JP4710309B2 - 液体吸収体、液体収容体及び液体噴射装置 - Google Patents
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また、受容拡散部材が液体を受容する側から拡散する側に向かって分岐する孔を流路にした多孔性基材で形成されるようになる。したがって、多数の孔の分岐に沿って液体を円滑に拡散させることができる。
また、撥液性を備える流路の内壁面が撥液基を有する金属アルコキシドの撥液膜で形成される。したがって、液体と流路の内壁面との間の間力を撥液基によって低下させることができ、受容拡散部材で受けた液体の組成を保持して、その液体を円滑に拡散させることができる。
また、撥液基がフッ素原子を有する長鎖高分子基で形成されるようになる。したがって、流路の内壁面にフッ素原子を有する長鎖高分子基を複雑に絡み合わせることができる。その結果、撥液膜の膜密度を緻密にすることができ、液体の特定成分を流路の内壁面や流路の外側へ浸透させることがない。そのため、液体の各成分を偏倚させることなく円滑に拡散させることができる。
また、撥液膜が、水酸基で終端される下地膜に撥液基を有する金属アルコキシドを反応させて形成されるようになる。したがって、金属アルコキシドの金属原子と下地膜の酸素原子とを結合させて撥液基を有する金属アルコキシドの撥液膜を形成することができ、下地膜に形成する水酸基の分だけ流路最表面に撥液基を配置させることができる。その結果、下地膜の水酸基を増加させることによって撥液膜をより緻密にすることができ、液体の各成分を偏倚させることなく円滑に拡散させることができる。
図1および図2は、インクジェット式プリンタを示す斜視図および要部概略正断面図である。図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ10(以下単に、プリンタ10という。)には、本体ケース11が備えられている。本体ケース11は
、プリンタ10の装置全体を覆うものであって略箱型に形成されている。
に、直方体形状に形成される容器であって、その容器内部は、前記キャップ21の吸引孔21aに接続される排出チューブ22を介してキャップ内空間と連通されている。その排出チューブ22の途中には、吸引ポンプ23が配設されている。吸引ポンプ23は、図示しないポンプモータにて稼動するポンプであって、その吸引能力に相対する負圧をキャップ内空間に形成する。
に絡み合った状態で拡散細孔37の内壁37aを覆っている。また、本実施形態における撥液基39aは、フッ素原子を有する長鎖高分子基39bとして具体化されているが、他の撥液性を有する基であってもよく特に限定しない。ちなみに、この撥液膜39は、下地膜38の内周面38aをプラズマ処理などによって水酸基で終端した後に、その下地膜38の内周面38aをアルコキシシラン化合物溶液に浸漬して形成した膜であるが、他の方法によって形成してもよい。
(1)本実施形態によれば、受容拡散部材35を保持部材36の下側に配置して、排出インクを受容拡散部材35に受容させた。これにより、排出インクは保持部材36によって気密性が向上され、インク溶媒の揮発が抑制される。その結果、排出口22aの近傍におけるインク残渣の堆積を低減することができ、回収タンク25の回収能力の低下を抑制することができる。
・上記実施形態では、受容拡散部材35を高分子材料からなる多孔質シートとして具体化したが、これを変更し、ステンレス鋼などの金属部材によって具体化してもよい。これによれば、受容拡散部材35の材料選択枝を増加させることができ、拡散細孔37の孔径や形状、それだけでなく下地膜38や撥液膜39の形成方法など、各種設計の自由度を拡張することができる。また、金属部材は高分子材料と比べて溶媒成分による膨潤がし難いため、吸収能力の把握も容易となる。
を直接堆積する構成であってもよい。もしくは、排出インクD1を撥液する撥液性部材で受容拡散部材35を形成し、拡散細孔37の内壁37aによって排出インクD1を拡散する構成、すなわち下地膜38および撥液膜39を形成しない構成であってもよい。
21…封止手段としてのキャップ、22…排出チューブ、22a…排出口、23…吸引ポンプ、25…回収手段および液体収容体としての回収タンク、26…挿入部、30…液体吸収体としてのインク吸収体、35…受容拡散部材、36…保持部材、38…下地膜、39…撥液膜、39a…撥液基、40…拡散流路、E…分散成分、P…ターゲットとしての記録用紙、R…回収空間、S…溶媒成分。
Claims (3)
- 導入された溶媒成分と分散成分とを含む液体を一側面で受容し拡散させて他側面から流出させる受容拡散部材と、前記受容拡散部材の他側面から流出する前記液体を吸収保持する保持部材とを備えた液体吸収体において、
前記受容拡散部材は、前記液体を拡散させる流路が、前記一側面から前記他側面に広がるように分岐を重ねて、貫通して形成された金属部材であり、かつ、前記分散成分の粒径よりも大きい孔径で形成される多数の孔を前記流路にした多孔性基材であり、さらに、前記流路の内壁面にフッ素原子を有する長鎖高分子基である撥液基を備える金属アルコキシドの撥液膜を形成し、
前記撥液膜は、その前記内壁面側に下地膜を有して、前記下地膜の前記撥液膜側を水酸基で終端させた後に撥液基を有する金属アルコキシドを反応させて前記撥液膜を形成したことを特徴とする液体吸収体。 - 導入される溶媒成分と分散成分とを含む液体を液体吸収体にて吸収保持するようにした液体収容体において、
前記液体吸収体は、一側面で受容した液体を拡散させて他側面から流出させる受容拡散部材と、前記受容拡散部材の他側面から流出する液体を保持吸収する保持部材とを有し、
前記受容拡散部材を前記保持部材の下側に配置し、その下側に配置された前記受容拡散部材に対して前記導入される液体を受容させ、
前記受容拡散部材は、前記液体を拡散させる流路が、前記一側面から前記他側面に広がるように分岐を重ねて、貫通して形成された金属部材であり、かつ、前記分散成分の粒径よりも大きい孔径で形成される多数の孔を前記流路にした多孔性基材であり、さらに、前記流路の内壁面にフッ素原子を有する長鎖高分子基である撥液基を備える金属アルコキシドの撥液膜を形成し、
前記撥液膜は、その前記内壁面側に下地膜を有して、前記下地膜の前記撥液膜側を水酸基で終端させた後に撥液基を有する金属アルコキシドを反応させて前記撥液膜を形成したことを特徴とする液体収容体。 - 液体貯留手段に貯留される複数の成分からなる液体を液体噴射ノズルから噴射させる液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止する封止手段と、前記ノズル形成面と前記封止手段との間の空間に前記液体噴射ノズルから吐出される液体を回収する回収手段とを備える液体噴射装置において、
前記回収手段には、請求項2に記載する液体収容体を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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JPS5942963A (ja) * | 1982-09-03 | 1984-03-09 | Ricoh Co Ltd | 排液用ボトル |
JPS60147344A (ja) * | 1984-01-13 | 1985-08-03 | Canon Inc | 排インク溜め |
JPH08112914A (ja) * | 1994-10-17 | 1996-05-07 | Canon Inc | インクジェット記録装置 |
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