JP4715533B2 - 断層撮影装置 - Google Patents

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Description

この発明は、医療分野や、非破壊検査,RI(Radio isotope)検査などの工業分野などに用いられる断層撮影装置に関する。
従来、この種の装置として、被検体の体軸周りにX線管およびX線検出器を回転させるX線CT(Computed Tomography)装置がある。現在のX線CT装置では、図16(a)のような一例あるいは図16(b)のような複数列の検出器Dを被検体Mの周りに回転させて、1枚あるいは複数枚の3次元の断層画像を取得する。これに対して、図16(c)に示すようなフラットパネル型検出器(以下、『FPD』と適宜略記する)を用いて、断層画像を取得すれば、例えば1回転のデータで、あるボリュームの断層画像を取得することができる。
図16(a)あるいは図16(b)のような列型検出器Dを用いる場合を例に採って説明すると、X線管TからX線が照射されると、図17(a)に示すように散乱X線が他の断層面から発生する。そこで、図17(b)に示すようにスリットSを配設して、散乱X線の混入を防いでいる。ところが、図16(c)のようなFPDを用いる場合には、1画素の大きさが小さいので、図17(b)のようなスリットSを使用することができない。一方で、X線透視撮影装置などで用いられているグリッドを使用して、散乱X線の削減は可能であるが、数十%程度の散乱X線が残る。また、グリッドを使用する場合には、信号として検出すべき直接X線の量をも減衰させる。
これに対して、ビームストップ・アレイ(以下、『BSA』と適宜略記する)を用いて散乱X線を除去する手法がある(例えば、非特許文献1参照)。図18にビームストップ・アレイ(BSA)の概略図を示す。図18(a)に示すように、X線管TのX線照射側に、より具体的にはX線ビームBの絞り角を制御するコリメータCのX線照射側にビームストップ・アレイBSAを配設する。ビームストップ・アレイBSAは、図18(b)の側面図に示すように、例えば直径3mmの鉛円板Pを8mmのギャップをおいて並べたものである。
先ず、図18(a)に示すようにビームストップ・アレイBSAをセットして、被検体Mとしてファントムを撮影する。X線管Tから照射されたX線はコリメータCおよびビームストップ・アレイBSAを通って、フォントムである被検体Mを透過してFPDなどに代表されるX線検出器Dで検出される。ビームストップ・アレイBSAの鉛円板Pに対応するFPDの位置では、直接X線は鉛円板Pで遮られるので、散乱X線のみがFPDで検出される。
散乱X線による画像は低周波成分からなる画像であるので、鉛円板Pに対応する点の値から補間した画像を作成すれば、散乱X線の画像A(p)を取得することができる。次に、図18(a)に示すビームストップ・アレイBSAを除去して、再度、フォントムを撮影すれば、直接X線と散乱X線との和の画像B(p)を取得する。この画像B(p)から上述した画像A(p)を減算すれば、直接X線だけの画像を取得することができる。
かかる非特許文献1の手法をコーンビームX線CT装置に適用したものも報告されている(例えば、非特許文献2、3参照)。非特許文献1と同様に、BSAをセットして、一連のコーンビームX線CTの投影データC(p)を取得し、次にBSAを除去して一連の投影データD(p)を取得する。さらに一連の投影データC(p)を用いて、鉛円板Pに対応する点の値から補間した一連の投影データE(p)を取得する。そして、一連の投影データD(p)からE(p)を減算することで、散乱X線が除去された直接X線のみの断層画像を再構成することができる。
このようにBSAを用いて散乱X線を除去した断層画像を取得することができるが、BSAをセットした場合と除去した場合との合計2回のデータを取得するために、各々の2回の撮像を行わなければならない。これは実臨床に使用するには大きな障害となる。
そこで、BSAに駆動機構を設けて、コーンビームX線CTの一連の画像を取得する間に、X線検出器に対してBSAの位置を相対的に動かすことにより、BSAを除去することで取得されるデータを使用することなく、BSAをセットした一連のデータF(p)のみで直接X線の断層画像を再構成する手法が提案されている(例えば、非特許文献4参照)。
この手法では、取得されたF(p)を用いて、鉛円板Pに対応する点の値から補間した一連の投影データG(p)を取得する。次に、FPD上の鉛円板Pに対応する位置の値を、周囲の値を用いて補間したデータH(p)を取得する。このデータH(p)は、BSAを除去することで取得される直接X線と散乱X線との和のデータに相当する。したがって、一連の投影データH(p)からG(p)を減算することで、散乱X線が除去された直接X線のみの断層画像に再構成することができる。
