JP4698221B2 - 内部径方向検知およびアクチュエーションを備える分離型平面ジャイロスコープ - Google Patents

内部径方向検知およびアクチュエーションを備える分離型平面ジャイロスコープ Download PDF

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Description

本願は、米国特許法第119条(e)に基づき、以下の米国仮特許出願の利益を主張し、これらはすべて引用により援用される。
2002年8月12日に提出され、「一体化検知およびアクチュエーションを備えるシリンダジャイロスコープ」(“CYLINDER GYROSCOPE WITH INTEGRAL SENSING AND ACTUATION”)と題された、キリル・ブイ・シチェグロフ(Kirill V. Shcheglov)およびエイ・ドリアン・チャロナー(A. Dorian Challoner)による米国仮特許出願第60/402,681号。
2002年11月22日に提出され、「新規の高性能メゾジャイロの設計および作製プロセス」(“DESIGN AND FABRICATION PROCESS FOR A NOVEL HIGH PERFORMANCE MESOGYRO”)と題された、キリル・ブイ・シチェグロフおよびエイ・ドリアン・チャロナーによる米国仮特許出願第60/428,451号。
本願は、以下の同時係属中の出願に関連し、これらはすべて引用により援用される。
2001年8月10日に提出され、「分離型共振器ジャイロスコープ」(“ISOLATED RESONATOR GYROSCOPE”)と題された、エイ・ドリアン・チャロナーによる米国特許出願第09/928,279号。
2003年2月20日に提出され、「駆動および検知フレームを備える、分離型共振器ジャイロスコープ」(“ISOLATED RESONATOR GYROSCOPE WITH A DRIVE AND SENSE FRAME”)と題された、エイ・ドリアン・チャロナーおよびキリル・ブイ・シチェグロフによる米国特許出願第10/370,953号(管理番号第01−584号)。
2003年4月25日に提出され、「二次要素を用いた分離トリミングを備える、分離型共振器ジャイロスコープ」(“ISOLATED RESONATOR GYROSCOPE WITH ISOLATION TRIMMING USING A SECONDARY ELEMENT”)と題された、エイ・ドリアン・チャロナーおよびキリル・ブイ・シチェグロフによる米国特許出願第10/423,459号(管理番号第01−585号)。
2003年4月10日に提出され、「コンパクトな屈曲体を備える、分離型共振器ジャイロスコープ」(“ISOLATED RESONATOR GYROSCOPE WITH COMPACT FLEXURES”)と題された、エイ・ドリアン・チャロナーおよびキリル・ブイ・シチェグロフによる米国特許出願第10/410,744号(管理番号第01−586号)。
2002年11月1日に提出され、「集束イオンビームを用いたマイクロジャイロのチューニング」(“MICROGYRO TUNING USING FOCUSED ION BEAMS”)と題された、ランダル・エル・クベナ他(Randall L. Kubena et al.)による米国特許出願第10/285,886号。
2003年6月25日に提出され、「集積された低電力デジタルジャイロ制御電子機器」(“INTEGRATED LOW POWER DIGITAL GYRO CONTROL ELECTRONICS”)と題された、ロバー・マクロスキ他(Rober M'Closkey et al.)による米国特許出願第10/603,557号。
本願と同日付に提出され、「一体化共振器ジャイロスコープ」(“INTEGLAL RESONATOR
GYROSCOPE”)と題された、キリル・ブイ・シチェグロフ他による米国特許出願第XX/XXX,XXX号。
この発明はジャイロスコープに関し、特に共振器マイクロジャイロスコープまたは慣性センサおよびその製造に関する。より特定的には、この発明は、分離型共振器慣性センサおよびマイクロジャイロスコープに関する。
機械式ジャイロスコープは、検知された内部移動プルーフ質量体の慣性反発に基づいて移動プラットフォームの方向を定めるのに用いられる。典型的な電気機械式ジャイロスコープは、支持式プルーフ質量体、ジャイロスコープケース、ピックオフまたはセンサ、トルカーまたはアクチュエータ、および読出電子機器を含む。慣性プルーフ質量体はジャイロスコープケースから内部で懸架され、ジャイロスコープケースは、プラットフォームに固定して装着されてプラットフォームの慣性運動を伝えるが、そうでない場合はプルーフ質量体を外部擾乱から分離する。プルーフ質量体の内部運動を検知するピックオフ、この運動を維持または調節するトルカー、およびプルーフ質量体に密に近接していなければならない読出電子機器は、内部でケースに装着される。ケースは、プラットフォーム電子機器および電源への電気的フィードスルー接続も与える。ケースは、ジャイロスコープを乗物のプラットフォームに取付け、かつこれと整列させるための標準的な機械インターフェイスも設ける。ジャイロスコープは、さまざまな形態で、航空機および宇宙船などの乗物用の極めて重要なセンサとしてしばしば用いられる。ナビゲーション、または自由物体の向きを自律的に定めることが必要な場合は常に、ジャイロスコープが一般的に有用である。
比較的大きなスピニング質量体を用いる従来のより古い機械式ジャイロスコープは、現在の基準では非常に重い機構であった。多数の最近の技術により、レーザジャイロスコープおよび光ファイバジャイロスコープなどの光学式ジャイロスコープと、機械式振動式ジャイロスコープとを含む新たな形態のジャイロスコープが生まれている。
宇宙船は一般的に、姿勢制御を補うのに慣性速度検知機器に依存している。現在これは、従来の高価なスピニング質量体ジャイロ(たとえば、ケアフォット(Kearfott)の慣性基準装置)、または従来通りに機械加工された振動式ジャイロスコープ(たとえば、リットン(Litton)の半球状共振器ジャイロスコープ慣性基準装置)によってしばしば行なわれる。しかしながら、これらの両者とも非常に高価であり、大きく、かつ重い。
さらに、先行の対称振動式ジャイロスコープがいくつか製作されたが、それらの振動性運動量はケースを通じて乗物のプラットフォームに直接に転送される。この転送または結合は、慣性速度入力と区別が付かない外部擾乱およびエネルギー損失を許し、それゆえ検知エラーおよびドリフトに繋がってしまう。そのような振動式ジャイロスコープの1つの例を、タン他(Tang et al.)に対する米国特許第5,894,090号に見出すことができる。これは、対称クローバー型振動式ジャイロスコープ設計を記載しており、引用により援用されている。その他の平面音叉ジャイロスコープは、ベースプレートから振動をある程度分離し得るが、しかしながら、これらのジャイロスコープはチューニングされた動作に望ましい振動性対称を欠いている。
さらに、半球状共振器ジャイロスコープおよび振動薄型リングジャイロスコープなどのシェルモードジャイロスコープは、いくらかの望ましい分離および振動性対称属性を有することが公知である。しかしながら、これらの設計は、薄い平面シリコン微細加工には好
適でなかったり、または微細加工に対しかなりの制限を有したりする。半球状共振器は、高感度静電センサおよび有効アクチュエータ用に、半球の広範な円筒型側面を用いる。しかしながら、その高いアスペクト比および3次元に湾曲した外形は、安価な薄い平面シリコン微細加工には不適当である。薄型リングジャイロスコープ(たとえば、米国特許第6,282,958号、引用により援用される)は、平面シリコン微細加工には好適であるが、デバイスの広範な平面区域を利用する静電センサおよびアクチュエータを欠いている。さらに、このジャイロスコープ用のケースは共振器プルーフ質量体と同じ材料ではないので、共振器プルーフ質量体に対するピックオフおよびトルカーの整列が温度とともに変化し、結果的にジャイロのドリフトが生じてしまう。
