JP4702088B2 - 画像信号のノイズ低減方法、ノイズ低減装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子から出力される画像信号のノイズ低減方法、ノイズ低減装置、及びこれらを用いた撮像装置に関する。
従来、デジタルカメラ等においては、撮像素子から出力されデジタル変換された画像信号からノイズを除去する方法として、例えば平滑化フィルタや、メディアンカットフィルタを用いる方法が知られている。しかし、画像信号にそれらのフィルタをかけた場合にはノイズだけでなく画像のエッジ成分も失われることとなる。そのためエッジ成分を劣化させることなくノイズ成分を除去あるいは減少させることが必要となる。これに関しては、例えば下記特許文献1には、A/Dコンバータから出力されたデジタル映像信号(画像信号)に対し、輝度レベルに基づき1画素ごとにノイズであるか否かを判別し、ノイズと判別された画素信号だけをデジタルフィルタに通すことにより、ノイズ成分の影響がなく、かつ解像度の劣化の少ない画像を得る方法が記載されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、前記方法は、画像信号に対して、それがノイズであるか否かの判別、及びその判別結果に応じた信号処理内容の切り換えを行うものであるため、ハードウェア資源等の信号処理システムの複雑化やコスト高を招くという問題があった。
そこで、出願人は特許文献2記載の発明を提案した。これにより、ハードウェア資源等の信号処理システムの複雑化やコスト高を招くという問題を解消することが可能となり、さらには画像のエッジを劣化することなくノイズを低減させることも可能となった。
特開平8−331422号公報(「0033」〜「0036」段落参照。) 特開2004−363853号公報
しかしながら、特許文献2記載の発明にあっては、前述のように画像のエッジを劣化することなくノイズを低減させることは可能であるが、画像のグラデーションがある部分については、ノイズ除去能力が低下するという課題が確認された。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な信号処理システムで画像のグラデーションがある部分についてもノイズ除去能力を得ることのでき、かつ劣化の少ない画質を得ることが可能となる画像信号の画像信号のノイズ低減方法、ノイズ低減装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために請求項1の発明にあっては、撮像素子から出力された画像信号に対し、注目画素を対称中心として対称位置に存在する複数の周辺画素の値の平均値である周辺画素平均値を算出し、前記周辺画素平均値を、前記注目画素の値を中心とした所定範囲に制限した制限周辺画素値を算出し、前記制限周辺画素値を、前記周辺画素の新たな値として、前記注目画素にローパスフィルタ処理を施し注目画素変換値を得る画像信号のノイズ低減方法とした。
また、請求項の発明にあっては、前記撮像素子から出力された画像信号は、画素補間処理を施す前のベイヤー配列の信号であるとした。
また、請求項の発明にあっては、前記注目画素及び周辺画素をG成分の画素とした。
また、請求項の発明にあっては、前記撮像素子から出力された画像信号は、ガンマ変換処理を施す前の信号であるとした。
また、請求項の発明にあっては、請求項1からのいずれかに記載の画像信号のノイズ低減方法を、複数回反復処理することとした。
また、請求項の発明にあっては、撮像素子から出力された画像信号に対し、注目画素を対称中心として対称位置に存在する複数の周辺画素の値の平均値である周辺画素平均値を算出する手段と、前記周辺画素平均値を、前記注目画素の値を中心とした所定範囲に制限した制限周辺画素値を算出する手段と、前記制限周辺画素値を、前記周辺画素の新たな値として、前記注目画素にローパスフィルタ処理を施し注目画素変換値を得る手段とを備えるノイズ低減装置とした。
また、請求項の発明にあっては、被写体を撮像して画像信号を出力する撮像素子を備える撮像装置において、前記撮像素子から出力された画像信号に対し、注目画素を対称中心として対称位置に存在する複数の周辺画素の値の平均値である周辺画素平均値を算出する手段と、前記周辺画素平均値を、前記注目画素の値を中心とした所定範囲に制限した制限周辺画素値を算出する手段と、前記制限周辺画素値を、前記周辺画素の新たな値として、前記注目画素にローパスフィルタ処理を施し注目画素変換値を得る手段とを備える撮像装置とした。
本発明によれば、画像信号におけるエッジなどの大きな振幅成分を保持したまま低振幅成分のノイズを低減させ、同時にエッジを劣化させることなくエッジ上のノイズを低減させることができるとともに、画像のグラデーションがある部分についてもノイズ除去能力を得ることができる。しかも、画素の値に関係なく常に同一の処理を画像信号に施すだけで、それを実現することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本発明に係るデジタルカメラ1の概略構成を示すブロック図である。