この手法によれば、FPDなどに代表されるX線検出器に対してBSAを相対的に固定して一連のデータを取得して、同様の計算手法で断層画像を取得した場合には、アーティファクトが発生し、一連のデータの取得中にBSAを相対的に駆動させて動かすことで、このアーティファクトを実害のない程度にまで抑制できるとしている。
このように、X線CT装置にBSAをセットして、X線検出器に対してBSAの位置を相対的に動かす駆動機構を設けることにより、BSAを除去したデータを取得することなく、BSAをセットした1回のデータ採取で断層画像を再構成することができる。なお、X線管に代表される照射源に対してBSAに代表される放射線除去手段の位置を相対的に動かす構成が、かかる文献4で示されている。
S. Molloi: Scatter-Glare Estimation for Digital Radiographic Systems: Comparison of Digital Filtration and Sampling Techniques, IEEE Trans on Med Imaging, 17(6), 881-888, 1998 R. Ning: X-ray Scatter Suppression Algorithm For Cone Beam Volume CT, Proc. Of SPIE, 4682, 774-781, 2002 R. Ning: X-ray scatter correction algorithm for cone beam CT imaging, Med. Phys., 31(5), 1195-1202, 2004 Lei Zhu: X-ray scatter correction for cone-beam CT using moving blocker array, SPIE, 251-258, 2005
しかしながら、上述した非特許文献4をX線CTのような断層撮影装置に適用した場合には、実際の装置に、かかるX線検出器などに代表される検出手段に対してBSAに代表される放射線除去手段の位置を相対的に動かす駆動機構を設けるのは容易でない。また、非特許文献4でもシミュレーションによる報告のみであり、実測データによる結果は発表されていない。そこで、実際の断層撮影装置においても、検出手段に対して放射線除去手段の位置を相対的に動かす具体的な構造が望まれる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、検出手段に対して放射線除去手段の位置を相対的に容易に動かすことができる構造を有した断層撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、放射線を被検体に照射する照射源と、前記被検体に照射されて透過された前記放射線を検出する検出手段とを備え、検出手段で検出される投影データの一群より3次元の断層画像を取得する断層撮影装置であって、照射源から照射された放射線のうちから散乱放射線のみを残して他の放射線を除去する放射線除去手段と、前記照射源を囲む照射源用筐体を備え、検出手段と前記放射線除去手段とが互いに独立して駆動するとともに、照射源と前記照射源用筐体とを互いに独立して駆動させ、前記放射線除去手段は照射源用筐体に対して固定されるようにそれぞれを配設することで、照射源と放射線除去手段とが互いに独立して駆動するように構成することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、照射源から照射された放射線のうちから散乱放射線のみを残して他の放射線を除去する放射線除去手段と、検出手段とが互いに独立して駆動するように構成されている。その結果、検出手段に対して放射線除去手段の位置を相対的に容易に動かすことができる。なお、照射源と放射線除去手段とも互いに独立して駆動するように構成されているので、照射源に対しても放射線除去手段の位置を相対的に容易に動かすことができる。
また、請求項2に記載の発明は、放射線を被検体に照射する照射源と、前記被検体に照射されて透過された前記放射線を検出する検出手段とを備え、検出手段で検出される投影データの一群より3次元の断層画像を取得する断層撮影装置であって、照射源から照射された放射線のうちから散乱放射線のみを残して他の放射線を除去する放射線除去手段と、前記照射源を囲む照射源用筐体を備え、検出手段と前記放射線除去手段とが互いに独立して駆動して、前記照射源筐体の放射線照射側に前記放射線除去手段を配設することで、照射源と放射線除去手段とが互いに同一の駆動源で駆動するように構成することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項2に記載の発明によれば、照射源から照射された放射線のうちから散乱放射線のみを残して他の放射線を除去する放射線除去手段と、検出手段とが互いに独立して駆動するように構成されている。その結果、検出手段に対して放射線除去手段の位置を相対的に容易に動かすことができる。なお、請求項2に記載の発明の場合には、上述した請求項1と相違して、照射源と放射線除去手段とが互いに同一の駆動源で駆動するように構成されているので、照射源とともに放射線除去手段が動く。
