JP4723490B2 - 多チャンネルオーディオシステムにおけるチャンネル信号隠蔽 - Google Patents

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Description

本発明は全体として多チャンネルオーディオシステムの方法及び装置に関し、特には、誤りのあるチャネル信号の隠蔽のための方法及び装置に関する。
オーディオ信号、特に多チャンネルオーディオ信号の取り扱いには大きな関心が集まっている。オーディオ信号は、ステレオ音声の直接録音又は生成として、或いは事前に保存されたオーディオ信号の表現の読み出しとして得られ、何らかの方法により、スピーカシステム又はオーディオ信号用のストレージといったエンドユニットに送られる。デジタル信号システムにおいて、オーディオ信号は通常、伝送前に符号化され、受信器側で復号化される。
パラメトリック符号化は、多チャンネルデータを伝送するために必要なビットレートを単なる波形符号化と比較して大幅に削減することが可能であるため、非常に魅力的である。従来技術には、パラメトリック符号化方法の例がいくつかある。
どのような送信方法が用いられるかとは無関係に、通信システムは通常、例えば無線通信やインターネットを通じて、誤りを起こしやすい伝送チャンネルと関わり合いを持つ。誤って受信された信号に対抗するいくつかのレベルがある。伝送レイヤにおいては、FEC(forward error correction)や再送といった、伝送によって引き起こされるいくつかのタイプの誤りの補償を試みる誤り処理手順がある。しかし、そういった伝送誤り手順及び復号器では、一部の誤りを完全に回復することはできない。デジタル信号の場合、破損した信号も受信したり、失われた信号の部分にも対応するようにすら構成しなければならない。通常、復号器は入力信号のフレームに対応した符号化データを受信するであろう。そして、フレームデータが誤り無しであるか、損傷を受けているか、失われている(すなわち、使用できない)かを示すフラグが通常存在する。使用不可能なデータである場合、復号器は対応する信号フレームを復号して再構成することができないであろう。その代わり、フレーム欠損隠蔽のための手段が設けられ、欠損をできる限り聞き取れない様に表現する。
ステレオ又は多チャンネルオーディオ信号の場合、フレーム欠損はステレオ又は多チャンネルオーディオ表現に影響を与えうる。例えば、複数のチャンネルの1つが影響を受けたとすると、復号器は他のチャンネルの再構成が依然として可能であるか、或いは、選択された等価表現次第では、モノラル信号を再構成可能であるかもしれない。しかし、複数のチャンネルの1つが突然失われた場合のみならず、ステレオ信号からモノラル信号への急激な変化は、近くされるオーディオ品質を害するであろう。従って、オーディオコーデック誤り隠蔽(エラーコンシールメント)の重要な部分は、ステレオ又は多チャンネル情報の欠損の軽減である。
従来の信号欠損隠蔽方法の大半は、伝送段階で用いられる符号化形式と直接関係するものである。オーディオコーデックがパラメトリックか非パラメトリックかに応じて、ステレオ又は多チャンネルオーディオ用のコーデックを含むオーディオコーデック一般に対し、誤り隠蔽を実現するための様々な方法がある。それらの全てに共通することは、実際の復号化処理の間、又はそれに直接関連して隠蔽の試行が実施されることである。
非パラメトリックオーディオコーデックは、誤りのある値の代わりを生成するため、正しく受信された信号値を繰り返すか、補間を用いて推定する。一例として、Wieseらによる米国特許第6,490,551号は、失われたスペクトル成分を、時間又は周波数ドメインでサンプルされた値を含む、同一又は他の(ステレオ)チャネルの対応する成分からの推定値(例えば補間による)により置換することを開示する。この特許の長所は、クレームされているように、ステレオ感が維持されることである。
ステレオ信号のために特化された別の類似技術が特許DE3638922に記載されている。それによれば、ステレオチャネルの1つの、失われた複数の信号セクションが、もう一方の対応する信号セクションで置き換えられる。
パラメトリックオーディオコーデックのための典型的なフレーム欠損隠蔽は、過去に正しく受信された対応するパラメータによる、誤りのあるパラメータの置換を含む。これは音声コーデックにおいて広く使われ、パラメトリックオーディオコーデックに直接適用可能な、時間的(temporal)な技術である。その詳細は、例えば3GPP仕様書、3GPP TS 26.091、第6及び7節、AMR音声コーデックのための欠損フレームの誤り隠蔽、に記載されている。
Clueverによる特許EP 0 637 013は、非パラメトリックモノラル音声コーデックのためのパラメトリックフレーム欠損隠蔽方法を記載する。正しく受信された音声フレームからの信号値が、音声合成モデルのパラメータを得るために用いられる。フレーム欠損が生じた場合、失われた音声フレームは、最新の有効音声フレーム中に得られたパラメータを用いる音声合成モデルを適用することによって合成される。このような技術は、原理上、オーディオコーデックにおける誤り隠蔽に対して、かつ多チャンネルの場合にはチャネル単位で適用可能であった。
米国特許第6,490,551号公報 独国特許DE3638922号公報 欧州特許第EP 0 637 013号公報
上述した欠損隠蔽方法のほとんどは、多チャンネルオーディオシステムにおいて伝送されるチャネルを、互いに独立に、いかなる統計的なチャネル間依存性をも無視して回復する。US 6,490,551及びDE 3638922の方法は、相互チャネル依存性を明示的に利用利用しているが、非パラメトリックコーデックの解決策に限定されている。さらに、これらの方法は、誤りのある値を置換する値を生成するために、正しく受信された信号値を繰り返すか、補間的に推定するという原理に基づくため、通常は最良の知覚品質が得られない。
従って、本発明の全体的な目的は、欠損又は誤りのある信号成分を置換する信号をより精度良く生成することを可能にするチャネル信号欠損隠蔽のための改良された方法及び装置を提供することにある。本発明の別の目的は、任意の符号化方式、特にはパラメトリック符号化システムとともに用いるのに便利な隠蔽方法及び装置を提供することにある。
