JP4723361B2 - 仮想化処理機能を有する情報処理装置 - Google Patents

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本発明は、仮想化スイッチと、該仮想化スイッチに対し上位側と下位側にパス(シングルパス又はマルチパス)により接続された上位装置及びストレージを有し、ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、上位装置がストレージの実構成情報及びパス(シングルパス又はマルチパス)構成情報を獲得し、その情報を基に仮想化スイッチへ仮想化処理開始を指示することで、仮想化スイッチが仮想ストレージの構成を自動的に作成し、実環境から仮想環境への移行を可能にする仮想化処理機能を有する情報処理装置に関する。
(従来例の説明)
§1:従来例1の説明
(1) :システム構成の説明
図10は従来例1のシステム構成説明図である。以下、図10に基づいて従来例1(シングルパス構成)のシステム構成を説明する。
図10に示したように、このシステム(仮想化処理機能を有する情報処理装置)には、仮想化スイッチ(FCスイッチ)2を有し、該仮想化スイッチ2の上位側には上位装置としてサーバ1がパス5(シングルパス)により接続されている。また、仮想化スイッチ2の下位側にはパス5によりストレージ3が接続されている。この場合、ストレージ3は実ボリューム(実ディスク)である。
この場合、サーバ1にはホストバスアダプタ11(この例ではHBA0)が設けてあり、このホストバスアダプタ11にパス5が接続されている。また、仮想化スイッチ2には、多数のチャネルポート12が設けてあり、このチャネルポート12にパス5(シングルパス)が接続されている。すなわち、サーバ1のホストバスアダプタ11と仮想化スイッチ2のチャネルポート12間をパス5により接続している。
また、ストレージ3にはチャネルモジュール(CM)13とチャネルアダプタ(CA)14が設けてあり、このチャネルモジュール(CM)13と仮想化スイッチ2のチャネルポート12がパス5(シングルパス)により接続されている(図10では、CM0と仮想化スイッチ2のチャネルポート12がパス5により接続されている)。
前記ストレージ3には、ゾーン0のゾーニング(Z0)として、ストレージ3を構成する実ボリューム(実ディスク)の論理ボリュームLV0、LV1、LV2が図示されている。すなわち、ゾーン0が、論理ボリューム0(LV0)と、論理ボリューム1(LV1)と、論理ボリューム2(LV2)とにゾーニングされている。以上のようにして、HBA0−CM0CA0のシングルパス構成システムが構成されている。
(2) :処理の説明
図11は従来例1のシステム構成の処理説明図である。以下、図11に基づいて、従来例1のシステム構成例の処理を説明する。
図10に示した構成のシステムにおいて、この構成を仮想環境に移行させる場合、以下の処理(手順)を実施する必要がある。なお、図11において、VD0:Virtual Disk0 、VD1:Virtual Disk1 、VD2:Virtual Disk2 であり、LV0:Logical Volume0 、LV1:Logical Volume1 、LV2:Logical Volume2 を示す。また、以下の符号A、B、C、D、E、Fはそれぞれ図11の符号A、B、C、D、E、Fに対応する。
A:ストレージ3の仮想ストレージプール21を作成する。
B:論理ボリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)を仮想ストレージプール21に登録する。
C:仮想ストレージプール21に登録した論理ホリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)から、仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を作成する。
D:仮想筐体23を作成する。
E:作成した仮想筐体23に属する仮想ターゲットを作成する。
F:仮想ターゲットに仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を割り付ける。
以上のように、実環境から仮想環境へ移行するためには、複数の処理(又は手順)を実施しなければならないため、オペレータミスを招いたり、移行に時間がかかることが考えられる。
(3) :フローチャートによる処理の説明
図12は従来例1の処理フローチャートである。以下、図12に基づいて、従来例1の処理を説明する。なお、図12において、S1〜S6は各処理ステップを示す。
処理が開始されると、先ず、ストレージ3の仮想ストレージプール21を作成し(S1:図11のAに対応)、論理ボリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)を仮想ストレージプール21に登録する(S2:図11のBに対応)。次に、仮想ストレージプール21に登録した論理ボリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)から、仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を作成する(S3:図11のCに対応)。
次に、仮想筐体23を作成し(S4:図11のDに対応)、作成した仮想筐体23に属する仮想ターゲットを作成し(S5:図11のEに対応)、仮想ターゲットに仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を割り付け(S6:図11のFに対応)、この処理を終了する。
なお、前記処理はサーバ1の表示画面上のメニューを利用し、オペレータが表示画面上で対話形式の手動操作を行うことにより、仮想化スイッチ2へ情報を送って行う処理である。すなわち、S1乃至S6の全処理を対話式処理(オペレータの手動操作を伴う処理)で行うため、手間や時間がかかり、面倒である。
§2:従来例2の説明
(1) :システム構成の説明
図13は従来例2のシステム構成説明図である。以下、図13に基づいて従来例2のシステム構成を説明する。
