JP4694952B2 - 標識付き試薬を用いた分析方法、分析装置 - Google Patents

標識付き試薬を用いた分析方法、分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4694952B2
JP4694952B2 JP2005332528A JP2005332528A JP4694952B2 JP 4694952 B2 JP4694952 B2 JP 4694952B2 JP 2005332528 A JP2005332528 A JP 2005332528A JP 2005332528 A JP2005332528 A JP 2005332528A JP 4694952 B2 JP4694952 B2 JP 4694952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
magnetic
reaction
porous body
bsa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005332528A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007139538A (ja
Inventor
勝哉 渡邊
健二 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2005332528A priority Critical patent/JP4694952B2/ja
Publication of JP2007139538A publication Critical patent/JP2007139538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4694952B2 publication Critical patent/JP4694952B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Description

この発明は、抗原抗体反応を利用した分析装置で使用する標識付き試薬に関する。
臨床検査、環境分析、食品分析等に好適に用いられる分析装置として、抗原抗体反応を利用した分析装置が提案されている。
特許文献1に記載された分析装置では、検体(抗原)に対して特異的に結合する試薬(抗体)が、標識が付いた状態で、多孔質キャリヤ(帯状の多孔質体)の第一区域に湿潤状態で移動可能に保持されている。また、同じ多孔質キャリヤの第一区域から空間的に区別される検出区域(反応部)に、検体に対して特異的に結合する試薬(抗体)が標識無しで固定されている。
また、この分析装置は、適用された液状試料が標識付き試薬を吸収した後に検出区域に浸透するように構成され、標識付き試薬が検出区域に結合された程度を観察できる手段を有している。この分析装置において、多孔質キャリヤは、不透湿性固体材料からなる中空ケーシング(箱体)内に収容されている。さらに、特許文献1には、標識の例として、染色ゾル、金属ゾル、および着色ラテックス粒子が挙げられている。そして、特許文献1の第12図に示された分析装置は、液状試料を横方向に移動させるラテラルフロー方式の装置である。
特許文献2に記載された分析装置では、標識として磁性微粒子(磁気粒子)を用い、磁性微粒子の凝集を磁気センサで測定することにより分析を行っている。
特許文献3には、この種の分析装置で検体の検出感度を向上させる目的で、標識として着色ラテックス粒子を使用することが記載されている。
特許文献4には、複数の分子(例:核酸)の存在を同時に検出する方法として、複数の検出対象分子に対してそれぞれ特異的にハプテン標識分子(検出対象分子と特異的に結合する分子(例:核酸プローブ)にハプテン(抗原)を結合したもの)を結合させ、得られた各「検出対象分子+ハプテン標識分子」に、異なる酵素で標識した酵素標識抗ハプテン抗体を抗原抗体反応で結合させた後、各酵素に発色の異なる蛍光基質を反応させる方法が記載されている。この方法によれば、複数の検出対象分子の存在が異なる蛍光色で同時に検出できるが、蛍光分析装置等の非常に高価な装置が必要である。
特許文献5には、デキストランが被覆された磁性粒子(マグネタイト微粒子)の表面に複数個のアビジンが結合された磁性微粒子標識材料(「磁性粒子/デキストラン/アビジン」)が記載されている。この磁性微粒子標識材料は、磁気標識された検体の有無を干渉縞から検出するレーザ磁気免疫測定法で使用される。
その手順としては、先ず、検体(抗原)と予め検体用の抗体が結合されたアクリル樹脂製マイクロビーズを反応させた後、これを更に、予めビオチンが結合された検体用の抗体と反応させることで、「マイクロビーズ/抗体/検体(抗原)/抗体/ビオチン」を得る。次に、これと「磁気粒子/デキストラン/アビジン」を反応させてアビジン/ビオチン結合を生じさせることにより、抗体でサンドイッチされた検体(抗原)を磁気粒子に結合する。この磁気粒子を特定の場所に磁力で引き寄せ、この引き寄せられた磁気粒子にレーザを照射し、その干渉縞の強度から検体(抗原)濃度を検出する。
特公平7−46107号公報 特開昭63−302367号公報 特開昭60−192261号公報 特開平11−51935号公報 特開平4−32356号公報
抗原抗体反応を利用した分析では、分析対象成分毎に専用の分析装置を用いるのが普通であるが、複数の分析対象成分に併用できる分析装置も要求されている。
本発明の課題は、複数の分析対象成分に併用できる分析装置用として好適な標識(磁気粒子)付き試薬を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、液体を浸透しない材料からなる基材上に固定された多孔体に、一個の磁気粒子の表面にn種(nは2以上の整数)の抗体が結合されている磁気粒子の集合体からなる標識付き試薬を、湿潤状態で移動可能に保持し、前記基材上の前記多孔体の下流側に、前記n種の抗体がそれぞれ固定されたn個の反応部を形成し、液状試料を、前記多孔体に吸収させて前記標識付き試薬とともに毛細管現象により移動させた後、前記n個の反応部に接触させ、前記反応部に生じた前記標識付き試薬が有する前記磁気粒子の凝集を検出することにより、前記液体試料に前記磁気粒子の表面に結合されているn種の抗体に対応するn種の抗原が含まれているかどうかを検出する、抗原抗体反応を利用した分析方法を提供する。
また、標識として磁気粒子を用いた、複数種の抗原が結合可能な標識付き試薬であって、「複数種の抗原と特異的に結合する複数種の抗体が、一個の磁気粒子の表面に結合されている磁気粒子」の集合体からなることを特徴とする標識付き試薬を提供する。
本発明は、また、一個の磁気粒子の表面にn種(nは2以上の整数)の抗体が結合されている磁気粒子の集合体からなる標識付き試薬の製造方法であって、アビジン化された磁気粒子とビオチン化された第1の抗体とを反応させて、磁気粒子の表面にアビジン/ビオチン結合を介して第1の抗体が所定量結合された「第1の状態の磁気粒子」を得た後、「第1の状態の磁気粒子」とビオチン化された第2の抗体とを反応させて、「第1の状態の磁気粒子」の表面にアビジン/ビオチン結合を介して第2の抗体が所定量結合された「第2の状態の磁気粒子」を得ることを、「第nの状態の磁気粒子」が得られるまで繰り返すことを特徴とする標識付き試薬の製造方法を提供する。この方法は、本発明の標識付き試薬を製造する方法として好適である。
この方法では、ビオチン化された抗体として、ポリアルキレングリコールを介して抗体がビオチン化されたものを使用することが好ましい。