ケースまたはケース内部の共振器の低周波震動支持体を用いた振動分離も公知である(たとえば、米国特許第6,009,751号、引用により援用される)。しかしながら、そのような分離の増大は、比例して重くなる震動質量体および/またはより低い支持周波数という犠牲により成り立つものである。加速条件下でのプルーフ質量体整列不良のために、コンパクトな戦術的慣性測定装置(IMU)適用例にとってこのような効果は望ましくない。
さらに、以前のシリコンマイクロジャイロスコープ(たとえば、米国特許第5,894,090号)の規模は、ナビゲーションまたは位置指示(pointing)性能に合わせて最適化することができず、その結果、所望されるよりもノイズが高くなりかつドリフトが高くなってしまう。この問題は、0.1%の厚み精度に限定される臨界振動周波数を規定する薄いエピタキシャル成長シリコン屈曲部の面外曲げへの依存から生じる。その結果、デバイスのサイズは数ミリメートルに限定されてしまう。そのような設計は、振動性非対称または不均衡による高いドリフトと、熱機械ノイズを増大させるより低い質量およびセンサ電子機器ノイズによるレートエラー(rate errors)を増大させるより低いキャパシタンスのセンサ区域による高レートのノイズとを呈する。
非分離シリコンマイクロジャイロスコープの規模を大きくすることも問題である。なぜなら、外部エネルギー損失が増大する一方で、共振器Qが改善せず、かつケースセンシティブ(case-sensitive)ドリフトが減少しないからである。非常に低ノイズの位置指示またはナビゲーション性能には、3D製造精度が数オーダの大きさ分改善した、分離型cm規模共振器が必要である。
従来、水晶半球状またはシェルジャイロスコープなどの機械加工されたナビゲーショングレード共振器は、たとえば30mmという大きな規模で最適のノイズおよびドリフト性能と3D製造精度とを有するが、しかしながら、そのようなジャイロスコープは高価であり、かつ製造に時間がかかる。微細機械加工されたシリコン振動性ジャイロスコープは、より小さな規模で損失がより低くなりかつドリフト性能がより良好になるが、規模が小さくなるとピックオフノイズが増大し、機械的精度が低下する。したがって、従来のシリコン設計では、規模の縮小に限定が存在する。機械式共振器の従来のレーザトリミングは、ある程度製造精度をさらに改善することができる。しかしながら、このプロセスは、機械的ギャップが狭いマイクロジャイロスコープには好適でなく、かつ分解能が限定されてしまい、最終的なチューニングプロセスでより大きな静電バイアス調節が必要になる。
ナビゲーションおよび宇宙船ペイロードポインティング(payload pointing)の性能が大きく改善された小型ジャイロスコープに対する必要性が技術分野で存在する。シリコンの機械的損失がより低く、かつより低いジャイロドリフトのために3D機械的精度がより大きな、より小型で、より安価でかつより容易に製造される設計に規模拡大縮小できるそ
のようなジャイロスコープの必要性も存在する。二次元シリコン製造に適合しつつ、望ましい分離および振動対称属性を有するそのようなジャイロの必要性がさらに存在する。好ましくはシリコンである同じ材料から作られ、かつピックオフ、トルカーおよび読出電子機器が密に近接できるようにするジャイロスコープ共振器およびケースの必要性が存在する。最後に、小さな規模でのジャイロノイズをより低くするために、コンパクトな形態の検知および駆動要素用に十分な区域を設けるそのようなジャイロの必要性が存在する。以下に詳細に述べるように、本発明は、これらすべておよびその他の必要性も満たす。
この発明の実施例は、中央の剛性の心棒に支持され、所望の共振器内部運動の測定のためにかなりより多くのセンシング(sensing)を組入れ可能な実質的に使用可能な内部共振器容積を有する背の低い中実の円筒形共振器またはディスクを利用することによって検知能力が実質的に増大した平面共振器を提供する。シェルまたはリングよりもむしろ、ディスクなどのこの平面的要素の使用の結果、付加的なセンサを装着するための大きな内部容積ならびに実質的な上面および底面区域が得られる。ディスクは、円筒形または半球状シェルと同様のコリオリ検知に有利なモードを提供する。
慣性センサ用のこの発明の典型的な共振器は、複数の同心リングと、同心リングを接続する交互配置セグメントとを含む。リングは典型的には円形であるが、その他の閉じた形状であってもよい。重要なのは、この共振器構造は、アクチュエーションおよび検知用の内部電極を備えていても備えていなくても使用可能であるということである。
この発明の典型的な実施例は、中央装着点と、中央装着点における共振器用の剛性支持体とを有する、実質的に面内振動のための平面機械式共振器を含む慣性センサを備える。共振器の面内振動を励起するため、共振器の内部に励起要素を配設し、かつ励起された共振器の内部運動を検知するため、共振器の内部に検知要素を配設する。1つの実施例では、平面共振器は、環状パターンの複数のスロットを含む。
この発明の1つの実施例では、ディスクを通して複数の同心の交互のセグメントまたはスロットを切込みまたはエッチングして共振器の面内硬さ(stiffness)を低減する。さらに、セグメント化されたまたはスロットを設けたディスクの、容量性検知(capacitive
sensing)に利用可能な区域も増大している。この構造の利点は、より大きな撓みを許し、かつ感度が増大していることを含む。これに代えて、ディスクの厚みにかかわらず一定の検知区域を設ける中実ディスクの上面および底面上に面内歪み計を置くことができる。しかしながら、この方策で製作した共振器は、セグメント化されたまたはスロットを設けた方策と比較して、面内硬さが増大している。
共振器は平面的であるので、好都合には、公知のウェハ製造技術によってその製造が容易になる。たとえば、支持シリコンベースプレート上の定位置にボンディングされるシリコンから共振器を反応性イオンエッチング(RIE)することによって平面共振器を製作することができる。ボンディング前に電極支持柱および配線をエッチングし、ベースプレート上に堆積し得る。このようにエッチングプロセスを用いて、共振器と、共振器を囲む壁および端板を含むジャイロスコープケースの一部とともに、トルカー励起およびピックオフ検知電極を同時に製作することができる。読出電子機器および電極配線を備える第3のシリコンウェハも共振器にボンディングして、ジャイロスコープケースを完成することができる。
さらに、この発明のさらなる実施例では、平面共振器は4つの質量体を備えることができる。その各々は面内振動モードの単純縮退対(simple degenerate pair)を有し、かつそのすべてが中央で支持されている。平面機械式共振器は、コリオリ検知のために4つの
質量体の対称運動を発生する2つの縮退面内システムモードを備えて設計され得る。
ここで図面を参照するが、同一の参照番号は全体を通して対応部分を表わしている。
以下の好ましい実施例の説明では、明細書の一部を形成する添付の図面を参照し、本発明を実践し得る特定の実施例を例示的に示す。他の実施例を利用してもよく、本発明の範囲から逸脱することなく構造的な変更を行なってもよいことを理解されたい。
1.0 概要
この発明の実施例は、一般的に、分離型平面振動式ジャイロスコープを記載する。一般的に、この発明の実施例は、埋込まれた検知およびアクチュエーションを用い、単一の中央ノーダル支持体(nodal support)を備える所望の軸対称共振器、一体型(および分散型)プルーフ質量体、総面積が大きな屈曲懸架広範容量性電極を有する、微細機械加工された平面シリコンジャイロスコープを設ける。有利には、この発明の共振器全体、埋込電極および一体化ケース壁は、単一のシリコンウェハから作製することができる。
