JP4705083B2 - テープ巻異常検出装置 - Google Patents

テープ巻異常検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4705083B2
JP4705083B2 JP2007261387A JP2007261387A JP4705083B2 JP 4705083 B2 JP4705083 B2 JP 4705083B2 JP 2007261387 A JP2007261387 A JP 2007261387A JP 2007261387 A JP2007261387 A JP 2007261387A JP 4705083 B2 JP4705083 B2 JP 4705083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
winding
image
cable
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007261387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009093846A (ja
Inventor
誠司 樋口
寿穂 藤田
毅 榎本
憲志 片岡
英樹 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Co Inc
Nishi Nippon Electric Wire and Cable Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Nishi Nippon Electric Wire and Cable Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Nishi Nippon Electric Wire and Cable Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2007261387A priority Critical patent/JP4705083B2/ja
Publication of JP2009093846A publication Critical patent/JP2009093846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4705083B2 publication Critical patent/JP4705083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明はテープ巻異常検出装置、詳しくは電線またはケーブルに一定ピッチで巻かれたテープの巻き状態の異常を検知するテープ巻異常検出装置に関する。
電線またはケーブル(ケーブル等)の製造では、金属製またはプラスチック製などのテープを表面に、例えばギャップ巻き、ラップ巻きにより巻き付けるテープ巻き工程を有する場合がある。そのテープ巻き時には、予め各ケーブル等の構造に適したテープの巻きピッチが決定される。このピッチを維持することがこの工程では重要となる。
従来、テープの巻きピッチの確認は、テープ巻き機の運転条件の設定時に、オペレータが最初の巻き出し部分と、予め決定された一定の巻き付け長さの中間点毎に、ノギスなどを使用してチェックするだけであった。すなわち、ケーブル等の全長にわたって上記巻きピッチを計測することは一般に行われていなかった。これは、テープ巻き機で巻きピッチが設定されてしまえば、テープ巻き中にピッチが変化することはほとんどないからである。
しかしながら、例えばテープの繰り出し側または巻き取り側でテープの巻芯が位置ずれした時または地震の発生時などにおいて、稀に、テープ巻き作業の途中でピッチが変化することがあった。
そこで、高精度な巻きピッチが要求されるケーブル等については、このテープ巻き不良を検出するため、ビデオカメラによりテープ巻き作業をケーブル全長にわたって撮影し、その後、オペレータが巻きピッチの異常をモニタ画面を見ながら検出することが考えられる。そして、このような画像による検査としては特許文献1に示すような方法が知られている。
特開平5−328555号公報
しかしながら、上述したようにビデオカメラを利用した検出の場合には、ビデオ画像のチェックを伴うので、検出を行うオペレータを必要とするとともに、膨大な検出時間を要していた。また、オペレータの視覚に頼る検出であったため、テープ巻きの異常を検出する精度が低かった。
