JP4698379B2 - トルクコンバータ - Google Patents
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この構造のトルクコンバータの場合には、ステータシャフトの先端部にステータの内スプラインと嵌合する外スプラインが形成されているが、その外スプラインの外径はステータシャフトの軸部外径とほぼ等しい。そのため、インペラハブの内周面に形成された突起部がステータシャフトの外周面を摺動することで、インペラハブをガイドすることが可能である。
図4において、1はポンプインペラ、2はタービンランナ、3はステータであり、ポンプインペラ1はエンジン出力軸11にドライブプレート12を介して連結されている。ポンプインペラ1の内周部には筒状のインペラハブ4が接合されており、インペラハブ4の先端はポンプボデー5に挿入され、オイルポンプ6に連結されている。インペラハブ4の外周ガイド面4bとポンプボデー5の内周部との間には、オイルシール7とブッシュ8とが介装されている。ステータシャフト9はポンプカバー10から一体に突設されており、インペラハブ4はステータシャフト9の外周に挿通され、インペラハブ4とステータシャフト9との間には、作動油を通過させるための半径方向隙間が形成されている。ステータシャフト9の先端部にはステータ3とスプライン嵌合する外スプライン9aが外周へ突出状に形成されている。インペラハブ4の内周部には、ガイド用の内周凸部4aが形成されている。ステータシャフト9の内側には変速機の入力軸13が挿通され、その先端部がタービンランナ2の内径部にスプラインで連結されている。
A>B
の関係に設定されている。その理由を、図5を用いて説明する。
図5の(a)は、ステータシャフト9に対してトルクコンバータの挿入を開始した状態を示す。インペラハブ4の内周凸部4aの先端が外スプライン9aの外周面に接触し、インペラハブ4がステータシャフト9の中心部に保持される。
図5の(b)は、ステータシャフト9に対してトルクコンバータをさらに挿入した状態を示す。インペラハブ4の内周凸部4aが外スプライン9aの外周面によってガイドされ、その間にインペラハブ4の外周ガイド面4bがブッシュ8に到達し、オイルシール7やブッシュ8を損傷せずにインペラハブ4を挿入できる。
図5の(c)はトルクコンバータを終端位置まで挿入した状態を示す。この状態で、インペラハブ4の先端部がオイルポンプ6に連結され、ステータシャフト9の外スプライン9aとステータ3とがスプライン嵌合する。
上記のように外スプライン9aの軸長Lを長くする代わりに、内周凸部4aの軸長を長くする方法も考えられる。しかしながら、インペラハブ4をポンプインペラ1の内周部に接合する際、バリの発生などによって内周凸部4aを接合部側に近づけることができない。
図6の(a),(b)はポンプインペラ1にインペラハブ4を摩擦圧接により接合する方法を示す。図6の(b)に示すように、接合部にはバリxが発生することがあり、そのバリxがインペラハブ4の内周側に突出すると、外スプライン9aとのガイドに障害が出る。そのため、接合部と内周凸部4aとの間には余裕寸法δを設けておく必要があり、結局、内周凸部4aの軸長を長くすることができず、外スプライン9aの軸長を長くせざるを得ない。
オイルポンプ組立体(ポンプボデー5、オイルポンプ6、ポンプカバー10)をケース14から分離する際、ポンプカバー10がケース14の内周面14aにインロー嵌合している関係で、ステータシャフト9の外スプライン9aを取り外し治具15でチャックし、引き抜く必要がある。
ところが、上記のように外スプライン9aの軸長Lを長くすると、ポンプボデー5から外スプライン9aまでの距離Sが短くなるため、治具15の爪部15aの強度が低下し、場合によっては治具15が強度面で成立しなくなるという問題が発生する。
また、外スプラインの軸長を機能上必要な寸法に短縮できるので、ステータシャフトの製造コストを低減できるとともに、オイルポンプ組立体をケースから分離する場合に、取り外し治具の爪部を外スプラインに確実に係合させることができ、ステータシャフトを簡単に引き抜くことができる。そのため、治具の強度を確保でき、分解性も良好となる。
この実施例のトルクコンバータT1において、前述のトルクコンバータT2と異なる点の1つは、ステータシャフト9の先端部に形成された外スプライン9aの軸長Lが短く、かつ外スプライン9aと軸方向距離Dを隔てて外スプライン9aと略同一外径を持つ外周凸部9bを形成した点である。そして、距離Dをインペラハブ4の内周凸部4aの軸方向寸法Cより小さくしている。
D<C
また、ブッシュ8の前端面からインペラハブ4の外周ガイド面4bの後端部までの軸方向距離をA、インペラハブ4の内周凸部4aの前端から外周凸部9bの後端までの軸方向距離をBとすると、
A>B
の関係に設定されている。
上記のように寸法設定することで、オイルシール7やブッシュ8を損傷せずにインペラハブ4を挿入できる。
図2の(a)は、ステータシャフト9に対してトルクコンバータの挿入を開始した状態を示す。インペラハブ4の内周凸部4aの先端が外スプライン9aの外周面に接触し、インペラハブ4がステータシャフト9と同軸上に支持される。
図2の(b)は、ステータシャフト9に対してトルクコンバータをさらに挿入した状態を示す。インペラハブ4の内周凸部4aが外スプライン9aを越えて外周凸部9bで連続的にガイドされる。寸法D<Cの関係に設定されているので、内周凸部4aは外スプライン9aと外周凸部9bとの隙間に落ち込むことがない。内周凸部4aが外周凸部9bの外周面によってガイドされている間に、インペラハブ4の外周ガイド面4bがブッシュ8に到達し、オイルシール7やブッシュ8を損傷せずにインペラハブ4を挿入できる。
図2の(c)はトルクコンバータを終端位置まで挿入した状態を示す。この状態で、インペラハブ4の先端部がオイルポンプ6に連結され、ステータシャフト9の外スプライン9aとステータ3とがスプライン嵌合する。内周凸部4aと外周凸部9bとが軸方向に離間しており、インペラハブ4とステータシャフト9との間に作動油の通路が形成される。
先端部に爪部16aを有する取り外し治具16を用い、爪部16aをステータシャフト9の外スプライン9aに係合させ、ステータシャフト9を引っ張ることで、オイルポンプ組立体をケース14から分離する。ポンプカバー10はケース14の内周面14aにインロー嵌合している関係で、所定の引張り力を必要とするが、本発明では外スプライン9aの軸長Lを必要最小限に短くでき、ポンプボデー5から外スプライン9aまでの距離Sを長くできるので、図3の(b)のように、比較的大きな寸法の爪部16aを外スプライン9aと外周凸部9bとの間に係合させることができる。そのため、取り外し治具16の強度を確保できるとともに、分解作業性が向上する。
1 ポンプインペラ
2 タービンランナ
3 ステータ
4 インペラハブ
4a 内周凸部
5 ポンプボデー
6 オイルポンプ
9 ステータシャフト
9a 外スプライン
9b 外周凸部
10 ポンプカバー
14 ケース
16 取り外し治具
Claims (1)
- ポンプインペラとタービンランナとステータとを備え、入力回転部材の回転トルクを流体を介して出力回転部材に伝達するトルクコンバータであって、
上記ポンプインペラの内周部外側面に筒状のインペラハブの軸方向一端面が接合されており、上記インペラハブの内周部には上記接合部より内径側に突出する内周凸部が上記接合部より軸方向にずれた位置に形成されており、
ポンプハウジングに設けられたステータシャフトの先端部外周面には、上記ステータとスプライン嵌合する外スプラインが外周に突出状に形成されており、
上記インペラハブの外周面とポンプハウジングの内周部との間にオイルシールおよびブッシュが介装されており、
上記インペラハブをポンプハウジングに挿入する際、上記インペラハブの内周凸部を上記ステータシャフトの外スプラインでガイドすることで、上記インペラハブを上記ステータシャフトと同軸上に支持するようにしたトルクコンバータにおいて、
上記ステータシャフトの外周面に、上記外スプラインから軸方向距離Dを隔てて上記外スプラインと略同一外径を持つ外周凸部を形成し、
上記距離Dを上記内周凸部の軸方向寸法Cより小さくし、
上記インペラハブをポンプハウジングに挿入する際に上記インペラハブの内周凸部を上記ステータシャフトの外スプラインでガイドした後、上記外周凸部で連続的にガイドして上記インペラハブを上記オイルシールおよびブッシュの内側に案内するようにし、最終挿入状態でインペラハブの内周凸部がステータシャフトの外周凸部に対して軸方向に離間していることを特徴とするトルクコンバータ。
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