ポリアルキレングリコールは、磁気粒子(以下「磁気ビーズ」とも称する。)と、これに結合する抗体との間で、直鎖状の親水性スペーサーとして機能する。使用可能なポリアルキレングリコールとしては、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられるが、特にポリエチレングリコール(以下「PEG」と略称する。)を使用することが好ましい。
ポリアルキレングリコールを介して二次抗体に磁気ビーズを結合させることにより、二次抗体が反応液中でより自由に稼動可能となり、二次抗体としての反応性が増大し、結果的に大径、高比重の磁気ビーズで標識された二次抗体の免疫反応速度を飛躍的に向上することができる。
さらに、非特異吸着の少ないPEGを介して磁気ビーズと二次抗体を結合することにより、磁気ビーズの基材や一次抗体への非特異吸着特性を抑制することが可能であり、抗体の反応性向上とあわせて磁気標識化二次抗体反応の免疫反応S/N向上に寄与する。
本発明で使用されるPEGの分子量は種々の範囲のものが使用可能であるが、比較的分子量の小さいMW3000前後のPEG化合物でも充分に磁気ビーズ標識化二次抗体の反応性向上の効果を発揮することが可能である。
一個の磁気粒子の表面に結合するn種の抗体のアビジン/ビオチン結合について、n=2の場合(抗体Aと抗体B)を例にとって説明する。抗体Aへのビオチン導入量および抗体Bへのビオチン導入量は、抗体1分子に対してビオチン0.5分子〜2分子となる範囲とする。磁気粒子が凝集した状態では、抗体1分子に対してビオチン0.8分子〜1.5分子とすることが好ましい。また、抗体−PEG−ビオチンとアビジン化された磁気粒子を反応させる際に、抗体−PEG−ビオチンを、磁気粒子1個の表面積当たり0.1〜15μg/cm2 の割合で反応させることが好ましい。
本発明はまた、液体を浸透しない材料からなる基材上に固定された多孔体に、一個の磁気粒子の表面にn種(nは2以上の整数)の抗体が結合されている磁気粒子の集合体からなる標識付き試薬(n種の二次抗体を表面に有する磁気粒子)が、湿潤状態で移動可能に保持され、前記基材上の前記多孔体の下流側に、前記n種の抗体(一次抗体)がそれぞれ固定されたn個の反応部が形成され、液状試料を導入して毛細管現象により前記多孔体に向かわせる試料導入部と、前記多孔体に吸収された液状試料を前記n個の反応部に接触して移動させる流路と、前記n個の反応部の状態を検出する磁気検出装置と、を備えたことを特徴とする分析装置を提供する。
この分析装置によれば、試料導入部から導入された液状試料は前記多孔体に吸収された後に、この多孔体に保持されている標識付き試薬とともに前記流路に入って、前記n個の反応部に接触して移動する。
磁気粒子表面に結合されているn種の抗体(二次抗体)のいずれかと特異的に結合する抗原が、試料導入部から導入された液状試料に含まれている場合には、前記多孔体で、磁気粒子表面の対応する二次抗体と特異的に結合し、複合体となって前記流路に入る。そして、n個の反応部のうちの前記抗原に対応する反応部で、前記複合体の抗原と一次抗体が特異的に結合し、一次抗体、抗原、二次抗体を有する磁気粒子がサンドイッチ状となり、対応する反応部に標識が固定される。
そのため、この分析装置によれば、磁気粒子の表面に結合されているn種の二次抗体に対応するn種の抗原の検出が可能となる。
本発明で用いる磁気ビーズとしては、少なくとも外部から磁界を作用させている間は磁化する粒子であれば良い。この磁気ビーズとしては、磁性体を単独で粒子状に成形した粒子、磁性体を核としてその表面をポリスチレン、シリカゲル、ゼラチン、若しくはポリアクリルアミドなどの高分子物質で被覆した粒子、ポリスチレン、シリカゲル、ゼラチン、若しくはアクリルアミドなどの高分子物質の粒子を核として、磁性体を被覆した粒子、赤血球、リポソーム若しくはマイクロカプセルなどの閉じた袋状の物質に磁性体を封入した粒子等を挙げることができる。
尚、前記の磁性体としては、例えば、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属やそれらを含む合金、非磁性体中に前記強磁性金属やそれらを含む合金を含有するもの、前記強磁性金属中若しくは前記強磁性金属を含む合金中に非磁性体を含有するもの等を挙げることができる。
本発明の分析装置を構成する磁気検出装置としては、市販の装置、例えば、ホール素子、半導体MR素子(SMR素子)、GMR (Giant magneto resistance) 素子等を備えたものを使用することができる。
本発明の標識付き試薬は複数種の抗原が結合可能である。そして、これを用いた本発明の分析装置によれば、磁気粒子の表面に結合されているn種の二次抗体に対応するn種の抗原の検出が可能となるため、複数の成分の分析に併用できる。したがって、本発明の分析装置は、医療診断や健康診断のために行われる臨床検査用の装置として好適に使用できる。
図1〜5を用いて、本発明の実施形態に相当する分析装置を説明する。
図1は、この分析装置を構成する本体を示す縦断面図である。図2は、この本体を構成する箱体の、組立前の状態を示す斜視図である。図3は、第1多孔体1、第2多孔体2、反応部3a,3b、および吸収体4の、箱体内での配置を示す斜視図である。図4は、この分析装置を構成する磁気検出装置を示す概略構成図である。図5は、図4の磁気検出装置による信号処理を説明するための模式図である。
〔本体について〕
図1および2に示すように、この箱体は、ポリカーボネート(液体を浸透しない性質の材料)製の底板6と、ポリスチレン(液体を浸透しない性質の材料)製の蓋部7とで構成されている。
底板6の内面には、周縁部の6カ所に、蓋部7との連結用のピン67が固定されている。これらのピン67を入れる筒状のピン受け76が、蓋部7の内面に固定されている。蓋部7には、液状試料を入れるための試料導入口(試料導入部)71と、反応部3a,3bの上部に流路31を形成する流路形成部72が形成されている。これらの底板6および蓋部7は、汎用の射出成形機を用い、通常の条件で成形することができる。
図2および3に示すように、底板6の内面に、第1多孔体(試料導入部)1、第2多孔体2、反応部3a,3b、および吸収体4が配置されている。
底板6の内面は、反応部3a,3bを形成する部分(反応部形成面)30が、第1多孔体1を固定する部分10、第2多孔体2を固定する部分20、および吸収体4を固定する部分40よりも低く形成されている。符号50は、底板6の内面で最も低い面を示す。また、第1多孔体1を固定する部分10と第2多孔体2を固定する部分20は同じ高さで、吸収体4を固定する部分40は、これらの部分10,20よりも高くなっている。そのため、図2に示すように、底板6内面の吸収体4を固定する部分40は、周縁部と同じ高さの面6Aとして形成し、反応部形成面30、第1多孔体1を固定する部分10、および第2多孔体2を固定する部分20は、この面6Aに凹部10A,20A,30Aを設けることにより形成した。
底板6の内面の、第2多孔体2を固定する部分20と反応部形成面30の間は、斜面23になっている。反応部形成面30と吸収部4を固定する部分40の間は、斜面34になっている。これらの斜面23,34に、それぞれ複数の流路形成部材231,341を配置することで、溝状の流路232,342が形成される。流路形成部材231,341は、蓋部7の流路形成部72の傾斜部に固定されている。また、第1多孔体1と第2多孔体2は接触状態で配置される。
第1多孔体1は、グラスファイバーの不織布を長方形に打ち抜くことで作製し、これを両面テープで底板6の凹部10Aに固定する。
第2多孔体2は、グラスファイバーの不織布に、下記の方法で得られた液体(濃度が0.05%の磁気ビーズ標識化二次抗体B&A分散液)を含浸した後に風乾することで得、これを両面テープで底板6の凹部20Aに固定する。
反応部3aは一次抗体Aが、反応部3bは一次抗体Bが、それぞれ固定された部分であって、下記の方法で底板6の凹部30Aに形成する。
