JP4693299B2 - Column base connection structure - Google Patents
Column base connection structure Download PDFInfo
- Publication number
- JP4693299B2 JP4693299B2 JP2001241845A JP2001241845A JP4693299B2 JP 4693299 B2 JP4693299 B2 JP 4693299B2 JP 2001241845 A JP2001241845 A JP 2001241845A JP 2001241845 A JP2001241845 A JP 2001241845A JP 4693299 B2 JP4693299 B2 JP 4693299B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connecting member
- column
- rod
- steel pipe
- foundation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Foundations (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の柱の脚部と基礎構造体とを連結した柱脚連結構造に係り、特に中低層鉄骨建築物の柱脚連結構造において柱の脚部の回転変形に対する剛性が低い状態で柱の脚部と基礎構造体とを連結した柱脚連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄骨柱の脚部を鉄筋コンクリート等で形成された基礎構造体に固定する方法としては、柱下端部に固定したベースプレートを基礎構造体に埋め込まれたアンカーボルト等に固定するものが一般である。
【0003】
通常、ベースプレートは柱脚部の周囲に平面的に大きく張り出しており、アンカーボルトはこの張り出しているベースプレート面において、柱材の断面に対して略均等に配置されている。
【0004】
このような柱脚連結構造によれば、地震等の外力によって柱の脚部が回転しようとしてもベースプレートの浮き上がり方向はアンカーボルトが引っ張り抵抗し、ベースプレートの沈下方向は基礎構造体が圧縮抵抗して大きな回転抵抗が発生し、上部鉄骨架構の変形を抑えることが出来る。
【0005】
このような従来の柱脚連結構造によれば、柱材や上部梁材の断面が小さくても中地震時における変形を小さくすることが出来るという特長があるものの大地震時においては柱脚部分が塑性化して破壊する虞れもある。
【0006】
このような場合の対応としては柱脚連結部のアンカーボルトやベースプレートを剛強にし、柱材の下端部を塑性化させることによって安全性を高めたり、アンカーボルトに伸び性能の良い鋼材を用いてアンカーボルトが塑性化しても破断し難くする等が考えられるが、何れの場合も高度の設計技術と大きな連結部材を要するという問題がある。
【0007】
また、柱材と基礎杭とが剛に連結された場合、地震の揺れにより柱材から基礎杭に対して曲げモーメントがそのまま伝達されてしまい、基礎杭により曲げモーメントを負担しなければならないため基礎杭を大型化したり複数並設する必要があり、基礎杭工事に多大な労力や工期を要し、工費コストが増大するという問題がある。
【0008】
また、柱脚部の連結状態を回転変形に対する剛性を極力小さくした構造として特許第3150987号公報に開示された柱脚連結構造が提案されている。その具体的構成は基礎杭に接続されるコンクリートに埋設されたアンカーボルトを角形鋼管柱4辺の線上に配置し、角形鋼管柱の脚部に固定されたベースプレートを該アンカーボルトに対してナットで固定したものである。
【0009】
このような構造とすることで、従来のように基礎杭に接続されるコンクリートに埋設されたアンカーボルトが角形鋼管柱の外周部に配置され、角形鋼管柱の脚部に固定されたベースプレートを該アンカーボルトに対してナットで固定した場合と比較してアンカーボルトが柱芯により近付いているため、柱脚部の回転変形に対する剛性をより小さくすることが出来、これにより基礎杭が負担する曲げモーメントを軽減し、基礎構造体を簡略化して基礎工事にかかる労力や工期、或いは工費コストを低減することが出来るものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の柱脚部の回転変形に対する剛性をより小さくした構成で十分であるとは言えず、より柱脚部の回転変形に対する剛性を小さくした構成が望まれている。
【0011】
柱の脚部が回転変形するためには柱下端部のベースプレートが回転する必要があるが、上記構成ではベースプレートの沈下方向や浮き上がり方向に関してはアンカーボルトが角形鋼管柱4辺の線上に配置されるためベースプレートの張り出しが小さくて済むので抵抗は少なく、コンクリートの圧縮変形やベースプレートの曲げ変形で回転は生じる。
【0012】
しかしながら、ベースプレート下面側には基礎構造体の上面が位置しており、柱芯から角形鋼管柱の辺までの距離が存在するため大きな回転変形を定量的に期待することは困難である。
【0013】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、柱脚の大きな回転変形を定量的に期待することが出来、工場製作が容易で施工現場での施工性にも優れた柱脚連結構造を提供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る柱脚連結構造は、基礎構造体に設けられた棒状連結部材を該基礎構造体に連結される柱の断面略中央部の位置で該基礎構造体の頭部から突出させ、且つ前記基礎構造体の頭部に凸状部を有する下部支持部材を該下部支持部材の凸状部に前記棒状連結部材を挿通した状態で設けると共に、柱の脚部に固定されたベースプレートを固定する平板状の接続部材に前記棒状連結部材を挿通すると共に、該接続部材を前記下部支持部材の凸状部上に回転変形可能な状態で載置し、且つ該接続部材と前記柱の脚部に固定されたベースプレートとを固定することにより柱の脚部と基礎構造体とを連結することを特徴とする。
【0015】
本発明は、上述の如く構成したので、基礎構造体の頭部に設けられた下部支持部材の凸状部に棒状連結部材を挿通すると共に柱の脚部に固定されたベースプレートを固定する平板状の接続部材に前記棒状連結部材を挿通すると共に、該接続部材を前記下部支持部材の凸状部上に回転変形可能な状態で載置し、且つ該接続部材と前記柱の脚部に固定されたベースプレートとを固定したことで、柱の脚部が回転変形可能な状態で基礎構造体と連結される。これにより、柱脚の大きな回転変形を定量的に期待することが出来、構造が簡単なため工場製作が容易で且つ施工現場での施工性にも優れた柱脚連結構造を提供することが出来る。
【0016】
また、前記棒状連結部材に上部押さえ部材を設け、前記接続部材の鉛直方向の移動を拘束し、柱の浮き上がり力が該棒状連結部材に伝達されるように構成した場合には、上部押さえ部材により柱の脚部に固定されたベースプレートに固定された接続部材の鉛直方向の移動が拘束されるので柱の脚部と基礎構造体とを確実に連結することが出来る。また、柱の浮き上がり力が棒状連結部材に伝達されるため引抜き荷重に抵抗することが出来る。
【0017】
また、前記基礎構造体が杭基礎からなり、該杭基礎に直接、前記棒状連結部材を設けた場合には、柱脚部で回転変形が可能なため杭基礎が負担する曲げモーメントを軽減することが出来るため小径の杭基礎を採用することが出来、基礎構造体を簡略化して基礎工事にかかる労力や工期、或いは工費コストを低減することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る柱脚連結構造の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る柱脚連結構造を示す断面説明図、図2は下部支持部材と基礎構造体との組付けの様子を示す分解斜視図、図3は接続部材の組付けの様子を示す分解斜視図、図4は柱脚と接続部材との組付けの様子を示す分解斜視図、図5は棒状連結部材を中空鋼管杭の内部に埋設する際にグラウト材を充填する様子を示す斜視図、図6は下部支持部材とレベルキャップの構成を示す断面説明図である。
