JP4698992B2 - 試料計測装置及び計測方法 - Google Patents

試料計測装置及び計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体中にある細胞などの試料を計測するための試料計測装置、及び試料計測方法に関するものである。
溶媒の液体中にある細胞などの微細な生体試料を計測する場合、計測対象の細胞が無色であるため、細胞を染色した上で観察を行う染色法、蛍光標識を用いる方法、あるいは抗原−抗体反応計測での磁気標識を用いる方法などが用いられている。また、細胞などの生体試料を計測する方法として、位相差顕微鏡を用いて位相差像を取得する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−270302号公報
上記した染色法、あるいは蛍光標識や磁気標識等を用いる計測方法では、染色等により細胞をそのままの状態で計測することができないという問題がある。また、例えば、浮遊細胞を分離する際に染色法を適用した場合には、色素を用いて細胞の選別を行うため、単離した細胞を人体に戻すことは困難である。また、磁気標識を用いる方法では、精度良く細胞を単離することができるものの、1種類の目的細胞のみしか得ることができない。
一方、位相差顕微鏡を用いた場合には、液体と細胞との間での屈折率差によって生じる光の位相差を利用して、染色等を行うことなく細胞に対して計測を行うことができる。例えば、文献1には、細胞などを含む試料液が内部を流れるフローセルの計測領域に対してレーザ光を照射し、その透過光像を位相差方式で撮像することが記載されている。しかしながら、このような計測装置では、例えばフローセルの計測領域に細胞を導く際に1細胞のみとする必要があるなど、計測上の制限が多いという問題がある。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、細胞などの試料に対して好適に計測を行うことが可能な試料計測装置、及び試料計測方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による試料計測装置は、(1)計測対象となる生体試料である試料を含む液体を内部に保持する試料保持手段と、(2)試料保持手段の計測領域に対して所定の計測方向に沿って計測光を照射し、試料を通過した光を測定してその位相差像を取得するとともに、試料に対して3以上の計測方向のそれぞれについて位相差像を取得することが可能に構成された位相差像取得手段と、(3)位相差像取得手段によって取得された3以上の計測方向についての位相差像に基づいて試料の3次元画像を再構成する画像再構成手段とを備え、試料保持手段は、試料を含む液体が内部を流れるフローセルであるとともに、位相差像取得手段は、3以上の計測方向のそれぞれについて、3以上の異なる位相での測定を行って、試料を通過した光の波形、及びその試料を通過したことによる波形ずれについての情報を得ることによって位相差像を取得することを特徴とする。
また、試料計測方法は、(a)計測対象となる生体試料である試料を含む液体が内部に保持される試料保持手段の計測領域に対して所定の計測方向に沿って計測光を照射し、試料を通過した光を測定してその位相差像を取得するとともに、試料に対して3以上の計測方向のそれぞれについて位相差像を取得する位相差像取得ステップと、(b)位相差像取得ステップにおいて取得された3以上の計測方向についての位相差像に基づいて試料の3次元画像を再構成する画像再構成ステップとを備え、試料保持手段は、試料を含む液体が内部を流れるフローセルであるとともに、位相差像取得ステップにおいて、3以上の計測方向のそれぞれについて、3以上の異なる位相での測定を行って、試料を通過した光の波形、及びその試料を通過したことによる波形ずれについての情報を得ることによって位相差像を取得することを特徴とする。
上記した試料計測装置及び計測方法においては、試料保持手段の計測領域内にある試料に対して計測光を照射し、その位相差像を取得することによって試料の計測を行う構成を用いている。これにより、染色等を行うことなくそのままの状態で細胞などの試料を計測することができる。
また、この試料の位相差像の取得について3以上の計測方向で位相差計測を行い、それによって得られる3以上の位相差像から試料の画像を再構成している。このような構成によれば、計測方向が異なる3以上の位相差像を用いることで3次元的な試料の画像を得ることができ、液体中にある試料に対して好適に計測を行うことが可能となる。特に、本構成では、例えば試料保持手段の計測領域内に複数の試料が存在するような場合でも、3以上の位相差像から得られる3次元画像により、試料毎に計測を行うことが可能である。ここで、試料保持手段としては、試料を含む液体が内部を流れるフローセルを用いることが好ましい。あるいは、フローセル以外の保持手段を用いても良い。