上述したこれらの発明の一例は、放射線除去手段は、放射線照射側に放射線を遮る複数の部材を所定位置に並べて構成されたものである(請求項に記載の発明)。
また、上述したこれらの発明の他の一例は、この発明に係る断層撮影装置は、検出手段で検出された投影データに基づいて、放射線除去手段で除去された散乱線画像データおよび除去されていない放射線画像データを抽出して、放射線画像データから散乱線画像データを減算して、散乱放射線が除去された断層画像を取得するデータ処理手段を備えることである(請求項に記載の発明)。このようなデータ処理手段を備えることで、散乱放射線によるアーティファクトが低減した断層画像を得ることができる。

この発明に係る断層撮影装置によれば、放射線除去手段と検出手段とが互いに独立して駆動するように構成されているので、その結果、検出手段に対して放射線除去手段の位置を相対的に容易に動かすことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、各実施例1,2に係る断層撮影装置の概略構成を示した斜視図およびブロック図であり、図2は、各実施例1,2に係る断層撮影装置の断層軸を通る断面図であり、図3は、実施例1に係る走査フレームの断層軸を通る断面図であり、図4は、各実施例1,2に係る走査フレーム内の分解斜視図である。
後述する実施例2も含めて、本実施例1に係る断層撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板10と、回転陽極型のX線管20(図3および図4を参照)とフラットパネル型X線検出器(以下、『FPD』と適宜略記する)40(図3〜図5を参照)とを収容する走査フレーム50と、その走査フレーム50を保持する略半円形状のフレーム保持部材60と、そのフレーム保持部材60をスライド移動可能に保持する基台70とを備えている。基台70は床面に固定して設置されている。
この他に、各実施例1,2に係る断層撮影装置は、FPD40で検出された一群の投影データに基づいてデータ処理を行うデータ処理部1と、FPD40で検出された一群の投影データやデータ処理部1で処理されたデータなどを記憶するメモリ部2と、オペレータが入力設定を行う入力部3と、投影データや断層画像を表示するモニタ4と、これらを統括制御するコントローラ5とを備えている。
データ処理部1は、後述するビームストップ・アレイ(BSA)26で除去された投影データG(p)(散乱線画像データ)および除去されていないデータH(p)(放射線画像データ)を抽出して、投影データH(p)からG(p)を減算して、散乱X線が除去された断層画像を取得する。データ処理部1の具体的な機能については後述する。データ処理部1は、この発明におけるデータ処理手段に相当する。
メモリ部2は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。各実施例1,2では、FPD40で検出された一群の投影データやデータ処理部1で処理されたデータについてはRAMに書き込んで記憶し、必要に応じてRAMから読み出す。ROMには、各種の断層撮影を行うためのプログラム等を予め記憶しており、そのプログラムをコントローラ5が実行することでそのプログラムに応じたデータ処理や断層撮影を行う。
入力部3は、オペレータが入力したデータや命令をコントローラ5に送り込む。入力部3は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。コントローラ5は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。
上述したデータ処理部1は、例えば上述したメモリ部2などに代表される記憶媒体のROMに記憶されたプログラムあるいは入力部3などに代表されるポインティングデバイスで入力された命令をコントローラ5が実行することで実現される。
断層軸Bは、被検体Mの関心部位P(図2〜図4を参照)を通る軸であり、後述する主走査の中心軸である。また、体軸Aは、断層軸Bに直交して被検体Mの関心部位Pを通る軸の一つであり、後述する従走査の中心軸である。
図2に示すように、走査フレーム50の背面側には、この走査フレーム50を保持する略半円形状のフレーム保持部材60を配設し、このフレーム保持部材60の外周部には従走査用ベルト61を付設している。基台70の中央部には、溝が湾曲して形成されており、この溝には図示省略の駆動機構により回転駆動されるローラー62を配設している。フレーム保持部材60は、その従走査用ベルト61がローラー62に掛けられた状態で、基台70の溝の内周面にスライド移動可能に保持されている。
