JP4724081B2 - ファームポンド底部の堆積物を排出する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用水を貯留・供給するファームポンドにおいて、農地への農業用水の供給を停止することなく、ファームポンド底部に堆積している泥土を除去する方法に関する。
季節や気象の変動による使用水量の時間的変化に対応し、安定した作物の栽培管理を可能とするために、農地又は農地の近傍にはファームポンド(Farm Pond)と呼ばれるコンクリート製の貯水施設が設けられている。河川等の水源から送られてくる水は、ファームポンドに一時的に貯留され、農業用水として農地(畑地、ビニールハウス等)に供給される。また、ファームポンドに貯留された水は、農地の灌漑時における灌漑用水としても用いられる。
ファームポンドの大きさや深さは、そのファームポンドが設置される地域に応じて適宜決定され、河川等の水源に近いところに設置されるものは大中規模であり、この大中規模のファームポンドから給水される水流の末端部であって内陸部の農地付近に設置されるものは小規模である。例えば、中規模のファームポンドとしては縦40m×横70m×深さ10mのものがあり、小規模のファームポンドとしては縦20m×横40m×深さ3.75mのものがある。
また、ファームポンドには、タンク式ファームポンドおよび溜池状の開放式ファームポンドが存在する。一般的な開放式ファームポンドの一例について図7を参照しながら説明する。図7は、一般的な開放式ファームポンドの平面図を示す。
ファームポンド70は、コンクリート製の堤71で囲まれて形成されており、上部が開放した概ね直方体の形状である。ファームポンド70の壁面には、河川等の水源から送られてくる水をファームポンドに吐出するための吐水口72、並びにファームポンドに貯留された水を吸い上げて農地に供給するための吸水パイプ73が設けられている。図7中、ファームポンド70の壁面からは3本の吸水パイプ73が突出し下方へ伸びており、各吸水パイプ73の先端には吸水口(図示せず)が設けられている。該吸水パイプ73の周辺には該吸水パイプ73を取り囲むように吸水槽80が設けられている。吸水槽80は、その一面が前記吸水パイプ73が設置されたファームポンドの壁面であって、当該ファームポンドの壁面に対して垂直にコンクリート製の2枚の側壁81が前記吸水パイプ73を囲うように設けられ、吸水槽入口部82に格子状スクリーン83がその上部が吸水パイプ73の設けられた壁面に近接するように傾斜して設けられている。格子状スクリーン83は、横間隔が10cm程度で縦間隔が1m程度の鉄格子であり、これにより大きなゴミが除去される。また、吸水口には金網が設けられ、格子状スクリーン83を通過したゴミが除去される。
開放式ファームポンドの場合、風雨により土砂や落ち葉、枯れ草等がファームポンドに入りこみ、ファームポンド底部に泥土(腐葉土を含む)が堆積する。また、河川からファームポンドに送られてきた水には魚の卵が混入していることもあり、卵からかえった魚の死骸がファームポンド底部に堆積することもある。そして、これらがファームポンド底部に堆積することによって、底部がかさ上げされて貯水量が減少するという問題があった。
また、堆積した泥土が混入した状態で農業用水として供給されると農作物に泥土がかかってしまい、泥土がかかった部分で光合成ができなくなり病気になるという問題があった。特に、キャベツやレタス等の葉物野菜に泥土がかかると商品価値が全くなくなってしまう。
一方、従来、ファームポンドから農地に供給された農業用水中には、泥土のほかに、卵からかえった稚魚や、小石、貝、ゴミ等が混入していることもあり、これらがスプリンクラーに詰まるという問題もあった。
また、河川下流部から水源として取水する場合には、生活雑排水等の影響により水質汚濁が進んでいるため、ファームポンド内にアオコが大量発生することがある。発生したアオコや枯死したアオコはファームポンド底部に堆積したり堆積物の上層部分に浮遊したりするため、上記と同様の散水障害に加えて、異臭等の問題もあった。特に、発生したアオコを死滅させるためにファームポンドを遮光した場合、死滅したアオコが沈降してヘドロ状となり悪臭が発生するという問題もあった。