上述の目的は特許請求の範囲に係る方法及び装置によって達成される。大まかに述べれば、入力信号からオーディオチャネルの欠損又は誤り成分の置換成分を生成することを可能とするパラメトリックモデルが用いられる。有効フレームが誤りなしに受信されている間、そのモデルのパラメータが取得及び保存される。多チャンネル情報に影響を与えるフレーム欠損やフレーム誤りが生じた場合、失われた情報又は少なくともその推測が、保存されたパラメータを用いるそのモデルにより回復又は生成される。モデルの適用は、少なくとも1つの他のオーディオチャネル又は、いずれかのオーディオ信号と必ずしも関連しない他の信号の一部の入力信号成分のフィルタリングを含みうる。複数のフレームが連続して欠損した場合や誤った場合には、最新の有効フレーム中で得られたパラメータを用いるか、個々の過去の無効フレームの回復された多チャンネル情報から得られたパラメータのいずれかを用いうる。
これら2つの方法を組み合わせることも可能である。すなわち、過去の有効フレームの保存されたパラメータと、過去の無効フレームの回復された多チャンネル情報から得られたパラメータの組み合わせとして得られたパラメータを用いることもできる。さらに、欠損フレームの長いシーケンスが存在する場合には、モデルパラメータの段階的なミューティングを適用することも有益である。それにより、基本的に、パラメータの段階的なミューティング及び回復された多チャンネル情報の段階的な減衰が得られる。完全なミューティングを行った場合、多チャンネル信号は全く回復されず、主オーディオチャネル又はモノラルオーディオチャネルの単独再生にフォールバックする。多チャンネル情報に加え、入力情報も失われた場合、以前の時間に受信された入力信号情報から入力信号を回復するため、まず、最新式の時間的誤り隠蔽方法が適用される。そして、2番目のステップで本発明に係る誤り隠蔽が適用され、回復された入力信号から元の多チャンネル情報の推定を生成する。
より一般的には、本発明に係る多チャンネル情報回復は、個々の同一チャネルにおける欠損情報をそのチャネルで過去受信した情報に基づいて回復する、従前の時間的誤り隠蔽方法と組み合わせることが可能である。
本発明の長所の1つは、チャネル間の相関を用いて元のチャネル信号を回復することにより、多チャンネル情報の欠損を改良された方法で緩和することができることである。さらに、本発明は非常に広範囲に適用可能であり、例えば任意の符号化方法を用いる多チャンネルオーディオ信号伝送システムや、信号の符号化すら用いないシステムにおいても適用可能である。
以下の説明を添付図面とともに参照することにより、本発明を、他の目的及び長所とともに最もよく理解できるであろう。
本明細書において、”多チャンネル”とは、1チャンネルよりも多いことを示すために用いられる。例えば、ステレオチャネルシステムは、”多チャンネル”システムという言葉に含まれる。別の規定は、nチャンネル(n≧2)のシステムである。
さらに、”誤り信号”とは、いかなる種類の誤りも含み、信号の不存在や欠損も含む。
隠蔽装置の典型的な場所は、受信器又はデコーダの内部又は近辺である。しかし、本発明はその特徴部分がさらに汎用的に適用可能であるため、多チャンネルオーディオシステム内のほとんどの場所に適用することが可能である。これを示すため、この詳細な説明を、本発明を好適に適用可能なシステムの2、3の例から始める。
図1Aは、デジタル信号に基づくオーディオシステム1の実施形態を示す。多チャンネル信号源10は、オーディオ信号記憶装置12から、格納された信号を読み出す。記憶装置12は、本実施形態においてはオーディオ信号を表すデジタル符号化された信号のCDである。多チャンネルオーディオ信号はソース出力14を介して伝送される。別のシステムにおいては、点線とマイク11により示されるように、オーディオ多チャンネル信号はリアルタイムで供給されても良い。
オーディオ信号を提供する処理において、誤りが生じうる。CDディスク12の信号コンテンツは、劣化し、解釈が困難又は不可能な状態になりうる。読み出し手順においてもまた、いくらかのビット誤りが生じうる。その結果、部分的もしくは全体的に破損したチャネル信号が与えられる。本発明に係る隠蔽装置20は、ソース出力14に好適に接続されうる。そして、”回復された”多チャンネル信号は、本実施形態ではそれぞれスピーカ30の1つに接続された相手先入力34へ送信される。
図1Bはオーディオシステム1の別の実施形態であって、この場合アナログ形式のステレオソース10に基づくシステムを示す。ビニール盤12は、ビニール盤10のトラックに幾何学的なうねりとして符号化されたオーディオ信号を含む。ステレオチャンネルオーディオ信号はソース出力14を介してサンプリング部13に供給され、サンプリング部13はアナログ音声をディジタル表現にサンプリングする。換言すれば、サンプリング部13はオーディオ信号のアナログディジタルコンバータとして動作する。
このオーディオ信号を供給する処理においてもまた、誤りの発生源が存在する。ビニール盤12の信号コンテンツは、例えばざらつきやスクラッチにより機械的に改変させられうる。読み出し手順もまた、知覚品質に大きく影響する誤りを導入しうる。最終的に、アナログディジタル変換もまた、部分的或いは全体的に誤ったチャンネル信号を生じさせうる。従って、本発明に係る隠蔽装置20は、ソース出力14に好適に接続されうる。そして、”回復された”多チャンネル信号は、この場合もステレオ相手先入力34に伝送される。本実施形態において、相手先入力は2つのスピーカ30に接続される。
図1Cはオーディオシステム1の更に別の実施形態を示す。ここでは、いくつかの多チャンネルオーディオ信号が、本実施形態では楽曲提供者である多チャンネルオーディオ信号ソース10からダウンロードされる。多チャンネル信号はソース10から読み出され、多チャンネル接続4を通じてエンコーダ5へ与えられる。エンコーダ5は多チャンネル信号を1つの共通データストリームに変換し、このデータストリームは接続6を介して無線送信部7へ伝送される。エンコーダ5においては、任意の符号化方式を採用することが可能である。無線送信部7は、送信する共通データストリームを、送信器アンテナ8から受信器アンテナ15へ送信される無線信号9として準備する。無線受信器16はこの信号を受信し、可能な限り元の共通データストリームの正しいバージョンを、接続17を介してデコーダ18へ供給する。デコーダ18は接続17の共通データストリームを、複数のチャンネル信号に変換し、ソース出力14へ供給する。
本システムの無線部分は、オーディオ信号における誤りの主要発生源と思われる。無線受信機16及びデコーダ18は通常、程度の差はあれ、複雑な誤り処理能力又は隠蔽装置を備えている。しかし、本発明に係る隠蔽装置20は、とにかくソース出力14に接続すれば、効果が得られる。”回復された”多チャンネル信号は、この場合もステレオ相手先入力34に伝送される。本実施形態において、相手先入力はオーディオ信号記憶装置31に接続される。
