JP4718424B2 - ガイドレール連結構造 - Google Patents
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Description
このような加工機は、定盤上に設置されたガイドレールに沿って移動する。
したがって、ガイドレールの設置位置によって加工機が加工対象物を加工できる範囲や位置が規定される。
加工機はガイドレールの側面を基準として移動を行うため、ガイドレールの側面には直線性が要求される。
なお加工装置以外にも、定盤上に測定対象物を載置して、ガイドレールに沿って測定器を移動させて測定対象物の形状を測定する測定装置がある。
そこで、短いガイドレールを連結することによって長いガイドレールを得ることが考えられが、ガイドレールを単純に連結しただけでは、連結部に段差や隙間が生じ、加工機や測定器をガイドレールに沿って移動させたときに、連結部において加工誤差や測定誤差が生じるといった問題があった。
まず、第1の実施例について説明する。
なお本実施例は、定盤上を移動する加工機の移動をガイドするガイドレールに適用したものである。
図1は、ガイドレールの連結部周りの斜視図である。
なお、ガイドレール1Aとガイドレール1Bが連結されるものとする。
ガイドレール1Aは、レールベース10Aと、レールベース10Aにおいてガイドレール1Bと連結される側の端部に取り付けられた端面ブロック40Aと、レールベース10Aの上面において短手方向の一方側端部に取り付けられたスケール31Aと、スケール31Aが取り付けられた側に対して反対側の端部に取り付けられたラック20Aと、連結用偏心ブッシュ50Aと、固定用偏心ブッシュ60Aと、連結用偏心ブッシュ50Aに差し込まれる連結用ピン59Aと、固定用偏心ブッシュ60Aに差し込まれる固定用ピン69Aとより構成される。
ガイドレール1Bは、ガイドレール1Aと同様にレールベース10Bと、端面ブロック40Bと、スケール31Bと、ラック20Bと、連結用偏心ブッシュ50Bと、連結用ピン59Bと、固定用偏心ブッシュ60Bと、固定用ピン69Bとより構成される。
また加工機は、ガイドレール1A、1Bに取り付けられたスケール31A、31Bにもとづいて移動距離を算出し、ガイドレール1A、1Bに沿った所定距離の移動を行う。
なお、スケール31A、31Bは磁気スケールが用いられ、たとえば0.5mmごとにS極、N極が交互に記録されている。加工機は、S極、N極の磁気を読み取って移動距離を算出する。
図2の(a)に示すように、端面ブロック40Aの両サイドには、サイド部41Aが形成されている。
サイド部41Aは、下面側の端部が突出し、側面から見たときにガイドレール1Bとの対向面が直線的に傾斜している。
図2の(b)に示すように、端面ブロック40Bの両サイドには、サイド部42Bが形成されている。
サイド部42Bは、下方側の端部が後退し、側面から見たときにガイドレール1Aとの対向面が直線的に傾斜している。
これにより、ガイドレール1A、1Bの側面において、ガイドレール1A、1Bの対向面がガイドレール1A、1Bの連結方向の垂線に対して所定角度で傾斜した状態となる。
また、端面ブロック40A、40Bは、レールベース10A、10Bよりも硬い材料で形成し、ガイドレール1A、1Bの連結部の強度を高める。
図3に、図1におけるA−A部断面を示す。
レールベース10Aの所定位置にレール穴11Aが設けられ、固定用偏心ブッシュ60Aが嵌め込まれている。
固定用偏心ブッシュ60Aは、ブッシュ穴63Aが形成された円筒部61Aと、円筒部61Aの一方側の端部近傍から外方に向かって広がるフランジ部62Aとより構成される。
ブッシュ穴63Aの中心は、円筒部61Aの外周面64Aで形成される円筒形状の中心に対してずらされている。
なお図3では、ブッシュ穴63Aの中心が、外周面64Aの中心に対して右側にずれている。
したがって、固定用偏心ブッシュ60Aを回転させることにより、ブッシュ穴63Aに対するレールベース10Aの位置を変化させることができる。
固定ネジ65Aをレールベース10Aにねじ込むことにより、固定ネジ65Aのヘッドによってフランジ部62Aが押さえつけられて固定用偏心ブッシュ60Aの回転が規制される。
固定用偏心ブッシュ60Aと同様に、連結用偏心ブッシュ50A、50B、固定用偏心ブッシュ60Bもブッシュ穴が偏心しており、レールベース10A、10Bに対してブッシュ穴の位置を変化させることができるとともに、固定ネジによって偏心ブッシュ50A、50B、60Bの回転が規制される。
図4に、ガイドレール1A、1Bを定盤に位置決めした状態を示す。
なお、定盤100は、碁盤の目状に縦溝101と横溝102とが形成されている。
なお本実施例において、縦溝101および横溝102の溝幅は10mmに設定されている。
ガイドレール1A、1Bは、定盤100に形成された縦溝101または横溝102を基準として、互いにずれ(図4中の左右方向のずれ)や隙間がないように連結されるものである。
ガイドレール1A、1Bの端面ブロック40A、40B同士を当接させて定盤100上に載置する。
このとき、縦溝101上にガイドレール1A、1Bに取り付けられた固定用偏心ブッシュ60A、60Bが位置するように、さらに、横溝102上に連結用偏心ブッシュ50A、50Bが位置するようにガイドレール1A、1Bを定盤100上に載置する。
なおガイドレール1A、1Bの上面には、連結用偏心ブッシュ50A、50Bの中心を通り、かつ長手方向と直交する向きに伸びる基準溝12A、12Bが設けられている。
ガイドレール1A、1Bの設置者は、この基準溝12A、12Bを目印として定盤100上にガイドレール1A、1Bを載置することができる。
固定用偏心ブッシュ60Aのブッシュ穴に固定用ピン69Aを差し込み、固定用ピン69Aの先端を縦溝101に嵌め込んで定盤100とガイドレール1Aとを位置決めする。
図5に、図4におけるB−B部断面を示す。
なお、固定用偏心ブッシュ60Aに設けられたブッシュ穴63Aの直径は12mmであるものとする。同様に、連結用偏心ブッシュ50A、50Bおよび固定用偏心ブッシュ60Bに設けられたブッシュ穴の直径も12mmであるものとする。
固定用ピン69Aは、差し込み方向先端側にテーパ面69Mが形成されている。
固定用偏心ブッシュ60Aのブッシュ穴63Aに固定用ピン69Aを差し込み、固定用ピン69Aの先端を縦溝101に嵌め込む。
なお固定用ピン69Aは、テーパ面69Mがラック20A側となるようにブッシュ穴63Aに差し込む。
固定用ピン69Aの一般外径は、ブッシュ穴63Aに差し込まれたときに、ブッシュ穴63A内でがたつくことがない長さとなっている。
固定用ピン69Aの位置決めマークXがスケールホルダ30Aの位置決めマークY側となるように固定用ピン69Aを固定用偏心ブッシュ60Aに差し込むことにより、固定用ピン69Aの向き(テーパ面69Mの向き)の間違いを防止することができる。
他の図では、特に位置決めマークを図示しないが、固定用ピン69B、連結用ピン59A、59Bも同様に位置決めマークが設けられ、スケールホルダ30A、30B等に設けられた位置決めマークを目印として、向きを間違うことなくブッシュ60B、50A、50Bに差し込むことができる。
なお固定用偏心ブッシュ60Aの回転は、図示しない回転用工具を固定用偏心ブッシュ60の上面に当て、回転用工具から伸びる2本の突起をピン穴67および回転用穴68に嵌め込こんで回転用工具を回転させることによって行われる。
ブッシュ穴63Aとレール穴11Aとが偏心しているため、固定用偏心ブッシュ60Aを回転させることによって、ブッシュ穴63Aに対してガイドレール1Aを図4、5中の左右方向に移動させることができる。
なお固定用偏心ブッシュ60Bに差し込む固定用ピン69Bも、テーパ面がラック20B側となるようにブッシュ穴に差し込む。
これによりガイドレール1Bも、固定用偏心ブッシュ60Bを回転させることによって、図4中の左右方向に移動させることができる。
調節後、固定用偏心ブッシュ60A、60Bの回転を固定ネジ65Aを締め付けることによって規制する。
なお、固定ネジ65Aによって固定用偏心ブッシュ60Aを締め付けた後、フランジ部62Aに設けられたピン穴67からレールベース10Aに向けて穴を開け、スプリングピン66(図5参照)をピン穴67からレールベース10に開けた穴に差し込んで固定用偏心ブッシュ60Aを確実に固定する。
一度、固定用偏心ブッシュ60A、60Bを回して調整した後は、次回以降において、ガイドレール1A、1Bを連結して定盤100の縦溝101に固定用ピン69A、69Bを用いて位置決めしたときに、ガイドレール1A、1Bの側面は連結部において段差ができることなく一直線となる。
上記と同様に、連結用偏心ブッシュ50A、50Bを回転させることにより、連結用偏心ブッシュ50A、50Bに差し込んだ連結用ピン59A、59Bに対してガイドレール1A、1Bを図4中の上下方向に移動させることができる。
したがって、連結用偏心ブッシュ50A、50Bを回転させて、ガイドレール1A、1B間に隙間ができないように調節することができる。
調節後は、連結用偏心ブッシュ50A、50Bが回転することがないように、連結用偏心ブッシュ50A、50Bとレールベース10A、10Bとを、固定用偏心ブッシュ60A、60Bと同様に、スプリングピンによって固定する。
一度、連結用偏心ブッシュ50A、50Bを回して調整をした後は、ガイドレール1A、1Bを定盤100上に載置して横溝102に連結用ピン59A、59Bを用いて位置決めしたときに、ガイドレール1A、1B間に隙間ができることなく連結される。
図4に示すように、ガイドレール1A、1Bを連結した状態で定盤100上に位置決めし、ラック20A、20Bの連結部分で加工機側のギアとの噛み合い不具合を起こすことが無いように、ラック20A、20Bの対向面間の距離を調節しながら、ラック20A、20Bをボルトによってそれぞれレールベース10A、10Bに取り付ける。
なお、ギアの噛み合い不具合が無いようにラック20A、20Bの対向面間の距離を調節する方法は、既存の方法を用いることができる。
図8に、スケールの取り付け構造を説明する。
スケールホルダ30Aの一端側とスケール31Aの一端側とを整合させて、スケール31Aをスケールホルダ30Aに形成されたスケール嵌め込み溝35A(図5参照)に嵌め込んで貼り付ける。
なお、スケールホルダ30Aは、スケール31Aよりも長さが短く形成されている。
レールベース10Aの上面側において、ラック20Aが取り付けられる側と反対側の端部近傍に、スケール溝34Aおよびホルダ溝33Aが形成されている。
ホルダ溝33Aおよびスケール溝34Aは、レールベース10Aの上面においてガイドレール1Bと連結される側の端部から他端に向けてホルダ溝33A、スケール溝34Aの順で形成されている。
スケール溝34Aの幅は、スケール31Aと同じとなるように形成されている。
ホルダ溝33Aの溝深さはスケールホルダ30Aの厚みと同じに形成され、スケール溝34Aの溝深さはスケール31Aの厚みと同じに形成されている。
スケール31Aを貼り付けたスケールホルダ30Aを、ホルダ溝33Aに嵌め込む。
同様に、スケール31Bをスケールホルダ30Bに貼り付けて、ガイドレール1Bに形成されたホルダ溝にスケールホルダ30Bを嵌め込む。
そこで、ガイドレール1A、1Bを連結した状態で、スケール31A、31Bの磁気パターンを検出する検出器をガイドレール1A、1B間で移動させて磁気パターンを検出しながら、ホルダ溝内でスケールホルダ30A、30Bをスライドさせてスケール31A、31B間の距離を調節することによって、連続する磁気パターンを得る。
ガイドレール1A、1Bの連結部においてスケール31A、31Bの磁気パターンが連続するものとなった状態で、ボルト36によってスケールホルダ30Aとレールベース10Aを固定し、さらにスケールホルダ30Bとレールベース10Bとを固定する。
スケールホルダ30A、30Bを固定した後、スケール31A、31Bのスケールホルダ30A、30Bと張り合わされていない部分をスケール溝34A内に貼り付ける。
また、ガイドレール1A、1Bに設けられた固定用偏心ブッシュ60A、60Bを通して、レールの延長方向に伸びる縦溝101に固定用ピン69A、69Bを差し込んでガイドレール1A、1Bを定盤100に位置決めするものとしたので、固定用偏心ブッシュ60A、60Bを回転させることによってガイドレール1A、1Bの取り付け位置(レールの延長方向と直交する方向の位置)を調節することができる。
これらにより、ガイドレール1A、1Bの側面に段差や隙間ができることなく、かつ両者が一直線となるように連結することができる。
これにより、ガイドレール1A、1Bの連結部にわずかに段差や隙間があったとしても、加工機のローラが段差や隙間を通過する際に受ける衝撃を小さくすることができる。
たとえば、ガイドレール1Aにガイドレール1B以外の他のガイドレールを連結する場合に、ガイドレール1Bの端面ブロック40Bと他のガイドレールの端面ブロックに製造誤差等により若干の形状の違いがあっても、ガイドレール間の間隙によって形状の違いを吸収し、ガイドレールが一直線となるように連結することができる。
なお本実施例は、縦溝のみが設けられた定盤上において、連結ブロックを用いて2本のガイドレールを連結するものである。
第1の実施例と同一のものについては同一番号を付して説明を省略する。
図9は、ガイドレールの連結部周りの斜視図を示す。
なお本実施例では、ガイドレール2Aとガイドレール2Bとを連結するものとする。
ガイドレール2Aは、レールベース80Aと、レールベース80Aにおいてガイドレール2Bと連結される側の端部に取り付けられた端面ブロック40Aと、レールベース80Aの上面に取り付けられたスケール31Aおよびラック20Aと、固定用偏心ブッシュ60Aと、連結用偏心ブッシュ90と、固定用偏心ブッシュ60Aに差し込まれる固定用ピン69Aと、連結用偏心ブッシュ90に差し込まれる連結用ピン91とより構成される。
ガイドレール2B側もガイドレール2A側と同様に、レールベース80Bと、スケール31Bと、ラック20Bと、固定用偏心ブッシュ60Bと、固定用ピン69Bと、端面ブロック40Bとを有し、さらに、レールベース80Bの下面に取り付けられてガイドレール2A側に伸びる連結ブロック110とより構成される。
図10に示すように、連結ブロック110は、一端側がレールベース80Bの端部から突出し、他端側がレールベース80Bの下面にボルト112によって取り付けられている。
連結ブロック110の一端側の上面には、連結溝111が設けられている。
連結溝111は、ガイドレール2Bの長さ方向と直交する向きに伸び、溝幅(図11中の上下方向の長さ)が10mmとなっている。
ガイドレール2Bが縦溝101Aに沿って定盤100A上に載置される。
連結ブロック110の幅は縦溝101Aの幅よりも所定長さだけ短く形成され、連結ブロック110が縦溝101Aに落とし込まれる。
なお、固定用ピン69Bの一般外径は第1の実施例と同様に12mmとなっている。
レールベース80Bの下面において、固定用偏心ブッシュ60Bの近傍に固定部材120が取り付けボルト121によって摺動可能に取り付けられる。
なお固定部材120において、取り付けボルト121が差し込まれるボルト穴123は、図12中の左右方向に長穴となっており、固定部材120は図12中の左右方向に移動可能となっている。
固定用ピン69Bが差し込まれるにつれてテーパ面69Mが固定部材120を図12中の右側に付勢し、固定部材120のテーパ面69Mと当接する面と反対側の面(図12中の右側面)が縦溝101の側面に押しつけられて、ガイドレール2Bが定盤100Aに位置決めされる。
第1の実施例と同様に、固定用偏心ブッシュ60Bを回転させることによって、固定用ピン69Bに対するガイドレール2Bの図12中の左右方向の位置を調節することができる。
ガイドレール1A側も、ガイドレール1Bと同様に裏面に固定部材が取り付けられ、固定用偏心ブッシュ60Aを回転させることによって、位置の調節を行うことができる。
調節後は、固定用偏心ブッシュ60A、60Bが回転することを防止するため、第1の実施例と同様に、スプリングピン66(図12参照)によって固定用偏心ブッシュ60Aとレールベース80Aを、および固定用偏心ブッシュ60Bとレールベース80Bを固定する。
図10に示すように、ガイドレール2Aにおいて、ガイドレール2Aとガイドレール2Bとを連結したときに連結溝111と対向する位置に連結用偏心ブッシュ90が設けられている。
連結用偏心ブッシュ90に差し込まれた連結用ピン91の先端が、連結ブロック110の連結溝111に嵌め込まれる。
なお連結用ピン91は、テーパ面91Mをガイドレール2Bと連結される側に対して反対側に向けて、連結用偏心ブッシュ90に差し込まれる。
ガイドレール2Aの端面ブロック40Aと、ガイドレール2Bの端面ブロック40Bとが当接するように連結用偏心ブッシュ90を調節した後、スプリングピン93によってレールベース80Aに固定する。
このように、連結用偏心ブッシュ90Aを回転させることによって、ガイドレール2Aとガイドレール2B間の距離を調節することができる。
なお、スケール31A、31B、ラック20A、20Bの取り付け構成は第1の実施例と同様とする。
また、ガイドレール2A、2Bに設けられた固定用偏心ブッシュ60A、60Bを通して、レールの延長方向に伸びる縦溝101Aに固定用ピン69A、69Bを差し込んでガイドレール2A、2Bを定盤100Aに位置決めするものとしたので、固定用偏心ブッシュ60A、60Bを回転させることによってガイドレール2A、2Bの取り付け位置(レールの延長方向と直交する方向の位置)を調節することができる。
これらにより、ガイドレール2A、2Bの側面に段差や隙間ができることなく、かつ両者が一直線となるように連結することができる。
図13の(a)に、偏心ブッシュの上面を示し、図13の(b)に、図13の(a)におけるE−E部断面を示す。
偏心ブッシュ200は、ブッシュ穴211が設けられた円筒部210と、円筒部210の端部から外方側に広がるフランジ部220とより構成される。
円筒部210は、ブッシュ穴211の中心軸と外周の中心軸とがずらされている。
ブッシュ穴211は、固定用ピンや連結用ピンなどが差し込まれる。
フランジ部220の上面には、両サイドにフランジ部220の上面側を削り取った肉薄部221が形成されている。
肉薄部221は、レールベースに対する偏心ブッシュ200の回転を規制する固定ネジ(第1の実施例における固定ネジ65A)のヘッドによって押さえつけられる。
この回転用溝230に回転用工具を引っ掛けて偏心ブッシュ200を回転させることができる。
またフランジ部220には、スプリングピンを差し込むためのピン穴240が設けられている。
ピン穴240にスプリングピンを差し込むことによって、図示しないレールベースに対する偏心ブッシュ200の回転が確実に規制される。
この偏心ブッシュ200を、第1および第2の実施例における連結用偏心ブッシュ50A、50B、固定用偏心ブッシュ60A、60B、連結用偏心ブッシュ90の代わりに用いた場合でも、上記と同様に偏心ブッシュ200を回転させることにより、ガイドレールの延長方向や短手方向の位置調整を行うことができる。
10A、10B、80A、80B レールベース
20A、20B ラック
30A、30B スケールホルダ
31A、31B スケール
33 ホルダ溝
34 スケール溝
35A スケール嵌め込み溝
40A、40B 端面ブロック
41A、42B サイド部
50A、50B 連結用偏心ブッシュ
59A、59B 連結用ピン
59M、69M テーパ面
60A、60B 固定用偏心ブッシュ
69A、69B 固定用ピン
90 連結用偏心ブッシュ
91 連結用ピン
100、100A 定盤
101、101A 縦溝
102 横溝
110 連結ブロック
111 連結溝
120 固定部材
121 取り付けボルト
123 ボルト穴
200 偏心ブッシュ
Claims (8)
- 第1の溝を備える定盤上において、前記第1の溝に沿って固定された第1のガイドレールに第2のガイドレールを連結して、該連結した第1のガイドレールおよび第2のガイドレールの側面を、前記定盤上を移動する機器のガイドとするガイドレール連結構造であって、
前記第2のガイドレールは、
内周と外周とで中心軸がずらされた第1の偏心ブッシュを備え、
前記定盤上に、前記第1のガイドレールの端部と当接させて、前記第1の偏心ブッシュが前記第1の溝と対向するように載置され、
前記第1の偏心ブッシュを通して差し込まれた第1の固定用ピンを前記第1の溝に嵌め込むことによって前記定盤上で位置決めされ、
前記第1の偏心ブッシュを回転させて前記第1の溝方向と直交する向きの位置を調節して、前記第1のガイドレールの側面と段差なく連結され、
前記定盤は、前記第1の溝と直交する第2の溝を備え、
前記第2のガイドレールは、
内周と外周とで中心軸がずらされた第2の偏心ブッシュを備え、
前記定盤上に、前記第2の偏心ブッシュが前記第2の溝と対向するように載置され、
前記第2の偏心ブッシュを通して差し込まれた第2の固定用ピンを前記第2の溝に嵌め込
むことによって前記定盤上で位置決めされ、
前記第2の偏心ブッシュを回転させて前記第1の溝方向の位置を調節することによって、
前記第1のガイドレールと所定の間隙で連結される、ことを特徴とするガイドレール連結構造。 - 前記第1のガイドレールは、内周と外周とで中心軸がずらされた第1の偏心ブッシュ、または内周と外周とで中心軸がずらされた第2の偏心ブッシュを備え、
前記第1の偏心ブッシュまたは前記第2の偏心ブッシュを回転させることにより前記第1のガイドレールの位置調節が可能であることを特徴とする請求項1に記載のガイドレール連結構造。 - 第1の溝を備える定盤上において、前記第1の溝に沿って載置された第1のガイドレールと第2のガイドレールとを連結して、該連結した第1のガイドレールおよび第2のガイドレールの側面を、前記定盤上を移動する機器のガイドとするガイドレール連結構造であって、
前記第1のガイドレールは、
前記第1の溝に落とし込まれて前記第2のガイドレール側に伸びる連結ブロックと、
該連結ブロックに形成された連結溝と、
内周と外周とで中心軸がずらされた第1の偏心ブッシュとを備え、
前記第2のガイドレールは、
内周と外周とで中心軸がずらされた第1の偏心ブッシュと、
内周と外周とで中心軸がずらされた第3の偏心ブッシュとを備え、
前記第1のガイドレールおよび前記第2のガイドレールは、
前記定盤上に、前記第1のガイドレールと前記第2のガイドレールの端部を当接させて、前記第1の偏心ブッシュが前記第1の溝と対向し、前記第3の偏心ブッシュが前記連結溝と対向するように載置され、
前記第1の偏心ブッシュを通して差し込まれた第1の固定用ピンを前記第1の溝に嵌め込むことによって前記定盤上で位置決めされ、さらに前記第3の偏心ブッシュを通して差し込まれた第3の固定用ピンを前記連結溝に嵌め込むことによって、前記第1のガイドレールと前記第2のガイドレールとが連結され、
前記第1の偏心ブッシュを回転させて前記第1の溝方向と直交する方向の位置を調節することによって、前記第1のガイドレールの側面と前記第2のガイドレールの側面とが段差なく連結され、
前記第3の偏心ブッシュを回転させて前記第3の固定用ピンに対する前記第2のガイドレールの位置を調節することによって、前記第1のガイドレールと前記第2のガイドレールとを所定の間隙で連結する、ことを特徴とするガイドレール連結構造。 - 前記第1のガイドレールおよび前記第2のガイドレールの対向面のうち、側面につながるサイド部が、側面から見たときにガイドレール1の延在方向の垂線に対して所定角度で傾斜していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載のガイドレール連結構造。
- 前記第1のガイドレールの端部および前記第2のガイドレールの端部にはそれぞれ端面ブロックが取り付けられ、前記端面ブロック同士を当接させて前記第1のガイドレールおよび前記第2のガイドレールを連結することを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載のガイドレール連結構造。
- 前記第1の偏心ブッシュ、前記第2の偏心ブッシュおよび前記第3の偏心ブッシュの少なくともいずれかは、
外周と内周とで軸心がずらされた円筒部と、該円筒部から外方に広がるフランジ部とより構成され、
前記第1のガイドレールまたは前記第2のガイドレールの位置調節後、前記フランジ部より前記第1のガイドレールまたは前記第2のガイドレールのレールベースに向けて差し込まれたスプリングピンによって回転が規制されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載のガイドレール連結構造。 - 前記第1の偏心ブッシュ、前記第2の偏心ブッシュおよび前記第3の偏心ブッシュの少なくともいずれかは、
前記円筒部の上側端面に形成された回転用穴と、
前記フランジ部に形成されて前記スプリングピンが差し込まれるピン穴とを備えることを特徴とする請求項6に記載のガイドレール連結構造。 - 前記第1の偏心ブッシュ、前記第2の偏心ブッシュおよび前記第3の偏心ブッシュの少なくともいずれかは、
上側面に形成された回転用溝を備えることを特徴とする請求項6に記載のガイドレール連結構造。
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