JP4706086B2 - スペーサ付カバーガラスの洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カバーガラスの洗浄方法に関し、特に、チップサイズパッケージ(CSP)タイプの固体撮像装置を製造する際のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法に関する。
デジタルカメラや携帯電話に用いられる、CCDやCMOSからなる固体撮像装置は、益々小型化が要求されている。このため、固体撮像素子チップ全体をセラミックス等のパッケージに気密封止した、従来の大型パッケージから、最近では、固体撮像素子チップの大きさと略等しい大きさの、チップサイズパッケージ(CSP)タイプに移行しつつある。
このような中で、図8に示すように、ウェーハ(半導体基板)11上に多数の固体撮像素子11Aを形成し、一方、透明材料からなる封止部材(カバーガラス)3に固体撮像素子11Aの受光エリアを囲う枠部(スペーサ)4を多数一体形成し、この封止部材(カバーガラス)3を枠部(スペーサ)4を介してウェーハ11に接合して、各固体撮像素子11Aの受光エリアを密閉し、図8(a)に示すような固体撮像装置21がウェーハレベルで多数形成された積層体を製造し、次に、図8(b)に示すように、この積層体を個々の固体撮像装置21に分割することによって、固体撮像装置21をウェーハレベルで一括製造する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。なお、図8において、11Bは外部との接続配線を行うための電極である。
このようなカバーガラス3にスペーサ4を形成する方法としては、フォトエッチングによるのが一般的である。図9は、このスペーサ4を形成する工程の断面図である。図9(a)において、カバーガラス3となるガラス基板3Aの表面にスペーサ4となるスペーサ基材14を接着剤13Aを介して貼り合せ、次いで、このスペーサ基材14の表面にフォトレジストからなるエッチングマスク5のパターンを形成する。
スペーサ4となるスペーサ基材14としては、たとえばシリコンウェーハが使用できる。エッチングマスク5のパターンは、レジストコート、フォトマスクを使用した露光、現像、ポストべーク等の工程を経て形成される。
次いで、図9(b)において、ドライエッチングによりスペーサ4となるシリコンウェーハ(スペーサ基材)14のエッチングを行い、スペーサ4のパターンを形成する。この際、接着剤13Aは、耐エッチング性があるので、除去されていない。
次いで、図9(c)において、アッシングを行い、エッチングマスク5のパターン及び露出している接着剤13Aを除去する。このようにして、カバーガラス3の表面にスペーサ4のパターンが形成される。なお、表面にスペーサ4のパターンが形成されたスペーサ付カバーガラスも便宜上スペーサ付カバーガラス3、あるいは単にカバーガラス3と称することとする。
カバーガラス3は、多数の固体撮像素子11Aが形成されるウェーハ(半導体基板)11と同じ直径の円盤状であり、最外周には後工程で個々の固体撮像装置21に分割するダイシング時の剛性を確保するために、円周に沿って十分な幅を有するリングがパターニングされ、その内部にスペーサ4が多数並列配置されている。
特開平7−202152号公報 特開2002−231921号公報 特開2004−6834号公報
ところで、前述のガラス基板3Aであるカバーガラス3に貼付されたスペーサ基材14にエッチングを行って、スペーサ4のパターンを形成した後の、エッチングマスク5のパターン及び露出している接着剤13Aを除去するアッシングには、図10に示すような平行平板型枚葉式プラズマアッシング装置50’が用いられていた。
平行平板型枚葉式プラズマアッシング装置50’では、1枚のカバーガラス3が処理面を上にして水平に支持されてアッシング処理される。
図11は枚葉式プラズマアッシング装置によるアッシングのイメージを表したものである。図11(a)はアッシング処理前の状態で、図11(b)の処理の途中段階を経て図11(c)に示す処理完了状態となる。
枚葉式のプラズマアッシング装置では異方性アッシングが行われるため、エッチングマスク5及び接着剤13Aの厚さ方向にのみ処理が進行する。このため、エッチングマスク5及び接着剤13Aの双方が除去完了されるまで処理を続ければよく、容易に面内均一なアッシング処理がなされる。
しかし、この枚葉式プラズマアッシング装置は高価であり、また枚葉式のためスループットが悪いという問題を有していた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、固体撮像装置に組み込まれるスペーサ付カバーガラスの製造工程において、ドライエッチング後のスペーサ上のエッチングマスクとガラス基板上に露出した接着剤とを、安価な装置で高スループットで容易に除去することのできるスペーサ付カバーガラスの洗浄方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、固体撮像装置に組み込まれるスペーサ付カバーガラスの洗浄方法であって、前記スペーサ付カバーガラスは、ガラス基板にスペーサ基材を接着剤で貼付する工程と、スペーサ基材にフォトレジストを塗布する工程と、フォトマスクを用いてフォトレジストを露光及び現像してスペーサ基材上に前記スペーサに対応したエッチングマスクを形成する工程と、スペーサ基材をドライエッチングしてガラス基板上にスペーサを形成する工程と、を含む工程によって製造されたものであり、前記ドライエッチング後のスペーサ上のエッチングマスク及びガラス基板上に露出した接着剤をアッシングして除去するスペーサ付カバーガラスの洗浄方法において、バレル型アッシング装置を用いて前記エッチングマスク及び前記接着剤を除去することを特徴とするスペーサ付カバーガラスの洗浄方法を提供する。
また、本発明は、前記発明において、前記バレル型アッシング装置は、円筒型のチャンバの軸方向が水平に設置された横バレル型プラズマアッシング装置であり、前記スペーサ付カバーガラスを前記チャンバ内に水平に支持するとともに、プラズマの流れを整えるプラズマ整流板を、前記スペーサ付カバーガラスを挟んで所定間隔で立設させたことを特徴とし、更に前記プラズマ整流板を、前記チャンバの軸線に対して垂直に、且つ前記チャンバの内径と略同じ間隔で立設させたことを特徴としている。
本発明によれば、安価で複数枚同時処理可能なバレル型アッシング装置を用いるので、スペーサ付カバーガラスを安価に高スループットで洗浄することができる。
また、スペーサ付カバーガラスをアッシング装置のチャンバ内に水平置きし、チャンバ内のプラズマの流れの乱れを抑制するプラズマ整流板を有効な位置に設けたので、スペーサ付カバーガラスに面内均一にアッシング処理を施すことができる。
また本発明は、前記発明において、前記ガラス基板とスペーサとの間の接着剤の水平方向除去量を5〜25μmとすることを特徴としている。ガラス基板とスペーサとの間の接着剤の水平方向除去量が5μmに満たないと、ガラス基板上に露出した接着剤が完全に除去しきれない可能性があり、また、水平方向除去量が25μmを超す場合は接着面積が減少し、スペーサ剥離の懸念が生じるが、本発明によれば、水平方向除去量を5〜25μmとしているので、ガラス基板上に露出した接着剤が完全に除去されるとともに、接着面積減少によるスペーサ剥離の心配もない。
また本発明は、前記発明において、バレル型アッシング装置のチャンバ内の温度を150〜300℃とすることを特徴としている。チャンバ内の温度が150℃に満たないと、エッチングマスクの除去速度が遅いためエッチングマスク残りが生じやすく、また、チャンバ内の温度が300℃を超した場合は接着剤の熱分解が始まってしまうが、本発明によれば、チャンバ内の温度を150〜300℃としているので、エッチングマスク残りが生じなく、また接着剤の性能も損なわない。
以上説明したように、本発明のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法によれば、ドライエッチング後のスペーサ上のエッチングマスクとガラス基板上に露出した接着剤とを、安価な装置で高スループットで容易に除去することができる。
以下、添付図面に従って、本発明に係るスペーサ付カバーガラスの洗浄方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法で使用する一般的なバレル型アッシング装置を表す斜視図である。バレル型アッシング装置50は、円筒形をした石英製のチャンバ(反応室、処理槽とも称する)がその円筒軸を水平方向にして設置された横型バレルプラズマアッシャであり、電極形状は対向型である。反応ガスとしてのO2 がチャンバの上方から供給されて下方に排出されるようになっている。
図1において、中央部の太黒枠はチャンバ内部のワークの配置がわかるように表現するために記載したもので太黒枠内を実線で示している。図1に示すように、通常は処理されるワークは垂直に複数枚セットされる。
図2は、横型のバレル型アッシング装置50に通常用いられるワークの架台55’を示したもので、半導体ウェーハや固体撮像装置21のスペーサ付カバーガラス3等の複数のワークが架台55’に形成された溝で垂直に支持される。
ところで、バレル型アッシング装置50は等方性のアッシング処理を行うアッシング装置であり、処理される膜はその厚さ方向だけではなく全方向にアッシングされて除去される。
図3は、スペーサ付カバーガラス3のスペーサ4上のフォトレジストからなるエッチングマスク5及びカバーガラス3上に露出された接着剤13Aを等方性アッシング処理を行って除去するイメージを表したものである。
図3(a)はアッシング処理前の状態を表しており、スペーサ4上にはエッチングマスク(レジスト)5が形成されており、カバーガラス3上には接着剤13Aが露出している。図3(b)はアッシング処理途中の状態で、エッチングマスク5及び露出した接着剤13Aとも除去未完了の状態を示している。
この時、等方性アッシングのため、接着剤13Aはカバーガラス3上に露出した接着剤13Aのみでなく、カバーガラス3とスペーサ4との間に存在する接着剤13Aも同時に除去される。このカバーガラス3とスペーサ4との間に存在する接着剤13Aの、図における水平方向の除去される寸法を便宜上水平方向除去量と定義する。
図3(c)は、アッシング処理が更に進んで、接着剤13A、エッチングマスク5ともに除去完了した状態を示している。接着剤13Aの水平方向除去量は比較的少ない。図3(d)は更にアッシング処理が続行された状態を表し、接着剤13Aの水平方向除去量が多く、接着面積が減少しており接着強度が低下し、スペーサ4の剥離が懸念される状態である。このため、アッシング処理を停止する時間の正確な制御を必要とする。
また、バレル型アッシング装置50では垂直に載置されたスペーサ付カバーガラス3に対して、酸素プラズマが上方から下方に向けて流れるため、スペーサ付カバーガラス3の上方ほど処理速度が速く、下方ほど遅くなり、面内処理速度が不均一である。
このため、アッシング処理時間によって、スペーサ付カバーガラス3の面内でエッチングマスク5及び接着剤13Aが除去未完了部分、正常に除去完了した部分、及び除去は完了したが水平方向除去量が大きすぎる部分等の不均一が生じる。
このため、本発明のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法では、以下のような工夫を施し、前述の問題を解決している。図4は、本発明を説明するための概念図で、図4(a)は正面図、図4(b)はその側面図である。
図4に示すように、バレル型アッシング装置50は、石英製の処理槽であるチャンバ51がその軸線51Aを水平方向にして設置され、上部からO2 が供給され下方に排気される。
本発明では、カバーガラス3をチャンバ51の軸線51Aの位置に水平に、即ちO2 の流れ方向に略垂直に支持するとともに、軸線51A方向にカバーガラス3を挟んで軸線51Aに垂直なプラズマ整流板52、52を設ける。プラズマ整流板52は、チャンバ51内の酸素プラズマの流れの乱れを抑制するためのもので、カバーガラス3と同程度又はそれ以上の直径の円盤形状が好ましい。
プラズマ整流板52、52間の間隔は、チャンバ51の内径寸法と略同等とする。具体的には、チャンバ51の内径をDとした時、D±5%程度が好ましい。また、プラズマ整流板52の材質は、ガラス等酸素プラズマに反応しない材質が好ましい。
カバーガラス3を支持する架台55は、図4に示すように、カバーガラス3を支持するワーク支持部55A、55Aと、プラズマ整流板52を支持する溝を有した整流板支持部55B、55Bとを有しており、架台55の材質も酸素プラズマに反応しない石英ガラス等の材質が好ましい。
架台55は、図4に示すように、断面がL字形状のチャンバー蓋53に固定され、チャンバー蓋53はチャンバ51内の図示しないレール上を軸線51Aに沿って前後移動するようになっており、チャンバー蓋53を前後移動させて架台55をチャンバ51に搬入及び搬出する。
また、カバーガラス3を架台55のワーク支持部55A、55Aに支持する部分では、図4(a)の詳細図に示すようなワーク受け台54を介して支持する。ワーク受け台54は、例えば6インチワーク用、8インチワーク用のように、ワークであるカバーガラス3のサイズに合わせて交換される。
このようにスペーサ付カバーガラス3がチャンバ51内に水平に支持されているので、酸素プラズマはスペーサ付カバーガラス3の各部位に略同時に到着するため、スペーサ付カバーガラス3を垂直方向にセットした場合と比較して、アッシング処理量の面内ばらつきが少ない。
しかし、スペーサ付カバーガラス3をセットしたことにより、酸素プラズマの流れに乱れが生じる。しかし、スペーサ付カバーガラス3の両脇に設置したプラズマ整流板52、52がこの酸素プラズマの流れの乱れを抑制する。これにより、スペーサ付カバーガラス3の面内処理の均一性が一層向上する。
なお、図4では、1枚のスペーサ付カバーガラス3をチャンバ51内に水平載置し、その両脇にプラズマ整流板52を1枚づつ立設させているが、チャンバ51の軸方向の長さに応じて複数枚のスペーサ付カバーガラス3をセットし、夫々のスペーサ付カバーガラス3に対してその両脇にプラズマ整流板52を立設させることにより、スループットを向上させることができる。
このように本発明のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法においては、エッチング後のスペーサ4上のエッチングマスク(レジスト)5及びカバーガラス3上に露出された接着剤13Aの除去を、前述のようにバレル型アッシング装置50を用い、チャンバ51内にスペーサ付カバーガラス3を水平支持するとともに、両脇にプラズマ整流板52を設けてアッシング処理を行う。
この時、チャンバ51内の処理温度を150〜300℃、好ましくは180〜230℃として、フォトレジストからなるエッチングマスク5の接着剤13Aに対する相対的処理速度を高め、また、接着剤13Aの水平方向除去量を5〜25μm、好ましくは5〜15μmに抑えるようにする。
接着剤13Aの水平方向除去量は少ないほど好ましいが、等方性アッシングのため値を0にすることはできないが、25μm以内であれば実用上問題がない。水平方向除去量が25μmを超えると接着面積が減少し過ぎ、スペーサ剥離の危険性が生じる。
チャンバ51内の処理温度は、150℃に満たないとエッチングマスク5の接着剤13Aに対する相対的処理速度が遅くなり、エッチングマスク5の除去完了時における接着剤13Aの水平方向除去量が25μmを超えてしまう。また、チャンバ51内温度が300℃を超えた場合は、接着剤13Aの耐熱範囲を超えてしまうため好ましくない。
このように、バレル型アッシング装置50を用いてエッチングマスク5及び接着剤13Aが除去されたスペーサ付カバーガラス3は、この後APM洗浄、純水超音波洗浄等の工程を経て、酸素プラズマアッシングで除去し切れなかった異物等がカバーガラス3の表面より完全に除去(リフトオフ)される。これにより固体撮像装置21のカバーガラス3として使用可能となる、スペーサ剥がれがなく清浄な、スペーサ付きカバーガラス3を安価に得ることができる。
以下に実施例を記載する。直径150mmでスペーサ基材14がエッチングされた後のスペーサ付カバーガラス3を1枚、図4に示すように、バレル型アッシング装置50のチャンバ51内に水平にセットし、スペーサ付カバーガラス3と同径のプラズマ整流板52、52を立設させ、アッシング処理を行った。なお、スペーサ4をカバーガラス3に接着する接着剤13Aの厚さは2μm前後の均一なものである。
図5は、この時のアッシング条件を表したものである。即ち、使用ガスは酸素(O2 )でその流量は200〜600Sccm、好ましくは300〜500Sccmで(この時、処理量の面内ばらつきが最小となる)、本実施例では400Sccmとした。チャンバ51内圧力は90Pa、チャンバ51内処理温度は210℃、印加するRF出力は400〜800W、好ましくは500〜700Wで、本実施例では600Wとし、処理時間を4.5分とした。
RF出力が800Wより大の場合は処理速度がアップするが、処理量の面内ばらつきが大になる。またRF出力が400Wより小の場合は処理量の面内ばらつきは小になるが、処理速度がダウンする。
図6は、この時のアッシングイメージを表している。図6(a)はアッシング開始前のスペーサ付カバーガラス3を表しており、図6(b)は途中状態で、レジストからなるエッチングマスク5、及び接着剤13Aともに除去未完了状態を表している。この時点では接着剤13Aの水平方向除去量は5μm以内であった。
図6(c)は処理時間5分で処理を停止した時の状態を表しており、エッチングマスク5、及び接着剤13Aともに完全に除去されており、接着剤13Aの水平方向除去量は25μm以内であった。また、スペーサ付カバーガラス3の面内各部は略均一にアッシング処理がなされていた。なお、アッシング処理時間はスペーサ付カバーガラス3の品種によって時間が異なるため、品種ごとに最適処理時間を設定する必要がある。
比較例
前述の実施例の各アッシング条件に対して、チャンバ51内の処理温度を140℃とし、それ以外の条件は前述の実施例と同一としてアッシングを行った。図7は、この時のアッシングイメージを表したものである。
図7(a)はアッシング処理前の状態で、 図7(b)は途中の状態を表したもので、エッチングマスク5、及び接着剤13Aともに除去未完了状態を表し、図7(c)も途中段階で、接着剤13Aは除去完了しているがエッチングマスク5は未だ除去未完了な状態である。
図7(d)は処理時間4.5分での状況を表している。この状態においても接着剤13Aは除去完了しているもののエッチングマスク5は未だ除去未完了で、接着剤13Aの水平方向除去量は既に25μmを上回っていた。
以上説明したように、本発明のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法によれば、安価なバレル型アッシング装置50を用い、スペーサ付カバーガラス3のエッチングマスク5及び接着剤13Aの除去を面内均一に、効率よく実施し、安価で高性能なスペーサ付カバーガラス3を容易に得ることができる。
本発明で使用するバレル型アッシング装置の斜視図 バレル型アッシング装置に通常用いられる架台を表す断面図 スペーサ付カバーガラスの等方性アッシングを説明するイメージ図 本発明に係るスペーサ付カバーガラスの洗浄方法の実施の形態を表す説明図 実施例におけるアッシング処理条件を表す表 実施例におけるアッシング処理イメージ図 比較例におけるアッシング処理イメージ図 固体撮像装置の製造工程図 スペーサ付カバーガラスの製造工程図 枚葉式アッシング装置の概念図 スペーサ付カバーガラスの異方性アッシングを説明するイメージ図
符号の説明
3…スペーサ付カバーガラス(カバーガラス)、3A…ガラス基板、4…スペーサ、5…エッチングマスク(レジスト、フォトレジスト)、13A…接着剤、14…スペーサ基材、21…固体撮像装置、50…バレル型アッシング装置、51…チャンバ、51A…チャンバの軸線、52…プラズマ整流板、D…チャンバの内径

Claims (4)

  1. 固体撮像装置に組み込まれるスペーサ付カバーガラスの洗浄方法であって、
    前記スペーサ付カバーガラスは、
    ガラス基板にスペーサ基材を接着剤で貼付する工程と、
    スペーサ基材にフォトレジストを塗布する工程と、
    フォトマスクを用いてフォトレジストを露光及び現像してスペーサ基材上に前記スペーサに対応したエッチングマスクを形成する工程と、
    スペーサ基材をドライエッチングしてガラス基板上にスペーサを形成する工程と、を含む工程によって製造されたものであり、
    前記ドライエッチング後のスペーサ上のエッチングマスク及びガラス基板上に露出した接着剤をアッシングして除去するスペーサ付カバーガラスの洗浄方法において、
    バレル型アッシング装置を用いて前記エッチングマスク及び前記接着剤を除去する工程を備え、
    前記バレル型アッシング装置は、円筒型のチャンバの軸方向が水平に設置された横バレル型プラズマアッシング装置であり、
    前記スペーサ付カバーガラスを前記チャンバ内に水平に支持するとともに、
    プラズマの流れを整えるプラズマ整流板を、前記スペーサ付カバーガラスを挟んで所定間隔で立設させた、ことを特徴とするスペーサ付カバーガラスの洗浄方法。
  2. 前記プラズマ整流板を、前記チャンバの軸線に対して垂直に、且つ前記チャンバの内径と略同じ間隔で立設させたことを特徴とする請求項に記載のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法。
  3. 前記ガラス基板とスペーサとの間の接着剤の水平方向除去量を5〜25μmとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法。
  4. 前記バレル型アッシング装置のチャンバ内の温度を150〜300℃とすることを特徴とする請求項1、2、又は3のうちいずれか1項に記載のスペーサ付カバーガラスの洗浄方法。
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