JP4702327B2 - 発光表示装置及び電子機器 - Google Patents
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請求項1記載の発明は、発光素子(例えば、図19〜図23の紫外線発光素子203)を有する発光表示装置(例えば、図19の腕時計200、図22の腕時計200a、図23の腕時計200b)において、
前記発光素子が配置された光透過性を有する枠状部材(例えば、図19、20、22、23の枠状部材5)と、
この枠状部材の下方に設けられた回路基板(例えば、図19、22、23の回路基板13)と、
この回路基板の予め定められている位置に形成された接続端子(例えば、図19、22、23の接続端子T)と、
前記発光素子に一端が固定され、前記接続端子と前記発光素子とを電気的に接続する、互いに異なる形状の複数の導電性のコンタクト部材の中から選択された形状の導電性のコンタクト部材(例えば、図19、21〜23における紫外線発光素子203の足ピン204)と、
前記枠状部材と前記回路基板との間に配置された中間部材(例えば、図19、22、23のアナログ指針機構15)と、
前記接続端子に電気的に接続され、前記コンタクト部材の他端が当接する当接部(例えば、図19、22、23の当接部24a)を有する導電性の固定部材(例えば、図19、22、23の固定部材24)とを備え、
前記コンタクト部材は、前記発光素子と前記接続端子との位置関係により定められる折曲位置にて折曲された折曲部(例えば、図19、図21〜図23の折曲部205)を有し、
前記固定部材は、前記中間部材と前記回路基板との間に設けられた接続孔(例えば、図19、22、23の接続孔15a)内に配置されており、前記当接部に前記コンタクト部材の他端が挿入された場合に前記当接部が弾性変形して前記コンタクト部材の他端を押圧し挟持して予め定められている位置に固定することを特徴とする。
また、発光素子の端子に固定された導電性のコンタクト部材は、異なる形状の複数の導電性のコンタクト部材の中から選択された一つの形状の導電性のコンタクト部材であり、かつ、予め定められた位置に固定されているので、発光素子と接続端子との距離が離れている場合でも、発光素子と接続端子とを電気的に接続することができることとなるとともに、接続端子から離れている位置へも発光素子をより近づけて光を照射することができる。
また、例えば、導電性のコンタクト部材と、導電性の固定部材とが、脱着可能な状態で接続する構成にすることにより、発光素子や枠状部材の交換を容易に行うことができる。
また、コンタクト部材は、発光素子と接続端子との位置関係により定められる折曲位置にて折曲されている折曲部を有しているので、発光素子と接続端子とが所定間隔を置いて配置されている場合でも、コンタクト部材により両者を安定して電気的に接続することができ、また、所望する位置に発光素子を配置して効果的に光を照射することができる。
また、接続端子は、回路基板に形成されているので、発光素子は回路基板に接続されることとなって、この回路基板により発光素子を様々な態様で発光させることができる。
前記折曲部は、
前記発光素子と前記接続端子との位置関係により定められる折曲角度にて折曲されていることを特徴とする。
前記導電性のコンタクト部材は、前記発光素子から前記折曲位置までの直線状の第一折曲部(例えば、図19、22、23の第一折曲部205a)と、前記第一折曲部に対し予め定められた角度をなす前記折曲位置から前記接続端子までの直線状の第二折曲部(例えば、図19、22、23の第二折曲部205b)とを有し、
前記第一折曲部の長さは、前記中間部材の高さに対応して変更可能に形成され、前記第二折曲部の長さは、前記発光素子と前記接続端子との間の水平距離に対応して変更可能に形成されていることを特徴とする。
また、発光素子の端子に当接する導電性のコンタクト部材が、接続端子に電気的に接続された導電性の付勢部材により発光素子側に付勢されて発光素子と接続端子とを電気的に接続するようにしたので、付勢部材の付勢力により、発光素子と接続端子との間隔に誤差が生じた場合や当該装置に衝撃が加えられた場合でも、その接続を安定して維持することができる。
また、接続端子に電気的に接続された導電性の付勢部材が、発光素子の端子に当接して発光素子側に付勢されるので、発光素子と接続端子との間隔に誤差が生じた場合や、当該装置に衝撃が加えられた場合でも、その接続を安定して維持することができる。
また、一つの部材により発光素子と接続端子との電気的接続を行うので、部品点数を削減することができる。
また、例えば、導電性のコンタクト部材と、導電性の固定部材とが、脱着可能な状態で接続する構成にすることにより、発光素子や枠状部材の交換を容易に行うことができる。
また、この半田付けにより部品点数を削減した安価な接続とすることができ、製品の低価格化に対応できる。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の腕時計を示した平面図であり、図2は図1のII−II線における要部の拡大断面図である。
図1、2に示すように、この腕時計100には、発光表示装置である時計モジュール1を内部に収納する機器ケースとしての時計ケース2が備えられ、時計ケース2の上部中央には時計ガラス3がパッキン4を介して装着されている。また、時計モジュール1に備えられている枠状部材5は、その上部を時計ガラス3に当接するように配置されている。さらに、この時計ケース2の下面には、裏蓋6が防水リング7を介して取り付けられており、時計モジュール1と裏蓋6との間には、緩衝部材8が設けられている。また、この時計ケース2の上部外周にはベゼル9が設けられている。更に、時計ケース2には、バンド軸2Aを介し、時計バンドBが取り付けられている。
また、上部ハウジング10には、アナログ指針機構15と液晶表示素子16とが備えられており、下部ハウジング11には、例えば、アナログ指針機構15と液晶表示素子16等が動作するための電池(図示せず)が組み込まれている。
液晶表示素子16は、例えば、上下一対の透明な電極基板間に液晶を封入した液晶セルの上面に上偏光板、液晶セルの下面に下偏光板を設けたものであり、液晶セルの一対の電極基板間に電圧を印加した状態に応じて、時刻などの情報を表示するように構成されているものである。この液晶表示素子16は、文字板12に設けられた窓部12cから視認することができる。
これら発光部19は、例えば、波長が350〜420nm、または254〜365nmの紫外線に反応して有色発光し、紫外線が照射されない通常状態のときに透明な状態を呈するものである。つまり、紫外線発光素子201から出力された紫外線や、光透過性を有する枠状部材5を介して出射される紫外線に反応して、発光部19は有色発光する。
また、この紫外線発光素子201は、接続部材21Aであるコンタクト部材21とコイルばね22とにより時計ケース2内に弾性的に固定されているので、時計ケース2が外部から衝撃を受けても、その衝撃をコイルばね22で吸収することができる。
特に、腕時計の機能やサイズが異なる機種毎に、時計モジュール1や上部ハウジング10の厚みが異なることにより、紫外線発光素子201と回路基板13との距離が異なる場合や、各部材の寸法誤差などにより、紫外線発光素子201と回路基板13との距離が異なるといった場合に、コイルばね22の弾性変形により紫外線発光素子201を時計ケース2内に確実に固定することができると共に、紫外線発光素子201と時計モジュール1内の回路基板13とを容易に且つ確実に電気的に接続することができる。
特に、図6または図7に示すように紫外線発光素子201を枠状部材5の外周側内部に配置させることにより、紫外線発光素子201から発せられた紫外線の大部分が光透過性を有する枠状部材に取り込まれ、より効率的な照射ができる。
また、枠状部材5と回路基板13の接続端子Tとの間に、中間部材としての上部ハウジング10や文字板12が設けられていても、それらに設けられた貫通孔10a、貫通孔12bにコンタクト部材21を通すことにより、紫外線発光素子201と回路基板13の接続端子Tとの接続を行うことができる。
次に、図8を参照して、本発明を腕時計に適用した第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
このコイルばね22Aは、導電性を有し、上部ハウジング10に設けられた貫通孔10a内に挿入されるとともに、文字板12に設けられた貫通孔12b、および枠状部材5に設けられた貫通孔5aを通され、枠状部材5の上方にその上端部が突出するように配置される。この突出した上端部に紫外線発光素子201が当接されている。また、コイルばね22Aは、その下端部が回路基板13に形成された接続端子Tに弾接している。これにより、コイルばね22Aは紫外線発光素子201を付勢し、弾性的に支持すると共に、コイルばね22Aを介して紫外線発光素子201と回路基板13とを電気的に接続している。
更に、紫外線発光素子201はコイルばね22Aにより時計ケース2内に弾性的に固定されているので、時計ケース2が外部から衝撃を受けても、その衝撃をコイルばね22で吸収することができる。また、各製品において紫外線発光素子201と回路基板13との距離が異なるといった場合に、コイルばね22Aの弾性変形により紫外線発光素子201を時計ケース2内に確実に固定することができると共に、紫外線発光素子201と時計モジュール1内の回路基板13とを容易に且つ確実に電気的に接続することができる。
特に、第1の実施の形態に比べ、紫外線発光素子201を支持、固定する部材がコイルばね22Aのみであり、部材(コンタクト部材21)が一つ減ったことにより、組み付けが容易になるとともに、コストを減らすことができる。
次に、図11、12を参照して、本発明を腕時計に適用した第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
また、所望するときに紫外線発光素子202を発光させて各発光部19を自由に有色発光させることができるとともに、紫外線発光素子202は、その足ピン20dが固定部材24により押圧挟持されて固定されているので、その脱着が可能であり、紫外線発光素子202の交換を容易に行うことができる状態で、紫外線発光素子202と時計モジュール1内の回路基板13とを電気的に接続することができる。
次に、図15を参照して、本発明を腕時計に適用した第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
また、所望するときに紫外線発光素子202を発光させて各発光部19を自由に有色発光させることができるとともに、紫外線発光素子202は、その足ピン20dが半田付け(半田固定部25)により固定されているので、部品点数を削減した安価な接続とすることができ、製品の低価格化に対応できる。
次に、図18から図23を参照して、本発明を腕時計に適用した第5の実施の形態について説明する。図18は本実施の形態の腕時計を示した平面図であり、図19は図18のIXX−IXX線における要部の拡大断面図である。なお、第1の実施の形態と同一の機能を有する部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図21(A)に示すように、紫外線発光素子203は、図3に示した紫外線発光素子201の光出力部20aに電極端子または接続部材(コンタクト部材)としての足ピン204を備えている。ここで、紫外線発光素子203は、光出力部20aに電極端子または接続端子(コンタクト部材)としての折曲自在な足ピンが設けられたものであり、紫外線発光素子201と異なる形状を有するので、異なる符合を付した。
図21(B)〜(D)に示す紫外線発光素子203は、図21(A)に示される紫外線発光素子203の足ピン204を所望の個所(折曲位置P)において、所定の角度(例えば、90°)に折曲することにより、図21(B)、(C)に示される紫外線発光素子203のように、直線状の第一折曲部205aと直線状の第二折曲部205bを有する折曲部205を形成する。また、足ピン204を、任意の位置で切断することにより、図21(D)に示される紫外線発光素子203のように、その足ピン204の長さを調整する。
このように、紫外線発光素子203に備えられた足ピン204の折曲部205における第一折曲部205aと、第二折曲部205bの各々の長さおよび角度は変更可能である。
なお、図21(A)に示される紫外線発光素子203の正面図は、図11(A)に示される紫外線発光素子202と同様の形状である。
即ち、例えば、図22に示される腕時計200aは、第5の実施の形態における第1の変形例であり、図19に示される腕時計200と同一のアナログ指針機構15を用いつつ、時計ケース2、文字板12の径、サイズ等を小さくした、小型の腕時計である。腕時計200を基準として、小型の腕時計200aを組み立てる場合、腕時計200の紫外線発光素子203より、第二折曲部205bを短く調整した紫外線発光素子203を用いることによって、紫外線発光素子203を腕時計200aに配置することができる。
これに対し、図22に示される腕時計200aに備えられているアナログ指針機構15は、図19に示される腕時計200と同一の、直径aが25.7mmのアナログ指針機構15であるが、時計ケース2の直径bは33.0mm、文字板12の直径cは26.3mm、時計ガラス3の直径dは24.6mm、腕時計200aの厚さeは10.4mmであるように、腕時計200aは小型の腕時計である。この小型の腕時計200aにおいて、腕時計200aにおける各部材の位置、距離に対応させ、第一折曲部205aの長さfは3.14mm、第二折曲部205bの長さgは2.15mm、に調整された紫外線発光素子203を用いることにより、紫外線発光素子203を腕時計200aに配置することができる。
このように、サイズの異なる腕時計、特に、大きさ、水平方向のサイズの異なる腕時計に、同一のアナログ指針機構15を用いる場合でも、紫外線発光素子203の足ピン204の折曲部205(第一折曲部205a、第二折曲部205b)の長さ及び角度を調整することにより、紫外線発光素子203を配置することができる。なお、紫外線発光素子203の光出力部20aの高さhは1.0mmである。
このように、サイズの異なる腕時計、特に厚さ、高さ方向のサイズが異なる腕時計に、同一のアナログ指針機構15を用いる場合でも、紫外線発光素子203の足ピン204の折曲部205(第一折曲部205a、第二折曲部205b)の長さ及び角度を調整することにより、紫外線発光素子203を配置することができる。なお、紫外線発光素子203の光出力部20aの高さhは1.0mmである。
腕時計の場合、様々なデザイン、特に、外形のサイズが異なるものの需要が多く存在する。このようなデザインや外形のサイズが異なる腕時計毎に異なるアナログ指針機構15を用いるより、各腕時計に対し、共通のアナログ指針機構15を対応させることができれば、様々なアナログ指針機構15を取り扱う煩雑さを解消するとともに、アナログ指針機構15の製造コストを低減する効果もある。
また、所望するときに紫外線発光素子203を発光させて各発光部19を自由に有色発光させることができるとともに、紫外線発光素子203は、その足ピン204が固定部材24により押圧し、挟持されて固定されているので、その脱着が可能であり、紫外線発光素子203の交換を容易に行うことができる状態で、紫外線発光素子203と時計モジュール1内の回路基板13とを電気的に接続することができる。特に、足ピン204は、任意の位置で折曲可能であるとともに、切断可能であるので、その寸法変更等により、紫外線発光素子203を、様々な形状、デザイン、サイズの腕時計に容易に配置することができる。
また、枠状部材と回路基板との間隔は、中間部材の存在、或いは枠状部材の取付位置に応じて任意に定めてよい。
また、電子機器は腕時計に限ったものでなく、携帯電話機、自動車の計器類など、各種機器であってもよい。
また、枠状部材の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 時計ケース(機器ケース)
2a 凸部
3 時計ガラス
5 枠状部材
5a 貫通孔
10 上部ハウジング(中間部材)
10a 貫通孔
11 下部ハウジング
12 文字板(中間部材)
12a 軸孔
12b 貫通孔
13 回路基板
14 中枠
15 アナログ指針機構(中間部材)
15a 接続孔
15b 空間(貫通孔)
16 液晶表示素子
17 指針軸
18 指針
19 発光部
20a 光出力部
20b 電極端子
20c 緩衝材
20d 足ピン(接続部材、コンタクト部材)
21 コンタクト部材(接続部材)
21a 支持軸
21A 接続部材
22 コイルばね(接続部材、付勢部材)
22A コイルばね(接続部材、付勢部材)
23 緩衝部材
24 固定部材(接続部材)
24a 当接部
25 半田固定部
204 足ピン(接続部材、コンタクト部材、折曲部)
205 折曲部
205a 第一折曲部(折曲部)
205b 第二折曲部(折曲部)
T 接続端子
P 折曲位置
B 時計バンド
100、200、200a、200b 腕時計
201、202、203 紫外線発光素子(発光素子)
Claims (4)
- 発光素子を有する発光表示装置において、
前記発光素子が配置された光透過性を有する枠状部材と、
この枠状部材の下方に設けられた回路基板と、
この回路基板の予め定められている位置に形成された接続端子と、
前記発光素子に一端が固定され、前記接続端子と前記発光素子とを電気的に接続する、互いに異なる形状の複数の導電性のコンタクト部材の中から選択された形状の導電性のコンタクト部材と、
前記枠状部材と前記回路基板との間に配置された中間部材と、
前記接続端子に電気的に接続され、前記コンタクト部材の他端が当接する当接部を有する導電性の固定部材とを備え、
前記コンタクト部材は、前記発光素子と前記接続端子との位置関係により定められる折曲位置にて折曲された折曲部を有し、
前記固定部材は、前記中間部材と前記回路基板との間に設けられた接続孔内に配置されており、前記当接部に前記コンタクト部材の他端が挿入された場合に前記当接部が弾性変形して前記コンタクト部材の他端を押圧し挟持して予め定められている位置に固定することを特徴とする発光表示装置。 - 前記折曲部は、
前記発光素子と前記接続端子との位置関係により定められる折曲角度にて折曲されていることを特徴とする請求項1に記載の発光表示装置。 - 前記導電性のコンタクト部材は、前記発光素子から前記折曲位置までの直線状の第一折曲部と、前記第一折曲部に対し予め定められた角度をなす前記折曲位置から前記接続端子までの直線状の第二折曲部とを有し、
前記第一折曲部の長さは、前記中間部材の高さに対応して変更可能に形成され、前記第二折曲部の長さは、前記発光素子と前記接続端子との間の水平距離に対応して変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光表示装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の発光表示装置を機器ケースに備えたことを特徴とする電子機器。
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