図13に示したように、このシステム(仮想化処理機能を有する情報処理装置)には、仮想化スイッチ(FCスイッチ)2を有し、該仮想化スイッチ2の上位装置としてサーバ1がマルチパス5(この例では2つのパス)により接続されている。また、仮想化スイッチ2にはマルチパス5によりストレージ3が接続されている。この場合、ストレージ3は実ボリューム(実ディスク)である。
この場合、サーバ1には複数のホストバスアダプタ11(この例ではHBA0、HBA1)が設けてあり、このホストバスアダプタ11にマルチパス5が接続されている。また、仮想化スイッチ2には、多数のチャネルポート12が設けてあり、このチャネルポート12にマルチパス5(この例では2つのパス)が接続されている。すなわち、サーバ1のホストバスアダプタ11と仮想化スイッチ2のチャネルポート12間をマルチパス5により接続している。
また、ストレージ3にはチャネルモジュール(CM)13とチャネルアダプタ(CA)14が設けてあり、このチャネルモジュール(CM)13と仮想化スイッチ2のチャネルポート12がマルチパス5(この例では2つのパス)により接続されている(図13では、2つのCM0と仮想化スイッチ2の2つのチャネルポート12がマルチパス5により接続されている)。
前記ストレージ3には、ゾーン0のゾーニング(Z0)として、ストレージ3を構成する実ボリューム(実ディスク)の論理ボリュームLV0、LV1、LV2が図示されている。すなわち、ゾーン0が、論理ボリューム0(LV0)と、論理ボリューム1(LV1)と、論理ボリューム2(LV2)とにゾーニングされている。以上のようにして、HBA0−CM0CA0、HBA0−CM0CA1のマルチパス構成システムが構成されている。
(2) :処理の説明
図14は従来例2のシステム構成の処理説明図である。以下、図14に基づいて、従来例2のシステム構成例の処理を説明する。
図13に示した構成のシステムにおいて、この構成を仮想環境に移行させる場合、以下の処理(手順)を実施する必要がある。なお、図14において、VD0:Virtual Disk0 、VD1:Virtual Disk1 、VD2:Virtual Disk2 であり、LV0:Logical Volume0 、LV1:Logical Volume1 、LV2:Logical Volume2 を示す。また、以下の符号A、B、C、D、E、Fはそれぞれ図14の符号A、B、C、D、E、Fに対応する。
A:ストレージ3の仮想ストレージプール21を作成する。
B:論理ボリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)を仮想ストレージプール21に登録する。
C:仮想ストレージプール21に登録した論理ホリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)から、仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を作成する。
D:仮想筐体23を作成する。
E:作成した仮想筐体23に属する仮想ターゲット1を作成する。
F:仮想ターゲット1に仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を割り付ける。
G:仮想ターゲットが属する仮想筐体に仮想ターゲット2を作成する。
H:仮想ターゲット1の情報に割り付けている仮想ディスクを仮想ターゲット2に割り付ける。
以上のように、実環境から仮想環境へ移行するためには、複数の処理(又は手順)を実施しなければならないため、オペレータミスを招いたり、移行に時間がかかることが考えられる。
(3) :フローチャートによる処理の説明
図15は従来例2の処理フローチャートである。以下、図15に基づいて、従来例2の処理を説明する。なお、図15において、S11〜S18は各処理ステップを示す。
処理が開始されると、先ず、ストレージ3の仮想ストレージプール21を作成し(S11:図14のAに対応)、論理ボリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)を仮想ストレージプール21に登録する(S12:図14のBに対応)。次に、仮想ストレージプール21に登録した論理ボリューム(Logical Volume:LV0、LV1、LV2)から、仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を作成する(S13:図14のCに対応)。
次に、仮想筐体23を作成し(S14:図14のDに対応)、作成した仮想筐体23に属する仮想ターゲット1を作成し(S15:図14のEに対応)、仮想ターゲット1に仮想ディスク22(VD0、VD1、VD2)を割り付ける(S16:図14のFに対応)。次に、仮想ターゲットが属する仮想筐体に仮想ターゲット2を作成し(S17:図14のGに対応)、仮想ターゲット1の情報に割り付けている仮想ディスクを仮想ターゲット2に割り付ける(S18:図14のHに対応)。
なお、前記処理はサーバ1の表示画面上のメニューを利用し、オペレータが表示画面上で対話形式の手動操作を行うことにより、仮想化スイッチ2へ情報を送って行う処理である。すなわち、S11乃至S18の全処理を対話式処理(オペレータの手動操作を伴う処理)で行うため、手間や時間がかかり、面倒である。
§3:従来例3の説明
以下、従来例3として、従来公知の「バーチャリゼーションスイッチ」(仮想化スイッチ)についてその概要を説明する。
(1) :バーチャリゼーションスイッチ(仮想化スイッチ)の説明
(a) :従来、仮想化技術を採用したバーチャリゼーションスイッチが知られていた。このバーチャリゼーションスイッチは、ストレージの仮想化が可能であり、複数のディスク装置を1つのストレージとして使用可能にし、ストレージ装置の仕様や構成に依存しないストレージベース管理を実現する。
また、ストレージ資産の有効活用が可能であり、業務状況に応じた仮想ストレージプール上のボリューム割り当てが可能であり、ストレージ装置の追加やスペースの追加が容易である。
