JP4693554B2 - 温度測定装置及び温度測定方法 - Google Patents
温度測定装置及び温度測定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4693554B2 JP4693554B2 JP2005252921A JP2005252921A JP4693554B2 JP 4693554 B2 JP4693554 B2 JP 4693554B2 JP 2005252921 A JP2005252921 A JP 2005252921A JP 2005252921 A JP2005252921 A JP 2005252921A JP 4693554 B2 JP4693554 B2 JP 4693554B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- spectrum
- temperature
- plasma
- radiation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Radiation Pyrometers (AREA)
Description
熱電対を用いた基板表面の温度測定方法では、チャンバー内に導入した熱電対の先端を基板に蒸着させて温度を計測する。このような測定方法をプラズマの発生に電界(電磁界)を使用するプラズマCVDに適用する場合には、電界の擾乱をふせぐため、基板の裏側に熱電対の先端部を密着させている。しかし、CVDチャンバー内の反応ガスによって熱電対が急速に劣化するため、成膜の初期段階しか正確に測定できない欠点を持っている。例えば、アルメル:クロメルの熱電対及びタングステン:レニウムの熱電対では炭化、白金を含む場合には、熱電対の水素吸収により正確な温度を測定できなくなる。また、基板との熱的接触の確保をはかるために熱電対先端を蒸着させる方法は、基板を回転させる場合、実際の工業製品を成膜する際には使用することができない。
また、放射温度計以外にも、基板からの熱輻射光を利用して非接触で温度を測定する方法として、以下のような技術がある。
プランク輻射の光を分光解析したとき、その輻射強度が最大となる波長λm、測定対象物の絶対温度T、プランクの熱輻射式から求められる定数Cの間にはλm・T=Cの関係式が成り立つことがウィーンの変移則として知られている。これを半導体処理に応用して基板温度を評価する技術が特許文献2に示されている。
プラズマが生じるCVDにおいて、測定される発光強度(主に赤外線)の中には、基板の熱輻射のみならず、プラズマからの輻射も含まれるため実際の基板温度よりも高く評価してしまう。あらかじめ測定した基板の放射率を初期値として固定されているため、成膜とともに放射率が変わるような成膜では、正確に測定することができない。例えば、膜厚にしたがってその表面での放射状態が変化する膜を堆積する場合、単純に発光強度のみから正確な温度は読み取ることが困難になり、特にCVDのように徐々に堆積する際に膜厚が変わってしまうので放射状態が変わり、正確な温度を読み取ることができなかった。さらに受光する放射光の強度のみによって温度を算出しているため、基板表面に対する見込み角や、チャンバーの覗き窓の汚れが測定温度に影響を与える。
これに対して、2波長以上に分光した赤外線強度を測定する放射温度計の場合、その分光輝度比およびプランクの輻射式により温度を評価するので、輻射率の変化や、のぞき窓の見込み角、汚れの影響を減少させることができる。しかし、測定された分光輝度には黒体輻射のみならずプラズマによる発光が重畳されていることは単波長の放射温度計場合と同様である。特に熱フィラメントプラズマ、DCプラズマ、RFプラズマはそれぞれ状態が大きく異なるのでそれぞれの基板の温度を比較して成膜状態を比較することはできない。
特許文献2の方法についてもCの値が理論値2878μm・Kより大きくずれることがないので2800K以下では、熱輻射光の波長が1μm以上となり、シリコン基板などのように波長1μm以上の光に対して透過性の基板の温度を正しく測定できない。
プラズマ雰囲気で加熱される基板の温度を測定する温度測定装置であって、
予め、前記基板からの熱輻射による放射輝度が、輝度計の計測誤差以下の状態のプラズマ発光のスペクトルを測定するスペクトル計測手段と、
前記スペクトル計測手段によって前記測定されたスペクトルのうち、プラズマ誘起電力が変化させても各波長の放射輝度比が変化しない波長領域を選定する選定手段と、
前記基板に関するプランクの放射式或いはその近似式と前記スペクトルを線形結合した式を、前記選定された波長領域において、前記基板の熱輻射と前記プラズマ発光が重畳したスペクトルに非線形最小自乗法によりフィッティングするフィッティング手段と、
前記基板の加熱処理している際に、前記フィッティング手段の前記フィッティングに基づいて前記基板の温度を算出する基板温度算出手段と、
を備えることを特徴とする。
プラズマ雰囲気で加熱される基板の温度を測定する温度測定方法であって、
