JP4718912B2 - パン型ミキサの排出口開度調整装置 - Google Patents

パン型ミキサの排出口開度調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、パン型のミキシング槽内に供給された材料を水平方向に回転する羽根で撹拌して混練しながら造粒した後、排出口より排出させるようにしてあるパン型ミキサにおける上記排出口の開度を調整するためのパン型ミキサの排出口開度調整装置に関するものである。
近年、建設現場より発生する汚泥や、製砂工場及び採石場にて発生する建設関連汚泥の再資源化を図るための手法の一つとして、上記汚泥を、土(残土)、セメント系固化材、生石灰と共に混練して、表面が滑らかな球形をなす再生品を製造し、該球状の再生品を、各種建設用資材や骨材として再資源化することが提案されている。又、この種の汚泥より球状骨材を製造(造粒)するための装置としては、たとえば、図6にその一例の概略を示す如きパン型の混練ミキサ(パン型ミキサ)を用いることが提案されている。
すなわち、図6に示すパン型ミキサは、円筒状パン型(盥型)のミキシング槽(器)1を備え、該ミキシング槽1の軸心部に配置してある回転駆動用の主軸2に、径方向の長さ寸法が異なる2本のアーム3を、それぞれ上記主軸2の上端部よりミキシング槽1の底板へ向かって延びるよう取り付け、且つ該各アーム3の先端部に、撹拌用の羽根4をそれぞれ取り付けてなる構成として、上記主軸2の回転駆動により、上記各アーム3を介して上記2枚の羽根4を、ミキシング槽1内にて外回りと内回りで同方向に水平回転させて、該ミキシング槽1の内容物を均一に混練できるようにしてある。これにより、上記主軸2と共にアーム3及び羽根4を回転させた状態で、上記ミキシング槽1内へ、残土(土)とセメント系固化材と生石灰を投入して混練した後、汚泥を投入して混練すると、汚泥は上記残土とセメント系固化材と生石灰と混練されて団粒化された後、上記ミキシング槽1内で転動することにより造粒されて球状の再生品が製造されるようになる。上記のようにして製造された球状の再生品は、上記ミキシング槽1の底部の一区画を開閉できるようにして設けてある排出口(図示せず)を開くことによりミキシング槽1より取り出されるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、上記図6に示したパン型ミキサでは、製造された球状の再生品を、ミキシング槽1の底部の排出口を開いて回収するようにしているため、該再生品の製造は自ずからバッチ処理となり、連続処理は困難である。
そのため、汚泥の再資源化を図るための上記と同様の汚泥の造粒処理を連続的に行えるようにするための装置として、図7に示す如く、図6に示したと同様の構成において、排出口5を、ミキシング槽1の外周側壁の周方向所要個所における所要高さ位置に設けるようにしたパン型ミキサが提案されている。なお、6はミキシング槽1の外周側壁の内面に付着する内容物(材料)を落とすための削ぎ棒(スクレーパ)であり、該削ぎ棒6は、外回りの羽根4が先端部に取り付けてある一方のアーム3の途中位置に、連結棒7を介し固定してある。
かかる構成としてあるパン型ミキサによれば、図6に示したものと同様に、ミキシング槽1内で汚泥と土とセメント系固化材と生石灰を混練して球形の再生材(球状骨材)を造粒させた後、更に、上記各原料を所定の比率で連続投入すると、該投入された原料は、ミキシング槽1内にて既に造粒されている球状骨材と同様に順次球状化された骨材とされる。
更に、上記のような原料の連続的な投入に伴い、上記ミキシング槽1内の球状骨材の量は漸次増加するようになるため、該球状骨材のレベルがミキシング槽1の外周側壁の所要高さ位置に設けてある排出口5の高さ位置まで達すると、該排出口5を通して球状骨材の排出が順次連続して行われるようにしてある(たとえば、特許文献2参照)。
なお、上記図7に示したパン型ミキサのミキシング槽1内では、回転する撹拌用の羽根4によって球状骨材(内容物)の撹拌が行われると、粒径の大きなものが上部に集まり、粒径の小さなものが下部に集まる傾向がある。このため、図7に示したパン型ミキサでは、上記ミキシング槽1の外周側壁の所要高さ位置に設けられた上記排出口5からは、比較的大きな粒径の球状骨材が優先的に排出されるようになるため、排出された球状骨材中に占める細骨材の割合は減少している。
そのために、上記汚泥を球状骨材化して再資源化を図るのと同様に、自硬性を有する石炭灰を球状骨材化して再生を図り、更に、多量の細骨材を含んだ球状骨材を回収できるようにするための装置として、図8(イ)(ロ)(ハ)に示す如く、上記図7に示したパン型ミキサと同様の構成において、ミキシング槽1の外周側壁の所要高さ位置に設けた排出口5に、該排出口5の開口部の下端高さ位置を上下方向に移動自在として排出口5の開度を調整する機構を具備してなるパン型ミキサが提案されている。
すなわち、図8(イ)(ロ)(ハ)に示したパン型ミキサは、ミキシング槽1の外周側壁の所要高さ位置に、ミキシング槽1内で回転する撹拌用の羽根4(図7参照)の回転方向の上流側から下流側に向けて末広がり状に拡大するような変形四角形状の排出口5を設け、該排出口5の外側となるミキシング槽1の外周側壁の外面に、排出口5を覆い得る大きさの矩形状の蓋板8を配置する。上記ミキシング槽1の外周側壁の外面における上記排出口5の左右両側位置(周方向の両側位置)には、上下方向に延びる左右一対のガイドレール9を設け、該左右の各ガイドレール9に、上記蓋板8の左右の両端縁部を、上下方向へスライド自在に保持させる。更に上記各ガイドレール9の長手方向の所要個所に、上記蓋板8を任意の高さ位置で固定するための固定ネジ10を設けた構成としてある。11は蓋板8に設けた把手である。これにより、上記蓋板8を排出口5の外側でガイドレール9に沿わせて上下方向にスライドさせ、該蓋板8の上部が上記排出口5内に所要寸法露出(突出)するような配置として固定ネジ10で固定することにより、上記蓋板8の上端縁によって排出口5の開口部の下端高さ位置を決定できるようにしてある。すなわち、上記蓋板8を上下方向へスライドさせて該蓋板8の上端縁の高さ位置を上下に変位させることに伴って上記排出口5の開口部の下端高さ位置を変更して、該排出口5の開度を調整できるようにしてある。
かかる構成としてあることにより、予め、上記蓋板8を比較的高い位置に配置した状態、すなわち、排出口5の開口部の下端高さ位置を比較的高い位置に設定した状態にて、上記図7に示したものと同様に、主軸2の回転駆動によって羽根4を回転させた状態にて、ミキシング槽1に原料となる石炭灰と水を連続投入して球状骨材の造粒を行わせる。その後、比較的大きな粒径に造粒された球状骨材が上記排出口5より順次排出されるようになるときに、上記蓋板8を下方へスライドさせて、排出口5の開口部の下端高さ位置を引き下げることにより、ミキシング槽1内で下部に集まり易い小さい粒径の細骨材を、上記比較的大きな粒径の球状骨材と一緒に排出口5より排出させて回収できるようにしてある。
更に又、上記と同様のパン型ミキサにおけるミキシング槽の外周側壁の所要高さ位置に設ける排出口の開度を調整する別の機構としては、たとえば、上記外周側壁の所要高さ位置に、同じ高さにある左右の頂点と、羽根の回転方向上流側の頂点よりも所要寸法下方位置にある頂点とを結んでなる三角形状の排出口を設け、該排出口に、上記羽根の回転方向上流側から下流側へ向かって閉めるようにスライドさせる蓋を備える構成とすることや、縦長の長方形をした排出口を設け、該排出口に、下から上に向かって開閉するような蓋を取り付けるようにしたものも提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2002−59198号公報 特開2003−80050号公報 特開2003−265942号公報
ところが、特許文献3に記載されたパン型ミキサの排出口の開度調整機構では、排出口5の外側位置に、上下方向にスライド可能な蓋板8を設けたり、羽根4の回転方向、すなわち、周方向に沿ってスライド可能な蓋板を設けるようにしてあるが、蓋板8を排出口5の外側に密着させるためには、該蓋板8を、ミキシング槽1の外周側壁の外面に沿う湾曲形状とする必要が生じるため、該蓋板8の製作が難しい。更に、蓋板を周方向に沿ってスライドさせる場合には、該蓋板をガイドするためのガイドレールもミキシング槽1の外周側壁の外面に沿う湾曲形状とする必要が生じるため、製作が難しいものとなる。
又、蓋板8を上下方向や周方向にスライド自在に保持するために、ミキシング槽1の外周側壁の外面における排出口5の近傍位置にガイドレール9を設置しているが、このガイドレール9に、上記排出口5より排出された球状骨材等の混練物が付着して堆積すると、蓋板8が容易にスライドできなくなる現象が頻繁に発生する虞も懸念される。
なお、排出口5の開度調整を行うために、ミキシング槽1の外周側壁の湾曲形状に沿う形状ではなく平面形状のスライド方式の蓋板を採用すれば、蓋板や該蓋板をスライド自在にガイドするためのガイドレールの製作は容易になるが、平面と湾曲部とのデッドスペースに混練物が堆積し、この場合にも、蓋板が動き難くなる虞が懸念される。
このため、上記のように排出口5の開度調整を行うためのスライド式の蓋板8を湾曲形状あるいは平面形状のいずれとする場合であっても、ガイドレール9やデッドスペースにおける混練物の堆積を防いで蓋板8のスライドが阻害されないようにするためには、複雑な構造を採用しなければならないという問題がある。
そこで、本発明は、スライドレールを不要にできて、混練物の堆積によってゲート扉の開閉が阻害される虞を解消でき、更に、開度調整作業を敏速に行なうことができるパン型混練ミキサの排出口開度調整装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明に対応するものとして、パン型ミキサのミキシング槽に設けた排出口の外側に、短冊状のゲート扉を上記排出口を覆うように並べて配置し、該各ゲート扉を上記排出口に密着する姿勢と排出口より離反する姿勢との間で個別に回動して該排出口を開閉できるように支持させた構成とする。
又、請求項2に係る発明に対応するものとして、パン型ミキサのミキシング槽の外周側壁に排出口を設け、該排出口の外側に、上下方向に延びる短冊状のゲート扉を上記排出口を覆うように周方向に並べて配置し、且つ該各ゲート扉の上端側を、上記ミキシング槽の外周側壁の外面における上記排出口の上方位置に、上下方向回動自在となるように支持させて、上記各ゲート扉を排出口に密着する姿勢と、ミキシング槽の外周方向へ所要角度回動させた姿勢との間で個別に回動して上記排出口を開閉できるようにした構成とする。
更に、上記構成における排出口を、ミキシング槽の周方向に並ぶ各ゲート扉に対応する分割開口部領域ごとに開口部下端高さ位置が変化する形状とした構成とする。
上述の各構成における各ゲート扉を、幅方向に隣接する一方のゲート扉の幅方向一側縁部が、他方のゲート扉の幅方向他側縁部の外側に所要寸法重なるようにした構成とする。
又、上記各構成において、各ゲート扉に、該各ゲート扉を排出口に密着する姿勢で固定するための機構として、ゲート扉を回動自在に支持する支持架台と、上記ゲート扉に設けた係止部を備えてなる係止部材と、上記支持架台に設けたキー差込孔に差し込んで上記係止部材の係止部に押し当てることにより上記ゲート扉を上記排出口に密着させた姿勢で固定するキーとを備えるようにした構成とする。
更に、上記各構成における各ゲート扉に、該各ゲート扉を個別に回動させる装置を取り付けるようにした構成とする。
本発明のパン型ミキサの排出口開度調整装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1)パン型ミキサのミキシング槽に設けた排出口の外側に、短冊状のゲート扉を上記排出口を覆うように並べて配置し、該各ゲート扉を上記排出口に密着する姿勢と排出口より離反する姿勢との間で個別に回動して該排出口を開閉できるように支持させた構成としてあるので、上記ミキシング槽に設けてある排出口の開度を、上記排出口に密着させた姿勢とするゲート扉の数と、上記排出口より離反させた姿勢とするゲート扉の数を変更することによって、上記各ゲート扉の幅ごとの開度調整を行なうことができる。
(2)従来のスライド式の扉板により排出口の開度調整を行なう場合に要していた如き扉板をスライドさせるためのガイドレールが不要となるため、従来、排出口からの排出物がガイドレールに付着、堆積することに起因して生じていた排出口の開閉が阻害されるという障害が発生する虞を解消できる。
(3)したがって、ミキシング槽に設けた排出口の開度調整作業を容易に且つ敏速に行なうことができ、複数のゲート扉の同時操作により、排出口の開度調整の更なる敏速化を図ることが可能になる。
(4)構造をシンプルなものとすることができるため、瞬時に開度調整が可能となる。
(5)パン型ミキサのミキシング槽の外周側壁に排出口を設け、該排出口の外側に、上下方向に延びる短冊状のゲート扉を上記排出口を覆うように周方向に並べて配置し、且つ該各ゲート扉の上端側を、上記ミキシング槽の外周側壁の外面における上記排出口の上方位置に、上下方向回動自在となるように支持させて、上記各ゲート扉を排出口に密着する姿勢と、ミキシング槽の外周方向へ所要角度回動させた姿勢との間で個別に回動して上記排出口を開閉できるようにした構成とすることにより、ミキシング槽の外周側壁に設けてある排出口の開度を、上記(1)と同様に、排出口に密着させた姿勢とするゲート扉の数と、ミキシング槽の外周方向へ所要角度回動させた姿勢とするゲート扉の数の変更して、上記ゲート扉の幅ごとの開度調整を行なうことができる。このため、上記(2)(3)(4)と同様の効果を得ることができる。
(6)又、各ゲート扉は、ミキシング槽の排出口からの排出物が接触しない該排出口の上方位置に支持させるようにしてあることから、排出口の外側における下方や側方に突起物を設ける必要をなくすことができて、排出口より排出される物が突起物に付着して堆積するようになる虞を解消できる。
(7)更に、パン型ミキサの運転中に各ゲート扉の内側面に付着する付着物は、該各ゲート扉をミキシング槽の外周方向へ所要角度引き上げた姿勢として、ミキシング槽の外部作業で容易に除去することができる。
(8)排出口を、ミキシング槽の周方向に並ぶ各ゲート扉に対応する分割開口部領域ごとに開口部下端高さ位置が変化する形状とした構成とすることにより、各ゲート扉を個別に回動させて上記排出口における各ゲート扉にそれぞれ対応する分割開口部領域ごとに開閉操作を行わせることに伴い、該排出口の開口部の下端高さ位置を変更することが可能になる。このため、ミキシング槽内にて異なる高さレベルに存在している内容物を排出させることが可能になる。
(9)各ゲート扉を、幅方向に隣接する一方のゲート扉の幅方向一側縁部が、他方のゲート扉の幅方向他側縁部の外側に所要寸法重なるようにした構成とすることにより、隣接するゲート扉の間に、ミキシング槽の放射方向に貫通する隙間が形成される虞を防止できる。このため、パン型ミキサの運転時にミキシング槽内にて外周方向への力が付与される内容物が、隣接する各ゲート扉同士の隙間を通して外部へ漏れ出る虞をより確実に抑制できる。
(10)各ゲート扉に、該各ゲート扉を排出口に密着する姿勢で固定するための機構として、ゲート扉を回動自在に支持する支持架台と、上記ゲート扉に設けた係止部を備えてなる係止部材と、上記支持架台に設けたキー差込孔に差し込んで上記係止部材の係止部に押し当てることにより上記ゲート扉を上記排出口に密着させた姿勢で固定するキーとを備えるようにした構成とすることにより、各ゲート扉を、排出口に密着させた姿勢で、パン型ミキサの運転時にミキシング槽内の内容物に対して付与される外周方向への力に抗して個別に固定できる。
(11)各ゲート扉に、該各ゲート扉を個別に回動させる装置を取り付けるようにした構成とすることにより、各ゲート扉の個別の開閉操作を自動化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)は、本発明のパン型混練ミキサの排出口開度調整装置の実施の一形態を示すもので、図7に示してあるパン型のミキシング槽1内に、該ミキシング槽1の軸心部に配設した主軸2にアーム3を介し取り付けた羽根4を、上記主軸2の回転駆動に伴って水平方向に回転駆動できるよう備えた構成と同様なパン型混練ミキサにおいて、ミキシング槽1の外周側壁の周方向所要個所に、上記羽根2の回転方向(図中矢印rで示す)の上流側から下流側へ向けて上辺の高さ位置は変化せずに下辺の高さ位置がミキシング槽1の下部位置より徐々に上昇する略三角形状の排出口5aを設ける。更に、上記排出口5aの外側となるミキシング槽1の外側面に、該排出口5aの上下方向の開口寸法に合わせて上下方向に延びる複数(図1(イ)では6枚)の狭幅短冊状のゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、排出口5aを覆うようにミキシング槽1の周方向に並べて配置し、該各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの上端部を、ミキシング槽1の外周側壁13の外面における上記排出口5aの上方位置に、上下方向へ回動できるよう取り付ける。これにより、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、排出口5aの外側に密着させて該排出口5aを閉じた姿勢と、該排出口5aを開放した姿勢との間で個別に上下方向へ回動させることにより、上記排出口5aを、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの幅寸法に対応する領域ごとに個別に開閉できるようにして、該排出口5aの開口部面積や開口部の下端高さ位置を調整できるようにする。
詳述すると、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fは、上記排出口5aの開口部をミキシング槽1の周方向に沿って所要間隔で多数分割、たとえば、6分割して形成される分割開口部領域ごとに対応する幅寸法と、下端高さ位置が互いに異なる該各分割開口部領域をそれぞれ覆い得る上下方向寸法を有する互いに長さの異なる短冊状としてある。なお、図1(イ)では、羽根回転方向(矢印r方向)の下流側に位置する5枚のゲート扉12a,12b,12c,12d,12eは、下端部が排出口5aの下辺の傾斜に合わせて傾斜させた形状として示してある。
上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの外面における幅方向の中間部には、直角方向に突出するリブ材14を、長手方向の全長に亘って取り付ける。該各リブ材14は、上端部を、対応するゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの上端よりも上方へ所要寸法突出させて、各上端を半円弧形状とした取付部14aとし、該取付部14aを、後述するブラケット16にピン17を介し取り付けるようにしてある。
上記ミキシング槽1の外周側壁13の外面における上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの上方位置には、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fに個別に対応するように支持架台15を、外周方向に所要寸法突出するようにして水平に取り付け、該各支持架台15の下面に上記したブラケット16を下向きに取り付けて、該ブラケット16に、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fのリブ材14の各上端部の取付部14aを、それぞれピン17により上下方向に回動自在に取り付けるようにする。これにより、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、リブ材14を介してピン17を中心に、排出口5aの外側に密着させた姿勢から、ミキシング槽1の外方へ手で引き上げた姿勢まで上下方向に回動自在となるようにしてある。
更に、上記各リブ材14の上端部におけるブラケット16とは反対側となる一側面に、ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを閉姿勢で保持するための係止部18aと、開姿勢で保持するための係止部18bとからなる断面L字形の係止部材18を、上記閉姿勢保持用と開姿勢保持用の各係止部18aと18bが共に上記ピン17の軸心位置より等距離に位置するように配置して取り付ける。一方、上記各支持架台15のブラケット16の取付位置よりも外側で且つ上記係止部材18の上方位置に、上下方向に開口するキー差込孔19を設けて、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを排出口5aの外側に密着させた状態で上記各キー差込孔19に上方よりキー20を差し込むことにより、図2(イ)に示す如く、該キー20の下端部を、垂直方向の配置となっている上記係止部材18の閉姿勢保持用係止部18aの外側に押し当てて、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、排出口5aの外側に密着させた姿勢、すなわち、排出口5aを閉じた状態で個別にロック(固定)できるようにしてある。これにより、ミキシング槽1内の内容物(混練物)が水平方向に回転する撹拌用の羽根4(図7参照)によって撹拌されるときには、該内容物に対して外周方向へ押し出すような力が作用するようになって、排出口5a部分に位置する内容物を上記のように外周方向へ押し出すような力が作用しても、該押出力に抗して上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fによる排出口5aの閉止状態を維持できるようにしてある。
又、図2(ロ)に示す如く、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、ピン17を中心に90度上方へ回動させて水平姿勢まで人力で引き上げた状態とすると、該各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fのリブ材14と一体に上記係止部材18も90度回転させられて、該係止部材18の開姿勢保持用係止部18bが垂直な配置とされるようになるため、この状態で上記キー差込孔19にキー20を差し込んで、該キー20の下部を、上記係止部材18の開姿勢保持用係止部18bに当接させることにより、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、排出口5aを開放させた姿勢で個別に固定できるようにしてある。
更に又、上記各支持架台15の上面におけるキー差込孔19よりもややミキシング槽1の外周側壁寄り位置に、支持部材21を立設し、該支持部材21に、上記ミキシング槽1の放射方向に沿ってボルト挿通孔21aを設けると共に該支持部材21の内側にナット21bを固定し、該ボルト挿通孔21aからナット21bに螺合させたボルト22の頭部をキー20の上端部に当接させるようにする。これにより、上記キー差込孔19にキー20を差し込んだ状態で、上記ボルト22を回して該ボルト22の頭部を、上記キー20の上端部に当接させた状態で外側へ移動させることができて、各キー20による係止部18a又は18bへの押付力を生じさせることができるようにしてある。したがって、上記キー20が多少経年変化しても、該キー20の上端部を上記ボルト22によりミキシング槽1の中心側から外向きに押すことでキー20の下端部を係止部18a又は18bに押し付けることができ、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを排出口5aを閉じた姿勢でロックさせるときには、該キー20の下端部により各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの係止部材18の閉姿勢保持用係止部18aに対し所要の押付力を作用させることができるようにしてある。
23は上記キー20の上端部と、所要の固定部、たとえば、上記ミキシング槽1の外周側壁13の外面の所要位置に設置してあるブラケット24とを接続するチェーン等の索状物であり、キー差込孔19よりキー20を抜き差しする作業を行うときに、該キー20が落下したり紛失する虞を防止できるようにしてある。又、25は各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fのリブ材14の所要位置に切欠いて設けた把持部であり、作業者(図示せず)が該把持部25の切欠きに手を差し込んで各リブ材14を把持することにより、ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを容易に掴むことができて、手動で容易に上下方向へ回動させることができるようにしてある。
以上の構成としてある本発明のパン型ミキサの排出口開度調整装置を使用する場合は、たとえば、図7に示したと同様に、ミキシング槽1内にて回転する撹拌用の羽根4により、たとえば、汚泥と土とセメント系固化材と生石灰を混練して球状骨材を造粒し、更に、上記原料を連続的に投入して汚泥を原料とする球状骨材を連続的に製造する際、排出口5aを閉じた状態としておく場合には、すべてのゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを排出口5aの外側に密着させた姿勢とした状態にて、該各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fをそれぞれキー20によりロックさせるようにする。
次に、排出口5aの開放に際して、たとえば、該排出口5aの開口部を下端縁の高さ位置が高い位置に設定してあるところから開放する場合には、先ず、羽根4の回転方向(r方向)の下流側の端部に位置するゲート扉12aをロックしているキー20をキー差込孔19より抜いた後、該ゲート扉12aのリブ材14に設けてある把持部25を利用して該リブ材14と一緒に上記ゲート扉12aを把持して90度上方に回動させ、この状態で上記キー差込孔19に再びキー20を差し込むことにより、該ゲート扉12aのみを開放した状態で固定する。これにより、ミキシング槽1内にて、上記ゲート扉12aに対応する分割開口部領域の下端高さ位置レベルを超えた球状骨材の如き内容物(混練物)が順次排出されるようになる。
次いで、排出口5aの開口部の下端高さ位置をより引き下げる場合には、羽根回転方向(矢印r方向)下流側から2番目に位置するゲート扉12bを、上記ゲート扉12aと同様の手順によって開放した後、固定するようにする。
同様に、排出口5aの開口部の下端高さ位置レベルを更に引き下げる場合には、残るゲート扉12c,12d,12e,12fを、羽根回転方向(矢印r方向)の下流側寄りに位置するゲート扉12cから順に、上記ゲート扉12a,12bと同様の手順によって順次開放させて固定するようにする。これにより、上記排出口5aは、開口部の下端高さ位置レベルが徐々に引き下げられながら開放されるようになることから、ミキシング槽1内にてより低い位置に存在する内容物も排出口5aを通して排出されるようになる。
一方、上記排出口5aのすべてのゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを開放させた状態から、該排出口5aの開口部の下端高さ位置レベルを引き上げる場合には、上述した開口部の下端高さ位置を順次引き下げる場合とは逆に、羽根回転方向(矢印r方向)上流側寄りに位置するゲート扉12fから順に下流側寄りに位置するゲート扉12aまで、それぞれキー差込孔19より一旦キー20を抜いて排出口5aの外側に密着するような姿勢まで戻してから、上記キー差込孔19に再びキー20を差し込んで排出口5aの対応する分割開口部領域を閉じた状態でロックするようにする。これにより、上記排出口5aは、開口部の下端高さ位置レベルが徐々に引き上げられるようになることから、ミキシング槽1内のより高い位置に存在する内容物のみが排出されるように、該内容物の排出の制限が行われるようになる。
なお、排出口5aの開口部の下端高さ位置レベルを速やかに変更する場合には、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fのうちの複数を、排出口5aに密着させた状態から上方へ同時に回動させるようにしたり、あるいは、排出口5aを開放させた状態から排出口5aに密着する状態まで下方へ同時に回動させるようにすればよい。
このように、本発明のパン型ミキサの排出口開度調整装置によれば、排出口5aの開度調整を、狭幅のゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの上下方向の回動によって実施できるため、従来のスライド式の扉板により排出口の開度調整を行なう場合に要していた如き扉板をスライドさせるためのガイドレールが不要となり、このために、従来、排出口より排出させる混練物がガイドレールに付着、堆積して扉板のスライドの障害となり、このために該排出口の開閉が阻害されるというような障害が発生する虞を解消できる。したがって、上記ミキシング槽1の外周側壁13に設けた排出口5aの開度調整作業を容易に且つ敏速に行なうことができる。更に、複数のゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを同時に操作するようにすれば、排出口5aの開度調整を更に敏速に行うことが可能となる。
又、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fは、それぞれ対応する分割開口部領域を覆い得るような大きさの短冊状とし、該各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを上端側を中心に個別に上下方向に回動できるような構成としてあって、構造がシンプルなため、瞬時に開度調整が可能となる。
更に、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fは、ミキシング槽1の外周側壁13の外面における排出口5aの上方位置に、それぞれリブ材14、ピン17、ブラケット16、支持架台15を介して支持させるようにしてあるため、排出口5aの外側における下方や側方に突起物がなく、したがって、排出口5aより排出される内容物(混練物)が突起物に付着して堆積するようになる虞を解消できる。
更に、パン型ミキサの運転中に各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの内側面に内容物(混練物)の付着が生じるとしても、図2(ロ)に示す如く、該各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを上方へ、すなわち、ミキシング槽1の外周方向へ90度回動させてキー20により固定した状態とするときに、ミキシング槽1の外部作業で、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの内側面の付着物を容易に除去することができる。
なお、上記狭幅で上下方向に延びる短冊状の各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fは、左右の幅方向に、ミキシング槽1の外周側壁13の外面に沿うように湾曲していることが好ましいが、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの幅が十分狭い場合には、個々のゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを平板状として、該平板状のゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを上記ミキシング槽1の外周側壁13の外面の湾曲に追従するように所要角度ずつ角度をずらしながら排出口5aの幅方向に多数配列するようにしてもよい。
次に、図3(イ)(ロ)及び図4(イ)(ロ)はいずれも本発明の実施の他の形態として、図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)に示した実施の形態の応用例をそれぞれ示すもので、図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)に示したパン型ミキサの排出口開度調整装置と同様の構成において、排出口5aの外側にミキシング槽1の周方向(図上左右方向)に沿って多数配列してある各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを密着させるように配置して上記排出口5aを閉止状態とするときに、左右方向に隣接する各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの幅方向の端面同士が互いに単に突き合わされるようにしてある構成に代えて、隣接する各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fのうち、ミキシング槽1内における羽根回転方向(矢印r方向)の下流側(図上左側)に位置するゲート扉12a,12b,12c,12d,12eにおける羽根回転方向上流側の端縁部(図上右側端部)が、それぞれの羽根回転方向上流側(図上右側)に隣接するゲート扉12b,12c,12d,12e,12fにおける羽根回転方向下流側の端縁部(図上左側端縁部)の外側に僅かに重なるようにしたものである。
具体的には、図3(イ)(ロ)に示すように、ミキシング槽1の周方向(図上左右方向)に隣接する2枚のゲート扉、たとえば、12aと12bのうち、羽根回転方向下流側(図上左側)に位置する一方のゲート扉12aにおける羽根回転方向上流側の端縁部(図上右側端縁部)を、板厚方向の外面側が内面側よりも突出するように傾斜した断面形状とし、且つ羽根回転方向上流側(図上右側)に位置する他方のゲート扉12bにおける羽根回転方向下流側の端縁部(図上左側端縁部)を、板厚方向の内面側が外面側よりも突出するように傾斜した断面形状として、ゲート扉12aの一部がゲート扉12bの一部に外側から重なるようにする。
又は、図4(イ)(ロ)に示すように、上記と同様にミキシング槽1の周方向(図上左右方向)に隣接する2枚のゲート扉、たとえば、12aと12bのうち、羽根回転方向下流側(図上左側)に位置する一方のゲート扉12aにおける羽根回転方向上流側の端縁部(図上右側端縁部)の外面に、羽根回転方向上流側(図上右側)に隣接する他方のゲート扉12bの羽根回転方向下流側の端縁部(図上左側端縁部)の外側に重なるよう幅方向に所要寸法張り出す平板状の閉塞部材26を、長手方向の全長に亘り設けた構成とする。
図3(イ)(ロ)及び図4(イ)(ロ)において、その他の構成は図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
これにより、図3(イ)(ロ)に示した実施の形態、及び、図4(イ)(ロ)に示した実施の形態の場合、図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)に示した実施の形態と同様に排出口5aを閉じるように操作するときには、羽根回転方向上流側(図上右側)のゲート扉、たとえば、12bを排出口5aに密着する姿勢とした後、該ゲート扉12bの羽根回転方向下流側(図上左側)に隣接するゲート扉12aを排出口5aに密着する姿勢とさせるようにする。これにより、図3(ロ)及び図4(ロ)に示す如く、該各ゲート扉12aと12bの間に、ミキシング槽1の放射方向に貫通する隙間が形成されることがなくなる。上記ゲート扉12aと12bとの間以外の他の隣接するゲート扉12b,12c,12d,12e,12f同士の間においても上記と同様にミキシング槽1の放射方向に貫通する隙間が形成されることがなくなる。したがって、ミキシング槽1内にて羽根4の回転によって撹拌される際に外周方向への力が付与される内容物(混練物)が、隣接する各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12f同士の隙間を通して外部へ漏れ出る虞をより確実に抑制できる。
又、図5は本発明の実施の更に他の形態として、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを自動的に開閉できるようにしたものの一例を示すものである。
すなわち、上記各実施の形態では、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの上下方向への回動操作を手動で行うものとして説明したが、たとえば、図5に示す如く、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fのリブ材14に、ミキシング槽1の放射方向の外側へ向けて所要寸法突出するようアーム27をそれぞれ取り付け、該各アーム27の先端部に、各アーム27の上方位置に下向きに配置して上端側となるヘッド側端部を図示しない固定部に揺動自在に取り付けてあるエアシリンダ又は油圧シリンダの如き個別のアクチュエータ28のロッド先端部を、ピン29を介して揺動自在に接続した構成として、上記各アクチュエータ28の収縮作動により、図5に二点鎖線で示す如く、上記各アーム27を介してリブ材14と一緒に各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを個別に上方へ回動させて排出口5aの開放を行なわせ、一方、上記各アクチュエータ28の伸長作動により、上記アーム27を介してリブ材14と一緒に各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、排出口5aの外側に密着する姿勢まで下方へ回動させて該排出口5aを閉塞させるようにしてもよい。
あるいは、図示してはいないが、たとえば、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを上下方向に回動させるときの中心となるピン17を回転軸としてゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fとそれぞれ固定し、該各回転軸をモータ等の駆動装置によって個別に回転させることにより、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを上下方向に回動させて排出口5aを開閉するようにしてもよい。
更に、上記のように各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの開閉操作をアクチュエータ28やモータ等の駆動装置により自動化させる場合には、たとえば、パン型ミキサの主軸2(図7参照)を回転駆動する際の負荷を、該主軸2を回転駆動するためのモータの電力負荷等により監視して、ミキシング槽1内の内容物(混練物)の量が増加し、撹拌用の羽根4の回転時に作用する抵抗が大となって主軸2の回転駆動負荷が大きくなると、開放するゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの数を増加させるよう操作し、一方、上記主軸2の回転駆動負荷が小さくなると、開放しているゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの数を減らすように操作させる等、パン型ミキサの運転時の負荷に応じて排出口5aの開度を自動的に調整させるようにしてもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、排出口5aの幅方向に配列するゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの数は、6枚として示したが、排出口5aの幅寸法や、所望する開度調整単位に応じて増減させてもよい。すなわち、個々の短冊状のゲート扉の幅を狭くして排出口5aの幅方向に配列するゲート扉の数を増加させれば、各ゲート扉の個別の開閉操作により排出口5aの開度の微調整が可能になる。
図1(イ)(ロ)及び図2、図3、図4の各実施の形態において、上下方向に回動可能としてある各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、排出口5aに密着させた姿勢として、パン型ミキサの運転時にミキシング槽1内の内容物に対して作用する外周方向へ押し出そうとする力に抗して個別に固定できれば、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを排出口5aの閉止位置でロックするための機構は、キー20以外のいかなる手段を用いるようにしてもよい。又、上記各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fをミキシング槽1の外周方向へ引き上げて排出口5aを開放した状態で固定するための固定手段は、上述したキー20のように、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを、排出口5aを閉止させた姿勢でロックするための手段と兼用することが、装置構成のコンパクト化を図る点やコスト面からは望ましいが、上記排出口5aを閉止させた姿勢でロックするための手段とは別の固定手段を採用するようにしてもよい。
図5の実施の形態のように、各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fの開閉操作を自動化する場合、該各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fを排出口5aを閉じた姿勢と開放させた姿勢となるよう個別に上下方向に回動させることができれば、アクチュエータ28の各ゲート扉12a,12b,12c,12d,12e,12fに対する取り付け位置や、駆動装置は自在に設定してもよい。
上記各実施の形態では、パン型ミキサのミキシング槽1の外周側壁13に設けた排出口5aに適用する場合を示したが、ミキシング槽1の底部に設けた排出口やその他の部分に設ける排出口にも適用できる。この場合は、各ゲート扉を開閉させるときの回転中心を、排出口より排出される内容物(混練物)に接触しない位置に配置させるようにすればよい。パン型ミキサは、ミキシング槽1内で回転する羽根4によって内容物を混練できるようにしてあれば、ミキシング槽1の形状を多少変更したり、羽根4の枚数を3枚以上としたり、ミキシング槽1の外周側壁13の内面に付着する付着物を除去するための削ぎ棒(スクレーパ)の有無等の設定は自在に変更してもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のパン型混練ミキサの排出口開度調整装置の実施の一形態を示すもので、(イ)はミキシング槽の外周側から見た図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。 図1の装置における各ゲート扉の上端部を拡大して示すもので、(イ)はゲート扉により排出口を閉じた状態を、(ロ)はゲート扉を開放した状態をそれぞれ示す図である。 本発明の実施の他の形態として、図1の装置の応用例を示すもので、(イ)はミキシング槽の外周側から見た状態を、(ロ)は(イ)のB−B矢視拡大図である。 本発明の実施の更に他の形態として、図1の装置の別の応用例を示すもので、(イ)はミキシング槽の回収側から見た状態を、(ロ)は(イ)のC−C方向矢視拡大図である。 本発明の実施の更に他の形態を示す図1(ロ)に対応する図である。 従来のパン型ミキサの一例を示す概略斜視図である。 球状骨材を連続製造するために従来提案されているパン型ミキサを示す概略斜視図である。 パン型ミキサの外周側壁に設ける排出口の開度調整機構を示すもので、(イ)はミキシング槽の外周側より見た図、(ロ)は(イ)のD−D方向矢視図、(ハ)は(イ)のE−E方向矢視図である。
符号の説明
1 ミキシング槽
5a 排出口
12a,12b,12c,12d,12e,12f ゲート扉
13 外周側壁
15 支持架台(固定側)
18 係止部材
18a 閉姿勢保持用係止部
18b 開姿勢保持用係止部
19 キー差込孔
20 キー
28 アクチュエータ

Claims (6)

  1. パン型ミキサのミキシング槽に設けた排出口の外側に、短冊状のゲート扉を上記排出口を覆うように並べて配置し、該各ゲート扉を上記排出口に密着する姿勢と排出口より離反する姿勢との間で個別に回動して該排出口を開閉できるように支持させた構成を有することを特徴とするパン型ミキサの排出口開度調整装置。
  2. パン型ミキサのミキシング槽の外周側壁に排出口を設け、該排出口の外側に、上下方向に延びる短冊状のゲート扉を上記排出口を覆うように周方向に並べて配置し、且つ該各ゲート扉の上端側を、上記ミキシング槽の外周側壁の外面における上記排出口の上方位置に、上下方向回動自在となるように支持させて、上記各ゲート扉を排出口に密着する姿勢と、ミキシング槽の外周方向へ所要角度回動させた姿勢との間で個別に回動して上記排出口を開閉できるようにしたことを特徴とするパン型ミキサの排出口開度調整装置。
  3. 排出口を、ミキシング槽の周方向に並ぶ各ゲート扉に対応する分割開口部領域ごとに開口部下端高さ位置が変化する形状とした請求項2記載のパン型ミキサの排出口開度調整装置。
  4. 各ゲート扉を、幅方向に隣接する一方のゲート扉の幅方向一側縁部が、他方のゲート扉の幅方向他側縁部の外側に所要寸法重なるようにした請求項1,2又は3記載のパン型ミキサの排出口開度調整装置。
  5. 各ゲート扉に、該各ゲート扉を排出口に密着する姿勢で固定するための機構として、ゲート扉を回動自在に支持する支持架台と、上記ゲート扉に設けた係止部を備えてなる係止部材と、上記支持架台に設けたキー差込孔に差し込んで上記係止部材の係止部に押し当てることにより上記ゲート扉を上記排出口に密着させた姿勢で固定するキーとを備えるようにした請求項1,2,3又は4記載のパン型ミキサの排出口開度調整装置。
  6. 各ゲート扉に、該各ゲート扉を個別に回動させる装置を取り付けるようにした請求項1,2,3,4又は5記載のパン型ミキサの排出口開度調整装置。
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