JP5764488B2 - 復号装置及び復号方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特に信号を符号化して伝送し、符号化された信号を受信して復号する通信システムに用いられる復号装置及び復号方法に関する。
インターネット通信に代表されるパケット通信システム、または、移動通信システム等で音声・楽音信号を伝送する場合、音声・楽音信号の伝送効率を高めるために、圧縮・符号化技術が使われる。また、近年では、単に低ビットレートで音声・楽音信号を符号化する一方で、モノラル信号のみならず、ステレオ信号などのマルチチャネルの音声・楽音信号を符号化する技術に対するニーズが高まっている。
例えば、左チャネル信号(以下「L信号」と記載する)と右チャネル信号(以下「R信号」と記載する)の2チャネルの信号(ステレオ信号)に対する符号化技術としては、M/S(Middle/Side)ステレオ符号化方式、またはインテンシティステレオ符号化方式などが既存技術として挙げられる。ここで、M/S符号化方式について簡単に説明する。M/S符号化方式では、L信号とR信号の2チャネルの信号を、L信号とR信号との和信号(以下「M信号」と記載する)及びL信号とR信号との差信号(以下「S信号」と記載する)に変換することによりチャネル間の相関を除去した信号を生成する。そして、M/S符号化方式では、チャネル間の相関を除去した信号を符号化する。これにより、変換前の2チャネルの信号に含まれていた冗長な情報を削減して効率的に符号化することができる。また、L信号とR信号の2チャネルの信号間の相関を利用するパラメトリックステレオ符号化方式という技術が存在する。パラメトリックステレオ符号化方式では、L信号とR信号の2チャネルの信号を、1チャネルの信号とチャネル間の関係を表すパラメータとによって表現し、1チャネルの信号とチャネルを拡張するパラメータとを符号化する。
また、マルチチャネル符号化/復号方式に対して伝送誤りが発生した場合の音質劣化を抑制する処理については、今日まで様々な技術が開発されている。
特許文献1には、マルチチャネル信号に対するパラメトリック符号化方式において、伝送誤りなどによりフレーム消失が発生した場合に対して、復号信号における急激なチャネル数の変動による異音を抑制する技術が開示されている。具体的には、特許文献1では、フレーム消失が発生した場合に、過去の誤りのない信号に関連する保存されたパラメータに基づいて、誤っている部分に対する置換信号を生成する処理を行う。また、特許文献1には、欠損フレームが長く連続する場合、モデルパラメータの段階的なミューティングを適用する処理について開示されている。
特表2007−529020号公報
しかしながら、特許文献1においては、非パラメトリック符号化/復号方式であるM/S符号化方式に対するフレーム消失時の音質劣化抑制処理は開示されておらず、依然としてM/S符号化方式においてはフレームが消失した場合に音質が劣化するという問題がある。また、特許文献1においては、誤ったフレームに対して、パラメータレベルで補償処理を行うので、そのパラメータが有する以外の空間特性については精度良く補償できず、音質劣化を抑制する性能は不十分であるという問題がある。また、特許文献1においては、パラメータレベルでの段階的なミューティングでは、フレーム毎のミューティング処理になるため、サンプル単位での細かいミューティングができないという問題がある。
本発明の目的は、例えばM/S符号化/復号方式のようにマルチチャネルの信号を符号化/復号する方式において、フレーム消失による伝送誤りが発生した場合に、復号信号における急激なチャネル数の変動を少なくすることができるとともに、サンプル単位での平滑化が可能であり、音質劣化を抑制することができる復号装置及び復号方法を提供することである。
本発明の復号装置は、ステレオ信号を構成する第1チャネル信号と第2チャネル信号とから算出したモノラル信号を符号化した符号化モノラル信号と、前記第1チャネル信号と前記第2チャネル信号との差分信号を符号化した符号化差分信号とを受信する受信手段と、受信した前記符号化差分信号における時間的変化を検出する検出手段と、受信した前記符号化モノラル信号を復号して復号モノラル信号を取得し、受信した前記符号化差分信号を復号して復号差分信号を取得する復号手段と、前記復号差分信号と検出した前記時間的変化に対応する係数との演算により前記復号差分信号の平滑化処理を行う平滑化手段と、前記復号モノラル信号と前記平滑化処理した前記復号差分信号とから復号ステレオ信号を算出する算出手段と、を具備する構成を採る。
本発明の復号方法は、ステレオ信号を構成する第1チャネル信号と第2チャネル信号とから算出したモノラル信号を符号化した符号化モノラル信号と、前記第1チャネル信号と前記第2チャネル信号との差分信号を符号化した符号化差分信号とを受信するステップと、受信した前記符号化差分信号における時間的変化を検出するステップと、受信した前記符号化モノラル信号を復号して復号モノラル信号を取得し、受信した前記符号化差分信号を復号して復号差分信号を取得するステップと、前記復号差分信号と検出した前記時間的変化に対応する係数との演算により前記復号差分信号の平滑化処理を行うステップと、前記復号モノラル信号と前記平滑化処理した前記復号差分信号とから復号ステレオ信号を算出するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、例えばM/S符号化/復号方式のようにマルチチャネルの信号を符号化/復号する方式において、フレーム消失による伝送誤りが発生した場合に、復号信号における急激なチャネル数の変動を少なくすることができるとともに、サンプル単位での平滑化が可能であり、音質劣化を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る符号化装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る復号装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る復号装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態2に係る復号装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る復号装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態3に係る復号装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係るS信号復号部における波形の山谷を一致させる処理を示す図 本発明の実施の形態3に係る復号装置の動作を示すフロー図
