JP4713721B2 - 核磁気共鳴イメージング装置用高周波コイル及び核磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

核磁気共鳴イメージング装置用高周波コイル及び核磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、核磁気共鳴イメージング装置に関し、特に、その構成要素であって、高周波信号の送信又はNMR信号の受信をするための高周波コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
核磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置」という)は、静磁場空間に配置された被検体に対し、励起用磁場(RF磁場)及び傾斜磁場を印加することで取得される核磁気共鳴信号(NMR(Nuclear Magnetic Resonance)信号)に基づき、当該被検体に関する核磁気共鳴イメージング画像(断層像)を再構成する装置である。
【0003】
このようなMRI装置は、例えば図14に示すように、ガントリG内に空芯部(撮影空間部)Hを備えている。この空芯部Hには、その中心軸Lを共軸として、強力な静磁場を形成する主磁石3、RF磁場を印可する全身用高周波コイル4、及び傾斜磁場コイル(傾斜磁場印加手段)5の各々が配置されている。被検体Pは図示しない天板上に載置され、この空芯部H内に導入される。また、この天板上には、例えば被検体Pの肘や膝等その他の小部位を観察するため、上記全身用高周波コイル4とは別に小型のRFコイルが備えられる場合がある。この小型RFコイルは、例えば受信専用として構成されたり、また、送信及び受信をともに行うような構成とすることが可能である。
【0004】
ところで、このような構成となるMRI装置では、上記小型RFコイルと全身用高周波コイル4とを、「デカップリング(de-coupling)」する処置が必要となる。この「デカップリング」は、例えばいわゆる「デチューニング(de-tuning)」、すなわち小型RFコイルと全身用高周波コイル4との間の共振周波数をずらす(デチューンする)ことにより達成する手法が採られる。より具体的に言えば、このようなデチューニングを実施する手法として、全身用高周波コイル4を、その外側に付設されたRFシールド4aにショートさせることがよく行われている。いずれにしても、このような処置が必要となるのは、全身用高周波コイル4と小型RFコイルとの電磁的結合ないしカップリングが生じることにより検出感度の劣化等その他の不具合の発生を回避するためである。
【0005】
また一方で、上記構成となるMRI装置では、傾斜磁場コイル5の発する騒音が問題視される場合がある。この騒音とは、傾斜磁場コイル5が通常、パルスシーケンスに基づいて駆動されることにより発生するパルス音である。これは、一般に90dB以上に達することもあり、MRI検査中の被検体に対し無用な苦痛ないし疲労感を与えることとなっていた。
【0006】
そこで、従来においては、図14に併せて示すように、上記傾斜磁場コイル5を真空容器の外壁Vと内壁Vaとにより囲まれる領域に封じ込める構成をとり、これによって、上記騒音を断つ手段が提案されていた。なお、このような構成によると、上記RFシールド4aは、傾斜磁場コイル5と共に前記真空容器内に設置されることになる。このような配置となるのは、全身用高周波コイル4とRFシールド4aとが、可能な限り距離を置いて設置されることが好ましいからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような構成をとる場合においては、次のような問題があった。すなわち、全身用高周波コイル4は真空容器の外に配置される一方、RFシールド4aは真空容器の中に配置されることになるので、上記デチューニングを目的として全身用高周波コイル4とRFシールド4aをショートさせようとすると、真空容器の内壁Vaを貫通する多くの導線を設ける必要が生じる。
【0008】