前記基板からの熱輻射による放射輝度が、輝度計の計測誤差以下の状態のプラズマ発光のスペクトルを測定するスペクトル計測処理と、
前記測定されたスペクトルのうち、プラズマ誘起電力が変化させても各波長の放射輝度比が変化しない波長領域を選定する選定処理と、
前記基板に関するプランクの放射式或いはその近似式と前記スペクトルを線形結合した式を、前記選定された波長領域において、前記基板の熱輻射と前記プラズマ発光が重畳したスペクトルに非線形最小自乗法によりフィッティングさせて、前記基板の温度を算出する温度算出処理と、
を含むことを特徴とする。
前記温度算出処理における前記フィッティングは、前記基板に関するプランクの放射式或いはその近似式と前記スペクトル決定処理で決定されたスペクトルを線形結合した式を、前記基板の熱輻射と前記プラズマ発光が重畳したスペクトルに、前記選定された波長領域で、非線形最小自乗法によりフィッティングさせることで行われるようにしてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る温度測定装置及び温度測定方法の概要を示す説明図である。
このような、温度測定装置及び温度測定方法によれば、成膜過程における基板温度の逐次計測できるので、基板温度情報をフィードバックして基板の成膜を制御することを可能とし、特に温度に対する成膜条件がシビアな膜の製造に好適である。
基板の成膜には、図2に示すようなDCプラズマCVD装置を用いる。
このDCプラズマCVD装置10は、チャンバー11を備えている。チャンバー11内には、上面が回転するとともに上面に電圧を出力するアノード電極として機能する回転テーブル18と、回転テーブル18の上方に配置されたカソード電極19と、チャンバー11内に反応ガス(原料ガス)を供給する管としてメタン供給管21と、水素供給管22と、真空ポンプに接続されチャンバー11内を圧力を制御する配管23と、を備える。また、DCプラズマCVD装置10は、チャンバー11外にも、回転テーブル18及びカソード電極19の間に所定の電圧を印加して、回転テーブル18及びカソード電極19の間にプラズマを生じさせる電源20と、図示しない水素供給管22に水素ガスを供給する水素ボンベとポンプ、及びメタン供給管21にメタンガスを供給するメタンボンベとポンプと、を備えている。回転テーブル18の上面には、載置された基板12を保持する保持部が設けられ、回転テーブル18での回転とともに基板12を回転させながら、基板12にアノード電圧を供給するよう設定されている。またチャンバー11の一方の壁面には、基板12を視認できるような測定用窓14が設けられ、チャンバー11の他方の壁面には、基板12を視認できるような測定用窓15が設けられる。測定用窓14,15の窓材は、測定する光の波長域の範囲(可視波長域を含む)での透過率が高く且つほぼ一定なもの(例えば溶融石英ガラス)を使用している。
このプラズマ輻射スペクトルの計測処理S1において、まず配管23から真空引きを行ってチャンバー11内の気圧を減圧(例えば0.1Torr以下)してチャンバー11内を排気してから、反応ガスを供給する管のうちの水素供給管22から水素ガスを導入する。水素ガスがチャンバー11内の内圧を1Torrにしたところで、カソード電極19とアノード電極である回転テーブル18との間にプラズマ誘起電力を供給してプラズマを発生させる。プラズマ誘起電力の制御は電流によって操作するが、定電流として電圧変調してもよい。この後、徐々に水素ガスを引き続き導入するとともに電流を上昇させて水素ガスによるチャンバー11内の圧力が30Torr、プラズマ電流2Aとなったところで10分保持してプラズマを安定化させる。その後、プラズマ電流を0.01A/secで上昇させるとともに図3に示すスペクトルの計測を行った。このとき、同時に、水素供給管22から流量500sccmの水素ガス、メタン供給管21から流量55sccmのメタンガスを導入しチャンバー11内のガス分圧を上昇させた。また、チャンバー11内の圧力、プラズマ電流の電流値が所定の条件に達して以後は、回転テーブル18を基板12とともに所定の回転速度(例えば1rpm)で回転させながら2時間の成膜を行う。
図2で分光輝度計16により測定される放射輝度スペクトルは、基板12からの黒体輻射による光にプラズマ発光の光、およびプラズマ光が基板12で反射された光が重なり合った構造を持つ。よって、本実施形態では、温度、放射率の評価は、プランク輻射の式またはその近似式とプラズマ輻射スペクトルを線形結合した式を、実測スペクトルに非線形最小自乗フィッティングすることにより評価する。尚、本実施形態ではプラズマ発光(およびその基板12からの反射光)によるスペクトルの分光放射輝度は、フィッティングに使用する領域において、プラズマ誘起電力が変化させても各波長の分光放射輝度比が変化しないと仮定する。なお、プラズマ輻射光は、発光メカニズムが異なる連続スペクトルと線スペクトルが重畳されている。例えば線スペクトルはプラズマ中の原子(分子)の電子が励起状態から基底状態、あるいは励起状態からより低い励起状態へと遷移するときに発する放射光であるのに対して、連続スペクトルはプラズマ中の自由電子がイオンに補足されるときに放出される光(再結合放射)と、自由電子がイオンのそばを通過して軌道が曲げられるときに発する光と、2個の原子が再結合して分子となるときに発生する光とによって構成される。このように、発光メカニズムが異なるスペクトルが重畳された領域では、プラズマ誘起電力を変化させても各波長の分光放射輝度比が変化しないことが期待できない。このため連続スペクトルと線スペクトルが重畳している領域はフィッティング範囲から除去する。