【0019】
また、図7は鋼管杭が斜行して設置された場合にレベルキャップにより下部支持部材の水平レベル及び棒状連結部材の鉛直レベルを調整する様子を示す断面説明図、図8は接続部材上に柱脚を載置して固定する際に接続部材を仮固定する様子を示す断面説明図、図9は柱脚が固定された接続部材が地震等の揺れにより回転変形する様子を示す断面説明図である。
【0020】
また、図10は他の構成のレベルキャップからグラウト材を充填する様子を示す斜視図、図11は図10のレベルキャップに使用される下部支持部材の一例を示す断面説明図、図12は種々の下部支持部材の構成を示す断面説明図、図13は種々の棒状連結部材及び下部支持部材の構成を示す断面説明図である。
【0021】
また、図14は3本のアンカーボルトを棒状連結部材とした場合の下部支持部材と基礎構造体との組付けの様子を示す分解斜視図、図15は3本のアンカーボルトを棒状連結部材とした場合の接続部材の組付け及び柱脚と接続部材との組付けの様子を示す分解斜視図、図16及び図17は本発明に係る柱脚連結構造が適用出来る各種の基礎構造体の構成を示す断面説明図、図18は柱と棒状連結部材との位置を調整するための他の構成を示す断面説明図、図19は本発明に係る柱脚連結構造が適用出来る他の基礎構造体の構成を示す断面説明図である。
【0022】
図1は建築物の柱1の脚部と基礎構造体であって杭基礎となる鋼管杭2とを直接連結した柱脚連結構造であって、地盤6に埋設された中空の鋼管杭2の内部に棒状連結部材3の一端部が不定形充填材である無収縮グラウト材やコンクリート或いは膨張コンクリート等の充填材4を充填して硬化することで埋設され、該棒状連結部材3の他端部が鋼管杭2の頭部から柱1の断面略中央部の位置に突出している。
【0023】
中空の鋼管杭2の内部には棒状連結部材3の埋設端部よりも下側の位置に堰止め部材5が固定されており、充填材4を充填した時に該充填材4が鋼管杭2の下部側へ漏れることを防止している。堰止部材5は鋼管杭2内部に鉄板等を溶接しても良いし、鋼管杭2内部の所定の深さの位置に突起を設けておいて堰止部材5を載置しても良い。堰止部材5としては鉄板の他にメッシュ金網や樹脂プレート、或いは樹脂成形体等を配置して充填材4を堰止めるようにしても良い。
【0024】
また、充填材4を堰止め得る堰止部材5を鋼管杭2の内部の所定の深さに紐や針金或いは鉄筋等により吊るし下げて鋼管杭2の頭部に引っ掛けておき硬化させることでも良い。尚、堰止部材5を省略して鋼管杭2の内部全体に亘って充填材4を充填するように構成しても良い。
【0025】
鋼管杭2の中空内面には突起部や凹部或いは錆を発生させて充填材4との固着を増大させることが好ましい。
【0026】
鋼管杭2の頭部には棒状連結部材3が挿通される孔7aを有するレベルキャップ7が押さえボルト8により取り付けられており、該レベルキャップ7の上部に棒状連結部材3が挿通される孔9aを有する下部支持部材9が載置されている。
【0027】
下部支持部材9には孔9aに挿通された棒状連結部材3の周囲に凸状部9bが形成されており、更に下部支持部材9の凸状部9bの上部には棒状連結部材3が挿通される孔10aを有する接続部材10が載置されている。
【0028】
更に接続部材10の上部には柱1の脚部に固定され、棒状連結部材3が挿通される孔11aを有するベースプレート11が載置されている。
【0029】
柱1は角形鋼管、円形鋼管、組立て柱、二重柱、H型鋼、I型鋼等の各種の鉄骨柱で構成することが出来、その柱脚部にベースプレート11が溶接やボルト止め或いは嵌合等により固定されている。柱1がH型鋼やI型鋼の場合にはフランジを接続するウエブに鋼管杭2の頭部から突出した棒状連結部材3の端部が干渉しない程度の切り欠きを設ければ良い。
【0030】
ベースプレート11と接続部材10とは高力ボルト等によるボルト止めや溶接、或いは圧着等により固定されている。
【0031】
図1に示す棒状連結部材3は両端部にネジ部を有するアンカーボルトにより構成されており、鋼管杭2内部に埋設される側の端部にはワッシャー等の定着板12がボルト止めにより固定されている。これにより、棒状連結部材3の充填材4からの引抜き抵抗を付与している。尚、ナット単体だけで引抜き抵抗が十分な場合は定着板12を省略することも出来る。
【0032】
棒状連結部材3の鋼管杭2の頭部から突出した側の端部には接続部材10の上部にリング状の上部押さえ部材13が棒状連結部材3に挿通して当接されており、上部押さえ部材13は更にその上部に棒状連結部材3のネジ部に螺合締着されたダブルナットにより固定されている。
【0033】
図2に示すように、棒状連結部材3は、予め工場等でアンカーボルトの一端部に定着板12をボルト止めすると共に他端部に下部支持部材9を挿通してその外側にナット14を螺合したものが製作される。
【0034】
そして、図7に示すように、中空の鋼管杭2の頭部に設けられたレベルキャップ7の孔7aに棒状連結部材3を定着板12側から挿入し、下部支持部材9をレベルキャップ7の天端面7bに当接して支持させる。
【0035】
鋼管杭2は地盤6に対して打ち込んだ際に図7に示すように斜行した状態で設置される場合があるため、鋼管杭2に対するレベルキャップ7の嵌め込み深さを調節して該レベルキャップ7の天端面7bを基準の水平面に合わせた状態で押さえボルト8を螺合締着してレベルキャップ7を鋼管杭2に固定する。
【0036】
レベルキャップ7の内周面と鋼管杭2の外周面との間には所定の間隙が設定されており、これにより鋼管杭2が斜行した場合でもレベルキャップ7の天端面7bを水平面に設定出来るようになっている。
【0037】
本実施形態では、3個以上の押さえボルト8によりレベルキャップ7を鋼管杭2に固定した例であるが、溶接等によりレベルキャップ7を鋼管杭2に固定しても良い。棒状連結部材3が挿入された鋼管杭2の内部及びレベルキャップ7の内部にコンクリートやグラウト材等の充填材4が充填されて硬化した後は押さえボルト8により固定されたレベルキャップ7と鋼管杭2との固定部には大きな力は加わらないため種々の仮設的な固定方法を採用すれば良い。
【0038】
図2に示すように、中空の鋼管杭2に固定されたレベルキャップ7の天端面7bには、予め測量により求められた柱1の芯(柱1の断面中央部の位置)を示す墨入れ7eを施しておく。
【0039】
そして、棒状連結部材3を柱1の芯(柱1の断面中央部の位置)に位置合せする際には下部支持部材9をレベルキャップ7の天端面7b上でスライドさせて、下部支持部材9の外周面に予め形成された位置決めマーク9cとレベルキャップ7の天端面7bに形成した墨入れ7eとの位置合せを行なうことで棒状連結部材3を柱1の芯に設定することが容易に出来る。
【0040】
図6に示すように、本実施形態の下部支持部材9は円盤状の板をプレス成型等により凸状部9bを形成したものである。レベルキャップ7の天端面7b及び下部支持部材9の凸状部9bの所定位置には充填材4を充填するための充填口7c,9dが形成されており、図5(a),(b)に示すように充填材4を充填するためのロート15a,15bを利用して各充填口7c,9dから充填材4を充填し、図6に示すように鋼管杭2、レベルキャップ7及び下部支持部材9の内部に隙間無く充填材4を充填する。
【0041】
充填材4が硬化した段階で棒状連結部材3の落下を防止するために棒状連結部材3の上端部のネジ部に螺合したナット14を取り外した後、図3に示すように、下部支持部材9の凸状部9bの上部に接続部材10の中央部に形成された孔10aを棒状連結部材3に挿通して該接続部材10を載置する。
【0042】
そして、接続部材10の上部にリング状の上部押さえ部材13を棒状連結部材3に挿通して載置し、前述の取り外したナット14を螺合締着し、更に別のナットを螺合締着してダブルナットにより締着固定する。
【0043】
そして、図4に示すように、接続部材10の上部に、柱1の脚部に固定されたベースプレート11の中央部に設けられた孔11aを棒状連結部材3に挿通して該ベースプレート11を載置し、柱1の外周部の4隅に設けられたベースプレート11の各ボルト孔及び接続部材10の4隅に設けられた各ボルト孔に夫々ボルトを挿通し、ナットを螺合締着して接続部材10とベースプレート11とがボルト止めにより固定される。尚、接続部材10とベースプレート11とはボルト止め以外にも溶接等により固定されても良い。
【0044】
接続部材10は下部支持部材9の凸状部9b上で回転変形可能に配置されているため、接続部材10にベースプレート11を固定する際には、図8に示すように、予めレベルキャップ7の天端面7bと接続部材10の下面との間に少なくとも3組の組みキャンバー16a,16bを設置して接続部材10を仮固定し、その上部に柱1の脚部に固定されたベースプレート11を載置して固定すれば安定して固定作業を行なうことが出来る。
【0045】
接続部材10とベースプレート11との固定が完了したら組みキャンバー16a,16bを除去し、接続部材10、ベースプレート11及び柱1が一体的に回転変形可能に構成される。
【0046】
上記構成において、鋼管杭2の頭部に設けられた下部支持部材9の凸状部9b上に柱1の脚部に固定されたベースプレート11に固定された接続部材10が回転変形可能な状態で配置され、該接続部材10が鋼管杭2の内部に埋設された棒状連結部材3に挿通されたことで、柱1の脚部が回転変形可能な状態で鋼管杭2と連結される。これにより、地震等により揺れが生じた場合には、図9に示すように、柱脚の大きな回転変形を定量的に期待することが出来る。
【0047】
図9は地震等により柱1に取り付けられた上部フレームが図9の右側へ変形しようとした時の様子を示す。この場合、柱脚部には図9の右側に移動しようとする剪断力と鉛直上方への引っ張り力、或いは圧縮力が加わりながら回転変形が生じる。この引っ張り力により棒状連結部材3に引抜き力が発生する。
【0048】
更に接続部材10が下部支持部材9と上部押さえ部材13との間で回転しようとした際に付加的に棒状連結部材3への引抜き力が発生し、これ等の引抜き力が総合されて棒状連結部材3に加わる。
【0049】
棒状連結部材3が鋼管杭2内部から抜け出そうとする力は棒状連結部材3周囲の充填材4の付着力や棒状連結部材3の下端部の定着板12やナット等の充填材4に対する定着力によって充填材4に伝達される。
【0050】
充填材4をグラウト材やコンクリート等のように強固なものを用いれば、棒状連結部材3が鋼管杭2内部から抜け出そうとする力を鋼管杭2に伝達することが出来る。
【0051】
充填材4が上側へ抜け出そうとする力を鋼管杭2に伝達するためには、鋼管杭2の内面と充填材4との付着力に期待することが出来るが、更に大きな引抜き力に抵抗する必要がある場合には鋼管杭2の内面に凹凸を設けて引っ掛かり効果を向上することが出来る。
【0052】
例えば、鋼管杭2の内面に錆を発生させたり鋼管杭2の内面に鉄筋やプレートを溶接したり、予め凹凸を有する縞鋼板等のプレートで鋼管杭2を作製したり、予め鋼管杭2の外面側からビスを打ち込んで内面に突起部を設けたり、更には棒状連結部材3の下端部と鋼管杭2とを鉄筋やプレートで連結して直接引抜き力を伝達するように構成しても良い。
【0053】
尚、下部支持部材9を介して伝達される圧縮力に関しても充填材4から鋼管杭2へ力が伝達されるがその伝達手段としても前述と同様に構成することが出来る。また、鋼管杭2内部の堰止部材5を鋼管杭2に固定して圧縮力の伝達効果を期待することも出来る。
【0054】
また、図9の右側に移動しようとする剪断力と鉛直下方に押し付ける圧縮力が加わりながら回転変形が生じた場合、圧縮力は柱1→ベースプレート11→接続部材10→下部支持部材9→充填材4→鋼管杭2→地盤6の順に伝達され棒状連結部材3には直接的な力は加わらない。
【0055】
但し、棒状連結部材3には前述の接続部材10の回転に伴う付加的な引っ張り力が加わり且つ水平方向への剪断力も加わる。
【0056】
上記柱脚連結構造では、構造が簡単なため各部品の工場製作が容易で且つ施工現場での施工性にも優れる。
【0057】
また、上部押さえ部材13により柱1の脚部に固定されたベースプレート11に固定された接続部材10の鉛直方向の移動が拘束されるので柱1の脚部と鋼管杭2とを確実に連結することが出来る。また、浮き上がり力が棒状連結部材3に伝達されるため引抜き荷重に抵抗することが出来る。
【0058】
また、基礎構造体として杭基礎となる鋼管杭2を採用したことで、柱脚部で回転変形が可能なため鋼管杭2が負担する曲げモーメントを軽減することが出来、これに伴い小径の鋼管杭2を採用することが出来、基礎構造体を簡略化して基礎工事にかかる労力や工期、或いは工費コストを低減することが出来る。
【0059】
図10及び図11はレベルキャップ7及び下部支持部材9の他の構成を示す図である。本実施形態のレベルキャップ7では、図10(a),(b)に示すように、前述したレベルキャップ7の天端面7bの円周方向に円弧状のスリットを形成した充填口7cに加えて、中央部の孔7aに連続する径方向のスリットからなる充填口7dが下部支持部材9の外径よりも外側まで延長して形成されている。また、本実施形態の下部支持部材9は、図11に示すように、充填口9dが省略されている。
【0060】
そして、ロート15aを用いて充填口7cから充填材4を充填することで、鋼管杭2、レベルキャップ7及び下部支持部材9の下面に充填材4が満たされた後、余分に充填された充填材4が充填口7dから溢れ出すことにより下部支持部材9の凸状部9bの下部にも隙間無く充填材4を充填して硬化させることが出来る。
【0061】
図12(a)〜(c)は下部支持部材9の他の構成を示す図である。図12(a)は下部支持部材9の凸状部9bが溶接や切削等により肉厚に形成された場合の一例であり、図12(b)は平板状の下部支持部材9の上部に別体のリング状部材17を載置して凸状部としたものである。また、図12(c)は平板状の下部支持部材9の上部にナット14をそのまま残してこのナット14を凸状部として利用するものである。
【0062】
これ等の各下部支持部材9の構成でも前述と同様な効果を得ることが出来るものである。
【0063】
また、図13(a)は棒状連結部材3として異形鉄筋棒を利用し、その棒状連結部材3を2本配置した場合の一例であって下部支持部材9には2本の棒状連結部材3を挿通する2つの孔が形成されている。また、図13(b)は鋼管杭2の頭部にプレート18等を溶接し、更にボルト19をスタッド溶接して立設固定した場合の一例である。そして、ボルト19に下部支持部材9が挿通されて前述と同様に構成される。
【0064】
また、図13(c)はレベルキャップ7の中央部に形成された孔7aにワッシャ20を介してボルト19が挿通され、更にワッシャ20を介してナット14が螺合締着される。そして、レベルキャップ7が鋼管杭2に溶接される。ナット14が下部支持部材の凸状部として構成される。図13(b),(c)に示すボルト19は比較的高強度の材料とすることが望ましい。
【0065】
図14及び図15は柱1が比較的大きい場合の一例であって、棒状連結部材3を3本配置しており、下部支持部材9には3本の棒状連結部材3を挿通する3つの孔が形成されている。この3つの孔は前述と同様な貫通孔で、棒状連結部材3を挿通し、図示しないナットにより棒状連結部材3の落下を防止するような構成としている。
【0066】
図14に示すように棒状連結部材3を中空の鋼管杭2の内部に挿入して前述したように充填口7c,9dから充填材4を充填して硬化させ、図15に示すように、接続部材10の中央部に形成された孔10aに棒状連結部材3を挿通して該接続部材10を下部支持部材9の凸状部9bの上部に載置し、更にその上から円盤状の上部押さえ部材13の孔13aに棒状連結部材3を挿通して接続部材10の上部に上部押さえ部材13を載置してナット14を各棒状連結部材3に螺合締着して固定する。
【0067】
そして、接続部材10の上部に、柱1の脚部に固定されたベースプレート11の中央部に設けられた孔11aに棒状連結部材3を挿通して該ベースプレート11を載置し、柱1の外周部の4辺部に設けられたベースプレート11の各ボルト孔及び接続部材10の4辺部に設けられた各ボルト孔に夫々図示しないボルトを挿通し、ナットを螺合締着して接続部材10とベースプレート11とがボルト止めにより固定される。尚、接続部材10とベースプレート11とはボルト止め以外にも溶接等により固定されても良い。他の構成は前述と同様に構成されて同様の効果を得ることが出来る。
【0068】
図16は基礎構造体の他の構成を示す図である。図16(a)はPC(プレキャストコンクリート)杭20の中空部に鋼管杭2が埋設された基礎構造体であり、図16(b)は地盤6を改良した地盤改良体21の内部に鋼管杭2が埋設された基礎構造体である。
【0069】
また、図16(c)は鋼管杭2の上部周囲を大径の鋼管22で補強した基礎構造体であり、これ等図16(a)〜(c)に示す基礎構造体は鋼管杭2の剪断抵抗向上対策に効果的である。また、図16(d)は鋼管の内部にコンクリートが設けられた中空の鋼管コンクリート杭(SC杭)23、図16(e)は中空のコンクリート杭(PHC杭)24を夫々基礎構造体とした一例である。他の構成は前述と同様に構成されて同様の効果を得ることが出来る。
【0070】
また、図17は地盤6内に埋設されるRC(鉄筋コンクリート)基礎25に棒状連結部材3及び下部支持部材9を取り付けた場合の一例を示す。図17(a)ではRC基礎25のコンクリートを打設する前に予め棒状連結部材3を補強鉄筋26或いは図示しない型枠等により支持させて配置しておき、コンクリートを打設して硬化した後、RC基礎25の頭部に下部支持部材9の中央部に形成された孔9aに棒状連結部材3を挿通して該下部支持部材9を載置する。
【0071】
また、図17(b)では既設のRC基礎25の頭部に棒状連結部材3を挿入して固着させ、RC基礎25の頭部に下部支持部材9の中央部に形成された孔9aに棒状連結部材3を挿通して該下部支持部材9を載置する。他の構成は前述と同様に構成されて同様の効果を得ることが出来る。
【0072】
また、図18は柱1と棒状連結部材3との位置を調整するための他の構成を示す断面説明図であり、柱1の脚部に固定されたベースプレート11に大径の孔若しくは切り欠き部からなる位置調整領域11bが形成されており、接続部材10のボルト孔、ベースプレート11の位置調整領域11b及び固定補助板27のボルト孔にボルトが挿通され、ナットを螺合締着することで、位置調整領域11bを利用して柱1と棒状連結部材3との位置合せを行なってボルト止めすることが出来る。
【0073】
接続部材10とベースプレート11とを固定した後は固定補助板27に形成された充填口27aからグラウト材等の充填材4を充填して位置調整領域11bに満たして硬化させる。
【0074】
図19は地盤6上に布設される基礎コンクリート(以下、「布基礎28」という)の頭部に棒状連結部材3及び下部支持部材9を取り付けて柱1を連結した場合の一例を示す。布基礎28は地盤6上に割栗石29が敷設され、更に割栗石29の上部にコンクリート30が打設され、更にその上部に布基礎28が打設されている。
【0075】
布基礎28のコンクリートを打設する前に予め棒状連結部材3を内部に配筋される図示しない補強鉄筋或いは型枠等により支持させて配置しておき、コンクリートを打設して硬化した後、布基礎28の頭部に下部支持部材9の中央部に形成された孔9aに棒状連結部材3を挿通して該下部支持部材9を載置する。他の構成は前述の図1と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【0076】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、基礎構造体の頭部に設けられた下部支持部材の凸状部に棒状連結部材を挿通すると共に柱の脚部に固定されたベースプレートと固定する接続部材を回転変形可能な状態で配置したことで、柱の脚部が回転変形可能な状態で基礎構造体と連結される。これにより、柱脚の大きな回転変形を定量的に期待することが出来、構造が簡単なため工場製作が容易で且つ施工現場での施工性にも優れた柱脚連結構造を提供することが出来る。
【0077】
また、棒状連結部材に上部押さえ部材を設け、接続部材の鉛直方向の移動を拘束し、柱の浮き上がり力が該棒状連結部材に伝達されるように構成した場合には、上部押さえ部材により柱の脚部に固定されたベースプレートに固定された接続部材の鉛直方向の移動が拘束されるので柱の脚部と基礎構造体とを確実に連結することが出来る。また、柱の浮き上がり力が棒状連結部材に伝達されるため引抜き荷重に抵抗することが出来る。
【0078】
また、基礎構造体が杭基礎からなり、該杭基礎に直接、棒状連結部材を設けた場合には、柱脚部で回転変形が可能なため杭基礎が負担する曲げモーメントを軽減することが出来るため小径の杭基礎を採用することが出来、基礎構造体を簡略化して基礎工事にかかる労力や工期、或いは工費コストを低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る柱脚連結構造を示す断面説明図である。
【図2】 下部支持部材と基礎構造体との組付けの様子を示す分解斜視図である。
【図3】 接続部材の組付けの様子を示す分解斜視図である。
【図4】 柱脚と接続部材との組付けの様子を示す分解斜視図である。
【図5】 棒状連結部材を中空鋼管杭の内部に埋設する際にグラウト材を充填する様子を示す斜視図である。
【図6】 下部支持部材とレベルキャップの構成を示す断面説明図である。
【図7】 鋼管杭が斜行して設置された場合にレベルキャップにより下部支持部材の水平レベル及び棒状連結部材の鉛直レベルを調整する様子を示す断面説明図である。
【図8】 接続部材上に柱脚を載置して固定する際に接続部材を仮固定する様子を示す断面説明図である。
【図9】 柱脚が固定された接続部材が地震等の揺れにより回転変形する様子を示す断面説明図である。
【図10】 他の構成のレベルキャップからグラウト材を充填する様子を示す斜視図である。
【図11】 図10のレベルキャップに使用される下部支持部材の一例を示す断面説明図である。
【図12】 種々の下部支持部材の構成を示す断面説明図である。
【図13】 種々の棒状連結部材及び下部支持部材の構成を示す断面説明図である。
【図14】 3本のアンカーボルトを棒状連結部材とした場合の下部支持部材と基礎構造体との組付けの様子を示す分解斜視図である。
【図15】 3本のアンカーボルトを棒状連結部材とした場合の接続部材の組付け及び柱脚と接続部材との組付けの様子を示す分解斜視図である。
【図16】 本発明に係る柱脚連結構造が適用出来る各種の基礎構造体の構成を示す断面説明図である。
【図17】 本発明に係る柱脚連結構造が適用出来る各種の基礎構造体の構成を示す断面説明図である。
【図18】 柱と棒状連結部材との位置を調整するための他の構成を示す断面説明図である。
【図19】 本発明に係る柱脚連結構造が適用出来る他の基礎構造体の構成を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1…柱
2…鋼管杭
3…棒状連結部材
4…充填材
5…堰止部材
6…地盤
7…レベルキャップ
7a…孔
7b…天端面
7c,7d…充填口
7e…墨入れ
8…押さえボルト
9…下部支持部材
9a…孔
9b…凸状部
9c…位置決めマーク
9d…充填口
10…接続部材
10a…孔
11…ベースプレート
11a…孔
11b…位置調整領域
12…定着板
13…上部押さえ部材
13a…孔
14…ナット
15a,15b…ロート
16a,16b…組みキャンバー
17…リング状部材
18…プレート
19…ボルト
20…PC杭
21…地盤改良体
22…鋼管
23…SC杭
24…PHC杭
25…RC基礎
26…補強鉄筋
27…固定補助板
27a…充填口
28…布基礎
29…割栗石
30…コンクリート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a column base connection structure in which a leg portion of a building and a foundation structure are connected, and in particular, in a column base connection structure of a medium- and low-rise steel structure, a state where rigidity against rotational deformation of the column base is low. It is related with the column base connection structure which connected the leg part of the column and the foundation structure.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method of fixing a steel column leg to a foundation structure formed of reinforced concrete or the like, it is common to fix a base plate fixed to a column lower end to an anchor bolt or the like embedded in the foundation structure. .
[0003]
In general, the base plate projects largely around the periphery of the column base, and the anchor bolts are arranged substantially evenly with respect to the cross section of the column material on the surface of the projecting base plate.
[0004]
According to such a column base connection structure, even if the column leg is rotated by an external force such as an earthquake, the anchor bolt pulls in the lifting direction of the base plate, and the foundation structure compresses in the sinking direction of the base plate. A large rotational resistance is generated, and the deformation of the upper steel frame can be suppressed.
[0005]
Such a conventional column base connection structure has the feature that the deformation at the time of a middle earthquake can be reduced even if the cross section of the column material or the upper beam material is small, but the column base part is not in a large earthquake. There is also a risk of plasticizing and breaking.
[0006]
In such cases, the anchor bolts and base plate of the column base connecting part are made strong and the lower end of the column material is plasticized to improve safety, or the anchor bolt is anchored using a steel material with good elongation performance. It is conceivable that even if the bolt is plasticized, it is difficult to break, but in any case, there is a problem that a high-level design technique and a large connecting member are required.
[0007]
In addition, when the column and the foundation pile are rigidly connected, the bending moment is transmitted as it is from the column to the foundation pile due to the shaking of the earthquake, and the foundation pile must bear the bending moment. There is a problem that the piles need to be enlarged or arranged in parallel, and the foundation pile work requires a lot of labor and work period, and the construction cost increases.
[0008]
Further, a column base connection structure disclosed in Japanese Patent No. 3150987 has been proposed as a structure in which the connection state of the column base is made as small as possible with respect to rotational deformation. Specifically, the anchor bolts embedded in the concrete connected to the foundation pile are arranged on the four sides of the square steel pipe column, and the base plate fixed to the legs of the square steel pipe column is attached to the anchor bolt with a nut. It is fixed.
