JP4698725B2 - 水撃圧体感装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水撃圧を濡れずに体験できる研修教材として利用可能で、例えば上下水設備等の配水管の維持管理、漏水の修理その他に関連した通水、配水、洗浄時等に伴う水撃圧を実体験し、体感できることで、その実際の水撃圧による被害、更にはそれによる二次災害の防止についての適確な対策を執り得るものとした水撃圧体感装置に関する。
近時、都市部においての上水設備、下水設備等は十分に整備されつつあり、その多くは自治体自らが設置した所定の部局が諸工事更には災害時の復旧作業等を担当しており、その業務範囲も拡大しつつある。その反面、行政改革その他によって実際の工事は民間業者に委託することが次第に増加しつつあるのが現状である。このように、年々業務委託の拡大や直営作業の減少があると、担当職員にとっては、職員自らが現場において実務を経験する機会が非常に少なくなる。このため「施工ミス体験」や「怖い目」にあった経験が乏しくなり、危険意識も低下してきている。また、請負事業者においても、経験豊富な技術力を持った現場監督・代理人等も少なくなってきており、トラブル時には職員に意見等が求められることも多くなってきている。
このような状況の中で、職員には工事時、通水時等の水圧、水撃圧についての研修によって学問的な知識を習得できても、実体験による苦い経験の蓄積がないために実際の水圧の力や怖さを理解できず、危険意識を持たずに現場で監督し、事故が発生するまでそれに気づかなくなることが考えられる。また、事故が発生し危険な状態を見ても危ないことが分からず、状況判断に欠け、適切な指示や対応等ができないために二次災害に繋がることも考えられる。
これらはいずれも、管理者たる所定の部局の職員において、職員等がそれらを実際に体験し、感覚的に理解していれば十分に対応可能となるところ、それを体験しないままで、また実際の工事等を体験し、担当しないままでいることにも問題があると考えられる。こうした点から、例えば特許文献1乃至4によって提供されている模擬体験装置、仮想体験システム、更には水に関する諸ゲームを通じた水への感覚等を体得するゲーム等が提案されている。
特開平11−249542号公報 特許第2913624号公報 特許第3948202号公報 特開2005−58393号公報
しかしながら、特許文献1に示された地震災害模擬体験装置は、地震災害の状況を撮影した映像を時系列で表示・説明し、コンサルタントによる被験者への質問に対する判断結果に応じて次の状況場面を提示し、それを繰り返すことで災害発生時の避難訓練等を行えるようにする。また、特許文献2に示された災害体験模擬装置は、多数の人が参加する仮想空間においての多数の人が、他人の行動を見て避難する行動干渉を誘引するようにするもので、それを表示手段を介して見ながら操作できるようにする。特許文献3に示された避難仮想体験システムは、現実世界での避難訓練のような時間的な制約や実施場所等の制約を受けることなく災害時の状況下の避難を疑似体験できるとする。特許文献4に示された射水ゲーム施設は、例えば所定水圧の噴水ガン装置からの射水が標的装置に届くようにしておいて、水の変幻自在性の魅力、不思議さを体感し、水遊び等の喜びが得られるようにする。
このような従来提案されている災害用の模擬体験装置は、その災害の仮想状況を映像表示して、それに対する対応策等の判断をシミュレーション的に表現するにすぎないから、自らの身体を使用しての体感が得られものではなく、現実性に乏しい。また、ゲーム施設にあっての射水の体験は、その射水圧力がどのような強さであるか、危険性があるか等の実際性、現実性があるものとはならない。特に、このような従来の模擬体験装置、ゲーム施設等では、工事現場、災害現場等での危険予知・異常発見には、頭で理解する「知識」、身体で覚える「技量」に加えて、実体験によって心から理解する「感性(怖い・危ない・痛い)」が必要であるにかかわらず、これらを十分に会得できるものではない
