JP4700090B2 - プレゼンスシステム及びプレゼンス管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレゼンスシステムに関する。プレゼンスシステムでは、プレゼンス所有者(以下、プレゼンティティという)のプレゼンスが更新されると、その内容がプレゼンス通知依頼者(以下、ウォッチャーという)にリアルタイムに通知される。
本発明において、プレゼンスとは、プレゼンティティが持つ任意の情報である。例えば、プレゼンティティの状態を表すテキストメッセージ、アイコンなどの画像データ、音声データ、数値、位置情報、通信アドレスがプレゼンスとして挙げられる。また、プレゼンティティとは、プレゼンスを持ち得るあらゆる対象であり、例えば人や物、企業体、組織、サービスなどが挙げられる。
プレゼンスシステムにおいては、1つのプレゼンティティは複数のプレゼンスを所有可能である。また、プレゼンティティは、ウォッチャーに対し、自分が所有するプレゼンスのうちどのプレゼンスを通知するか制御可能である。プレゼンティティが所有する各プレゼンスの用途は、プレゼンティティが任意に決定可能である。
一般にプレゼンスの更新者はそのプレゼンスの所有者である。しかし、プレゼンスの所有者が他者に更新権限を与え、所有者以外の他者が更新することも提案されている。例えばプレゼンスの所有者Aが更新者Bに更新権限を与えたとする。ところが、プレゼンティティAが複数のプレゼンスを持つ場合がある。この場合、プレゼンティティは、ユニークなIDを各プレゼンスに割り当てる。更新者Bは、更新権限を与えられたプレゼンスのIDを指定することにより、更新対象プレゼンスを指定してその更新を行う。
また、特許文献1には、複数のプレゼンティティのプレゼンスを関連づける技術が記載されている。具体的には、二者のプレゼンティティの一方を転送元、他方を転送先として、予め関連付けておく。転送元のプレゼンスが更新された時、その内容を転送先へ伝搬させ、転送先のプレゼンスも自動的に同じ内容に更新させる。その後、転送先では、転送先プレゼンティティへのウォッチャーに対して、更新通知が行われる。
一方、近年RFID/ICカードが注目されている。このカードがカードリーダ付のゲートを通るだけでカードに書き込まれたデータを自動的に検知可能である為、物流等様々な分野への応用が期待されている。プレゼンスシステムに、このRFID/ICカード技術を適用すると、以下のようなことが可能となる。例えば、ICカードを持ったユーザが会議室Aに入る時に入口のカードリーダにICカードをかざすと、自動的にそのユーザの居場所を表すプレゼンスが「会議室A」に変更される。具体的には、ICカードにカード所有者のユーザIDを記録しておき、カードリーダがその情報を読み込み、カード所有者のプレゼンス情報を更新すればよい。
特開2003-296525号公報
複数のプレゼンスを所有するプレゼンティティは、自分が所有するプレゼンス全体の構造を他人に開示したくないと思うのが一般的である。一方で、複数のプレゼンスを所有するプレゼンティティは、1つ1つのプレゼンスを自分で更新するのは煩わしいと感じている。従って、このようなプレゼンティティは、自分のプレゼンス全体の構造を開示することなく、自動的に自分のプレゼンスを更新したい。
一方、プレゼンティティのプレゼンスを更新する更新者は、プレゼンティティのプレゼンスを更新するために、そのプレゼンティティが所有するプレゼンスの構造を調べなければならない。例えば、更新者が更新することを許されているプレゼンスのIDと、プレゼンスとして設定できる内容の選択肢と、を更新者はプレゼンティティから教えてもらっておかなければならない。更新対象のプレゼンスが別のプレゼンティティのプレゼンスに依存する場合には、さらにそのプレゼンスを更新者は取得しておく必要もある。
更新者がRFIDカードやRFIDタグ、ICカードを読みとるカードリーダの場合、プレゼンティティが所有する複数のプレゼンスのうちどれを更新するのか、カードリーダが指定することは現実的ではない。なぜなら、カードリーダが読みとるカードの所有者は不特定多数となるため、各所有者がカードリーダに対して開放しているプレゼンスをカードリーダが判断することが難しいからである。もちろん、カードリーダが更新することができるプレゼンスのIDを固定的に決めておくこともできる。しかし、プレゼンスの所有者のプライバシーを侵害することにつながるので、あまり好ましくない。
つまり、プレゼンティティからすれば、複数のプレゼンスを手間をかけずに簡単に更新したいというニーズがある。一方、更新者からすれば、プレゼンティティのプライバシーに配慮して更新するのは手間である。その一方で、更新者が自由にプレゼンティティのプレゼンスを更新するのは、プレゼンティティのプライバシーを侵害する問題がある。
さらに、前記特許文献1は、プレゼンティティが複数のプレゼンスを所有する場合を考慮していない。そのため、プレゼンティティが複数のプレゼンスを所有する場合、転送元から転送先にどのプレゼンスを転送するのかを決定することができない。また、転送先のどのプレゼンスを更新するのかを決定する手段もない。しかも、転送元から転送先に転送されたプレゼンスは、転送先のものとなる。そのため、転送元が意図しないウォッチャーに対し、元々転送元が所有していたプレゼンスが公開されてしまう問題がある。
また、複数のプレゼンスを有するユーザ(サブスクライビー)に対して、別のユーザ(サブスクライバー)がプレゼンスの参照を要求する(サブスクライブ)際にも、以下の問題がある。なかでも、サブスクライバーがサブスクライビーのプレゼンス構造を知らなければサブスクライブ要求できないとなると、サブスクライバーの負担が増大する。例えば、サブスクライビーに対応づけられているプレゼンスのうちどのプレゼンスがサブスクライバーにとって知りたい情報なのかを、サブスクライバーは予め調べなければならなくなる。またプレゼンスの公開条件が設定されている場合、どのプレゼンスが公開されるのかを調べ、そのうちのどれかを選択するのは、サブスクライバー側の負担となる。その一方、サブスクライビーが、自分のプレゼンスに設定される内容やその公開条件を含むプレゼンス構造を公開することは、プライバシーやセキュリティ上問題となる恐れがある。
本発明は、複数のプレゼンスを有するプレゼンティティのプレゼンスを更新するためのプレゼンティティの手間や、ウォッチャーがプレゼンティティのプレゼンスを参照する際の手間を軽減することを目的とする。
また本発明は、複数のプレゼンスを有するプレゼンティティのプレゼンスを第3者が更新するにあたり、プレゼンティティのプライバシーの保護と更新者の手間の軽減とを両立することを目的とする。
前記課題を解決するために、発明1は、ユーザを特定するユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンスシステムを提供する。このシステムは、以下の手段を有する。
・プレゼンスの所有者以外のユーザである更新者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスを所有する更新対象者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスと、を含む更新依頼を受け付ける受付手段、
・プレゼンスの内容の種別を表す種別情報であって、前記更新者に対応付けられた種別情報を取得する種別取得手段、
・前記更新対象者の各プレゼンスの識別子と種別情報との関連付けを記憶する関連付テーブル、
・前記関連付テーブルを参照し、前記更新者に対応する種別情報に関連付けられたプレゼンス識別子を特定するプレゼンス特定手段と、
・前記特定したプレゼンス識別子に対し、前記更新依頼に含まれていたプレゼンスを設定するプレゼンス設定手段。
発明2は、以下の手段を備えるプレゼンスシステムを提供する。
・各ユーザのプレゼンスのプレゼンス識別子、種別情報及びプレゼンスと対応付けて記憶する種別付プレゼンステーブル、
・各ユーザのプレゼンス識別子毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶するウォッチャーリスト、
・サブスクライバーが購読したいプレゼンスに対応する種別情報、前記サブスクライバーのユーザ識別子、サブスクライビーのユーザ識別子を含むサブスクライブを受信する第1サブスクライブ受信手段、
・種別付プレゼンステーブルを検索して、前記サブスクライブに含まれるサブスクライビーのユーザ識別子及び種別情報に対応するプレゼンス識別子を特定し、当該プレゼンス識別子のウォッチャーリストに前記サブスライバーのユーザ識別子を登録する登録手段。
発明3は、以下の手段を備えるプレゼンスシステムを提供する。
・各ユーザのプレゼンスの公開条件を、プレゼンス識別子、種別情報及びプレゼンスと対応付けて記憶する種別付プレゼンステーブル、
・各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶するウォッチャーリスト、
・サブスクライバーが購読したいプレゼンスに対応する種別情報、前記サブスクライバーのユーザ識別子、サブスクライビーのユーザ識別子を含むサブスクライブを受信する第1サブスクライブ受信手段、
・前記サブスクライビーのプレゼンスの公開条件のうち、前記サブスクライブに含まれる種別情報に対応するプレゼンスの公開条件を前記サブスクライバーが満たしているか否かを判断し、満たしていれば前記サブスクライバーを前記サブスクライビーのウォッチャーリストに登録する公開判定手段。
発明4は、以下の手段を備えるプレゼンスシステムを提供する。
・各ユーザのプレゼンスを、プレゼンス識別子及び種別情報と対応付けて記憶する第1プレゼンステーブル、
・各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶する第1ウォッチャーリスト、
・プレゼンスの転送元のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送先のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送に対応付けられた種別情報と、を含む転送依頼を受信する第1転送依頼受信手段、
・前記転送依頼の受信に応じ、前記転送先をサブスクライバーとし、前記転送元をサブスクライビーとし、前記転送依頼中の種別情報を含むサブスクライブを生成する第1サブスクライブ生成手段、
・前記サブスクライブに基づいて、前記転送元のウォッチャーリストに、前記転送先のユーザ識別子及び前記転送依頼中の種別情報を対応付けて登録する第1ウォッチャー登録手段、
・前記転送元のプレゼンスが更新された場合、前記転送先に対し、前記転送依頼に含まれる前記種別情報と前記転送元のプレゼンスとを通知する種別情報付通知手段。
発明5は、発明4において、以下の手段をさらに備えるプレゼンスシステムを提供する。
・各ユーザのプレゼンスを、プレゼンス識別子及び前記プレゼンスの公開条件と対応付けて記憶する第2プレゼンステーブル、
・各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶する第2ウォッチャーリスト、
・プレゼンスの転送元のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送先のユーザ識別子と、を含む転送依頼を受信する第2転送依頼受信手段、
・前記転送依頼の受信に応じ、前記転送先をサブスクライバーとし、前記転送元をサブスクライビーとし、前記転送先のウォッチャーリストを含むサブスクライブを生成する第2サブスクライブ生成手段、
・前記サブスクライブに基づいて、前記転送元のプレゼンスのうちその公開条件を前記転送先が満たすプレゼンスを前記プレゼンステーブルから検索し、検索したプレゼンスのウォッチャーリストに、前記転送先のユーザ識別子を登録する第2ウォッチャー登録手段。
発明6は、発明4において、以下の手段をさらに備えるプレゼンスシステムを提供する。
・各ユーザのプレゼンスを、プレゼンス識別子及び前記プレゼンスの公開条件と対応付けて記憶する第3プレゼンステーブル、
・各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶する第3ウォッチャーリスト、
・プレゼンスの転送元のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送先のユーザ識別子と、を含む転送依頼を受信する第3転送依頼受信手段、
・前記転送依頼の受信に応じ、前記転送先をサブスクライバーとし、前記転送元をサブスクライビーとし、前記転送先の公開条件を含むサブスクライブを生成する第3サブスクライブ生成手段、
・前記サブスクライブに基づいて、前記転送元のプレゼンスのうちその公開条件を前記転送先が満たすプレゼンスを前記プレゼンステーブルから検索し、検索したプレゼンスのウォッチャーリストに前記転送先のユーザ識別子を登録する第3ウォッチャー登録手段。
発明7は、前記プレゼンスシステムが実行するプレゼンス管理方法を提供する。
発明8は、前記プレゼンス管理方法を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
発明9は、前記プレゼンスシステムとしてコンピュータを機能させるプレゼンス管理プログラムを提供する。
発明10は、ユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンスシステムを提供する。このシステムは下記手段を有する。
・あるプレゼンスの所有者以外のユーザである依頼者のユーザ識別子と、前記プレゼンスを所有する対象者のユーザ識別子と、任意のプレゼンスの種別を表し前記更新者または前記対象者に対応付けられた種別情報と、を取得する取得手段、
・前記対象者のプレゼンスを処理するコマンドの種類を決定する判定手段、
・前記判定手段が決定したコマンドの種類と、前記取得手段が取得した種別情報と、前記依頼者のユーザ識別子と、前記対象者のユーザ識別子とを含むコマンドを生成するコマンド生成手段、
・前記コマンド生成手段が生成したコマンドを受け付け、そのコマンドに従って前記対象者のプレゼンスの更新、サブスクライブ/サブスクライブの解除または転送/転送の解除を行うコマンド実行手段。
本発明を用いれば、複数のプレゼンスを有するプレゼンティティを更新するためのプレゼンティティの手間や、ウォッチャーがプレゼンティティのプレゼンスを参照する際の手間を軽減することができる。また本発明は、第3者のプレゼンスを更新するための手間を軽減することができる。
<概要>
図1は、本発明の概念を示す説明図である。プレゼンスシステムは、プレゼンスサーバと複数のプレゼンスクライアントとがネットワークを介して接続されることにより構成されている。プレゼンスサーバは、プレゼンティティのプレゼンスを管理し、プレゼンスのウォッチャーにプレゼンスの更新を通知する。プレゼンティティとはプレゼンスを所有するユーザである。ウォッチャーとは、プレゼンティティのプレゼンスを閲覧しているユーザである。プレゼンスクライアントは、プレゼンスの更新依頼をプレゼンスサーバに通知したり、プレゼンスの更新通知をプレゼンスサーバから受信したりする。プレゼンティティやウォッチャーになりうるユーザは、人、組織、物、サービスなどであって、プレゼンスシステム上でユーザIDにより識別される。以下、ユーザID“A”のユーザを、ユーザA、プレゼンティティAまたはウォッチャーAと呼ぶ。他のユーザIDについても同様である。