反応ガスの分子運動による輻射吸収がある波長領域はフィッティング範囲外とする。
当該温度測定方法では、フィッティング範囲において、基板もしくはCVDにより成膜中の基板に対して、灰色体近似(分光放射率が波長に対して独立)が成り立つと仮定する。この仮定が成り立つ波長範囲を別途に評価を行う。
これを評価する方法のひとつとして真空加熱炉内で基板を加熱して、その際の熱輻射光のスペクトルを測定し、これとプランクの輻射式とのずれから分光放射率を評価する方法がある。この方法により各温度における相対的な分光放射率に分散がないことを確認することができる。
またもう一つの方法として、基板の分光透過率と分光反射率から基板の分光吸収率を計算し、キルヒホッフの第二法則により、これを放射率と等価とみなして評価する方法がある。
前述のプラズマ電流を2Aとしてプラズマを安定化してから、印加電力の電流制御で電流を2Aから3.7Aまで0.01A/secで電流上昇させた際に互いに異なるプラズマ電流値において23回測定したスペクトルを、分光放射輝度W[742nm]の値で規格化、つまり各スペクトルでの742nmの値を互いに等しくさせて重ね合わせたものを示している。
実際の各々のスペクトルの放射輝度は図4で示されるようにプラズマ電流の増大に応じて経時的に0.45W/sr・m2から1W/sr・m2と大きく変化しているが、図3から明らかなように、各スペクトルは一部の波長を除いてほぼ相似形でスペクトルの形状はほとんど変化がないことが確認できる。
図7に、シリコン基板と後述する実施例1,2で成膜された花弁状のグラフェンシートの炭素薄膜(図16参照)或いはダイヤモンド膜を成膜した基板の分光放射率を、キルヒホッフの第2法則に基づいて評価した結果を示す。シリコン基板表面の反射率、シリコン基板の透過率、シリコン基板での吸収率の和は1になり、吸収率=放射率となると設定してある。シリコンの基板12は1μm以下の波長に対する透過率が0%であり、シリコンの基板12、ダイヤモンドの反射率については波長670nmから800nmで、分散がほとんどないため、計算される放射率は灰色近似が成り立つことが確認できる。また、花弁状のグラフェンシートの炭素薄膜を成膜した基板の放射率は1であり、黒体とみなせることが確認できる。
プラズマ輻射スペクトルの決定処理S3は、基板12からの熱輻射がスペクトルに重畳されない状態で、基板12の温度で測定したスペクトルのうちで、放射輝度が大きいもの選択する。このため、プラズマ立ち上げの折り、計測装置の能力が許す範囲でできるだけ連続的にスペクトル、または必要とする分光放射輝度計測することが望ましい。
フィッテイングする波長領域でもっとも長波長の分光放射輝度W(λhigh)と、線スペクトル上でなく、それより短波長の放射分光輝度W(λlow)の比(W(λlow)/W(λhigh))が単調減少し始める直前のスペクトルデータを採用する。
また、制御回路26によるプログラム処理により、計測と上述の条件判定を自動で連続的に行うことにより迅速にプラズマ輻射スペクトルの取得を簡便に行うことが可能となる。
分光放射輝度比率であるW(678nm)/W(780nm)は、定常状態からプラズマ電流を0.01A/secで上昇させて、水素供給管22から水素ガス、メタン供給管21からメタンガスを導入して成膜を開始してから、170秒までは、ほぼ一定の値をとるが、その後、徐々に単調減少していることがわかる。この単調減少は基板温度が上がるに従って、プランク輻射がプラズマ発光に重畳し、長波長側分光放射輝度W(780nm)の分光放射輝度が相対的に強くなったためである。プラズマ輻射スペクトルは、分光放射輝度比率であるW(678nm)/W(780nm)が単調減少し始める直前の時刻170sのスペクトルをプラズマ輻射スペクトルWrising(λ)とする。これは、プランク輻射がオーバーラップしていない状態でもっとも絶対輝度が高いスペクトルほどS/N(シグナル/ノイズ)が高いためである。
下記プランクの放射式(1)と決定されたプラズマ輻射・スペクトルとの線形結合したフィッティング式(3)により、測定スペクトルを再現することを眼目とする。いうまでもなく輻射スペクトルの表式はプランクの放射式(1)だけでなく、その近似式である下記ウィーンの式(2)を使用しても同様のことが可能である。
c:光速
k:ボルツマン定数
λ:波長
T:温度
ε:係数
cp :係数
上記実施例1では、比較例として放射率を固定した放射温度計17のみによる測定を行った。
変形例では、放射温度計17の代わりにDCプラズマCVD装置10の熱電対24を比較例として用いた。その他の条件は、実施例1と実質的に同じである。