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信システム100の構成を示すブロック図である。通信システム100は、符号化装置101と、伝送路102と、復号装置103とから主に構成される。通信システム100において、符号化装置101と復号装置103とは、伝送路102を介して互いに通信可能である。なお、符号化装置101及び復号装置103は、いずれも、通常、基地局装置あるいは通信端末装置等に搭載されて用いられる。以下に、各構成について、詳細に説明する。
符号化装置101では、入力信号であるL信号及びR信号をそれぞれCELP(Code Exited Linear Prediction)方式で符号化する構成を例に挙げて説明する。符号化装置101は、L信号およびR信号を符号化して符号化情報を取得し、取得した符号化情報を伝送路102を介して復号装置103に送信する。なお、符号化装置101の構成の詳細については後述する。
復号装置103は、伝送路102を介して符号化装置101から送信された符号化情報を受信し、受信した符号化情報を復号して出力信号である復号L信号および復号R信号を取得する。なお、復号装置103は、符号化装置101と同様にCELP方式の復号方法にて復号する構成を例に挙げて説明する。また、復号装置103の構成の詳細については後述する。
以上で、通信システム100の構成についての説明を終える。
次に、符号化装置101の構成について、図2を用いて説明する。図2は、符号化装置101の構成を示すブロック図である。
符号化装置101は、M/S信号算出部201と、M信号符号化部202と、S信号符号化部203と、符号化情報統合部204とから主に構成される。
符号化装置101は、L信号とR信号の2チャネルの信号が入力し、入力したL信号とR信号とを、M信号及びS信号に変換した後、M信号及びS信号をそれぞれ符号化して符号化情報を取得する。そして、符号化装置101は、取得したそれぞれの符号化情報を符号化情報統合部204にて統合し、統合した符号化情報を復号装置103に伝送する。以下に、各構成について、詳細に説明する。
M/S信号算出部201は、L信号とR信号とを入力し、(1)式及び(2)式に従い、和信号(M信号)と差信号(S信号)とを算出する。ここで、(1)式及び(2)式のiはフレーム中のサンプルインデックスを示し、またNはフレームサイズを示す。
Figure 0005764488
Figure 0005764488
また、M/S信号算出部201は、(1)式により算出したM信号をM信号符号化部202に出力し、(2)式により算出したS信号をS信号符号化部203に出力する。
M信号符号化部202は、M/S信号算出部201からM信号が入力し、CELP方式の音声符号化方法にてM信号を符号化し、M符号化情報を算出する。そして、M信号符号化部202は、算出したM符号化情報を符号化情報統合部204に出力する。
S信号符号化部203は、M/S信号算出部201からS信号が入力し、CELP方式の音声符号化方法にてS信号を符号化し、S符号化情報を算出する。そして、S信号符号化部203は、算出したS符号化情報を符号化情報統合部204に出力する。なお、CELP方式の音声符号化方法については、既存の技術であるため、その詳細な説明を省略する。
符号化情報統合部204は、M信号符号化部202からM符号化情報が入力するとともに、S信号符号化部203からS符号化情報が入力し、入力したS符号化情報とM符号化情報とを統合して符号化情報とする。そして、符号化情報統合部204は、得られた符号化情報を伝送路102に出力する。以上で、符号化装置101の構成の説明を終える。
次に、復号装置103の構成について、図3を用いて説明する。図3は、復号装置103の構成を示すブロック図である。
復号装置103は、分離部301と、M信号復号部302と、S信号復号部303と、平滑化処理部304と、L/R信号算出部305とから主に構成される。
復号装置103は、伝送路102を介して符号化装置101から伝送される符号化情報が入力し、これをM/S復号方式にて復号し、復号L信号及び復号R信号を算出する。そして、復号装置103は、算出した復号L信号及び復号R信号を2チャネルの出力信号として出力する。以下に、各構成について、詳細に説明する。
分離部301は、符号化装置101から伝送路102を介して入力した符号化情報を、M符号化情報およびS符号化情報に分離し、分離したM符号化情報をM信号復号部302に出力し、分離したS符号化情報をS信号復号部303に出力する。また、分離部301は、入力した符号化情報において伝送誤りの有無を検出する。また、分離部301は、伝送誤りを検出した場合に、入力した符号化情報を構成する情報の時間的変化を検出する。そして、分離部301は、検出した時間的変化を平滑化処理制御情報CIとして平滑化処理部304に出力する。
ここで、分離部301における平滑化処理制御情報CIの決定方法について説明する。
分離部301は、符号化装置101から伝送路102を介して入力した符号化情報にS符号化情報が含まれているか否かを検出する。また、分離部301は、S符号化情報が含まれているフレームから含まれていないフレームに切り替わった時点、及びS符号化情報が含まれていないフレームから含まれているフレームに切り替わった時点を検出する。また、分離部301は、S符号化情報が含まれているフレームから含まれていないフレームに切り替わった時点を検出した場合には、平滑化処理制御情報CIの値を1に設定する。また、分離部301は、S符号化情報が含まれていないフレームから含まれているフレームに切り替わった時点を検知した場合には、平滑化処理制御情報CIの値を2に設定する。また、分離部301は、S符号化情報が含まれているフレームから含まれていないフレームに切り替わった時点、及びS符号化情報が含まれていないフレームから含まれているフレームに切り替わった時点の何れも検出しない場合には、平滑化処理制御情報CIの値を0に設定する。