このデジタルカメラ1は、撮像素子であるCCD2により被写体を撮像し、撮像により取得した被写体画像をLCD(液晶表示装置)4に表示させるとともに、撮影操作に応じて、撮像した被写体画像を画像データに変換し画像メモリ5に記録する構成である。なお、画像メモリ5は、カメラ本体に内蔵又は着脱自在なフラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。
CCD2は、感光部にベイヤー配列の原色フィルター(図5(a)参照)が設けられたものであり、CCD2から出力されたアナログの撮像信号は、信号処理部3において各種の信号処理を施されて、最終的には輝度信号(Y信号)と色差信号(Cb信号、Cr信号)を含んだYUVデータ、すなわちデジタルの画像信号として出力される。
信号処理部3から出力された画像信号は、撮影待機状態にあるときLCD4に送られて被写体画像として表示される。また、撮影操作時には、CPU6によりJPEG等の所定フォーマットに従い圧縮され画像メモリ5に記録される。画像メモリ5に記録された圧縮後の画像データは、必要に応じCPU6により読み出され、いったん伸張された後LCD4において静止画像、或いは動画像として再生表示される。
また、デジタルカメラ1は、CPU6が前記画像データの圧縮・伸張、及び装置全体の制御に必要とする各種の制御プログラムが記録されたROM7と、CPU6の作業用メモリであるRAM8、キー入力部9、レンズ駆動部10を有している。キー入力部9は、シャッターキーや、動作モードの切り替えに使用されるモード切替キー等からなり、キー操作に応じた操作信号をCPU6へ出力する。レンズ駆動部10は、CCD2の前面に配置されたフォーカスレンズを含むレンズ群を光軸方向に駆動するモーターや、それを制御するためのドライバー等から構成され、AF制御時におけるCPU6からの指令に基づきレンズ位置を変化させる。
図2は、前述した信号処理部3の詳細を示すブロック図である。信号処理部3は、CCD2から入力したアナログの撮像信号が入力するアナログ処理部31と、ノイズ低減部32、色補間部33、ホワイトバランス調整部34、ガンマ補正部(ガンマLUT)35、色変換部36、エッジ強調部37の各部から構成されている。
アナログ処理部31は、CCD2から出力された撮像信号に含まれるCCD2の駆動ノイズを減少させる相関二重サンプリング回路(CDS回路)と、ノイズ低減後における信号のゲインを調整する自動利得制御回路(AGC回路)、ゲイン調整後の信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を含み、CCD2から入力したアナログの撮像信号をデジタルの画像信号(ベイヤーデータ)に変換する。ノイズ低減部32は、アナログ処理部31から出力された撮像信号に混入しているノイズを低減させる。なお詳細については後述する。
色補間部33は、前記ノイズが低減されたベイヤーデータからR,G,Bの色成分について色補間を行って全画素分のRGBデータを生成する。ホワイトバランス調整部34は、画像を構成する全画素の色情報に基づきR,G,Bの色成分毎のゲイン調整を行うことによってホワイトバランスを調整する。ガンマ補正部35は画像信号に対するガンマ特性(階調特性)の補正を行う。
色変換部36は、R,G,Bの色成分データから輝度信号(Y信号)と色差信号(Cb信号、Cr信号)を含んだYUVデータを生成する。エッジ強調部37は、ハイパスフィルタ或いはマスクフィルタによりYUVデータにおけるY信号の振幅を調整することによりエッジ強調を行い、かつエッジ強調により生じたノイズをコアリング処理等により除去し、処理後の画像信号をCPU6やLCD4へ出力する。
図3は、GのLPF重み付データ71を示す図であり、図6は、R及びBのLPF重み付データ72を示す図である。
次に、前述したノイズ低減部32について詳述する。ノイズ低減部32は、所謂ローパスフィルタであって、図示しないが、5ライン分のラインメモリ、5ピクセル分の遅延素子と、各遅延素子からの出力に対して減算器、絶対値算出回路、リミッタ等が接続された構成である。そして、図4のフローチャートに示した処理アルゴリズムに従ったノイズ低減処理を行うことにより、アナログ処理部31から入力したベイヤーデータにおけるノイズを低減させる。
すなわちノイズ低減部32では、図5(a)に示した5×5の画素空間を処理単位としてRGBの色成分データ毎に以下の動作を行う。まずGデータについて説明すると、図5(b)に示したように、注目画素(中心画素)、及びこれを対称中心として対象位置にあるその周辺8画素の値(画素値)に着目する。そして、注目画素を対称中心として対象位置にある一対の画素の平均値を求め、tmp0〜tmp3とする(ステップS101)。
つまり、
tmp0=(G0+G3)/2
tmp1=(G1+G2)/2
tmp2=(G4+G7)/2
tmp3=(G5+G6)/2
とする。
次に、下記のように各tmp0〜tmp3と注目画素値Gcと差を求め、これをd0〜d3とする(ステップS102)。
d0=tmp0−Gc
d1=tmp1−Gc
d2=tmp2−Gc
d3=tmp3−Gc
さらに、下記のように、定数A(>0)により、前記d0〜d3の値を区間[−A,A]に制限し、その結果をdn′とする(ステップS103)。
d0′=f0×min(A,│d0│)
d1′=f1×min(A,│d1│)
d2′=f2×min(A,│d2│)
d3′=f3×min(A,│d3│)
ここで、f0〜f3はd0〜d3の符号であり、min(a,b)はaとbの小さい方を選択する演算子であり、|a|はaの絶対値を求める演算子である。
また、このステップS103で求めたd0′〜d3′から、周辺画素g0〜g3を次のように再定義する。
g0=d0′+Gc
g1=d1′+Gc
g2=d2′+Gc
g3=d3′+Gc
これら周辺画素を使って図3に示したGのLPF重み付データ71でLPF処理を行い、ノイズ低減後のGc′を得る(ステップS104)。
Gc′=(4×g0+4×g1+2×g2+2×g3+4×Gc)/16
=(4×d0′+4×d1′+2×d2′+2×d3′+16×Gc)/16
なお、図3に示したGのLPF重み付データ71(1倍、2倍、4倍)はあくまでも一例であり他の値を用いるようにしてもよい。
引き続き、B,Rの色成分データについても、上述したGデータと同様の処理を行いノイズを低減させる。但し、その際には図5(c)、同図(d)に示したように、注目画素値Bc,Rcに対して8画素分の周辺画素値B0〜B7,R0〜R7を用いた処理を行い、かつ前述した重み付け倍率は、例えば図6に示したR及びBのLPF重み付データ72とする。
以上のように前記ノイズ低減部32における処理では、アナログ処理部31から入力したベイヤーデータのRGBの各色成分データ毎に、注目画素値を、周辺画素値の影響を一定以上受けない元の値と近い値に変換するため、エッジなどの大きな振幅成分を保持したまま、撮像信号に混入している低振幅ノイズを低減させることができる。また、エッジ部分の画素についても、注目画素値に近い周辺画素値(修正値)のみで平均化を行うため、エッジを劣化させることなくエッジ上のノイズも低減させることができる。また、画像のグラデーションがある部分についてもノイズ除去能力を得ることができる。しかも、注目画素値や周辺画素値に関係なく常に同一の処理を画像信号に施すだけである。従って、信号処理システムが簡単であり低コストでノイズ除去ができるとともに、劣化の少ない画質を得ることができる。
なお、本実施の形態では、RGBの各色成分データの全てを処理対象としてノイズ低減処理(ローパスフィルタ処理)を行うようにしたが、輝度成分が最も多いGデータのみにノイズ低減処理を施すようにしても構わない。その場合であっても実用上の効果を得ることができる。
また、本実施の形態を、複数回反復処理してもよい。これにより、低周波数ノイズの低減効果をあげることができる。
図7は、前述した第1の実施の形態と等価な変形例を示すものである。
すなわちノイズ低減部32では、図5(a)に示した5×5の画素空間を処理単位としてRGBの色成分データ毎に以下の動作を行う。まずGデータについて説明すると、図5(b)に示したように、注目画素(中心画素)、及びこれを対称中心として対象位置にあるその周辺8画素の値(画素値)に着目する。そして、注目画素を対称中心として対象位置にある一対の画素の平均値を求め、tmp0〜tmp7とする(ステップS301)。
つまり、
tmp0=tmp3=(G0+G3)/2
tmp1=tmp2=(G1+G2)/2
tmp2=tmp7=(G4+G7)/2
tmp3=tmp6=(G5+G6)/2
とする。
次に、下記のように前記画素の平均値と注目画素値Gcと差を求め、これをd0〜d7とする(ステップS302)。
d0=tmp0−Gc
d1=tmp1−Gc
・・・
d7=tmp7−Gc
さらに、下記のように、定数A(>0)により、前記d0〜d7の値を区間[−A,A]に制限し、その結果をdn′とする(ステップS303)。
d0′=f0×min(A,│d0│)
d1′=f1×min(A,│d1│)
・・・
d7′=f7×min(A,│d7│)
但し、f0〜f7はd0〜d7の符号であり、min(a,b)はaとbの小さい方を選択する演算子であり、|a|はaの絶対値を求める演算子である。
また、このステップS303で求めたd0′〜d7′から、周辺画素値g0〜g7を次のように再定義する(ステップS304)。
g0=d0′+Gc
g1=d1′+Gc
