JP4723046B1 - リボン取付用交差型ピンセット及びリボン取付方法 - Google Patents

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【課題】交差型ピンセットを改良し、ペットである動物の毛にリボンを容易に付けることができるリボン取付用交差型ピンセット及びリボン取付方法を提供する。
【解決手段】交差型ピンセット1の両先端に、一対の板材11のそれぞれ一端を固定し、外側へハの字に取付ける。このリボン取付用交差型ピンセットの閉じた先端7に、両板材11の上から、リボン13のゴム15を巻き付けた後に、リボン取付用交差型ピンセットをつまんで先端7を開き、この開いた先端7に、ペットの毛23の房25を挿入し、先端7を閉じる。そして、両板材11を内側から指で押して開くことで、両板材11に押されてリボン13のゴム15が両板材11から離れ、これにより、リボン13を毛23の房25へ取付けを容易に行える。
【選択図】図1

Description

この発明は、ペットである動物の毛にリボンを取付けるためのリボン取付用交差型ピンセット及びリボン取付方法に関する。
ペットである動物たとえば犬のトリミング(美容)では、トリミング最終作業で犬の耳の毛にリボンを付けることが多い。しかし、犬もその時の機嫌の具合などでリボンを嫌がって付けさせてくれない事もしばしばである。また、トリマーが男性の場合は指も大きく、女性のようにリボンに不慣れな者はうまく付ける事ができない。初心者のトリマーや素人の方の場合には、なおさら、うまく付ける事ができない。
下記特許文献1には、交差型ピンセットを真珠加工に使用するものが記載される。また下記特許文献2には、交差型ピンセットを手術に使用するものが記載される。
米国特許抄録6352293 米国特許抄録5217464
この発明は、以上の問題点を解決するために、交差型ピンセットを改良し、ペットである動物の毛にリボンを容易に付けることができるリボン取付用交差型ピンセット及びリボン取付方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、第一発明は、交差型ピンセットと、この交差型ピンセットの両先端に、それぞれ一端が固定されることで、外側へハの字に取付けられた一対の板材と、を有し、この両板材の上から前記交差型ピンセットの閉じた先端に、リボンのゴムを巻き付けた状態で、各前記板材と前記交差型ピンセットの間に指が入る隙間または弾性を、各前記板材が有することを特長とするリボン取付用交差型ピンセットである。
第二発明は、ペットである動物の毛にリボンを取付ける方法において、請求項1のリボン取付用交差型ピンセットの閉じた先端に、この先端に取付けられた両板材の上から、リボンのゴムを巻き付ける第1工程と、前記リボン取付用交差型ピンセットをつまんで先端を開く第2工程と、開いた前記リボン付用交差型ピンセットの先端に、前記毛の房を挿入する第3工程と、前記リボン取付用交差型ピンセットを閉じる第4工程と、前記両板材を内側から押して開くことで、前記両板材に押されて前記ゴムが前記両板材から離れ、前記リボンを前記毛の房へ取付けを完了する第5工程と、を有することを特長とするリボン取付方法である。