M信号復号部302は、分離部301からM符号化情報が入力し、入力したM符号化情報をCELP方式の音声復号方法にて復号し、復号M信号を算出する。ここで、M信号復号部302における音声復号方法は、符号化装置101におけるM信号符号化部202における符号化方法に対応する方式である。また、M信号復号部302は、算出した復号M信号をL/R信号算出部305に出力する。
S信号復号部303は、分離部301からS符号化情報が入力し、入力したS符号化情報をCELP方式の音声復号方法にて復号し、復号S信号を算出する。ここで、S信号復号部303における音声復号方法は、符号化装置101におけるS信号符号化部203における符号化方法に対応する方式である。また、S信号復号部303は、得られた復号S信号を平滑化処理部304に出力する。また、S信号復号部303は、分離部301からS符号化情報が入力しない場合には、現フレームの直前のフレーム(例えば、現フレームの1フレーム前のフレーム)に含まれていたS符号化情報を復号することにより、復号S信号を算出する。また、S信号復号部303は、現フレームにおけるS符号化情報あるいは復号S信号を内部のバッファに記憶し、フレーム処理毎に内部バッファを更新する。なお、本実施の形態では、伝送誤り時などのフレーム消失時の補償処理として、上記のような手法によりS信号を補償する方法について説明したが、本実施の形態はこれに限らず、これ以外のフレーム消失補償処理についても同様に適用できる。また、CELP方式の音声復号方法については、既存の技術であるため、その詳細な説明を省略する。
平滑化処理部304は、S信号復号部303から復号S信号が入力するとともに、分離部301から平滑化処理制御情報CIが入力する。平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値に応じて、復号S信号に対して時間軸での減衰あるいは増幅処理を行い、平滑化した復号S信号(以下、「平滑化復号S信号」と記す)を算出する。具体的には、平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値が1である場合には、(3)式に従って、復号S信号に対して時間的に徐々に減衰するような係数を乗じ、平滑化復号S信号を算出する。また、平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値が2である場合には、(4)式に従って、復号S信号に対して時間的に徐々に増幅するような係数を乗じ、平滑化復号S信号を算出する。また、平滑化処理部304は、平滑化処理制御係数CIの値が0である場合には、復号S信号には何も乗じずにそのまま平滑化復号S信号とする。ここで、(3)式のα1は、iが増えるにつれて値が小さくなるような減衰係数であり、β1は、iが増えるにつれて値が大きくなるような増幅係数である。
Figure 0005764488
Figure 0005764488
また、平滑化処理部304は、算出した平滑化復号S信号をL/R信号算出部305に出力する。
L/R信号算出部305は、M信号復号部302から復号M信号が入力するとともに、平滑化処理部304から平滑化復号S信号が入力する。また、L/R信号算出部305は、M/S信号算出部201に対応する以下の(5)式及び(6)式に従い、入力した復号M信号及び平滑化復号S信号を用いて、復号L信号及び復号R信号の2チャネルの信号を算出する。
Figure 0005764488
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L/R信号算出部305は、(5)式及び(6)式により算出した復号L信号及び復号R信号を2チャネルの出力信号として出力する。以上で、復号装置103の構成の説明を終える。
次に、復号装置103の動作について、図4を用いて説明する。図4は、復号装置103の動作を示すフロー図である。
まず、分離部301は、符号化情報中にS符号化情報が含まれているか否かを検出し、検出結果に応じて平滑化処理制御情報CIの値(0、1、2)を設定する(ステップST401)。
次に、M信号復号部302は、M符号化情報から復号M信号を算出するとともに、S信号復号部303は、S符号化情報から復号S信号を算出する(ステップST402)。
次に、平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値が1であるか否かを判定する(ステップST403)。
平滑化処理制御情報CIの値が1である場合には(ステップST403:YES)、平滑化処理部304は、復号S信号に対して時間的に徐々に減衰するような係数α1を乗じ、平滑化復号S信号を算出する(ステップST404)。
一方、平滑化処理制御情報CIの値が1ではない場合には(ステップST403:NO)、平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値が2であるか否かを判定する(ステップST405)。
平滑化処理制御情報CIの値が2である場合には(ステップST405:YES)、復号S信号に対して時間的に徐々に増幅するような係数β1を乗じ、平滑化した復号S信号を算出する(ステップST406)。
また、平滑化処理制御情報CIの値が2ではない場合(ステップST405:NO)、即ち、平滑化処理制御係数CIの値が0である場合には、復号S信号には何も乗じずにそのまま平滑化した復号S信号とする。
そして、L/R信号算出部305は、算出された復号M信号と復号S信号とから、復号L信号及び復号R信号を算出し、算出した復号L信号及び復号R信号を出力する(ステップST407)。
