JP4057925B2 - サービス管理方法及び装置 - Google Patents
サービス管理方法及び装置Info
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットなどのネットワーク上で提供されるサービスのより高度な統合を実現し、ネットワーク上での複数のサービス提供システムを連携する技術に関する。
以下では、ネットワーク上での複数のサービス提供システムを連携することにより提供される、より付加価値の高いサービスを、メタサービスという。
【0002】
【従来の技術】
最近のインターネットの普及にともない、インターネット上でメタサービスを提供するための枠組みが提供されている。具体的には、XML(eXtensible Markup Language)技術の進歩により、コンピュータが直接アクセス可能なサービス部品(ビジネスコンポーネント)をインターネット上で公開・検索・実行することが可能になっている。サービス部品の公開・検索は、UDDI(Universal Description, Discovery and Integration)仕様によって行われる。また、サービス部品への処理(実行)の依頼と結果の受け取りは、SOAP(Simple Object Access Protocol)仕様によって行う。また、個々のサービス部品にどのように処理を依頼するかのサービス記述は、WSDL(Web Services Description Language)仕様に基づいて行う。このような仕組みによって、各サービス提供システムは、必要なサービス部品を発見し呼び出すことができる環境の構築が可能となっている。この環境は、Web Servicesアーキテクチャとして提案され、仕様の標準化作業が進められている。以下では、Web Servicesアーキテクチャに基づくサービス部品をWebサービスと呼ぶ。
【0003】
更に、個々のWebサービスを組み合わせてメタサービスを構築するための仕組みが提案されている。その仕組みは、手続き表現(フロー)に基づいて、個々のWebサービスを呼び出すというものである。その手続き表現として、WSFL(Web Services Flow Language)、XLANGなどが提案されている。フローに必要な部品、すなわちWebサービスは、UDDIにアクセスして検索することにより、自動的に取得される。このようにして取得されたWebサービスを、順次呼び出して連携させることで、動的なサービス統合を行うことができる。1つのメタサービスは、別のメタサービスのWebサービス部品となることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
今後、Webサービスの普及につれて、複数のWebサービスを連携させたメタサービスが普及することが見込まれる。手続表現に基づいて呼び出される各Webサービスは、予め決まったメタサービスから呼び出されることを想定して作成されているわけではなく、どこから呼び出されるかは分からない。
【0005】
一方、メタサービスを利用するユーザにとって、「実行を依頼したメタサービスの状態がどうなっているのか」は、知りたい情報の1つであると考えられる。すなわち、メタサービスを実行させている状態を通知する状態通知サービスが求められている。銀行振り込みのようにすぐに終了するサービスであれば、ユーザがその場ですぐに結果を得られるので、状態を問い合わせる必要もない。しかし例えば、インターネットで商品を購入した場合、購入操作自体はすぐに終了するものの、それと同時に商品が届くわけではない。実際には、購入操作により注文した商品を届けてもらうための段取りを、1)商品を手配するサービス提供システム、2)物流を行うサービス提供システム、3)お金の引き落としを行うサービス提供システムに対して行ったにすぎない。実際の商品の移動は、その段取りに従って、順次行われていくことになる。このような場合の商品の配送状態についての問い合わせは、やはり日常よく行われる行為である。
【0006】
Webサービスを使用した環境で上記のような状態通知サービスを可能とするためには、個々のWebサービスが、呼び出し元の各メタサービスに対し、自分の状態の通知サービスを行えるようにする必要がある。そのためには、各Webサービスが、呼び出し元のメタサービスの情報を保存し、そこに対して呼び出しを行える処理能力を有していることが必要である。
【0007】
しかし、Webサービスは様々なメタサービスから呼び出される可能性があり、その数が増えれば増えるほど、状態を通知するための処理コストが高くなる。個々のWebサービスがそのような処理コストを負担してまで状態通知サービスに対応することは、Webサービスの提供主体にとって負担が大きく、困難な場合が多いと考えられる。
【0008】
複雑な段取りを行う場合でも、個々の段取りに使用する部品(各要素)が1つのシステムで構成されているような場合は、共通のデータベースに各部品の状態を保存することによって状態通知サービスを行うことができる。例えば、Fedexのトラッキングサービスなどは、そのような例にあたると考えられる。しかし、フローの個々のサービス部品がインターネット上に分散して存在するWebサービスである場合は、各種のメタサービスに対応した構成を各Webサービスに持たせることは現実的でない。従って、各メタサービスが、各Webサービスから直接状態通知を受け、状況を把握することは難しいと考えられる。
【0009】
本発明は、Webサービスを連携して実現されるメタサービスの状態通知を、各Webサービスの提供者に負担をかけることなく実現することを目的とする。
また本発明は、メタサービスを利用するユーザに合う状態通知を、前記ユーザに行うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本願第1発明は、コンピュータが行うサービス管理方法を提供する。このコンピュータは、ネットワーク上で提供されるサービスを統合して統合サービスを提供する複数のサービス統合装置と、前記サービスを提供するサービス提供装置群とに接続することができる。前記方法は以下のステップを含む。
・前記複数のサービス統合装置のそれぞれに要求された各統合サービスを実行するために必要な各サービスを提供する各サービス提供装置の識別子を、前記複数のサービス統合装置のそれぞれから取得する予定取得ステップ、
・前記各サービス提供装置が提供する各サービスを特定するサービス識別子を、前記各サービス提供装置から取得するサービス取得ステップ、
・前記各サービスのうちのいずれかの提供予定の変更を、そのサービスを提供するサービス提供装置から受信する状況取得ステップ、
・前記サービスの提供予定の変更を、前記予定取得ステップにおいてそのサービスを提供するサービス提供装置の識別子を送信してきたサービス統合装置に通知する変更通知ステップ。
【0011】
この方法は、例えばメタサービスを提供するメタサービスサーバと、メタサービスの部品であるサービスの提供サーバと、に接続可能なコンピュータが実行する。このコンピュータは、実行予定のサービスと各サービスの提供サーバとを記憶しておき、いずれかのサービスの提供予定に変更が生じると、メタサービスサーバに通知する。複数のメタサービスから呼び出される可能性のある提供サーバを、いちいち各メタサービスに対応させた構成にすることなく、各種メタサービスの実行に不可欠なサービスの変更を各種メタサービスサーバに通知できる。従って、メタサービスサーバは、不測の事態によりメタサービスの実行が遅れている原因などを、ユーザに通知することができる。
【0012】
本願第2発明は、前記第1発明において、前記状況取得ステップは、前記各サービスの実行状況を、前記各サービス提供装置からさらに取得するサービス管理方法を提供する。この方法は、以下のステップをさらに含む。
・前記各サービスの実行状況と前記各サービス識別子とを対応付けて記憶する状況記憶ステップ、
・前記状況取得ステップで取得した各サービスの実行状況に基づいて、記憶されたサービスの実行状況を更新する状況更新ステップ、
・前記各サービスの実行状況を、前記サービス統合装置に通知する状況通知ステップ。
【0013】
この方法を実行するコンピュータは、メタサービスの実行に必要な各サービスの実行状況を、各サービスの提供装置から取得し、一元的に記憶している。従って、各サービスの実行状況をメタサービスサーバに通知すれば、メタサービスサーバはユーザにメタサービスの実行状況を通知することができる。
本願第3発明は、前記第1発明において、以下のステップをさらに含むサービス管理方法を提供する。
・任意のサービス提供装置により提供される少なくとも1つのサービスを指定する監視対象と、前記監視対象に生じた提供予定の変更を通知する監視者の識別子と、を対応付けて記憶する監視条件記憶ステップ、
・前記状況取得ステップで提供予定の変更が受信されたサービスが、監視対象に含まれているかどうかを判別する判別ステップ、
・提供予定が変更されたサービスが監視対象に含まれている場合、前記サービスの監視者に、前記サービスの提供予定の変更を通知する監視ステップ。
【0014】
提供予定に変更が生じたサービスが監視対象である場合、生じた変更を監視者に通知する。監視者とは、例えば、同種のサービスを提供する同業他社のサービス提供装置や、変更が生じたサービスを部品に含むメタサービスを提供するサービス統合装置である。提供予定の変更を積極的に通知することにより、代行サービスの必要を通知し、迅速に代行サービスを見つけるきっかけを作ることができる。従って、メタサービス全体の実行への支障を最小限に押さえることにつながる。
【0015】
本願第4発明は、前記第3発明において、前記監視対象及び監視者の識別子の登録を受け付ける登録ステップをさらに含むサービス管理方法を提供する。
監視者を広く募ることにより、不測のアクシデントに迅速かつ柔軟に対応しやすくなり、メタサービスの付加価値を間接的に高めることができる。
本願第5発明は、前記第1発明において、以下のステップをさらに含むサービス管理方法を提供する。
・提供予定が変更となったサービスに代わる代行サービスの識別子と、その代行サービスを提供する代行サービス提供装置の識別子と、を含む代行の申し出を受信する代行登録ステップ、
・前記代行サービス提供装置による代行サービスの提供予定を、前記サービス統合装置に通知する代行通知ステップ。
【0016】
代行の申し出は、例えば前記監視者からなされることが考えられる。また例えば、予定が変更になったサービスと同種のサービスを統合して提供しているメタサービスサーバから代行の申し出が自発的になされることが考えられる。代行の申し出は、メタサービスサーバに通知される。これにより、メタサービスを構成する1つのサービスが実行不可能になった場合でも、メタサービス全体の実行に大きな支障を来すことなくメタサービスを実行することができる。つまり、代行の申し出を受け付けることは、メタサービスの危機管理体制を高め、メタサービスの付加価値を高めることにつながる。
【0017】
本願第6発明は、前記第1発明の方法を実行するサービス管理装置を提供する。
本願第7発明は、前記第1発明の方法をコンピュータに実行させるサービス管理プログラムを提供する。
本願第8発明は、前記サービス管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0018】
ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態例>
(1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態例を適用したサービス管理装置が動作する環境を示す。サービス管理装置1、メタサービスサーバ2、Webサーバ3a、3b、3c、ユーザ端末4及びUDDI5は、ネットワーク6を介して接続される。この例では、ネットワーク6はインターネットである。Webサーバ3a、3b、3c(以下、Webサーバ3という)は、それぞれWebサービスX,Y,Zを提供している。メタサービスサーバ2は、WebサービスX,Y,Zを統合したサービスであるメタサービスを、ユーザ端末4に提供する。各Webサーバ3のアドレスは、UDDI5から取得可能である。なお、各Webサービスがメタサービスであっても良い。つまり、Webサーバ3が、また別のWebサービスP1,P2・・・を統合したメタサービスを提供していても良い。サービス管理装置1は、メタサービスサーバ2からの通知に応じ、メタサービスの実行に必要なWebサービスの実行状況を管理する。
(2)サービス管理装置及びメタサービスサーバ
図2は、サービス管理装置1及びメタサービスサーバ2の機能構成を示すブロック図である。まず、メタサービスサーバ2について説明し、ついでサービス管理装置1について説明する。
【0020】
(2−1)メタサービスサーバ
メタサービスサーバ2は、ユーザインターフェース(以下、ユーザI/Fという)21と、管理インターフェース(以下、管理I/Fという)22とを有している。
ユーザI/F21は、メタサービスの要求を、ユーザ端末4から受け付ける。また、ユーザI/F21は、ユーザ端末4に、メタサービスの実行に必要なWebサービスのいずれかの提供予定が変更したことを通知する。
【0021】
管理I/F22は、メタサービスの要求を解釈し、メタサービスの実行に必要な各WebサービスX,Y,Zを提供するWebサーバ3の識別子を、サービス管理装置1に通知する。各Webサービスを提供するWebサーバ3の識別子は、例えばURL(Uniform Resource Locator)で記述され、UDDI5から取得可能である。また管理I/F22は、サービス管理装置1に通知した各Webサービスのうち、いずれかのWebサービスXの提供予定の変更を、サービス管理装置1から受信する。
【0022】
さらに、管理I/F22は各WebサービスX,Y,Zの実行状況をサービス管理装置1から受信し、ユーザI/F21はその実行状況をユーザ端末4に通知することが好ましい。ユーザI/F21からユーザ端末4への予定変更の通知や、実行状況の通知は、ユーザ端末4からの要求に応じて行っても良いが、プッシュ方式で強制的に通知しても良い。不測の事態によりサービスの実行予定が狂ったことをユーザに迅速に通知でき、メタサービスの付加価値が高まると期待できる。
【0023】
(2−2)サービス管理装置
(2−2−1)基本構成
サービス管理装置1は、基本的にはモジュール群11〜13と、サービス管理テーブル111を有している。予定取得モジュール11は、メタサービスサーバ2に要求されたメタサービスを実行するために必要な各Webサービスを提供する各Webサーバ3の識別子を、メタサービスサーバ2から取得する。Webサーバ3の識別子はURLなどで記述される。取得したWebサーバ3の識別子(図中、サーバIDと記載)は、サービス管理テーブル111に記憶される。
【0024】
更新モジュール12は、必要なWebサービスを特定するサービス識別子(図中、サービスIDと記載)を、各Webサーバ3から取得し、サービス管理テーブル111に書き込む。サービス識別子は、各Webサーバ3により生成される。更新モジュール12は、受信したサービス識別子を、サービス管理装置1内でユニークな識別子により識別しても良い。また、更新モジュール12は、前記各Webサービスのうちのいずれかの提供予定の変更を、そのWebサービスを提供するWebサーバ3から受信する。提供予定の変更とは、例えば予定していたWebサービスを提供できなくなったことが挙げられる。
【0025】
変更通知モジュール13は、前記Webサービスの提供予定の変更を、メタサービスサーバ2に通知する。この通知は、メタサービスサーバ2からの要求に応じて行っても良いが、プッシュ方式で強制的に行うことも好ましい。メタサービスの実行にトラブルが起きたことを迅速に通知でき、メタサービスの付加価値を高めることに間接的に寄与できると考えられる。
【0026】
このような構成のサービス管理装置1をネットワーク6上に設けることにより、複数のメタサービスから呼び出される可能性のあるWebサーバ3を、いちいち各メタサービスに対応させた構成にすることなく、各種メタサービスの実行に不可欠なWebサービスの予定変更を各種メタサービスサーバ2に通知できる。従って、メタサービスサーバ2は、不測の事態によりメタサービスの実行が遅れている原因などを、ユーザ端末4に通知することができる。
【0027】
(2−2−2)Webサービスの実行状況の把握
上述の基本機能に加え、前記更新モジュール12は、メタサービスの実行に必要な各Webサービスの予約内容や実行状況、Webサービスに関する連絡先などを、各Webサーバ3からさらに取得することが好ましい。取得した予約内容や実行状況、連絡先は、各Webサービスの識別子及び各Webサーバ3の識別子と対応付けて、サービス管理テーブル111に記憶される。さらに、更新モジュール12は、各Webサービスの実行状況を新たに受信すると、サービス管理テーブル111に記憶されている該当サービスの実行状況を更新する。実行状況は、例えば更新されるたびに、変更通知モジュール13によりメタサービスサーバ2に通知される。この通知も、前記と同様の理由から、プッシュ方式で行うことが好ましい。
【0028】
この構成を有するサービス管理装置1は、メタサービスの実行に必要な各Webサービスの内容及びその実行状況を、一元的に管理する。従って、各Webサービスの実行状況を把握してメタサービスサーバに通知でき、メタサービスの付加価値をさらに高めることができる。
(2−2−3)予定変更の監視
サービス管理装置1は、上述の構成にくわえ、監視モジュール14と監視テーブル112とを有していることが好ましい。監視テーブル112は、監視対象と、監視者の識別子とを対応付けて記憶している。監視対象は、Webサーバ3により提供される少なくとも1つのWebサービスを指定する。監視対象としては、例えば以下のデータa)〜c)が記述される。
a)Webサーバの識別子、
b)Webサービスの種類を示す識別子、
c)サービス管理テーブル111に記憶されているいずれかのWebサービスの識別子。
【0029】
監視者とは、前記監視対象であるWebサービスに生じた提供予定の変更の通知先である。監視者の具体例としては、以下のa)、b)が挙げられる。監視者の識別子は、例えばURLで記述される。
a)キャンセルされたサービスと同種のサービスを提供する同業他社のサービス提供装置、
b)変更が生じたサービスを部品に含むメタサービスを提供するメタサービスサーバ2。
【0030】
監視モジュール14は、提供予定が変更されたWebサービスが、監視対象に含まれているかどうかを判断し、含まれていれば前記Webサービスの監視者に
前記Webサービスの提供予定の変更を通知する。さらに、監視モジュール14は、要求に応じて監視対象及び監視者の識別子の登録を受け付け、監視テーブル112を更新すると良い。
【0031】
提供予定に変更が生じたWebサービスが監視対象である場合、生じた変更を監視者に通知する。提供予定の変更を積極的に通知することにより、監視者に代行サービスの必要を通知し、迅速に代行サービスを見つけるきっかけを作ることができる。また監視者の登録を受け付けることで代行サービスが提供される確率が高くなるので、不測のアクシデントに迅速かつ柔軟に対応しやすくなる。結果として、メタサービスの付加価値を間接的に高めることができる。
【0032】
(2−2−4)代行サービス
上述の構成に加え、サービス管理装置1は、代行モジュール15と、代行テーブル113とをさらに有することが好ましい。代行モジュール15は、代行の申し出を受信する。この代行の申し出には、提供予定が変更となったWebサービスに代わる代行Webサービスの識別子(図中、代行サービスIDと記載)と、その代行Webサービスを提供する代行Webサーバの識別子と、が含まれる。代行サービスの識別子と代行Webサーバの識別子とは、代行テーブル113に記憶され、またサービス管理テーブル111にも書き込まれる。その結果、代行サービスがメタサービスサーバ2に通知される。
【0033】
代行の申し出は、例えばWebサービスの提供予定の変更を受けた監視者からなされる。また例えば、予定が変更になったWebサービスと同種のWebサービスを統合して提供しているメタサービスサーバから、代行の申し出が自発的になされてもよい。別のウェブサーバによる代行サービスを受け付けることにより、メタサービスを構成する1つのサービスが実行不可能になった場合でも、メタサービス全体の実行に大きな支障を来すことなくメタサービスを実行することができる。つまり、メタサービスの危機管理体制を高め、メタサービスの付加価値を高めることにつながる。
(3)処理の流れ
次に図3を参照し、前述の構成を有するサービス管理装置1、メタサービスサーバ2、Webサーバ3が行う処理の流れについて説明する。説明を容易にするために、メタサービスサーバ2は、WebサービスXとWebサービスYとを統合したメタサービスを提供しているとする。
【0034】
(3−1)メタサービスが代行サービスを検索する場合
まず、ユーザ端末4からメタサービスサーバ2に対し、メタサービスの提供要求が発生する(#101)。要求はメタサービスサーバ2の管理I/F22によりにより解釈される。ついで、要求されたメタサービスの実行に必要なWebサービスを提供するWebサーバ3の識別子が、管理I/F22によりサービス管理装置1に通知される(#102)。通知されたWebサーバの識別子は、予定取得モジュール11が受信し、更新モジュール12によりサービス管理装置1のサービス管理テーブル111に書き込まれる。
【0035】
さらに、メタサービスの実行に必要なWebサービスX,Yの予約要求が、メタサービスサーバ2の管理I/F22からWebサーバ3a,3bに送信される(#103,#105)。これに対し、各Webサーバ3a,3bが提供するWebサービスの識別子が、Webサーバ3a,3bからサービス管理装置1に送信される(#104,#106)。Webサービスの識別子は、更新モジュール12により取得され、Webサーバ3a、3bの識別子と対応付けてサービス管理テーブル111に記憶される。
【0036】
その後、トラブルの発生により、例えばWebサービスYの提供が不可能になったとする。その場合、WebサービスYの予定変更通知が、Webサーバ3bからサービス管理装置1に送信される(#107)。これを受け、サービス管理テーブル111の該当Webサービスの識別子と、Webサーバ3bの識別子とが、更新モジュール12により削除される。サービス管理テーブル111が更新されると、その更新内容が、更新モジュール12から変更通知モジュール13に渡され、メタサービスサーバ2に送信される(#108)。メタサービスサーバ2は、例えばプッシュ方式でメタサービスの実行予定の変更をユーザ端末4に送信する(#109)。
【0037】
いま、メタサービスサーバ2の管理I/F22は、自分が提供するメタサービスの範囲内で代行サービスを検索することができるとする。管理I/F22は、WebサービスYと同種のWebサービスZを提供するWebサーバ3cに、サービスZの予約要求を送信する(#110)。これに対応し、代行WebサービスZの識別子と、Webサーバ3cの識別子とが、Webサーバ3cからサービス管理サーバ1に送信される(#111)。代行WebサービスZの識別子と代行Webサーバ3cの識別子とは、代行モジュール15により受信され、代行テーブル113に書き込まれる。また、これらのデータは更新モジュール12に渡され、サービス管理テーブル111に書き込まれる。サービス管理テーブル111が更新されるので、更新内容が更新モジュール12から変更通知モジュール13に渡され、メタサービスサーバ2に通知される(#112)。これを受け取ったメタサービスサーバ2は、WebサービスYに代えて代行WebサービスZが提供されることを、ユーザ端末4に通知する(#113)。
【0038】
上記の例はトラブルを例にとっているが、同様にして、各Webサービスの実効状態が変わるたびにサービス管理装置1に通知することができる。従って、以上の処理により、メタサービスを実行するのに必要なWebサービスの状態を一元的に管理し、ユーザに提供することが可能となる。また、いずれかのWebサービスの予定が変更になった場合であっても、代行サービスが提供されることをサービス管理装置1が把握でき、また代行サービスの提案をメタサービスを介してユーザに通知することができる。
【0039】
(3−2)監視テーブルを用いる場合
前記#110〜#113の処理は、メタサービスサーバ2が代行サービスの検索機能を有する場合の処理を示している。しかし、メタサービスサーバ2がその機能を有さない場合、監視テーブル112を用いた図4に示す処理が実行される。説明を容易にするために、監視テーブル112には、監視対象をWebサービスY、監視者をWebサーバ3cとするレコードが記憶されていたとする。
【0040】
処理#101〜#109までは前述と同様に行われる。そうすると、メタサービスサーバ2の管理I/F22は、WebサービスYの代行サービスを、サービス管理装置1に要求する(#210)。この要求を受け、サービス管理装置1の監視モジュール14は、WebサービスYの監視者であるWebサーバ3cに、WebサービスYの予定が変更になったことを通知する(#211)。複数の監視者が存在する場合には、各監視者にこの通知が送信される。
【0041】
ついで、代行モジュール15が、Webサーバ3cから代行の申し出を受信する(#212)。複数の監視者に予定の変更を通知している場合には、そのいずれかから代行の申し出を受信する。この申し出には、代行WebサービスZの識別子とWebサーバ3cの識別子とが含まれる。代行WebサービスZの識別子と代行Webサーバ3cの識別子とは、代行モジュール15により代行テーブル113に書き込まれる。また、これらのデータは更新モジュール12に渡され、サービス管理テーブル111に書き込まれる。サービス管理テーブル111が更新されるので、更新内容が更新モジュール12から変更通知モジュール13に渡され、メタサービスサーバ2に通知される(#213)。これを受け取ったメタサービスサーバ2は、WebサービスYに代えて代行WebサービスZが提供されることを、ユーザ端末4に通知する(#214)。
【0042】
以上の処理により、メタサービスやWebサービスに代行サービスを検索する機能がない場合であっても、代行サービスの提供を監視者から募り、メタサービスの実行を行うことができる。
[実施例1]
(1)構成
次に、本発明の一実施例を参照し、本発明をより具体的に説明する。図5は、実施例1に係るサービス管理装置1が動作する環境を示す。サービス管理装置1、出張管理サーバ2、Webサーバ群3a〜d、ユーザ端末4及びUDDI5は、インターネット6により接続される。飛行機予約サーバ3aは飛行機予約サービスを、宿予約サーバ3bは宿予約サービスを、電車時刻サーバ3cは交通機関の乗り換えルート計算サービスを、それぞれ提供する。出張管理サーバ2は、飛行機予約サーバ3a、宿予約サーバ3b、電車時刻サーバ3cの各サービスを統合したメタサービスを提供する。新幹線予約サーバ3dは新幹線予約サービスを提供している。このWebサービスは、出張管理サーバ2のメタサービスの範囲外である。
(2)処理の概要
図6は、サービス管理装置1、出張管理サーバ2、Webサーバ3a〜dが行う処理の流れを示す説明図である。まず図6を参照し、出張管理サービスにおける処理を説明する。
【0043】
(2−1)サービス管理テーブルへのサーバの登録
まず、ユーザ端末4が出張管理サービスを出張管理サーバ2に要求する(#1)。例えば、出張管理サーバ2の管理I/F22は、図7に例示する画面をユーザ端末4に提供し、出張管理サービスの実行に必要なデータを取得する。ついで、出張管理サーバ2の管理I/F22は、自分自身と、飛行機予約サーバ3a・宿予約サーバ3bのURLとを、サービス管理装置1に通知する(#2、#5、#8)。出張管理サービスをするために状態の管理が必要なWebサービスは、飛行機予約サービスと宿予約サービスだからである。サービス管理装置1の予定取得モジュール11は、出張管理サーバ2、飛行機予約サーバ3a、及び宿予約サーバ3bのURLを、サービス管理テーブル111に登録する。
【0044】
(2−2)サービス管理テーブルへの予約サービス情報の登録
また、管理I/F22は、飛行機予約サーバ3a、宿予約サーバ3bに、Webサービスの予約を要求する(#3,#6)。これに応じ、飛行機予約サーバ3aからはフライト予定の登録通知がサービス管理装置1に送信される(#4)。この通知には、ユーザの要求に合うフライト予約内容、連絡先などを含む予約サービス情報が含まれる。また、宿予約サーバ3bからは宿泊予定の登録通知がサービス管理装置1に送信される(#7)。この通知には、ユーザの要求に合う宿予約内容、連絡先などを含む予約サービス情報が含まれる。各Webサーバ3a、3bからの予約サービス情報は、サービス管理テーブル111に飛行機予約サーバ3a及び宿予約サーバ3bのURLと対応付けて記憶される。書き込まれた内容は、更新モジュール12から変更通知モジュール12に渡され、出張管理サーバ2に通知される。
【0045】
(2−3)出張管理サービスの予定の通知
出張管理サーバ2は、管理I/F22により電車時刻サーバ3cに電車の乗り換えルートの計算を要求し、その結果を取得する(#9)。取得した乗り換えルートは、飛行機の予約サービス情報及び宿の予約サービス情報とともに、一括してユーザI/F21からユーザ端末4に提供される(#10)。図8は、出張管理サーバ2が提供する移動プランの提示画面例である。サービス管理装置1を介して取得した飛行機の予約サービス情報及び宿の予約サービス情報が、乗り換えルートと共に表示されている。
【0046】
(2−4)監視テーブルへの登録
これらの処理とは独立に、新幹線予約サーバ3d及び宿予約サーバ3bは、飛行機や電車など輸送サービスを監視対象とし、自分自身を監視者として、サービス管理装置1に登録の依頼を要求する(#20)。この依頼は、監視モジュール14により受信され、監視テーブル112に書き込まれる。
【0047】
(2−5)トラブルの通知
ところで、移動プランの決定後、天候悪化などにより予定していた往路のフライトが飛ばなくなったとする。この場合、飛行機予約サーバ3aから往路のフライトの中止通知がサービス管理サーバ1に送信される(#21)。サービス管理サーバ1の更新モジュール12は、この通知を受信すると、実行不可能となったサービスを出張管理サーバ2に通知する(#22)。
【0048】
(2−6)監視者への通知
サービス監視装置1の監視モジュール14は、飛行機の予約サービスが監視対象であるか否かを判断する。監視対象であれば、飛行機予約サービスを監視対象としている監視者のうち、宿予約サーバ3bに対し、飛行機予約サービスの予定変更を通知する(#23)。同様にして、監視者のうち新幹線予約サーバ3dに対しても通知する(#25)。また新幹線予約サーバ3dに対するこの通知を、出張管理サーバ2からの要求(#24)に応じて行っても良い(#25)。新幹線予約サーバに対する通知には、代行者が代行サービスを提供するために必要な情報が含まれている。例えば出発地、目的地、出発日時などである。
【0049】
(2−7)代行サービスの申し出と通知
ついで、サービス管理装置の代行モジュール15は、代行サービスの申し出を、新幹線予約サーバ3dから受信する(#26)。この例では、この申し出は、ユーザの要求に合う新幹線の予約内容、連絡先などを含む予約サービス情報と、新幹線予約サーバ3dのURLとを含む。これらの情報は、代行モジュール15により代行テーブル113に書き込まれる。またこれらの情報は、代行モジュール15から変更通知モジュール13に供給され、出張管理サーバ2に送信される(#27)。その後、出張管理サーバ2は、再度乗り換えルートの算出を電車時刻サーバ3cに要求した後(#28)、変更後の移動プランをユーザ端末4に提供する(#29)。図9は、変更後の移動プランの表示例である。この画面例は、変更後の移動プランをユーザが承認するか否かの選択を受け付ける。
【0050】
(2−8)サービス管理テーブルの更新
出張管理サーバ2の管理I/F22は、変更後のプランに対するユーザの承認がでると、往路の飛行機予約サービスをサービス管理テーブル111から削除するための処理を行う。もちろん、ユーザの承認なしに以下の処理を行うことも可能である。まず管理I/F22は、当初の往路の飛行機のキャンセルを、飛行機予約サーバ3aとサービス管理装置1とに通知する(#30、#31)。この通知に応じ、サービス管理装置1の更新モジュール12は、往路の飛行機の予約サービス情報のエントリを、サービス管理テーブル111から削除する。また、飛行機予約サービスを監視対象としている宿予約サーバ3bに、往路の飛行機予約サービスがキャンセルされたことを通知する(#32)。この通知は、代行サービスを申し出た監視者には通知しなくてよい。
【0051】
ついで、出張管理サーバ2の管理I/F22は、代行サービスをサービス管理テーブル111に登録してもらうための処理を行う。まず管理I/F22は、往路の新幹線の予約を新幹線予約サーバ3dに要求(#33)し、新幹線予約サーバ3dの登録をサービス管理装置1に要求する(#34)。この要求に応じ、更新モジュール12は、代行テーブル113に記憶されている新幹線の予約サービス情報や新幹線予約サーバ3dのURLを、サービス管理テーブル111に登録する。さらに、出張管理サービスで実行する輸送サービスに変更が生じたので、輸送サービスを監視している宿予約サーバ3bに、新たな輸送サービスの内容が送信される(#35)。受信側は、飛行機に代わり、新幹線によるサービスが実行されることを知ることができる。
【0052】
以上では、トラブルを例にとっているが、同様にして各Webサービスの実効状態をサービス管理装置1に通知することができる。従って、出張管理サービスを構成する各Webサービスの状態が、サービス管理装置1により一元的に管理される。そのため、出張管理サービスの実行状況や、トラブルがあったときのその原因などを、出張管理サーバ2や各Webサーバ3がすぐに把握でき、出張管理サービスの付加価値が高まる。例えばユーザだけでなく、出張管理サービスの部品を提供するWebサービス提供者も、出張管理サービスの状態を知ることができるようになる。しかも、トラブルに対する代行サービスを出張管理サービスに提案可能なため、トラブルが生じたときにも出張管理サービス全体の実行に大きな支障がでることを防止できる。さらに、ユーザに提供するメタサービスの実行状態や代行サービス案は、そのユーザの要求にあったものを提供することができる。
(3)各テーブルの具体例
次に、前記図6に示す処理における、各テーブル111〜113の具体例を説明する。図10は、当初の移動プランを実行するためのサービス管理テーブル111の内容を示す。図11は、トラブル発生後のサービス管理テーブル111を示す。図12は監視テーブル、図13は代行テーブルの具体例を示す。図14は、代行サービスが記述されたサービス管理テーブル111を示す。
【0053】
(3−1)当初のサービス管理テーブル
まず図10を参照する。この例では、サービス管理テーブル111は、サービスエントリテーブル、予約サービス情報テーブル、及び連絡先情報テーブルの3つのテーブルから構成されている。サービスエントリテーブルには、Webサービスを提供するWebサーバの識別子「サーバID」、予約サービス情報の識別子「サービスID」、連絡先情報の識別子「連絡先情報ID」が対応付けられている。予約サービス情報の詳細は、予約サービス情報テーブルに記述されている。連絡先情報の詳細は、連絡先情報テーブルに記述されている。従って、サービスID及び連絡先情報IDは、サーバIDと、サービスの実行状況を含む予約サービス情報と、連絡先情報とを対応付けるためのキーとなっている。
【0054】
また、「ノード番号」、「親ノード番号」、「処理ID」及び「種別ID」が、前述の情報と対応付けられて記憶されている。「ノード番号」は、予約サービスの実行順序を示す。ただし、必ずしも通し番号や連番である必要はない。「親ノード番号」は、ノード番号で特定される予約サービスの前に実行される予約サービスのノード番号である。ノード番号と親ノード番号とが同一の場合、そのレコードのサーバIDで特定されるWebサーバがメタサービスの提供者であることを示す。この図では、ノード番号及び親ノード番号が「100」のwww.travel.comが、ノード番号101−103の各Webサービスを統合していることを示す。「処理ID」は、Webサーバ3が行う内部処理をWebサーバ3自身が識別するための識別子である。「種別ID」は、Webサービスの種類を表す。この例では、“travel.kind”は出張管理サービスを、“passenger.kind”は飛行機予約や新幹線予約などの輸送サービスを、“hotel.kind”はホテルや旅館など宿泊サービスを示す。
【0055】
予約サービス情報テーブルには、予約サービス情報が、サービスIDと対応付けられて記憶されている。この例では、予約サービス情報は、「リソースID」、「予定情報」、「代行要求」、「実行状況」を含む。「リソースID」は、各Webサーバ3が、予約サービス情報を識別するための識別子である。「予定情報」は、Webサービスの「開始予定時刻」と「終了予定時刻」とを含む。「代行要求」は、各Webサービスが実行不可能になった場合に、その代行サービスの検索を要求されているか否かを示す。「実行状況」は、各Webサービスの「開始時刻」、「終了時刻」、実行待ち/実行中/実行済みを示す「状態」を含む。予約サービス情報は、各Webサーバ3からサービス管理装置1の更新モジュール12に送信される。
【0056】
連絡先情報テーブルには、連絡先情報が、連絡先情報IDと対応付けられて記憶されている。この例では、連絡先情報は、「担当者」、「電話番号」、「電子メールアドレス」を含む。連絡先情報は、各Webサーバ3からサービス管理装置1の更新モジュール12に送信される。
(3−2)トラブル発生後のサービス管理テーブル
図11(A)は、飛行機予約サービスにトラブルが発生した通知を飛行機予約サーバ3aから受けた(#21)直後の予約サービス情報テーブルを示す。前記通知には、中止された予約サービス情報のリソースID“BB001”が含まれている。これをキーに予約サービス情報テーブルのエントリが検索され、飛行機予約サービスを示すエントリの「状態」が「実行不可」に書き換えられる。
【0057】
図11(B)は、さらにその後、出張管理サーバ2から代行サービスの要求を受けた(#24)後の予約サービス情報テーブルを示す。要求に応じ、飛行機予約サービスの代行サービスの「代行要求」が「あり」に書き換えられている。
(3−3)監視テーブル
図12は、宿予約サーバ3bや新幹線予約サーバ3dなど、監視者からの監視要求が登録された監視テーブル112の一例を示す。この例では、監視者ID、監視対象、通知先が対応付けられて記憶されている。監視者IDは、監視対象に生じる予定の変更を監視している主体の識別子、例えばURLである。監視対象は、この例では監視リソースID及び/または監視種別IDで特定される。例えば、往路の飛行機予約サービスのリソースIDは「BB001」であり、種別IDは「passenger.kind」である。この場合、飛行機予約サービスの予定が変更されると、「BB001」または「passenger.kind」をキーとしてヒットする監視対象があるかどうかが検索される。通知先は、ヒットした監視対象の予定の変更を通知する先であり、この例では監視者IDと一致している。この例では、飛行機予約サービスに生じた予定変更は、「www.travel.com」、「www.hotel.com」、「www.train.com」に通知される。なお、「www.travel.com」は出張管理サーバ2、「www.hotel.com」は宿予約サーバ3b、「www.train.com」は新幹線予約サーバ3dの識別子である。また、監視者への通知には、中止された往路の飛行機予約サービスの予約サービス情報が含まれている。
【0058】
(3−4)代行テーブル
図13は、新幹線予約サーバ3dからの代行の申し出(#26)により更新された代行テーブル113の説明図である。代行テーブルには、代行されるWebサービスの内容を示す代行サービス情報が、代行WebサーバIDと対応付けられて記憶されている。この例では、代行サービス情報は、「リソースID」、「予定情報」を含む。「リソースID」は、代行する予約サービス情報のリソースIDを示す。「予定情報」は、代行サービスの「開始予定時刻」と「終了予定時刻」とを含む。
【0059】
(3−5)代行提案後のサービス管理テーブル
図14は、図6に示す処理の終了後のサービス管理テーブル111の状態を示す。同図(A)のサービスエントリテーブルには、往路の飛行機予約サービスのサーバID及び処理IDに代えて、新幹線予約サービスのサーバID「www.train.com」と処理ID「F00001」とが書き込まれている。同図(B)の予約サービス情報テーブルには、往路の飛行機予約サービスに代えて、新幹線予約サービスの開始予定時刻や終了予定時刻、状態が書き込まれている。さらに同図(C)の連絡先情報テーブルには、新幹線予約サービスの連絡先情報が書き加えられている。すなわち、サービス管理テーブル111には、代行サービスが登録されていることが分かる。
【0060】
以上から、サービス管理テーブル111には、メタサービスである出張管理サービスを構成する各Webサービスの状況の変化が実質的にリアルタイムに反映されていることが分かる。
[実施例2]
(1)構成
次に、本発明の別の実施例を参照し、本発明をさらに具体的に説明する。図15は、実施例2に係るサービス管理装置1が動作する環境を示す。サービス管理装置1、ショッピングサーバ2、Webサーバ群3a〜d、ユーザ端末4及びUDDI5は、インターネット6により接続される。第1配送サーバ3bは第1配送サービスを、第2配送サーバ3cは第2配送サービスを、決済サーバ3dは決済サービスを、第3配送サーバ3eは第3配送サービスを、それぞれ提供する。配送サーバ3aは、第1配送サービス及び第2配送サービスを統合した配送サービスを提供する。第3配送サービスは、メタサービスである配送サービスの範囲外とする。ショッピングサーバ2は、配送サービス及び決済サービスを統合したメタサービスを提供する。
(2)処理の概要
図16は、サービス管理装置1、ショッピングサーバ2、Webサーバ3a〜eが行う処理の流れを示す説明図である。まず図16を参照し、ショッピングサービスにおける処理を説明する。
【0061】
(2−1)サービス管理テーブルへのサーバの登録
まず、ユーザ端末4がショッピングサービスをショッピングサーバ2に要求する(#41)。すると、ショッピングサーバ2の管理I/F22は、自分自身と、配送サーバ3a・決済サーバ3dのURLとを、サービス管理装置1に通知する(#42、#49、#52)。ショッピングサーバ2、配送サーバ3a及び決済サーバ3dのURLは、予定取得モジュール11によりサービス管理テーブル111に登録される。
【0062】
また、管理I/F22は、配送サービスの予約を配送サーバ3aに要求する(#43)。これに応じ、配送サーバ3aは、第1配送サーバ3b及び第2配送サーバ3cのURLを、サービス管理装置1に通知する(#44)。配送サービスの実行に必要な部品は、第1配送サービス及び第2配送サービスだからである。これらのURLは、予定取得モジュール11により、サービス管理テーブル11に登録される。
【0063】
以上により、ショッピングサービスの部品である各Webサービスを提供しているWebサーバのURLが、サービス管理テーブル111に登録される。
(2−2)サービス管理テーブルへの予約サービス情報の登録
配送サーバ3aは、ショッピングサーバ2からの配送サービスの要求(#42)に応じ、第1配送サーバ3b、第2配送サーバ3cに対し、配送サービスの予約を要求する(#45,#47)。配送サーバ3aは、この要求に対する応答を各Webサーバ3b、3cから取得し、配送予定の登録通知をサービス管理装置1に送信する(#46,48)。配送予定にはユーザの要求に合う配送予定、連絡先などを含む予約サービス情報が含まれる。
【0064】
さらに、ショッピングサーバ2の管理I/F22は、決済サービスの予約を決済サーバ3dに要求する(#50)。これに応じ、決済サーバ3dは、決済の予定を示す予約サービス情報を、サービス管理装置1に送信する(#51)。
各Webサーバ3a〜dからの予約サービス情報は、更新モジュール12により、各WebサーバのURLと対応付けてサービス管理テーブル111に書き込まれる。
【0065】
その後、ショッピング処理の完了が、ショッピングサーバ2からユーザ端末4に通知される(#53)。
(2−3)監視テーブルへの登録
これらの処理とは独立に、任意のWebサーバ3、例えば第3配送サーバ3eは、配送サービスを監視対象とし、自分自身を監視者として、サービス管理装置1に登録の依頼を要求する(#60)。この依頼は、監視モジュール14により受信され、監視テーブル112に書き込まれる。
【0066】
(2−4)トラブルの通知
ところで、ショッピング処理の完了後、予定していた第1配送サービスが実行不可能になったとする。この場合、第1配送サーバ3bから第1配送サービスの中止通知がサービス管理サーバ1に送信される(#61)。サービス管理サーバ1の更新モジュール12は、実行不可能となった第1配送サービスを統合する配送サーバ3aに、このことを通知する(#62)。
【0067】
(2−5)監視者への通知
第1配送サービスの中止は、第1配送サービスの監視者にも送信できる。サービス監視装置1の監視モジュール14は、第1配送サービスが監視対象であるか否かを判断し、監視対象であればその監視者を監視テーブル112から読み出す。監視者が第2配送サーバ3cと第3配送サーバ3eであるとすると、まず第2配送サーバ3cに対し、第1配送サービスの予定変更を通知する(#63)。第3配送サーバ3eに対しては、配送サーバ3aからの代行サービス要求(#64)を受信した後で通知すると良い(#65)。第3配送サーバ3eへの通知には、代行者が代行サービスを提供するために必要な情報が含まれている。例えば配送元、配送先、希望配送日、配送物などである。
【0068】
(2−6)代行サービスの申し出と通知
ついで、サービス管理装置の代行モジュール15は、代行サービスの申し出を、第3配送サーバ3dから受信する(#66)。この例では、この申し出は、ユーザの要求に合う配送サービスの内容、連絡先などを含む予約サービス情報と、第3配送サーバ3eのURLとを含む。これらの情報は、代行モジュール15により代行テーブル113に書き込まれる。またこれらの情報は、代行モジュール15から変更通知モジュール13に供給され、配送サーバ3aに送信される(#67)。
【0069】
(2−7)サービス管理テーブルの更新
配送サーバ3aの管理I/F22は、代行サービスが決定すると、第1配送サービスをサービス管理テーブル111から削除するための処理を行う。まず配送サーバ3aは、第1配送サービスのキャンセルを、第1配送サーバ3bとサービス管理装置1とに通知する(#71、#72)。この通知に応じ、サービス管理装置1の更新モジュール12は、第1配送サービスの予約サービス情報のエントリを、サービス管理テーブル111から削除する。
【0070】
ついで、配送サーバ3aの管理I/F22は、代行サービスをサービス管理テーブル111に登録してもらうための処理を行う。まず管理I/F22は、第3配送サービスの予約を第3配送サーバ3eに要求し(#73)、第3配送サーバ3eの登録をサービス管理装置1に要求する(#74)。この要求に応じ、更新モジュール12は、代行テーブル113に記憶されている第3配送サービスの予約サービス情報や第3配送サーバ3eのURLを、サービス管理テーブル111に登録する。
【0071】
さらに、監視モジュール14は、ショッピングサービスで実行する配送サービスを監視している配送サーバ3a及び第2配送サーバ3cに、代行の第3配送サービスの内容を送信する(#75,#76)。受信側は、第3配送サービスが第2配送サービスに代わって実行されることを知ることができる。
以上では、トラブルを例にとっているが、同様にして各Webサービスの実効状態をサービス管理装置1に通知することができる。従って、ショッピングサービスを構成する各Webサービスの状態がサービス管理装置1により一元的に管理される。これは、Webサービスそのものがメタサービスであっても同様である。そのため、ショッピングサービスの実効状態や、トラブルがあったときの原因などを、ショッピングサーバ2や各Webサーバ3がすぐに把握できる。また、トラブルに対する迅速な処置をとりやすく、ショッピングサービスの付加価値を高めることができる。しかも、ユーザに提供するメタサービスの実行状態や代行サービス案は、そのユーザの要求にあったものを提供することができる。
(3)各テーブルの具体例
次に、前記図16に示す処理における、各テーブル111〜113の具体例を説明する。図17は、当初の移動プランを実行するためのサービス管理テーブル111の内容を示す。図18は、トラブル発生後のサービス管理テーブル111を示す。図19は監視テーブル、図20は代行テーブルの具体例を示す。図21は、代行サービスが記述されたサービス管理テーブル111を示す。
【0072】
(3−1)当初のサービス管理テーブル
まず図17を参照する。実施例1と同様、サービス管理テーブル111は、サービスエントリテーブル、予約サービス情報テーブル、及び連絡先情報テーブルの3つのテーブルから構成されている。各テーブルに蓄積される情報の内容は実施例1と同様である。
【0073】
(3−2)トラブル発生後のサービス管理テーブル
図18は、第1配送サービスにトラブルが発生した通知を第1配送サーバ3bから受け(#61)、ついで配送サーバ3aから代行サービスの要求を受けた(#64)後の予約サービス情報テーブルを示す。前記通知には、中止された予約サービス情報のリソースID“DD001”が含まれている。これをキーに第1配送サービスの予約サービス情報が記述されたエントリが検索され、第1配送サービスの「状態」が「実行不可」に書き換えられる。また代行サービスの要求に応じ、「代行要求」が「あり」に書き換えられる。
【0074】
(3−3)監視テーブル
図19は、第2配送サーバ3cや第3配送サーバ3eなど、監視者からの監視要求が登録された監視テーブル112の一例を示す。記憶されている情報は、実施例1の監視テーブルと同様である。例えば、第1配送サービスのリソースIDは「DD001」であり、種別IDは「transport.kind」である。この場合、第1配送サービスの予定が変更されると、「DD001」または「transport.kind」をキーとしてヒットする監視対象があるかどうかが検索される。この例では、第1配送サービスに生じた予定変更は、「www.transport.com」、「www.transport2.com」、「www.transport3.com」に通知される。なお、「www.transport.com」は配送サーバ3a、「www. transport1.com」は第2配送サーバ3c、「www. transport3.com」は第2配送サーバ3eの識別子である。監視者への通知には、中止された第1配送サービスの予約サービス情報が含まれている。
【0075】
(3−4)代行テーブル
図20は、第3配送サーバ3eからの代行の申し出(#66)により更新された代行テーブル113の説明図である。記憶される情報は、前記実施例1の代行テーブルと同様である。この例では、代行サービス情報は、代行する予約サービス情報のリソースID「DD001」、第3配送サービスの予定開始時刻、予定終了時刻、処理ID、第3配送サーバ3eのURLを含む。
【0076】
(3−5)代行提案後のサービス管理テーブル
図21は、図16に示す処理の終了後のサービス管理テーブル111の状態を示す。同図(A)のサービスエントリテーブルには、第1配送サービスのサーバID及び処理IDに代えて、第3配送サービスのサーバID「www.transport3.com」と処理ID「F00001」とが書き込まれている。同図(B)の予約サービス情報テーブルには、第1配送サービスに代えて、第3配送サービスの開始予定時刻や終了予定時刻、状態が書き込まれている。さらに同図(C)の連絡先情報テーブルには、第3配送サービスの連絡先情報が書き加えられている。
【0077】
以上から、サービス管理テーブル111には、メタサービスであるショッピングサービスを構成する各Webサービスの状況の変化が実質的にリアルタイムに反映されていることが分かる。
[第3実施例]
前記実施例2において、メタサービスを提供する配送サーバ3aが、第1配送サービスを代行する第3配送サービスを自ら検索する場合も考えられる。図22は、その場合の処理の流れを示す説明図である。
【0078】
処理#41〜#52までは実施例2と同様である。また、第3配送サーバ3eは監視要求を行わない。
ショッピング処理の完了後、予定していた第1配送サービスが実行不可能になると、第1配送サーバ3bから第1配送サービスの中止通知がサービス管理サーバ1に送信される(#81)。サービス管理サーバ1の更新モジュール12は、実行不可能となった第1配送サービスを統合する配送サーバ3aに、このことを通知する(#82)。
【0079】
第1配送サービスの中止は、第1配送サービスの監視者にも送信される。サービス監視装置1の監視モジュール14は、第1配送サービスが監視対象であるか否かを判断し、監視対象であればその監視者を監視テーブル112から読み出す。監視者が第2配送サーバ3cであるとすると、まず第2配送サーバ3cに対し、第1配送サービスの予定変更を通知する(#83)。
第3配送サーバ3eへの通知には、代行者が代行サービスを提供するために必要な情報が含まれている。例えば配送元、配送先、希望配送日、配送物などである。
【0080】
ついで、配送サーバ3aは、自ら代行サービスとして第3配送サービスを探し出し、第1配送サービスをサービス管理テーブル111から削除するための処理を行う。まず配送サーバ3aは、第1配送サービスのキャンセルを、第1配送サーバ3bとサービス管理装置1とに通知する(#84、#85)。この通知に応じ、サービス管理装置1の更新モジュール12は、第1配送サービスの予約サービス情報のエントリを、サービス管理テーブル111から削除する。
【0081】
ついで、配送サーバ3aの管理I/F22は、代行サービスをサービス管理テーブル111に登録してもらうための処理を行う。まず管理I/F22は、第3配送サービスの予約を第3配送サーバ3eに要求し(#86)、第3配送サービスの予約サービス情報を取得する。この予約サービス情報は、ユーザの要求に合う配送サービスの内容、連絡先などを含む。代行サービスの予約サービス情報と、第3配送サーバ3eのURLは、代行サービスの申し出として配送サーバ3aからサービス管理装置1に送信される(#87)。この申し出は、更新モジュール12によりサービス管理テーブル111に書き込まれる。
【0082】
その後、予約サービス情報の更新が配送サーバ3aと、監視者である第2配送サーバ3cとに通知される(#88,#89)。
(3)各テーブルの具体例
サービス管理テーブル111は、実施例2と同様の内容を有する。また、配送サーバ3が自ら代行サービスを探し出すため、代行テーブル113はこの実施例では用いない。
【0083】
図23は、実施例3における監視テーブル112の具体例である。第3配送サーバ(transport3.com)が「transport.kind」の監視者になっていない点を除き、前期実施例2と同様の内容を有している。
<その他の実施形態例>
(A)本発明の適用範囲は、前述の例に限定されない。また、インターネット上に限らず、ネットワーク上で提供されるサービスを組み合わせて提供される全ての種類のメタサービスに適用可能である。
【0084】
(B)ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
【0085】
【発明の効果】
本発明を用いれば、複数のサービスを連携して実現されるメタサービスの実行状態を、各サービスの提供者に負担をかけることなく、メタサービスのユーザや各サービスの提供者に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例を適用したサービス管理装置が動作する環境を示す説明図。
【図2】サービス管理装置1及びメタサービスサーバ2の機能構成を示すブロック図。
【図3】図1のサービス管理装置、メタサービスサーバ、Webサーバが行う処理の流れの一例を示す説明図(メタサービスサーバが代行サービスを検索する場合)。
【図4】図1のサービス管理装置、メタサービスサーバ、Webサーバが行う処理の流れの一例を示す説明図(サービス管理装置が代行サービスを検索する場合)。
【図5】実施例1に係るサービス管理装置1が動作する環境を示す説明図。
【図6】出張管理サービスにおける処理の流れの一例を示す説明図。
【図7】出張管理サービスの登録画面例。
【図8】移動プラン確認画面例。
【図9】移動プランの変更画面例。
【図10】当初の移動プランを実行するためのサービス管理テーブルの概念説明図(実施例1)。
(A)サービスエントリテーブル
(B)予約サービス情報テーブル
(C)連絡先情報テーブル
【図11】トラブル発生後のサービス管理テーブル(予約サービス情報テーブル)の概念説明図(実施例1)。
【図12】実施例1の監視テーブルの概念説明図。
【図13】実施例1の代行テーブルの概念説明図。
【図14】代行サービスが記述されたサービス管理テーブルの概念説明図(実施例1)。
(A)サービスエントリテーブル
(B)予約サービス情報テーブル
(C)連絡先情報テーブル
【図15】実施例2、3に係るサービス管理装置1が動作する環境を示す説明図。
【図16】ショッピングサービスにおける処理の流れの一例を示す説明図(実施例2)。
【図17】当初の購入処理を実行するためのサービス管理テーブルの概念説明図(実施例2)。
(A)サービスエントリテーブル
(B)予約サービス情報テーブル
(C)連絡先情報テーブル
【図18】トラブル発生後のサービス管理テーブル(予約サービス情報テーブル)の概念説明図(実施例2)。
【図19】実施例2の監視テーブルの概念説明図。
【図20】実施例2の代行テーブルの概念説明図。
【図21】代行サービスが記述されたサービス管理テーブルの概念説明図(実施例2)。
(A)サービスエントリテーブル
(B)予約サービス情報テーブル
(C)連絡先情報テーブル
【図22】ショッピングサービスにおける処理の流れの一例を示す説明図(実施例3)。
【図23】実施例3の監視テーブルの概念説明図。
【符号の説明】
1:サービス管理装置
11:予定取得モジュール(予定取得ステップ)
12:更新モジュール(サービス取得ステップ、状況取得ステップ、条項更新ステップ)
13:変更通知モジュール(変更通知ステップ、状況通知ステップ、代行通知ステップ)
14:監視モジュール(判別ステップ、監視ステップ、登録ステップ)
15:代行モジュール(代行登録ステップ)
111:サービス管理テーブル(状況記憶ステップ)
112:監視テーブル(監視条件記憶ステップ)
113:代行テーブル
2:メタサービスサーバ
21:ユーザI/F
22:管理I/F
Claims (8)
- ネットワーク上で提供されるサービスを統合して統合サービスを提供する複数のサービス統合装置と、前記サービスを提供するサービス提供装置群と、に接続するコンピュータが行うサービス管理方法であって、
前記複数のサービス統合装置のそれぞれに要求された各統合サービスを実行するために必要な各サービスを提供する各サービス提供装置の識別子を、前記複数のサービス統合装置のそれぞれから取得する予定取得ステップと、
前記各サービス提供装置が提供する各サービスを特定するサービス識別子を、前記各サービス提供装置から取得するサービス取得ステップと、
前記各サービスのうちのいずれかの提供予定の変更を、そのサービスを提供するサービス提供装置から受信する状況取得ステップと、
前記サービスの提供予定の変更を、前記予定取得ステップにおいてそのサービスを提供するサービス提供装置の識別子を送信してきたサービス統合装置に通知する変更通知ステップと、
を含む、サービス管理方法。 - 前記状況取得ステップは、前記各サービスの実行状況を、前記各サービス提供装置からさらに取得し、
前記各サービスの実行状況と前記各サービス識別子とを対応付けて記憶する状況記憶ステップと、
前記状況取得ステップで取得した各サービスの実行状況に基づいて、記憶されたサービスの実行状況を更新する状況更新ステップと、
前記各サービスの実行状況を、前記サービス統合装置に通知する状況通知ステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のサービス管理方法。 - 任意のサービス提供装置により提供される少なくとも1つのサービスを指定する監視対象と、前記監視対象に生じた提供予定の変更を通知する監視者の識別子と、を対応付けて記憶する監視条件記憶ステップと、
前記状況取得ステップで提供予定の変更が受信されたサービスが、監視対象に含まれているかどうかを判別する判別ステップと、
提供予定が変更されたサービスが監視対象に含まれている場合、前記サービスの監視者に、前記サービスの提供予定の変更を通知する監視ステップと、
をさらに含む請求項1に記載のサービス管理方法。 - 前記監視対象及び監視者の識別子の登録を受け付ける登録ステップをさらに含む、請求項3に記載のサービス管理方法。
- 提供予定が変更となったサービスに代わる代行サービスの識別子と、その代行サービスを提供する代行サービス提供装置の識別子と、を含む代行の申し出を受信する代行登録ステップと、
前記代行サービス提供装置による代行サービスの提供予定を、前記サービス統合装置に通知する代行通知ステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のサービス管理方法。 - ネットワーク上で提供されるサービスを統合して統合サービスを提供する複数のサービス統合装置と、前記サービスを提供するサービス提供装置群と、に接続するサービス管理装置であって、
前記複数のサービス統合装置のそれぞれに要求された各統合サービスを実行するために必要な各サービスを提供する各サービス提供装置の識別子を、前記複数のサービス統合装置のそれぞれから取得する予定取得手段と、
前記各サービス提供装置が提供する各サービスを特定するサービス識別子を、前記各サービス提供装置から取得するサービス取得手段と、
前記各サービスのうちのいずれかの提供予定の変更を、そのサービスを提供するサービス提供装置から受信する状況取得手段と、
前記サービスの提供予定の変更を、そのサービスを提供するサービス提供装置の識別子を送信してきたサービス統合装置に通知する変更通知手段と、
を備えるサービス管理装置。 - ネットワーク上で提供されるサービスを統合して統合サービスを提供する複数のサービス統合装置と、前記サービスを提供するサービス提供装置群と、に接続するコンピュータを機能させるサービス管理プログラムであって、
前記複数のサービス統合装置のそれぞれに要求された各統合サービスを実行するために必要な各サービスを提供する各サービス提供装置の識別子を、前記複数のサービス統合装置のそれぞれから取得する予定取得手段、
前記各サービス提供装置が提供する各サービスを特定するサービス識別子を、前記各サービス提供装置から取得するサービス取得手段、
前記各サービスのうちのいずれかの提供予定の変更を、そのサービスを提供するサービス提供装置から受信する状況取得手段、及び
前記サービスの提供予定の変更を、そのサービスを提供するサービス提供装置の識別子を送信してきた前記サービス統合装置に通知する変更通知手段、
として前記コンピュータを機能させるサービス管理プログラム。 - ネットワーク上で提供されるサービスを統合して統合サービスを提供する複数のサービス統合装置と、前記サービスを提供するサービス提供装置群と、に接続するコンピュータが行うサービス管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記複数のサービス統合装置のそれぞれに要求された各統合サービスを実行するために必要な各サービスを提供する各サービス提供装置の識別子を、前記複数のサービス統合装置のそれぞれから取得する予定取得ステップと、
前記各サービス提供装置が提供する各サービスを特定するサービス識別子を、前記各サービス提供装置から取得するサービス取得ステップと、
前記各サービスのうちのいずれかの提供予定の変更を、そのサービスを提供するサービス提供装置から受信する状況取得ステップと、
前記サービスの提供予定の変更を、前記予定取得ステップにおいてそのサービスを提供するサービス提供装置の識別子を送信してきたサービス統合装置に通知する変更通知ステップと、
を実行するサービス管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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