以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図3は、本発明の第1の実施形態に係る知識継承システムを含むクライアント−サーバシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3のクライアント−サーバシステムは、主として、コンピュータ(サーバコンピュータ)10と、複数のクライアント端末とから構成される。複数のクライアント端末はクライアント端末20を含む。クライアント端末20上では、コンピュータ10を利用するクライアントソフトウェアが動作する。クライアントソフトウェアは、例えばブラウザである。クライアント端末20を含む複数のクライアント端末は、ローカルエリアネットワーク(LAN)のようなネットワーク30を介してコンピュータ10と接続されている。なお、図3には、クライアント端末20以外のクライアント端末は省略されている。
コンピュータ10は、ハードディスクドライブのような外部記憶装置40と接続されている。この外部記憶装置40は、コンピュータ10によって実行されるプログラム41を格納する。コンピュータ10及び外部記憶装置40は、知識継承システム50を構成する。
図4は、図3に示す知識継承システム50の主として機能構成を示すブロック図である。知識継承システム50はインタフェース51、送受信/保管部52、記事検索範囲決定部53、検索範囲利用履歴記録部54、記事選出部55、アクション推定部56、アクション取得部57、記事関係情報取得部58、アクション決定部59及びラベル変更履歴記録部60を含む。本実施形態において、これらの各部51乃至60は、図3に示すコンピュータ10が外部記憶装置40に格納されているプログラム41を実行することにより実現されるものとする。このプログラム41は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。またこのプログラム41が、ネットワーク30を介してコンピュータ10にダウンロードされても構わない。
また、知識継承システム50は、記事データベース(DB)42、設定パラメータ情報格納部43、利用履歴格納部44、記事/アクション格納部45、記事関係情報格納部46及び変更履歴格納部47を含む。本実施形態において、これらは、図3に示す外部記憶装置40に格納される。
記事データベース42には、例えばユーザによって投稿された複数の記事(を示す情報)が格納されている。この記事データベース42に格納されている記事は、例えば記事に関する付加情報を当該記事の投稿時に自動的に設定することが定義されているアクションを用いて投稿される。アクションを用いて投稿された記事に設定される付加情報には、例えば当該記事に付されるラベルを示す情報(以下、単にラベルと表記)、当該記事と他の記事との関係(リンク)、または当該投稿された記事が所属する出力先フォルダを示す情報等が含まれる。このアクションは、例えば管理者等によって予め定義されており、複数のアクションが存在する。
記事データベース42に格納されている記事には、例えば当該記事を識別する記事ID、文字列を含む当該記事の本文、当該記事が投稿された日付(作成日)及び当該記事を投稿(作成)したユーザ(を示す情報)等が含まれる。
また、記事データベース42には、例えば記事を投稿したユーザ、当該ユーザが所属するコミュニティまたは当該ユーザがお気に入りに登録している記事等の、ユーザに関する情報(ユーザ情報)についても格納されている。
インタフェース51は、クライアント端末20を含むクライアント端末と知識継承システム50との間のデータの入出力を行う。インタフェース51は、記事選択インタフェース511、ラベル選択インタフェース512及び候補表示インタフェース513を含む。
記事選択インタフェース511は、例えばユーザがクライアント端末20を操作することによって、記事に付されているラベルを変更しようとする記事(以下、ラベル変更記事と表記)を記事データベース42から選択する。このラベルは、上記したように例えばアクションを用いて投稿された記事に設定された付加情報である。記事選択インタフェース511は、選択されたラベル変更記事及び当該記事に付されているラベル(以下、変更前ラベルと表記)を送受信/保管部52に送信する。
ラベル選択インタフェース512は、例えばユーザのクライアント端末20に対する操作に応じて、記事選択インタフェース511によって選択されたラベル変更記事に付すラベル(以下、変更後ラベルと表記)を選択する。この場合、ラベル選択インタフェース512は、例えば既にアクションに定義されているラベルの中から変更後ラベルを選択する。これにより、ラベル選択インタフェース512は、ラベル変更記事に付されている変更前ラベル(第1の付加情報)を変更後ラベル(第2の付加情報)に変更する。ラベル選択インタフェース512は、選択された変更後ラベルを送受信/保管部52に送信する。
候補表示インタフェース513は、例えば変更後ラベルが付されたラベル変更記事に適切なアクション候補を、例えばクライアント端末20のブラウザによって表示させることによってユーザに対して提示する。
送受信/保管部52は、記事選択インタフェース511によって送信されたラベル変更記事をアクション推定部56に送信する。送受信/保管部52は、ラベル選択インタフェース512によって送信された変更後ラベルを記事選出部55に送信する。また、送受信/保管部52は、記事選択インタフェース511によって送信された変更前ラベル及びラベル選択インタフェース512によって送信された変更後ラベルをアクション決定部59に送信する。
設定パラメータ情報格納部43には、記事データベース42に格納されている複数の記事のうち、変更後ラベルが付されている記事が検索される検索範囲を特定(決定)するために用いられるパラメータ情報が予め格納されている。このパラメータ情報についての詳細は、後述する。
記事検索範囲決定部53は、パラメータ情報格納部43に格納されているパラメータ情報または利用履歴格納部44に格納されている利用履歴情報に基づいて、変更後ラベルが付されている記事を検索する検索範囲を決定する。この検索範囲は、記事データベース42内の範囲である。記事検索範囲決定部53は、決定された検索範囲を示す情報(検索範囲情報)を記事選出部55に送信する。
利用履歴格納部44に格納されている利用履歴情報は、記事検索範囲決定部53によって決定された検索範囲の履歴を示す。なお、この利用履歴情報は、例えば記事検索範囲決定部53によって検索範囲が決定されると、検索範囲利用履歴記録部54によって利用履歴格納部44に格納される。
記事/アクション格納部45には、記事データベース42に格納されている複数の記事の各々が投稿される際に用いられたアクションを示すアクション情報が格納されている。このアクション情報には、当該アクション情報によって示されるアクションに定義されている事項が含まれる。このアクションに定義されている事項には、例えばアクションのアクション名、当該アクションの種類、当該アクションを用いて投稿された記事に付されるラベル、当該アクションを用いて記事を投稿する際の入力条件または当該アクションを用いて投稿された記事の出力先フォルダ等が含まれる。アクションの種類とは、例えば当該アクションを用いて記事が投稿された際に設定されるリンク(関係)の種類を示す。
なお、アクションの種類には、例えばユーザが新たに記事を投稿する「新規投稿」、ある記事に対して返信記事を投稿する「返信」、ある記事を改訂することによって作成された改訂記事を投稿する「改訂」または複数の記事をまとめることによって作成されたまとめ記事を投稿する「まとめ」等が含まれる。
記事関係情報格納部46には、記事データベース42に格納されている記事毎に、当該記事と関係がある記事及び当該関係(リンク)の種類を示すナレッジリンク情報(KL情報)、当該記事に付されているラベル及び当該記事が投稿された際に用いられたアクションの種類等が格納されている。
記事選出部55は、記事検索範囲決定部53によって送信された記事検索範囲情報に基づいて、送受信/保管部52によって送信された変更後ラベルが付されている記事を記事データベース42から選出(検索)する。記事選出部55は、記事関係情報格納部46を参照して、変更後ラベルが付されている記事を選出する。また、記事選出部55は、選出された記事が投稿される際に用いられたアクション(選出された記事のアクション)を示すアクション情報を、アクション取得部57を介して記事/アクション格納部45から取得する。記事選出部55は、選出された記事及びアクション情報をアクション推定部56に送信する。
アクション推定部56は、送受信/保管部52によって送信されたラベル変更記事が投稿される際に用いられたアクションを示すアクション情報を、アクション取得部57を介して記事/アクション格納部45から取得する。アクション推定部56は、取得されたアクション情報によって示されるラベル変更記事のアクション(第1のアクション)及び記事選出部55によって送信されたアクション情報によって示されるアクション(第2のアクション)の類似度を算出する。アクション推定部56は、例えば取得されたアクション情報及び記事選出部55によって送信されたアクション情報に含まれるアクション名またはアクションの種類に基づいて類似度を算出する。また、アクション推定部56は、記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて類似度を算出する。
アクション推定部56は、記事選出部55によって送信されたアクション情報によって示されるアクション毎に類似度を算出する。アクション推定部56は、記事選出部55によって送信されたアクション情報及び当該アクション情報によって示されるアクションの類似度を、アクション決定部59に送信する。
アクション取得部57は、例えば記事選出部55またはアクション推定部56の指示に応じて、記事/アクション格納部45に格納されている情報を取得する。アクション取得部57は、取得された情報を記事選出部55またはアクション推定部56に送信する。
記事関係情報取得部58は、例えばアクション推定部56の指示に応じて、記事関係情報格納部46に格納されている情報を取得する。記事関係情報取得部58は、取得された情報をアクション推定部56に送信する。
アクション決定部59は、アクション推定部56によって送信されたアクションの類似度に応じて、変更後ラベルに適切なアクションの候補となるアクションを決定する。アクション決定部59は、変更前ラベル、変更後ラベル及び変更履歴格納部47に格納されている変更履歴情報に基づいて、決定処理を実行する。
アクション決定部59によって決定されたアクション(変更後ラベルに適切なアクション候補)は、送受信/保管部52に送信され、上記した候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。このとき、ユーザには、アクション候補に加えて、例えばラベル変更記事が投稿されたときのアクションを当該アクション候補に変更した方がよい旨が通知される。
変更履歴格納部47には、例えば変更前ラベルから変更後ラベルに変更された記事のアクション(の変更)の履歴を示す変更履歴情報が格納されている。なお、この変更履歴情報は、例えば変更前ラベルから変更後ラベルに変更された記事のアクションが変更された場合に、当該変更後のアクションがラベル変更履歴記憶部60によって変更履歴格納部47に格納される。