ところがこれでは、第一に、真空容器内を所定の真空度を保つことに困難が生じるおそれがある。また第二に、MRI装置の据え付け作業が煩瑣かつ面倒なものとなるし、据え付け後のメンテナンス作業をも困難とする。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、傾斜磁場印可に伴う騒音を抑えるために真空容器を備えたMRI装置において、上述したようなデカップリングを効果的に実施し得るMRI装置用高周波コイル及びMRI装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、高周波信号の送信又はNMR信号の受信をする核磁気共鳴イメージング装置用の高周波コイルに係り、略円筒空間を覆うよう、かつ、電流が還流し得る複数の閉ループを構成するよう組まれた複数の導体部材と、前記複数の閉ループのうちその周長が最も小さい最短周長閉ループを除く閉ループに関し、少なくとも当該閉ループに流れる電流を遮断することが可能なスイッチとが設けられることを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の側面は、核磁気共鳴イメージング装置に係り、静磁場空間中に配置される被検体に対し励起用磁場を印加する高周波コイルと、前記被検体に傾斜磁場を印加する傾斜磁場印加手段とを有するとともに、前記高周波コイルと前記傾斜磁場印加手段のカップリングを防止するための遮蔽手段と、前記高周波コイルをその外部に、かつ、前記遮蔽手段及び前記傾斜磁場印加手段をその内部に配置する真空容器とを備え、前記高周波コイルは、略円筒空間を覆うよう、かつ、電流が還流し得る複数の閉ループを構成するよう組まれた複数の導体部材と、前記複数の閉ループに流れる電流を遮断することが可能なスイッチとから構成され、前記複数の導体部材は、各々が相対向する二つのリング部と、これらリング部各々の周縁部における接続点に、その両端が接続される複数の直線部とからなるバードケージ形状を構成し、前記スイッチは、前記直線部のうち互いに隣接する二つの直線部と前記リング部との四つの前記接続点により囲まれたエレメントループを除く閉ループ及び前記エレメントループのすべてではない所定個数のエレメントループについて設けられることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明の実施の形態について図を参照しつつ説明する。なお、以下の説明で参照する図面においては、上記従来の技術の項等で参照した図14で使用した符号が指示する対象と、同一の対象を指示する場合には、同一の符号を用いることとする。
【0017】
図1は、本実施形態に係るMRI装置の構成例を示す概要図である。図1において、MRI装置は、寝台1及びガントリG、そして制御部6等を備えている。寝台1は、既に説明したように、被検体Pを載置する天板1aを備えている。この天板1aは、その載置された被検体Pの体軸方向に沿って移動可能となっており、その移動によって、当該被検体PをガントリGの空芯部(撮影空間部)Hに挿入可能となっている。また、この空芯部H周囲には、該空芯部Hの軸Lを共軸として、主磁石3、全身用高周波コイル4及び傾斜磁場コイル(傾斜磁場印可手段)5が各々同心円状に備えられている。
【0018】
主磁石3は空芯部Hに強力な静磁場を形成するものであって、本実施形態においては、永久磁石、電磁石、超伝導磁石等のいずれをも適用することが可能である。
【0019】
全身用高周波コイル4は、上記静磁場中にある被検体P内において、核磁気共鳴吸収を生じさせるためのRF磁場(励起用磁場)を印加するコイルである。この全身用高周波コイル4はデュプレクサ4Dを介して送信器4Tに接続され、時間に対して離散的に、つまりパルス信号に基づき、駆動されるようになっている。また、この全身用高周波コイル4には上記デュプレクサ4Dを介して受信器21が接続され、RF磁場の印加により取得される被検体Pに関するNMR信号を受信する。
【0020】
なお、本実施形態における全身用高周波コイル4は、図2に示すように、相対向する二つのリング部411及び412と、これらリング部411及び412各々の周縁部における接続点411p1、411p2、…、411pn及び412p1、412p2、…、412pnに、その両端が接続される複数の直線部421、422、…、42nとにより略円筒空間を覆う、いわば「鳥篭」に類似する形状に構成されている。なお、リング部411及び412と複数の直線部421、422、…、42nとは、いずれも銅等の導線により形成されており、全身用高周波コイル4の「導体部材」であることに変わりはない。また、上記したような形態は、一般に、「バードケージ(bird-cage)型」と呼ばれることでも広く知られている。
【0021】
リング部411及び412は、上記したように、各々が相対向する他、両者各々が囲う面411F及び412Fが互いに平行な関係にある。直線部421、422、…、42nの各々は、リング部411の周縁におけるある一の接続点(例えば、411p2)と、それに位置的に対応するリング部412の周縁における一の接続点(例えば、412p2)とを結ぶように、かつ、リング部411及び412が囲う前記面411F及び412Fに垂直となるように、設けられている。したがって、これら直線部421、422、…、42nは各々平行な関係にある。また、これら直線部421、422、…、42nは、前記リング部411及び412の周縁において所定の間隔を以って設けられている。なお、これら直線部421、422、…、42nの各々とリング部411及び412より隔てられた、全身用高周波コイル4側面の各々の領域を、以下ではエレメントループE1、E2、…、Enと称することとする。例えば、エレメントループE1とは、四つの接続点411p1、412p1、412p2及び411p2により囲まれた閉ループとなる。
【0022】
また、この全身用高周波コイル4には、適宜の箇所にキャパシタ(不図示)が挿入されており、全身用高周波コイル4を構成する導体部材のインダクタンスと共振するようになっている。このキャパシタの挿入に関しては、周知の様々な方法を採ることが考えられ、一般的には、ハイパス型、ローパス型、バンドパス型に分別することができるが、本発明においては、いずれの態様を採用してもよい。
【0023】
傾斜磁場コイル5は、空芯部H内で定義される直交3軸(x,y,z)の各々について、異なる磁場 (Gx,Gy,Gz)を印加するコイルである。この傾斜の度合いは傾斜磁場電源系51により設定される。上記全身用高周波コイル4又はすぐ後に述べる小型RFコイル2により受信されたNMR信号に関する位置定位は、上記した傾斜の度合いに基づいて、行うことが可能となる。
【0024】
また、本実施形態のMRI装置では、ガントリGにおいて、上記傾斜磁場コイル5が、図1に示すように、真空容器の外壁Vと内壁Vaにより囲まれた領域内に配置されている(図14も参照)。これは、従来の技術の項で説明した通り、傾斜磁場コイル5の発する騒音を空芯部H内に届かせないようにするための構成である。また、この真空容器外には上記全身用高周波コイル4が配置されるとともに、当該真空容器内にはこの全身用高周波コイル4と傾斜磁場コイル5とのカップリングを防止するためのRFシールド(遮蔽手段)4aが備えられている。なお、以下では、このような真空容器を備えるMRI装置を特に、「静音化MRI装置」と呼ぶことにする。
【0025】
一方、本実施形態においては、受信器21に接続されるとともに、上記天板1a上に備えられ、NMR信号の受信に用いられる小型のRFコイル2が設けられている。なお、いま「受信に用いられる」としたが、この小型RFコイル2においては、スイッチを介して図中省略するデュプレクサ経由で送信器4Tからの送信信号を受け、これをもって送信用に使用することも可能である。図1に示すような膝部位に合致する小型RFコイル2では、該コイル2から送信することにより送信エネルギを小さくすることができ、また、不用部分の原子核スピンが励起されない撮影上のメリットがあるため、送信機能をもつと有利な場合があるからである。また、表面コイル等ではコイルの感度分布に従ってRFパルスのフリップ角が変化し、NMR信号強度を弱めてしまうこととなるため、一般的には、送信については全身用高周波コイル4が担当し、小型RFコイル2は受信のみを行うような構成とされる。
【0026】
ちなみに、図1において、小型RFコイル2は、被検体Pの膝部を覆うような構成となっているが、その他、例えば被検体Pの肘等その他の小部位を観察するため、その該当する小部位形状に合致したものを利用してもよい。
【0027】
そして、本実施形態においては、上記のような場合において、両コイル4及び2に関し、本発明がその防止を目的とするカップリングが生じることになる。
【0028】
ちなみに、本実施形態におけるMRI装置では、上記した各種構成要素の他、図1に示すように、送信器4T、傾斜磁場電源系51等を駆動するシーケンサ7や、上記各種構成要素の全体的な制御を行うとともに、全身用高周波コイル4又は小型RFコイル2のNMR信号受信結果に基づき断層像を再構成する画像生成手段(不図示)を有する制御部6、当該断層像等を表示する表示手段D等が備えられている。
【0029】
また、上記構成例となるMRI装置の作用については、本発明の趣旨とは直接に関係のないところであり、また周知でもあるので、その詳細な説明は省略するが、ただ一応これを簡単に説明しておくと、天板1a上の被検体P及び小型RFコイル2を、該天板1aとともに主磁石3により静磁場がかけられたガントリGの空芯部Hに挿入し、被検体P内における核磁気モーメントの整列と当該静磁場方向を軸とした当該磁気モーメントのラーモアの歳差運動を生じさせ、ここに全身用高周波コイル4(又は小型RFコイル2)によるRF磁場を印加して磁気共鳴吸収(スピン励起)を生じさせることで、このとき得られるNMR信号を全身用高周波コイル4又は小型RFコイル2により受信して、制御部6内の画像生成手段により被検体Pの断層像を再構成することになる。なお、傾斜磁場コイル5の傾斜磁場の印加により、当該断層像の構成の際に、その位置定位を行うことが可能となる。
【0030】
また、この傾斜磁場コイル5の駆動(パルスシーケンスに基づく駆動)により発生する騒音は、該コイル5が真空容器内に配置されていることにより、低減されることになる。したがって、被検体Pは快適に検査を受けることができる。
【0031】
以下では、本発明における特徴的な要素である上記全身用高周波コイル4の構成及びその作用効果について、より詳しい説明を行うこととする。
【0032】
図3は、図2に示した全身用高周波コイル4のリング部411及び412の一点を切断し、これを平面に展開して描いたものである。図2を参照して説明したように、全身用高周波コイル4は、リング部411及び412及び直線部421、422、…、4212から構成されたバードケージ型となるものであるから、その展開図たる図3は「はしご状」ないし「あみだ状」となる。したがってまた、図における左端におけるエレメントループE1と右端におけるエレメントループE1とは“同じ”ものである。さらに図3においては、エレメントループ数が“12”ある全身用高周波コイル4を一例として示している。ちなみに、この図3のようなバードケージ型の全身用高周波コイル4を、一般的に、「12エレメント」の全身用高周波コイルと呼ぶことがある。
【0033】
また、全身用高周波コイル4には、図3に示すように、導体部材たる、リング部411及び412及び直線部421、422、…、4212に対し直列に、複数のスイッチ43が接続されている。このスイッチ43の具体的態様としては、例えば図4に示すようなものを採用し得る。この図において、スイッチ43は、PINダイオード431及びインダクタ432を備えている。インダクタ432の先には、図示しない制御線が接続されている。
【0034】
そして、このスイッチ43によれば、当該全身用高周波コイル4と小型RFコイル2との電磁的結合ないしカップリングを断ち切ること(デカップリング)ができる。
【0035】
図3の場合においては、エレメントループE2、E3、E5及びE9及びこれらエレメントループE2、E3、E5及びE9を「含む」閉ループ(例えば、エレメントループE9及びE10全体の周により定義される閉ループ)に対し、スイッチ43が配置されているから、少なくともこれらのループに関し、カップリングが生じるのを防止することができる。つまり、小型RFコイル2と上記全身用高周波コイル4とのカップリングを防止するためには、全身用高周波コイル4を構成するすべてのループに関し、その切断が図られるようスイッチ43の接続をなす、ということが、一般的な意味において、好ましい指標となる。
【0036】
そして本発明の趣旨は、上記カップリングを生じさせないよう、全身用高周波コイル4を構成する導体部材に対して好適に上記スイッチ43を「接続」ないし「配置」することにより、全身用高周波コイル4をデチューンする手法を提案する点にある。以下、その「好適な接続態様」についての説明を行う。
【0037】
まず、その前提として図5に示す例を説明すると、この図によれば、導体部材たるリング部411に直列に12個のスイッチ43が接続されている。この形態は、一見すれば、全身用高周波コイル4を構成するエレメントループE1、…、E12をすべて断ち切っているようにも思われるが、図5において太線で示されるような、リング部412に該当する大きな閉ループが残っていることがわかる。このことは、図3展開図ではなく、図2に示す斜視図を想定すれば明らかである。したがって、このような場合では、カップリング防止を有効に図ることが期待できない。すなわち、スイッチ43の好適な接続・配置態様を考える場合には、あくまでも立体としての全身用高周波コイル4の形態を常に念頭におく必要がある。
【0038】
さて、図5に示すような形態では、上記したように、リング部412に関する閉ループが残るため十分なデカップリングができなかったのであるから、これを解消しようとすれば、図6に示すように、図5に示したスイッチ43に加え、13個目のスイッチ43を、導体部材たるリング部412に接続ないし挿入すればよいことがわかる。このようにすれば、全身用高周波コイル4を構成するすべての閉ループを断ち切ることが可能となり、したがって、完全なデカップリングを実施することができる。本発明は、このようなスイッチ43の接続配置態様も、その範囲内に収めるものである。
【0039】
しかしながら、図6におけるスイッチ43の配置態様は、いかにも非効率であることが否めない。つまり、このような手段によれば確かに、デカップリングを実施するという目的を達成する上では確実ではあるが、多数のスイッチ43を必然的に用意する必要があるから、その相応分製作費が余計にかかってしまう(高価になる)ことになる。また、全身用高周波コイル4自体の構成を、徒に複雑なものとしてしまう。
【0040】
このような図6に示す形態に関する問題意識の下、本願発明者らは、さらに好適なスイッチ43の配置態様を提案する。この「さらに好適なスイッチ43の配置態様」を実現するため、その背景に働く一般的な思想は次のようなものとなる。すなわち、図2及び図3等に示した全身用高周波コイル4において確認される様々な閉ループのうち、その周囲長ないし面積が小さいものであれば、小型RFコイル2とのカップリグの度合いも小さくなり、したがって不具合の発生も顕著なものでなくなる、ということである。ここに、「様々な閉ループ」という場合、例えば図7中破線で示すように、エレメントループE2、E3及びE4全体の周により定義される閉ループであるとか、また、図7中一点鎖線で示されるようなリング部411及び412をその経路として含む閉ループ等の存在を含む。
【0041】
このようなことを踏まえ、かつ、図7等に示す場合において、エレメントループE1、E2、…、E12の各々が「周長が最も小さい閉ループ」であることを改めて確認すれば、これらのうち幾つかについては、スイッチ43によって断ち切る必要のないことが推測される。
【0042】
図8では、上記一般的思想に基づき、太線で示される4箇所のエレメントループE1、E4、E7及びE10についてスイッチ43を設けず、“閉ループ”が成立したまま残置されている。このとき、これらエレメントループE1、E4、E7及びE10においても、確かに上記高周波電流が流れる可能性はあるが、少なくとも図5に示した「リング部412に該当する閉ループ」等が存在する場合に比べると、上記した不都合に関する影響は、はるかに小さいことが容易に推測される。また実際に、このような全身用高周波コイル4を運用に供した結果、実用上、十分なデカップリングを実現できることが確認された。
【0043】
なお、このような図8においては、特にエレメントループE5に設けられているスイッチ43k(ないしは該ループE5にいま一つ設けられているスイッチ43)の役割は大きい。すなわち、図9に示すように、当該スイッチ43kを除いた状態を仮に実現すると、図9中、太線で示されるような大きな閉ループが、図5と同様に残されてしまうからである。このことから、周長が最も小さい閉ループ、すなわちエレメントループの少なくとも一については、二つのスイッチ43を接続・配置する必要のあることがわかる。そのようにすれば、図9のような大きなループを残してしまうことはない。
【0044】
また、上記に関連して、エレメントループE1、…、E12において、スイッチ43が設けられないものが連続して二つ以上存在する場合は一般に好ましくないといえよう。すなわち、図10に示すように、エレメントループE2及びE3、E5及びE6、E8及びE9、E11及びE12というように、隣り合う二つのエレメントループについてスイッチ43が設けられず、その遮断ができない場合には、図の太線に示すような閉ループが残されてしまう。このような場合明らかなように、図8に比べてデカップリング効果はやや劣ると言え、できればこのような形態は避けるほうが好ましい。
【0045】
さらに、図8の変形例としては、図11に示すようなスイッチ43の接続態様を採用すると、より好ましい。この図においては、エレメントループE11に更にもう一つのスイッチ43jが接続されている点で図8と異なる。このエレメントループE11は、スイッチ43mの存在によって既に断ち切られているのではあるが、このようなスイッチ43jを設けることによれば、スイッチ43kの設置との対称性を保持することが可能となるとともに、デカップリング効果をより確実に享受し得ることになる。
【0046】
以上説明したように、本実施形態の全身用高周波コイル4によれば、エレメントループE1、…、E12のうちの幾つかについては、当該エレメントループ(最短周長)としての閉ループが存在することを容認するが、スイッチ43の接続・配置態様を、少なくとも大きな閉ループを残さぬよう決定することで、全体として、十分なデカップリング効果を得ることができる。そしてこのことは、図6に比して、スイッチ43の設置数を少なくすることができるから、全身用高周波コイル4の製作費が嵩んだり、その構成が複雑となることもない。
【0047】
また、本実施形態により達成されるデカップリングは、全身用高周波コイル4におけるスイッチ43の接続態様を好適なものとすることのみに因っている。したがって、図1に示すような真空容器が設けられた静音化MRI装置においても、何ら問題なく全身用高周波コイル4と小型RFコイル2とのデカップリングを実現することができる。
【0048】
なお、上記実施形態においては、「12エレメント」の全身用高周波コイルについての説明を専ら行ったが、本発明は、このような形態に限定されるものでは勿論ない。本発明は、エレメント数がいくつある全身用高周波コイル4であっても、原理的に適用可能である。
【0049】
また、上記では、いわゆる「バードケージ型」の全身用高周波コイル4についての説明を行ったが、本発明は、このような形態にも限定されるものではない。すなわち、周知のように、全身用高周波コイル4の形態、一般的に言えば「NMRプローブ」の形態としては、現在においても種々のものが提案されており、これらに対しても「デカップリング」が必要とされる以上、本発明は原則として適用可能である。
【0050】
上記種々のNMRプローブとしては、例えば、図12に示すような、円筒状の導体部材を有するSTR(Slotted Tube Rotator)型プローブ等が挙げられる。この場合においては、図中符合49kで示されるようなスイッチを接続するとよい。また、より一般的に言えば、複数個の同調コイルを組み合わせて構成するQD(Quadrature)プローブ及びマルチサーフェイスコイルプローブについても、デカップリングが必要であり、本発明の適用が可能である。
【0051】
ところで、上記実施形態では、全身用高周波コイル4におけるスイッチ43の接続態様を工夫することにより、全身用高周波コイル4と小型RFコイル2とのデカップリングの達成を図っていたが、この目的は、別の観点ないし手法により達成することも可能である。以下では、これを上記とは別の実施形態として説明する。
【0052】
図13に、この別の実施形態にかかるMRI装置の概要を示す。この図13は、従来の技術の項で説明した図14と同様に、ガントリGを正面視し、かつ、その内部の一部を透過視した様子を示すものであるが、この図において特徴的なのは、全身用高周波コイル4の配置態様である。すなわち、図14においては、全身用高周波コイル4は、真空容器の外、あるいは空芯部Hに対向する真空容器の内壁Vaに対する当該空芯部H側、に位置するように配置されていた。しかしながら、図13においては、この全身用高周波コイル4もまた、真空容器内(外壁Vと内壁Vaとにより囲まれる領域内)に配置されている点で図14と異なる。
【0053】
このような形態では、全身用高周波コイル4と小型RFコイル2とのデカップリングをとるにあたり、従来用いられていた手法と同様に、全身用高周波コイル4とRFシールド4aとをショートさせて全身用高周波コイル4のデチューンを行うようにすればよい。というのも、この場合においては、図14と異なり、当該ショートを実現させるため、壁Vaを貫く導線を設けるといった事態が回避されるからである。繰り返せば、この図13では、全身用高周波コイル4とRFシールド4aの両者が真空容器内に配置されていることより、それらを結ぶ導線が内壁Vaを貫く必要がない。
【0054】
このように、図13に示す本発明の別の実施形態によれば、従来と同様な手法により、全身用高周波コイル4と小型RFコイル2とのデカップリングを達成することができる。
【0055】
なおただし、図13に示すような形態においては、若干注意を要する点がある。すなわち、この場合においては、全身用高周波コイル4を構成するキャパシタ両端において放電が生じるおそれがある。したがって、この放電を防ぐため、当該全身用高周波コイル4においては、適切なモールド処置を施しておくことが好ましい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のMRI装置用高周波コイル及びMRI装置によれば、高周波コイルと小型RFコイルとのデカップリングを効果的に達成することができる。その手法としては、高周波コイルを構成する導体部材に、効果的にスイッチを配置することにより、あるいは高周波コイル及び遮蔽手段並びに両者を繋ぐ導線を真空容器内に配置すること、のいずれかを採用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る核磁気共鳴イメージング装置の構成例を示す概要図である。
【図2】 全身用高周波コイルの構成例を示す斜視図である。
【図3】 図2に示す全身用高周波コイルの展開図である。
【図4】 全身用高周波コイルに設けられるスイッチの構成例を示す回路図である。
【図5】 図4に示すスイッチの全身用高周波コイルに対する一接続態様を示す説明図である。
【図6】 図5とは異なるスイッチの接続態様を示す説明図である。
【図7】 全身用高周波コイルにおいて想定される「閉ループ」を示す説明図である。
【図8】 図5及び図6とは異なるスイッチの接続態様を示す説明図である。
【図9】 図8に示すスイッチの接続態様から一のスイッチ43kを除いた場合を説明する説明図である。
【図10】 隣接するエレメントループが閉ループとして残されるようなスイッチの接続態様を示す説明図である。
【図11】 図8の変形例となるスイッチの接続態様を示す説明図である。
【図12】 STR型プローブの構成例を示す斜視図である。
【図13】 本発明の別の実施形態に係る核磁気共鳴イメージング装置の構成例を示す概要図である。
【図14】 従来の核磁気共鳴イメージング装置の構成例を示す概要図である。
【符号の説明】
P 被検体
1 寝台
1a 天板
2 小型RFコイル
3 主磁石
4 全身用高周波コイル
411、412 リング部
421、422、…、42n 直線部
411p1、411p2、…、411pn及び412p1、412p2、…、412pn 接続点
E1、E2、…、En エレメントループ(最短周長閉ループ)
43 スイッチ
431 PINダイオード
432 インダクタ
5 傾斜磁場コイル(傾斜磁場印加手段)
6 制御部
7 シーケンサ
G ガントリ
V 真空容器の外壁
Va 真空容器の内壁

Claims (5)

  1. 高周波信号の送信又はNMR信号の受信をする核磁気共鳴イメージング装置用の高周波コイルであって、
    略円筒空間を覆うよう、かつ、電流が還流し得る複数の閉ループを構成するよう組まれた複数の導体部材と、
    前記複数の閉ループのうちその周長が最も小さい最短周長閉ループを除く閉ループに関し、少なくとも当該閉ループに流れる電流を遮断することが可能なスイッチとが設けられることを特徴とする高周波コイル。
  2. 前記複数の導体部材は、各々が相対向する二つのリング部と、
    これらリング部各々の周縁部における接続点に、その両端が接続される複数の直線部とからなるバードケージ形状を構成し、
    前記最短周長閉ループは、前記直線部のうち互いに隣接する二つの直線部と前記リング部との四つの前記接続点により囲まれたエレメントループであって、
    前記スイッチは、当該エレメントループのすべてではない所定個数についても設けられることを特徴とする請求項記載の高周波コイル。
  3. 前記スイッチは、前記エレメントループの少なくとも一に関して、二つ以上設けられることを特徴とする請求項記載の高周波コイル。
  4. 前記スイッチは、隣接する二つ以上の前記エレメントループが閉ループとして残されることのないよう設けられることを特徴とする請求項又は記載の高周波コイル。
  5. 静磁場空間中に配置される被検体に対し励起用磁場を印加する高周波コイルと、前記被検体に傾斜磁場を印加する傾斜磁場印加手段とを有するとともに、
    前記高周波コイルと前記傾斜磁場印加手段のカップリングを防止するための遮蔽手段と、
    前記高周波コイルをその外部に、かつ、前記遮蔽手段及び前記傾斜磁場印加手段をその内部に配置する真空容器とを備え、
    前記高周波コイルは、略円筒空間を覆うよう、かつ、電流が還流し得る複数の閉ループを構成するよう組まれた複数の導体部材と、前記複数の閉ループに流れる電流を遮断することが可能なスイッチとから構成され、
    前記複数の導体部材は、各々が相対向する二つのリング部と、これらリング部各々の周縁部における接続点に、その両端が接続される複数の直線部とからなるバードケージ形状を構成し、
    前記スイッチは、前記直線部のうち互いに隣接する二つの直線部と前記リング部との四つの前記接続点により囲まれたエレメントループを除く閉ループ及び前記エレメントループのすべてではない所定個数のエレメントループについて設けられることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
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