プレゼンスサーバは、ユーザAのプレゼンスとして、プレゼンスID“a1”、“a2”で識別されるプレゼンスを記憶している。ユーザAは、カードを保持しており、このカードをカードリーダに任意のタイミングでかざす。カードリーダは、カードのデータを読み込み、プレゼンスサーバに更新依頼を送信する。更新依頼には、以下の情報(a)〜(d)が含まれている。
(a)更新者ID:この場合はカードリーダに割り当てられたユーザID。更新依頼の送信元を識別する。
(b)対象者ID:更新依頼に含まれるプレゼンスの設定対象ユーザのIDを特定する。
(c)種別情報:プレゼンスの種別。
(d)プレゼンス:対象者IDで特定されるユーザのプレゼンスを特定する。
上記の情報のうち、(a)更新者ID及び(d)プレゼンスは、カードリーダが記憶している。(b)ユーザID及び(c)識別情報は、ユーザAが所持するカードに記録されている。
プレゼンスサーバは、更新依頼を受信すると、種別情報に基づいてユーザAのプレゼンスID“a1”を更新対象に特定する。さらにプレゼンスサーバは、プレゼンスID“a1”のプレゼンスを、更新依頼に含まれているプレゼンス“会議室A”に書き換える。これにより、カードリーダは、“種別情報”により指定したプレゼンスを更新することが出来る。更新されたプレゼンスは、プレゼンス“a1”のウォッチャーにプレゼンスサーバから通知される。
図2は、プレゼンティティAのプレゼンスの更新依頼がユーザYからあったことを示す画面例である。プレゼンスサーバは、例えばこの画面例をユーザAが操作するプレゼンスクライアントに送信し、第3者からの更新依頼を通知する。この図が示すように、更新者が指定してきた種別情報に対し、プレゼンティティは自分が所有するプレゼンスを自由に関連付けることができる。
<第1実施形態>
[システム全体の機能構成]
図3は、本発明の第1実施形態に係るプレゼンスシステム100aの概略構成図である。プレゼンスシステム100aは、プレゼンスサーバ10とプレゼンスクライアント20がネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100aは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。
プレゼンスサーバ10は、セッション管理部11、プレゼンステーブル12、プレゼンス管理部13、ウォッチャー管理部14、通知部15、関連付テーブル16を有する。セッション管理部11は、ネットワークとプレゼンスサーバ10内の各構成要素との間でデータの受け渡しを行う。プレゼンステーブル12は、ユーザ毎に管理され、少なくともプレゼンスID及びプレゼンスを記憶する。この例では、プレゼンステーブル12にはプレゼンス毎のウォッチャーリストを含む。さらに、プレゼンステーブル12は、各プレゼンスの公開条件を含んでいることとする。
プレゼンス管理部13は、プレゼンスの更新通知を受信すると、プレゼンステーブル12を更新する。ウォッチャー管理部14は、サブスクライブを受信すると、プレゼンステーブル12内のウォッチャーリストを更新する。通知部15は、プレゼンスの更新通知を受信すると、そのプレゼンスのウォッチャーに新たなプレゼンスを通知する。関連付テーブル16は、種別情報とプレゼンスとの関連づけを定義する。本実施形態では、種別情報を用いて第3者のプレゼンスを更新する。
[プレゼンスサーバの各部の機能]
プレゼンス管理部13は、関連付設定部131を有し、好ましくは設定先判定部132、設定部133、設定内容決定部134、設定ルール135及び/または種別情報取得部136を有している。また、ウォッチャー管理部14は、好ましくは公開判定部141を有している。以下、これらの機能について具体的に説明する。
(1)種別情報とプレゼンスの関連付け
関連付テーブル16は、種別情報とプレゼンスとを関係づける。関連付設定部131は、画面をプレゼンスクライアント20に提供して関連付テーブル16への登録を受け付け、受け付けた内容を関連付テーブル16に登録する。図4〜図9を参照し、種別情報とプレゼンスとの関係を詳細に説明する。
図4は、関連付テーブル16の一例を示す説明図である。この関連付テーブル16は、種別情報とプレゼンスIDとを対応付けている。また、この関連付テーブル16は、種別情報に対応するプレゼンスの更新が、時間帯によって変化するように定義している。つまり、8:00〜18:00ではプレゼンス“a3”が更新依頼によって更新され、それ以外の時間帯ではプレゼンス“a4”が更新依頼によって更新される。図5は、前記図4の関連付テーブル16をプレゼンスサーバ10に登録するための画面例である。ユーザは、自分のプレゼンスと種別情報とを、この画面で関連付けることができる。この画面は、関連付設定部131からクライアントに提供される。
図6は、関連付テーブル16の別の一例を示す説明図である。この関連付テーブル16は、種別情報とプレゼンスIDとを対応付けている。また、この関連付テーブル16は、種別情報に対応するプレゼンス(図中、更新先プレゼンスID)の更新が、別のプレゼンス(図中、チェックプレゼンスID)の内容によって変化するように定義している。つまり、チェックプレゼンス“a1”が「会社」の時は、更新先プレゼンスID“a3”が更新依頼によって更新される。また、チェックプレゼンス“a1”が「自宅」の時は、更新先プレゼンスID“a4”が更新依頼によって更新される。図7は、前記図6の関連付テーブル16をプレゼンスサーバ10に登録するための画面例である。ユーザは、自分のプレゼンスと種別情報とを、この画面で関連付けることができる。この画面は、関連付設定部131からクライアントに提供される。
図8は、関連付テーブル16の別の一例を示す説明図である。この関連付テーブル16は、プレゼンティティのウォッチャーリストに更新者が登録されているプレゼンスを、種別情報に対応させている。図9は、前記図8の関連付テーブル16を登録するための画面例である。この画面は、関連付設定部131からクライアントに提供される。
以上説明したように、関連付テーブル16は、どの種別情報によってどのプレゼンスが更新されるかまたは更新されないかを定義する。プレゼンティティは、関連付テーブル16を自由に設定することができる。
(2)種別情報付更新依頼
再び図1を参照する。設定先判定部132は、下記の内容を含む更新依頼を受信すると、対象者IDで特定されるユーザAのプレゼンステーブル12から、種別情報「位置」に対応するプレゼンスID“a1”を更新対象に特定する。図1では、説明を容易にするため、プレゼンステーブル12と関連付テーブル16とをまとめて示している。以下の図でも同様である。設定部133は、プレゼンスID“a1”の内容として、プレゼンス「会議室A」を設定する。更新の対象者が種別情報と自分のプレゼンスとを対応付けていない場合、図2に例示する通知が対象者に送信される。この例では、ユーザAが操作するプレゼンスクライアント20にこの画面が提供される。ユーザAは、この画面上で、種別情報「位置」に関連付ける自分のプレゼンスを設定することができる。言い換えれば、更新者Xが指定する種別情報に対応するプレゼンスIDが対象者のプレゼンステーブル12にある限り、更新者は自由に種別情報を指定して更新依頼を送信できる。その後、通常のプレゼンスサーバ10と同様、通知部15は、プレゼンスID“a1”のウォッチャーに新たなプレゼンス「会議室A」を通知する。なお、この例では、プレゼンステーブル12がプレゼンスの公開条件を含んでいなくても良い。
(更新依頼)
更新者ID“X”
対象者ID“A”
プレゼンス「会議室A」
種別情報「位置」
(3)プレゼンスの変換・設定
図10を参照し、更新依頼に含まれるプレゼンスを変換して対象者のプレゼンスに設定する場合を説明する。関連付設定部131が下記の内容を含む更新依頼を受信した場合を考える。
(更新依頼)
更新者ID“X”
対象者ID“荷物A”
プレゼンス「集荷店舗ID」
種別情報「荷物情報」
また、ユーザである荷物Aの設定ルール135として、図10に示す内容が記憶されているとする。この設定ルール135は、以下のように更新依頼に含まれるプレゼンスを変換することを定義する。
(設定ルール)
更新依頼に含まれるプレゼンスが「集荷店舗ID」→「集荷済」
更新依頼に含まれるプレゼンスが「運送トラック情報」→「運送中」
更新依頼に含まれるプレゼンスが「宅配済」→「宅配済」
この場合、設定内容決定部134は、更新依頼と設定ルール135とを比較し、変換可能なプレゼンスがあるか否かを判断する。変換可能なプレゼンス、この場合は「集荷店舗ID」があれば、それを設定ルール135に従って変換する。設定部133は、設定内容決定部134により変換されたプレゼンスを、対象者のプレゼンスに設定する。運送業者が設定するプレゼンス「集荷店舗ID」を「集荷済」に変換することにより、荷物Aのプレゼンスのウォッチャーは荷物Aの状態を把握しやすくなる。前述と同様、この例では、プレゼンステーブル12がプレゼンスの公開条件を含んでいなくても良い。
前記図1のように更新依頼に種別情報が含まれている場合、設定ルール135に従って変換したプレゼンスを、種別情報に対応するプレゼンスとして設定することもできる。
図11は、設定内容決定部134がプレゼンスクライアント20に提供する画面例である。この画面は、設定ルール135の入力を受け付ける。設定内容決定部134は、画面に入力された内容を、設定ルール135に登録する。
(4)種別情報と更新者との管理
図12は、種別情報と更新者との対応付けに基づいて、更新者が第3者のプレゼンスを更新することを示す説明図である。
種別情報管理サーバ30は、更新者のユーザIDと、その更新者が更新対象とするプレゼンスの種別情報と、を対応付けて記憶している。下記の内容を含む更新依頼をプレゼンスサーバ10が受信すると、種別情報取得部136は、更新者Xに対応する種別情報「位置」を、種別情報管理サーバ30から取得する。
(更新依頼)
更新者ID“X”
対象者ID“A”
プレゼンス「会議室A」
その後は、プレゼンスサーバ10は、前記図1と同様の処理を行う。すなわち、設定先判定部132により取得した種別情報「位置」に対応するプレゼンスIDをユーザAのプレゼンステーブル12から特定する。そして、設定部133により、特定したプレゼンスIDの内容として、更新依頼に含まれているプレゼンス「会議室A」を設定する。前述と同様、この例では、プレゼンステーブル12がプレゼンスの公開条件を含んでいなくても良い。
種別情報管理サーバ30を、プレゼンスサーバ10内部または外部に設けることにより、更新依頼に種別情報を含めなくても更新対象のプレゼンスを特定することができる。
(5)種別情報を用いたサブスクライブ
図13は、種別情報を用いたサブスクライブの流れを示す説明図である。ウォッチャー管理部14が種別情報を含むサブスクライブを受信すると、ウォッチャー管理部14の公開判定部141は次の処理を行う。下記は種別情報付サブスクライブの内容である。
(種別情報付サブスクライブ)
サブスクライバーID“X”
サブスクライビーID“A”
種別情報「位置」
このサブスクライブに基づいて、公開判定部141は、サブスクライビーAのプレゼンステーブル12を参照し、サブスクライブに含まれる種別情報「位置」に対応するプレゼンスの公開条件を、サブスクライバーXが満足するかどうか判断する。この例では、サブスクライバーXは、プレゼンスID“a1”の公開条件を満足する。そこで、公開判定部141は、サブスクライバーXを、プレゼンスID“a1”のウォッチャーリストに登録する。公開判定部141は、ウォッチャーリストへの登録を、サブスクライビーに問い合わせた後に行っても良い。
図14(a)〜(d)は、種別情報付サブスクライブを要求する画面例である。公開判定部141は、これらの画面をプレゼンスクライアント20に提供し、画面に入力された情報を取得する。同図(a)は、サブスクライバーを“X”とすれば、上記の種別情報付サブスクライブをサブスクライバーが生成するための画面例である。同図(b)は、種別情報付サブスクライブのために、サブスクライビーがプレゼンスID“a1”と種別情報「位置」とを関連付けるための画面である。同図(c)は、プレゼンスサーバ10に接続されたディスプレイなどで出力される画面であり、種別情報付サブスクライブの受信時にサブスクライブを拒否するかサブスクライビーに問い合わせるかを設定する。同図(d)は、前記(c)で「ユーザに問い合わせる」を選択した場合に、サブスクライブ受信時にサブスクライビーに通知される画面例である。
サブスクライブに種別情報を付加すれば、サブスクライバーは、種別情報を指定してサブスクライブを送信するので、サブスクライビーのプレゼンスの構成や各プレゼンス識別子を予め調べなくても良い。従って、サブスクライバーは、手軽にサブスクライブを行うことができる。また、サブスクライビーは、自分のプレゼンステーブル12の構成を他人に公開しなくてすむ利点がある。
なお、サブスクライバーとは、他のユーザのプレゼンスの閲覧を要求するユーザである。またサブスクライビーとは、サブスクライバーが閲覧を要求しているプレゼンスの所有者である。
<第2実施形態>
[システム全体の機能構成]
図15は、本発明の第2実施形態に係るプレゼンスシステム100bの概略構成図である。プレゼンスシステム100bは、プレゼンスサーバ10とプレゼンスクライアント20がネットワークを介して接続されて構成されている。図示していないが、第1実施形態と同様、プレゼンスシステム100bは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。
本実施形態においては、プレゼンスサーバ10は、セッション管理部11、プレゼンステーブル12、プレゼンス管理部13、ウォッチャー管理部14、通知部15を有し、関連付テーブル16を有することが好ましい。セッション管理部11は、ネットワークとプレゼンスサーバ10内の各構成要素との間でデータの受け渡しを行う。プレゼンステーブル12は、ユーザ毎に管理され、少なくともプレゼンスID及びプレゼンスを記憶する。この例では、プレゼンステーブル12にはプレゼンス毎のウォッチャーリストを含む。さらに、プレゼンステーブル12は、各プレゼンスの公開条件及び必要に応じてプレゼンスの転送元を含んでいることとする。
プレゼンス管理部13は、プレゼンスの更新通知を受信すると、プレゼンステーブル12を更新する。ウォッチャー管理部14は、サブスクライブを受信すると、プレゼンステーブル12内のウォッチャーリストを更新する。通知部15は、プレゼンスの更新通知を受信すると、そのプレゼンスのウォッチャーに新たなプレゼンスを通知する。関連付テーブル16は、種別情報とプレゼンスとの関連づけを定義する。
[プレゼンスサーバの各部の機能]
プレゼンス管理部13は、好ましくは関連付設定部131、置換処理部137及び転送元公開条件設定部138を有している。また、ウォッチャー管理部14は、好ましくは転送処理部142及びサブスクライブ仲介部143を有している。以下、これらの機能について具体的に説明する。なお、関連付設定部131の機能は第1実施形態と同様である。
(1)種別情報を用いた転送依頼
図16は、種別情報付転送依頼を受信したプレゼンスサーバ10の処理の流れを示す説明図である。種別情報付転送依頼は、下記の内容を含む。
(種別情報付転送依頼)
転送依頼者ID“X”
転送先ID“B”
転送元ID“A”
種別情報「位置」