このような問題を解決するためにはファームポンド底部の堆積物(泥土)の浚渫処理を行う必要がある。従来一般的に行われているファームポンド底部の堆積物の処理方法は、ファームポンド内の農業用水を抜いて水分をできるだけ取り除いてから、ファームポンド内にゴム製のつなぎを着た作業者が入り、ポンプに接続した吸引ホースを用いてファームポンド底部に残存している泥土を吸引して浚渫作業を行うものである。
しかし、このような従来法では、ファームポンド内の農業用水を抜いてから作業を行うため、浚渫作業中には農地へ農業用水を供給することができないという問題があった。また、作業に著しく時間がかかるだけでなく、ある領域の泥土をポンプで吸引してもすぐに周囲から泥土が流れ込むためどこまで作業したのかがわかりにくく、作業効率が悪いという問題もあった。さらに、作業コストが高いので頻繁に浚渫作業ができず、数十年に一度の頻度でしか処理を行うことができなかった。
上記の従来方法における問題を解決する方法が特許文献1に開示されている。特許文献1記載の方法では、溜池底部の排水口から排水溝への水流及び撹拌手段によって撹拌された堆積物を農業用水と混合して排水溝へ流出し、その後に、排水溝の下流に設置された沈殿槽において農業用水及び腐葉土と砂利及び栗石等との分離を行う。これにより、溜池から農業用水を抜くことなく、農業用水を田畑へ供給するたび、又は、排水するたびごとに堆積物を同時に排出し、堆積物により溜池底部のかさ上げを防止する。
しかし、特許文献1記載の方法によれば、分離工程で砂利及び栗石等が農業用水から除去されるが、農業用水と腐葉土とが分離されない濁水のまま田畑へ供給されてしまう。そのため、このような濁水を田園に供給する場合は問題ないかもしれないが、葉物野菜の畑地に供給する場合には泥土が農作物にかかるという問題は依然として解消されない。このような濁水を農地に供給する前に農業用水と腐葉土とに分離するためには、分離工程用の沈殿槽を新たに別途建設する必要がありコストがかかる。
したがって、既存のファームポンドにおいて、新たな施設を建設することなく、低コストで、農地への農業用水の供給を停止することなくファームポンド底部の堆積物を排出し、雑物を含まない農業用水を供給するための方法が求められている。
特開2005−334846号公報
本発明は、農地への農業用水の供給を停止することなく、ファームポンドの底部に堆積している泥土を除去する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上述した従来方法では作業者がファームポンド内に入って浚渫作業を行うためにファームポンド内の水を放水する必要があったことに鑑み鋭意検討を重ねた結果、作業者が水上で作業できるように水位よりも高さのある枠体を安定な土台とし、かつ、この枠体内のファームポンド底部の泥土を除去することで、ファームポンド内の農業用水を抜く必要がなく、浚渫作業中にも農地へ農業用水を供給することができ、しかも浚渫作業区域を枠体で囲んでいるので作業中に泥土が枠体外のファームポンド内に拡散することなく浚渫作業ができることを見出した。また、農業用水を抜かないで浚渫作業を行うため用水の水圧によりファームポンド底部に泥土が圧縮されて沈着しているが、枠体下部とファームポンド底部との間に間隙を設けることで、当該間隙がノズルの役割を果たし、浚渫作業中に枠体内に水が流入する際に発生するノズルジェット流により枠体内のファームポンド底部に沈着した泥土をはがすことができ、効率的な作業ができることを見出した。
また、本発明者らは、さらに鋭意検討を重ねた結果、吸水口の位置が低いファームポンドにおいては、吸水槽と不織布フィルタを備えた枠体とで囲むことによって一定量の清浄な水を確保しておけば、ファームポンドの水位が吸水口よりも高い状態に維持しながらショベルローダー等の集土手段を利用してさらに効率的に泥土を除去できることを見出した。
本発明はこれらの知見に基づきなされるに至ったものである。
すなわち、本発明は、
(1)ファームポンドの水位を該ファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態に維持したまま該ファームポンドの底部の堆積物を排出する方法であって、
高さが前記ファームポンドの水深よりも高くかつ枠体底部と前記ファームポンドの底部との間に間隙を有する枠体を前記ファームポンドに沈設して、前記枠体内のファームポンド底部の堆積物をポンプで吸引してファームポンド外に排出する
ことを特徴とするファームポンド底部の堆積物を排出する方法、
(2)前記枠体を複数個用い、これらを配列して前記ファームポンドに沈設することを特徴とする前記(1)項に記載の方法、
(3)ファームポンドの水位を該ファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態に維持したまま該ファームポンドの底部の堆積物を排出する方法であって、
前記ファームポンドの水位をできるだけ低く維持し、
高さが前記ファームポンドの水深よりも高く、側面に不織布フィルタを有し、かつ枠体底部と前記ファームポンドの底部との間に間隙を有しない枠体を前記ファームポンドの吸水槽入口部に隣接して沈設して、前記枠体内のファームポンド底部の堆積物をポンプで吸引し、
前記枠体外のファームポンド底部の堆積物を、集土手段により収集し、搬送手段によりファームポンド外に搬送する
ことを特徴とするファームポンド底部の堆積物を排出する方法、
(4)前記枠体が、上から見た形状がコの字型で、その開放側が前記ファームポンドの吸水槽入口部に隣接して設置されることを特徴とする前記(3)項に記載の方法、
(5)前記枠体が、上から見た形状が四角形で、前記ファームポンドの吸水槽入口部側の面およびそれに対向した面に不織布フィルタが設けられていることを特徴とする前記(3)項に記載の方法、および
(6)前記吸水槽入口部に不織布フィルタを設けることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の方法
を提供するものである。
本発明の方法によれば、既存のファームポンドにおいて、新たな施設を建設することなく、低コストで、農地への農業用水の供給を停止することなくファームポンド底部の堆積物を除去することができる。この結果、ファームポンドが本来意図している貯水量を確保することができ、泥土を除去することでファームポンド内の水を清浄にして異臭等の問題を解決することができ、さらに、農作物に泥土がかかったりゴミ等がスプリンクラーに詰まったりするというような散水障害を解決することができる。
また、本発明の方法によれば、浚渫作業区域を枠体で囲っているので、浚渫作業中にファームポンド底部の泥土が拡散しない。また、底部に間隙を有する枠体を用いることで、当該間隙がノズルの役割を果たし、枠体内に水が流入する際に発生するノズルジェット流によって、枠体内のファームポンド底部に沈着した泥土をはがすことができ、効率的にファームポンド底部の堆積物を排出することができる。
また、本発明の方法によれば、不織布フィルタによって泥土や小さなゴミを除去することで、泥土や小さなゴミが農業用水に混入して農作物に泥土がかかったりゴミ等がスプリンクラーに詰まったりすることを防止することができる。
また、本発明の方法によれば、吸水口の位置が低いファームポンドにおいては、吸水槽と不織布フィルタを備えた枠体とで囲むことによって一定量の清浄な水を確保しておくことで、農地への農業用水の供給を停止することなく浚渫作業ができ、ファームポンドの水位が吸水口よりも高い状態であってもショベルローダー等の集土手段を利用してさらに効率的にファームポンド底部の堆積物を排出することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、枠体を利用して、農地への農業用水の供給を停止することなく、ファームポンド底部の堆積物を除去するものである。
本発明の第1の好ましい実施態様では、枠体底部とファームポンド底部との間に間隙を有する枠体を用いて、ファームポンドの水位をファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態に維持したまま、ファームポンドの所望の箇所に枠体を設置して枠体内のファームポンド底部の堆積物を吸引除去する。
また、本発明の第2の好ましい実施態様では、吸水口の位置が低いファームポンドにおいて、枠体底部と前記ファームポンドの底部との間に間隙を有さずかつ側面に不織布フィルタを備えた枠体を用いて、吸水槽と不織布フィルタを備えた枠体とで囲むことによって一定量の清浄な水を確保しておき、ファームポンドの水位をファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態に維持したまま、枠体内のファームポンド底部の堆積物を吸引除去する一方、枠体外のファームポンド底部の堆積物をショベルローダー等の集土手段により除去する。
最初に、本発明の第1の好ましい実施態様について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図の説明において同一の要素には同一の符号を付す。
図1は、本発明に用いられる枠体の好ましい一実施態様の平面図、図2は正面図である。また、図3は、本発明に用いられる枠体の別の好ましい一実施態様を示す正面断面図である。図1〜3中、11は枠体を、12はパネルを、13は支柱を、14は脚部を、16はタイヤを表し、15は枠体と地面90との間の間隙を表す。
また、図4は、本発明の第1の好ましい実施態様について説明する平面図であり、図5は、図4のB−B断面拡大図である。図4及び5中、30はファームポンドを、31はファームポンドの堤を、32は吐水口を、33は吸水パイプを、34は吸水口を、35は金網を、50は吸水槽を、51は吸水槽側壁を、52は吸水槽入口部を、53は格子状スクリーンを、54は不織布フィルタを表す。
本発明に用いられる枠体について説明する。
枠体11は、上下に縦貫した筒状のものであるが、その形状は特に限定されない。上から見た形状が円形、四角形、六角形などいかなる形状であってもよいが、複数の枠体を配列する場合や枠体の組立・分解を考慮すると四角形のものが好ましい。例えば、上から見た形状が縦3m×横3mの正方形の枠体を用いることができる。
また、ファームポンドの壁際や吸水槽に隣接した領域について浚渫作業を行う場合には、上から見た形状がコの字型の枠体を用いることもできる。
枠体11の高さは、作業を行うファームポンドの水位がファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態にある場合に、その水位よりも高ければ特に限定されない。ファームポンドの水位よりも高いことを要するのは、枠体の上に乗った作業者が水上で浚渫作業を行うことができるようにするためであり、また、枠体によって一定の領域を隔離して浚渫作業を行うためである。例えば、作業を行うファームポンドの水位が1.2mの場合には、枠体の高さは1.3m程度でもよい。
枠体11がファームポンド上に設置されたとき、ファームポンド底部と枠体11との間に間隙15が形成される。枠体内で浚渫作業を行う際にポンプで吸水すると枠体内の水位が枠体外の水位よりも低くなるが、当該間隙15を通ってファームポンドの水が枠体外から枠体11内に流入する。このとき、当該間隙15がノズルの役割を果たし、枠体11内に水が流入する際に発生するノズルジェット流により枠体内のファームポンド底部に沈着した泥土をはがすことができ、効率的に浚渫作業を行うことができる。このような作用を発揮することができるものであれば、間隙の数・大きさ・形状は特に限定されない。例えば、間隙15の高さは2〜3cm程度とすることができ、また、枠体11のパネル12の底部に切欠部を設けたり、枠体11底部に脚部14を設けたりすることで、ファームポンド底部と枠体11との間に間隙15を形成することができる。
脚部14は、図2に示すように、支柱13の長さがパネル12よりも長くなるように支柱13と一体に設けてもよいし、図3に示すように、支柱13と脚部14とが別途設けられていてもよい。また、図3に示すように、枠体11が水平移動できるように脚部14にタイヤ16を設けてもよい。
また、脚部14は伸縮自在な構成としてもよく、脚部14が枠体11内部に収容されることで、枠体11底部とファームポンド底部との間の間隙の大きさを調節することができる。この駆動方法としてはジャッキや油圧ポンプ等の任意の装置を用いることができる。図3に例示した構成はジャッキを用いたものであり、ジャッキのハンドル17を矢印A方向に動かすことで脚部14を伸縮することができる。
枠体11の材質は、軽量で頑丈なもので構成されていれば特に限定されず、例えば繊維強化プラスチック(FRP)製を用いることもできるが、コストの観点から特にアルミニウム製が好ましい。
枠体11は任意の方法で製造することができる。例えば、縦3m×横3m×高さ1.3m程度で、かつ、底部に高さ3cmの間隙15が設けられた直方体型アルミニウム製枠体11は、縦1.3m×横3mのアルミニウムパネル12を4枚及び1.33mの支柱13を4本用意し、パネル12の短辺同士の角度が90度となるように、ボルトとナット等の固着手段によってパネル12の短辺を支柱13に固定することで製造することができる。
本発明が適用されるファームポンドについて説明する。
本発明が適用されるファームポンドは特に限定されず、図7に示した一般的な開放式ファームポンドに適用することもできる。特に、中規模又は小規模のファームポンドに好ましく適用することができる。また、前記枠体は作業用土台として利用されるため安定して設置されることが好ましく、ファームポンド底部は概ね水平であることが好ましい。
図4及び5に示すように、ファームポンド30の壁面からは、3本の吸水パイプ33が突出し下方へ伸びており、吸水パイプ33の先端には吸水口34が設けられている。吸水口34により、ファームポンド30に貯留された水40が吸い上げられて農地に供給される。例えば、縦20m×横40m×深さ3.75m程度の小規模のファームポンドの場合、吸水口34はファームポンド底部から40cm程度のところに位置するように設けられている。本発明の方法では、ファームポンドの水位を当該吸水口34の位置よりも高い状態に維持して浚渫作業を行う。このため、農地への農業用水の供給を停止することなく、ファームポンドの底部に堆積している泥土を除去することができる。
ファームポンドの水位は、前記吸水口34よりも高い位置にさえあれば特に限定されない。例えば、上述した小規模のファームポンドの場合、120cmの水位で作業を行うことができる。
図4及び5に示すように、通常ファームポンドにおける吸水槽50の入口部52には、横間隔が10cm程度で縦間隔が1m程度の鉄格子からなる格子状スクリーン53が設置され、これにより大きなゴミが除去される。また、吸水口34には金網35が設けられ、格子状スクリーン53を通過したゴミが除去される。しかし、吸水口34に設けられた金網35を通過した泥土や小さなゴミが農業用水に混入して、農作物に泥土がかかったり、ゴミ等がスプリンクラーに詰まったりする問題がある。そのため、本発明では、このような泥土や小さなゴミを除去するために不織布フィルタ54を設けることが好ましい。このように不織布フィルタ54を設けることで、ファームポンド底部の堆積物を排出する際にトラブルによりファームポンド内に泥土が拡散した場合でも、農業用水に泥土が混入するのを防ぐことができる。
不織布フィルタ54は、泥土や小さなゴミを除去しつつ水を通すものであれば特に限定されない。また、不織布フィルタ54としては、農業用水に油類が混入することを防ぐため、油類を吸着できるものを用いることも好ましい。このようなフィルタとしては、例えば市販の多目的吸着不織布フィルタX−TEX(商品名、Xextex社製)を好ましく用いることができる(米国特許第6,632,501号明細書参照)。
不織布フィルタ54は、吸水される水から泥土や小さなゴミを除去することができれば設置箇所は特に限定されないが、吸水槽50の入口部52に設けることが好ましい。
不織布フィルタ54は、目詰まりにより水の流通が悪くなるのを防ぐため、交換可能に設置されるのが好ましい。例えば、図5に示したように、吸水槽50の入口部52に設置する場合には、前記不織布フィルタ54に滑車を取り付け、傾斜して設けられている格子状スクリーン53の上からリンクチェーン55を用いて前記フィルタ54を吊り下げ、上下に滑動可能に設置する。フィルタ交換時にはリンクチェーン55を巻いて前記フィルタ54を引き上げてフィルタ交換を行う。
次に、本発明の第1の好ましい実施態様に関し、ファームポンド底部の堆積物を排出する方法の好ましい手順について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
まず、あらかじめ用意しておいた枠体11の高さがファームポンド30の水深よりも高いことを確認する。枠体11は作業者が水上で作業するための土台として利用されるため、枠体11が完全に水没しないようにする必要があるからである。
次に、ワイヤ21の両端を滑車22を通してファームポンドの堤31に固定して、ファームポンド30上にワイヤ21を張る。一方、枠体11にワイヤ23を固定し、滑車24を通して前記ワイヤ21に枠体11を吊るす。ワイヤ21に吊るした枠体11を作業箇所の上空に移動させてから、作業箇所に枠体11を沈設させる。枠体11は複数使用することができる。図4では8個の枠体を配置している。また、枠体11を1つずつ隣接するように配置してもよく、複数の枠体11をあらかじめ連結させておいてからこれを沈設させてもよい。
図4に示すように、枠体11上には、作業者25の安全性と作業性を確保するために作業板26を適宜配置する。枠体11上の作業者25は、吸引ホース27を枠体11内に導入し、ファームポンド底部の堆積物を吸引してファームポンド外に排出する。
ファームポンドから泥水を吸引する手段は任意のポンプを用いることができ、例えばロータリーポンプを用いることができる。ロータリーポンプとしては、例えば、フォーゲルサンロータリーポンプ(商品名、太平洋機工(株)社製)を用いることができる。
本発明の第1の好ましい実施態様によれば、浚渫作業区域を枠体で囲っているので、浚渫作業中にファームポンド底部の泥土が拡散しない。また、上述したように、枠体内で浚渫作業を行う際にポンプで吸水すると枠体内の水位が枠体外の水位よりも低くなるが、当該間隙を通ってファームポンドの水が枠体外から枠体内に流入し、当該間隙がノズルの役割を果たす。ファームポンド底部には水圧により泥土が圧縮されて沈着しているが、間隙を通って枠体内に水が流入する際に発生するノズルジェット流によって、枠体内のファームポンド底部に沈着した泥土をはがすことができ、効率的に浚渫作業を行うことができる。また、本発明ではファームポンドに貯留された水を撹拌しないため、枠体外のファームポンド底部の泥土は、水圧により圧縮されており、浚渫作業中にファームポンド内に拡散することがない。したがって、浚渫作業中に農業用水を吸水しても、ゴミ等が水と一緒に吸水されることを防止することができる。なお、上述した不織布フィルタ54を吸水槽入口部52に設けることでゴミを完全に除去することができる。
堆積物が除去されたかどうかは、任意の手段で堆積物量を測定することで判断することができるが、例えば、枠体内に水中カメラを設置して浚渫作業前後の堆積物の量を目視確認することが好ましい。具体的には、水中カメラを入れたガラス箱を枠体内のファームポンド底部に沈めて堆積物量を測定することができる。
枠体内のファームポンド底部の堆積物の排出が完了したら、前記ワイヤ21により枠体11を吊り上げ、別の作業箇所に枠体11を移動させて上記の浚渫作業を繰り返す。
ファームポンドから排出した泥水は、分離・脱水処理により水と土とに分離することが好ましい。分離・脱水処理は任意の方法で行うことができる。例えば、市販の濁水凝集分離装置(例えば、SCB30型濁水処理装置、商品名:水将軍、(株)三央製)や脱水装置(例えば、マジカルベコップシリーズ、商品名、オクト社製)等を適宜組み合わせて用いて分離・脱水処理を行ってもよい。以下に分離・脱水処理の一例を示すが、本発明はこれに限定されない。
まず、ファームポンドから汲み上げた泥水を、メッシュ直径約10mmのスクリーン(ふるい)を有するゴミ取り装置にかけてビニール袋などの大型のゴミを取り除いた後、ノッチタンクに回収する。ノッチタンクにはメッシュ直径約5mmのゴミ取り網パレットが設けられており、このゴミ取りパレットにより小石などの小型のゴミも取り除かれる。
次いで、ノッチタンク中の泥水に凝集剤を添加し、この泥水を濁水凝集分離装置に搬送して上水部と沈殿部に分離する分離処理を行う。
凝集剤は泥土を水から沈降分離することができるものであれば特に制限されない。ただし、後述するように分離した水をファームポンドに戻し、分離した土を農地に利用する観点から、凝集分離スピードが速く、かつ、人体に無害で安全な凝集剤を用いることが好ましく、特に、水道局などでの浄水処理に用いられている凝集剤のように、沈降速度が速く、生化学的酸素要求量(BOD)や全窒素、全リン、大腸菌などを低減することができる凝集剤が好ましい。このような凝集剤としては、例えばオクトクリーンパウダー(商品名、オクト社製)等を用いることができる。
分離した上水部の水は、必要に応じてpH中和処理した後に、ファームポンドに戻す。沈降したフロックについては脱水装置に搬送して脱水処理を行う。
脱水装置に搬送されたフロックは、脱水処理により水と土とに分離される。
脱水処理は、一般的には、布袋にフロックを詰め込み、これを絞ることで行うことができる。脱水処理は効率よく短時間で行うことが好ましく、この観点から例えば上記のマジカルベコップシリーズ(商品名、オクト社製)を脱水装置として用いることが好ましい。この脱水装置は、布袋に泥土を圧入するのと同時に泥土中の液体を吸引するダイヤフラムポンプを用いた脱水タンクを備えており、少ない動力かつ短時間で効率的に脱水することができる(特許第3510237号公報参照)。
また、脱水装置は、脱水圧力を適宜変更できるものが好ましい。高圧で脱水して得られた脱水ケーキを産業廃棄物として処理することもできるが、資源リサイクルの観点から、含水率約30%の土が得られるように圧力を調節して脱水し、得られた土を農地に利用することが好ましい。脱水された水はファームポンドに戻すことが好ましい。
次に、本発明の第2の好ましい実施態様について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図6は、本発明の第2の好ましい実施態様について説明する平面図である。なお、図6の説明において、図1〜5における要素と同一の要素には同一の符号を付す。
本発明の第2の好ましい実施態様に用いられる枠体について説明する。本発明の第2の好ましい実施態様では、吸水槽と不織布フィルタを備えた枠体とで囲むことによって一定量の清浄な水を確保する。したがって、吸水槽と枠体とで囲んだ領域に泥水が浸入してこないように、枠体底部と前記ファームポンドの底部との間には間隙を有しないことを要する。具体的には、上記第1の好ましい実施態様に用いられる枠体において脚部を有さず枠体底部に間隙のない構成や、脚部を有するものであっても脚部を縮めて枠体底部の間隙を閉塞することができる構成の枠体が用いられる。
また、枠体の側面には、枠体外から枠体内に水を流入させるために、不織布フィルタを設ける。これにより、枠体外の泥水がろ過されて、吸水槽と枠体とで囲んだ領域に一定量の清浄な水を確保しつつ、浚渫作業中に当該領域から農業用水を供給した場合であっても枠体外から不織布フィルタを通って清浄な水が当該領域に供給され一定量の清浄な水を確保することができる。
吸水槽と不織布フィルタを備えた枠体とで囲むことによって一定量の清浄な水を確保するために、枠体は、上から見た形状がコの字型で、その開放した部分の幅が吸水槽の幅に一致したものが好ましい。また、上から見た形状が四角形でその一辺の長さが吸水槽の幅以上の枠体であって、吸水槽入口部52側の面およびそれに対向した面に不織布フィルタが設けられ吸水槽と不織布フィルタとの間を通水可能である枠体を用いることも好ましい。
本発明の第2の好ましい実施態様は、吸水口の位置が低いファームポンドに好ましく適用することができる。本発明の第2の好ましい実施態様においても、上記第1の好ましい実施態様と同様にファームポンドの水位をファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態に維持して浚渫作業を行う。このため、農地への農業用水の供給を停止することなく、ファームポンドの底部に堆積している泥土を除去することができる。ただし、本発明の第2の実施態様ではショベルローダー等の重機をファームポンド内に搬入するため、重機が水没しないようできるだけ水位を低くすることが好ましいので、ファームポンドの吸水口の位置も低いことが好ましい。例えば、吸水口がファームポンド底部から40cm程度のところに設けられているファームポンドにおいては、本実施態様では50cmの水位で作業を行うことが好ましい。
次に、本発明の第2の好ましい実施態様に関し、ファームポンド底部の堆積物を排出する方法の好ましい手順について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
まず、図6に示すように、上から見た形状がコの字型で、開放した部分の幅が吸水槽50の幅に一致し、かつ、側面に不織布フィルタ12aを備えた枠体11を、吸水槽50の前に隣接して設置する。また、図6に示されていないが、枠体11は、枠体11底部と前記ファームポンドの底部30との間に間隙を有しない。枠体11の設置方法は、上記第1の好ましい実施態様と同様に行う。
次に、上記第1の好ましい実施態様と同様にして、枠体11上に作業板を適宜配置し、枠体11上に作業者が乗って吸引ホースを枠体11と吸水槽50とで囲まれた領域内に導入し、枠体11と吸水槽50とで囲まれた領域内のファームポンド底部の堆積物を吸引してファームポンド外に排出する。吸引手段、堆積物量の測定、分離・脱水処理については、上記第1の好ましい実施態様と同様にして行うことができる。ただし、上記第1の好ましい実施態様とは異なり枠体11底部には間隙が設けられていないため、必要に応じて吸引圧力を高くしてもよい。脱水処理によって得られた清浄な水は、枠体11と吸水槽50とで囲まれた領域に戻すことが好ましい。
次いで、枠体11と吸水槽50とで囲まれた領域内の浚渫作業終了後、枠体11外のファームポンド底部の堆積物を集土手段61により収集し、搬送手段62によりファームポンド外に搬送する。
