JP4707212B2 - 無線通信ネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定のルートに沿って移動する移動局と上記ルートに沿って複数個設置された伝播型の固定局とこれらの通信の制御・管理を行う制御局とを備え、時分割多重アクセス方式で通信を行う無線通信ネットワークシステムに関し、特に、伝播型の複数個の固定局間における情報の伝播時間が無線機の数に殆ど影響されない無線通信ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の無線通信ネットワークシステム、例えば鉄道線路上を移動する列車の制御を行う無線通信ネットワークシステムは、図7に示すように、鉄道線路上を移動する列車1に設けられ移動しながら無線通信する列車無線機VRS1,VRS2と、上記鉄道線路に沿って所定距離を置いて複数個設置され互いに隣り合うもの同士で順次無線通信する伝播型の沿線無線機R0〜R7と、上記複数個の沿線無線機R0〜R7と列車無線機VRS1,VRS2との通信の制御・管理を行う1個の制御局SCとを備え、上記列車無線機VRS1,VRS2及び沿線無線機R0〜R7が割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に時間同期された時分割多重アクセス方式で通信を行うようになっている。
【0003】
ここで、上記タイムスロットについて、図8を参照して説明する。上記のように構築された無線通信ネットワークシステムは、1周期T(ms)をN個に分割したT/N(ms)で1回の送信を終わるように制御されている。それぞれN個の単位時間には、例えばt0,t1,t2,…,tnのように連番が付けられている。最後のtnまで来るとまたt0に戻り、それらを繰り返す。このt0,t1,t2,…,tnを一般形としてti(0≦i≦N-1)で表し、このtiをタイムスロットと呼び、iをタイムスロット番号と呼ぶ。なお、Nはタイムスロット数である。
【0004】
図7において、沿線無線機R0〜R7と列車無線機VRS1,VRS2とに、それぞれタイムスロットt0〜t7及びt8,t9を与え、各無線機は与えられたタイムスロットにのみ送信を許可され、それ以外のタイムスロットでは送信している無線機を受信するように制御されている。このとき、総ての無線機の時計は同期が取られているので、このようなことが可能となる。
【0005】
図7に示すような無線機配置の時分割多重アクセス方式の無線通信ネットワークシステムにおいては、沿線無線機R0の発信する情報を受信できる距離に隣の沿線無線機R1を配置し、さらにその次の沿線無線機R2は上記沿線無線機R0の発信する情報が受信できない距離に配置されているものとする。以下、同様に沿線無線機R7まで配置されている。なお、ここでは、上記の無線通信ネットワークシステムを簡単に説明するために、第三の沿線無線機R2は第一の沿線無線機R0の発信する情報が受信できない距離に配置されているとしたが、該無線通信ネットワークシステムのロバスト性(強健性)を高めるために、第一の沿線無線機R0の発信する情報を複数個の沿線無線機R1,R2に受信させるものとしてもよい。
【0006】
前記制御局SCで作成された列車1に対する制御指令(例えば速度指令)は、まず有線ケーブルを使用して第一の沿線無線機R0に送られる。すると、この沿線無線機R0は、自分が送信できるタイムスロット(この場合はt0)の時間になったときに、上記の制御指令を隣の第二の沿線無線機R1に無線で送信する。このとき、上記沿線無線機R1は、上記の制御指令を同じタイムスロットt0で受信することができるので、そのまま受信する。その後、沿線無線機R1は、自分が送信できるタイムスロット(この場合はt1)の時間になったときに、上記受信した制御指令をその隣の第三の沿線無線機R2に無線で送信する。以下、同様に送受信が進んで行く。このように、互いに隣り合う無線機同士で順次無線通信しながら情報を伝えて行くネットワーク方式を、伝播型ネットワークという。
【0007】
図9に、上記伝播型ネットワークにおける情報の伝播の概念を示す。図9内における矢印は、伝播される情報の届く範囲を示しており、ここでは隣の無線機1個まで届くものとする。前述したように、第一の沿線無線機R0から順番に他の沿線無線機R1,R2,…,R7まで制御指令は各無線機間を伝播する。
【0008】
図9において、例えばタイムスロットt2で沿線無線機R2から発信された情報は、同じタイムスロットt2時に沿線無線機R3と列車無線機VRS1(*1)の両方に受信される。この場合、列車1は、上記沿線無線機R2の近くでそれからの電波が届く場所に居たことを意味する。次に、タイムスロットt3において沿線無線機R3から発信された情報は、同じタイムスロットt3時に沿線無線機R4と列車無線機VRS2(*2)の両方に受信される。この場合も、列車1は、上記沿線無線機R3の近くでそれからの電波が届く場所に居たことを意味する。
【0009】
次に、タイムスロットt8においては、列車無線機VRS1の送信できるタイミングであり、前記制御局SCで作成された制御指令ではなく、列車1からの情報が発信される。この情報は、同じタイムスロットt8時に列車1に一番近い所に位置する例えば沿線無線機R2(*3)によって受信される。次に、タイムスロットt9においては、列車無線機VRS2の送信できるタイミングであり、上記と同様に列車1からの情報が発信される。この情報は、同じタイムスロットt9時に列車1に一番近い所に位置する例えば沿線無線機R3(*4)によって受信される。
【0010】
次に、上記受信された列車1からの情報は、上記沿線無線機R2及び沿線無線機R3に割り当てられたタイムスロット時に、それぞれ沿線無線機R2,R3から送信され、前記のように順次伝播されて制御局SCまで送られる。このように逆向きの情報の伝播も必要となるので、上記沿線無線機R0〜R7には、逆向き伝播用に新たなタイムスロットが必要となる。すなわち、上記沿線無線機R0〜R7には、往復で二つのタイムスロットが割り当てられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の無線通信ネットワークシステムにおいては、図7に示す沿線無線機R0〜R7が伝播型ネットワークを構成していたので、列車1が例えば沿線無線機R7付近に居た場合は、制御局SCにより作成され送られた制御指令が上記列車1まで届く時間は、(t0+t1,…,+t6)となるものであった。すなわち、この場合は、制御指令が届く時間は、タイムスロットの単位時間×7(T/N×7)で表される。そして、総てのタイムスロットの単位時間は同じなので、伝播型ネットワークにおいて、一方の端から他方の端まで制御指令が届く時間は、それを構成する沿線無線機の数に比例して長くなることがわかる。
【0012】
一方、列車制御を行う無線通信ネットワークシステムにおいて、制御指令の到達時間は重要な項目であり、この時間は短いほど良い。電波の周波数や無線機の出力等の制限により、個々の無線機の電波到達距離が長くできない状況下では、各無線機の設置間隔を短くしなければならず、むしろ沿線無線機の数は多くなる。そこで、制御指令の到達時間を適当な範囲に抑えるために、沿線無線機の数に限界が設定される。
【0013】
上記沿線無線機の数に限界があるということは、図7に示すように、1ネットワークゾーンに1個の制御局SCを持つようなネットワークシステムのネットワークゾーンが小さくなることである。そして、大規模な列車制御の無線通信ネットワークシステムにおいては、長い鉄道線路に沿って複数のネットワークゾーンを切れ目なく繋げることとなるが、一つ一つのネットワークゾーンがあまり大きくないことから、ネットワークシステムの全体では上記ネットワークゾーンの数だけの複数個の制御局SCを配置しなければならなかった。
これらのことから、従来においては、情報の伝播時間が無線機の数に影響されて長くなっていたことと、ネットワークシステム全体として制御局SCの数が増えてコスト高となっていたという問題点があった。
【0014】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、伝播型の複数個の固定局間における情報の伝播時間が無線機の数に殆ど影響されず、また一つのネットワークゾーンを大きくできる無線通信ネットワークシステムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による無線通信ネットワークシステムは、所定のルートに沿って移動しながら無線通信する移動局と、上記ルートに沿って所定距離を置いて複数個設置され互いに隣り合うもの同士で順次無線通信する伝播型の固定局と、上記複数個の固定局と移動局との通信の制御・管理を行う1個の制御局とを備え、上記移動局及び固定局が割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に時間同期された時分割多重アクセス方式で通信を行う無線通信ネットワークシステムにおいて、上記伝播型の複数個の固定局と1個の制御局とを有線ネットワークで接続し、上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用い、上記有線ネットワークにおける時分割多重アクセス方式の周期は、上記複数個の固定局と移動局との間のネットワークにおける時分割多重アクセス方式の1タイムスロット以下に設定するものである。