(b) :例えば、システム全体では合計560GB空いているが、ディスク単体だと最も空いているWeb用でも300GBである。しかし、例えば、400GBが必要になると、複数の空きスペースをバラバラに提供するほかない。
そこで、前記「バーチャリゼーションスイッチ」を用いれば、バラバラに存在していた各ディスクの空きスペースを一つにまとめて使えるようになる。システム全体での空きスペースは560GBである。システム開発用の新規スペースを400GB切り出せば良いことになる。
(c) :各スペースの使用状況を見ると、最も使われているのはEメール用であり、例えば、空きスペースの残りは10GBである。使用傾向は増える一方なので、このままだと底をつくのも時間の問題である。せめて、もう100GB、スペースを増やしておきたいところです。
いままでの構成だと、ディスクの物理スペースが例えば、400GBなので、500GBのスペース確保は不可能である。ところが、前記「バーチャリゼーションスイッチ」を用いれば、既存スペースの割り当て量をフレキシブルに変えられます。560GBあるシステム全体の空きスペースから、100GBをEメール用として追加すれば、スペースを500GBに拡張できます。
(d) :前記「バーチャリゼーションスイッチ」の特徴は次のようなものである。
1.接続されたディスク装置から仮想ストレージプールを構築して、その一部を仮想ディスクとしてサーバに割り当てる。このため、ストレージ装置の仕様や構成に依存しないスペース管理を実現できる。使用されていないスペースは、仮想ストレージプールとして、一括管理されており、遊休スペースを散在させない効率的な活用が行える。
2.仮想ディスクの追加も仮想ストレージプールから行えるため、業務サーバからの要求に応じたダイナミックなスペース割り当ても容易に実現できる。
3.接続しているストレージ装置を仮想化して、仮想ディスクを論理的なボリュームとして、業務サーバへ提供できる。新しいストレージ装置を前記「バーチャリゼーションスイッチ」の配下に追加しても、仮想ディスクを利用しているサーバは、そのストレージ装置の仕様や、構成を意識する必要はない。このため、サーバの設定や新ドライバの組み込みが不要であり、ストレージ装置の追加やスペースの追加を容易に可能とする。
4.接続されているディスク装置間でデータをコピーする機能も持っている。仮想化機能と並行してデータ移行を行うため、アプリケーション可動中にサーバ資源を使わずにデータ移行を行うことができる。
(2) :仮想ストレージ用語の説明
以下に、仮想ストレージ用語について説明する。
(a) :仮想筐体とは、仮想ディスクを任意の単位で集積するための論理的な筐体である。
(b) :仮想ストレージプールとは、仮想ディスクを構成するための実ディスクを格納する論理的な器である。
(c) :仮想ターゲットとは、業務サーバと仮想ディスクを接続するためのアクセスパスのことである。
(d) :仮想ディスクとは、実ディスクが持っている物理的な属性や容量にとらわれない論理的なボリュームのことです。
§4:従来例4の説明
以下、特許文献1を従来例4として説明する。従来例4には次のような内容が記載されている。
(a) :「業務アプリケーション側の設定変更をさせることなく資源割り当てを行うことができる。」・・・要約の欄を参照。
(b) :「情報処理装置と、前記情報処理装置と通信ネットワークを介して通信可能に接続し前記情報処理装置から送信されるデータの書き込み/読み出し要求に応じて記憶デバイスに対するデータの書き込み/読み出しを行うストレージ装置と、を含むストレージシステムにおいて、実資源の運用を管理し、実資源を割り当てることにより仮想資源を設定し、実資源の稼働状態に応じて前記設定を変更するようにする。」・・・要約の欄を参照。
§5:従来例5の説明
以下、特許文献2を従来例5として説明する。従来例5には次のような内容が記載されている。
(a) :「外部の記憶資源を内部の記憶資源として仮想化することにより、記憶資源を有効利用すること。」・・・要約の欄を参照。
(b) :「外部の記憶資源を仮想的な内部の記憶資源として使用することで、通常の内部ボリュームに対して適用可能な各種機能(リモートコピー、可変ボリューム機能等)を、仮想的な内部ボリュームにも使用することができ、利用の自由度が高まる。」・・・要約の欄を参照。
(c) :「例えば、データセンタ等のような大規模なデータを取り扱うデータベースシステムでは、ホストコンピュータとは別に構成された記憶システムを用いてデータを管理する。この記憶システムは、例えば、ディスクアレイ装置等から構成される。
ディスクアレイ装置は、多数の記憶デバイスをアレイ状に配設して構成されるもので、例えば、RAID(Redundant Array of Independent Inexpensive Disks)に基づいて構築されている。記憶デバイス群が提供する物理的な記憶領域上には少なくとも1つ以上の論理ボリューム(論理ユニット)が形成され、この論理ボリュームがホストコンピュータ(より詳しくは、ホストコンピュータ上で稼働するデータベースプログラム)に提供される。
ホストコンピュータは、所定のコマンドを送信することにより、論理ボリュームに対してデータの書き込み、読み出しを行うことができる。」・・・段落番号[0002]参照。
(d) :「情報化社会の進展等につれて、データベースで管理すべきデータは、日々増大する。このため、より高性能、より大容量の記憶制御装置が求められており、この市場要求に応えるべく、新型の記憶制御装置が開発されている。新型の記憶制御装置を記憶システムを導入する方法としては、2つ考えられる。
その一つは、旧型の記憶制御装置と新型の記憶制御装置とを完全に入れ替え、全て新型の記憶制御装置から記憶システムを構成する方法である(特表平10−508967号公報参照)。他のもう一つは、旧型の記憶制御装置からなる記憶システムに新型の記憶制御装置を新たに追加し、新旧の記憶制御装置を併存させる方法である。」・・・段落番号[0003]参照。
§6:従来例6の説明
以下、特許文献3を従来例6として説明する。従来例6には次のような内容が記載されている。
