JP4695228B2 - パネル部材ユニットおよび電子機器並びに取り付け部材 - Google Patents

パネル部材ユニットおよび電子機器並びに取り付け部材 Download PDF

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Description

本発明は、パネル部材と、パネル部材の外周面に取り付けられる枠体とを備えるパネル部材ユニットに関する。
いわゆるノートブックパーソナルコンピュータ(以下「ノートパソコン」)は広く知られる。ノートパソコンは、機器本体に揺動自在に連結されるディスプレイ用筐体を備える。このディスプレイ用筐体にパネル部材ユニットすなわち液晶ディスプレイ(LCD)パネルユニットが収容される。LCDパネルユニットには、パネル部材すなわちLCDパネルに光を供給する蛍光管が組み込まれる。LCDパネルユニットには蛍光管に電力を供給するインバータ基板といった付属部品が接続される。
特開2003−29244号公報 特開2003−167231号公報 特開2001−255511号公報 特開2002−072237号公報 特開2003−015150号公報 特開昭62−243399号公報
インバータ基板は、例えば特許文献2に記載されるように、LCDパネルの裏面のカバーに直接に取り付けられる。取り付けにあたってLCDパネルのカバーにねじがねじ込まれる。こうしたねじはLCDパネルの裏面に直交する方向にカバーにねじ込まれる。こうした方向にねじがねじ込まれるとLCDパネルには大きな力が加わってしまう。LCDパネルは破損してしまうことが考えられる。したがって、インバータ基板の取り付けにあたって組立は慎重に実施されなければならない。組立効率の低下は避けられない。
その他、インバータ基板はディスプレイ用筐体に取り付けられることができる。こういった場合には、LCDパネルユニットの取り付けに先立ってディスプレイ用筐体にはインバータ基板が取り付けられる。続いて、インバータ基板には、LCDパネルユニットから延びる配線が接続される。この接続にあたってLCDパネルユニットは作業台上で直立姿勢に保持されなければならない。あるいはLCDパネルユニットは作業者の手で空中に保持されなければならない。作業性がよくない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、パネル部材の破損を回避しつつ付属部品をパネル部材に比較的に簡単に取り付けることができるパネル部材ユニットおよび電子機器を提供することを目的とする。本発明は、そういったパネル部材ユニットおよび電子機器の実現に大いに貢献することができる取り付け部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、パネル部材と、パネル部材の外周面上で当該パネル部材に所定の連結機構で連結され、パネル部材の背後で付属部品を受け止める取り付け部材とを備えることを特徴とするパネル部材ユニットが提供される。
こうしたパネル部材ユニットでは、取り付け部材はパネル部材の外周面上で当該パネル部材に連結される。したがって、取り付け部材およびパネル部材の連結にあたって、パネル部材の裏面に直交する方向に力は作用しない。パネル部材の破損は確実に回避されることができる。取り付け部材は、例えばパネル部材の外周面に取り付けられる枠体を介してパネル部材に連結されればよい。
連結機構には、外周面に直交する方向に枠体に形成されるねじ孔と、取り付け部材を貫通しつつねじ孔にねじ込まれるねじとが用いられればよい。こうしてねじ孔は、パネル部材の外周面に直交する方向に枠体に形成される。したがって、ねじは、パネル部材の外周面に直交する方向にねじ込まれる。パネル部材の裏面に直交する方向に力は作用しない。
取り付け部材は、外周面に重ね合わせられて、ねじで枠体に連結されるブラケットと、付属部品を収容し、パネル部材の裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する収容部材と、案内路中で収容部材の移動を規制する規制機構とを備えればよい。
こうしたパネル部材ユニットでは、ブラケットおよび収容部材の連結にあたって、収容部材は、パネル部材の裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する。したがって、ブラケットおよび収容部材の連結にあたってパネル部材の裏面に直交する方向に力は作用しない。パネル部材の破損は確実に回避されることができる。規制機構に基づき案内路中で収容部材の移動は規制される。収容部材のブラケットからの離脱は阻止される。収容部材はブラケットに確実に保持されることができる。こうして収容部材はパネル部材に比較的に簡単に取り付けられることができる。
こうしたパネル部材ユニットでは、ブラケットにはパネル部材の裏面に直交する方向にねじ孔が形成されればよい。こうしたブラケットに基づき例えばねじで筐体といった被結合部材に結合されることができる。ブラケットは例えば板金から構成されればよい。