インターネットを通じて伝送されるオーディオ信号もまた、伝送誤りを受けやすい。従って、対応する隠蔽装置20は、インターネットベースのオーディオ伝送システムの受信側で好適に用いられる。
本発明の基本原理は、入力信号にパラメトリックフィルタを適用することで、多チャンネル信号セットから1つのチャンネル信号を再生可能であるということにある。入力信号はどのような信号であってもよく、例えば雑音信号であっても良い。しかし、好ましい実施形態では、入力信号は、他の多チャンネル信号の少なくとも1つ−”主(main)”信号を与えるもの−の線形結合によって決定される。主信号はモノラル信号、すなわちオーディオ信号がただ1つのソース(マイク)で録音されたかのような信号を表す信号であっても良い。しかし、他の実施形態では、再生されようとしているチャネルを除いた主信号を用いる。図2は、この原理をより詳細に示す図である。チャンネル信号はソース出力14に供給されている。隠蔽装置20は主信号mを生成する線形結合部21を有する。他の実施形態では、主信号mは他の場所から与えられても良い。主信号mは複数のチャンネルフィルタ部40に与えられ、そこで本発明に従った誤ったチャンネル信号の隠蔽を実行することができる。異なるチャンネルフィルタ部40に供給される主信号は、同じであっても、異なるものであっても良い。誤りの無いチャンネル信号、或いは隠蔽されたチャンネル信号は、相手先入力34に供給される。
チャンネルフィルタ部40は、係数のセットにより制御されるパラメトリックフィルタに基づいている。これらの係数は、問題となっているチャンネル信号及び、好ましくは主信号を含む少なくとも1つの他のチャンネルから、有効なフレームが受信されている間に適合的に取得される。計算されたパラメータはパラメータメモリに保存される。問題となっているチャンネル信号の少なくとも一部に影響を与えるフレーム欠損やフレーム誤りが生じた場合、保存されたモデルパラメータと他のチャンネル信号の少なくとも1つの主信号とを用いるパラメトリックモデルが適用される。パラメトリックモデルで得られた出力信号は、失われたチャンネル信号の代わりとして、或いはそのような代わりを生成するための従来技術を用いて得られたチャンネル信号と組み合わせて用いることができる。
図3は本発明に係るチャンネルフィルタ部40の1つの実施形態を示す図である。ソース出力14に接続された隠蔽装置20は複数のチャンネルフィルタ部40を、好ましくはチャンネル毎に1つ有する。図3には複数のチャンネルフィルタ部40のうち、1つのみを示している。図において、チャンネルフィルタ部40は点線で示される。図3におけるチャンネルフィルタ部40は、チャンネル信号x1に作用する。ここで、チャンネル信号x1は、複数の時間部分、例えばフレームに分割されているものとする。チャンネル信号の時間部分nを、x1(n)と表す。誤り状態調査手段23が、チャンネル信号x1(n)に接続される。信号部分に誤りがなければ、すなわち有効フレームが存在すれば、チャンネル信号は信号追従手段22へ転送される。隠蔽装置20の線形結合部21は、チャンネル信号x1(n)を除いた主信号m-1(n)を、信号追従手段22へのパラメトリックフィルタ手段26へ与える。このフィルタは、チャンネル信号x1(n)の推定となることを目的とした出力信号x^ 1(n)を生成する。加算手段28は差分信号Δx1(n)を生成し、差分信号Δx1(n)はフィルタ最適化手段27へ供給される。フィルタ最適化手段27は、最小化条件に従って差分信号Δx1(n)を最小化するため、パラメトリックフィルタのパラメータ又は係数を最適化する。好ましくは、差分信号Δx1(n)は平均二乗又は重みづけ平均二乗について最小化される。このような方法で得られた最適化パラメータh1(n)は、信号追従手段22からの出力信号として提供され、主信号m-1(n)とチャンネル信号x1(n)との瞬時的な相関を表す。最適化パラメータh1(n)はその後の使用のため、メモリ24に保存される。
最小化手順は、以下でさらに検討するように、例えばLevinson再帰を適用して一次方程式系を解く、既知のWienerフィルタ誤差最小化手順を用いて実装することも可能である。
チャンネル信号x1(n)は、変更されることなく、スイッチ手段42を通じて多チャンネル相手先入力34へ接続される。
誤り状態調査手段23が、現在のチャンネル信号部分x1(n)が全体的或いは部分的に誤っていると判定すると、そのチャンネル信号部分は信号追従手段22へは転送されず、代わりにそのチャンネル信号部分を遮断するための制御信号がスイッチ手段42へ与えられる。同時に、主信号m-1(n)が、誤りのない過去のチャンネル信号部分h1(n-1)に関するパラメータで定義される再構成フィルタ25へ与えられる(誤ったチャンネル信号が1つよりも多い場合については、後で詳述する)。再構成フィルタ25からの出力信号x1 *(n)は、今は誤っている、元のチャンネル信号の推測であり、主信号m-1(n-1)とチャンネル信号x1(n-1)との過去の瞬時的相関を用いて、主信号m-1(n)から生成される。スイッチ手段42は、可能な範囲で最良の方法によって誤りを隠蔽するため、入来する誤ったチャンネル信号を推測信号x1 *(n)で置き換える。
複数のチャンネル信号部分(フレーム)が連続して誤っている場合、異なるアプローチを提供することができる。1つの実施形態では、再構成フィルタ25が、誤りのないチャンネル信号部分に関して直近に保存されたパラメータのセットを用いる。これは、誤りのある部分が2つ連続して発生したとすると、2つめの部分の推測信号が、2つ前のチャンネル信号部分に対する主信号m-1(n-2)とチャンネル信号x1(n-2)との相関に基づくことを意味する。誤りのある信号が長く連続するほど、フィルタに関連した精度低下が大きくなる。
別の実施形態では、新たなフィルタ推定の基礎を形成するため、最初の誤りチャンネル信号に対して再生成された推測信号x1 *(n)が、破線41で図示されるように信号追従手段22へ再度接続される。つまり、連続した誤りチャンネル信号の隠蔽は、そのフィルタバージョンが誤りのない信号に関するものであるか、推測信号に関するものであるかとは無関係に、常に最新の利用可能なフィルタバージョンに基づくことができる。
3番目の実施形態では、連続して誤ったチャンネル信号を、上述の2つのアプローチの組み合わせ、すなわち最新の誤りのないフィルタと、最新の推測信号に基づくフィルタの組み合わせとして推定される信号を用いて隠蔽することができる。
上述の実施形態において、パラメトリックフィルタの生成による信号追従は個々のチャンネル信号について実行される。
