JP4694875B2 - 時計用バンド及び腕時計 - Google Patents

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本発明は、時計用バンド及びこのバンドが胴に着脱可能に取付けられた腕時計に関する。
腕時計の胴にバンドを取付けるには一般的にばね棒を用いる構成が多用されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1の技術では、ハンドのエンドピースにその幅方向に延びる貫通孔を設けるとともに、このエンドピースを受入れるかん股を相互間に形成した胴のかん足に夫々取付け穴を設けている。そして、内蔵ばねで突出方向に付勢された段付きピンを軸方向両側に夫々有してなるばね棒を、エンドピースの貫通孔に通すとともに、このばね棒の段付きピンをかん足の取付け穴に夫々挿入させることによって、バンドを胴に連結している。この連結及びその解除、つまり、胴にバンドを着脱するに際には、ピンセットなどの専用工具を用いて段付きピンを内蔵ばねに抗して押し込む作業を要する。
又、腕時計の胴に対してねじを用いてバンドを取付ける技術も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
この特許文献2は、胴に突設したフランジ部に貫通孔を形成し、フランジ部に被さるバンドのエンドピース裏面に前記貫通孔に挿入されるねじパイプを固定し、このねじパイプにフランジ部の裏面からねじを螺合して、胴にバンドを着脱可能にねじ止めする技術を示している。更に、特許文献2は、胴にバンド挿入溝を形成するとともにフランジ部を突設して、フランジ部にねじ穴を形成し、このフランジ部に被さるバンドのエンドピースをフランジ部の先端部裏面に引っ掛けるとともにバンド挿入溝に挿入させた状態で、ねじ穴に螺合されるねじでエンドピースを押し上げて、胴にバンドを着脱可能にねじ止めする技術を示している。
特開昭61−154604号公報(第1頁左欄第18行〜第2頁左上欄第16行、図2−図4) 特開昭62−94103号公報(第2頁左上欄第2行〜同頁右上欄第12行、第2頁右下欄第8行〜第3頁右上欄第8行、図1−図7)
胴へのバンドの連結にばね棒を用いる特許文献1の技術では、胴に対するバンドの着脱に専用工具を用いなければならないので、不便である。しかも、ばね棒の段付きピンは突出方向に常に付勢されてので、バンドを着脱する際に、ばね棒の段付きピンの先端が胴のかん足を擦ることがあると、胴が傷付けられる恐れがある。
胴へのバンドの連結にねじを用いる特許文献2の技術では、連結に伴い胴が傷付けられる恐れはないが、連結に使用するねじは一般的なねじに比較して遥かに小さいので、それに合った専用工具(この場合小型ねじ回し)を用いなければならないので、胴に対するバンドの着脱作業が不便であるという点では特許文献1の技術と同じである。
しかも、ばね棒やねじ等の連結部品は、バンド交換をする際に胴又はバンドから外されるので、紛失するおそれがある。
以上のように従来は、胴に対するバンドの着脱に専用工具が必要であり、その作業も容易ではないとともに、連結部品を紛失する恐れがある。このため、従来の技術は、腕時計の意匠に変化を与えて使用するために、例えば使用者が任意にバンドを交換しようとする場合には不適当である。
本発明の目的は、専用工具を用いることなく胴に対して容易に着脱できる時計用バンド及び腕時計を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、胴にバンドが着脱可能に連結された腕時計において、前記バンドのエンドピースと胴の内の一方に設けられた凸部と、この凸部を受入れる収容凹部及びこの収容凹部に連通する連結孔を有して前記一方に対する他方に設けられた筒部と、押込み操作面及びこの操作面から折れ曲がるように連なる一対の係合面が形成された係合ヘッドを有して、前記凸部に移動可能でかつ外れ止めされて取付けられるとともに、この移動により前記連結孔に前記係合ヘッドが挿脱される連結部品と、前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出するように前記連結部品を付勢する付勢部材と、を具備している。
この発明の腕時計では、筒部の収容凹部と凸部とを嵌合させることにより、付勢部材の付勢力に抗して凸部内に没するように連結部品が一旦移動された後に、この部材の係合ヘッドが連結孔に適正に対向するに伴い付勢部材により連結部品が押し動かされる。それにより、連結孔内に係合ヘッドが入り込んで、その係合面が連結孔の縁に引っ掛かって、胴とバンドとを連結できる。この連結状態では、係合ヘッドの押込み操作面が外部から押込み可能に配置されている。このため、押込み操作面を指先などで押して連結部品を付勢部材の付勢力に抗して押込みながら凸部と筒部とを引き離すことにより、胴からバンドを外すことができる。
本発明の腕時計の好ましい形態では、一対の前記係合面の内の少なくとも前記凸部の先端側に位置する係合面と前記押込み操作面とがなす前記係合ヘッドの角部に面取りされた斜状面を設けるとともに、この斜状面に対応させて前記筒部の先端縁に前記収容凹部に臨んで面取りされた斜状面を設けている。
この発明の形態では、胴にバンドを連結する際、係合ヘッドの角部の斜状面と筒部の斜状面とが当たるに伴い、係合ヘッドと筒部の先端縁とが引っ掛かることを防止しつつ連結部品が付勢部材に抗して押込まれるので、凸部と筒部とを円滑に嵌合させて胴にバンドを連結できる。
又、本発明の好ましい形態では、前記凸部と筒部とが嵌合された連結状態で、前記係合ヘッドを前記連結孔が開けられた前記筒部の外面から陥没させている。
この発明の形態では、連結孔に引っ掛かっている連結部材の係合ヘッドが筒部の外面から陥没しているので、不用意に係合ヘッドが押込まれる恐れがない。
又、本発明の好ましい形態では、前記連結孔を前記筒部の裏壁に開けている。
この発明の形態では、腕時計の使用時に、使用者の腕によって連結孔が閉じられるので、腕時計の表側から不用意に係合ヘッドが押込まれる恐れがない。
又、本発明の好ましい形態では、前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出されたときに前記連結部品に設けた外れ止めが当たる位置決め面を前記凸部に設けている。
この発明の形態では、付勢部材の付勢力で連結部品が押されてその係合ヘッドが連結孔に係合する時などに、位置決め面に連結部品の外れ止めが当接する音が発生するので、胴に対するバンドの取付け完了を使用者等に知覚させることができる。
又、前記課題を解決するために、本発明は、押込み操作面及びこの操作面から折れ曲がるように連なる一対の係合面が形成された係合ヘッドを有した連結部品を、胴に設けられた凸部に移動可能でかつ外れ止めして取付け、この連結部品を前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出するように付勢部材で付勢した腕時計に備えられ、前記凸部に着脱可能に連結される時計用バンドであって、エンドピースを備え、このエンドピースに前記凸部を受入れる収容凹部を設けるとともに、前記エンドピースに前記係合ヘッドが挿脱される連結孔を前記収容凹部に連通して設けている。
この発明の時計用バンドでは、そのエンドキャップの筒部の収容凹部を胴の凸部に嵌合させることにより、付勢部材の付勢力に抗して凸部内に没するように連結部品が一旦移動された後に、この部材の係合ヘッドが連結孔に適正に対向するに伴い付勢部材により連結部品が押し動かされる。それにより、筒部の連結孔内に係合ヘッドが入り込んで、その係合面が連結孔の縁に引っ掛かって、バンドを胴に連結できる。この連結状態では、係合ヘッドの押込み操作面が外部から押込み可能に配置されている。このため、押込み操作面を指先などで押して連結部品を付勢部材の付勢力に抗して押込みながら凸部と筒部とを引き離すことにより、胴からバンドを外すことができる。
又、前記課題を解決するために、本発明は、収容凹部及びこの収容凹部に連通する連結孔を有した筒部を胴に設けた腕時計に備えられ、前記筒部に着脱可能に連結される時計用バンドであって、前記収容凹部に受入れられる凸部が設けられたエンドピースと、押込み操作面及びこの操作面から折れ曲がるように連なる一対の係合面が形成された係合ヘッドを有して、前記凸部に移動可能でかつ外れ止めされて取付けられるとともに、この移動により前記連結孔に前記係合ヘッドが挿脱される連結部品と、前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出するように前記連結部品を付勢する付勢部材と、を具備している。
この発明の時計用バンドでは、そのエンドキャップの凸部を、胴に設けた筒部の収容凹部に嵌合させることにより、付勢部材の付勢力に抗して凸部内に没するように連結部品が一旦移動された後に、この部材の係合ヘッドが連結孔に適正に対向するに伴い付勢部材により連結部品が押し動かされる。それにより、筒部の連結孔内に係合ヘッドが入り込んで、その係合面が連結孔の縁に引っ掛かって、バンドを胴に連結できる。この連結状態では、係合ヘッドの押込み操作面が外部から押込み可能に配置されている。このため、押込み操作面を指先などで押して連結部品を付勢部材の付勢力に抗して押込みながら凸部と筒部とを引き離すことにより、胴からバンドを外すことができる。
