JP4708765B2 - 投射型画像表示装置 - Google Patents

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Description

発明は、画像を壁面等に投射する携帯可能な投射型画像表示装置に関し、特に投射時に発生する手ブレ等による画像の劣化防止に関するものである。
投射型画像表示装置としては、ハロゲンランプ等の光源からの光を照明光学系を介して、2次元空間光変調器を照明し、その光束を投影する液晶プロジェクタ、DLPプロジェクタなど数多くのものが提案されている。これらの装置は、大きく、重量も大きく画像投射時は、机上などに固定しておくのが一般的である。
特許文献1においては、レーザ光などの光ビームをマイクロメカニカルミラー等の走査手段により画像を走査表示する投射型画像表示装置を提案されている。このような光ビーム走査型の投射型画像表示装置は、照明光学系などを有しないため小型化が可能である。
特開2003−21800号公報
小型な投射型画像表示装置では、携帯したまま画像表示を行うことが可能となる。たとえば、携帯電話、携帯型パーソナルコンピュータなどの携帯電子機器に接続して、所望の画像を壁面やスクリーンに表示するという使い方をすることが可能である。
投射型画像表示装置を手で携帯して画像を表示する場合、手ブレにより画像が劣化して観察者が観察しにくいといった問題が発生する。
これまで、カメラなどの撮像機器における手ブレ補正の技術、双眼鏡などの観察光学系における手ブレ補正に関しては、これまで多くの技術が開示されているが、画像表示装置(画像投射装置)に関してはなかった。
本出願の投射型画像表示装置は、画像を投射する投射型画像表示装置において、光源からの光を2次元走査する2次元走査手段を含み、前記光源の像を被投射面上に形成する投射光学系と、前記投射型画像表示装置の傾きを検出する姿勢検出手段と、前記投射光学系よりも前記光源側、或いは前記被投射面側に配置された光学素子と、前記姿勢検出手段により検出された傾きに基づいて、前記投射型画像表示装置の傾きの変化による、前記被投射面上の投射画像の位置の変化量を低減させるために前記光学素子を駆動する画像位置変化低減手段と、を有することを特徴としている。
また、本出願の投射型画像表示システムは、前述の投射型画像表示装置と、前記投射型画像表示装置に画像信号を入力する画像信号入力手段とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、携帯可能な投射型画像表示装置において、手ブレ等による画像の劣化度合いを低減することができる。
本発明にかかる実施例を以下に説明する。はじめに本発明における表示装置の基本構成を説明する。
図1は、投射型画像表示装置の基本構成を示している。
光源101より放射した光束は、コリメート光学系102、集光光学系103、走査手段104を介して、スクリーンや壁等の被投射面(被投射面、画像表示面)105に入射する(投射される)。走査手段104は、水平走査手段104Hと垂直走査手段104Vとにより構成されており(順番はどちらが光源側であっても構わないが、好ましくは水平走査手段が光源側の方が好ましい、また走査手段は水平走査手段、垂直走査手段とは別の走査手段を含んでいても構わない)、入射した光束を被走査面105上において2次元に走査することができる(被走査面上において所定の第1方向とこの第1方向と略垂直な第2方向とに走査できる)ように構成されている。光源からの光束は、主にコリメート光学系102、集光光学系103の作用(勿論、走査手段等に光学的パワーを持たせても構わない)により被走査面105上に略集光され、被走査面105上に光源像を形成する。上述の構成、すなわち被走査面105上に形成される光源像を走査手段104により被走査面105上において2次元的に走査することにより、被走査面上に画像を表示(投射)することが可能となる。
走査手段104中の水平走査手段104Hは、この水平走査手段104Hから出射する光の角度(出射角度)を時間的に変更させることが可能な光学系であり、ここでは半導体プロセスにより形成されたマイクロメカニカルミラーであり、ミラー面を機械的な共振動作により揺動するように構成されている。また、垂直走査手段104Vも同様に出射光の角度を時間的に変更させることが可能な光学系であり、回転軸を有するステッピングモータなどのモータで駆動されている(勿論モータはステッピングモータに限らないし、垂直走査手段104Vも水平走査手段104Hと同様に共振により共振周波数で振動するように構成されていても構わない)。ここで、水平走査手段104H(ここではミラーであるが、屈折光学素子であっても良く、水平走査光学系と称しても構わない)は、この水平走査手段を駆動する水平走査手段駆動部(以下、水平駆動部と称する)111と、この水平走査手段駆動部を駆動、制御する水平走査手段駆動回路(以下、水平駆動回路と称する)113とに接続されており、同様に垂直走査手段104V(ここではミラーであるが、屈折光学素子であっても良く、垂直走査光学系と称しても構わない)は、この垂直走査光学系を駆動する垂直走査手段駆動部(以下、垂直駆動部と称する)112と、この垂直走査手段駆動部を駆動、制御する垂直走査手段駆動回路(以下、垂直駆動回路と称する)114とに接続されている。