このように、本実施の形態によれば、例えばM/S符号化/復号方式のようなマルチチャネルの信号を符号化/復号する方式において、フレーム消失により伝送誤りが発生した場合等に、パラメータレベルではなく信号レベルで、フレーム間でのチャネル数の平滑化処理(スムージング処理)を行う。これにより、復号信号における急激なチャネル数の変動を少なくし、音質劣化を抑制することができる。また、本実施の形態によれば、信号レベルでのチャネル数の平滑化処理をすることにより、サンプル単位での平滑化が可能であり、音質劣化をさらに抑制することができる。
なお、本実施の形態では、復号装置103の動作について図4のフローを用いて説明したが、必ずしもこのフローに限定されない。例えば、ST403〜ST404と、ST405〜ST406との順序が逆であっても良い。また、本実施の形態では、マルチチャネル符号化/復号方法として、M/S符号化/復号方式を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、その他のマルチチャネル符号化/復号方法に対しても同様に適用できる。
また、本実施の形態では、減衰係数および増幅係数は、1フレーム処理する間に、1から0あるいは0から1に変動するような構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、減衰係数及び増幅係数の変動をより遅くする場合についても同様に適用できる。具体的には、復号装置が数フレーム分の符号化情報を処理する間に、減衰係数および増幅係数を徐々に1から0あるいは0から1に変動させてもよい。この場合、復号装置側では、S信号に対する減衰処理あるいは増幅処理を開始したフレームを記憶しておき、そのフレームから予め定められた数のフレーム処理時に、減衰係数および増幅係数をゆっくりと変動させる。この構成により、フレーム消失により伝送誤りが発生した場合などに、本実施の形態の構成に比べて、復号信号における急激なチャネル数の変動をさらに少なくし、音質劣化をさらに抑制することができる。
また、本実施の形態で説明した平滑化処理の対象である復号S信号については、上述した伝送誤り時の補償処理以外の方法で補償された復号S信号に対しても本発明は同様に適用できる。例えば、伝送誤りが発生する直前のフレームの復号S信号あるいはS信号を復号するためのパラメータを使って、時間的に減衰あるいは増幅された復号S信号に対して、本実施の形態で説明した減衰処理あるいは増幅処理を施す構成についても同様に適用できる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る復号装置500の構成を示すブロック図である。
図5に示す復号装置500は、図3に示す実施の形態1に係る復号装置103に対して、L/R相関算出部501を追加し、平滑化処理部304の代わりに平滑化処理部502を有する。なお、図5において、図3と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態の通信システムは、復号装置103の代わりに復号装置500を有する以外は、図1と同一構成であるので、その説明を省略する。ただし、分離部301については、実施の形態1では平滑化処理制御情報CIを算出した代わりに、本実施の形態では第1平滑化処理制御情報CI1を算出するものとする。
復号装置500は、分離部301と、M信号復号部302と、S信号復号部303と、L/R相関算出部501と、平滑化処理部502と、L/R信号算出部305とから主に構成される。以下に、各構成について、詳細に説明する。
M信号復号部302は、分離部301からM符号化情報が入力し、入力したM符号化情報をCELP方式の音声復号方法にて復号し、復号M信号を算出する。ここで、M信号復号部302における音声復号方法は、符号化装置101におけるM信号符号化部202における符号化方法に対応する方式である。また、M信号復号部302は、算出した復号M信号をL/R信号算出部305及びL/R相関算出部501に出力する。
S信号復号部303は、分離部301からS符号化情報が入力し、入力したS符号化情報をCELP方式の音声復号方法にて復号し、復号S信号を算出する。ここで、S信号復号部303における音声復号方法は、符号化装置101におけるS信号符号化部203における符号化方法に対応する方式である。また、S信号復号部303は、得られた復号S信号をL/R相関算出部501及び平滑化処理部502に出力する。また、S信号復号部303は、分離部301からS符号化情報が入力しない場合には、現フレームの直前のフレームに含まれていたS符号化情報を復号することにより、復号S信号を算出する。また、S信号復号部303は、現フレームにおけるS符号化情報あるいは復号S信号を内部のバッファに記憶し、フレーム処理毎に内部バッファを更新する。
L/R相関算出部501は、M信号復号部302から復号M信号が入力するとともに、S信号復号部303から復号S信号が入力する。また、L/R相関算出部501は、LチャネルとRチャネルとの相関として、復号M信号及び復号S信号からLチャネルとRチャネルとの間のエネルギー比を算出し、算出したエネルギー比に応じて第2平滑化処理制御情報CI2を決定する。第2平滑化処理制御情報CI2は、(7)式により算出する。具体的には、L/R相関算出部501は、LチャネルとRチャネルとの間のエネルギー比が第1の閾値(TH1)以上または第2の閾値(TH2:ただし、TH2<TH1)以下である場合には、第2平滑化処理制御情報CI2の値を1に設定する。また、L/R相関算出部501は、LチャネルとRチャネルとの間のエネルギー比が第1の閾値と第2の閾値との間である場合には、第2平滑化処理制御情報CI2の値を0に設定する。ここで、(7)式のTH1、及びTH2はそれぞれ予め定められた閾値である。即ち、LチャネルとRチャネルとのエネルギー比が大きく異なる場合には第2平滑化処理制御情報CI2の値を1とし、それほど大きく異ならない場合には第2平滑化処理制御情報CI2の値を0とする。
Figure 0005764488
また、L/R相関算出部501は、得られた第2平滑化処理制御情報CI2を平滑化処理部502に出力する。