【0016】
このような構成により、伝播型の複数個の固定局と1個の制御局とを有線ネットワークで接続したことで、上記制御局で作成された制御指令等の情報を、該制御局から有線ネットワークを使用して各固定局に対して同時に送ることが可能となる。これにより、情報の伝播時間が固定局の数に影響されないことから、一つのネットワークゾーンが大きくなる。また、上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用いることが可能となると共に、上記有線ネットワークにおける時分割多重アクセス方式の周期は、上記複数個の固定局と移動局との間のネットワークにおける時分割多重アクセス方式の1タイムスロット以下に設定することが可能となる。これにより、上記移動局及び固定局に割り当てられた1タイムスロット時間内に、有線ネットワークで接続されている固定局からの情報が集められる。
【0017】
また、上記移動局は鉄道線路上を移動する列車に設けられた列車無線機であり、上記固定局は鉄道線路に沿って設置された沿線無線機であり、上記制御局は列車の追跡、運行制御を行うものとしてもよい。これにより、鉄道線路上を移動する列車の制御を行う無線通信ネットワークシステムが構成される。
【0018】
さらに、上記制御局は、鉄道線路上の列車の存在位置を把握し、列車が存在する位置付近の沿線無線機のみに当該列車への指令を送信させるものとしてもよい。これにより、列車からの距離が遠く、たとえ当該列車向けの情報を送っても届かない位置にある沿線無線機からの無駄なメッセージの送信を避けることができる。
【0019】
さらにまた、上記制御局は、鉄道線路上の離れた距離の複数の列車の存在位置を把握した状態で、上記各々の列車が存在する位置付近に対応する沿線無線機群に対してタイムスロットを共有化してもよい。これにより、互いに無線干渉を行わないことが明らかな距離だけ離れている沿線無線機間では同じタイムスロットを使用して、設置できる無線機の最大数量が大きくなる。
【0021】
また、本発明による無線通信ネットワークシステムは、所定のルートに沿って移動しながら無線通信する移動局と、上記ルートに沿って所定距離を置いて複数個設置され互いに隣り合うもの同士で順次無線通信する伝播型の固定局と、上記複数個の固定局と移動局との通信の制御・管理を行う1個の制御局とを備え、上記移動局及び固定局が割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に時間同期された時分割多重アクセス方式で通信を行う無線通信ネットワークシステムにおいて、上記伝播型の複数個の固定局と1個の制御局とを有線ネットワークで接続し、上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用い、制御局により固定局からの動作状態データの有無を検知するものでもある。
このような構成により、上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用い、制御局により固定局からの動作状態データの有無を検知することが可能となる。これにより、制御局は、上記固定局からの動作状態データの有無により、当該固定局のエラーを検出し処理を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による無線通信ネットワークシステムの実施の形態を示す概略構成図である。この無線通信ネットワークシステムは、例えば鉄道線路上を移動する列車の追跡、運行制御を行うもので、図1に示すように、列車無線機VRS1,VRS2と、沿線無線機R0〜R7と、制御局SCとを備え、更に有線ネットワークLAN1,LAN2を備えている。
【0023】
上記列車無線機VRS1,VRS2は、鉄道線路上を移動する列車1の先頭又は後尾に設けられ、移動しながら後述の沿線無線機R0〜R7と各種情報を無線通信するものである。沿線無線機R0〜R7は、上記列車無線機VRS1,VRS2と各種情報を送受信するもので、上記鉄道線路に沿って所定距離(例えば500m〜1600m)を置いて複数個(例えば20個)設置され、互いに隣り合うもの同士で順次無線通信する伝播型の無線機とされている。また、制御局SCは、上記複数個の沿線無線機R0〜R7と列車無線機VRS1,VRS2との通信の制御・管理を行うもので、例えば制御コンピュータ(CPU)を有しており、上記列車無線機VRS1,VRS2と沿線無線機R0〜R7とに対して1個だけ設けられている。そして、ネットワークとして、上記列車無線機VRS1,VRS2及び沿線無線機R0〜R7が割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に時間同期された時分割多重アクセス(以下「TDMA」と略称する)方式で通信を行うようになっている。
【0024】
なお、上記列車無線機VRS1,VRS2と沿線無線機R0〜R7との間では、各種情報の通信及び列車1との間の距離測定が同時に行えるようになっている。また、制御局SCにより、制御区間内の全列車1の先頭、後尾の位置が把握、追跡され、その位置把握と速度指示が列車無線機VRS1,VRS2に送信されるようになっている。
【0025】
ここで、本発明においては、上記伝播型の複数個の沿線無線機R0〜R7と1個の制御局SCとが有線ネットワークLAN1,LAN2で接続されている。この有線ネットワークLAN1,LAN2は、上記制御局SCと沿線無線機R0〜R7との間を高速で通信可能に接続するもので、例えば同軸ケーブル又は光ファイバケーブル等の有線ケーブルから成る。なお、図1においては、有線ネットワークをLAN1とLAN2の2本設けた例を示したが、一方の有線ネットワークが断線等で使用不可となった場合に、他方の有線ネットワークで対処できるように冗長構成としたものである。しかし、本発明はこれに限らず、有線ネットワークは1本でもよいし、3本以上としてもよい。
【0026】
次に、このように構成された本発明の無線通信ネットワークシステムの基本的な動作について説明する。図1において、制御局SCで作成された列車1に対する速度指令等の制御指令は、該制御局SCから、有線ネットワークLAN1,LAN2で接続された沿線無線機R0〜R7の全部に同時に送られる。このときのタイムスロットを、図2に示すCT0とする。なお、このタイムスロットCTiは、図9に示し本発明でも適用される無線機系のTDMA方式のタイムスロットtiとは異なる。送られる制御指令には、各沿線無線機R0〜R7毎に付けられた個別の識別符号IDを有する送信許可符号RSIDが、各沿線無線機R0〜R7に対応して付けられている。
【0027】
このとき、上記制御局SCは鉄道線路上の総ての列車1の位置を把握しており、送信許可符号RSIDが付加される沿線無線機として、列車1がその時に居るであろう場所に近い(電波が届く距離)沿線無線機R0〜R7が制御局SCによって選択されている。上記制御指令を受信した各沿線無線機R0〜R7は、その制御指令に自分の送信許可符号RSIDが付いていたら、自分が送信できる次のタイムスロットの時に該制御指令を送信する。そして、それらの沿線無線機R0〜R7が発信した制御指令を、その近くに居る制御対象の列車1の列車無線機VRS1,VRS2が受信する。
【0028】
上記制御指令を受信した列車無線機VRS1,VRS2は、自分に割り当てられたタイムスロット時(図9におけるt8とt9の時)に、列車リポート等のメッセージを送信する。これらのメッセージは、それを受信することができる距離にある沿線無線機R0〜R7の全部が受信する。そして、上記メッセージを受信した沿線無線機R0〜R7は、その情報を有線ネットワークLAN1,LAN2を介して制御局SCに送る。なお、このとき、上記列車リポート等のメッセージを受信できなかった沿線無線機R0〜R7も、自分の動作状態データ等のメッセージを作成して有線ネットワークLAN1,LAN2を介して制御局SCに送るようになっている。
【0029】
次に、本発明の無線通信ネットワークシステムの具体的な動作について説明する。列車制御のような安全に関わる分野においては、例えば図1に示す列車無線機VRS1,VRS2や沿線無線機R0〜R7からのメッセージが到達したかどうかの判断が不可欠である。図1に示すような有線ネットワークLAN1,LAN2を付加したネットワークシステムで一般的に考えられるプロトコルとしては、TCP/IPのような衝突検知(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detect)がある。しかし、この方法では、メッセージの衝突が起こった場合にメッセージの再送が行われ、メッセージの到達時間が保証されず、メッセージの到達の判断ができない。
【0030】
そこで、これを回避するために、上記有線ネットワークLAN1,LAN2内にもう一つのTDMA方式を構築する。このTDMA方式で使用される同期がとれた時計は、無線機系のTDMA方式に使用している時計をそのまま利用する。このTDMA方式のタイムスロットの概念を図2に示す。本発明においては、有線ネットワークLAN1,LAN2内に流れるメッセージは、有線ネットワーク系のTDMA方式によって制御される。すなわち、各無線機と制御局SCに割り当てられた有線ネットワーク系のTDMA方式のタイムスロットCT0,CT1,CT2,…,CT7時のみ、上記各無線機及び制御局SCは有線ネットワークLAN1,LAN2内にメッセージを送信することができる。
【0031】
このとき、図2において、制御局SCにより作成された列車1への制御指令等のメッセージは、タイムスロットCT0で総ての無線機に対して送られる。次に、タイムスロットCT1を割り当てられた沿線無線機R0は、自分が持っている制御局SCに送るべき必要情報の中で送信優先順位の最も高い情報を、このタイムスロットCT1で制御局SCに送信する。同様にして、タイムスロットCT2時には沿線無線機R1が制御局SCに送信し、タイムスロットCT3時には沿線無線機R2が制御局SCに送信するというように、順次各無線機がメッセージを制御局SCに送信する。
【0032】
図3は、図1に示す列車無線機VRS1,VRS2と沿線無線機R0〜R7から成る無線機系のTDMA方式の周期Tと、有線ネットワーク系のTDMA方式の周期CTとの関係を示す説明図である。この場合、有線ネットワーク系のTDMA方式の周期CTは、無線機系のTDMA方式の1タイムスロットti(T/N)以下に設定する必要がある。その理由は、以下の通りである。
(1)制御局SCからの制御指令を無線機系のTDMA方式のネットワークに連続したタイムスロットで送ることができなくてはならない。送信が間に合わないと、無線機系のTDMA方式のネットワークに送るものが無くなってしまう。
(2)総ての沿線無線機R0〜R7からの情報は、次のメッセージが列車1から来るまでに制御局SCに送信されていなければならない。制御局SCに送信する前に次の情報が無線機系のTDMA方式のネットワークから来る可能性があり、沿線無線機R0〜R7において前の情報に上書きされる情報が発生することがある。
【0033】
無線機系のTDMA方式のネットワークのタイムスロット(図3の上部の図参照)は、前述し図3に示すように、1周期Tをタイムスロット数Nで割ったものを各無線機に割り当てることにより実現している。このことは、無線機数がこのタイムスロット数Nによっても制限されることを意味する。例えば、1周期Tが1sのTDMA方式のネットワークにおいて、タイムスロットを100個持った場合は、列車無線機と沿線無線機を合わせた総数として最大100個まで持てることを意味する。そして、このような場合は、普通、合計100個の列車無線機と沿線無線機に対して、1個の制御局SCを設置する。
【0034】
しかし、上記の場合でも、図1に示す有線ネットワークLAN1,LAN2側に、TDMA方式の概念を入れてメッセージの衝突を回避することによって、複数の無線機系のTDMA方式のネットワークを1個の制御局SCで制御することができる。特に、有線ネットワークLAN1,LAN2として光ファイバケーブルを用いれば、数個の無線機系のTDMA方式のネットワークを接続できる。
【0035】
図4は、複数の無線機系のTDMA方式のネットワークNW1,NW2を、上記有線ネットワークLAN1,LAN2に接続された1個の制御局SCで制御する状態を示す模式図である。この図は、図1に示す無線通信ネットワークシステムを二つ接続し、制御局SCは1個としたものに相当する。このとき、有線ネットワーク系のTDMA方式のネットワークの周期CT(図3の下部の図参照)は、無線機系のTDMA方式のネットワークの数×1タイムスロットと同等以下でなければならない。すなわち、1個の制御局SCが制御する総ての沿線無線機からの情報を無線機系のTDMA方式のネットワークの1タイムスロット内で集めることが要求される。
【0036】
図1に示すように、本発明の無線通信ネットワークシステムにおいては、沿線無線機R0〜R7は1次元に配置されるので、複数個の沿線無線機R0〜R7のうち制御対象の列車1との通信が可能なものは数個である。そして、制御局SCは、制御下にある列車1の総ての位置を把握している。したがって、上記制御局SCは、鉄道線路上の列車1の存在位置を把握し、列車1が存在する位置付近の沿線無線機のみに当該列車1への指令を送信させるように動作する。
【0037】
すなわち、上記制御局SCから送信される総てのメッセージに各沿線無線機固有の送信許可符号RSIDを付加しておき、一旦、各沿線無線機全部が制御局SCからのメッセージを受信した後、自分の送信許可符号RSIDがそのメッセージに含まれていないと認識した沿線無線機はそのメッセージを捨てる、若しくは最初からそのメッセージを受け取らない、というように動作させる。これにより、制御対象の列車1から遠くにあり、たとえ当該列車1向けのメッセージを送信したとしても届くことのない位置にある沿線無線機からの無駄なメッセージの送信を避けることができる。
【0038】
図5は、複数の沿線無線機群に対してTDMA方式のタイムスロットを共有化することを示す説明図である。すなわち、上記制御局SCは、鉄道線路上の離れた距離の複数の列車1の存在位置を把握した状態で、上記各々の列車1が存在する位置付近に対応する沿線無線機群に対してタイムスロットを共有化するように動作する。図5において、符号V0,V1,V2は列車無線機を示し、符号R0からR14までは沿線無線機を示している。また、符号t0〜t4,t5,t6,t7はタイムスロットを示しており、同じ番号のものは同じタイムスロット時間でのメッセージの送信を意味する。
【0039】
いま、ある時刻に列車1が図5において符号V0,V1,V2の位置にあり、それらの位置は制御局SCによって既に把握されているとする。すると、上記制御局SCは、列車1の近くに位置する沿線無線機を数個決定する。例えば、列車の位置V0に対しては円C0で示される範囲が電波の到達距離を示しており、対応する沿線無線機としてR0,R1,R2が決定される。同様にして、列車の位置V1に対しては沿線無線機としてR6,R7,R8が決定され、列車の位置V2に対しては沿線無線機としてR12,R13,R14が決定される。
【0040】
この状態で、制御局SCは、有線ネットワークLANを使用して列車の位置V0宛のメッセージを、沿線無線機R0,R1,R2の送信許可符号RSIDを付加して各沿線無線機全部に送信する。それを受信した沿線無線機のうちR0,R1,R2だけが、それぞれタイムスロットt0,t1,t2時にメッセージを送信する。その後、制御局SCは、上記列車の位置V0宛のメッセージを有線ネットワークLANに流した後に該制御局SCに与えられたタイムスロット時に、列車の位置V1宛のメッセージを、沿線無線機R6,R7,R8の送信許可符号RSIDを付加して各沿線無線機全部に送信する。このとき、時間的に見ると、最初の列車位置V0宛のメッセージを送ってから次の列車位置V1宛のメッセージを送るまでには、無線機系のTDMA方式のネットワークの1タイムスロット時間程度の遅れがある。
【0041】
すなわち、沿線無線機R1が列車位置V0に対するメッセージを送るタイムスロットt1のときに、列車位置V1に対するメッセージが沿線無線機R6によって送信される。この場合、互いに同じタイムスロットではあるが、上記沿線無線機R1と沿線無線機R6とは距離が離れているため、互いが無線干渉することはない。このようにして、タイムスロットの共有化を図ることによって、タイムスロットを共有化しなかった場合に比べて、TDMA方式のタイムスロット数によって制限される沿線無線機の最大数量を大きくすることができる。図5の例では、図1のようにタイムスロットを共有化しない場合の3倍の沿線無線機が設置できる。なお、列車無線機は移動するので、タイムスロットを共有化することはできない。
【0042】
図1に示す本発明の無線通信ネットワークシステムにおいては、有線ネットワークLAN1,LAN2に対して、TDMA方式で列車無線機VRS1,VRS2及び沿線無線機R0〜R7に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用いるようにしてもよい。上記有線ネットワークLAN1,LAN2内でTDMA方式化するためには、総ての有線ネットワークLAN1,LAN2に接続された沿線無線機R0〜R7の時計の同期が取れていることが必要となる。本発明では、有線ネットワークLAN1,LAN2側のTDMA方式用の時計に、無線機系のTDMA方式で使用している時計を用い、且つ、無線機系のTDMA方式の1タイムスロット時間内に有線ネットワークLAN1,LAN2で接続されている沿線無線機R0〜R7からの情報を集められるように、有線ネットワークLAN1,LAN2側の周期を無線機系のTDMA方式の1タイムスロット時間以下に設定したものである。
【0043】
図6は、図1に示す制御局SCで把握している有線ネットワークLAN1,LAN2内のTDMA方式のネットワークを示す説明図である。図1に示す本発明の無線通信ネットワークシステムにおいては、有線ネットワークLAN1,LAN2に対して、TDMA方式で列車無線機VRS1,VRS2及び沿線無線機R0〜R7に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用い、制御局SCにより沿線無線機R0〜R7からの動作状態データの有無を検知するようにしてもよい。図6において、有線ネットワークLAN1,LAN2内のタイムスロットは、実際には個々の列車無線機VRS1,VRS2及び沿線無線機R0〜R7に割り当てられている。
【0044】
例えば、制御局SCは、現時点で沿線無線機R5がメッセージを送信することは既知であるとする。上記制御局SCは、この既知情報を利用して、沿線無線機R5に割り当てられたタイムスロット時間にメッセージが当該沿線無線機R5から送られて来るかどうかを監視している。もし、そのタイムスロット時間に上記沿線無線機R5からメッセージが送られてこない場合は、制御局SCは、即時に沿線無線機R5に何らかの異常があったかもしれないと判断する。これにより、いずれかの沿線無線機R0〜R7のエラーを検知し、その処理を行うことができる。
【0045】
なお、以上においては、例えば鉄道線路上を移動する列車の追跡、運行制御を行う無線通信ネットワークシステムとして説明したが、本発明はこれに限らず、所定のルートに沿って移動しながら無線通信する移動局と、上記ルートに沿って所定距離を置いて複数個設置され互いに隣り合うもの同士で順次無線通信する伝播型の固定局と、上記複数個の固定局と移動局との通信の制御・管理を行う1個の制御局とを備え、上記移動局及び固定局が割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に時間同期されたTDMA方式で通信を行うものであれば、他の無線通信ネットワークシステムに適用することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る発明によれば、伝播型の複数個の固定局と1個の制御局とを有線ネットワークで接続したことで、上記制御局で作成された制御指令等の情報を、該制御局から有線ネットワークを使用して各固定局に対して同時に送ることが可能となる。これにより、情報の伝播時間が固定局の数に影響されないようにでき、一つのネットワークゾーンを大きくすることができる。したがって、ネットワークシステム全体として制御局の数を減少でき、コストの低減を図ることができる。また、上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用いると共に、上記有線ネットワークにおける時分割多重アクセス方式の周期を、上記複数個の固定局と移動局との間のネットワークにおける時分割多重アクセス方式の1タイムスロット以下に設定することにより、上記移動局及び固定局に割り当てられた1タイムスロット時間内に、有線ネットワークで接続されている固定局からの情報を集めることができる。
【0047】
また、請求項3に係る発明によれば、上記移動局は鉄道線路上を移動する列車に設けられた列車無線機であり、上記固定局は鉄道線路に沿って設置された沿線無線機であり、上記制御局は列車の追跡、運行制御を行うものとしたことにより、鉄道線路上を移動する列車の制御を行う無線通信ネットワークシステムを構成することができる。したがって、列車の追跡、運行制御を効率良く行うことができる。
【0048】
さらに、請求項4に係る発明によれば、上記制御局は、鉄道線路上の列車の存在位置を把握し、列車が存在する位置付近の沿線無線機のみに当該列車への指令を送信させるものとしたことにより、列車からの距離が遠く、たとえ当該列車向けの情報を送っても届かない位置にある沿線無線機からの無駄なメッセージの送信を避けることができる。
【0049】
さらにまた、請求項5に係る発明によれば、上記制御局は、鉄道線路上の離れた距離の複数の列車の存在位置を把握した状態で、上記各々の列車が存在する位置付近に対応する沿線無線機群に対してタイムスロットを共有化することにより、互いに無線干渉を行わないことが明らかな距離だけ離れている沿線無線機間では同じタイムスロットを使用して、設置できる無線機の最大数量を大きくすることができる。
【0051】