(a) :「本発明は、複数のコンピュータがネットワークで接続されたクラスタシステムに係り、特に各コンピュータにそれぞれ接続されたディスク装置を仮想的なRAID装置の構成要素として利用することが可能な仮想的なRAID装置を有するクラスタシステム及び同システム用のコンピュータに関する。」・・・段落番号[0001]参照。
(b) :「その目的は、クラスタシステムを構成するコンピュータに障害が発生したとき、そのコンピュータの持つデータが、停止した直前の状態から運用を再開するのに必要な場合であっても、各コンピュータにそれぞれ接続されたディスク装置を1つの仮想的なRAID装置の構成要素として利用することにより運用を続けることができるようにすることにある。」・・・段落番号[0007]参照。
(c) :「本発明の他の目的は、仮想的なRAID装置を有するクラスタシステムにおいて、1つのパリティ計算を行うのに必要なコンピュータ間のデータ転送回数を少なくして、仮想的なRAID装置に対する書き込みの速度を向上させることができるようにする。」・・・段落番号[0008]参照。
§7:従来例7の説明
以下、特許文献4を従来例7として説明する。従来例6には次のような内容が記載されている。
(a) :「本発明は、データ・ネットワークに付属されたストレージ資源を動的に管理するとともに、アクセス・ポイントを介してデータ・ネットワークに接続するユーザによって実行されるアプリケーションにストレージ資源を動的に割り当てる方法に係る。各アプリケーションに割り当てられた物理的ストレージ資源と、物理的ストレージ資源の性能=遂行能力(Performance )を周期的に監視する。一以上の物理的なストレージ資源は、仮想ストレージ・リポジトリに格納された対応する仮想ストレージ空間に相当する。
各アプリケーションの物理的ストレージ要求を周期的に監視する。各物理的ストレージ資源は、それぞれ物理的ストレージ資源の性能に対応する性能属性を有する複数の物理的ストレージ・セグメントに分割される。リポジトリは、複数の仮想ストレージ・セグメントに分割され、各物理的ストレージ・セグメントは、同様の性能属性を有する仮想ストレージ・セグメントにマッピングされる。」・・・段落番号[0017]参照。
特開2005−216151号公報 特開2005−107645号公報 特開2003−99210号公報 特開2005−512232号公報
(1) :従来例1、2の場合、実環境から仮想環境へ移行するためには、複数の手順を実施し、かつマルチパス構成を意識しなければならないため、オペレータミスを招いたり、移行に時間がかかることが考えられる。
(2) :従来例1、2では、パス構成を意識して手動で仮想環境を構築していたため、シングル構成か、或いはマルチバス構成かの情報を自動的に取得して仮想環境を構築できなかった。従って、オペレータミスを招いたり、移行に時間がかかることが考えられる。
本発明は従来の課題を解決するためになされたものであり、ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、ストレージの実構成情報やマルチパス情報を自動的に取得し、仮想化スイッチへ処理開始の指示を行うことで、仮想化スイッチにおいて、その情報を基に仮想ストレージの構成を作成することにより、簡単に実環境から仮想環境への移行を可能とすることを目的とする。
本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
(1) :ストレージの構成を仮想化する仮想化スイッチと、前記仮想化スイッチの上位側にパスを介して接続された上位装置と、前記仮想化スイッチの下位側にパスを介して接続されたストレージを備え、ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、前記上位装置がストレージの実構成情報及びパス情報を獲得し、その情報を基に、前記仮想化スイッチへ仮想化処理開始の指示をすることで、前記仮想化スイッチが仮想ストレージの構成を自動的に作成し、実環境から仮想環境への移行を可能にする仮想化処理機能を有する情報処理装置であって、前記上位装置には、ストレージ実構成情報及びパス構成情報を予め記憶しておく記憶部と、前記記憶部に記憶されているストレージ実構成情報及びパス情報を獲得する第1の処理手段と、オペレータにより仮想化する論理ボリュームが選択されたことを検出した際、前記仮想化スイッチに対し仮想化処理開始を指示する第2の処理手段を備え、前記仮想化スイッチには、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき、仮想化処理を自動的に行う第3の処理手段を備えていることを特徴とする。
(2) :前記(1) の仮想化処理機能を有する情報処理装置において、前記パスは、シングルパス又はマルチパスであり、前記仮想化スイッチの第3の処理手段が、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき、自動的に実行する処理は、仮想ストレージプールを作成する第4の処理と、論理ボリュームを仮想ストレージプールに登録し、該仮想ストレージプールに登録した論理ボリュームから仮想ディスクを作成する第5の処理と、仮想筐体を作成する第6の処理と、前記作成した仮想筐体に属する仮想ターゲットを作成する第7の処理と、前記仮想化ターゲットに前記仮想ディスクを割り付ける第8の処理と、マルチパス構成システムのみ、仮想ターゲットをコピーする第9の処理とを含んでいることを特徴とする。
(3) :ストレージの構成を仮想化する仮想化スイッチと、前記仮想化スイッチの上位側にパスを介して接続された上位装置と、前記仮想化スイッチの下位側にパスを介して接続されたストレージを備え、ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、前記上位装置がストレージの実構成情報及びパス情報を獲得し、その情報を基に、前記仮想化スイッチへ仮想化処理開始の指示をすることで、前記仮想化スイッチが仮想ストレージの構成を自動的に作成し、実環境から仮想環境への移行を可能にする仮想化処理機能を有する情報処理装置の仮想化処理方法であって、前記上位装置は、記憶部に予め記憶されているストレージ実構成情報及びパス情報を獲得する第1の処理手順と、オペレータにより仮想化する論理ボリュームが選択されたことを検出した際、前記仮想化スイッチに対し仮想化処理開始を指示する第2の処理手順を有し、前記仮想化スイッチは、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき、仮想化処理を自動的に行う第3の処理手順を有することを特徴とする。