上記構成の試料計測装置及び計測方法は、細胞などの生体試料を計測対象とする生体試料計測装置及び計測方法として好適に用いることができる。このような生体試料計測装置を用いれば、例えば液体中にある細胞を選別対象とする生体試料選別装置など、様々な装置が実現可能である。また、生体試料以外の試料を計測対象としても良い。
また、試料の位相差像の具体的な取得方法については、計測装置は、位相差像取得手段が、3以上の計測方向のそれぞれについて、3以上の異なる位相での測定を行うことによって位相差像を取得することが好ましい。同様に、計測方法は、位相差像取得ステップにおいて、3以上の計測方向のそれぞれについて、3以上の異なる位相での測定を行うことによって位相差像を取得することが好ましい。このように、試料を通過した光を3以上の異なる位相で測定することにより、試料を通過したことによって生じる光の位相差を確実に求めることができる。
また、位相差像取得手段の構成については、位相差像取得手段が、3以上の計測方向のそれぞれに対応する3以上の位相差計測手段によって構成されることとしても良い。あるいは、位相差像取得手段が、単一の位相差計測手段によって構成され、試料保持手段が、その内部に保持される試料を含む液体の位相差計測手段に対する方向を変更可能に構成されることとしても良い。あるいは、位相差像取得手段が、試料保持手段の内部に保持される試料を含む液体に対する方向を変更可能に構成された単一の位相差計測手段によって構成されることとしても良い。
これらの構成によれば、3以上の位相差計測手段、あるいは単一の位相差計測手段からなる位相差像取得手段を用いて、試料の画像を再構成するために必要な3以上の位相差像を好適に取得することができる。
本発明の試料計測装置及び計測方法によれば、試料保持手段の計測領域内にある細胞などの試料に対して計測光を照射し、その位相差像を取得することによって試料の計測を行うとともに、3以上の計測方向で位相差計測を行い、それによって得られる3以上の位相差像から試料の画像を再構成することにより、3次元的な試料の画像を得ることができ、液体中にある試料に対して好適に計測を行うことが可能となる。
以下、図面とともに本発明による試料計測装置、及び試料計測方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、本発明による試料計測装置の基本構成を模式的に示すブロック図である。本試料計測装置1Aは、液体L中にある細胞などの生体試料Sを計測対象とする生体試料計測装置であり、試料保持機構10と、位相差像取得装置20と、画像再構成装置30とを備えて構成されている。
試料保持機構10は、生体試料Sを含む液体Lを内部に保持する試料保持手段である。また、この試料保持機構10内の所定領域が、試料Sに対して計測を行うための計測領域Rとなっている。
位相差像取得装置20は、試料保持機構10の計測領域R内にある試料Sの位相差像を取得するための取得手段である。図1に例示する構成においては、位相差像取得装置20は、計測光源21と、撮像装置22とを計測領域Rを挟むように配置することによって構成されている。計測光源21は、試料保持機構10の計測領域Rに対して所定の計測方向に沿って計測光を照射する。撮像装置22は、計測光源21から計測領域Rへと照射されて計測領域R内にある試料Sを通過した光を測定して、その位相差像を取得する。
特に、本実施形態においては、位相差像取得装置20は、計測対象の試料Sに対して、3つの計測方向D1〜D3のそれぞれについて位相差像を取得することが可能に構成されている。なお、試料保持機構10は、位相差像取得装置20による計測領域Rへの計測光の照射、及び位相差像の取得が可能なように、例えば計測光の波長を含む波長域の光が透過可能な材料によって構成される。また、3つの計測方向D1〜D3について位相差像を取得するための構成等については、具体的には後述する。
位相差像取得装置20によって取得された3つの計測方向D1〜D3のそれぞれについての位相差像は、画像再構成装置30へと入力されている。この画像再構成装置30は、入力された3つの計測方向についての位相差像に基づいて、試料保持機構10の計測領域R内にある試料Sの画像を再構成する再構成手段である。
画像再構成装置30は、例えば、画像再構成処理を実行するCPU、及び画像再構成処理に必要なプログラム等を格納するメモリなどを含むコンピュータを用いて構成される。また、図1においては、この画像再構成装置30に対して、入力装置36及び表示装置37が接続されている。入力装置36は、例えばコンピュータに接続されたキーボードやマウス等から構成され、本計測装置1Aにおける位相差像取得装置20による位相差像取得動作、あるいは画像再構成装置30による画像再構成動作の実行に必要な情報、指示の入力等に用いられる。また、表示装置37は、例えばコンピュータに接続されたCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等から構成され、本計測装置1Aにおける位相差像取得及び画像再構成に関する必要な情報の表示、例えば再構成された試料の画像の表示等に用いられる。
