以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要>
実施形態1について説明する。本実施形態は、処理されるコンテンツの識別情報と、その処理を識別する処理識別情報とを関連付けたコンテンツ処理情報を保持するコンテンツ処理装置である。
図1は、本実施形態の概念の一例を示すものである。本実施形態のコンテンツ処理装置は、放送される番組の取得(受信)、再生、録画、蓄積、録画予約などが可能な装置を想定したものであり、テレビなどに付随した装置であってもよい。ここでは、利用者が放送されるコンテンツ(スポーツ番組)を受信し視聴する一方、同時にインターネット配信されるコンテンツ(映画)を録画している場面を示した。
各コンテンツはコンテンツ識別情報(ここでは一例として、スポーツ番組は「70」、映画は「20」と示した。)で識別することができる。また、コンテンツごとに、コンテンツ処理装置によって行われた処理を識別する処理識別情報(ここでは一例として、再生は「0101」、録画は「0131」と示した。)を有する。これらコンテンツ識別情報と処理識別情報とを関連付けた情報であるコンテンツ処理情報が、コンテンツ処理装置に保持される。
<実施形態1:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示した。
図2に示す本実施形態の「コンテンツ処理装置」(0200)は、「処理部」(0201)と、「コンテンツ処理情報保持部」(0202)とからなる。
本件発明の構成要素である各部は、ハードウエア、ソフトウエア、ハードウエアとソフトウエアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺装置などから構成されるハードウエアと、これらのハードウエア上にて実行可能なソフトウエアを挙げることができる。
具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。(本明細書の全体を通じて同様である。)
「処理部」(0201)は、コンテンツの処理を行うための処理を行う。「コンテンツ」は、放送局などから放送される番組や、インターネットを介してブロードバンド配信局から配信される情報サービスなどのことである。コンテンツの処理には、コンテンツの取得(受信)、再生(部分的再生の場合もある)、録画、蓄積、録画予約などが該当する。また、利用者からのコンテンツ内容(感想)のフィードバックが含まれるとしてもよい。
これらの処理は、コンテンツ処理識別情報にて識別することができる(図1の例では、再生は「0101」、録画は「0131」と示した。)。コンテンツ処理識別情報にて識別できる処理の詳細については、実施形態8にて説明する。
「コンテンツ処理情報保持部」(0202)は、コンテンツ処理情報を保持する。「コンテンツ処理情報」は、前記処理部(0201)で処理されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、前記処理部での処理を識別する処理識別情報とを関連付けた情報である。コンテンツごとに、コンテンツ処理装置によって行われた処理を識別する処理識別情報を有し、例えば、「スポーツ番組」のコンテンツ識別情報(「70」)と、そのコンテンツに対して行われた再生処理を示す処理識別情報(「0101」)とを関連付けた情報がコンテンツ処理情報に該当する。
コンテンツ処理情報の処理識別情報は、時系列で履歴が保持されているとしてもよい。例えば、録画処理の後、再生して視聴し、さらに、別の媒体へと複製(ダビング)をした等の事象がコンテンツ処理情報から認識できる場合もある。
「コンテンツ処理装置」(0200)は、コンテンツの処理を行うことができる装置である。コンテンツの取得(受信)、再生、録画、蓄積、録画予約などが可能な装置を想定したものであり、テレビなどに付随した装置であってもよい。
<実施形態1:効果>
本実施形態は、処理されるコンテンツの識別情報と、その処理を識別する処理識別情報とを関連付けたコンテンツ処理情報を保持するコンテンツ処理装置である。コンテンツ処理情報によれば、各コンテンツが利用者にどのように利用されているのかを認識することができる。これは現行の視聴率よりも詳細な状況を把握することができるため有益である。また、利用者が繰り返し、視聴、複製等行うコンテンツについては利用者の嗜好に合致するコンテンツであるとの判断が可能であり、コンテンツの推薦、制作等に活用することもできる。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要>
実施形態2について説明する。本実施形態は、コンテンツ処理装置と、コンテンツ処理集計装置と、からなるコンテンツ処理システムである。
図3は、本実施形態の概念の一例を示した図である。本実施形態のコンテンツ処理システムは、放送される番組の取得(受信)、再生、録画、蓄積、録画予約などが可能なコンテンツ処理装置と、コンテンツ処理情報を集計するためのコンテンツ処理集計装置からなる。まず、コンテンツ処理装置(a)において、コンテンツの処理を行い、そのコンテンツの識別情報とそのコンテンツに対する処理を識別する処理識別情報とを関連付けたコンテンツ処理情報をコンテンツ処理集計装置に対して送信する(1)。ここでは一例として、スポーツ番組のコンテンツ識別情報を「70」、このコンテンツに対して行った再生処理の処理識別情報「0101」と示した。
コンテンツ処理集計装置は、送信されたコンテンツ処理情報に基づいて、コンテンツ処理情報の集計結果を含むコンテンツ処理集計情報を取得する。このとき、コンテンツ処理情報は、単一のコンテンツ処理装置から送信される場合のみに限られるものではなく、図で示したように複数のコンテンツ処理装置(a、b、c)から送信される場合もある。コンテンツ処理集計装置は、取得したコンテンツ処理集計情報に基づいてコンテンツ推薦情報を生成する(2)。例えば、コンテンツ処理装置(b)、(c)から、映画のコンテンツが再生されているとのコンテンツ処理情報が送信されていることから、このコンテンツが推薦すべきコンテンツと判定され、その旨を示すコンテンツ推薦情報を生成される。
最後に、コンテンツ処理集計装置は生成したコンテンツ推薦情報を送信する(3)。送信先は、コンテンツ処理装置などが想定される。コンテンツ処理装置(a)に対してコンテンツ推薦情報が送信された場合には、コンテンツ処理装置(a)の利用者は推薦されている映画のコンテンツを試聴することが可能となる。
<実施形態2:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図4に示した。
図4に示す本実施形態の「コンテンツ処理システム」(0400)は、「コンテンツ処理装置」(0410)と、「コンテンツ処理集計装置」(0420)とからなる。コンテンツ処理装置(0410)は、「処理部」(0411)と、「コンテンツ処理情報保持部」(0412)と、「コンテンツ処理情報送信部」(0413)とからなる。他方、コンテンツ処理集計装置(0420)は、「コンテンツ処理集計情報取得部」(0421)と、「コンテンツ推薦情報生成部」(0422)と、「コンテンツ推薦情報送信部」(0423)とからなる。
まず、コンテンツ処理装置(0410)から説明する。
「処理部」(0411)は、コンテンツの処理を行うための処理を行う。「コンテンツ処理情報保持部」(0412)は、コンテンツ処理情報を保持する。これらは、実施形態1と同様である。
「コンテンツ処理情報送信部」(0413)は、コンテンツ処理情報保持部(0412)に保持されているコンテンツ処理情報をコンテンツ処理情報集計装置に対して送信する。送信は、一定時間ごとに自動的に行われるとしてもよいし、利用者からの送信命令などに応じて行われるとしてもよい。
次に、コンテンツ処理集計装置について説明する。
「コンテンツ処理集計情報取得部」(0421)は、コンテンツ処理情報送信部(0413)から送信されたコンテンツ処理情報に基づいて、コンテンツ処理集計情報を取得する。「コンテンツ処理集計情報」は、コンテンツ処理情報の集計結果を含む情報である。コンテンツ処理情報の集計結果には、コンテンツごとに関連付けられた処理識別情報で識別される各処理、その実行回数、実行時間などが該当する。
また、コンテンツ処理情報の集計結果は、複数のコンテンツ処理装置から送信されるコンテンツ処理情報を集計したものでもよいし、一のコンテンツ処理装置から順次送信されたコンテンツ処理情報を集計したものでもよい。前者の場合は、複数人のコンテンツ処理情報から人気のあるコンテンツ等を認識することができ、一方後者の場合は、特定の利用者のコンテンツ処理情報からその特定人の趣味、嗜好に合致するコンテンツを把握できる。
「コンテンツ推薦情報生成部」(0422)は、前記コンテンツ処理集計情報取得部(0421)が取得したコンテンツ処理集計情報に基づいてコンテンツ推薦情報を生成する。「コンテンツ推薦情報」は、推薦すべきコンテンツに関する情報である。コンテンツ推薦情報は、推薦すべきコンテンツのコンテンツ識別情報や、推薦する処理(永久保存版など)の処理識別情報などが含まれるとしてもよい。
コンテンツ推薦情報は、例えば、コンテンツに対して行われた処理の実行回数を、コンテンツ処理集計情報に基づいてカウントし、その累計が最も多いコンテンツを推薦するために生成する場合が想定される。このとき、1実行回数ごとに再生処理は1をカウントする一方、録画処理は2カウントする等の重み付けを行うとしてもよい。詳細は、実施形態4、5にて説明する。
「コンテンツ推薦情報送信部」(0423)は、前記コンテンツ推薦情報生成部(0422)が生成したコンテンツ推薦情報を送信する。送信先は、コンテンツ処理装置などが該当する。コンテンツ処理装置は、受信したコンテンツ推薦情報に基づいて、推薦されたコンテンツに対して推薦された処理を行うことができる。このとき、録画等の処理が自動的に行われるとしてもよい。詳細は、実施形態3にて説明する。
一方、利用者の所持する携帯電話などを介してコンテンツ処理装置がコンテンツ推薦情報を受信できるとしてもよい。このとき、コンテンツ推薦情報を携帯電話で受信した際に、利用者が推薦されたコンテンツを視聴等すべきか判断し取捨選択できるとしてもよい。必要なコンテンツ推薦情報のみコンテンツ処理装置へ送信することで、不要なコンテンツが自動的に録画等されることを防ぐことができる。
<実施形態2:処理の流れ>
図5は、実施形態2での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態のコンテンツ処理システムのコンテンツ処理装置と、コンテンツ処理集計装置での各処理方法は、以下に示すステップよりなる。
まずコンテンツ処理装置では、コンテンツの処理を行う(処理ステップ S0501)。次に、処理ステップ(S0501)にて処理されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、処理ステップ(S0501)での処理を識別する処理識別情報とを関連付けた情報であるコンテンツ処理情報をコンテンツ処理情報集計装置に対して送信する(コンテンツ処理情報送信ステップ S0502)。
一方、コンテンツ処理集計装置では、コンテンツ処理情報送信ステップ(S0502)にて送信されたコンテンツ処理情報に基づいて、コンテンツ処理情報の集計結果を含むコンテンツ処理集計情報を取得する(コンテンツ処理集計情報取得ステップ S0503)。続いて、コンテンツ処理集計情報取得ステップ(S0503)にて取得したコンテンツ処理集計情報に基づいてコンテンツ推薦情報を生成する(コンテンツ推薦情報生成ステップ S0504)。最後に、コンテンツ推薦情報生成ステップ(S0504)にて生成したコンテンツ推薦情報を送信する(コンテンツ推薦情報送信ステップ S0505)。
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
<実施形態2:効果>
本実施形態は、コンテンツ処理装置と、コンテンツ処理集計装置と、からなるコンテンツ処理システムである。単一のコンテンツ処理装置において各コンテンツに対して行われた処理を、コンテンツ処理集計装置にて集計する場合には、特定の利用者の趣味、嗜好に合致するコンテンツを推薦することが可能となる。一方、コンテンツ処理集計装置にて、複数のコンテンツ処理装置からのコンテンツ処理情報を集計する場合には、多くの人に人気のあるコンテンツ等を認識し、コンテンツの推薦に活用することができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要>
実施形態3について説明する。本実施形態は、コンテンツ処理集計装置で生成されるコンテンツ推薦情報を受信することに特徴を有するコンテンツ処理装置からなるコンテンツ処理システムである。
<実施形態3:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図6に示した。
図6に示す本実施形態の「コンテンツ処理システム」(0600)は、「コンテンツ処理装置」(0610)と、「コンテンツ処理集計装置」(0620)とからなる。コンテンツ処理装置(0610)は、「処理部」(0611)と、「コンテンツ処理情報保持部」(0612)と、「コンテンツ処理情報送信部」(0613)と、さらに、「コンテンツ推薦情報受信部」(0614)とからなる。他方、コンテンツ処理集計装置(0620)は、「コンテンツ処理集計情報取得部」(0621)と、「コンテンツ推薦情報生成部」(0622)と、「コンテンツ推薦情報送信部」(0623)とからなる。
まず、コンテンツ処理集計装置(0620)の「コンテンツ推薦情報送信部」(0623)は、前記コンテンツ推薦情報生成部(0622)が生成したコンテンツ推薦情報をコンテンツ処理装置に送信する。
一方、コンテンツ処理装置(0610)の「コンテンツ推薦情報受信部」(0614)は、前記コンテンツ推薦情報送信部(0623)から送信されるコンテンツ推薦情報を受信する。コンテンツ処理装置では、受信したコンテンツ推薦情報に基づいて、コンテンツの再生、録画等の処理を行うことができる。このとき、利用者はコンテンツ処理装置が受信したコンテンツ推薦情報を検討し、推薦されたコンテンツに対してどのような処理を行うか選択、判断するとしてもよい。
他方、推薦されたコンテンツに対して推薦された処理を行うとしてもよい。例えば、コンテンツ識別情報「20」で識別される映画のコンテンツに対して録画処理が推薦された場合には、映画のコンテンツの録画処理が自動的に行われるとしてもよい。
その他各部の処理については、実施形態2と同様である。
<実施形態3:効果>
本実施形態は、コンテンツ処理集計装置で生成されるコンテンツ推薦情報を受信することに特徴を有するコンテンツ処理装置からなるコンテンツ処理システムである。コンテンツ推薦情報は多数の人の支持を集めたコンテンツや、自身の趣味、嗜好に合致するコンテンツを推薦する情報であるから、コンテンツ処理装置で受信して、これに基づいて利用者が判断し、コンテンツの再生、録画等の処理ができれば、視聴等すべきコンテンツを利用者が見逃す事態を回避できる。
また、コンテンツ処理装置が推薦されたコンテンツに対して推薦された処理を自動的に行う場合には、利用者が特段の作業をしなくても、コンテンツの処理が完了するため、便利であるといえる。
<<実施形態4>>
<実施形態4:概要>
実施形態4について説明する。本実施形態は、コンテンツ推薦情報は、コンテンツごとのコンテンツ処理数に基づいて決定される推薦強度情報を含むことに特徴を有するコンテンツ処理システムである。
<実施形態4:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例は図6に示したものと同様である。
図6に示す「コンテンツ処理システム」(0600)は、「コンテンツ処理装置」(0610)と、「コンテンツ処理集計装置」(0620)とからなる。コンテンツ処理装置(0610)は、「処理部」(0611)と、「コンテンツ処理情報保持部」(0612)と、「コンテンツ処理情報送信部」(0613)と、「コンテンツ推薦情報受信部」(0614)とからなる。他方、コンテンツ処理集計装置(0620)は、「コンテンツ処理集計情報取得部」(0621)と、「コンテンツ推薦情報生成部」(0622)と、「コンテンツ推薦情報送信部」(0623)とからなる。
「コンテンツ推薦情報生成部」(0622)は、コンテンツ処理集計情報取得部(0621)が取得したコンテンツ処理集計情報に基づいてコンテンツ推薦情報を生成する。ここで、コンテンツ推薦情報には推薦強度情報を含む。「推薦強度情報」は、コンテンツの推薦の度合いの目安である推薦強度を示す情報であり、コンテンツごとのコンテンツ処理数に基づいて決定される。
図7は、本実施形態における推薦強度情報の一例を示した図である。例えば、コンテンツ処理集計情報を構成する各コンテンツ処理情報に基づいて、コンテンツに対して行われた処理の実行回数(コンテンツ処理数)をカウントし、得られた値を推薦強度情報とする場合などが該当する。具体的には、スポーツ番組のコンテンツに対しては再生処理が2回実行されているので推薦強度情報を2、映画のコンテンツに対しては予約、録画、再生の処理が各1回ずつ実行されているので推薦強度情報を3とすることができる。このとき、推薦強度情報が大きい方のコンテンツである映画のコンテンツのみを推薦するためのコンテンツ推薦情報を生成するとしてもよい。客観的にコンテンツの推薦を行うことができる。
生成されたコンテンツ推薦情報は、コンテンツ推薦情報送信部(0623)にてコンテンツ処理装置などに対して送信される。受信側では、受信したコンテンツ推薦情報から、推薦されるコンテンツ(コンテンツ識別情報)、処理(処理識別情報)、その推薦度合い(推薦強度情報)などを認識し、コンテンツに対してどのような処理を行うべきか判断することができるとしてもよい。
その他各部の処理は実施形態2、3と同様である。
<実施形態4:効果>
本実施形態は、コンテンツ推薦情報は、コンテンツごとのコンテンツ処理数に基づいて決定される推薦強度情報を含むことに特徴を有するコンテンツ処理システムである。これにより、公正かつ客観的な推薦が行われることが期待できる。またコンテンツ推薦情報の受信側においては、推薦強度情報から推薦の度合いを推測することで、コンテンツの選択の際に活用できる。
<<実施形態5>>
<実施形態5:概要>
実施形態5について説明する。 本実施形態は、コンテンツ推薦情報は、処理識別情報に応じた処理ごとに重み付けを行った重み付けコンテンツ処理数に基づいて生成される推薦強度情報を含むことに特徴を有するコンテンツ処理システムである。
<実施形態5:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例は図6に示したものと同様である。
図6に示す「コンテンツ処理システム」(0600)は、「コンテンツ処理装置」(0610)と、「コンテンツ処理集計装置」(0620)とからなる。コンテンツ処理装置(0610)は、「処理部」(0611)と、「コンテンツ処理情報保持部」(0612)と、「コンテンツ処理情報送信部」(0613)と、「コンテンツ推薦情報受信部」(0614)とからなる。他方、コンテンツ処理集計装置(0620)は、「コンテンツ処理集計情報取得部」(0621)と、「コンテンツ推薦情報生成部」(0622)と、「コンテンツ推薦情報送信部」(0623)とからなる。
「コンテンツ推薦情報生成部」(0622)は、コンテンツ処理集計情報取得部(0621)が取得したコンテンツ処理集計情報に基づいてコンテンツ推薦情報を生成する。ここで、コンテンツ推薦情報には推薦強度情報を含む。推薦強度情報は、前記処理識別情報に応じた処理ごとに重み付けを行った重み付けコンテンツ処理数に基づいて生成される。
図8は、本実施形態における推薦強度情報の一例を示した図である。例えば、コンテンツ処理集計情報を構成する各コンテンツ処理情報に基づいて、コンテンツに対して行われた処理の実行回数をカウントする際に、処理識別情報に応じた処理ごとに重み付けを行い、その重み付けコンテンツ処理数に基づいて生成された値を推薦強度情報とする場合などが該当する。
例えば、再生処理については重み付けの係数を3とし、その他の処理については重み付けの係数を1とすると、スポーツ番組のコンテンツに対しては再生処理が2回実行されているので重み付け係数3を掛け合わせた推薦強度情報は6となる。一方、映画のコンテンツに対しては予約、録画、再生の処理が各1回ずつ実行されているので、再生処理について重み付け係数3を掛け合わせて得られた重み付けコンテンツ処理数3と、その他の予約、録画の処理について重み付け係数1を掛け合わせて得られた重み付けコンテンツ処理数2を合計し、推薦強度情報は5となる。このとき、推薦強度情報が大きい方のコンテンツであるスポーツ番組のコンテンツのみを推薦するためのコンテンツ推薦情報を生成するとしてもよい。
重み付け係数は、利用者が設定・変更できるとしてもよい。また、重み付け係数は、プラスの値だけでなく、マイナスの値をとる場合もある。例えば、コンテンツの最後まで再生(視聴)せずにコンテンツの消去が行われた場合には、利用者がそのコンテンツは視聴するに値しないとの判断を行ったことが推認できるため、重み付け係数をマイナスの値とし、推薦度合いを低下させるとしてもよい。
生成されたコンテンツ推薦情報は、コンテンツ推薦情報送信部(0623)にてコンテンツ処理装置などに対して送信される。受信側では、受信したコンテンツ推薦情報から、推薦されるコンテンツ(コンテンツ識別情報)、処理(処理識別情報)、その推薦度合い(推薦強度情報)などを認識し、コンテンツに対してどのような処理を行うべきか判断することができるとしてもよい。
その他各部の処理は実施形態4と同様である。
<実施形態5:効果>
本実施形態は、コンテンツ推薦情報は、処理識別情報に応じた処理ごとに重み付けを行った重み付けコンテンツ処理数に基づいて生成される推薦強度情報を含むことに特徴を有するコンテンツ処理システムである。推薦する際に重視すべき処理に対して重み付けを行うことで、より適切な推薦が行われることが期待できる。また、重み付けの係数をマイナスの値とすれば、推薦すべきでないと判断されるコンテンツの推薦度合いを低下させることもできる。
<<実施形態6>>
<実施形態6:概要>
実施形態6について説明する。本実施形態は、コンテンツ推薦情報を利用すべきコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報を他のコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報と異なる重み付けを行って前記コンテンツ推薦情報を生成することに特徴を有するコンテンツ処理システムである。
<実施形態6:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例は図6に示したものと同様である。
図6に示す「コンテンツ処理システム」(0600)は、「コンテンツ処理装置」(0610)と、「コンテンツ処理集計装置」(0620)とからなる。コンテンツ処理装置(0610)は、「処理部」(0611)と、「コンテンツ処理情報保持部」(0612)と、「コンテンツ処理情報送信部」(0613)と、「コンテンツ推薦情報受信部」(0614)とからなる。他方、コンテンツ処理集計装置(0620)は、「コンテンツ処理集計情報取得部」(0621)と、「コンテンツ推薦情報生成部」(0622)と、「コンテンツ推薦情報送信部」(0623)とからなる。
「コンテンツ推薦情報生成部」(0622)は、コンテンツ処理集計情報取得部(0621)が取得したコンテンツ処理集計情報と、コンテンツ推薦情報を利用すべきコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報を他のコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報と異なる重み付けを行って前記コンテンツ推薦情報を生成する。コンテンツ推薦情報を利用すべきコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報は、コンテンツ処理情報保持部(0612)に保持されていたものが、コンテンツ処理情報送信部(0613)より送信されることが想定される。コンテンツ処理集計装置が、複数のコンテンツ処理装置からのコンテンツ処理情報を集計する場合には、コンテンツ処理情報に送信元であるコンテンツ処理装置の識別情報などを含ませておくことで、コンテンツ推薦情報を利用すべきコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報を識別できる。コンテンツ推薦情報を利用すべきコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報を他のコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報と異なる重み付けを行って前記コンテンツ推薦情報を生成することで、コンテンツ処理装置の利用者の趣味・嗜好も勘案されたコンテンツ推薦情報も生成することが期待できる。
図9は、本実施形態のコンテンツ推薦情報の一例を示した図である。前提として、複数のコンテンツ処理装置(a、b、c)からのコンテンツ処理情報を集計したコンテンツ処理集計装置が、コンテンツ処理装置(a)に対してコンテンツ推薦情報を送信するものとする。
まず、複数のコンテンツ処理装置(a、b、c)からのコンテンツ処理情報を集計しコンテンツ処理集計情報とする。コンテンツ処理集計情報から、コンテンツ識別情報「20」で識別される映画のコンテンツに対する処理数が多いことが分かる。また、処理数が多い処理は再生処理である。
一方、このコンテンツ処理集計情報の他、コンテンツ推薦情報の送信先であるコンテンツ処理装置(a)のコンテンツ処理情報にも基づいてコンテンツ推薦情報を生成する。コンテンツ処理情報がどのコンテンツ処理装置から送信されたかは、コンテンツ処理情報にコンテンツ処理装置の識別情報などを含めることで判別できる。ここでは、コンテンツ処理装置識別情報「5001」で識別できるコンテンツ処理情報がコンテンツ処理装置(a)のコンテンツ処理情報である。このコンテンツ処理情報によるとコンテンツ処理装置(a)は、スポーツ番組のコンテンツを再生中であるから、推薦された映画のコンテンツについて視聴することはできない。したがって、コンテンツ処理集計情報で映画のコンテンツに対して再生処理の処理数が多いが、録画処理を推薦するコンテンツ推薦情報を生成するとしてもよい。
また、その他の例としては、コンテンツ推薦情報の送信先であるコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報に基づいて、コンテンツ処理装置の利用者の趣味・嗜好に合致するコンテンツ推薦情報を生成することができる。例えば、コンテンツ処理情報に基づいて、コンテンツ処理装置(a)の利用者はスポーツに関連するコンテンツに対する嗜好が強いと認められる場合には、コンテンツ処理集計情報からコンテンツに対する処理数はコメディ映画のコンテンツが最も多い場合であっても、下位の順位のスポーツ映画のコンテンツを推薦するコンテンツ推薦情報を生成するとしてもよい。
その他各部の処理については、実施形態2から5と同様である。
<実施形態6:効果>
本実施形態は、コンテンツ推薦情報を利用すべきコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報を他のコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報と異なる重み付けを行って前記コンテンツ推薦情報を生成することに特徴を有するコンテンツ処理システムである。コンテンツ処理集計情報だけでなく、コンテンツ推薦情報を利用するコンテンツ処理装置自身のコンテンツ処理情報をも勘案することで、実行可能な処理が推薦されることによって、コンテンツの処理が促進されることが期待できる。
<<実施形態7>>
<実施形態7:概要>
実施形態7について説明する。本実施形態は、コンテンツ処理集計装置がコンテンツ推薦情報で推薦されるコンテンツを送信することに特徴を有するコンテンツ処理システムである。
<実施形態7:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例を図10に示す。図は実施形態1のコンテンツ処理システムを基本とするものである。
図10に示す本実施形態の「コンテンツ処理システム」(1000)は、「コンテンツ処理装置」(1010)と、「コンテンツ処理集計装置」(1020)とからなる。コンテンツ処理装置(1010)は、「処理部」(1011)と、「コンテンツ処理情報保持部」(1012)と、「コンテンツ処理情報送信部」(1013)とからなる。他方、コンテンツ処理集計装置(1020)は、「コンテンツ処理集計情報取得部」(1021)と、「コンテンツ推薦情報生成部」(1022)と、「コンテンツ推薦情報送信部」(1023)と、さらに、「推薦コンテンツ送信部」(1024)とからなる。
「推薦コンテンツ送信部」(1024)は、コンテンツ推薦情報で推薦されるコンテンツを送信する。コンテンツ推薦情報生成部(1022)にて生成されたコンテンツ推薦情報では、推薦すべきコンテンツのコンテンツ識別情報などを含むが、このコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツ自体をコンテンツ処理装置などに対して送信する。受信側では、コンテンツの録画等の処理を行わなくてもコンテンツを取得できる。
また、コンテンツ推薦情報送信部(1023)からコンテンツ推薦情報も送信されることで、受信側ではコンテンツ推薦情報に基づいて受信したコンテンツを再生すべきか、消去すべきか等の判断をすることができる。
その他各部の処理については、実施形態2から6と同様である。
<実施形態7:効果>
本実施形態は、コンテンツ処理集計装置がコンテンツ推薦情報で推薦されるコンテンツを送信することに特徴を有するコンテンツ処理システムである。受信側では、コンテンツの録画等の処理を行わなくてもコンテンツを取得できるため、便利である。また、受信側では受信したコンテンツ推薦情報に基づいて不要なコンテンツを判断し消去することによって、記憶容量を確保できる。
<<実施形態8>>
<実施形態8:概要>
実施形態8について説明する。本実施形態は、処理識別情報で識別される例示的に列挙された処理をコンテンツに対して行うことに特徴を有するコンテンツ処理システムである。
<実施形態8:構成> 本実施形態での機能ブロックの一例は図4に示したものと同様である。
図4に示す「コンテンツ処理システム」(0400)は、「コンテンツ処理装置」(0410)と、「コンテンツ処理集計装置」(0420)とからなる。コンテンツ処理装置(0410)は、「処理部」(0411)と、「コンテンツ処理情報保持部」(0412)と、「コンテンツ処理情報送信部」(0413)とからなる。他方、コンテンツ処理集計装置(0420)は、「コンテンツ処理集計情報取得部」(0421)と、「コンテンツ推薦情報生成部」(0422)と、「コンテンツ推薦情報送信部」(0423)とからなる。
「処理部」(0411)は、コンテンツに対して処理を行うが、このときの処理は処理識別情報で識別することができる。このとき、処理識別情報で識別される処理は、コンテンツの取得の予約、コンテンツの取得、コンテンツの保持、コンテンツの利用、コンテンツの消去、コンテンツの購入、コンテンツの譲渡、コンテンツの貸し渡し、コンテンツの評価、コンテンツの一部再生、コンテンツの再生中録画、コンテンツの録画中再生、コンテンツのHDD録画、コンテンツのDVD録画、コンテンツのダビング、携帯端末へのコンテンツの移動、コンテンツの再生時間、コンテンツ処理装置の識別情報、コンテンツ推薦情報に基づくコンテンツの再生、のいずれか一又は二以上の組み合わせからなる処理である。コンテンツ推薦情報の生成において、処理識別情報を含むコンテンツ処理情報が用いられる。つまり、コンテンツ処理装置で上記処理が行われることはコンテンツの推薦に反映されることになる。
「コンテンツの取得」とは、コンテンツをコンテンツ処理装置内に取り込むことをいう。例えば、放送、インターネット配信等されるコンテンツを受信・録画する場合や、媒体(DVD、CD−ROMなど)から取り込む場合などが該当する。また、「コンテンツの取得の予約」は、コンテンツの取得を予め登録することをいう。日時、放送局などを登録しておくことで、登録したコンテンツの録画が行われることなどが該当する。
「コンテンツの保持」は、コンテンツを一時的、または、恒久的にコンテンツ処理装置内に蓄積することをいう。「コンテンツの利用」は、コンテンツの再生、あるいは、コンテンツの実行(コンテンツがプログラムの場合)を行うことをいう。「コンテンツの消去」は、保持されたコンテンツを削除、あるいは、他のコンテンツなどを上書きすることをいう。コンテンツが不要であるとの利用者の意思が推認できるため、この処理はコンテンツ推薦情報の生成においては、負として作用させるとしてもよい。
「コンテンツの購入」は、コンテンツの対価を支払い、所有権を獲得することをいい、「コンテンツの譲渡」は、コンテンツの所有権を移転することをいう。「コンテンツの貸し渡し」は、コンテンツの所有権を返還する契約付で移転することをいう。
また「コンテンツの評価」は、コンテンツの内容等に対する価値をいい、利用者がコンテンツを視聴した後に入力する場合などが想定される。コンテンツに下された評価を、コンテンツ推薦情報の生成に活用するとしてもよい。
「コンテンツの一部再生」は、コンテンツを部分的に再生することをいう。コンテンツの全体を再生しないことは、コンテンツが最後まで視聴するに値しないとの利用者の意思が推認できるため、この処理はコンテンツ推薦情報の生成においては、負として作用させるとしてもよい。
「コンテンツの再生中録画」は、コンテンツを再生中に、再生中のコンテンツと同じコンテンツの録画を行うことをいい、「コンテンツの録画中再生」は、コンテンツを録画中に並行して、録画中のコンテンツとは別のコンテンツの再生を行うことをいう。また、「コンテンツのHDD録画」は、コンテンツをハードディスクに録画することをいい、「コンテンツのDVD録画」は、コンテンツをDVDに録画することをいう。一般に、DVDに録画する場合には、利用者がコンテンツを恒久的に保存する意思が推認できるため、利用者にとってそのコンテンツの価値が高いと判断でき、この処理はコンテンツ推薦情報の生成においては、正として作用させるとしてもよい。
「コンテンツのダビング」は、コンテンツを別の記録媒体へ複製することをいう。「携帯端末へのコンテンツの移動」は、携帯端末にてコンテンツの再生等が行えるようコンテンツを携帯端末に送信することをいう。携帯端末にてコンテンツを再生する場合は、すぐに視聴したいとの利用者の意思が推認できるため、この処理はコンテンツ推薦情報の生成においては、正として作用させるとしてもよい。
「コンテンツの早送り」は、コンテンツを通常より速い速度で順送りすることをいう。「コンテンツの早送り再生」は、コンテンツを早送りしながら再生することをいう。「コンテンツの巻き戻し」は、コンテンツを逆送りすることをいう。「コンテンツの巻き戻し再生」は、コンテンツを巻き戻ししながら再生することをいう。「コンテンツのスロー再生」は、コンテンツを通常より遅い速度で再生することをいう。「コンテンツの一旦停止」は、コンテンツの再生等の処理を一時的に中断することをいう。「コンテンツのコマ送り再生」は、コンテンツを一定コマごとに断続的に再生することをいう。「コンテンツのランダム再生」は、部分的にコンテンツの早送り、再生、早送り再生を実行することをいう。「コンテンツのプログラム順以外の順番での再生」は、コンテンツを保持された順以外の順序で再生を行うことをいう。コンテンツの再生の仕方により、コンテンツ推薦情報の生成において正あるいは負として作用させるための判断材料とできる。
「所定時間内のコンテンツの再生」は、あらかじめ設定等された所定の時刻にコンテンツの再生処理が実行されたことを示す。「コンテンツとコンテンツ処理装置の識別情報とを関連付けた処理」は、所定のコンテンツ処理装置がコンテンツに対して行う処理を示す。実施形態6にて説明したように、コンテンツ推薦情報を利用すべきコンテンツ処理装置のコンテンツ処理情報にも基づいてコンテンツ推薦情報を生成することができる。「所定の場所でのコンテンツの取得」は、あらかじめ設定等された場所にてコンテンツを取得したことを示す。特にコンテンツ処理装置が携帯型の端末装置であった場合に有効である。「コンテンツ推薦情報に基づくコンテンツの再生」は、コンテンツ推薦情報で推薦されたコンテンツが再生されたことをいう。
その他各部の処理については、実施形態2から7と同様である。
<実施形態8:効果>
本実施形態は、処理識別情報で識別される例示的に列挙された処理をコンテンツに対して行うことに特徴を有するコンテンツ処理システムである。例示した各処理に基づいて、コンテンツ推薦情報が生成されることで、より利用者に適したコンテンツを推薦することが可能となる。
<<実施形態9>>
<実施形態9:概要>
実施形態9について説明する。本実施形態は、利用者の視聴履歴に基づいた視聴される番組の傾向より推薦すべき番組を抽出する番組視聴装置である。
図11は、本実施形態の概念の一例を示すものである。本実施形態の番組視聴装置は、番組の視聴が可能であり、さらに、放送局などから送られる電子番組表の取得が可能な装置を想定したものであるが、テレビなどに付随した装置であってもよい。
まず、利用者が番組視聴装置でサッカー観戦を行っている場面を示した。番組視聴装置は放送局などから送られた電子番組表を取得する。このとき番組視聴装置は、この電子番組表から利用者が視聴した番組の履歴を視聴済番組情報として取得する。ここでは、利用者が視聴中の番組である「サッカー」が視聴済番組情報に該当する。
次に、この視聴済番組情報から利用者が視聴する番組の傾向を示すための視聴傾向プロファイル情報が取得される。ここでは、利用者がサッカーを視聴していることより、スポーツの嗜好性が高いことが想定されるため、視聴傾向プロファイル情報は「スポーツフリーク」とした。この視聴傾向プロファイル情報に従えば、電子番組表の中から推薦すべき番組としては、「スポーツニュース」を選択することができる。
このように、本実施形態における番組視聴装置によれば、利用者は特段の作業を強いられることなく、視聴履歴などから自身の嗜好に合致する番組の推薦を受けることができ、有益である。
<実施形態9:構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図12に示した。
図12に示す本実施形態の「番組視聴装置」(1200)は、「番組視聴部」(1201)と、「電子番組表取得部」(1202)と、「視聴済番組情報取得部」(1203)と、「視聴傾向プロファイル情報取得部」(1204)と、「推薦番組情報抽出部」(1205)とからなる。
「番組視聴部」(1201)は、番組を視聴するために設けられる。番組視聴部は、テレビモニタなどの表示画面や、スピーカーなどが該当する。
「電子番組表取得部」(1202)は、電子番組表を取得する。「電子番組表」は、番組に関する情報である番組情報を含む情報である。電子番組表は具体的には、番組のチャネル、放送開始時間・終了時間、番組のタイトル、その他番組の概要などの番組情報を示す情報を含む場合があり、番組と連動して放送局やセンターなどからオンラインで送られることが想定される。例えば、EPG(Electric Program Guide)などが該当する。
また、「取得」は、外部から送信されたものを受信する場合の他に、内部的に生成する場合もありうる。これは、本明細書の全体を通じて同様である。
「視聴済番組情報取得部」(1203)は、番組視聴部(1201)で視聴した番組である視聴済番組の番組情報を前記電子番組表から取得する。視聴済番組の番組情報は、番組のチャネル、放送開始時間・終了時間、番組のタイトルの他、利用者が視聴した箇所(例えば、放送開始時間から15分後から30分間等)などを含む場合がある。
「視聴傾向プロファイル情報取得部」(1204)は、視聴済番組情報取得部(1203)で取得した視聴済番組情報に基づいて視聴傾向プロファイル情報を取得する。「視聴傾向プロファイル情報」は、前記番組視聴部(1201)で視聴される番組の傾向を示す情報である。具体的には、利用者がサッカーを視聴している場合には、スポーツの嗜好性が高いことが想定されるため、視聴傾向プロファイル情報は「サッカーフリーク」あるいは「スポーツフリーク」とできる。ここで、視聴傾向プロファイル情報は、電子番組表に基づいて取得されるため、利用者の視聴する番組のより詳細な情報を取得することが可能となる。例えば、サッカーを視聴している利用者であっても、スポーツに対する嗜好性より、特定の選手に対する嗜好性が高いことが推測される場合もあり、より実情に即した視聴傾向を得られることが期待できる。これら視聴傾向プロファイル情報は、数値的に表される場合もある。
その他、例えばドラマを視聴する利用者に対して、ドラマのカテゴリーまでをも視聴傾向プロファイル情報の対象としてもよい。具体的には、利用者が恋愛ドラマを頻繁に視聴し、アクションドラマについてはほとんど視聴しない場合には、恋愛ドラマについては高い視聴傾向があるとして高い数値を割り当て、アクションについては低い数値を割り当てることで、視聴傾向プロファイル情報を取得する。
「推薦番組情報抽出部」(1205)は、電子番組表取得部(1202)で取得した電子番組表の中から前記視聴傾向プロファイル情報に基づいて推薦番組を抽出する。「推薦番組」は、推薦すべき番組のことであるが、番組自体を示す他、番組に付される識別情報などにより管理される推薦番組の番組情報である推薦番組情報と同義で用いられる場合がある。推薦される番組自体や、番組タイトル等が番組視聴部(1201)に表示され、利用者に視聴を促すような態様が想定される。その他、音声やメールで案内が行われるとしてもよい。このとき推薦される番組は、単一であってもよいし、複数であってもよい。複数の番組が推薦される場合には、推薦する度合いに応じて順位付けがなされる場合もある。
視聴傾向プロファイル情報において、利用者はスポーツフリークであるとしてスポーツ関連の番組について高い視聴傾向があるとして高い数値を割り当てられている場合には、スポーツ関連の番組が推薦番組として抽出される可能性が高くなる。また、このとき抽出は、視聴傾向と完全に合致するもののみでなく、部分的に一致することにより抽出されるとしてもよい。つまり、スポーツの試合中継のみでなく、スポーツニュースや、スポーツ選手のドキュメント番組などが推薦されるとしてもよい。
<実施形態9:処理の流れ>
図13は、実施形態9での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における番組推薦方法は、以下に示すステップよりなる。
まず、利用者は番組の視聴を行う(番組視聴ステップ S1301)。一方、番組に関する情報である番組情報を含む電子番組表を取得する(電子番組表取得ステップ S1302)。
次に、番組視聴ステップ(S1301)において視聴した番組である視聴済番組の番組情報を前記電子番組表から取得する(視聴済番組情報取得ステップ S1303)。
その次に、視聴済番組情報取得ステップ(S1303)にて取得した視聴済番組情報に基づいて視聴される番組の傾向を示す情報である視聴傾向プロファイル情報を取得する(視聴傾向プロファイル情報取得ステップ S1304)。
最後に、前記電子番組表の中から前記視聴傾向プロファイル情報に基づいて推薦すべき番組である推薦番組を抽出する(推薦番組情報抽出ステップ S1305)。
<実施形態9:効果>
本実施形態は、電子番組表を利用して利用者の視聴履歴に基づいて取得される番組の視聴傾向より推薦すべき番組を抽出する。利用者は番組の検索のためにキーワードの入力等の作業を強いられることなく、自身の嗜好に合致する番組の推薦を受けることができ、有益であるといえる。また、利用者は番組視聴装置から定期的に番組の推薦を受けられることから、自身の興味がある番組を見逃す危険を回避できることが期待できる。
このとき、利用者が視聴済みの番組情報から視聴傾向のプロファイル情報を取得することで、利用者の嗜好の変化にも柔軟に対応し、現時点での利用者の嗜好に合致する番組の推薦が可能となる。さらに、視聴傾向のプロファイル情報は、電子番組表に基づいて取得されるため、比較的簡易なシステムで実現することが可能である。
<<実施形態10>>
<実施形態10:概要>
実施形態10について説明する。本実施形態は、番組ごとのプロファイル情報と、視聴傾向のプロファイル情報とを比較し、この比較結果に基づいて推薦すべき番組を抽出することに特徴を有する番組視聴装置である。
<実施形態10:構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図14に示した。
図14に示す本実施形態の「番組視聴装置」(1400)は、「番組視聴部」(1401)と、「電子番組表取得部」(1402)と、「視聴済番組情報取得部」(1403)と、「視聴傾向プロファイル情報取得部」(1404)と、「推薦番組情報抽出部」(1405)と、さらに、「プロファイル比較部」(1406)とからなり、推薦番組情報抽出部(1405)は、「番組プロファイル情報取得手段」(1407)を有する。
「番組プロファイル情報取得手段」(1407)は、電子番組表取得部(1402)で取得した電子番組表の番組情報から番組ごとの番組プロファイル情報を取得する。「番組プロファイル情報」は、番組の属性を示す情報であり、番組のジャンルなどに応じた数値などが該当する。例えば、番組のジャンルがドラマの場合には、恋愛、コメディ、ホラー、アクションなど多数のカテゴリーに分類することができるが、番組ごとに該当するカテゴリーを識別する情報(恋愛カテゴリーはID01など)や、その度合いを示す数値(レベル)などが該当する。また、複数の要素を含む番組の場合にはその全てのカテゴリーを識別する情報や度合いを示す数値が該当するとしてもよい。
番組プロファイル情報の取得方法の具体例は、特開平9−288683号公報にも記されている。
「プロファイル比較部」(1406)は、視聴傾向プロファイル情報取得部(1404)で取得した視聴傾向プロファイル情報と、前記番組プロファイル取得手段(1407)で取得した番組プロファイル情報とを比較する。視聴傾向プロファイル情報は、利用者の視聴の傾向を示す情報である。この情報から例えば、利用者の視聴傾向が、恋愛とコメディのカテゴリーについては高いが、ホラーとアクションのカテゴリーについては低い等の推測ができる。ここで、番組プロファイル情報と比較した場合に、利用者の視聴傾向に沿う番組が存在する場合には、その番組は利用者の嗜好に合致する可能性が高いといえる。ここでは例えば、番組プロファイル情報がコメディのカテゴリーについては高いレベルを示す番組がある場合には、コメディの視聴傾向が高い利用者の嗜好に合致する可能性が高いことが推測される。
またこのとき、各番組の番組プロファイル情報が、利用者の視聴傾向プロファイル情報との一致の度合いを数値などで示すことで比較結果を算出する場合などが想定される。
推薦番組情報抽出部(1405)は、この比較結果に基づいて抽出を行う。視聴傾向と完全に合致(比較結果:100%一致)するもののみでなく、部分的に一致(例えば、比較結果:70%以上一致など)することにより抽出されるとしてもよい。このような所定の条件を満たす番組を推薦番組として抽出する。
その他各部の処理は、実施形態9と同様である。
<実施形態10:処理の流れ>
図15は、実施形態10での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における番組推薦方法は、以下に示すステップよりなる。
まず、利用者は番組の視聴を行う(番組視聴ステップ S1501)。一方、番組に関する情報である番組情報を含む電子番組表を取得する(電子番組表取得ステップ S1502)。
次に、番組視聴ステップ(S1501)において視聴した番組である視聴済番組の番組情報を前記電子番組表から取得する(視聴済番組情報取得ステップ S1503)。
その次に、視聴済番組情報取得ステップ(S1503)にて取得した視聴済番組情報に基づいて視聴傾向プロファイル情報を取得する(視聴傾向プロファイル情報取得ステップ S1504)。ここまでは、実施形態9における処理の流れと同様である。
さらに、電子番組表の番組情報から番組ごとの番組プロファイル情報を取得する(番組プロファイル情報取得ステップ S1505)。
その次に、視聴傾向プロファイル情報取得ステップ(S1504)にて取得した視聴傾向プロファイル情報と、番組プロファイル情報取得ステップ(S1505)にて取得した番組プロファイル情報とを比較する(プロファイル比較ステップ S1506)。
その後、比較結果に基づいて、視聴傾向プロファイル情報に合致する推薦番組があるか判断する(判断ステップ S1507)。
判断ステップ(S0507)において推薦すべき番組がありとの判断結果の場合には、その推薦番組を抽出する(推薦番組情報抽出ステップ S1508)。一方、推薦すべき番組なしとの判断結果の場合には、処理を終了する。
<実施形態10:効果>
本実施形態は、番組ごとのプロファイル情報と、視聴傾向のプロファイル情報とを比較し、この比較結果に基づいて推薦すべき番組を抽出する。これにより、番組ごとに詳細な視聴傾向の比較が可能となり、より利用者の嗜好に合致する番組の推薦が行えることが期待できる。例えば、毎週連続的に放送されるドラマを利用者が視聴している場合、次回の放送前にそのドラマを推薦番組として告知することにより、利用者が番組を見逃す危険性を回避できる。
<<実施形態11>>
<実施形態11:概要>
実施形態11について説明する。本実施形態は、推薦番組情報を第一集計装置に送信し、集計して作成された平均的推薦番組情報を第一集計装置から取得することに特徴を有する番組視聴装置である。
図16は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図の下部に示した第一集計装置に対して、番組視聴装置は推薦番組の番組情報を送信する。このとき、番組視聴装置A、C、Dはサッカー番組の推薦番組情報を送信し、番組視聴装置Bはドラマ番組の推薦番組情報を送信した。これを受けて、第一集計装置は推薦番組情報の集計を行う。作成された平均的推薦番組情報は、各番組視聴装置により取得される。ここでは、多数の番組視聴装置において推薦されているサッカー番組が平均的推薦番組情報とされる場面を示したが、これに限定されるものではない。番組視聴装置は、平均的な推薦番組の情報を得られることで、平均的な利用者の嗜好を推薦番組の抽出に反映させることができる。
<実施形態11:構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図17に示した。
図17に示す本実施形態の「番組視聴装置」(1700)は、「番組視聴部」(1701)と、「電子番組表取得部」(1702)と、「視聴済番組情報取得部」(1703)と、「視聴傾向プロファイル情報取得部」(1704)と、「推薦番組情報抽出部」(1705)と、さらに、「推薦番組情報送信部」(1706)と、「平均的推薦番組情報取得部」(1707)からなる。
「推薦番組情報送信部」(1706)は、推薦番組情報抽出部(1705)で抽出された推薦番組情報を自身とネットワーク接続された第一集計装置に対して送信する。送信される推薦番組は、一のみでなく、複数の推薦番組が送信される場合もある。
「平均的推薦番組情報取得部」(1707)は、推薦番組情報送信部(1706)から送信された推薦番組情報を他の複数の番組視聴装置からも集計して作成された平均的推薦番組情報を第一集計装置から取得する。平均的推薦番組情報は、もっとも多数の番組視聴装置により送信された推薦番組情報としてもよい。その他、推薦番組の番組プロファイル情報の平均値を求め、平均的推薦番組情報を作成するとしてもよい。取得した平均的推薦番組情報は、番組視聴部(1701)などに表示され、利用者に視聴を促すような態様が想定される。
その他各部の処理は、実施形態9と同様である。
<実施形態11:効果>
本実施形態は、推薦番組情報を第一集計装置に送信し、集計して作成された平均的推薦番組情報を第一集計装置から取得する。平均的推薦番組情報は、多数の利用者の嗜好を反映した利用価値の高い情報であるといえるが、第一集計装置で一括的に集計処理を行うことで、平均的推薦番組情報の取得や利用が簡便に行えるという利点がある。また、平均的な利用者の嗜好を推薦番組の抽出に反映させれば、利用者へ時流に応じた番組の提供が可能となる。
<<実施形態12>>
<実施形態12:概要>
実施形態12について説明する。本実施形態は、視聴済番組情報を第二集計装置に送信し、集計して作成された平均的視聴済番組情報を第二集計装置から取得することに特徴を有する番組視聴装置である。
図18は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図の下部に示した第二集計装置に対して、番組視聴装置は視聴済番組の番組情報を送信する。このとき、番組視聴装置A、C、Dはサッカー番組の視聴済番組情報を送信し、番組視聴装置Bはドラマ番組の視聴済番組情報を送信した。これを受けて、第二集計装置は視聴済番組情報の集計を行う。作成された平均的視聴済番組情報は、各番組視聴装置により取得される。ここでは、多数の番組視聴装置において視聴されているサッカー番組が平均的視聴済番組情報とされる場面を示したが、これに限定されるものではない。番組視聴装置は、平均的な視聴済番組の情報を得られることで、平均的な利用者の嗜好を推薦番組の抽出に反映させることができる。
<実施形態12:構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図19に示した。
図19に示す本実施形態の「番組視聴装置」(1900)は、「番組視聴部」(1901)と、「電子番組表取得部」(1902)と、「視聴済番組情報取得部」(1903)と、「視聴傾向プロファイル情報取得部」(1904)と、「推薦番組情報抽出部」(1905)と、さらに、「視聴済番組情報送信部」(1906)と、「平均的視聴済番組情報取得部」(1907)からなる。
「視聴済番組情報送信部」(1906)は、視聴済番組情報取得部(1903)で取得した視聴済番組情報を自身とネットワーク接続された第二集計装置に対して送信する。送信される視聴済番組情報は、一のみでなく、複数の視聴済番組情報が送信される場合もある。
「平均的視聴済番組情報取得部」(1907)は、視聴済番組情報送信部(1906)から送信された視聴済番組情報を他の複数の番組視聴装置からも集計して作成された平均的視聴済番組情報を第二集計装置から取得する。平均的視聴済番組情報は、もっとも多数の番組視聴装置により送信された視聴済番組情報としてもよい。その他、視聴済番組の番組プロファイル情報の平均値を求め、平均的視聴済番組情報を作成するとしてもよい。取得した平均的視聴済番組情報は、番組視聴部(1901)などに表示され、利用者に視聴を促すような態様が想定される。
その他各部の処理は、実施形態9と同様である。
<実施形態12:効果>
本実施形態は、視聴済番組情報を第二集計装置に送信し、集計して作成された平均的視聴済番組情報を第二集計装置から取得する。平均的視聴済番組情報は、多数の利用者の嗜好を反映した利用価値の高い情報であるといえるが、第二集計装置で一括的に集計処理を行うことで、平均的視聴済番組情報の取得や利用が簡便に行えるという利点がある。また、平均的な利用者が実際に視聴した番組に関する情報を推薦番組の抽出に反映させれば、利用者へ時流に応じた番組の提供が可能となる。
<<実施形態13>>
<実施形態13:概要>
実施形態13について説明する。本実施形態は、録画済番組の中から、利用者の視聴傾向に基づいて推薦すべき番組を抽出する番組視聴装置である。
図20は、本実施形態の概念の一例を示すものである。本実施形態の番組視聴装置は、番組の視聴、録画が可能であり、さらに、放送局などから送られる電子番組表の取得が可能な装置を想定したものである。
ここで番組視聴装置は、すでに音楽、ドラマ、テニスと複数の番組の録画を行っており、これは録画済番組情報として認識できる。一方、利用者は番組視聴装置でサッカー観戦を行っている。このとき番組視聴装置は、利用者が視聴した番組の履歴を視聴済番組情報として取得する。ここでは、利用者が視聴中の番組である「サッカー」が視聴済番組情報に該当する。
次に、この視聴済番組情報から利用者が視聴する番組の傾向を示すための視聴傾向プロファイル情報が取得される。ここでは、利用者がサッカーを視聴していることより、スポーツの嗜好性が高いことが想定されるため、視聴傾向プロファイル情報は「スポーツフリーク」とした。この視聴傾向プロファイル情報に従えば、録画済番組情報の示す番組の中から推薦すべき番組としては、「テニス」を選択することができる。このように番組の推薦が行われることは、利用者が多数の録画済番組の中からどの番組を視聴すべきか迷う場合に便利である。
このように、本実施形態における番組視聴装置によれば、利用者は特段の作業を強いられることなく、視聴履歴などからすでに録画済みの番組の中から自身の嗜好に合致する番組の推薦を受けることができ、有益である。
<実施形態13:構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図21に示した。
図21に示す本実施形態の「番組視聴装置」(2100)は、「番組視聴部」(2101)と、「録画部」(2102)と、「視聴済番組情報取得部」(2103)と、「録画済番組情報取得部」(2104)と、「視聴傾向プロファイル情報取得部」(2105)と、「録画済推薦番組情報抽出部」(2106)とからなる。
「番組視聴部」(2101)は、番組を視聴するために設けられる。
「録画部」(2102)は、番組視聴部(2101)で視聴可能な番組を録画する。
「視聴済番組情報取得部」(2103)は、番組視聴部(2101)で視聴した番組である視聴済番組の番組情報を電子番組表から取得する。ここで記載はないが、番組視聴装置が電子番組表を取得するための電子番組表取得部を有するとしてもよい。
「録画済番組情報取得部」(2104)は、録画済番組情報を取得する。「録画済番組情報」は、録画部(2102)に録画された番組である録画済番組の番組情報である。録画部での録画処理と、録画済番組の消去処理に連動して更新が行われることが想定される。
「視聴傾向プロファイル情報取得部」(2105)は、視聴済番組情報取得部(2103)で取得した視聴済番組情報に基づいて前記番組視聴部(2101)で視聴される番組の傾向を示す情報である視聴傾向プロファイル情報を取得する
「録画済推薦番組情報抽出部」(2106)は、録画済番組情報取得部(2104)で取得した録画済番組情報を示す番組の中から前記視聴傾向プロファイル情報に基づいて推薦すべき番組である推薦番組を抽出する。録画した状態のまま視聴されていない番組のうち、利用者の嗜好に適した番組を推薦し、視聴のし忘れの注意を喚起することができる。
このとき抽出は、録画済番組のプロファイル情報を取得し、視聴傾向プロファイル情報との比較結果に基づいて行われる場合もある。
<実施形態13:処理の流れ>
図22は、実施形態13での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における番組推薦方法は、以下に示すステップよりなる。
まず、利用者は番組の視聴を行う(番組視聴ステップ S2201)。
次に、番組視聴ステップ(S2201)において視聴した番組である視聴済番組の番組情報を電子番組表から取得する(視聴済番組情報取得ステップ S2202)。
その次に、視聴済番組情報取得ステップ(S2202)にて取得した視聴済番組情報に基づいて視聴される番組の傾向を示す情報である視聴傾向プロファイル情報を取得する(視聴傾向プロファイル情報取得ステップ S2203)。
一方、録画された番組である録画済番組の番組情報である録画済番組情報を取得する(録画済番組情報取得ステップ S2204)。
最後に、録画済番組情報取得ステップ(S2204)にて取得した録画済番組情報を示す番組の中から前記視聴傾向プロファイル情報に基づいて推薦すべき番組である推薦番組を抽出する(録画済推薦番組情報抽出ステップ S2205)。
<実施形態13:効果>
本実施形態は、録画済番組の中から、利用者の視聴傾向に基づいて推薦すべき番組を抽出する番組視聴装置である。録画した状態のまま視聴されていない番組の中から、利用者の嗜好に適した番組を推薦し、視聴のし忘れの注意を喚起することができる。
<<実施形態14>>
<実施形態14:概要>
実施形態14について説明する。本実施形態は、録画され、かつ、視聴される番組の傾向を示す録画視聴番組プロファイル情報を第三集計装置に送信し、集計して作成された平均的録画視聴番組プロファイル情報を第三集計装置から取得することに特徴を有する番組視聴装置である。
図23は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図の下部に示した第三集計装置に対して、番組視聴装置は録画され、かつ、視聴される番組の傾向を示す録画視聴番組プロファイル情報を送信する。このとき、番組視聴装置A、C、Dはサッカー番組の録画視聴番組プロファイル情報を送信し、番組視聴装置Bはドラマ番組の録画視聴番組プロファイル情報を送信した。これを受けて、第三集計装置は録画視聴番組プロファイル情報の集計を行う。作成された平均的録画視聴番組プロファイル情報は、各番組視聴装置により取得される。ここでは、多数の番組視聴装置において視聴されているサッカー番組が平均的録画視聴番組プロファイル情報とされる場面を示したが、これに限定されるものではない。番組視聴装置は、録画され、かつ、視聴された番組は、利用者により特に支持される番組といえるため、推薦番組の抽出に反映させることができる。
<実施形態14:構成>
本実施形態での機能ブロックの一例を図24に示した。
図24に示す本実施形態の「番組視聴装置」(2400)は、「番組視聴部」(2401)と、「録画部」(2402)と、「録画視聴済番組情報取得部」(2403)と、「録画視聴番組プロファイル情報取得部」(2404)と、「録画視聴番組プロファイル情報送信部」(2405)と、「平均的録画視聴番組プロファイル情報取得部」(2406)とからなる。
「録画視聴済番組情報取得部」(2403)は、録画視聴番組情報を取得する。「録画視聴番組情報」は、録画部(2402)に録画された番組の中で前記番組視聴部(2401)により視聴された番組に関する情報である。録画視聴番組は、利用者が録画し、かつ、視聴した番組であることより、利用者の嗜好性が高く、支持されている番組といえる。
「録画視聴番組プロファイル情報取得部」(2404)は、録画視聴番組情報取得部(2403)で取得された録画視聴番組情報から録画視聴番組プロファイル情報を取得する。「録画視聴番組プロファイル情報」は、前記録画部(2402)で録画されかつ視聴される番組の傾向を示す情報である。録画視聴番組プロファイル情報は、録画視聴番組の属性を示す情報であり、番組のジャンルなどに応じた数値などが該当する。
「録画視聴番組プロファイル情報送信部」(2405)は、録画視聴番組プロファイル情報取得部(2404)で取得した録画視聴番組プロファイル情報を自身とネットワーク接続された第三集計装置に対して送信する。送信される録画視聴番組プロファイル情報は、一のみでなく、複数の推薦番組が送信される場合もある。
「平均的録画視聴番組プロファイル情報取得部」(2406)は、録画視聴番組プロファイル情報送信部(2405)から送信された録画視聴番組プロファイル情報を他の複数の番組視聴装置からも集計して作成された平均的録画視聴番組プロファイル情報を第三集計装置から取得する。平均的録画視聴番組プロファイル情報は、もっとも多数の番組視聴装置により送信された録画視聴番組プロファイル情報としてもよい。その他、録画視聴番組の番組プロファイル情報の平均値を求め、平均的録画視聴番組プロファイル情報を作成するとしてもよい。取得した平均的録画視聴番組プロファイル情報は、番組視聴部(2401)などに表示され、利用者に視聴を促すような態様が想定される。
その他各部の処理は、実施形態13と同様である。
<実施形態14:効果>
本実施形態は、録画視聴番組プロファイル情報を第三集計装置に送信し、集計して作成された平均的録画視聴番組プロファイル情報を第三集計装置から取得する。平均的録画視聴番組プロファイル情報は、多数の利用者の嗜好を反映した利用価値の高い情報であるといえるが、第三集計装置で一括的に集計処理を行うことで、平均的録画視聴番組プロファイル情報の取得や利用が簡便に行えるという利点がある。このとき、録画され、かつ、視聴された番組は、利用者の嗜好性が高く、支持の大きな番組といえるため、番組の推薦のためにより活用できることが期待できる。