以上のようなパネル部材には例えばディスプレイパネルが用いられればよい。付属部品には、前記ディスプレイパネルに接続されるインバータ基板が含まれればよい。このとき、収容部材は絶縁材料から構成されればよい。こうして収容部材が絶縁材料から構成されれば、ディスプレイパネルおよびインバータ基板は確実に絶縁されることができる。
第2発明によれば、筐体と、筐体内に収容されるディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの外周面上で当該ディスプレイパネルに所定の連結機構で連結され、ディスプレイパネルの背後で付属部品を受け止める取り付け部材とを備えることを特徴とする電子機器が提供される。
こうした電子機器では、取り付け部材はディスプレイパネルの外周面上で当該ディスプレイパネルに連結される。したがって、取り付け部材およびディスプレイパネルの連結にあたって、ディスプレイパネルの裏面に直交する方向に力は作用しない。ディスプレイパネルの破損は確実に回避されることができる。取り付け部材は、例えばディスプレイパネルの外周面に取り付けられる枠体を介してディスプレイパネルに連結されればよい。
連結機構には、外周面に直交する方向に枠体に形成されるねじ孔と、取り付け部材を貫通しつつねじ孔にねじ込まれるねじとが用いられればよい。こうしてねじ孔は、ディスプレイパネルの外周面に直交する方向に枠体に形成される。したがって、ねじは、ディスプレイパネルの外周面に直交する方向にねじ込まれる。ディスプレイパネルの裏面に直交する方向に力は作用しない。
取り付け部材は、外周面に重ね合わせられて、ねじで枠体に連結されるブラケットと、付属部品を収容し、ディスプレイパネルの裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する収容部材と、案内路中で収容部材の移動を規制する規制機構とを備えればよい。
こうした電子機器では、ブラケットおよび収容部材の連結にあたって、収容部材は、ディスプレイパネルの裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する。したがって、ブラケットおよび収容部材の連結にあたってディスプレイパネルの裏面に直交する方向に力は作用しない。ディスプレイパネルの破損は確実に回避されることができる。規制機構に基づき案内路中で収容部材の移動は規制される。収容部材のブラケットからの離脱は阻止される。収容部材はブラケットに確実に保持されることができる。こうして収容部材はディスプレイパネルに比較的に簡単に取り付けられることができる。
ブラケットには、ディスプレイパネルの裏面に直交する方向にねじ孔が形成されればよい。こうしたブラケットが例えばディスプレイパネルの外側に広がれば、ディスプレイパネルは例えばねじに基づき比較的に簡単に筐体に結合されることができる。しかも、結合にあたってディスプレイパネルの裏面に直交する方向に力は作用しない。ブラケットは例えば板金から構成されればよい。
以上のような電子機器では、付属部品には、ディスプレイパネルに接続されるインバータ基板が含まれればよい。このとき、収容部材は絶縁材料から構成されればよい。こうして収容部材が絶縁材料から構成されれば、ディスプレイパネルおよびインバータ基板は確実に絶縁されることができる。
第3発明によれば、パネル部材の外周面上で当該パネル部材に連結され、パネル部材の背後で付属部品を受け止めることを特徴とする取り付け部材が提供される。
こうした取り付け部材はパネル部材の外周面上で当該パネル部材に連結される。したがって、取り付け部材およびパネル部材の連結にあたって、パネル部材の裏面に直交する方向に力は作用しない。パネル部材の破損は確実に回避されることができる。取り付け部材は、例えばパネル部材の外周面を囲む枠体に所定の連結機構で連結されればよい。
連結機構には、外周面に直交する方向に枠体に形成されるねじ孔と、取り付け部材を貫通しつつねじ孔にねじ込まれるねじとが用いられればよい。こうしてねじ孔は、パネル部材の外周面に直交する方向に枠体に形成される。したがって、ねじは、パネル部材の外周面に直交する方向にねじ込まれる。パネル部材の裏面に直交する方向に力は作用しない。
取り付け部材は、外周面に重ね合わせられて、ねじで枠体に連結されるブラケットと、付属部品を収容し、パネル部材の裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する収容部材と、案内路中で収容部材の移動を規制する規制機構とを備えればよい。
ブラケットおよび収容部材の連結にあたって、収容部材は、パネル部材の裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する。したがって、ブラケットおよび収容部材の連結にあたってパネル部材の裏面に直交する方向に力は作用しない。パネル部材の破損は確実に回避されることができる。規制機構に基づき案内路中で収容部材の移動は規制される。収容部材のブラケットからの離脱は阻止される。収容部材はブラケットに確実に保持されることができる。こうして収容部材はパネル部材に比較的に簡単に取り付けられることができる。
ブラケットにはパネル部材の裏面に直交する方向にねじ孔が形成されればよい。こうしたブラケットに基づき例えばねじで筐体といった被結合部材に結合されることができる。ブラケットは例えば板金から構成されればよい。
以上のようなパネル部材には例えばディスプレイパネルが用いられればよい。付属部品には、前記ディスプレイパネルに接続されるインバータ基板が含まれればよい。このとき、収容部材は絶縁材料から構成されればよい。こうして収容部材が絶縁材料から構成されれば、ディスプレイパネルおよびインバータ基板は確実に絶縁されることができる。
以上のように本発明によれば、パネル部材の破損を回避しつつ付属部品をパネル部材に比較的に簡単に取り付けることができるパネル部材ユニットおよび電子機器は提供される。本発明によれば、そういったパネル部材ユニットおよび電子機器の実現に大いに貢献することができる取り付け部材は提供される。
図1は、電子機器すなわちノートブックパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)の全体構成を概略的に示す斜視図である。 図2は、カバーおよびベースに組み付けられる液晶ディスプレイ(LCD)パネルユニットの様子を概略的に示す分解斜視図である。 図3は、LCDパネルユニットの構造を概略的に示す分解斜視図である。 図4は、収容部材が取り付けられた状態のLCDパネルユニットの構造を概略的に示す斜視図である。 図5は、LCDパネルに取り付けられるブラケットの構造を概略的に示す斜視図である。 図6は、ブラケットに収容部材が取り付けられる際に収容部材の様子を概略的に示す部分分解斜視図である。 図7は、図4の7−7線に沿った断面図であり、ブラケットに収容部材が取り付けられる際に収容部材の様子を概略的に示す図である。 図8は、収容部材およびインバータ基板の構造を概略的に示す分解斜視図である。 図9は、ベースに取り付けられる金属板の構造を示すベースの平面図である。 図10は、ブラケットに収容部材が取り付けられる際に収容部材の様子を概略的に示すLCDパネルユニットの斜視図である。 図11は、図7に対応し、ブラケットに収容部材が取り付けられる際に収容部材の様子を概略的に示す断面図である。 図12は、他の実施形態に係る収容部材が取り付けられた状態のLCDパネルユニットの構造を概略的に示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は電子機器すなわちノートブックパーソナルコンピュータ(いわゆるノートパソコン)11の外観を概略的に示す。このノートパソコン11は、薄型の機器本体12と、所定の回転軸13回りで揺動自在に機器本体12に連結されるディスプレイ用筐体14とを備える。機器本体12の筐体内にはいわゆるマザーボード(図示されず)が組み込まれる。周知の通り、マザーボードには例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリといった主要な処理回路が実装される。CPUは、例えばメモリに一時的に取り込まれるOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションソフトウェアに基づき演算処理を実施する。CPUの演算処理にあたって、使用者は、機器本体12に搭載されるキーボード15やポインティングデバイス16といった入力装置から様々なデータや指令を入力することができる。
ディスプレイ用筐体14は、ベース17と、ベース17に覆い被さるカバー18とを備える。カバー18およびベース17の間には、長方形の液晶ディスプレイ(LCD)パネルユニット19が収容される。LCDパネルユニット19の画面上にはCPUの演算処理に基づきグラフィックスやテキストが映し出される。カバー18やベース17は例えばポリカーボネートといった樹脂材料やマグネシウムといった金属材料から成型されればよい。
図2に示されるように、カバー18とベース17との結合にあたってディスプレイ用筐体14には複数本のねじ21がねじ込まれる。ねじ21の中心軸はLCDパネルユニット19の画面に直交する方向に配置される。ねじ21はディスプレイ用筐体14の正面から差し込まれる。ねじ21の差し込みにあたって、ディスプレイ用筐体14の正面には貫通孔22が区画されればよい。貫通孔22は例えば化粧材(図示されず)で覆われればよい。
LCDパネルユニット19は、LCDパネル24と、LCDパネル24の外周面を囲む枠体すなわちベゼル25とから構成される。LCDパネルユニット19には、ベゼル25の外周面から外側に広がる突片26が区画される。突片26には、前述のねじ21を受け入れるねじ孔27が形成される。すなわち、ねじ孔27は、LCDパネル24の画面に直交する方向に形成される。その一方で、ベース17には、ねじ21を受け入れるねじ孔28が形成される。こうしてLCDパネルユニット19およびカバー18並びにベース17の結合は確立される。
図3に示されるように、LCDパネルユニット19では、ベゼル25で区画される収容空間に矩形のLCDパネル24が収容される。このLCDパネル24は例えば1対のガラス基板の間で液晶セルを構成する。各液晶セルは表示画面の画素に対応する。LCDパネル24の背面には、拡散板29、プリズム板31、導光板32および反射板33といったパネル形のモジュール部品が順番に重ね合わせられる。導光板32の一端には2本の蛍光管34、34が隣接して配置される。周知の通り、蛍光管34から放射される光は導光板32の働きでLCDパネル24の全体に一様に行き着くことができる。反射板33の背後には表示制御用の回路基板35が配置される。この回路基板35は前後1対の絶縁性シート36a、36bに挟み込まれる。回路基板35にはフレキシブルプリント基板37が接続される。ベゼル25は、重ね合わせられたLCDパネル24、モジュール部品29、31、32、33および絶縁性シート36a、36bを相互に結合する。ベゼル25は1部材でもよく、複数部材に分割されてもよい。
図4に示されるように、LCDパネルユニット19には1対のブラケット38、38が取り付けられる。1対のブラケット38、38は、連結機構41に基づきLCDパネル24の外周面すなわち短辺側の側面に取り付けられる。ブラケット38は、LCDパネル24の裏面に沿って延びる第1平板部材42を備える。第1平板部材42はLCDパネル24の短辺に沿って延びる。第1平板部材42には、第1平板部材42から折れ曲がる1対の第2平板部材43が一体に形成される。第2平板部材43は前述の突片26に相当する。第2平板部材43は、LCDパネル24の外周面すなわち長辺側の側面から直立する。個々の第2平板部材43には前述のねじ孔27が穿たれる。ねじ孔27は、LCDパネル24の裏面に直交する方向に形成される。
ブラケット38は例えば亜鉛めっき処理鋼板といった板金から構成されればよい。板金の採用によれば、薄型化にも拘わらず十分な強度は確保されることができる。しかも、ブラケット38では、ESD(静電放電)効果やEMI(電磁波シールド)効果、放熱効果は発揮されることができる。
第1平板部材42には、同様に、LCDパネル24の裏面に沿って延びる第3平板部材44が一体に形成される。第3平板部材44同士はLCDパネル24の裏面で相互に接近する。第3平板部材44にはLCDパネル24の裏面に平行に延びる板片45が一体に形成される。板片45は、段差に基づきLCDパネル24の裏面から離隔して配置される。
板片45、45の間には、付属部品すなわちインバータ基板46を収容する収容部材47が連結される。インバータ基板46は収容部材47の収容空間に嵌め込まれる。ここでは、収容部材47およびLCDパネル24の間には所定の隙間が形成されればよい。収容部材47は例えば樹脂材料といった絶縁材料から成型されればよい。収容部材47はインバータ基板46およびLCDパネル24の間に配置される。インバータ基板46およびLCDパネル24は確実に絶縁されることができる。
インバータ基板46には、電圧を瞬間的に引き上げるトランス(図示されず)が組み込まれる。こうしたインバータ基板46は、LCDパネルユニット19内に組み込まれる蛍光管34に交流電流を供給する。インバータ基板46および蛍光管34は例えば配線48およびコネクタ49、49に基づき接続される。配線48はLCDパネル24の短辺側の側面に沿ってLCDパネルユニット19内に延びる。その一方で、インバータ基板46から延びる配線51はコネクタ52に基づき例えば機器本体12内のマザーボードに接続される。コネクタ52には、前述されるように、回路基板35に向かって延びるフレキシブルプリント基板37が接続される。機器本体12のマザーボードからフレキシブルプリント基板37を通じて供給される駆動信号は、回路基板35上に構築される表示制御回路に取り込まれる。表示制御回路は、供給される駆動信号に基づき各液晶セルの動作を制御する。
図5に示されるように、第1平板部材42には、第1平板部材42から折れ曲がる複数の固定部材53が一体に形成される。固定部材53はLCDパネル24の短辺側の側面に重ね合わせられる。個々の固定部材53には締結用の貫通孔54が穿たれる。この貫通孔54に応じてベゼル25の側面にはねじ孔55が穿たれる。すなわち、ねじ孔55はLCDパネル24の外周面に直交する方向に形成される。ねじ56は貫通孔54を貫通した後にねじ孔55にねじ込まれる。こうしてブラケット38はLCDパネル24に固定される。ねじ孔55およびねじ56は本発明の連結機構41として機能する。
次に、ブラケット38および収容部材47の連結構造を詳細に説明する。図6に示されるように、収容部材47には、側壁47aから外側に向かって延びる1対の第1板片61、61が区画される。第1板片61、61の表面には1水平面が規定される。一方の第1板片61には、その表面から直立する第2板片62が接続される。ここでは、第2板片62は収容部材47の側壁47aに一端で接続される。第1板片61の表面には、収容部材47の側壁47aから外側に向かって延びる第3板片63が向き合わせられる。第3板片63は第1板片61、61に平行に延びる。第3板片63は弾性変形することができる。第3板片63の下面には、図7に示されるように、第1板片61、61に向かって盛り上がる突起部63aが形成される。収容部材47およびブラケット38の連結にあたって、突起部63aは、板片45に規定される溝64内に受け入れられる。同時に、板片45の下面は第1板片61、61の表面すなわち1水平面に受け止められる。板片45の側面は第2板片62に受け止められる。板片45の先端は側壁47aに受け止められる。こうしてブラケット38および収容部材47の連結は確立される。ただし、第1板片61、61は例えば1つの板片から構成されてもよい。
次に、インバータ基板46および収容部材47の嵌め込み構造を詳細に説明する。図8に示されるように、収容部材47の側壁47aおよび底板47bには1対の切り欠き65、65が形成される。個々の切り欠き65には、側壁47aから延びる突壁47cが配置される。この突壁47cには収容空間に向かって突起すなわち爪47dが突き出る。インバータ基板46が収容部材47の収容空間に受け入れられると、インバータ基板46は爪47dに押し当てられる。このとき、突壁47cは収容部材47の外側に向かって弾性変形する。インバータ基板46がさらに収容空間に押し込まれると、爪47dはインバータ基板46に引っ掛けられる。こうしてインバータ基板46は収容部材47に嵌め込まれる。
図9に示されるように、ベース17には平板状の金属板71が取り付けられる。金属板71の両側には、ベース17の短辺側の側壁に向かって突き出る複数の第1フィン72が区画される。金属板71の下側には、ベース17の長辺側の側壁に向かって突き出る1対の第2フィン73が区画される。同様に、金属板71の下側には、ベース17の長辺側の側壁に向かって突き出る第3フィン74が区画される。第1および第2フィン72、73は、ベース17から離れる方向に湾曲する。ベース17では、第3フィン74に対応する位置に窪み76が区画される。窪み76内では、第3フィン74はベース17に近づく方向に湾曲する。窪み76にはLCDパネル24に取り付けられる収容部材47が受け入れられる。こうした金属板71には例えばアルミニウムといった金属材料が用いられればよい。
ベース17にLCDパネルユニット19が取り付けられると、LCDパネルユニット19は金属板71に向かって押し付けられる。こうして第1フィン72はブラケット38の第1平板部材42に弾性的に接触する。同様に、第2フィン73は第3平板部材44に弾性的に接触する。第3フィン74には、収容部材47に収容されるインバータ基板46が向き合わせられる。こうしてLCDパネル24やインバータ基板46からの熱は金属板71に伝導する。金属板71はカバー17のほぼ全面にわたって広がることから、熱は効率的に拡散されることができる。しかも、金属板71は電磁波シールドの役割を果たすことができる。
次に、LCDパネルユニット19の組立工程を簡単に説明する。図10に示されるように、まず、ベゼル25の外周面にブラケット38がねじ56に基づき取り付けられる。その後、フレキシブルプリント基板37がコネクタに基づき回路基板35に接続される。フレキシブルプリント基板37から延びる配線51やコネクタ52はLCDパネル24から外側に引き出される。
その後、収容部材47は、LCDパネル24の外側からLCDパネル24の裏面に平行に板片45に差し込まれる。収容部材47の収容空間には予めインバータ基板46が嵌め込まれればよい。同様に、インバータ基板46にはコネクタ49や配線51から延びるコネクタが予め接続されればよい。図11に示されるように、第1板片61は板片45の下面に沿って案内されつつスライドする。第3板片63の突起部63aは板片45の表面に受け止められる。第3板片63は弾性変形する。収容部材47がさらに押し込まれると、第1板片61および第3板片63は板片45に平行に移動する。こうして板片45上には第1板片61および第3板片63すなわち収容部材47の案内路が規定される。
その後、図7に示されるように、突起部63aは板片45の溝64に嵌め込まれる。案内路に沿って収容部材47の移動は規制される。収容部材47の離脱は阻止される。すなわち、突起部6aおよび溝64は本発明の規制機構として機能する。同時に、第2板片62は板片45の側面に受け止められる。このとき、収容部材47の側壁47aは板片45の先端に向き合わせられる。収容部材47の動きは規制される。こうして収容部材47およびブラケット38の連結は確立される。ブラケット38および収容部材47は本発明の取り付け部材ユニットとして機能する。こうしてLCDパネルユニット19は組み立てられる。
組み立てられたLCDパネルユニット19は裏返されつつベース17に取り付けられる。このとき、フレキシブルプリント基板37はLCDパネル24および収容部材47の間に挟み込まれることから、フレキシブルプリント基板37や配線51、コネクタ52のばたつきは回避されることができる。LCDパネルユニット19はベース17に比較的に簡単に重ね合わせられる。LCDパネルユニット19およびベース17にはカバー18が被せられる。こうしてディスプレイ用筐体14は完成する。その後、配線51およびコネクタ52は機器本体12内のマザーボードに接続される。
以上のようなLCDパネルユニット19ではブラケット38および収容部材47はLCDパネル24の外周面でベゼル25に固定される。固定にあたって、外周面に直交する方向にねじ56はねじ込まれる。しかも、ブラケット38および収容部材47の連結にあたって収容部材47は板片45上の案内路に沿ってブラケット38上を移動する。収容部材47はLCDパネル24の裏面に平行に移動する。したがって、ブラケット38および収容部材47の取り付けにあたってLCDパネル24の裏面に直交する方向に力は作用しない。LCDパネル24の破損は確実に回避されることができる。しかも、インバータ基板46といった付属部品は収容部材47に嵌め込まれる。収容部材47は、前述されるように、例えばねじやねじ孔といった連結機構を用いずにブラケット38に取り付けられる。LCDパネル24に比較的に簡単に取り付けられることができる。
従来のLCDパネルユニットには例えば1本の蛍光管が組み込まれる。その一方で、近年のLCDパネルユニットには2本の蛍光管が組み込まれる。インバータ基板内では例えば2つのトランスや回路基板が必要とされる。インバータ基板はこれまでに比べて大型化してしまう。しかしながら、本発明のLCDパネルユニット19では、インバータ基板46を受け止める収容部材47はLCDパネル24の背後に取り付けられる。ディスプレイ用筐体14の外形は小型化されることができる。その一方で、従来のように、LCDパネル24の外周面に隣り合わせでインバータ基板が配置されると、ディスプレイ用筐体の輪郭は大型化してしまう。
以上のようなLCDパネルユニット19では、例えば第3平板部材44は省略されてもよい。この場合、例えば第1平板部材42に直接に板片45が形成されればよい。収容部材47の横幅は板片45、45同士の間の距離に合わせて設定されればよい。また、収容部材47は例えばLCDパネル24の背後で全面にわたって広がってもよい。この場合、カバー18では窪み76の大きさは収容部材47に合わせて設定されればよい。付属部品には、インバータ基板46以外に例えばアンテナといったアンテナ関連部品やリモコン受光部といったリモコン関連部品、その他の様々な付属部品が含まれる。以上のような筐体14にはLCDパネル24以外にいかなるパネル部材が組み込まれてもよい。筐体14はノートパソコン以外の電子機器に利用されてもよい。
以上のようなLCDパネルユニット19では収容部材47およびブラケット38の連結にあたって例えばねじや接着剤が用いられてもよい。こういった場合には、収容部材47およびブラケット38の連結が確立された後に、ベゼル25の外周面にブラケット38がねじ56で取り付けられればよい。したがって、LCDパネルユニット19の組み立てにあたって、LCDパネル24の外周面に直交する方向からLCDパネル24の外周面にだけ力は作用する。LCDパネル24の破損は確実に回避されることができる。
以上のように収容部材47およびブラケット38が別部品で構成されれば、ブラケット38だけが簡単に交換されることができる。LCDパネル24の大きさや形状ごとにブラケット38が用意されれば、収容部材47は様々大きさや形状のLCDパネル24に確実に取り付けられることができる。
その他、例えば図12に示されるように、収容部材47およびブラケット38は一体化されてもよい。こういった一体化にあたって収容部材47およびブラケット38は例えば樹脂材料に基づき一体成型されればよい。前述のように連結機構に基づきブラケット38がベゼル25に連結されれば、収容部材47はLCDパネル24の背後に取り付けられることができる。したがって、LCDパネルユニット19の組み立てにあたって、LCDパネル24の外周面に直交する方向からLCDパネル24の外周面にだけ力は作用する。LCDパネル24の破損は確実に回避されることができる。しかも、こうして収容部材47およびブラケット38が1部品で構成されれば、部品単価や組立工賃は低減されることができる。その結果、製品コストは低減されることができる。一般に、携帯電話機や携帯情報端末といった電子機器に用いられる軽量小型のLCDパネルユニットには精密な造形が要求される。樹脂材料に基づく一体成型によれば、ブラケット38は精緻な造形で形作られることができる。この場合には、ブラケット38の取り付けにあたって、前述のねじ56に代えて例えば両面接着テープが用いられてもよい。
(付記1) パネル部材と、パネル部材の外周面上で当該パネル部材に所定の連結機構で連結され、パネル部材の背後で付属部品を受け止める取り付け部材とを備えることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記2) 付記1に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記パネル部材の外周面に取り付けられる枠体を備え、前記取り付け部材は枠体を介して前記パネル部材に連結されることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記3) 付記2に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記連結機構は、前記外周面に直交する方向に枠体に形成されるねじ孔と、取り付け部材を貫通しつつねじ孔にねじ込まれるねじとを備えることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記4) 付記3に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記取り付け部材は、前記外周面に重ね合わせられて、前記ねじで前記枠体に連結されるブラケットと、前記付属部品を収容し、パネル部材の裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する収容部材と、案内路中で収容部材の移動を規制する規制機構とを備えることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記5) 付記4に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記ブラケットには、前記裏面に直交する方向にねじ孔が形成されることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記6) 付記4に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記ブラケットは板金で構成されることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記7) 付記1に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記パネル部材はディスプレイパネルであることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記8) 付記7に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記付属部品には、前記ディスプレイパネルに接続されるインバータ基板が含まれることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記9) 付記8に記載のパネル部材ユニットにおいて、前記収容部材は絶縁材料から構成されることを特徴とするパネル部材ユニット。
(付記10) 筐体と、筐体内に収容されるディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの外周面上で当該ディスプレイパネルに所定の連結機構で連結され、ディスプレイパネルの背後で付属部品を受け止める取り付け部材とを備えることを特徴とする電子機器。
(付記11) 付記10に記載の電子機器において、前記ディスプレイパネルの外周面に取り付けられる枠体を備え、前記取り付け部材は枠体を介して前記ディスプレイパネルに連結されることを特徴とする電子機器。
(付記12) 付記11に記載の電子機器において、前記連結機構は、前記外周面に直交する方向に枠体に形成されるねじ孔と、取り付け部材を貫通しつつねじ孔にねじ込まれるねじとを備えることを特徴とする電子機器。
(付記13) 付記12に記載の電子機器において、前記取り付け部材は、前記外周面に重ね合わせられて、前記ねじで前記枠体に連結されるブラケットと、前記付属部品を収容し、ディスプレイパネルの裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する収容部材と、案内路中で収容部材の移動を規制する規制機構とを備えることを特徴とする電子機器。
(付記14) 付記13に記載の電子機器において、前記ブラケットには、前記裏面に直交する方向にねじ孔が形成されることを特徴とする電子機器。
(付記15) 付記13に記載の電子機器において、前記ブラケットは板金で構成されることを特徴とする電子機器。
(付記16) 付記10に記載の電子機器において、前記付属部品には、前記ディスプレイパネルに接続されるインバータ基板が含まれることを特徴とする電子機器。
(付記17) 付記13に記載の電子機器において、前記収容部材は絶縁材料から構成されることを特徴とする電子機器。
(付記18) 付記10に記載の電子機器において、処理回路を搭載した機器本体を備え、前記筐体は機器本体に揺動自在に連結されることを特徴とする電子機器。
(付記19) パネル部材の外周面上で当該パネル部材に連結され、パネル部材の背後で付属部品を受け止めることを特徴とする取り付け部材。
(付記20) 付記19に記載の取り付け部材において、前記パネル部材の外周面に取り付けられる枠体に所定の連結機構で連結されることを特徴とする取り付け部材。
(付記21) 付記20に記載の取り付け部材において、前記連結機構は、前記外周面に直交する方向に枠体に形成されるねじ孔と、当該取り付け部材を貫通しつつねじ孔にねじ込まれるねじとを備えることを特徴とする取り付け部材。
(付記22) 付記21に記載の取り付け部材において、前記取り付け部材は、前記外周面に重ね合わせられて、前記ねじで前記枠体に連結されるブラケットと、前記付属部品を収容し、パネル部材の裏面に延びる案内路に沿ってブラケット上を移動する収容部材と、案内路中で収容部材の移動を規制する規制機構とを備えることを特徴とする取り付け部材。
(付記23) 付記22に記載の取り付け部材において、前記ブラケットには、前記裏面に直交する方向にねじ孔が形成されることを特徴とする取り付け部材。
(付記24) 付記22に記載の取り付け部材において、前記ブラケットは板金で構成されることを特徴とする取り付け部材。
(付記25) 付記19に記載の取り付け部材において、前記パネル部材はディスプレイパネルであることを特徴とする取り付け部材。
(付記26) 付記25に記載の取り付け部材において、前記付属部品には、前記ディスプレイパネルに接続されるインバータ基板が含まれることを特徴とする取り付け部材。
(付記27) 付記26に記載の取り付け部材において、前記収容部材は絶縁材料から構成されることを特徴とする取り付け部材。
11 ノートブックパーソナルコンピュータ(電子機器)、14 ディスプレイ用筐体(筐体)、19 LCDパネルユニット、24 LCDパネル(パネル部材、ディスプレイパネル)、25 ベゼル(枠体)、38 ブラケット(取り付け部材)、46 インバータ基板(付属部品)、47 収容部材(取り付け部材)、55 ねじ孔(連結機構)、56 ねじ(連結機構)、63a 突起部(規制機構)、64 溝(規制機構)。

Claims (7)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に収容されるディスプレイパネルと、
    前記ディスプレイパネルの外周面に重ね合わせられて前記外周面上で当該ディスプレイパネルに所定の連結機構で連結されるブラケットと、
    前記ディスプレイパネルの背後で付属部品を収容し、前記ディスプレイパネルの裏面に延びる案内路に沿って前記ブラケット上を移動する収容部材と、
    前記案内路中で前記収容部材の移動を規制する規制機構と、
    前記ディスプレイパネルの外周面に取り付けられる枠体とを備え、
    前記ブラケットは前記枠体を介して前記ディスプレイパネルに連結されることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、前記連結機構は、前記外周面に直交する方向に前記枠体に形成されるねじ孔と、前記ブラケットを貫通しつつ前記ねじ孔にねじ込まれるねじとを備えることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または2に記載の電子機器において、前記ブラケットには、前記裏面に直交する方向にねじ孔が形成されることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器において、前記ブラケットは板金で構成されることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器において、前記付属部品には、前記ディスプレイパネルに接続されるインバータ基板が含まれることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器において、前記収容部材は絶縁材料から構成されることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器において、処理回路を搭載した機器本体を備え、前記筐体は機器本体に揺動自在に連結されることを特徴とする電子機器。
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