吸収体4は、セルロースの不織布を長方形に打ち抜くことで作製し、これを両面テープで底板6の凹部30Aに隣接する面6Aに固定する。
この状態の底板6の上に蓋部7を載せて、底板6のピン67を蓋7のピン受け76に入れることにより、図1に示すように分析装置の本体101が得られる。そして、この実施形態の分析装置は、本体101の反応部3a,3bの状態を、図4に示す磁気検出装置を用いて図1の矢印B方向から検出することで、試料導入口71から導入された液状試料の特定成分(抗体A,Bと特異的に結合する抗原)を分析する。
この実施形態の分析装置によれば、磁気ビーズ標識化二次抗体A&B(1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「PEG−抗体A」と「PEG−抗体B」が結合されている粒子の集合体)が第2多孔体2に保持され、一次抗体A,Bが反応部3a,3bに固定されているため、A,B二種類の抗体と特異的に結合する二種類の抗原(インフルエンザAウイルスおよびインフルエンザBウイルス)の分析に併用できる。
また、反応部3a,3bを底板6の内面の最も低い凹部30Aに形成することにより、図1に示すように、箱体の底板6の厚さを反応部3a,3bの位置で極めて薄くして、第1多孔体1、第2多孔体2、および吸収体4が固定されている部分の厚さを機械的強度が確保できる十分な厚さにすることができる。
そして、例えば、第1多孔体1および第2多孔体2を固定する部分の厚さを1.0mmとし、反応部形成面30の部分の厚さを0.2mmとし、吸収体4を固定する部分の厚さを1.5mmとすることで、磁気センサによる検出感度および検出精度を良好にしながら、底板6の機械的強度を確保することができる。
また、蓋部7の流路形成部72により、反応部3a,3bの上部に流路31を形成することで、反応部3a,3bの汚染が防止される。
〔第2多孔体に含浸させる液体(標識付き試薬を含有する液体)の作製方法〕
(1) 第1の抗体のPEGを介したビオチン化工程(「ビオチン−PEG−抗体A」を得る工程)
Biotin−PEG−CO−NHS(米国シェアーウオーター社製、MW3400)を9.1mg計量して、400μlの蒸留水に溶解することにより、濃度が6.69mMである水溶液を調製した。この水溶液15.3μlと、抗体A(抗インフルエンザAウイルス抗体、フィッツジェラルド社製、Mouse IgG )をPBSに脱塩・buffer交換したもの(抗体濃度6.11mg/ml)0.625mlを混合して、室温で4時間反応させた。これにより、抗体AにBiotin−PEG鎖を結合した。
上記反応液を、遠心型限外ろ過装置(アミコン社、分子量3万カット)を用いて回転速度7500rpm、10分間の条件で濃縮し、得られた濃縮液にPBSを3ml添加して、同限外ろ過装置で同様の条件で再び濃縮した。さらに、得られた濃縮液にPBSを3ml添加して、同限外ろ過装置で同様の条件で濃縮する操作を2回繰り返した。これにより、未反応のBiotin−PEG−CO−NHSが除去された、精製PEG−biotin化抗体A(「ビオチン−PEG−抗体A」)液を得た。
得られた「ビオチン−PEG−抗体A」の「抗体A」1分子あたりのビオチン化率を「EZ-link Sulfo-NHS-Biotinylation Kit試薬( 米国ピアース社製) 」中のbiotin定量試薬を用いて測定したところ、1.1分子(IgG 濃度は7.97mg/ml )であった。
(2) 第2の抗体のPEGを介したビオチン化工程(「ビオチン−PEG−抗体B」を得る工程)
抗体Aに代えて抗体B(抗インフルエンザBウイルス抗体、フィッツジェラルド社製、Mouse IgG )を用いた以外は(1) の工程と同じ方法で、精製PEG−biotin化抗体B(「ビオチン−PEG−抗体B」)液を得た。
得られた「ビオチン−PEG−抗体B」の「抗体B」1分子あたりのビオチン化率を(1) と同じ方法で測定したところ、0.8分子(IgG 濃度は3.53mg/ml )であった。
(3) アビジン化された磁気粒子とビオチン−PEG−抗体Bとの反応工程(第1の状態の磁気粒子:「磁気粒子−アビジン−ビオチン−PEG−抗体B」を得る工程)
Dynabeads MyOne Streptavidin(ノルウェー国Dynal社製の磁気ビーズ、直径1.0μm、超常磁性高分子ポリマービーズにストレプトアビジンを結合させたもの)を1%含有するPBS溶液を100μl、エッペンドルフチューブに計量し、これに、(2) 工程で得られた精製PEG−biotin化抗体B(「ビオチン−PEG−抗体B」)液を17.8μl添加した。さらに、PBSを32.2μl入れて、全液量を150μlとした後、室温で4時間攪拌しながら反応を行った。これにより、磁気ビーズ標識化二次抗体B(「磁気粒子−アビジン−ビオチン−PEG−抗体B」)液を得た。
この磁気ビーズ標識化二次抗体B液から、ノルウェー国Dynal社製のMPC(磁石を用いた磁性粒子収集装置)を用いて、磁気ビーズ標識化二次抗体Bのみを回収した。回収された磁気ビーズ標識化二次抗体BにPBSを1ml添加して洗浄し、この液体から同じ方法で磁気ビーズ標識化二次抗体Bのみを回収した。最終的に、この磁気ビーズ標識化二次抗体Bに、1%BSA/PBS溶液を入れて、濃度が0.5%の磁気ビーズ標識化二次抗体B分散液を得た。
このようにして得られた磁気ビーズ標識化二次抗体B分散液を50μl採取して、この分散液から、前記と同じ方法で磁気ビーズ標識化二次抗体Bのみを回収した。回収された磁気ビーズ標識化二次抗体BにPBSを200μl添加して洗浄し、この液体から同じ方法で磁気ビーズ標識化二次抗体Bのみを回収した。
(4) 第1の状態の磁気粒子である「磁気粒子−アビジン−ビオチン−PEG−抗体B」と「ビオチン−PEG−抗体A」を反応させて、図6に示す第2の状態の磁気粒子「第1の状態の磁気粒子−アビジン−ビオチン−PEG−抗体A」を得る工程
(3) 工程で最終的に回収された磁気ビーズ標識化二次抗体BにPBSを100μl添加し、これに、(1) 工程で得られた精製PEG−biotin化抗体A(「ビオチン−PEG−抗体A」)液を26.3μl添加した。さらに、PBSを23.7μl入れて、全液量を150μlとした後、室温で4時間攪拌しながら反応を行った。これにより、図6に示す第2の状態の磁気粒子(磁気ビーズ標識化二次抗体B&A)を含有する液を得た。
この磁気ビーズ標識化二次抗体B&A液から、ノルウェー国Dynal社製のMPC(磁石を用いた磁性粒子収集装置)を用いて、磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aのみを回収した。回収された磁気ビーズ標識化二次抗体B&AにPBSを200μl添加して洗浄し、この液体から同じ方法で磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aのみを回収した。最終的に、この磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aに、1%BSA/PBS溶液を入れて、濃度が0.05%の磁気ビーズ標識化二次抗体B&A分散液を得た。
この分散液に含まれている磁気ビーズ標識化二次抗体A&Bは、1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「PEG−抗体A」と「PEG−抗体B」が結合されている粒子の集合体であって、「PEG−抗体A」の結合比率が約70%で「PEG−抗体B」の結合比率が約30%である。
〔反応部3a,3bの形成方法〕
前記と同じ抗体Aを、0.1質量%のシュークロースを含有する0.1mole/lのHEPES(pH8)緩衝液で、濃度が10μg/mlになるように希釈して希釈液Aを得た。また、抗体Aに代えて前記と同じ抗体Bを用い、同じ方法で、希釈液Bを得た。