本発明によれば、バンドのエンドピースと胴の内の一方に設けた凸部と他方に設けた筒部と嵌合させるという簡単な作業で、胴にバンドを連結できるとともに、連結孔内の係合ヘッドを押込みながら凸部と筒部とを引き離すという簡単な作業で胴からバンドを外すことができ、これらの作業において専用工具を要することがないので、胴に対して容易にバンドを着脱できる腕時計を提供できる。
本発明によれば、バンドのエンドピースに設けた筒部を胴に設けた凸部に嵌合させるという簡単な作業で、バンドを胴に連結できるとともに、連結孔内の係合ヘッドを押込みながら筒部を凸部から引き離すという簡単な作業でバンドを胴から外すことができ、これらの作業において専用工具を要することがないので、胴に対して容易に着脱できる時計用バンドを提供できる。
本発明によれば、バンドのエンドピースに設けた凸部を胴に設けた筒部に嵌合させるという簡単な作業で、バンドを胴に連結できるとともに、連結孔内の係合ヘッドを押込みながら凸部を筒部から引き離すという簡単な作業でバンドを胴から外すことができ、これらの作業において専用工具を要することがないので、胴に対して容易に着脱できる時計用バンドを提供できる。
図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示す腕時計1は、時計外装組立2にバンド3を取付けている。時計外装組立2内には、文字板及び図示しない時計ムーブメント等が収容されている。なお、図1中符号4は竜頭を示している。
図1に示すようにバンド3は、文字板の6時及び12時側に対応して時計外装組立2が備えた金属又は合成樹脂製の胴5に、着脱可能に取付けられている。図示のバンド3は、合成樹脂又は皮革等を主体として形成されたものであるが、金属製例えば複数のバンド駒を棒状の駒連結部品により、この駒連結部品を中心に回動可能に連結して形成されたものであってもよい。バンド3は時計外装組立2側に位置する端部にエンドピース6を備えている。このエンドピース6は金属製であることが好ましいが、硬質合成樹脂製とすることも可能である。
次に、胴5にバンド3を着脱するための構成を説明する。
時計外装組立2の胴5の外周面には文字板の6時及び12時側に対応して凸部11が夫々一体に突設されている。これらの凸部11は、かん部またはかん足と称することもでき、文字板の3時−9時方向に延びる長方形状をなしている。これらの凸部11は、好ましい例として根元から先端に向かうに従い次第に下がる斜状をなしているが、こうした傾斜は必ずしも有しなくてもよい。
図2〜図4に示すようにこれらの凸部11には、その一面例えば裏面に開放する第1の溝11a、他面例えば前記裏面に平行な表面に開放する第2の溝11b、及びこれら第1の溝11aと第2の溝11bとを連通する通孔11cとが設けられている。第1の溝11a及び第2の溝11bは、いずれも長方形状をなしていて、文字板の3時−9時方向に延びている。第1の溝11aは第2の溝11bより大形であり、第2の溝11bの奥面は位置決め面11dとして機能し、この位置決め面11dには通孔11cの一端が開放されている。
図2〜図4に示すようにこれらの凸部11の夫々には、連結部品12と、外れ止め15と、付勢部材16とが組込まれている。
詳しくは、連結部品12は、好ましくは金属製であって、軸部13と、この軸部13の一端に一体に設けられた係合ヘッド14とからなる。軸部13は、通孔11cを貫通して第1の溝11aと第2の溝11bとにわたる長さを有している。本実施形態では、連結部品12が円滑に平行移動するように通孔11c及び軸部13は、図1に示すように複数例えば一対設けてあるが、これらは夫々単一であってもよい。
係合ヘッド14は、押込み操作面14a及び一対の係合面14bを有している。押込み操作面14aは軸部13の長手方向と直交する平面で形成されていて、使用者の指の爪先で押すことができる面積を有していることが好ましい。なお、押込み操作面14aは本実施形態では文字板の3時−9時方向に延びる長方形状であるが、同方向に延びる菱形形状や楕円形状であってもよい。
一対の係合面14bは軸部13と平行であって、これらは押込み操作面14aから折れ曲がるように連なって形成されている。これらの係合面14bと押込み操作面14aとがなす係合ヘッド14の角部には、面取りされた斜状面14cが夫々設けられている。したがって、押込み操作面14aと一対の係合面14bとは斜状面14cを介して連なっている。なお、斜状面14cは凸部11の先端側に位置する係合面14bと押込み操作面14aとにわたってだけ設けてもよい。斜状面14cは斜面又は円弧面で形成される。
係合ヘッド14の全長、つまり、押込み操作面14aから軸部13の先端面までの寸法は、凸部11の互いに平行な二面例えば表裏面間の距離(言い換えれば凸部11の厚みより僅かに短い。この係合ヘッド14を有した連結部品12は、軸部13を通孔11cに貫通させるとともに、係合ヘッド14を第1の溝11aに収容して凸部11に組込まれて、通孔11c及び第1の溝11aの側面をガイドとして凸部11の厚み方向に移動可能に設けられている。
第2の溝11b内に位置した軸部13の先端部には外れ止め15が取付けられている。外れ止め15は、軸部15に連結された止め輪によって形成されている。しかし、これに代えて、軸より大径な頭部を有するねじを軸部13の端面にねじ込んで、このねじを外れ止めとすることもできる。この外れ止め15は位置決め面11dに接離可能である。外れ止め15及び凸部11は、位置決め面11dへの当たり音を明確に得るために金属製とすることが好ましい。
付勢部材16には例えばコイルばねが用いられている。この付勢部材16にはコイルばねに代えて板ばねを用いることができる。この場合は、連結部品12の移動ストロークをより大きく確保できる点で好ましい。付勢部材16は、軸部13に巻き付くようにして係合ヘッド14の裏面と第1の溝11aの奥面とに両端を当てて圧縮状態に組込まれている。連結部品12は、その係合ヘッド14の押込み操作面14a側部分が凸部11の一面である裏面から突出するようにこの付勢部材16によって付勢され、それにより、係合ヘッド14を凸部11の表面方向に押込み可能している。
この状態では、図2及び図4に示すように外れ止め15が位置決め面11dに当たって連結部品12が外れ止めされるとともに、係合面14bの押込み操作面14a側の部位が第2の溝11bから突出されるようになっている。更に、図2及び図4に示す状態で、軸部13の先端面と凸部11の表面との間の距離H1と、第1の溝11aの奥面とこれに対向する係合ヘッド14の裏側端面との間の距離H2との関係は、H2≦H1に設定されている。
一方、図2〜図4に示すようにエンドピース6には筒部17が設けられていて、この筒部17に収容凹部18と連結孔19が設けられている。収容凹部18は、エンドピース6の先端面に開放して胴5の凸部11を受入れる大きさに形成されている。連結孔19は、収容凹部18を区画する筒部17の例えば裏壁17aに開放して設けられていて、収容凹部18と連通している。この連結孔19は、例えば長方形状をなして係合ヘッド14を受入れる大きさに形成されている。
図4に示すように筒部17の裏壁17aの厚みH3と、凸部11からの係合ヘッド14の突出寸法H4との関係は、H3≧H4に設定されている。本実施形態の場合には、H3>H4の関係に設定されている。それにより、図2に示すように凸部11と筒部17とが嵌合された連結状態で、連結孔19が開けられた筒部17の外面に対して係合ヘッド14が陥没されるようになっている。連結孔19が開けられた裏壁17aの先端縁には、収容凹部18に臨んで面取りされた斜状面17bが設けられている。この斜状面17bは斜面又は円弧面で形成される。
時計外装組立2の胴5にバンド3を連結するには、図4に示すようにバンド3の筒部17の開放面を、胴5の凸部11に対向させて、筒部17を凸部11に嵌合させればよい。
それにより、まず、凸部11の先端側に位置した方の係合ヘッド14の斜状面14cに筒部17の斜状面17bが接する。このため、連結部品12の係合ヘッド14と筒部17の先端面とが引っ掛かることがないとともに、連結部品12が付勢部材16の付勢力に抗して凸部11の上面方向に円滑に押込まれるので、凸部11に対する筒部17の嵌合を深くすることができる。
この嵌合の進行により、図3に示す状態を経て、相対的に凸部11が筒部17の奥に到達して、連結孔19に係合ヘッド14が正対するようになるので、この時点において付勢部材16の付勢力で連結部品12が移動される。これにより、凸部11の裏面から突出された係合ヘッド14が、図2に示すように連結孔19に嵌合されるとともに、この連結孔19の縁に係合ヘッド14の係合面14bが引っ掛かって、胴5にバンド3が取付けられる。なお、以上のバンド3の取付けにおいて、係合ヘッド14を手指で押込みながら、凸部11にバンド3の筒部17を嵌合させてもよい。
こうしたバンド3の取付け作業によれば、バンド3のエンドピース6に設けた筒部17を胴5に設けた凸部11に嵌合させるという簡単な作業で、格別に専用工具を要することなく、バンド3を胴5に連結できる。