図5は、記事関係情報格納部46のデータ構造の一例を示す。記事関係情報格納部46には、記事IDに対応付けてKL情報、ラベル及びアクションの種類が格納されている。記事IDは、記事データベース42に格納されている記事を識別する。KL情報は、記事IDによって識別される記事と関係がある記事及び当該関係の種類(リンクの種類)を示す。ラベルは、記事IDによって識別される記事に付されているラベルを示す。アクションの種類は、記事IDによって識別される記事が投稿される際に用いられたアクションの種類を示す。
図5に示す例では、記事ID「1」に対応付けて、KL情報として「KL情報1」、ラベルとして「ラベル1」及びアクションの種類として「返信」が格納されている。また、記事ID「2」に対応付けて、KL情報として「KL情報2」、ラベルとして「ラベル2」及びアクションの種類として「新規投稿」が格納されている。
図6は、記事関係情報格納部46に格納されているKL情報1のデータ構造の一例を示す。KL情報1は、上記したKL情報1に対応付けられている記事ID「1」によって示される記事と関係がある記事(元記事)を識別する元記事ID及び当該関係の種類(を示す情報)を含む。
図6に示す例では、KL情報1には、元記事ID「2」及び関係「返信」が含まれる。また、KL情報1には、元記事ID「3」及び関係「まとめ」が含まれる。またKL情報1には、元記事ID「4」及び関係「まとめ」が含まれる。
つまり、上記した図6に示すKL情報1によれば、図5に示す記事関係情報格納部46において当該KL情報1に対応付けられている記事ID「1」によって識別される記事は、元記事ID「2」によって識別される記事に対する返信記事であり、かつ、元記事ID「3」及び「4」によって識別される記事をまとめたまとめ記事であることが示される。
図7は、記事/アクション格納部45のデータ構造の一例を示す図である。記事/アクション格納部45には、記事ID及びアクション情報が格納されている。アクション情報は、記事IDによって識別される記事が投稿される際に用いられたアクションを示す。また、アクション情報には、上記したようにアクション名、アクションの種類、ラベル、入力条件または出力フォルダ等の情報が含まれる。
図7に示す例では、記事ID「1」及びアクション情報として「アクション情報1」が格納されている。また、記事ID「2」及びアクション情報として「アクション情報2」が格納されている。つまり、この例では、記事ID「1」によって識別される記事は、アクション情報1によって示されるアクションを用いて投稿された記事である。また、記事ID「2」によって識別される記事は、アクション情報2によって示されるアクションを用いて投稿された記事である。
次に、図8のフローチャートを参照して、本実施形態に係る知識継承システム50の処理手順について説明する。
まず、記事選択インタフェース511は、記事データベース42に格納されている複数の記事のうち、例えばユーザの操作に応じてラベルを変更する記事(ラベル変更記事)を選択する(ステップS21)。
次に、ラベル選択インタフェース512は、例えばユーザのクライアント端末20に対する操作に応じて、変更後ラベルを選択する(ステップS22)。このとき、ラベル選択インタフェース512は、例えば既に存在する(アクションに定義されている)ラベルの中から変更後ラベルを選択する。
記事検索範囲決定部53は、設定パラメータ情報格納部43に格納されているパラメータ情報または利用履歴格納部44に格納されている利用履歴情報に基づいて、変更後ラベルが付されている記事を検索する検索範囲を決定(特定)する(ステップS23)。また、記事検索範囲決定部53は、例えば記事データベース42に格納されているユーザ情報に基づいて決定処理を実行する。なお、記事検索範囲決定部53によって決定された検索範囲は、記事データベース42内の範囲である。記事検索範囲決定部53は、決定された検索範囲を示す検索範囲情報を記事選出部55に送信する。
ここで、前述したパラメータ情報について具体的に説明する。ユーザは、パラメータ情報を設定することにより、変更後ラベルが付されている記事を検索する検索範囲を指定することができる。
まず、パラメータ情報が適用される範囲を指定することができる。例えば(1)知識継承システム50の全体、(2)記事を投稿したユーザ毎、(3)ユーザが記事を投稿する都度、が指定される。
(1)が指定されている場合には、知識継承システム50全体に適用されるパラメータ情報が設定される。(1)については、パラメータ情報が予め設定された知識継承システム50のシステム設定ファイルを用いることができる。
(2)が指定されている場合には、記事を投稿したユーザ毎に適用されるパラメータ情報が設定される。(2)については、ユーザ単位にパラメータ情報が予め設定されたユーザ毎の設定ファイルを用いることができる。
また、(3)が指定されている場合には、ユーザが記事を投稿する都度、適用されるパラメータ情報が設定される。(3)については、記事投稿時に、例えば記事の付加情報(特定の名称とした添付ファイル等)によりパラメータ情報を設定することができる。
ここで、パラメータ情報の具体例として、
a)選択された記事と同じスレッドに属する記事
b)選択された記事を投稿したユーザが所属するグループ(コミュニティやWG)に投稿された記事
c)選択された記事を投稿したユーザの閲覧履歴内の記事
d)選択された記事を投稿したユーザによって“お気に入り”としてマーキングされている記事
e)選択された記事を投稿したユーザに対して最近(n日以内)に配信された記事
f)選択された記事を投稿したユーザが頻繁に範囲利用する検索範囲
g)選択された記事を投稿したユーザが所属するグループ内において、頻繁に利用される検索範囲
が挙げられる。また、上記したa)からg)は、and/orにより複数指定することができる。
再び図8に戻ると、記事選出部55は、記事検索範囲決定部53によって送信された検索範囲情報に基づいて、変更後ラベルが付されている記事を記事データベース42から選出(検索)する(ステップS24)。この場合、記事選出部55は、例えば記事関係情報格納部46を参照して、変更後ラベルが付されている記事を識別する記事IDを取得する。記事選出部55は、取得された記事IDに基づいて、記事データベース42から記事を選出する。
また、記事選出部55は、選出された記事が投稿される際に用いられたアクションを示すアクション情報を、アクション取得部57を介して記事/アクション格納部45から取得する。
次に、アクション推定部56は、ラベル変更記事が投稿された際に用いられたアクションを示すアクション情報を、アクション取得部57を介して記事/アクション格納部45から取得する。
アクション推定部56は、取得されたアクション情報によって示されるアクション(ラベル変更記事のアクション)及び記事選出部55によって選出されたアクション情報によって示されるアクション(記事選出部55によって選出された記事のアクション)の類似度を算出する(ステップS25)。このとき、アクション推定部56は、例えばアクション名またはアクションの種類に応じて類似度を算出する。アクション推定部56は、例えばアクション名が類似またはアクションの種類が同一であれば類似度を高く算出する。一方、アクション名またはアクションの種類が異なれば、アクションの類似度は低く算出する。また、アクション推定部56は、アクションに定義されている入力条件または出力条件に応じて類似度を算出する。また、アクション推定部56は、記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて類似度を算出する。
アクション決定部59は、アクション推定部56によって算出された類似度及び変更履歴格納部47に格納されている変更履歴情報に応じて、類似度が最も高いアクションを、変更後ラベルに適切なアクションの候補として決定する(ステップS26)。
アクション決定部59は、決定されたアクション(候補)を送受信/保管部52に送信する。送受信/保管部52は、アクション決定部59によって送信されたアクションを、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示する(ステップS27)。
アクション決定部59によって決定されたアクションがユーザに対して提示されると、例えばユーザは、ラベル変更記事のアクションを当該提示されたアクションに変更することができる。例えばユーザの操作によりアクションが変更された場合、その旨が例えばインタフェース51及び送受信/保管部52を介してラベル変更履歴記録部60に通知され、当該変更を示す変更履歴情報が変更履歴格納部47に格納される。
また、アクションが変更された場合には、当該変更されたアクションがラベル変更記事に対応付けて記事/アクション格納部45に格納される。
次に、図9のフローチャートを参照して、記事選出部55の処理手順について説明する。
まず、記事選出部55は、送受信/保管部52によって送信された変更後ラベル(検索対象ラベル)及び記事検索範囲決定部53によって送信された検索範囲情報を取得する(ステップS31)。
次に、記事選出部55は、取得された変更後ラベルが付されている記事を記事データベース42から検索する(ステップS32)。記事選出部55は、取得された検索範囲情報によって示される検索範囲内で検索処理を実行する。
変更後ラベルが付されている記事がヒットした場合(ステップS33のYES)、当該ヒットした記事のうちの1つの記事を取得する(ステップS34)。
記事選出部55は、取得された記事のアクションを示すアクション情報を記事/アクション格納部45から取得する(ステップS35)。このとき、記事選出部55は、アクション取得部57を介してアクション情報を取得する。
記事選出部55は、取得された記事及びアクション情報の組を抽出結果リストに追加する(ステップS36)。
ステップS33の処理においてヒットした記事の全てにおいて、上記したステップS34〜S36の処理が実行された場合(ステップS37のYES)、記事選出部55は、抽出結果リストをアクション推定部56に送信する(ステップS38)。
一方、ステップS33の処理においてヒットした記事の全てにおいて、上記したステップS34〜S36の処理が実行されていない場合(ステップS37のNO)、ステップS34に戻って処理が繰り返される。
なお、上記したステップS33において記事がヒットしない場合、記事選出部55の処理は終了される。
次に、図10のフローチャートを参照して、アクション推定部56の処理手順について説明する。
まず、アクション推定部56は、送受信/保管部52によって送信されたラベル変更記事及び記事選出部55によって送信された抽出結果リストを取得する(ステップS41)。なお、取得された抽出結果リストには、例えばn件の記事及びそのn件の記事の各々のアクションを示すアクション情報が含まれているものとする。
次に、アクション推定部56は、取得されたラベル変更記事のアクションを示すアクション情報を記事/アクション格納部45から取得する(ステップS42)。
アクション推定部56は、取得された抽出結果リストに含まれるn件の記事のうちの記事i(i=1、2、…、n)を取得する(ステップS43)。
アクション推定部56は、ステップS42において取得されたラベル変更記事のアクション情報及び記事iに対応付けて抽出結果リストに含まれるアクション情報に基づいて、ラベル変更記事のアクション(第1のアクション)及び記事iのアクション(第2のアクション)の類似度(以下、単に記事iのアクションの類似度と表記)を算出する(ステップS44)。この場合、例えばラベル変更記事のアクションを示すアクション情報に含まれるアクション名及び記事iのアクションを示すアクション情報に含まれるアクション名が例えば類似する(似ている)場合、高い類似度が算出される。一方、互いのアクション名が類似しない(似ていない)場合、低い類似度が算出される。