次に、これらの希釈液A,Bを、底板6の内面の凹部30A上に5μlずつ、3mm開けて滴下した。この底板6を、直ぐに、予め45℃に加温しておいた減圧インキュベーター(EYEL社製、型番VOS−301SD)中に入れ、0.08MPaとなるまで減圧し、この圧力で正確に30分間保持することで減圧乾燥処理を行った。これにより、底板6の内面の凹部30Aに、反応部3a,3bを形成した。
〔図4の磁気検出装置の説明〕
この実施形態では、分析装置の本体101を保持する台12にモータ102を接続し、このモータ102の駆動により、台12に保持された本体101が、磁場中で図中の矢線Aで示す方向に移動されるようにした。本体101の下面が露出されるように、台12の底面は開口部12aとなっている。
磁気検出装置は、本体101の反応部に固定された磁性粒子によって出力される磁気的な変化を検出し、この変化をアナログ信号として出力する磁気センサ106と、磁気センサ106によって出力されたアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をフィルタ処理するアナログ信号処理部108と、アナログ信号処理部108によってフィルタ処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換素子109、A/D変換素子109から出力されたデジタル信号に含まれるノイズを除去するデジタルフィルタ110と、ノイズが除去されたデジタル信号のプラス出力またはマイナス出力のいずれか一方を出力する信号出力部111と、を備えている。
磁気センサ106は、磁場の変化によって電気特性が変化する半導体薄膜を有するセンサ部103と、センサ部103および本体101の反応部に静磁場を印加する静磁場発生部104と、を備えている(印加される静磁場の磁力線をBとして示す)。センサ部103および静磁場発生部104は、基体105にそれぞれ固定されてユニット化されている。なお、センサ部103の半導体薄膜としては、インジウムアンチモンなどの化合物半導体、シリコンなどの半導体からなる薄膜が適用できる。
静磁場発生部104には、永久磁石またはコイルに直流電流を流す形態の電磁石等が適用できるが、磁場の安定性の点から永久磁石がより好ましい。静磁場発生部104に用いられる永久磁石には、小型であって強い磁場がかけられるサマリウムコバルト磁石やネオジウム磁石などが好ましい。また、磁場発生源の磁場強度は、センサ部103である半導体磁気抵抗薄膜が強磁場下で高感度であるという特性を考慮すると、500エルステッド以上、好ましくは1000エルステッド以上が望ましく、より好ましくは1500エルステッド以上が望ましい。
静磁場発生部104は、図中のBで示す方向の磁力線で表される磁場を発生する。磁場は、本体101の少なくとも一部およびセンサ部103を含む領域に形成される。磁場が形成された領域を本体101の反応部3a,3bが移動することによって、反応部3a,3bに磁気粒子が固定されている場合にはその量に応じて、形成された磁場に変化が生じる。
センサ部103は、磁場の変化によって例えば電気抵抗が変化する半導体素子である。センサ部103から出力される信号は、磁場の変化の程度に応じて変化し、アナログ信号処理部108にアナログ信号aとして出力される。
アナログ信号処理部108は、増幅回路および微分型アナログフィルタを備えている。アナログ信号aは、アナログ信号処理部108によって増幅処理とフィルタ処理される。微分型アナログフィルタは、磁気センサおよび回路部品の1/fノイズを除去するために使用されるフィルタであって、低周波数ノイズを除去している。微分型アナログフィルタの周波数特性は、磁気センサおよび回路部品のノイズ特性、高分子基材101の速度、出力される信号とノイズとの比から決定される。
アナログ信号処理部108によって処理されたアナログ信号aは、アナログ信号処理部108からA/D変換素子109にアナログ信号bとして出力される。
A/D変換素子109は、アナログ信号bを入力し、デジタル変換した後にデジタル信号cとしてデジタルフィルタ110に出力する。このようなA/D変換素子109は、A/Dコンバータ等を用いることによって実現可能である。デジタル信号cは、A/D変換素子109からデジタルフィルタ110へ出力される。
デジタルフィルタ110は、デジタル信号cのオフセットやオフセットドリフトなどを除去し、デジタル信号dとして出力する。デジタルフィルタ処理は、高速フーリエ変換によって実現可能であるが、このような手法によってなされる処理に限定されるものではない。
また、信号出力部111は、デジタル信号dのプラス信号またはマイナス信号のいずれか一方だけを出力する。
図5は、デジタル変換されるアナログ信号のプラス信号またはマイナス信号を説明するための模式図である。すなわち、この実施形態の磁気検出装置では、図5(a)および(b)に示すように、アナログ信号の振幅eをデジタル化した信号(プラス信号)または振幅fをデジタル化した信号(マイナス信号)だけを検出信号として採用している。図5(c)は、従来の信号の検出方法であって、信号のPeak to Peakを使って得たデジタル信号を検出値としている。図5(c)に示した振幅gは、信号のプラス方向の振幅のみを示し、振幅hは、同じ信号のPeak to Peakであって従来の検出値とされていた値である。
この実施形態の磁気検出装置は、A/D変換素子109におけるアナログデジタル変換の際に信号オフセットやドリフトが除去されて信号の0レベルが調整されることに着目して、0レベルを基準として表される信号のプラスまたはマイナスの一方だけを検出値としている。よって、信号のPeak to Peakで値を検出してデジタル変換する従来の磁気検出装置よりも、ノイズの影響が少ない正確なデジタル信号を検出値として得ることができる。
具体的には、磁気センサ106のセンサ部103として、インジウムアンチモンからなる化合物半導体を使用し、磁場発生源104として、サマリウムコバルトからなる永久磁石(磁場発生源の図中上面において約2000エルステッド)を使用した。そして、磁気センサ106から出力されたアナログ信号を高インピーダンスアンプによって約200万倍に増幅した。信号処理のための微分型アナログフィルタとしては、二次型のフィルタを用いた。このフィルタの低周波数領域における特性を図7に示す。
また、微分型アナログフィルタから出力されたアナログ信号をA/Dコンバータによりデジタル信号化し、デジタル信号の出力の際に高速フーリエ変換によりオフセット周波数を除去し、さらに逆フーリエ変換して出力した。
〔磁気粒子表面の抗体結合比率と磁気センサによる検出信号との関係を調べる実験〕
(A1)ビオチン濃度が異なる4種類の「磁気粒子−アビジン−ビオチン−BSA」溶液の調製工程
先ず、250mlのPBSに、米国ピアース社製のビオチン化牛血清アルブミン(以下、「ビオチン化BSA」と称する。)試薬「Immuno Pure Biotinylated Bovine Serum Albumin」25mgを溶解し、濃度が100μg/mlのビオチン化BSA(Bovine Serum Albumin)溶液を得た。また、この溶液をPBSで希釈して、濃度が50μg/ml、25μg/ml、12.5μg/mlである各ビオチン化BSA溶液を得た。このようにして、4種類の濃度のビオチン化BSA溶液を調製した。
次に、ノルウェー国Dynal社製の磁気ビーズ「Dynabeads MyOne
streptavidin」(直径1.0μm、超常磁性高分子ポリマービーズにストレプトアビジンを結合させたもの)を1%含有するPBS溶液を200μlずつ、4本のエッペンドルフチューブに入れた。各チューブに、各濃度のビオチン化BSA溶液を358μl添加し、さらにPBSを42μl入れて全液量600μlとした後、室温で4時間攪拌しながら反応を行った。これにより、ビオチン濃度が異なる4種類の磁気ビーズ標識化BSA(「磁気粒子−アビジン−ビオチン−BSA」)溶液を得た。
この4種類の磁気ビーズ標識化BSA液から、ノルウェー国Dynal社製のMPC(磁石を用いた磁性粒子収集装置)を用いて、それぞれ磁気ビーズ標識化BSAのみを回収した。各回収された磁気ビーズ標識化BSAにPBSを1ml添加して洗浄し、各液体から同じ方法でそれぞれ磁気ビーズ標識化BSAのみを回収した。最終的に、各磁気ビーズ標識化BSAを1%BSA/PBS溶液に入れて、磁気ビーズ標識化BSAの濃度を0.5%とした。これにより、含まれるビオチン濃度が異なる4種類の磁気ビーズ標識化BSA(No. 1〜No. 4の磁気ビーズ)分散液を得た。
(A2)磁気ビーズの未反応ストレプトアビジン量の測定
(A2-1)磁気ビーズ標識化BSAのHRP−Biotin標識化
先ず、1.25mlのPBSに、米国ピアース社製のビオチン化西洋わさび過酸化酵素(以下、「ビオチン化HRP」と称する。)「Immuno Pure Biotinylated Horseradish Peroxidase」試薬を5mg溶解して、濃度が4mg/mlのビオチン化HRP溶液を調製した。
次に、(A1)工程で得られた4種類の磁気ビーズ標識化BSA分散液を40μl、それぞれエッペンドルフチューブに入れた。また、前記磁気ビーズを1%含有するPBS溶液を20μl、エッペンドルフチューブに入れた。
これらのエッペンドルフチューブをノルウェー国Dynal社製のMPC(磁石を用いた磁性粒子収集装置)にかけて、上澄み液を除去することにより、それぞれ磁気ビーズ(磁気ビーズ標識化BSA、BSAが結合されていない磁気ビーズ)を回収した。次に、各エッペンドルフチューブにPBSを100μl添加して洗浄し、各液体から同じ方法でそれぞれ磁気ビーズを回収した。最終的に、各エッペンドルフチューブ(4種類の磁気ビーズ標識化BSAがそれぞれ入った4本と、BSAが結合されていない磁気ビーズが入った1本の計5本)に、1%PBSを42μl入れた。
次に、各エッペンドルフチューブに、前述のビオチン化HRP溶液を42μl入れ、さらにPBSを16μl入れて全液量を100μlにした後、室温で4時間攪拌しながら反応を行った。これにより、5本のエッペンドルフチューブに入っている各磁気ビーズ(磁気粒子−ストレプトアビジン−ビオチン化BSAまたは磁気粒子−ストレプトアビジン)について、ビオチン化BSAと結合していないアビジンに、ビオチン化HRPを結合させた。
次に、これらのエッペンドルフチューブに対して前記と同じ処理を行うことにより、磁気ビーズの回収と洗浄を行い、最終的に1%BSA/PBS溶液を入れて濃度0.5%とされた5種類の磁気ビーズ分散液を得た。
(A2-2)呈色反応による未反応ストレプトアビジン量の測定
得られた5種類の磁気ビーズ分散液4μlにPBSを250μl添加して希釈し、各希釈液を100μlずつ別の5本のエッペンドルフチューブに入れた。次に、これらのエッペンドルフチューブをノルウェー国Dynal社製のMPCにかけて、上澄み液を除去することにより、それぞれのエッペンドルフチューブに磁気ビーズを回収した。次に、これらのエッペンドルフチューブに、TMB(3,3',5,5' -Tetra Methyl Benzidine )KIT(米国KPL社製)を添加して3分間攪拌した後、1mole/l硫酸(和光純薬社製)100μlを添加して呈色反応を停止させた。
次に、これらのエッペンドルフチューブをノルウェー国Dynal社製のMPCにかけて上澄みを100μlずつ採取して、96穴のマイクロプレート(デンマーク国Nunc社製)に入れ、米国Molecular Devices社製のマイクロプレートリーダー「SPECTRA MAX」により、波長450nmの吸光度を測定した。
そして、各測定値についてNo. 5の吸光度を「100%」とした相対値を算出して、その値を呈色強度とした。その結果を下記の表1に示す。No. 5の磁気ビーズでは、全てのアビジンがビオチン化BSAと結合していないため、「未反応ストレプトアビジン量」は100%である。よって、呈色強度の相対値は各磁気ビーズの「未反応ストレプトアビジン量」に相当する。
Figure 0004694952
この結果より、ビオチン化BSAと結合していないストレプトアビジン量は、No. 1の磁気ビーズでは12%、No. 2では20%、No. 3では72%、No. 4では90%であることが分かる。
(A3)磁気ビーズ標識化BSA(磁気粒子−アビジン−ビオチン−BSA)の「ビオチン−BSA」が結合されていないアビジンに抗体Aを結合させる工程
(A1)工程で得られた4種類の磁気ビーズ標識化BSA分散液を40μl、それぞれエッペンドルフチューブに入れた。このエッペンドルフチューブをノルウェー国Dynal社製のMPCにかけて、上澄み液を除去することにより、それぞれ磁気ビーズを回収した。次に、各エッペンドルフチューブにPBSを200μl添加して洗浄し、各液体から同じ方法でそれぞれ磁気ビーズを回収した。最終的に、各エッペンドルフチューブ(No. 1〜4の磁気ビーズ標識化BSAがそれぞれ入った4本)に、PBSを40μl入れた。
次に、これらのエッペンドルフチューブに、前記(1) 工程で得られた精製PEG−biotin化抗体A(「ビオチン−PEG−抗体A」、抗体濃度7.97mg/ml)を、10.5μlずつ添加し、さらにPBSを49.5μl入れて、全液量を100μlにした後、室温で4時間攪拌しながら反応を行った。これにより、4種類の磁気ビーズ標準化BSA&抗体A(1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「BSA」と「PEG−抗体A」が結合されている粒子の集合体であって、「PEG−抗体A」の結合比率が12%、20%、72%、90%であるもの)分散液を得た。
各磁気ビーズ標準化BSA&抗体A分散液から、ノルウェー国Dynal社製のMPCを用いて磁気ビーズ標準化BSA&抗体Aのみを回収し、回収された磁気ビーズ標準化BSA&抗体AにPBSを200μl添加して洗浄し、この液体から同じ方法で磁気ビーズのみを回収した。最終的に、この磁気ビーズに、1%BSA/PBS溶液を入れて、ビーズ含有率が0.5%で「PEG−抗体A」の結合比率が異なるNo. 1〜No. 4の磁気ビーズ標準化BSA&抗体A分散液を得た。
(A4)磁気ビーズ標識化BSA(磁気粒子−アビジン−ビオチン−BSA)の「ビオチン−BSA」が結合されていないアビジンに抗体Bを結合させる工程
(A1)工程で得られた4種類の磁気ビーズ標識化BSA分散液を40μl、それぞれエッペンドルフチューブに入れた。このエッペンドルフチューブをノルウェー国Dynal社製のMPCにかけて、上澄み液を除去することにより、それぞれ磁気ビーズを回収した。次に、各エッペンドルフチューブにPBSを200μl添加して洗浄し、各液体から同じ方法でそれぞれ磁気ビーズを回収した。最終的に、各エッペンドルフチューブ(No. 1〜4の磁気ビーズ標識化BSAがそれぞれ入った4本)に、PBSを40μl入れた。
次に、これらのエッペンドルフチューブに、前記(2) 工程で得られた精製PEG−biotin化抗体B(「ビオチン−PEG−抗体B」、抗体濃度3.53mg/ml)を、10.5μlずつ添加し、さらにPBSを49.5μl入れて、全液量を100μlにした後、室温で4時間攪拌しながら反応を行った。これにより、4種類の磁気ビーズ標準化BSA&抗体B(1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「BSA」と「PEG−抗体B」が結合されている粒子の集合体であって、「PEG−抗体B」の結合比率が12%、20%、72%、90%であるもの)分散液を得た。
各磁気ビーズ標準化BSA&抗体B分散液から、ノルウェー国Dynal社製のMPCを用いて磁気ビーズ標準化BSA&抗体Bのみを回収し、回収された磁気ビーズ標準化BSA&抗体BにPBSを200μl添加して洗浄し、この液体から同じ方法で磁気ビーズのみを回収した。最終的に、この磁気ビーズに、1%BSA/PBS溶液を入れて、ビーズ含有率が0.5%で「PEG−抗体B」の結合比率が異なるNo. 1〜No. 4の磁気ビーズ標準化BSA&抗体B分散液を得た。
(A5)平板への反応部(抗体A用)の形成
先ず、前記(1) 工程で用意した抗体Aを0.1Mの燐酸ナトリウムbuffer(pH7)に10μg/ml濃度になるよう溶解し、この溶液を50μl、ポリスチレン製の平板(1cm×1cm×厚さ1mm)上に滴下した。次に、この平板を室温・湿潤箱に入れて1時間保持することにより、ポリスチレン平板の上に抗体Aを固定した。
次に、蒸留水で、この平板の表面(抗体Aが固定された側の面)を洗浄した後、牛血清アルブミンを0.1Mの燐酸ナトリウムbuffer(pH7)に溶解させた1%溶液を50μl、ポリスチレン平板上の抗体A溶液を滴下した位置と同じ位置に滴下した。次に、この平板を室温・湿潤箱に入れて1時間保持した。これにより、ポリスチレン平板上の抗体A溶液が滴下された位置の抗体Aが固定されなかった部分に、牛血清アルブミンを固定した。
次に、蒸留水で各平板の表面(抗体Aおよび牛血清アルブミンが固定された側の面)を洗浄し、10分間ドラフト内で風乾した。
このようにして、ポリスチレン平板の表面に反応部(抗体Aおよび牛血清アルブミンが固定された部分)を形成した。同様にして、反応部が形成された8枚の平板1A〜8Aを用意した。
(A6)反応部への抗原および磁気ビーズ標識化BSA&抗体Aの結合
8枚のうちの4枚の平板1A〜4Aには、インフルエンザAウィルス(A/北九州/159/93、107.75TCID50/ml)の生理食塩水による2倍希釈液を、残りの4枚の平板5A〜8Aには生理食塩水を、反応部にそれぞれ20μl滴下して、室温にて10分間反応させた。
次に、各平板の表面を蒸留水にて洗浄し、ペーパーパッドにて軽く水分をふき取った。これにより、4枚の平板1A〜4Aについては、平板の表面に固定された抗体A上にインフルエンザAウィルス(抗原)が捕捉された。
次に、4枚の平板1A〜4Aの反応部に、(A3)工程で得られた「磁気ビーズ標準化BSA&抗体A分散液No. 1〜No. 4」をそれぞれ10μl滴下し、室温にて10分間反応させた。また、4枚の平板5A〜8Aの反応部に、(A3)工程で得られた「磁気ビーズ標準化BSA&抗体A分散液No. 1〜No. 4」をそれぞれ10μl滴下し、室温にて10分間反応させた。この反応により、インフルエンザAウィルス(抗原)が捕捉された反応部では、抗原抗体反応が生じて、抗原の上に磁気ビーズ標準化BSA&抗体Aが結合される。
(A7)平板への反応部(抗体B用)の形成
先ず、前記(1) 工程で用意した抗体Bを0.1Mの燐酸ナトリウムbuffer(pH7)に10μg/ml濃度になるよう溶解し、この溶液を50μl、ポリスチレン製の平板(1cm×1cm×厚さ1mm)上に滴下した。次に、この平板を室温・湿潤箱に入れて1時間保持することにより、ポリスチレン平板の上に抗体Bを固定した。
次に、蒸留水で、この平板の表面(抗体Bが固定された側の面)を洗浄した後、牛血清アルブミンを0.1Mの燐酸ナトリウムbuffer(pH7)に溶解させた1%溶液を50μl、ポリスチレン平板上の抗体B溶液を滴下した位置と同じ位置に滴下した。次に、この平板を室温・湿潤箱に入れて1時間保持した。これにより、ポリスチレン平板上の抗体B溶液が滴下された位置の抗体Bが固定されなかった部分に、牛血清アルブミンを固定した。
次に、蒸留水で各平板の表面(抗体Bおよび牛血清アルブミンが固定された側の面)を洗浄し、10分間ドラフト内で風乾した。
このようにして、ポリスチレン平板の表面に反応部(抗体Bおよび牛血清アルブミンが固定された部分)を形成した。同様にして、反応部が形成された8枚の平板1B〜8Bを用意した。
(A8)反応部への抗原および磁気ビーズ標識化BSA&抗体Bの結合
8枚のうちの4枚の平板1B〜4Bには、インフルエンザBウィルス(B/門真/506/99、107.0TCID50/ml)の生理食塩水による10倍希釈液を、残りの4枚の平板5B〜8Bには生理食塩水を、反応部にそれぞれ20μl滴下して、室温にて10分間反応させた。
次に、各平板の表面を蒸留水にて洗浄し、ペーパーパッドにて軽く水分をふき取った。これにより、4枚の平板1B〜4Bについては、平板の表面に固定された抗体B上にインフルエンザBウィルス(抗原)が捕捉された。
次に、4枚の平板1B〜4Bの反応部に、(A4)工程で得られた「磁気ビーズ標準化BSA&抗体B分散液No. 1〜No. 4」をそれぞれ10μl滴下し、室温にて10分間反応させた。また、4枚の平板5B〜8Bの反応部に、(A4)工程で得られた「磁気ビーズ標準化BSA&抗体B分散液No. 1〜No. 4」をそれぞれ10μl滴下し、室温にて10分間反応させた。この反応により、インフルエンザBウィルス(抗原)が捕捉された反応部では、抗原抗体反応が生じて、抗原の上に磁気ビーズ標準化BSA&抗体Bが結合される。
(A9)磁気ビーズの検出
(A6)工程後の平板1A〜8Aおよび(A8)工程後の平板1B〜8Bの表面を、反応部に結合された磁気ビーズが剥がれないように蒸留水で洗浄し、風乾した。
次に、各平板の反応部を、斜めからの散乱光の存在下、CCDカメラで10倍に拡大して観察し、磁気ビーズが存在しているかどうかを調べた。
また、図4の磁気検出装置を用いて、各平板の反応部の下側に磁気センサ106を配置し、反応部に存在する磁気ビーズの量を示す出力信号を検出した。
これらの結果を表2〜5に示す。
Figure 0004694952
Figure 0004694952
Figure 0004694952
Figure 0004694952
この結果から、磁気ビーズ標準化BSA&抗体A(1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「BSA」と「PEG−抗体A」が結合されている粒子の集合体)であって、「PEG−抗体A」の結合比率が12%、20%、72%、90%であるものは、同じ抗体Aが固定された反応部に抗原A(抗体Aと特異的に結合する抗原)が捕捉されている場合、この抗原Aと結合してCCDカメラにより磁気ビーズの存在が確認でき、図4の磁気検出装置により磁気信号が検出できることが分かる。
同様に、磁気ビーズ標準化BSA&抗体B(1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「BSA」と「PEG−抗体B」が結合されている粒子の集合体)であって、「PEG−抗体B」の結合比率が12%、20%、72%、90%であるものは、同じ抗体Bが固定された反応部に抗原B(抗体Bと特異的に結合する抗原)が捕捉されている場合、この抗原Bと結合してCCDカメラにより磁気ビーズの存在が確認でき、図4の磁気検出装置により磁気信号が検出できることが分かる。
実施形態の分析装置を用いて、実際の分析を行った例を以下に示す。
底板6の厚さは、第1多孔体1および第2多孔体2を固定する部分の厚さを1.0mmとし、反応部形成面30の部分の厚さを0.2mmとし、吸収体4を固定する部分の厚さを1.5mmとした。また、第1多孔体1の大きさは12mm×8mm×厚さ2mm、第2多孔体2の大きさは12mm×5mm×厚さ2mm、吸収体4の大きさは12mm×11mm×厚さ2mmとした。
第1のサンプルを以下の方法で調製した。インフルエンザAウィルス(A/北九州/159/93、107.75TCID50/ml)を生理食塩水により20倍に希釈し、この希釈液10μlに、界面活性剤「Triton X−100」を1.0%含有する生理食塩水を190μl添加した。
このようにして得られた200μlの液状試料(第1のサンプル)を、分析装置の本体101の試料導入口71に滴下した。
滴下された液状試料は、第1多孔体1に吸収された後、毛細管現象で横方向に移動して第2多孔体2に入り、流路232を通って流路31に入り、反応部3a,3bの両方に接触してから、流路342を通って吸収体4に吸収された。
ここで、第2多孔体2には、前述のように、磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aが湿潤状態で移動可能に保持されている。この磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aは、1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「PEG−抗体A」と「PEG−抗体B」が結合されている粒子の集合体であって、「PEG−抗体A」の結合比率が約70%で「PEG−抗体B」の結合比率が約30%である。
よって、第2多孔体2で、液状試料に含まれているインフルエンザAウィルス(抗原A)と磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aの抗体Aが結合する。次いで、この液状試料は第2多孔体2から流路232に移動し、この液状試料が反応部3a,3bの流路31を移動する間に、この結合体のインフルエンザAウィルス(抗原A)が反応部3aの抗体Aと結合して、反応部3aに磁気ビーズの凝集が生じる。
この装置の板材6はポリカーボネート製であるため、板材6から箱体内の状態を見ることができるが、図1のB方向からの目視で、この磁気ビーズの凝集が反応部3aでは確認され、反応部3bでは確認されなかった。また、図4の磁気検出装置を用いて、反応部3a,3bに存在する磁気ビーズの量を示す出力信号を検出した。その結果、反応部3aの出力信号値は304mVであり、反応部3bの出力信号値は59mVであった。
第2のサンプルを以下の方法で調製した。インフルエンザBウィルス(B/門真/506/99、107.0TCID50/ml)を生理食塩水により100倍に希釈し、この希釈液10μlに、界面活性剤「Triton X−100」を1.0%含有する生理食塩水を190μl添加した。
このようにして得られた200μlの液状試料(第2のサンプル)を、分析装置の本体101の試料導入口71に滴下した。
滴下された液状試料は、第1多孔体1に吸収された後、毛細管現象で横方向に移動して第2多孔体2に入り、流路232を通って流路31に入り、反応部3a,3bの両方に接触してから、流路342を通って吸収体4に吸収された。
ここで、第2多孔体2には、前述のように、磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aが湿潤状態で移動可能に保持されている。この磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aは、1個の磁気粒子にアビジン/ビオチン結合を介して「PEG−抗体A」と「PEG−抗体B」が結合されている粒子の集合体であって、「PEG−抗体A」の結合比率が約70%で「PEG−抗体B」の結合比率が約30%である。
よって、第2多孔体2で、液状試料に含まれているインフルエンザBウィルス(抗原B)と磁気ビーズ標識化二次抗体B&Aの抗体Bが結合する。次いで、この液状試料は第2多孔体2から流路232に移動し、この液状試料が反応部3a,3bの流路31を移動する間に、この結合体のインフルエンザBウィルス(抗原B)が反応部3bの抗体Bと結合して、反応部3bに磁気ビーズの凝集が生じる。
この装置の板材6はポリカーボネート製であるため、板材6から箱体内の状態を見ることができるが、図1のB方向からの目視で、この磁気ビーズの凝集が反応部3bでは確認され、反応部3aでは確認されなかった。また、図4の磁気検出装置を用いて、反応部3a,3bに存在する磁気ビーズの量を示す出力信号を検出した。その結果、反応部3aの出力信号値は99mVであり、反応部3bの出力信号値は164mVであった。
第3のサンプルとして生理食塩水を用意し、200μlの生理食塩水からなる液状試料(第3のサンプル)を、分析装置の本体101の試料導入口71に滴下した。
滴下された液状試料は、第1多孔体1に吸収された後、毛細管現象で横方向に移動して第2多孔体2に入り、流路232を通って流路31に入り、反応部3a,3bの両方に接触してから、流路342を通って吸収体4に吸収された。
しかし、この液状試料には抗原A,Bのいずれもが含まれていないため、液状試料が磁気ビーズとともに第2多孔体2から流路232に出て反応部3a,3bの流路31を移動する間に、前述の第1および第2のサンプルの場合のような結合が生じない。よって、図1のB方向からの目視で、磁気ビーズの凝集が反応部3a,3bの両方で確認されなかった。
また、図4の磁気検出装置を用いて、反応部3a,3bに存在する磁気ビーズの量を示す出力信号を検出した。その結果、反応部3aの出力信号値は80mVであり、反応部3bの出力信号値は45mVであった。
実施形態の分析装置を示す図であって、本体の縦断面図である。 図1の本体の組立前の状態を示す斜視図である。 第1多孔体、第2多孔体、反応部、および吸収体の、箱体内での配置を示す斜視図である。 実施形態で使用した磁気検出装置を示す概略構成図である。 図4の磁気検出装置による信号処理を説明するための模式図である。 第2の状態の磁気粒子(磁気ビーズ標識化二次抗体B&A)を示す図である。 実施形態で使用した微分型アナログフィルタの低周波数領域における特性を示すグラフである。
符号の説明
1 第1多孔体
10 第1多孔体を固定する部分
10A 凹部
2 第2多孔体
20 第2多孔体を固定する部分
20A 凹部
231 流路形成部材
232 溝状の流路
3A,3b 反応部
30 反応部を形成する部分(反応部形成面)
30A 凹部
31 反応部上部の流路
341 流路形成部材
342 溝状の流路
4 吸収体
40 吸収体を固定する部分
50 底板の内面で最も低い面
6 箱体の底板
67 ピン
7 箱体の蓋部
71 試料導入口
72 流路形成部
76 ピン受け
6A 底板内面の周縁部と同じ高さの面
101 本体
12 台
12a 開口部
102 モータ
103 センサ部
104 静磁場発生部
105 基体
106 磁気センサ
108 アナログ信号処理部
109 A/D変換素子
110 デジタルフィルタ
111 信号出力部

Claims (2)

  1. 液体を浸透しない材料からなる基材上に固定された多孔体に、一個の磁気粒子の表面にn種(nは2以上の整数)の抗体が結合されている磁気粒子の集合体からなる標識付き試薬を、湿潤状態で移動可能に保持し、
    前記基材上の前記多孔体の下流側に、前記n種の抗体がそれぞれ固定されたn個の反応部を形成し、
    液状試料を、前記多孔体に吸収させて前記標識付き試薬とともに毛細管現象により移動させた後、前記n個の反応部に接触させ、前記反応部に生じた前記標識付き試薬が有する前記磁気粒子の凝集を検出することにより、前記液体試料に前記磁気粒子の表面に結合されているn種の抗体に対応するn種の抗原が含まれているかどうかを検出する、抗原抗体反応を利用した分析方法
  2. 液体を浸透しない材料からなる基材上に固定された多孔体に、一個の磁気粒子の表面にn種(nは2以上の整数)の抗体が結合されている磁気粒子の集合体からなる標識付き試薬が、湿潤状態で移動可能に保持され、
    前記基材上の前記多孔体の下流側に、前記n種の抗体がそれぞれ固定されたn個の反応部が形成され、
    液状試料を導入して毛細管現象により前記多孔体に向かわせる試料導入部と、前記多孔体に吸収された液状試料を前記n個の反応部に接触して移動させる流路と、前記n個の反応部の状態を検出する磁気検出装置と、を備えたことを特徴とする分析装置
JP2005332528A 2005-11-17 2005-11-17 標識付き試薬を用いた分析方法、分析装置 Expired - Fee Related JP4694952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005332528A JP4694952B2 (ja) 2005-11-17 2005-11-17 標識付き試薬を用いた分析方法、分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005332528A JP4694952B2 (ja) 2005-11-17 2005-11-17 標識付き試薬を用いた分析方法、分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007139538A JP2007139538A (ja) 2007-06-07
JP4694952B2 true JP4694952B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=38202601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005332528A Expired - Fee Related JP4694952B2 (ja) 2005-11-17 2005-11-17 標識付き試薬を用いた分析方法、分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4694952B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021520484A (ja) * 2018-04-03 2021-08-19 サノフイSanofi ラテラルフロー免疫アッセイストリップ装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000500388A (ja) * 1995-11-13 2000-01-18 コールター インターナショナル コーポレイション 粒子および重力沈降を使用するサンプルの集団または下位集団を選択する方法
JP2000097944A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 免疫クロマトグラフィーのためのキット
JP2002181819A (ja) * 2000-09-25 2002-06-26 Olympus Optical Co Ltd 立体基体を用いた検出用アレイ
WO2005075997A1 (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha 磁気ビーズを用いた被検物質の検出方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2735642B2 (ja) * 1989-10-09 1998-04-02 株式会社トクヤマ 抗体固定化不溶性担体粒子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000500388A (ja) * 1995-11-13 2000-01-18 コールター インターナショナル コーポレイション 粒子および重力沈降を使用するサンプルの集団または下位集団を選択する方法
JP2000097944A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 免疫クロマトグラフィーのためのキット
JP2002181819A (ja) * 2000-09-25 2002-06-26 Olympus Optical Co Ltd 立体基体を用いた検出用アレイ
WO2005075997A1 (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha 磁気ビーズを用いた被検物質の検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007139538A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11585882B2 (en) Superparamagnetic particle imaging and its applications in quantitative multiplex stationary phase diagnostic assays
Aytur et al. A novel magnetic bead bioassay platform using a microchip-based sensor for infectious disease diagnosis
JP4324212B2 (ja) 磁気応答性試薬を使用する磁気補助結合アッセイ
JP6553020B2 (ja) アレルギー及び自己免疫疾患に関する診断分析を行うための自動化された免疫分析計システム
US6676904B1 (en) Nanoporous membrane immunosensor
JP5975220B2 (ja) 生物学的流体標本を分析することを目的とするデバイスおよび分析するための方法
JP5200003B2 (ja) 磁場を用いた試料中の標的分子の検出
JP2005517899A (ja) コロイド状磁気粒子を使用した分析物の検出方法
Ha et al. Recent developments in innovative magnetic nanoparticles-based immunoassays: from improvement of conventional immunoassays to diagnosis of COVID-19
JP2007139649A (ja) 分析装置の多孔体
JP2007170840A (ja) 分析装置
JP4801447B2 (ja) 磁気センサを用いた測定装置及び測定方法
JP4694952B2 (ja) 標識付き試薬を用いた分析方法、分析装置
JP4758713B2 (ja) 磁気センサを用いた測定装置及び測定方法
US11885800B2 (en) Method and system for detecting analyte of interest using magnetic field sensor and magnetic particles
KR102066268B1 (ko) 이미지 센서 및 자성체를 포함하는 표적물질 검출용 키트
CA2671142C (en) Method for the analysis of circulating antibodies
JP2007170839A (ja) 標識付き試薬およびこれを用いた分析装置と分析方法
Yaman Development of magnetic levitation-based sensitive assays
Frade-González et al. Magnetic point-of-care systems for medical diagnosis
US20100009465A1 (en) Method for the analysis of circulating antibodies
KR20180027280A (ko) 이미지 센서 및 자성체를 포함하는 표적물질 검출용 키트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4694952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees