JP4710394B2 - アースプレートの取付構造 - Google Patents
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Description
れる、アースプレートの取付構造に関するものである。
電破壊を防止するための静電気対策(静電破壊防止対策)が施されている。静電破壊とは
、例えば電子機器の入力端子や操作ボタン等を指で触れると、人体に帯電した静電荷が電
子機器内部の回路基板の導電部に放電し、これにより半導体部品等が破壊されるといった
ものである。
パネルとの間を電気的に接続する構成が採られている。ところが、このようにシャーシと
フロントパネルとの間を電気的に接続するのみでは、静電破壊防止対策が不十分な場合が
あり、更には電子機器内部全体に対して高周波シールドを施すことが必要な場合もあるの
で、そのようなときにはフロントパネルとトップカバーとの間も電気的に接続する構成が
採られる。
程を簡略にすることにより、製造コストを下げるようにした静電破壊防止装置が、特許文
献1に開示されている。また、アースプレートの立ち上がり面に飾り板方向への押圧を与
え、同押圧によりアースプレートの突片を飾り板の裏面に当接し、前記突片と前記飾り板
とを接触させて電気の導通を確実にさせるようにしたアースプレート取付構造が、特許文
献2に開示されている。
既存の機器に対して、新たな対策として上記フロントパネルとトップカバーとの間も電気
的に接続する構成を付加しようとする場合、そのアースプレートを取り付けるスペースの
確保が必要となる。この場合、フロントパネルに新規のアースプレートを取り付けるため
には、通常、フロントパネルの大幅な形状変更を余儀なくされ、設計検討や金型変更等に
時間が掛かり、コストアップとなる上に、製造時のトラブルの要因となるおそれがある。
パネルにアース部材を取り付けるための加工が別途必要であり、既存の機器に対する新た
な対策としてアースプレートを設ける場合には採用できない。本発明は、以上のような問
題点に鑑み、簡単な構成で、フロントパネルの形状を殆ど変更することなくこれに取り付
け可能である、アースプレートの取付構造を提供することを目的とする。
フロントパネルと、該アルミフロントパネルの後方に連設されるトップカバーとを電気的
に接続するアースプレートの取付構造であって、前記アルミフロントパネルの天井面より
突設するリブと係合するべく、前記樹脂フロントパネルの前面側上端縁部より背面側へと
延びるフックの、その後方に設けた開口部を前記アースプレートが上側から下側へと通過
して、前記樹脂フロントパネルの背面側上端縁部にその一端が係合し、前記アースプレー
トが前記樹脂フロントパネルの背面側上端部を取り囲むようにして取り付けられ、前記ア
ースプレートの他端は、前記樹脂フロントパネルの背面側上端縁部から後方に向かって斜
め上方に突出することを特徴とする。
された平面部に突起部を設け、該突起部により前記アルミフロントパネルの天井面を押圧
するようにしてなることを特徴とする。
部により前記トップカバーの天井面を押圧するようにしてなることを特徴とする。
開いた構成とし、これにより前記アースプレートで前記フックを押さえつけるようにして
なることを特徴とする。
取り付け可能である、アースプレートの取付構造を提供することができる。
側から下側へと通過して、樹脂フロントパネルの背面側上端縁部にその一端が係合し、ア
ースプレートが樹脂フロントパネルの背面側上端部を取り囲むようにして取り付けられ、
アースプレートの他端は、樹脂フロントパネルの背面側上端縁部から後方に向かって斜め
上方に突出する構成としたことにより、従来の樹脂フロントパネルの形状を殆ど変更する
ことなく、アースプレートが取り付け可能となる。
た平面部に突起部を設け、その突起部によりアルミフロントパネルの天井面を押圧する構
成としたことにより、アースプレートとアルミフロントパネルとが確実に電気的に接触す
る。
部によりトップカバーの天井面を押圧する構成としたことにより、トップカバーの取り付
けが容易になるとともに、樹脂フロントパネルの変形が抑制され、しかもアースプレート
とトップカバーとが確実に電気的に接触する。
た構成とし、これによりアースプレートで樹脂フロントパネルのフックを押さえつけるよ
うにしたことにより、このフックがアルミフロントパネルのリブから外れなくなる。
実施形態における樹脂フロントパネルの背面側斜視図であり、同図(a)はアースプレー
トを取り付けない状態、同図(b)はアースプレートを取り付けた状態を示している。同
図(a)に示すように、樹脂製の樹脂フロントパネル1には、その長手方向複数個所に、
前面側上端縁部より背面側へと延びるフック1aが配設されている。
の外側に嵌合する際に、アルミフロントパネル側のリブと係合して、樹脂フロントパネル
1とアルミフロントパネルを固定するものである。樹脂フロントパネル1の前面側上端面
には、フック1aの周囲に開口部1aaが設けてあり、これによりフック1aがその前端
部(フロントパネル前面側端部)を中心として上下に撓むことができるようになっている
。
上がる隆起部1bが配設されている。この隆起部1bは、樹脂フロントパネル1の長手方
向でフック1aより多い複数個所に設けられており、アルミフロントパネルの天井面を押
圧して確実に嵌合を行う働きを有する。また、フック1aには必ず隆起部1bが対向する
ように配置されている。さらに、樹脂フロントパネル1背面側上端縁部でフック1aに対
向する位置には、矩形状の切り欠き部1cが設けられている。この切り欠き部1cを設け
たことのみが、フロントパネルの従来からの変更点となっている。
上端縁部には、アースプレート2が設けられている。これは、フック1a後方の開口部1
aaを上側から下側へと通過してその一端が切り欠き部1cと係合し、樹脂フロントパネ
ル1の背面側上端部及び隆起部1bを取り囲むようにして取り付けられており、他端が背
面側上端縁部から後方に向かって斜め上方に突出している。なお、樹脂フロントパネル1
の前部内壁面上部より後方に突設する1dは、トップカバー取り付け位置をガイドするガ
イドリブである。
同図に示すように、フロントパネルFは、樹脂フロントパネル1の外側にアルミフロント
パネル3が嵌合した状態で組み立てられており、アースプレート2はフロントパネルFの
背面側上端部近傍から後方に向かって斜め上方に突設している。このアースプレート2は
、後述するように、アルミフロントパネル3と電気的に接触しており、フロントパネルF
の長手方向で両端付近を含む複数個所(本実施形態では5個所)に設けられている。
)はフロントパネルに取り付けた状態の側面断面図、同図(b)は背面図である。なお、
同図(a)ではトップカバー取り付け前のアースプレートの状態を実線で示し、取り付け
後の状態を破線で示している。同図に示すように、アースプレート2は、長板状をしたス
テンレス或いは鉄等の導電性を有する弾性部材より成り、これを長手方向に位置する数箇
所の折り曲げ部で同一方向に折り曲げ、側面視略渦巻状に形成したものである。
形成されており、前述の如くアースプレート2がフック1a後方の開口部1aaを上側か
ら下側へと通過してこの係合部2aが切り欠き部1cと係合し、樹脂フロントパネル1の
背面側上端部及び隆起部1bを取り囲むようにして、アースプレート2が取り付けられて
いる。また、アースプレート2の他端はフロントパネルFの背面側上端縁部近傍から後方
に向かって斜め上方に突出している。
設けられた側面視略L字状の折り曲げ部2bとの間に、樹脂フロントパネル1の背面側上
端部が嵌合することにより、アースプレート2が樹脂フロントパネル1に固定されること
となる。一方、係合部2aと折り曲げ部2bとの間に形成された平面部の左右両端には、
側面視山形状の突起部2cが設けられており、それぞれ上方に突出している。
アルミフロントパネル3を嵌合させると、同図に示すように、樹脂フロントパネル1のフ
ック1aが、アルミフロントパネル3の天井面より下方に突設するリブ3aと係合し、ア
ルミフロントパネル3内に樹脂フロントパネル1が固定される。
りアルミフロントパネル3の天井面に押し付けられ、更に前記平面部左右両端より上方に
突出する突起部2cが、その尖端にてアルミフロントパネル3の天井面を押圧するので、
この力がそれぞれ一点に集中することにより、アースプレート2とアルミフロントパネル
3とが確実に電気的に接触する。
フロントパネル1の前部内壁面上部より後方に突設するガイドリブ1dと、樹脂フロント
パネル1の背面側上端部との間に、トップカバー4の先端部が嵌合し、アルミフロントパ
ネル3の上面に対して、その後方にトップカバー4の上面がほぼ同一平面上で連設された
状態となる。
ト2の他端は、トップカバー4の天井面により押し下げられる。これにより、弾性を有す
るアースプレート2が主として折り曲げ部2bを中心として下方に撓むので、その反作用
により他端がトップカバー4の天井面を押圧し、アースプレート2とトップカバー4とが
電気的に接触する。以上により、アルミフロントパネル3とトップカバー4とが、アース
プレート2を介して電気的に接続される。この構成により、当該電子機器に対してより確
実な静電気対策及び高周波シールドを施すことができる。
)はフロントパネルに取り付けた状態の側面断面図、同図(b)は背面図である。なお、
同図(a)ではトップカバー取り付け前のアースプレートの状態を実線で示し、取り付け
後の状態を破線で示している。本実施例では、上記実施例1の構成に加えて、同図に示す
ように、アースプレート2の一端に設けた係合部2aを側面視略コの字状の折り曲げ部と
して、樹脂フロントパネル1の切り欠き部1cに確実に係合するようにしている。
股形状としている。これにより、アースプレート2の弾性力が弱くなるので、トップカバ
ー4の取り付けが容易になるとともに、前記弾性力による樹脂フロントパネル1の変形が
抑制される。更に、二股に分かれたアースプレートの各他端には、それぞれ背面視山形状
の突起部2dが設けられ、上方に突出している。
ので、この力がそれぞれ一点に集中することにより、確実にアースプレート2とトップカ
バー4とが電気的に接触する。以上により、アルミフロントパネル3とトップカバー4と
が、アースプレート2を介して電気的に接続される。この構成により、当該電子機器に対
してより確実な静電気対策及び高周波シールドを施すことができる。
)はフロントパネルに取り付けた状態の側面断面図、同図(b)は変形例の要部側面断面
図である。なお、同図(a)ではトップカバー取り付け前のアースプレートの状態を実線
で示し、取り付け後の状態を破線で示している。
ート2の側面視略L字状即ち直角であった折り曲げ部2bを、鈍角となるように開いた構
成としている。そしてこれにより、トップカバー4の取付時にアースプレート2が折り曲
げ部2bを中心に撓んで、樹脂フロントパネル1のフック1aを押さえつけ、これがアル
ミフロントパネル3のリブ3aから外れないようにしている。
2が樹脂フロントパネル1に対してガタつきやすく、また外れやすくなるので、これを防
止するために、アースプレート2の折り曲げ部2b近傍に、後方に向かって切り起こされ
た切り起こし部2eを設けている。そして、この切り起こし部2eと係合部2aとで樹脂
フロントパネル1の背面側上端部を挟み込むことにより、アースプレート2を固定してい
る。
上端部前面に対して垂直に当接するように設けられる。或いは、同図(b)に示すように
、切り起こし部2eが斜め上方に向くようにして、樹脂フロントパネル1の背面側上端部
前面に対して鋭角で当接させるようにすると、切り起こし部2eが樹脂フロントパネル1
に食い込むようになるので、アースプレート2が更に外れにくくなる。
同図(b)は側面図、同図(c)は下面図、同図(d)は背面図である。同図に示すよう
に、本例のアースプレート2は、二股形状であって、係合部2aを側面視略L字状とし、
折り曲げ部2bは鈍角となるように開いており、その近傍に切り起こし部2eを設けた構
成となっている。つまり、本例は上記実施例1〜3を組み合わせたものであり、各実施例
の特長を生かした構成となっている。
可能である。
1a フック
1aa 開口部
1b 隆起部
1c 切り欠き部
1d ガイドリブ
2 アースプレート
2a 係合部
2b,2f 折り曲げ部
2c,2d 突起部
2e 切り起こし部
3 アルミフロントパネル
3a
F フロントパネル
Claims (5)
- 樹脂フロントパネルの外側に嵌合するアルミフロントパネルと、該アルミフロントパネルの後方に連設されるトップカバーとを電気的に接続するアースプレートの取付構造であって、
前記アルミフロントパネルの天井面より突設するリブと係合するべく、前記樹脂フロントパネルの前面側上端縁部より背面側へと延びるフックの、その後方に設けた開口部を前記アースプレートが上側から下側へと通過し、前記樹脂フロントパネルの背面側上端部を取り囲むようにして取り付けられており、
前記アースプレートは、導電性を有する弾性部材を長手方向に位置する数箇所の折り曲げ部で同一方向に折り曲げ、側面視渦巻形状に形成したものであり、一端に形成され前記樹脂フロントパネルの背面側上端縁部と係合する係合部と、前記数箇所の折り曲げ部のうちの前記係合部に隣接して設けられた折り曲げ部との間で前記樹脂フロントパネルの背面側上端部と嵌合しており、
前記アースプレートの他端は、前記樹脂フロントパネルの背面側上端縁部から後方に向かって斜め上方に突出し、
前記アースプレートは、前記係合部に隣接して設けられた折り曲げ部と該係合部との間に形成された平面部に突起部を設け、該突起部により前記アルミフロントパネルの天井面を押圧するようにしてなり、また前記アースプレートの他端側を二股形状とし、該各他端に突起部を設け、該突起部により前記トップカバーの天井面を押圧するようにしてなり、
前記アースプレートの一端に隣接して設けられた折り曲げ部が鈍角となるように開いた構成とし、これにより前記アースプレートで前記フックを押さえつけるようにしてなり、
前記アースプレートの一端に隣接して設けられた折り曲げ部近傍に切り起こし部を設け、この切り起こし部と前記一端との間に前記樹脂フロントパネルの背面側上端部を挟み込むようにしてなることを特徴とするアースプレートの取付構造。 - 樹脂フロントパネルの外側に嵌合するアルミフロントパネルと、該アルミフロントパネルの後方に連設されるトップカバーとを電気的に接続するアースプレートの取付構造であって、
前記アルミフロントパネルの天井面より突設するリブと係合するべく、前記樹脂フロントパネルの前面側上端縁部より背面側へと延びるフックの、その後方に設けた開口部を前記アースプレートが上側から下側へと通過して、前記樹脂フロントパネルの背面側上端縁部にその一端が係合し、前記アースプレートが前記樹脂フロントパネルの背面側上端部を取り囲むようにして取り付けられ、前記アースプレートの他端は、前記樹脂フロントパネルの背面側上端縁部から後方に向かって斜め上方に突出することを特徴とするアースプレ
ートの取付構造。 - 前記アースプレートは、導電性を有する弾性部材を長手方向に位置する数箇所の折り曲げ部で同一方向に折り曲げ、側面視渦巻形状に形成したものであり、一端に形成され前記樹脂フロントパネルの背面側上端縁部と係合する係合部と、前記数箇所の折り曲げ部のうちの前記係合部に隣接して設けられた折り曲げ部との間で前記樹脂フロントパネルの背面側上端部と嵌合しており、
前記アースプレートは、前記係合部に隣接して設けられた折り曲げ部と該係合部との間に形成された平面部に突起部を設け、該突起部により前記アルミフロントパネルの天井面を押圧するようにしてなることを特徴とする請求項2に記載のアースプレートの取付構造。 - 前記アースプレートの前記係合部に隣接して設けられた折り曲げ部が鈍角となるように開いた構成とし、これにより前記アースプレートで前記フックを押さえつけるようにしてなることを特徴とする請求項3に記載のアースプレートの取付構造。
- 前記アースプレートの他端側を二股形状とし、該各他端に突起部を設け、該突起部により前記トップカバーの天井面を押圧するようにしてなることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のアースプレートの取付構造。
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---|---|---|---|
JP2005121637A JP4710394B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | アースプレートの取付構造 |
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JP2005121637A JP4710394B2 (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | アースプレートの取付構造 |
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JP2006302621A JP2006302621A (ja) | 2006-11-02 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10510950A (ja) * | 1994-12-14 | 1998-10-20 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン | 接地及び遮蔽器具 |
JP2000223853A (ja) * | 1999-01-29 | 2000-08-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 静電破壊防止装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60187500U (ja) * | 1984-05-23 | 1985-12-12 | シャープ株式会社 | 金属製外観部品のア−ス構造 |
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2005
- 2005-04-19 JP JP2005121637A patent/JP4710394B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10510950A (ja) * | 1994-12-14 | 1998-10-20 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン | 接地及び遮蔽器具 |
JP2000223853A (ja) * | 1999-01-29 | 2000-08-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 静電破壊防止装置 |
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