また、例えばラベル変更記事のアクションを示すアクション情報に含まれるアクションの種類及び記事iのアクションを示すアクション情報に含まれるアクションの種類が例えば同一である場合、高い類似度が算出される。一方、互いのアクションの種類が同一でない場合には、低い類似度が算出される。
アクション推定部56は、記事関係情報格納部46を参照して、記事iと繋がるKL情報が存在するか否かを判定する(ステップS45)。記事iと繋がるKL情報とは、例えば記事iと関係がある記事(例えば元記事IDによって示される記事)と関係がある記事のように、直接的でなくとも間接的に記事iとのリンク(関係)の繋がりを示すKL情報の全てを指す。
記事iと繋がるKL情報が存在すると判定された場合(ステップS45のYES)、アクション推定部56は、当該KL情報によって示される記事iと関係がある記事(第3の記事)のアクション(第3のアクション)を示すアクション情報を取得する。アクション推定部56は、記事/アクション格納部45からアクション情報を取得する。アクション推定部56は、記事iと繋がるKL情報が複数存在する場合には、それらの全てについてアクション情報を取得する。以下、記事iと関係がある記事を関係記事と称する。
アクション推定部56は、取得されたラベル変更記事のアクションを示すアクション情報及び取得された関係記事のアクションを示すアクション情報に基づいて、当該関係記事のアクション毎に、当該ラベル変更記事のアクションとの類似度を算出する(ステップS46)。この場合、アクション推定部56は、例えば記事iと関係記事とにおいてリンク(関係)の種類またはリンクの距離に応じて、当該記事iのアクション及び関係記事のアクションの類似度に対して重み付け(値を小さく)する。なお、リンクの距離は、例えば1つのKL情報を単位とする。つまり、例えば記事iと関係がある記事(第1の関係記事)のリンクの距離は「1」であり、その第1の関係記事と関係がある記事(第2の関係記事)のリンクの距離は「2」である。
アクション推定部56は、上記したようにして算出された関係記事のアクション毎の類似度を記事iのアクションの類似度として、ステップS44において算出された類似度に加算する(ステップS47)。
次に、アクション推定部56は、ラベル変更記事のアクションを示すアクション情報及び記事iのアクションを示すアクション情報に含まれる(定義されている)入力/出力関係が一致するか否かを判定する(ステップS48)。入力/出力関係とは、アクション情報に含まれる例えば入力条件または出力フォルダ等である。
入力/出力関係が一致すると判定された場合(ステップS48のYES)、アクション推定部56は、例えば記事iのアクションの類似度に得点(例えば1)を加算する(ステップS49)。
アクション推定部56は、記事iのアクションを示すアクション情報及び上記したようにして算出された当該記事iのアクションの類似度の組を推定結果リストに追加する(ステップS50)。これにより、アクション推定部56は、推定結果リストを作成する。なお、記事iのアクションを示すアクション情報は、上記したようにステップS41において取得された抽出結果リストに含まれている。
アクション推定部56は、上記したステップS43〜ステップS50の処理が抽出結果リストに含まれる記事の全てについて実行されたか否かを判定する(ステップS51)。
抽出結果リストに含まれる記事の全てについて実行されたと判定された場合(ステップS51のYES)、アクション推定部56は、推定結果リストをアクション決定部59に送信する(ステップS52)。
一方、抽出結果リストに含まれる記事の全てについて実行されていないと判定された場合(ステップS51のNO)、ステップS43に戻って処理が繰り返される。
なお、上記したステップS45において記事iと繋がるKL情報が存在しないと判定された場合、ステップS48の処理が実行される。
また、ステップS48において入力/出力関係が一致しないと判定された場合、記事iのアクションの類似度に得点は加算されず、ステップS50の処理が実行される。
次に、図11のフローチャートを参照して、アクション決定部59の処理手順について説明する。
まず、アクション決定部59は、アクション推定部56によって送信された推定結果リストを取得する(ステップS61)。
次に、アクション決定部59は、送受信/保管部52によって送信された変更前ラベル及び変更後ラベルを取得する(ステップS62)。
アクション決定部59は、変更履歴格納部47に格納されている変更履歴情報に基づいて、取得された変更前ラベルから変更後ラベルに変更された記事のアクション(対象アクション)を検索(特定)する(ステップS63)。つまり、アクション決定部59は、変更前ラベルから変更後ラベルに変更された記事の履歴を示す変更履歴情報を変更履歴格納47から検索する。アクション決定部59は、検索された変更履歴情報に基づいて、変更前ラベルから変更後ラベルに変更された記事のアクション(対象アクション)を取得する。
対象アクションがヒットした(存在する)場合(ステップS64のYES)、アクション決定部59は、ステップS61において取得された推定結果リストから当該対象アクション(を示すアクション情報)を検索する(ステップS65)。
対象アクション(を示すアクション情報)がヒットした場合(ステップS66のYES)、推定結果リストに含まれる当該対象アクションの類似度に得点(ラベル変更得点)を加算する(ステップS67)。このラベル変更得点は、例えば変更履歴格納部47に予め格納(保持)されている値であり、例えば変更前ラベルから変更後ラベルに変更した後に対象アクションに変更した履歴の数に応じた得点(類似度)である。
アクション決定部59は、上記したステップS65〜ステップS67の処理が対象アクションの全てについて実行されたか否かを判定する(ステップS68)。
対象アクションの全てについて実行されたと判定された場合(ステップS68のYES)、アクション決定部59は、推定結果リストを参照して、類似度が一番高いアクションを変更前ラベルから変更後ラベルに変更された記事の適切なアクションの候補として決定する。アクション決定部59は、決定されたアクション(を示すアクション情報)を送受信/保管部52に送信する(ステップS69)。送受信/保管部52に対して送信されたアクション情報は、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。
一方、対象アクションの全てについて実行されていないと判定された場合(ステップS68のNO)、上記したステップS65に戻って処理が繰り返される。
なお、ステップS64において対象アクションがヒットしない場合、ステップS69の処理が実行される。
また、ステップS66において対象アクションがヒットしない場合、ステップS68の処理が実行される。
図12を参照して、本実施形態に係る知識継承システム50の処理の流れを具体的に説明する。ここでは、例えばアクションAを用いて投稿された記事A(ラベル変更記事)に付されているラベルAがラベルBに変更された場合について説明する。
この場合、ラベル選択インタフェース512は、例えばユーザの操作に応じて、変更後ラベルとしてラベルBを選択する。これにより、記事Aに付されているラベルが、ラベルAからラベルBに変更される(ステップS71)。
なお、図12に示すように、記事データベース42には、記事B〜記事Gが格納されているものとする。記事Bは、アクションBを用いて投稿された記事であり、ラベルCが付されている。記事Cは、アクションCを用いて投稿された記事であり、ラベルDが付されている。記事Dは、アクションBを用いて投稿された記事であり、ラベルBが付されている。記事Eは、アクションGを用いて投稿された記事であり、ラベルBが付されている。記事Fは、アクションCを用いて投稿された記事であり、ラベルBが付されている。記事Gは、アクションFを用いて投稿された記事であり、ラベルBが付されている。
次に、記事選出部55は、ラベルBが付されている記事を記事データベース42から選出(検索)する(ステップS72)。図12に示す例では、記事D、記事E、記事F及び記事Gが検索される。
記事推定部56は、記事Aのアクション(アクションA)及び記事選出部55によって検索された記事D、記事E、記事F及び記事Gのアクションの各々の類似度を算出する。図12に示す例では、アクションAのアクションの種類は「返信」であり、記事Gのアクション(アクションF)及び記事Bのアクション(アクションG)のアクションの種類は「返信」であるため、アクションF及びアクションGの類似度は高く算出される(ステップS73、S74)。なお、記事推定部56は、アクション及び当該アクションの類似度を含む推定結果リストをアクション決定部59に送信する。
アクション決定部59は、記事推定部56によって算出された類似度及び変更履歴格納部47に格納されている変更履歴情報に基づいて、ラベルAからラベルBに変更された記事に適切なアクション候補となるアクションを決定する。図12に示す例では、変更履歴格納部47に格納されている変更履歴情報は、ラベルAからラベルBに変更された記事のアクション(対象アクション)としてアクションE、アクションF及びアクションLを示す。ここで、アクションFは、記事推定部56によって送信された推定結果リストに含まれる。これにより、アクション決定部59は、アクション候補としてアクションFを決定する。
アクション決定部59によって決定されたアクションFは、送受信/保管部52に送信され、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。
これにより、例えばユーザによるクライアント端末20に対する操作に応じて、例えば記事Aのアクションが、提示されたアクションFに変更される。
上記したように本実施形態においては、ラベル変更記事に付されている変更前ラベルが変更後ラベルに変更された場合、当該変更後ラベルが付されている記事のアクション及び当該ラベル変更記事のアクションの類似度を算出する。本実施形態においては、この算出された類似度に応じて、ラベル変更記事に適切なアクションの候補をユーザに対して提示(表示)することができる。このように、記事に付されているラベルが変更された場合に、適切なアクションの候補をユーザに対して自動的に提示することで、容易に当該記事のアクションを適切なアクションに変更することが可能となる。
なお、本実施形態においては、アクション候補となるアクションをユーザに対して提示し、当該ユーザが変更を認める場合にラベル変更記事のアクションを変更するものとして説明したが、例えばラベル変更記事のアクションを、当該アクション候補となるアクションに自動的に変更し、当該変更の後にユーザに対して通知する構成であっても構わない。
[第2の実施形態]
次に、図13を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図13は、本実施形態に係る知識継承システム70の主として機能構成を示すブロック図である。なお、図4と同様の部分には同一参照符号を付してその詳しい説明を省略する。ここでは、図4と異なる部分について主に述べる。以下の各実施形態についても同様にして重複した説明を省略する。
知識継承システム70は、インタフェース71、アクション検索範囲決定部72、アクション選出部73、アクション推定部74及びアクション決定部75を含む。なお、本実施形態において、これらの各部71乃至75は、前述した第1の実施形態と同様に、図3に示されるコンピュータ10が外部記憶装置40に格納されているプログラム41を実行することにより実現されるものとする。
また、知識継承システム70は、形態素インデックス格納部(図示せず)を含む。本実施形態において、形態素インデックス格納部は、前述した図3に示す外部記憶装置40に格納される。
この形態素インデックス格納部には、例えば記事データベース42に格納されている記事の各々に含まれる本文が形態素解析された結果(形態素解析結果)が予め格納されている。また、この形態素解析結果には、例えば形態素解析された本文に含まれる単語等の出現頻度を示す出現頻度情報等が含まれる。
インタフェース71は、記事選択インタフェース711及びリンク選択インタフェース712を含む。記事選択インタフェース711は、例えばユーザがクライアント端末20を操作することによって、記事に設定されるリンク(の種類)を変更しようとする記事(以下、リンク変更記事と表記)を記事データベース42から選択する。このリンクは、例えばアクションを用いて投稿された記事に設定された付加情報である。記事選択インタフェース711は、選択されたリンク変更記事を送受信/保管部52に送信する。
リンク選択インタフェース712は、例えばユーザの操作により、記事選択インタフェース711によって選択されたリンク変更記事に対して設定するリンクの種類(以下、変更後リンクと表記)及び当該リンクの相手となる記事(関係記事)を選択する。リンク選択インタフェース712は、例えば変更後リンクとして「返信」、「まとめ」、「改訂」または「新規投稿」の中から選択する。これにより、リンク選択インタフェース712は、例えばリンク変更記事に設定されているリンク(第1の付加情報)を変更後リンク(第2の付加情報)に変更する。リンク選択インタフェース712は、選択された変更後リンク及び関係記事を送受信/保管部52に送信する。
アクション検索範囲決定部72は、パラメータ情報格納部43に格納されているパラメータ情報または利用履歴格納部44に格納されている利用履歴情報に基づいて、変更後リンクを設定することが定義されているアクションを検索する検索範囲を決定する。アクション検索範囲決定部72は、決定された検索範囲を示す情報(検索範囲情報)をアクション選出部73に送信する。
アクション選出部73は、アクション検索範囲決定部53によって送信されたアクション検索範囲情報に基づいて、変更後リンクを設定することが定義されているアクションを示すアクション情報を記事/アクション格納部45から選出(検索)する。つまり、アクション選出部73は、記事/アクション格納部45に格納されているアクション情報のうち、アクションの種類が変更後リンクであるアクション情報を選出する。
アクション選出部73は、取得されたアクション情報によって示されるアクションを用いて投稿された記事を記事データベース42から選出(取得)する。つまり、アクション選出部73は、例えば変更後リンクが設定されている記事を記事データベース42から選出する。アクション選出部73は、取得されたアクション情報及び記事をアクション推定部74に送信する。
アクション推定部74は、リンク変更記事のアクション(第1のアクション)及びアクション選出部73によって送信された記事のアクション(第2のアクション)の類似度を算出する。アクション推定部74は、アクション選出部73によって送信された記事、記事/アクション格納部45に格納されているアクション情報及び記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて類似度を算出する。アクション推定部74は、アクション選出部73によって送信された記事、アクション情報及び当該アクション情報によって示されるアクションの類似度をアクション決定部75に送信する。
アクション決定部75は、アクション推定部74によって送信された記事、アクション情報及びアクションの類似度に応じて、変更後リンクに適切なアクションの候補となるアクションを決定する。また、アクション決定部75は、例えば上記した形態素インデックス格納部を参照して決定処理を実行する。
次に、図14のフローチャートを参照して、本実施形態に係る知識継承システム70の処理手順について説明する。
まず、記事選択インタフェース711は、記事データベース42に格納されている複数の記事のうち、例えばユーザの操作に応じて、リンクを変更する記事(リンク変更記事)を選択する(ステップS81)。
次に、リンク選択インタフェース712は、例えばユーザの操作に応じて、変更後リンク及び関係記事を選択する(ステップS82)。このとき、リンク選択インタフェース712は、例えば「返信」、「まとめ」、「改訂」または「新規投稿」の中から変更後リンクを選択する。
アクション検索範囲決定部72は、設定パラメータ情報格納部43に格納されているパラメータ情報または利用履歴格納部44に格納されている利用履歴情報に基づいて、変更後リンクを設定することが定義されているアクションを示すアクション情報を検索する検索範囲を決定する(ステップS83)。アクション検索範囲決定部72は、検索範囲情報をアクション選出部73に送信する。
アクション選出部73は、アクション検索範囲決定部72によって送信された検索範囲情報に基づいて、変更後リンクを設定することが定義されているアクションを示すアクション情報を記事/アクション格納部45から取得(検索)する(ステップS84)。
また、アクション選出部73は、取得されたアクション情報によって示されるアクションを用いて投稿された記事を、記事データベース42から取得する。
アクション推定部74は、アクション選出部73によって取得されたアクション情報によって示されるアクション及びリンク変更記事のアクションの類似度を算出する(ステップS85)。アクション推定部74は、アクション選出部73によって取得された記事、記事/アクション格納部45に格納されているアクション情報及び記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて、類似度を算出する。
アクション推定部74は、アクション選出部73によって取得された記事、アクション情報及び当該アクション情報によって示されるアクションの類似度をアクション決定部75に送信する。
アクション決定部75は、アクション推定部74によって送信された記事、アクション情報及びアクションの類似度に応じて、類似度が最も高いアクションを適切なアクション候補として決定する(ステップS86)。
アクション決定部75は、決定されたアクションを送受信/保管部52に通知(送信)する。送受信/保管部52は、通知されたアクションを、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示する(ステップS87)。
アクション決定部75によって決定されたアクションがユーザに対して提示されると、例えばユーザは、リンク変更記事のアクションを当該提示されたアクションに変更することができる。
次に、図15のフローチャートを参照して、アクション選出部73の処理手順について説明する。
まず、アクション選出部73は、送受信/保管部52によって送信された変更後リンク(検索対象リンク)及びアクション検索範囲決定部72によって送信された検索範囲情報を取得する(ステップS91)。
次に、アクション選出部73は、取得された変更後リンクを設定することが定義されているアクションを示すアクション情報を、記事/アクション格納部45から検索(選出)する(ステップS92)。アクション選出部73は、取得された検索範囲情報によって示される検索範囲内で検索処理を実行する。
変更後リンクを設定することが定義されているアクションを示すアクション情報がヒットした場合(ステップS93のYES)、アクション選出部73は、当該ヒットしたアクション情報のうち、1つのアクション情報を取得する(ステップS93)。
アクション選出部73は、記事/アクション格納部45を参照して、取得された(ヒットした)アクション情報によって示されるアクションを用いて投稿された記事を記事データベース42から取得する(ステップS95)。
アクション選出部73は、取得されたアクション情報及び記事の組を抽出結果リストに追加する(ステップS96)。
ステップS93の処理においてヒットしたアクション情報の全てにおいて、上記したステップS94〜S96の処理が実行された場合(ステップS97のYES)、アクション選出部73は、抽出結果リストをアクション推定部74に送信する(ステップS98)。
一方、ステップS93の処理においてヒットした記事の全てにおいて、上記したステップS94〜S96の処理が実行されていない場合(ステップS97のNO)、ステップS94に戻って処理が繰り返される。
なお、上記したステップS93においてアクション情報がヒットしない場合、処理は終了される。
次に、図16のフローチャートを参照して、アクション推定部74の処理手順について説明する。
まず、アクション推定部74は、送受信/保管部52によって送信されたリンク変更記事及びアクション選出部73によって送信された抽出結果リストを取得する(ステップS101)。この抽出結果リストには、上記したように変更後リンクを設定することが定義されているアクションを示すアクション情報及び当該アクションを用いて投稿された記事の組が含まれる。ここでは、抽出結果リストには、n組のアクション情報及び記事の組が含まれているものとする。つまり、抽出結果リストには、n件のアクション情報及びn件の記事が含まれている。
アクション推定部74は、取得されたリンク変更記事と繋がるKL情報が存在するか否かを、記事関係情報格納部46を参照して判定する。リンク変更記事と繋がるKL情報とは、例えばリンク変更記事と関係がある記事(例えば元記事IDによって示される記事)と関係がある記事のように、リンク変更記事と直接的でなくとも間接的にリンク(関係)が繋がっている記事を示すKL情報の全てを指す。つまり、アクション推定部74は、リンク変更記事と関係がある記事(第3の記事)が存在するか否かを判定する。
アクション推定部74は、リンク変更記事と繋がるKL情報が存在する場合、当該KL情報を辿って、当該リンク変更記事と関係がある記事(関係記事)が投稿される際に用いられたアクション(第3のアクション)に定義されているアクションの種類(リンクの種類)及び当該リンク変更記事とのリンクの距離を算出する(ステップS102)。このリンクの距離は、前述したように例えば1つのKL情報を単位とする。つまり、例えばリンク変更記事と直接関係がある記事(例えば第1の関係記事)と当該リンク変更記事とのリンクの距離は「1」であり、その第1の関係記事と関係がある記事(例えば第2の関係記事)とリンク変更記事とのリンクの距離は「2」である。
次に、アクション推定部74は、取得された抽出結果リストに含まれるn件の記事のうちの記事i(i=1、2、…、n)を取得する(ステップS103)。
アクション推定部74は、取得された記事iと繋がるKL情報が存在するかを、記事関係情報格納部46を参照して判定する。つまり、アクション推定部74は、記事iと関係がある記事(第4の記事)が存在するか否かを判定する。
アクション推定部74は、記事iと繋がるKL情報が存在する場合、当該KL情報を辿って、上記したステップS102と同様に、当該記事iと関係がある記事が投稿される際に用いられたアクション(第4のアクション)に定義されているアクションの種類(リンクの種類)及び当該記事iとのリンクの距離を算出する(ステップS104)。
アクション推定部74は、ステップS102によって算出されたリンクの種類及びリンクの距離と、ステップS104によって算出されたリンクの種類及びリンクの距離とに応じて類似度を算出し、当該類似度を記事iのアクションの類似度として加算する(ステップS105)。
