JP4707205B2 - 自立機能付カートン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にチョコレートやキャラメルなどの菓子類等を包装するカートンに関し、より詳しくは、立たせた状態で店頭に陳列するカートンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、板紙等の厚紙類でできたカートンにおいて、カートンを安定して立たせるための突起片を底面板の辺縁部に設けた自立機能付カートンはよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような自立機能付カートンであっても、厚紙類の強度や、更には包装した内容物の自重等により、底面板が外方(下方)に向かって円弧状に撓んでしまい、うまく立たせられないことがある。
そこで、本発明は、底面板が撓むことなく、安定して立たせられる自立機能付カートンを得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明は、次のような自立機能付カートンを提供するものである。すなわち、請求項1に記載の発明は、カートンの自立性を確保するための突起片を底面板の辺縁部に下方に向かって突出するように設けた自立機能付カートンにおいて、前記突起片による前記底面板の強度の低下を補うために、前記底面板に断面視で凹凸状となる罫線を、前記突起片と対向する位置に設けたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に示す実施例を基に説明するが、本発明は、図示された実施例のものに限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
図1は本発明にかかるカートンのブランク板を示す展開図であり、図2はカートン成形後の斜視図、図3は底面板の断面図である。
本発明にかかるカートンは、チョコレート、キャラメル、ガムなどの菓子類等の包装に使用されるもので、その材質としては、坪量が200〜350g/m2の板紙でコートボールなどの古紙率が高い厚紙でもよい。
【0006】
(1)は正面板で、正面板(1)の一方の長辺側に折線(a)を介して右側面板(2)が連設され、他方の長辺側に折線(b)を介して左側面板(3)が連設されている。そして、右側面板(2)に折曲線(f)を介して背面板(4)が連設され、左側面板(3)に折曲線(g)を介して貼着板(5)が連設されている。また、正面板(1)の一方の短辺側には折線(c)を介して天面板(6)が連設され、他方の短辺側には折曲線(k)を介して底面板(7)が連設されている。そして、天面板(6)には折曲線(h)を介して差込フラップ(8)が連設され、底面板(7)には折曲線(m)を介して差込フラップ(9)が連設されている。また、右側面板(2)及び左側面板(3)の天面板(6)側の短辺には折線(d)(e)を介してそれぞれサイドフラップ(10)(12)が連設され、右側面板(2)及び左側面板(3)の底面板(7)側の短辺には折曲線(n)(p)を介してそれぞれサイドフラップ(11)(13)が連設されている。
【0007】
ここでいう折曲線とは、折線に、貫通する切り込み、もしくはブランク板の厚さの半分程度の深さの非貫通の切り込みを所定間隔で入れて形成した、いわゆるミシン目状の折線のことであり、ある程度の厚さを持つ厚紙類でも容易に折り曲げられるようにするとともに、折り曲げたブランク板に、元に戻ろうとする反発性をなくす、いわゆるデッドホールド性を持たせることができるようにするものである。したがって、このような折曲線を設けると、外観よくカートンを成形することができ、特に底面板(7)における辺縁部と、左右の側面板(2)(3)とサイドフラップ(11)(13)との連設部を折曲線にすると、カートン成形後の自立性を良好に確保することができる。
【0008】
カートンを成形するには、各折線及び各折曲線を折り曲げて内容物を包み込み、差込フラップ(8)(9)と貼着板(5)に背面板(4)を接着してラップラウンド方式により成形する。このとき、天面板(6)と差込フラップ(8)を連設する折曲線(h)と、底面板(7)と差込フラップ(9)を連設する折曲線(m)の両端には、それぞれ切り込み(14)(15)が入れられているため、差込フラップ(8)(9)を差し込んだときに、サイドフラップ(10)(12)の係合部(10a)(12a)と、サイドフラップ(11)(13)の係合部(11a)(13a)がそれぞれ切り込み(14)(15)に係止されて、容易に開かないようになっている。なお、差込フラップ(8)(9)に設けられている切欠部(8a)(9a)は、カートンを成形する際に、ブランク板の表裏を識別するためのものである。
【0009】
また、正面板(1)の天面板(6)寄りには開封手段としてのジッパー(20)が形成されており、右側面板(2)及び左側面板(3)にはそれぞれそのジッパー(20)と連続する斜め上向きの切り込み(16)(17)が入れられている。そして、背面板(4)にも切り込み(16)と連続する水平な切り込み(18)が入れられ、貼着板(5)にも切り込み(17)と連続する水平な切り込み(19)が入れられている。したがって、ジッパー(20)を切り開くとともに、切り込み(16)(17)を切り開いて開封すれば、切り込み(18)(19)によってできた折曲線をヒンジとして、カートン上部を開放することができ、内容物の取り出しを至便にできる。