[0009]
With such a structure, the anchor bolts embedded in the concrete connected to the foundation pile as in the prior art are arranged on the outer periphery of the square steel pipe column, and the base plate fixed to the legs of the square steel pipe column is attached to the base plate. Compared with the case where the anchor bolt is fixed with a nut, the anchor bolt is closer to the column core, so that the rigidity against the rotational deformation of the column base can be reduced, and this causes the bending moment that the foundation pile bears. It is possible to reduce the labor, the construction period, or the construction cost for the foundation work by reducing the cost and the basic structure.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, it cannot be said that the above-described configuration in which the rigidity with respect to the rotational deformation of the column base is further reduced, and a configuration in which the rigidity with respect to the rotational deformation of the column base is further reduced is desired.
[0011]
The base plate at the lower end of the column needs to be rotated in order for the column leg to rotate and deform. However, in the above configuration, the anchor bolts are arranged on the lines of the four sides of the square steel pipe column in the sinking direction and the lifting direction of the base plate. For this reason, since the overhang of the base plate is small, the resistance is low, and the rotation occurs due to the compressive deformation of the concrete or the bending deformation of the base plate.
[0012]
However, since the upper surface of the foundation structure is located on the lower surface side of the base plate and there is a distance from the column core to the side of the square steel pipe column, it is difficult to quantitatively expect large rotational deformation.
[0013]
The present invention solves the above-mentioned problems, and the object of the present invention is to quantitatively expect a large rotational deformation of the column base, which is easy to manufacture at the factory and excellent in workability at the construction site. It is intended to provide a column base connection structure.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the column base connection structure according to the present invention includes a rod-like connection member provided in the foundation structure at a position substantially at the center of the cross section of the column connected to the foundation structure. A lower support member that protrudes from the head and has a convex portion on the head of the foundation structure The Insert the rod-shaped connecting member into the convex part of the lower support member Provided in the state As , Base plate fixed to column leg The Fix Flat Connecting member And inserting the connecting member on the convex part of the lower support member. In a state where it can be rotated and deformed Listed And connecting the connecting member and the base plate fixed to the leg portion of the column to connect the leg portion of the column and the foundation structure.
[0015]
Since the present invention is configured as described above, the base plate is inserted into the convex portion of the lower support member provided at the head of the foundation structure and fixed to the leg portion of the column. The Fix Flat Connecting member And inserting the connecting member on the convex part of the lower support member. In a state where it can be rotated and deformed Listed Place And fixing the connecting member and a base plate fixed to the leg portion of the column. As a result, the leg portion of the column is connected to the foundation structure in a state in which it can rotate and deform. As a result, large rotational deformation of the column base can be expected quantitatively, and since the structure is simple, it is possible to provide a column base connection structure that is easy to manufacture at the factory and excellent in workability at the construction site. .
[0016]
In addition, when the upper pressing member is provided on the rod-shaped connecting member, the vertical movement of the connecting member is restricted, and the lifting force of the column is transmitted to the rod-shaped connecting member, the upper pressing member Since the vertical movement of the connecting member fixed to the base plate fixed to the column leg is restricted, the column leg and the foundation structure can be reliably connected. Further, since the lifting force of the column is transmitted to the rod-like connecting member, it is possible to resist the drawing load.
[0017]
Further, when the foundation structure is a pile foundation and the rod-like connecting member is provided directly on the pile foundation, the bending moment that the pile foundation bears can be reduced because the column base can be rotationally deformed. Therefore, it is possible to adopt a small-diameter pile foundation, simplify the foundation structure, and reduce labor, construction period, or construction cost for foundation work.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of a column base connecting structure according to the present invention will be described specifically with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional explanatory view showing a column base connecting structure according to the present invention, FIG. 2 is an exploded perspective view showing an assembly state of a lower support member and a foundation structure, and FIG. 3 is an assembly state of a connection member. FIG. 4 is an exploded perspective view showing how the column base and the connecting member are assembled. FIG. 5 shows how the grout material is filled when the rod-like connecting member is embedded in the hollow steel pipe pile. FIG. 6 is a cross-sectional explanatory view showing the structure of the lower support member and the level cap.
[0019]
FIG. 7 is a cross-sectional explanatory view showing a state in which the horizontal level of the lower support member and the vertical level of the rod-like connecting member are adjusted by the level cap when the steel pipe pile is installed obliquely, and FIG. 8 is on the connecting member. Cross-sectional explanatory diagram showing how the connection member is temporarily fixed when the column base is placed and fixed, FIG. 9 is a cross-sectional explanatory diagram illustrating the state where the connection member to which the column base is fixed is rotated and deformed by an earthquake or the like It is.
[0020]
FIG. 10 is a perspective view showing a state in which grout material is filled from a level cap of another configuration, FIG. 11 is a cross-sectional explanatory view showing an example of a lower support member used in the level cap of FIG. 10, and FIG. FIG. 13 is an explanatory cross-sectional view showing the configuration of various rod-like connecting members and the lower support member.
[0021]
FIG. 14 is an exploded perspective view showing the state of assembling the lower support member and the foundation structure when three anchor bolts are used as rod-shaped connecting members, and FIG. 15 is a diagram showing three anchor bolts connected to the rod-shaped connecting members. FIG. 16 and FIG. 17 are configurations of various foundation structures to which the column base connecting structure according to the present invention can be applied. FIG. 18 is a cross-sectional explanatory view showing another configuration for adjusting the position of the column and the rod-like connecting member, and FIG. 19 is another foundation structure to which the column base connecting structure according to the present invention can be applied. It is a section explanatory view showing the composition.