第一、又は第二発明によれば、リボン取付用交差型ピンセットの閉じた先端に、この先端に取付けられた両板材の上から、リボンのゴムを巻き付けた後に、リボン取付用交差型ピンセットをつまんで先端を開き、この開いた先端に、ペットの毛の房を挿入し、先端を閉じる。そして、両板材を内側から指で押して開くことで、両板材に押されてリボンのゴムが両板材から離れ、これにより、リボンを毛の房へ取付けを容易に行える。
この発明の一実施形態に係るリボン取付用交差型ピンセットを示すもので、(A)は全体斜視図、(B)はつまんで先端を開いた状態を示す図、(C)は閉じた先端に、両板材の上から、リボンのゴムを巻き付けた状態を示す図である。
この発明の一実施形態に係るリボン取付方法の工程を示すもので、(A)はペットの動物である犬のリボンを取付ける前の全体斜視図、(B)は犬の毛の房をセットペーパーに織り込んでいる状態を示す図、(B2)は織り込んだ状態図、(C)はリボン取付用交差型ピンセットの閉じた先端に、両板材の上から、リボンのゴムを巻き付けた状態を示す図、(D)はリボン取付用交差型ピンセットをつまんで先端を開き、その開いた先端に、毛の房を織り込んだセットペーパーを挿入した状態を示す図、(E)はリボン取付用交差型ピンセットを閉じ、両板材を内側から押して開いている状態を示す図、(F)は両板材から押されたリボンのゴムが離れた状態を示す図、(G)リボンが取付けられた状態を示す図、(H)リボンが取付けられた犬の全体斜視図である。
この発明の実施形態を、図1、図2に示す。
図1(A)に示すように、この実施形態に使用される交差型ピンセット1は、本体3を構成する2枚の腕部5が、先端近くで交差しており、これにより本体3をつまむことで、通常のピンセットとは逆に、先端7が開く(図1(B)参照)交差型である。そして、交差部9から先端7までの寸法が、全体に比して小さく、つまんだ力がロスなく先端7を開く力になりやすい。
この交差型ピンセット1の両先端に、一対の板材11が、外側へハの字に取付けられる。各板材11の一端は、略コの字型に屈曲し、交差型ピンセット1の二つあるうちの一つの先端7を、外側から内側に巻くように接着し取付けられる。
板材11は、薄いステンレスの金属製で、弾性を有する。このため、両板材11を押さえて交差型ピンセット1の上に寝かせ、その上から、交差型ピンセット1の閉じた先端7に、リボン13のゴム15を巻き付けることが、容易に行える。
板材11の本体部分は直線的である。このため、寝かせた両板材11と、本体3が曲線的である交差型ピンセット1との間に、指が入る隙間17を有する。
よって図1(C)に示すように、両板材11の上から交差型ピンセット1の閉じた先端7に、リボン13のゴム15を巻き付けた状態で、板材11と交差型ピンセット1の間に指が入る隙間17を有する。
図2に、この発明の一実施形態に係るリボン取付方法の工程を示す。
同図(A)に示すように、ペットの動物である犬19がトリミング(美容)を終わり、リボン13を取付ける準備ができる。そして、同図(B)に示すように、その犬19の耳21の近くの毛23を房25をにして、セットペーパー27に包み込み、同図(B2)に示すように、セットペーパー27を縦に3回ほど短く織り込む。
予め、同図(C)に示すように、リボン取付用交差型ピンセットの閉じた先端7に、両板材11の上から、リボン13のゴム15を3回巻き付けたものを用意しておく。そして、同図(D)に示すように、前記(C)のリボン取付用交差型ピンセットを指29つまんで先端7を開き、その開いた先端7に、毛23の房25を織り込んだセットペーパー27を挿入し、閉じる(同図(E))。
次に、同図(E)に示すように、リボン取付用交差型ピンセットの両板材11を内側から親指29aと人差指29bで押して開く。すると、同図(F)に示すように、両板材11から押されたリボン13のゴム15が、ゴム15自身の弾性や板材11の弾性により、勢いよく両板材11から離れる。これにより、同図(G)に示すように、犬19の耳21の近くの毛23にリボン13が取付けられる。同様に反対側の耳21にもリボン13を取付けると、同図(H)のように、リボン13の取付けが完成する。
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、以上説明したように、リボン取付用交差型ピンセットの閉じた先端7に、この先端7に設けられた両板材11の上から、リボン13のゴム15を巻き付けた後に、リボン取付用交差型ピンセットをつまんで先端7を開き、この開いた先端7に、ペットの毛23を折り込んだセットペーパー27を挿入し、先端7を閉じる。
