JP4718947B2 - 定着部材の定着構造 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る定着部材の定着構造を示した断面図である。図2は、本実施形態に係る定着部材の定着構造の作用を示した断面図である。図3は、本実施形態に係る定着部材の定着構造の施工手順を示した説明図である。
本実施形態に係る定着部材の定着構造1は、図1に示すように、コンクリート躯体2と、当該コンクリート躯体2に埋設されたシース管3と、当該シース管3に挿入された定着部材4と、シース管3と定着部材4との隙間に充填された充填材5とから構成されている。また、本実施形態においては、コンクリート躯体2の上に、住宅の基礎の立上り部を構成するプレキャスト部材10が設置されている。
コンクリート躯体2は、図1に示すように、地盤Gの上に平板状に形成されたコンクリート部材であり、本実施形態では住宅のべた基礎部分を構成している。コンクリート躯体2は、例えば地盤G上にコンクリートを現場打ちすることにより構築される。
シース管3は、後記する定着部材4を挿入する鞘管としての役割を担う中空部材であり、図1に示すように、コンクリート躯体2に埋設されている。シース管3は、円筒形状の細径部3aと、これよりも内径及び外径の大きい円筒形状の拡径部3bと、から構成されている。細径部3aの一端側(図1の上側)は、コンクリート躯体2の上面に開口している。また、細径部3aの他端側は、段差部3c(図2参照)を介して拡径部3bの一端側に連続している。シース管3は、図1の奥行き方向に、所定の間隔で複数設置されている。なお、シース管3の材質は、特に限定されるものではなく、鋼管を加工して形成してもよいし、樹脂材料を用いて射出成形等により形成してもよい。
定着部材4は、コンクリート躯体2と、その上に設置されるプレキャスト部材10、あるいはさらにその上に設置されるプレキャスト部材(図示省略)と、を連結する部材である。定着部材4の他端側(図1の下側)は、シース管3の開口部からシース管3の内部に挿入されている。定着部材4は、棒状の軸部4aと、この棒状の軸部4aの他端側に設けられた支圧部4bとから構成されている。
支圧部4bは、定着部材4に引き抜き力が作用したときに充填材5を支圧する部分であり、本実施形態では、軸部4aよりも外径の大きいナットを軸部4aの他端部に溶接固定することで構成されている。支圧部4bは、シース管3の開口部から挿入可能なように、細径部3aの内径よりも小径に形成されている。
また、上記計算式は、定着部材4の軸部4aの強度としてSD345クラスを基準として、それ以上の降伏強度の部材を用いる場合には支圧部4bの径Rを割増する式になっている。軸部4aに用いる材料としては、市販の鉄筋として降伏強度fyが295〜685(N/mm2)の範囲のものを想定している。
なお、上記計算式には、コンクリートの強度fcは反映されていないが、定着性能を上げるためには、コンクリート躯体2の強度fc及び充填材5の強度は30N/mm2以上とするのが望ましい。
充填材5は、定着部材4に作用する引き抜き力をシース管3さらにはコンクリート躯体2に伝達する役割を担うものであり、図1に示すように、シース管3と定着部材4との隙間に充填されている。充填材5は、例えば、所定の強度を発揮するように配合されたモルタルまたはセメントミルク等で構成されている。
プレキャスト部材10は、住宅の基礎の立上り部を構成する部材として工場などでプレキャスト形成された断面長方形状を呈する部材であり、図1に示すように、コンクリート躯体2の上面に設置されている。プレキャスト部材10は、コンクリート躯体2の上面に設置したときにシース管3と重なる位置にシース管11を備えており、コンクリート躯体2の上面から突出した定着部材4の軸部4aを挿通可能に構成されている。なお、定着部材4の軸部4aとシース管11との隙間には充填材12が充填されており、プレキャスト部材10と定着部材4とが一体化されている。
つづいて、本実施形態に係る定着部材の定着構造1の定着部材4に上向きの引き抜き力Pが働いた場合の作用について、図2を参照して説明する。
つづいて、本実施形態に係る定着部材の定着構造1の施工方法について、図3を参照して詳細に説明する。
シース管30は、図4に示すように、一端側に開口部を備える円筒状の細径部30aと、細径部30aの他端側に連続し、細径部30aから離れるほどテーパ状に拡径する拡径部30bとから構成されている。かかる形状のシース管30を用いた場合でも、拡径部30bによってコンクリート躯体2(図1参照)に支圧力を作用させることができる。
なお、かかる場合に、定着部材4とプレキャスト部材10とを一体化する必要がないときは、シース管11に充填材12を充填しなくてもよい。このとき、立上り部たるプレキャスト部材10は、べた基礎たるコンクリート躯体2と壁体(図示せず)との間に、単に挟まれている状態となる。
2 コンクリート躯体
3 シース管
3a 細径部
3b 拡径部
3c 段差部
4 定着部材
4a 軸部
4b 支圧部
5 充填材
Claims (3)
- コンクリート躯体と、
前記コンクリート躯体に埋設されたシース管と、
前記シース管に挿入された定着部材と、
前記シース管と前記定着部材との間に充填された充填材と、を備える定着部材の定着構造であって、
前記シース管は、一端側が前記コンクリート躯体の外面に開口する細径部と、前記細径部の他端側に連結され前記細径部よりも径の大きい拡径部と、を有し、
前記定着部材は、当該定着部材の軸部よりも径の大きい支圧部を有し、
前記支圧部は、前記シース管の拡径部内に配置されており、
前記細径部の長さは、前記細径部の他端側から前記支圧部までの距離よりも長いことを特徴とする定着部材の定着構造。 - 前記軸部の軸方向に対して外向きに略45°の角度で前記支圧部から延ばした線が前記拡径部の内面と交差する位置に、前記支圧部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着部材の定着構造。
- 前記拡径部は、前記細径部から離れるほどテーパ状に拡径することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着部材の定着構造。
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