[0022]
FIG. 1 shows a column base connection structure in which a leg portion of a building pillar 1 and a
[0023]
Inside the hollow
[0024]
Further, the damming
[0025]
It is preferable to increase the adhesion with the
[0026]
A
[0027]
The
[0028]
Further, a base plate 11 having a hole 11a through which the rod-like connecting
[0029]
Column 1 can be composed of various steel columns such as square steel tube, round steel tube, assembled column, double column, H-shaped steel, I-shaped steel, etc. Base plate 11 is welded, bolted or fitted to the column base It is fixed by. In the case where the column 1 is H-shaped steel or I-shaped steel, the web connecting the flanges may be provided with a cutout that does not interfere with the end of the rod-like connecting
[0030]
The base plate 11 and the connecting
[0031]
The rod-shaped connecting
[0032]
A ring-shaped upper pressing
[0033]
As shown in FIG. 2, the rod-like connecting
[0034]
Then, as shown in FIG. 7, the rod-like connecting
[0035]
Since the
[0036]
A predetermined gap is set between the inner peripheral surface of the
[0037]
In the present embodiment, the
[0038]
As shown in FIG. 2, on the
[0039]
Then, when aligning the rod-like connecting
[0040]
As shown in FIG. 6, the
[0041]
In order to prevent the rod-like connecting
[0042]
Then, a ring-shaped upper pressing
[0043]
Then, as shown in FIG. 4, the base plate 11 is mounted on the upper portion of the connecting
[0044]
Since the connecting
[0045]
When the
[0046]
In the above configuration, the connecting
[0047]
FIG. 9 shows a state where the upper frame attached to the column 1 is deformed to the right side of FIG. 9 due to an earthquake or the like. In this case, the column base part is subjected to rotational deformation while applying a shearing force to move to the right side of FIG. 9 and a pulling force or a compressing force upward in the vertical direction. A pulling force is generated in the rod-like connecting
[0048]
Further, when the connecting
[0049]
The force with which the rod-like connecting
[0050]
If a solid material such as grout material or concrete is used as the
[0051]
In order to transmit the force that the
[0052]
For example, rust is generated on the inner surface of the
[0053]
The compressive force transmitted through the
[0054]
In addition, when a rotational deformation occurs while applying a shearing force to move to the right side of FIG. 9 and a compressive force that pushes downward in the vertical direction, the compressive force is the pillar 1 → base plate 11 →
[0055]
However, the bar-like connecting
[0056]
In the above-mentioned column base connection structure, since the structure is simple, it is easy to manufacture each part at the factory and the workability at the construction site is also excellent.
[0057]
Further, since the vertical movement of the connecting
[0058]
In addition, by adopting the
[0059]
10 and 11 are diagrams showing another configuration of the
[0060]
And the filling
[0061]
12A to 12C are diagrams showing another configuration of the
[0062]
These configurations of the
[0063]
FIG. 13A is an example in which a deformed reinforcing bar is used as the rod-like connecting
[0064]
In FIG. 13C, a
[0065]
14 and 15 show an example in which the column 1 is relatively large, and three rod-like connecting
[0066]
As shown in FIG. 14, the rod-like connecting
[0067]
Then, on the upper part of the connecting
[0068]
FIG. 16 is a diagram showing another configuration of the foundation structure. 16 (a) shows a foundation structure in which a
[0069]
FIG. 16 (c) shows a foundation structure in which the upper periphery of the
[0070]
FIG. 17 shows an example of the case where the rod-like connecting
[0071]
17B, the rod-like connecting
[0072]
FIG. 18 is a cross-sectional explanatory view showing another configuration for adjusting the positions of the pillar 1 and the rod-like connecting
[0073]
After the
[0074]
FIG. 19 shows an example in which the column 1 is connected by attaching the rod-like connecting
[0075]
Before placing the concrete of the
[0076]
【The invention's effect】
Since the present invention has the above-described configuration and operation, the base plate includes a rod-like connecting member inserted into the convex portion of the lower support member provided at the head of the foundation structure and fixed to the leg portion of the column. By arranging the connecting member to be fixed in a state in which it can be rotationally deformed, the leg portion of the column is coupled to the foundation structure in a state in which it can be rotationally deformed. As a result, large rotational deformation of the column base can be expected quantitatively, and since the structure is simple, it is possible to provide a column base connection structure that is easy to manufacture at the factory and excellent in workability at the construction site. .
[0077]
In addition, when an upper pressing member is provided on the rod-shaped connecting member to restrict the vertical movement of the connecting member and the lifting force of the column is transmitted to the rod-shaped connecting member, Since the vertical movement of the connecting member fixed to the base plate fixed to the leg portion is restricted, the leg portion of the column and the foundation structure can be reliably connected. Further, since the lifting force of the column is transmitted to the rod-like connecting member, it is possible to resist the drawing load.
[0078]
In addition, when the foundation structure consists of a pile foundation and a rod-shaped connecting member is provided directly on the pile foundation, the bending moment borne by the pile foundation can be reduced because the column base can be rotated and deformed. Therefore, a small-diameter pile foundation can be adopted, and the foundation structure can be simplified to reduce labor, construction period, or construction cost for foundation work.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory cross-sectional view showing a column base connecting structure according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing how the lower support member and the foundation structure are assembled.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing how a connecting member is assembled.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a state of assembling the column base and the connection member.
FIG. 5 is a perspective view showing a state in which a grout material is filled when a rod-like connecting member is embedded in a hollow steel pipe pile.
FIG. 6 is a cross-sectional explanatory view showing a configuration of a lower support member and a level cap.
FIG. 7 is an explanatory cross-sectional view showing a state in which the horizontal level of the lower support member and the vertical level of the rod-like connecting member are adjusted by the level cap when the steel pipe pile is installed obliquely.
FIG. 8 is an explanatory cross-sectional view showing a state in which the connection member is temporarily fixed when the column base is placed and fixed on the connection member.
FIG. 9 is an explanatory cross-sectional view illustrating a state in which a connecting member to which a column base is fixed is rotated and deformed by a shake such as an earthquake.
FIG. 10 is a perspective view showing a state in which a grout material is filled from a level cap having another configuration.
11 is an explanatory cross-sectional view showing an example of a lower support member used in the level cap of FIG.
FIG. 12 is a cross-sectional explanatory view showing the configuration of various lower support members.
FIG. 13 is an explanatory cross-sectional view showing configurations of various rod-like connecting members and a lower support member.
FIG. 14 is an exploded perspective view showing a state of assembling the lower support member and the foundation structure when three anchor bolts are used as rod-like connecting members.
FIG. 15 is an exploded perspective view showing a state where the connecting member is assembled and the column base and the connecting member are assembled when three anchor bolts are used as rod-like connecting members.
FIG. 16 is an explanatory cross-sectional view showing configurations of various foundation structures to which the column base connection structure according to the present invention can be applied.
FIG. 17 is an explanatory cross-sectional view showing configurations of various foundation structures to which the column base connection structure according to the present invention can be applied.
FIG. 18 is an explanatory cross-sectional view showing another configuration for adjusting the positions of columns and rod-like connecting members.
FIG. 19 is a cross-sectional explanatory view showing a configuration of another foundation structure to which the column base connection structure according to the present invention can be applied.