シリコンリング共振器(たとえば、米国特許第6,282,958号)は、大面積内部容量性センサおよびアクチュエータを有しておらず、可撓性の支持ビームを必要とする。その他の水晶半球状共振器ジャイロスコープは立体的であるので、それらを微細機械加工することができず、埋込電極を有しない。ポスト質量体(post mass)タイプの共振器ジャイロスコープは、角度ゲイン(angular gain)が高く、大面積の検知要素を有し、したがって他の設計と比較して優れたノイズ性能を有するが、それらは単一の中央ノーダル支持体の最適化共振器分離特性を有しておらず、ディスクリートに(discretely)アセンブルされたポストプルーフ質量体をしばしば用いている。さらに、より優れた熱および振動性能に望ましい、この発明のように一体に作られかつ十分に差動的な(fully differential)埋込電極は、ディスクリートポストプルーフ質量体共振器ジャイロスコープまたは面外ジャイロスコープでは不可能である。
リングジャイロスコープに係る主な問題は、薄型リングのまわりの本質的に小さなセンサ区域と、支持ビームの可撓性または相互作用とである。3次元半球状ジャイロスコープは、大面積容量性検知のためにより背の高い側部を有するが、検知および励起のためのディスクリートな円周方向電極シリンダまたはカップのアセンブリを依然として必要とする。中央支持体および円周方向電極を備える背の高いシリンダもこの問題に直面する。中央支持体、ならびにディスクの上面または底面に装着される圧電および/または電磁ワイヤセンサおよびアクチュエータを備える背の低い中実シリンダまたはディスクは、小面積の非埋込センサの問題を解決する。しかしながら、この発明の好ましい実施例は、後述する例示的な実施例で図示される容量性検知およびアクチュエーションを備える、複数スロットを設けたディスク共振器である。
2.0 例示的な平面共振器ジャイロスコープ実施例
図1Aは、この発明のジャイロスコープまたは慣性センサ実施例のための、分離型共振器の概略上面図である。ジャイロスコープは、剛性中央支持体106で支持され、かつ面内振動のために設計された唯一の平面共振器100を含む。例示的な実施例では、共振器100は、同心円周方向セグメント104A−104Eから形成される、(一般的に116で参照される)多数のスロット、たとえば116A−116Dを含むディスクを備える。円周方向セグメント104A−104Eは、径方向セグメント102A−102Eで支持される。共振器全体の直径は、性能要件に依存して異なり得る。たとえば、直径が16mmの共振器は、比較的高い機械加工精度および低ノイズを与え得る。共振器をさらに洗練させると、かなり低減されたコストで共振器の直径をわずか4mmにできる。
図1Bは、ベースプレート112にアセンブルされた、本発明の例示的な分離型共振器100の概略側面図を示す。中央支持体106はベースプレート112上に共振器100を支持する。共振器100の中のスロット116のうち少なくともいくつかは、同様にベースプレート112上に柱114上に支持される埋込電極108A−108Dへのアクセスを与える。電極108A−108Dは、共振器100の円周方向セグメント104A−104Eのうち少なくともいくつかとともに、容量性ギャップ110A−110H(外側ギャップ110A、110C、110Fおよび110H、ならびに内側ギャップ110B、110D、110Eおよび110G)を形成する。これらの電極108A−108Dは、共振器100の径方向励起と、共振器100の検知運動とを与える。これを容易にするため、電極108A−108Dの各々は、共振器の制御および検知を改善するように複数の別個の要素に分割される。たとえば、示されるような環状電極108Bは、2つ以上の要素に分割され得る。すなわち、外側ギャップ110Cを横切って作用する少なくとも1つと、内側ギャップ110Dを横切って作用する少なくとも1つである。電極108Bの場所で共振器100に対してバイアスされた反応を発生するように要素を別個に励起することにより、共振器中に振動を誘導する。
一般的に、励起電極108B、108Cは、検知を改善するため、電極108A、108D(すなわち、共振器100の外側スロット内)よりも中央支持体106(すなわち、共振器100の内部スロット内)により近く配設される。しかしながら、所望により励起および検知電極108A−108Dの配置および分散を変更することができる。さらなる実施例では、付加的な電極も用いて、静電チューニングを行なう共振器100をバイアスすることができる。そのようなバイアス電極は、励起および検知電極として複数の別個の要素を含むこともできる。
図1Cは、この発明の例示的な平面共振器100のパターン120を図示する。このパターン120は、数多くの交互配置同心円周方向スロット122を用いる。スロットのうちいくつか、たとえば122A−122Eは、複数の要素電極を収容するようにより幅が広い。たとえば、より幅広のスロット122A、122Bの外側リングの2つは検知電極用であり、より幅広のスロットの内側リングの3つは駆動電極用である。残余のスロット122は、共振器100を構造的にチューニングする(たとえば周波数を下げる)ように働くことができ、および/または動作中に共振器を能動的にバイアスするのに用いられるバイアス電極がスロットを占めてもよい。共振器およびモード軸(modal axes)124が示される。パターン120が対称であるので、共振器の動作がそれらを識別する。
例示的な共振器100はディスクとして示されるが、内部検知およびアクチュエーションを用いる、この発明の原則が適用されるその他の平面的外形も可能である。さらに、共振器の完全な分離を与える単一の中央支持体106が望ましいが、しかしながら、1つ以上の付加的なまたは代替的な装着支持体を用いるその他の装着構成も可能である。たとえば、中央装着が望ましいが、この発明の他の実施例では、代替的に共振器を円周部に装着することができる。
上述の共振器100で用いられるように、中央で支持される中実シリンダまたはディスクはコリオリ検知に好適な2つの縮退面内モードを有するが、しかしながら、周波数は非常に高く(100KHzよりも大きい)、径方向キャパシタンス検知区域はシリンダの高さまたはディスクの厚みとともに減少する。しかしながら、図1Aおよび図1Bに示される複数のスロットを設けたディスク共振器100はこれらの問題を克服する。シリンダまたはディスクを通して複数の環状スロットをエッチングすることにより、2つの利点、すなわち、低周波数(50KHz未満)コリオリ検知に好適な2つの縮退モードと、大きな検知、バイアスおよび駆動キャパシタンスとがすぐに得られる。低周波数は、スロットが
提供する面内コンプライアンス(compliance)の増大に由来する。大きな検知、バイアスおよび駆動キャパシタンスは、共振器内に機械加工可能な多数のスロットの結果である。
図1Dは、図1Cの共振器の第1のモードのための電極動作を図示する。パターン120の共振器100とともに動作する電極124が左側の図に示される。各々がパターンの円周のまわりに90°の間隔をなす、電極124の4つのグループが用いられる。励起電極の対になった要素である正の励起要素126および負の励起要素128が駆動され、共振器100を励起する。これらの対になった要素126、128は、外側位置の正要素126および内側位置の負要素128とスロットを共有する。示されるように、対のうちのいくつかは他の別の電極の対と共通のスロットを共有し、別個に動作可能な複数の電極が共通の共振器スロットを共有し得ることが図示されていることにも留意されたい。検知電極はより径が大きくなった位置に配設され、正の検知要素130および負の検知要素132を含む。これらはともに共振器100の運動についての出力を与える。