アクション推定部74は、記事i、当該記事iのアクションを示すアクション情報及び上記したようにして算出された当該記事iのアクションの類似度の組を推定結果リストに追加する(ステップS106)。これにより、アクション推定部74は、推定結果リストを作成する。なお、記事iのアクションを示すアクション情報は、上記したようにステップS101において取得された抽出結果リストに含まれている。
アクション推定部74は、上記したステップS103〜ステップS106の処理が抽出結果リストに含まれる記事の全てについて実行されたか否かを判定する(ステップS107)。
抽出結果リストに含まれる記事の全てについて実行されたと判定された場合(ステップS107のYES)、アクション推定部56は、推定結果リストをアクション決定部75に送信する(ステップS108)。
一方、抽出結果リストに含まれる記事の全てについて実行されていないと判定された場合(ステップS107のNO)、ステップ103に戻って処理が繰り返される。
次に、図17のフローチャートを参照して、アクション決定部75の処理手順について説明する。
まず、アクション決定部75は、アクション推定部74によって送信された推定結果リストを取得する(ステップS111)。この推定結果リストには、記事i、当該記事iのアクションを示すアクション情報及び当該記事iのアクションの類似度の組が含まれているものとして説明する。
次に、アクション決定部75は、送受信/保管部52によって送信されたリンク変更記事を取得する。アクション決定部75は、取得されたリンク変更記事に含まれる本文(第1の本文)及び当該リンク変更記事が作成(投稿)された作成日を示す情報(第1の作成日情報)を取得する(ステップS112)。
アクション決定部75は、例えば推定結果リストに含まれている記事iを取得する。アクション決定部75は、取得された記事iに含まれる本文(第2の本文)及び当該記事iが作成(投稿)された作成日を示す情報(第2の作成日情報)を取得する。
アクション決定部75は、形態素インデックス格納部を参照して、取得されたリンク変更記事の本文及び記事iの本文の類似度(以下、本文類似度と表記)を算出する。アクション決定部75は、形態素インデックス格納部に格納されている出現頻度情報によって示される例えばリンク変更記事の本文及び記事iの本文に含まれる文字列(単語)の出現頻度に基づいて本文類似度を算出する。
アクション決定部75は、算出された本文類似度を、推定結果リストに含まれる記事iのアクションの類似度に加算する(ステップS113)。
次に、アクション決定部75は、取得されたリンク変更記事の作成日及び記事iの作成日の類似度(以下、作成日類似度と表記)を算出する。この場合、アクション決定部75は、例えばリンク変更記事の作成日及び記事iの作成日を比較し、作成日の近さにより作成日類似度を算出する。
アクション決定部75は、算出された作成日類似度を、推定結果リストに含まれる記事iのアクションの類似度に加算する(ステップS114)。
アクション決定部75は、取得された推定結果リストに含まれている記事の全てについて上記したステップS113及びステップS114の処理が実行されたか否かを判定する(ステップS115)。
推定結果リストに含まれている記事の全てについて実行されたと判定された場合(ステップS115のYES)、アクション決定部75は、推定結果リストを参照して、類似度が一番高いアクションを変更後リンクに適切なアクションの候補として決定する。アクション決定部75は、決定されたアクション(を示すアクション情報)を送受信/保管部52に送信する(ステップS116)。送受信/保管部52によって送信されたアクション情報は、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。
一方、ステップS115において推定結果リストに含まれている記事の全てについて実行されていないと判定された場合、ステップS113に戻って処理が繰り返される。
図18を参照して、本実施形態に係る知識継承システム70の処理の流れを具体的に説明する。ここでは、例えばアクションAを用いて投稿された記事A(リンク変更記事)の返信元となる記事(返信元記事)として記事Bが追加(つまり、リンクが変更)された場合について説明する。つまり、記事Aに対して、記事Bを識別する元記事ID及び関係「返信」を含むKL情報が追加(設定)される場合について説明する。
この場合、リンク選択インタフェース712は、例えばユーザの操作に応じて、リンク変更記事(記事A)に対する変更後リンクとして「返信」及び当該変更後リンク(返信)の相手となる元記事として記事Bを選択する。これにより、記事Aの返信元記事として記事Bが追加される(ステップS121)。
なお、図18に示すように、記事/アクション格納部45には、アクションA〜アクションHが格納されているものとする。アクションAは、リンク(の種類)「新規投稿」を設定することが定義されているアクションである。つまり、アクションAを用いて投稿された記事には、「新規投稿」のリンクが設定される。
以下同様に、アクションBは、リンクの種類「まとめ」を設定することが定義されているアクションである。アクションCは、リンクの種類「新規投稿」を設定することが定義されているアクションである。アクションDは、リンクの種類「返信」及び「まとめ」を設定することが定義されているアクションである。アクションEは、リンクの種類「返信」を設定することが定義されているアクションである。アクションFは、リンクの種類「返信」を設定することが定義されているアクションである。アクションGは、リンクの種類「まとめ」を設定することが定義されているアクションである。また、アクションHは、リンクの種類「返信」を設定することが定義されているアクションである。
次に、アクション選出部73は、変更後リンクである「返信」を設定することが定義されているアクション(を示すアクション情報)を、記事/アクション格納部45から検索(選出)する(ステップS122)。図18に示す例では、アクションE、アクションF及びアクションHが検索される。
アクション選出部73は、検索されたアクションE、アクションF及びアクションHを用いて投稿された記事を記事データベース42から検索(選出)する(ステップS123)。図18に示す例では、アクションEを用いて投稿された記事AA、アクションFを用いて投稿された記事BB、アクションFを用いて投稿された記事CC、アクションHを用いて投稿された記事DD及びアクションEを用いて投稿された記事EEが検索されたものとする。
アクション選出部73は、アクションE(を示すアクション情報)及び記事AAの組、アクションF及び記事BBの組、アクションF及び記事DDの組、アクションH及び記事DDの組、アクションE及び記事EEの組を含む抽出結果リストをアクション推定部74に送信する。
アクション推定部74は、アクション選出部73によって送信された抽出結果リストを取得する。アクション推定部74は、上記したようにリンク変更記事である記事Aのアクションと、取得された抽出結果リストに含まれる記事AA、記事BB、記事CC、記事DD及び記事EEのアクションとの類似度をそれぞれ算出する。
なお、記事Aのアクションとは、当該記事Aが投稿される際に用いられたアクションAである。同様に、記事AAのアクションとは、当該記事AAが投稿される際に用いられたアクションEである。記事BBのアクションとは、当該記事BBが投稿される際に用いられたアクションFである。記事CCのアクションとは、当該記事CCが投稿される際に用いられたアクションFである。記事DDのアクションとは、当該記事DDが投稿される際に用いられたアクションHである。、また、記事EEのアクションとは、当該記事EEが投稿される際に用いられたアクションEである。
なお、例えば記事Aが投稿される際に用いられたアクションAとアクションEとの類似度をアクションEの類似度と称する。同様に、アクションAとアクションFとの類似度をアクションFの類似度、アクションAとアクションHとの類似度をアクションHの類似度と称する。
アクション推定部74は、例えば記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて、アクションEの類似度、アクションFの類似度及びアクションHの類似度を算出する。
アクション推定部74は、記事AA、アクションE(を示すアクション情報)及び算出されたアクションEの類似度の組と、記事BB、アクションF及び算出されたアクションFの類似度の組と、記事CC、アクションF及び算出されたアクションFの類似度の組と、記事DD、アクションH及び算出されたアクションHの類似度の組と、記事EE、アクションE及び算出されたアクションEの組とを含む推定結果リストをアクション決定部75に送信する。
アクション決定部75は、アクション推定部74によって送信された推定結果リストに含まれるアクションの類似度に応じてアクション候補を決定する(ステップS124)。このとき、アクション決定部75は、リンク変更記事(記事A)及び推定結果リストに含まれるアクション(アクションE、FまたはH)を用いて投稿された記事(記事AA、記事BB、記事CC、記事DDまたは記事EE)の本文の類似度(本文類似度)または作成日の類似度(作成日類似度)を、当該類定結果リストに含まれるアクションの類似度(アクションE、FまたはHの類似度)に加算する。図18に示す例では、推定結果リストに含まれるアクションの類似度のうち、アクションEの類似度が最も高いものとする。
アクション決定部75は、推定結果リストに含まれるアクションの類似度のうち、最も高いアクション(ここでは、アクションE)を、上記したように記事Aのリンクに返信元(記事B)を追加した場合における適切なアクション候補として決定する。
この場合、アクション候補として決定されたアクションE(を示すアクション情報)は、送受信/保管部52に送信される。送受信/保管部52に対して送信されたアクションEは、アクション候補として候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。
これにより、例えばユーザによるクライアント端末20に対する操作に応じて、例えば記事Aのアクション(ここでは、アクションA)が、提示されたアクションEに変更される。
上記したように本実施形態においては、リンク変更記事に対するリンクを変更した場合、当該変更されたリンク(変更後リンク)を設定することが定義されているアクション及び当該リンク変更記事のアクションの類似度を算出する。本実施形態においては、この算出された類似度に応じて、リンク変更記事に適切なアクションをユーザに対して提示することができる。このように、記事に対するリンクが変更された場合に適切なアクションの候補をユーザに対して自動的に提示することで、容易に当該記事のアクションを適切なアクションに変更することが可能となる。
[第3の実施形態]
次に、図19を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態に係る知識継承システムの構成は、前述した第2の実施形態と同様であるため、図13を用いて説明する。
本実施形態に係る知識継承システムの特徴は、例えばリンク変更記事のリンクが変更された場合に、当該リンク変更記事と同様な記事に対しても適切なアクションの候補が提示される点にある。
アクション決定部75は、前述した第2の実施形態と同様に、リンクが変更されたリンク変更記事に適切なアクションを決定する。この決定されたアクションは、前述したようにリンク変更記事に適切なアクション候補として候補表示インタフェース513を介してユーザに対して提示される。
アクション決定部75は、推定結果リストに含まれるn件の記事のうち、アクションの類似度が高い記事を選出する。なお、選出される記事の件数は、例えばパラメータにより予めユーザによって設定される。
アクション決定部75は、リンク変更記事の投稿時に用いられたアクションがユーザに対して提示された適切なアクション候補に変更された場合、決定されたアクション候補(ユーザに対して提示されたアクション)に変更すべき記事として、選出された記事を送受信/保管部52に送信する。送受信/保管部52に対して送信された記事は、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。
図19のフローチャートを参照して、本実施形態に係る知識継承システム70に含まれるアクション決定部75の処理手順について説明する。なお、アクション決定部75は、前述した第2の実施形態と同様にして、既に例えばリンク変更記事に適切なアクション候補を決定し、当該決定されたアクション候補は候補表示インタフェース513を介してユーザに対して提示されたものとする。
アクション決定部75は、推定結果リストを取得する(ステップS131)。この推定結果リストには、例えばn件の記事が含まれているものとする。また、推定結果リストには、記事i(i=1、2、…n)のアクションを示すアクション情報及び当該記事iのアクションの類似度が含まれている。
アクション決定部75は、例えばユーザによって予め設定されているパラメータにより、取得された推定結果リストから選出する記事iの件数(を示す情報)を取得する(ステップS132)。このとき取得された件数は、m(m=1、2、…、n)であるものとする。
アクション決定部75は、取得された件数分の記事iを、取得された推定結果リストから取得(選出)する(ステップS133)。ここでは、m件の記事iが取得される。このとき、アクション決定部75は、例えば推定結果リストに含まれるn件の記事のうち、アクションの類似度が高い順にm件の記事iを取得する。
アクション決定部75は、取得されたm件の記事iを変更候補記事リストに一時的に保存する(ステップS134)。
次に、アクション決定部75は、ユーザに対して提示されたアクション候補に、リンク変更記事のアクションが変更されたか否かを判定する(ステップS135)。この場合、例えばユーザは、クライアント端末20を操作することによりアクション候補に変更することができる。
アクション候補に変更されたと判定された場合(ステップS135のYES)、アクション決定部75は、変更候補記事リストに保存されたm件の記事iをアクション変更候補記事として、送受信/保管部52に送信する(ステップS136)。ここで、アクション変更候補記事とは、記事の投稿時に用いられたアクションを変更した方がよい記事である。これにより、送受信/保管部52に対して送信されたm件の記事iは、候補表示インタフェース513を介してユーザに対して提示される。つまり、m件の記事iに対して、適切なアクション候補がユーザに対して提示される。換言すると、ユーザに対して提示されたアクション候補に、m件の記事iのアクションを変更した方がよい旨が当該ユーザに対して通知される。
一方、アクション候補に変更されていないと判定された場合(ステップS135のNO)、処理は終了される。
なお、本実施形態おいては、上記したようにリンク変更記事に対してリンクの変更があった場合に、当該変更後のリンクが設定されている記事に対しても適切なアクションの候補が提示されるものとして説明したが、前述した第1の実施形態のようにラベル変更記事に対してラベルの変更があった場合であっても同様である。この場合には、例えば前述した第1の実施形態におけるアクション推定部56において作成された推定結果リストに対して上記したような処理が実行される。また、前述した第1の実施形態に係る知識継承システム50及び本実施形態に係る知識継承システム70の構成要素を適宜組み合わせた構成とすることにより、ある記事に対してリンク及びラベルの両方が変更された場合であっても、同様にして変更後のリンク及び変更後のラベルが設定されている記事に対して適切なアクションの候補を表示することが可能である。
次に、図20を参照して、本実施形態に係る知識継承システム70の処理の流れを具体的に説明する。例えばアクションAを用いて投稿された記事Aが、記事データベース42に存在するのもとする。この記事Aには、ラベルAが付されているものとする。ここでは、例えば記事Aの返信元となる記事(返信元記事)として記事Bが追加(つまり、リンクが変更)され、かつ、記事Aに付されているラベルAがラベルBに変更された場合について説明する。この場合、例えば知識継承システム70には、前述した第1の実施形態におけるラベル選択インタフェース512が含まれるものとする。
この場合、リンク選択インタフェース712は、例えばユーザの操作に応じて、記事A(リンク変更記事)に対する変更後リンクとして「返信」及び当該変更後リンク(返信)の相手となる元記事として記事Bを選択する。これにより、記事Aの返信元記事として記事Bが追加される(ステップS141)。
また、ラベル選択インタフェース512は、例えばユーザの操作に応じて、変更後ラベルとしてラベルBを選択する。これにより、記事Aに付されているラベルが、ラベルAからラベルBに変更される(ステップS142)。
次に、前述した図18に示すステップS122〜ステップS124の処理に相当するステップS143〜ステップS145の処理が実行される。ここでは、前述した図18で説明したようにアクションEが記事Aに対するアクション候補として決定されたものとして説明する。
ここで、アクション候補として決定されたアクションEは、候補表示インタフェース513を介してユーザに対して提示され、記事Aのアクションが当該提示されたアクションEに変更された場合を想定する。なお、記事Aのアクションは、例えばユーザがクライアント端末20を操作することによって、提示されたアクションEに変更される。
このとき、推定結果リストには、記事AA、アクションE(を示すアクション情報)及び算出されたアクションEの類似度の組と、記事BB、アクションF及び算出されたアクションFの類似度の組と、記事CC、アクションF及び算出されたアクションFの類似度の組と、記事DD、アクションH及び算出されたアクションHの類似度の組と、記事EE、アクションE及び算出されたアクションEの組とが含まれているものとする。
この場合、アクション決定部75は、例えばユーザによって予め設定されているパラメータに設定されている件数の記事を、推定結果リストから選出(取得)する(ステップS146)。アクション決定部75は、推定結果リストに含まれるアクションの類似度が高い順に記事を選出する。
ここでは、例えばユーザによって予め設定されているパラメータに設定されている件数は5件である場合を想定する。この場合、アクション決定部75は、推定結果リストに含まれている記事AA、記事BB、記事CC、記事DD及び記事EEを選出する。
なお、図20に示すように、記事AAは、リンクの種類が「返信」であり、ラベルAが付されている記事である。記事BBは、リンクの種類が「返信」であり、ラベルBが付されている記事である。記事CCは、リンクの種類が「返信」であり、ラベルBが付されている記事である。記事DDは、リンクの種類が「返信」であり、ラベルCが付されている記事である。記事EEは、リンクの種類が「返信」であり、ラベルBが付されている記事である。
次に、アクション決定部75は、選出された記事のうち、例えば上記したステップS142において変更されたラベルBが付されている記事を検索する(ステップS147)。ここでは、記事BB、記事CC及び記事EEが検索される。
アクション決定部75は、選出された記事BB、記事CC及び記事EEをアクション変候補記事として送受信/保管部52に送信する。これにより、記事BB、記事CC及び記事EEの投稿時に用いられたアクションを、上記したようにアクション候補として決定されたアクションEに変更した方がよい旨がユーザに対して通知される。なお、この例では、記事EEは、既にアクションEを用いて投稿されている記事であるため変更する必要はない。
上記したように本実施形態においては、例えばある記事に対してリンクまたはラベルが変更された場合において、当該変更後のリンクまたは変更後のラベルが設定されている記事に対しても適切なアクション候補を提示することが可能となる。これにより、例えばリンクまたはラベルを変更した記事だけでなく、当該変更後のリンクまたは変更後のラベルと同様のリンクまたはラベルが設定されている記事のアクションについても、自動的に一括して適切なアクション候補に変更することが可能となる。
[第4の実施形態]
次に、図21を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。図21は、本実施形態に係る知識継承システム80の主として機能構成を示すブロック図である。
知識継承システム80は、インタフェース81、記事選出部82、アクション推定部83及びアクション作成部84を含む。なお、本実施形態において、これら各部81乃至84は、前述した第1の実施形態と同様に、図3に示されるコンピュータ10が外部記憶装置40に格納されているプログラム41を実行することにより実現されるものとする。
また、知識継承システム80は、前述した第2の実施形態と同様に形態素インデックス格納部(図示せず)を含む。本実施形態において、形態素インデックス格納部は、前述した図3に示す外部記憶装置40に格納される。
この形態素インデックス格納部には、例えば記事データベース42に格納されている記事の各々に含まれる本文が形態素解析された結果(形態素解析結果)が予め格納されている。また、この形態素解析結果には、例えば形態素解析された本文に含まれる単語等の出現頻度を示す出現頻度情報等が含まれる。
インタフェース81は、記事選択インタフェース811、ラベル選択インタフェース812及びフォルダ選択インタフェース813を含む。記事選択インタフェース811は、例えばユーザがクライアント端末20を操作することによって、ラベルを変更(例えば新たにラベルを付す等)または出力先フォルダを変更する記事(以下、変更記事と表記)を記事データベース42から選択する。この変更記事は、例えば予め定義されたアクションを用いずに投稿された記事であるものとする。記事選択インタフェース811は、選択された変更記事を送受信/保管部52に送信する。
ラベル選択インタフェース812は、例えばユーザのクライアント端末20に対する操作に応じて、記事選択インタフェース811によって選択された記事(変更記事)に付すラベル(変更後ラベル)を選択する。この場合、ラベル選択インタフェース812は、例えば既にアクションに定義されているラベルの中から変更後ラベル(第1の付加情報)を選択する。これにより、ラベル選択インタフェース812は、変更記事に対して変更後ラベル(第1の付加情報)を設定する。ラベル選択インタフェース812は、選択された変更後ラベル(を示す情報)を送受信/保管部52に送信する。
フォルダ選択インタフェース813は、例えばユーザのクライアント端末20に対する操作に応じて、記事選択インタフェース811によって選択された記事(変更記事)を入れる出力先フォルダ(変更後フォルダ)を選択する。この場合、フォルダ選択インタフェース813は、例えばユーザによって既に作成されているフォルダの中から変更後フォルダ(第1の付加情報)を選択する。これにより、フォルダ選択インタフェース813は、変更記事が入れられる出力先フォルダとして変更後フォルダ(第1の付加情報)を設定する。フォルダ選択インタフェース813は、選択された変更後フォルダ(を示す情報)を送受信/保管部52に送信する。
なお、送受信/保管部52は、記事選択インタフェース811によって送信された変更記事をアクション推定部83に送信する。また、送受信/保管部52は、ラベル選択インタフェース812によって送信された変更後ラベル及びフォルダ選択インタフェース813によって送信された変更後フォルダを記事選出部82及びアクション作成部84に送信する。