(作用)
図1は本発明の原理説明図である。以下、図1を参照しながら本発明の作用を説明する。
(a) :前記(1) 、(4) 、(5) の作用
上位装置1Aでは記憶部35に、予め、ストレージ3のストレージ実構成情報及びパス構成情報を記憶させておく。この状態で、第1の処理手段(処理プログラム32)は記憶部35に記憶されているストレージ実構成情報及びパス構成情報を獲得し、第2の処理手段(処理プログラム32)は、オペレータにより仮想化する論理ボリュームが選択されことを検出した際、仮想化スイッチ2に対し仮想化処理開始を指示する。この場合、上位装置1から仮想化スイッチ2に対し、ストレージ実構成情報、パス構成情報及びオペレータが選択した仮想化する論理ボリュームの情報を送っておく。
その後、仮想化スイッチ2は、上位装置1Aからの仮想化処理開始の指示を受け取ると、第3の処理手段(処理プログラム42)は、前記仮想化処理開始の指示に基づき、上位装置1Aから受け取った情報を使用することで、仮想化処理を自動的に行う。
このように、ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、ストレージ3の実構成情報やパス構成情報を自動的に取得し、仮想化スイッチ2へ処理開始の指示を行うことで、仮想化スイッチ2において、その情報を基に仮想ストレージの構成を作成することにより、簡単に実環境から仮想環境への移行を可能にする。
(b) :前記(2) の作用
仮想化スイッチの第3の処理手段(処理プログラム42)が、上位装置1Aからの仮想化処理開始の指示に基づき、上位装置1Aから受け取った情報を使用することで、次の処理を自動的に実行する。
第4の処理では、仮想ストレージプールを作成する。
第5の処理では、論理ボリュームを仮想ストレージプールに登録し、該仮想ストレージプールに登録した論理ボリュームから仮想ディスクを作成する。
第6の処理では、仮想筐体を作成する。
第7の処理では、前記作成した仮想筐体に属する仮想ターゲットを作成する。
第8の処理では、仮想化ターゲットに前記仮想ディスクを割り付ける。
第9の処理では、マルチパス構成システムのみ、仮想ターゲットをコピーする。
このように、ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、ストレージ3の実構成情報やパス構成情報を自動的に取得し、仮想化スイッチ2へ処理開始の指示を行うことで、仮想化スイッチ2において、その情報を基に仮想ストレージの構成を作成することにより、簡単に実環境から仮想環境への移行を可能にする。
(c) :前記(3) の作用
上位装置1Aでは、第1の処理手順により記憶部35に予め記憶されているストレージ実構成情報及びパス構成情報を獲得する。次に、第2の処理手順では、前記獲得した情報を基に、ユーザ(オペレータ)により仮想化する論理ボリュームが選択されたことを検出した際、仮想化スイッチ2に対し仮想化処理開始を指示する。この場合、上位装置1Aから仮想化スイッチ2に対し、ストレージ実構成情報、パス構成情報及びユーザ(オペレータ)が選択した仮想化する論理ボリュームの情報を送っておく。
そして、仮想化スイッチ2では、第3の処理手順により上位装置1Aからの仮想化処理開始の指示に基づき、上位装置1Aから受け取った情報を使用することで、仮想化処理を自動的に行う。
このように、ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、ストレージ3の実構成情報やパス構成情報を自動的に取得し、仮想化スイッチ2へ処理開始の指示を行うことで、仮想化スイッチ2において、その情報を基に仮想ストレージの構成を作成することにより、簡単に実環境から仮想環境への移行を可能にする。
(1) :ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、ストレージの実構成情報やパス(シングルパス又はマルチパス)構成情報を自動的に取得し、仮想化スイッチへ処理開始の指示を行うことで、仮想化スイッチにおいて、その情報を基に仮想ストレージの構成を作成することにより、簡単に実環境から仮想環境への移行を可能にする効果がある。
(2) :実環境から仮想環境への移行を行う際に、オペレータにより仮想化の対象となる論理ボリュームを選択することで、仮想環境へ移行できる機能を追加することにより、ストレージの実構成を認識していなくても、仮想ストレージの構成が簡単に作成できる。
また、実環境から仮想環境への移行の操作手順が簡略化され、オペレータによるミスが軽減される。また、実環境から仮想環境への移行の操作手順が簡略化され、移行時間が短くなる。更に、パス構成を認識していなくても、仮想ストレージの構成が簡単に作成できる効果がある。
§1:例1の説明
(1) :例1のシステム構成の説明
図2は例1(シングルパス)のシステム構成説明図である。以下、図2に基づいて、例1(シングルパス)のシステム構成を説明する。
図2に示したシステムは仮想化処理機能を有する情報処理装置の1例であり、仮想化スイッチ2を備えると共に、前記仮想化スイッチ2の上位側には上位装置としてサーバ1がシングルパス5により接続されている。また、前記仮想化スイッチ2の下位側にはストレージ(実構成のストレージ)3がシングルパス5により接続されている。
サーバ1には、CPU等のプロセッサ31と、処理プログラム32と、記憶部35(ハードディスク装置、半導体記憶装置等)と、ホストバスアダプタ(この例ではHBA0)11等を備えている(説明に必要ないものは図示省略)。そして、記憶部35には、ストレージ実構成情報(ストレージ3の実構成情報)及びシングルバス構成情報(シングルパス5の情報)が格納されている。