他の実施形態では、チャンネル信号の線形結合を再生するフィルタを代わりに使用するようにすることも好ましく行うことができる。図4はそのような代替構成を示している。ここでは、4つのチャンネルフィルタ部40が設けられ、チャンネルフィルタ部40は、個々の線形結合器44によって生成される、チャンネル信号の線形結合に対して適用される。信号が誤っている場合には、誤ったチャネル信号の置換信号を生成するため、チャネルフィルタ部40の推測信号出力が同様に出力結合器45において線形結合される。
チャンネル信号はそれ自体が元のチャネル信号の線形結合であってもよい。例えば、ステレオオーディオ信号を伝送するための一般的なアプローチは、2チャンネル信号の平均であるモノラル信号と、元の信号間の差分の半分であるサイド信号とを送信することである。そのようなシステムにおいては、モノラル又はサイド信号のいずれかに誤りが発生する可能性が高く、従って本発明に係るチャンネル信号隠蔽を、例えばモノラル信号に基づいてサイド信号に好適に実施可能である。
より具体的なステレオオーディオ信号伝送システムの例では、エンコード/デコードシステムが、元の入力信号のサイド及びモノラル信号表現を用いる。モノラル信号は以下のように定義される。
Figure 0004723490
また、サイド信号は以下のように与えられる。
Figure 0004723490
本発明の本実施形態に係る誤り隠蔽に適用されるパラメトリックモデルは、以下の伝達関数を有する次数Pの線形FIR(有限インパルス応答)フィルタであるものとする。
Figure 0004723490
パラメトリックモデルへの入力信号は、モノラル信号m'(n)にデコードされ、モデルはデコードされたサイド信号s'(n)の推定s^'(n)を生成する。誤り最小化手順は、フィルタ出力信号s^'(n)がサイド信号s'(n)に最も合致するように、フィルタ係数ベクトルを算出する。ここで適用可能な既知の誤り最小化手順はいくつか存在するが、その1つはWienerフィルタアプローチである。
Wienerアプローチによれば、1フレームに有効なフィルタhが、サイド信号s'(n)とフィルタ出力s^'(n)との二乗誤差、即ち、
Figure 0004723490
の合計を最小とするように選択される。なお、式中nは受信フレームのサンプルのインデックスである。この最小化条件は、結果として誤差と信号の遅延バージョンであるm'とが直交することを必要とする。すなわち、
Figure 0004723490
これは、フィルタ係数ベクトルhについての以下の線形等式系を導く。
Figure 0004723490
ここで、R(2重下線)mmは信号m'の自己相関のToeplitz行列、
Figure 0004723490
であり、 msは信号m'とs'との相互相関のベクトル
Figure 0004723490
である。
計算の後、フィルタ係数は単に保存されるだけで、それ以外使用されない。しかし、引き続くフレームが、サイド信号s'の少なくとも複数部分が使用できない程誤っているような場合には、保存された係数が使用される。
最初のステップでは、モノラル信号m'(n)が取得される。モノラル信号もまたフレーム欠損の影響を受けている場合については、以下で詳細に検討する。2番目のステップでは、サイド信号用の置き換え信号s'*(n)を再構成するため、パラメトリックモデルが適用される。これはまず、フィルタ係数をメモリに保存されたものに設定することによって実行される。そして、モノラル信号がフィルタリングされ、信号s'*(n)が生成される。
本発明に係る、チャンネル信号の隠蔽方法の実施形態の主要ステップを、図5Aのフローチャートに示す。手順はステップ200で開始する。ステップ202で、入力信号が供給される。入力信号は好ましくは受信したチャンネル信号の線形結合計算に基づく主信号である。主信号はまた、チャンネル信号の1つとして供給されても良い。これは、ただ1つのチャンネル信号の”線形結合”が用いられる、第1の代替構成の特別な場合である。主信号は、例えば他の隠蔽手順の結果として与えられるなど、別の場所から供給されても良い。モノラル信号はある意味で現在のチャンネル信号と関連することが好ましい。これらの代替構成については後でさらに説明する。
ステップ204で、問題となっているチャンネル信号の誤り状態が調査される。多くのディジタルシステムにおいて、信号データを有するフレームには通常、いくらかの誤り状態ビットが設けられている。そのような場合、調査ステップは誤り状態ビットのチェックを含む。明示的な誤り状態情報が存在しない場合には、より検出的な動作を行う必要がある。例えば、パリティや冗長ビットをチェックすることができる。さらに進歩したシステムでは、”非現実的な”振る舞いを検出するため、実際の信号内容が解析されてもよい。これは例えば類似したオーディオシステムにおいて有用であろう。
チャンネル信号の誤り状態に基づき、ステップ206で、チャンネル信号の現在の部分又はフレームが全体的に、或いは部分的に誤っているかが判定される。チャンネル信号に誤りがなければ、手順はステップ208へ進み、例えば上述した原理と似た方法によってパラメトリックフィルタが最適化される。そして、最適化パラメータは将来の使用に備え、ステップ210で保存される。
チャンネル信号が何らかの意味において誤っている場合、すなわち、内容が損傷していたり、フレームが無くなっていたりする場合には、実際の隠蔽手順が行われる。置換を行い、それによって誤った信号を隠蔽する信号が、ステップ212で生成される。この信号は、提供される主信号を、過去の誤りのないフレーム又は信号部分からのパラメータによって定義されたフィルタでフィルタリングすることにより生成される。ステップ214で、誤った信号を生成した信号により置換し、可能な範囲で最良の方法で誤りを隠蔽する。手順はステップ299で停止する。
上述の手順は、破線250で示されるように、個々の部分に対して繰り返される。
上述のフローチャートは、いくつかの連続する誤ったフレームを処理する場合の実施形態の1つにおいても有効である。個々の誤ったフレームに対し、ステップ212で、どれくらい前に受信されたものであるかは無視して、直近の誤りのない信号部分に関するフィルタパラメータが用いられる。やや変更された実施形態では、ステップ212もまた、フィルタパラメータの段階的なミューティングを含むように変更しうる。これにより、段々と純粋な主信号を伝送するようになる。
図5Bは別の実施形態を示している。図5Aと同様な全てのステップには同一の参照数字を付し、さらなる説明は行わない。誤りのある信号部分が検出された場合、手順はステップ211へ進み、隠蔽信号が生成される。この信号は、任意の予め定められた構成に従う過去のフィルタパラメータに基づく。
隠蔽信号が生成され、元の誤った信号が置換されると、フィルタを最適化するステップと最適化パラメータを保存するステップが実行されるが、ここでは誤りのない元の信号ではなく、隠蔽信号に基づく。そのような方法で、何らかの意味において最新である可能性のある情報を備えたフィルタを、引き続く誤った信号部分において使用することが可能である。
一部の実施形態において、ステップ211はさらに、誤りのない信号から得たパラメータと隠蔽信号から得たパラメータとの組み合わせを含みうる。
これらの代替構成については後でさらに説明する。
情報の利用をさらに視覚化するため、図7Aに、1つの誤った信号を有する隠蔽状況を示す。フレームn−1の間、チャンネルxkに対するフィルタパラメータhk(n-1)が、他のチャンネル信号からの信号情報に基づいて生成される。フレームnの間、チャンネルxkは誤っており、使用することができない。しかし、フレームnにおける残りのチャンネルは、主信号m-k(n)を生成するために利用することができる。そして、主信号m-k(n)及び保存されたフィルタパラメータhk(n-1)は、誤った信号を隠蔽するために用いられる、元の信号の推測xk *(n)の生成に用いられる。そのような方法においては、推測信号xk *(n)の生成に、時間軸方向の相関のみならず、チャンネル空間での相関も用いられる。
誤りのある信号が連続する場合に図5Aの実施形態を適用したとすると、その状況は図7Bに示すようになるであろう。フレームn−2のフィルタパラメータが保存される。主信号m-k(n)が提供され、置き換え信号xk *(n)を得るためにフレームn−2からのパラメータを用いるフィルタが適用される。この場合、フレームn−2及びnの時間的な相関とともに、フレームn−2とフレームnとのチャンネル相関が用いられる。しかし、フレームn−1の情報は原則として用いられない。誤りのあるフレームの連続が短い場合、そのような情報を無視することの問題は小さいであろう。しかし、誤った信号の連続が大きくなってきた場合には、中間フレームも考慮することで一層正確な予測が可能になるであろう。
図7Cは、図5Bに示した実施形態に係る方法に従った状況を示している。同じ方法で、誤りのないフィルタパラメータhk(n-2)が得られる。しかし、ここでは、フィルタパラメータの別のセットhk *(n-1)を生成するためにもフレームn−1の推測信号xk *(n-1)が利用されるが、完全に誤りの無い信号に基づいてはいない。フレームnの推測信号xk *(n)は主信号m-k(n)のhk *(n-1)パラメータを用いて決定することができる。そして、推測信号xk *(n)はフレームn及びn−1からの相関を含むことになる。
この他に可能性のあるのは、パラメータhk *(n-1)とhk(n-2)から得られる情報を組み合わせることである。この組み合わせは、隠蔽が基づく根拠をさらに増加させることになる。
図7Dは本発明の別の実施形態を示している。チャンネル信号kのフレームn成分が誤っており、本発明に従った隠蔽が必要な状況である。直前のフレームn−1では、少なくともチャンネルpが誤りの影響を受けているが、チャンネルkについては影響がない。フレームn−2は完全に誤りがない状態であるとする。上述した方法に従って、時刻n−1に対するフィルタ係数hk(n-1)を得ることができる。この場合、誤りのあるチャンネルpを除いた主信号m-pがフィルタパラメータの取得に用いられる。しかし、フレームnについては、チャンネル信号kが誤っているので、フィルタパラメータを取得する際には、チャンネルp及びkの両方を除いた主信号m-p-kを用いることがより好ましいであろう。このような方法で取得したフィルタパラメータのセットを用い、推測信号xk *(n)を得る。このセットは完全に誤りのない信号に基づいている訳ではないので、直近の完全に誤りのないフレームn−2から得られるフィルタパラメータhk(n-2)を用いた、フレームnに対する推測信号xk **(n)を好適に用いることができる。さらに好ましい対策は、両方の推測信号を組み合わせるか、フィルタ係数のセットhk(n-2)とhk(n-1)の両方を組み合わせたフィルタパラメータを用いるモデルを適用して推測信号を得ることである。
従って、所与のチャンネルkについて、チャンネル信号のどの組み合わせが主信号から除外されるかに応じ、異なるモデルパラメータセットを算出することが可能である。受信機は、各チャンネルkについて、主信号から除外される可能性のあるチャンネルの全組み合わせの順序を変えながら、可能性のある全てのモデルパラメータセットを予め算出し、保存してもよい。そのような全てのモデルを事前に算出しておくことで、誤りのあるフレームがいくらか連続した受信機が、誤りのあるチャネルと誤りのないチャンネルのパターンに合致した特定のモデルパラメータセットを用いることが可能になる。
上述のように、フィルタパラメータを得るために用いるチャンネル信号の線形結合−取得用入力信号−と、置換信号を生成するために用いるチャンネル信号の線形結合−生成用入力信号−とを、異ならせることが可能である。しかし、取得用入力信号と生成用入力信号とはできるだけ類似であることが好ましい。
多チャンネル信号xk(n)が欠損し、回復する必要がある例を考える。これは、直近の有効フレームから得られ、保存されたモデル係数を用いて行う。しかし、いくつかのフレームが連続して欠損し、現在の欠損フレームがq番目の連続欠損フレームであるとすると、保存されたモデル係数は時間インデックスn−qを有するフレームに属し、係数セットはhk(n-q)と表記することができる。この場合、それが回復された無効フレームであったとしても、先行フレームから得られたパラメータhk(n-1)を好ましく用いることができる。一般に、多チャンネル信号xk(n)を回復するために用いられる係数は、直近の有効フレームまで(又はもっと過去まで)遡る先行フレームの間で得られる全てのパラメータセットの組み合わせとして得ることが可能である。1つの好ましい選択は、以下のようなパラメータセットの線形結合を用いることである。
Figure 0004723490
ここで、α(i)は、合計が1となる重み付け係数である。α(n-q)を1とし、他の全ての重みを0に設定すると、直近の有効フレームのパラメータのみが使用される。一方、α(n-1)を1に、他の全ての重みを0に設定すると、先行する無効フレームのパラメータのみが使用されることになる。
欠損フレームが長く連続する場合、モデルパラメータのいくらかの段階的なミューティングを適用することが好ましく、その結果、基本的には回復された多チャンネル情報が段階的に減衰される。完全なミューティングを行った場合、多チャンネル信号は全く回復されず、モノラルオーディオチャネルの単独再生にフォールバックする。