そこで、発明者は鋭意研究の結果、カメラによるテープ巻きの実写画像の色および濃度を数値化し、これを予め記録された正常なテープ巻き状態の基準画像のそれと照合し、実写画像上で基準画像との色差および濃度差がともに所定のしきい値を超えた部分を仮の巻き異常部分と判定し、得られた仮の巻き異常信号が、走行するテープの表面の所定長さ範囲(所定時間内)において、2以上の所定回数検出されたときに真の巻き異常と判定するようにすれば、上述した問題は全て解決することを知見し、この発明を完成させた。
すなわち、この発明は、ラップ巻きまたはギャップ巻きなどで電線に巻かれたテープの巻き異常検出にオペレータを必要とせず、その結果、検出の低コスト化、検出時間の短縮化、検出の高精度化をそれぞれ図ることができるテープ巻異常検出装置を提供することを目的としている。
また、この発明は、テープ巻き機による電線またはケーブルのテープ巻き異常にリアルタイムで対応することができる検出装置を提供することを目的としている。
さらに、この発明は、テープ巻き機から連続的に繰出中の電線またはケーブルのぶれを補正することができるテープ巻異常検出装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、表面にテープが螺旋状に巻かれ、かつテープ巻き機から連続的に繰出中の電線またはケーブルを撮像する1台のカメラと、このカメラからの実写画像の情報によりテープ巻きの異常を検出する画像処理部と、上記カメラおよび上記画像処理部の制御部とを備えたテープ巻異常検出装置であって、上記画像処理部は、上記実写画像の色を数値化する色検出手段と、上記実写画像の濃度を数値化する濃度検出手段と、上記テープが正常に巻かれた電線またはケーブルを撮像した基準画像の色および濃度を数値化して得られた情報を記録するメモリと、このメモリに記録された基準画像と上記実写画像とを照合し、この実写画像上で上記基準画像との色差および濃度差がともに所定のしきい値を超えた部分を仮の巻き異常部分と判定する第1の巻き判定手段とを有し、上記制御部は、上記テープ巻き機から連続的に繰出中の上記電線またはケーブルの表面上で、上記テープのエッジを2つ以上検出可能な所定時間内に、上記第1の巻き判定手段からの仮の巻き異常信号を、2以上の所定回数検出した場合に、真の巻き異常状態と判定する第2の巻き判定手段を有したテープ巻異常検出装置である。
請求項1に記載の発明によれば、カメラによるテープ巻きの実写画像の色および濃度を色検出手段および濃度検出手段により数値化する。その後、実写画像の色、濃度を予め画像処理部のメモリに記録(記憶)された正常なテープ巻き状態の基準画像のそれと照合し、実写画像上において、基準画像との色差および濃度差がともに所定のしきい値を超えた部分を、第1の巻き判定手段によって仮の巻き異常部分が発生したものと判定する。この仮の巻き異常信号が、テープ巻き機から連続的に繰出中の電線またはケーブルの表面上で、テープのエッジを2つ以上検出可能な所定時間内に、2以上の所定回数検出されたとき、第2の巻き判定手段によって真の巻き異常と判定する。その結果、電線またはケーブルに対するテープの巻き異常状態の検出にオペレータを必要とせず、検出の自動化が図れる。よって、ラップ巻きまたはギャップ巻きなどで電線に巻かれたテープの巻き異常検出の低コスト化、検出時間の短縮化および検出の高精度化もそれぞれ図ることができる。
テープ巻異常検出の対象物は電線でもケーブルでもよい。
電線(ケーブル)の種類、直径は任意である。
テープの種類としては、鉄、ステンレス、銅、真鍮、鉛などの金属製テープ、プラスチック製テープ、布テープ、ゴムテープなどを採用することができる。
テープの巻き方としては、例えばラップ巻き、ギャップ巻きなどがある。テープの巻き方により、テープの巻きピッチも任意である。ラップ巻きとは、電線にテープを螺旋状に巻く際、螺旋テープの一部を重ね合わせて巻く方法である。ギャップ巻きとは、電線にテープを螺旋状に巻く際、テープとテープとの間に一定間隔をあけて巻く(よって、ケーブルなどの母材外面がテープとテープとの間に視認される)方法である。
カメラとしては、ビデオカメラ特にCCDカメラなどを採用することができる。
実写画像とは、カメラにより実際に撮像された画像をいう。
基準画像とは、予めカメラにより、テープが正常に巻かれた電線またはケーブルを撮像した画像を採用することができる。その他、テープが正常に巻かれた電線またはケーブルとしてコンピュータグラフィック(CG)により作成された画像でもよい。基準画像は、その画像の色を数値化した情報(データ)、および、その画像の濃度を数値化した情報のみでもよい。
ここでいう色とは、色相、色彩などをいう。
ここでいう濃度とは、色の濃淡をいう。
テープ巻きの異常としては、例えばテープの巻きピッチの変化、しわ、巻きコブ、傷、テープ切れ、テープ反転などを採用することができる。
テープの巻異常検出は、テープ巻き機から連続的に繰出された直後の電線またはケーブルに対して実施しても、所定長さにカットされた電線またはケーブルに対して実施してもよい。
色検出手段による実写画像の色の数値化とは、実写画像を色相、彩度、明度の3つの値で数値化することをいう。これらの数値により色判別が行われる。具体的にはR(赤),G(緑),B(青)での検出の他、照度変化の影響が小さいH,S,Vの色相(H)パラメータによる判別も採用することができる。
濃度検出手段では、上記実写画像の濃度の数値化によって実写画像の部分的な濃淡レベルの評価がなされる。
第1の巻き判定手段による基準画像と実写画像との照合は、基準画像の色および濃度の数値化情報と、実写画像の色および濃度の数値化情報とを対比することでなされる。その際、実写画像上で基準画像との色差および濃度差が、ともに所定のしきい値を超えた部分を、仮の巻き異常部分と判定される。色差および濃度差の各所定のしきい値は適宜決定される。具体的には、実写画像全域での色の数値と基準画像全域での色の数値とを対比し、その色差(数値差)があらかじめ設定されたしきい値を超えるとともに、実写画像全域での濃度の数値と基準画像全域での濃度の数値とを対比し、その濃度差がしきい値を超えた場合を、仮の巻き異常部分と判定する。
その他、基準画像と実写画像とを多数のエリアに区分し、両画像の対応するエリアにおいて、色差および濃度差があらかじめ設定されたしきい値を超える場合に仮の巻き異常部分と判定する方法を採用してもよい。その際、異常と判断されるエリアが1つだけで仮の巻き異常部分と判定しても、2つ以上の任意のエリアが異常と判断された場合に、仮の巻き異常部分と判定してもよい。
また、実写画像上での例えば色差によりテープのエッジを検出し、実写画像上での上記エッジの傾斜角度と基準画像上でのテープのエッジの傾斜角度との差が、あらかじめ設定された角度差を超える場合を、仮の巻き異常部分と判定してもよい。さらに、実写画像上での隣接するエッジ間の距離と基準画像上でのエッジ間の距離との差が、あらかじめ設定された距離差を超える場合を、仮の巻き異常部分と判定してもよい。
制御部は、カメラおよび画像処理部を制御するものである。
真の巻き異常状態の判定時に利用されるテープ表面の範囲(領域)は任意である。
真の巻き異常状態と判定するための仮の巻き異常信号の検出数は、2つでも、3つ以上でもよい。
請求項2に記載の発明は、上記電線またはケーブルは、テープ巻き機により各表面に上記テープが連続的に巻き付けられた直後のもので、上記制御部には、上記第2の巻き判定手段が真の巻き異常状態と判定したとき、上記テープ巻き機へ運転停止指令を出す停止指令手段を有した請求項1に記載のテープ巻異常検出装置である。
請求項2に記載の発明によれば、テープ巻き機により各表面にテープが連続的に巻き付けられた直後の電線またはケーブルに対して、第2の巻き判定手段が真の巻き異常状態と判定した場合には、停止指令手段からテープ巻き機へ運転停止指令を出し、テープ巻きを停止する。これにより、テープ巻き機による電線またはケーブルのテープ巻き異常にリアルタイムで対応することができる。
テープ巻き機としては、例えば、電線の表面またはケーブルの表面にテープが連続的に巻き付けられて繰出されるものなどを採用することができる。
請求項3に記載の発明は、上記画像処理部には、上記実写画像上での色差からテープ巻き中の上記電線またはケーブルのエッジを検出し、かつこのエッジのぶれに合わせて上記実写画像上での電線またはケーブルのテープ巻き異常検出範囲を変更する画像補正手段を有した請求項2に記載のテープ巻異常検出装置である。
請求項3に記載の発明によれば、画像補正手段により、実写画像上での色差からテープ巻き中の電線またはケーブルのエッジ(画像でのケーブルの端縁)を検出し、この検出信号に基づき、エッジのぶれに合わせて実写画像上での電線またはケーブルのテープ巻き異常検出範囲を変更する。その結果、テープ巻き機から連続的に繰出中の電線またはケーブルのぶれを補正することができる。
電線またはケーブルのエッジの検出方法には、実写画像上での色差が利用される。その他、複数のウインドウ設定または演算設定によりエッジが検出される。エッジの検出は、テープ巻異常検出中、常に行うことが好ましい。
画像補正手段では、エッジの検出信号に基づき、電線またはケーブルのテープ巻き異常検出範囲を変更する。
請求項1に記載の発明によれば、まず、カメラによるテープ巻きの実写画像の色および濃度を数値化し、実写画像と予めメモリに記録された正常なテープ巻き状態の基準画像と照合し、実写画像上で基準画像との色差および濃度差がともに所定のしきい値を超えた部分を仮の巻き異常部分と判定し、得られた仮の巻き異常信号が、テープの表面の所定範囲において、2以上の所定回数検出されたとき、真の巻き異常と判定する。これにより、電線またはケーブルに対するテープの巻き異常状態の検出にオペレータを必要としない。その結果、ラップ巻きまたはギャップ巻きなどで電線に巻かれたテープの巻き異常検出の低コスト化、検出時間の短縮化および検出の高精度化をそれぞれ図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、テープ巻き機から繰出された直後の電線またはケーブルに対して、真の巻き異常状態と判定された場合には、停止指令手段からの運転停止指令に基づきテープ巻き作業を停止するので、テープ巻き機による電線またはケーブルのテープ巻き異常にリアルタイムで対応することができる。
請求項3に記載の発明によれば、実写画像上において、色差からテープ巻き中の電線またはケーブルのエッジを画像補正手段により検出し、エッジのぶれに応じて実写画像上での電線またはケーブルのテープ巻き異常検出範囲を変更するので、テープ巻き機から連続的に繰出中の電線またはケーブルのぶれを補正することができる。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
図1および図2において、10はこの発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置で、このテープ巻異常検出装置10は、テープ巻き機11のうち、テープTのラップ巻きが終了したケーブル12を連続的に繰出するケーブル繰出部に付設されている。そのため、検出対象のケーブル12は、表面にテープ巻きされた直後のものである。
テープ巻異常検出装置10は、主に、テープTをラップ幅tで巻いたケーブル12を撮像するカメラ13と、カメラ13によるケーブル12の撮像部分を照らすライト14と、ライト14の光度を調整する照明用コントローラ15と、カメラ13からの実写画像の情報によりテープ巻きの異常を検出する画像処理部16と、図示しないモニタと、カメラ13および画像処理部16を含むこれらの機器を制御する制御部17とを備えている。
ケーブル12は、多数本の細い電線を撚り合わせて作製されている。テープTは合成樹脂製または金属製である。
カメラ13としては、株式会社キーエンスのCCD方式:カラーカメラが採用されている。ライト14は白色蛍光灯または白色LEDである。照明用コントローラ15には、株式会社キーエンス製のものが採用されている。また、画像処理部16には、株式会社キーエンスの超高速デジタル画像センサコントローラが採用されている。モニタはカラーモニタである。制御部17にはシーケンサが採用されている。
画像処理部16は、実写画像の色を数値化する色検出手段18と、実写画像の濃度を数値化する濃度検出手段19と、テープTが正常に巻かれたケーブル12を撮像した基準画像の色および濃度を数値化した情報を記録するメモリ20と、メモリ20に記録された基準画像と実写画像とを照合し、この実写画像上で基準画像との色差および濃度差がともに所定のしきい値を超えた部分を仮の巻き異常部分と判定する第1の巻き判定手段21と、実写画像上での色差からテープ巻き中のケーブル12のエッジを検出し、かつエッジのぶれに合わせて実写画像上でのケーブル12のテープ巻き異常検出範囲A(図4)を変更する画像補正手段22と、演算部であるCPU30とを有している(図2)。
制御部17は、第1の巻き判定手段21からの仮の巻き異常信号が、テープTの表面の所定範囲で2以上の所定回数検出された場合を、真の巻き異常状態と判定する第2の巻き判定手段23と、第2の巻き判定手段23が真の巻き異常状態と判定したとき、テープ巻き機11へ運転停止指令を出す停止指令手段24と、演算部であるCPU31とを有している(図3)。
メモリ20に記録された基準画像と実写画像との照合は、数値化された色および濃度をそれぞれ対比することで行われる。
実写画像において、両しきい値をともに超えた部分が、仮の巻き異常部分である。
画像補正手段22は、テープ巻き機11から連続的に導出されるテープ巻きケーブル12のぶれに対応して、実写画像上でのケーブル12のテープ巻き異常検出範囲Aの位置を変更する。具体的には、画像補正手段22により、実写画像上での色差からテープ巻き中のケーブル12のエッジを検出する。次いで、画像補正手段22からの検出信号に基づき、エッジのぶれに合わせて、実写画像上でのケーブル12のテープ巻き異常検出範囲Aを移動させる。
次に、この発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置10を用いたテープ巻異常検出方法を説明する。なお、メモリ20には、予め良品のテープ巻きケーブル12をカメラ13により撮影した基準画像が記録されているものとする(図4)。
図1に示すように、テープ巻き機11のケーブル繰出部から所定速度で繰出されたテープ巻き直後のケーブル12は、テープ巻異常検出装置10の検出ステージへ連続的に移送される。ここでは、照明用コントローラ15によって撮影に最適の光度に調整された光が、ライト14からケーブル12の表面に照射され、その反射光がカメラ13の受光部へ入る。また、カメラ13の撮像範囲Aは、ケーブル長さ方向の長さa、ケーブル直径方向の長さbである(図4)。
撮影中にテープ巻きケーブル12がぶれた場合には、実写画像上でのケーブル12のテープ巻き異常検出範囲Aの位置が自動的に補正される。具体的には、画像補正手段22により、実写画像上での色差からテープ巻き中のケーブル12のエッジが検出され、その検出信号に基づき、エッジのぶれに合わせて実写画像上でのケーブル12のテープ巻き異常検出範囲Aが移動する。これにより、テープ巻き機11から連続繰出中のケーブル12のぶれを補正することができる。
カメラ13により撮像された実写画像(図5)は画像処理部16へ送られ、ここで実写画像の色が色検出手段18により数値化され、かつ濃度が濃度検出手段19により数値化される。実写画像はカラーモニタに表示される。
次に、実写画像と、予め画像処理部16のメモリ20に記録された正常なテープ巻き状態の基準画像とをCPU30により照合する。ここで、実写画像上において、基準画像との色差および濃度差がともに所定のしきい値を超えた部分が、第1の巻き判定手段21によって仮の巻き異常部分と判定される。具体的には、実写画像全域での色の数値と基準画像全域での色の数値とを対比し、その色差がしきい値を超えるとともに、実写画像全域での濃度の数値と基準画像全域での濃度の数値とを対比し、その濃度差がしきい値を超えた場合を、仮の巻き異常部分と判定する。
その他、基準画像と実写画像とを多数のエリアに区分し、両画像の対応するエリアにおいて、色差および濃度差があらかじめ設定されたしきい値を超える場合に仮の巻き異常部分と判定する方法を採用してもよい。また、実写画像上での色差によりテープTのエッジを検出し、実写画像上での上記エッジの傾斜角度と基準画像上でのテープのエッジの傾斜角度との差が、あらかじめ設定された角度差を超える場合を仮の巻き異常部分判定してもよい。さらに、実写画像上での隣接するエッジ間の距離と基準画像上でのエッジ間の距離との差が、あらかじめ設定された距離差を超える場合を仮の巻き異常部分と判定してもよい。
その後、仮の巻き異常信号が制御部17へ送られる。ここでは、第2の巻き判定手段23によって、真の巻き異常か否かの判定が行われる。すなわち、テープTの表面の所定範囲において、0.3秒間で2回以上検出されたとき、第2の巻き判定手段23が真の巻き異常と判定する。ケーブル12の送り速度から、ケーブル12に巻かれたテープ表面のうち、ケーブル長さ方向に所定長さ、ケーブル半径方向所定幅から得られる所定のテープ表面積について、テープ巻の異常検査を行ったことになる。
その結果、テープTのラップ巻きの異常状態の検出にオペレータを必要とせず、検出の自動化が図れる。よって、テープTの巻き異常検出の低コスト化、検出時間の短縮化および検出の高精度化もそれぞれ図ることができる。また、このテープ巻異常検出装置10を使用し、テープTのギャップ巻きの異常状態も検出することができる。
また、テープ巻き機11によりテープTが連続的に巻き付けられた直後のケーブル12に対して、第2の巻き判定手段23が真の巻き異常状態と判定した場合には、CPU31を経て停止指令手段24からテープ巻き機11の設備制御部25へ運転停止指令を出し、テープ巻き作業を停止する。その結果、テープ巻き機11によるケーブル12のテープ巻き異常にリアルタイムで対応することができる。
実際に、テープ巻異常検出装置10を用いてテープ巻の異常検出を行ったところ、図6に示すように、ラップ巻きされたテープTの一部において、しわt1およびラップ不良t2の部分が発見された。
この発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置のブロック図である。 この発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置に組み込まれた画像処理部のブロック図である。 この発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置の制御部のブロック図である。 この発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置のモニタ画面上の基準画像である。 この発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置のモニタ画面上の良品の実写画像である。 この発明の実施例1に係るテープ巻異常検出装置のモニタ画面上の不良品の実写画像である。
10 テープ巻異常検出装置、
12 ケーブル(電線)、
13 カメラ、
16 画像処理部、
17 制御部、
18 色検出手段、
19 濃度検出手段、
20 メモリ、
21 第1の巻き判定手段、
23 第2の巻き判定手段、
24 停止指令手段、
T テープ。

Claims (3)

  1. 表面にテープが螺旋状に巻かれ、かつテープ巻き機から連続的に繰出中の電線またはケーブルを撮像する1台のカメラと、
    このカメラからの実写画像の情報によりテープ巻きの異常を検出する画像処理部と、
    上記カメラおよび上記画像処理部の制御部とを備えたテープ巻異常検出装置であって、
    上記画像処理部は、
    上記実写画像の色を数値化する色検出手段と、
    上記実写画像の濃度を数値化する濃度検出手段と、
    上記テープが正常に巻かれた電線またはケーブルを撮像した基準画像の色および濃度を数値化して得られた情報を記録するメモリと、
    このメモリに記録された基準画像と上記実写画像とを照合し、この実写画像上で上記基準画像との色差および濃度差がともに所定のしきい値を超えた部分を仮の巻き異常部分と判定する第1の巻き判定手段とを有し、
    上記制御部は、
    上記テープ巻き機から連続的に繰出中の上記電線またはケーブルの表面上で、上記テープのエッジを2つ以上検出可能な所定時間内に、上記第1の巻き判定手段からの仮の巻き異常信号を、2以上の所定回数検出した場合に、真の巻き異常状態と判定する第2の巻き判定手段を有したテープ巻異常検出装置。
  2. 上記電線またはケーブルは、テープ巻き機により各表面に上記テープが連続的に巻き付けられた直後のもので、
    上記制御部には、上記第2の巻き判定手段が真の巻き異常状態と判定したとき、上記テープ巻き機へ運転停止指令を出す停止指令手段を有した請求項1に記載のテープ巻異常検出装置。
  3. 上記画像処理部には、上記実写画像上での色差からテープ巻き中の上記電線またはケーブルのエッジを検出し、かつこのエッジのぶれに合わせて上記実写画像上での電線またはケーブルのテープ巻き異常検出範囲を変更する画像補正手段を有した請求項2に記載のテープ巻異常検出装置。
JP2007261387A 2007-10-04 2007-10-04 テープ巻異常検出装置 Active JP4705083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261387A JP4705083B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 テープ巻異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261387A JP4705083B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 テープ巻異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009093846A JP2009093846A (ja) 2009-04-30
JP4705083B2 true JP4705083B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=40665642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007261387A Active JP4705083B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 テープ巻異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4705083B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104316538A (zh) * 2014-11-07 2015-01-28 北京凯瑞德图像技术有限责任公司 一种电缆包覆流程中闪缝检测方法及装置
CN109500133B (zh) * 2018-11-04 2023-11-24 江苏兴达钢帘线股份有限公司 钢帘线重卷机防放线跑头的控制装置及控制方法
CN117372390A (zh) * 2023-10-26 2024-01-09 句容市家天下网络科技有限公司 基于随机选择的电缆达标管理系统
CN117269657B (zh) * 2023-11-22 2024-02-09 戴天智能科技(上海)股份有限公司 绕包机器人及用于其的胶带异常检测方法、存储介质
CN117316542B (zh) * 2023-11-28 2024-02-27 戴天智能科技(上海)股份有限公司 一种绕包方法、系统、装置及存储介质

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0485156U (ja) * 1990-11-30 1992-07-23
JP2003331661A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Furukawa Electric Co Ltd:The テープ巻付不良検出方法及び装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0485156A (ja) * 1990-07-25 1992-03-18 Tokico Ltd ブレーキ装置
JPH05282451A (ja) * 1991-12-19 1993-10-29 Keyence Corp 画像認識装置用パターンマッチング検出装置
JPH08255519A (ja) * 1995-03-20 1996-10-01 Yamatake Eng Kk テープ巻付不良検知装置
JPH0989762A (ja) * 1995-09-22 1997-04-04 Japan Tobacco Inc 線状材の判別方法および装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0485156U (ja) * 1990-11-30 1992-07-23
JP2003331661A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Furukawa Electric Co Ltd:The テープ巻付不良検出方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009093846A (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4705083B2 (ja) テープ巻異常検出装置
US8718352B2 (en) System and method for testing ropes
JP5351925B2 (ja) スチールコードを含む移送機構用長尺部材の点検装置及び点検方法
JP5446849B2 (ja) ワイヤーロープ検査装置
CN110872038B (zh) 电梯绳伸长测量装置
JP7262260B2 (ja) 欠陥検査装置、及び欠陥検査方法
JP7011554B2 (ja) エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法
JPH08261721A (ja) 画像処理用照明手段の劣化検出方法
WO2017169242A1 (ja) 欠陥検査装置、及び欠陥検査方法
JP4980033B2 (ja) 欠陥ログの検出方法及び検出装置
JP2011196891A (ja) 判定装置,タイヤコード処理装置及び状態判定方法
CN115775245A (zh) 线圈绕线的检测方法及装置、电子设备和存储介质
JPH08178868A (ja) 繊維索自動検査方法及びその装置
JP5786631B2 (ja) 表面欠陥検査装置
CN116783010A (zh) 异常检测装置以及异常检测方法
JP5112742B2 (ja) 捲縮繊維束の幅異常検出方法及び装置
JP2017009469A (ja) 端子圧着不良検出装置
JP4549838B2 (ja) 光沢度測定方法および装置
JP2003315278A (ja) フィルム欠陥検査装置
JPH02221068A (ja) ケーブル巻き状態検出方法
JP3275276B2 (ja) 線状体巻き取り状態監視方法
JPH08254503A (ja) 自動検反装置およびその自動検反方法
CN117110763B (zh) 一种汽车电子产品老化检测系统、方法及存储介质
JPH06103968B2 (ja) 架空線点検用画像処理装置
JPH06213624A (ja) 帯状部材の標識線位置測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4705083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250