また、仮想化スイッチ2には、CPU等のプロセッサ41と、処理プログラム42と、記憶部45(ハードディスク装置、半導体記憶装置等)と、チャネルポート(この例ではCP0)12等が設けてある。そして、前記記憶部45には、仮想化処理が行われた際に、仮想筐体23が格納され、その内部には仮想ターゲットが格納されるようになっている。
また、ストレージ3(実構成ディスク)には、チャネルモジュール(この例ではCM0)13と、チャネルアダプタ(この例ではCA0)14等が設けてある。なお、図2の「Z0」は、「ゾーニング0」(CA0に接続された領域0のゾーニング)を示す。
(2) :例1(シングルパス)の処理の説明
図3は例1(シングルパス)の処理フローチャートである。以下、図3に基づいて、例1(シングルパス)の処理を説明する。なお、図3において、S21〜S28は各処理ステップを示す。また、以下の処理は、サーバ1ではプロセッサ31の制御により処理プログラム32が起動して自動的に処理を行う。また、仮想化スイッチ2では、プロセッサ41の制御により処理プログラム42が起動して自動的に処理を行う。
処理を開始すると、サーバ1では処理プログラム32が記憶部35から情報を読み出すことで、ストレージ実構成情報を獲得し(S21)、シングルパス構成情報を獲得する(S22)。次に、サーバ1では処理プログラム32により、ユーザ(オペレータ)が仮想化する論理ボリュームを選択したか否かを判断する(S23)。この場合、ユーザ(オペレータ)がサーバ1の表示装置の画面を見ながら論理ボリュームを選択する操作をするので、この操作を処理プログラム32が検出し、前記の判断を行う。
その結果、処理プログラム32がユーザ(オペレータ)により、ユーザが仮想化する論理ボリュームを選択したことを検出したら、仮想化スイッチ2に対して、仮想化処理の指示を出す。この場合、サーバ1から仮想化スイッチ2に対しストレージ実構成情報、パス構成情報及びオペレータが選択した仮想化する論理ボリュームの情報を送る。
その後、仮想化スイッチ2では、サーバ1からの仮想化処理の指示を受け取ると、サーバ1から受け取った情報を使用して、仮想ストレージプールを作成し(S24)、仮想ディスクを作成し(S25)、仮想筐体を作成し(S26)、仮想ターゲットを作成し(S27)、仮想化ターゲットへ仮想ディスクを割り付ける(S28)。このようにして処理を終了する。
なお、前記処理において、S21、S22の処理はサーバ1の処理プログラム32が自動的に行う処理であり、S23の処理は処理プログラム32がユーザの操作を検出して前記の処理を行うものであり、S24乃至S28の処理は仮想化スイッチ2の処理プログラム42が自動的に行う処理である。このように、S23の処理にユーザの操作は必要であるが、それ以外の処理は処理プログラム32、42が自動的に行う処理であり、従来例のような手間や時間がかからない。
§2:例2の説明
(1) :例2のシステム構成の説明
図4は例2(マルチパス)のシステム構成説明図である。以下、図4に基づいて、例2(マルチパス)のシステム構成を説明する。
図4に示したシステムは仮想化処理機能を有する情報処理装置の他の例であり、仮想化スイッチ2を備えると共に、前記仮想化スイッチ2の上位側には上位装置としてサーバ1がマルチパス5(この例では2つのパス)により接続されている。また、仮想化スイッチ2の下位側にはストレージ(実構成のストレージ)3がマルチパス5(この例では2つのパス)により接続されている。
サーバ1には、CPU等のプロセッサ31と、処理プログラム32と、記憶部35(ハードディスク装置、半導体記憶装置等)と、ホストバスアダプタ(この例ではHBA0)11等を備えている(説明に必要ないものは図示省略)。そして、前記記憶部35には、ストレージ実構成情報(ストレージ3の実構成情報)及びマルチパス構成情報(マルチパス5の情報)が格納されている。
また、仮想化スイッチ2には、プロセッサ41と、処理プログラム42と、記憶部45(ハードディスク装置、半導体記憶装置等)と、チャネルポート(この例ではCP0)12等が設けてある。そして、前記記憶部45には、仮想化処理が行われた際に、仮想筐体23が格納され、その内部に仮想ターゲットが格納されるようになっている。
また、ストレージ3(実構成ディスク)には、チャネルモジュール(この例では(CM0)13と、チャネルアダプタ(この例ではCA0)14等が設けてある。なお、図2の「Z0」は、「ゾーニング0」(CA0に接続された領域0のゾーニング)を示す。
(2) :例2(マルチパス)の処理の説明
図5は例2(マルチパス)の処理フローチャート(その1)、図6は例2(マルチパス)の処理フローチャート(その2)である。以下、図5、図6に基づいて、例2の処理を説明する。なお、図5、図6において、S31〜S41は各処理ステップを示す。また、以下の処理は、サーバ1ではプロセッサ31の制御により処理プログラム32が起動して自動的に処理を行う。また、仮想化スイッチ2では、プロセッサ41の制御により処理プログラム42が起動して自動的に処理を行う。
処理を開始すると、サーバ1では、処理プログラム32が記憶部35から情報を読み出すことで、ストレージ実構成情報を獲得し(S31)、マルチパス構成情報を獲得し(S32)、ユーザが仮想化する論理ボリュームを選択したか否かを判断する。この場合、ユーザ(オペレータ)がサーバ1の表示装置の画面を見ながら論理ボリュームを選択する操作をするので、この操作を処理プログラム32が検出し、前記の判断を行う。
その結果、処理プログラム32がユーザ(オペレータ)により、ユーザが仮想化する論理ボリュームを選択したことを検出したら、仮想化スイッチ2に対して、仮想化処理の指示を出す(S33)。この場合、サーバ1から仮想化スイッチ2に対しストレージ実構成情報、パス構成情報及びオペレータが選択した仮想化する論理ボリュームの情報を送る。
サーバ1側からの仮想化処理開始の指示を仮想化スイッチ2が受け取ると、仮想化スイッチ2では、処理プログラム42がサーバ1からの仮想化処理の指示を受け取ると、サーバ1から受け取った情報を使用して、仮想ストレージプールを作成し(S34)、論理ボリュームを仮想ストレージプールに登録する(S35)。次に、仮想ストレージプールに登録した論理ボリュームから仮想ディスクを作成する(S36)。