スロット116と122との間の均一な径方向間隔取りを用いることができるが、コリオリ検知に好適な2つの縮退面内モードを維持するのであればその他の間隔取りを用いてもよい。さらに、さらなる実施例では、単一のビームセグメントが複数の平行なセグメントを含む複合セグメントにさらに分割されるように、セグメント104A−104Eのうちいくつかまたはすべてにさらにスロットを設けることができる。そのような複合セグメントの選択的な使用により、共振器の周波数を調節するとともに、ドリフト性能に対する有害な熱弾性効果を排除することができる。というのも、共振器の動作中にセグメントに応力が加わるからである。一般的に、スロットを追加して円周方向複合セグメントを形成すれば共振器周波数が下がる。複数のスロットにより、機械加工エラーの影響も緩和される。そのような複合セグメントは好ましくは円周方向セグメント104A−104Eに適用されるが、この技術を、径方向セグメント102A−102Eまたは他の共振器パターンの他のセグメントを備える他の設計に適用することもできる。
述べられた面内設計を用いると、この発明の実施例はその他の面外ジャイロスコープに対して多くの利点を得る。たとえば、中央支持体結合部(bond)には振動性の負荷がかからないので、いかなる摩擦の可能性またはアンカー損失のばらつき(anchor loss variation)も排除される。さらに、スロットを介して共振器および電極の同時フォトリソグラフィ機械加工が達成される。さらに、直径方向での電極キャパシタンス(diametral electrode capacitances)を合計して、振動整流(vibration rectification)を排除することができ、軸方向振動はキャパシタンスを一次に(to a first order)変更しない。モードの対称性(modal symmetry)も、他の設計の場合のようにウェハの厚みではなく、フォトリソグラフィの対称性によって定まるところが大きい。(たとえば外側スロットからの)検知キャパシタンスおよび(たとえば内側スロットからの)駆動キャパシタンスの分離および最適化が達成される。この発明の実施例は、より小さなまたはより大きな直径およびより薄いまたはより厚いウェハへの外形的に拡大縮小可能な設計も達成する。さらに、機械加工の均一性および対称性のために、この発明の実施例を同じ幅のスロットで全体的に規定することができる。この発明の実現例は、周波数スプリッティングを発生するシリコン異方性も許容することができる。たとえば、<111>シリコンウェハおよび/または異なるスロット幅を用いることができる。
上述のように、熱緩和共振(thermal relaxation resonance)に近接する振動周波数による高い熱弾性減衰の結果、共振減衰時間が短くなり、ジャイロドリフトが高くなり得る。しかしながら、スロットの径方向間隔取りを調節して最適なビーム幅を規定することができ、かつ、振動するビーム幅をさらに低減するために、電極ギャップを規定するスロットの間に多数のスロットをさらにエッチングすることができる。
この発明のさらなる実施例では、図1Aに図示されるものなどの互い違いに配置されたまたは交互配置された径方向スポークまたはセグメントを備える複数リングの構造を内部検知/アクチュエーションなしで用いることができる。この共振器構成は、米国特許第6,282,958号のリング共振器などの中央ハブからの「ワゴンホイール」スポークおよび単一のリングを用いる共振器と比較して、機械加工エラーの平均化、シリコンリングがより薄い場合のより高い固有振動数、より高いQ(より低い熱弾性減衰)、およびより高い角度ゲインという利点を提供することができる。この共振器構造の有用性は、複数の薄型シリコンリングに中央ハブへの有用かつ丈夫な支持を与えることである。内部アクチュエーションおよび検知も用いる場合でも用いない場合でも、そのような共振器を用いることができる。さらに、中央装着点を用いることが望ましいが、代替的に、この共振器構造をその周辺(たとえばその円周)からまたは1つ以上のその他の装着点を用いて装着することが可能である。径方向セグメントを互い違いに配置するまたは交互配置することは、共振器の中心から周辺に向けてすべての径方向セグメントが直線を形成するとは限らないことを示す(いくつかはそうなるかもしれないが)。本明細書中で用いられるような「リング」という用語は、円形の形状を要件とするものではないことにも留意されたい。たとえば、図1Aの共振器の同心「リング」を形成する円周方向セグメントは、実際には、多角形を形成する。円形のリングが望ましいが、いずれの閉じた形状も使用可能である。
3.0 分離型平面共振器モデル
図2Aおよび図2Bは、この発明の例示的なスロット付きディスク平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデルを示す。図3A−図3Jは、様々なモードでの例示的なシリンダ共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを図示する。これらの様々な中実シリンダ共振器モードは、中実円筒形共振器振動における径方向歪みパターンを図示し、図2A−図2Bに示されたものなどのこの発明のセグメント化実施例の展開を補助する。
図4Aおよび図4Bは、この発明の例示的なセグメント化平面共振器ジャイロスコープの別の有限要素モデルを示す。複数のスロットを設けるディスクコリオリ結合モードが示される。固定された中央支持体とともに、歪みの輪郭を白色で示す。この例では、図2Aおよび図2Bのモデルよりも多くのセグメントを用いる。
4.0 分離型平面共振器ジャイロスコープの製作
図5A−図5Cは、この発明の分離型共振器を製作するのに使用可能なマスクを図示する。図5Aは複数のスロットを設けたディスク共振器作製パターン500の上面図である。共振器パターンは、ベースプレート上の中央支持体にボンディングされる大きな中央区域502を含む。たとえば同心の環状電極504A−504Fなどの埋込電極は、共振器の構造506(径方向および円周方向セグメント)を同時に規定する貫通エッチングプロセスによって規定される。図5Bは、複数のスロットを設けたディスクベースプレートパターン508の上面図であり、たとえば電極ボンディングパッド510A−510Fおよび中央支持体ボンディングパッド512などのボンディングパッドを示す。図5Cは、ベースプレートにボンディングされる複数スロットを設けたディスク共振器の上面図である。整列を図示するため、電極ボンディングパッド510A−510Fおよび中央支持体ボンディングパッド512は、それぞれ電極および共振器構造506を貫通するように示される。公知のシリコン製造プロセスを用いることができる。
中規模(16mm)ジャイロスコープについては、たとえばシリコンの500ミクロンウェハを円周方向スロットセグメントとともに貫通エッチングして、埋込静電センサおよびアクチュエータを備える平面円筒形共振器を規定することができる。貫通エッチングプロセスの間に、これらのスロット内に元の共振器シリコンから一体化容量性電極を形成することができる。これは、静止電極および中央共振器を支持する円周方向ボンディング柱
セグメントとともに特に準備されるベースシリコンウェハに機械加工されていない共振器ディスクをまずボンディングすることによって達成することができる。ウェットケミカルエッチングによって柱の高さを規定してもよく、ディープリアクティブイオンエッチング(DRIE)を用いて共振器およびその電極をフォトリソグラフィックに機械加工する前に、ゴールドコンプレッション(gold compression)または金−シリコン共融ボンディングを用いて共振器を支持柱にボンディングすることができる。さらに、小規模(4mm)共振器については、100ミクロン厚のシリコンウェハまたはシリコンオンインシュレータ(SOI)またはエピタキシャルシリコン層が共振器ウェハに必要である。これに代えて、より厚みのあるウェハをベースプレートにボンディングしてこれを所望の厚みに研削および研磨することができる。共振器ボンディングの前にベースプレート上に密な配線を転写(photograph)し、これを従来の真空パッケージングでデバイスの外側でセラミック基板上の配線格子にワイヤボンディングしたり、または共振器にエッチングされた垂直方向ピンを介して読出電子機器ウェハに配線したりして、パッケージを必要としない完全一体化シリコンジャイロスコープを得ることができる。
図6A−図6Cはこの発明の例示的な製造プロセスの様々な段階を示す。図6Aは、共振器ジャイロスコープのベースプレートの順次の作製を示す。プロセスは、第1の図で示されるように、たとえば500ミクロンシリコンウェハであるウェハ600から始まる。ウェハ600はまずエッチングされ、電極柱602および第2の図で示されるような単一の中央支持体などの中央共振器支持柱604を製作する。エッチングプロセスは、たとえばシリコン酸化物などのウェット酸化物を約1500Åの厚みに成長させ、その後に技術分野で公知の(たとえば、AZ5214レジストを用いるなど)標準的な技術による柱マスクリソグラフィを行なうステップを含み得る。この後に、(約5分から6分に対応する)約20ミクロンの深さまでの、サーフィステクノロジーシステムズ(Surface Technology Systems)(STS)などのマスクのバッファード酸化物エッチ(buffered oxide etch)(BOE)を行なう。次に、たとえばO2アッシングプロセスを用いてレジストを除去する。次に、約10秒から20秒の間ウェハ600をBOEディップし、自然酸化膜を除去する。この後、90℃で約1分間の水酸化カリウム(KOH)ディップを行なう。次にHFで酸化物を除去する。図6Aの第3の図は、エッチングされたウェハ600の上に配置される酸化物層606を示す。約1050℃で約3日間ウェット酸化物を成長させることにより、この層606を配置することができる。次に、たとえばAZ5740レジスト、約2時間のBOE酸化物エッチングを用いて酸化物層606をエッチングし、約5ミクロンの酸化物を貫通することができる。レジストを除去した後、次に、メタライゼーション層を塗布して、図6Aの第4の図に示されるように、柱602、604の各々の上にボンディングパッド608、610をそれぞれ形成する。メタライゼーション層の塗布は、(たとえば20秒間の2000RPMでのAZ5214)マスクを堆積するマスクリソグラフィにより達成され得る。次に、たとえば、100ÅのTi、200ÅのPtおよび3500ÅのAuの金属を堆積し、マスクを持上げて、柱602、604の表面にのみ金属ボンディングパッド608、610を生じる。最後に、共振器ウェハとのボンディングの前に、プロセスされたウェハ600をO2アッシングプロセスで完全に洗浄する。
ボンディングパッドを設けるためのメタライゼーション層の塗布は、デバイスの外側でセラミック上の配線格子にワイヤボンディングされる、ベースプレート上に転写される電極からの電気配線をパターニングするステップも含み得る。これに代えて、後述されるさらなる新規の実施例では、代替的に、共振器と同時に製作される一体化真空ハウジングの中で電気的配線を作製することができる。
図6Bはジャイロスコープ用の共振器ウェハの順次の作製を示す。第1の図は、共振器を形成するのに用いられる、たとえばシリコンからなる均一な厚みのウェハ612を示す。ウェハ612は、まず裏側をプロセスされ、レジストを塗布するマスクリソグラフィに
よってアライメントマークを製作することができる。アライメントマークは、浮き上がりがはっきりと見えるようになるまで(約5分から10分間)CF4およびO2を用いて反応性イオンエッチング(RIE)プロセスによって製作され得る。これに代えて、約1分間のSTSプロセスを用いることもできる。レジストを除去した後、メタライゼーションリソグラフィを用いてマスクをウェハ612の表側に塗布し、ボンディングパッド614、616を製作する。たとえば、30ÅのCrおよび3500ÅのAu、または100ÅのTi、200ÅのPtおよび3500ÅのAuなどの金属を塗布し、マスクを持上げてボンディングパッド614、616を露出する。
図6Cは、共振器とベースプレートウェハとの一体化およびジャイロスコープ用の機能的共振器の形成を示す。2つのウェハ600、612を約1ミクロンに整列させた後、図6Cの第1の図に示されるように、前処理されたベースプレートウェハ600と共振器ウェハ612とがともにボンディングされる。ボンディングは、金属ボンディングパッド(電極パッド608、610ならびに中央支持体ボンディングパッド614および616)を溶融して、一体にボンディング(single bonded)金属接合部618を形成し、ボンディングを約400℃および5000Nで行ない得る。次に、貫通エッチングにより、ボンディングされた構造から直接に、完成した共振器630および電極632A、632B(一般的に632と参照される)が同時に形成される。貫通エッチングプロセスは、たとえば、約6ミクロンから8ミクロンの厚みのAZ5740マスクなどのフォトリソグラフィで規定されたマスクを用いて、好適なSTSプロセスなどのディープリアクティブイオンエッチング(RIE)を用いて行なわれ得る。貫通エッチングのため、マスクをできるだけ薄く作ることができる。次に共振器ウェハ612をマスクパターンの上からエッチングし、元のウェハ612から共振器630および別個の電極632A、632Bを同時に製作する。図5A−図5Cも参照。貫通エッチングで単一の電極632を形成し、通路622、624を形成して、ボンディングされた接合618に取付けられる共振器ウェハ612のセクションを分離することができることに留意されたい。さらに、図1Bについて上で論じたように、電極を複数の別個の要素に分割することもできる。たとえば、付加的な通路626を貫通エッチングすることで、電極632を、分離された2つの電極要素632A、632Bに分けることになる。この場合、通路626は、ボンディングされた金属接合618を貫通して別個の電極要素632A、632Bを分離しなければならない。貫通エッチングプロセスの最後に、共振器630の構造は中央共振器支持体柱604でのみ支持される。
図6Dは、埋込電極632を露出するために4分の1が破断された例示的な共振器630を示す。共振器630とともにエッチングされ得るダストリング634も示される。ダストリングの中に断続的なギャップ636を作って電極632への金属トレースを収容し、ジャイロを動作させることができる。
本明細書中に提示される例示的な平面シリコン共振器ジャイロスコープ実施例の要素は、以前のジャイロスコープと同様の態様で従来の真空パッケージングおよびディスクリート電子機器を用いてアセンブリされ得る。シリコンジャイロベースプレートにボンディングされた内部セラミック基板配線を変更して、新しいおよび古い設計を既存のパッケージに一致させることができる。
図6Eは、典型的なパッケージングアセンブリにおける例示的なジャイロスコープを示す。金属トレース638は共振器630の電極632からのものである。断続的なギャップ636を備えるダストリング634は、ベースプレートウェハ600上の金属トレース638が電極632へ通れるようにする。金属トレース638は、(真空シールを設ける)ベースプレートウェハ600を通る垂直コネクトピン640に繋がっている。示される例示的な構成では、垂直コネクトピン640は方形のベースプレートウェハ600の角に
配設される。真空キャビティ壁642はアセンブリ全体を取囲む。真空キャビティ壁642は、共振器630を覆いかつベースプレートウェハ600にボンディングされる従来のハウジングの一部として適用され得る。これに代えて、後で論じられるさらなる実施例では、真空キャビティ壁642を共振器と同時に製作することができる。
図7は、この発明に従う共振器を製作する例示的な方法のフローチャートである。方法700は、ステップ702で、中央装着点を有する、実質的に面内振動のための平面機械式共振器を設けるステップを含む。共振器は、ステップ704で中央装着点で支持される。ステップ706で、共振器の面内振動を励起するため、共振器の内部に少なくとも1つの励起電極が設けられる。最後にステップ708で、励起された共振器の運動を検知するため、共振器の内部に少なくとも1つの検知電極が設けられる。上述のように、さらなる実施例では、貫通エッチングにより励起および検知電極を設けるのと実質的に同時に、平面機械式共振器を設けかつ支持することができる。
熱および振動環境での十分な性能を達成するため、本明細書中に記載のすべて実施例のレーザまたは集束イオンビーム(FIB)を用いる最終的な機械的トリミングをオプションで用いることができる。ジャイロスコープ共振器に適用されるそのようなFIBチューニングは、2002年11月1日に提出された、クベナ他による米国出願番号第10/285,886号に記載されており、これは引用により援用される。
5.0 代替的な分離型平面共振器ジャイロスコープ
実質的に面内の振動を発生する内部電極を備える同心の円周方向スロットを有する、例示的な中央支持平面共振器が上述される。しかしながら、述べられた原則および手順を用いるその他の平面共振器パターンも可能であることに注目することが重要である。
図8は、面内で振動する4つの質量体を備える、代替的な分離型平面共振器ジャイロスコープ実施例を図示する。この実施例では、共振器800は、各々が支持フレーム804の別個の枠を占める、(一般的に802と参照される)4つのサブ共振器質量体要素802A−802Dを含むプレートを備える。フレームは中央支持体806でベースプレート(図示せず)に取付けられる。各々のサブ共振器質量体要素802A−802Dは、1つ以上の支持屈曲体808によってフレーム804に取付けられる。例示的な共振器800では、各々が曲がりくねった線形状を有する4つの支持屈曲体808が各々の質量体要素802A−802Dに取付けられる。すなわち、1つが要素802の4辺の各々に取付けられる。各々の支持屈曲体808の両端が質量体要素802の2つの角に取付けられ、かつその中間部が支持フレーム804の枠の隣接する側に取付けられる。各々の質量体要素802A−802Dは、質量体要素802の中央の点から長さが長くなるようなパターンで配置される線状電極810(各電極が2つの要素を含む)の8つのグループを含む。各々のサブ共振器質量体要素802A−802Dは、1対の単純縮退面内振動モードを有し、コリオリ検知に好適な、すべての4つの要素802A−802Dの対称運動に係る2つの縮退面内システムモードを生じる。この実施例と図1A−図1Bの実施例との間で構造がかなり異なるにもかかわらず、両者とも内部励起および検知電極を備える、実質的に面内振動のための平面機械式共振器を依然として利用していることに注目されたい。
図9Aおよび図9Bは、面内で振動する4つの質量体のコリオリ検知モードのモデルを図示する。他の面外ジャイロスコープに対する、この代替的な面内設計実施例の重要な利点がいくつか存在する。たとえば、この実施例は、振動性の負荷を受けず、事実上いかなる可能な摩擦も排除する中央支持体806結合部を含む。さらに、スロットを介して、共振器および電極の同時フォトリソグラフィ機械加工を達成することができる。さらに、この実施例では、直径方向での電極キャパシタンスを合計して振動整流を排除し、軸方向振動はキャパシタンスを一次に変更しない。モードの対称性は、面外振動を用いるジャイロ
スコープの場合のようにウェハの厚みではなく、フォトリソグラフィ対称性によって定まるところが大きい。また、この実施例は、検知キャパシタンス(たとえば各要素の外側スロット)および駆動キャパシタンス(たとえば各要素の内側スロット)の分離および最適化を用い、かつより小さな/より大きな直径およびより薄い/より厚いウェハに外形的に拡大縮小可能な設計を提供する。この実施例も、機械加工均一性および対称性のために同じ幅のスロットによって全体的に規定され得る。最後に、この実施例では、4つの部分からなる対称がすべてのSi結晶配向に適用され、理想的な角度ゲインが1に近づく。
配線は、上述のように、ベースプレートの上に転写され、かつデバイスの外でセラミック上の配線格子にワイヤボンディングされ得る。しかしながら、この代替的な実施例の実現例は、多数の電極および配線を必要とし得る。以下に論じるように、共振器と同時に製作される一体化真空ハウジングの中で、この実施例のための電気的配線も代替的に作製することができる。そのような実現例を以下に詳細に説明する。
周波数が非常に近い他のシステムモードの縮退対との潜在的な相互作用も存在する。しかしながら、結合されていなければこれらを無視することができる。さらに、中央支持体およびフレームコンプライアンス(frame compliance)を修正して、いずれの結合モードも周波数が離れるようにシフトさせることができる。
この実施例は、熱および振動環境での十分な性能を達成するため、すべての中規模ジャイロスコープ設計のレーザまたはFIBを用いる最終的な機械的トリミングも用い得る。この技術は、クベナ他による、2002年11月1日に提出された米国出願第10/285,886号に記載されており、これは引用により援用される。この発明のこの実施例で用いられる縮退モードの分離も、上述の実施例およびその他の面外ジャイロスコープ設計の場合のように、静電的にトリミングできることにも留意されたい。
この代替的な実施例も、従来の技術を用いてパッケージ可能である。しかしながら、後述するように、共振器も、共振器ベースプレート、ケース壁および読出電子機器が形成する新規な一体化真空ハウジングに一体化可能である。
6.0 一体化ケースおよび読出電子機器を備える、分離型平面共振器ジャイロスコープ
この発明のさらなる実施例では、共振器とともに作られる一体化真空ハウジングを含む新規なジャイロスコープにおいて、内部励起および検知電極を備える、分離型平面共振器を製作することができる。これらのさらなる実施例は、図6Aから図7について上で詳細に説明された基本的製品および製造手順に基づいている。
図10Aは、共振器1002および電極1004とともに真空キャビティ壁1000の作製を図示する。真空キャビティ壁1000は、電極柱および中央共振器支持柱の周のまわりにベースプレート1008上の連続的な低い壁1006をまずエッチングすることによって製作される。次に、中央支持体および電極のボンディングパッドとともに、(SiO2層の上に)低い壁1006の上にボンディングライン1010(たとえばAu)を製作する。共振器1002は、ボンディングライン1010に溶融される対応のボンディングラインとともに準備される。次に真空キャビティ壁1000は、共振器1002および電極1004とともに、共振器ウェハから貫通エッチングされる。真空キャビティ壁1000の上面に別のボンディングライン1012(たとえばAu)が製作される。
図10Bは、共振器1002を真空封止するのに用い得る端キャップウェハ1014の作製を図示する。図10Aのベースプレート1008と同様に、端キャップウェハ1014は、連続した低い壁1016とともにエッチングされる。端キャップウェハ1014上
の酸化物層の上に、金属ボンディングライン1018(たとえばAu)も製作される。
図10Cは、真空キャビティ壁1000を含むベースプレートへの端キャップウェハ1014の一体化を図示する。次に、真空キャビティ壁1000のボンディングライン1010と端キャップウェハ1014のボンディングライン1018とが溶融され、真空シール1020を形成する。平面共振器とともに真空キャビティ壁1000を作ることにより、別個のハードウェアパッケージング手順およびコストの必要性が排除される。さらなる実施例では、この発明のこの局面は、デバイスおよびパッケージングソリューションをさらに集積化する。
図10Dは、端キャップウェハ上に設けられる励起、検知およびバイアス電極への給電部(electrical feedouts)を備えるさらなる実施例を図示する。電極柱1022を含むように端キャップウェハ1014がエッチングされる。ベースプレートウェハ600上に形成される金属トレース630(たとえばAu)を備える図6Eに示される実施例と同様に、(ボンディングライン1012とともに形成される)電極および(ボンディングライン1018とともに形成される)電極柱1022の上面の溶融ボンディングパッド1024に接続される端キャップウェハ1014上に、金属トレース1026が形成される。真空シール1020を通る通路を電気的に分離するため、少なくともシール1020を通る区域の金属トレース1026の上に、第2のSiO2層1016を塗布する。2つの電極のみへの電気的接続しか示されていないが、共振器1002のその他またはすべての電極1004をそのように接続し、端キャップウェハ1014の表面上にパターニングし、完成した真空キャビティ壁1000を通すことができる。これに代えて、真空キャビティ壁1000と共振器との間により多くの空間を設けて、ベースプレートウェハ600を備える図6Eに示される構成と同様に、真空キャビティ壁1000内の点から端キャップウェハ1014を通るように垂直コネクトピンを配置することができる。また、端キャップウェハ1014上の金属トレース1026に接続するように用いられる電極1004を「垂直コネクトピン」と考えることもできる。なぜなら、ベースプレートウェハ1008上の金属トレースを端キャップウェハ1014上の金属トレース1026に接続するのにこれら電極を用いることができるからである。
図10Eは、端キャップウェハ1014がジャイロ用の制御電子機器1028を含むさらに別の実施例を図示する。たとえばCMOS特定要素向け集積回路(ASIC)デバイスなどの制御電子機器1028を含む端キャップウェハ1014を製作することができる。端キャップウェハ1014に制御電子機器1028を適用することは、第1のSiO2層1030上に金属トレース1032(たとえばAl)を塗布することを含む。金属トレース1032は、制御電子機器1028から、真空シールのためのボンディングライン1034の下を通り、電力ならびに制御および速度信号を制御電子機器1028へおよびそれから通信するコンタクトパッド1036に達する。これに代えて、端キャップウェハ1014を通る垂直コネクトピン(図示せず)を代わりに設けて、金属トレース1032を排除することができる。この場合、集積デバイスの上側にコンタクトを設ける。制御電子機器1028の金属トレース1032の上に第2のSiO2層1038を塗布して、ボンディングパッド1042を通して制御電子機器1028を励起、検知およびバイアス電極に結合する金属トレース1040の第2の層を分離する。
図10Fは、制御電子機器1028を含む集積化端キャップウェハ1014を図示する。以前の実施例と同様に、ボンディングライン1034を溶融し、集積化デバイスの周のまわりに真空シール1020を形成する。同様に、ボンディングパッド1042を溶融して、さまざまな励起、検知およびバイアス電極1004とする。
CMOS制御電子機器との比較的シームレスな後の集積化を可能にするデバイス設計の
特定的な特徴は、電極への接続がなされるベースプレートウェハからデバイスウェハ対の上面へ信号線をもってくる「垂直コネクトピン」の存在である。ボンディングプロセスの間に、端キャップウェハ上のフィードスルーラインにまたはCMOS電子機器上の関連のメタライゼーションにピンを接続することができる。これらの電気的接続を行なうボンディングプロセスでは、ジャイロスコープ共振器を収容する真空封止キャビティも作られる。ボンディングは、真空気密封止および高品質な電気的接続を確実にするはんだリフロー(Au−Snなど)を用いて行なうことができる。
真空気密封止を確実にし、かつ電気的接続性および機械的一貫性を維持するには、デバイスウェハ対および端キャップウェハ/デバイス対ボンディング方法の適切な選択が重要である。特に、デバイスウェハ対は、Au熱圧縮またはAu−Si共融などのより高温のプロセスでボンディングされなければならず、一方で読出電子機器ウェハは、Au−SnまたはAu−Inなどのより低温のプロセスでボンディングされなければならない。これが行なわれるのは、読出電子機器ウェハボンディング段階の間の独立した電極の機械的一貫性を維持するためである。
平面共振器からベースプレートへのボンディングは強固なAu/Si共融結合によって達成可能であるので、融点が約300℃であるはんだ封止リングアプローチを端キャップウェハから共振器ウェハへのボンディングに用いることができる。これにより、ジャイロは、必要に応じて約200℃の高い温度環境で動作できるようになる。高いg環境での誘導容量性ばらつきを低減するため、シリコン平面共振器ウェハとベースプレート対とを、CMOS制御電子機器を内蔵するSi読出電子機器ウェハに直接にボンディングすることができる。Au/Si共融ボンディングを用いてジャイロ検知および制御電極をSi読出電子機器ウェハ上の制御電子機器に直接に接続することにより、高いg負荷および熱ばらつきに対する全体的な強固さを高めることができる。さらに、ジャイロ構造が読出電子機器ウェハの一部を形成するので、電子機器集積およびウェハ真空封入を1つの作製ステップで達成する。
この発明の好ましい実施例の以上の説明は、図示および説明の目的のためになされた。網羅的であることまたは開示されたとおりの形態にこの発明を限定することを意図するものではない。上記教示に照らして多数の変形例および修正例が可能である。この発明の範囲は、詳細な説明によってではなくむしろ添付の請求項によって限定されることが意図される。上記明細書、例およびデータは、この発明の製造および使用の完全な説明を与える。この発明の範囲から逸脱することなくこの発明の多数の実施例をなし得るので、この発明は添付の請求項に属する。
本発明の例示的な平面共振器ジャイロスコープの上面図である。 本発明の例示的な平面共振器ジャイロスコープの側面図である。 本発明の例示的な平面共振器のパターンを示す図である。 例示的な共振器の第1のモードの電極動作を示す図である。 本発明の例示的なセグメント化平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデルを表わす図である。 本発明の例示的なセグメント化平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデルを表わす図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 様々なモードの例示的な中実平面共振器ジャイロスコープの有限要素モデル内の歪みエネルギーを示す図である。 本発明の例示的なセグメント化平面共振器ジャイロスコープの別の有限要素モデルを示す図である。 本発明の例示的なセグメント化平面共振器ジャイロスコープの別の有限要素モデルを示す図である。 この発明の分離型共振器を製作するのに使用可能なマスクを示す図である。 この発明の分離型共振器を製作するのに使用可能なマスクを示す図である。 この発明の分離型共振器を製作するのに使用可能なマスクを示す図である。 この発明の例示的な製造プロセスの様々な段階を示す図である。 この発明の例示的な製造プロセスの様々な段階を示す図である。 この発明の例示的な製造プロセスの様々な段階を示す図である。 埋込電極を露出するように4分の1が破断された例示的な共振器を示す図である。 端キャップ、読出電子機器がアセンブルされていない例示的なジャイロを示す図である。 この発明に従う共振器を製作する例示的な方法のフローチャートの図である。 面内で振動する4つの質量体を含む、代替的な分離型平面共振器ジャイロスコープ実施例を示す図である。 面内で振動する4つの質量体のコリオリ検知モードを示す図である。 面内で振動する4つの質量体のコリオリ検知モードを示す図である。 一体化真空キャビティ壁を含むベースプレートへの端キャップウェハの一体化を示す図である。 一体化真空キャビティ壁を含むベースプレートへの端キャップウェハの一体化を示す図である。 一体化真空キャビティ壁を含むベースプレートへの端キャップウェハの一体化を示す図である。 端キャップウェハの上に設けられた励起、検知およびバイアス電極への給電部を含むさらなる実施例を示す図である。 端キャップウェハがジャイロ用制御電子機器を含むさらに別の実施例を示す図である。 制御電子機器を含む集積化端キャップウェハを示す図である。

Claims (42)

  1. 慣性センサであって、
    中央装着点を有する、実質的に面内の中実ディスクの振動のためのコリオリ検知に好適な2つの縮退面内モードを有する平面機械式共振器と、
    前記中央装着点における平面機械式共振器用剛性支持体と、
    前記平面機械式共振器の縮退面内モードの振動を励起するための、前記平面機械式共振器の内部の少なくとも1つの励起電極と、
    励起された前記平面機械式共振器の縮退面内モードの振動を検知するための、前記平面機械式共振器の内部の少なくとも1つの検知電極とを含む、慣性センサ。
  2. 平面共振器の振動は、前記剛性支持体から実質的に分離される、請求項1に記載の慣性センサ。
  3. 前記面内振動は、前記中央装着点の周りの実質的に径方向の運動を含む、請求項1に記載の慣性センサ。
  4. 前記剛性支持体を支持するベースプレート、励起電極、および検知電極をさらに含む、請求項1に記載の慣性センサ。
  5. 前記平面機械式共振器は複数のスロットを含む、請求項1に記載の慣性センサ。
  6. 前記複数のスロットは、前記中央装着点の周りに環状パターンに配置される、請求項5に記載の慣性センサ。
  7. 前記複数のスロットは、前記中央装着点の周りに実質的に均一な径方向間隔取りで配置される、請求項5に記載の慣性センサ。
  8. 前記複数のスロットは対称パターンに配置される、請求項5に記載の慣性センサ。
  9. 前記少なくとも1つの励起電極は、前記複数のスロットのうち1つ以上の中に配設される、請求項5に記載の慣性センサ。
  10. 前記少なくとも1つの励起電極は、前記複数のスロットのうち1つ以上の内側スロットの中に配設される、請求項9に記載の慣性センサ。
  11. 前記少なくとも1つの検知電極は、前記複数のスロットのうち1つ以上の中に配設される、請求項5に記載の慣性センサ。
  12. 前記少なくとも1つの検知電極は、前記複数のスロットのうちの1つ以上の外側スロットの中に配設される、請求項11に記載の慣性センサ。
  13. 前記平面機械式共振器は4つの質量体を含み、その各々は面内振動モードの単純縮退対を有する、請求項1に記載の慣性センサ。
  14. 前記平面機械式共振器は、コリオリ検知のために前記4つの質量体の対称運動を発生する2つの縮退面内システムモードを有する、請求項13に記載の慣性センサ。
  15. 前記共振器と同じウェハから形成された一体化ケース真空壁をさらに含む、請求項1に記載の慣性センサ。
  16. 真空シールにより前記ケース壁にボンディングされた端キャップウェハをさらに含む、請求項1に記載の慣性センサ。
  17. 前記端キャップウェハは、前記慣性センサ用の読出電子機器を含む、請求項16に記載の慣性センサ。
  18. 慣性センサを製作する方法であって、
    中央装着点を有する、実質的に面内の中実ディスクの振動のためのコリオリ検知に好適な2つの縮退面内モードを有する平面機械式共振器を設けるステップと、
    前記中央装着点で前記平面機械式共振器を支持するステップと、
    前記平面機械式共振器の縮退面内モードを励起するため、前記平面機械式共振器の内部に少なくとも1つの励起電極を設けるステップと、
    励起された前記平面機械式共振器の縮退面内モードの振動を検知するため、前記平面機械式共振器の内部に少なくとも1つの検知電極を設けるステップとを含む、方法。
  19. 平面共振器の振動は、剛性支持体から実質的に分離される、請求項18に記載の方法。
  20. 振動は、前記中央装着点の周りの実質的に面内の振動を含む、請求項18に記載の方法。
  21. 前記剛性支持体を支持するベースプレート、励起電極、および検知電極をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  22. 前記センサは、前記ベースプレートをエッチングするステップと、エッチングされた前記ベースプレートにウェハをボンディングするステップと、前記ウェハをスルーエッチングして、共振器、励起電極、および検知電極を形成するステップとによって製作される、請求項21に記載の方法。
  23. スルーエッチングされた前記ウェハを所望の厚みに研削および研磨するステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記ウェハをスルーエッチングするステップは、前記慣性センサ用のケース真空壁も形成する、請求項22に記載の方法。
  25. 前記平面機械式共振器は複数のスロットを含む、請求項18に記載の方法。
  26. 前記複数のスロットは、前記中央装着点の周りに環状パターンに配置される、請求項25に記載の方法。
  27. 前記複数のスロットは、前記中央装着点の周りに実質的に均一な径方向間隔取りで配置される、請求項25に記載の方法。
  28. 前記複数のスロットは対称パターンに配置される、請求項25に記載の方法。
  29. 前記少なくとも1つの励起電極は、前記複数のスロットのうち1つ以上の中に配設される、請求項25に記載の方法。
  30. 前記少なくとも1つの励起電極は、前記複数のスロットのうち1つ以上の内側スロットの中に配設される、請求項29に記載の方法。
  31. 前記少なくとも1つの検知電極は、前記複数のスロットのうち1つ以上の中に配設される、請求項28に記載の方法。
  32. 前記少なくとも1つの検知電極は、前記複数のスロットのうちの1つ以上の外側スロットの中に配設される、請求項31に記載の方法。
  33. 前記平面機械式共振器は4つの質量体を含み、その各々は面内振動モードの単純縮退対を有する、請求項18に記載の方法。
  34. 前記平面機械式共振器は、コリオリ検知のために前記4つの質量体の対称運動を発生する2つの縮退面内システムモードを有する、請求項33に記載の方法。
  35. 前記共振器と同じウェハから形成された一体化ケース真空壁を設けるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  36. 真空シールにより前記ケース壁にボンディングされた端キャップウェハを設けるステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  37. 前記端キャップウェハは、前記慣性センサ用の読出電子機器を含む、請求項36に記載の方法。
  38. 慣性センサのための実質的に面内の中実ディスクの振動のためのコリオリ検知に好適な2つの縮退面内モードを有する平面機械式の共振器であって、
    複数の同心リングと、
    前記同心リングを接続する交互配置セグメントとを含み、
    前記平面機械式の共振器は、
    前記平面機械式の共振器の縮退面内モードの振動を励起するための、前記複数の同心リングおよび前記交互配置セグメント内部の少なくとも1つの励起電極と、
    励起された前記平面機械式の共振器の縮退面内モードの振動を検知するための、前記複数の同心リングおよび前記交互配置セグメント内部の少なくとも1つの検知電極とを含む、共振器。
  39. 前記同心リングは実質的に円形である、請求項38に記載の共振器。
  40. 前記平面機械式の共振器は中央装着点で支持される、請求項38に記載の共振器。
  41. 前記平面機械式の共振器は円周部において支持される、請求項38に記載の共振器。
  42. 前記平面機械式の共振器は、励起されると実質的に面内振動を呈する、請求項38に記載の共振器。
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