平滑化処理部502は、S信号復号部303から復号S信号が入力し、分離部301から第1平滑化処理制御情報CI1が入力するとともに、L/R相関算出部501から第2平滑化処理制御情報CI2が入力する。また、平滑化処理部502は、第1平滑化処理制御情報CI1及び第2平滑化処理制御情報CI2の値に応じて、復号S信号に対して時間軸での減衰あるいは増幅処理を行い、平滑化復号S信号を算出する。具体的には、平滑化処理部502は、第2平滑化処理制御情報CI2の値が1である場合には、(8)式及び(9)式に従って、復号S信号の平滑化処理を行う。ここで、(8)式中のα2はiが増えるにつれて値が小さくなるような減衰係数であり、(9)式中のβ2はiが増えるにつれて値が大きくなるような増幅係数である。また、α2およびβ2は、α1およびβ1と比較して、iが増えるにつれて変化する量(変化量)がより小さいものとする。
Figure 0005764488
Figure 0005764488
また、平滑化処理部502は、第2平滑化処理制御情報CI2の値が0である場合には、(3)式及び(4)式に従って、復号S信号の平滑化処理を行う。また、平滑化処理部502は、算出した平滑化復号S信号をL/R信号算出部305に出力する。
L/R信号算出部305は、M信号復号部302から復号M信号が入力するとともに、平滑化処理部502から平滑化復号S信号が入力する。また、L/R信号算出部305は、M/S信号算出部201に対応する(5)式及び(6)式に従い、復号L信号と復号R信号の2チャネルの信号を算出する。また、L/R信号算出部305は、算出した復号L信号及び復号R信号を2チャネルの出力信号として出力する。以上で、復号装置500の構成の説明を終える。
次に、復号装置500の動作について、図6を用いて説明する。図6は、復号装置500の動作を示すフロー図である。
まず、分離部301は、符号化情報中にS符号化情報が含まれているか否かを検出し、検出結果に応じて第1平滑化処理制御情報CI1の値(0、1、2)を設定する(ステップST601)。
次に、M信号復号部302は、M符号化情報から復号M信号を算出するとともに、S信号復号部303は、S符号化情報から復号S信号を算出する(ステップST602)。
次に、L/R相関算出部501は、LチャネルとRチャネルとの間のエネルギー比に応じて、第2平滑化処理制御情報CI2の値(0、1)を設定する(ステップST603)。
次に、平滑化処理部502は、第1平滑化処理制御情報CI1の値が1であるか否かを判定する(ステップST604)。
第1平滑化処理制御情報CI1の値が1である場合には(ステップST604:YES)、平滑化処理部502は、第2平滑化処理制御情報CI2の値が0であるか否かを判定する(ステップST605)。
第2平滑化処理制御情報CI2の値が0である場合には(ステップST605:YES)、平滑化処理部502は、復号S信号に対して時間的に徐々に減衰するような係数α1を乗じ、平滑化復号S信号を算出する(ステップST606)。
また、第2平滑化処理制御情報CI2の値が0ではない場合(ステップST605:NO)、即ち、第2平滑化処理制御情報CI2の値が1である場合には、平滑化処理部502は、復号S信号に対して、ステップST606の時よりも緩やかに時間的に徐々に減衰するような係数α2を乗じ、平滑化した復号S信号を算出する(ステップST607)。
一方、ステップST604において、第1平滑化処理制御情報CI1の値が1ではない場合には(ステップST604:NO)、平滑化処理部502は、第1平滑化処理制御情報CI1の値が2であるか否かを判定する(ステップST608)。
第1平滑化処理制御情報CI1の値が2である場合には(ステップST608:YES)、平滑化処理部502は、第2平滑化処理制御情報CI2の値が0であるか否かを判定する(ステップST609)。
第2平滑化処理制御情報CI2の値が0である場合には(ステップST609:YES)、平滑化処理部502は、復号S信号に対して、時間的に徐々に増幅するような係数β1を乗じ、平滑化した復号S信号を算出する(ステップST610)。
また、第2平滑化処理制御情報CI2の値が0ではない場合(ステップST609:NO)、即ち、第2平滑化処理制御情報CI2の値が1である場合には、平滑化処理部502は、復号S信号に対して、ステップST610の時よりも緩やかに時間的に徐々に増幅するような係数β2を乗じ、平滑化した復号S信号を算出する(ステップST611)。
また、ステップST608において、第1平滑化処理制御係数CI1の値が2ではない場合(ステップST608:NO)、即ち、第1平滑化処理制御係数CI1の値が0である場合には、平滑化処理部502は、復号S信号には何も乗じずにそのまま平滑化した復号S信号とする。
そして、L/R信号算出部305は、算出された復号M信号と平滑化復号S信号とから、復号L信号と復号R信号とを算出し、算出した復号L信号と復号R信号とを出力する(ステップST612)。
このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、例えばM/S符号化/復号方式のようなマルチチャネルの信号を符号化/復号する方式において、フレーム消失により伝送誤りが発生した場合などに、音質劣化を抑制することができる。即ち、本実施の形態によれば、パラメータレベルではなく信号レベルで、フレーム間でのチャネル数の平滑化処理(スムージング処理)を行う際に、LチャネルとRチャネルとの間の相関として、エネルギー比を利用して平滑化処理の速度を調整する。これにより、音質劣化を抑制することができる。具体的には、2チャネルの信号のうち、片側のチャネルに信号が集中しているような状況に対しては、減衰処理または増幅処理である平滑化処理の速度を遅く(時間変化量を小さく)することにより、チャネル数の変動速度をさらに遅くする。これは、2チャネルの信号のうちの片側のチャネルに信号が集中しているような場合には、ステレオイメージ(ステレオ感)の急激な変動が聴感に悪影響を及ぼす傾向があるためである。上記のような処理によって、実施の形態1で示した構成に対して、さらに音質劣化を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、復号装置500の動作について図6のフローを用いて説明したが、必ずしもこのフローに限定されない。例えば、ST604〜ST607と、ST608〜ST611との順序が逆であっても良い。また、本実施の形態では、L/R相関算出部501において、復号M信号及び復号S信号からL/Rチャネルの相関を算出する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、M/Sチャネル間の相関を利用する場合についても同様に適用できる。
また、本実施の形態では、第2平滑化処理制御情報の値の決定について、LチャネルとRチャネルとのエネルギー比が、予め定めた第1の閾値以上あるいは第2の閾値以下か否かを判定基準に用い、判定結果に応じて、第2平滑化処理制御情報を0か1かの2値に決定する構成について説明した。しかしながら、本実施の形態はこれに限らず、第2平滑化処理制御情報を2値ではなく重みとする構成についても同様に適用できる。つまり、LチャネルとRチャネルとのエネルギーの差が大きいほど、第2平滑化処理制御情報の値を1に近くし、LチャネルとRチャネルとのエネルギーの差が小さいほど、第2平滑化処理制御情報の値を0に近くする構成が例として挙げられる。さらに、平滑化処理部では、第2平滑化処理制御情報の値が1に近ければ近いほど、復号S信号をゆっくりと減衰あるいは増幅することによって、より細かく平滑化処理を行うことができ、これによりさらに音質劣化を抑制することができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る復号装置700の構成を示すブロック図である。
図7に示す復号装置700は、図3に示す実施の形態1に係る復号装置103に対して、L/R相関算出部703を追加し、S信号復号部303の代わりにS信号復号部701を有し、L/R信号算出部305の代わりにL/R信号算出部702を有する。なお、図7において、図3と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態の通信システムは、復号装置103の代わりに復号装置700を有する以外は、図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
復号装置700は、分離部301と、M信号復号部302と、S信号復号部701と、平滑化処理部304と、L/R信号算出部702と、L/R相関算出部703とから主に構成される。以下に、各構成について詳細に説明する。
分離部301は、符号化装置101から伝送路102を介して入力される符号化情報を、M符号化情報およびS符号化情報に分離し、分離したM符号化情報をM信号復号部302に出力し、分離したS符号化情報をS信号復号部701に出力する。また、分離部301は、入力した符号化情報において伝送誤りの有無を検出する。また、分離部301は、伝送誤りを検出した場合に、入力した符号化情報を構成する情報の時間的変化を検出し、検出した時間的変化を平滑化処理制御情報CIとして平滑化処理部304に出力する。
M信号復号部302は、分離部301からM符号化情報が入力し、入力したM符号化情報をCELP方式の音声復号方法にて復号し、復号M信号を算出する。ここで、M信号復号部302における音声復号方法は、符号化装置101におけるM信号符号化部202における符号化方法に対応する方式である。また、M信号復号部302は、算出した復号M信号をS信号復号部701及びL/R信号算出部702に出力する。
S信号復号部701は、分離部301からS符号化情報が入力し、入力したS符号化情報をCELP方式の音声復号方法にて復号し、復号S信号を算出する。ここで、S信号復号部701における音声復号方法は、符号化装置101におけるS信号符号化部203における符号化方法に対応する方式である。また、S信号復号部701は、算出した復号S信号を平滑化処理部304に出力する。
また、S信号復号部701は、分離部301から符号化情報が入力しない場合には、以下の方法により復号S信号を算出する。即ち、S信号復号部701は、L/R相関算出部703から入力した、現フレームの1フレーム前のフレーム(以下「前フレーム」と記載する)の復号S信号の補助情報AIと、M信号復号部302から入力した復号M信号と、L/R信号算出部702から入力した前フレームの復号L信号及び復号R信号とを用いて、(10)式により復号S信号を算出する。(10)式中のL´-1、及びR´-1は、前フレームの復号L信号または前フレームの復号R信号から算出される信号である。なお、復号S信号の補助情報AIについては後述する。
Figure 0005764488
ここで、L´-1、及びR´-1のS信号復号部701における算出方法について説明する。L´-1、及びR´-1は、前フレームの復号L信号(L-1)および復号R信号(R-1)に対して、M信号復号部302において復号M信号を算出する際にM符号化情報から得られるピッチ周期と、前フレームの復号L信号及び復号R信号とを利用して算出する。具体的には、S信号復号部701は、前フレームの復号L信号または復号R信号のピッチ周期の一周期の波形を切り出し、復号M信号の波形と山谷を一致させるように時間軸上で数サンプルスライドすることにより、L´-1、及びR´-1を算出する。即ち、S信号復号部701は、前フレームの復号L信号または復号R信号と、現フレームのM信号との位相を一致させるように前フレームの復号L信号または復号R信号を時間軸上でスライドさせる。また、前フレームの復号L信号または復号R信号のピッチ周期一周期分の波形を繰り返した信号と、現フレームの復号M信号との山谷を一致させてもよく、この場合、数サンプルスライドさせてもフレーム長分の波形を問題なく生成できる。
ここで、上述した波形の山谷を一致させる処理について、図8を用いて説明する。図8は、S信号復号部701における波形の山谷を一致させる処理を示す図である。図8(a)は、現フレームの復号M信号の波形を示すものであり、図8(b)は、前フレームの復号L信号(L´-1)を示すものであり、図8(c)は、ピッチ周期を復号M信号と合わせた前フレームの復号L信号(L´-1)を示すものである。また、ここでは、前フレームの復号L信号のエネルギーが前フレームの復号R信号のエネルギーよりも大きい場合を例に挙げて説明する。