次に、図1に示した試料計測装置1Aにおいて実行される試料計測方法について説明する。
まず、計測対象となる生体試料Sを含む液体Lを用意し、この液体Lが試料保持機構10の内部に保持された状態とする。そして、試料保持機構10の計測領域Rに対し、3つの計測方向D1〜D3のそれぞれについて位相差像の取得を行う。具体的には、試料保持機構10の計測領域Rに対して計測方向に沿って計測光源21からの計測光を照射する。さらに、計測領域Rを通過した光を撮像装置22で測定する。このとき、計測領域R内に試料Sがあれば、試料Sを通過した光による位相差像が得られる。このような位相差計測を3つの計測方向D1〜D3についてそれぞれ行うことにより、3つの位相差像が取得される(位相差像取得ステップ)。
次に、画像再構成装置30において、試料Sの画像の再構成を行う。画像再構成装置30は、位相差像取得装置20によって取得された互いに計測方向が異なる3つの位相差像について所定の解析を行う。そして、その解析結果に基づいて試料保持機構10の計測領域R内にある試料Sの画像を再構成する(画像再構成ステップ)。
上記実施形態による試料計測装置及び計測方法の効果について説明する。
図1に示した生体試料計測装置1A、及びそれを用いた計測方法においては、試料保持機構10の計測領域R内にある細胞などの生体試料Sに対して計測光源21からの計測光を照射し、その位相差像を取得することによって試料Sの計測を行う構成を用いている。このような構成では、図2に計測光の位相の変化を模式的に示すように、液体Lのみの部分を通過した光と、試料Sを通過した光とで、液体Lと細胞などの試料Sとの間での屈折率差、及びそれによる光の遅延によって位相差が生じる。したがって、計測領域R内にある試料Sを含む液体Lに対して位相差像を取得することにより、試料Sの染色等を行うことなく、そのままの状態で試料Sの計測を行うことができる。
また、この試料Sの位相差像の取得について異なる3つの計測方向D1〜D3で位相差計測を行い、それによって得られる3つの位相差像から画像再構成装置30において試料Sの画像を再構成している。ここで、液体中の試料に対して単一の計測方向で位相差計測を行う方法では(特許文献1参照)、位相差の有無を計測することは可能であるが、それ以上の具体的な情報を得ることはできない。例えば、試料保持機構の計測領域内に試料として複数の細胞が存在する場合、単一の計測方向で位相差計測を行う方法では、それらの識別を行うことはできない。
これに対して、上記のように、3つの計測方向D1〜D3で位相差計測を行う構成によれば、計測方向が異なる3つの位相差像を用いることで3次元的な試料Sの画像を得ることができ、液体L中にある試料Sに対して好適に計測を行うことが可能となる。特に、本構成では、上記したように試料保持機構10の計測領域R内に試料Sとして複数の細胞が存在するような場合であっても、互いに計測方向が異なる3つの位相差像から再構成された3次元画像によってそれらを識別して、細胞毎に必要な計測を行うことが可能である。
ここで、上記実施形態では、細胞などの生体試料Sを計測対象とする生体試料計測を例として説明したが、このような構成は、一般には、生体試料以外の試料を計測対象とした試料計測装置及び計測方法として適用可能である。
また、位相差像の取得を行う計測方向については、図1においては3つの計測方向D1〜D3について計測を行うこととしたが、一般には、位相差像取得装置20において、3以上の計測方向のそれぞれについて位相差像を取得すれば良い。この場合、画像再構成装置30において、位相差像取得装置20で取得された3以上の計測方向についての位相差像に基づいて、試料Sの画像の再構成が行われる。
また、試料Sの位相差像の取得については、位相差像取得装置20は、3以上の計測方向のそれぞれについて、3以上の異なる位相での測定を行うことによって位相差像を取得することが好ましい。このように、試料Sを通過した光をそれぞれの計測方向で3以上の異なる位相で測定することにより、光の波形、及びその試料Sを通過したことによる波形ずれについての情報を得ることができ、したがって、試料Sの位相差像を確実に求めることができる。
次に、位相差像取得装置の構成について説明する。図1に示したように3つの計測方向D1〜D3のそれぞれについて試料Sの位相差像を取得する場合、位相差像取得装置20の構成としては、図3の構成例に示すように、3つの計測方向D1〜D3のそれぞれに対応する3つの位相差計測装置によって位相差像取得装置20を実現する構成を用いることができる。
図3においては、試料保持機構10の計測領域Rに対して第1計測方向D1に沿って計測光を照射する第1光源211及びレンズ211aと、第1光源211からみて計測領域Rを挟む位置に配置された第1撮像装置221とによって第1位相差計測装置が構成されている。また、第2計測方向D2に沿って計測光を照射する第2光源212及びレンズ212aと、第2撮像装置222とによって第2位相差計測装置が構成されている。また、第3計測方向D3に沿って計測光を照射する第3光源213及びレンズ213aと、第3撮像装置223とによって第3位相差計測装置が構成されている。
あるいは、試料保持機構10の内部に保持される試料Sを含む液体Lに対する方向を変更可能に構成された単一の位相差計測装置によって位相差像取得装置20を実現する構成とすることも可能である。この場合、位相差計測装置の位置を変更することで、3つの計測方向D1〜D3について位相差像を取得することができる。
このような構成では、例えば図3において、計測光源211及び撮像装置221によって単一の位相差計測装置を構成する。そして、図中に矢印によって示すように、計測光源212、213として示された位置へと計測光源211の位置を変更するとともに、撮像装置222、223として示された位置へと撮像装置221の位置を変更する。これにより、計測光源211及び撮像装置221からなる単一の位相差計測装置を用いて、3つの計測方向D1〜D3のそれぞれについての位相差像の取得が可能となる。
また、単一の位相差計測装置で位相差像取得装置20を構成した場合の計測方向の変更方法については、計測光源と撮像装置とのうちで光源のみの位置を変更しても良い。例えば、図4において、計測光源21の配置(a)、及び計測光源21の位置を変更した配置(b)を示すように、光源21の位置を変更することで、試料Sに対して計測光が照射される計測方向を変更することができる。
あるいは、位相差像取得装置20の構成としては、図5の構成例に示すように、単一の位相差計測装置によって位相差像取得装置20を構成するとともに、試料保持機構10において、その内部に保持される試料Sを含む液体Lの位相差計測装置に対する方向を変更可能とする構成を用いることができる。
図5においては、試料保持機構10の計測領域Rに対して計測方向Dに沿って計測光を照射する計測光源21及びレンズ21aと、光源21からみて計測領域Rを挟む位置に配置された撮像装置22とによって単一の位相差計測装置が構成されている。そして、図中に矢印によって示すように、試料保持機構10を回転駆動し、それに伴って内部の液体Lを回転されることで、試料Sに対して計測光が照射される計測方向を変更することができる。
図6は、試料保持機構10の具体的な構成の一例を示す図であり、(a)は上面断面図を、(b)は側面断面図を示している。この試料保持機構10は、上記したように内部に保持される試料Sを含む液体Lの位相差計測装置に対する方向を変更可能に構成されたものであり、内側容器11と外側容器12とを有して構成されている。
内側容器11は、計測光を透過させる透明材料によって所定の軸Axを中心軸とする略円筒形状に形成され、その内部に、試料(例えば細胞などの生体試料)Sを含む液体Lが保持される。また、内側容器11の長手方向の所定範囲に対し、その外周を囲む略矩形形状の外側容器12が設置されている。また、外側容器12の内部には、屈折率整合液13が満たされており、内側容器11と外側容器12との接合部には、屈折率整合液13が漏れないようにOリング14が設けられている。
このような構成において、内側容器11を軸Axを回転軸として回転駆動することにより、その内部の液体Lを回転させて、試料Sに対する位相差像の計測方向を変更することができる。ここで、試料Sを含む液体Lについては、内側容器11の回転によって効率良く試料Sを回転させるため、粘性の高い液体を用いることが好ましい。
また、図6に示すように内側容器11に加えて外側容器12を設ける構成では、内側容器11を回転させた場合でも、外側容器12の平面状の側面から計測光を入射させることができる。これにより、試料Sに到達する前の計測光の波面の乱れが抑制される。また、外側容器12の内部に屈折率整合液13を満たしておくことにより、内側容器11の側面での波面の乱れの発生も抑制される。ただし、このような外側容器12については、不要であれば設けない構成としても良い。また、計測光に対して試料を回転させる方法としては、光ピンセットや磁気ビーズ等を用いても良い。
図7は、図1に示した試料計測装置を用いた試料選別装置の構成を模式的に示すブロック図である。本試料選別装置1Bは、液体L中にある細胞などの生体試料Sを選別対象とする生体試料選別装置であり、図1に関して上述した試料保持機構10と、位相差像取得装置20とを備えて構成されている。
本選別装置1Bにおいては、試料保持機構10として、試料Sを含む液体Lが内部を流れるフローセル15が用いられている。図中においては、フローセル15内で液体Lが流れる方向を矢印によって示している。フローセル15の上流側には、選別の対象となる複数種類の細胞からなる生体試料Sを含む液体Lが蓄積されている試料蓄積部16、及び試料蓄積部16からフローセル15への液体Lの注入を所定の流量となるように制御する試料注入部17が設けられている。また、フローセル15の下流側には、試料Sの複数種類の細胞を選別するための選別装置50が設けられている。