【0010】
以上のようなカートンは、底面板(7)を下にして立たせた状態で店頭に陳列されることが多い。そのため、底面板(7)の辺縁部に、図2で示すような凸状に突出する突起片(s)(t)を設けて、カートンに自立作用を持たせるようにすることがよく行われている。すなわち、底面板(7)と正面板(1)が連設されている折曲線(k)部分と、底面板(7)と差込フラップ(9)が連設されている折曲線(m)部分に、底面板(7)に向かう凸状の切り込み(21)を設け、折曲線(k)に沿って底面板(7)を折り曲げるとともに、折曲線(m)に沿って差込フラップ(9)を折り曲げることによって、底面板(7)における辺縁部から突起片(s)(t)が突出するように構成している。
【0011】
この突起片(s)(t)の突出幅と高さは、カートンを安定して立たせることができる適切な長さであればよく、高さは1mm〜2mm位が最も好適である。
また、突起片は辺縁部において複数設けるのが好ましいが、本実施例においては、正面板(1)と底面板(7)とを連設する折曲線(k)上に2つの突起片(s)を所定間隔を隔てて設け、かつ、差込フラップ(9)と底面板(7)とを連設する折曲線(m)上の中央に1つの突起片(t)を設けている。
【0012】
そして、更に、カートン成形後の底面板(7)が、内容物の自重等により、側面視で外方(下方)に向かって円弧状に撓まないように、底面板(7)上に、例えば底面板(7)の短辺と平行に、言い換えれば折曲線(k)(m)に対して直交する方向に、罫線(22)を複数本設けている。この罫線(22)は、側断面視で凹凸状になるように設けられるもので、本実施例においては、図3で示すように、成形したカートンの外方側が凹状で内方側が凸状になるように設けられている。
【0013】
罫線(22)の凹凸形状や突出方向等は図示のものに限定されるものではないが、カートンの外方側を凹状、内方側を凸状とすると、各折線及び各折曲線と共に1回の工程で罫線(22)を設けることができて好ましい。
また、本実施例における罫線(22)は、底面板(7)上の中央と両端部近傍にそれぞれ2本ずつ所定間隔を隔てて、かつ所定の長さで設けられているが、これに限定されるものでないことは言うまでもない。
【0014】
何れにしても、このような罫線(22)を設けると、底面板(7)の外方(下方)側に向かう撓みを好適に押さえることができ、それほど強度のない厚紙類で製作されたカートンであっても、その底面板(7)をほぼ平らな状態に維持することができる。したがって、突起片(s)(t)によるカートンの自立性を更に良好に確保することができる。
また、これら罫線(22)を突起片(s)(t)とそれぞれ対向するような位置に配設すると、突起片(s)(t)を設けたことによる底面板(7)の強度の低下を補うことができて好ましい。
【0015】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、カートンの自立性を確保するための突起片を底面板の辺縁部に下方に向かって突出するように設けた自立機能付カートンにおいて、突起片による底面板の強度の低下を補うために、底面板に断面視で凹凸状となる罫線を設けたので、内容物の自重等による底面板の撓みを好適に押さえることができ、カートンの自立性を更に良好に確保することができ、罫線は、突起片と対向する位置に設けられているので、底面板を補強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるカートンのブランク板を示す展開図
【図2】カートン成形後の斜視図
【図3】底面板の断面図
【符号の説明】
1 正面板
2 右側面板
3 左側面板
4 背面板
5 貼着板
6 天面板
7 底面板
8、9 差込フラップ
10〜13 サイドフラップ
14〜19 切り込み
20 ジッパー
21 切り込み
22 罫線
a〜e 折線
f〜p 折曲線
Claims (1)
- カートンの自立性を確保するための突起片を底面板の辺縁部に下方に向かって突出するように設けた自立機能付カートンにおいて、前記突起片による前記底面板の強度の低下を補うために、前記底面板に断面視で凹凸状となる罫線を、前記突起片と対向する位置に設けたことを特徴とする自立機能付カートン。
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JP2000030415A JP4707205B2 (ja) | 2000-02-08 | 2000-02-08 | 自立機能付カートン |
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Family Applications (1)
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