しかも、この連結において、既述のように付勢部材16の付勢力で係合ヘッド14が連結孔19に係合する時に、第2の溝11bの位置決め面11dに連結部品12に固定した外れ止め15が当接するので、それに伴う発音により、胴5に対するバンド3の取付け完了を使用者等に知覚させることができる。
筒部17の裏壁17aに開けられた連結孔19は、腕時計1の使用時に、使用者の腕によって閉じられるので、腕時計1の表側から不用意に連結孔19に引っ掛かっている係合ヘッド14に物品が当たって、この係合ヘッド14が押込まれる恐れがない。しかも、バンド3が胴5に連結された状態では、図2に示すように連結孔19が開けられた筒部17の裏壁17aの外面から係合ヘッド14が陥没している。このため、腕時計1の使用時に不用意に係合ヘッド14が押込まれる恐れがない。更に、本実施形態では、筒部17の表壁17cで連結部品12を覆い隠したので、外観上好ましい。
バンド3の交換などにおいて、胴5からバンド3を取外すには、まず、連結孔19に係合ヘッド14の押込み操作面14aを指先などで押すことによって、連結部品12を付勢部材16の付勢力に抗して押込みながら凸部11と筒部7とを引き離せばよい。これにより、図2に示す状態から図3に示す状態を得て図4に示すように胴5からバンド3を外すことができる。
こうしたバンド3の取外し作業によれば、連結孔19内の係合ヘッド14を押込みながら凸部11と筒部17とを引き離すという簡単な作業で、格別に専用工具を要することなく、胴5からバンド3を外すことができる。
従って、前記構成の腕時計1は、その組み立て作業性が良いとともに、使用者においても容易にバンド3を胴5に着脱できる。これにより、前記筒部17を有したエンドピース6を備えた意匠が異なる複数のバンド3を使用者が用意して置く場合には、既述の手順により容易に所望のバンド3に適宜交換して、腕時計1に意匠の変化を与えて使用することが可能となる。
又、バンド3の連結状態(図2参照)、及びバンド3が胴5から分離された状態(図4参照)のいずれにおいても、連結部品12は付勢部材16で付勢されていて、外れ止め15が位置決め面11dに引っ掛かっている。このため、胴5にバンド3が連結された状態でも、胴5からバンド3が外された状態でも、付勢部材16の付勢力によって連結部品12が凸部11から離脱して紛失する恐れがない。
図5に示す本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は基本的に第1実施形態と同じであるので、同じ部分については第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる事項を説明する。
第2実施形態では、第1の溝11aを凸部11の裏面に開放して設けるとともに、第2の溝11bを凸部11の表面に開放して設けている。これに合わせて、連結部品12は第1実施形態に示した状態とは上下逆様の姿勢で凸部11に取付けられている。連結部品12は、その係合ヘッド14の押込み操作面14a側の部分が凸部11の表面から突出するように付勢部材16で付勢されている。又、エンドピース6の連結孔19は、筒部17の表壁17cに開けられているとともに、この表壁17cの先端縁に斜状面17bが形成されている。以上説明した事項以外は第1実施形態と同じである。
従って、この第2実施形態においても第1実施形態と同様な作用を得て本発明の課題を解決できる。しかも、第2実施形態においては、連結部品12の係合ヘッド14が視認されるので、連結部品12に胴5及びバンド3のエンドピース6と異なる色を持たせることにより、押しボタン状の係合ヘッド14によって腕時計1の意匠にアクセントを与えることが可能である。
図6及び図7に示す本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態は基本的に第1実施形態と同じであるので、同じ部分については第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略し、以下、第1実施形態とは異なる事項を説明する。
第3実施形態では、時計外装組立2の胴5に、筒部17を突設しており、この筒部17の裏壁17aに連結孔19と斜状面17bとを設けている。これに合わせて、バンド3のエンドピース6に、第1の溝11a、第2の溝11b、通孔11c、及び位置決め面11dを設けている。更に、バンド3のエンドピース6に凸部11を突設するとともに、この凸部11に、連結部品12と、これを付勢する付勢部材16と、連結部品12の抜け止め15が組込まれている。なお、この第3実施形態は、図7に示した状態とは上下逆様に連結部品12とともに第1の溝11aと第2の溝11bを設け、それに合わせて連結孔19と斜状面17bとを筒部17の表壁17cに設けて実施することもできる。以上説明した事項以外は第1実施形態と同じである。
従って、この第3実施形態においても第1実施形態と同様な作用を得て本発明の課題を解決できる。
本発明の第1実施形態に係る腕時計を示す平面図。 図1中F2−F2線に沿って胴とバンドとの連結部を示す断面図。 図2の連結部を連結直前及び分解直前の状態で示す断面図。 図2の連結部が分離された状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る腕時計の胴とバンドとの連結部を示す断面図。 本発明の第3実施形態に係る腕時計を示す平面図。 図6中F7−F7線に沿って胴とバンドとの連結部を連結直前及び分解直前の状態で示す断面図。
符号の説明
1…腕時計
2…時計外装組立
3…バンド
5…胴
6…バンドのエンドピース
11…凸部
11d…位置決め面
12…連結部品
13…連結部品の軸部
14…連結部品の係合ヘッド
14a…係合ヘッドの押込み操作面
14b…係合ヘッドの係合面
14c…係合ヘッドの斜状面
15…外れ止め
16…付勢部材
17…筒部
17a…筒部の裏壁
17b…筒部の斜状面
17c…筒部の表壁
18…筒部の収容凹部
19…筒部の連結孔

Claims (6)

  1. 胴にバンドが着脱可能に連結された腕時計において、
    前記バンドのエンドピースと前記胴の内の一方に設けられた凸部と、
    前記凸部を受入れる収容凹部及び前記収容凹部に連通する連結孔を有して前記一方に対する他方に設けられた筒部と、
    押込み操作面及びこの操作面から折れ曲がるように連なる一対の係合面が形成された係合ヘッドを有して、前記凸部に移動可能でかつ外れ止めされて取付けられるとともに、この移動により前記連結孔に前記係合ヘッドが挿脱される連結部品と、
    前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出するように前記連結部品を付勢する付勢部材と、
    一対の前記係合面の内の少なくとも前記凸部の先端側に位置する係合面と前記押込み操作面とがなす前記係合ヘッドの角部に面取りされた斜状面と、
    前記凸部と前記収容凹部を嵌合させる際にこの斜状面に当接する様に設けられた前記筒部の先端縁に前記収容凹部に臨んで面取りされた斜状面と、
    を具備した腕時計。
  2. 前記凸部と前記筒部とが嵌合された連結状態で、前記係合ヘッドを前記連結孔が開けられた前記筒部の外面から陥没させた請求項に記載の腕時計。
  3. 前記連結孔を前記筒部の裏壁に開けた請求項1又は2に記載の腕時計。
  4. 前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出されたときに前記連結部品に設けた外れ止めが当たる位置決め面を前記凸部に設けた請求項1からのいずれか一項に記載の腕時計。
  5. 押込み操作面及びこの操作面から折れ曲がるように連なる一対の係合面が形成された係合ヘッドを有した連結部品を、胴に設けられた凸部に移動可能でかつ外れ止めして取付け、この連結部品を前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出するように付勢部材で付勢した腕時計に備えられ、前記凸部に着脱可能に連結される時計用バンドであって、
    エンドピースを備え、このエンドピースに前記凸部を受入れる収容凹部を設けるとともに、前記エンドピースに前記係合ヘッドが挿脱される連結孔を前記収容凹部に連通して設けるとともに、前記収容凹部に、前記凸部と前記収容凹部を嵌合させる際に前記凸部に設けた斜状面と当接する斜状面を設けた時計用バンド。
  6. 収容凹部及びこの収容凹部に連通する連結孔を有した筒部を胴に設けた腕時計に備えられ、前記筒部に着脱可能に連結される時計用バンドであって、
    前記収容凹部に受入れられる凸部が設けられたエンドピースと、
    押込み操作面及びこの操作面から折れ曲がるように連なる一対の係合面が形成された係合ヘッドを有して、前記凸部に移動可能でかつ外れ止めされて取付けられるとともに、この移動により前記連結孔に前記係合ヘッドが挿脱される連結部品と、
    前記押込み操作面が前記凸部の一面から突出するように前記連結部品を付勢する付勢部材と、
    を具備し、前記凸部に、前記凸部と前記収容凹部凸を嵌合させる際に前記凹部に設けた斜状面と当接する斜状面を設けた時計用バンド。
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