液体L中の試料Sの細胞は、試料蓄積部16から注入部17を介してフローセル15へと注入される。そして、フローセル15内を流れて計測領域Rに到達し、この計測領域Rにおいて、位相差像取得装置20により、3つの計測方向D1〜D3のそれぞれについての試料Sの位相差像が取得される(図1参照)。なお、計測対象となる試料Sとしては、例えば、複数の目的細胞と非目的細胞との混合細胞試料が挙げられる。
位相差像取得装置20によって取得された3つの計測方向D1〜D3のそれぞれについての位相差像は、制御装置40へと入力されている。本構成例においては、この制御装置40は、画像再構成部41と、解析部42とを有して構成されている。制御装置40は、例えばCPU及びメモリなどを含むコンピュータを用いて構成される。
画像再構成部41は、位相差像取得装置20から入力された3つの計測方向についての位相差像に基づいて、試料保持機構10であるフローセル15の計測領域R内にある試料Sの画像を再構成する再構成手段である。また、解析部42は、画像再構成部41で再構成された試料Sの画像情報を参照して細胞の種類等を識別し、試料Sを選別するための指示信号を選別装置50へと送出する。フローセル15内において、計測領域Rを通過した試料Sは、その下流側に設けられた選別装置50に到達し、制御装置40からの指示信号に基づいて試料Sの選別が行われる。
上記実施形態による試料選別装置及び選別方法の効果について説明する。
図7に示した生体試料選別装置1B、及びそれを用いた選別方法においては、フローセル15の計測領域R内にある試料Sの位相差像を取得することによって試料Sの計測を行う構成を用いている。これにより、試料Sの染色等を行うことなく、そのままの状態で試料Sの計測を行うことができる。
また、この試料Sの位相差像の取得について異なる3つの計測方向D1〜D3で位相差計測を行い、それによって得られる3つの位相差像から制御装置40の画像再構成部41において試料Sの画像を再構成して、得られた画像情報に基づいて試料Sの選別を行っている。このような構成では、フローセル15の計測領域R内に試料Sとして複数の細胞が存在するような場合であっても、互いに計測方向が異なる3つの位相差像から再構成された3次元画像によってそれらを識別して、細胞毎に必要な計測、及びその選別装置50による選別を行うことが可能である。
また、図7に示した構成においては、試料Sを内部に保持する試料保持機構10としてフローセル15を用いている。これにより、液体L中に含まれる多数の細胞を対象として計測を行うような場合に、個々の細胞についての計測、あるいはその計測結果に基づく細胞の選別等を効率良く行うことができる。あるいは、試料保持手段としては、フローセル以外にも様々な構成を用いて良い。また、このような試料選別装置及び選別方法は、図1に示した試料計測装置及び計測方法と同様に、生体試料以外の試料に対しても一般に適用可能である。
次に、試料計測装置に用いられる位相差像取得装置の具体的な構成についてさらに説明する。なお、以下においては説明の簡単のため、単一の計測方向に対する位相差像の取得について説明する。
図8は、位相差像取得装置の第1の構成例を示す図である。この位相差像取得装置20Aは、マッハツェンダ型の干渉計を用いて光の位相差像を計測する構成となっている。本構成において、点光源である計測光源21から出射された光はコリメートレンズ250によってコリメートされ、平面波としてハーフミラー251へと入射する。そして、この平面波の光は、ハーフミラー251により、試料保持機構10内の試料Sへと照射される計測光と、光の位相差を計測するための参照光とに分岐される。図8の構成においては、ハーフミラー251を透過する光が参照光、ハーフミラー251で反射される光が計測光となっている。
ハーフミラー251で計測光路へと分岐された計測光は、反射ミラー252によって反射され、試料Sを含む液体Lを内部に保持する試料保持機構10の計測領域Rに対して所定の計測方向に沿って照射される。そして、計測領域R内にある試料Sによって位相変調及び回折を受けた光は、対物レンズ253、結像レンズ(チューブレンズ)254、及びハーフミラー255を介してスクリーン256上に結像される。なお、対物レンズ253は、その焦点面に試料Sがくるように配置されている。
一方、ハーフミラー251で参照光路へと分岐された参照光は、補償光学系を兼ねたビームエキスパンダ257により拡大される。そして、反射ミラー258、遅延光学系259、及びハーフミラー255を介してスクリーン256に到達する。これにより、スクリーン256上には、試料Sを通過した計測光と参照光とが映し出される。
また、計測光と参照光との光路差が計測光源21から出射される光のコヒーレンス時間内の距離となるように、遅延光学系259での光路長を調整する。このとき、スクリーン256上には、計測光と参照光とによる干渉縞が観測され、その干渉像がCCDカメラなどの撮像装置22によって測定される。
さらに、このような構成において、遅延光学系259での遅延光路長を変化させることによって、遅延光学系259を通過した参照光の計測光に対する位相を変化させ、3以上の異なる位相で干渉像の測定を行う。例えば干渉像の測定を3つの位相で行うとすると、3つの測定での位相の変化量δ1〜δ3、及び対応する干渉像I1〜I3からなるデータの組(δ1,I1)〜(δ3,I3)が得られる。そして、これらの3つのデータの組を用いることにより、試料Sの位相差像が取得される。
また、3つの計測方向D1〜D3のそれぞれに対する位相差像の取得については、例えば、計測方向を試料Sに対する計測光の照射角度θによって表して、角度θ1の第1計測方向D1について、データの組(θ1、δ11,I11)〜(θ1、δ13,I13)から第1の位相差像が取得される。また、角度θ2の第2計測方向D2について、データの組(θ2、δ21,I21)〜(θ1、δ23,I23)から第2の位相差像が取得される。また、角度θ3の第3計測方向D3について、データの組(θ3、δ31,I31)〜(θ3、δ33,I33)から第3の位相差像が取得される。そして、これらの第1〜第3の位相差像により、試料Sの画像が再構成される。
なお、計測光の照射角度がθkの計測方向Dk(k=1,2,3)に対応するデータの組(δk1,Ik1)〜(δk3,Ik3)は、それによって求められる位相差のデータφkに置き換えることができる。このように置き換えた場合、計測方向Dkについてのデータは、計測方向と位相差とのデータの組(θk,φk)によって特定される。このデータ(θk,φk)は、例えばX線CTアルゴリズムでの「投影データ」と同様のデータであり、これらのデータ群から試料Sの3次元画像を再構成することが可能である。また、計測方向が異なる3つの位相差像の取得については、具体的には、例えば図3〜図6に関して上述した構成など、様々な構成を用いて良い。
図9は、位相差像取得装置の第2の構成例を示す図である。この位相差像取得装置20Bは、マイケルソン型の干渉計を用いて光の位相差像を計測する構成となっている。本構成において、点光源である計測光源21から出射された光はコリメートレンズ260によってコリメートされ、ハーフミラー262へと入射する。そして、この光は、ハーフミラー262により計測光と参照光とに分岐される。図9の構成においては、ハーフミラー262を透過する光が計測光、ハーフミラー262で反射される光が参照光となっている。
コリメートレンズ260とハーフミラー262との間には、レンズ261が配置されている。コリメートレンズ260からの光は、レンズ261によって後方焦点位置である計測光路側の焦点F1へと集束される。また、焦点F1と試料Sとの間には、レンズ263が配置されている。レンズ263は、その前方焦点位置が、レンズ261の後方焦点位置である焦点F1と一致するように配置されている。このように、レンズ261、263の焦点が重なる光学系は無限遠補正光学系とよばれ、レンズ261、263の間のスペースに様々な光学素子を挿入することができる。
また、レンズ263の後方焦点位置には試料Sを含む液体が保持される試料保持機構10が配置されており、そのすぐ後方には反射ミラー264が設置されている。試料Sを通過した光は反射ミラー264で反射され、レンズ263、ハーフミラー262、及びレンズ265を介してスクリーン266上に結像される。ここで、レンズ265は、その前方焦点位置が焦点F1と一致するように配置され、その後方焦点面にスクリーン266が配置されている。
一方、ハーフミラー262で反射される参照光の参照光路は、ハーフミラー262から所定距離をおいて配置された反射ミラー268によって構成されている。この参照光路側では、レンズ261の後方焦点位置は焦点F2となっている。また、焦点F2と反射ミラー268との間には、レンズ267が配置されている。レンズ267は、その前方焦点位置が、レンズ261の後方焦点位置である焦点F2と一致するように配置されている。
また、レンズ267の後方焦点位置には反射ミラー268が設置されている。反射ミラー268で反射された参照光は、レンズ267、ハーフミラー262、及びレンズ265を介してスクリーン266に到達する。これにより、スクリーン266上には、試料Sを通過した計測光と参照光とが映し出される。
また、計測光と参照光との光路差が計測光源21から出射される光のコヒーレンス時間内の距離となるように、参照光学系での光路長を調整する。上記した参照光路では、レンズ267、及び反射ミラー268の位置を調整することにより、その遅延光路長が調整される。このとき、スクリーン266上には、計測光と参照光とによる干渉縞が観測され、その干渉像がCCDカメラなどの撮像装置22によって測定される。これにより、図8の構成と同様に、試料Sの位相差像が取得される。
図10は、位相差像取得装置の第3の構成例を示す図である。以下に示す第3〜第5の構成例は、いずれもゼルニケ(Zernike)の位相差顕微鏡の原理を用いて光の位相差像を計測するものである。ゼルニケの位相差顕微鏡では、計測対象の試料や周囲の液体等を通過して直進した非回折光と、試料で回折を起こして光路が広がった回折光とに対し、直進する非回折光の光路と、それ以外の光路とで位相差(光路長差)ができるように光学系を構成する。
このような構成において、試料からの回折光に対して一定の位相差が付与された非回折光を参照光として用いることにより、回折光による試料の位相差像を計測することが可能となる。このような構成は、例えば、直進する非回折光の光路上に位相遅れを与える光学素子を配置することによって実現することができる。
図10に示す構成においては、試料Sからの直進する非回折光(0次光)27a、及び光路が広がった回折光27bに対し、対物レンズ270のスペクトル面上に空間光変調器(SLM)271などの位相変調素子を配置する。そして、非回折光27aを参照光、回折光27bを計測光として、その位相差を空間光変調器271によって設定、制御することで、試料Sの位相差像を取得するための3以上の異なる位相での干渉像を測定することができる。
図11は、位相差像取得装置の第4の構成例を示す図である。本構成例においては、3板式プリズム280によって試料Sからの光を3つの光路に強度分割し、それぞれの光路に測定光学系281〜283を設置する。第1測定光学系281では、レンズ281aのスペクトル面281bに上記した空間光変調器などの位相変調素子を配置して、参照光である非回折光と計測光である回折光との間に所定の位相差を与える。そして、その位相差が与えられた光を、レンズ281cを介してCCDカメラなどの撮像装置281dへと入射させ、この撮像装置281dにて第1の干渉像を測定する。
また、第2、第3測定光学系282、283についても同様に構成するとともに、参照光と計測光との間の位相差をそれぞれで調整して、測定光学系281〜283のそれぞれでの位相差が異なる位相差となるように設定する。これにより、試料Sの位相差像を取得するための3つの異なる位相での干渉像を測定することができる。特に、このような構成では、非回折光と回折光とを3板式プリズム280で強度分割した後に位相差を与えているため、3つの干渉像を同時に取得することができる。したがって、それらの干渉像から取得される位相差像の精度が向上される。
図12は、位相差像取得装置の第5の構成例を示す図である。本構成の位相差像取得装置は、ゼルニケの位相差顕微鏡の原理を用いた位相差像取得装置の具体的な構成を示すものとなっている。
図12に示す位相差像取得装置は、全体としては、透過照明の顕微鏡の構成を有している。本構成では、フィラメント状の計測光源21、集光レンズ290、及び反射ミラー291に対し、Kohler 照明における虹彩絞りの位置に開口円盤292が配置されている。この開口円盤292は、顕微鏡の光軸(図中の一点鎖線)を中心として回転可能に設置されるとともに、その光軸を外れた所定位置に微小開口292aが形成されている。計測光源21からの計測光がこの微小開口292aを通過することにより、開口円盤292は、リング状に光源位置が変化する点光源として機能する。
この開口円盤292に対して、コンデンサレンズ293、試料Sを含む液体を保持する試料保持機構10、対物レンズ294、及び位相変調素子295がこの順に設置されている。開口円盤292は、コンデンサレンズ293の前方焦点面に配置されており、その微小開口292aを通過した光は、コンデンサレンズ293の後方で平行光となり、試料Sに対して所定の角度θで入射する。また、ここでは、試料保持機構10は、スライドガラス10a及びカバーガラス10bで試料Sを含む液体を挟み込む構成となっている。
試料S等を通過して直進した非回折光(0次光)の角度θを持った波面は、対物レンズ294により、対物レンズ294の後方焦点面にてスペクトル面を形成する。例えば、コンデンサレンズ293と対物レンズ294との間で平行光であった光は、このスペクトル面において、開口円盤292での微小開口292aの位置に対応して決まる一点に集光される。
また、このスペクトル面には、空間光変調器などの位相変調素子295が配置されている。この位相変調素子295を用い、図10に関して上述したように一点に集まった非回折光と、試料で回折を起こして光路が広がった回折光との間の位相差を制御することで、試料Sの位相差像を取得するための3以上の異なる位相での干渉像を測定することができる。
なお、このような位相差顕微鏡の構成では、その具体的な構成については上記以外にも様々な構成を用いて良い。例えば、点光源として機能する開口円盤については、単一の微小開口を有して回転可能に設置する構成以外にも、それぞれ異なる位置に微小開口を有する3以上の開口円盤を用意しておき、それらを交換して用いる構成としても良い。あるいは、複数の微小開口を有する開口円盤を用いても良い。
また、非回折光と回折光との間の位相差を制御するための位相変調素子については、位相変調量を制御可能な空間光変調器を用いる構成以外にも、位相変調量が固定の位相変調素子を複数用意しておき、それらを交換して用いる構成としても良い。また、複数種類の位相変調素子を準備することが困難な場合等には、開口円盤の微小開口を通過した光をハーフミラー等で分岐し、マッハツェンダ型の干渉計等を用いて位相差像を取得する構成としても良い。
本発明による試料計測装置、及び試料計測方法は、上記した実施形態及び構成例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、図3〜図6においては、位相差像取得手段の構成について、3つの計測方向で位相差像を取得する場合を例として説明したが、これらの構成は3以上の計測方向で位相差像を取得する場合にも同様に適用可能である。また、位相差像取得手段の具体的な構成については、試料保持手段の構成等に応じて上記以外にも様々な構成を用いて良い。
本発明は、細胞などの試料に対して好適に計測を行うことが可能な試料計測装置、及び試料計測方法として利用可能である。
試料計測装置の基本構成を模式的に示すブロック図である。 試料による計測光の位相の変化を模式的に示す図である。 位相差像取得装置の構成の一例を示す上面図である。 計測光源の位置の変更による計測方向の変更について示す図である。 位相差像取得装置の構成の他の例を示す上面図である。 試料保持機構の具体的な構成の一例を示す図である。 図1に示した試料計測装置を用いた試料選別装置の構成を模式的に示すブロック図である。 位相差像取得装置の第1の構成例を示す図である。 位相差像取得装置の第2の構成例を示す図である。 位相差像取得装置の第3の構成例を示す図である。 位相差像取得装置の第4の構成例を示す図である。 位相差像取得装置の第5の構成例を示す図である。
符号の説明
1A…生体試料計測装置、1B…生体試料選別装置、10…試料保持機構、11…内側容器、12…外側容器、13…屈折率整合液、14…Oリング、15…フローセル、16…試料蓄積部、17…試料注入部、20…位相差像取得装置、21…計測光源、22…撮像装置、30…画像再構成装置、36…入力装置、37…表示装置、40…制御装置、41…画像再構成部、42…解析部、50…選別装置。

Claims (5)

  1. 計測対象となる生体試料である試料を含む液体を内部に保持する試料保持手段と、
    前記試料保持手段の計測領域に対して所定の計測方向に沿って計測光を照射し、前記試料を通過した光を測定してその位相差像を取得するとともに、前記試料に対して3以上の前記計測方向のそれぞれについて前記位相差像を取得することが可能に構成された位相差像取得手段と、
    前記位相差像取得手段によって取得された3以上の前記計測方向についての前記位相差像に基づいて前記試料の3次元画像を再構成する画像再構成手段と
    を備え、
    前記試料保持手段は、前記試料を含む液体が内部を流れるフローセルであるとともに、前記位相差像取得手段は、3以上の前記計測方向のそれぞれについて、3以上の異なる位相での測定を行って、前記試料を通過した光の波形、及びその前記試料を通過したことによる波形ずれについての情報を得ることによって前記位相差像を取得することを特徴とする試料計測装置。
  2. 前記位相差像取得手段は、3以上の前記計測方向のそれぞれに対応する3以上の位相差計測手段によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の試料計測装置。
  3. 前記位相差像取得手段は、単一の位相差計測手段によって構成され、
    前記試料保持手段は、その内部に保持される前記試料を含む液体の前記位相差計測手段に対する方向を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の試料計測装置。
  4. 前記位相差像取得手段は、前記試料保持手段の内部に保持される前記試料を含む液体に対する方向を変更可能に構成された単一の位相差計測手段によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の試料計測装置。
  5. 計測対象となる生体試料である試料を含む液体が内部に保持される試料保持手段の計測領域に対して所定の計測方向に沿って計測光を照射し、前記試料を通過した光を測定してその位相差像を取得するとともに、前記試料に対して3以上の前記計測方向のそれぞれについて前記位相差像を取得する位相差像取得ステップと、
    前記位相差像取得ステップにおいて取得された3以上の前記計測方向についての前記位相差像に基づいて前記試料の3次元画像を再構成する画像再構成ステップと
    を備え、
    前記試料保持手段は、前記試料を含む液体が内部を流れるフローセルであるとともに、前記位相差像取得ステップにおいて、3以上の前記計測方向のそれぞれについて、3以上の異なる位相での測定を行って、前記試料を通過した光の波形、及びその前記試料を通過したことによる波形ずれについての情報を得ることによって前記位相差像を取得することを特徴とする試料計測方法。
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