次に、仮想筐体23を作成し(S37)、作成した仮想筐体23に属する仮想ターゲット1を作成する(S38)。そして、仮想ターゲット1に仮想ディスクを割り付け(S39)、仮想ターゲット1が属する仮想筐体23に仮想ターゲット1を作成し(S40)、仮想ターゲット1の情報に割り付けている仮想ディスクを仮想ターゲット2に割り付け(S41)、この処理を終了する。
なお、前記処理において、S31、S32の処理はサーバ1の処理プログラム32が自動的に行う処理であり、S33の処理は処理プログラム32がユーザの操作を検出して前記の処理を行うものであり、S34乃至S41の処理は仮想化スイッチ2の処理プログラム42が自動的に行う処理である。このように、S33の処理にユーザの操作は必要であるが、それ以外の処理は処理プログラム32、42が自動的に行う処理であり、従来例のような手間や時間がかからない。
(3) :マルチパス構成システムの一般的な処理の説明
図7はマルチパス構成システムの一般的な処理フローチャートである。以下、図7に基づいて、マルチパス構成システムの一般的な処理を説明する。なお、図7において、S51〜S59は各処理ステップを示す。
処理を開始すると、サーバ1では、処理プログラム32が記憶部35から情報を読み出すことで、ストレージ実構成情報を獲得し(S51)、マルチパス構成情報を獲得し(S52)、ユーザが仮想化する論理ボリュームを選択したか否かを判断する(S53)。この場合、ユーザ(オペレータ)がサーバ1の表示装置の画面を見ながら論理ボリュームを選択する操作をするので、この操作を処理プログラム32が検出し前記の判断を行う。
その結果、処理プログラム32がユーザ(オペレータ)により、ユーザが仮想化する論理ボリュームを選択したことを検出したら、仮想化スイッチ2に対して、仮想化処理の指示を出す(S53)。この場合サーバ1から仮想化スイッチ2に対しストレージ実構成情報、パス構成情報及びオペレータが選択した仮想化する論理ボリュームの情報を送る。
サーバ1からの仮想化処理の指示を仮想化スイッチ2が受け取ると、仮想化スイッチ2では、処理プログラム42が仮想ストレージプールを作成し(S54)、仮想ディスクを作成し(S55)、仮想筐体を作成し(S56)、仮想ターゲットを作成し(S57)、仮想化ターゲットへ仮想ディスクを割り付ける(S58)。次に、仮想ターゲットのコピー(マルトパス構成システムのみ)を行い、この処理を終了する。
なお、前記処理において、S51、S52の処理はサーバ1の処理プログラム32が自動的に行う処理であり、S53の処理は処理プログラム32がユーザの操作を検出して前記の処理を行うものであり、S54乃至S59の処理は仮想化スイッチ2の処理プログラム42が自動的に行う処理である。このように、S53の処理にユーザの操作は必要であるが、それ以外の処理は処理プログラム32、42が自動的に行う処理であり、従来例のような手間や時間がかからない。
§3:表示画面例の説明
図8は表示画面例(その1)であり、A図は画面例1、B図は画面例2を示す。また、図9は表示画面例(その2)であり、C図は画面例(その3)を示す。以下、図8、図9に基づいて、表示画面例を説明する。
(1) :画面例1
この画面は、サーバ1の表示装置の画面であり、図7のS51、S52の処理を行う画面である。この画面では、ユーザ(オペレータ)がGUIの「一括変換」ボタン(図の右下参照)を押下すると、この時点で処理プログラム32により記憶部35から「ストレージの実構成情報」と「パス(シングル/マルチパス)構成情報」を自動的に取得する処理を行う。
(2) :画面例2
この画面は、サーバ1の表示装置の画面であり、図7のS53の処理を行う画面である。この画面において、ユーザ(オペレータ)は、仮想環境へ移行する実環境の論理ボリュームのある装置、または論理ボリュームを選択し、「OK」ボタンを押下する。このようにして、装置内の全ての論理ボリュームを選択し、最後に「OKボタン」押下する。
(3) :画面例3
この画面は、サーバ1の表示装置の画面であり、図7のS53の続きの処理を行う画面である。この画面では、ユーザ(オペレータ)は、画面例2に続き、装置内の全ての論理ボリュームを選択する。この処理が終了すると、サーバ1から仮想化スイッチ2へ仮想化処理の開始指示が出され、仮想化スイッチ2において、処理プログラム42が仮想化処理を自動的に行う。
§4:その他の説明
(a) :図1に示した上位装置1Aは、サーバ1に限らず、他のコンピュータ等(パソコン、ワークステーション等)でも実現可能である。
(b) :仮想化スイッチ2とサーバ1又はストレージ2の間はパスで接続されているが、このパスは、シングルパスでも良いし、マルチパスでも実現可能である。この場合、マルチパスは、2つのパスに限らず、それ以上の数(3つ以上のパス)でも前記と同様に実現可能である。
本発明の原理説明図である。 実施の形態における例1(シングルパス)のシステム構成説明図である。 実施の形態における例1(シングルパス)の処理フローチャートである。 実施の形態における例2(マルチパス)のシステム構成説明図である。 実施の形態における例2(マルチパス)の処理フローチャート(その1)である。 実施の形態における例2(マルチパス)の処理フローチャート(その2)である。 実施の形態におけるマルチパス構成システムの一般的な処理フローチャートである。 実施の形態における表示画面例(その1)であり、A図は画面例1、B図は画面例2である。 実施の形態における表示画面例(その2)であり、C図は画面例3である。 従来例1のシステム構成説明図である。 従来例1のシステム構成の処理説明図である。 従来例1の処理フローチャートである。 従来例2のシステム構成説明図である。 従来例2のシステム構成の処理説明図である。 従来例2の処理フローチャートである。
符号の説明
1 サーバ
2 仮想化スイッチ
3 ストレージ
5 パス(シングルパス又はマルチパス)
11 ホストバスアダプタ(HBA)
12 チャネルポート(CP)
13 チャネルモジュール(CM)
14 チャネルアダプタ(CA)
21 仮想化ストレーバプール
22 仮想ディスク
23 仮想筐体
31、41 プロセッサ
32、42 処理プログラム
35、45 記憶部