図3、図4に示すように、走査フレーム50内には、X線管20やFPD40のほかに、第1X線管用筐体21と第2X線管用筐体27と回転駆動モータ31と回転駆動軸32とX線管用ギア33とFPD用ギア34と回転テーブル41と保持枠42とFPD支持部材43とを有している。なお、X線管用ギア33とFPD用ギア34の径は互いに等しいことが望ましい。
回転駆動モータ31は、ギアを介して回転駆動軸32に連結されている。この回転駆動軸32は、X線管用ギア33を介して、断層軸Bを中心として回転可能に設けられる第1X線管用筐体21に連結されている。また、回転駆動軸32は、FPD用ギア34を介して、断層軸Bを中心として回転可能に設けられる回転テーブル41に連結されている。
第1X線管用筐体21内には、その中心である断層軸Bから偏心した位置にX線管20を有している。その第1X線管用筐体21とともにビームストップ・アレイ(以下、『BSA』と適宜略記する)26を第2X線管用筐体27がさらに囲っている。第2X線管用筐体27は、この発明における照射源用筐体に相当する。なお、図4では、図面の便宜上、BSA26および第2X線管用筐体27の図示を省略する。
X線管20は回転陽極型を採用している。すなわち、熱電子を放出する陰極(フィラメント)22と、その陰極22から放出された熱電子の加速衝突でX線を発生させる陽極(ターゲット)23と、その陽極23をその中心周りに高速に回転させる高速回転軸24と、高速回転軸24を回動自在に支持するベアリング部25とを備えている。高速回転軸24を断層軸Bと平行に配設している。X線管20は、この発明における照射源に相当する。
このX線管20から、所定角度分開いた、いわゆる「コーンビーム」形状であるX線が照射される。このX線の中心軌道、言い換えれば、X線管20の照射源位置(X線管球の焦点の位置ともいう)QとFPD40とを結ぶ軌道を、照射軸Cと呼ぶ。そして、照射軸Cが被検体Mの関心部位Pを通過するように、X線管20は位置決めされている。
回転テーブル41は、その中心から偏心した位置に保持棒41aを有している。保持枠42は4つの側面を有する枠体であり、保持枠42の開口に保持棒41aを挿通している。この保持枠42は、互いに対向する2つの側面を貫き、体軸Aに平行な2本の保持枠保持棒42aを備えている。これら保持枠保持棒42aを走査フレーム50に固定的に設置している。また、保持枠42は、保持枠保持棒42aが貫通する部位にそれぞれ軸受けを備えており、体軸A方向にのみスライド移動可能に構成される。
FPD支持部材43は、その内周面が回転自在な孔を有する軸受け43aを有し、この軸受け43aが保持棒41aに接合することで、回転テーブル41に保持されている。また、FPD支持部材43の背面側には、保持枠42の枠内に当接する背板43bを備え、FPD支持部材43の方向が常に一定方向に向くように構成されている。さらに、FPD支持部材43は、その前面側においてFPD40を支持する。このとき、FPD40が被検体Mを挟んで、X線管20と対向するように、FPD40を支持している。
また、FPD40の一辺の長さをFSとすると、一辺の長さFSは、X線管20の照射源位置Qの回転半径XRと、X線管20の回転中心から被検体Mの関心部位Pまでの距離SOと、X線管20の回転中心からFPD40の検出面までの距離SDとを用いて、下記(1)式で与えられる長さであることが望ましい。
FS = 2XR×SD/SO …… (1)
なお、FPD40の一辺の長さFSとしては、これに限らない。例えば、上記式(1)で与えられる以上の長さとしてもよい。
次に、FPD40について、図5を参照して説明する。図5は、FPD40の検出面の模式図である。FPD40は、平らな検出面を有する。各実施例1,2では、検出面は平面視、正方形である。FPD40は、図5に示すように、その検出面にはX線に有感な複数の検出素子dが行列状に配列されている。たとえば、縦30cm×横30cm程の広さの検出面に、縦1536個×横1536個の検出素子dが配列されている。FPD40は、この発明における検出手段に相当する。
次に、BSA26について、図6を参照して説明する。図6は、BSA26の概略構成を示した斜視図である。図6に示すように、第2X線管用筐体27内のX線照射側の面に、例えば直径3mmの鉛円板26aを8mmのギャップをおいて格子状に並べてBSA26を構成している。このように構成することで、BSA26の鉛円板26aに対応するFPD40の位置では、直接X線は鉛円板26aで遮られる。なお、図6では、図面の便宜上、鉛円板26aを格子状に配列して構成されたBSA26を第2X線管用筐体27外のX線照射側の面に図示したが、実際には、図3に示すように第2X線管用筐体27内のX線照射側の面にBSA26を配設する。また、第2X線管用筐体27外のX線照射側の面にBSA26を配設してもよい。なお、各実施例1,2では、鉛円板26aは、FPD40を構成する検出素子dの行列方向に平行に格子状に配列されている。BSA26は、この発明における放射線除去手段に相当する。
次に、X線管20、BSA26およびFPD40の従走査について説明する。図2に示すように、基台70の溝に配設されたローラー62が、図示省略の駆動機構により回転駆動されて、従走査用ベルト61を送る。これにより、フレーム保持部材60および走査フレーム50が、一体に体軸A周りに往復回転移動する。これにより、断層軸Bを体軸A周りに回転させるように、走査フレーム50内のX線管20とFPD40とを移動させることができる。このようなX線管20およびFPD40の移動を従走査という。このとき、BSA26も、それを配設した第2X線管用筐体27とともに体軸A周りに往復回転移動して従走査を行う。なお、各実施例1,2では、断層軸Bが体軸A周りに約180°回転可能に構成されている。
次に、X線管20およびFPD40の主走査について、図7を参照して説明する。図7は、X線管20およびフラットパネル型X線検出器(FPD)の主走査の動作を模式的に表した説明図である。なお、図7では、図面の便宜上、X線管20の替わりにX線管20の照射源位置Qを図示する。
図3、図4に示すように、走査フレーム50内においては、回転駆動モータ31が回転駆動軸32を回転駆動する。回転駆動軸32は、X線管用ギア33を介して第1X線管用筐体21を回転させるとともに、FPD用ギア34を介して回転テーブル41を回転させる。
第1X線管用筐体21の回転により、その内部に収容されるX線管20は、断層軸Bを中心として回転する。このとき、第2X線管用筐体27、およびそれのX線照射側に配設されたBSA26を構成する鉛円板26aは、断層軸Bの回転を行わず固定された状態である。さらに、高速回転軸24自体の回転により、X線管20の陽極23は、その高速回転軸24を中心として回転する。したがって、X線管20の照射源位置Qは、図7に示すように、円軌道に沿って移動する。
一方、図3、図4に示すように、回転テーブル41の回転により、FPD支持部材43は、保持棒41aが断層軸Bに対して偏心している距離を半径とする円軌道上を移動する。このとき、FPD支持部材43の背板43aが保持枠42に当接することにより、FPD支持部材43の向きが常に一定方向に向くように規制される。よって、FPD支持部材43は、円軌道に沿って平行に移動する。
FPD40は、このFPD支持部材43と一体となって断層軸B周りを移動する。したがって、FPD40は、その検出素子dが並ぶ方向が体軸Aと平行な状態を保ちつつ、図7に示すように、円軌道上を平行に移動する。このようなX線管20およびFPD40の移動を主走査という。
以上の説明から明らかなように、従走査に関しては、走査フレーム50の体軸A周りの回転移動により走査フレーム50内のX線管20、BSA26およびFPD40は一体に駆動する。一方、主走査に関しては、X線管20およびFPD40はともに回転駆動モータ31によって回転駆動軸32を介して駆動する。具体的には、X線管20は、X線管用ギア33を介してその回転駆動軸32に連結された第1X線管用筐体21の断層軸B周りの回転移動によって駆動し、FPD40は、FPD用ギア34を介してその回転駆動軸32に連結された回転テーブル41の断層軸B周りの回転移動によって駆動する。その一方で、主走査に関しては、第2X線管用筐体27は回転駆動モータ31によって駆動せずに、主走査を行わずに固定された状態である。すなわち、主走査に関しては、第2X線管用筐体27に配設されたBSA26とFPD40とは互いに独立して駆動するとともに、第2X線管用筐体27に配設されたBSA26とX線管20とも互いに独立して駆動する。したがって、FPD40に対してBSA26の位置を相対的に動かし、X線管20に対してもBSA26の位置を相対的に動かすことができる。
このような主走査および従走査を行いながら、X線管20から照射されて透過されたX線をFPD40が逐次に検出する。そして、X線管20およびFPD40が駆動しながらFPD40でそれぞれ検出されたデータが投影データとなる。このような投影データの一群について再構成処理を行うことによって、3次元の断層画像を取得することができる。以下の処理を、上述したデータ処理部1が行う。
BSA26の鉛円板26aに対応するFPD40の位置では、直接X線は鉛円板26aで遮られるので、散乱X線のみがFPD40で検出される。したがって、FPD40に対してBSA26の位置を相対的に動かして、FPD40で逐次に検出されて取得された一連の投影データは、『背景技術』の欄でも述べたようにF(p)となる。
このF(p)を用いて、鉛円板26aに対応する点の値から補間した一連の投影データG(p)を取得するとともに、FPD40上に鉛円板26aに対応する位置の値を周囲の値を用いて補間したデータH(p)を取得する。一連の投影データH(p)からG(p)を減算することで、散乱X線が除去された直接X線のみの断層画像に再構成することができる。データG(p)は、この発明における散乱線画像データに相当し、データH(p)は、この発明における放射線画像データに相当する。
上述した補間について、図8を参照して詳しく説明する。一連の投影データF(p)は、正確にはF(p:n,i,j)と記述される。nは1〜Nまでの整数を表し、一連の投影データが図8に示すようにN枚の画像で構成されるとする。また、iおよびjはそれぞれ1〜Mの値を表し、図8に示すように一枚の画像がM2個の画素より構成されるとする。
F(p:n,i,j)の画像には被検体Mの像と一緒にビームストップ・アレイ(BSA)26上に並んだ鉛円板26aの像が投影されている。鉛円板26aの中心に対応した画素は、例えばi=10,20,30,…、j=10,20,30,…と離散的な位置をとる。
この離散的な画素の値より補間して、すべてのi,jに対応する一連のデータG(p)=G(p:n,i,j)を求める。これは散乱X線の推定画像(散乱線画像データ)であり、nは1〜Nまでの整数を表し、iおよびjはそれぞれ1〜Mの値を表す。
次に、F(p:n,i,j)の画像の鉛円板26aに対応する画素(1点または数点)に対して、これを取り囲む周囲の画素の値より補間してH(p:n,i,j)を作成する。これらの補間計算の具体的な実施法は、例えば下記(2)式のような3次多項式により実施される。
z=f(x、y)
=a00+a10x+a01y+a202+a11xy+a022
+a303+a212y+a12xy2+a033 …… (2)
上記(2)式を使用し、与えられた画素から最小自乗近似法にて係数arsを求める(高木幹雄、下田陽久監修:新編画像解析ハンドブック、東京大学出版会、2004年、p.1385)。
そして、一連の直接X線のみの投影データW(p:n,i,j)は、下記(3)式のように表される。
W(p:n,i,j)=H(p:n,i,j)
−G(p:n,i,j) …… (3)
この一連の投影データW(p:n,i,j)に基づく断層画像の再構成法について、図9、図10を参照して説明する。
まず、一連の投影(画像)データを単純逆投影(単純バックプロジェクション:単純BP)して単純BP中間像を作成する。次に、この単純BP中間像を3次元フーリエ変換(図9、図10の「3DF」を参照)して、実空間データからフーリエ空間データに変換した3次元フーリエ分布像を作成する。図9、図10には、3次元フーリエ空間座標で表示しているものに対応する。
次に、この3次元フーリエ分布像に対してフィルタリング処理を施す(|ω|フィルタリング(絶対値オメガフィルタリング)やロ−パスフィルタリング)。次にフィルタリング処理を施した3次元フーリエ分布像を3次元逆フーリエ変換して、フーリエ空間データから実空間データに戻し、3次元ボリュームデータが生成される。図9、図10には、右端側に表示され、周方向に幾本かの破線が図示されている円柱状のものに対応する。
このようにして、関心部位の3次元ボリュームデータを生成する断層再構成が行われる。なお、この3次元ボリュームデータから任意の断層面の画像を選択することで、選択した断層画像が見られる。図9、図10には、最右端に表示された厚みの薄い円柱状のものを見ているものに対応する。
上述したように、一旦、単純BP中間像を生成し、この単純BP中間像をフーリエ空間で所定のフィルタリング処理を施すという手法を、「F(フーリエ)空間フィルタ法」と呼ぶ。なお、主走査および従走査に基づいて再構成処理を行うと(図10に示す手順に相当する)、断層軸B方向についての解像度も高くすることができ、被検体Mの等方空間分解能の断層画像を得ることができる。
上述した本実施例1に係る断層撮影装置によれば、X線管20から照射されたX線のうちから散乱X線のみを残して他のX線(直接X線)を除去するビームストップ・アレイ(BSA)26と、フラットパネル型X線検出器(FPD)40とが互いに独立して駆動するように構成されている。その結果、FPD40に対してBSA26の位置を相対的に容易に動かすことができる。なお、本実施例1では、X線管20とBSA26とも互いに独立して駆動するように構成されているので、X線管20に対してもBSA26の位置を相対的に容易に動かすことができる。
本実施例1では、X線管20を囲んだ第1X線管用筐体21をさらに囲む第2X線管用筐体27を備え、その第2X線管用筐体27のX線照射側にBSA26を配設している。さらに、主走査に関しては、X線管20は、回転駆動モータ31によって回転駆動軸32を介して第1X線管用筐体21の断層軸B周りの回転移動によって駆動し、一方、第2X線管用筐体27は回転駆動モータ31によって駆動せずに、主走査を行わずに固定された状態である。これによって、X線管20と第2X線管用筐体27とを互いに独立して断層軸B周りに回転移動させ、BSA26は第2X線管用筐体27に対して固定されるようにそれぞれを配設することで、X線管20およびBSA26とが互いに独立して駆動するように構成している。
また、FPD40で検出された投影データに基づいて、BSA26で除去された投影データG(p)(散乱線画像データ)および除去されていないデータH(p)(放射線画像データ)を抽出して、投影データH(p)からG(p)を減算して、散乱X線が除去された断層画像を取得するデータ処理部1を備えている。このようなデータ処理部1を備えることで、散乱X線によるアーティファクトが低減した断層画像を得ることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
図11は、実施例2に係る走査フレームの断層軸を通る断面図である。
上述した実施例1では、図3に示すように、X線管20とFPD40とが同一の駆動源(ここでは回転駆動モータ31)を有していたが、図11に示すように、回転駆動軸32aを介してX線管20を駆動させる回転駆動モータ31aと、回転駆動軸32bを介してFPD40を駆動させる回転駆動モータ31bとに分けて、主走査に関して、X線管20とFPD40とが互いに独立して駆動している。
本実施例2では、上述した実施例1のような第2X線管用筐体27を備えておらず、図11に示すように、X線管20を囲む第1X線管用筐体21のX線照射側にBSA26を収容して配設している。このように配設することで、実施例2では、X線管20とBSA26(ここでは回転駆動モータ31a)とが互いに同一の駆動源で駆動するように構成し、X線管20に対して同一の駆動源で構成されたBSA26とFPD40とが互いに独立して駆動している。本実施例2では、第1X線管用筐体21のX線照射側にBSA26を配設しているので、本実施例2では第1X線管用筐体21が、この発明における照射源用筐体に相当する。
上述した本実施例2に係る断層撮影装置によれば、上述した実施例1と同様に、X線管20から照射されたX線のうちから散乱X線のみを残して他のX線(直接X線)を除去するビームストップ・アレイ(BSA)26と、フラットパネル型X線検出器(FPD)40とが互いに独立して駆動するように構成されている。その結果、FPD40に対してBSA26の位置を相対的に容易に動かすことができる。なお、本実施例2では、X線管20とBSA26とが互いに同一の駆動源で駆動するように構成されているので、X線管20とともにBSA26が動く。
本実施例2では、X線管20を囲む第1X線管用筐体21を備え、その第1X線管用筐体21のX線照射側にBSA26を配設することで、X線管20とBSA26とが互いに同一の駆動源で駆動するように構成している。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、X線などに代表される放射線を検出して、その放射線から断層画像を取得するものであったが、X線以外にも、放射線であれば特に限定されない。例えばガンマ線を検出して、そのガンマ線から断層画像を取得するものであってもよい。
(2)上述した各実施例では、この発明における検出手段は、フラットパネル型検出器(FPD)であったが、放射線を検出する手段であれば、特に限定されない。例えば検出手段は、イメージインテンシファイア(I.I)や、図16(a)あるいは図16(b)のような列型検出器でもよい。
(3)上述した各実施例では、この発明における照射源は、X線を照射するX線管であったが、放射線を照射する手段であれば、特に限定されない。例えば照射源は、ガンマ線を照射する手段であってもよい。
(4)上述した各実施例では、X線管は回転陽極型であったが、X線管のタイプは特に限定されない。
(5)上述した各実施例では、図3、図4に示すようにFPD支持部材43の背面側に、保持枠42の枠内に当接する背板43bを備えることで、FPD支持部材43の方向が常に一定方向に向き、それによって図7に示すようにFPD40も円軌道上を平行に移動するように構成されていたが、背板43bを備えずに、図12に示すようにFPD40が円軌道の中心に向かって移動するように構成してもよい。
(6)上述した各実施例では、BSA26を構成する鉛円板26aは、図5に示すように、FPD40を構成する検出素子dの行列方向に平行に格子状に配列されていたが、このような配列の形態に限定されない。例えば、図13に示すように、FPD40を構成する検出素子の行列方向に傾かせて鉛円板26aを格子状に並べてもよいし、図14に示すように、鉛円板26aを放射状に並べてもよい。このように、鉛円板26aに代表される放射線を遮る複数の部材を放射線照射側に所定位置に並べて構成されたものであれば、この発明における放射線除去手段の構成については、特に限定されない。
(7)上述した実施例2のように、X線管20とFPD40とが互いに独立して駆動するタイプの場合には、上述した実施例1の図3のように、X線管20と第2X線管用筐体27とを互いに独立して断層軸B周りに回転移動させ、BSA26は第2X線管用筐体27に対して固定されているタイプに適用してもよい。
(8)上述した各実施例では、図1〜図4のように、主走査および従走査を組み合わせて断層撮影を行う形態であったが、BSA26に代表される放射線除去手段とFPD40に代表される検出手段とが互いに独立して駆動する断層撮影装置であれば、断層撮影装置のタイプについては特に限定されない。例えば、図15のように透視撮影も兼用する断層撮影装置のタイプに適用することができる。図15では、FPD40が右から左、あるいは左から右へ水平移動すると、FPD40の移動とは逆方向にX線管20が移動するように装置は構成されている。例えば支持棒81によってX線管20およびFPD40を支持し、X線管20については支持棒81に固定されて支持し、FPD40については支持棒81に対して上下方向にスライド移動可能に構成する。この支持形態で、FPD用の駆動源(図示省略)がFPD40を水平移動させて、X線管用の駆動源(図示省略)がX線管20を移動させると支持棒81が揺動して、X線管20とFPD40とが互いに独立して駆動しつつ支持棒81による支持で駆動が、図15のような移動で制限される。これによって、BSA26とFPD40とが互いに独立して駆動する。このように、透視撮影も兼用する断層撮影装置のタイプに適用することができる。
実施例に係る断層撮影装置の概略構成を示した斜視図およびブロック図である。 断層撮影装置の断層軸を通る断面図である。 走査フレームの断層軸を通る断面図である。 走査フレーム内の分解斜視図である。 フラットパネル型X線検出器(FPD)の検出面の模式図である。 ビームストップ・アレイ(BSA)の概略構成を示した斜視図である。 X線管およびフラットパネル型X線検出器(FPD)の主走査の動作を模式的に表した説明図である。 補間処理における一連の投影データを複数枚の画像として模式的に表した説明図である。 主走査に基づく再構成処理の手順を模式的に表した説明図である。 主走査および従走査に基づく再構成処理の手順を模式的に表した説明図である。 実施例2に係る走査フレームの断層軸を通る断面図である。 変形例に係るX線管およびフラットパネル型X線検出器(FPD)の主走査の動作を模式的に表した説明図である。 変形例に係るビームストップ・アレイ(BSA)の概略構成を示した斜視図である。 さらなる変形例に係るビームストップ・アレイ(BSA)の概略構成を示した斜視図である。 透視撮影も兼用する断層撮影装置の概略構成を示した側面図である。 (a)〜(c)は、X線CT装置の概略構成を示した図である。 (a)は散乱X線の発生を模式的に表した説明図であって、(b)はスリットを配設したときのX線を模式的に表した説明図である。 ビームストップ・アレイ(BSA)の概略図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。
符号の説明
20 … X線管
26 … ビームストップ・アレイ(BSA)
26a … 鉛円板
27 … 第2X線管用筐体
31 … 回転駆動モータ
40 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
M … 被検体

Claims (4)

  1. 放射線を被検体に照射する照射源と、前記被検体に照射されて透過された前記放射線を検出する検出手段とを備え、検出手段で検出される投影データの一群より3次元の断層画像を取得する断層撮影装置であって、照射源から照射された放射線のうちから散乱放射線のみを残して他の放射線を除去する放射線除去手段と、前記照射源を囲む照射源用筐体を備え、検出手段と前記放射線除去手段とが互いに独立して駆動するとともに、照射源と前記照射源用筐体とを互いに独立して駆動させ、前記放射線除去手段は照射源用筐体に対して固定されるようにそれぞれを配設することで、照射源と放射線除去手段とが互いに独立して駆動するように構成することを特徴とする断層撮影装置。
  2. 放射線を被検体に照射する照射源と、前記被検体に照射されて透過された前記放射線を検出する検出手段とを備え、検出手段で検出される投影データの一群より3次元の断層画像を取得する断層撮影装置であって、照射源から照射された放射線のうちから散乱放射線のみを残して他の放射線を除去する放射線除去手段と、前記照射源を囲む照射源用筐体を備え、検出手段と前記放射線除去手段とが互いに独立して駆動して、前記照射源筐体の放射線照射側に前記放射線除去手段を配設することで、照射源と放射線除去手段とが互いに同一の駆動源で駆動するように構成することを特徴とする断層撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の断層撮影装置において、前記放射線除去手段は、前記放射線照射側に放射線を遮る複数の部材を所定位置に並べて構成されたものであることを特徴とする断層撮影装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の断層撮影装置において、前記装置は、前記検出手段で検出された投影データに基づいて、前記放射線除去手段で除去された散乱線画像データおよび除去されていない放射線画像データを抽出して、放射線画像データから散乱線画像データを減算して、散乱放射線が除去された断層画像を取得するデータ処理手段を備えることを特徴とする断層撮影装置。
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