・・・
g7=d7′+Gc
これら周辺画素を使って図3に示したGのLPF重み付データ71でLPF処理を行い、ノイズ低減後のGc′を得る(ステップS305)。
Gc′=(4×Gc+2×g0+2×g1+2×g2+2×g3+g4+g5+g6+g 7)/16
=(4Gc+2(g0+g1+g2+g3)+g4+g5+g6+g7)/16
引き続き、B,Rの色成分データについても、上述したGデータと同様の処理を行いノイズを低減させる。但し、その際には図5(c)、同図(d)に示したように、注目画素値Bc,Rcに対して8画素分の周辺画素値B0〜B7,R0〜R7を用いた処理を行い、かつ前述した重み付け倍率は、例えば図6に示したR及びBのLPF重み付データ72とする。
図8は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
下記式に示すように、注目画素のLPF出力GcLpfを求め、この時の重み付けは図3に示した重み付データ71を用いる(ステップS201)。
GcLpf=
{2×(G0+G1+G2+G3)+(G4+G5+G6+G7)+4×Gc}/16
次に、下記のようにGcとGcLpfとの差dGcを求める(ステップS202)。
dGc=Gc−GcLpf
さらに、下記のように、定数A(>0)により、dGcの値を区間[−A,A]に制限し、その結果をdGc′とする(ステップS203)。
dGc′=fdGc×min(A,│dGc│)
ここでfdGcは、dGcの符号である。
また、GcからdGc′を引いて、ノイズ低減後のGc′を得る(ステップS204)。
Gc′=Gc−dGc′
なお、図3に示したGのLPF重み付データ71(1倍、2倍、4倍)はあくまでも一例であり他の値を用いるようにしてもよい。
引き続き、B,Rの色成分データについても、上述したGデータと同様の処理を行いノイズを低減させる。
なお、本実施の形態においては、前述したアルゴリズムによるノイズ低減処理をアナログ処理部31から入力したベイヤーデータに対して行う場合について説明したが、前記ノイズ低減処理は、例えば色変換部36において生成されたYUVデータの輝度(Y)データに対して行うこともでき、その場合においてもエッジなどの大きな振幅成分を保持したままで低振幅のノイズを除去することができ、かつエッジの品質を維持したままエッジ上のノイズを低減することができる。
また、本実施の形態ではCCD2がベイヤー配列の原色フィルターを有し、色分離以前の画像信号がベイヤーデータである場合について説明したが、CCD2(MOS型の撮像素子であってもよい)が他の色配列のフィルターを有する構成である場合についても、本実施の形態と同様のノイズ低減処理を色分離以前の画像信号に対して行うことにより、前記効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態では、ノイズ低減処理をガンマ変換前に行うため、低階調域から高階調域にかけて均一なノイズ低減を行うことができる。しかも、ガンマ変換後に行う場合にあっては階調毎にノイズ定数Aを可変させる必要があるが(ガンマ変換を行った後には低階調域のノイズが増幅されるためである。)、本実施の形態のようにガンマ変換前に行う場合においてはそのような必要がない。したがって、これによってもハードウェア資源を削減することができる。
図9は、本発明の第3の実施の形態を示すものであり、ノイズ低減部32での処理を繰り返し行うようにしたものである。
図10のフローチャートに示すように、前述した第1の実施の形態又は第2の実施の形態に示したノイズ低減処理をある画素のG,B,Rの色成分データについて行う(ステップS401)。当該画素のG,B,Rの色成分データについてのノイズ低減処理が終了したならば、全ての画素についてノイズ低減処理が終了したか否かを判断し(ステップS402)、終了していない場合には、次の画素を選択し(ステップS)、当該画素に対してノイズ低減処理を行う(ステップS401)。
そして、全ての画素についてノイズ低減処理が終了したならば、カウンタCの値をカウントアップさせ(ステップS404)、このカウントアップさせたカウンタCの値が所定値Nとなったか否かを判断する(ステップS405)。C≠Nであるならば、ステップS401に戻ってノイズ低減処理を反復し、C=Nとなった時点で終了する。したがって、本実施の形態によれば、前述した第1又は第2の実施の形態のノイズ低減処理がN回反復実行されることにより、低周波数ノイズの低減効果を上げることができる。
すなわち、前記図3及び図6のフィルタ係数は、1次元のフィルタ係数(1,2,1)を、2次元に拡張したものであるが、1次元フィルタの周波数特性を図11(A)に示す。このフィルタを2回かけると、
(1,2,1)*(1,2,1)=(1,4,6,4,1) (但し、*は畳み込み演算を示す)
となり、(1,4,6,4,1)を係数とする1次元フィルタを1回かけるのと等価であることが分かる。その周波数特性を図11(B)に示す。同図(A)と(B)とを比較すると、(B)の方が遮断周波数が低周波側にシフトしている。よって、低周波数のノイズ低減効果が高くなるとすることができ、また、回数を多くするほどその効果は高まる。
前記図3のフィルタを2回かけた場合に相当するフィルタ係数を図12に示し、図6のフィルタを2回かけた場合に相当するフィルタ係数を図13に示す。
なお、本実施の形態においては、本発明を主として静止画の撮影及び記録を行うデジタルカメラに適用した場合について説明したが、本発明はこれ以外にも、デジタルビデオカメラ等のように画像信号の処理を必要とする他の映像機器においても実施可能であり、その場合においても前述した効果を得ることができる。
本発明の実施の形態を示すデジタルカメラのブロック図である。 信号処理部の詳細を示すブロック図である。 GのLPF重み付データを示す図である。 第1の実施の形態のノイズ低減部における処理アルゴリズムを示すフローチャートである。 (a)はノイズ低減処理の処理単位となる画素空間、(b)〜(d)は画素空間における注目画素と周辺画素を示す図である。 R及びBのLPF重み付データを示す図である。 第1の実施の形態のノイズ低減部における処理アルゴリズムの変形例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のノイズ低減部における処理アルゴリズムを示すフローチャートである。 第3の実施の形態の信号処理部の詳細を示すブロック図である。 同実施の形態の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。 (A)は(1,2,1)を係数とする1次元フィルタの周波数特性を示す図であり、(B)は(1,4,6,4,1)を係数とする1次元フィルタの周波数特性を示す図である。 図3のフィルタを2回かけた場合に相当するフィルタ係数を示す図である。 図6のフィルタを2回かけた場合に相当するフィルタ係数を示す図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 CCD
3 信号処理部
31 アナログ処理部
32 ノイズ低減部
33 色補間部
34 ホワイトバランス調整部
35 ガンマ補正部
36 色変換部
37 エッジ強調部

Claims (7)

  1. 撮像素子から出力された画像信号に対し、
    注目画素を対称中心として対称位置に存在する複数の周辺画素の値の平均値である周辺画素平均値を算出し、
    前記周辺画素平均値を、前記注目画素の値を中心とした所定範囲に制限した制限周辺画素値を算出し、
    前記制限周辺画素値を、前記周辺画素の新たな値として、前記注目画素にローパスフィルタ処理を施し注目画素変換値を得ることを特徴とする画像信号のノイズ低減方法。
  2. 前記撮像素子から出力された画像信号は、
    画素補間処理を施す前のベイヤー配列の信号であることを特徴とする請求項に記載の画像信号のノイズ低減方法。
  3. 前記注目画素及び周辺画素はG成分の画素であることを特徴とする請求項に記載の画像信号のノイズ低減方法。
  4. 前記撮像素子から出力された画像信号は、ガンマ変換処理を施す前の信号であることを特徴とする請求項に記載のノイズ低減方法。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の画像信号のノイズ低減方法を、複数回反復処理することを特徴とする画像信号のノイズ低減方法。
  6. 撮像素子から出力された画像信号に対し、
    注目画素を対称中心として対称位置に存在する複数の周辺画素の値の平均値である周辺画素平均値を算出する手段と、
    前記周辺画素平均値を、前記注目画素の値を中心とした所定範囲に制限した制限周辺画素値を算出する手段と、
    前記制限周辺画素値を、前記周辺画素の新たな値として、前記注目画素にローパスフィルタ処理を施し注目画素変換値を得る手段と
    を備えることを特徴とするノイズ低減装置。
  7. 被写体を撮像して画像信号を出力する撮像素子を備える撮像装置において、
    前記撮像素子から出力された画像信号に対し、注目画素を対称中心として対称位置に存在する複数の周辺画素の値の平均値である周辺画素平均値を算出する手段と、
    前記周辺画素平均値を、前記注目画素の値を中心とした所定範囲に制限した制限周辺画素値を算出する手段と、
    前記制限周辺画素値を、前記周辺画素の新たな値として、前記注目画素にローパスフィルタ処理を施し注目画素変換値を得る手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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