Claims (5)

  1. ストレージの構成を仮想化する仮想化スイッチと、前記仮想化スイッチの上位側にパスを介して接続された上位装置と、前記仮想化スイッチの下位側にパスを介して接続されたストレージを備え、
    ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、前記上位装置がストレージの実構成情報及びパス構成情報を獲得し、その情報を基に前記仮想化スイッチへ仮想化処理開始の指示をすることで、前記仮想化スイッチが仮想ストレージの構成を自動的に作成し、実環境から仮想環境への移行を可能にする仮想化処理機能を有する情報処理装置であって、
    前記上位装置には、ストレージ実構成情報及びパス構成情報を予め記憶しておく記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているストレージ実構成情報及びパス構成情報を獲得する第1の処理手段と、
    オペレータにより仮想化する論理ボリュームが選択されたことを検出した際、前記仮想化スイッチに対し仮想化処理開始を指示する第2の処理手段を備え、
    前記仮想化スイッチには、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき、仮想化処理を自動的に行う第3の処理手段を備えていることを特徴とする仮想化処理機能を有する情報処理装置。
  2. 前記パスは、シングルパス又はマルチパスであり、
    前記仮想化スイッチの第3の処理手段は、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき自動的に実行する処理は、
    仮想ストレージプールを作成する第4の処理と、
    論理ボリュームを仮想ストレージプールに登録し、該仮想ストレージプールに登録した論理ボリュームから仮想ディスクを作成する第5の処理と、
    仮想筐体を作成する第6の処理と、
    前記作成した仮想筐体に属する仮想ターゲットを作成する第7の処理と、
    前記仮想化ターゲットに前記仮想ディスクを割り付ける第8の処理と、
    マルチパス構成システムの場合のみ仮想ターゲットをコピーする第9の処理と、
    を含んでいることを特徴とする請求項1記載の仮想化処理機能を有する情報処理装置。
  3. ストレージの構成を仮想化する仮想化スイッチと、前記仮想化スイッチの上位側にパスを介して接続された上位装置と、前記仮想化スイッチの下位側にパスを介して接続されたストレージを備え、
    ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、前記上位装置がストレージの実構成情報及びパス構成情報を獲得し、その情報を基に前記仮想化スイッチへ仮想化処理開始の指示をすることで、前記仮想化スイッチが仮想ストレージの構成を自動的に作成し、実環境から仮想環境への移行を可能にする仮想化処理機能を有する情報処理装置の仮想化処理方法であって、
    前記上位装置は、記憶部に予め記憶されているストレージ実構成情報及びパス構成情報を獲得する第1の処理手順と、
    オペレータにより仮想化する論理ボリュームが選択されたことを検出した際、前記仮想化スイッチに対し仮想化処理開始を指示する第2の処理手順を有し、
    前記仮想化スイッチは、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき仮想化処理を自動的に行う第3の処理手順を有することを特徴とする仮想化処理機能を有する情報処理装置の仮想化処理方法。
  4. ストレージの構成を仮想化する仮想化スイッチと、前記仮想化スイッチの上位側にパスを介して接続された上位装置と、前記仮想化スイッチの下位側にパスを介して接続されたストレージを備え、
    ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、前記上位装置がストレージの実構成情報及びパス構成情報を獲得し、その情報を基に前記仮想化スイッチへ仮想化処理開始の指示をすることで、前記仮想化スイッチが仮想ストレージの構成を自動的に作成し、実環境から仮想環境への移行を可能にする仮想化処理機能を有する情報処理装置に、
    前記上位装置により、記憶部に予め記憶されているストレージ実構成情報及びパス構成情報を獲得する第1の処理手順と、オペレータにより仮想化する論理ボリュームが選択されたことを検出した際、前記仮想化スイッチに対し仮想化処理開始を指示する第2の処理手順を実行させると共に、
    前記仮想化スイッチにより、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき仮想化処理を自動的に行う第3の処理手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  5. ストレージの構成を仮想化する仮想化スイッチと、前記仮想化スイッチの上位側にパスを介して接続された上位装置と、前記仮想化スイッチの下位側にパスを介して接続されたストレージを備え、
    ユーザで運用されている実環境から仮想環境へ移行する際に、前記上位装置がストレージの実構成情報及びパス構成情報を獲得し、その情報を基に前記仮想化スイッチへ仮想化処理開始の指示をすることで、前記仮想化スイッチが仮想ストレージの構成を自動的に作成し、実環境から仮想環境への移行を可能にする仮想化処理機能を有する情報処理装置に、
    前記上位装置により、記憶部に予め記憶されているストレージ実構成情報及びパス構成情報を獲得する第1の処理手順と、オペレータにより仮想化する論理ボリュームが選択されたことを検出した際、前記仮想化スイッチに対し仮想化処理開始を指示する第2の処理手順を実行させると共に、
    前記仮想化スイッチにより、前記上位装置からの仮想化処理開始の指示に基づき仮想化処理を自動的に行う第3の処理手順と、
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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