JP4700720B2 - 抗菌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、抗菌装置に関するものであり、より詳細には、空調設備又は給排水衛生設備を構成する水槽又は配管の中に収容可能な円筒形の有孔ケーシングと、ケーシング内に充填された粒状の抗菌性ガラスとを有し、抗菌性ガラスの溶解によって水に溶出した銀イオン又は銅イオンによって菌類又は藻類の発生等を防止する抗菌装置に関するものである。
酸化還元機能を有する球状セラミックを網状の袋内に収容し、これを冷却塔の水槽内に浸漬してスケールの発生、藻の発生等を防止するように構成されたセラミック活水器が、特開平11−319846号公報に記載されている。
また、水に接触して銀イオン又は銅イオンを溶出する抗菌性ガラスをタブレット状又はペレット状に成形してなる抗菌性ガラスの粒体が、PCT国際公開公報WO2005/087675号等に記載されている。タブレット状又はペレット状(以下、粒状という)の抗菌性ガラスは、多数の小径通水孔が穿設された通水性ケーシング又はハウジング等の中に収容される。粒状の抗菌性ガラスを収容したケーシング等は、特開平11−319846号公報の活水器と同様、水槽内に浸漬することができる。抗菌性ガラスは水に接触して溶解し、銀イオン又は銅イオンを長期間に亘って徐々に溶出する。水中に放出された銀イオン又は銅イオンは抗菌作用を発揮し、これにより、細菌又は微生物等の活動を不活性化し又は抑制して、菌類又は藻類の発生等を防止する。
近年の半導体生産施設や、医療施設、或いは、動植物の生産又は研究施設等においては、空調設備の冷却水や、給排水衛生設備の給排水系の水に比較的多量の有機物が含有されることがあり、このため、この種の設備を構成する冷却塔、空調機、除湿器等の水槽内には、多量の菌類又は藻類が発生する傾向がある。このような菌類又は藻類等は、一般には、藻類由来の有機物等を主成分とするスライム(slime)として観察される事例が多い。
冷却塔、空調機等の水槽における菌類又は藻類の発生は、粒状の抗菌性ガラスを充填した上述の通水性ケーシングを水槽の水に浸漬し、抗菌性ガラスの溶解によって銀イオン又は銅イオンを水に溶出させることによって防止することが可能である。
本発明者等は、銀イオンを溶出可能な多数の粒状抗菌性ガラスを筒状の有孔ケーシング内に充填したユニット型の抗菌装置を開発し、これを空調機の水槽等の水に浸漬することにより、菌類・藻類の発生を有効に防止し得ることを確認した。
図11は、このような従来の抗菌装置の構造を例示する縦断面図及び横断面図である。図11に示す如く、抗菌装置101は、空調設備又は給排水衛生設備を構成する水槽110の水中に完全に浸漬される。抗菌装置101は、多数の粒状抗菌性ガラスの粒体10を充填した筒状ケーシング102からなる。ケーシング102の両端部は、円形板105等によって閉塞され、ケーシングの環状壁には、多数の小径通水孔106が穿設されている。ケーシング102内の粒状抗菌性ガラスは長期間に亘って水に溶解し、銀イオン又は銅イオンを水に溶出する。銀イオン又は銅イオンは、主に水の自然対流により、ケーシング102に穿設された多数の小径通水孔106から水槽内の水に拡散し、水槽内の菌類発生、藻類発生等を防止する。
特開平11−319846号公報 PCT国際公開公報WO2005/087675号
しかしながら、ケーシング内の抗菌性ガラスが銀イオン等を溶出し得るにもかかわらず、水槽内の菌類発生、藻類発生等を防止する抗菌装置の作用が比較的早期に低下し又は劣化する現象が本発明者等によって確認された。これは、細菌又は微生物の死骸等がケーシングの外面に堆積し又は付着し、通水孔を部分的又は完全に閉塞することに起因すると考えられる。
このため、例えば、手動引揚げ用のチェーン等をケーシングの両端部に連結し、人為作業によって抗菌装置を定期的に引揚げて振動又は揺動させるといった対策が求められた。仮に、このような定期的作業を確実に実行し得るとすれば、通水孔に付着し又は通水孔を閉塞した細菌又は微生物の死骸等を除去し、抗菌装置の性能を初期状態に回復させることができるかもしれない。
しかし、現実には、抗菌装置が設備内の隠蔽空間又は狭小閉鎖空間に配置されていたり、作業者が抗菌装置に接近することが物理的に困難であったり、或いは、衛生管理上望ましくない環境に抗菌装置が配置されているような事例が比較的多く、このため、上記如く人為作業に依存した対策によって抗菌装置の性能を維持・管理することは、極めて困難である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人為作業に依存することなく、細菌又は微生物の死骸等がケーシングの通水孔を閉塞するのを確実に防止し、所期の抗菌性能を長期に亘って維持することができる抗菌装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、空調設備又は給排水衛生設備を構成する水槽又は循環水配管の中に収容可能な筒形の有孔ケーシングと、該ケーシング内に充填され且つ水と接触して銀イオン又は銅イオンを長期に亘って溶出可能な粒状の抗菌性ガラスとを有し、前記抗菌性ガラスの溶解によって水に溶出した銀イオン又は銅イオンによって水中の菌類又は藻類の発生を防止する抗菌装置において、
前記ケーシングを構成し且つ多数の通水孔を有する外筒内に配置され、多数の通水孔を有する内筒と、
該内筒内の水圧を前記外筒の外側の水圧よりも高い圧力に維持する差圧形成手段とを有し、
前記内筒及び外筒の間の環状領域に前記抗菌性ガラスの粒体を充填するとともに、前記差圧形成手段が形成する差圧によって前記内筒内の水を前記環状領域から前記外筒の外側に流出させるようにしたことを特徴とする抗菌装置を提供する。
本発明の上記構成によれば、抗菌装置のケーシングは、外筒及び内筒の二重構造又は二重管構造を有する。内筒内の水は、差圧形成手段が形成する差圧によって環状領域に流出し、抗菌性ガラスの粒体(タブレット又はペレット)に接触して外筒の外側に流出する。抗菌性ガラスから溶出した銀イオン又は銅イオンは、このような水の流れによって装置の外側の水に流出し、拡散する。外筒の通水孔から流出する水流は、細菌又は微生物の死骸等が通水孔に沈着し又は付着するのを防止し、或いは、通水孔に沈着し又は付着した細菌又は微生物の死骸等や、通水孔を閉塞した細菌又は微生物の死骸等をケーシングの外側に押し出し又は吹き払う。従って、細菌又は微生物の死骸等が通水孔を閉塞するのを確実に防止することができる。
本発明の抗菌装置によれば、人為作業に依存することなく、細菌又は微生物の死骸等がケーシングの通水孔を閉塞するのを確実に防止し、所期の抗菌性能を長期に亘って維持・管理することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、抗菌装置は、水槽の水の中に全体的に浸漬される。差圧形成手段は、水槽に循環する水の一部を内筒に導入する循環水給送管を含む。内筒内の水圧は、循環水給送圧力によって昇圧される。差圧形成手段は、水槽に循環する水の一部を給送する循環水給送管を含み、内筒内の水圧は、水槽の水の循環圧力によって昇圧される。
本発明の他の好適な実施形態によれば、抗菌装置は、循環水配管の途中に介装される。抗菌装置は、循環水配管の管路を局所的に拡大する大径管を有し、外筒及び内筒は、大径管内に同心状に配置され、内筒は、循環水配管に直列に接続される。
本発明の或る実施形態においては、抗菌性ガラスの各粒体の初期平均寸法又は初期直径は約5mmであり、抗菌性ガラスの外形寸法(直径)は、約3年で4mm程度に減少するが、抗菌性ガラスは、約1〜2年程度の期間で交換される。好ましくは、通水孔の開孔寸法は、4mm以下の寸法、例えば、約3mmに設定され、内筒の通水孔の開孔率(開口率)は、5〜20%の範囲内、例えば、約10%に設定され、外筒の通水孔の開孔率(開口率)は、30%〜60%の範囲内、例えば、約50%に設定される。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の実施例に係る抗菌装置を備えた空調機、冷却塔及び廃熱回収システムの概略ブロック図である。図1〜図3には、水槽内に抗菌装置を設置した空調機、冷却塔及び廃熱回収システムの構成が示されている。
図1に示す空調機5は、外気又は室内空気等の取入れ空気を浄化するフィルタ51と、空気を予熱、冷却又は再熱する伝熱コイル52と、凝縮水等の水滴を除去するエリミネータ53と、空気に水を噴霧するエアワッシャ54と、温湿度を調整した空気を給気系ダクトに圧送する給気ファン58とを備える。エアワッシャ54の下方には、噴霧用の水を貯留する水槽50が配設される。水槽50は、槽内に貯留した水をエアワッシャ54のノズル部に圧送する噴霧水循環配管系55が接続される。配管系55には、循環ポンプ56及び熱交換器57が介装され、配管系55の先端部は、エアワッシャ54の基端部54aに接続される。
空調機5は、例えば、半導体工場又は電子部品工場等に空調設備機器として設置され、空調用空気の絶対湿度を調節するとともに、室内空気に含まれる有機溶剤等の化学成分を空調用空気(リターン空気再循環部分)から除去する。水槽50内の水は比較的多量の有機分等を含み、菌類、藻類等が発生し易い環境にあるので、粒状の抗菌性ガラス(図示せず)を収容した抗菌装置1が水槽50内の水に浸漬される。抗菌装置1は、循環水給送管59を介してエアワッシャ54の基端部54a又は配管系55に接続される。
図2に示す冷却塔6は、外気取入口61及び充填材62を介して外気を冷却塔6内に誘引する空気循環ファン63を有する。冷却水循環ポンプ65及び冷凍機66を含む冷却水循環配管系64が冷却塔6の水槽60に接続される。水槽60内の水は、循環ポンプ65の吸引圧力下に水槽60から配管系64に吸引され、冷凍機66における熱交換によって温度上昇した後、冷却塔6に再循環する。再循環水は、冷却塔6内に通風された外気との接触により気化・冷却され、水槽60内に貯留される。
大気開放した水槽60内の水も又、菌類、藻類等が発生し易い環境にあることから、菌類、藻類等の発生を防止すべく抗菌装置1が水槽60内の水に浸漬される。抗菌装置1は循環水給送管69を介して配管系64に接続される。配管系64に対する循環水給送管69の接続箇所は、好ましくは、循環ポンプ65の吐出側管路に設定される。
図3には、全熱(顕熱・潜熱)交換による熱回収を意図した空調空気循環系の廃熱回収システム7が示されている。
一対の熱交換ユニット71が給気ダクト77及び還気ダクト78に夫々配置される。各ユニット71は、給気流又は排気流と伝熱接触する伝熱コイル72と、各ユニット71の伝熱コイル72の間で熱媒体液を強制循環する熱媒体液循環配管系73と、伝熱コイル72に散水して水の気化を促す散水配管系74とから構成される。散水配管系74の吸引部(上流端)は、水を貯留する水槽70内に配置され、水槽70の水は、循環ポンプ75の圧力下にノズル部76に圧送される。この方式の廃熱回収システムは、本出願人の製品に係る「エコラック」(商品名)として市場に供給されているものであるので、システムの全体構成に関する更なる詳細な説明は、省略する。
熱交換ユニット71が、例えば、半導体工場又は電子部品工場や、動植物・飲食物・薬品等を取り扱う施設等の空調空気循環ダクトに組み込まれた場合、水槽70内の水には、菌類、藻類等が比較的発生し易い。このため、菌類、藻類等の発生を防止すべく、粒状の抗菌性ガラス(図示せず)を収容した抗菌装置1が水槽70内の水に浸漬される。抗菌装置1は、循環水給送管79を介して配管系74に接続される。配管系74に対する循環水給送管79の接続箇所は、好ましくは、循環ポンプ75の吐出側管路に設定される。
図4及び図5は、抗菌装置1の構造を示す縦断面図及び横断面図である。
抗菌装置1は、円形断面の外筒2及び内筒3からなる二重構造を有し、外筒2及び内筒3の両端は円形蓋4、5によって閉塞される。外筒2及び内筒3は、多数の小径通水孔6、7を穿設した有孔樹脂管又は有孔金属管からなる。通水孔6、7は、例えば、外筒2及び内筒3の壁体を貫通する円形開口からなる。
円形蓋4、5は、外筒2及び内筒3の端部に嵌合する樹脂製又は金属製の成形品(成形エンドキャップ等)からなる。外筒2及び内筒3と円形蓋4、5との嵌合部分は水密シールされる。外筒2及び内筒3は抗菌装置1の軸芯を中心に同心状に配置される。環状領域8が外筒2の内周壁面と内筒3の外周壁面との間に形成される。多数の抗菌性ガラス製タブレット10が環状領域8に充填される。
循環水給送管59、69、79を接続可能なプラグ形態の管継手9が円形蓋3の中心部に配設される。本例においては、循環水給送管59、69、79は樹脂可撓管からなり、管継手9は循環水給送管59、69、79の端部開口に嵌入する。内筒3内の領域は、循環水給送管59、69、79を介して配管系55、64、74と連通する。管継手9及び循環水給送管59、69、79は、差圧形成手段を構成する。
空調機5(図1)、冷却塔6(図2)及び廃熱回収システム7(図3)の運転時には、ポンプ56、65、75が作動し、循環配管系55、64、74の水圧が循環水給送管59、69、79を介して内筒3内に作用する。抗菌装置1を浸漬した水槽50、60、70の水圧と、内筒3内の水圧との差圧により、内筒3内の領域から通水孔7、環状領域8及び通水孔6を介して外筒2の外側に向かう水流が図4に矢印で示す如く形成される。
タブレット10の抗菌性ガラスは、長年に亘って水に徐々に溶解し、銀イオン(又は銅イオン)がタブレット10から溶出する。銀イオンは、内筒3から外筒2に向かって流れる水流とともに水槽内に流出して水槽内に拡散し、水槽内の菌類発生、藻類発生等を防止する。細菌又は微生物の死骸等が外筒2の外周面に堆積し又は付着し、通水孔6を閉塞しようとするが、通水孔6の閉塞は、通水孔6から流出する水流Fと、水流Fが誘引又は誘起する水流Gとによって確実に防止することができる。
なお、ポンプ56、65、75の作動を休止した状態においては、タブレット10の抗菌性ガラスは、従来の抗菌装置と同じく、通水孔6、7を介してなされる水槽50、60、70内の水との接触によって水槽50、60、70内の水に徐々に溶出する。
図6〜図8は、本発明の第2実施例に係る抗菌装置を備えた空調機、冷却塔及び廃熱回収システムの概略ブロック図である。図6〜図8には、水槽内に抗菌装置を設置した空調機、冷却塔及び廃熱回収システムの構成が示されている。各図において上記第1実施例の各構成要素又は構成部分と同一又は同等の構成要素又は構成部分については、同一の参照符号が付されている。
本実施例の抗菌装置11は、図6に示す空調機5において、噴霧水循環配管系55に介装され、図7に示す冷却塔6において、冷却水循環配管系64に介装され、図8に示す廃熱回収システム7において、散水配管系74に介装される。
図9及び図10は、抗菌装置11の構造を示す縦断面図及び横断断面図である。
抗菌装置11は、噴霧水循環配管系55、冷却水循環配管系64又は散水配管系74の配管に介装される。配管系55、64、74の管路は、抗菌装置11のフランジ21、22に接合可能なフランジ23、24によって分断される。抗菌装置11は、フランジ21、22の間の管路を形成する大径管20を備える。大径管20内には、円形断面の外筒12及び内筒13が配置される。大径管20の内周面と、外筒13の外周面との間に環状の流出領域28が形成される。配管系55、64、74の管路、大径管20、外筒12及び内筒13は、同心状に配置される。外筒12及び内筒13の両側の端部には、エンドキャップ14、15が嵌着する。エンドキャップ14には、配管系55、64、74の管路と連続する円形開口19が形成される。他方、エンドキャップ16は、外筒12及び内筒13の下流端を完全に閉塞する。
外筒12及び内筒13は、多数の通水孔16、17を穿設した有孔樹脂管又は有孔金属管からなる。円形開口19の直径及び内筒13の内径は、配管系55、64、74の管路直径(内径)と実質的に同一の寸法である。環状領域18が外筒12の内周壁面と内筒13の外周壁面との間に形成される。多数の抗菌性ガラス製タブレット10が環状領域18に充填される。
空調機5(図6)、冷却塔6(図7)及び廃熱回収システム7(図8)の運転時には、ポンプ56、65、75が作動し、循環配管系55、64、74の管路を循環する。内筒13内の水圧と、流出領域28の水圧との差圧によって内筒13から流出領域28に流通する水流が矢印Fで示す如く形成される。水流は、環状領域18を流通する際にタブレット10に接触し、タブレット10の抗菌性ガラスは、長年に亘って水に徐々に溶解し、銀イオン(又は銅イオン)がタブレット10から溶出する。銀イオンは、流出領域28の水流とともに下流側管路に流出し、エアワッシャ54、冷却塔6又はノズル部76の噴霧水、冷却水又は散水とともに水槽50、60、70内に供給される。水槽50、60、70内に拡散した銀イオンは、水槽内の菌類発生、藻類発生等を防止する。
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能であり、該変形例又は変更例も又、本発明の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
例えば、内筒及び外筒の断面形状は、真円形断面に限定されるものではなく、長円形、楕円形、方形又は多角形等の他の断面形状を有する管体を内筒及び外筒として採用しても良い。
小径通水孔の開口形状も又、真円形に限定されるものではなく、長円形、楕円形、方形又は多角形等の開口形状を採用しても良い。
更には、本発明の抗菌装置は、空調機、冷却塔及び廃熱回収システムの水槽又は配管のみならず、空調設備又は給排水衛生設備を構成する各種の水槽又は配管に配設し得るものである。
また、配管に介装する形式の抗菌装置においては、配管に対して直交する方向に大径管、内筒及び外筒を配置した設計を採用しても良い。
本発明は、空調設備又は給排水衛生設備を構成する水槽又は配管の中に収容される抗菌装置に適用される。抗菌装置内に収容された粒状の抗菌性ガラスは、水に接触して溶解する。水に溶出した銀イオン又は銅イオンは、水槽の水等に拡散して菌類又は藻類の発生等を防止する。本発明の抗菌装置によれば、通水孔から強制的に装置外に流出する水流によって細菌又は微生物の死骸等がケーシングの通水孔を閉塞するのを確実に防止することができ、従って、抗菌装置は、所期の抗菌性能を長期に亘って発揮する。このため、抗菌装置の維持管理に伴う人為作業は大幅に軽減するので、その実用的効果は顕著である。
本発明の第1実施例に係る抗菌装置を備えた空調機の概略ブロック図である。 本発明の第1実施例に係る抗菌装置を備えた冷却塔の概略ブロック図である。 本発明の第1実施例に係る抗菌装置を備えた廃熱回収システムの概略ブロック図である。 図1〜図3に示す抗菌装置の構造を示す縦断面図である。 図1〜図3に示す抗菌装置の構造を示す横断面図である。 本発明の第2実施例に係る抗菌装置を備えた空調機の概略ブロック図である。 本発明の第2実施例に係る抗菌装置を備えた冷却塔の概略ブロック図である。 本発明の第2実施例に係る抗菌装置を備えた廃熱回収システムの概略ブロック図である。 図6〜図8に示す抗菌装置の構造を示す縦断面図である。 図6〜図8に示す抗菌装置の構造を示す横断断面図である。 従来の抗菌装置の構造を例示する縦断面図及び横断面図である。
符号の説明
1、11 抗菌装置
2、12 外筒
3、13 内筒
4、5 円形蓋
6、7、16、17 小径通水孔
8、18 環状領域
9 管継手
10 抗菌性ガラス製タブレット
11 抗菌装置
14、15 エンドキャップ
19 円形開口
20 大径管
28 流出領域
59、69、79 循環水給送管

Claims (7)

  1. 空調設備又は給排水衛生設備を構成する水槽又は循環水配管の中に収容可能な筒形の有孔ケーシングと、該ケーシング内に充填され且つ水と接触して銀イオン又は銅イオンを長期に亘って溶出可能な粒状の抗菌性ガラスとを有し、前記抗菌性ガラスの溶解によって水に溶出した銀イオン又は銅イオンによって水中の菌類又は藻類の発生を防止する抗菌装置において、
    前記ケーシングを構成し且つ多数の通水孔を有する外筒内に配置され、多数の通水孔を有する内筒と、
    該内筒内の水圧を前記外筒の外側の水圧よりも高い圧力に維持する差圧形成手段とを有し、
    前記内筒及び外筒の間の環状領域に前記抗菌性ガラスの粒体を充填するとともに、前記差圧形成手段が形成する差圧によって前記内筒内の水を前記環状領域から前記外筒の外側に流出させるようにしたことを特徴とする抗菌装置。
  2. 前記水槽の水の中に全体的に浸漬されることを特徴とする請求項1に記載の抗菌装置。
  3. 前記循環水配管の途中に介装されることを特徴とする請求項1に記載の抗菌装置。
  4. 前記差圧形成手段は、前記水槽に循環する水の一部を前記内筒に導入する循環水給送管を含み、前記内筒内の水圧は、循環水給送圧力によって昇圧されることを特徴とする請求項2に記載の抗菌装置。
  5. 前記循環水配管の管路を局所的に拡大する大径管を有し、前記外筒及び内筒は、前記大径管内に同心状に配置され、前記内筒の一端は、前記循環水配管に直列に接続されることを特徴とする請求項3に記載の抗菌装置。
  6. 前記通水孔の開孔寸法は、4mm以下に設定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の抗菌装置。
  7. 前記内筒の通水孔の開孔率は、5〜20%の範囲内に設定され、前記外筒の通水孔の開孔率は、30%〜60%の範囲内に設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の抗菌装置。
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