さらに、請求項2に係る発明によれば、伝播型の複数個の固定局と1個の制御局とを有線ネットワークで接続したことで、上記制御局で作成された制御指令等の情報を、該制御局から有線ネットワークを使用して各固定局に対して同時に送ることが可能となる。これにより、情報の伝播時間が固定局の数に影響されないようにでき、一つのネットワークゾーンを大きくすることができる。したがって、ネットワークシステム全体として制御局の数を減少でき、コストの低減を図ることができる。また、上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用い、制御局により固定局からの動作状態データの有無を検知することにより、制御局は、上記固定局からの動作状態データの有無により、当該固定局のエラーを検出し、その処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による無線通信ネットワークシステムの実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】 有線ネットワーク内のTDMA方式のタイムスロットの概念を示す説明図である。
【図3】 図1に示す列車無線機と沿線無線機から成る無線機系のTDMA方式の周期と、有線ネットワーク系のTDMA方式の周期との関係を示す説明図である。
【図4】 複数の無線機系のTDMA方式のネットワークを、有線ネットワークに接続された1個の制御局で制御する状態を示す模式図である。
【図5】 複数の沿線無線機群に対してTDMA方式のタイムスロットを共有化することを示す説明図である。
【図6】 図1に示す制御局で把握している有線ネットワーク内のTDMA方式のネットワークを示す説明図である。
【図7】 従来の鉄道線路上を移動する列車の制御を行う無線通信ネットワークシステムを示す概略構成図である。
【図8】 上記無線通信ネットワークシステムにおいて、列車無線機及び沿線無線機に割り当てられたタイムスロットを示す説明図である。
【図9】 上記無線通信ネットワークシステムでの伝播型ネットワークにおける情報の伝播の概念を示す説明図である。
【符号の説明】
1…列車
VRS1,VRS2…列車無線機
R0〜R15…沿線無線機
SC…制御局
LAN1,LAN2…有線ネットワーク
Claims (5)
- 所定のルートに沿って移動しながら無線通信する移動局と、上記ルートに沿って所定距離を置いて複数個設置され互いに隣り合うもの同士で順次無線通信する伝播型の固定局と、上記複数個の固定局と移動局との通信の制御・管理を行う1個の制御局とを備え、上記移動局及び固定局が割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に時間同期された時分割多重アクセス方式で通信を行う無線通信ネットワークシステムにおいて、
上記伝播型の複数個の固定局と1個の制御局とを有線ネットワークで接続し、
上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用い、
上記有線ネットワークにおける時分割多重アクセス方式の周期は、上記複数個の固定局と移動局との間のネットワークにおける時分割多重アクセス方式の1タイムスロット以下に設定することを特徴とする無線通信ネットワークシステム。 - 所定のルートに沿って移動しながら無線通信する移動局と、上記ルートに沿って所定距離を置いて複数個設置され互いに隣り合うもの同士で順次無線通信する伝播型の固定局と、上記複数個の固定局と移動局との通信の制御・管理を行う1個の制御局とを備え、上記移動局及び固定局が割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に時間同期された時分割多重アクセス方式で通信を行う無線通信ネットワークシステムにおいて、
上記伝播型の複数個の固定局と1個の制御局とを有線ネットワークで接続し、
上記有線ネットワークに対して、時分割多重アクセス方式で移動局及び固定局に割り当てられたタイムスロットのみ通信可能に同期された同期時間を用い、制御局により固定局からの動作状態データの有無を検知することを特徴とする無線通信ネットワークシステム。 - 上記移動局は鉄道線路上を移動する列車に設けられた列車無線機であり、上記固定局は鉄道線路に沿って設置された沿線無線機であり、上記制御局は列車の追跡、運行制御を行うものであることを特徴とする請求項1又は2記載の無線通信ネットワークシステム。
- 上記制御局は、鉄道線路上の列車の存在位置を把握し、列車が存在する位置付近の沿線無線機のみに当該列車への指令を送信させることを特徴とする請求項3記載の無線通信ネットワークシステム。
- 上記制御局は、鉄道線路上の離れた距離の複数の列車の存在位置を把握した状態で、上記各々の列車が存在する位置付近に対応する沿線無線機群に対してタイムスロットを共有化することを特徴とする請求項3記載の無線通信ネットワークシステム。
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