JP4702369B2 - リングローリングミルおよびリング圧延方法 - Google Patents

リングローリングミルおよびリング圧延方法 Download PDF

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    • B21H1/06Making articles shaped as bodies of revolution rings of restricted axial length

Description

本発明は、リング状体の周部を径方向に圧延するリングローリングミルおよびリング圧延方法に関する。
本出願は、特願2006−089750号を基礎出願とし、その内容を取り込むものとする。
例えば特許文献1等に開示されている従来のリングローリングミルは、回転駆動される主ロールの外周面と、回転自在なマンドレルの外周面との間にリング状体の周部を径方向に挟んだ状態で、リング状体をその周方向に回転させつつ前記周部を径方向に圧延する。そして、従来のリングローリングミルでは、主ロールおよびマンドレルを、それぞれの回転軸線が互いに略平行をなしたまま相対的に接近離間させることにより、それぞれの外周面でリング状体の周部を径方向に圧延する。
しかしながら、前記従来のリングローリングミルでは、主ロールおよびマンドレルを、それらの回転軸線が互いに略平行をなしたまま相対的に接近離間するように支持しているので、主ロールおよびマンドレルがリング状体の周部に作用させる押圧力を、この周部上の周方向位置ごとで異ならせることが可能であったものの、厚さ方向位置ごとでは異ならせることができなかった。つまり、前記押圧力を、リング状体の周部において局所的に異ならせることができなかった。
特許第2859446号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、主ロールおよびマンドレルがリング状体の周部に作用させる押圧力を、リング状体の周部において局所的に異ならせることができるリングローリングミルおよびリング圧延方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1) 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレルが備えられ、回転駆動される前記主ロールの外周面と、回転自在な前記マンドレルの外周面との間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリングローリングミルであって、前記マンドレルの外周面及び前記主ロールの外周面間の隙間が、前記主ロールの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記マンドレルを前記主ロールの回転軸線に対して傾斜支持するマンドレル傾斜支持機構を更に備えるリングローリングミル。
上記(1)のリングローリングミルによれば、マンドレル傾斜支持機構によってマンドレルが傾斜可能に支持されるので、リング状体の周部に作用させる主ロールおよびマンドレルによる押圧力を、この周部の周方向のみならず、厚さ方向でも異ならせることが可能になる。その結果、リング状体の周部において圧延する部分ごとで、つまり局所的に、前記押圧力を異ならせることができる。例えば、リング状体をその周方向に回転させつつ圧延する過程において、このリング状体がその周方向に一回転する間に、マンドレルの傾斜角度を複数回異ならせたり、一回転する間はマンドレルを同一の傾斜角度に維持させたりすることが可能になる。
(2) 上記(1)のリングローリングミルにおいて、前記マンドレル傾斜支持機構が、前記マンドレルの上端及び下端を支持する支持フレームと;この支持フレームを傾動させるフレーム傾動機構と;を備えてもよい。
(3) 上記(1)のリングローリングミルにおいて、前記マンドレル傾斜支持機構が、前記マンドレルの一端を定位置に回転自在に支持する第1のマンドレル支持部と;前記マンドレルの他端を回転自在に支持する第2のマンドレル支持部と;前記第2のマンドレル支持部を前記主ロールに対して接近離間させる第1のマンドレル駆動部と;を備えてもよい。
(4) 上記(3)のリングローリングミルにおいて、前記第1のマンドレル駆動部が、定位置に固定された偏心軸と;この偏心軸及び前記第1のマンドレル支持部間を連結する第1の連結フレームと;前記偏心軸を回転させる回転駆動部と;
を備えてもよい。
(5) 上記(3)のリングローリングミルにおいて、前記第1のマンドレル駆動部が、定位置に固定された基部と;この基部及び前記第1のマンドレル支持部間を連結する第2の連結フレームと;この第2の連結フレームを前記基部に対して相対移動させるスライド駆動部と;を備えてもよい。
(6) 上記(1)のリングローリングミルにおいて、前記マンドレル傾斜支持機構が、前記マンドレルの一端を回転自在に支持する第3のマンドレル支持部と;前記マンドレルの他端を回転自在に支持する第4のマンドレル支持部と;前記第3のマンドレル支持部及び前記第4のマンドレル支持部の双方をそれぞれ独立に、前記主ロールに対して接近離間させる第2のマンドレル駆動部と;を備えてもよい。
(7) 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレルが備えられ、回転駆動される前記主ロールの外周面と、回転自在な前記マンドレルの外周面との間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリングローリングミルであって、前記マンドレルの外周面及び前記主ロールの外周面間の隙間が、前記マンドレルの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記主ロールを前記マンドレルの回転軸線に対して傾斜支持する主ロール傾斜支持機構を更に備えるリングローリングミル。
上記(7)のリングローリングミルによれば、主ロール傾斜支持機構によって主ロールが傾斜可能に支持されるので、リング状体の周部に作用させる主ロールおよびマンドレルによる押圧力を、この周部の周方向のみならず、厚さ方向でも異ならせることが可能になる。その結果、リング状体の周部において圧延する部分ごとで、つまり局所的に、前記押圧力を異ならせることができる。例えば、リング状体をその周方向に回転させつつ圧延する過程において、このリング状体がその周方向に一回転する間に、主ロールの傾斜角度を複数回異ならせたり、一回転する間は主ロールを同一の傾斜角度に維持させたりすることが可能になる。
(8) 上記(7)のリングローリングミルにおいて、前記主ロール傾斜支持機構が、前記主ロールの一端を定位置に回転自在に支持する第1の主ロール支持部と;前記主ロールの他端を回転自在に支持する第2の主ロール支持部と;前記第2の主ロール支持部を前記マンドレルに対して接近離間させる第1の主ロール駆動部と;を備えてもよい。
(9) 上記(7)のリングローリングミルにおいて、前記主ロール傾斜支持機構が、前記主ロールの一端を回転自在に支持する第1の主ロール支持部と;前記主ロールの他端を回転自在に支持する第2の主ロール支持部と;前記第1の主ロール支持部及び前記第2の主ロール支持部の双方をそれぞれ独立に、前記マンドレルに対して接近離間させる第2の主ロール駆動部と;を備えてもよい。
(10) 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレル間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリング圧延方法であって、前記マンドレルの外周面と前記主ロールの外周面との間の隙間が、前記主ロールの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記マンドレルを前記主ロールの回転軸線に対して傾斜支持する工程を含む
ことを特徴とするリング圧延方法。
上記(10)のリング圧延方法によれば、マンドレルを傾斜支持するので、リング状体の周部に作用させる主ロールおよびマンドレルによる押圧力を、この周部の周方向のみならず、厚さ方向でも異ならせることが可能になる。その結果、リング状体の周部において圧延する部分ごとで、つまり局所的に、前記押圧力を異ならせることができる。例えば、リング状体をその周方向に回転させつつ圧延する過程において、このリング状体がその周方向に一回転する間に、マンドレルの傾斜角度を複数回異ならせたり、一回転する間はマンドレルを同一の傾斜角度に維持させたりすることが可能になる。
(11) 上記(10)のリング圧延方法において、前記隙間の前記一方側が前記他方側よりも小さくなるように前記マンドレルを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、前記隙間の前記他方側が前記一方側よりも小さくなるように前記マンドレルを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、を含んでもよい。
この場合、リング状体の周部の厚さ方向全域をその全周にわたって圧延加工する際に、この周部をその厚さ方向において半分ずつの2回に分けて、それぞれその全周にわたって圧延する。これにより、各圧延工程時におけるリング状体の周部とマンドレルとの間の接触面積を小さくして、このリング状体の周部に作用させる圧縮応力を高めることが可能になる。
したがって、主ロールおよびマンドレル間を接近させるための駆動力を現行機種と同等に維持した状態で、リング状体の周部を径方向に圧延するための加工量を大きくすることが可能になり、このリング圧延方法に用いるリングローリングミルのコンパクト化を図ることができる。さらに、このような圧延加工は、リング状体をリングローリングミルから取り外すことなく、周方向に回転させながら行うことができるので、加工高効率化を図ることができる。
なお、リング状体の周部を厚さ方向位置ごとに圧延加工することを例えば金型を用いて実施しようとすると、この加工位置を変えるたびに、キャビティからリング状体を取り出して、さらにこれを加熱する必要があるので、製造効率の大幅な低下を招く虞がある。
(12) 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレル間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリング圧延方法であって、前記マンドレルの外周面と前記主ロールの外周面との間の隙間が、前記主ロールの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記主ロールを前記マンドレルの回転軸線に対して傾斜支持する工程を含むリング圧延方法。
上記(12)のリング圧延方法によれば、主ロールを傾斜支持するので、リング状体の周部に作用させる主ロールおよびマンドレルによる押圧力を、この周部の周方向のみならず、厚さ方向でも異ならせることが可能になる。その結果、リング状体の周部において圧延する部分ごとで、つまり局所的に、前記押圧力を異ならせることができる。例えば、リング状体をその周方向に回転させつつ圧延する過程において、このリング状体がその周方向に一回転する間に、主ロールの傾斜角度を複数回異ならせたり、一回転する間は主ロールを同一の傾斜角度に維持させたりすることが可能になる。
(13) 上記(12)のリング圧延方法において、前記隙間の前記一方側が前記他方側よりも小さくなるように前記主ロールを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、前記隙間の前記他方側が前記一方側よりも小さくなるように前記主ロールを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、を含んでもよい。
この場合、上記(11)のリング圧延方法と同様の作用効果が得られる。
本発明によれば、主ロールおよびマンドレルがリング状体の周部に作用させる押圧力を、リング状体の周部において局所的に異ならせることができる。
図1は、本発明のリングローリングミルの第1実施形態を示す側面図であって、一部が断面視されている。 図2は、同リングローリングミルにおいて、主ロールおよびマンドレルの各回転軸線が互いに平行となっているときの下側フレーム本体および第2嵌合凸部を示す斜視図である。 図3は、同リングローリングミルにおいて、主ロールおよびマンドレルの各回転軸線が互いに平行となっているときの下側フレーム本体および第1嵌合凸部を示す斜視図である。 図4は、図3に示す下側フレーム本体および第1嵌合凸部の断面図である。 図5は、図2に示す下側フレーム本体および第2嵌合凸部の断面図である。 図6は、同リングローリングミルにおいて、マンドレルの外周面のうち、鉛直方向上側の部分と主ロールの外周面との間の隙間が、鉛直方向下側の部分と主ロールの外周面との間の隙間よりも小さくなるように、マンドレルの回転軸線を傾けたときの側面図であって、一部が断面視されている。 図7は、図6の状態における、同リングローリングミルの下側フレーム本体および第2嵌合凸部を示す斜視図である。 図8は、同リングローリングミルにおいて、マンドレルの外周面のうち、鉛直方向上側の部分と主ロールの外周面との間の隙間が、鉛直方向下側の部分と主ロールの外周面との間の隙間よりも大きくなるように、マンドレルの回転軸線を傾けたときの図であって、下側フレーム本体および第2嵌合凸部の斜視図である。 図9は、同リングローリングミルの同状態における側面図であって、一部が断面視されている。 図10Aは、リング状体の圧延時におけるテーパーの修正工程を説明するための断面図である。 図10Bは、同修正工程の続きを説明するための断面図である。 図10Cは、同修正工程の続きを説明するための断面図である。 図11Aは、本発明のリングローリングミルの第2実施形態を示す側面図である。 図11Bは、図11AのA部断面図である。 図12は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。 図13は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。 図14は、同リングローリングミルにおけるマンドレルの支持機構を説明するための断面図である。 図15は、同支持機構を示す図であって、図14のB−B断面図である。 図16は、本発明のリングローリングミルの第3実施形態を示す側面図である。 図17は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。 図18は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。 図19は、本発明のリングローリングミルの第4実施形態を示す側面図である。 図20は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。 図21は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。 図22は、本発明のリングローリングミルの第5実施形態を示す側面図である。 図23は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。 図24は、同リングローリングミルの動作を説明するための側面図である。
符号の説明
10,110,210,310,410 リングローリングミル
11 主ロール
21 マンドレル
22 可動フレーム(マンドレル傾斜支持機構)
23 上側フレーム(支持フレーム)
24 下側フレーム(支持フレーム)
31 第2嵌合凸部(フレーム傾動機構)
122 傾動フレーム(マンドレル傾斜支持機構)
123 上側フレーム(第1の連結フレーム)
124 下側フレーム(第1のマンドレル支持部)
170 駆動部(第1のマンドレル駆動部)
171 偏心軸
223a 基部
223b スライドフレーム(第2の連結フレーム)
270 スライド駆動部
320 球面軸受け(第1の主ロール支持部)
330 上部軸受け(第2の主ロール支持部)
340 主ロール駆動部(第1の主ロール駆動部)
420 支持ピン(第1の主ロール支持部)
430 球面軸受け(第2の主ロール支持部)
440 主ロール駆動部(第1の主ロール駆動部)
W リング状体
本発明のリングローリングミルおよびリング圧延方法の各実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図10Cを参照しながら、本発明の第1実施形態を以下に説明する。本実施形態のリングローリングミル10は、図1に示すように、互いに接近離間可能に設けられた主ロール11およびマンドレル21を備えている。そして、その軸線回りに回転駆動される主ロール11の外周面と、その軸線回りに回転自在なマンドレル21の外周面との間にリング状体Wの周部をその径方向に挟んだ状態で、リング状体Wをその周方向に回転させつつ前記周部を径方向に圧延する。
なお、リング状体Wは、溶解したインゴットを分塊鍛造し、その後、このインゴットに貫通孔を形成することにより形成される。
リング状体Wの軸線を間に挟んで主ロール11およびマンドレル21とは反対側の位置には、リング状体Wをその厚さ方向に挟み込む一対のアキシャルロール41が、それらの回転軸線回りに回転駆動可能に設けられている。これらアキシャルロール41は、リング状体Wの径方向に沿って進退可能に支持されている。
主ロール11は、その回転軸線が鉛直方向に沿った状態で、固定フレーム12に、この回転軸線回りに回転駆動可能に支持されている。主ロール11の外周面は、リング状体Wの外周面を支持している。
マンドレル21は、その回転軸線が主ロール11の回転軸線と略平行をなした状態で、可動フレーム22に対して、この回転軸線回りに回転自在に支持されている。マンドレル21の外周面は、リング状体Wの内周面をその径方向外方に向けて押圧する。
可動フレーム22は、マンドレル21から主ロール11に向かう方向に水平に延びる一対の上側フレーム23と、これらの上側フレーム23の鉛直方向下方に設けられ、各上側フレーム23の延在方向と略平行に延出する一対の下側フレーム24と、各上側フレーム23および各下側フレーム24間を連結する中側フレーム25とを備えている。中側フレーム25は、各上側フレーム23および各下側フレーム24それぞれの、マンドレル21が配設されている側の前端部とは反対側の各後端部同士を連結している。
各上側フレーム23および各下側フレーム24の各前端部には、一対の上側フレーム23同士、および一対の下側フレーム24同士をそれぞれ連結する図示されない架橋フレームがそれぞれ配設されている。マンドレル21の回転軸線方向両端部は、これら架橋フレームによってその軸線回りに回転自在に支持されている。
各上側フレーム23は、中側フレーム25に挿通されたピン25aを中心として鉛直上下方向に回動自在に支持されている。中側フレーム25には、開閉シリンダ26の基端部が取り付けられている。シリンダ26のロッド先端部は、上側フレーム23の下面側に取り付けられている。これにより、開閉シリンダ26が進退駆動すると、各上側フレーム23が、これら上側フレーム23の前端部に設けられた前記架橋フレームおよびマンドレル21とともに、ピン25aを中心として鉛直上下方向に回動する。
中側フレーム25には、進退駆動シリンダ27が設けられている。そして、進退駆動シリンダ27のロッド先端部が、主ロール11を支持する固定フレーム12に連結されている。よって、進退駆動シリンダ27が進退駆動されると、中側フレーム25に固定フレーム12からの反力が作用して、中側フレーム25、上側フレーム23、下側フレーム24、前記各架橋フレームを含む可動フレーム22の全体がマンドレル21とともに水平方向に移動する。
各下側フレーム24は、これらのフレーム24の延在方向と略平行に延在する一対のレール部28に支持されている。各下側フレーム24は、マンドレル21から主ロール11に向かって水平方向に延びる一対の下側フレーム本体29と、これら下側フレーム本体29の外表面のうち、互いに対向する内側側面とは反対側にある外側側面29cの長手方向両端部にそれぞれ設けられた第1、第2嵌合凸部30、31とを備えている。すなわち、外側側面29cの長手方向両端部のうち、マンドレル21が配設されている側の前端部に第1嵌合凸部30が設けられ、この前端部と反対側の後端部に第2嵌合凸部31が設けられている。
図4および図5に示すように、これらの第1、第2嵌合凸部30、31のそれぞれが、一対のレール部28において互いに対向する内側側面に形成された溝部28a内に摺動可能に嵌め込まれることにより、下側フレーム24がレール部28に支持されている。
また、下側フレーム本体29の外側側面29cにおける長手方向両端部にそれぞれ突設された各ピン29aが、第1、第2嵌合凸部30、31のそれぞれに形成された孔に嵌合されることにより、第1、第2嵌合凸部30、31がピン29aを中心に回動自在に支持されている。
第1嵌合凸部30は、下側フレーム本体29のピン29aが嵌合されている部分と、レール部28の溝部28aに嵌め込まれている部分とが一体に形成されている。
図2および図5に示されるように、第2嵌合凸部31は、下側フレーム本体29のピン29aに回転自在に嵌合された上側嵌合凸部31aと、この上側嵌合凸部31aの下方に配置されて、レール部28の溝部28aに摺動自在に嵌め込まれた下側嵌合凸部31bとを備えている。
下側嵌合凸部31bの内部には、鉛直方向に進退可能な昇降シリンダ32が設けられている。このシリンダ32のロッド32aを介して、上側嵌合凸部31aと下側嵌合凸部31bとが連結されている。昇降シリンダ32のロッド32aが、その伸展端と収縮端との中間位置に位置しているとき、すなわち上側嵌合凸部31aの下面と下側嵌合凸部31bの上面との間に隙間が形成されているときに、下側フレーム本体29の延在方向とレール部28の延在方向とが平行になるとともに、主ロール11の回転軸線とマンドレル21の回転軸線とが平行になる。
この平行状態から、昇降シリンダ32のロッド32aが収縮すると、図6および図7に示すように、上側嵌合凸部31aの下面と下側嵌合凸部31bの上面とが接触する。すると、下側フレーム本体29が、その外側側面29cの前端部に設けられたピン29aを中心に、その後端部が鉛直下方に移動するように回動する。その結果、可動フレーム22の前記各架橋フレーム間に取り付けられたマンドレル21の回転軸線が、このマンドレル21の外周面のうち、鉛直上側の部分と主ロール11の外周面との間の隙間が、鉛直下側の部分と主ロール11の外周面との間の隙間よりも小さくなるように傾く。
逆に、前記平行状態から、各昇降シリンダ32のロッド32aが伸展すると、図8に示すように、上側嵌合凸部31aの下面と下側嵌合凸部31bの上面との距離が大きくなる。そして、図9に示すように、下側フレーム本体29が、その外側側面29cの前端部に設けられたピン29aを中心に、その後端部が鉛直上方に移動するように回動する。その結果、回動フレーム22に取り付けられたマンドレル21の回転軸線が、このマンドレル21の外周面のうち、鉛直下側の部分と主ロール11の外周面との間の隙間が、鉛直上側の部分と主ロール11の外周面との間の隙間よりも小さくなるように傾く。
以上より、マンドレル21は、その外周面と主ロール11の外周面との間の隙間寸法が、この回転軸線方向の一方側と他方側とで異なるように、主ロール11の回転軸線に対して傾斜可能に支持される。
本実施形態のリングローリングミル10を用いたリング圧延方法について以下に説明する。
まず、進退駆動シリンダ27を後退させて、主ロール11とマンドレル21との間を離間させるとともに、各アキシャルロール41をリング状体Wに対して後退させる。その状態で、開閉シリンダ26を伸展させ、上側フレーム23をマンドレル21とともに、中側フレーム25に挿通されたピン25aを中心に鉛直上方に向かって回動させた後に、リング状体Wを配置する。その後、開閉シリンダ26を収縮させることにより、上側フレーム23をマンドレル21とともに、ピン25aを中心に鉛直下方に向けて回動させる。そして、主ロール11の外周面とリング状体Wの外周面とを対向させるとともに、マンドレル21の外周面とリング状体Wの内周面とを対向させる。
この際、一対のアキシャルロール41を、リング状体Wに向かって前進させ、これらアキシャルロール41の外周面によりリング状体Wをその厚さ方向に挟み込むとともに、進退駆動シリンダ27を伸展させることにより、マンドレル21を主ロール11に対して接近移動させ、その結果、これらマンドレル21の外周面と主ロール11の外周面との間に、リング状体Wの周部をその径方向に挟み込む。
次に、主ロール11および各アキシャルロール41を、それぞれの回転軸線回りに回転駆動させることにより、リング状体Wをその周方向に回転させる。すると、マンドレル21がその回転軸線回りに回転しながら、リング状体Wの周部を全周にわたってその径方向に圧延する。この圧延過程において、リング状体Wの周部の径方向における厚さが薄くなるに伴い、進退駆動シリンダ27による固定フレーム12への押圧力により、徐々にマンドレル21が主ロール11の外周面に向けて前進移動する。さらに、この圧延過程において、リング状体Wが拡径されるに伴い、徐々にアキシャルロール41はリング状体Wの径方向外方に向けて後退移動する。
この圧延過程において、必要に応じて、各昇降シリンダ32を前記平行状態から伸展または収縮させることにより、マンドレル21の回転軸線を、その外周面と主ロール11の外周面との間の隙間が、この回転軸線方向の一方側と他方側とで異なるように、主ロール11の回転軸線に対して傾斜させる。これにより、リング状体Wに作用させる押圧力をその軸線方向に沿って変えることができる。
なお、このリングローリングミル10におけるマンドレル21の揺動機構を利用して、リング状体Wのテーパーを取り除くこともできる。これについて図10A〜図10Cを用いて説明する。図10Aに示すように、リング状体Wがその軸線に沿って厚み一定に正常圧延できている場合に対し、リング状体Wの素材形状にばらつきがあると、例えば図10Bに示すようにリング状体Wにテーパーがついてしまう場合がある。このような場合、図10Cに示すように、マンドレル21を主ロール11に対して適宜の角度で傾けながら圧延を行うことで、リング状体Wのテーパーを取り除くことができる。
以上説明したように、本実施形態のリングローリングミル10では、主ロール11およびマンドレル21が互いに接近離間可能に設けられるとともに、主ロール11の外周面及びマンドレル21の外周面間の隙間の寸法が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に鉛直上方側(一方側)と鉛直下方側(他方側)とで異なるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持する可動フレーム22(マンドレル傾斜支持機構)を備えた構成を採用した。さらに、可動フレーム22が、マンドレル21の上端及び下端を支持する各上側フレーム23および各下側フレーム24(支持フレーム)と;これら上側フレーム23および下側フレーム24を傾動させる第2嵌合凸部31(フレーム傾動機構)と;を備える構成を採用した。
この構成によれば、主ロール11およびマンドレル21によりリング状体Wの周部に作用させる押圧力を、この周部の周方向位置ごとのみならず、厚さ方向位置に沿って異ならせることが可能になる。その結果、リング状体Wの周部において圧延する部分ごとで、つまり局所的に、前記押圧力を異ならせることができる。
例えば、リング状体Wをその周方向に回転させつつ圧延する過程において、このリング状体Wがその周方向に一回転する間に、マンドレルの傾斜角度を複数回異ならせたり、一回転する間はマンドレルを同一の傾斜の角度に維持させたりすることが可能になる。
また、マンドレル21が傾斜可能に支持されていることから、リング状体Wの周部をその厚さ方向全域にわたって圧延加工する際に、このマンドレル21を、その外周面と主ロール11の外周面との間の隙間がこの回転軸線方向の一方側が他方側よりも小さくなるように傾けることにより、リング状体Wの周部において、マンドレル21の外周面における前記回転軸線方向の一方側の部分に対向する部分をその全周にわたって圧延した後に、このマンドレル21を、前記隙間が前記回転軸線方向の他方側が前記一方側よりも小さくなるように傾けて、リング状体Wの周部において、マンドレル21の外周面における前記回転軸線方向の他方側の部分に対向する部分をその全周にわたって圧延することが可能になる。
したがって、リング状体Wの周部の厚さ方向全域をその全周にわたって圧延加工する際に、この周部をその厚さ方向において半分ずつの2回に分けて、それぞれその全周にわたって圧延することによって、それぞれの圧延加工時におけるリング状体Wの周部とマンドレル21との接触面積を小さくして、このリング状体Wの周部に作用させる圧縮応力を高めることが可能になる。これにより、主ロール11およびマンドレル21を互いに接近させる駆動力を現行機種と同等に維持した状態で、リング状体Wの周部を径方向に圧延する加工量を大きくすることが可能になる。よって、リングローリングミル10の圧延加工量増大化とコンパクト化との双方を両立させることができる。さらに、リング状体Wをリングローリングミル10から取り外すことなく、周方向に回転させながら圧延加工することができるので、加工の高効率化を図ることもできる。
[第2実施形態]
続いて、図11A〜図15を参照しながら、本発明の第2実施形態について以下に説明する。なお、以下の説明においては、上記第1実施形態との相違点を中心に説明し、その他については上記第1実施形態と同様であるとしてその説明を省略する。
上記第1実施形態では可動フレーム22の全体を鉛直上下方向に回動させることによりマンドレル21を傾けていたのに対し、本実施形態のリングローリングミル110では、上側フレーム23に相当する部材(以下、上側フレーム123)のみを水平方向に平行移動させることにより、マンドレル21を傾ける点が特に異なっている。
図11Aに示すように、本実施形態のリングローリングミル110は、本発明のマンドレル傾斜支持機構として傾動フレーム122を備えている。
この傾動フレーム122は、マンドレル21から主ロール11に向かう方向に水平に延びる一対の上側フレーム123と、これらの上側フレーム123の鉛直方向下方に設けられ、各上側フレーム123の延在方向に略平行に延出する一対の下側フレーム124と、各上側フレーム123および各下側フレーム124間を連結する中側フレーム125とを備えている。中側フレーム125は、各上側フレーム123および各下側フレーム124それぞれの、マンドレル21が配設されている前端部とは反対側の各後端部同士を連結している。
なお、図11A,図12,図13では、説明のために前記レール部28の図示を省略している。後に続く第3〜第5実施形態も同様である。
各上側フレーム123および各下側フレーム124の各前端部には、一対の上側フレーム123同士、および一対の下側フレーム124同士をそれぞれ連結する図示されない架橋フレームがそれぞれ配設されている。マンドレル21の回転軸線方向両端部は、これら架橋フレームによって、鉛直軸線回りに回転自在に支持されている。
下側フレーム124間の架橋フレーム(第1のマンドレル支持部)は、マンドレル21の下端(一端)を、定位置において、マンドレル21の軸線と交差するとともに主ロール11の回転軸線に対して捩れの位置にある水平軸線(すなわち、図11Aの紙面に垂直な軸線)回りに回転自在に支持している。また、各上側フレーム123間の架橋フレーム(第2のマンドレル支持部)は、マンドレル21の上端(他端)を、マンドレル21の回転軸線と交差するとともに主ロール11の回転軸線に対して捩れの位置にある水平軸線(すなわち、図11Aの紙面に垂直な軸線)回りに回転自在に支持している。
マンドレル21の支持構造の詳細について、図14及び図15を参照しながら説明する。
各下側フレーム124間の前記架橋フレームには、この架橋フレームに対して一体に取り付けられた固定部150と、この固定部150に固定された水平軸151と、この水平軸151に対して水平軸線CL1回りに回動自在に取り付けられた回動部153と、が設けられている。
固定部150は、底壁150aと、この底壁150aの両端から鉛直上方に向かって形成された一対の側壁150bとを備えている。各側壁150bには、水平軸151を挿通させるための貫通孔150b1が水平方向に沿って形成されている。また、図15に示すように、底壁150aの上面は、水平軸線CL1に垂直な断面で見た場合に円弧面150a1をなしている。
回動部153は、前記各側壁150b間に配置され、前記水平軸151が挿通される貫通孔151aが水平方向に沿って形成された回動部本体153aと、この回動部本体153aの上端に形成された開口内部に設けられたスラスト軸受け153b及びアキシャル軸受け153cとを備えている。スラスト軸受け153bはマンドレル21によるスラスト荷重を支持し、アキシャル軸受け153cはマンドレル21に作用する曲げ荷重を支持する。これらスラスト軸受け153b及びアキシャル軸受け153cにより、マンドレル21の下端は、その軸線回りに回動自在に支持されている。
図15に示すように、回動部本体153aの下面は、水平軸線CL1に垂直な断面で見た場合に、前記円弧面150a1に対して一定の隙間を形成する円弧面153a1をなしており、回動部本体153aの回動時に固定部150に対して干渉しないようになっている。したがって、マンドレル21のスラスト荷重及び曲げ加重は、スラスト軸受け153b及びアキシャル軸受け153c、回動部本体153a、水平軸151、各側壁150b、そして各下側フレーム124間の前記架橋フレームへと伝達される。
また、各上側フレーム123間の前記架橋フレームには、この架橋フレームに対して一体に取り付けられた固定部160と、この固定部160に固定された水平軸161と、この水平軸161に対して水平軸線CL2回りに回動自在に取り付けられた回動部163と、が設けられている。
固定部160は、上壁160aと、この上壁160aの両端から鉛直下方に向かって形成された一対の側壁160bとを備えている。各側壁160bには、水平軸161を挿通させるための貫通孔160b1が水平方向に沿って形成されている。また、図15に示すように、上壁160aの下面は、水平軸線CLに垂直な断面で見た場合に円弧面160a1をなしている。
回動部163は、前記各側壁160b間に配置され、前記水平軸161が挿通される貫通孔161aが水平方向に沿って形成された回動部本体163aと、この回動部本体163aの下端に形成された開口内部に設けられたアキシャル軸受け163cとを備えている。アキシャル軸受け163cは、マンドレル21に作用する曲げ荷重を支持する。このアキシャル軸受け163cにより、マンドレル21の上端はその軸線回りに回動自在に支持されている。
図15に示すように、回動部本体163aの上面は、水平軸線CL2に垂直な断面で見た場合に、前記円弧面160a1に対して一定の隙間を形成する円弧面163a1をなしており、回動部本体163aの回動時に固定部160に対して干渉しないようになっている。したがって、マンドレル21への曲げ加重は、アキシャル軸受け163c、回動部本体163a、水平軸161、各側壁160b、そして各上側フレーム123間の前記架橋フレームへと伝達される。
そして、マンドレル21の下端を支持する前記固定部150は、前記各下側フレーム124間に配置された架橋フレームとともに定位置に固定され、一方、マンドレル21の上端を支持する前記固定部160は、前記各上側フレーム123間に配置された架橋フレームとともに水平方向に移動するので、図15の矢印に示すように、マンドレル21はその軸線回りに回動自在な状態を維持しながらも、主ロール11に対して接近離間するように揺動可能となっている。
図11A及び図11Bに示すように、本実施形態のリングローリングミル110には、上側フレーム123間の架橋フレーム(第2のマンドレル支持部)を前記主ロール11に対して接近離間させる駆動部170(第1のマンドレル駆動部)を備えている。
この駆動部170は、各下側フレーム124上の定位置に固定された各中側フレーム125間に架設されてかつ前記水平軸線CL1,CL2と平行をなす水平軸線CL3を有する偏心軸171と;この偏心軸171と前記各上側フレーム123間の架橋フレームとの間を連結する各上側フレーム123(第1の連結フレーム)と;偏心軸171を水平軸線CL3回りに回転させる図示しない回転駆動部と;を備えている。
偏心軸171の両端には、水平軸線CL3に対して平行をなすとともに偏心量d分だけ偏心した位置に突設されたピン172がそれぞれ設けられている。
以上説明の構成を有する本実施形態のリングローリングミル110を用いたリング圧延方法について以下に説明する。
まず、リング状体Wの周部の下端側を上端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、前記回転駆動部を起動させて偏心軸171を一方向に回転させる。すると、図12に示すように、各上側フレーム123が紙面右側にスライドするため、これら上側フレーム123間に架設された架橋フレームも紙面右側に移動する。その結果、マンドレル21の上端も紙面右側に移動する。このようにしてマンドレル21を所望の角度に傾けた状態で前記回転駆動部を停止させることにより、図12に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に上側(一方側)よりも下側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
また、リング状体Wの周部の上端側を下端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、前記回転駆動部を起動させて偏心軸171を逆方向に回転させる。すると、図13に示すように、各上側フレーム123が紙面左側にスライドするため、これら上側フレーム123間に架設された架橋フレームも紙面左側に移動する。その結果、マンドレル21の上端も紙面左側に移動する。このようにしてマンドレル21を所望の角度に傾けた状態で前記回転駆動部を停止させることにより、図13に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に下側(一方側)よりも上側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
なお、マンドレル21の傾斜を固定させた状態での、主ロール11へのマンドレル21の接近離間動作は、前記進退駆動シリンダ27を進退駆動させて傾動フレーム122全体を紙面左右側に水平移動させることで行える。
以上説明のように、本実施形態のリングローリングミル110によれば、上記第1実施形態のリングローリングミル10と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、本実施形態のリングローリングミル110によれば、主ロール11およびマンドレル21によりリング状体Wの周部に作用させる押圧力を、この周部の周方向位置ごとのみならず、厚さ方向位置に沿っても異ならせることが可能になる。
[第3実施形態]
続いて、図16〜図18を参照しながら、本発明の第3実施形態について以下に説明する。なお、以下の説明においては、上記第2実施形態との相違点を中心に説明し、その他については上記第2実施形態と同様であるとしてその説明を省略する。
上記第2実施形態では、偏心軸171の回転によって各上側フレーム123をスライドさせていたのに対し、本実施形態のリングローリングミル210では、上側フレーム123に相当する部材(以下、上側フレーム223)を水平方向に伸縮させることにより、マンドレル21を傾ける点が特に異なっている。
図16に示すように、本実施形態のリングローリングミル210は、各下側フレーム124上の定位置にそれぞれ固定された基部をなす一対の中側フレーム225と;これら中側フレーム225間に架設されて前記水平軸線CL1,CL2と平行な軸線CL5を有する軸体271と;この軸体271に対して回動自在に連結され、マンドレル21から主ロール11に向かう方向に水平に延びる一対の上側フレーム223と;を備えている。
各上側フレーム223は、それぞれ、軸体271に対して回転自在に取り付けられた固定側フレーム223aと;この固定側フレーム223aの先端に対して水平方向にスライド移動可能に取り付けられたスライド側フレーム223bと;このスライド側フレーム223bを固定側フレーム223aに対して水平方向に沿って接近離間させるスライド駆動部270と;を備えている。
各スライド側フレーム223bの前端部間には、これらの間を連結する図示されない架橋フレームが配設されている。マンドレル21の回転軸線方向上端部は、この架橋フレームによって、鉛直軸線回りに回転自在に支持されている。
なお、本実施形態では、各固定側フレーム223aが本発明の基部を構成し、スライドフレーム223bが本発明の第2の連結フレームを構成している。
以上説明の構成を有する本実施形態のリングローリングミル210を用いたリング圧延方法について以下に説明する。
まず、リング状体Wの周部の下端側を上端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、スライド駆動部270を伸展させて各スライド側フレーム223bを紙面右側にスライドさせる。すると、これらスライド側フレーム223b間に架設された架橋フレームも紙面右側に移動する。その結果、マンドレル21の上端も紙面右側に移動する。このようにしてマンドレル21を所望の角度に傾けた状態でスライド駆動部270を停止させることにより、図17に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に上側(一方側)よりも下側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
また、リング状体Wの周部の上端側を下端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、スライド駆動部270を収縮させて各スライド側フレーム223bを紙面左側にスライドさせる。すると、これらスライド側フレーム223b間に架設された架橋フレームも紙面左側に移動する。その結果、マンドレル21の上端も紙面左側に移動する。このようにしてマンドレル21を所望の角度に傾けた状態でスライド駆動部270を停止させることにより、図18に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に下側(一方側)よりも上側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
なお、マンドレル21の傾斜を固定させた状態での、主ロール11へのマンドレル21の接近離間動作は、前記進退駆動シリンダ27を進退駆動させて傾動フレーム122全体を紙面左右側に水平移動させることで行える。
以上説明のように、本実施形態のリングローリングミル210によれば、上記第2実施形態のリングローリングミル110と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、本実施形態のリングローリングミル210によれば、主ロール11およびマンドレル21によりリング状体Wの周部に作用させる押圧力を、この周部の周方向位置ごとのみならず、厚さ方向位置に沿っても異ならせることが可能になる。
[第4実施形態]
続いて、図19〜図21を参照しながら、本発明の第4実施形態について以下に説明する。なお、以下の説明においては、上記第2実施形態との相違点を中心に説明し、その他については上記第2実施形態と同様であるとしてその説明を省略する。
上記第2実施形態では、マンドレル21側を揺動させていたのに対し、本実施形態のリングローリングミル310では、主ロール11側を揺動させる点が特に異なっている。
図19に示すように、本実施形態のリングローリングミル310は、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間の寸法が、マンドレル21の回転軸線に沿った方向で見た場合に鉛直方向上側(一方側)と鉛直方向下側(他方側)とで異なるように、主ロール11をマンドレル21の回転軸線に対して傾斜支持する主ロール傾斜支持機構を備えている。
この主ロール傾斜支持機構は、主ロール11の下端(一端)を定位置に回転自在に支持する球面軸受け320(第1の主ロール支持部)と、主ロール11の上端(他端)を回転自在に支持する上部軸受け330(第2の主ロール支持部)と、上部軸受け330をマンドレル21に対して接近離間させる主ロール駆動部340(第1の主ロール駆動部)とを備えている。
また、本実施形態のリングローリングミル310は、主ロール11を回転させる駆動力を発生させる主ロール駆動源350と、この主ロール駆動源350からの回転駆動力を主ロール11に伝達する伝達部360と、これら主ロール駆動源350及び伝達部360が据え付けられる基台370と、をさらに備えている。
伝達部360内には、主ロール駆動源350からの回転駆動力を伝達するための歯車機構361と、主ロール11がマンドレル21に対して接近離間する方向に揺動可能なように主ロール11の下端を支持する前記球面軸受け320とが設けられている。歯車機構361と主ロール11の下端との間は、傘歯車362,363を介して連結されており、主ロール駆動源350からの回転駆動力が、歯車機構361、傘歯車362,363、そして主ロール11へと伝達される。この回転駆動力伝達時に主ロール11が揺動しても傘歯車362,363間の噛み合いが適切に保たれるように、前記歯車機構361には、図示されない撓み継ぎ手が設けられている。
前記主ロール駆動部340は、前記固定フレーム12と前記上部軸受け330との間に設けられた油圧シリンダであり、自らが伸縮動作を行うことによって固定フレーム12に対して主ロール11を接近離間させるようになっている。前述のように、主ロール11の下端は球面軸受け320上に揺動自在に支持されているため、主ロール駆動部340を駆動させることにより、定位置に固定されたマンドレル21に対して接近離間するように、主ロール11を、紙面に垂直な水平軸線CL6回りに傾動させることが可能となっている。水平軸線CL6は、主ロール11の軸線と交差してかつマンドレル21の軸線と捻れの位置にある。
以上説明の構成を有する本実施形態のリングローリングミル310を用いたリング圧延方法について以下に説明する。
まず、リング状体Wの周部の上端側を下端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、主ロール駆動部340を駆動してこれを伸展させることで、主ロール11を水平軸線CL6回りに紙面右側に傾動させる。このようにして主ロール11を所望の角度に傾けた状態で主ロール駆動部340を停止させることにより、図20に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に下側(一方側)よりも上側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
また、リング状体Wの周部の下端側を上端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、主ロール駆動部340を駆動してこれを収縮させることで、主ロール11を水平軸線CL6回りに紙面左側に傾動させる。このようにして主ロール11を所望の角度に傾けた状態で主ロール駆動部340を停止させることにより、図21に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に上側(一方側)よりも下側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
なお、主ロール11の傾斜を固定させた状態での、主ロール11へのマンドレル21の接近離間動作は、前記進退駆動シリンダ27を進退駆動させてマンドレル21の支持構造全体を紙面左右側に水平移動させることで行える。
以上説明のように、本実施形態のリングローリングミル310によれば、上記第2実施形態のリングローリングミル110と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、本実施形態のリングローリングミル310によれば、主ロール11およびマンドレル21によりリング状体Wの周部に作用させる押圧力を、この周部の周方向位置ごとのみならず、厚さ方向位置ごとでも異ならせることが可能になる。
[第5実施形態]
続いて、図22〜図24を参照しながら、本発明の第5実施形態について以下に説明する。なお、以下の説明においては、上記第4実施形態との相違点を中心に説明し、その他については上記第4実施形態と同様であるとしてその説明を省略する。
上記第4実施形態では、主ロール11の上端側を揺動させていたのに対し、本実施形態のリングローリングミル410では、主ロール11の下端側を揺動させる点が特に異なっている。
図22に示すように、本実施形態のリングローリングミル410は、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間の寸法が、マンドレル21の回転軸線に沿った方向で見た場合に鉛直方向上側(一方側)と鉛直方向下側(他方側)とで異なるように、主ロール11をマンドレル21の回転軸線に対して傾斜支持する主ロール傾斜支持機構を備えている。
この主ロール傾斜支持機構は、主ロール11の上端(一端)を定位置に回転自在に支持する支持ピン420(第1の主ロール支持部)と、主ロール11の下端(他端)を回転自在に支持する球面軸受け430(第2の主ロール支持部)と、球面軸受け430をマンドレル21に対して接近離間させる主ロール駆動部440(第1の主ロール駆動部)とを備えている。
支持ピン420は、主ロール11の軸線と交差してかつマンドレル21の軸線と捻れの位置にある水平軸線CL7(図22の紙面に垂直な軸線)回りに傾動可能なように、主ロール11の上端を支持している。
本実施形態の基台370には、この基台370を一方向に沿って走行可能に支持する車輪371が設けられている。したがって、前記主ロール駆動源350及び前記伝達部360は、基台370と共に一体になって図22の紙面左右方向に移動する。
主ロール駆動部440は、定位置に据え付けられたアンカー441と、このアンカー441及び主ロール駆動源350間に設けられた油圧シリンダ442とを備えており、油圧シリンダ442が伸縮動作を行うことによって主ロール駆動源350と伝達部360と基台370とを、図22の紙面左右方向に移動させる。前述のように、主ロール11の上端は支持ピン420によって揺動自在に支持されているため、主ロール駆動部440を駆動させることにより、定位置に固定されたマンドレル21に対して接近離間するように、主ロール11を、水平軸線CL7回りに傾動させることが可能となっている。
以上説明の構成を有する本実施形態のリングローリングミル410を用いたリング圧延方法について以下に説明する。
まず、リング状体Wの周部の下端側を上端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、主ロール駆動部440を駆動して油圧シリンダ442を伸展させることで、主ロール11を水平軸線CL7回りに紙面右側に傾動させる。このようにして主ロール11を所望の角度に傾けた状態で主ロール駆動部440を停止させることにより、図23に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に上側(一方側)よりも下側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
また、リング状体Wの周部の上端側を下端側よりも強い押圧力で圧延する場合には、主ロール駆動部440を駆動して油圧シリンダ442を収縮させることで、主ロール11を水平軸線CL7回りに紙面左側に傾動させる。このようにして主ロール11を所望の角度に傾けた状態で主ロール駆動部440を停止させることにより、図24に示すように、マンドレル21の外周面及び主ロール11の外周面間の隙間が、主ロール11の回転軸線に沿った方向で見た場合に下側(一方側)よりも上側(他方側)の方が狭くなるように、マンドレル21を主ロール11の回転軸線に対して傾斜支持することができる。
なお、主ロール11の傾斜を固定させた状態での、主ロール11へのマンドレル21の接近離間動作は、前記進退駆動シリンダ27を進退駆動させてマンドレル21の支持構造全体を紙面左右側に水平移動させることで行える。
以上説明のように、本実施形態のリングローリングミル410によれば、上記第4実施形態のリングローリングミル310と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、本実施形態のリングローリングミル410によれば、主ロール11およびマンドレル21によりリング状体Wの周部に作用させる押圧力を、この周部の周方向位置ごとのみならず、厚さ方向位置ごとでも異ならせることが可能になる。
なお、以上説明の各実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求に基づき種々変更可能である。
例えば、上記第1実施形態では、アキシャルロール41をその回転軸線回りに回転駆動可能に支持した構成を示したが、これに代えて、アキシャルロール41を回転自在に支持し、リング状体Wが主ロール11およびマンドレル21によりその周方向に回転されるのに従って回転するようにしてもよい。
また、上記第1〜第5の実施形態では、マンドレル21又は主ロール11の何れか一方のみを他方に対して傾動させるものとしたが、これに限らず、マンドレル21又は主ロール11の双方を傾動させるようにしてもよい。
また、上記第2,第3実施形態では、マンドレル21の上端支持部のみを揺動させたが、これに限らず、マンドレル21の上端支持部(第3のマンドレル支持部)及び下端支持部(第4のマンドレル支持部)の双方をそれぞれ独立に、主ロール11に対して接近離間させる駆動機構(第2のマンドレル駆動部)を採用してもよい。
また、上記第4,第5実施形態では、主ロール11の上端支持部または下端支持部の何れか一方のみを揺動させたが、これに限らず、主ロール11の上端支持部(第1の主ロール支持部)及び下端支持部(第2の主ロール支持部)の双方をそれぞれ独立に、マンドレル21に対して接近離間させる駆動機構(第2の主ロール駆動部)を採用してもよい。
主ロールおよびマンドレルがリング状体の周部に作用させる押圧力を、リング状体の周部において局所的に異ならせることができる。

Claims (13)

  1. 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレルが備えられ、回転駆動される前記主ロールの外周面と、回転自在な前記マンドレルの外周面との間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリングローリングミルであって、
    前記マンドレルの外周面及び前記主ロールの外周面間の隙間が、前記主ロールの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記マンドレルを前記主ロールの回転軸線に対して傾斜支持するマンドレル傾斜支持機構を更に備える
    ことを特徴とするリングローリングミル。
  2. 請求項1に記載のリングローリングミルであって、
    前記マンドレル傾斜支持機構が、
    前記マンドレルの上端及び下端を支持する支持フレームと;
    この支持フレームを傾動させるフレーム傾動機構と;
    を備える。
  3. 請求項1に記載のリングローリングミルであって、
    前記マンドレル傾斜支持機構が、
    前記マンドレルの一端を定位置に回転自在に支持する第1のマンドレル支持部と;
    前記マンドレルの他端を回転自在に支持する第2のマンドレル支持部と;
    前記第2のマンドレル支持部を前記主ロールに対して接近離間させる第1のマンドレル駆動部と;
    を備える。
  4. 請求項3に記載のリングローリングミルであって、
    前記第1のマンドレル駆動部が、
    定位置に固定された偏心軸と;
    この偏心軸及び前記第1のマンドレル支持部間を連結する第1の連結フレームと;
    前記偏心軸を回転させる回転駆動部と;
    を備える。
  5. 請求項3に記載のリングローリングミルであって、
    前記第1のマンドレル駆動部が、
    定位置に固定された基部と;
    この基部及び前記第1のマンドレル支持部間を連結する第2の連結フレームと;
    この第2の連結フレームを前記基部に対して相対移動させるスライド駆動部と;
    を備える。
  6. 請求項1に記載のリングローリングミルであって、
    前記マンドレル傾斜支持機構が、
    前記マンドレルの一端を回転自在に支持する第3のマンドレル支持部と;
    前記マンドレルの他端を回転自在に支持する第4のマンドレル支持部と;
    前記第3のマンドレル支持部及び前記第4のマンドレル支持部の双方をそれぞれ独立に、前記主ロールに対して接近離間させる第2のマンドレル駆動部と;
    を備える。
  7. 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレルが備えられ、回転駆動される前記主ロールの外周面と、回転自在な前記マンドレルの外周面との間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリングローリングミルであって、
    前記マンドレルの外周面及び前記主ロールの外周面間の隙間が、前記マンドレルの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記主ロールを前記マンドレルの回転軸線に対して傾斜支持する主ロール傾斜支持機構を更に備える
    ことを特徴とするリングローリングミル。
  8. 請求項7に記載のリングローリングミルであって、
    前記主ロール傾斜支持機構が、
    前記主ロールの一端を定位置に回転自在に支持する第1の主ロール支持部と;
    前記主ロールの他端を回転自在に支持する第2の主ロール支持部と;
    前記第2の主ロール支持部を前記マンドレルに対して接近離間させる第1の主ロール駆動部と;
    を備える。
  9. 請求項7に記載のリングローリングミルであって、
    前記主ロール傾斜支持機構が、
    前記主ロールの一端を回転自在に支持する第1の主ロール支持部と;
    前記主ロールの他端を回転自在に支持する第2の主ロール支持部と;
    前記第1の主ロール支持部及び前記第2の主ロール支持部の双方をそれぞれ独立に、前記マンドレルに対して接近離間させる第2の主ロール駆動部と;
    を備える。
  10. 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレル間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリング圧延方法であって、
    前記マンドレルの外周面と前記主ロールの外周面との間の隙間が、前記主ロールの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記マンドレルを前記主ロールの回転軸線に対して傾斜支持する工程を含む
    ことを特徴とするリング圧延方法。
  11. 請求項10に記載のリング圧延方法であって、
    前記隙間の前記一方側が前記他方側よりも小さくなるように前記マンドレルを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、
    前記隙間の前記他方側が前記一方側よりも小さくなるように前記マンドレルを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、
    を含む。
  12. 互いに接近離間可能に設けられた主ロールおよびマンドレル間にリング状体の周部をこのリング状体の径方向に挟んだ状態で、前記リング状体をその周方向に沿って回転させながら前記周部を前記径方向に圧延するリング圧延方法であって、
    前記マンドレルの外周面と前記主ロールの外周面との間の隙間が、前記主ロールの回転軸線に沿った方向で見た場合に一方側と他方側とで異なるように、前記主ロールを前記マンドレルの回転軸線に対して傾斜支持する工程を含む
    ことを特徴とするリング圧延方法。
  13. 請求項12に記載のリング圧延方法であって、
    前記隙間の前記一方側が前記他方側よりも小さくなるように前記主ロールを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、
    前記隙間の前記他方側が前記一方側よりも小さくなるように前記主ロールを傾けて前記リング状体の前記周部を圧延する工程と、
    を含む。
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