仮に通常のピンセットであると、ゴム15を巻き付けたピンセットを開いた状態に維持するのは難しい。しかし、交差型ピンセット1はつまむだけで、開いた状態を簡単に維持でき、取付け作業が容易である。
また、仮に板材11がないと、ゴム15が交差型ピンセット1の閉じた先端7に巻き付いたままであり、ゴム15を先端7から離すことができにくい。
その原因は、ペットの毛23を折り込んだセットペーパー27は、交差型ピンセット1の閉じた先端7に押しつぶされており、このため、ゴム15が接するのは交差型ピンセット1の閉じた先端7だけであり、セットペーパー27にはほとんど接触していない。そのため、交差型ピンセット1を後退させても、ゴム15は、セットペーパー27に接触して残ることはなく、交差型ピンセット1とともに後退してしまうからである。
しかし、両板材11を内側から指で押して開くことで、両板材11に押されてリボン13のゴム15が両板材11から、ゴム15自身の弾性や板材11の弾性により勢いよく、離れ、これにより、リボン13を毛23の房25へ取付けが容易に行える。
「他の実施形態」
以上の実施形態では、板材11が直線的でしかも弾性を有したので、ゴム15を巻き付けた状態で、板材11と曲線的な形状の交差型ピンセット1の間に指が入る隙間17を予め有する。あるいは、この予め有する隙間17の大きさが十分でなくても、弾性により板材11を押し広げることで、指が入る隙間17をあらためて形成することができる。
しかし他の実施形態では、板材11は直線的であるため始めから指が入る隙間17を十分に有し、弾性が少ないものでもよい。あるいは、隙間17を有するための形状はほとんど有さないものの、弾性だけを有することで板材11を押し広げて指が入る隙間17を形成するものでもよい。
以上の実施形態では、毛23を房25をセットペーパー27に短く織り込むものであったが、他の実施形態では、セットペーパー27を使用せずに、毛23に直接にリボンを取付けるものであっても構わない。
以上の実施形態では、板材11はステンレス製であったが、他の実施形態では、他の金属製や、プラスチック製でもよい。
以上の実施形態では、板材11は接着剤で取付けたが、他の実施形態では、他の取付け方法、例えば、ネジ式の取付でも構わない。
以上の実施形態では、犬19の毛23をセットペーパー27に包み込んだ上から、直ちに、リボン取付用交差型ピンセットによりリボン13の輪ゴム15を取付けることで、リボン13が取付けられるものであった。しかし、他の実施形態では、毛23をセットペーパー27に包み込んだ状態を安定して維持するために、先に別の輪ゴムのみをセットペーパー27に取り付け、その後で、リボン取付用交差型ピンセットによりリボン13の輪ゴム15を取付けることで、リボン13が取付けられるものとしてもよい。
1…交差型ピンセット、3…本体、5…腕部、7…先端、9…交差部、11…板材、13…リボン、15…ゴム、17…隙間、19…犬、21…耳、23…毛、25…房、27…セットペーパー、29・・指。

Claims (2)

  1. 交差型ピンセットと、この交差型ピンセットの両先端に、それぞれ一端が固定されることで、外側へハの字に取付けられた一対の板材と、を有し、この両板材の上から前記交差型ピンセットの閉じた先端に、リボンのゴムを巻き付けた状態で、各前記板材と前記交差型ピンセットの間に指が入る隙間または弾性を、各前記板材が有することを特長とするリボン取付用交差型ピンセット。
  2. ペットである動物の毛にリボンを取付ける方法において、請求項1のリボン取付用交差型ピンセットの閉じた先端に、この先端に取付けられた両板材の上から、リボンのゴムを巻き付ける第1工程と、前記リボン取付用交差型ピンセットをつまんで先端を開く第2工程と、開いた前記リボン付用交差型ピンセットの先端に、前記毛の房を挿入する第3工程と、前記リボン取付用交差型ピンセットを閉じる第4工程と、前記両板材を内側から押して開くことで、前記両板材に押されて前記ゴムが前記両板材から離れ、前記リボンを前記毛の房へ取付けを完了する第5工程と、を有することを特長とするリボン取付方法。
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