JP4718286B2 - 通信端末、更新サーバ、放送局サーバ、通信端末制御方法、通信端末制御プログラム - Google Patents
通信端末、更新サーバ、放送局サーバ、通信端末制御方法、通信端末制御プログラム Download PDFInfo
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一般に、インターネット技術には、HTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれる言語によって、1つのWebサーバ上に記載された内容を端末で閲覧することができることが知られている。さらに技術的な発展に伴い、Scriptと呼ばれる、端末のブラウザ画面で簡易な動作などを実現できるようにするなど、HTML言語だけではできない様々な機能を実行されるよう「プログラム」を盛り込むことが可能となっている。代表的なものにはJava(登録商標)Scriptなどがある。 この方法を上記のデータ放送に適用すると、放送波により伝送されたデータを受信した端末が放送波に組み込まれたプログラムに従って動作し、例えば、通信を起動したり、端末内のメモリに情報を書込んだり、読み出したりすることも可能である。具体的には、放送番組スポンサーの意図したサーバに対してのみ通信できるようにし、Web上の広告を閲覧させるようにすることが可能となる。また、放送番組コンテンツに組み込まれたプログラムにより、いつどんな番組を何時間見たかといった視聴履歴などを端末内に一旦記憶し、本人の同意無く送信することも技術的には可能である。端末を保有するユーザの意図に関わらず勝手に通信が起動するような状態は、個人情報保護の観点に立てば望ましくない。
放送事業者について、個別あるいは系列ごとに通信可能とするアクセス先のドメインを1つに限定する。放送事業者ID(系列全体で許容する場合は系列識別ID)と、端末内のアクセス許可される記憶領域と、アクセス先のドメイン名とを対応付ける対応表(以下、ドメインテーブルと称する)を、予め端末内に設けておく。このドメインテーブルは、端末の出荷前までに、端末内のメモリに記憶しておく。 放送を受信した端末では、放送コンテンツに重畳されて記載されているIDを読み、放送コンテンツに組み込まれたプログラムが通信を実行しようとした際には、端末内のドメインテーブルとマッチング(認証)し、合致した場合に限り通信を許容する。 具体的な動作について、図10及び図11を参照して説明する。
さらに、クロスネット局の系列識別IDは、「jjj/fff」、アクセス許可される不揮発性メモリの記憶領域は「jjj枠」(その番組時)及び「fff枠」(その番組時)である。記憶領域「jjj枠」について通信先として許容されるドメインは「jjj.com」、許容されるサブドメインは「s*.jjj.com」である。本例では、サブドメインは「s7.jjj.com」である。一方、記憶領域「fff枠」について通信先として許容されるドメインは「fff.com」、許容されるサブドメインは「r*.jjj.com」である。本例では、サブドメインは「r9.jjj.com」である。
なお、放送を行った事業者が自らの責任下において取得した情報を系列の事業者と共有する場合は、当該事業者の管理責任となると考えられる。 ドメインテーブルによって通信先を制御する方法において、セキュリティ性を担保するためには、端末ユーザやその他の人が容易に情報を読み出したり、更新できないようにすることが重要である。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は通信端末内のドメインテーブルを適切に書き換えることのできる通信端末、更新サーバ、放送局サーバ、通信端末制御方法、通信端末制御プログラムを提供することである。
なお、ユーザによる自端末に入力した更新指令の操作に応答して、前記放送局サーバとは別のサーバから通信網を介して情報を取得し、該ドメインテーブルを更新するようにしてもよい。
本発明による放送局サーバは、放送コンテンツと共に自サーバのドメイン情報に関する管理番号情報を配信し、配信された管理番号情報を受信する通信端末において、該通信端末から自サーバへの情報送信を抑止するための情報が入力された場合、以後は該通信端末の情報記憶領域へのデータ書込みを抑止するようにしたことを特徴とする。このようにすれば、放送波で管理番号情報を通知し、更新の必要性をユーザに知らしめることができる。
また、Script等によりデータ等が書き込まれたり読み出されたりすることを抑止することにより、ユーザの個人情報の漏洩を防止することができるという効果がある。
(放送システムの構成)
本発明の実施形態による通信端末、ドメインテーブル更新サーバ、及び放送局サーバを含む、放送システムの構成について図1を参照して説明する。同図において、本システムは、ネットワークNW1及びNW2に接続された放送局サーバ31及び32と、ネットワークNW1を介して各放送局サーバ31及び32から送信される放送コンテンツを放送波として配信する基地局BSと、この基地局BSから配信される放送波を受信する機能を有する通信端末1と、通信端末1からアクセスでき、各放送局サーバ31及び32から受信した更新内容に応じて通信端末1内に記憶されているドメインテーブルを更新するためのデータを送信するドメインテーブル更新サーバ2とを含んで構成されている。
各放送事業者に対応する放送局サーバ31、32は、ドメイン情報について更新する場合、その更新の内容をドメインテーブル更新サーバ2に送信する。そして、放送局サーバ31、32は、ドメインテーブルを更新する必要がある時点で、各放送局ごとに定めたドメイン管理番号(例えば、jjj-ver.2.0といったように放送局名とバージョン番号が識別可能な番号を用いる)を放送コンテンツに重畳して放送する。
図1中の通信端末には、周知の携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等、を用いることができる。この通信端末の構成例について、図2を参照して説明する。
同図は図1中の通信端末1の構成例を示すブロック図である。同図において、通信端末1は、放送サーバ、ドメインテーブル更新サーバ等、外部装置との間で情報を授受するための通信部11と、更新が必要である旨を表示する他、所定の情報を表示するための表示部12と、各種の情報を記憶するための記憶部13と、ユーザによる情報入力のために用いられるキー入力部14と、各部を制御するCPU15とを含んで構成されている。上記各部は、システムバス16によって相互にデータ授受できるようになっている。
このように構成された通信端末は、後述する制御プログラムによってCPUが動作することによって、ドメインテーブルの更新処理、その他の所定の処理を行う。
図1中のドメインテーブル更新サーバ2の構成例について、図3を参照して説明する。同図はドメインテーブル更新サーバ2の構成例を示すブロック図である。同図において、ドメインテーブル更新サーバ2は、放送サーバ、通信端末等、外部装置との間で情報を授受するための通信部21と、所定の情報を表示するための表示部22と、各種の情報を記憶するための記憶部23と、各種の情報を入力するために用いられるキー入力部24と、各部を制御するCPU25とを含んで構成されている。上記各部は、システムバス26によって相互にデータ授受できるようになっている。
記憶部23は、放送局サーバから取得した、更新内容に関する更新情報を記憶するための更新情報記憶領域23a、通信端末から前記放送局サーバへのデータ送信を抑止するための抑止情報や前記情報記憶領域へのデータ書込みを抑止するための抑止情報を記憶する抑止情報記憶領域23bを有している。
次に、図4のシーケンス図を参照して、ドメインテーブルの更新手順について説明する。同図には、ドメインテーブルの更新の際における、通信端末、放送局サーバ、ドメインテーブル更新サーバの処理内容が示されている。
同図において、放送局サーバから無線基地局等を介して通信端末に送られる放送波すなわち放送コンテンツには、ドメイン管理番号が重畳されている。この場合、各放送局ごとに定めたドメイン管理番号が重畳される。例えば、「A003−ver.2.0」といったように、放送局名とバージョン番号が識別可能な番号とが放送コンテンツに重畳されて送信される(ステップS11)。なお、この更新情報の運用は、常時継続される。また、放送局サーバからドメインテーブル更新サーバへ、ドメインバージョン情報及びそのバージョンでのドメインテーブル差分データが送信され(ステップS12)、これを受信したドメインテーブル更新サーバは受信内容を記憶する(ステップS13)。
この表示が出た後、ユーザが端末内のドメインテーブルの書き換えに合意した場合は、自らの意思で、その了解をボタンで押下し、通信を起動して、「ドメイン更新サーバ」にアクセスする(ステップS16→S17→S18)。このとき、通信端末からドメインテーブル更新サーバへのHTTP POSTとして「Request;“機種名”、“バージョン番号”」が送られる。
なお、ステップS17において、ユーザが端末内のドメインテーブルの書き換えに合意しない場合、その旨のボタンで押下することになり、以後は通信を伴うデータ放送を利用できなくなる(ステップS25)。ただし、通信端末において放送番組自体の表示は継続される。
ここで、ドメインテーブルの構成例が図5及び図6に示されている。図5において、ドメインテーブルは、放送者の系列名を示す「系列名称」、その系列を識別するための「系列識別ID」、アクセス可能な「記憶領域」、「ドメイン名」、「バージョン」の各情報によって構成されている。
例えば、系列名称「全国テレビ系列」については、系列識別IDが「A001」、アクセス可能な記憶領域が「zenkoku-tv枠」、ドメイン名が「zenkoku-tv.or.jp」、バージョンは「1.0」である。その他の系列名称についても、系列識別ID、記憶領域、ドメイン名、バージョン、が対応付けられて記憶されている。
ところで、通信端末のユーザは、特定のドメイン名を指定し、通信端末から放送局サーバへのデータ送信が発生しないように制御するように、自らの端末を設定できるようにしても良い。この設定を実現するには、上述した、付属の管理体系の項目を使用し、この項目の設定内容に応じてデータ送信を制限する。
例えば、特定の放送番組は視聴するけれども、その放送番組の放送局に対応する放送局サーバ(すなわちそのドメインサーバ)にはデータを送信する意図が無い、あるいはデータを送信しないように抑制したいという用途に応じて、端末内のドメインテーブルの更新有無に関わらず、通信を実施できないように設定する。より具体的には、図7に示されている手法が考えられる。同図に示されているように、ドメインテーブルに、放送局サーバへの送信可否を設定する項目を設けておく。そして、通信端末から放送局サーバへデータを送信する場合には事前にこの項目を参照し、送信「否」に設定されている場合にはデータの送信を抑止する。同図に示されている例では、全国テレビ系列の放送局サーバへのデータ送信のみが抑止され、その他の放送局サーバへのデータ送信は行われる。このように、サーバへの情報送信を抑止するための情報が入力された場合に、各放送局サーバについて個別に、データ送信の可否を設定することで個人情報等の漏洩を防止できる。
上述した放送システムにおいては、通信端末について図9に示されているような制御方法が採用されている。同図は、通信端末の制御方法を示すフローチャートである。
同図に示されている制御方法は、放送コンテンツを配信するための放送局サーバを特定するためのドメイン情報であるバージョン情報とその放送局サーバから取得した情報を記憶するための情報記憶領域とを対応付けるドメインテーブルを有する通信端末の制御方法である。最初に、放送局サーバのドメイン情報のバージョン情報を記憶する(ステップS101)。次に、記憶されているドメイン情報と放送波に含まれているドメイン情報とを比較する(ステップS102)。この比較の結果、ドメイン情報同士が一致する場合は、ドメインテーブル更新の必要が無いのでステップS102に戻る(ステップS103→S102)。
以上のような制御方法を採用すれば、ユーザの個人情報の漏洩を防止し、ドメインテーブルを適切に更新することができる。
上述した放送システムにおいて用いられる通信端末においては、以下のような通信端末制御プログラムが採用されている。すなわち、放送コンテンツを配信するための放送局サーバを特定するためのドメイン情報と該放送局サーバから取得した情報を記憶するための情報記憶領域とを対応付けるドメインテーブルを有する通信端末に搭載されたコンピュータを、上記ドメイン情報の管理番号情報を記憶する管理情報記憶手段、上記管理情報記憶手段に記憶されている上記管理番号情報と放送波に含まれている管理番号とを比較する比較手段、上記比較手段による比較の結果、管理番号同士が一致しない場合に上記更新指令の入力をユーザに促す手段、ユーザによる更新指令の入力に応答して上記放送局サーバとは別のサーバから更新内容を取得する更新内容取得手段、上記更新内容取得手段において取得した更新内容に応じて上記ドメインテーブルの内容を更新する更新手段、として動作させる通信端末制御プログラムが採用されている。
このようなプログラムを用いれば、ユーザの個人情報の漏洩を防止し、ドメインテーブルを適切に更新することができる。
以上のように、本システムでは、ドメインテーブルの内容更新の必要性について放送波を利用して通知し、実際の更新処理は放送波ではなく専用のサーバからのダウンロードによって行っている。このような構成を採用することによって、以下のメリットが得られる。
(1)放送事業者は、端末内のドメインテーブル更新を自ら直接行う必要がなく、負担が軽減される。特にディジタル放送に関する推進団体などに加盟する各放送事業者全体を一元管理するサーバを設けることにし、サーバを通じて更新手段を集約すれば、経済的である。
(3)放送波と共に送られるのは管理用の単なるドメイン管理番号であり、ドメイン自体の差分データ自体ではない。このため、放送波を介して更新する場合に生じる、秘匿性不備、動作不一致、ユーザ混乱、管理不備などの問題は、本システムでは生じない。
このエア・ダウンロードは、他人の提供する付帯サービス(例えばデータ放送)のサービス性向上などの事情に対する更新手段ではないため、通信のみによる端末への通知及び差分更新などに比較し、ドメイン更新に迫られた段階ですみやかに放送により更新情報を伝えることができる。
2 ドメインテーブル更新サーバ
11、21 通信部
12、22 表示部
13、23 記憶部
13a 情報記憶領域
13b ドメインテーブル
14、24 キー入力部
15、25 CPU
16、26 システムバス
23a 更新情報記憶領域
23b 抑止情報記憶領域
31 放送局サーバ
Claims (10)
- 放送を受信できる通信端末であって、放送コンテンツを配信するための放送局サーバを特定するためのドメイン情報と該放送局サーバから取得した情報を自端末内に記憶するための情報記憶領域とを対応付けるドメインテーブルを保持し、
自端末の情報記憶領域へのデータ書き込みを抑止する指令の操作がユーザにより行われた場合、以後は、前記放送局サーバから得られた情報を、自端末内の情報記憶領域へ書き込むことを抑止することを特徴とする通信端末。 - ユーザによる自端末に入力した更新指令の操作に応答して、前記放送局サーバとは別のサーバから通信網を介して情報を取得し、該ドメインテーブルを更新することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
- 放送波に重畳して伝送され、放送局の保有するサーバのドメイン情報が更新された状況を示す管理番号情報を放送波から取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信端末。
- 前記ドメイン情報の管理番号情報を記憶する管理番号情報記憶手段と、前記管理番号情報記憶手段に記憶されている前記管理番号情報と放送波から新たに取得した管理番号情報とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較の結果、管理番号情報同士が一致しない場合に、自端末への更新指令の入力をユーザに促す手段とを更に含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信端末。
- 自端末から前記放送局サーバへの情報送信を抑止する指令の操作がユーザにより行われた場合、以後は、自端末から前記放送局サーバへの情報送信を抑止することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信端末。
- 放送局サーバの更新内容に関する更新情報を取得する更新情報取得手段と、前記放送局サーバの放送コンテンツを受信する通信端末からのアクセスに応答して前記更新情報取得手段により取得した更新情報を該通信端末に送信する更新情報送信手段とを含み、前記更新情報送信手段は、前記通信端末から情報送信抑止指令が入力された場合に、前記更新情報の代わりに、前記通信端末から前記放送局サーバへのデータ送信を抑止するための情報を送信することを特徴とする更新サーバ。
- 放送局サーバの更新内容に関する更新情報を取得する更新情報取得手段と、前記放送局サーバの放送コンテンツを受信する通信端末からのアクセスに応答して前記更新情報取得手段により取得した更新情報を該通信端末に送信する更新情報送信手段とを含み、前記更新情報送信手段は、前記通信端末から情報送信抑止指令が入力された場合に、前記更新情報の代わりに、前記情報記憶領域へのデータ書込みを抑止するための情報を送信することを特徴とする更新サーバ。
- 放送コンテンツと共に自サーバのドメイン情報に関する管理番号情報を配信し、配信された管理番号情報を受信する通信端末において、該通信端末から自サーバへの情報送信を抑止するための情報が入力された場合、以後は該通信端末の情報記憶領域へのデータ書込みを抑止するようにしたことを特徴とする放送局サーバ。
- 放送コンテンツを配信するための放送局サーバを特定するためのドメイン情報と該放送局サーバから取得した情報を記憶するための情報記憶領域とを対応付けるドメインテーブルを有する通信端末の制御方法であって、前記ドメイン情報の管理番号情報を記憶する管理情報記憶ステップと、前記管理情報記憶手段に記憶されている前記管理番号情報と放送波に含まれている管理番号とを比較する比較ステップと、前記比較ステップによる比較の結果、管理番号同士が一致しない場合に前記更新指令の入力をユーザに促すステップと、ユーザによる更新指令の入力に応答して前記放送局サーバとは別のサーバから更新内容を取得する更新内容取得ステップと、前記更新内容取得ステップにおいて取得した更新内容に応じて前記ドメインテーブルの内容を更新する更新ステップとを含み、自端末から前記放送局サーバへの情報送信を抑止するための情報が入力された場合、以後は前記情報記憶領域へのデータ書込みを抑止することを特徴とする通信端末制御方法。
- 放送コンテンツを配信するための放送局サーバを特定するためのドメイン情報と該放送局サーバから取得した情報を記憶するための情報記憶領域とを対応付けるドメインテーブルを有する通信端末に搭載されたコンピュータを、前記ドメイン情報の管理番号情報を記憶する管理情報記憶手段、前記管理情報記憶手段に記憶されている前記管理番号情報と放送波に含まれている管理番号とを比較する比較手段、前記比較手段による比較の結果、管理番号同士が一致しない場合に前記更新指令の入力をユーザに促す手段、ユーザによる更新指令の入力に応答して前記放送局サーバとは別のサーバから更新内容を取得する更新内容取得手段、前記更新内容取得手段において取得した更新内容に応じて前記ドメインテーブルの内容を更新する更新手段、として動作させ、自端末から前記放送局サーバへの情報送信を抑止するための情報が入力された場合、以後は前記情報記憶領域へのデータ書込みを抑止することを特徴とする通信端末制御プログラム。
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