JPH06335687A - 水浄化方法、及びこれを用いた水浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱温水の浄水方法と、筒体を透明体にし、内
部状態を容易に判断することかできると共に、嗜好的効
果をも付加した水浄化装置 【構成】水道水等からの接続手段（６）に連通し、銅の
繊維状体から成るイオンフィルタ（７）と、イオンフィ
ルタの下部に連結されて略直立に配置され、底部にメッ
シュ板を介した通水孔（１１）が形成された透明体の内
筒（８）と、内筒内に一定量積層配置された多孔質セラ
ミックス材から成るろ過活性材（１４）と、内筒外周面
との間に一定の空間もって同軸上に環装した透明体の外
筒（１）と、前記空間内に一定の高さまで積層配置さ
れ、無機質でかつ金属イオンが混入されたコーティング
剤によって表面が被覆された粒状セラミックス材からな
る浄化活性材（１５）と、前記空間内に連通した給水管
（１２）と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願発明は、水道水蛇口等に連結
して浄化した飲料水を供給する水浄化方法、及びこれを
用いた水浄化装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、各家庭毎に水道水を浄化する目的
で、各種の浄水装置が開発されている。それらは、水道
蛇口に直接取付けるもの、又は水道蛇口の配管途中に取
付けるもの等、各仕様のものがある。そして、主な浄化
手段は、単に活性炭を用いただけのものから、これらと
中空糸膜や逆浸透膜などを組み合わせたものなど、各種
のものが存在していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、使用可能な通水温度が水道水の常温度に限られ
ており、内蔵浄化材の関係から、給湯機からのお湯を直
接浄化することはできないという課題があった。また、
内部が見えないため、フィルタの汚れ具合や交換時期を
早めに、かつ容易に判断することが出来難い問題点もあ
った。

【０００４】そこで、本願発明は、上記課題に着目して
なされたもので、ある程度の加温水に対しても浄水する
ことができ、さらに、筒体を透明体で構成することによ
り内部の状態を容易に判断することかできると共に、嗜
好的効果をも付加した水浄化方法、及びこれを用いた水
浄化装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は以下のように構成した。本願水浄化方法
は、水道水を、銅の繊維状体から成るイオンフィルタ内
を通過させ、次に、この通過液を、多孔質セラミックス
材から成るろ過活性材の積層域を通過させ、さらに、こ
の通過液を、無機質かつ金属イオンが混入されたコーテ
ィング剤によって表面が被覆された粒状セミックス材か
らなる浄化活性材の積層域を通過させた後、飲料に供す
ることを特徴とする。

【０００６】また、積層されたろ過活性材の内の一部の
ろ過活性材の外表面に、銅繊維材を巻回させたことを特
徴とする。次に、上記水浄化方法を用いた水浄化装置
は、水道水等からの送水ホースが連結される接続手段
と、該接続手段に連通し、銅の繊維状体から成るイオン
フィルタと、該イオンフィルタの下部に連結されて略直
立に配置され、底部にメッシュ板を介した通水孔が形成
され、かつ透明体からなる内筒と、該内筒内に一定量積
層配置され、多孔質セラミックス材から成るろ過活性材
と、前記内筒外周面との間に一定の空間を形成するよう
にして、内筒に同軸上に環装し、かつ透明体からなる外
筒と、該外筒内周面と内筒外周面との空間内に一定の高
さまで積層配置され、無機質でかつ金属イオンが混入さ
れたコーティング剤によって表面が被覆された粒状セラ
ミックス材からなる浄化活性材と、前記空間内に連通
し、前記外筒の上部に取付けられた給水管と、からなる
ことを特徴としている。

【０００７】また、内筒に積層されたろ過活性材の内、
下層部に位置するろ過活性材の外表面に、銅繊維材を巻
回させたことを特徴としている。

【０００８】

【実施例】次に本願発明にかかる水浄化方法及びこれを
用いた水浄化装置の具体的実施例を、図面に基づき以下
に説明する。図１は、本実施例装置を一部切欠いて示す
全体斜視図であり、図２はその縦断面図である。外筒１
は、ガラスやアクリルガラス等の透明体から形成され、
上下底部１ｕ、１ｂが開放されて立設配置されている。
該外筒１の下底部１ｂには、この径より大径に形成され
た円盤状の基台２が、下底部１ｂの開口面を塞ぐように
して、螺合によって水密に取付けられている。また、上
底部１ｕには、これと同径で肉厚円盤状の蓋体３が、パ
ッキング４を介して、上底部１ｕの開口面を塞ぐように
して、螺合によって水密に取付けられている。かかる外
筒１、基台２、及び蓋体３は、それぞれに分解し得るよ
うに構成されている。

【０００９】前記蓋体３の中央部には、貫通孔５が開設
されており、その貫通孔５の上部には、水道水等からの
送水ホース（図示省略。）の接続手段であるホースジョ
イント６が上方から嵌合されている。また、貫通孔５の
下部には、イオンフィルタ７が連結連通されている。該
イオンフィルタ７は、銅材を極細の繊維状に加工してケ
ース内に充填することによって構成されており、かかる
銅繊維に水道水中の残留塩素が触れることにより、効率
的にこれが除去されることになる。これは、銅には、微
量金属作用と呼ばれる、わずかな量で優れた殺菌作用を
現す働きがあり、これを利用するものである。

【００１０】さらに、イオンフィルタ７の下部には、前
記外筒１と同様、透明体からなる円筒状の内筒８が連結
されている。内筒８は、前記外筒１と同軸状に配置さ
れ、外筒１の内周面１ｅと、内筒８の外周面８ｓとの間
に一定の空間Ｓができるようにして、配置構成されてい
る。また、内筒８は、その底部８ｂに、該底部開口面を
塞ぐようにメッシュ板９が取付けられ、嵌合された取付
環１０を介して基台２に取付けられている。さらに取付
環１０には、内筒８の内側と外側（空間Ｓ）とを連通す
るように、複数個の通水孔１１、１１、・・形成されて
いる。

【００１１】外筒１の上部側面には、略逆Ｌ字状に屈曲
して先端を下方に向けた給水管１２が、ジョイント１３
によって取付けられている。これにより、空間Ｓが外部
に連通されている。次に、内筒８の内部には、ろ過活性
材１４が多数個一定の高さまで積層するようにして充填
されている。該ろ濾過活性材１４は、多孔質のセラミッ
ク材によって直径１０ｍｍ〜１５ｍｍの球状に形成され
ている。なお、必要により、下層部に位置する球状のろ
過活性材１４の外表面には、全体を被覆するように銅繊
維材１６が巻回されている。

【００１２】また、前記外筒１の内周面１ｅと内筒８の
外周面８ｓとの間に区画形成される空間Ｓには、粒状の
浄化活性材１５が、内部高さの約１／２〜２／３程度ま
で積層充填されている。該浄化活性材１５は、硅石等、
無機質であるセラミックスの粉体を、１００％無機質か
らなるコーティング剤で被覆して、粒度1.5 〜3.0 ｍ／
ｍ程度の粒状体に成形したものであり、さらに該コーテ
ィング剤にはＡｇ⁺ 、Ｃｕ²⁺、等の金属イオンが混入さ
れているものである。なお、ここで用いることのできる
浄化材の一例を挙げると、株式会社ライフジャパンの商
標「セラフィット」等がある。

【００１３】

【実施例の作用】上記構成により、本実施例装置は次の
ように作用する。水道水の蛇口に取付けられた送水ホー
ス（図示省略。）をホースジョイント６に接続して、水
道水の水は、貫通孔５を通って、イオンフィルタ７内に
送られる。通水液は、銅繊維に接触して銅イオンの働き
で残留塩素や雑菌が取り除かれる。この後、通水液は内
筒８内に送られ、ろ過活性材１４でろ過されて底部８ｂ
に送られる。ここで、ろ過活性材１４の多孔質セラミッ
クスの特性によって、さらに残留塩素や雑菌が取り除か
れる。さらにまた、下層部に配置された銅繊維材１６に
よって、より効果的に残留塩素が取り除かれことにな
る。

【００１４】さらに、ろ過活性材１４を通過した水は、
メッシュ板９、及び取付環１０の通水孔１１を通って、
外筒下底部１ｂの空間Ｓ内の浄化活性材１５に浸潤して
行く。注入する水道水には、水圧が掛かっているため、
浸潤した水は、底部から上方に向かって、浄化活性材１
５を押し退けるようにして上昇して行くことになる。か
かる上昇過程で、粒状化されて表面積を増した浄化活性
材１５と、水が接触することにより、浄化され、さらに
活性化されることになる。すなわち、脱臭され、及び抗
菌化された活性水となり、さらに金属イオンとセラミッ
クスの遠赤外線の効果によって、分子運動の早い、すな
わち水分子集団（「クラスター」）の小さい活性化水に
変化させられる。

【００１５】このようにして空間Ｓを上昇した水は、最
後にジョイント１３、給水管１２を通って、外部に供給
されることになる。

【００１６】

【効果】上記構成により、本願発明は以下に列挙する効
果を奏する。イオンフィルタ、ろ過活性材、及び浄化活
性材を通過させることにより、さらに、ろ過活性材に巻
回された銅繊維材と接触させることにより、ミネラル分
を除去することなく、ほぼ完全（９８％以上）に残留塩
素、及び雑菌を除去することができるため、飲料により
適した、いわゆる「おいしい水」を供給することができ
る。

【００１７】また、ろ過活性材、浄化活性材はセラミッ
クスを主成分としているため熱に強く、温水に対しても
用いることができる利点がある。さらに、外筒、内筒は
透明体で形成されているため、内部の観察することがで
き、内部のろ過活性材、浄化活性材の汚れ具合を早期に
把握することができ、内部の清掃、ろ過活性材、浄化活
性材のメンテナンス時期を容易に把握することができ
る。

【００１８】さらにまた、浄化活性材が粒状にして、透
明体で区画された空間Ｓ内に一定の高さまで積層充填さ
れているため、この中を底部の通水孔から浸潤した水が
上昇した場合、それに従って浄化活性材が上昇圧で押し
上げられるように、ゆらぎ移動を繰り返すことになる。
そのため、ちょうど泉から水が湧き出るような嗜好的雰
囲気を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例装置を一部切欠いて示す全体斜視図で
ある。

【図２】本実施例装置の縦断面図である。

【符号の説明】

１・・・外筒 １ｂ・・下底部 １
ｕ・・上底部 １ｅ・・内周面 ２・・・基台 ３
・・・蓋体 ４・・・パッキング ５・・・貫通孔 ６
・・・ホースジョイント ７・・・イオンフィルタ ８・・・内筒 ８
ｂ・・底部 ８ｓ・・外周面 １０・・取付環 １
１・・通水孔 １２・・給水管 １３・・ジョイント １
４・・ろ過活性材 １５・・浄化活性材 １６・・銅繊維材 Ｓ
・・・空間

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水道水を、銅の繊維状体から成るイオン
   フィルタ内を通過させ、 次に、この通過液を、多孔質セラミックス材から成るろ
   過活性材の積層域を通過させ、 さらに、この通過液を、無機質かつ金属イオンが混入さ
   れたコーティング剤によって表面が被覆された粒状セミ
   ックス材からなる浄化活性材の積層域を通過させた後、
   飲料に供することを特徴とする水浄化方法。
2. 【請求項２】 積層されたろ過活性材の内の一部のろ過
   活性材の外表面に、銅繊維材を巻回させたことを特徴と
   する請求項１記載の水浄化方法。
3. 【請求項３】 水道水等からの送水ホースが連結される
   接続手段（６）と、 該接続手段（６）に連通し、銅の繊維状体から成るイオ
   ンフィルタ（５）と、 該イオンフィルタ（５）の下部に連結されて略直立に配
   置され、底部（８ｂ）にメッシュ板（９）を介した通水
   孔（１１）が形成され、かつ透明体からなる内筒（８）
   と、 該内筒（８）内に一定量積層配置され、多孔質セラミッ
   クス材から成るろ過活性材（１４）と、 前記内筒外周面（８ｓ）との間に一定の空間を形成する
   ようにして、内筒（８）に同軸上に環装し、かつ透明体
   からなる外筒（１）と、 該外筒内周面（１ｅ）と内筒外周面（８ｓ）との空間
   （Ｓ）内に一定の高さまで積層配置され、無機質でかつ
   金属イオンが混入されたコーティング剤によって表面が
   被覆された粒状セラミックス材からなる浄化活性材（１
   ５）と、 前記空間内に連通し、前記外筒（１）の上部に取付けら
   れた給水管（１２）と、からなることを特徴とする水浄
   化装置。
4. 【請求項４】 内筒（８）に積層されたろ過活性材の
   内、下層部に位置するろ過活性材の外表面に、銅繊維材
   を巻回させたことを特徴とする請求項１記載の水浄化方
   法。