モデルがFIRフィルタであるような場合に対してこのようなミューティング技術を実現する一例は、フィルタ係数を段階的に減衰させることである。全ての係数をゼロに設定することで、完全なミューティングが実現できる。
例えば実際のモノラル信号を主信号として用いる一部のアプリケーションでは、主信号はそのような形態で得らるわけではなく、個々のチャンネル信号から合成しなければならない。個々のチャンネル信号の全てが誤っている場合には、本発明に係る多チャンネル隠蔽のために有用な主信号は得られない。さらに、主信号がどこかから得られるとする場合には、主信号が誤っているかもしれない。そのような場合、主信号をフィルタパラメータやチャンネル信号隠蔽信号の生成に用いる前に、主信号を置き換える置き換え信号を得るために、任意の従来の隠蔽技術を用いることができる。主信号を個々のチャンネル信号の線形結合として得なければならない場合、図5A及び図5Bにおけるステップ202の手順は、図6と同様になるであろう。ステップ200から入り、ステップ216において、全ての個別チャンネルが誤っており、有用な主信号が利用可能でないかどうかの判定がなされる。特定のチャンネル信号の誤り状態の調査と同様、この判定はフレーム状態ビットやもっと洗練された誤り検出技術に基づいて決定されうる。いずれかのチャンネル信号が誤っていない場合、手順はステップ220へ進む。そして、欠陥のないチャンネル信号の線形結合が、誤ったチャンネル信号を除外した主信号として生成される。全てのチャンネル信号が誤っている場合には、手順はステップ218へ進む。そして、従来方法に従った主信号隠蔽手法を用いて推定主信号を生成する。この推定主信号は、その後、本発明に係るチャンネル信号隠蔽手順に用いることが可能である。複数のチャンネル信号が誤っており、これら誤ったチャネルの全てを回復するために本発明が再帰的に適用される場合について、以下説明する。
本発明はどのような種類の符号化方式を用いるシステムにも適用可能ではあるが、パラメトリックフィルタに基づいた符号化を用いるシステムに適用した場合には、より多くの利点が存在するかも知れない。例えば図1Cを考えると、デコーダがモノラル信号に基づいたパラメトリックデコードを用いた場合、隠蔽装置にもほぼ同一のモノラル信号が供給されるであろうことが理解される。従って、1つのチャンネル信号における誤りが、モノラル信号に影響を与えるとは限らない。
さらに、デコーダが隠蔽装置と同じタイプのフィルタを用いる場合、さらなる利点が達成可能である。図8は、いずれもパラメトリックフィルタ技術に基づく、デコーダ及び隠蔽装置の組み合わせを示す。符号化されたモノラル信号m"が第1のコネクション17Aに与えられ、符号化されたフィルタパラメータh"1〜h"3が第2のコネクション17Bに与えられる。モノラル信号は、モノラル信号デコーダ80において任意の従来のモノラル信号技術に従って復号化され、復号化モノラル信号m'を与える。モノラル信号m'はデコーダフィルタ部86に与えられる。
符号化されたフィルタパラメータh"1〜h"3はパラメータデコーダ84で復号化される。復号化フィルタパラメータh'1〜h'3は、フィルタを規定するためにデコーダフィルタ部86に与えられる。デコーダフィルタ部86は、チャンネル信号の線形結合c'1〜c'3を再生成するモノラル信号に適用される。線形結合c'1〜c'3及びモノラル信号m'は線形結合部82で4つのチャンネル信号x'1〜x'4に結合される。
復号化されたフィルタパラメータh'1〜h'3は、将来起こりうる使用に備えて保存するため、メモリ24にも提供される。誤り状態調査手段23は、パラメータが誤っているかどうかをチェックする。誤りが見いだされた場合、保存されたフィルタパラメータによって定義される再構成フィルタ25に、復号化されたモノラル信号がさらに与えられる。生成された信号は、スイッチ手段42により、上述した実施形態と同様に誤った信号を置き換える。
本発明はオーディオ信号のデジタル処理に基づくが、アナログオーディオシステムにも適用可能である。図9は、アナログオーディオシステムに適用された、本発明に係る隠蔽装置20の実施形態のブロック図である。2つのアナログチャンネルx1及びx2が、隠蔽装置20のモノラル信号取得部96に与えられる。モノラル信号取得部96は2つのチャンネルを上手く利用し、結合された信号をサンプリングしてモノラル信号のディジタル表現mにする。アナログ信号は、それぞれ1つのチャンネルフィルタ部40へ転送される。図では、1つのチャンネルフィルタ部40についてのみ詳細構成を示す。
誤り検出器93は、アナログ信号の特性を検出するために接続される。通常の音声信号は一般的に所定の統計的な振る舞いに従う。それは、信号特性の変化がかなり遅いか、所定のハーモニクス統計に従うというものである。アナログ信号中の誤りは、しばしばスペクトル特性において突然且つ極めて相関のない変化として表れる。従来、アナログオーディオ信号の恐らく誤りであろう部分を見いだすための、異なる種類の検出器が存在する。誤り検出器93が誤りを検出しなかった場合、アナログ信号は、変更されないアナログ信号のタイミングを隠蔽された誤り信号のタイミングと調整するための遅延部97を通じて伝送される。スイッチ手段42は、無変更のアナログ信号を、チャンネルフィルタ部40からの出力に供給する。
誤りが検出されない場合、アナログ信号もまたサンプリング部92に転送される。そこでアナログ信号はディジタル化され、予め定められた期間のフレームに分割される。チャンネル信号xのディジタル版は、上述した内容と同様に、パラメトリックフィルタ26の最適化に用いられる。ディジタル化されたモノラル信号はフィルタ26の入力信号として用いられ、フィルタ最適化手段27はパラメータを最適化し、パラメータはメモリ24に保存される。誤りのない状態の間、これらが全部の動作である。
しかし、誤り検出器93がアナログ信号に誤りを見いだした場合、スイッチ手段42は代わりにアナログ隠蔽部分を受け付けるように制御される。いずれかのチャンネル信号が誤っている場合、ディジタル化されたモノラル信号mは、モノラル信号隠蔽部95において、モノラル信号隠蔽用の従来の方法により変更される。変更されたモノラル信号は、上述した原理と同様に、以前にメモリ24に保存されたパラメータで定義される再構成フィルタ25に提供される。ディジタル隠蔽信号は、ディジタル−アナログオーディオ変換器94に渡され、変換器94はディジタル信号をアナログ信号に変換する。このアナログ信号は誤りのある信号を置換するため、スイッチ手段42に接続される。