集土手段61としては、ショベルローダー(タイヤ式又はクローラー式)やブルドーザー等の重機を用いることができ、これによりファームポンド底部の泥土をかき集めることができ、より効率的にファームポンドの底部の堆積物を排出することができる。集土手段61はクレーン等によりファームポンド30内に搬入することができる。
搬送手段62としては、クラムシェルやコンベヤー等の任意の搬送手段を用いることができ、これにより集土手段61でかき集めた泥土をファームポンド30外に排出することができる。
なお、このように集土手段61として重機を用いる場合には、ファームポンドの壁面や底部を破壊しないように注意する必要があり、例えば、壁面付近は重機によらず作業者がスコップでかき集めたり吸引ホースを用いて泥土を排出したりするのが好ましい。
以上説明したように、本発明は、農地への農業用水の供給を停止することなく、ファームポンドの底部に堆積している泥土を除去する方法を提供することができる。本発明によれば、ファームポンドに貯留された水を撹拌しないで泥土を除去することができる。
図1は、本発明に用いられる枠体の好ましい一実施態様の平面図である。 図2は、図1の枠体の正面図である。 図3は、本発明に用いられる枠体の別の好ましい一実施態様を示す正面断面図である。 図4は、本発明の第1の好ましい実施態様について説明する平面図である。 図5は、図4のB−B断面拡大図である。 図6は、本発明の第2の好ましい実施態様について説明する平面図である。 図7は、一般的な開放式ファームポンドの平面図を示す。
符号の説明
11 枠体
12 パネル
12a 不織布フィルタ付きパネル
13 支柱
14 脚部
15 間隙
16 タイヤ
17 ハンドル
21、23 ワイヤ
22、24 滑車
25 作業者
26 作業板
27 吸引ホース
30 ファームポンド
31 堤
32 吐水口
33 吸水パイプ
34 吸水口
35 金網
40 水
50 吸水槽
51 吸水槽側壁
52 吸水槽入口部
53 格子状スクリーン
54 不織布フィルタ
61 ショベルローダー等の集土手段
62 コンベヤー等の搬送手段
70 ファームポンド
71 堤
72 吐水口
80 吸水槽
81 吸水槽側壁
82 吸水槽入口部
83 格子状スクリーン

Claims (6)

  1. ファームポンドの水位を該ファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態に維持したまま該ファームポンドの底部の堆積物を排出する方法であって、
    高さが前記ファームポンドの水深よりも高くかつ枠体底部と前記ファームポンドの底部との間に間隙を有する枠体を前記ファームポンドに沈設して、前記枠体内のファームポンド底部の堆積物をポンプで吸引してファームポンド外に排出する
    ことを特徴とするファームポンド底部の堆積物を排出する方法。
  2. 前記枠体を複数個用い、これらを配列して前記ファームポンドに沈設することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. ファームポンドの水位を該ファームポンドに設けられた吸水口よりも高い状態に維持したまま該ファームポンドの底部の堆積物を排出する方法であって、
    前記ファームポンドの水位をできるだけ低く維持し、
    高さが前記ファームポンドの水深よりも高く、側面に不織布フィルタを有し、かつ枠体底部と前記ファームポンドの底部との間に間隙を有しない枠体を前記ファームポンドの吸水槽入口部に隣接して沈設して、前記枠体内のファームポンド底部の堆積物をポンプで吸引し、
    前記枠体外のファームポンド底部の堆積物を、集土手段により収集し、搬送手段によりファームポンド外に搬送する
    ことを特徴とするファームポンド底部の堆積物を排出する方法。
  4. 前記枠体が、上から見た形状がコの字型で、その開放側が前記ファームポンドの吸水槽入口部に隣接して設置されることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 前記枠体が、上から見た形状が四角形で、前記ファームポンドの吸水槽入口部側の面およびそれに対向した面に不織布フィルタが設けられていることを特徴とする請求項3記載の方法。
  6. 前記吸水槽入口部に不織布フィルタを設けることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
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