲線を描いた。二酸化炭素を追い出した状態(1)と二酸化炭素で飽和した状態(2)との間で、C−Vの曲線の差をとることにより、二酸化炭素の還元による電流を評価した。
【0040】
その結果を図5に示す。一般的に、このような評価において、二酸化炭素の還元電流が観測されるときには、その還元電流値の手前付近で電流がゼロからマイナスに推移する現象が見られる。図5に示すように、本実施例による実験の結果、−0.9Aの手前付近で電流がゼロからマイナスに推移している。すなわち、炭化タンタルでは銀/塩化銀電極を基準に約−0.9Vでの還元電流が観測された。これは標準水素電極において−0.7Vで還元が始まっていることを意味する。
【0041】
炭化ニオブおよび炭化バナジウムについても、同様の実験を行った。結果を図6に示す。炭化バナジウムについては約−0.9V、炭化ニオブについては約−1.05Vで電流が確認された。すなわち、炭化バナジウムについては約−0.9Vの還元電流、炭化ニオブについては約−1.05Vの還元電流が確認された。
【0042】
次に、炭化タンタルの場合について、二酸化炭素還元による生成物分析を行った。ガス成分の分析には、水素炎イオン検出器(FID)を検出器とするガスクロマトグラフ(以下、FIDガスクロマトグラフという。)を用いた。液体成分の分析には、液体クロマトグラフを用いた。FIDガスクロマトグラフによる、メタン、エタンおよびエチレンの生成を確認した測定結果を、図7に示す。
【0043】
このFIDガスクロマトグラフでは、Porapak Qの分離カラムを用い、あらかじめ設定したタイムシーケンスでバルブを制御することにより、測定開始後1.5min辺りにメタンが、4.5min辺りにメチレンが、6.5min辺りにエタンがそれぞれ検出されるようにプログラムされていた。その結果、図7に示すように、1.5、4.5、6.5min辺りに電圧ピーク値が見られたため、エタン、エチレン、エタンが生成されたことが確認された。
【0044】
また、Porapak Nの分離カラムを用いたFIDガスクロマトグラフを用い、一酸化炭素の生成を確認した測定結果を、図8に示す。この場合も先ほどと同様に、あらかじめ設定したタイムシーケンスでバルブを制御することにより、測定開始後2.5min辺りに一酸化炭素が、6.5min辺りにメタンが、それぞれ検出されるようにプログラムされていた。その結果、図8に示すように、2.5,6.5min辺りに電圧ピーク値が見られたため、一酸化炭素およびメタンが生成されたことが確認された。
【0045】
また、液体クロマトグラフによる蟻酸の生成を確認した測定結果を、図9に示す。TSKgel SEC − H+のカラムを用い、測定開始後11.5min辺りに蟻酸のピークが出るよう調整した後に測定した結果、この時間辺りに電圧ピークが確認された。このことにより、蟻酸が生成していることが確認された。
【0046】
このように、最終的に生成物から一酸化炭素、蟻酸、メタン、エチレン、エタンの生成が確認された。
【0047】
以上より、炭化タンタルなどのV族元素の炭素化合物を二酸化炭素還元触媒として利用した場合、二酸化炭素が還元されて、生成物として一酸化炭素、蟻酸、メタン、エチレン、エタンを生成するということが示された。なお、実施の形態でも説明したとおり、炭化タンタルなどのV族元素の炭素化合物は、従来の二酸化炭素還元触媒以下の過電圧で二酸化炭素を還元できると考えられる。また、炭化タンタル、炭化ニオブおよび炭化バナジウムは、一般に、単体金属および金属錯体と比較して溶液中における耐久性が高い化合物といえる。したがって、本発明の二酸化炭素還元触媒は、耐久性が高く、かつ従来の二酸化炭素還元触媒以下の過電圧で二酸化炭素を還元できるといえる。
【0048】
これにより、本発明の二酸化炭素還元触媒、さらにこの触媒材料を利用した本発明の二酸化炭素還元方法および二酸化炭素還元装置によれば、常温常圧において直流電源による外部エネルギーのみでの省エネルギーでの還元反応が可能になる。より環境に配慮した構成としては、外部電源として太陽電池を用いる方法や、光触媒との組み合わせによる太陽光エネルギーによる還元触媒への展開も可能である。
【0049】
(比較例1)
比較のため、炭素を触媒として用いて、二酸化炭素還元の様子を調べた。カーボンペーパーで形成した電極を準備し、これを作用電極として用いた点以外は、実施例1と同様の方法で電解反応を行った。その結果、CO2還元による還元電流は観測されず、炭素はCO2還元に対して不活性であり、電解反応による生成物は水素(H2)のみであった。
【0050】
(比較例2)
比較のため、V族元素以外の金属元素の炭化物を触媒として用いて、二酸化炭素還元の様子を調べた。チタニウム(Ti)、モリブデン(Mo)などの炭化物粒子を作製し、それぞれの炭化物粒子をカーボンペーパーに担持して、作用電極とした。これ以外は、実施例1と同様の方法で電解反応を行った。その結果、基材として用いたカーボンペーパーと同様の特性を示し、H2のみが生成され、CO、炭化水素、HCOOHなどの生成物は得られなかった。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、V族元素の炭素化合物という耐久性の高い化合物において、より小さい過電圧で二酸化炭素の還元を実証したものであり、二酸化炭素を一酸化炭素、蟻酸、メタンなどへ還元してこれらを少ないエネルギーで安価に提供できるだけでなく、二酸化炭素を削減する技術としても、利用できる。

Claims (3)

  1. V族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物のみを二酸化炭素還元触媒として含有する電極を電解液に接触させる工程と、
    前記電解液に二酸化炭素を導入し、導入された前記二酸化炭素を前記電極によって還元する工程と、
    を含む、二酸化炭素還元方法。
  2. 二酸化炭素が導入される電解液と接することで前記電解液中の二酸化炭素を還元する電極に用いられる二酸化炭素還元触媒であって、
    V族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物のみを含有する、二酸化炭素還元触媒。
  3. 電解液と、
    前記電解液が収容された槽と、
    前記電解液と接して配置され、かつV族元素(バナジウム、ニオブおよびタンタル)から選ばれる少なくとも何れか1種の元素の炭化物のみを二酸化炭素還元触媒として含有する第1電極と、
    前記電解液と接して配置され、かつ前記第1電極と電気的に接続された第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、前記槽内を、前記第1電極側の領域と前記第2電極側の領域とに分離する、固体電解質と、
    前記電解液に二酸化炭素を導入するガス導入口と、
    を備えた、二酸化炭素還元装置。
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