このようにして本発明はアナログオーディオ信号の回復にも用いることが可能である。
本発明の第1の見地は、その技術を、完全なオーディオ信号にだけではなく、むしろ異なるオーディオチャンネルの成分に適用する可能性である。それは、例えば、本発明をサブバンド又はスペクトル成分の1つ又はいくつかに適用する可能性である。1つの具体的な実施形態は、本発明を予め定められた周波数帯、好ましくは2kHz未満の周波数のみを含む周波数帯、より好ましくは1kHz未満のスペクトル成分への適用である。
本発明に係る隠蔽装置で得られる出力信号は、他の隠蔽方法によって得られる隠蔽信号と組み合わせることが可能である。これは、例えば、生成された複数の隠蔽信号を、異なる関係で平均か又は重み付けすることによって実施することができる。
本隠蔽方法はまた、2つ以上のチャンネルの誤った信号を隠蔽するために、再帰的に用いることも可能である。まず、この方法を、第1の誤った信号を回復するよう、誤ったチャンネル信号部分を除く利用可能な主信号に基づいて適用する。そして、引き続いて、他の全ての誤ったチャンネル信号が再帰的に回復される。これらの繰り返しの各々においては、誤ったチャンネル部分を除外した利用可能な主信号と、過去の繰り返しで回復された多チャンネル信号を用いる。
主信号が誤りのある信号に影響を受ける場合、本隠蔽方法を1つのチャンネルに対して再帰的に用いることも可能である。最初の置換信号は、回復された主信号に基づき、本発明の原理に従って生成される。そして、この最初の置換信号は、真の主信号の推定精度を向上させるために用いられ、本発明の原理に従った方法を、より精度の良い置換信号を生成するために繰り返すことが可能である。そのような手順は、2つの連続する置換信号の変化が所定の限界を下回るまで繰り返すことができる。複数のチャンネル信号が誤っている場合にも、置換信号を引き続いて精製するするために、この手順を循環的に繰り返すことができる。
上述の実施形態は本発明の2、3の説明的な例として理解されるべきである。本技術分野に属する当業者は、本発明の範囲を逸脱することなく実施形態を修正、組み合わせ及び変更することが可能であることを理解するであろう。特に、異なる実施形態における異なる部分の解決方法は、技術的に可能な範囲であれば他の構成と組み合わせることが可能である。しかし、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
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米国特許第6,490,551号
独国特許第DE 3638922号
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欧州特許第EP 0 637 013号
本発明に係るオーディオシステムの実施形態の模式的なブロック図である。 本発明に係る隠蔽装置の実施形態のブロック図である。 本発明に係るチャネルフィルタ部の実施形態のブロック図である。 本発明に係る隠蔽装置の別の実施形態のブロック図である。 本発明に係る方法の実施形態の主なステップのフローチャートである。 図5A及び図5Bのフローチャートに係る実施形態のステップの一部をより詳細に示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るデータ修正を示す図である。 パラメトリックフィルタデコーダに組み込まれた、本発明に係る隠蔽装置の実施形態の実装を示すブロック図である。 本発明に係るアナログオーディオシステムの実施形態のブロック図である。

Claims (28)

  1. 多チャンネル信号(x1-xN)の誤った成分を回復するための方法であって、
    取得用入力信号に適用された際に前記多チャンネル信号のうち予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の部分の推定を与えるパラメトリックモデル、のパラメータhkであって、前記予め定められたチャンネル信号と他のチャンネル信号との瞬時的な相関を表すパラメータhkを、前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)が誤りのない状況の間に取得及び保存するステップと、
    前記予め定められたチャンネル信号の少なくとも一部が誤っているかどうかを検出するステップと、
    前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の一部が誤っている場合、前記予め定められたチャンネル信号の過去の誤りのない信号に関連する前記保存されたパラメータ(hkをフィルタ係数として用いる再構成フィルタを生成用入力信号に適用することにより、前記パラメトリックモデルを前記生成用入力信号に適用、前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の前記誤っている部分に対する置換信号部分を生成するステップとを有することを特徴とする方法。
  2. 前記取得、検出及び生成ステップが、前記チャンネル信号(x1-xN)の各々について実行されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記チャンネル信号(x1-xN)の少なくとも2つに対する前記入力信号が異なることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのチャンネル信号(x1-xN)の前記誤っている部分が、欠損しているか、完全には正しくないことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の方法。
  5. 前記入力信号が、前記チャンネル信号(x1-xN)の線形結合(m;m-1(n);m-k(n);m')の対応する部分であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記取得用入力信号が前記生成用入力信号と等しいことを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 前記取得用入力信号の前記線形結合が前記生成用入力信号の前記線形結合と等しいことを特徴とする請求項5記載の方法。
  8. 前記取得及び保存ステップにおいて、前記パラメトリックモデルのパラメータhkの複数のセットが複数の線形結合に対して取得され、前記置換信号部分を生成するステップが、利用可能な生成用入力信号として、同一の線形結合に関係するパラメータhkのセットを選択するステップを有することを特徴とする請求項5又は請求項7記載の方法。