また、前述のように、本実施例においては被走査面105上において光源101の像を2次元的に走査することにより被走査面上に画像を形成する。つまり、光源101から発する光そのものが被走査面上に表示される画像の一部となる。そこで、本実施例の画像表示装置は、PC等のコンピュータ、TVチューナー(アンテナ)、映像再生機器(ビデオ、DVD等の記憶媒体に収められた動画、静止画等の映像を再生する装置)等の画像信号入力手段から画像信号を受信する画像信号受信部を備えており、この画像信号受信部からの画像信号(ON/OFF信号や、発する光の強度に関する信号であっても良い)を受けて、光源が発する光を制御する(光源が発する光の強度や波長を制御したり、また光源が複数ある場合には複数の光源のうち光を発する光源を選択したり、或いは光源と前述の被投射面或いは走査手段との間で光源からの光を遮光したり、減光したりしても良い。)光源駆動回路110を備えている。この光源駆動回路110は、前述の水平駆動回路113,垂直駆動回路114と共に制御回路115に接続されており、この制御回路115は、光源駆動回路、水平駆動回路、垂直駆動回路を互いに同期を取りながら制御する(発光強度、発光時間、走査動作(走査周期や走査振幅等)等を制御する)ことによって、被走査面上に画像を表示している。制御回路115は、前述のような外部の画像信号入力手段から入力された画像信号にもとづいて光源駆動回路、水平駆動回路、垂直駆動回路を制御することが多いが、制御回路115自身の中に画像信号入力手段を有する構成としても構わない。例えば画像表示装置が、DVD再生装置、ビデオ再生装置、その他映像信号を含むデータを読み込むことが可能な記憶媒体読み取り装置、PC等のコンピュータ、TVチューナー等を兼ねており、そこから受信する画像信号によって光源の制御を行うようにしても構わない。
図1中、矢印117は、水平走査手段104Hの揺動方向を示している。また、光線121、122,123は、走査手段により(水平走査手段104Hの揺動に伴う)走査された光線の例を示している。水平走査手段104Hにより走査された光束は、図中の走査線106,107のような走査線を被走査面上に形成する。
矢印118は、垂直走査手段104Vの駆動方向(駆動される方向、揺動される方向、振動方向)を示しており、118方向に回転することにより、被走査面105上を、矢印109方向(ここでは縦方向)に走査する。したがって、被走査面105上には、走査線106,107のような往復した走査線が上から下に向かって形成される。被走査面105上の下にくると垂直走査手段104Vは、被走査面105の上端まで戻りその後繰り返し走査を行う。ここで、画像表示装置は、垂直走査手段104Vが光源からの光を被投射面上の上から下に向かって(所定の第1方向)走査するときに画像を表示し、垂直走査手段104Vが光源からの光を被投射面上の下から上に向かって(所定の第1方向と正反対の第2方向)走査するときには画像を表示していても表示していなくても構わない。
たとえば、水平方向800画素、垂直方向600画素のSVGAの画像であれば、垂直方向を60Hzで駆動すると、水平走査線が往路、復路それぞれ300本となるので、18kHzの共振周波数が必要になる。なお図1では、わかりやすくするため、走査線を間引いた形で概要を示している。
図2は、被走査面と画像表示領域の関係を示したものである。以降図で、同じ付番のものは、同様の機能を有するものとして記述してあり、説明は省略する。図2で、被走査面105上の走査線は、往復走査を行った場合、走査線106,107のようになる。水平走査手段104Hは、機械的な共振動作(機械的、構造的な共振周波数で振動する動作のこと)を行い、垂直走査手段104Vは、三角波にて駆動されているので、図2のような走査線となる。画像表示領域(被走査面有効部)119は、実際に画像を表示する画像表示領域エリア(被投射面上において光源からの光を走査可能な領域よりも画像表示エリアの方が狭いほうが望ましい)である。水平走査手段104Hは、共振動作をすることから、振幅の最大のところに近づくと速度が遅くなり、画像を表示するのに適さないので領域119内に画像を表示している。ここでは、被走査面上において光源からの光を走査可能な領域の幅の1%ずつを両端から削った領域を画像表示領域の幅とした。言い換えると、光源からの光を共振動作により被走査面上を走査する方向(本実施例では水平方向であるが、所定の方向であれば良い、また、水平方向と垂直方向の両方とも共振動作により走査しても構わない)において、その走査する方向における被走査面上の走査可能領域(走査可能な幅)の両端の1%ずつを削った領域を画像表示領域(被走査面有効部)119とする。ここで、前述の1%は、好ましくは1%以上20%以下、好ましくは3%以上10%以下、さらに好ましくは5%以上とすることが望ましい。
図1、図2では、光源101として1つのように示したが、実際には、図3に示したように複数の光源を色合成してもよい。図3で、光源101r,101g,101bはそれぞれ、赤、緑、青の波長帯域の光を放射する光源であり、それぞれ、コリメート光学系102r,102g,102bによりコリメートされた後、色合成光学系120により1つのビームに合成されている(又は光路がほぼ共通になるように、光路を合成されている)。これら複数の光源から放射する光の発光の間隔、強度を変えることで、フルカラーの画像を表示することができる。光源としては、半導体レーザ、発光ダイオードのような半導体光源のほか、半導体レーザを非線形光学結晶等にて波長変換された光源などが使用できる。また、コリメート光学系によりコリメートする前に色合成光学系120により3つの光源からの光を合成しても構わない。例えば平行な細いビーム状の光線を発する光源を用いた場合にはコリメートする必要は無い。また、複数の光源を用いる場合、それぞれの光源を、赤、緑、青に対応させる必要は無く、4つの互いに異なる波長帯域(若干波長帯域が重なっていても構わない)の光を発する光源としても良い。
図4は、図1、図2の構成を、模式的に示したものであり、基本構成として以降の実施例では、図4のように記述する。図4は、垂直走査断面を示したものであり、光源101から発光した光束をコリメート光学系102、集光光学系103で被走査面105(スクリーン)上に集光する光束126が、走査手段104で光束125、光束127のように走査された場合を示しているものである。
本実施例は、このような投射型画像表示装置において、この投射型画像表示装置を持っている人の手ブレや人の体の振動、或いはこの投射型画像表示装置を保持している保持部材の振動による、画像が投射される被投射面(スクリーンや壁等)における投射画像の位置変化量を小さくする(低減する)ような構成を有している。つまり、本実施例の投射型画像表示装置は、投射型画像表示装置を保持している人、人の手、人の体の部位、保持部材の振動等による投射型画像表示装置の振動を検出する手段と、その検出結果に基づいて被投射面上における投射画像の位置ずれ量を低減する(好ましくは位置ずれを補正する)ように、光学素子(レンズ、ミラー、回折格子、平行平板、光源等を含む)を駆動するような構成したことを特徴としている。また、以下の実施例においては、位置ずれ量を補正すると記載しているが、位置ずれを完全に無くす技術は相当困難を極めるため、以下に記載した手ブレ補正や、画像位置の補正手段や、画像位置補正手段等に記載された補正とは、画像位置の位置ずれを完全に無くすことを意味している訳ではなく、被投射面上における投射画像の位置ずれ量を低減することを意味している。
本発明にかかる第1の実施例を図5に示す。図5(A)で、携帯機器201には、本体部202に投射表示部203が接続されており、携帯機器201を入力部204により操作する構成になっている。本体部202には、液晶パネルや、有機ELなどの表示部205が備わっている。文字情報や簡易的な画像などに関しては、不図示の使用者が携帯機器201を手で持ちながら、表示部205を直接見ることもできる。しかしながら、より大きな画面で観察したい場合や、表示部205のエリアでは見ることができないような場合、使用者の操作により投射表示部203から画像を投影することができる。また、表示部205は、投射表示部203から投影する画像とは異なる画像(例えばプレゼンテーション時の参考情報や、自分の話すべき言葉等を記載したメモ、或いは過去またはリアルタイムで届いている他の人からの伝言等)を表示するように構成しても構わない。投射した被走査エリアを207、投射した画像を208に示した。図5(B)は、本実施例における携帯機器201を使用者が手にもった際に手ブレを起こした場合の例を示したものである。手ブレを起こすと、携帯機器201の投射方向が変わるため、図5(B)に示したように画像208の位置がずれ読みにくいものになってしまう。
図6は、本実施例における手ブレ補正の原理に関して説明するものである。本図は、図4に記載した表示装置に、画像位置の補正手段である画像位置補正手段(画像位置変化低減手段)210を組み込んだ場合の構成例を示したものである。画像位置補正手段210は、走査手段104とスクリーンの間に配置されている。本実施例における画像位置補正手段210は、透明の光学ガラスで作られた入射側平板217と同様の光学ガラスで作られた射出側平板219との間に、屈折率が1より大きい液体218が封入された構造をもつ可変頂角プリズムである。
図7に画像位置補正手段の構成を示す。入射光束222は、入射側平板217から画像位置補正手段に入射する。液体部218を透過し、射出側平板219から射出光束222’として射出する。入射側平板217、射出側平板218には、それぞれ回転軸220、221がありその軸を中心に回転するように構成されている。たとえば、回転軸221を中心に射出側平板219が回転した場合、内部の液体部218がプリズム形状になり射出光束222’n222’sの方向に射出方向を変えることができる。同様に回転軸220を中心にして、射出側平板217を回転させた場合、射出光束222’e,222’wの方向に射出光束の向きを変えることができる。
さらに、入射側平板217、射出側平板219には、それぞれ回転駆動用のアクチュエータ211が取り付けられている。また、センサ212が表示部203内には配置されており、携帯機器201の傾きに関する情報をセンシングできるように構成されている。回転駆動用のアクチュエータ211は、センサ212からの情報をもとにして制御回路213を介して駆動される。図6(B)は、センサ212の情報をもとに回転駆動用のアクチェータ211が駆動し、射出側平板219を傾斜させた状態を示している。射出側平板219が傾斜したために液体部218が頂角を有するプリズムとなり、その結果、スクリーン105上の像点214a,215a,216aが、214b,215b,215cに移動させることができる。実際には、手ブレ等が発生し、携帯機器201の傾きが変わりそれをセンサ212により検出して、それを補正するように画像位置補正手段210を駆動することにより像位置を保つ(像のブレ量を低減する、好ましくは人間の目ではブレをあまり感じない程度まで低減する、もしくは像ブレを防ぐ)ものである。図6では、紙面内の像位置の位置のみしめしたが、センサ212は、紙面内および紙面垂直面内の傾斜を検出できるようになっている。また、画像位置補正手段も同様に、射出側平板219が紙面内の画像位置の補正を行うように構成されている。
このように構成することで、手ブレが発生したとしても、図5(B)のように画像が劣化することなく、図5(A)に示したような状態のままの良好な画像を保つことができる。
本実施例においては、センサ212として携帯機器201の傾きを検出するように構成したが、センサ212は実際に傾き角を検出するものでなく、たとえば、回転方向の加速度を検出する角加速度センサなど(回転方向の速度を検出する角速度センサでも良い)で構成して、回路上で時間積分することで傾き角に変換するなどしても同様の効果が得られる。また、センサ212を、水平方向に対する角度、又は鉛直方向に対する角度を検出することが可能なセンサとし、被投射面(画像が投射される面)の角度を予め入力しておけば、その被投射面の角度に併せて台形歪み等の補正を行った(台形歪み等の発生量を低減させる、または被投射面上での画像が台形状に歪む歪み量を低減した)上で、被投射面に画像を投射することができるようにしても構わない。この際、光学系で台形歪み等を低減するように構成しても構わないが、原画(原画の画像データ)を変更しても構わない。
本発明にかかる第2の発明を以下に説明する。図8は、第2実施例の使用例を示したものである。携帯機器301は、画像出力機器303からの画像を所望の位置に投影するものである。画像入力部303は、携帯機器301と有線あるいは無線にて接続されており映像信号などを送っている。また、携帯機器301は使用者302の首からかけることも可能であり、所定のスクリーン304上に画像を投影することができる。また、携帯機器301は、走査型画像表示装置であり、その走査線の例を走査線305として示す。
本実施例のように、投射型の画像表示表示装置を首から下げて使用する場合、使用者の動きや、使用者の周囲の動きに伴って携帯機器が動いてしまう可能性がある。
図9(B)は、本実施例の携帯機器301が、傾斜した場合の例をしめしている。図9(B)で、スクリーン304上にたとえば“Projector”という画像307を表示した場合、携帯機器301が傾くと表示位置がずれてしまい、使用者302にとっては、見にくい画像となってしまう。図9(A)は、本実施例の携帯機器301中に構成されている画像位置補正手段を駆動して、画像位置を補正した場合の例を示しており、携帯機器301の傾きに伴って画像が移動してしまうのを補正して、観察者に対して画像を見やすいものとしている。
図10を用いて、本実施例における携帯機器301の画像位置補正手段314の構成を示す。図10(A)は、画像位置の補正を行っていない場合を図示したものである。光源101からの射出した光束は、コリメート光学系102、集光光学系103を介して、走査手段104により被走査面105上を2次元に走査することができるように構成されている。走査手段104と光源101は同期をとって制御され、被走査面105上に所望の画像を表示することができる。携帯機器301には、画像位置補正手段314として光源部移動手段308を示しており、センサ310の情報をもとに制御回路309により制御されるように構成されている。センサ310は、携帯機器301の傾き角に関する情報を検知することができる。本実施例においては、センサ310は、角加速度センサであり、その出力を積分することで角速度を算出している。図10(B)は、センサ310にある角速度が検出された場合の例をしめしている。この場合、光源部移動手段308により光源101が矢印315の方向に移動させられ、その結果図10(A)に示した光束311,312,313を、図10(B)の光束311’,312’,313’のようにその方向を制御することができる。このように、センサ310からの角度検出の結果をもとに、光源部移動手段308を駆動することにより画像位置を補正することができる。
本実施例においては、画像位置補正手段314として、光源部を移動するように構成する手段を示したが、コリメートレンズを移動するなどしても同様の効果が得られる。
本発明にかかる第3の実施例を以下に説明する。図11は、携帯機器401を使用者402が頭部に装着し、使用者の視野内に所望の画像表示する投射型表示装置である(勿論使用者の頭部に限らず、使用者の体の一部に対する相対的な位置が固定された状態であることが好ましい。ここでは、眼鏡等、特に眼鏡のつる等に固定している状態を想定している。)。携帯機器401は、画像を投射する機能を有しており、被走査面404上に、走査線405を形成して、画像入力部403からの画像を表示する。図12(B)は、投射された画像の例を示している。図12(B)は、携帯機器401により画像407“Projection”を表示した場合であり携帯機器401が、使用者402の頭部に装着されているため頭部の動きなどにより携帯機器401が傾斜し、結果として画像407”Projection”が、読みにくくなっている。図12(A)は、携帯機器401の内部に構成されている画像位置補正手段418により画像位置を補正した場合であり、傾斜角に対して画像位置補正手段418により画像位置を補正することで、使用者402に対して読みやすい画像を提供することができる。
図13に、本実施例における画像位置補正手段の構成を説明する。
図13(A)は、画像位置の補正を行っていない状態を示している。光源101から射出した光束は、コリメート光学系102、集光光学系103を介して、走査手段104に入射して、2次元に走査され、被走査面105上に像を形成する。フィールドレンズ408、投射光学系409を介して、被走査面105上に形成された画像をスクリーン404上に投影するように構成されたものである。光束414,415,416は、走査手段104により走査された光束の例を示している。フィールドレンズ408、投射光学系409を介してスクリーン404上に、光束414´,415’,416’は集光して画像を形成する。図13(B)は、センサ413により携帯機器の傾斜角が検知され、その補正のために画像位置補正手段418が駆動された場合を示している。画像位置補正手段418は、投射光学系409中の可動レンズ417を可動レンズ駆動手段411によりシフトさせることができるように構成している。可動レンズ417が、光軸方向に駆動されると、スクリーン404上への光束414’a,415’a,416’aのようにその方向を変えて集光する。この移動量と、携帯機器401の傾斜による移動量を適切に制御することにより、使用者402に、画像劣化のない画像を提供することができる。
本実施例においては、可動レンズ417を投射光学系409中の一部のレンズとしたが、この構成に関して限定するものでなく、可動レンズは、投射光学系中の1つのレンズであっても、1つのグループであっても同様の効果が得られる。また、本実施例においては、フィールドレンズ408、投射光学系409を配置したが、この構成に限定するものでなく、走査手段104により形成される被走査面105上に表示される画像を光学系により所定のスクリーン上の投射する場合において、その光学系の一部を用いて、画像位置を補正することであれば、同様の効果が得られる。
本実施例1〜3においては、光源101は、1つの光源として示したが、図3にしめしたように、光源101を複数の光源とすることで、カラーの画像を表示することが可能である。このとき、光源としては、半導体レーザ、発光ダイオードのような半導体光源のほか、半導体レーザを非線形光学結晶等にて波長変換された光源などが使用できる。また、本発明においては、走査手段と同期制御する光源を直接制御する構成でしめしたが、光源からの光束が変調されるような構成であれば同様の効果が得られる。たとえば、音響光学素子などの光変調器を用いても同様である。また、本実施例1〜3は矛盾の無い範囲で任意に組合わせても構わない。
また、実施例3においては、被走査面105上の画像を光学系により投射する場合、その光学系の一部を駆動することで画像の位置を補正する方法を示した。本構成であれば、たとえば、被走査面上に液晶などの2次元変調素子を配置しても、画像の位置を補正することが可能になることは明らかである。
また、この走査型画像表示装置に対して画像信号を入力する画像信号入力手段を備え、その画像信号入力手段からの画像信号を受信して画像を表示する、実施例1〜3に記載された走査型画像表示装置を備えることを特徴とする投射型画像表示システムも、本発明の範囲内である。ここで、画像信号入力手段とは、ビデオテープ、DVD、CD等の記憶媒体に収められた画像データを読み取り及び/又は再生する装置や、地上波、衛星放送、デジタル放送、ケーブルテレビ等の映像情報を受信及び/又は変換するチューナー、アンテナ、またはそれらを内蔵した機器や、パーソナルコンピュータ等のコンピュータや、携帯電話、電子手帳、ゲームソフトを読み込み、実行するゲーム機器等も含む。
走査型画像表示装置の構成概要図 走査型画像表示装置の構成概要図 光源光学系の別様態 走査型画像表示装置の構成記述 実施例1の携帯機器 実施例1記載の画像位置補正光学系の説明図 可変頂角プリズムの構成説明図 実施例2の携帯機器 実施例2における画像位置補正手段の機能説明図 実施例2における画像位置補正手段の説明図 実施例3の携帯機器 実施例3における画像位置補正手段の機能説明図 実施例3における画像位置補正手段の説明図
符号の説明
101 光源
102 コリメート光学系
103 集光光学系
104 光走査手段
104H 水平走査手段
104V 垂直走査手段
105 被走査面
106 往路走査線
107 復路走査線
108 走査帰線
109 垂直走査方向
110 光源駆動回路
111 水平走査手段駆動手段
112 垂直走査手段駆動手段
113 水平走査手段駆動回路
114 垂直走査手段駆動回路
115 機器制御回路
116 光路
117 水平走査手段の揺動向き
118 垂直走査手段の揺動向き
119 画像表示領域(被走査面有効部)
120 色合成手段
121 光線
122 光線
123 光線
124 光軸
201 携帯機器
202 本体
203 投射表示部
204 入力部
205 表示部
206 アンテナ
207 被走査エリア、投射画像
208 表示文字
209 光軸
210 手ぶれ補正光学系
211 補正光学系駆動部
212 センサ
213 制御回路
214 被走査光束
215 被走査光束
216 被走査光束
217 入射ガラス
218 可変頂角部
219 射出部
220 回転軸
221 回転軸
222 入射光束
222’ 射出光束
301 携帯機器
302 人
303 入力機器
304 被走査面
305 走査線
306 射出部
307 表示画像
308 センサ
309 制御回路
310 駆動回路
311 被走査光束
312 被走査光束
313 被走査光束
314 画像位置補正手段
401 携帯機器
402 人
403 入力部
404 被走査面
405 走査線
406 射出部
407 走査画像
408 フィールドレンズ
409 投射光学系
410 絞り
411 駆動機器
412 制御装置
413 センサ
414 被走査光束
415 被走査光束
416 被走査光束
417 可動レンズ
418 画像位置補正手段

Claims (2)

  1. 画像を投射する投射型画像表示装置において、
    光源からの光を2次元走査する2次元走査手段を含み、前記光源の像を被投射面上に形成する投射光学系と、
    前記投射型画像表示装置の傾きを検出する姿勢検出手段と、
    前記投射光学系よりも前記光源側、或いは前記被投射面側に配置された光学素子と、
    前記姿勢検出手段により検出された傾きに基づいて、前記投射型画像表示装置の傾きの変化による、前記被投射面上の投射画像の位置の変化量を低減させるために前記光学素子を駆動する画像位置変化低減手段と、を有することを特徴とする投射型画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の投射型画像表示装置と、前記投射型画像表示装置に画像信号を入力する画像信号入力手段とを備えることを特徴とする投射型画像表示システム。
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