JP4691687B2 - 有機無機ハイブリッドガスセンサ材料及びその製造方法 - Google Patents

有機無機ハイブリッドガスセンサ材料及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガスセンサ材料及びガスセンサ材料の製造方法に関するものであり、更に詳しくは、特定の有機無機ハイブリッド材料をセンサ素子として用いることによって、長期安定性に優れ、100℃以下の温度において揮発性有機化合物(VOC)に対するガス選択性に優れた新規ガスセンサ材料及びその製造方法に関するものである。
本発明は、例えば、シックハウス症候群の原因物質として問題となっている揮発性有機化合物(VOC)の測定方法及びその装置の技術分野において、従来の酸化物半導体センサの検出原理とは異なる、新しい原理に基づくセンサ材料として、分子認識を持つ有機化合物と、検知ガスの有無という化学情報を電気的な信号に変換して外部に出力できる機能を持つ無機化合物をナノレベルで複合化したハイブリッド材料を用いた新しいセンサを提供するものであり、水素等の可燃性ガスに応答せず、VOCガスに対して選択的な応答を示す、新しい原理に基づくVOC対策用ガスセンサ等を提供するものとして有用である。
近年、住宅の高気密化に伴い、建材、家具、塗料、接着剤などから放出される揮発性有機化合物(VOC)によるシックハウス症候群が問題となっており、室内の環境モニタリングの観点からVOC対策用のセンサの開発が望まれている。酸化スズなどのn型半導体酸化物を利用したガスセンサは、長期安定性に優れていること、その作製に高価な装置を必要としないこと、抵抗変化を検出するため複雑な回路を必要とせず小型化が可能であることから、例えば、家庭用ガス漏れ警報機として広く実用化されている。更に、近年、家庭用ガスのみならず様々なガスを対象にした半導体ガスセンサの開発研究が行われており、VOCもその一つとして注目されている。これら各種ガスセンサでは、理想的には検知したいガスのみを選択的に検出することが望まれる。
しかしながら、酸化物半導体ガスセンサにおいては、その検出原理から、各種ガスに対する選択性を付与することは容易ではない。現在、実用化されている酸化物半導体を用いたVOCセンサは、数十種類のVOCのトータル量を検知するものであり、ガス選択性は実現されていない。これまで、ガス選択性の向上のためには、酸化物半導体表面への触媒層を付与する方法(特許文献1及び2参照)、酸化物半導体表面へのフィルター層としてのシリカ膜をコーティングする方法(特許文献3及び4参照)、酸化スズへ貴金属あるいは酸化物を添加する方法(非特許文献1及び2参照)、等が報告されているが、なおガス選択性の点で改善が必要である。一方、導電性ポリマーを用いたVOCガスセンサの開発も報告されており、半導体ガスセンサに比べ選択性の向上が見られるが(特許文献5参照)、長期安定性及び熱的安定性の改善が大きな課題となっている。更に、導電性ポリマーを用いた抵抗変化型のセンサでは、分極を避けるため交流電圧を印加してインピーダンス変化を測定する必要がある。このため、直流による測定に比較して回路が複雑になるという問題がある。このように、従来、VOCセンサの開発例が種々報告されているが、いずれも、更なる改善が求められており、当該技術分野においては、ガス選択性に優れた高性能のガスセンサ材料を開発することが強く要請されていた。
特開2000−298108号公報 特開2000−292397号公報 特開平10−170464号公報 特開2000−275201号公報 特開平08−015197号公報 電学論E,119,383−389(1999) 電学論E,121,395−401(2001)
