JP4717394B2 - 光検出装置の自動調整方法および光検出装置 - Google Patents

光検出装置の自動調整方法および光検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば金融機関で使用されている記帳機や自動預金支払兼用機などに設ける読取印字装置(通帳プリンタ)の媒体検出装置などに備え、記録媒体を搬送する際に記録媒体の位置・大きさを検出したり、記録媒体が斜行搬送された状態を検出することができる光センサに係り、特にこの光センサの特性の検知や感度及び閾値の調整を自動で行うことができる光センサの特性検知方法、感度調整方法、閾値調整方法、及び光検出装置の自動調整装置に関する。
近年、郵便局や銀行などの金融機関では、自動預金支払兼用機(Automated Teller Machine:ATM)や記帳機等に組み込まれた読取印字装置が各種使用されており、取引データの記帳が自動的に行われている。このような読取印字装置では、通帳などの記録媒体を媒体挿入口から挿入すると、奥部の記録部側へ向けて送り込まれるようになっている。
そして、読取印字装置では、記録媒体の有無や位置を検出する媒体検出機構により、正確な搬送動作、正確な印字動作を実現する必要がある。
また、搬送途中で記録媒体の姿勢がずれてしまったり、挿入時にガイド面から少し斜めに送込まれると、斜めの状態のままで装置内を搬送され(これを「媒体斜行」とよぶ)、各種トラブルを発生するおそれがある。そこで、例えば、記録媒体を搬送する際に、搬送路の側方に設けたガイドに記録媒体を強制的に押し当て、斜行する媒体の姿勢を矯正するようにした幅寄せ機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
媒体検出機構や幅寄せ機構には、複数のセンサを設けており、媒体斜行の発生の有無を検出している。このようなセンサとしては、例えば搬送路を挟んで発光部と受光部を配置し、発光部から出射する検出光が受光部に入射すると、その入射光量に応じて光起電力や光電流の電気的な信号を発生し、この信号に基づいて発光部、受光部の間に記録媒体が存在するか否かを判断する透過分離型の光センサなどが知られている。
ところで、このような光センサでは、発光強度や受光感度などの特性が個々の製品ごとにばらつきを生じている場合があり、そのばらつきが許容範囲以上であると、記録媒体の検出ミスを起こすおそれがある。また、発光部と受光部は、組付けの際に相対的なずれがあると、検出感度にばらつきも生じる。
また、この発光部や受光部では、長期間の使用などによって記録媒体側から発生する紙粉や、外部から装置内部に侵入する埃などが、これらに付着したり堆積することもある。 そして、このような紙粉や埃などが発光部の出射面や受光部の入射面に付着・堆積すると、発光光量や受光量の低下を招き、検出誤差を生じる場合もある。
また、長期間の使用や、振動或いは設置環境などにより、光センサ自体が劣化するなどの理由から、発光強度や受光感度などの特性が使用当初のときに比べて低下することもある。さらには、定期的な点検や故障などのために光センサ全体や光センサの一部の部品を交換したりすることもあるが、その後の再設定や微調整などを行わないと、正確な検出動作が行えないおそれもある。
特開平5−201588号公報
しかしながら、従来は、最初に据付けて使用開始する際に、専門の作業者が手作業などで光センサの初期設定を行ったり細かい検査などを行って、正確な検出動作の確認や調整をしていたので、その作業に時間を要した。また、この光センサに故障などが発生したときには、専門の作業者を依頼するなどして、その都度、手作業などで再調整を行い復旧させているので、これにも時間を要した。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、光センサの特性を自動的に検知していつでも最良な状態に感度や閾値を調整しておくことができる光センサの特性検知方法、感度調整方法、閾値調整方法、並びに光検出装置の自動調整装置を提供することを目的とする。
また、本発明の光センサの特性検知方法は、光センサの出力特性を検知する光センサの特性検知方法であって、
前記光センサが検知すべき被対象物が存在しない条件下で、基準電圧値を段階的に順次切替えながら前記光センサ側の出力電圧値との電圧差を検知するスキャンを行い、
前記電圧差が反転する時の前記基準電圧値をその光センサの特性値とするようになっている。
この構成により、光センサの特性を自動的に検知することができる。
また、本発明の光センサの感度調整方法は、発光部と受光部を有する光センサの感度を調整する光センサの感度調整方法であって、
請求項1に記載の光センサの特性検知方法で検知した前記光センサの特性値が所定の基準値よりも高いと判断した場合に、前記受光部の感度を切替えるようになっている。
これにより、光センサの特性を自動的に検知し、その検知した特性に基づき、光センサの感度調整を自動的に所定レベルに調整することができる。
本発明の光センサの閾値調整方法は、被対象物の有無を判定するために、光センサの出力値と比較する閾値を光センサの特性に応じて調整する閾値調整方法であって、
請求項1に記載の光センサの特性検知方法で検知した前記光センサの特性値を基準として、前記閾値を自動的に最適な閾値へ設定することができる。
これにより、日々の使用による使用環境条件や経年変化等の影響によって光センサの特性が変化しても、その特性に合わせた閾値を設定することができるので、信頼度の高い検出動作ができるようになる。
本発明の光検出装置の自動調整装置は、発光部と受光部を有する光センサと、前記受光部側から出力する出力電圧と所定の閾値とを比較して被対象物を検知する比較器とを備えた光検出装置の自動調整装置において、
前記閾値となる基準電圧を段階的に順次切替えて出力する閾値切替手段と、
前記受光部の感度を切替える感度切替手段と、
前記閾値切替手段と前記感度切替手段を制御して光センサの特性値検知、閾値調整、感度調整を実行する制御部とを有する構成となっている。
この構成により、感度又は閾値を最良な状態に自動調整することができる。
本発明によれば、センサを使用当初から、長期に亙る使用に至るまで、常時、正確に感度と閾値を検知できるとともに、その感度と閾値を最適値に自動的に調整できる光センサの特性検知方法、感度調整方法、閾値調整方法、並びに光検出装置の自動調整装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の光センサの自動調整装置を示すものであり、本実施形態の場合、読取印字装置(通帳プリンタ)の媒体検出装置や斜め送り検出装置内に設置しており、感度と閾値を自動検知するとともに、この検知した感度や閾値が最適値でないときには最適値に調整する動作を行うように構成している。
そのため、この自動調整装置には、制御部1と、光センサ2と、感度切替手段3と、閾値切替手段4と、比較器5と、記憶部6とを備えており、光センサ2と、感度切替手段3と、閾値切替手段4と、比較器5とで光検出装置である媒体検出手段Sを構成している。
制御部1は、既に設定されている感度又は閾値(現行感度又は現行閾値)と、被対象物である通帳等の記録媒体の存在の有無を今時点で正確に判別することができる新たな感度又は閾値とを比較して、新たに検知した感度又は閾値を新しい感度又は新しい閾値として変更させる。このために、制御部1は、感度切替手段3又は閾値切替手段4を制御する。 なお、この制御部1には、感度及び閾値を格納しておく記憶部(メモリ)6としてE2PROM(Electronic Erasable Programmable ROM)が接続されている。
光センサ2は、図2において、所定の場所に所定間隔で対向配置されたLEDなどの発光部21とフォトトランジスタなどの受光部22とを有するものであり、本実施形態では、透過分離型が用いられている。
感度切替手段3は、受光部での検知レベルを適宜切替えるものであり、図2に示すように、FET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)31と、2個の抵抗R1(1.5kΩ)と抵抗R2(2.4kΩ)とを備えている。ここで、FETは、以下のような動作特性を有している。
Figure 0004717394
閾値切替手段4は、所定の範囲内で基準電圧を段階的に切替えて出力するものであり、本実施形態では電子ボリュームを用いている。
比較器5は、発光部から検出光が出射するときに、これを受光する受光部から出力する検知信号(出力電圧)のレベル(センサレベル)と所定の閾値とを比較して、検知すべき記録媒体が存在するか否かを検出する。即ち、検知信号の出力値のほうが閾値を上回るときに、記録媒体が存在すると判断して媒体検知手段Sが「オン」から「オフ」となる。
次に、この実施形態に係る光センサの自動調整装置を用いた光センサの自動調整動作について説明する。本発明の光センサの自動調整動作は、図3に示すように3態様がある。
[I]工場出荷、点検時などにおいて、個々の製品ごとに媒体検知手段Sの特性検知と初期設定の作業を行う。
調整用のプログラム(「TP」とよぶ)から起動され、F/W(ファームウエア)は閾値電圧を下限から上限へスキャンし、媒体検知手段Sがオフとなった出力電圧(検知電圧;センサレベル)を検知し、これら各媒体検知手段Sでのセンサレベル(検知電圧)をTPへ通知する。
[II]工場出荷、点検時などにおいて、個々の製品ごとに各媒体検知手段Sの感度(センサレベル;検知電圧)の自動調整作業を行う。
ここでは、各媒体検知手段S自体の感度、つまりセンサレベル(検知電圧;出力電圧)を調整する。制御部1に設けたF/Wが、各センサ(透過分離型センサ)の特性を検知し、記録媒体がないときのセンサレベル(出力電圧)が1.3V以上であった場合、特性が低いので、FETをオフさせて受光側についている入力負荷を重くし(抵抗値を、1.0kΩから2.4kΩへ変更)、記録媒体がないときのレベルを1.3V以下にする。
なお、この第2モードの起動は、TPの指示で行い、各媒体検知手段Sでの決定されたデータは、制御部1に設けた記憶部6であるE2PROMに格納する。
[III]日々の使用開始(電源投入)時などに閾値の調整作業を自動的に行う。
ここでは、ユーザなどが毎回電源を投入して読取印字装置などを使用するたびに行うものであり、閾値の調整を行う。つまり、電源投入時に各センサの記録媒体がないときのレベルを検出し、閾値電圧を算出する。なお、使用する閾値電圧の算出は、検出時に一番高かったセンサレベル(出力電圧)を基準として行い、常に最適な閾値を決定する。
次に、本発明の媒体検知手段Sに対する特性(出力電圧)の自動検知、感度(出力電圧)の自動調整、及び閾値の自動調整の各動作について、具体的に説明する。なお、ここで使用する媒体検知手段Sは、前述したように、記録媒体が存在すると判断したときに、受光部からの出力電圧(センサレベル)が閾値電圧(例えば、3.5V)以上となり、媒体検知手段Sが「オン」から「オフ」となる。
[I]センサ特性値の自動検知動作について:
図4において、TP(調整用のプログラム)により、各媒体検知手段Sでの自動調整を開始するように指令する(第1ステップS11)。そして、制御部1により、初めに、閾値切替手段4である電子ボリュームに対して最下段の抵抗値に切替えて最下段の閾値電圧値を設定する(第2ステップS12)。例えば、32段階の抵抗値が選択可能な電子ボリュームでは、32段階の基準電圧値設定が可能である。以下、32段階の電子ボリュームを想定する。
被対象物である記録媒体が存在しない状態で、電子ボリュームで設定した基準電圧値において、このときにどの媒体検知手段Sが「オフ」となっているかを確認する(第3ステップS13)。ここで、もし全ての媒体検知手段Sが「オン」であった場合には、第5ステップS15へ移行する。一方、設定した基準電圧値で「オフ」となる媒体検知手段Sがあれば、第4ステップS14へ移行する。
次に、第4ステップS14では、「オフ」となった媒体検知手段Sに対しては、その媒体検知手段Sの番号とそのときの基準電圧値を記憶部6に格納する。一方、第5ステップS15では、電子ボリュームの抵抗値を切替えて基準電圧値を一段上昇させる。
次に、この電子ボリュームを1段上昇させることにより、電子ボリュームが最上段である32段階まで上昇したか否かを判断する(第6ステップS16)。そして、まだ32段階の最上段まで上昇させていないと判断されると、つまり抵抗値をまだ上昇できると判断した場合には、第3ステップS13まで戻る。一方、32段階の最後までボリューム制御を終えたと判断した場合には、第7ステップS17へ移行する。
そして、第7ステップS17では、電子ボリュームを切替えて、本自動検知動作前の閾値電圧値(閾値として設定した基準電圧)、又はデフォルトの閾値電圧値に設定する。最後に、第8ステップS18では、各媒体検知手段Sの閾値情報を記憶部6へ出力する。これにより、自動検知動作を終了する。
[II]センサ感度の自動調整動作について:
図5において、TPにより、制御指令が出される(第1ステップS21)。初めに、閾値切替手段4の電子ボリュームを最下段の抵抗値に切替えて最下段の基準電圧値を設定する(第2ステップS22)。
次に、記録媒体が存在しない状態において、各検知手段Sに検出動作を行わせ、設定した基準電圧値において「オフ」となるかを判断する。つまり、各検知手段Sについて、記録媒体が存在しない状態において「オン」から「オフ」になるときの基準電圧値(センサ特性)を検出する(第3ステップS23)。そして、もしひとつでも「オフ」となる検知手段Sがあれば、第4ステップS24へ移行する。一方、全てが「オン」の場合には第5ステップS25へ移行する。
第4ステップS24では、「オフ」となった検知手段Sに対しては、その媒体検知手段Sの番号とそのときの基準電圧値(センサ特性)を記憶部6に格納して、第5ステップS25へ移行する。第5ステップS25では、第3ステップS23で設定していた電子ボリュームの抵抗値を1段上げる。このようにして、電子ボリュームの抵抗値を1段ずつ上昇させることにより、32段階の最上段までボリュームが上昇したかを判断する(第6ステップS26)。そして、抵抗値をまだ32段階の最上段まで上げていないと判断した場合、元の第3ステップS23まで戻る。一方、ここで、32段階のボリューム制御を行い終えたと判断した場合には、第7ステップS27へ移行する。
この第7ステップS27では、全ての検知手段Sがこの最上段の抵抗値(最高電圧値)で「オフ」となるかを判断する。そして、最上段の抵抗値でも「オフ」しなかった検知手段Sがもしあれば、第8ステップS28へ移行する。また、全ての検知手段Sが「オフ」となる場合には、第9ステップS29へ移行する。第8ステップS28では、最上段の抵抗値でも「オフ」しなかった検知手段Sについては検出不可として、記憶部6にその媒体検知手段Sの番号を格納してから第9ステップS29へ移行する。なお、この最上段での抵抗値でも検出不可の場合、この情報をTPに通知するとともに、本自動調整動作を終了する。
次に、第9ステップS29において感度切替を実行しているかどうかを判断する。そして、感度切替を実行していないものがあると判断した場合、つまりいずれか1つでもFET31「オン」(合成抵抗1.0KΩ)状態のものがあれば、第10ステップS30へ移行する。一方、全てのセンサにおいて感度切替をすでに実行していると判断した場合、つまり全てのFET31が「オフ」(合成抵抗2.4KΩ)の状態であれば、第12ステップS32へ移行する。
第10ステップS30では、光センサ2側からの出力電圧(検知レベル)が1.3V以上(センサ特性が低い)のものがあるか否かを判断し、一つでもあれば第11ステップS31へ移行する。一方、全て出力電圧が1.3V以下であれば、第12ステップS32へ移行する。なお、第11ステップS31では、光センサ2側からの出力電圧1.3V以上のものについては、FET31を「オン」から「オフ」へ動作させ、合成抵抗を2.4KΩに変更し、再度、第2ステップS22へ移行する。
次に、第12ステップS32では、電子ボリュームを切替えて、今回の電源をいれる前、つまり前回の電源を入れて実際に使用していたときの閾値電圧値(閾値として設定した基準電圧)、又はデフォルトの閾値電圧値に設定する。最後に、各光センサ出力側でのFET31の「オン」/「オフ」状況についての情報を記憶部6に格納させる(第13ステップS33)。これにより、センサ感度自動設定動作を終了する。
[III]センサ閾値の自動調整動作について:
図6、7において、実際の運用時等での電源を投入時に制御開始する(第1ステップS41)。初めに、制御部1の制御により、電子ボリュームの最下段の抵抗値を選択する(第2ステップS42)。次に、電子ボリュームの抵抗値を上昇させて仮の閾値電圧(本実施形態では2V〜2.75V内で2.5V)に設定する。(第3ステップS43)。
このような条件下で、前述したように通帳などの記録媒体を挿入させない状態において、各検媒体知手段Sに「オフ」検知(記録媒体を検知したと判断する電圧値)するものがあるか確認する(第4ステップS44)。そして、全ての媒体検知手段Sが「オン」状態、つまり記録媒体の存在を検知しなければ、第8ステップS48以降の自動制御を実行する。一方、何れかの媒体検知手段Sに「オフ」するものがあれば、以下の第5ステップS45以降(最長、第7ステップS47まで)の手順を実行する。
例えば、前述したように、ここでは通帳などの記録媒体がないので、仮閾値電圧2.5Vでは各媒体検知手段Sが「オン」のはずであるが、もし「オフ」する媒体検知手段Sがあった場合には、第5ステップS45に移行して本自動調整前の閾値電圧または初期電圧を設定し、媒体検知手段Sの「オフ」を再度確認する(第6ステップS46)。これでも、やはり媒体検知手段Sが「オフ」するものがあれば、第7ステップS47へ移行して、現行の閾値電圧又は初期電圧を用いる。そして、本自動調整動作を終了する。一方、第6ステップS46で媒体検知手段Sの「オフ」がなければ、全ての媒体検知手段Sで「オン」(通帳なし)として、第8ステップS48以降による自動制御を行う。
第8ステップS48では、第4、第6ステップS44、S46で全ての媒体検知手段Sがオンすることが確認されたので、媒体検知手段S閾値制御の実行を指令する。
初めに、制御部1により、電子ボリュームに対して最下段の抵抗値を選択する(第9ステップS49)。そして、この閾値電圧において媒体検知手段Sが「オフ」となるものが1つでもあるか判断する(第10ステップS50)。そして、「オフ」する媒体検知手段Sがもしあれば第11ステップS51へ移行する一方、全て「オン」であれば第12ステップS52へ移行する。
第11ステップS51では、「オフ」となった媒体検知手段S、つまり記録媒体ありの検知動作を行った検媒体知手段Sに対して、その媒体検知手段S番号とそのときの基準電圧値(閾値)を記憶部6に格納する。なお、最下段の抵抗値で媒体検知手段Sが「オフ」した場合には、その媒体検知手段Sについての閾値電圧は、最下位値電圧とする。
次に、第12ステップS52では、電子ボリュームの抵抗値を一段上昇させ、次段階の基準電圧でスキャンする(第12ステップS52)。そして、このときの抵抗値が32段階の最上段に達したかどうかを判断する(第13ステップS53)。まだ、最上段まで上昇させていないと判断した場合には、第10ステップS50まで戻る。つまり、各媒体検出手段Sがどの段階の基準電圧 (電子ボリュームの抵抗値)において「オン」から「オフ」に切替わるかを確認する。
一方、第13ステップS53において、32段階のスキャン(ボリューム制御)を終えたと判断した場合には、第14ステップS54へ移行する。
第14ステップS54では、全ての媒体検知手段Sで全て「オフ」したかどうかを確認する。そして、全て「オフ」したことが確認された場合には、第16ステップS56へ移行するが、何れかの媒体検知手段Sが「オフ」していない場合には、第15ステップS55へ移行する。この「オフ」しなかった媒体検知手段Sについては、第15ステップS55において、その媒体検知手段S番号などの情報とともにセンサレベルの検出エラーを通知する。また、現時点での運用にあたっては、前回の閾値電圧(電源切断前の最後の使用時)又は初期閾値電圧を使用するように設定する。
第16ステップS56では、全ての媒体検知手段Sで「オフ」したことが確認されていたので、各媒体検知手段Sの切替わりの基準電圧(検知レベル)が2V以上である媒体検知手段Sがあったかを判断する。そして、あると判断されたには第17ステップS57へ移行し、センサレベルのエラーとして閾値電圧を媒体検知に限界となる電圧値、例えば本実施形態では第19段目の2.82V程度に設定する。
また、全ての媒体検知手段Sの切替わりの基準電圧(検知レベル)が2V以下であった場合、第18ステップS18で、切替わりの基準電圧(検知レベル)が全ての媒体検知手段S中の最大の検知レベル値を用いて、予め設定されている演算式から閾値となる値(設定閾値電圧)を設定する。本実施形態では、演算式を演算式(1)のように設定している。 なお、この閾値電圧は、図8に示すように、下限が2V、上限が2.75Vである。
閾値電圧の具体的な設定方法については、各媒体検知手段Sでそれぞれ出力電圧(検知レベル)をスキャンしたときの最大検知レベルを基準として、以下の算出式から求める。 但し、記録媒体があるときの出力電圧(検知レベル)は3.5V以上であるとする。
設定閾値電圧=[{3.5−(最大検知レベル)}/2]
+(最大検知レベル) ・・・(1)
これにより、毎回使用に先立ち、電源を投入して行うセンサの自動調整作業、つまり日々の使用などに伴って発生するセンサへの紙粉の付着や汚損などに対する調整作業を完了する。
なお、本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明の光検出装置の自動調整装置は、センサを使用当初から、長期に亙る使用に至るまで、常時、感度又は閾値の正確な検出動作を行ってその感度又は閾値を適正に調整することができ、例えば読取印字装置の媒体検出装置や斜め送り検出装置に設置する光センサの感度又は閾値の自動調整用等として有用である。
本発明の光検出装置の自動調整装置を示す構成ブロック図 (A)は本発明の光検出装置の自動調整装置の概略構成図、(B)はその一部について示す回路図 本発明の光検出装置の自動調整手順を示す説明図 本発明の初期センサレベルの自動検知動作を示すフローチャート 本発明のセンサ感度の自動設定動作を示すフローチャート 本発明の閾値の自動調整動作の前半を示すフローチャート 本発明の閾値の自動調整動作の後半を示すフローチャート 本発明の閾値電圧の範囲などを示す説明図
符号の説明
1 制御部
2 光センサ
3 感度切替手段
4 閾値切替手段
5 比較器
6 記憶部
S 媒体検出手段(光検出装置)

Claims (4)

  1. 発光部と受光部とが所定間隔で対向配置された透過分離型の光センサを複数備えた光検出装置に用いる前記光センサの調整方法であって、
    前記光センサが検知すべき被対象物が存在しない条件下で、発光部から検出光を出射し、前記検出光が出射している状態で受光部から出力されるセンサレベルと閾値とを比較し、前記閾値となる基準電圧値を段階的に順次切替えて、それぞれの基準電圧に対応した光センサ側の出力電圧値との電圧差を検知するスキャンを行い、前記電圧差が反転する時の基準電圧値を各光センサの特性値としてもとめ、全ての光センサ中で最も前記検出光による出力電圧の変化が小さい光センサの出力レベルを基準としてすべての光センサの閾値を決定する光検出装置の自動調整方法
  2. 発光部と受光部とが所定間隔で対向配置された複数の透過分離型の光センサと、前記光センサの出力と閾値とを比較する比較器と、前記閾値を切替える切換手段と、これらを制御する制御部とを有する光検出装置であって、
    前記光センサが検知すべき被対象物が存在しない条件下で、前記発光部が検出光を出射し、前記検出光を前記受光部が受けている状態での各光センサからセンサレベルを出力し、
    前記切換手段が前記センサレベルの比較対象である基準電圧値を段階的に順次切替え、
    前記比較器が前記センサレベルである出力電圧値と前記基準電圧値との電圧差を出力し、
    前記制御部が各光センサに対して前記基準電圧値を変化させるスキャンを行い各基準電圧毎に前記比較器の出力を得て前記比較器の出力電圧が反転する時の基準電圧値を各光センサの特性値としてもとめ、全ての光センサ中で最も前記検出光による変化が小さいセンサの基準電圧を基準としてすべての光センサの閾値を決定する光検出装置
  3. 全ての光センサ中で最も前記検出光による出力電圧の変化が小さい光センサの出力レベルを基準とする際に、前記検出光による変化があらかじめ定めた規定値以下の光センサに対し受光部の検出感度を上げ、
    再度前記光センサが検知すべき被対象物が存在しない条件下で各光センサに対して前記基準電圧値を変化させるスキャンを行い、
    各基準電圧毎に前記比較器の出力を得て、
    前記比較器の出力電圧が反転する時の基準電圧値を各光センサの特性値としてもとめ、
    全ての光センサ中で最も前記検出光による変化が小さいセンサの基準電圧を基準としてすべての光センサの閾値を決定する請求項1に記載の光検出装置の自動調整方法
  4. 前記制御部が全ての光センサ中で最も前記検出光による出力電圧の変化が小さい光センサの出力レベルを基準とする際に、前記検出光による変化があらかじめ定めた規定値以下の光センサに対し前記受光部の検出感度を上げ、
    再度前記光センサが検知すべき被対象物が存在しない条件下で、前記発光部から検出光を出射し、前記検出光を前記受光部が受けている状態で各光センサからセンサレベルを出力させるものであり、
    前記切換手段が前記センサレベルの比較対象である基準電圧値を段階的に順次切替え、
    前記比較器が光センサ側の出力電圧値と前記基準電圧値との電圧差を出力し、
    前記制御部が各光センサに対して前記基準電圧値を変化させるスキャンを行い各基準電圧毎に前記比較器の出力電圧が反転する時の基準電圧値を各光センサの特性値としてもとめ、
    前記感度切替部からの信号で前記検出光による前記光センサの出力の変化が規定値以下の光センサに対し受光部の検出感度を上げ、
    再度各光センサに対して前記基準電圧値を変化させるスキャンを行い各基準電圧毎に前記比較器の出力を得て前記比較器の出力電圧が反転する時の基準電圧値を各光センサの特性値としてもとめ、
    全ての光センサ中で最も前記検出光による変化が小さいセンサの基準電圧を基準としてすべての光センサの閾値を決定する制御部とを有する請求項2に記載の光検出装置。
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