JP4697003B2 - 電力線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、電力線通信モデムの使用を制限する電力線通信システムに関する。
電力線通信ネットワークで用いられる電力線通信（ＰＬＣ）モデムは、電力線上に数Ｍｂｐｓから数１００Ｍｂｐｓの信号を重畳することから、通信時に他の精密機器を誤作動させる可能性がある。病院では、精密機器の誤動作は絶対に避ける必要があり、電力線通信を禁止する手段が必要となる。
電力線通信信号の非伝送時に消費電力を減少する技術が、特許文献１に記載されている。電力線通信状態を検出し、負荷の運転状態を制御することで、電力線に当該負荷から供給されるノイズを低減する技術が、特許文献２に記載されている。
特開平６−１７７８０２号公報 特開２００４−１４０７５６号公報
特許文献１，２に記載される技術では、電力線通信を禁止することはできない。
本発明は、電力線通信を効果的に禁止できる電力線通信システムを提示することを目的とする。
本発明に係る電力線通信システムは、電力線上に電力線通信（ＰＬＣ）禁止信号を出力する電力線通信制限装置と、当該電力線に接続するＰＬＣモデム装置であって、当該ＰＬＣ禁止信号を検出すると、ＰＬＣ信号の当該電力線への送出を停止するＰＬＣモデム装置とを具備する電力線通信システムであって、当該電力線通信制限装置が、当該電力線上のＰＬＣ信号を検出するＰＬＣ信号検出装置と、当該ＰＬＣ禁止信号を発生する禁止信号発生装置と、当該ＰＬＣ検出装置による当該ＰＬＣ信号の検出に応じて、当該禁止信号発生装置に当該ＰＬＣ禁止信号を発生させる制御回路とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、容易に電力線通信の使用を禁止できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図１は、本発明の第１実施例の概略構成ブロック図を示す。ここでは、通常の電力線通信モデムが使用禁止である病院内等の屋内を想定している。
電力線１０に支線電力線１２，１４が接続し、支線電力線１２にはコンセント１２ａ，１２ｂが装備され、支線電力線１４にはコンセント１４ａ，１４ｂが装備されている。
本発明の位置実施例である電力線通信制限装置２０の電源プラグ２２が、コンセント１２ａに接続されている。コンセント１２ｂには、電力線通信（ＰＬＣ）モデム装置４０の電源プラグ４２が接続し、ＰＬＣモデム４０には更に、データ端末４４が接続する。コンセント１４ａには、ＰＬＣモデム装置５０の電源プラグ５２が接続し、ＰＬＣモデム５０には更に、データ端末５４が接続する。ＰＬＣモデム装置４０，５０が、許可を得ずにコンセント１２ｂ，１４ａに接続され、データ端末５４間でＰＬＣによるデータ交換が行われようとしている。
電力線通信制限装置２０は、電源プラグ２２が接続する電力線１２上の電力線通信信号を取込み、後述する禁止信号を当該電力線１２に放射する送受信回路２４と、電力線１２上の電気信号のスペクトルを計測するスペクトル測定装置２６と、全体を制御する制御回路２８と、制御回路２８の一時データ等を記憶する記憶回路３０と、禁止信号を発生する禁止信号発生回路３２とを具備する。
送受信回路２４は、電力線１２上の電気信号、この場合には、主としてＰＬＣ信号を取込み、スペクトル測定装置２６に供給する。スペクトル測定装置２６は、送受信回路２４からの電気信号のスペクトルを測定し、その測定結果を制御回路２８に通知する。制御回路２８は、スペクトル測定装置２６の測定結果から、電力線１２上にＰＬＣ信号が存在するか否かを判定する。記憶回路３０には、ＰＬＣ信号がスペクトル上で示す特徴的なパターンが記憶されており、制御回路２８は、この特徴パターンとスペクトル測定装置２６の測定結果を照合する。
電力線１２上にＰＬＣ信号が存在すると判断すると、制御回路２８は、禁止信号発生回路３２に禁止信号を発生させる。禁止信号は、例えば、特定の周波数におけるトーン信号、または、一定の変調を行った信号である。勿論、禁止信号は、精密電子機器に悪影響を与えない周波数帯とパワーで送出される。送受信回路２４は、禁止信号発生回路３２からの禁止信号を電源プラグ２２に、即ち電力線１２に送出する。
ＰＬＣモデム４０，５０は、電力線１２，１４上でこの禁止信号を受信すると、以後、一定期間、ＰＬＣ信号の送出を停止する。
禁止信号は、電力線１２上にＰＬＣ信号を検出する都度、一定期間、連続的に又は間欠的に電力線１２に送出される。より簡易には、電力線１２上にＰＬＣ信号を検出するか否かに関わらず、連続的又は間欠的に禁止信号を電力線１２に送出しても良い。禁止信号が間欠的に電力線１２に送出される場合、その周期は、ＰＬＣモデム４０，５０がＰＬＣ信号の送出を停止する期間よりも短く設定される。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。
符号の説明
１０，１２，１４：電力線
１２ａ，１２ｂ，１４ａ，１４ｂ：コンセント
２０：電力線通信制限装置
２２：電源プラグ
２４：送受信回路
２６：スペクトル測定装置
２８：制御回路
３０：記憶回路
３２：禁止信号発生回路
４０：電力線通信（ＰＬＣ）モデム装置
４２：電源プラグ
４４：データ端末
５０：電力線通信（ＰＬＣ）モデム装置
５２：電源プラグ
５４：データ端末

Claims (1)

  1. 電力線上に電力線通信（ＰＬＣ）禁止信号を出力する電力線通信制限装置（２０）と、
    当該電力線に接続するＰＬＣモデム装置であって、当該ＰＬＣ禁止信号を検出すると、ＰＬＣ信号の当該電力線への送出を停止するＰＬＣモデム装置（４０，５０）
    とを具備する電力線通信システムであって、
    当該電力線通信制限装置が、
    当該電力線上のＰＬＣ信号を検出するＰＬＣ信号検出装置（２６）と、
    当該ＰＬＣ禁止信号を発生する禁止信号発生装置（３２）と、
    当該ＰＬＣ検出装置（２６）による当該ＰＬＣ信号の検出に応じて、当該禁止信号発生装置（３２）に当該ＰＬＣ禁止信号を発生させる制御回路（２８）
    とを具備することを特徴とする電力線通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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