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、上記した酸化物半導体センサの検出原理に依らない、新しい原理に基づく新しいセンサ材料を開発することを目標として鋭意研究を重ねた結果、分子認識機能を持つ有機化合物と、検知ガスの有無という化学的情報を電気的な信号に変換して外部に出力できる機能を持つ無機化合物を、ナノレベルで複合化したハイブリッド材料を用いた新しいセンサを創出した。即ち、本発明者らは、有機化合物と無機化合物で機能を分担させると共に、これらを微細なレベルで複合化することにより、有機化合物の持つ高選択性と無機化合物の持つ高い安定性を兼ね備え、且つ信号を容易に外部に取り出せるセンサが作製できること、適切な金属酸化物と低分子有機化合物の組み合わせで作製したハイブリッドセンサでは、VOCガスに対して、抵抗値が変化することで選択的に応答することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、上記した酸化物半導体センサの検出原理に依らない、新しい検出原理を実現することで高いガス選択性を有し、且つ長期安定性に優れたセンサ材料、これらを効率よく製造できる方法及び該センサ材料をセンサ素子として用いたセンサを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)層状構造を持つ無機化合物の層間に電荷を持つ低分子有機化合物が挿入された有機無機ハイブリッド材料からなるガスセンサ材料であって、
前記層状構造を持つ無機化合物が、粉末形態の酸化モリブデンから調製されたものであり、抵抗値の変化によりガスを検知する機能を有するガスセンサ材料であること、VOCガスの内の極性を有するホルムアルデヒド、アセトンに対して選択的、且つ特異的な応答を示し、それと比べてベンゼン、クロロホルムに対する応答感度が小さいVOCガス選択性を有し、かつ水素又は他の可燃性ガスには応答しない機能を有することを特徴とするガスセンサ材料。
(2)前記有機無機ハイブリッド材料の層間距離が、層状構造を持つ酸化モリブデン層間に挿入される有機イオンのサイズに応じて、0.45nmから2.5nmの範囲で変化可能であることを特徴とする、前記(1)に記載のガスセンサ材料。
(3)空気中室温において、揮発性有機化合物に対して、抵抗値が変化すことにより応答する機能を有することを特徴とする、前記(1)又は(2)に記載のガスセンサ材料。
(4)層状構造を持つ無機化合物の層間に電荷を持つ低分子有機化合物を挿入することにより、抵抗値の変化によりガスを検知する機能を有する有機無機ハイブリッド材料からなるガスセンサ材料を作製する方法であって、
前記層状構造を持つ無機化合物として、粉末形態の酸化モリブデンを用いることにより、VOCガスの内の極性を有するホルムアルデヒド、アセトンに対して選択的、且つ特異的な応答を示し、それと比べてベンゼン、クロロホルムに対する応答感度が小さいVOCガス選択性を有し、かつ水素又は他の可燃性ガスには応答しない機能を有するガスセンサ材料を作製することを特徴とするガスセンサ材料の製造方法。
(5)前記有機無機ハイブリッド材料の層間距離が、層状構造を持つ酸化モリブデン層間に挿入される有機イオンのサイズに応じて、0.45nmから2.5nmの範囲で変化可能であることを特徴とする前記(4)に記載のガスセンサ材料の製造方法。
(6)前記(1)から(3)のいずれかに記載のガスセンサ材料をセンサ素子として用いたガスセンサであって、VOCガスに対して抵抗値が変化することで選択的な応答を示すことを特徴とするガスセンサ。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明では、層状構造を持つ無機化合物として金属酸化物が用いられる。この金属酸化物の層状構造の層間に低分子有機イオンを挿入することにより、これらの無機化合物と有機化合物とをナノレベルで複合化した有機無機ハイブリッドセンサを作製する。この際、有機化合物と無機化合物の組み合わせを適切に選択することが重要である。有機無機ハイブリッド材料を構成する化合物として、電荷の種類が異なる有機化合物と無機化合物の組み合わせを選択することで、これらの両化合物間で電荷の移動が起こり、上記ハイブリッドセンサに導電性を付与することができる。上記センサでは、例えば、VOCガスが有機イオン層に挿入されることで層間距離が変化すると、電荷移動が影響を受け、センサの電気抵抗値が変化する。有機化合物と無機化合物の選択の観点から、例えば、マイナスの電荷を持ちうる無機化合物と、電荷を持たない有機化合物を組み合わせたハイブリッド材料では、電荷移動が発生しないため、上記原理によるセンサ機能の発現は期待できない。即ち、本発明のハイブリッドセンサを構成する無機化合物に必要な要件は、層状構造を持ち、且つ電荷を持つ低分子有機化合物との間に電荷移動により導電性が付与されることである。