ここで、前フレームの復号L信号と現フレームの復号M信号では、フレームが異なるため、信号の波形レベルでピッチ周期が一致しない場合が有り得る。この場合、(10)式のように単純に減算しただけでは効率的な復号S信号が得られない。従って、図8(b)の前フレームの復号L信号の波形を、数サンプル(図8(c)のT)ずらして、図8(a)の復号M信号の波形とピッチ周期を合わせる処理をする。これにより、図8(c)に示すような前フレームの復号L信号の波形を生成することができる。図8(c)の波形と図8(a)の波形とを利用することにより、(10)式によって、精度の高い復号S信号を算出することができる。
平滑化処理部304は、S信号復号部701から復号S信号が入力するとともに、分離部301から平滑化処理制御情報CIが入力する。平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値に応じて、復号S信号に対して時間軸での減衰あるいは増幅処理を行い、平滑化復号S信号を算出する。具体的には、平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値が1である場合には、(3)式に従って、復号S信号に対して時間的に徐々に減衰するような係数を乗じ、平滑化復号S信号を算出する。また、平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値が2である場合には、(4)式に従って、復号S信号に対して時間的に徐々に増幅するような係数を乗じ、平滑化復号S信号を算出する。また、平滑化処理部304は、平滑化処理制御係数CIの値が0である場合には、復号S信号には何も乗じずにそのまま平滑化復号S信号とする。また、平滑化処理部304は、算出した平滑化復号S信号をL/R信号算出部702に出力する。
L/R信号算出部702は、M信号復号部302から復号M信号が入力するとともに、平滑化処理部304から平滑化された復号S信号が入力する。また、L/R信号算出部702は、M/S信号算出部201に対応する(5)式及び(6)式に従い、復号L信号と復号R信号の2チャネルの信号を算出する。そして、L/R信号算出部702は、算出した復号L信号及び復号R信号を2チャネルの出力信号として出力する。また、L/R信号算出部702は、算出した復号L信号および復号R信号をS信号復号部701及びL/R相関算出部703に出力する。
L/R相関算出部703は、L/R信号算出部702から復号L信号及び復号R信号が入力する。また、L/R相関算出部703は、入力した復号L信号及び復号R信号から、LチャネルとRチャネルとの間の相関としてエネルギー比を算出し、エネルギー比に応じて復号S信号の補助情報AIを決定する。ここで、復号S信号の補助情報AIは、(11)式により算出する。具体的には、L/R相関算出部703は、L信号とR信号とを比較し、L信号のエネルギーがR信号のエネルギーより大きい場合には復号S信号の補助情報AIの値を0に設定し、R信号のエネルギーがL信号のエネルギー以上である場合には復号S信号の補助情報AIの値を1に設定する。
Figure 0005764488
また、L/R相関算出部703は、得られた復号S信号の補助情報をS信号復号部701に出力する。以上で、復号装置700の構成の説明を終える。
次に、復号装置700の動作について、図9を用いて説明する。図9は、復号装置700の動作を示すフロー図である。なお、図9において、図4と同一処理の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
分離部301は、符号化情報中にS符号化情報が含まれているか否かを検出し、検出結果に応じて平滑化処理制御情報CIの値(0、1、2)を設定する(ステップST401)。
次に、M信号復号部302は、復号M信号を算出するとともに、S信号復号部701は、復号S信号を算出する。ここで、符号化情報中にS符号化情報が含まれていない場合には、S信号復号部701は、L/R相関算出部703から入力した、前フレームの復号S信号の補助情報AIと、M信号復号部302から入力した復号M信号と、L/R信号算出部702から入力した前フレームの復号L信号と復号R信号とを用いて、復号S信号を算出する(ステップST901)。
次に、平滑化処理部304は、平滑化処理制御情報CIの値が1であるか否かを判定する(ステップST403)。
このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、例えばM/S符号化/復号方式のようなマルチチャネルの信号を符号化/復号する方式において、フレーム消失により伝送誤りが発生した場合などに、音質劣化を抑制することができる。即ち、本実施の形態によれば、パラメータレベルではなく信号レベルで、フレーム間でのチャネル数の平滑化処理(スムージング処理)を行う際に、前フレームで復号された復号L信号及び復号R信号のエネルギー比を利用して、消失したフレームの復号S信号を算出する。これにより、音質劣化を抑制することができる。具体的には、前フレームにおいて、2チャネルのうちのどちらか一方に信号が集中しているような場合に対して、正常に受信し、復号したM信号と、信号が集中しているチャネルの復号信号(前フレームの復号信号)とから精度の高い復号S信号を算出することができる。フレーム間に渡って信号が集中しているチャネルがそれほど頻繁に切り替わらない状況に対しては、上述した手法は特に有効である。
なお、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、2つのチャネル信号をL信号及びR信号として記載したが、本発明はこれに限らず、上記の説明においてL信号とR信号とを逆に設定してもよく、この場合でも同様の作用効果を有する。
また、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、復号装置103、500、700における復号方法は、符号化装置101における符号化方法と対応する方式であるとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限らず、復号装置において、復号可能な符号化情報を生成可能な符号化装置により生成された符号化情報を復号するように構成しても良い。また、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、LチャネルとRチャネルとの相関としてエネルギー比を用いたが、本発明はこれに限らず、他の指標を用いても良い。
また、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、信号処理プログラムを、メモリ、ディスク、テープ、CDまたはDVD等の機械読み取り可能な記録媒体に記録または書き込みをし、動作を行う場合についても、本発明は適用することができ、各実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。
また、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、ハードウェアにより構成する場合を例に説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。また、この場合、LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSIまたはウルトラLSIと呼称されることもある。
また、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル/プロセッサを利用してもよい。
また、上記の実施の形態1〜実施の形態3において、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2009年5月26日出願の特願2009−126615の日本出願に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明にかかる復号装置及び復号方法は、フレーム消失により伝送誤りが発生した場合でも、音質劣化を抑制することができ、例えば、パケット通信システムまたは移動通信システムなどに適用できる。

Claims (10)

  1. ステレオ信号を構成する第1チャネル信号と第2チャネル信号とから算出したモノラル信号を符号化した符号化モノラル信号と、前記第1チャネル信号と前記第2チャネル信号との差分信号を符号化した符号化差分信号とを受信する受信手段と、
    前記符号化差分信号が含まれているフレームから含まれていないフレームに変化したこと、または前記符号化差分信号が含まれていないフレームから含まれているフレームに変化したことを時間的変化として検出する検出手段と、
    受信した前記符号化モノラル信号を復号して復号モノラル信号を取得し、受信した前記符号化差分信号を復号して復号差分信号を取得する復号手段と、
    前記復号差分信号と検出した前記時間的変化に対応する係数との演算により前記復号差分信号の平滑化処理を行う平滑化手段と、
    前記復号モノラル信号と前記平滑化処理した前記復号差分信号とから復号ステレオ信号を算出する算出手段と、
    を具備する復号装置。
  2. 前記復号モノラル信号及び前記復号差分信号から前記第1チャネル信号と前記第2チャネル信号との相関を算出する相関算出手段をさらに具備し、
    前記平滑化手段は、前記相関に応じて異なる係数を前記復号差分信号に乗算する請求項1記載の復号装置。
  3. 前記相関算出手段は、前記相関として前記第1チャネル信号と前記第2チャネル信号とのエネルギー比を算出し、
    前記平滑化手段は、前記エネルギー比に応じて異なる前記係数を前記復号差分信号に乗算する請求項2記載の復号装置。
  4. 前記平滑化手段は、前記エネルギー比が第1の閾値以上または前記第1の閾値より小さい第2の閾値以下の場合に、前記エネルギー比が前記第1の閾値より小さくかつ前記第2の閾値よりも大きい場合に比べて、前記復号差分信号の増幅量または減衰量が小さくなる前記時間軸での減衰あるいは増幅処理を前記復号差分信号に対して行う請求項3記載の復号装置。
  5. 前記復号ステレオ信号を構成する、前記第1チャネル信号の復号結果である復号第1チャネル信号と前記第2チャネル信号の復号結果である復号第2チャネル信号との相関を算出する相関算出手段をさらに具備し、
    前記復号手段は、前記符号化差分信号が現フレームに含まれていない場合に、算出した前記相関に基づいて、前記現フレームの前記復号モノラル信号と、前記現フレームの前のフレームの前記復号第1チャネル信号または前記復号第2チャネル信号とから、前記現フレームの前記復号差分信号を取得する請求項1記載の復号装置。
  6. 前記相関算出手段は、前記相関として前記復号第1チャネル信号と前記復号第2チャネル信号とのエネルギー比を算出し、
    前記復号手段は、前記エネルギー比に基づいて、前記現フレームの前記復号差分信号を取得する請求項5記載の復号装置。
  7. 前記復号手段は、前記相関算出手段により算出したエネルギーの大きい前記前のフレームの前記復号第1チャネル信号と前記復号第2チャネル信号とのいずれか一方と、前記現フレームの前記復号モノラル信号とから前記現フレームの前記復号差分信号を取得する請求項6記載の復号装置。
  8. 請求項1記載の復号装置を具備する通信端末装置。
  9. 請求項1記載の復号装置を具備する基地局装置。
  10. ステレオ信号を構成する第1チャネル信号と第2チャネル信号とから算出したモノラル信号を符号化した符号化モノラル信号と、前記第1チャネル信号と前記第2チャネル信号との差分信号を符号化した符号化差分信号とを受信するステップと、
    前記符号化差分信号が含まれているフレームから含まれていないフレームに変化したこと、または前記符号化差分信号が含まれていないフレームから含まれているフレームに変化したことを時間的変化として検出するステップと、
    受信した前記符号化モノラル信号を復号して復号モノラル信号を取得し、受信した前記符号化差分信号を復号して復号差分信号を取得するステップと、
    前記復号差分信号と検出した前記時間的変化に対応する係数との演算により前記復号差分信号の平滑化処理を行うステップと、
    前記復号モノラル信号と前記平滑化処理した前記復号差分信号とから復号ステレオ信号を算出するステップと、
    を具備する復号方法。
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