  9. 前記線形結合(m,m')が、前記チャンネル信号(x1-xN)の合計に比例することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の方法。
  10. さらに、前記チャンネル信号の前記線形結合(m;m-1(n);m-k(n);m')の誤った部分を、時間的な誤り隠蔽により推定するステップを有し、前記線形結合の前記推定された部分の少なくとも一部を前記線形結合に用いることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記線形結合(m-1(n);m-k(n))が、前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の少なくとも一部を除外することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記入力信号が雑音信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記置換信号部分を生成するステップが、前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の連続して誤っている部分に対する置換信号部分を、前記生成用入力信号に、前記直近の誤りのない信号に関連する前記保存されたパラメータをフィルタ係数として用いる再構成フィルタを適用することによって生成することを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記取得及び保存ステップにおいて、前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の、置換信号部分に関連した前記パラメトリックモデルのパラメータ(hk)を取得及び保存し、前記置換信号部分を生成するステップが、前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の連続して誤っている部分に対する置き換え信号部分を、前記生成用入力信号に、過去の置換信号部分に関連した前記保存されたパラメータをフィルタ係数として用いる再構成フィルタを適用することによって生成することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記予め定められたチャンネル信号の、連続して誤っている部分の間、前記パラメータを段階的にミューティングするステップをさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記信号の部分が、ディジタル信号のフレームであることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記検出ステップが、フレーム状態情報を監視するステップを有することを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 前記信号の部分が、一定の期間を有するアナログ信号の部分であることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記検出ステップが、前記アナログ信号のスペクトル特性を解析するステップを有することを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. さらに、アナログチャンネル信号をディジタルチャンネル信号(x 1)に変換するステップを有し、前記パラメータ(hk)を取得及び保存するステップが、前記ディジタルチャンネル信号(x 1)に基づき、
    回復されたディジタル信号部分をアナログ信号部分に変換するステップと、誤ったアナログ信号部分を、前記回復されたアナログ信号部分21で置き換えるステップを有することを特徴とする請求項18又は請求項19記載の方法。
  21. 前記信号部分の周波数帯が制限されていることを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記方法が前記多チャンネル信号のサブバンドに適用されることを特徴とする請求項21記載の方法。
  23. さらに、第2の時間的信号回復方法に従って前記誤っている部分についての第2の置換信号部分を生成するステップと、
    前記置換信号部分を生成するステップによって生成された置き換え信号部分と、前記第2の置換信号部分を結合して最終的な置き換え信号部分とするステップを有し、
    前記最終的な置き換え信号部分が前記誤っているチャンネル信号部分の置き換えに用いられることを特徴とする請求項1乃至請求項22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記方法が、2つ以上の、同時に誤っているチャンネル信号に再帰的に適用されることを特徴とする請求項1乃至請求項23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 多チャンネル信号誤り隠蔽装置であって、
    取得用入力信号に適用された際に多チャンネル信号のうち予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の部分の推定を与えるパラメトリックモデル、のパラメータ(hk)であって、前記予め定められたチャンネル信号と他のチャンネル信号との瞬時的な相関を表すパラメータを取得及び保存する手段と
    前記チャンネル信号(x1-xN)の誤っている部分を調べる誤り状態調査手段と
    前記パラメータ(hk)を取得及び生成する手段に接続され、前記予め定められたチャンネル信号の過去の誤りのない信号に関連する前記保存されたパラメータ(hkをフィルタ係数として用いる再構成フィルタを生成用入力信号に適用することにより前記パラメトリックモデルを前記生成用入力信号に適用、前記予め定められたチャンネル信号(x1-xN)の誤っている部分の置換信号を生成する手段とを有することを特徴とする装置。
  26. 請求項25に記載の、多チャンネル信号誤り隠蔽装置を備えるオーディオシステム。
  27. 前記多チャンネル信号誤り隠蔽装置が受信機に接続又は一体化されていることを特徴とする請求項26記載のオーディオシステム。
  28. 前記多チャンネル信号誤り隠蔽装置が、アナログオーディオ信号システムに接続されていることを特徴とする請求項26記載のオーディオシステム。
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