記事選出部82は、記事検索範囲決定部53によって送信された記事検索範囲情報に基づいて、変更後ラベルが付されており、かつ、変更後フォルダに所属している(入っている)記事を記事データベース42から選出(検索)する。記事選出部82は、選出された記事の情報、変更後ラベル及び変更後フォルダの各情報をアクション推定部83に送信する。
アクション推定部83は、変更記事及び記事選出部82によって送信された記事及び記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて、リンクの種類(第2の付加情報)を算出する。また、アクション推定部83は、上記した形態素インデックス格納部に格納されている変更記事及び記事選出部82によって送信された記事の形態素解析結果に基づいて、アクション名を算出する。アクション推定部83は、算出されたリンクの種類及びアクション名をアクション作成部84に送信する。
アクション作成部84は、変更後ラベル、変更後フォルダ、アクション推定部83によって送信されたリンクの種類及びアクション名に基づいて、アクションを作成する。アクション作成部84は、作成されたアクション(を示すアクション情報)を送受信/保管部52に送信する。
アクション作成部84によって作成されたアクションは、候補表示インタフェース513を介してユーザに対して提示される。これにより、例えば変更記事が投稿された際のアクションを、アクション作成部84によって作成されたアクションとした方がよい旨がユーザに対して通知される。
次に、図22のフローチャートを参照して、本実施形態に係る知識継承システム80の処理手順について説明する。
まず、記事選択インタフェース811は、記事データベース42に格納されている複数の記事のうち、例えばユーザの操作に応じて、ラベルを変更または出力先フォルダを変更する記事(変更記事)を選択する(ステップS151)。
次に、ラベル選択インタフェース812は、例えばユーザの操作に応じて、変更後ラベルを選択する(ステップS152)。このとき、ラベル選択インタフェース812は、例えば既に存在する(アクションに定義されている)ラベルの中から変更後ラベルを選択する。
フォルダ選択インタフェース813は、例えばユーザの操作に応じて、変更後フォルダを選択する(ステップS153)。このとき、フォルダ選択インタフェース813は、例えばユーザによって既に作成されている出力先フォルダの中から変更後フォルダを選択する。
記事検索範囲決定部53は、設定パラメータ情報格納部43に格納されているパラメータ情報または利用履歴格納部44に格納されている利用履歴情報に基づいて、変更後ラベルが付されている記事であって変更後フォルダに所属している記事を検索する検索範囲を決定する(ステップS154)。また、記事検索範囲決定部53は、例えば記事データベース42に格納されているユーザ情報に基づいて決定処理を実行する。記事検索範囲決定部53は、決定された検索範囲を示す検索範囲情報を記事選出部82に送信する。
記事選出部82は、記事検索範囲決定部53によって送信された検索範囲情報を取得する。記事選出部82は、取得された検索範囲情報に基づいて、変更後ラベルが付され、かつ変更後フォルダに所属する記事を記事データベース42から選出(検索)する(ステップS155)。記事選出部82は、選出された記事の情報をアクション推定部83に送信する。
アクション推定部83は、変更記事及び記事選出72によって送信された記事を意味クラス解析する。ここで、意味クラスとは、例えば記事に含まれる特定の単語(ユーザA)の上位の意味(人名)を表す。アクション推定部83は、意味クラス解析結果及び記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて、リンクの種類を算出する(ステップS156)。
アクション推定部83は、変更記事及び記事選出72によって送信された記事の形態素解析結果を形態素インデックス格納部から取得する。アクション推定部83は、取得された形態素解析結果に基づいて、アクション名を算出する(ステップS157)。このとき、アクション推定部83は、例えば変更記事及び記事選出部82によって送信された記事に含まれる単語(文字列)の出現頻度に基づいてアクション名を算出する。
アクション推定部83は、算出されたリンクの種類及びアクション名をアクション作成部73に送信する。
アクション作成部84は、アクション推定部83によって送信されたリンクの種類及びアクション名を取得する。また、アクション作成部84は、変更後ラベル及び変更後フォルダ(を示す情報)を取得する。アクション作成部84は、取得されたリンクの種類、アクション名、変更後ラベル及び変更後フォルダからアクションを作成する(ステップS158)。アクション作成部84は、作成されたアクション(を示すアクション情報)を送受信/保管部52に送信する。
送受信/保管部52は、アクション作成部84によって送信されたアクション情報を、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示する(ステップS159)。これにより、提示されたアクション情報によって示されるアクションを変更記事が投稿された際のアクションとして変更(設定)した方が良い旨が、ユーザに対して通知される。
次に、図23のフローチャートを参照して、記事選出部82の処理手順について説明する。
まず、記事選出部82は、送受信/保管部52によって送信された変更後ラベル(検索対象ラベル)、変更後フォルダ(検索対象フォルダ)及び検索範囲情報を取得する(ステップS161)。
次に、記事選出部82は、取得された変更後ラベルが付されている記事を、記事データベース42から選出(検索)する(ステップS162)。記事選出部82は、取得された検索範囲情報によって示される検索範囲内で検索処理を実行する。
変更後ラベルが付されている記事がヒットした場合(ステップS163のYES)、記事選出部82は、当該ヒットした記事のうち、1つの記事を取得する(ステップS164)。
記事選出部82は、記事/アクション格納部45を参照して、取得された記事が定義されたアクションを用いて投稿された記事であるか否かを判定する(ステップS165)。この場合、記事選出部82は、取得された記事に対応付けられているアクション情報が記事/アクション格納部45に存在するか否かに応じて判定する。
取得された記事が定義されたアクションを用いて投稿された記事であると判定された場合(ステップS165のYES)、記事選出部82は、取得された記事が上記したステップS161において取得された変更後フォルダに所属しているか否かを判定する(ステップS166)。
取得された記事が変更後フォルダに所属していると判定された場合(ステップS166のYES)、記事選出部82は、当該取得された記事(の情報)を抽出結果リストに追加する(ステップS167)。
次に、ステップS163の処理においてヒットした記事の全てにおいて、上記したステップS164〜ステップS167の処理が実行された場合(ステップS168のYES)、記事選出部82は、抽出結果リストをアクション推定部83に送信する(ステップS169)。
一方、ステップS163の処理においてヒットした記事の全てにおいて、上記したステップS164〜ステップS167の処理が実行されていない場合(ステップS168のNO)、ステップS164に戻って処理が繰り返される。
なお、上記したステップS163において記事がヒットしない場合、処理は終了される。
また、ステップS165においてアクションを用いて投稿された記事でないと判定された場合、ステップS168の処理が実行される。
また、ステップS166において変更後フォルダに所属していないと判定された場合、ステップS168の処理が実行される。
次に、図24のフローチャートを参照して、アクション推定部83の処理手順について説明する。
まず、アクション推定部83は、送受信/保管部52によって送信された変更記事及び記事選出部82によって送信された抽出結果リストを取得する(ステップS171)。なお、取得された抽出結果リストには、例えばn件の記事(の情報)が含まれているものとする。
アクション推定部83は、取得された変更記事と繋がるKL情報が存在するか否かを、記事関係情報格納部46を参照して判定する(ステップS172)。ここで、変更記事と繋がるKL情報とは、例えば変更記事と関係がある記事(例えば元記事IDによって示される記事)と関係がある記事のように、直接的でなくとも間接的に当該変更記事とのリンク(関係)の繋がりを示すKL情報の全てを指す。
変更記事と繋がるKL情報が存在すると判定された場合(ステップS172のYES)、アクション推定部83は、当該変更記事と繋がるKL情報を記事関係情報格納部46から取得する(ステップS173)。アクション推定部83は、取得されたKL情報に含まれるリンク関係(リンクの種類)を取得する。
次に、アクション推定部83は、取得された変更記事を意味クラス解析する。アクション推定部83は、変更記事に対して意味クラス解析処理を実行することにより、例えば返信を要求するもの、何かの回答となるもの、または単独の記事となるもの等に当該変更記事をクラス分けする。
アクション推定部83は、上記したような意味クラス解析結果及び取得されたリンクの種類に基づいて、1つのリンクの種類を算出(特定)する(ステップS174)。
アクション推定部83は、形態素インデックス格納部に格納されている変更記事の形態素解析結果を用いて、アクション名を算出する(ステップS175)。アクション推定部83は、例えば変更記事の形態素解析結果に含まれる出現頻度情報に基づいてアクション名を算出する。この出現頻度情報は、例えば変更記事(の本文)に含まれる文字列(単語)の当該変更記事における出現頻度を示す。
次に、アクション推定部83は、ステップS171において取得された抽出結果リストに含まれるn件の記事のうち、記事i(i=1、2、…、n)を取得する(ステップS176)。
アクション推定部83は、上記したステップS172の処理と同様に、取得された記事iと繋がるKL情報存在するか否かを、記事関係情報格納部46を参照して判定する(ステップS177)。
記事iと繋がるKL情報存在すると判定された場合(ステップS177のYES)、アクション推定部83は、当該記事iと繋がるKL情報を記事関係情報格納46から取得する(ステップS178)。アクション推定部83は、取得されたKL情報に含まれるリンク関係(リンクの種類)を取得する。
次に、アクション推定部83は、取得された記事iを意味クラス解析する。アクション推定部83は、記事iに対して意味クラス解析処理を実行することにより、例えば返信を要求するもの、何かの回答となるもの、または単独の記事となるもの等に当該記事iをクラス分けする。
アクション推定部83は、上記したような意味クラス解析結果及び取得されたリンクの種類に基づいて、1つのリンクの種類を算出(特定)する(ステップS179)。
アクション推定部83は、形態素インデックス格納部に格納されている記事iの形態素解析結果を用いて、アクション名を算出する(ステップS180)。アクション推定部83は、例えば記事iの形態素解析結果に含まれる出現頻度情報に基づいてアクション名を算出する。
つまり、ここで説明したステップS177〜ステップS180の処理では、上記した変更記事に対して実行されたステップS172〜ステップS175と同様の処理が記事iに対して実行される。換言すれば、変更記事及び抽出結果リストに含まれる記事iの各々からリンクの種類及びアクション名が算出される。
次に、アクション推定部83は、ステップS171において取得された抽出結果リストに含まれるn件の記事の全てについて上記したステップS177〜ステップS180の処理が実行されたか否かを判定する(ステップS181)。
抽出結果リストに含まれるn件の記事の全てについて処理が実行されたと判定された場合(ステップS181のYES)、アクション推定部83は、上記したステップS175及びステップS180の処理において算出されたアクション名を意味クラス解析する。ここで、ステップS175及びステップS180の処理において算出されたアクション名とは、上記したように変更記事及び記事iのそれぞれに対して算出された複数のアクション名を含む。アクション推定部83は、アクション名群の意味クラス解析結果に基づいて、当該アクション名群の中から最適なアクション名を1つ算出する(ステップS182)。アクション推定部83は、例えば変更記事の意味内容を表す、つまり当該意味内容に適切な(近い)アクション名を最適なアクション名として算出する。
アクション推定部83は、上記したステップS174及びステップS179の処理において算出されたリンクの種類に基づいて、最適なリンクの種類を1つ算出する(ステップS183)。ここで、ステップS174及びステップS179の処理において算出されたリンクの種類とは、上記したように変更記事及び記事iのそれぞれに対して算出された複数のリンクの種類を含む。アクション推定部83は、ステップS174及びステップS179の処理において算出されたリンクの種類のうち、例えば最も出現頻度の高い(最も多く算出された)リンクの種類を最適なリンクの種類として算出する。
アクション推定部83は、算出された最適なアクション名及び最適なリンクの種類をアクション作成部84に対して送信する(ステップS184)。
一方、上記したステップS172において変更記事と繋がるKL情報が存在しないと判定された場合、ステップS175の処理が実行される。
また、ステップS177において記事iと繋がるKL情報が存在しないと判定された場合、ステップS180の処理が実行される。
また、ステップS181において抽出結果リストに含まれるn件の記事の全てについて処理が実行されていないと判定された場合、ステップS176に戻って処理が繰り返される。
次に、図25のフローチャートを参照して、アクション作成部84の処理手順について説明する。
まず、アクション作成部84は、アクション推定部83によって送信された最適なアクション名(以下、単にアクション名と表記)及び最適なリンクの種類(以下、単にリンクの種類と表記)を取得する(ステップS191)。
次に、アクション作成部84は、送受信/保管部52によって送信された変更後ラベル及び変更後フォルダ(を示す情報)を取得する(ステップS192)。
アクション作成部84は、取得されたアクション名、リンクの種類、変更後ラベル及び変更後フォルダからアクションを作成する(ステップS193)。つまり、アクション作成部84は、取得されたアクション名、リンクの種類、変更後ラベル及び変更後フォルダ(出力フォルダ)が定義されたアクションを作成する。
アクション作成部84は、作成されたアクション(を示すアクション情報)を変更記事のアクション候補として送受信/保管部52に送信する(ステップS194)。送受信/保管部52に対して送信されたアクション情報は、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。
次に、図26を参照して、本実施形態に係る知識継承システム80の処理の流れを具体的に説明する。ここでは、例えば定義されたアクションを用いずに投稿された記事A(変更記事)に対して、新たにラベルA(変更後ラベル)を付し、出力先フォルダとしてフォルダA(変更後フォルダ)に当該記事Aを入れるような変更がされた場合について説明する。
この場合、ラベル選択インタフェース812は、例えばユーザの操作に応じて、変更記事(記事A)に対して新たに付される変更後ラベルとしてラベルAを選択する(ステップS201)。これにより、変更後ラベルとしてラベルAが記事Aに付される。
また、フォルダ選択インタフェース813は、例えばユーザの操作に応じて、変更記事(記事A)を新たに所属させる(入れる)変更後フォルダとしてフォルダAを選択する(ステップS202)。これにより、出力先フォルダとしてフォルダAに記事Aが所属する。
次に、記事選出部82は、記事検索範囲決定部53によって決定された検索範囲に基づいて、変更後ラベルであるラベルAが付され、かつ、変更後フォルダであるフォルダAに所属する記事を記事データベース42から選出(検索)する。
ここで、記事選出部82が、ラベルAが付され、かつ、フォルダAに所属する記事として、記事B、記事C及び記事Dを選出した場合を想定する。この場合、記事選出部82は、選出された記事B、記事C及び記事Dを含む抽出結果リストをアクション推定部83に送信する。
ここで、図26に示すように、変更記事である記事Aの本文は例えば「AAAの開発計画書を作成しました。」であり、当該記事Aに設定されているリンクの種類は「返信」であり、当該記事Aに付されているラベル(変更後ラベル)は「(ラベル)A」であり、当該記事Aが所属する出力先フォルダ(変更後フォルダ)はフォルダAであるものとする。
また、記事選出部82によって送信された抽出結果リストに含まれる記事Bの本文は例えば「BBBの開発計画書を作成しました。」であり、当該記事Bに設定されているリンクの種類は「返信」であり、当該記事Bに付されているラベルは「(ラベル)A」であり、当該記事Bが所属する出力先フォルダはフォルダAであるものとする。
また、記事選出部82によって送信された抽出結果リストに含まれる記事Cの本文は例えば「CCCの開発計画書を作成しました。」であり、当該記事Cに設定されているリンクの種類は「返信」であり、当該記事Cに付されているラベルは「(ラベル)A」であり、当該記事Cが所属する出力先フォルダはフォルダAであるものとする。
また、記事選出部82によって送信された抽出結果リストに含まれる記事Dの本文は例えば「DDDの開発計画書を作成しました。」であり、当該記事Dに設定されているリンクの種類は「返信」であり、当該記事Dに付されているラベルは「(ラベル)A」であり、当該記事Dが所属する出力先フォルダはフォルダAであるものとする。
この場合、アクション推定部83は、例えば記事Aに対する意味クラス解析結果及び記事関係情報格納部46に格納されているKL情報に基づいて、当該記事Aからリンクの種類として「返信」、アクション名として「開発計画書の作成」を算出する。
アクション推定部83は、同様に、例えば記事Bからリンクの種類として「返信」、アクション名として「開発計画書の作成」を算出する。
アクション推定部83は、同様に、例えば記事Cからリンクの種類として「返信」、アクション名として「開発計画書の作成」を算出する。
また、アクション推定部83は、同様に、例えば記事Dからリンクの種類として「返信」、アクション名として「開発計画書の作成」を算出する。
次に、アクション推定部83は、記事A〜記事Dの各々から算出されたアクション名から、最適なアクション名として「開発計画書の作成」を算出する(ステップS203)。このとき、アクション推定部83は、記事A〜記事Dの各々から算出されたアクション名を例えば意味クラス解析することにより、変更記事である記事Aの意味内容に最も適切なアクション名を最適なアクション名として算出する。
また、アクション推定部83は、記事A〜記事Dの各々から算出されたリンクの種類から、最適なリンクの種類として「返信」を算出する(ステップS204)。このとき、アクション推定部83は、記事A〜記事Dの各々から算出されたリンクの種類のうち、最も出現頻度の高いリンクの種類を最適なリンクの種類として算出する。
アクション推定部83は、算出されたアクション名「開発計画書の作成」及びリンクの種類「返信」をアクション作成部84に送信する。
アクション作成部84は、アクション推定部83によって送信されたアクション名「開発計画書の作成」及びリンクの種類「返信」を取得する。また、アクション作成部84は、変更後ラベルである「(ラベル)A」及び変更後フォルダである「(フォルダ)A」を取得する。
アクション作成部84は、取得されたアクション名、リンクの種類、変更後ラベル及び変更後フォルダを用いて、アクションを作成する(ステップS205)。ここでは、アクション名として「開発計画書の作成」、リンクの種類として「返信」、ラベルとして「(ラベル)A」及び出力先フォルダとして「(フォルダ)A」が定義されたアクションが作成される。
アクション作成部84は、作成されたアクションを示すアクション情報を変更記事(記事A)のアクション候補として送受信/保管部52に送信する。送受信/保管部52に対して送信されたアクション情報は、候補表示インタフェース513を介してユーザに提示される。これにより、変更記事である記事Aのアクションとして、提示されたアクション候補を設定すべき旨をユーザに対して通知する。
この場合、ユーザは、例えばクライアント端末20を操作することにより、提示されたアクション候補を変更記事である記事Aのアクションとして設定(変更)することができる(ステップS206)。
なお、図26に示すように、変更記事である記事Aだけでなく、例えばアクションの作成に用いられた記事B、記事Cまたは記事Dのアクション候補として、アクション作成部84によって作成されたアクションを提示する構成であっても構わない。この場合であっても、変更記事である記事Aと同様に、例えばユーザはクライアント端末20を操作することにより、記事B、記事Cまたは記事Dのアクションを、提示されたアクション候補に変更することが可能である。
上記したように本実施形態においては、例えば定義されたアクションを用いずに投稿された記事(変更記事)に対してラベル及び出力先フォルダが変更された場合において、変更後ラベルが付されており、かつ、変更後フォルダに所属している記事が選出される。本実施形態においては、選出された記事から最適なアクション名及びリンクの種類を算出することによって、変更記事に対するアクション候補を作成する。これにより、例えば変更記事が定義されたアクションを用いずに投稿されている場合であっても、当該変更記事に適切なアクション候補をユーザに対して自動的に提示することが可能となる。したがって、例えばユーザがアクションを新たに作成することなく、容易に変更記事に適切なアクションを設定することが可能となる。
なお、本願発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
10…コンピュータ、20…クライアント端末、30…ネットワーク、40…外部記憶装置、42…記事データベース、43…設定パラメータ情報格納部、44…利用履歴格納部、45…記事/アクション格納部(アクション情報格納手段)、46…記事関係情報格納部(ナレッジリンク情報格納手段)、47…変更履歴格納部、50,70,80…知識継承システム、51,71,81…インタフェース、52…送受信/保管部、53…記事検索範囲決定部、54…検索範囲利用履歴記録部、55,82…記事選出部、56,74,83…アクション推定部(アクション類似度算出手段)、57…アクション取得部、58…記事関係情報取得部、59,75…アクション決定部、60…ラベル変更履歴記録部、73…アクション選出部、84…アクション作成部、511,711,811…記事入力インタフェース、512…ラベル選択インタフェース(付加情報変更手段)、513…候補表示インタフェース(提示手段)、712…リンク選択インタフェース(付加情報変更手段)、812…ラベル選択インタフェース(付加情報設定手段)、813…フォルダ選択インタフェース(付加情報設定手段)。