本発明におけるガスセンサ材料としては、層状構造を持つ無機化合物の層間に電荷を持つ低分子有機化合物を挿入した層間化合物が用いられる。その一例として、層状構造を持つ無機化合物として酸化モリブデンを、電荷を持つ低分子有機化合物としてブチルアンモニウムイオン(BuNH3 + )を選択した層間化合物の結晶構造の模式図を図1に示す。酸化モリブデンのすべての層間にブチルアンモニウムイオンを挿入した積層構造をとる。(以下、この物質を(BuNH3
x MoO3 又は(BuNH3y MoO3
と記載する)。酸化モリブデンは、それ単体では絶縁体であるが、電子が供給されることによりn型半導体となる。一方、ブチルアンモニウムイオンは、電子を放出することによりカチオンとなる。従って、(BuNH3
y MoO3 では、ブチルアンモニウムイオンから酸化モリブデンへの電荷移動により導電性が生じる。(BuNH3
y MoO3 は、容易にプレス成形できるため、本発明においては、プレス成形体上に電極を設け、センサ素子とすることができる。
(BuNH3y
MoO3 は、2段階の反応により作製することができる。まず、1段階目では、酸化モリブデン層間に水和ナトリウムイオンが挿入した〔Na(H2
O)5x MoO3 を合成する。アルゴンガス雰囲気下、酸化モリブデンを蒸留水に縣濁し、亜ジチオン酸ナトリウム及びモリブデン酸ナトリウムを添加し、攪拌する。反応時間は、通常、5分〜1時間、好ましくは10〜30分である。反応物を分離し、洗浄、乾燥することで〔Na(H2
O)5x MoO3 が得られる。次に、2段階目の反応では、ブチルアンモニウムクロライドの水溶液中に、〔Na(H2
O)5x MoO3 を加え、十分攪拌する。反応時間は、通常、1〜50時間、好ましくは5〜30時間である。反応物を分離し、洗浄、乾燥することで(BuNH3
y MoO3 が得られる。2段階目の反応では、水和ナトリウムイオンがブチルアンモニウムイオンと交換するカチオン交換反応が進行する。ブチルアンモニウムクロライドの溶解量は〔Na(H2
O)5x MoO3 に対して、通常、0.5〜10倍当量、好ましくは1〜5倍当量である。
通常、VOCガスに対して、既存のn型半導体酸化物からなる抵抗変化型のセンサは、抵抗値が低下することで応答する。しかしながら、本発明によって得られたガスセンサ材料は、VOCガスに対して、センサ抵抗が増加することで応答する。このガスセンサ材料は、特に、VOCガスの中で、アルデヒド類、ケトン類といった極性分子に対して選択的に応答する。極性分子は、非極性分子と比較して、プラスの電荷を持つブチルアンモニウムイオンとより強い相互作用が生じ、このため、図1で示す結晶構造のチルアンモニウムイオン層に侵入すると考えられる。この結果、層間距離が増加し、電荷移動が抑制されるため、センサの抵抗が増加する。即ち、本発明により、VOCガスの内、極性を有するガスに選択的、且つ特異的な応答を示すガスセンサ材料を提供することができる。
更に、本発明によるセンサ材料は、室温で応答を示すため、特に、加熱機構等を必要としないこと、直流による抵抗測定が可能であり、複雑な交流測定用回路を必要としないことから、センサユニットの小型化が可能となる。以上の特徴により、本発明のセンサを用いることで、着用型VOCモニタリングデバイスを実現することが可能となる。
本発明の有機無機ハイブリッド材料によるガスセンサの製造方法は、上記酸化モリブデン及びブチルアンモニウムイオンを用いた場合と同様の方法を、ブチルアンモニウムイオン以外の低分子有機イオンにも適用することができる。有機無機ハイブリッド材料によるガスセンサを形成できる有機イオンとしては、好適には、例えば、テトラブチルアンモニウムイオン、ドデシルトリメチルアンモニウムイオン、ジドデシルジメチルアンモニウムイオン等が挙げられるが、これらに制限されるものではなく、これらと同効のものであれば同様に使用することができる。
本発明により、(1)無機化合物と電荷を持つ低分子有機化合物が交互積層した層間化合物において、層間距離が検知ガスによって変化し、その結果、センサ抵抗値が制御されることを原理とするガスセンサ材料を得ることができる、(2)本発明のガスセンサ材料の製造方法によれば、無機化合物と電荷を持つ低分子有機化合物が交互積層した層間化合物から成るガスセンサ材料を得ることができる、(3)得られるガスセンサ材料は、VOCガスに対して選択的な応答を示す、(4)水素等の可燃性ガスに応答せず、VOCガスに対して選択的な応答を示すVOC対策用ガスセンサを提供することができる、という効果が奏される。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(1)(BuNH3y
MoO3 の作製
酸化モリブデンMoO3 粉末(1g,6.9mmol)を蒸留水50mLに加え、アルゴンガスをバブルしながら室温で30分間攪拌した。ここに、亜ジチオン酸ナトリウムNa2
24 (0.35g,2.0mmol)及びモリブデン酸ナトリウムNa2 MoO4
2H2 O(12g,49.6mmol)を添加した後、アルゴンガスをバブルしながら室温で10分間攪拌した。白色の酸化モリブデン粉末は、亜ジチオン酸ナトリウム及びモリブデン酸ナトリウムを添加すると、素早く濃青色に変化し、酸化モリブデンが還元されていることが確認できた。攪拌後、反応物を吸引濾過し、蒸留水で洗浄した後、空気中で自然乾燥することで、酸化モリブデン層間に水和ナトリウムイオンが挿入された〔Na(H2
O)5x MoO3 を得た。熱重量分析の結果、x=0.17であった。
次に、ブチルアンモニウムクロライド(67.0mg,0.61mmol)を蒸留水10mlに溶解した。ここへ、上記方法で作製した〔Na(H2 O)5x MoO3
(0.1g,0.61mmol)を添加し、6時間撹拌した。反応後、反応物を吸引濾過し、蒸留水で洗浄し、120℃で30分乾燥することで(BuNH3
y MoO3 を得た。上記プロセスでは、水和ナトリウムイオンが、カチオン交換反応によりブチルアンモニウムイオンと置換する。上記プロセスで作製した(BuNH3
x MoO3 のX線回折パターンを、MoO3 、及び〔Na(H2 O)5
x MoO3 と比較して、図2に示す。すべての試料において、層状構造の積層方向はb軸であり、X線回折パターンの(0k0)ピークに注目することで層間距離の変化が分かる。〔Na(H2
O)5x MoO3 では、MoO3 に比較して、(0k0)ピークが低角度側にシフトし、層間距離が増加したことを示している。これは、1段階目の反応において、MoO3
層間に水和ナトリウムイオンが挿入されたことを示している。更に、〔Na(H2 O)5x MoO3
に比較して、(BuNH3x MoO3 では、(0k0)ピークが低角度側にシフトし、層間距離が増加したことを示している。これは、2段階目の反応において、水和ナトリウムイオンがイオンサイズの大きいブチルアンモニウムイオンと置換されたためである。(BuNH3
x MoO3 における層間距離の増加は、酸化モリブデン単体に比較して、0.5nmであり、これは、ブチルアンモニウムイオンが、酸化モリブデン層間に挿入されていることを示している。
図3に、〔Na(H2 O)5
x MoO3 、(BuNH3x MoO3 及びブチルアンモニウムクロライド(BuNH3
Cl)の赤外吸収スペクトルを示す。(BuNH3x MoO3 では、〔Na(H2
O)5x MoO3 で観察される酸化モリブデンに帰因する吸収と、1500cm-1付近のブチルアンモニウムイオンのアルキル基による吸収が共に観察され、ブチルアンモニウムイオンが酸化モリブデン層間に挿入された層間化合物が形成されていることが確認できた。また、ブチルアンモニウムイオンの熱分解による重量減少から、(BuNH3
x MoO3 のx値は、x=0.21であった。
(2)電気的特性及びセンサ特性の評価
得られた(BuNH3x
MoO3 をプレス成形した試料に電極を付け、センサ素子とした。プレス成形体の直流4端子法で測定した電気抵抗率は、室温で1x104
Ωcmであった。この抵抗率の値は、半導体領域のものであり、電荷移動により、酸化モリブデン層に電荷が供給され、導電性が発現していることを示している。
(BuNH3x MoO3
センサの水素、一酸化炭素、二酸化炭素、及びメタンガスに対するセンサ特性を各ガスに曝した時の電気抵抗値の変化で評価した。用いたガスの濃度は、すべて3%(空気希釈)とし、測定温度は、室温及び100℃とした。測定は、清浄空気(1分)、サンプルガス(3分)、清浄空気(16分)を順次流して、これらの合計20分を1サイクルとした。測定の結果、(BuNH3
x MoO3 センサは、これらのガスに対して応答しなかった。
一方、ホルムアルデヒド(Formaldehyde 600ppm)に対するセンサ特性の測定結果を図4に示す。ホルムアルデヒドに対しては、密閉型容器中にセンサを置き、容器中のヒーターにホルマリンを供給することで気化させ、所定の濃度とし、センサの抵抗値(Normarized resistance)の変化を測定した。図の縦軸は、初期抵抗で規格化した抵抗値とした。ホルムアルデヒドに対しては、センサの抵抗値が増加する応答を示した。
室温における1000ppm濃度の各種VOCガス(Formaldehyde:ホルムアルデヒド、Acetaldehyde:アセトアルデヒド、Chloroform:クロロホルム、Methanol:メタノール、Ethanol:エタノール、Acetone:アセトン、Toluene:トルエン、Benzene:ベンゼン)に対するセンサ感度(Sensitivity:Ry /Ra :Ra は初期抵抗値、Ry
はガス雰囲気中での抵抗値)を図5に示す。ホルムアルデヒド、アセトンに対する感度が高いのに対して、ベンゼン、クロロホルムに対する応答感度は小さい。このことは、本発明におけるセンサが、水素等の可燃性ガスには応答せず、且つVOCガス対して高い選択性を有していることを示している。
実施例1の方法に準じて、〔Na(H2 O)5x MoO3 を作製した。次に、テトラブチルアンモニウムブロマイド(Bu4
NBr:587mg,1.82mmol)を蒸留水14.5mlに溶解した。ここへ、〔Na(H2 O)5x
MoO3 (0.15g,0.91mmol)を添加し、24時間撹拌した。反応後、反応物を吸引濾過し、蒸留水で洗浄し、120℃で30分乾燥することで(Bu4
N)y MoO3 を得た。(Bu4 N)y MoO3
のX線回折パターンを図6に示す。(Bu4 N)y MoO3 の積層方向はb軸であり、X線回折パターンの(0k0)ピークに注目することで層間距離が分かる。(Bu4
N)y MoO3 における層間距離の増加は、酸化モリブデン単体に比較して、0.7nmであり、これは、テトラブチルアンモニウムイオンサイズとほぼ一致しており、テトラブチルアンモニウムイオンが酸化モリブデン層間に挿入されていることを示している。
図7に、〔Na(H2 O)5
x MoO3 、(Bu4 N)y MoO3 及びブチルアンモニウムクロライドBu4
NBrの赤外吸収スペクトルを示す。(Bu4 N)y MoO3 では、〔Na(H2 O)5
x MoO3 で観察される酸化モリブデンに帰因する吸収と、1500cm-1付近のテトラブチルアンモニウムイオンのアルキル基による吸収が共に観察され、テトラブチルアンモニウムイオンが酸化モリブデン層間に挿入された層間化合物が形成されていることが確認できた。また、(BuNH3
y MoO3 中のテトラブチルアンモニウムイオンの熱分解による重量減少から、(BuNH3y
MoO3 のy値は、y=0.21であった。
実施例1の方法に準じて、〔Na(H2 O)5x MoO3 を作製した。次に、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド(DodeMe3
NBr:376mg,1.22mmol)を蒸留水10.0mlに溶解した。ここへ、〔Na(H2 O)5x
MoO3 (0.10g,0.61mmol)を添加し、20時間撹拌した。反応後、反応物を吸引濾過し、蒸留水で洗浄し、120℃で30分乾燥することで(DodeMe3
N)y MoO3 を得た。(DodeMe3 N)y MoO3
のX線回折パターンを図8に示す。(DodeMe3 N)y MoO3 の積層方向はb軸であり、X線回折パターンの(0k0)ピークに注目することで層間距離が分かる。(DodeMe3
N)y MoO3 における層間距離の増加は、酸化モリブデン単体に比較して、1.5nmであり、これは、ドデシルトリメチルアンモニウムイオンサイズを考慮すると、ドデシルトリメチルアンモニウムイオンのドデシル基が酸化モリブデン層に対して斜めに傾いた形で挿入されていることを示している。
図9に、〔Na(H2 O)5
x MoO3 、(DodeMe3 N)y MoO3
及びドデシルトリメチルアンモニウムブロマイドDodeMe3 NBrの赤外吸収スペクトルを示す。(DodeMe3 N)y
MoO3 では、〔Na(H2 O)5x MoO3
で観察される酸化モリブデンに帰因する吸収と、1500cm-1付近のドデシルトリメチルアンモニウムイオンのアルキル基による吸収が共に観察され、ドデシルトリメチルアンモニウムイオンが、酸化モリブデン層間に挿入された層間化合物が形成されていることが確認できた。また、(DodeMe3
N)y MoO3 中のドデシルトリメチルアンモニウムイオンの熱分解による重量減少から、(DodeMe3
N)y MoO3 のy値は、y=0.51であった。
実施例1の方法に準じて、〔Na(H2 O)5x MoO3 を作製した。次に、ジドデシルジメチルアンモニウムブロマイド(Dode2
Me2 NBr:564mg,1.22mmol)を蒸留水とエタノールの混合溶媒(1:1)10.0mlに溶解した。ここへ、〔Na(H2
O)5x MoO3 (0.10g,0.61mmol)を添加し、24時間撹拌した。反応後、反応物を吸引濾過し、蒸留水で洗浄し、120℃で30分乾燥することで(Dode2
Me2 N)y MoO3 を得た。(Dode2 Me2
N)y MoO3 のX線回折パターンを図10に示す。(Dode2 Me2
N)y MoO3 の積層方向はb軸であり、X線回折パターンの(0k0)ピークに注目することで層間距離が分かる。(Dode2
Me2 N)y MoO3 における層間距離の増加は、酸化モリブデン単体に比較して、2.5nmであり、これは、ジドデシルジメチルアンモニウムイオンサイズを考慮すると、ジドデシルジメチルアンモニウムイオンが酸化モリブデン層間に挿入されていることを示している。
図11に、〔Na(H2 O)5
x MoO3 、(Dode2 Me2 N)y MoO3
及びジドデシルジメチルアンモニウムブロマイドDode2 Me2 NBrの赤外吸収スペクトルを示す。(Dode2
Me2 N)y MoO3 では、〔Na(H2 O)5
x MoO3 で観察される酸化モリブデンに帰因する吸収と、1500cm-1付近のジドデシルジメチルアンモニウムイオンのアルキル基による吸収が共に観察され、ジドデシルジメチルアンモニウムイオンが、酸化モリブデン層間に挿入された層間化合物が形成されていることが確認できた。また、(Dode2
Me2 N)y MoO3 中のジドデシルジメチルアンモニウムイオンの熱分解による重量減少から、(Dode2
Me2 N)y MoO3 のy値は、y=0.41であった。
以上詳述したように、本発明は、ガスセンサ材料及びその製造方法に係るものであり、本発明により、無機化合物と電荷を持つ低分子有機化合物が交互積層した層間化合物において、層間距離が検知ガスによって変化し、その結果、センサ抵抗値が制御されることを原理とするガスセンサ材料を得ることができる。また、本発明のガスセンサ材料の製造方法によれば、無機化合物と電荷を持つ低分子有機化合物が交互積層した層間化合物から成るガスセンサ材料を得ることができる。また、得られるガスセンサ材料は、VOCガスに対して選択的な応答を示す。本発明により、水素等の可燃性ガスに応答せず、VOCガスに対して選択的な応答を示すVOC対策用ガスセンサを提供することができる。
(BuNH3yMoO3 の結晶構造の模式図を示す図である。 実施例1に示す〔Na(H2 O)5x MoO3 及び(BuNH3y MoO3 のX線回折図をMoO3 と比較した図である。 実施例1に示す〔Na(H2 O)5x MoO3 、(BuNH3yMoO3 、及びBuNH3 Clの赤外吸収スペクトルを示す図である。 実施例1に示す(BuNH3y MoO3 のホルムアルデヒドガスに対するセンサ応答を示す図である。 実施例1に示す(BuNH3y MoO3 の各種VOCガスに対するセンサ感度を示す図である。 実施例2に示す(Bu4 N)y MoO3 のX線回折パターンを示す図である。 実施例2に示す〔Na(H2 O)5x MoO3 、(Bu4 N)yMoO3 、及びBu4 NBrの赤外吸収スペクトルを示す図である。 実施例3に示す(DodeMe3 N)y MoO3 のX線回折パターンを示す図である。 実施例3に示す〔Na(H2 O)5x MoO3 、(DodeMe3 N)yMoO3 、及びDodeMe3 NBrの赤外吸収スペクトルを示す図である。 実施例4に示す(Dode2 Me2 N)y MoO3 のX線回折パターンを示す図である。 実施例4に示す〔Na(H2 O)5x MoO3 、(Dode2 Me2N)y MoO3 、及びDode2 Me2 NBrの赤外吸収スペクトルを示す図である。
符号の説明
(図1の符号の説明)
1 酸化モリブデン層
2 ブチルアンモニウムイオン層

Claims (6)

  1. 層状構造を持つ無機化合物の層間に電荷を持つ低分子有機化合物が挿入された有機無機ハイブリッド材料からなるガスセンサ材料であって、
    前記層状構造を持つ無機化合物が、粉末形態の酸化モリブデンから調製されたものであり、抵抗値の変化によりガスを検知する機能を有するガスセンサ材料であること、VOCガスの内の極性を有するホルムアルデヒド、アセトンに対して選択的、且つ特異的な応答を示し、それと比べてベンゼン、クロロホルムに対する応答感度が小さいVOCガス選択性を有し、かつ水素又は他の可燃性ガスには応答しない機能を有することを特徴とするガスセンサ材料。
  2. 前記有機無機ハイブリッド材料の層間距離が、層状構造を持つ酸化モリブデン層間に挿入される有機イオンのサイズに応じて、0.45nmから2.5nmの範囲で変化可能であることを特徴とする、請求項1に記載のガスセンサ材料。
  3. 空気中室温において、揮発性有機化合物に対して、抵抗値が変化すことにより応答する機能を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のガスセンサ材料。
  4. 層状構造を持つ無機化合物の層間に電荷を持つ低分子有機化合物を挿入することにより、抵抗値の変化によりガスを検知する機能を有する有機無機ハイブリッド材料からなるガスセンサ材料を作製する方法であって、
    前記層状構造を持つ無機化合物として、粉末形態の酸化モリブデンを用いることにより、VOCガスの内の極性を有するホルムアルデヒド、アセトンに対して選択的、且つ特異的な応答を示し、それと比べてベンゼン、クロロホルムに対する応答感度が小さいVOCガス選択性を有し、かつ水素又は他の可燃性ガスには応答しない機能を有するガスセンサ材料を作製することを特徴とするガスセンサ材料の製造方法。
  5. 前記有機無機ハイブリッド材料の層間距離が、層状構造を持つ酸化モリブデン層間に挿入される有機イオンのサイズに応じて、0.45nmから2.5nmの範囲で変化可能であることを特徴とする請求項4に記載のガスセンサ材料の製造方法。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載のガスセンサ材料をセンサ素子として用いたガスセンサであって、VOCガスに対して抵抗値が変化することで選択的な応答を示すことを特徴とするガスセンサ。
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