図12は、花弁状グラフェンシート構造の炭素薄膜を成膜する際にDCプラズマCVD装置10の分光輝度計16で測定された放射率を示す図である。図13は、本発明における上述の計測処理S1、選定処理S2、決定処理S3、フィッティング処理S4を行った花弁状グラフェンシート構造の炭素薄膜を成膜する際の基板12の評価温度と、比較例として、同時に測定した放射温度計17のみによる基板12の評価温度を示す図である。
図14は、DCプラズマCVD装置10の分光輝度計16でダイヤモンドを成膜した際の放射率の変化を示す図である。
図15は、ダイヤモンドを成膜した際の基板12の温度変化を示す図である。 図15については、図16の花弁状グラフェンシート構造の炭素薄膜の場合と同様に、放射温度計17による測定温度を併記してある。
基板12上に成膜されたダイヤモンド膜は極めて良好な電子放出性をもたらし、電界放出素子のカソード電極として適用することが可能であるすことが確認された。
干渉現象は温度や放射率の計測に障害となるが、そのかわりに薄膜の成膜速度を計算することが可能である。分光輝度計16の測定角度Φを考慮にいれれば、振動1周期の間に成長する厚さΔdは下記の式(7)のように示すことができる。
Claims (10)
- プラズマ雰囲気で加熱される基板の温度を測定する温度測定装置であって、
予め、前記基板からの熱輻射による放射輝度が、輝度計の計測誤差以下の状態のプラズマ発光のスペクトルを測定するスペクトル計測手段と、
前記スペクトル計測手段によって前記測定されたスペクトルのうち、プラズマ誘起電力を変化させても各波長の放射輝度比が変化しない波長領域を選定する選定手段と、
前記基板に関するプランクの放射式或いはその近似式と前記スペクトルを線形結合した式を、前記選定された波長領域において、前記基板の熱輻射と前記プラズマ発光が重畳したスペクトルに非線形最小自乗法によりフィッティングするフィッティング手段と、
前記基板に加熱処理している際に、前記フィッティング手段の前記フィッティングに基づいて前記基板の温度を算出する基板温度算出手段と、
を備えることを特徴とする温度測定装置。 - 前記基板温度算出手段は、前記フィッティングに基づいて該基板の放射率を算出することを特徴とする請求項1に記載の温度測定装置。
- 前記選定手段における選定後、前記基板からの熱輻射による分光放射輝度が分光輝度計の計測誤差以下の状態のプラズマ発光のうちの最も輝度の高いスペクトルを決定するスペクトル決定手段をさらに備え、
前記フィッティング手段の前記フィッティングは、前記基板に関するプランクの放射式或いはその近似式と、前記スペクトル決定手段によって決定されたスペクトルを線形結合した式を、前記基板の熱輻射と前記プラズマ発光が重畳したスペクトルに、前記選定された波長領域で、非線形最小自乗法によりフィッティングさせることで行われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度測定装置。 - 前記基板温度算出手段は、前記プラズマ雰囲気中でCVDによって前記基板に膜を成膜する際の前記基板の温度を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の温度測定装置。
- 既知の放射率をもつ膜材料の成膜を予め行うことで、前記膜の成膜時の放射率の絶対値を較正することを特徴とする請求項4に記載の温度測定装置。
- プラズマ雰囲気で加熱される基板の温度を測定する温度測定方法であって、
前記基板からの熱輻射による放射輝度が、輝度計の計測誤差以下の状態のプラズマ発光のスペクトルを測定するスペクトル計測処理と、
前記測定されたスペクトルのうち、プラズマ誘起電力を変化させても各波長の放射輝度比が変化しない波長領域を選定する選定処理と、
前記基板に関するプランクの放射式或いはその近似式と前記スペクトルを線形結合した式を、前記選定された波長領域において、前記基板の熱輻射と前記プラズマ発光が重畳したスペクトルに非線形最小自乗法によりフィッティングさせて、前記基板の温度を算出する温度算出処理と、
を含むことを特徴とする温度測定方法。 - 前記温度算出処理では、前記フィッティングにより、該基板の放射率を算出することを特徴とする請求項6に記載の温度測定方法。
- 前記基板からの熱輻射による分光放射輝度が、分光輝度計の計測誤差以下の状態のプラズマ発光のうちの最も輝度の高いスペクトルを決定するスペクトル決定処理を含み、
前記温度算出処理における前記フィッティングは、前記基板に関するプランクの放射式或いはその近似式と前記スペクトル決定処理で決定されたスペクトルを線形結合した式を、前記基板の熱輻射と前記プラズマ発光が重畳したスペクトルに、前記選定された波長領域で、非線形最小自乗法によりフィッティングさせることで行われることを特徴とする請求項6又は7に記載の温度測定方法。 - 前記基板は、前記プラズマ雰囲気中でCVDによって成膜されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の温度測定方法。