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、例えば配水管の維持管理その他の諸工事に関連する通水、配水、洗浄時等の水撃圧等を実際に自らの身体で体験することで、それを身体の感覚で理解できるようにし、その体験に基づく適確な処置を迅速に執り得るようにし、ひいては被害の増大、二次災害等の発生等を未然に防止し得るようにする水撃圧体感装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係る水撃圧体感方法にあっては、放水される水流の水撃を板状の水撃圧受体10によって体感者自身が受け止め、水撃によって後退移動される水撃圧受体10を放水方向に抗して体感者自身で支えることで水撃を体感することを特徴とする。
また、水撃圧受体10は、放水管側から延ばした安全索34の緊張によって後退限界位置を設定することができ、水撃圧受体10には透明な視認窓14を区画形成して、視認窓14を通して水撃圧受体10後方で体感者が水撃を目視できるようにする。
一方、本発明に係る水撃圧体感装置にあっては、放水管Wによる放水方向に沿って配置される水撃圧体感台1と、放水による水撃圧によって水撃圧体感台1上でスライド移動可能に載置される水撃圧受体10とから成り、水撃圧受体10は、水撃圧体感台1上でスライド移動するスライドベース11と、水撃圧を受けるようにスライドベース11の前部に立設された水撃圧受け板13と、この水撃圧受け板13を体感者自身で支える支持アーム15とを備えて成ることを特徴とする。
水撃圧体感台1は、基礎構造の固定ベース2上面に左右で対となる案内レール3を敷設して成り、この案内レール3は、例えば上方に突出している断面で三角山形状を呈し、所定間隔で側部に突片状に形成した取付片をアンカーボルト等で固定ベース2上面に固着してある。
水撃圧受体10のスライドベース11は、平面から見て後部が開放された角U字形の枠体を呈するように形成されており、枠体の前後左右の下面には、水撃圧体感台1の案内レール3上で転動する移動輪12を配してある。
水撃圧受け板13は、水撃圧に耐える強度、肉厚を備え、一部に透明板による視認窓14を区画形成してある。
水撃圧受体10は、水撃圧受け板13の倒立を防止するように水撃圧受け板13をスライドベース11の後部から支持する補強アーム16を更に備えて成る。
また、水撃圧受体10は、放水管W側から、例えば放水管Wを固定している障壁33から延ばしたチェーンの如き安全索34に連結して構成できる。
水撃圧受体10のスライドベース11下面には、水撃圧体感台1から取り外した水撃圧受体10を、例えば水撃圧体感台1外で移動させる運搬用車輪35を設けてある。
以上のように構成された本発明に係る水撃圧体感方法およびその水撃圧体感装置にあって、水撃圧体感台1上に載置された水撃圧受体10に対して放水された所定水圧の水流が当たると、水撃圧受体10は後方にスライド移動され、安全索34が緊張した長さ位置で一旦は停止される。このように停止している水撃圧受体10を、その後方から体感者自身が支え、水撃圧に抗して水撃圧受体10を前進させるようにして、その水撃圧を実感させる。また、水撃圧等で後方に移動した水撃圧受体10は、緊張状態にある安全索34で連結されることで、水撃圧が加わる水撃圧受体10の離散防止、体感者の安全性を確保させる。
水撃圧受体10は、水撃圧体感台1における固定ベース2上面に敷設の案内レール3上で転動する移動輪12によって水撃圧体感台1の前後方向にスライド移動され、水撃圧による後方への移動、これに抗して体感者自身が支えての前方への移動それぞれを円滑にさせる。
水撃圧が負荷されたときの水撃圧受体10の水撃圧受け板13は、水撃圧に十分に耐え、また区画形成された透明板の視認窓14によって、これに当たる水流を体感者自身によって視認させ、所定の水撃圧に伴う水流の激しさ・大きさを実感させる。
水撃圧受け板13は補強アーム16によってスライドベース11上で支持され、この補強アーム16が水撃圧受体10内で支持アーム15によって水撃圧受け板13を支えている体感者をも保護し、その安全性を確保させる。
安全索34は、水撃圧によって水撃圧受体10が後方にスライド移動されるとき、その移動限界位置を規制し、水撃圧受体10の離脱、水撃圧受体10を支える体感者の安全性を確保させる。
また、水撃圧受体10の運搬用車輪35は、水撃圧受体10自体を水撃圧体感台1外で移動させる際、これを容易にさせる。
本発明は以上説明したように構成されているため、水撃圧を濡れずに体験できる研修教材として利用可能であり、例えば配水管の維持管理その他の諸工事に関連する通水、配水、洗浄時等の水撃圧等を実際に自らの身体で体験でき、それを身体の感覚で理解できることになり、工事時その他で急激な水流、一時的な過大な水流等が発生しても、その体験に基づく適確な処置を迅速に執り得るようになる。すなわち、研修教材等としての利用によって、職員自らが水撃圧等の怖さ、危険性等を体験することにより、漏水現場等での迅速な対応が図れ、二次災害の防止に繋がるものとなり、しかも、危険意識をもって監督業務を担当でき、現場代理人等に対しても適切な指導ができる。そればかりでなく、施設の装置を今後の研修に取り入れることにより、水圧に関する知識を深めることができる副次的効果もある。
すなわちこれは、本発明において、放水される水流の水撃を板状の水撃圧受体10によって体感者自身が受け止め、水撃によって後退移動される水撃圧受体10を放水方向に抗して体感者自身で支えることで水撃を体感するようにしたからであり、例えば通水、配水、洗浄時等に生じる所定の水撃圧を実体験できる。しかも、放水管W側から延ばした安全索34の緊張によって水撃圧受体10の後退限界位置が設定されていることで、水撃圧の体験を安全な状態で行うことができる。
また、放水管Wからの放水による水撃圧によって水撃圧体感台1上でスライド移動可能に載置される水撃圧受体10を、水撃圧体感台1上でスライド移動するスライドベース11と、水撃圧を受けるようにスライドベース11の前部に立設された水撃圧受け板13と、この水撃圧受け板13を体感者自身で支える支持アーム15とで構成したことで、水撃圧受け板13の後方から支持アーム15にて体感者自身が支えるから、水撃圧受け板13前面に当たる水撃の強さを自身の身体でもって体感できる。
水撃圧体感台1は、固定ベース2上面の左右で対とした案内レール3が敷設されており、水撃圧受体10のスライドベース11下面の移動輪12は、この案内レール3上で転動するから、水撃圧体感台1上での水撃圧受体10自体は案内レール3に沿ってスライド移動する。そのため、放水管Wからの放水の水撃を水撃圧受体10の水撃圧受け板13によって受けるとき、その水撃方向に沿った後退移動、これに抗して支えたり、押したりすることによる体感者自身による前進移動それぞれを円滑にする。
水撃圧体感台1のスライドベース11は、平面から見て後部が開放された角U字形の枠体を呈していることで、体感者自身が水撃圧受体10内に入り、自身で水撃圧受体10を支えるときの足場(足回り)を水撃圧受体10によって邪魔されることなく固定ベース2上で確保できる。しかも、単独で体感する場合に限らず、複数人で水撃圧受体10を支える場合でも足回りに邪魔なものがなく、これに対応できる。
水撃圧受体10自体は、水撃圧に耐える強度、肉厚を備え、透明な視認窓14を備えているので、水撃圧受け板13に当たる水流を直接に見る(目視)ことができ、その衝撃、水の反射、流れその他を具体的に把握でき、水撃圧の体感のみならず、衝撃が強い水の性質を理解する上にも役立つ。
また、水撃圧受体10は、放水管W側から延ばした安全索34に連結してあるから、安全索34を所定長さに設定しておくことで、水撃を受けたときに後方にスライド移動する水撃圧受体10自体の後退限界位置を規制保持でき、使用時の体感者等の安全性を確保できる。
水撃圧受体10自体には、これの水撃圧受け板13をスライドベース11の後部から支持する補強アーム16を備えているから、強い水撃を受ける水撃圧受け板13を後方から支持し、後方への倒立、スライドベース11からの分離等を阻止しており、また、水撃圧受け板13自体を後方で支えている体感者の両脇に配置されていることとも相俟ち、体感者を十分に保護する。
水撃圧受体10のスライドベース11下面には、水撃圧体感台1から取り外した水撃圧受体10を移動させる運搬用車輪35を設けてあるので、水撃圧受体10自体を水撃圧体感台1外で移動することができ、不使用時での例えば倉庫内への保管も可能にし、また使用時の水撃圧体感台1上への搬入セット、不使用時の水撃圧体感台1からの搬出取り外しを容易にする。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明する。図において示される符号1は例えば配水管の漏水修理、その維持管理に伴い関連する諸工事、諸訓練等を実施する訓練施設等に据付設置される水撃圧体感台である。この水撃圧体感台1は、地面等で適宜に区画したコンクリート基礎構造の固定ベース2として構成されるもので、例えば長さが3200mm、幅員が850mm、深さが300mm程度にして構築されている。すなわち、水撃圧体感台1自体は、放水管Wによる放水方向に抗するように放水方向に沿って配置されており、また、必要に応じ放水管Wから放水される所定水圧の水流を排水するための排水設備(図示せず)も水撃圧体感台1に関連して設けられている。また、この水撃圧体感台1の前方には、水撃圧体感台1に向けて開口されている所定開口径の放水管Wが、例えば所定の障壁33に固定支持されることで配置されている。
水撃圧体感台1上には、放水管Wに向けられた状態で対峙し、放水圧で水撃圧体感台1の後方側にスライド移動される水撃圧受体10が配装されている。この水撃圧受体10は、水撃圧を体感する体感者(訓練者)自身が放水管Wからの放水を直接に受けることになるこの水撃圧受体10自体を自身の身体で支えるに足り、またその体感・訓練中に事故が発生しないように考慮した強度性を備えたものとしてある。
また、水撃圧体感台1の固定ベース2上面には、水撃圧受体10を前後方向でスライド移動させる案内レール3が敷設されている。この案内レール3は、図示のように水撃圧体感台1の長さ方向に沿う左右で対にして設けられ、上方に突出している断面で三角山形状を呈し、所定間隔で側部に突片状に形成した取付片をアンカーボルト等で固定ベース2上面に固着することで、水撃圧等で離反、解体されることがないようにしっかりと固定されている。案内レール3には、水撃圧受体10自体の浮き上がりを防止するように、後述する浮き上がり防止機構20のストッパレール21が例えば溶接等で固着されている。また、後端部分では、次第に低くなる傾斜面を形成してあって、水撃圧受体10の搬入セット、搬出取り外しが円滑になるようにしている。
一方、水撃圧受体10自体は、図示のように、水撃圧体感台1上でスライド移動するスライドベース11と、水撃圧を受けるようにスライドベース11の前部に立設された水撃圧受け板13と、この水撃圧受け板13を体感者自身で支える支持アーム15と、更に水撃圧受け板13の倒立を防止するように水撃受け板13をスライドベース11の後部から支持する補強アーム16とを備えて成る。
スライドベース11は、例えば断面L字状の鋼材によって、図5に示すように平面から見て後部が開放された角U字形の枠体を呈するように形成されており、枠体の前後左右の下面には、水撃圧体感台1の案内レール3上で転動する移動輪12を配してある。この移動輪12は、図3、図6に示すように案内レール3上部の山形の頂角部分に跨るような溝形を呈していて、案内レール3からの脱輪、脱離等が防止されるように考慮されている。また、スライドベース11は矩形枠状に形成されることで、体感者自身がスライドベース11内に踏み入れることで水撃圧受け板13による水撃圧を直接に身近に体感できるようにしている。
このスライドベース11においては、左右枠部、矩形枠状にして前後で連続して左右枠部上に配される前枠部にて形成され、左右枠部の後部では開放されていることで、体感者が、このスライドベース11内に踏み入れること、また、水撃圧受体10自体を支えるときの身体の動き、更には複数人で支えるときに邪魔にならないように配慮してある。
水撃圧受け板13は、スライドベース11の前部において、図示例にあってはスライドベース11全体長さの約1/3程度の位置で立設されており、その高さは約1500mm、幅員はスライドベース11の幅員とほぼ同一程度とし、体感者等が腰を半ば落とした状態で水撃圧を受け、またそれに抗する姿勢をとれるようにしている。もとより、この水撃圧受け板13自体の高さ、幅員等はこれに限定されるものではない。この水撃圧受け板13自体は、水撃圧に十分に耐えられる強度、肉厚等を備えた例えば合成樹脂板を例えば断面L字状の鋼材等で囲繞することで形成され、放水された水流が水撃圧受け板13自体に当たった状態を視認できるように、一部に透明板による視認窓14を例えば断面L字状の鋼材等で囲繞することで、あるいは水撃圧受け板13自体の枠材等にネジ止めすること等で区画形成してある。また、この視認窓14部分は、その枠部材と共に水撃圧受け板13本体部分に例えばねじ止め等で着脱自在に取り付けられるようにして、水撃圧による劣化その他で損傷した場合等で交換できるようにしてある。
図示にあっての視認窓14は水撃圧受け板13自体の中央部分の約1/3程度で形成され、水撃圧に十分に耐えられる強度を備えた例えばアクリル樹脂板のものとしてある。尚、視認窓14のアクリル樹脂板自体は、水撃圧受け板13の枠材の前面で固定されることによって、前方からの水撃圧で枠材から簡単には離反しないようにしてある。
支持アーム15は、体感者自身が水撃圧受け板13ひいては水撃圧受体10自体を自身の身体で支えるべく例えば手指で握持可能なように、例えば視認窓14の左右両脇部分に500mm程度の間隔で左右上下方向に沿って対状に配装されている。図示のように、この支持アーム15は、上部が短く、下部が長くなって、側部が前傾状態となっている側面変形倒U字形を呈する丸パイプ材によって形成されている。このようにすることで、体感者が支持アーム15を握持するときには下側に向くようになって支える力が十分に発揮されるようにしている。
水撃圧受け板13自体は、放水管Wからの放水による水撃圧に十分に耐えるように、スライドベース11の後部から水撃圧受け板13に筋交い状に連結した補強アーム16によって支持されている。この補強アーム16は、図示のように、スライドベース11の後部位置で立ち上げた立上部の上端と、水撃圧受け板13の上部位置で後方に突設した水平部の後端とを前傾している中間部によって連結したもので、例えば断面L字形の鋼材等で形成される。また、前傾した中央部分は、スライドベース11に踏み入れた体感者の両脇にも位置するものとなり、体感者に対する安全ガードともなる。
また、水撃圧受体10の水撃圧受け板13の前面には、放水された水流を水撃圧受け板13前面で全面的に確実に受けることができ、また体感者が濡れないように、その左右両側に水滴防止板17を斜め前方に突出状態にすることで連結してある。これによって、放水された水流を水撃圧受け板13の側方等に流して後方に飛散させることがないようにすると共に、より強い水撃圧を体験できる。
このような水撃圧受体10と前記水撃圧体感台1との間では、放水による水撃圧によっても水撃圧受体10が水撃圧体感台1上から脱離等しないように浮き上がり防止機構20が設けられている。この浮き上がり防止機構20は、水撃圧体感台1上の案内レール3の側面にこの案内レール3に沿って一体的に連設したストッパレール21と、水撃圧受体10におけるスライドベース11下面にストッパレール21に係止するようにフック状にして一体的に設けたストッパフック22とから成る。ストッパレール21は、対となる左右の案内レール3それぞれの内側面にほぼ水平状にして、好ましくはやや下向きにして、所定幅員の帯板突片状に形成されている。ストッパフック22は、例えば前記移動輪12の側方位置でスライドベース11下面に固定されており、その下端がストッパレール21下面の下方位置でスライドベース11自体のスライド移動と共に移動する。そして、水撃圧等でスライドベース11が浮き上がることがあるとき、ストッパレール21下面に係止してその浮き上がりを阻止するのであり、移動時のストッパフック22下端部分は、ストッパレール21下面から僅かに下方に位置させていることでスライドベース11の移動を円滑にさせるようにしている。
このように、水撃圧体感台1と水撃圧受体10との間に設けた浮き上がり防止機構20によって、水撃圧体感台1の案内レール3側面のストッパレール21に、水撃圧受体10のスライドベース11下面のストッパフック22を係止するものとし、ストッパレール21は案内レール3に沿って形成されていることで、水撃圧受体10の移動中は常時係止している。そのため、水撃を受けているときに水撃圧受体10が水撃圧体感台1上から脱離することはなく、水撃圧受体10自身の設置安定性を高めると共に、危険性なく、安全に使用できる。
図中符号30は、水撃圧体感台1における案内レール3の後端部に設けられたストッパ機構であり、案内レール3側方位置で、水撃圧体感台1の固定ベース2上面に固定した揺動軸31に、浮き上がり防止機構20のストッパフック22に係止するようになる例えば矩形板状の揺動片32を起伏自在に支承して成る(図5、図6参照)。図6に示すように、不使用時、水撃圧受体10の搬入・搬出時等では水撃圧体感台1上面に伏せておき、使用時では起立させておいて水撃圧受体10が後退移動されたとき、ストッパフック22が当たることで水撃圧体感台1後端位置でその移動を阻止し、水撃圧体感台1からの水撃圧受体10の脱離等を防止する。
このようにして水撃圧体感台1の後部に、固定ベース2に固定した揺動軸31に、ストッパフック22に係止する揺動片32を起伏自在に支承して成るストッパ機構30を設けることで、揺動片32の起立時には、水撃圧等で水撃圧受体10が後方に移動したときのスライド移動を規制停止でき、水撃圧体感台1からの脱離を阻止する。また、揺動片32の倒伏時では、浮き上がり防止機構20におけるストッパレール21、ストッパフック22相互間の係止を図りながら水撃圧受体10を水撃圧体感台1上に搬入セットできる。
このようなストッパ機構30とは別の、または併用できる安全手段を設けることができる。すなわち、図示のように放水管Wを配管固定する障壁33に基端が固着されている所定長さのチェーンの如き安全索34の先端に水撃圧受体10を連結する。例えば放水管Wの両脇を基端とする左右それぞれで上下2本として計4本の安全索34の先端を水撃圧受け板13の上下・左右の四隅に連結する。安全索34自体の長さは、放水による水撃によって水撃圧受体10が後退移動する距離に対応し、体感者が水撃圧受体10と共に後退するとき等で例えば不意に転倒することがあっても水撃圧受体10の後退限界位置に対応するようにする。この安全索34自体は、水撃による水撃圧受体10の後退を規制すればよいから、安全索34の基端位置、本数、長さ等は特に限定されるものではない。
また、図中符号35は、水撃圧受体10のスライドベース11下面に設けられた運搬用車輪であり、水撃圧受体10を水撃圧体感台1上に搬入セットし、また、取り外し搬出するときの水撃圧体感台1外での水撃圧受体10の移動等を容易にする。尚、この運搬用車輪35自体は、水撃圧受体10が水撃圧体感台1上にセットされたとき、水撃圧体感台1上面からは浮き上がり状となる高さ位置に設定されており、案内レール3上で移動させる移動輪12によるスライドを阻害しないように配慮してある。また、水撃圧体感台1外では、運搬用車輪35が地面等で直接に転動し、移動輪12更にはストッパフック22が地面等に接触しないようにしている。
次にこれの使用の一例を説明する。水撃圧体感台1の前方に、放水口が水撃圧体感台1に向くようにして放水管Wを配置しておく一方、運搬用車輪35によって運搬した水撃圧受体10を水撃圧体感台1の案内レール3に沿って移動可能なように載せてセットする。このとき、移動輪12を案内レール3の上部に噛み合わせると共に、ストッパレール21にストッパフック22を係止させる。こうすることで水撃圧受体10を水撃圧体感台1上に載せた後に、放水管Wから水撃圧受体10に当たるように所定量で放水を開始し、水撃圧受体10を水撃圧体感台1の後方にスライドさせ、安全索34の緊張で水撃圧体感台1上の所定位置で停止させておく。次いで、水撃圧受体10の後方から体感者(体感希望者)が水撃圧受体10内に入り、支持アーム15を握持することで水撃圧受体10自体を支えるのである。支えることで、また放水圧に抗して水撃圧受体10を支えながら前進することで、体感者はその水撃圧を、水撃圧受け板13を支えることで自らの身体で体験でき、また水量の激しさ等を視認窓14を経て直接に視認できるのである。
尚、口径100mmの放水管Wからの水圧0.34Mpaであると、その衝撃荷重は275キロ(静水圧)程度であるから、水撃圧のが数値的に示されることで感覚的に理解できなくても、本発明装置で水圧の変化による水撃圧を実体験することで、これを感覚的に理解できるものとなる。また、放水管Wからの放水量は、そのバルブ操作で調整可能であり、様々な放水量による水撃圧を体験できる。
本発明の使用時の概略斜視図である。 同じく側面図である。 同じく断面図である。 同じく背面図である。 同じく平面図である。 同じくスライドベース下面の要部背面図である。
符号の説明
W…放水管
1…水撃圧体感台 2…固定ベース
3…案内レール
10…水撃圧受体 11…スライドベース
12…移動輪 13…水撃圧受け板
14…視認窓 15…支持アーム
16…補強アーム 17…水滴防止板
20…浮き上がり防止機構 21…ストッパレール
22…ストッパフック
30…ストッパ機構 31…揺動軸
32…揺動片 33…障壁
34…安全索 35…運搬用車輪

Claims (7)

  1. 放水管による放水方向に沿って配置される水撃圧体感台と、放水による水撃圧によって水撃圧体感台上でスライド移動可能に載置される水撃圧受体とから成り、水撃圧受体は、水撃圧体感台上でスライド移動するスライドベースと、水撃圧を受けるようにスライドベースの前部に立設された水撃圧受け板と、この水撃圧受け板を体感者自身で支える支持アームとを備えて成ることを特徴とする水撃圧体感装置。
  2. 水撃圧体感台は、基礎構造の固定ベース上面に左右で対となる案内レールを敷設して成る請求項1に記載の水撃圧体感装置。
  3. 水撃圧受体のスライドベースは、平面から見て後部が開放された角U字形の枠体を呈するように形成されており、枠体の前後左右の下面には、水撃圧体感台の案内レール上で転動する移動輪を配してある請求項1または2に記載の水撃圧体感装置。
  4. 水撃圧受け板は、水撃圧に耐える強度、肉厚を備え、一部に透明板による視認窓を区画形成してある請求項1乃至3のいずれかに記載の水撃圧体感装置。
  5. 水撃圧受体は、水撃圧受け板の倒立を防止するように水撃圧受け板をスライドベースの後部から支持する補強アームを更に備えて成る請求項1乃至4のいずれかに記載の水撃圧体感装置。
  6. 水撃圧受体は、放水管側から延ばした安全索に連結してある請求項1乃至5のいずれかに記載の水撃圧体感装置。
  7. 水撃圧受体のスライドベース下面には、水撃圧体感台から取り外した水撃圧受体を移動させる運搬用車輪を設けてある請求項1乃至6のいずれかに記載の水撃圧体感装置。
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