転送処理部142は、上記転送依頼に含まれる種別情報「位置」をキーに転送先ユーザBのプレゼンステーブル12を参照する。さらに、転送処理部142は、種別情報付サブスクライブを生成する。種別情報付サブスクライブには、下記の内容が含まれる。
(種別情報付サブスクライブ)
サブスクライバーID=転送先ID“B”
サブスクライビーID=転送元ID“A”
種別情報「位置」
さらに転送処理部142は、転送元ユーザAのプレゼンスID“a1”のウォッチャーリストに、転送先ユーザB及び種別情報「位置」を登録する。また、転送処理部142は、転送先Bの種別情報「位置」に対応するプレゼンスの転送元として、ユーザBのプレゼンステーブル12にユーザAを登録する。
ユーザAのプレゼンス“a1”が更新されると、プレゼンス管理部13は、ユーザBに対し、下記の種別情報付プレゼンス通知を送信する。これにより、ユーザBは、自分の種別情報「位置」のプレゼンスが、ユーザAのプレゼンスから自動的に転送されていることを知る。さらに、プレゼンス管理部13の置換処理部137は、転送元Aのプレゼンスを、転送先Bのプレゼンスとしてプレゼンステーブル12に設定する。
(種別情報付プレゼンス通知)
プレゼンティティID=転送元ID“A”
ウォッチャーID=転送先ID“B”
種別情報「位置」
プレゼンス「会議室A」
図17は、転送処理部142がプレゼンスクライアント20に提供する画面例である。この画面例は、転送依頼者からの転送依頼の設定を受け付け、プレゼンスサーバ10に送信する。
この構成では、転送先に転送元のプレゼンスを通知するときに、種別情報を同時に通知することができる。従って、転送依頼者は、転送元からのプレゼンスを転送先のどのプレゼンスに反映させたいかを、種別情報により指定することができる。すなわち、転送によるプレゼンスの自動更新の仕組みを、必要に応じて自由に変えることができる。
(2)ウォッチャーリスト付転送
図18は、ウォッチャーリスト付転送依頼に基づいてウォッチャーリスト付サブスクライブを生成する説明図である。プレゼンスサーバ10は、下記の内容の転送依頼を受信する。
(転送依頼)
転送依頼者ID“X”
転送先ID“B”
転送元ID“A”
ウォッチャー管理部14の転送処理部142は、転送先Bのウォッチャーリストを取得し、ウォッチャーリスト付サブスクライブを生成する。
(ウォッチャーリスト付サブスクライブ)
サブスクライバーID=転送先ID“B”
サブスクライビーID=転送元ID“A”
ウォッチャーリスト“Z”
転送処理部142は、転送元のプレゼンステーブル12のプレゼンスのうち、その公開条件を転送元ユーザが満足しているプレゼンスを検索する。そしてそのプレゼンスのウォッチャーとして、転送先Bを登録する。その後、転送処理部142は、転送先Bのプレゼンスの転送元として、ユーザBのプレゼンステーブル12にユーザAを登録する。さらに、プレゼンス管理部13の置換処理部137は、転送元Aのプレゼンスを、転送先Bのプレゼンスとしてプレゼンステーブル12に設定する。
この構成では、転送元Aが自分のプレゼンスの配信を許可している範囲内で、その転送元のプレゼンスの転送を行う。従って、転送元のプライバシーを保護することができる。
なお、転送依頼者が転送するプレゼンスの種別情報を指定することも可能である。その場合には、転送依頼者が転送を希望する分類のプレゼンスが転送されると期待できるし、同時に転送元のプライバシーが保護される。
(3)公開条件付転送
図19は、公開条件付転送の説明図である。プレゼンスサーバ10は、下記の内容の転送依頼を受信する。
(転送依頼)
転送依頼者ID“X”
転送先ID“B”
転送元ID“A”
ウォッチャー管理部14の転送処理部142は、転送先Bの公開条件を取得し、下記の内容を含む公開条件付サブスクライブを生成する。
(公開条件付サブスクライブ)
サブスクライバーID=転送先ID“B”
サブスクライビーID=転送元ID“A”
公開条件“Zに許可”
さらに転送処理部142は、転送元ユーザAの公開条件と転送先ユーザBの公開条件とを比較し、比較結果に基づいて転送元ユーザAのウォッチャーリストに転送先ユーザBを登録する。例えば、転送先ユーザBの公開条件が転送元ユーザAのある公開条件を満足していれば、その公開条件に対応するプレゼンスのウォッチャーとしてユーザBを登録する。通常、転送元の公開条件の優先度を高くすることが好ましい。プライバシー保護のためである。その後、転送処理部142は、転送先Bのプレゼンスの転送元として、ユーザBのプレゼンステーブル12にユーザAを登録する。さらに、プレゼンス管理部13の置換処理部137は、転送元Aのプレゼンスを、転送先Bのプレゼンスとしてプレゼンステーブル12に設定する。
図20(a)は、転送処理部142がプレゼンスクライアント20に提供する画面例である。この画面例は、ウォッチャーリスト付サブスクライブの受信時に、転送先(サブスクライビー)に問い合わせるか、問い合わせせずに公開条件が合致すればプレゼンスを転送するかの設定を受け付ける。同図(b)は、転送元に対し、ウォッチャーリスト付サブスクライブ(図中、転送依頼)を通知する画面例である。この画面は、どのプレゼンスを転送するかの選択を受け付ける。
この構成により、転送先と転送元との両方の公開条件が満たされる範囲での転送が可能となる。転送依頼者は、転送元や転送先のプレゼンスの構成やプライバシーへの配慮を気にせずに転送依頼を行うことができる。
なお、種別情報を用いて転送するプレゼンスを指定することももちろん可能である。
(4)転送元の公開条件を転送先に設定
図21は、転送元の公開条件を転送先に設定する説明図である。転送処理部142は下記内容の種別情報付転送依頼を受信する。
(種別情報付転送依頼)
転送依頼者ID“X”
転送先ID“B”
転送元ID“A”
種別情報「位置」
転送処理部142は、上記転送依頼に含まれる種別情報「位置」をキーに転送先ユーザBのプレゼンステーブル12を参照する。さらに、転送処理部142は、種別情報付サブスクライブを生成する。種別情報付サブスクライブには、下記の内容が含まれる。
(種別情報付サブスクライブ)
サブスクライバーID=転送先ID“B”
サブスクライビーID=転送元ID“A”
種別情報「位置」
転送処理部142は、転送元ユーザAのプレゼンスID“a1”のウォッチャーリストに、転送先ユーザB及び種別情報「位置」を登録する。また、転送処理部142は、転送先Bの種別情報「位置」に対応するプレゼンスの転送元として、ユーザBのプレゼンステーブル12にユーザAを登録する。
一方、プレゼンス管理部13の転送元公開条件設定部138は、転送先Bがウォッチャーとなったプレゼンス“a1”の公開条件を、ユーザAのプレゼンステーブル12から読み出す。そしてこれを、転送依頼に含まれる種別情報に対応するプレゼンス“b1”の公開条件として、ユーザBのプレゼンステーブル12に登録する。
すなわち、転送依頼者が種別情報を用いて転送したいプレゼンスの種別を指定すると、その種別情報に対応する転送元のプレゼンスの公開条件が、その種別情報に対応する転送先のプレゼンスの公開条件として設定される。従って、種別情報を用いた転送依頼により、転送元のプライバシーを簡単に保護することができる。
(5)転送元公開条件の更新を転送先に反映
図22は、転送元の公開条件の変更を、転送先の公開条件に反映させる説明図である。前記図19において、転送元Aと転送先Bとの両方の公開条件を満たすように転送元のウォッチャーリストを更新した後、転送元Aの公開条件が変わる場合がある。また、前記図21において、転送先Bのプレゼンス“b1”に、転送元Aの公開条件を設定した後、これが変更される場合がある。転送元Aの公開条件の設定通知は、下記の内容を含む。
(公開条件の設定依頼)
設定依頼者ID“A”
プレゼンティティ“A”
公開条件「B、Y、Z」
転送元公開条件設定部138は、ウォッチャーリストを参照し、下記の公開条件通知を生成する。いま、ウォッチャーリストには、ユーザID“B”と「位置」とが記述されている。
(公開条件通知)
転送元ID“A”
転送先ID“B”
種別情報「位置」
公開条件「B、Y、Z」
転送元公開条件設定部138は、この通知に基づいて、種別情報「位置」に関連付けられたプレゼンスID“b1”を特定し、その公開条件を書き換える。
この構成により、転送元の公開条件を種別情報を用いて転送先の公開条件に設定した後、転送元の公開条件の変化を転送先にも反映させる。従って、転送元の公開条件が変化しても、転送元のプライバシーを動的に保護することができる。
(6)転送先公開条件の更新を転送元に反映
図23は、転送先の公開条件の変更を、転送元の公開条件に反映させる説明図である。前記図19において、転送元Aと転送先Bとの両方の公開条件を満たすように転送元Aのウォッチャーリストを更新した後、転送先Bの公開条件が変わる場合がある。また、図21において、転送先Bのプレゼンス“b1”に、転送元Aの公開条件を設定した後、ユーザBがこれを変更する場合がある。転送先Bの新たな公開条件の設定通知は、下記の内容を含む。
(ユーザBの新たな公開条件の設定依頼)
設定依頼者ID“B”
プレゼンティティ“B”
公開条件「Y、Z」
ウォッチャー管理部14の転送処理部142は、転送先Bの公開条件を取得し、下記の内容を含む公開条件付サブスクライブを生成する。
(公開条件付サブスクライブ)
サブスクライバーID=転送先ID“B”
サブスクライビーID=転送元ID“A”
公開条件“Y,Zに許可”
さらに転送処理部142は、転送元ユーザAの公開条件と転送先ユーザBの新たな公開条件とを比較し、比較結果に基づいて転送元ユーザAのウォッチャーリストを更新する。例えば、転送先ユーザBがウォッチャーに登録されているプレゼンスについて、転送先Bの公開条件が転送元Aの公開条件を満足しているかどうか、転送処理部142は判断する。通常、転送元の公開条件の優先度を高くすることが好ましい。プライバシー保護のためである。転送先Bの新たな公開条件が転送元Aの公開条件を満足していれば、そのプレゼンスのウォッチャーとしてユーザBを登録する。満たしていなければ、ウォッチャーからユーザBを削除する。その場合、転送処理部142は、転送先Bのプレゼンスから、通知元Aを削除する。
この構成により、転送先の公開条件が動的に変化しても、転送先と転送元との両方の公開条件が満たされる範囲での転送が常に可能となる。転送依頼者は、転送依頼後に転送先の公開条件が変化して転送元のプライバシーが侵害されることを気にせずに転送依頼を行うことができる。
なお、種別情報を用いて転送するプレゼンスを指定することももちろん可能である。
(7)間接的なサブスクライブ
図24は、間接的なサブスクライブの説明図である。ウォッチャー管理部14のサブスクライブ仲介部143は、下記のサブスクライブを受信すると、下記のウォッチャーリスト追加依頼を転送元Aに依頼する。ここで、サブスクライビーBのプレゼンス“b1”は、ユーザAのプレゼンスが転送されたものである。
(サブスクライブ)
サブスクライバーID“Y”
サブスクライビーID“B”
(ウォッチャーリスト追加依頼)
サブスクライビーID“B”
転送元ID“A”
サブスクライバーID“Y”
サブスクライブ仲介部143は、転送先Aの公開条件とウォッチャーリスト追加依頼のサブスクライバーとを比較する。そしてその比較結果に基づいて、転送先Bのプレゼンス“b1”のウォッチャーにサブスクライバーYを追加する。例えば、サブスクライバーの全員が転送先の公開条件を満足する場合である。
図25は、転送元公開条件設定部138が提供する画面例である。同図(a)は、ウォッチャーリスト追加依頼発生時に、プレゼンスサーバ10の操作者に通知する画面例である。同図(b)は、転送元に通知する画面例である。転送元ユーザは、公開するプレゼンスや公開条件を設定することができる。
結局、転送元のユーザAの公開条件の範囲内でサブスクライバーBのウォッチャーを追加すれば、転送元ユーザのプライバシーを保護することができる。
<第3実施形態>
第3及び第4実施形態では、種別情報を用いた更新依頼やサブスクライブ、転送依頼を行う際に、種別情報に対応するプレゼンスIDがないという事態を防ぐことを考える。
図26は、第3実施形態に係るプレゼンスシステム100cの概略構成図である。プレゼンスシステム100cは、前記第1実施形態のプレゼンスシステム100aと同様、プレゼンスサーバ10とプレゼンスクライアント20がネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100cは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。プレゼンスサーバ10は、図示しないカードリーダとネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。
本実施形態においては、プレゼンスサーバ10は、辞書DB200を有している。辞書DB200は、例えば類義語辞書や同義語辞書を記憶している。類義語辞書が辞書DB200に記憶されている場合を例にとり、説明する。説明を容易にするため、カードリーダから下記の種別情報付き更新依頼がプレゼンスサーバ10に送信された場合を考える。
(更新依頼)
更新者ID“X”
対象者ID“A”
プレゼンス“会議室A”
種別情報“位置”
プレゼンスサーバ10の設定先判定部132は、類義語辞書に基づいて、更新依頼中の種別情報に対応するプレゼンスIDを、ユーザAのプレゼンステーブルから特定する。設定部133は、そのプレゼンスIDの内容として、更新依頼に含まれているプレゼンス「会議室A」を設定する。
設定先判定部132の処理をさらに詳しく説明する。設定先判定部132は、更新依頼中の種別情報に対応する類義語、例えば「場所」、「地点」を、辞書DB200から抽出する。設定先判定部132は、更新依頼中の種別情報及びその類義語のいずれかに対応するプレゼンスIDを、ユーザAのプレゼンステーブルから特定する。類義語辞書や同義語辞書を用いて更新対象のプレゼンスIDを特定することにより、第3者が自由に指定した種別情報に対応可能なプレゼンスIDの幅が広がる。言い換えれば、他人のプレゼンスを更新しようとする第3者が、種別情報を指定する自由度が広がる。そして、指定された種別情報に対応するプレゼンスIDが存在しないと言う事態を防止しやすくなる。
類義語辞書や同義語辞書を用いることにより、更新依頼と同様に、第3者による種別情報を用いたサブスクライブや、第3者による種別情報を用いた転送依頼においても、指定された種別情報に対応するプレゼンスIDを特定する自由度を増すことができる。
なお、辞書DB200に他の辞書、例えばプレゼンスシステム100c内で共通に使用する種別情報を記憶した共通辞書を蓄積しておいても良い。カードリーダや種別情報管理サーバ30には、共通辞書で使用するいずれかの種別情報が記憶されている。このような構成により、更新依頼に含まれる種別情報に対応するプレゼンスIDが存在しないと言う事態を防止することができる。また、更新者であるカードリーダの種別情報に対応するプレゼンスIDが存在しないと言う事態を防止することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態では、ユーザの行動に起因するプレゼンスの変化が予測される場合、その変化するプレゼンスと種別情報とをユーザが予め対応付けておく。これにより、第3者の更新依頼と共に通知される種別情報に対応するプレゼンスが存在しないと言う事態を防止する。ここでは一例として、ユーザAがオンラインチケット販売システム上で飛行機のチケットを購入した場合を考える。
[システム全体の機能構成]
図27は、第4実施形態に係るプレゼンスシステム100dの概略構成図である。プレゼンスシステム100dは、前記第1実施形態のプレゼンスシステム100aと同様、プレゼンスサーバ10とプレゼンスクライアント20がネットワークを介して接続されて構成されている。また、プレゼンスサーバ10は、カードリーダ47a、b、c、管理サーバ60及びユーザ端末70とネットワークを介して接続されている。3つのカードリーダ47a,b,cは、それぞれ空港入り口と、チェックイン入口と、搭乗口とに設置されている。プレゼンスシステム100dは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。
[カードリーダ]
カードリーダ47a,b,cは、それぞれ同様の構成を示すので、カードリーダ47aについて説明する。カードリーダ47aは、種別リスト471aを記憶し、読込部472a及びコマンド生成部473aを有している。読込部472aは、ICカード(図1参照)上の情報を読み込む。読み込まれた情報及び種別リスト471aに基づいて、コマンド生成部473aが更新依頼を生成・送信する。
図28(a)は、カードリーダ47aの種別リスト471aの概念説明図を示す。種別リスト471aには、更新者IDと、プレゼンスと、種別情報とが記憶されている。更新者IDは、プレゼンスシステム100d上でのカードリーダのユーザIDである。この情報に基づいて、カードリーダ47aは、下記の情報を含む更新依頼をプレゼンスサーバ10に送信する。図29は、この更新依頼の送信処理の流れを示す説明図である。
(更新依頼)
更新者ID“X1”
対象者ID“A”
プレゼンス“空港入口”
種別情報“位置”
図28(b)は、カードリーダ47bが有する種別リスト471bの概念説明図である。この種別リストに基づいて、カードリーダ47bは、下記の情報を含む更新依頼をプレゼンスサーバ10に送信する。
(更新依頼)
更新者ID“X2”
対象者ID“A”
プレゼンス“チェックイン入口”
種別情報“手続き”
図28(c)は、カードリーダ47cが有する種別リスト471cの概念説明図である。この種別リストに基づいて、カードリーダ47cは、下記の情報を含む更新依頼をプレゼンスサーバ10に送信する。
(更新依頼)
更新者ID“X3”
対象者ID“A”
プレゼンス“搭乗口”
種別情報“手続き”
[管理サーバ]
管理サーバ60は、チケット販売部601により、オンラインで飛行機のチケットを販売している。さらに管理サーバ60のリスト送信部602は、購入されたチケットに応じ、そのチケットに対応する種別情報のリストを、ユーザ端末70に送信する。リスト送信部602が送信する種別情報リストは、この例では各カードリーダ47a,b,cが記憶する種別情報を含む。種別情報リストは、ユーザ端末70のディスプレイ上に表示される。
[ユーザ端末]
ユーザ端末70は、プレゼンスクライアント20に加え、チケット購入部701及び種別情報設定部702を有している。チケット購入部701は、管理サーバ60からチケットをオンラインで購入する機能を有する。種別情報設定部702は、管理サーバ60から受信した種別情報とプレゼンスIDとの対応付を、ユーザ端末70の操作者に促す。また、種別情報設定部702は、種別情報とプレゼンスIDとの対応をプレゼンスサーバ10に送信する。
図30は、種別情報リスト通知画面の一例を示す。この画面は、種別情報設定部702により表示される。例えばこの画面上で管理サーバ60から通知された種別情報リストが表示される。ユーザは、種別情報をドラッグ&ドロップでプレゼンスIDに対応させる。
[システム全体の処理の流れ]
図31は、プレゼンスシステム100d全体の処理の流れを示す説明図である。まず、ユーザ端末70から管理サーバ60に対し、チケットの購入依頼が送信される(#1)。これに対し、種別情報リストが、管理サーバ60からユーザ端末70に返される。ついで、種別情報リスト中の種別情報とプレゼンスIDとの対応付が、ユーザ端末70からプレゼンスサーバ10に送信される(#3)。プレゼンスサーバ10の関連付設定部131は、この対応付を関連付テーブル16に格納する。これにより、カードリーダの種別情報とユーザのプレゼンスIDとの対応が、プレゼンスサーバ10内に記憶される。
この状態において、カードリーダ47a,b,cがユーザAのICカードを読み込むと(#4)、更新依頼がプレゼンスサーバ10に送信される。この更新依頼に基づいて、更新依頼中の種別情報に対応するプレゼンスが更新される。カードリーダの種別情報とユーザAのプレゼンスIDとの対応付はプレゼンスサーバ10に記憶されているので、更新依頼に対応するプレゼンスIDがないという事態を防ぎ、確実にプレゼンスを更新することができる。
<第5実施形態>
以下、第5〜第11実施形態では、更新依頼やサブスクライブの設定、転送依頼など(以下、コマンドという)を、カードリーダまたはプレゼンスサーバで生成する方法について説明する。説明を容易にするために、以下の第5〜第11実施形態では、トラックが集荷場CP1,CP2・・・を回って商品を集め、移送する場合を考える。トラックのユーザIDは“T”とする。また、商品のユーザIDは“G1”、“G2”、“G3”・・・とする。集荷場CP1,CP2には、カードリーダが設置されている。
[システム全体の機能構成]
図32は、第5実施形態に係るプレゼンスシステム100eの概略構成図である。プレゼンスシステム100eは、プレゼンスサーバ10eとプレゼンスクライアント20とがネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100eは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。その場合、カードリーダ40がICカードから読み込む情報には種別情報は含まれていなくても良い。また、プレゼンスサーバ10は、カードリーダ40とネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。
[プレゼンスサーバ]
プレゼンスサーバ10eは、第1実施形態におけるプレゼンスサーバ10の構成に加え、転送処理部142及びサブスクライブ仲介部143を有していることが好ましい。転送依頼やサブスクライブ依頼のコマンドに対応することができるからである。また、転送依頼に従って転送を実行するために、プレゼンスサーバ10eは置換処理部137を有していることが好ましい。
[カードリーダ]
カードリーダ40は、読込部401と、履歴記憶部402と、第1判定部403と、コマンド生成部404とを有している。読込部401は、ICカード(図1参照)上のユーザID及び種別情報を読み込む。履歴記憶部402は、読み込まれた情報の履歴を記憶する。第1判定部403は、履歴情報に基づいて、生成するコマンドの種類を決定する。また、第1判定部403は、転送依頼を生成する場合、転送元及び転送先を決定する。さらに第1判定部403は、サブスクライブ依頼を生成する場合、サブスクライビー及びサブスクライバーを決定する。コマンド生成部404は、第1判定部403の決定に基づいて、各種コマンドを生成する。
図33は、履歴記憶部402が記憶する履歴情報の概念説明図である。履歴情報には以下の情報(a)〜(c)が少なくとも含まれる。
(a)時刻:ICカードからユーザIDや種別情報が読み込まれた時刻
(b)ユーザID:読み込まれたICカードに記録されているプレゼンスシステム100e上のユーザID
(c)種別情報:読み込まれたICカードに記録されている種別情報
[コマンド生成処理]
図34は、カードリーダ40が行うコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、集荷場CP1のカードリーダ“X”にまずトラック“T”のICカードを通し、ついでそのトラック“T”に積み込む商品のICカードを通すという前提でコマンド生成処理が行われる。
ステップS1〜S2:読込部401は、商品に付されたICカードの情報を読み込むと(S1)、その情報を履歴情報として履歴記憶部402に格納する(S2)。例えば、時刻“15:20”、ユーザID“G2”、種別情報“位置”という履歴情報を、履歴情報部402に格納したとする(図33参照)。以下では、この読み込んだ最新の履歴情報のエントリをカレントエントリと呼ぶ。
ステップS3:第1判定部403は、過去所定時間ΔT内の履歴情報を、履歴記憶部402から読み出す。例えば、図33に示す履歴情報を読み出したとする。
ステップS4:第1判定部403は、カレントエントリ以外の他のエントリが過去ΔT内にあるか否かを判断する。図33を参照すれば、例えばΔTが30分であれば、この場合は2つのエントリがある。
ステップS5:過去ΔT内のエントリがある場合、第1判定部はコマンドの種類を例えば“転送依頼”と決定する。また、第1判定部403は、ΔT内のエントリ中もっとも古いエントリのユーザIDを転送元と決定する。さらに第1判定部403は、最新のエントリのユーザIDを、転送先と決定する。この例では、転送元はトラック“T”となり、転送先は商品“G2”となる。
なお、必要に応じ、コマンド種別を“転送”ではなく“サブスクライブ”とすることもできる。その場合、履歴情報の時刻やユーザIDに基づいて、サブスクライバーやサブスクライビーを決定することができる。
コマンド生成部404は、第1判定部403の決定に従ってコマンドを生成し、プレゼンスサーバ10eに送信する。コマンドに含める種別情報は、カードリーダが読み込んだ種別情報である。商品“G1”のICカードを読み込んだときも同様の処理が行われる。図35は、集荷場CP1のカードリーダ“X”がトラック“T”から商品“G1”への転送依頼を生成し、プレゼンスサーバ10eに送信する処理の流れを示している。
ステップS6:過去ΔT内のエントリがカレントエントリ以外にない場合、第1判定部403はコマンドの種類を例えば“更新依頼”と決定する。また、第1判定部403は、更新対象のユーザID及び種別情報を、カレントエントリ内のユーザID及び種別情報と決定する。コマンド生成部404は、第1判定部403の決定に従ってコマンドを生成し、プレゼンスサーバ10eに送信する。コマンドに含める種別情報は、カードリーダが読み込んだ種別情報である。図36は、集荷場CP1のカードリーダ“X”がトラック“T”についての更新依頼を生成し、プレゼンスサーバ10eに送信する処理の流れを示している。
なお、プレゼンスサーバ10eが種別情報管理サーバ30から種別情報を取得する場合、ICカードから種別情報を読み出さなくても良い場合がある。
以上のようにして、カードリーダ40が読み込んだ履歴情報に基づいて、生成しようとするコマンドの種別などを決定し、コマンドを自動的に生成することができる。
<第6実施形態>
第6実施形態では、更新依頼などのコマンドを、プレゼンスサーバ側で生成する方法について説明する。
[システム全体の機能構成]
図37は、第6実施形態に係るプレゼンスシステム100fの概略構成図である。このプレゼンスシステム100fでは、カードリーダで読み込んだ情報に基づいて、プレゼンスサーバ10内で更新依頼などのコマンドを生成する。
プレゼンスシステム100fは、前記第5実施形態のプレゼンスシステム100eと同様、プレゼンスサーバ10fとプレゼンスクライアント20とがネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100fは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。また、プレゼンスサーバ10は、カードリーダ41とネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。
[プレゼンスサーバ]
プレゼンスサーバ10fは、前記第5実施形態のプレゼンスサーバ10eの構成に加え、さらに以下の構成要素を含んでいる。
(a)readコマンド受信部17:カードリーダ41からのreadコマンドを受信し、後述する履歴記憶部110に履歴情報を格納する。履歴情報は、前記第5実施形態と同様の情報を含む。
(b)第1判定部18:前記第5実施形態のカードリーダ40における第1判定部403と同様の機能を有する。すなわち、生成するコマンドの種類などを、履歴情報に基づいて決定する。
(c)コマンド生成部19:前記第5実施形態のカードリーダ40におけるコマンド生成部404と同様の機能を有する。すなわち、コマンドを生成し、プレゼンス管理部13またはウォッチャー管理部14に通知する。
(d)履歴記憶部110:readコマンドと共に受信した履歴情報を記憶する。
すなわち、プレゼンスサーバ10fは、第5実施形態のプレゼンスサーバ10に、カードリーダ40の一部の構成を付加した構成を有している。このように構成されたプレゼンスサーバ10fは、readコマンドに基づいて更新依頼などのコマンドを生成し、生成したコマンドに基づくプレゼンスの更新・転送・サブスクライブを行う。
[カードリーダの構成]
カードリーダ41は、読込部411とreadコマンド生成部412とを有している。読込部411は、第5実施形態のカードリーダ40の読込部401と同様、ICカード(図1参照)上のユーザID及び種別情報を読み込む。readコマンド生成部412は、読み込んだ情報をプレゼンスサーバ10fに送信する。
[コマンド生成処理]
図38は、プレゼンスサーバ10fが行うコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、第5実施形態と同様、集荷場CP1のカードリーダ“X”にまずトラック“T”のICカードを通し、ついでそのトラック“T”に積み込む商品のICカードを通すという前提でコマンド生成処理が行われる。
まず、カードリーダ41の読込部411は、商品に付されたICカードの情報を読み込むと(#11)、履歴情報を含むreadコマンドをプレゼンスサーバ10fに送信する(#12)。
プレゼンスサーバ10fのreadコマンド受信部17は、readコマンドを受信すると(#13)、履歴情報、すなわちカレントエントリを履歴記憶部110に格納する(#14)。
さらに、第1判定部18は、過去所定時間ΔT内の履歴情報を、履歴記憶部110から読み出す(#15)。
ついで、第1判定部18は、カレントエントリ以外の他のエントリが過去ΔT内にあるか否かを判断する(#16)。
第1判定部18は、過去ΔT内のエントリがカレントエントリ以外にもある場合、コマンドの種類を例えば“転送依頼”と決定する(#17)。また、第1判定部18は、過去ΔT内のエントリ中もっとも古いエントリのユーザIDを転送元と決定する。さらに第1判定部18は、最新のエントリのユーザIDを、転送先と決定する。なお、コマンド種別を転送ではなくサブスクライブとすることもできる。その場合、履歴情報の時刻やユーザIDに基づいて、サブスクライバーやサブスクライビーを決定することができる。
その後、コマンド生成部19は、第1判定部18の決定に従って転送依頼のコマンドを生成し、ウォッチャー管理部14に通知する(#17)。コマンドに含める種別情報は、readコマンドに含まれる種別情報である。ウォッチャー管理部14の転送処理部142は、この通知に基づいて転送設定を行う。図39は、集荷場CP1のカードリーダ“X”からのreadコマンドに基づいて、プレゼンスサーバ10fがトラック“T”から商品“G1”への転送依頼を生成し、転送設定する処理の流れを示している。
第1判定部18は、過去ΔT内のエントリがカレントエントリ以外にない場合、コマンドの種類を例えば“更新依頼”と決定する(#18)。また、第1判定部18は、更新対象のユーザID及び種別情報を、カレントエントリ内のユーザID及び種別情報と決定する。コマンド生成部19は、第1判定部18の決定に従って更新依頼を生成し、プレゼンス管理部13に通知する。コマンドに含める種別情報は、readコマンドに含まれる種別情報である。プレゼンス管理部13の設定部133は、受け取った更新依頼に基づいてプレゼンスの更新を行う。図40は、集荷場CP1のカードリーダ“X”からのreadコマンドに基づいて、プレゼンスサーバ10fがトラック“T”についての更新依頼を生成し、プレゼンスを設定する処理の流れを示している。
なお、コマンドの種類が“転送“ではなく“サブスクライブ”であってもよい。この場合、コマンド生成部18はサブスクライブ依頼をウォッチャー管理部14に通知する。ウォッチャー管理部14のサブスクライブ仲介部143は、受け取ったサブスクライブ依頼に基づいて、ウォッチャーリストの更新を行う。
なお、種別情報管理サーバ30が設けられている場合、コマンドに含める種別情報をプレゼンスサーバ10fがそこから取得することもできる。
以上のようにして、カードリーダ41が読み込んだ履歴情報に基づいて、プレゼンスサーバ10fが生成しようとするコマンドの種別などを決定し、コマンドを自動的に生成することができる。
<第7実施形態>
図41は、第7実施形態に係るプレゼンスシステム100gの概略構成図である。プレゼンスシステム100gは、プレゼンスサーバ10gとプレゼンスクライアント20とがネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100gは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。また、プレゼンスサーバ10gは、カードリーダ42とネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。プレゼンスサーバ10gは、前記第5実施形態と同様の構成を有している。
[カードリーダ]
カードリーダ42は、読込部421と、カテゴリ記憶部422と、第2判定部423と、コマンド生成部424とを有している。読込部421は、ICカード(図1参照)上の情報を読み込む。カテゴリ記憶部422は、ユーザ−カテゴリテーブルと、カテゴリ−コマンドテーブルと、履歴テーブルとを記憶する。第2判定部423は、カテゴリ記憶部422内の情報に基づいて、生成するコマンドの種類を決定する。また、第2判定部423は、転送依頼を生成する場合、転送元及び転送先を決定する。さらに第2判定部423は、サブスクライブ依頼を生成する場合、サブスクライビー及びサブスクライバーを決定する。コマンド生成部424は、第2判定部423の決定に基づいて、各種コマンドを生成する。
図42は、カテゴリ記憶部422内に記憶される情報の概念説明図である。同図(a)は、ユーザ−カテゴリテーブル422aに蓄積される情報の概念説明図を示す。このテーブル422aには、ユーザIDとそのユーザのカテゴリとが対応付けられている。例えば、トラックのユーザID“T”にはカテゴリ“トラック”が、商品のユーザID“G1”、“G2”にはカテゴリ“商品”が、それぞれ対応付けられている。
同図(b)は、カテゴリ−コマンドテーブル422bに蓄積される情報の概念説明図を示す。このテーブル422bには、カテゴリとコマンド種類とが対応付けられている。カテゴリ“商品”には“転送依頼”が、カテゴリ“トラック”には“更新依頼”が、それぞれ対応付けられている。
ユーザ−カテゴリテーブル422aとカテゴリ−コマンドテーブル422bとにより、ユーザIDとコマンド種類とを対応付けることができる。この2つのテーブル422a、422bは、予めカテゴリ記憶部422に記憶されている。
同図(c)は、履歴テーブル422cに蓄積される履歴情報の概念説明図を示す。履歴情報には、時刻及びユーザIDが少なくとも含まれる。ここで、時刻は、ICカードから情報が読み込まれた時刻である。ユーザIDは、読み込まれたICカードに記録されているプレゼンスシステム100g上のユーザIDである。履歴情報は、カードリーダ42がICカードを読み込むたびに記憶される。
[コマンド生成処理]
図43は、カードリーダ42が実行するコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、集荷場CP1において複数のトラックに次々に商品が積み込まれる。1つのトラックに商品が積み込まれると1グループの積み込み処理が終了したと見なされる。1グループの積み込み処理終了後、所定時間以上あけた後で、次のグループの積み込み処理が開始される。
ステップS11:カードリーダ42の読込部421は、トラックまたは商品に付されたICカードのユーザIDを読み込むと(S11)、履歴情報をカテゴリ記憶部422に格納する(S12)。例えば、時刻“15:10”、ユーザID“G3”という履歴情報を、履歴情報部422に格納したとする(図42参照)。以下では、この読み込んだ最新の履歴情報のエントリをカレントエントリと呼ぶ。
ステップS13:第2判定部423は、ユーザ−カテゴリテーブル422aから、カレントエントリ内のユーザIDに対応するカテゴリを読み出す。
ステップS14:第2判定部423は、カテゴリ−コマンドテーブル422bから、前記ユーザIDに対応するコマンド種類を読み出す。第2判定部423は、履歴情報中のユーザIDと、読み出したカテゴリと、それに対応するコマンド種別とを1レコードとして対応付け、図示しないバッファなどに一時的に記憶する。
ステップS15:第2判定部423は、1グループの積み込み処理が終了したか否かを判断する。この判断は、例えば履歴テーブル422cを参照し、カレントエントリ内の時刻とその1つ前のエントリの時刻との間の時間が所定時間以上か否かにより行うことができる。具体的に、所定時間が5分であって、図42(c)の最後のエントリ“15:10,G3”がカレントエントリである場合を例にとる。この場合、その直前のエントリの時刻“15:02”との差が8分であるので、1グループの積み込み処理は終了したと判断される。
ステップS16:1グループの積み込み処理が終了した場合、第2判定部423は、前記バッファに蓄積されている1グループの各レコード毎にコマンドを生成する。あるレコード中のコマンド種類が転送依頼の場合、例えば転送元を1グループ中のカテゴリ“トラック”で特定し、転送先をそのレコード中のユーザIDとすることができる。サブスクライブ依頼の生成についても同様に行うことができる。
ステップS17:その後、生成されたコマンドは、コマンド生成部424によりプレゼンスサーバ10gに次々に送信される。プレゼンスサーバ10gは、コマンドに基づいてプレゼンスの更新や転送設定、サブスクライブ設定などを行う。
以上のように、ユーザIDとコマンドの種類とを間接的に対応付けておくことによりコマンドの種類を決定することができる。また、1つのグループ単位でコマンドを自動的に生成することにより、転送元やサブスクライビーを決定することができる。
なお、ユーザIDとコマンドの種類とを直接的に対応付け、それに基づいてコマンドの種類を決定することも可能である。
上記の処理で1グループ分の情報をバッファに記憶してからコマンドを生成するのは、1グループの中で転送元やサブスクライビーを特定するためである。こうすることで、例えばトラックのICカードを、1グループの最初ではなく途中や最後に読み込むような態様にも対応することができる。ただし、前記第5実施形態のように、最初にトラックのICカードを読み込むと決まっている場合などは、トラックを転送元に最初から特定可能であるので、ICカードを読み込む毎にコマンドを生成・送信しても良い。
また上記の処理では、1グループの積み込み処理が終了したか否かを時間間隔で判断しているが、別の方法で判断しても良い。例えば、積み込んだ商品の個数や、明示の終了コマンドの入力の有無に基づいて判断することが考えられる。
さらに上記の処理において、ユーザIDから読み込んだ種別情報またはカードリーダ42に対応する種別情報を、生成したコマンドに含めても良い。その場合には、種別情報付きの更新依頼、転送依頼、サブスクライブ依頼をプレゼンスサーバ10gに送信することができる。
<第8実施形態>
図44は、第8実施形態に係るプレゼンスシステム100hの概略構成図である。このプレゼンスシステム100hでは、カードリーダで読み込んだ情報に基づいて、プレゼンスサーバ内で更新依頼などのコマンドを生成する。
プレゼンスシステム100hは、前記第7実施形態のプレゼンスシステム100gと同様、プレゼンスサーバ10hとプレゼンスクライアント20とがネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100hは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。また、プレゼンスサーバ10hは、カードリーダ43とネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。
[プレゼンスサーバ]
プレゼンスサーバ10hは、前記第7実施形態のプレゼンスサーバ10gの構成に加え、さらに以下の構成要素を含んでいる。
(a)readコマンド受信部111:カードリーダ43からのreadコマンドを受信し、後述するカテゴリ記憶部114に履歴情報を格納する。履歴情報は、前記第7実施形態と同様の情報を含む。
(b)第2判定部112:前記第7実施形態のカードリーダ42における第2判定部423と同様の機能を有する。すなわち、生成するコマンドの種類などを、履歴情報に基づいて決定する。
(c)コマンド生成部113:前記第7実施形態のカードリーダ42におけるコマンド生成部424と同様の機能を有する。すなわち、コマンドを生成し、プレゼンス管理部13またはウォッチャー管理部14に通知する。
(d)カテゴリ記憶部114:前記第7実施形態のカテゴリ記憶部422と同様の情報を記憶する(前記図42参照)。履歴情報は、カードリーダ43からのreadコマンドと共に取得可能である。
すなわち、プレゼンスサーバ10hは、第7実施形態のプレゼンスサーバ10gに、カードリーダ42の一部の構成を付加した構成を有している。このように構成されたプレゼンスサーバ10hは、readコマンドに基づいて更新依頼などのコマンドを生成し、生成したコマンドに基づくプレゼンスの更新・転送・サブスクライブを行う。
[カードリーダ]
カードリーダ43は、読込部431と、readコマンド生成部432とを有している。読込部431は、第7実施形態のカードリーダ42の読込部421と同様、ICカード(図1参照)上の情報を読み込む。readコマンド生成部432は、読み込んだ情報をプレゼンスサーバ10hに送信する。
[コマンド生成処理]
以上のように構成されたプレゼンスシステムhにおいては、プレゼンスサーバ10hがreadコマンドに基づいてコマンドを生成し、プレゼンス管理部13またはウォッチャー管理部14に通知する。生成するコマンドの種類の判別、転送元や転送先の決定、サブスクライバーやサブスクライビーの決定は、前記第8実施形態の第2判定部423と同様にして第2判定部112が行う。
本実施形態では、プレゼンスサーバ10h側において、1つのグループ単位でコマンドを自動的に生成することができる。
<第9実施形態>
図45は、第9実施形態に係るプレゼンスシステム100iの概略構成図である。本実施形態では、カードリーダが更新依頼などのコマンドを自動的に生成し、プレゼンスサーバに送信する。
プレゼンスシステム100iは、前記第5実施形態のプレゼンスシステム100eと同様、プレゼンスサーバ10iとプレゼンスクライアント20とがネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100iは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。また、プレゼンスサーバ10iは、カードリーダ44とネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。プレゼンスサーバ10iは、前記第5実施形態と同様の構成を有している。
[カードリーダ]
カードリーダ44は、読込部441と、プレゼンス記憶部442と、第3判定部443と、コマンド生成部444とを有している。読込部441は、ICカード(図1参照)上の情報を読み込む。プレゼンス記憶部442は、ユーザ−プレゼンステーブルと、プレゼンス−コマンドテーブルと、履歴テーブルとを記憶する。第3判定部443は、プレゼンス記憶部442内の情報に基づいて、生成するコマンドの種類を決定する。また、第3判定部443は、転送依頼を生成する場合、転送元及び転送先を決定する。さらに第3判定部443は、サブスクライブ依頼を生成する場合、サブスクライビー及びサブスクライバーを決定する。コマンド生成部444は、第3判定部443の決定に基づいて各種コマンドを生成し、プレゼンスサーバ10iに送信する。
図46は、カテゴリ記憶部442内に記憶される情報の概念説明図である。同図(a)は、ユーザ−プレゼンステーブル442aに蓄積される情報の概念説明図を示す。このテーブル442aには、ユーザIDとそのユーザに与えるプレゼンスとが対応付けられている。例えば、トラックのユーザID“T”にはプレゼンス“集荷場CP1”が、商品のユーザID“G1”、“G2”にはプレゼンス“商品”が、それぞれ対応付けられている。ここで、商品のプレゼンス“商品”は、ユーザのカテゴリを示すように設定されている。
図46(b)は、プレゼンス−コマンドテーブル422bに蓄積される情報の概念説明図を示す。このテーブル422bには、プレゼンスとコマンド種類とが対応付けられている。プレゼンス“集荷場CP1”には“更新依頼”が、プレゼンス“商品”には“転送依頼”が、それぞれ対応付けられている。
ユーザ−プレゼンステーブル442aとプレゼンス−コマンドテーブル442bとにより、ユーザIDとコマンド種類とを対応付けることができる。この2つのテーブル442a、442bは、予めプレゼンス記憶部442に記憶されている。
図46(c)は、履歴テーブル442cに蓄積される履歴情報の概念説明図を示す。履歴情報には、時刻及びユーザIDが少なくとも含まれる。ここで、時刻は、ICカードから情報が読み込まれた時刻である。ユーザIDは、読み込まれたICカードに記録されているプレゼンスシステム100i上のユーザIDである。履歴情報は、カードリーダ44がICカードを読み込むたびに記憶される。
[コマンド生成処理]
図47は、カードリーダ44が実行するコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、集荷場CP1において複数のトラックに次々に商品が積み込まれる。1つのトラックに商品が積み込まれると1グループの積み込み処理が終了したと見なされる。1グループの積み込み処理終了後、所定時間以上あけた後で、次のグループの積み込み処理が開始される。
ステップS21:カードリーダ44の読込部441は、トラックまたは商品に付されたICカードのユーザIDを読み込むと(S21)、履歴情報をプレゼンス記憶部442に格納する(S22)。例えば、時刻“15:10”、ユーザID“G3”という履歴情報を、履歴情報部442に格納したとする(図46参照)。以下では、この読み込んだ最新の履歴情報のエントリをカレントエントリと呼ぶ。
ステップS23:第3判定部443は、ユーザ−プレゼンステーブル442aから、カレントエントリ内のユーザIDに対応するプレゼンスを読み出す。
ステップS24:第3判定部443は、プレゼンス−コマンドテーブル442bから、前記ユーザIDに対応するコマンド種類を読み出す。第3判定部443は、履歴情報中のユーザIDと、読み出したプレゼンスと、それに対応するコマンド種別とを1レコードとして対応付け、図示しないバッファなどに一時的に記憶する。
ステップS25:第3判定部443は、1グループの積み込み処理が終了したか否かを判断する。この判断は、例えば履歴テーブル442cを参照し、カレントエントリ内の時刻とその1つ前のエントリの時刻との間の時間が所定時間以上か否かにより行うことができる。この判断は、前記第7実施形態と同様である。
ステップS26:1グループの積み込み処理が終了した場合、第3判定部443は、前記バッファに蓄積されている1グループの各レコード毎にコマンドを生成する。あるレコード中のコマンド種類が転送依頼の場合、例えば転送元をプレゼンス“集荷場CP1”で特定し、転送先をそのレコード中のユーザIDとすることができる。サブスクライブ依頼の生成についても同様に行うことができる。
ステップS27:その後、生成された1グループ分のコマンドは、コマンド生成部444によりプレゼンスサーバ10iに次々に送信される。プレゼンスサーバ10iは、コマンドに基づいてプレゼンスの更新や転送設定、サブスクライブ設定などを行う。
以上の処理により、前記第7実施形態とは別の方法により、カードリーダ44が1つのグループ単位でコマンドを自動的に生成することができる。
なお、上記の処理で1グループ分の情報をバッファに記憶してからコマンドを生成するのは、1グループの中で転送元やサブスクライビーを特定するためである。この点は第7実施形態と同様である。こうすることで、例えばトラックのICカードを、1グループの最初ではなく途中や最後に読み込むような態様にも対応することができる。ただし、前記第5実施形態のように、最初にトラックのICカードを読み込むと決まっている場合などは、トラックを転送元に最初から特定可能であるので、ICカードを読み込む毎にコマンドを生成・送信しても良い。
また上記の処理では、1グループの積み込み処理が終了したか否かを時間間隔で判断しているが、別の方法で判断しても良いのは前記第7実施形態と同様である。例えば、積み込んだ商品の個数や、明示の終了コマンドの入力の有無に基づいて判断することが考えられる。
さらに上記の処理において、ユーザIDから読み込んだ種別情報またはカードリーダ42に対応する種別情報を、生成したコマンドに含めても良い。その場合には、種別情報付きの更新依頼、転送依頼、サブスクライブ依頼がプレゼンスサーバ10gに送信されることになる。
<第10実施形態>
図48は、第10実施形態に係るプレゼンスシステム100jの概略構成図である。このプレゼンスシステム100jでは、カードリーダで読み込んだ情報に基づいて、プレゼンスサーバ内で更新依頼などのコマンドを生成する。
プレゼンスシステム100jは、前記第9実施形態のプレゼンスシステム100iと同様、プレゼンスサーバ10jとプレゼンスクライアント20とがネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100jは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。また、プレゼンスサーバ10jは、カードリーダ45とネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。
[プレゼンスサーバ]
プレゼンスサーバ10jは、前記第9実施形態のプレゼンスサーバ10jの構成に加え、さらに以下の構成要素を含んでいる。
(a)readコマンド受信部115:カードリーダ45からのreadコマンドを受信し、後述するプレゼンス記憶部118に履歴情報を格納する。履歴情報は、前記第9実施形態と同様の情報を含む。
(b)第3判定部116:前記第9実施形態のカードリーダ45における第3判定部443と同様の機能を有する。すなわち、生成するコマンドの種類などを、後述するプレゼンス記憶部118内の情報に基づいて決定する。
(c)コマンド生成部117:前記第9実施形態のカードリーダ45におけるコマンド生成部444と同様の機能を有する。すなわち、コマンドを生成し、プレゼンス管理部13またはウォッチャー管理部14に通知する。
(d)プレゼンス記憶部118:前記第9実施形態のプレゼンス記憶部442と同様の情報を記憶する(前記図46参照)。履歴情報は、カードリーダ45からのreadコマンドと共に取得可能である。
すなわち、プレゼンスサーバ10jは、第9実施形態のプレゼンスサーバ10iに、カードリーダ44の一部の構成を付加した構成を有している。このように構成されたプレゼンスサーバ10jは、readコマンドに基づいて更新依頼などのコマンドを生成し、生成したコマンドに基づくプレゼンスの更新・転送・サブスクライブを行う。
[カードリーダ]
カードリーダ45は、読込部451と、readコマンド生成部452とを有している。読込部451は、第9実施形態のカードリーダ44の読込部441と同様、ICカード(図1参照)上の情報を読み込む。readコマンド生成部452は、読み込んだ情報をプレゼンスサーバ10jに送信する。
[コマンド生成処理]
以上のように構成されたプレゼンスシステムjにおいては、プレゼンスサーバ10jがreadコマンドに基づいてコマンドを生成し、プレゼンス管理部13またはウォッチャー管理部14に通知する。生成するコマンドの種類の判別、転送元や転送先の決定、サブスクライバーやサブスクライビーの決定は、前記第9実施形態の第3判定部443と同様にして第3判定部116が行う。
本実施形態では、プレゼンスサーバ10j側において、1つのグループ単位でコマンドを自動的に生成することができる。
<第11実施形態>
図49は、第11実施形態に係るプレゼンスシステム100kの概略構成図である。本実施形態では、カードリーダが転送依頼または転送解除依頼のコマンドを自動的に生成し、プレゼンスサーバに送信する。
プレゼンスシステム100kは、プレゼンスサーバ10kとプレゼンスクライアント20とがネットワークを介して接続されて構成されている。プレゼンスシステム100kは、種別情報管理サーバ30を含んでいても良い。また、プレゼンスサーバ10kは、カードリーダ44とネットワークを介して接続されている。図中、第1実施形態と同様の機能を持つ構成要素については、同一の符号番号を付して示している。プレゼンスサーバ10kは、前記第5実施形態と同様の構成を有している。
[カードリーダ]
カードリーダ46は、読込部461と、第4判定部462と、コマンド生成部463とを有している。読込部451は、ICカード(図1参照)上のユーザIDを読み込む。
第4判定部462は、前記ユーザID及びカードリーダの種別情報に対応するプレゼンスをプレゼンスサーバ10kから取得する。第4判定部462は、取得したプレゼンスに基づいて転送依頼または転送解除依頼のいずれかを生成するか決定する。さらに、第4判定部462は、転送依頼を生成する場合、転送元及び転送先を決定する。この決定方法としては、前記第5〜10実施形態で記載した方法を用いることができる。
コマンド生成部463は、第4判定部462の決定に基づいて、転送依頼または転送解除依頼のコマンドを生成し、プレゼンスサーバ10kに送信する。これを受けたプレゼンスサーバ10kのウォッチャー管理部14は、転送処理部142により転送設定または転送設定の解除を行う。
[コマンド生成処理]
図50は、カードリーダ46が実行するコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS31:カードリーダ46の読込部461は、トラックまたは商品に付されたICカードから少なくともユーザIDを読み込む。
ステップS32:第4判定部462は、読み込んだユーザIDとカードリーダ46内に記憶する種別情報とに対応するプレゼンスを、プレゼンスサーバ10kから取得する。さらに第4判定部462は、前記ユーザID及び種別情報に対応するプレゼンスIDを特定し、そのプレゼンスIDに転送元が設定されているか否かを判断する。
プレゼンスの記憶形態によっては、必要に応じて、ユーザIDに基づいて当該ユーザIDのプレゼンスに対応付けて記憶されている転送元情報を取得するようにしても良い。
ステップS33:転送元が設定されている場合、第4判定部462はコマンド種類を“転送解除“と決定する。その後、コマンド生成部463は、転送解除依頼コマンドを生成し、プレゼンスサーバ10kに送信する。このコマンドにはユーザID及びプレゼンスIDが含まれる。これを受信したプレゼンスサーバ10kの転送処理部142は、ユーザID及びプレゼンスIDで特定されるプレゼンス転送設定を解除する。
ステップS34:第4判定部462が特定したプレゼンスIDに転送元が設定されていない場合、第4判定部462はコマンド種類を“転送依頼“と決定する。転送元は、前記第5〜10に述べた方法で決定することができる。その後、コマンド生成部463は、転送依頼コマンドを生成し、プレゼンスサーバ10kに送信する。
以上の処理により、カードリーダ46において転送依頼または転送解除依頼のコマンドを生成し、プレゼンスサーバ10kに送信することができる。同様にして、プレゼンスに既にウォッチャーが設定されているか否かにより、サブスクライブコマンドまたはサブスクライブ解除コマンドを生成することもできる。
なお、プレゼンスサーバ10kに第4判定部462の機能を設け、プレゼンスサーバ10k側で転送依頼または転送解除依頼のコマンドを生成することもできる。この場合、カードリーダ46が読み込んだユーザID及び種別情報をプレゼンスサーバ10kに送信すればよい。種別情報管理サーバ30が存在する場合には、種別情報をそちらから取得することもできる。
<その他の実施形態>
(A)上記実施形態は、必要に応じ適宜組み合わせて用いることができる
(B)上記の方法を実行するためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
<付記>
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
ユーザを特定するユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンスシステムであって、
プレゼンスの所有者以外のユーザである更新者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスを所有する更新対象者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスと、を含む更新依頼を受け付ける受付手段と、
プレゼンスの内容の種別を表す種別情報であって、前記更新者に対応付けられた種別情報を取得する種別取得手段と、
前記更新対象者の各プレゼンスの識別子と種別情報との関連付けを記憶する関連付テーブルと、
前記関連付テーブルを参照し、前記更新者に対応する種別情報に関連付けられたプレゼンス識別子を特定するプレゼンス特定手段と、
前記特定したプレゼンス識別子に対し、前記更新依頼に含まれていたプレゼンスを設定するプレゼンス設定手段と、
を備えるプレゼンスシステム。
更新者は、第3者のプレゼンスを更新する際に、その第3者のプレゼンス全体の構成や各プレゼンス識別子を予め知る必要がない。従って、更新者の更新処理に要する手間を軽減することができる。また、更新者にプレゼンスを更新される更新対象者は、自分のプレゼンスの構成などを更新者に公開せずにすむ。従って、更新対象者のプライバシーを保護することができる。
(付記2)
前記更新依頼は前記種別情報をさらに含み、
前記種別取得手段は、前記受付手段から前記種別情報を取得する、付記1に記載のプレゼンスシステム。
更新者が種別情報を指定して更新依頼を送信すると、その種別情報に関連付けられたプレゼンス識別子に対してプレゼンスが設定される。例えば、更新者X、更新対象者A、種別情報「位置」、プレゼンス「会議室」を送信する。すると、ユーザAのプレゼンスのうち、種別情報「位置」に関連付けられたプレゼンス識別子a1のプレゼンスが「会議室」に更新される。つまり、更新者が指定する種別情報に対応するプレゼンス識別子がある限り、更新者は自由に種別情報を指定して更新依頼を送信できる。
(付記3)
前記種別情報と前記更新者のユーザ識別子とを対応付けて記憶する種別情報管理テーブルを記憶する種別情報管理手段をさらに有し、
前記種別取得手段は、前記種別情報管理手段から前記更新者に対応する種別情報を取得する、
付記1に記載のプレゼンスシステム。
種別情報管理手段は、プレゼンスサーバの内部または外部に設けられる。種別情報管理手段が記憶している情報を参照することで、更新者がどの種別情報に対応するプレゼンスを更新したいのかを特定することができる。
(付記4)
前記更新依頼に含まれるプレゼンスを別のプレゼンスに変換する変換ルールを記憶する変換ルールテーブルと、
前記更新依頼に含まれているプレゼンスを、前記変換ルールに従って変換する変換手段と、
をさらに備える付記1に記載のプレゼンスシステム。
変換ルールを用いてプレゼンスを変換することにより、更新者にとって理解可能なプレゼンスを更新設定者のウォッチャーにとって分かりやすいプレゼンスに変更することができる。例えば、プレゼンスの所有者である更新設定者が荷物Aであるとする。更新者は運送業者であるとする。運送業者が設定するプレゼンス「集荷店舗ID」を「集荷済」に変換することにより、荷物Aのプレゼンスのウォッチャーは荷物Aの状態を把握しやすくなる。
(付記5)
各ユーザのプレゼンスのプレゼンス識別子、種別情報及びプレゼンスと対応付けて記憶する種別付プレゼンステーブルと、
各ユーザのプレゼンス識別子毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶するウォッチャーリストと、
サブスクライバーが購読したいプレゼンスに対応する種別情報、前記サブスクライバーのユーザ識別子、サブスクライビーのユーザ識別子を含むサブスクライブを受信する第1サブスクライブ受信手段と、
種別付プレゼンステーブルを検索して、前記サブスクライブに含まれるサブスクライビーのユーザ識別子及び種別情報に対応するプレゼンス識別子を特定し、当該プレゼンス識別子のウォッチャーリストに前記サブスライバーのユーザの識別子を登録する登録手段と、
を備えるプレゼンスシステム。
サブスクライバーは、種別情報を指定してサブスクライブを送信するので、サブスクライビーのプレゼンスの構成や各プレゼンス識別子を予め調べなくても良い。従って、サブスクライバーは、手軽にサブスクライブを行うことができる。
(付記6)
各ユーザのプレゼンスの公開条件を、プレゼンス識別子、種別情報及びプレゼンスと対応付けて記憶する種別付プレゼンステーブルと、
各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶するウォッチャーリストと、
サブスクライバーが購読したいプレゼンスに対応する種別情報、前記サブスクライバーのユーザ識別子、サブスクライビーのユーザ識別子を含むサブスクライブを受信する第1サブスクライブ受信手段と、
前記サブスクライビーのプレゼンスの公開条件のうち、前記サブスクライブに含まれる種別情報に対応するプレゼンスの公開条件を前記サブスクライバーが満たしているか否かを判断し、満たしていれば前記サブスクライバーを前記サブスクライビーのウォッチャーリストに登録する公開判定手段と、
を備えるプレゼンスシステム。
サブスクライバーは、種別情報を指定してサブスクライブを送信するので、サブスクライビーのプレゼンスの構成や各プレゼンス識別子を予め調べなくても良い。従って、サブスクライバーは、手軽にサブスクライブを行うことができる。
(付記7)
前記第1サブスクライブ受信手段は、サブスクライバーのユーザの識別子と種別情報とを対応づけて記憶している種別情報管理テーブルを参照して、前記サブスクライバーのユーザの識別子に対応づけられている種別情報を取得する種別情報取得手段を備える、付記5ないし付記6に記載のプレゼンスシステム。
プレゼンスシステムは、ユーザのプレゼンスを管理するプレゼンスサーバと、プレゼンスの更新通知や参照要求をプレゼンスサーバに送信するプレゼンスクライアントとを含む。種別情報管理手段は、プレゼンスサーバの内部または外部に設けられる。種別情報管理手段が記憶している情報を参照することで、サブスクライバーがどの種別情報に対応するプレゼンスを参照したいのかを特定することができる。
(付記8)
各ユーザのプレゼンスを、プレゼンス識別子及び種別情報と対応付けて記憶する第1プレゼンステーブルと、
各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶する第1ウォッチャーリストと、
プレゼンスの転送元のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送先のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送に対応付けられた種別情報と、を含む転送依頼を受信する第1転送依頼受信手段と、
前記転送依頼の受信に応じ、前記転送先をサブスクライバーとし、前記転送元をサブスクライビーとし、前記転送依頼中の種別情報を含むサブスクライブを生成する第1サブスクライブ生成手段と、
前記サブスクライブに基づいて、前記転送元のウォッチャーリストに、前記転送先のユーザ識別子及び前記転送依頼中の種別情報を対応付けて登録する第1ウォッチャー登録手段と、
前記転送元のプレゼンスが更新された場合、前記転送先に対し、前記転送依頼に含まれる前記種別情報と前記転送元のプレゼンスとを通知する種別情報付通知手段と、
を含むプレゼンスシステム。
転送先に転送元のプレゼンスを通知するときに、種別情報を同時に通知することができる。従って、転送依頼者は、転送元からのプレゼンスを転送先のどのプレゼンスに反映させたいかを、種別情報により指定することができる。すなわち、転送によるプレゼンスの自動更新の仕組みを、必要に応じて自由に変えることができる。
(付記9)
前記第1プレゼンステーブルは、プレゼンスの公開条件をさらに記憶し、
前記種別情報付通知手段は、前記転送先のプレゼンスのうち前記転送依頼に含まれる種別情報と対応するプレゼンスの公開条件に、前記転送元の公開条件を設定する、
付記8に記載のプレゼンスシステム。
種別情報を用いて転送したいプレゼンスの種別を指定すると、その種別情報に対応する転送元のプレゼンスの公開条件が、その種別情報に対応する転送先のプレゼンスの公開条件として設定される。従って、種別情報を用いた転送依頼により、転送元のプライバシーを簡単に保護することができる。
(付記10)
前記種別情報付通知手段は、前記転送元のプレゼンスの公開条件が変化した場合、前記転送先のプレゼンスのうち前記転送依頼に含まれる種別情報に対応するプレゼンスの公開条件に、前記転送元の公開条件の変化を反映させる、付記9に記載のプレゼンスシステム。
転送元の公開条件を種別情報を用いて転送先の公開条件に設定した後、転送元の公開条件の変化を転送先にも反映させる。従って、転送元の公開条件が変化しても、転送元のプライバシーを動的に保護することができる。
(付記11)
前記第1転送依頼受信手段は、サブスクライバーのユーザの識別子と種別情報とを対応づけて記憶している種別情報管理テーブルを参照して、前記サブスクライバーのユーザの識別子に対応づけられている種別情報を取得する種別情報取得手段を備える、付記8ないし付記10に記載のプレゼンスシステム。
プレゼンスシステムは、ユーザのプレゼンスを管理するプレゼンスサーバと、プレゼンスの更新通知や参照要求をプレゼンスサーバに送信するプレゼンスクライアントとを含む。種別情報管理手段は、プレゼンスサーバの内部または外部に設けられる。種別情報管理手段が記憶している情報を参照することで、転送依頼者がどの種別情報に対応するプレゼンスの転送を依頼しているのかを特定することができる。
(付記12)
各ユーザのプレゼンスを、プレゼンス識別子及び前記プレゼンスの公開条件と対応付けて記憶する第2プレゼンステーブルと、
各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶する第2ウォッチャーリストと、
プレゼンスの転送元のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送先のユーザ識別子と、を含む転送依頼を受信する第2転送依頼受信手段と、
前記転送依頼の受信に応じ、前記転送先をサブスクライバーとし、前記転送元をサブスクライビーとし、前記転送先のウォッチャーリストを含むサブスクライブを生成する第2サブスクライブ生成手段と、
前記サブスクライブに基づいて、前記転送元のプレゼンスのうちその公開条件を前記転送先が満たすプレゼンスを前記プレゼンステーブルから検索し、検索したプレゼンスのウォッチャーリストに、前記転送先のユーザ識別子を登録する第2ウォッチャー登録手段と、
をさらに含む、付記8に記載のプレゼンスシステム。
転送元Aが自分のプレゼンスの配信を許可している範囲内で、その転送元のプレゼンスの転送を行う。従って、転送元のプライバシーを保護することができる。
(付記13)
各ユーザのプレゼンスを、プレゼンス識別子及び前記プレゼンスの公開条件と対応付けて記憶する第3プレゼンステーブルと、
各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶する第3ウォッチャーリストと、
プレゼンスの転送元のユーザ識別子と、前記プレゼンスの転送先のユーザ識別子と、を含む転送依頼を受信する第3転送依頼受信手段と、
前記転送依頼の受信に応じ、前記転送先をサブスクライバーとし、前記転送元をサブスクライビーとし、前記転送先の公開条件を含むサブスクライブを生成する第3サブスクライブ生成手段と、
前記サブスクライブに基づいて、前記転送元のプレゼンスのうちその公開条件を前記転送先が満たすプレゼンスを前記プレゼンステーブルから検索し、検索したプレゼンスのウォッチャーリストに前記転送先のユーザ識別子を登録する第3ウォッチャー登録手段と、
をさらに含む、付記8に記載のプレゼンスシステム。
この構成により、転送先と転送元との両方の公開条件が満たされる範囲での転送が可能となる。転送依頼者は、転送元や転送先のプレゼンスの構成やプライバシーへの配慮を気にせずに転送依頼を行うことができる。
(付記14)
前記第3ウォッチャー登録手段は、前記転送先のプレゼンスの公開条件が変化した場合、前記転送先の公開条件に基づいて、前記ウォッチャーリストの登録内容を変更する、付記13に記載のプレゼンスシステム。
転送先の公開条件が変化すると、転送元と転送先の公開条件が一致する範囲が変化する可能性がある。その場合には、転送されるプレゼンスのウォッチャーリストの見直しを行うことで、転送元のプライバシーを保護することができる。
(付記15)
各ユーザのプレゼンスを、プレゼンス識別子、前記プレゼンスの公開条件及び前記プレゼンスの転送元と対応付けて記憶する公開条件付プレゼンステーブルと、
各ユーザのプレゼンス毎に、プレゼンスを参照するウォッチャーを記憶するウォッチャーリストと、
サブスクライバーのユーザ識別子と、サブスクライビーのユーザ識別子と、を含むサブスクライブを受信する第2サブスクライブ受信手段と、
前記サブスクライビーのプレゼンスの転送元に対するサブスクライブであって、前記サブスクライバーのユーザ識別子、前記サブスクライビーのユーザ識別子及び前記転送元のユーザ識別子を含むサブスクライブを生成する間接サブスクライブ生成手段と、
前記転送元のプレゼンスのうち前記サブスクライバーがその公開条件を満たしているプレゼンスであって前記サブスクライビーをウォッチャーリストに含むプレゼンスを、前記公開条件付プレゼンステーブルから検索し、検索結果に基づいて前記サブスクライビーのウォッチャーリストに前記サブスクライバーを登録する間接サブスクライブ手段と、
を備えるプレゼンスシステム。
例えばサブスクライバーY、サブスクライビーBのサブスクライブを受信したとする。サブスクライビーBのプレゼンスは、転送元のユーザAから転送される。ユーザAのプレゼンス“a1”のウォッチャーリストにサブスクライビーBが含まれているとする。しかも、プレゼンス“a1”の公開条件がサブスクライバーYへのプレゼンスの公開を許可しているとする。この場合、サブスクライブにより、転送元Aから転送先Bへ、転送先BからサブスクライバーYへ、転送元Aのプレゼンス“a1”が送信される。従って、サブスクライバーY、サブスクライビーBのサブスクライブにより、サブスクライバーYはサブスクライビーのウォッチャーリストに登録される。この登録は、結局、転送元のユーザAの公開条件の範囲内でサブスクライバーBのウォッチャーを追加する。
(付記16)
ユーザを特定するユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンス管理方法であって、
プレゼンスの所有者以外のユーザである更新者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスを所有する更新対象者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスと、を含む更新依頼を受け付ける受付ステップと、
プレゼンスの内容の種別を表す種別情報であって、前記更新者に対応付けられた種別情報を取得する種別取得ステップと、
前記更新対象者の各プレゼンスの識別子と種別情報との関連付けを記憶する関連付テーブルを記憶する関連付記憶ステップと、
前記関連付テーブルを参照し、前記更新者に対応する種別情報に関連付けられたプレゼンス識別子を特定するプレゼンス特定ステップと、
前記特定したプレゼンス識別子に対し、前記更新依頼に含まれていたプレゼンスを設定するプレゼンス設定ステップと、
を含むプレゼンス方法。
(付記17)
ユーザを特定するユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンス管理プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
プレゼンスの所有者以外のユーザである更新者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスを所有する更新対象者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスと、を含む更新依頼を受け付ける受付ステップと、
プレゼンスの内容の種別を表す種別情報であって、前記更新者に対応付けられた種別情報を取得する種別取得ステップと、
前記更新対象者の各プレゼンスの識別子と種別情報との関連付けを記憶する関連付テーブルを記憶する関連付記憶ステップと、
前記関連付テーブルを参照し、前記更新者に対応する種別情報に関連付けられたプレゼンス識別子を特定するプレゼンス特定ステップと、
前記特定したプレゼンス識別子に対し、前記更新依頼に含まれていたプレゼンスを設定するプレゼンス設定ステップと、
を実行するためのプレゼンス管理プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記18)
ユーザを特定するユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンス管理プログラムであって、
プレゼンスの所有者以外のユーザである更新者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスを所有する更新対象者のユーザ識別子と、前記更新者が設定しようとしているプレゼンスと、を含む更新依頼を受け付ける受付手段、
プレゼンスの内容の種別を表す種別情報であって、前記更新者に対応付けられた種別情報を取得する種別取得手段、
前記更新対象者の各プレゼンスの識別子と種別情報との関連付けを記憶する関連付テーブル、
前記関連付テーブルを参照し、前記更新者に対応する種別情報に関連付けられたプレゼンス識別子を特定するプレゼンス特定手段、及び
前記特定したプレゼンス識別子に対し、前記更新依頼に含まれていたプレゼンスを設定するプレゼンス設定手段、
としてコンピュータを機能させるプレゼンスプログラム。
(付記19)
前記更新者のユーザ識別子と、前記更新者に対応付けられた種別情報と、を記憶する依頼者記憶手段と、
前記受付手段が前記更新依頼を受け付ける前に、前記更新者に対応付けられた種別情報を、前記更新対象者に通知する種別情報通知手段と、
前記更新対象者の各プレゼンスの識別子と、前記更新者に対応付けられた種別情報と、の関連付を受け付け、前記関連付テーブルに格納する関連付受付手段と、
をさらに有する、付記1に記載のプレゼンスシステム。
例えば更新者がカードリーダの場合を例にとる。カードリーダのユーザ識別子とカードリーダの種別情報とは、カードリーダ内に記憶されている。更新対象者が使用するであろうカードリーダの種別情報を予め更新対象者に通知し、更新対象者に自分のプレゼンスIDとの関連付を生成させる。これにより、カードリーダが種別情報付き更新依頼をプレゼンスサーバに送信した時には、種別情報に対応するプレゼンスIDが確実に存在するようになる。
(付記20)
前記サブスクライバーのユーザ識別子と、前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報と、を記憶する依頼者記憶手段と、
前記第1サブスクライブ受信手段が前記サブスクライブを受信する前に、前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報を、前記サブスクライビーに通知する種別情報通知手段と、
前記サブスクライビーの各プレゼンスの識別子と、前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報と、の関連付けを受け付け、前記種別付プレゼンステーブルに格納する関連付受付手段と、をさらに有し、
前記登録手段は、前記サブスクライビーの各プレゼンスの識別子と前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報との関連付けに基づいて、前記当該プレゼンス識別子を特定する、付記5に記載のプレゼンスシステム。
例えばサブスクライバーがカードリーダの場合を例にとる。カードリーダのユーザ識別子とカードリーダの種別情報とは、カードリーダ内に記憶されている。サブスクライビーが使用するであろうカードリーダの種別情報を予めサブスクライビーに通知し、サブスクライビーに自分のプレゼンスIDとの関連付を生成させる。これにより、カードリーダが種別情報付きサブスクライブをプレゼンスサーバに送信した時には、種別情報に対応するプレゼンスIDが確実に存在するようになる。
(付記21)
前記サブスクライバーのユーザ識別子と、前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報と、を記憶する依頼者記憶手段と、
前記第1サブスクライブ受信手段が前記サブスクライブを受信する前に、前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報を、前記サブスクライビーに通知する種別情報通知手段と、
前記サブスクライビーの各プレゼンスの識別子と、前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報と、の関連付けを受け付け、前記種別付プレゼンステーブルに格納する関連付受付手段と、をさらに有し、
前記公開判定手段は、前記サブスクライビーの各プレゼンスの識別子と前記サブスクライバーに対応付けられた種別情報との関連付けに基づいて、前記サブスクライブに含まれる種別情報に対応する前記サブスクライビーのプレゼンス識別子を特定し、そのプレゼンス識別子に対応する公開条件を前記サブスクライバーが満たしていれば前記サブスクライバーをウォッチャーリストに登録する、付記6に記載のプレゼンスシステム。
例えばサブスクライバーがカードリーダの場合を例にとる。カードリーダのユーザ識別子とカードリーダの種別情報とは、カードリーダ内に記憶されている。サブスクライビーが使用するであろうカードリーダの種別情報を予めサブスクライビーに通知し、サブスクライビーに自分のプレゼンスIDとの関連付を生成させる。これにより、カードリーダが種別情報付きサブスクライブをプレゼンスサーバに送信した時には、種別情報に対応するプレゼンスIDが確実に存在するようになる。従って、サブスクライビーの公開条件をサブスクライバーが満たしていれば、サブスクライバーはサブスクライビーのウォッチャーリストに登録される。
(付記22)
前記転送先のユーザ識別子と、前記転送先に対応付けられた種別情報と、を記憶する依頼者記憶手段と、
前記受付手段が前記転送依頼を受け付ける前に、前記転送先に対応付けられた種別情報を、前記転送元に通知する種別情報通知手段と、
前記転送元の各プレゼンスの識別子と、前記転送先に対応付けられた種別情報と、の関連付を受け付け、前記第1プレゼンステーブルに格納する関連付受付手段と、をさらに有し、
前記第1ウォッチャー登録手段は、前記転送依頼及びサブスクライブに含まれる種別情報に対応する転送元のプレゼンス識別子を特定し、そのプレゼンス識別子のウォッチャーリストに前記転送先のユーザ識別子及び前記種別情報を登録する、付記8に記載のプレゼンスシステム。
例えば転送依頼者がカードリーダの場合を例にとる。カードリーダのユーザ識別子とカードリーダの種別情報とは、カードリーダ内に記憶されている。転送先が使用するであろうカードリーダの種別情報を予め転送先に通知し、転送先に自分のプレゼンスIDとの関連付を生成させる。これにより、カードリーダが種別情報付き転送依頼をプレゼンスサーバに送信した時には、種別情報に対応するプレゼンスIDが確実に存在するようになる。
(付記23)
ユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンスシステムであって、
あるプレゼンスの所有者以外のユーザである依頼者のユーザ識別子と、前記プレゼンスを所有する対象者のユーザ識別子と、任意のプレゼンスの種別を表し前記更新者または前記対象者に対応付けられた種別情報と、を取得する取得手段と、
前記対象者のプレゼンスを処理するコマンドの種類を決定する判定手段と、
前記判定手段が決定したコマンドの種類と、前記取得手段が取得した種別情報と、前記依頼者のユーザ識別子と、前記対象者のユーザ識別子とを含むコマンドを生成するコマンド生成手段と、
前記コマンド生成手段が生成したコマンドを受け付け、そのコマンドに従って前記対象者のプレゼンスの更新、サブスクライブ/サブスクライブの解除または転送/転送の解除を行うコマンド実行手段と、
を有するプレゼンスシステム。
このプレゼンスシステムは、付記1〜18のプレゼンスシステムにおいて用いられる更新依頼・サブスクライブ/サブスクライブの解除・転送/転送の解除のためのコマンドを生成する。すなわち、種別情報付きのこれらのコマンドを、カードリーダやプレゼンスサーバ内で自動的に生成することができる。
(付記24)
前記取得手段は、前記依頼者のユーザ識別子の取得時刻をさらに取得し、
前記対象者のユーザ識別子と取得時刻とを含む取得履歴を記憶する履歴記憶手段をさらに有し、
前記判定手段は、新たな依頼者のユーザ識別子を取得するたびに、前記取得履歴に基づいて過去所定時間ΔT内に前記対象者のユーザ識別子を取得しているか否かを判断し、前記判断に基づいてコマンドの種類を決定する、前記付記23に記載のプレゼンスシステム。
例えば、過去ΔT内に取得したデータが取得履歴中にある場合、コマンドの種類は“転送依頼”となる。逆に過去ΔT内に取得したデータがない場合、コマンドの種類は“更新依頼”となる。
(付記25)
前記判定手段は、決定したコマンドの種類が転送である場合、過去所定時間ΔT内に取得した前記対象者のユーザ識別子のいずれかを転送元ユーザのユーザ識別子とする、前記付記24に記載のプレゼンスシステム。
例えば、過去所定時間ΔTで最も古い取得時刻を有する対象者を、転送元ユーザとすることが考えられる。
(付記26)
前記対象者のユーザ識別子とコマンドの種類との対応付けを記憶する対応記憶手段をさらに有し、
前記判定手段は、前記対応記憶手段に記憶された対応付けに基づいて、前記対象者のユーザ識別子に対応するコマンド種類を決定する、
前記付記23に記載のプレゼンスシステム。
対象者のユーザ識別子とコマンドの種類とを直接的または間接的に対応付けることにより、前記取得手段が取得した対象者に対応するコマンドを決定することができる。
(付記27)
前記取得手段は、前記依頼者のユーザ識別子の取得時刻をさらに取得し、
前記対象者のユーザ識別子とその取得時刻とを含む取得履歴を記憶する履歴記憶手段をさらに有し、
前記判定手段は、前記取得履歴に基づいて前記対象者のユーザ識別子をグルーピングし、コマンド種類が転送またはサブスクライブの場合は1グループ内で転送元及びサブスクライバーとなるユーザ識別子を特定する、付記26に記載のプレゼンスシステム。
例えば、取得時刻が一定時間以上あいている場合、そこが1グループの区切りと判断し、取得履歴中の対象者をグルーピングすることが考えられる。グルーピングすることにより、新たな取得履歴を取得する毎ではなく、取得履歴をある程度蓄積してからコマンドを生成するバッファ処理が可能になる。なぜなら、1グループ内で転送元やサブスクライビーを決定することができるからである。
(付記28)
前記対象者のユーザ識別子と、前記依頼者または前記対象者に対応する種別情報と、に基づいてプレゼンスの内容を取得するプレゼンス内容取得手段をさらに含み、
前記判定手段は、前記取得したプレゼンス内容に転送元が設定されているか否かを判断し、前記判断結果に基づいてコマンド種類を転送または転送解除のいずれかに決定する、前記付記23に記載のプレゼンスシステム。
コマンドを自動的に生成する別の方法として、プレゼンスに既に転送が設定されているか否かにより、転送コマンドまたは転送解除コマンドを生成する方法がある。同様にして、プレゼンスに既にウォッチャーが設定されているか否かにより、サブスクライブコマンドまたはサブスクライブ解除コマンドを生成することもできる。
本発明は、インスタントメッセージングシステムなどの状態通知システムに適用可能である。
本発明の概念説明図 プレゼンティティAのプレゼンスの更新依頼がユーザYからあったことを示す画面例 本発明の第1実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 関連付テーブルの一例を示す説明図 図4の関連付テーブルをプレゼンスサーバに登録するための画面例 関連付テーブルの別の一例を示す説明図 図6の関連付テーブルをプレゼンスサーバに登録するための画面例 関連付テーブルの別の一例を示す説明図 図8の関連付テーブルを登録するための画面例 更新依頼に含まれるプレゼンスを変換して対象者のプレゼンスに設定する説明図 設定内容決定部がプレゼンスクライアントに提供する画面例 種別情報と更新者との対応付けに基づくプレゼンスの更新の説明図 種別情報を用いたサブスクライブの流れを示す説明図 (a)種別情報付サブスクライブをサブスクライバーが生成するための画面例(b)サブスクライビーがプレゼンスと種別情報とを関連付けるための画面例(c)種別情報付サブスクライブの受信時の画面例(d)前記(c)で「ユーザに問い合わせる」を選択した場合の画面例 本発明の第2実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 種別情報付転送依頼を受信したプレゼンスサーバ10の処理の流れを示す説明図 転送依頼者からの転送依頼の設定を受け付ける画面例 ウォッチャーリスト付転送依頼に基づいてウォッチャーリスト付サブスクライブを生成する説明図 公開条件付転送の説明図 (a)ウォッチャーリスト付サブスクライブの受信時の画面例(b)転送元に対し、ウォッチャーリスト付サブスクライブ(図中、転送依頼)を通知する画面例 転送元の公開条件を転送先に設定する説明図 転送元の公開条件の変更を、転送先の公開条件に反映させる説明図 転送先の公開条件の変更を、転送元の公開条件に反映させる説明図 間接的なサブスクライブの説明図 (a)ウォッチャーリスト追加依頼発生時にプレゼンスサーバの操作者に通知する画面例(b)転送元に通知する画面例 本発明の第3実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 本発明の第4実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 図27の各カードリーダに記憶される種別リストの概念説明図 図27のプレゼンスシステムにおける、種別情報を用いた更新依頼の流れを示す説明図 種別情報リスト通知画面の一例を示す説明図 図27のプレゼンスシステムが行う処理の流れを示す説明図 本発明の第5実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 図32の履歴記憶部に記憶される履歴情報の概念説明図 図32のカードリーダが実行するコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャート 図32のプレゼンスシステムにおける、種別情報を用いた転送依頼の流れを示す説明図 図32のプレゼンスシステムにおける、種別情報を用いた更新依頼の流れを示す説明図 本発明の第6実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 図37のプレゼンスサーバが行うコマンド生成処理の流れの一例を示す説明図 図37のプレゼンスシステムにおける、種別情報を用いた転送依頼の流れを示す説明図 図37のプレゼンスシステムにおける、種別情報を用いた更新依頼の流れを示す説明図 本発明の第7実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 (a)図41のカテゴリ記憶部に記憶されるユーザ−カテゴリテーブルの概念説明図(b)図41のカテゴリ記憶部に記憶されるカテゴリ−コマンドテーブルの概念説明図(c)図41のカテゴリ記憶部に記憶される履歴テーブルの概念説明図 図41のカードリーダが実行するコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャート 本発明の第8実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 本発明の第9実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 (a)図45のプレゼンス記憶部に記憶されるユーザ−プレゼンステーブルの概念説明図(b)図45のプレゼンス記憶部に記憶されるプレゼンス−コマンドテーブルの概念説明図(c)図45のプレゼンス記憶部に記憶される履歴テーブルの概念説明図 図45のカードリーダが実行するコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャート 本発明の第10実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 本発明の第11実施形態に係るプレゼンスシステムの概略構成図 図49のカードリーダが実行するコマンド生成処理の流れの一例を示すフローチャート
符号の説明
100:プレゼンスシステム
10:プレゼンスサーバ
20:プレゼンスクライアント
30:種別情報管理サーバ
40−47:カードリーダ

Claims (5)

  1. ユーザを特定するユーザ識別子で識別されるユーザのプレゼンスを管理するプレゼンスシステムであって、
    あるプレゼンスの所有者以外のユーザである依頼者のユーザ識別子と、前記プレゼンスを所有する対象者のユーザ識別子と、任意のプレゼンスの種別を表し前記依頼者または前記対象者に対応付けられた種別情報と、前記依頼者のユーザ識別子の取得時刻と、を取得する取得手段と、
    前記対象者のユーザ識別子と取得時刻とを含む取得履歴を記憶する履歴記憶手段と、
    新たな依頼者のユーザ識別子を取得するたびに、前記取得履歴に基づいて過去所定時間ΔT内に前記対象者のユーザ識別子を取得しているか否かを判断し、前記判断に基づいてコマンドの種類を決定する判定手段と、
    前記判定手段が決定したコマンドの種類と、前記種別情報と、前記依頼者のユーザ識別子と、前記対象者のユーザ識別子と、を含み、前記対象者のプレゼンスの更新、サブスクライブ/サブスクライブの解除、転送/転送の解除のいずれかを行うコマンドを生成するコマンド生成手段と、
    前記コマンド生成手段が生成したコマンドを受け付け、そのコマンドに従って前記対象者のプレゼンスの更新、サブスクライブ/サブスクライブの解除または転送/転送の解除を行うコマンド実行手段と、
    を有するプレゼンスシステム。
  2. 前記判定手段は、決定したコマンドの種類が転送である場合、過去所定時間ΔT内に取得した前記対象者のユーザ識別子のいずれかを転送元ユーザのユーザ識別子とする、請求項に記載のプレゼンスシステム。
  3. 前記対象者のユーザ識別子とコマンドの種類との対応付けを記憶する対応記憶手段をさらに有し、
    前記判定手段は、前記対応記憶手段に記憶された対応付けに基づいて、前記対象者のユーザ識別子に対応するコマンド種類を決定する、請求項1に記載のプレゼンスシステム。
  4. 前記判定手段は、前記取得履歴に基づいて前記対象者のユーザ識別子をグルーピングし、コマンド種類が転送またはサブスクライブの場合は1グループ内で転送元及びサブスクライバーとなるユーザ識別子を特定する、請求項に記載のプレゼンスシステム。
  5. 前記対象者のユーザ識別子と、前記依頼者または前記対象者に対応する種別情報と、に基づいてプレゼンスの内容を取得するプレゼンス内容取得手段をさらに含み、
    前記判定手段は、前記取得したプレゼンス内容に転送元が設定されているか否かを判断し、前記判断結果に基づいてコマンド種類を転送または転送解除のいずれかに決定する、請求項1に記載のプレゼンスシステム。
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