[Explanation of symbols]
1 ... Pillar
2 ... Steel pipe pile
3 ... Rod-shaped connecting member
4 ... Filler
5 ... Damping member
6 ... Ground
7 Level cap
7a ... hole
7b ... Top end face
7c, 7d ... filling port
7e ... Inking
8 ... Holding bolt
9 ... Lower support member
9a ... hole
9b ... convex portion
9c ... Positioning mark
9d ... Filling port
10… Connecting member
10a ... hole
11… Base plate
11a ... hole
11b ... Position adjustment area
12 ... Fixing plate
13… Upper holding member
13a ... hole
14 ... Nut
15a, 15b ... funnel
16a, 16b ... set camber
17… Ring-shaped member
18 ... Plate
19 ... Bolt
20 ... PC pile
21 ... Ground improvement body
22 ... Steel pipe
23 ... SC pile
24 ... PHC pile
25 ... RC basics
26 ... Reinforcing bars
27 ... Fixing auxiliary plate
27a ... Filling port
28… Fabric foundation
29 ... Written stone
30 ... concrete
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001241845A JP4693299B2 (en) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | Column base connection structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001241845A JP4693299B2 (en) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | Column base connection structure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003055984A JP2003055984A (en) | 2003-02-26 |
JP4693299B2 true JP4693299B2 (en) | 2011-06-01 |
Family
ID=19072210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001241845A Expired - Fee Related JP4693299B2 (en) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | Column base connection structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4693299B2 (en) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4491206B2 (en) * | 2003-08-15 | 2010-06-30 | 岡部株式会社 | Washer with grout injection hole |
JP2006265999A (en) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Koyama Kosakusho:Kk | Basic structure of independent pile without basic beam |
JP5038261B2 (en) * | 2008-08-27 | 2012-10-03 | 株式会社クボタ | Pile construction structure and construction method |
JP5467983B2 (en) * | 2009-10-02 | 2014-04-09 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | Pile head joint structure |
JP5574366B2 (en) * | 2010-04-14 | 2014-08-20 | 学校法人福岡大学 | Pile head joint member and pile head joint structure using the same |
KR101127994B1 (en) * | 2010-04-29 | 2012-03-29 | 한국토지주택공사 | Connection between foundation and pipe pile |
JP5701158B2 (en) * | 2011-06-08 | 2015-04-15 | 岡部株式会社 | Exposed steel column joint structure of pin joint type |
CN102425189A (en) * | 2011-09-13 | 2012-04-25 | 赵正义 | Vertical connecting structure of tower mechanical equipment and foundation |
JP5841851B2 (en) * | 2012-01-31 | 2016-01-13 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | Pile head joint structure assembly jig and pile head joint structure assembly method using the same |
JP5940318B2 (en) * | 2012-02-13 | 2016-06-29 | 城東テクノ株式会社 | Installation method of mounting base |
JP2013213333A (en) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Hakusui Kosan Kk | Foundation structure for installation of roof floor structure |
JP5498595B1 (en) * | 2013-01-30 | 2014-05-21 | 大和ランテック株式会社 | Foundation pile |
JP6175243B2 (en) * | 2013-02-04 | 2017-08-02 | 日鐵住金建材株式会社 | Base support structure |
JP6245814B2 (en) * | 2013-03-01 | 2017-12-13 | 旭化成建材株式会社 | Pile head structure |
JP6457886B2 (en) * | 2014-05-20 | 2019-01-23 | 青木あすなろ建設株式会社 | Pile head pin joint structure |
JP6980372B2 (en) * | 2016-09-20 | 2021-12-15 | ナカ工業株式会社 | Expansion joint cover laying structure |
JP6999281B2 (en) * | 2017-03-22 | 2022-02-10 | 大和ハウス工業株式会社 | Pile foundation structure and its construction method |
JP6999282B2 (en) * | 2017-03-22 | 2022-02-10 | 大和ハウス工業株式会社 | Pile foundation structure and its construction method |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5931643U (en) * | 1982-07-26 | 1984-02-27 | 株式会社長谷川工務店 | Ready-made concrete pile |
JPH11131495A (en) * | 1997-10-24 | 1999-05-18 | Fujita Corp | Connecting structure between foundation pile and foundation footing |
JPH11181790A (en) * | 1997-12-18 | 1999-07-06 | Matsumura Kouzou Keikaku:Kk | Execution method of building foundation |
JP2000248560A (en) * | 1999-03-01 | 2000-09-12 | Ohbayashi Corp | Base isolation construction of pile |
JP2002129583A (en) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Shimizu Corp | Building construction method and stress transmission device |
-
2001
- 2001-08-09 JP JP2001241845A patent/JP4693299B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5931643U (en) * | 1982-07-26 | 1984-02-27 | 株式会社長谷川工務店 | Ready-made concrete pile |
JPH11131495A (en) * | 1997-10-24 | 1999-05-18 | Fujita Corp | Connecting structure between foundation pile and foundation footing |
JPH11181790A (en) * | 1997-12-18 | 1999-07-06 | Matsumura Kouzou Keikaku:Kk | Execution method of building foundation |
JP2000248560A (en) * | 1999-03-01 | 2000-09-12 | Ohbayashi Corp | Base isolation construction of pile |
JP2002129583A (en) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Shimizu Corp | Building construction method and stress transmission device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003055984A (en) | 2003-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4693299B2 (en) | Column base connection structure | |
KR100997128B1 (en) | Screw jack for supporting member | |
JPH08170340A (en) | Pedestal structure and method of pedestal construction | |
JP5374677B2 (en) | Reinforcing method and structure of existing building using pin device | |
JP5065341B2 (en) | Precast pillar and foundation connection method and temporary cradle. | |
JP4691690B2 (en) | Joint structure and joining method of pedestal | |
JP4657028B2 (en) | Joining structure and joining method of pile and superstructure | |
JP5077865B2 (en) | Ready-made pile and foundation pile structure | |
KR102093070B1 (en) | A seismic portal structures attached in-plane square framed type strengthened by level-gap plates and sleeve-cap anchors | |
JP4844926B2 (en) | Column base joint structure and construction method | |
JP3671344B2 (en) | Joint structure between foundation pile and column base and its construction method | |
JP2001295496A (en) | Structure and method of installing viscous seismic control wall onto existing src constructed beam | |
JP4398876B2 (en) | Structure pier structure | |
JP2964924B2 (en) | Piles and column base joints | |
JP2001295478A (en) | Connecting method for src constructed existing skeleton and repairing member | |
JP4450706B2 (en) | Pile-column connection structure and method | |
JP2004044303A (en) | Connection structure for foundation pile and superstructure, pile head joint member, and connecting method for foundation pile and superstructure | |
JP2002194748A (en) | Foundation constructing method and building foundation structure | |
JP2000297480A (en) | Reinforcing method for steel-pipe structure column base section | |
KR200194424Y1 (en) | Precast retaining wall using high strength micro pile | |
JP4551663B2 (en) | Pile head joint structure and construction method | |
JP3169887B2 (en) | Column base structure of steel pipe column and its construction method | |
JP2001254532A (en) | Mounting structure and mounting method of seismic isolator | |
JP7049980B2 (en) | Construction method of composite foundation structure | |
JP4296537B2 (en) | Joining structure and joining method of ready-made pile and superstructure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080131 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101019 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110222 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110222 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4693299 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |