JP4714300B2 - プリント配線板 - Google Patents

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Description

本発明は、ランドを有するプリント配線板に関する。
例えば、プリント配線板のねじ止め用の固定孔部の周囲にグランド用のランドを設けたものが開示されている。このプリント配線板は、基板本体と、基板本体を貫通するように設けられた固定孔部と、基板本体の表面で固定孔部の周囲の位置にドーナツ型に設けられたランドと、ランドの表面に印刷されたクリーム半田と、を備えている。
このようなプリント配線板では、ランドの腐食を防止するとともにアース接続を確実に行うため、通常ランドの表面には半田メッキ処理が施される。このプリント配線板では、他の部品の実装パターンにクリーム半田を供給する際に、併せてランドの表面にも半田の供給を行い、半田メッキ処理に比してコスト的に有利なプリント配線板を提供している(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−244080号公報
近年、デジタル機器の小型化、高機能化に伴い、プリント配線板上への高密度実装および広い実装面積の確保の要求が高まっている。しかしながら、上記従来のようにドーナツ形のランドを設けたのでは、ランドを設けるためのスペースを確保する分、プリント配線板上の実装面積が小さくなる問題がある。また、プリント配線板上で広い実装面積を確保するには、固定孔部を基板の外周部に極力寄せて配置することが有効であるが、従来のプリント配線板では、ドーナツ形のランドを形成するためのマージンを固定孔部の周囲に確保する必要があり、固定孔部を十分外側に配置できない。
このマージンは、ランドの設置に必要なスペースだけでなく、ランドのパターンをエッチングで形成する際のバラツキをも考慮して規定する必要がある。それは、導体であるランドが縁部に接して形成されると、ランドがプリント配線板の端面に露出することになり、他の部品とプリント配線板とがショートする恐れがあるからである。よって、この点からも固定孔部の周囲に十分なマージンを確保する必要がある。
一方、上記のマージンを小さくするために、ドーナツ形のランドの幅を小さくすることが考えられる。しかし、ランドの幅を小さくすると、パターン形成時のばらつきによってランドのパターンが途切れてしまう可能性がある。また、ランドの強度も低下するため、固定孔部にねじを止める際に、ランドのパターンが剥がれやすくなる。
以上から、上記従来のプリント配線板では、近年の高密度実装および広い実装面積の確保の要求に十分に対応することができなくなっていた。
本発明の目的は、広い実装面積を得ることができるランドを有するプリント配線板を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態にかかるプリント配線板は、辺部近傍に、孔部が設けられたプリント配線板であって、前記ねじと電気的に接続されるとともに、前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた領域を有するランドと、前記孔部の内面を覆い、前記ランドと連続した導電性のめっき部と、を具備する。
前記目的を達成するため、本発明の他の形態にかかるプリント配線板は、辺部近傍に、孔部が設けられたプリント配線板であって、前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記プリント配線板の中央部に向かう方向に延びた領域を有するランドと、前記孔部の内面を覆い、前記ランドと連続した導電性のめっき部と、を具備する。
前記目的を達成するため、本発明の他の形態にかかるプリント配線板は、辺部近傍に、孔部が設けられたプリント配線板であって、前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた第1ランドと、前記孔部の内面を覆い、前記第1ランドと連続した導電性のめっき部と、前記第1ランドよりも小さい幅を有し、前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分で前記孔部に沿って延びた前記めっき部の端面と、を具備する。
本発明によれば、広い実装面積を得ることができるランドを有するプリント配線板を提供できる。
第1の実施形態に係るポータブルコンピュータを示す斜視図。 図1に示すポータブルコンピュータの本体ユニットの水平方向に沿った断面図。 図2に示す本体ユニットの筐体の内部に収容されるプリント配線板を示す平面図。 図3に示すプリント配線板の縦方向に沿った断面図。 第1の実施形態の変形例であるポータブルコンピュータのプリント配線板を示す平面図。 第1の参考形態にかかるポータブルコンピュータのプリント配線板を示す平面図。 図6に示すプリント配線板の縦方向に沿った断面図。 第2の実施形態にかかるポータブルコンピュータのプリント配線板を示す平面図。 第2の参考形態にかかるポータブルコンピュータのプリント配線板を示す平面図。 第3の参考形態にかかるハードディスク装置の筐体の内部に収容されるプリント配線板を示す斜視図。 図10に示すプリント配線板の縦方向に沿った断面図。
以下に、図1から図4を参照して、電子機器の第1の実施形態について説明する。図1に示すように、電子機器の一例であるポータブルコンピュータは、いわゆるノート型のパーソナルコンピュータである。図1、2において、前方向を矢印F、後方向を矢印Rとして説明を進める。
図1に示すように、ポータブルコンピュータ11は、本体ユニット12と、ディスプレイユニット13と、本体ユニット12とディスプレイユニット13とを連結するヒンジ機構14と、を備えている。ヒンジ機構14は、ディスプレイユニット13を支持しており、ディスプレイユニット13を本体ユニット12に対して回動させることができる。ディスプレイユニット13は、ディスプレイ15と、ディスプレイ15の周囲を取り囲むカバー16と、を有している。ディスプレイ15は、例えば、液晶ディスプレイで構成される。
本体ユニット12は、合成樹脂製の筐体21と、キーボード22と、ポインティングデバイスであるタッチパッド23およびボタン24と、を有している。図2と図4に示すように、本体ユニット12は、さらに、筐体21の内部に、プリント回路板25と、プリント回路板25を筐体21に固定するためのねじ26と、を有している。プリント回路板25は、プリント配線板31と、プリント配線板31上に実装される複数の回路部品32と、を有している。複数の回路部品32には、例えば、CPUやノースブリッジが含まれている。図2では、ねじ26の図示を省略している。筐体21の内面には、導電性のグランド層46が均一に被覆されている。グランド層46は、ポータブルコンピュータ11から外部に電磁波が漏洩することを防止する。
プリント配線板31は、例えば銅製の配線層を複数積層した銅張積層板である。プリント配線板31は、基板本体33と、基板本体33上に設けられるランド34と、を有している。基板本体33は、基材としてガラスクロスを通した樹脂製の絶縁層と、絶縁層に挟まれて設けられる配線層とを交互に積層して形成されている。基板本体33は、基板本体33の外周の一部を規定する第1の辺部35Aおよび第2の辺部35Bと、第1の辺部35Aおよび第2の辺部35Bに隣接する位置に設けられる固定孔部36と、固定孔部36の内面を覆っている導電性のめっき部37と、を有している。固定孔部36は、第1の辺部35Aおよび第2の辺部35Bに極力寄せて配置されている。
図3と図4に示すように、めっき部37は、金属材料によって円筒形状に形成されており、基板本体33の内部に配置されるグランド部41と電気的に接続されている。めっき部37は、ランド34と連続するように形成されており、ランド34と電気的に接続されている。グランド部41は、めっき部37、ねじ26を介してグランド層46にアースされている。
基板本体33は、さらに、固定孔部36のほかに、プリント配線板31を筐体21にねじ止めするための貫通孔42を有している。貫通孔42の周囲には、従来型の形状、つまりドーナツ形の第2のランド43が形成されている。プリント配線板31を筐体21に固定する際には、固定孔部36および貫通孔42の内側にねじ26が通される。
基板本体33は、その表面に、辺部35に沿って帯状に延びる第1の領域44を一対に有している。ランド34は、固定孔部36の周囲の位置で、固定孔部36の近傍に設けられている。ランド34は、固定孔部36から基板本体33の中央部45に向かう方向D1と、辺部35の延びる方向に沿った方向D2との間の範囲内で、固定孔部36から周囲に向けて広がっている。すなわち、ランド34は、扇形をなしており、基板本体33の中央部45に向けて展開するように配置されている。ランド34の扇形の展開角度は、約90度である。また、ランド34は、第1の領域44から外れた位置に配置されている。ランド34は、基板本体33の表層にある銅箔を例えばエッチングすることにより、上記した扇形に形成される。
なお、本実施形態では、貫通孔42を複数個設け、固定孔部36を一つ設けるようにしているが、これに限定されるものではなく、貫通孔42の代わりに固定孔部36を複数個配置するようにしてもよい。また本実施形態において、固定孔部36は、プリント配線板31の2つの辺部35A、35B、すなわち角部に寄せて配置され、ランド34の展開角度は90度になっているが、これに限定されるものではない。図5に示すように、固定孔部36は、プリント配線板31の一つの辺部35に寄せて配置されていてもよく、この場合、扇形のランド34の展開角度は約180度になる。
第1の実施形態によれば、プリント配線板31は、外周の一部を規定する辺部35と、辺部35に隣接する位置に設けられるとともにねじ26が通される固定孔部36と、を有する基板本体33と、固定孔部36の周囲に設けられるとともに、基板本体33の中央部45に向かう方向D1と、辺部35の延びる方向に沿った方向D2との間の範囲内で、固定孔部36から周囲に向けて広がるランド34と、を具備する。
この構成によれば、ランド34は、基板本体33の中央部45に向かう方向D1に形成され、固定孔部36と辺部35との間の位置には、ランド34が形成されない。これにより、ランド34を固定孔部36と辺部35との間の位置に配置するスペースが不要となり、固定孔部36を辺部35に極力近づけて配置することができる。このため、プリント配線板31上に広い実装領域を確保することができる。これにより、プリント配線板31の小型化にも柔軟に対応することができる。また、ランド34を細く形成する必要もないので、ランドパターンに十分な強度を持たせることができる。これによって、ランド34の強度が低下して、固定孔部36にねじ26を締結する際にランド34のパターンが剥がれてしまう不具合を生ずることを防止できる。また、ランド34のパターンをエッチングで形成する際に、ランド34のパターンが途中で切れてしまう不具合を生ずることもない。
この場合、ランド34は、辺部35に沿って延びる帯状の第1の領域44から外れた位置に配置される。この構成によれば、第1の領域44には、ランド34が形成されなくなる。このため、ランド34が位置ずれして、プリント配線板31の端面にランド34が露出してしまう不具合を生ずることを防止できる。これによって、より一層固定孔部36を辺部35に近づけて配置することができる。よって、さらに広い実装スペースをプリント配線板31上に確保できる。
このとき、ランド34は、固定孔部36を中心に中央部45に向けて展開した扇形をなしている。この構成によれば、十分な強度を持ったランド34を簡単な形状で実現することができる。特に、ランド34の形状が扇形になっているため、ねじ26の頭部がランド34に接触しやすくなり、プリント配線板31と筐体21のグランド層46との間のアースを確実に行うことができる。
本実施形態では、プリント配線板31は、固定孔部36の内面を覆うとともに、ランド34と連続するように設けられた導電性のめっき部37を具備する。この構成によれば、ランド34又はめっき部37と、ねじ26との間で接触する部分の面積が大きくなるため、筐体21のグランド層46に対するプリント配線板31のアースをより確実に行うことができる。
図5を参照して、第1の実施形態のポータブルコンピュータ11の変形例について、主として第1の実施形態と異なる部分について説明する。また、第1の実施形態と共通する箇所には、共通の符号を付している。
図5に示すように、プリント配線板31は、基板本体33と、基板本体33上に設けられるランド34と、を有している。基板本体33は、基板本体33の外周の一部を規定する辺部35と、辺部35に隣接する位置に設けられる固定孔部36と、固定孔部36の内面を覆っている導電性のめっき部37と、を有している。固定孔部36は、辺部35に極力寄せて配置されている。
基板本体33は、その表面に、辺部35に沿って帯状に延びる第1の領域44を一対に有している。ランド34は、固定孔部36の周囲の位置で、固定孔部36の近傍に設けられている。ランド34は、固定孔部36から基板本体33の中央部45に向かう方向D1と、辺部35の延びる方向に沿った方向D2との間の範囲内で、固定孔部36から周囲に向けて広がっている。すなわち、ランド34は、扇形をなしており、基板本体33の中央部45に向けて展開するように配置されている。ランド34の扇形の展開角度は、約180度である。また、ランド34は、第1の領域44から外れた位置に配置されている。
第1の実施形態の変形例によれば、固定孔部36が1つの辺部35の近傍に配置される場合であっても、プリント配線板31上に広い実装スペースを確保することができる。また、ランド34は、辺部35に沿って延びる帯状の第1の領域44から外れた位置に配置されるため、ランド34が位置ずれして、プリント配線板31の端面にランド34が露出してしまう不具合を生ずることを防止できる。
続いて、図6、図7を参照して、ポータブルコンピュータの第1の参考形態について説明する。第1の参考形態の電子機器の一例であるポータブルコンピュータ11は、プリント配線板51にめっき部37が設けられていない点、およびランド34およびグランド部41を接続するスルーホールめっき52を別途に有する点で第1の実施形態と異なっているが、他の部分は共通している。このため、主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
第1の参考形態のポータブルコンピュータ11のプリント配線板51は、基板本体33と、基板本体33上に設けられるランド34と、ランド34とグランド部41とを電気的に接続するスルーホールめっき52と、を有している。スルーホールめっき52は、固定孔部36とは独立に設けられている。基板本体33は、その表面に、辺部35に沿って帯状に延びる第1の領域44を一対に有している。ランド34は、固定孔部36の周囲で、固定孔部36の近傍に設けられている。ランド34は、固定孔部36から基板本体33の中央部45に向かう方向D1と、辺部35の延びる方向に沿った方向D2との間の範囲内で、固定孔部36から周囲に向けて広がっている。ランド34は、扇形をなしており、基板本体33の中央部45に向けて展開するように配置されている。ランド34の展開角度は、約90度である。ランド34は、第1の領域44から外れた位置に配置されている。
第1の参考形態によれば、めっき部37が設けられない場合であっても、第1の実施形態と同様に、プリント配線板51上に広い実装スペースを確保することができる。また、めっき部37を設ける必要がない分、第1の実施形態のプリント配線板51に比して製造工程を簡略化することができる。
続いて、図8を参照して、ポータブルコンピュータの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の電子機器の一例であるポータブルコンピュータ11は、プリント配線板31のランド34の形状が第1の実施形態と異なっているが、他の部分は共通している。このため、主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態のポータブルコンピュータ11のプリント配線板71は、基板本体33と、基板本体33上に設けられるランド72と、を有している。基板本体33は、その表面に、辺部35に沿って帯状に延びる第1の領域44を一対に有している。ランド72は、固定孔部36の周囲の位置で、固定孔部36の近傍に設けられている。ランド72は、固定孔部36から基板本体33の中央部45に向かう方向D1と、辺部35の延びる方向に沿った方向D2との間の範囲内で、固定孔部36から周囲に向けて広がっている。ランド72は、第1の領域44から外れた位置に配置されている。また、ランド72は、固定孔部36から見て、中央部45に対向している第2の領域73からも外れた位置に配置されている。ランド72は、辺部35の延びる方向に沿うように、固定孔部36から周囲に向かって2方向に延びており、全体として略「L」字状の形状をなしている。ランド72は、めっき部37と連続して形成されている。
第2の実施形態によれば、ランド72は、中央部45に対向する第2の領域73から外れた位置に配置される。この構成によれば、中央部45に対向する第2の領域73において、配線を配置したり、回路部品32を配置したりするなどして、第2の領域73を実装スペースとして活用することができる。このため、第1の実施形態のプリント配線板71に比して、さらに広い実装スペースをプリント配線板71上に確保することができる。また、ランド72のパターンは、例えば、銅箔をエッチングするなどして形成されるため、第1の実施形態のものに比して、製造工程が複雑になることもない。
続いて、図9を参照して、ポータブルコンピュータの第2の参考形態について説明する。第2の参考形態の電子機器の一例であるポータブルコンピュータ11は、プリント配線板81のランド72の形状が第1の参考形態と異なっているが、他の部分は共通している。このため、主として第1の参考形態と異なる部分について説明し、共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
第2の参考形態のポータブルコンピュータのプリント配線板81は、基板本体33と、基板本体33上に設けられるランド72と、ランド72とグランド部41とを電気的に接続するスルーホールめっき52と、を有している。基板本体33は、その表面に、辺部35に沿って帯状に延びる第1の領域44を一対に有している。ランド72は、固定孔部36の周囲の位置で、固定孔部36の近傍に設けられている。ランド72は、固定孔部36から基板本体33の中央部45に向かう方向D1と、辺部35の延びる方向に沿った方向D2との間の範囲内で、固定孔部36から周囲に向けて広がっている。ランド72は、第1の領域44から外れた位置に配置されている。
ランド72は、固定孔部36から見て、中央部45に対向している第2の領域73からも外れた位置に配置されている。ランド72は、辺部35の延びる方向に沿うように、固定孔部36から周囲に向かって2方向に延びている。本参考形態では、ランド72は、固定孔部36の周囲の2箇所に分離して配置されている。
第2の参考形態によれば、ランド72は、中央部45に対向する第2の領域73から外れた位置に配置される。この構成によれば、第2の実施形態のものと同様に、第1の参考形態のプリント配線板81に比して、さらに広い実装スペースを確保することができる。また、ランド72を本参考形態の形状にしたとしても、第1の参考形態のものに比して製造工程が複雑になることもない。
続いて、図10、図11を参照して、電子機器の第3の参考形態について説明する。第3の参考形態では、電子機器の一例として、ハードディスク装置91に適用した場合を例に説明する。電子機器の一例であるハードディスク装置91は、各部の構成が第1、第2の実施形態および第1、第2の参考形態と異なっているが、プリント配線板51の構成において第1の参考形態とおおむね共通している。このため、主として第1の参考形態と異なる部分について説明し、共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
ハードディスク装置91は、筐体21と、筐体21の内部に収容されるプリント回路板25と、複数のディスクを収容した収容部92と、複数のディスクを回転駆動するスピンドルモータ93などを有している。ハードディスク装置91は、さらに、プリント回路板25を筐体21に固定するためのねじ26を有しているが、図10ではねじの図示を省略している。プリント回路板25は、プリント配線板51と、プリント配線板51上に配置された複数の回路部品と、を有しているが、図10、図11では回路部品の図示を省略している。
プリント配線板51は、スピンドルモータ93を配置するための開口部94を有している点が第1の参考形態と異なっているが、他の構成は第1の参考形態のものと同様である。プリント配線板51の基板本体33は、周囲に扇形のランド34が設けられた一つの固定孔部36と、周囲にドーナツ形の第2のランド43が設けられた2つの貫通孔42と、を有している。ランド34は、第1の参考形態のランド34と同形態である。
第3の参考形態によれば、電子機器の一例としてハードディスク装置91を用いる場合であっても、固定孔部36を辺部35に極力寄せて配置することができ、プリント配線板51上において広い実装スペースを確保することができる。これによって、プリント配線板51の小型化にも柔軟に対応することができる。これによって、ハードディスク装置91全体としても小型化を図ることができる。
なお、第3の参考形態では、第1の参考形態のプリント配線板51と同様のものを用いるようにしているが、これに限定されるものではなく、第1、第2の実施形態および第2の参考形態のプリント配線板を用いても良い。
本発明の電子機器は、ポータブルコンピュータ11用、ハードディスク装置91用に限らず、例えば携帯電話のようなその他の電子機器に対しても実施可能である。その他、電子機器は、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
以下に、特願2008−232390から分割された特願2010−079447の分割直前に記載された発明を付記する。
[1]
グランド部が設けられた筐体と、
前記筐体に収容され、辺部近傍に孔部が設けられたプリント配線板と、
前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記辺部近傍から前記辺部に沿って延びた領域を有するランドと、
前記孔部の内面を覆い、前記ランドと連続した導電性のめっき部と、
前記グランド部と前記ランドとを電気的に接続し、前記孔部に通されたねじと、
を具備することを特徴とする電子機器。
[2]
前記ランドの前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた領域は、前記孔部の中心よりも前記辺部側に位置したことを特徴とする[1]に記載の電子機器。
[3]
前記プリント配線板は、前記ランドが設けられた第1面部と、この第1面部とは反対側に位置した第2面部とを有し、
前記めっき部は、前記第1面部と前記第2面部とに亘ったことを特徴とする[2]に記載の電子機器。
[4]
前記プリント配線板の前記第2面部に設けられ、前記めっき部と連続した第2ランドが設けられたことを特徴とする[3]に記載の電子機器。
[5]
辺部近傍に、ねじが通される孔部が設けられたプリント配線板であって、
前記ねじと電気的に接続されるとともに、前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた領域を有するランドと、
前記孔部の内面を覆い、前記ランドと連続した導電性のめっき部と、
を具備することを特徴とするプリント配線板。
[6]
前記ランドの前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた領域は、前記孔部の中心よりも前記辺部側に位置したことを特徴とする[5]に記載のプリント配線板。
[7]
前記ランドが設けられた第1面部と、この第1面部とは反対側に位置した第2面部とを有し、
前記めっき部は、前記第1面部と前記第2面部とに亘ったことを特徴とする[6]に記載のプリント配線板。
[8]
グランド部が設けられた筐体と、
前記筐体に収容され、辺部近傍に孔部が設けられたプリント配線板と、
前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記プリント配線板の中央部に向かう方向に延びた領域を有するランドと、
前記孔部の内面を覆い、前記ランドと連続した導電性のめっき部と、
前記グランド部と前記ランドとを電気的に接続し、前記孔部に通されたねじと、
を具備することを特徴とする電子機器。
[9]
前記プリント配線板は、前記ランドが設けられた第1面部と、この第1面部とは反対側に位置した第2面部とを有し、
前記めっき部は、前記第1面部と前記第2面部とに亘ったことを特徴とする[8]に記載の電子機器。
[10]
前記プリント配線板の前記第2面部に設けられ、前記めっき部と連続した第2ランドが設けられたことを特徴とする[9]に記載の電子機器。
[11]
グランド部が設けられた筐体と、
前記筐体に収容され、辺部近傍に孔部が設けられたプリント配線板と、
前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた第1ランドと、
前記孔部の内面を覆い、前記第1ランドと連続した導電性のめっき部と、
前記第1ランドよりも小さい幅を有し、前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分で前記孔部に沿って延びた前記めっき部の端面と、
前記グランド部と前記第1ランドと前記めっき部の端面とに電気的に接続し、前記孔部に通されたねじと、
を具備することを特徴とする電子機器。
11…ポータブルコンピュータ、21…筐体、26…ねじ、31、51、71、81…プリント配線板、33…基板本体、34…ランド、35…辺部、36…固定孔部、37…めっき部、44…第1の領域、45…中央部、46…グランド層、52…スルーホールめっき、72…ランド、73…第2の領域、72…ランド、91…ハードディスク装置、D1…中央部に向かう方向、D2…辺部の延びる方向に沿った方向

Claims (7)

  1. 辺部近傍に、ねじを挿入可能な孔部が設けられたプリント配線板であって、
    前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた領域を有するランドと、
    前記孔部の内面を覆い、前記ランドと連続した導電性のめっき部と、
    を具備することを特徴とするプリント配線板。
  2. 前記ランドの前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた領域は、前記孔部の中心よりも前記辺部側に位置したことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 前記ランドが設けられた第1面部と、この第1面部とは反対側に位置した第2面部とを有し、
    前記めっき部は、前記第1面部と前記第2面部とに亘ったことを特徴とする請求項2に記載のプリント配線板。
  4. 辺部近傍に、ねじを挿入可能な孔部が設けられたプリント配線板であって、
    前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記プリント配線板の中央部に向かう方向に延びた領域を有するランドと、
    前記孔部の内面を覆い、前記ランドと連続した導電性のめっき部と、
    を具備することを特徴とするプリント配線板。
  5. 前記ランドが設けられた第1面部と、この第1面部とは反対側に位置した第2面部とを具備し、
    前記めっき部は、前記第1面部と前記第2面部とに亘ったことを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板。
  6. 前記第2面部に設けられ、前記めっき部と連続した第2ランドが設けられたことを特徴とする請求項5に記載のプリント配線板。
  7. 辺部近傍に、ねじを挿入可能な孔部が設けられたプリント配線板であって、
    前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分を含む前記辺部に沿う領域から外れた位置に設けられ、前記孔部近傍から前記辺部に沿って延びた第1ランドと、
    前記孔部の内面を覆い、前記第1ランドと連続した導電性のめっき部と、
    前記第1ランドよりも小さい幅を有し、前記孔部と前記辺部とに挟まれた部分で前記孔部に沿って延びた前記めっき部の端面と、
    を具備することを特徴とするプリント配線板。
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