- 既知の放射率をもつ膜材料の成膜を予め行うことで、前記膜の成膜時の放射率の絶対値を較正することを特徴とする請求項9に記載の温度測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005252921A JP4693554B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 温度測定装置及び温度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005252921A JP4693554B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 温度測定装置及び温度測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007064857A JP2007064857A (ja) | 2007-03-15 |
JP4693554B2 true JP4693554B2 (ja) | 2011-06-01 |
Family
ID=37927212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005252921A Expired - Fee Related JP4693554B2 (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 温度測定装置及び温度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4693554B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5577136B2 (ja) * | 2010-04-05 | 2014-08-20 | 長三 井上 | グラフェン前駆体化合物及びその製造方法、並びにナノグラフェン構造体の製造方法 |
CN103389170B (zh) * | 2012-05-07 | 2015-08-19 | 中微半导体设备(上海)有限公司 | 一种真空处理装置的基片温度测量方法和装置 |
JP6095901B2 (ja) * | 2012-05-24 | 2017-03-15 | 株式会社Ihi | 物質特定装置および物質特定方法 |
JP2016077964A (ja) * | 2014-10-16 | 2016-05-16 | Jfeスチール株式会社 | 連続塗布装置及び連続塗布方法 |
CN113401360B (zh) * | 2021-06-16 | 2023-03-10 | 电子科技大学 | 一种基于多波段光学辐射测温的航空发动机涡轮盘温度测量装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03233329A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-10-17 | Nikon Corp | 測光装置 |
JPH04116433A (ja) * | 1990-09-06 | 1992-04-16 | Hitachi Ltd | 放射温度計および該温度計による温度測定方法 |
JPH11258054A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-24 | Omron Corp | ウエハ温度測定方法とその装置 |
US20030033110A1 (en) * | 2000-06-02 | 2003-02-13 | Schietinger Charles W. | Wafer temperature measurement method for plasma environments |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005252921A patent/JP4693554B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03233329A (ja) * | 1989-07-13 | 1991-10-17 | Nikon Corp | 測光装置 |
JPH04116433A (ja) * | 1990-09-06 | 1992-04-16 | Hitachi Ltd | 放射温度計および該温度計による温度測定方法 |
JPH11258054A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-24 | Omron Corp | ウエハ温度測定方法とその装置 |
US20030033110A1 (en) * | 2000-06-02 | 2003-02-13 | Schietinger Charles W. | Wafer temperature measurement method for plasma environments |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007064857A (ja) | 2007-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5403433A (en) | Method and apparatus for monitoring layer processing | |
US8101906B2 (en) | Method and apparatus for calibrating optical path degradation useful for decoupled plasma nitridation chambers | |
JP4693554B2 (ja) | 温度測定装置及び温度測定方法 | |
TWI575104B (zh) | 用於在電漿沉積過程中測定薄膜之厚度的方法 | |
CN104697639B (zh) | 一种mocvd设备实时测温系统自校准装置及方法 | |
TW200818364A (en) | Neural network methods and apparatuses for monitoring substrate processing | |
JP2009144224A (ja) | 成膜装置及び成膜方法 | |
KR20140136154A (ko) | 증착공정에서 증착 두께 및 균일도를 실시간으로 측정하는 방법 및 장치 | |
TWI343474B (en) | Methods and apparatus for determining the temperature of a substrate | |
TW201625910A (zh) | 校準cvd或pvd反應器之高溫計配置的方法 | |
Chen et al. | Growth of diamond by DC Arcjet Plasma CVD: From nano-sized poly-crystal films to millimeter-sized single crystal grain | |
Lombardi et al. | Study of an H2/CH4 moderate pressure microwave plasma used for diamond deposition: modelling and IR tuneable diode laser diagnostic | |
US20030000467A1 (en) | Microwave plasma film-forming apparatus for forming diamond film | |
US8575521B2 (en) | Monitoring witness structures for temperature control in RTP systems | |
CN104697637B (zh) | 一种薄膜生长的实时测温方法 | |
De Luca et al. | Detailed studies on sputter-deposited Hf and HfC thin films for solar energy devices | |
Onnink et al. | How hot is the wire: Optical, electrical, and combined methods to determine filament temperature | |
JP3482441B2 (ja) | 赤外減衰全反射薄膜測定装置 | |
CN104697638B (zh) | 一种mocvd设备实时测温系统自校准方法 | |
Chen et al. | Gas phase study and oriented self-standing diamond film fabrication in high power DC arc plasma jet CVD | |
WO2023223845A1 (ja) | 膜厚計測方法及び基板処理装置 | |
CN104697636B (zh) | 一种薄膜生长的自校准实时测温装置 | |
TWI830598B (zh) | 溫度檢測裝置及半導體處理裝置 | |
Amato et al. | Development of ion-beam sputtered silicon nitride thin films for low-noise mirror coatings of gravitational-wave detectors | |
TW202329281A (zh) | 可用於模型訓練的掃描自由基感測器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100720 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110208 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110222 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |